「広場」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 広場とは

2020-06-04

仕事が嫌すぎて、働いた方がマシと思うまで自分を追い詰めてみようと

仕事はやめた。

家はない。

ご飯を買うお金もない。


最近は柔らかいベッドでぐっすり眠る事と、お腹一杯ご飯を食べる事ばっかり考えてる。

それ以外、あまり考えられない。

日射しが暑くて頭が痛いなぁ、体がバキバキしんどいなぁくらい。


正直、かなりつらい。働いてた時の方が楽だった気がする。

でも、まだ働いた方がマシとは思えない。

働くくらいなら死んだ方がいいと思う。働いて辛い思いを長引かせるより、少し我慢して死んだ方が楽だから

問題は、死ぬ場所がない事。河川敷公園広場公共の場所は座っているだけでも長居はできないのに、死ぬなんてもってのほか

動き続けるしかない。通行人として。もうフラフラですぐにでも横たわりたいけど。怒られちゃうからね。

本当は、死ぬ前に温泉とか旅行に行きたかった。でも、今は無理だから。それだけが心残り。

2020-06-02

あつ森を楽しめない自分人類の仲間になれない

嫁と伊集院光の影響であつ森を始めたはいいが、1か月もたなかった。

箱庭ゲームというものをあまりよく理解していなかったからだろうが、このゲームの良さには最後までたどり着けなかった。というのはちょっと違って、楽しむだけの度量と優しさがなかった。

一切の知識仕入れずに頑張ってきた。カブ青いバラシステム面白いとあったので、早々にほかのゲーム仲間とつるんでコミュニティに入ったりもした。

この手のゲーム必須であろう材料集めと周回作業を日々淡々とこなしていった。借金を返済しては新しい借金を作り、星に願いをこめ、他人土地探検もした。

だけどやっぱり駄目だった。なによりこのゲーム苦痛だったのは住人との会話だ。

よくあるRPGモブならば一期一会精神で彼らとの会話を楽しむことはできる。だけどこのゲームでは常に住人と接触して会話をしなければならない。毎日ある周回作業の合間に長ったらしい会話をするのは苦痛だった。

さらコマンド選択が非常に冗長。やりたい選択肢にたどり着くにはかなりのAボタンを押す必要があった。それが最初の数回ならまだわかるが毎日・毎回はやめてくれ。しか上記の長い会話を間に挟むのがもう無理だ。結局、フクロウやタヌキチのような表情豊かなモブキャラには多少愛着は沸いたけど、会話を毎回するほどではないなと思ってる。ほかの住人に関しては話しかけることすらやめた。

彼らがかわいく見えないのだ。話したところで何が楽しい?彼らの何が魅力なの?


そして、箱庭ゲームなのに家具や様々なアイテムほとんど興味がない。洗濯機をもらっても広場放置して何もすることはない。花壇を作りはしたが、途中で飽きて完全に放逐状態。島を作り変えることができるらしいけど、そもそもどんなものを作りたいのかすら思いつかない。


ほかの人は思い思いに街並みを作っているけど、俺にとっては1年たっても初期状態で一向に構わない。だからすべての家具家電は廃棄か売り払ってしまった。空っぽの家と広場に橋がかかってる程度。


だけどほかの人々は違うらしい。動物たちは人身売買するほどに人気で、現実の街並みを再現している人もいる。前者はよくわからないが、後者は楽しそうだ。でもそこまでするこのゲームに飲めりこむことができなかった。動物たちとの触れ合いが俺には空虚すぎる。

嫁に聞けば「動物たちと触れ合うゲームなんだから当たり前でしょ」という。仲間も似た感じだ。

まり俺だけがこの世界の住人ではなかった。


大してしてやることがないので、あまり好きではない周回作業ばかりしていた。木を切ってカブ価をチェックして、売れるアイテムを作り、化石を掘る。コインを稼げばいい。ただそれだけ。橋もかけてみたけど移動を楽にする以外の要素はない。確かに最初こそやってみたいことはあった。原生林の区域とより人にとって住みやす区域を混在させてみようなどという。だけど周回作業効率を上げる以外のことは最終的に何も考えなくなっていた。すべてにやる気が起きない。


俺はたぶんおかしいのだ。全人類が大絶賛するものを受け入れられない度量の低さと優しさの欠如した人間だ。

仲間とも喧嘩別れしてしまい、嫁を少し悲しませた。

俺には華やかなあつ森の世界の住人にはなれなかった。

このゲームは人を選ばない。だからこそそこにいけない自分人類じゃないんだろう。

2020-05-31

今週末は出かけられそうだ

縄文の森広場に行きたいな。

縄文わくわく体験コーナーがないのが残念だけれどそれは次回だな。

まだまだ仙台市内も行ってないところが多いし行きたいなあ。

2020-05-28

ダングリンポインタはSEGVするという仕様なのに、なぜstd::move必要なのか?

メモリの不整合は呼び出し側の責任。呼び出し側が明示的に所有権放棄するという仕様に対して

なぜmove(呼び出される側が暗示的にに所有権を取得する)という概念を追加したか?(いまこれにたいする回答を準備中

 

move許可制なので、実装している段階でわかるから

 ↓

2回目の利用(別ライブラリ)だった場合で1回目はエラーで気がつくが、2回目は意図せず呼ばれた場合は?

 

他のライブラリのために、所有権放棄実装したら、第3のライブラリがそれを自由に呼び出せるのは望ましい実装か?

所有権を共有しようとしたら、占有されたでござる。

一緒に使おうね、って広場においておいたら、自宅に持ってかえられて、所有権を主張されたでござる

2020-05-17

お前たちが望むのは「公開処刑」だろう?

そう、革命時代フランスみたく、広場死刑執行して対象死ぬ様を公開するという

だってそうじゃないか、お前たちは二言目には「死ね」「自殺するべき」で、いつもその暴力的正義感同調圧力をぶつけたがる相手を探す

その結果がネットストーキングネットリンチだ、お題目は「コイツは悪いやつだから死ぬまで痛めつけていい」でな

前科持ちの過去を探って晒し上げるし、犯罪者の血を引く人間晒し上げる、そしていじめ

まり、お前たちは合法的に人を殺したり死ぬ様を見たいということ

なら、死刑執行全国ネットで流すのがお望みだろう、お前らのカタルシスが得られるように、絞首刑以外の処刑方法も加えてな

罪人が死ぬ様を見たら股間正義棒がいきり立ったり、正義穴がグチョグチョに濡れて達しちゃうんだろ?お前らは正義ポルノオナニーしてるような存在から




俺は違うとか言うなよ?

2020-05-08

こんなのは終末ではない

僕たちは十代の頃から終末思想かぶれて生きてきた。

ここでいう終末思想は「安全場所から人が死んでいくのをエンタメとして楽しむ」くらいの意味だ。

そういう意味では僕たちにとっては良い時代だった。

地下鉄サリン事件

阪神・淡路大震災

911アメリカ同時多発テロ

東日本大震災

福島第一原子力発電所事故

その他諸々、何処か遠くの国名も聞いた事のないような地で起こる、テロ紛争事件

それらを僕たちは常にエンタメとして楽しんできた。コーヒーを飲みながらワールドトレードセンターが崩れ落ちるのを見たり、東北の町が濁流にのまれて消えていくのをベッドに寝転がりながら眺めたりしていた。

この世界では、老いも若きも悪人も善人も関係なく無慈悲に命を奪われてしまうのを学んで、ほんの少しの畏怖を世界に対して覚え、自らの安全幸運確認してきた。

これまでは。

そう2020年、ついに終末が僕らの街にもやって来たのだ。新型コロナウイルスの名とともに。

一見これは完璧な終末に思える。

シャッターの並ぶ繁華街乗客のいないバスが道を行きかい、誰一人いない広場デジタルサイネージが青く染める。

たまにすれ違う人は皆マスクを付けていて、顔色は窺い知れない。その眼は一様に虚だ。

だが、どこか変だ、と君も思ったはずだ。これは違う、と。僕もそう感じている。もう気付いてしまった、いや最初から分かっていたのかも。これは僕たちが待ち望んだ終末ではない。

武漢が閉鎖された一月末からイタリアの死者数が一万人を超えた三月末までは確かに僕もワクワクしていた。アジアの片隅で生まれたこ新型コロナウイルス鉄壁に思われたヨーロッパを陥落し、医療保険脆弱合衆国で猛威を振るい、灰色平和未来永劫続くかのようなこの国にも混沌をもたらしてくれるのではと、そう真面目に考えていた。

もちろん僕にも君にも生活仕事があり、巻き込まれれば僕自身無事では済まない。しかしそれ以上に、日常破壊される快楽に身を委ねる喜びへの期待が大きかった。台風を待ちわびる子供のように、後先も考えずただ非日常へと連れ去ってくれる大きな力を望んだ。

でも終わってしまった。すべて解ってしまった。タネの明かされた手品のように、読み終えた探偵小説のように、ただ歴史けがそこに残った。

こんなのは終末ではない。パラダイムシフトですらない。すべてが元に戻るだろう。やがて国境は開かれ、人々は移動を再開するだろう。しばらくはマスク着用が常識となって、誰もがソーシャルディスタンスとやらに勤しむだろう。変化に対応できない企業は消えていく。平時も同じことだ。

世界大恐慌以上の不況がやってくる?今のところ株価はそう言ってないようだ。無人店舗デジタル化が推進される?僕たちはすでにそっちの船に乗ってるんだ。何を今更言ってるのか。

期待していただけに、偽物をつかまされたような諦め混じりの失望感けが残った。

2020-05-02

レイヤーは囲みの夢を見るか

本当なら今日からコミケが始まっていて、本当なら自分は始発参加して、本当ならあの子の夢を叶えていた(はず)。

地方大学のよくある末期的オタサー彼女が来たのは去年だった。サークラオタサーの姫目的ではなく、"居心地のいい距離感の居場所"を求めていたのだということは醸し出す雰囲気から存分に分かったし、活動らしい活動はあってないようなオタサーだったか普通に受け入れられた。要はそんなオタク達が取り敢えず籍を置いておく、幽霊部員上等な末期的オタサーだ。

彼女の今年の夢はコミケで巨大囲みを作ることだそうだ。なんでそんな無意味な夢をと問うと、これからきっと就職活動自己肯定感が削られるから限界まで自己肯定感を高めておきたいのだと冗談紛れに言ってのけた。

サークル内でコスプレカメラマンをやっているのが自分だけであることもあり昨年末コミケで手伝ったが、彼女は良くも悪くも"コミケによく居るレイヤーの一人"である行列ができるときは5、6人は並ぶが囲みが必要なほどの人数になる事は無い。データを送ってくるのは数人居れば御の字。Twitterコス垢のフォロワも数百人。

しかし、時流を外していても好きなキャラになろうと衣装製作メイク練習を繰り返し努力した彼女の姿を見てしまたこともあり、(本当の理由は分からないが)何とか叶えたいと思った。


コミケコスプレ広場で囲みを作る、即ちカメコの注目を集める戦略は幾つかある。

有名レイヤーになる

目安:Twitterフォロワ1万人以上。重厚な囲みを形成する一方、視線を向けるだけで紅海を割ったモーセの如く道を作ってしまうという。

造形に凝る

武器や鎧、特に大型の造形は目立つ上に、「取り敢えず撮っておこう」勢が足を止める。しか彼女自分もそこまでの造形能力は無い。

流行作のコスプレ

ライバルも多いが流行作ということで目を止めてくれる人は非常に多い。

肌色を多くする

キャラに即したもの以上に肌色を多くする捨て身。ローアングラーと呼ばれる底辺族が最前に湧いてくる上に、一度肌を見せるとそういうレイヤーだというスティグマが刻まれる。

よって現実的可能方法は自ずと決まった。

別に流行っているからというだけでなく、作品としても面白いのは事実。ただ、好きなキャラが誰かというのは彼女とは意見を異にした。おかしい、なんで一花お姉さんの人気が無いのだ。

制服アレンジで何人かできるのも地味にメリットがある。さすがに4人分は厳しいが2人ないし3人分は作れるかもしれない。

自分にできることは、自撮りしたメイクウィッグについて良し悪しを言うこと程度だったが、「なんとなくいけそうかも?」みたいな雰囲気が楽しかった。


そして襲ってきたコロナ

多分彼女は今回を引退の機会と考えていたんだと思う。

最後にもう一度、写真に収めたかった。

2020-04-20

マスク無しで公園ぐらい許してくれよ

もう家の中にいるの限界なんです。子供大人も。遊び盛りの子供3人が1ヶ月も外出自粛してるけど親も子供も頭おかしくなりそう。

喧嘩は絶えないしストレスが溜まる一方。定期的に公園広場運動させないとやってけないよ。

公園に行くときマスクしろって?いやいや、マスク売ってないじゃん。

まず幼稚園児はマスク嫌がるしすぐ外す。遊んでるうちにズレて鼻も口も出てるからマスクベタベタ触るし。

親も毎日マスクを使えるほど余裕ないよ。在宅勤務とはいえ会社に行くことも電車に乗ることもある。

日用品の買い物でもマスクを使うので、限りあるマスクをやりくりするには比較リスクが低い公園広場マスクを使わずに温存するんだよ。

気が緩んでるとか危機感がないんじゃなくて、現実的リスクの低いところから許容していかないと生活できない。

たぶんGW後は世の中がこうなると思うんだよね。3ヶ月も半年自粛できないし仕事も止められないでしょ。

そうなるとマスクが無いのに外出しないといけない。でもマスクは買えない。じゃぁ3密の場所だけマスクしようってなるでしょ。

なのでマスクしてないことを文句言ってる人は安倍政権感謝してくださいね

マスク配布後は「買えない」という言い訳が使えないのでマスクしてなかったら思い切りぶっ叩いてください。それがお望みなら。

2020-04-13

anond:20200413185624

ソーシャルブックマークって看板は降ろしたほうがいい気もするんだよな

ルサンチマン安全から殴り合いレスバトル広場のほうが似つかわしいよな

ソーシャルブックマークっていう概念って枯れたな。理念を実現してるwebサービスって地球上に存在するのかな

2020-04-06

[] #84-6「幸せ世界

≪ 前

しかしたら、この世界では普通ことなのだろうか。

価値観矯正されているから、彼らにとっては問題ではないのかもしれない。

集金が阿漕だとしても、それが“救い”への福音をもたらし、“幸福”に繋がるのなら躍起になる。

「まわる まわるよ 救いは まわる」

しかし、この世界生活教は様変わりしたな。

俺の世界では、ここまでカルト色は強くなかった。

教祖胡散臭いことを除けば、割と無欲な人間だったのに。

……いや、よく見たら教祖は全くの別人だ。

あんな、これ見よがしな髭を蓄えている、如何にもな中年じゃなかった。

もしかして、俺の知り合いも別人だったりするのか?

「そんなに気になる? 再結合したら失くなる世界だよ」

思いふけていたところで、ガイドが俺を現実に引き戻した。

まあ、今いる世界を“現実”というべきかは疑問だが。

「ああ……この世界の俺や知り合いとかが、“あの中”にいるのかなと思ってな」

「思うところもあるんだろうけれど、ここはキミの知っている世界じゃあない。だから、この世界にいる人々も実質的に違う個体だよ」

パっと見は同じでも、やっぱり世界もヒトも違うってわけか。

もし見知った顔があったら、しばらく引きずりそうだからホッとした。

「さあ、早く行こう。次元の歪みはもう少し先だ」

ガイドにうながされて、その場から離れようとする。

「あ」

だが、その時、俺と教祖の目が合ってしまった。

「そこの 黒いのと 青っぽいの!」

教祖の声が広場中に響き渡る。

恐らく「黒いの」は俺で、「青っぽいの」はガイドのことだろう。

“だろう”というか、そのほか全員は白装束から絶対に俺たちのことだが。

「なぜ そんなものを 着ている!?

教祖の慌てようからして、今の俺たちの格好は重大なタブーらしい。

信者達はこちらに顔を向け、無言のまま視線を突き刺してくる。

このまま物理的にも刺してくるんじゃないか、と思わせるほどのプレッシャーを感じた。

「えーと……クリーニングに出してて……待てよ、この世界ってクリーニング屋とかあるのか? あったとして、別の呼称だったり……」

このままではマズいと思い、なんとか言い訳を捻り出そうとする。

「んん?」

俺が言い淀んでいる間に、また教祖は何かに気づく素振りを見せた。

あなた マスダじゃないですか!?

教祖狼狽しているが、その言葉に俺も酷く動揺した。

なぜ俺のことを知っているんだ。

別世界では、同じ存在でも見た目は違うはず。

まさか、この世界でも俺の見た目は同じなのか。

「“粛清”したはず! だのに なぜ ホワイ」

しかも、この世界にいる俺は粛清されたらしい。

粛清”が具体的に何なのかは知らないが、ロクでもないことだけは確かだ。

悪魔め! じゃなくて 闇の精霊め! ならば 何度でも 滅ぼして くれる!」

教祖の声に呼応するかのように、信者達が沸き立つ。

明確な敵意を向けられているのは明らかだ。

「マスダ……これは逃げた方がよさそうだよ」

そうガイドが言い切る前に、俺は既に走り出していた。

次 ≫

2020-04-05

[] #84-5「幸せ世界

≪ 前

生活教は“生活をより良くする”という教義のもと、日々ライフハック的なことを広めている。

この辺りを中心に活動しており、地域新聞に載る程度には有名な新興宗教だ。

しかし、その知名度に対して信者数は少ない。

宗教のもの形骸化している現代では、信仰心が薄れているからだ。

ましてや歴史や実績を持たない新興宗教なら尚更である

数少ない信者面白半分で入信しているのがほとんどで、実質的布教しているのは教祖のみだ。

そんなローカルマイナー宗教が、この世界では熱狂的に信仰されているとは。

いくら可能性の数だけ未来があるとはいえ、俺の世界にこんな可能性が?」

「これこそが“分裂世界”さ」

俺の世界では、そもそも宗教が廃れているから、信仰が盛んになる分岐点存在しない。

だが分裂した世界では、このように有り得ない未来すら有り得てしまうのか。

宗教民意意図的に調整できるからね。それが実権を握れば、こういう世界になるんだろう。まあ分裂した世界では、何がどう変わってもおかしくない」

それにしても、見れば見るほど異様な光景だ。

同じ服を着た人間が一堂に会すると、こんなに気色悪くなるんだな。

「さあ 回しなさい 救いは 回した 先に あるの です」

特に気になるのは、この声だ。

信者たちの喚声に紛れて聴こえるが、独特なイントネーションがすごく耳に残る。

今日は 水曜日 たくさん 回せる のです」

聴こえた方向に目を向けると、声の主はすぐに分かった。

広場中央に建てられた壇、そこに立っているのが張本人だ。

一際、装飾が豪華なあたり、恐らくあれが教祖だろう。

「さあ 布施て “生活式回転抽選器”を そして 自分を 信じて 回しな さい」

そして教祖の隣には、機械的な箱が十数台ほど置かれている。

大層な名で呼ばれているが、あれはカプセルトイマシン、いわゆる“ガチャ”っていうやつだ。

さっきから言っている「回す」ってのはガチャのことだったのか。

遠巻きからじゃ中身は見えないが、どうやら信者たちの信仰心をくすぐるもの無作為に入っているようだ。

「やった! 『過剰な転売』の免罪符と、『非合法動画アップロード』の免罪符だ!」

免罪符商売とか、いつの時代だよ。

それをランダムガチャって、霊験あらたかな感じがまるでしない。

しか信者達はガチャに列を成して、取り憑かれたように一心不乱に回していた。

「同じものが 出ても 大丈夫 掛け合わせると 効果が 上がり ます! だから 布施て! 布施て!」

随分と露骨寄付を募っている。

金を巻き上げるにしろもっとマシな方法がありそうなもんだが。

次 ≫

2020-04-04

在宅勤務が始まり、いまが人生で1番幸せな春

零細企業社員。昼食は公園弁当派。

職場転々としているから春は毎年違う公園で桜を見る。

去年は池袋で桜を眺め、来年自分はどこにいるか考えながら、ぼんやり米をほうばっていた。

それがまさか在宅勤務になって、マンションの桜を見ながら弁当を食べてるとは思わなかった。

マンションの桜はいつも子供が遊んでいる広場に咲いていてやや近寄り難く、いつも気がついたら散っている存在だった。

在宅勤務の昼休憩は12からと決まっている。チャットで休憩に入りますと伝えるのもルール

いつもの弁当箱じゃなくて、洗いやすいタッパーに米と昨日の残りの春巻きと卵焼きだけつめて階段を降りると、マンション広場にはそこそこ人がいた。みんなそれなりの距離を保っている。

年代夫婦はシートを敷いてお弁当を広げ、老夫婦はベンチに座ってパンを食べて、子供母親サッカーをしていた。

のどかだった。牧歌的という言葉が頭をよぎった。

わたしも空いていたベンチに座って、秒で作った雑弁当を食べ始めた。見た目は最悪だけど美味しい。

こんな真っ昼間から、後ろめたさもなく、堂々と当たり前にマンション敷地内にいるのに不思議気持ちになった。

桜を楽しみながらタッパーの中身を食べて、お茶を忘れたことに気がついて部屋に戻った。

お茶を淹れたあとはベランダに出た。

さっきまでいた広場を見下ろすと、サッカーをしていた子供母親の輪に父親が増えていた。平日の昼間から家族3人でサッカー父親も在宅勤務で昼休みなのだろうか。いい光景だ。

父親経験者なのかボールを蹴るのがうまかった。

少し昼寝をして、チャットで戻りましたと言ってまた仕事に取り掛かった。

在宅勤務になってパワハラめいてる上司への緊張と萎縮がなくなった。画面に資料が映ると声だけになって圧が減る。バンバンと机を叩くマウスの音が聞こえないか資料に集中できる。資料が映ってない時は上司ウインドウを小さくしてしまえばよかった。小さい画面の中で動く上司はいかつい顔をしていても怖くない。愉快。

仕事が終わった後は、凝り固まった体をどうにかしたくて、そして少しでも運動不足が解消されるように沢山の家事をする。

食器を洗い、ご飯を作り、ルンバクイックルワイパーかけて、洗濯トイレ掃除をする。 

今まで平日夜に家事をすることなんてほとんどなかった。かろうじて弁当箱だけ洗って他は放置していた。

常に洗い物が溜まってるシンク空っぽだと誇らしい。

ご飯を作り出すと匂いにつられたパートナーが、休憩がてら部屋から出てくる。

一緒にごはんを作ったり、やることがなければ他の家事をしてくれる。

パートナーは週の半分は会社に泊まり、もう半分は終電という働き方をしている激務の人だった。平日はおろか、土日でも会えない期間があった。

それが4月になった途端、突然今までの倍以上の時間を一緒に過ごせるようになった。

昨日は引っ越し2年目にしてはじめて魚を焼いた。魚焼きグリルの使い方がわからなくて二人で調べながら頑張った。

冷蔵庫をあけて食材がぎっしり詰まってる光景もはじめてでわくわくする。今まではコンビニマクド外食だった。

パートナー集中力が切れて深夜休憩にはいタイミングで、少し歩いて二人でスーパーに行く。

米や肉や野菜お菓子を買った。

年末に買った米3キロがようやく無くなった。元々少なくなってたけど毎日食べてるとあっという間で驚いた。

肉や野菜エコバッグに詰める。腐らすことなく干からびさせることなく使い切れる確信を持てて嬉しい。満ち足りた気持ちで帰り道を歩いた。米は重いから交代で持って、Amazon使えばよかったのになんで買ったんだと笑った。多分ふたりともこの非日常に浮かれていた。

すっかりコートのいらない気温になっている。

夜桜が綺麗だった。

月も霞がかって風情があった。自然の美しさをそのまめ受け止められる心の余裕がある。 

夜桜を見上げながらずっとこんな生活をしてみたかったと気がついた。

夢が叶った気分でいる。

実際に似たような生活をしていた期間もあったけど、それは無職の時はだった。焦燥感自罰感情自暴自棄だった。

いねいな生活ってこういうのを言うのかな。心のゆとりをもって生活する日々がこんなに幸せなんて知らなかった。

状況が悪化したら心のゆとりなんて無くなるかもしれない。自分や大切な人が死ぬかもしれない、この局面を乗り越えても不況がきて失業するかもしれない。

それでもこの先こんな幸せな春は二度とこないから書き記したかった。

大変な人もいて不謹慎から匿名で書いた。

匿名ダイアリー日記を書くページ前のクイズは妙にマニアックなのがあって面白かった。

[] #84-4「幸せ世界

≪ 前

その地に足を踏み入れた瞬間、すぐに異様な空気感が襲った。

場所は先ほどいた庭と同じ。

目に映る景色も代わり映えしない。

だが「何かが違う」という感覚

リメイクリブートされたシリーズ作品のようなものさ。

同じようで違う。

違うようで同じ。

確信はあるけれど、その“違い”を正確に表現しようとすると難しくなる。

表象だけ語ろうとすれば陳腐になり、個人的な思いを言葉にすれば漠然としすぎてしまう。

あえて言葉にするなら、俺のボキャブラリーでは“第六感が告げている”としかいいようがない。

「体全体がグラグラする……」

以前、世界が分裂しかけた時に、似たような感覚はあった。

しかし、その時とは比べものにならない不安定感だ。

あの時が吊り橋の上に立っているような状態だとするなら、今回はその吊り橋から落っこちているような状態だ。

「“次元酔い”だね。跳んだ先の世界が近い場所だと、細かなギャップに体が拒否反応を示すんだ」

「……何でお前は平気そうなんだ」

「ボクは未来からたからね。次元が違う」

他意はないんだろうが、言い方が妙に鼻につく。

「この分裂世界は、キミのいた世界でもあったんだから酔ってしまうのは仕方ないよ。むしろ、それくらいで済んでいるのは幸いといっていい」

そういえば別次元旅行したとき、同行していたドッペルは大変なことになってたな。

世界の分裂”ってのは“可能性の分裂”でもあるから、別次元では存在を保ちにくいとかで……。

「ん? だったら俺もここに長居したらヤバいんじゃないか? この世界にいるであろう俺に接触でもしたら、かなりの影響があるんじゃ……」

にわか仕込みのSF知識だが、そういうのは大抵マズいことになりやすい。

次元しっちゃかめっちゃかになったり、未来が大きく変わったりするんじゃないか

「そのあたりは大丈夫だよ」

ガイドはあっけらかんと答えたが、その態度がより不安を掻き立てた。

そんな不安をよそに、ガイド粛々と自分仕事を始める。

不思議な造形の小道具を取り出し、何かを解析しているようだった。

「よし、座標が分かった! こっちだ!」

どうにも要領を得ないが、俺は大人しくついていくことにした。

質問攻めをしてガイドが機嫌を損ねでもしたら、ここに置いていかれるかもしれないからな。

…………

「それにしても、この時間帯にしては人通りが少ないなあ。というか、今のところ誰とも会ってない」

しばらく歩くと、最初に感じた違和にも大分慣れてきた。

「あー、この喫茶店、こっちでは潰れてるんだな……」

冷静に辺りを見回し、その差異に思いを巡らせる余裕すら戻ってきた。

けれども駅前広場を通りがかった時は、さすがに驚きを隠せなかった。

「さあ 皆さん 救いが 欲しければ 回すの です!」

突如として何者かの声が爆音で轟き、耳を劈く。

「な、何だ!?

聴こえた方角に目を向けると、そこには白銀世界が広がっていた。

その白銀の正体は、数え切れないほどの人、ヒト、ひと……。

白い装束の人々が、広場にごった返していたんだ。

「さっきから人を見かけないと思っていたが、まさか全員ここに集まってるのか……?」

そして、俺はその装束に見覚えがあった。

「え……あれって“生活教”か!?

次 ≫

2020-03-23

anond:20200322231847

秘技 靴飛ばし

これ、成人になると恥ずかしくてできないんだけど、ちびっこは靴をハトの群れに向かって飛ばしてごらん。

これをやると、広場中のハトビビってマジで面白いように空を飛ぶよ。

ハト人間なんて動き鈍いだろ、と舐めているので、追いかけ回しても最低限の回避しかしない。

飛び道具を足から打ち込んでくる相手想定外マジで怖いみたい。

2020-03-12

横断歩道で遊ぶな

役場広場近くの横断歩道で、動画撮影してた高校生がいた。

女子高生二人(こっちは確実)と、男子高校生(多分)。

女の子たちは「女子高生二人の~~~‼‼‼‼‼なんちゃらかんちゃら(判別不可)」と何度も叫んでいたから。

私服から身元ばれないのに叫ぶなよ。

男子スマホ撮影

女子高生二人は横断歩道の両端から真ん中に向かって走ってきて、

ど真ん中に到達したら二人揃ってジャンプして上記内容を叫んでいた。

横断歩道上でパフォーマンスしてた女の子は勿論のこと、撮影者の男の子車道出てんのな。

映えるのかもしれないけどそこは遊ばんといて。

轢いてしまったらさすがに車の方が気の毒だ。

どこかのSNS動画上がってないかとざっくり検索してみたけど、それらしきものは見つからんかった。

まらぬ。完成動画たかったよ。

やってることはみっともなくてでもすごく眩しくて、

若いっていいねえでもうるさいねえって、

自宅近くに幼稚園できそうな老人の気分を味わった。

今日のオガールでのお話だよ。

当該少年少女に届くといいなあ。

2020-03-11

ゼニス世界一周クルーズ

あの船内では、

ヨガ教室水彩画教室が開催されている。

・800名規模のイベント広場がある。

毎日、船内新聞が発行され、その日のイベントが分かる。

夕方以降はドレスコードがある。

・108日間20寄港、330万円から

・今なら20%引き。



ケーブルテレビで、初めてCMしてるとこ見たわ。

クルーズ業界ピンチなのかもしれんね。

2020-02-29

anond:20200229021432

秋葉原マクドなら、駅前広場みえる席がお薦め。始発で動き出す人達の流れを、人間観察するのも面白い

充電足りてるか?

2020-02-26

anond:20200226135833

広場って確保するの大変そう・・・

都会だとなにかできるような広さの場所ってちゃんとあるのかな

2020-02-23

anond:20200223013119

なぜ韓国は新型コロナ検査件数が多いのか、という点も合わせて論考しないと、日本の不足ぶりが分からないと思う。

ニュースネットなどの情報によると、たくさん検査できる理由

韓国は各病院広場検査テントを設けて検査外来を誰でも有料で受け付けている

(国の義務検査基準は未だに湖北省縛りがあるけど、それ以外でも検査を断らないらしい)

・簡易検査キットを導入し、陽性判定を広く取っている

マーズ流行後迅速に動く体制が整備されたというが具体的にマンパワーをどうやって確保してるのかはニュースからじゃよく分からない)

 

ニュースネット日本政府要求されてたこ

・衛研以外でもPCR機器のある施設で広く検査できるようにすること

保険診療で疑われる症状出たら誰でも広く検査できるようにすること

(この2つは今朝のニュース政府が導入するって報道されてたね)

・簡易検査キットの導入

病院検査すると院内感染するぞって言うけど10年前の新型インフルときは屋外にテント張って発熱外来とかやってたよね? あと中国政府日本に大量の検査キットを提供してくれたとニュースに出てたけど何で日本で使わないの?もしくは使えるようにしないの?もしくはすでに使われてるの?(どこで?))

 

訂正

中国政府日本に大量の簡易検査キットを提供」と書いたけど確認したら「簡易」の文字がついてなかった。「検査キット」と「簡易検査キット」を混同して理解しておりました。お詫びして訂正します。さらに、中国提供したのは「核酸増幅検査キット」であるとのこと。PCR検査とは違うのかな?

新型ウイルス 中国日本検査キット提供 | NHKニュース

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200220/k10012293911000.html

外交部中日新型肺炎との戦いで助け合い友情と信頼を得る」--人民網日本語版--人民日報

http://j.people.com.cn/n3/2020/0222/c94474-9660817.html

中国はこのほど日本国立感染症研究所新型コロナウイルス核酸増幅検査キットを贈った

2020-01-30

新型コロナウイルスについて思ったこと2

中国在住です。

私が住んでいるところでも春節休みが延長になったよー。

今は多くの工場が操業停止になっているので、とっても空が青く空気キレイです。

こんな気持ちが良い天気の下、みんなマスクをして出歩いているのはシュール光景です。


相変わらず日本で騒がれているこの件、私は春節休み政府が強行策を取ることはないだろうと思っていたので、今回の施策は正直意外でした。

テレビでは中国ショッキング映像は流れているものの、こちらの現状や今後のことは解説されていないので、私なりに感じたことを書いてみます


春節休みが延長になった理由


上海広州では春節2月9日まで延長されています

春節休みの延長の理由については前にも書いた、こっちの保険制度関係しています

中国保険制度日本ほど充実していないので、みんな病気にかかってもあまり病院に行きません。

武漢では政府が特例で新型肺炎患者については保険適用を認めたので、テレビで見るように患者病院殺到してパンクしています

中国には町医者が無く、有っても外資系病院(超高額)なので、一般の人は使えません。みんな総合病院に行きます


保険制度が充実していないので、普通はみんなあまり病院に行かない。

特例で保険適用したら、殺到した患者全員の面倒を見きれないので軽度の患者放置せざるを得ない、というのがこちらの実情です。


そこで、肺炎感染者がそこそこ発生した大都市では23日の武漢封鎖から肺炎潜伏期間である2週間のあいだ、

感染者も非感染者もまとめて自宅内に押し込めることで、これ以上の感染蔓延を防いで沈静化をはかっているっていうのが、こっちの状況です。


・いまどうなっているのか


都市のあちこちで移動の制限マスク着用・体温検査義務付けられているのは周知のとおりです。

感染者が立ち寄った公園広場基本的立ち入り禁止です。

武漢の封鎖が報道された直後は、街なかのスーパーでは生鮮食品インスタント食品が一瞬で無くなりました。

いまは落ち着いて来ていますが、相変わらず物資は不足気味です。

都会がこんな感じなので、田舎実家帰省したまま休みエンジョイしている人たちが勝ち組です。


・今後どうなるのか


こんな感じで対策が徹底されたので、今後は大都市での新型肺炎の広まりは抑えられるんじゃないかと思います

今回、武漢在住の方が帰国しましたが、この人達武漢封鎖がなかったら日本普通春節休暇で一時帰国し、

結果的日本新型肺炎を持ち込んでいた可能性がありました。

外国への蔓延は、23日の武漢封鎖から潜伏期間の2週間経った来週末まで何もなければ防がれるんじゃないでしょうか。


次は武漢の封鎖がいつ解かれるのかが課題になると思います

今回の春節延長と武漢封鎖に伴う各地の工場の操業停止で、今年は中国の景気が更にヤバいことになる可能性が高いです。

みんな無駄使いはやめて、お金を貯めておこうな!

2020-01-20

anond:20200120143114

インターネットはただの土管道路広場みたいなものなので

そこで何やってるかの話ならサービスの話って言え

2020-01-19

近所の公園少年野球をやめさせたい

引越ししてきたら、近所の公園が毎週土日、朝早くから夕方まで野球をしている。

危険スポーツ禁止という看板があり、野球っぽいイラストが書いてある。

近所に無料野球ができる予約制の市の

公園があるが、そちらは使う気がないみたいだ。近くの小学校でもやってるが、場所が足らないのか同時に公園でもやっているみたいだ。

公園広場全てに広がってバッティングするから本当に公園が使えない。その上、子供たちも麻痺しているのか、少年野球解散した後、他の子供達が遊んでいてもバッティングをする。ボールが飛んでいっても気にしない。むしろ、その保護者も混ざってやってる。

なぜ、やめて欲しいのかと言うと、うちの子がその公園で遊べないからだ。隙間で無理して遊んでも危ないからだ。麻痺した子供たちが土日以外もバットを振り回し、ボールを飛ばすからだ。

公園の中に防災倉庫という物置が置いてあるが、中身はすべて野球の道具だった。市は知らないのか、放置なのか。

写真は撮った)

公園野球ができなくなるのは老害のせいと思う人もいるだろう。何十人も子供たちが押しかけて土日公園が使えない状況になってみたら嫌になるよ。

どうすればうまく辞めされられるか教えてくれ。周りには通報者とバレないように辞めさせたい。

2020-01-09

キムタクソロアルバム初日6万5千で終わったのにマスコミが何とかして持ち上げようと必死になっている

ミュージックヴォイスTwitterアカウント今日の朝6時に「キムタク新宿ぺぺ広場に登場!」と煽ったが

7時間半後の現在142リツイート

窓のない部屋

 バスが止まると、乗客たちは押し黙ったまま次々と降りて行く。車窓から見える煤けた家々の影に吸い込まれて行く彼らを眺めていると、いつの間にかバスの中には僕と運転手けがとり残されていた。分かるはずもないポルトガル語でなにかを伝えようとする運転手の表情を見て、ようやくここが終点のモシンボアプライアだということに気付いた。

モザンビーク共和国の最北部タンザニアとの国境に最も近い街、モシンボアプライアナンプーからミニバスに揺られること10時間、日も傾き始めた午後4時頃、やっとのことで到着した。

21世紀になった今でもまだ未開の森が残っているというモザンビーク北部。小さな村と村を辛うじて繋ぐ細い道路は言うまでもなく未舗装で、その上を走るトヨタハイエースミニバスは、重ねて言うまでもなくオフロード向きの車ではない。乗車定員をまるで無視したぎゅうぎゅう詰めの車内で、膝の上に拷問器具さながらの重たいバックパックを載せて、しか悪路を走る振動に耐えながらの10時間は、気の遠くなるような長い時間だった。

 あわてて荷物を引っ張って外に出ると、空になったバスはそそくさと何処かへ行ってしまった。降り立った場所バスターミナルなんて大層なものではなく、石造りの家々が建ち並ぶ小さな村の一角にポツンと広がった、ただの砂地の広場だった。広場の端に植えられたヤシの木の陰には何人かの女性や老人が座っていて、サトウキビバリボリ齧りながらこちらをじっと見ている。ああ、ここ数日と同じだ。

 モザンビーク最大の都市首都マプトは、南北に長い国土の一番南の端にある。南アフリカから陸路入国した時、最初に到着した街もマプトだった。首都首都なりに近代的なガラス張りの高層ビルが建っていたりもするのだけど、そこから北へ向かって縦断を始めると、車窓から見える景色がどんどん田舎に、自然に近づいていくのがそれはもう如実に分かる。白人観光客がいるのはせいぜいマプトの次の街のイニャンバネ辺りまで。国土のちょうど真ん中辺りを東西流れるザンベジ川を超えると舗装道路ほとんど無くなる。北部の街キルマーニを超えるともう公共交通機関が当てにならないので、道端にはヒッチハイクの代行をして日銭を稼ぐ子供達が居たりする。モシンボアの手前のペンバ辺りまでは、自分以外の酔狂バックパッカーを見かけることもあった。しかし、ここに来てついに異邦人自分だけになってしまったらしい。

 いわゆる発展途上国場合自分のような旅行者は、バスから降りるなり土産物押し売りホテルタクシー客引きにもみくちゃにされてうんざりするのが常だ。しかアフリカのこんな僻地まで来てしまうと、そもそも旅行者が訪れることなほとんどないはず。外国人慣れしていない土地人達も、突然バスから降りてきた肌の色の違う人間に驚きつつもどう対処したらいいかからないのだろう。一挙手一投足を全方位から遠巻きに観察されているような視線は、動物園パンダにでもなったかのような気分にさせてくれる。

惚けていても始まらない。まずは今晩の宿を確保して、それから英語の分かる人間を探さないと。ここまでの街で集めた情報によれば、モシンボアからは毎朝早くに国境行きのバスが一台出ているらしい。できれば明日の朝そいつに乗り込みたい。ここ数日、ATMもなければクレジットカードも使えないような場所を通ってきたせいで、手持ちの現金はもうほとんど尽きかけていた。今はできるだけ早く駒を進める必要がある。とにかく、話のわかる奴を探して情報を聞き出さないといけない。僕は檻から抜け出すようにしてその広場を後にした。

 重い荷物を背負って村の中へ入って行くと、ここでも同じように奇異の目を向けられる。それでも、こういう時は一度誰かにしかけてしまえば後は簡単だ。それをきっかけに周りで見ていた人たちも次々話に入ってきて、いつの間にか自分の周りは人だかりになっている。その中には英語を喋る奴が大抵一人くらいはいもので、今回もその中の一人、僕と同い年くらいの青年を見つけた。彼が言うには、自分兄貴が毎朝国境行きの車を運転しているとのこと。この村に来る外国人十中八九陸路タンザニアへ向かおうとしている奴だから、客になりそうな外国人がいると聞いてすっ飛んで来たらしい。村の奥、青年の指差す方向には一台のピックアップトラックが止まっていた。手を引かれ、群衆をかき分けながら近づいていくと、荷台に腰掛けた白いタンクトップの男がサトウキビバリボリ齧りながらこちらに視線を投げている。トラックの前まで来ると、男はサトウキビの食べかすを地面に吐き捨て、挨拶もそこそこに言った。

あんた、国境に行くんだろ。300メティカル明日の朝こいつの荷台に載せて連れてってやるよ。早朝三時にここに来な」

 なんとなく予感はしていたが、国境へ行く手段というのはバスや乗り合いタクシーの事ではないらしい。このトラックの荷台に乗って、荷物のついでに運んでもらうということなのだ。トラックの荷台には、明日の同乗者になるのであろうコーラの空き瓶が入ったケースや何が詰まっているのかわからない大きな頭陀袋が山と積まれているだけで、当然ながら座席のようなものは見当たらない。今日の移動もなかなか骨だったが、明日今日に劣らずタフな一日になりそうだ。

 運賃として提示された300メティカル日本円にしておよそ500円少々。交渉が前提になっているようなひどく高い金額でもないし、村を歩いて探し回っても他の交通手段があるとは思えない。500メティカルなら、あと一日くらいこのモシンボアに泊まってゆっくり骨を休める余裕ができる。聞く所によればこの男は毎日国境まで行っているようだし、出発を一日先延ばしにしてもさほど問題にはならないはずだが、でもこの時はそうしなかった。前へ前へと懸命に移動することに、ある種の快感のようなものを覚え始めていたのかも知れない。とにかく僕はこのトラック明日の朝、国境まで行く事に決めたのだ。

 握手を交わすと、男は表情を和らげて言った。

「寝る場所必要だろう。弟に宿まで案内させるから今夜はそこで休め。寝坊しても起こしに行ってやるから安心しろ

 男が目配せをすると青年は頷き、ついて来いと言って歩き始めた。もう一つの懸案だった宿の方も、彼らが世話してくれるらしい。それもそのはず、人や荷物国境まで運ぶ商売をしていれば、僕のような旅行者を載せる機会も幾度と無くあっただろう。そんな旅行者への宿の斡旋も、彼らの商売の一部なのだ

 青年背中を追って歩いていくと、少しずつ村の中心に近づいていくのがわかった。舗装された道幅の広い道路があらわれ、ガソリンスタンドや錆びたコカコーラ看板商店食堂などが民家に混じって見え始める。顔を少し上げると、視界の端にわずかに入るヤシの木や、朽ちて傾いた丸太電信柱の向こうに、どことなく湿った雨期の青空がいっぱいに広がるのが見える。

10分も歩かないうちに、僕らは一つの建物の前で立ち止まった。周りに見える民家や商店より少し大きい、ちょうど郊外コンビニくらいの大きさのその建物は、宿泊施設としてはやや小さく思える。水色のペンキで塗り染められた石の外壁には大きなひびが入り、風雨や土埃に晒されてくすんだ色になっていた。やれやれ想像通りのボロさである

「ここが宿だ。少し汚いけどこの村には宿はここしかない。悪いけど我慢してくれよな」

青年はそれだけ言うと、あっけにとられる僕をその場に置いて来た道を逃げるように帰っていった。僕が宿にいちゃもんをつける前に立ち去りたかったのだろうか。

入り口にかかる簾をくぐり、薄暗い室内にに踏み込む。簾に付いた鈴が音を立てると、奥のカウンターの向こう側から一人の老人がゆらりと立ち上がった。部屋が欲しいんだと大袈裟ジェスチャーを交えながら伝えると、彼は黙ったまま横の壁の一点を指差した。目をやると、石の壁に赤のペンキで直接文字が書かれているのに気付いた。

"Single 1200. Twin 1600."

シングルの部屋が日本円にしておよそ2000円ほど。いままで泊まってきた宿の中では一番高い金額だが、さて、どうするべきか。村にある宿がここだけだと言う青年言葉は、この宿の大きさから考えて恐らく嘘だろう。ここより安いという確証はないが、土地人間が使うゲストハウス位はどこの村にも幾つかあるものだ。しかし、重い荷物を再び背負って表を歩き回るのはやはり億劫だった。壁に書かれた赤いペンキの文字酸化してほとんど茶色くなっていた。いつからこの値段でやっているのかは知らないが、少なくとも僕を金持ち旅行者と見てふっかけているわけではないようだ。値段の交渉は望み薄だが、僕は試しに聞いてみた。

「もう少し安くはならないの?」

老人は困ったような、それでいて僕がそう言い出すのを知っていたかのような苦笑いを浮かべ、少しの間を置いて言った。

「窓のついてない部屋が一つあるが、そこなら600でいいよ」

なんと、意外なほどあっさり宿賃が半値になってしまった。一泊1000円なら上出来じゃないか。窓が無いというのは、まあ多少風通しと明るさに問題があるとは思うがこの際妥協してもいいだろう。どうせ明日は日が登る前にここを発つのから

「部屋を見せてくれる?」

僕が言うと、老人は鍵を引き出しから取り出し、カウンターを出て奥へ伸びる暗い廊下を歩き始めた。僕もその後を追った。

つのドアの前で立ち止まると、老人はドアノブに鍵を突き刺して、ガチャガチャ乱暴に鍵穴をほじくり始めた。なかなか開かないようだ。このボロさでおまけに窓の一つも付いていないときたら、本当に地下牢のような荒んだ部屋なのだろう。そんなことを考えながら、鍵と格闘する老人の背中を眺めていた。しばらくして鍵が開く。額に汗した老人は僕の方を向いて意味深な笑みを浮かべ、ドアを開いて見せた。

開け放たれたドアの前から覗いた部屋は、想像通りとても簡素ものだった。だが、想像していたより酷くもなかった。六畳程度の部屋のど真ん中にはセミダブルくらいの大きなベッドが石の床に直接置かれ、部屋の隅にはちゃちな木製の小さな椅子と机が、客室の体裁を取り繕う申し訳のようにちょこんと置かれている。そして、奥の壁の大きな窓からレースのカーテン越しに差し込む夕陽が、数少ない部屋の調度品と埃っぽい室内を舞う無数の塵を照らしていた。しかしこの部屋、さっきと少し話が違うんじゃないか

「いや…ご主人、僕が見たいのは半額の部屋の方なんだけど」

「ん? この部屋は600メティカルだが」

だって窓が付いてるじゃないか

僕がそう言うと、老人は黙って部屋へ入って行き、カーテンをめくる。そこにはあったのは確かに窓だった。窓だったが…窓にはガラスが入っていなかった。僕は思わず笑ってしまった。窓が付いていないというのがまさかこういう意味だったとは。明るくて風通しの良いこの部屋は、僕が覚悟していた牢獄の様な部屋よりよっぽどマシに見えた。しかし、中と外の境界を作るのが鍵の掛けようのない無い薄いカーテン一枚というのは、やはり安全面に問題ありすぎる。こんな部屋でおちおち寝ていたら命が幾つあっても足りないだろう。強盗マラリア、野犬、その他諸々の野生動物危険は数え出したらキリがない。半笑いでそんな事を考えていると、いつの間にか隣に来ていた老人に小突かれた。

「で、どうするんだ」

「…窓が付いている部屋も見たいな」

「だろうな」

ニヤリと笑みを浮かべた老人は静かに扉を閉めると、一つ隣の部屋の扉を開けて僕に見せてくれた。さっき見たのと一見全く同じ部屋だが、こっちのほうが心なしか手入れがされているように見える。中に入ってカーテンをめくってみると、くすんだガラスがしっかりと嵌めこまれた窓と網戸が見えた。

「1200メティカルだけど、いいよな?」

振り返ると、勝ち誇ったような笑みを浮かべた老人と目が合った。やれやれこちらの完敗である

「…いいよ。この部屋にする」

宿賃を渡し、僕は笑ってそう答えた。老人は僕の肩にポンと手を置いて、隣の部屋のとはまるで違う綺麗に磨かれた鍵を渡してくれた。やっぱり、あの部屋には最初から客を泊めるつもりなんてなかったのだろう。

明日の昼まで停電から電気はつかないよ。ロウソクが引き出しにあるから使うといい」

「一本いくらですか?」

サービスだよ」

僕が皮肉半分に聞いたことを知ってか知らずか、老人はどうだ気前がいいだろうと言わんばかりの誇らしげな笑みを見せ、ドアの外へ消えて行った。やり返してやった気にはまるでならなかった。

靴や荷物についた砂を振り払い、ベッドに寝転んだ。疲れ切った身体を動かす体力はとうに尽きていたが、不思議と気分は高揚していた。蓄積した疲労の中に滲む自虐的とも言える旅の充足感に気付いたのだった。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん