「武宮正樹」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 武宮正樹とは

2024-11-10

囲碁史上、最も重要棋士人物16選

1. 吉備真備日本囲碁の始祖)

中国囲碁を学び、日本に伝えたとされる。

大宝律令の中に碁に関する項目があること、隋書倭国伝に「好棋博、握槊、樗蒲之戯(囲碁、握槊、樗蒲(さいころ)の競技を好む)」との記載があることから、実際にはさらに以前から伝わっていた説もある。

2. 本因坊算砂(初代本因坊

囲碁四家の筆頭・本因坊家の始祖。

信長秀吉家康等に仕え囲碁指南する。

後の幕府保護に繋がる礎を築いた。

初代碁所であると同時に初代将棋所でもあった。

3. 徳川家康囲碁保護

本因坊安井井上・林の四家を召し抱え囲碁庇護した。

幕府庇護のもと囲碁に専念する職業棋士誕生し四家の互いの切磋琢磨により日本での囲碁技術が飛躍的に向上、多くの名手が生まれる土壌が整えられた。

朝鮮通信使で来た囲碁の名手と日本棋士との差は3子であったという。

近世囲碁の発展、振興に絶大な貢献。囲碁殿堂表彰にも第一回で選ばれている。

4. 本因坊道策(段位や手割りの発明

囲碁史上最も偉大な棋士の一人。

いまや囲碁以外でも用いられている段位制度発明し、棋士同士の実力差を可視化囲碁競技性を高めた。

手割りも彼の発明であり囲碁局面評価技術発展に大きな影響を与えた。

その卓越した棋力は「棋聖」「実力十三段」と称された。(当時の実力最高段位は七段、九段名人

5. 大倉喜七郎日本棋院創設)

帝国ホテル、およびホテルオークラ創設者である大倉喜八郎の息子で大倉財閥2代目総帥

明治維新により幕府後ろ盾を失い混迷と貧窮を極める囲碁界に対し経済面で多大な援助を行い、本因坊家、方円社、裨聖会等乱立する各派閥大同合意させ日本棋院を設立

1946年まで日本棋院副総裁を務めて名誉総裁となる。

財界の力を背景に棋士たちをまとめ、混乱を収拾し碁界合同に物心両面で貢献し現在囲碁界の礎を築いた。

現在でもホテルオークラには高級囲碁サロンがあるという。

6. 喜多文子女流囲碁の母)

女流棋士として初の実力四段となり、また多くの女流棋士を育てたこから現代女流碁界の母」と呼ばれる。

女性囲碁界で活躍する道を切り開いた。

喜多は杉内寿子を始め多くの女性棋士の育成にも尽力し、女流囲碁界の興隆に貢献した。

彼女情熱努力により、女性囲碁参加が増え、囲碁界の多様性が高まった。

NHK朝ドラあさが来た」のヒロインモデル広岡浅子とも交流があり二人の棋譜が残っている。(明治41年朝日新聞掲載

https://kajimaya-asako.daido-life.co.jp/column/15.html

7. 本因坊秀哉(家元最後本因坊、終身名人最後名人

本因坊名跡日本棋院に譲渡し、選手権制の本因坊戦創設に導いた。

川端康成小説名人』のモデルとしても知られる。

8. 木谷實(新布石・後進の育成)

囲碁常識を変えた「新布石理論提唱者として知られる。呉清源と共に伝統的な布石にとらわれない大胆な構想で囲碁戦略革新をもたらした。

また多くの内弟子を取って育成し、大竹英雄名誉碁聖加藤正夫名誉王座・二十四世本因坊秀芳・武宮正樹九段小林光一名誉棋聖・二十五世本因坊治勲など「木谷門下」として知られる多くのトップ棋士を輩出した。

木谷の教育と熱意は、日本囲碁界のレベルを大きく引き上げ、現代囲碁の礎を築いた。

9. 呉清源(新布石

道策に匹敵する囲碁史上最も革新的な棋士の一人。

木谷實とともに革新的な布石を開発し、囲碁戦術戦略革命を起こした。

呉の卓越した棋力は「昭和棋聖」と称され、多くの名勝負を残した。

彼の影響は日本のみならず世界囲碁界に及び、囲碁の深みと可能性を広げた。

10. 岩本薫海外普及)

私財を投じて海外囲碁普及に尽力。ヨーロッパアメリカを訪れ、講演や指導を通じて囲碁の魅力を世界に伝えた。

岩本活動により、海外での囲碁人口が増加し、国際的囲碁交流の基盤が築かれた。

原爆下の対局」でも知られる。

11. 武宮正樹囲碁常識を覆す宇宙流)

宇宙流」と呼ばれる独特の打ち方で知られる。

陣地の多い方が勝ちであるゲームにも関わらず、地を取りに行かず盤上全体を大きく使い従来の囲碁常識を覆す。

武宮の革新的な戦法は多くのファンを魅了し、囲碁可能性を広げた。

国際棋戦でも活躍し、日本囲碁の強さを世界に示した。

12. 藤沢秀行中韓棋士の育成・強化)

独特の棋風と人柄で多くの人々に影響を与えた。中国韓国棋士との交流を深め、彼らの育成と強化に貢献した。

藤沢自身経験技術を惜しみなく伝え、国際的囲碁レベル向上に寄与した。

13. 曺薫鉉(日本修行自身弟子世界一の棋士に)

日本修行を積み、後に帰国韓国囲碁界の発展に大きく貢献した。

また、彼の弟子である李昌鎬を育成し、共に世界一の座を競い合った。

韓国囲碁の飛躍的な成長を支え、国際囲碁界に大きな影響を与えた。

日本囲碁トップの座から降り、囲碁界の勢力図が塗り替わる大きなきっかけとなった。

14. 李昌鎬世界一の棋士

史上最強棋士の一人とされる。曺薫鉉の弟子として才能を開花させ、圧倒的な強さを誇り多くの国際棋戦で優勝した。

国際棋戦の優勝回数は歴代最多であり、2位以下に大きな差をつけている。

15. ほったゆみ小畑健ヒカルの碁

ヒカルの碁』のヒットにより少年少女たちの囲碁人口を増加させる。

低迷極まる囲碁界に一筋の光をもたらした。

ヒカルの碁がなければ日本囲碁界は今よりもっと厳しい状況に置かれていただろうことは想像に難くない

16. デミス・ハサビスAlphaGoAIおよび囲碁革命

DeepMind社の創設者。ハサビスのチームが開発したAIAlphaGo」が2016年世界トップ棋士李世ドルを破り囲碁界に衝撃をもたらす。

AlphaGoの登場は人間思考を超えるAI可能性を示し囲碁戦略研究にも新たな視点提供した。

今まで悪手とされていた手が見直されたり人間には全く思いつかない手を編み出す等、囲碁常識AI前とAI後では大きく変わった。

2024年にはノーベル賞を受賞した。

追記

芮廼偉(見えない天井を破る)

韓国で当時世界トップ棋士の曺薫鉉を番勝負で破り女性で初めて男女混合棋戦でのタイトルを取る。

囲碁性別関係なく戦える競技であることを示した。

2024-09-24

囲碁AIによりプロ棋士オワコン化した

一力遼が世界戦を勝ったが、なんと日本勢としては19年ぶりらしい。 張栩アジア選手権で勝った以降、井山すらも世界戦では勝てていなかったことになる。 これ自体は、素晴らしいことだとは思う。

しかし同時に、囲碁プロ棋士ってもう意味あるんだろうかという疑問も持っている。

囲碁AIが発達し、人間とは大差の実力を持つようになってしまった。 その結果どうなったかというと、 「AIが示す着手が最善手」という認識プロにもアマにも定着してしまった。 今、アマプロの碁を見る時にやってることは、 プロが打った手がAIの示す最善手と一致しているかどうかを確認することだ。 形勢判断についても、今はAI評価を見ることが一般的だ。

プロも、囲碁学習ではAI様のおっしゃるに打てるようになることを目指し、 実戦においても、AI様と一致することをよしとする。 今、世界ランキングでダントツトップを行く韓国の申ジンソは、 AIとの一致率の高さから、「申工智能」と呼ばれている。 決まった答えがあり、それと同じように打つことが求められるのであれば、 もはやそれは人間がやる意味はないと思う。 お笑い番組で、箱の中に隠されたものを手の感触だけで当てるゲームがあるが、 これに近い。

以前は、囲碁プロ棋士の役目は、最善手の探求そのものにあったように思う。 囲碁理論(棋理という)自体を生涯をかけて追求した棋士もいた。 囲碁プロ棋士とは、勝負師であると同時に、囲碁研究者でもあったわけである。 それが研究の答えはこうですとAIが示すようになり、 人間もそれを受け入れてしまった以上、 囲碁研究者という人間仕事はもう失われてしまったわけで、 今残っているのは、AIなりきり選手権だけである

去年、本因坊戦が縮小されて業界的には大きなニュースになったわけだが、 これは本質的にはAIの発達によってプロ囲碁価値が失われたからだ。 囲碁新聞なんかもどんどん廃刊になっていっているが、 これも例えば棋譜解説なんかはAI入力させれば終わりだし、 そもそもプロの打ち碁自体AIものまね選手権であり、価値を失ってるからだ。

今後も、プロ囲碁はどんどん価値を失っていき、 職業としても危うくなっていくと思う。 芝野虎丸の兄である龍之介は、囲碁棋士斜陽であり、 平均年収は300万弱(中央値もっと下)であるという考察を述べて、 囲碁の普及が足りてないことを問題意識として持っているようだが、 おれの考えでは真の原因はAIの発達と、それによる囲碁棋士オワコン化にあると思う。

しかしこれは、囲碁自体オワコンになったことを意味しない。 おれは、囲碁が生き残る方法は、囲碁を知能教育手段として明確に位置づけることだと思っている。 東大では、全学体験ゼミナール囲碁で養う考える力」 という講座があるように、碁は考える力を養う。 おれの母校である京大をはじめとして他の大学でも同様の講座をすべきなのはもちろんのこと、 出来れば小学校囲碁を必修化すべきだ。しょうもない英語なんかやってる場合ではない。 囲碁地頭を強化すれば、算数だろうが英語だろうが、余裕で出来るようになるから安心しろ。 故長尾健太郎氏は、囲碁で頭を鍛えた結果、四谷大塚で5年生の時に6年生の試験を受けて、一位をとっていたようだ。

元経産官僚宇佐美典也氏(東大卒)は「僕は小さい頃、地元では1番で、このまま日本一になるのかと思ったこともあった。でも四谷大塚に入ったら、学年は1個下なのに、僕の学年の試験を受けて、ずっと1番を取っている長尾健太郎という男がいた。 https://times.abema.tv/articles/-/8670771?page=1

では、この世界に向かうにあたって、あるいは到達したあと、 囲碁プロ棋士はどんな意味を持つだろうか。 例えば、スウェーデンでは教員になるためには修士号必要というし、 大学受験の世界でも数学科出身の人が数学講師をやっていたりするわけだからプロ棋士囲碁先生になるというのは自然なことだ。

しかし、どんなに囲碁人口が増えようとも、囲碁プロ棋士になる 人間は増えず、ゼロ収束していくと思う。 それは上に述べたように、囲碁がもうコンピュータによって解き明かされた ゲームであり、人間の探求領域はもう存在しないかである

しろ今後は、アマチュアの囲碁が盛り上がっていくのではないだろうか。 AIによって学習の機会は平等になったし、それによって受ける恩恵プロよりも アマチュアの方が大きい。

囲碁棋士歴史が終わってしまうことは文化的には大きな損失だとは思うが、 技術革新によってある仕事が失われるというのは他の業界では起こっていることであり、 囲碁についても、プロ棋士ではない別の職業が生まれるのではないかと思っている。 日本棋院は囲碁棋士業界延命させることに必死だが、 それは無理なので、別の道を模索した方がいいと思う。

武宮正樹の息子の陽光日本棋院の理事になったよう なので、何か面白いことをやってくれないか期待している。

2024-06-13

そろそろみんなに届いて欲しい囲碁一問一答。全部おれに聞け

囲碁最大の問題情報が届いて欲しい人に情報を届ける手段がない事だと思う

はっきり言って何度も何度も同じ事を書いているが未だにぷよ碁を知らない人がいるし、入門コンテンツから先に入るべき人がいきなり対局を初めて挫折している

ブクマを見ていて、そいつ情報さえ届ける事が出来れば解決するのにそれができずに毎回もどかしい思いをしているのである

そこは俺に任せろと言いたい。全部俺に聞けと

からこの増田を見たらブクマしてバスらせてくれ

自分囲碁を覚えた瞬間から普及活動に携わっているから入門指導プロフェッショナルである。数々の人間囲碁に入門させてきた。

囲碁入門書を読み終わった瞬間にどうしてこのシンプルかつ楽しいゲームがこんなに広まってないんだろう、という想いに駆られた。

このシンプルでかつ面白いという両輪の部分が重要だ。面白いけど複雑だったり、シンプルだけどつまらなかったら、そりゃ広まらないよねとなってここまでの普及意欲が湧くことはなかっただろう。

簡単面白いのになんかみんな難しく考えて挫折してるし広まらない、このもどかしい想いが私のリビドーとなっているのである

ここで疑問をブクマしてるやつらはわからない事は全部おれに聞け。ボイチャでもなんでもわかるまで付き合うし初段まで手助けする所存だ

この増田リビドーに任せて書き綴っている。囲碁普及のためにはいても経ってもいられないのだ

ということで、はいそこのあなたブクマして拡散して!

以下、一問一答。全部おれに聞け

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/note.com/gouponline/n/nedbf64883c00

将棋は優勢具合を数字化したのがうまかったと思う。初心者でもわかりやすい。

囲碁もしてるよ!

リアルタイムで地が分かるようになって隅の定石をサジェストする機能を追加したアプリがあれば(ある?)取っつき易い気がする。

KatrainとかAIソフトで打つのがいいと思う

囲碁が陣取りゲームなのはいいとして、なぜその升目が自分の陣地(他人の陣地)になるのかが分からないんだよな

そこに他方が入れないかである

20240204144432(←参照。トラバなっちゃうから数字だけ)

この手の疑問がある人はまだ「二眼」や石の生き死にの概念出会っていないだけの可能性が高いです

自分囲碁がわからなかった時代があったが、二眼を知ったことでようやくこのゲームが腑に落ちました

そういや囲碁っぽいゲームって知らないな。おかげでイメージがつかめない。

スプラトゥーン

石を置いたらリアルタイムでお互いの陣地感が可視化されて、ヒントみたいな感じで次にどこに置くと良さそうか見えたりしないだろうか。

一部で試みられています

https://youtu.be/_BgY0QVJgRo?t=5799

わしヒカルの碁が3周読むぐらい好きなんだけど、結局囲碁ルール全く知らないままなんだよな。どうぶつ将棋囲碁版みたいなのを出してとにかく触れてもらうしか

どうぶつ将棋っぽいのはぷよ

あるいは、そのヒカルの碁の監修をしている梅沢由香里先生監修の『囲碁であそぼ』で覚えましょう

ソシャゲ要素があってかなりとっつきやすくなってます

何度やってもルールが分からない…

囲碁であそぼ』で覚えましょう

仲邑菫プロ韓国棋院で初優勝したニュースあんまり盛り上がって無いよね

韓国ではめちゃくちゃバズってたりするので日本でもこのくらい注目してほしい

https://x.com/lexifdev/status/1799998059029594489

ちなみに毫釐千里というサイトで仲邑菫の対局情報網羅されていてYoutube中継へのリンクも貼られてます

シンジンソ(世界最強棋士)、崔精(女最強棋士)、金恩持(韓国天才少女)、仲邑菫の4人が韓国囲碁界の視聴率四天王と言われており、仲邑菫の対局は高確率Youtube配信されます

ぜひチェックしましょう

ちなみに今日も中継されてますね。半目を争う熱い勝負中です(2024/06/14 15:46)

→K바둑 LIVE [스미레vs김주아] 2024 Dr.G 여자최고기사결정전 | 8강 4경기

一手10秒にして画面上に体力ゲージを表示しよう

すでにあるある!そうなってる!

NHK杯は一手30秒(毎週日曜日のお昼にEテレでやってるよ!)

https://shochian2.com/wp-content/uploads/2023/12/IMGP2726.png

シン竜星戦は一手+5秒

https://youtu.be/d7dwt4hXioU?t=631

囲碁も良い機会だから覚えようとしてアプリで試しに打ってみたけど、試合の終了条件がまじで分からんかった。少しググって調べても理解できなかったので諦めたわ。

これも「二眼」や石の死活の概念出会う前に終局を覚えようとしている可能性があります

二眼がわからないとこの石この後どう打っても死ぬから続ける意味ないよね、ってのがわからないので先に二眼を覚えるべきなのです

そしてそれよりもっといい方法がまずは『純碁』から入ることです。

オセロと同じで盤上に置いた石のみが得点です。それ以外は囲碁と同じ

得点を高めるために盤上に石を埋めていく過程否が応でも石の死活と直面し、この石最終的にどうやっても取られるよねという場面に出くわします。

石の集団は二眼がないと必ず将来的に取られる現象気づきます。攻め合いで負けてたら取られることに気づきます

その運命の決した石こそ『死に石』であり、それらが確定して点数が変動しなくなった局面囲碁での終局の場面です。

ただしその判定にはちょっとした慣れが必要です。

なのでそんな石の運命を見極めなくても、石の運命が決するまで打って死んでるとわかるのが、純碁のいいところです。

まずは純碁から入り、囲碁が純碁の無駄時間を省略したバージョン、今風に言えば「『純碁』のタイパを上げたバージョンが『囲碁』」であることが理解できるまで純碁を続けましょう

純碁はぷよ碁か純碁公式サイトWebサイトがよい。後者教育コンテンツもかなり充実しています

https://www.jungo.games/#/intro

結局はゲーム本体の取っ付きにくさが苦しい

ところが中国では現在こんな状況です

まりやりようがあるということであり、囲碁ゲーム性の問題だけではないということです

https://i.imgur.com/byM8nFI.jpeg

https://imgur.com/x6gjQBV.jpg

https://i.imgur.com/Xq0U6Wv.jpg

ぷよ碁一ヶ月くらいやってやってやり続けて何が面白いのかさっぱりわからなかった私には向いてない競技なのか教えて欲しい。将棋信長の野望三国志エイジオブエンパイアスタークラフトダイスキなのに。

こういう人はむしろぷよ碁みたいな小路盤じゃなくて19路やるのがいいと思う

小路盤でもシチョウやゲタの手筋とか覚えて戦略の奥深さに触れるのがいいと思う

ちなみに9路盤ではYoutubeに『桜ゴルフ杯』という9路盤のプロ大会が上がっているのでそれを見るとよい。解説も昔から初心者向けの解説に定評がある石倉九段だ(『ヒカル囲碁入門』という書籍もこの人)

総論

難しく考えすぎ!

言ってしまえば石をいっぱい置いたほうの勝ちのゲーム、お互いの石がどっちのHPを0に先にするかという競争(攻め合い)をしてるだけのゲーム

オセロの角を取ったらそこに連結してる石の集団が二度とひっくり返されないのと同じで、二眼できたらその集団HP減らし合戦から離脱できる、人生上がりになるというだけの話だ

この原理原則を肌で感じ取れるようにまずは純碁、あるいは中国ルールから入ることをオススメする

日本ルールなんて最後でいいしなんなら別にそのまま覚えなくても囲碁理解できる

そしてここまで読んだきみ、せっかくなのでブクマして行ってくれ

ブクマしないと届かない、また届かない。書いただけ!情報必要人間必要情報が届かないんで終わるんだ

そしてそいつ必要情報にありつけずに一生同じこと言ってるんだよ





↑本文ここまで。以下この記事ブクマへの追加返信

終局とか死活とかはいいんだよ、序盤の「なぜそこに打つのか」の感覚がさっぱり

かいところに打ちたい(大場)、敵陣がでかくなる前に抑制したい(消し)、

敵の弱い石を攻めたい、あるいは自分の弱いところを守りたい(急場)と言ったいろんな欲求の元に打たれていると思う

で、このでかいところとか攻めとかの感覚はは一朝一夕で身につくものではないがヒントになる情報提示できる

生きている石の周りは価値が小さい

自分の石でも敵の石でもすでに生きている石の周りは価値が小さい

自分の生きている石の近くに打っても、すでに地のある所から少ししか地が増えないし効率が悪くこれは終盤のヨセで打つ手

相手の生きている石の近くに打つのも同様、すでに生きているため何の脅しにもならず、生きている石は無敵なので逆襲に遭うだけだ

コンビニ出店、あるいは漁場を想像しよう。すでにいっぱい店のあるところ、漁師のいるところに出向いても効率が悪いのだ

厚み、強い石に近づいてもいいことがない

これも上記と似ているが、相手の強い石(生きている石含む)に近づいても旨味より逆襲される可能性が高い

囲碁現実と同じで石同士の”相対的な”力関係が大きな影響を及ぼすゲームです

強い石には遠慮し、弱い石には優位に立ちます

弱い石(眼形のおぼつかない石)を見逃さず急所に接近して眼形を脅していくことで相手に逃げるだけの地にならない手を打たせ、自分は攻めながら地を稼いでるので効率がいいよね、というのが攻めの基本。

場合によっては大石をまるごと仕留めることもできるが殺しにいくのは自分もキズだらけになるためリスキー

序盤の理屈はこれら書籍オススメ

指導プロが教える 初段になるための囲碁上達法

・有段者のための囲碁

・一手ずつ解説!碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法シリーズ

そして何よりこの辺の一番の教科書はトビサキ囲碁実況動画である

彼女よりわかりやす囲碁作戦、手の意図を喋りながら打ってる人は他にいないのでぜひ見ることをオススメする

専門用語多くて何言ってるかさっぱりわからん

一問一答なので各々のセクションによってターゲットが違うのでターゲット知識に合わせて用語や補足の度合いは調整してある

まり用語は使ってないはずだがわからない部分はターゲットではないのでわからなくてOK

二眼という言葉の事を言ってるのならそもそもその単語に辿り着かせるための記事なので使用必須事項

10年くらい入門しているけど、いまだにアタリが見えてないことがあって落ち込む。もっとぷよ碁やり込めばいいのかな。

アタリを見落とすのはプロでもあるので気に病むことはない(検索アタリに突っ込むプロもいる)

ぷよ碁でもぷよ碁じゃなくても対局の数を重ねると目が慣れてくると思う

神の一手

そのアタリに突っ込んだプロの一手が神の一手と言われている

さまざまな要望に対して「すでにあるよ!」状態なのに囲碁流行っていないことに問題の深刻さを感じる

存在する物でもその存在が知られてない、届いてないからね

からこそこういう記事や周知活動必要ってわけ、そのために自分がいる

正しい情報にありつけない人がたくさんいるしGoUPのように日の目を浴びないプロダクトがたくさんある

ぷよ全然勝てない全然わかんない。次はここに打つとこんな理由でうまくいくよ、ここに打つと〜〜だからダメ、敵はこう考えてここに打ってくるよ、て解説ほしい。1手ごとに。白黒両方自分で打って試せたらいいのに

現状、自分で両方打つのは他のを使うしかない。オンライン碁盤で検索すればCOSUMIのやつとかが出てくる

【入門02】攻略ぷよ碁で勝つための「10ポイント」←この動画いいんじゃないかな

棋譜共有してくれたら一手ごとにアドバイスできるよ

姉歯建築で陣取りしつつも相手の家の材木引っこ抜くという以前別の方の解説が思い出された

囲碁ぶっちゃけて言えば姉歯一級建築士になりきるゲームみたいな所あるからね。

石をつなげて陣地を囲むんだけど、効率よく囲むには「一見つながってないけど相手邪魔しに来ても確実に撃退できるギリギリの強度で設計する」ことが求められる。

無駄に頑丈にしているとその間に鉄骨抜いてる相手ガンガン空間広げて侵食してくるから絶対に勝てない。

面白いんだとは思うけども世の中の人の平均IQ100なわけで。。

IQ100あれば十分すぎるよ!

自分が作ったオンライン囲碁部で抜き打ちIQテストをしたところ面白いことにたしかIQ高い人のほうが高段者である傾向があった

けど普通に楽しむ分には100前後あれば十分すぎます

turanukimaru, ata00000 ,sqrt「こいつは広める気がない!」

→20240613212420

どうして導線や引用じゃダメでワイが全てこの記事説明するという手段にこだわるんだい

目的はその人に必要情報を届けることなのに手段目的化してる典型だよあなたたちは

純碁なら一手=1ポイント無駄にはならない(よね?)

しょういうこと

素人にも分かりやすキャラ立ち囲碁棋士にもあればねぇ

ちゃん上野愛咲美は結構キャラ立ちしていると思う

AI登場以後の囲碁は、序盤で三々に入る(陣地を取りに行く手)ことが主流になっているのだけど菫ちゃんはほぼ絶対にそれを打たない

陣地が多い方が勝ちのゲームなのだが、かつての宇宙武宮正樹のように地を取りに行かず中央志向の手を打ち続けている

囲碁の攻めは、必ずしも相手を殺しにいくためではなく少しだけ相手より得をするために行うのだけど

上野愛咲美は少しでも相手の石を殺せそうなら殺しに行く、そしてそれが決まってしま

それが豪快で楽しい

大石虐殺しに行くハンマーパンチ上野愛咲美

宇宙流の仲邑菫

ルールブック読んだだけで面白さが分かる天才肌(嫌味じゃなく)

全く天才ではないが、それまでに自分の中のボードゲームといえばMTGとか遊戯王

「◯◯されたら◯◯の時、◯◯になる」「◯◯は◯◯の時◯◯してはならない」

みたいなカード一枚一枚がルールを持ってるようなめちゃくちゃルールに修飾されたゲーム世界を当たり前だと思ってたか

このシンプルルールでここまでのゲーム性が成り立つのかって感動したよ

二眼の生きもTCGとかなら「眼が2つあったら生きとみなす、そこに打ってはいけない」みたいになると思うんだけど

着手禁止点というシンプルルールから導かれるただの事実自然現象定理しかないことに感動を覚えたね

囲碁を覚えるまでは、自分オセロ将棋も弱々だったしこの手のゲームは苦手なんだと思ってたけど囲碁は石が動かないから読むのが簡単ですぐ手筋が覚えられたし、ただ学習法を知らないだけだった、書籍を読むということをしてないだけだったと知ったよ

囲碁を覚えた後は将棋も強くなった。オセロからっきしだ。間違いなくオセロが一番むずい

ちなみに中原誠囲碁をやると将棋が強くなると言ってるし将棋派の人間もやる価値はある。米長の書いた囲碁本もあるのでそれがオススメ

囲碁の強さってどうやったら分かるの? 勝ちが一瞬で分からないのでいまいち乗り気になれない

棋力のことなのか、局面の勝ち負けのことなのかわからんけど

棋力のことなら打ってればこの人は何級くらいってのはわかる。ネット碁サイト申請した級で数局打ってみれば自分の実力がどのくらいなのかもわかる

局面の優勢具合のことな最近将棋と同じでAI評価値が当たり前になってるので数字を見ればわかる

「二眼」や石の死活なるものがそんなに重要ならルールと一緒に教えたらいいのにそうなって無いのが問題なのでは?

一緒に教えられてるよ。そこに辿り着く前にふんわりした情報囲碁わからん、陣地わからんって判断してる人が多いということ

そりゃわかるわけないよってのが現状

文章じゃわからいから直接教えてほしいという人へ

はっきり言って教える側も文章じゃつらい

いくらでも配信で図と音声を使って教えるので「kukulu 囲碁広めるマン」と検索して見つかるアカウントDMして日時と要望を教えてください

2023-10-29

囲碁ゾルラーク

anond:20231027224113

なんか流行ってるらしいので元ネタを知らないが、「当時は斬新だったが後に主流になったもの」の意で囲碁ゾルラークを挙げてみる

要はコロンブスの卵だろう

星、三々

江戸時代大正期までの囲碁において隅に打つ手といえば小目だった

ヒカルの碁でも「一手目が星など秀策の時代には考えられなかった」というセリフがある通り、江戸時代棋譜を見れば笑っちゃうくらい猫も杓子も小目しか打っていない

昭和期に入ってそこに大変革をもたらしたのが木谷實と呉清源という二人の天才である

木谷と呉は『新布石』を宣言し、星や三々、天元など今までの囲碁常識を覆す変則的布石を打ち始めた

昭和期までの囲碁といえばコミがなく、黒は比較ゆっくり構え、白は黒の先手分の有利を崩すために積極的に隅に攻撃しかけていくのが主流だった

それが白番にコミが与えられるようになり、黒もスピード展開を求められるようになった

隅を一手で済ませる星、三々が現れたのはこのためと思われる(小目はシマリと二手セットで地になる)

今や星に打つ手は押しも押されもせぬ囲碁の主流の手となった

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%B8%83%E7%9F%B3

ダイレクト三々

星の弱点は地に甘いことであり、三々にもぐられるとまるごと隅をとられてしま

しかしあまりに早く入ると相手に厚みを与えてしまう、三々に入った側が得られる地に対し相手の厚みが強大で入るタイミング重要とされた

そんな風潮の中忽然と現れたのがAlphaGoによるダイレクト三々である

開始早々に星へ三々入りするAIの手はおおいに注目を集めた

元々この手が悪いとされた原因に、「二線は敗戦」と呼ばれるくらい、二線を這う手と三線をノビる手では二線を這った側の損が大きく、出来るだけ二線を這って生きる手を打ちたくないという思い込みがあった

そのため二線を這う手ではなく、ハネツギを打つことで生きるのだが、それが相手に強大な厚みを与えるので序盤早々に入るのは不利だったのである

しか常識に囚われないAIはそこを覆してきた

二線を1本多く這って生きてハネツギを省略することで、相手の厚みが緩和されるので互角の分かれになるという大発見をもたらした

この囲碁界の常識を覆したAlphaGoによる「ダイレクト三々」はいまや囲碁界の主流となっている

詳しい解説動画

https://www.youtube.com/watch?v=mmK1_5bxblI

猛威を奮ったけど廃れたもの

連星

本来、隅を重視するのが囲碁セオリーだが、そのセオリーに反して中央を重視する「宇宙流」の使い手・武宮正樹が得意とした布石

地に甘いとされる星を隅、隅、辺に三連打して悠然と構え中央大勢力を築く

武宮はこの三連星宇宙流を武器本因坊5連覇、および国際棋戦の富士通杯TVアジア杯の連覇を果たし一時代を築いた

中国

または道策流とも。本格的な中国流の開祖安永一とされ、中国には陳祖徳が広めたとされる。

1965年日中囲碁交流の際に非常に注目され、日本逆輸入された

ミニ中国流、ベトナム流など亜種がたくさんある

小林流

小林光一が得意とした布石

一種のハメ手的な要素があり、相手対策を知らずに隅にかかってきたら挟み、予め辺に開いていた石を活用して相手の石を圧迫していく

AIによって復権編(これが本当のゾルラーク?)

秀策のコス

秀策が愛用した小目にかかられた時、辺にコスむ手

攻防を兼ねた手堅い一手で、江戸時代流行したがコミのある現代碁では足が遅く、甘いとされた

しかAIがこの手を示すようになってプロの間でも再評価され復権。再び打たれるようになった

秀策の言「囲碁がこの先どれだけ進化しても碁盤が19路である限り、この手が悪手になることはないだろう」

まさにこの言葉通り、秀策のコスミは現代ゾルラークとなった

2022-02-01

囲碁用語概念たち名鑑(追記更新あり)

追記追記編と初手編、日常用語編、国際編、人物編、二眼の説明を加えた。

anond:20220131231934インスパイアされてやってみた。

省力のために一部wikipediaから引用も交えながら独自解説を記した。

基本編

  • 追記】 目(もく) 盤面の交点のこと。一目、二目と数える。この目を囲った多さを競うゲーム囲碁である
  • 追記】 呼吸点 石から出ている線のこと。盤上にある石は呼吸点を全て塞がれると取られてしまう。囲碁説明でよくある「囲むと取れる」という表現を詳らかにすると呼吸点を塞ぐと取れる、と表現できる。
  • アタリ あと一手で石が取られてしま状態のこと。あの超有名なゲームメーカーアタリの由来である
  • 着手禁止点 打った瞬間に取られてしまう地点
  • 捨て石 敢えて石を相手に取らせることで取られた損失以上の成果を得ること。損失のほうが大きい場合は捨て石とは言わない。
  • 凝り形 効率が悪く、働きの悪い形のこと
  • 眼 石に囲まれ空間のこと。石が盤上に生存するためにはこの空間が2つ必要になる。
  • 欠け目 眼っぽく見えるが眼としての要件を満たしていない眼のこと

追記】 初手、隅の名称

三々(さんさん)

盤の端から数えて横からも縦からも3・3の地点。

一手で隅をほぼ専有できてしまう反面、中央から遠く発展力やスピードに欠ける。

小目(こもく)

ヒカルの碁で「右上隅小目」というセリフが有名。

江戸時代以前の古くから打たれている手であり三々よりは中央に近く、星よりは地に近いバランスの取れた手。

隅を占めるのに二手かかるのが欠点

4・4の地点で碁盤の目印のある部分のこと。

後述の昭和の新布石時代からよく打たれるようになった手。それ以前は置碁くらいでしかまり見られなかった。

隅を一手で済ませられ、地には甘いが中央スピード重視の手。

地に甘いというのは、相手に三々に入られるとほとんど地を奪われてしまうためである

高目(たかもく)

マニア向け。あまり打たれない

目外し(もくはずし)

マニア向け。あまり打たれない

天元

碁盤の中央の星のこと。あまり打たれない

碁盤において、この地点がもっとも高い地点であり、端は地面という概念となっている。

概念

実利

後述の厚みが確定地ではない未来への投資であるのに対し、序盤から陣地になる可能性が高い場所を実利という。

実利をとれば厚みを作られ、厚みを作ると実利をとられるという表裏一体な関係にある。

厚み

盤上において影響力を及ぼすことのできる、しっかりと連絡して眼形の心配もない強力な石の集団である

「厚み」は「薄み」に対する対義語である囲碁で「薄い」というのは連絡が十分取れていない形、眼に不安がある石のことであり、相手攻撃される可能性を持っている状態を指す。

これに対して強力な「厚み」は相手から攻撃を受ける可能性が低く、周囲に近づいた敵の石に対して攻撃するための基盤となる。また、相手が近づいてこなければ大きな模様や地を形成する拠点となる。

模様

大きな地になりうる可能性のある勢力圏のことを指す。多くの場合、隅から辺、中央へ広がるものを呼ぶ。

手割り

手の善悪を測るために本因坊道策が編み出した手法

手の順番や形を変え、定石等と比べることで本来の形に対して余計な石があることなどを評価し、効かし効かされを判断する。

布石

布石

1933年昭和8年)に呉清源と木谷實が発表した、中央・速度を重視する新しい囲碁布石スタイル。それまでの小目を中心とした位の低い布石に対し、星・三々で隅を一手で済ませて辺や中央への展開速度を重視し、中央雄大な模様を構築することを主眼とする。その斬新なスタイルと、これを駆使した呉・木谷の活躍により社会現象とも言えるブームを巻き起こした。

またAlphaGoの台頭以後、新布石時代に負けるとも劣らない布石の変化が囲碁界を席巻している。

例えば星への三々入りを序盤に行うの「ダイレクト三々」は相手に厚みを与えるため不利と言われていたがそれが平然と行われるようになった。

連星

隣り合った隅・辺・隅の星を占める布石である。辺を打たず、隣り合った隅の星を占めるのは二連星と呼ばれる。中央に大きな模様を張ることを主眼としたスタイルで、武宮正樹が有名な使い手である

中国

安永流ともよばれる。星・小目・辺の星脇を組み合わせた配置である

小目からシマリを省略して星脇へヒラく手法は、江戸時代初期に本因坊道策が使用している。

本格的な中国流の開祖安永一とされ、中国には陳祖徳が広めたとされる。1965年日中囲碁交流の際に非常に注目され、日本逆輸入された。

ミニ中国

中国流の狭いバージョン

右上空き隅、小目、相手の星へのカカから星脇へのヒラキまでの一連の配置を指す。下図下辺の黒の配置がミニ中国である。右上隅の着点は必ずしも決まってはいないが、星との組み合わせが最もよく打たれる。平成期に流行した構えだが、すでに400年ほど前に本因坊道策が試みていた。このため道策流とも呼ばれる。

追記ダイレクト三々

序盤早々、周囲にまだ石がない段階で、相手の星に対して直接に三々に打ち込んでいく手段を指す。かつては全く考えられていなかった戦法だが、AlphaGoなどの人工知能がこの手を打つことから注目され、人間棋士の間でも広く採用されるようになった。ダイレクト三々の名称は、2018年5月から河野臨によって週刊碁の連載のタイトルに使われ、定着した。

手筋編

シチョウ

囲碁基本的な手筋のひとつであるアタリ連続で、逃げる側は盤がある限りは逃げることができるのだが、盤の端まで到達してしまうとどうにもできず、石を取られてしま状態をいう。逃げきれるつもりでこの手順に入ると非常に大きな被害を受けること、シチョウアタリという攻守が全く逆転する危険な変化があることから、「シチョウ知らずに碁を打つな」という格言もある。

ゲタ

ゲタは、囲碁において相手の石を取る手筋の一つ

シチョウの追いかける先に相手の味方の石がある場合シチョウが成立しないので、この手を選ぶことが多い。

相手の石にフタをするように斜めに置き動きを封じる。

ウッテガエシ

一旦相手のふところに石を打ち、一度は取られてしまうが取った後の姿がアタリになっていてすぐに相手の石を取り返すことができる。

「捨て石」の最も基本的かつミニマルな活用である

イオトシ

漢字表記では「追い落とし」となる。 ツグ手を打っても引き続きアタリになり、取られてしま状態をいう。別名をトントン、ツギオトシバタバタとも。

オキ

相手の石にも自分の石にも触れないような位置に、文字通り「置く」ように打つ手のこと。動詞では「置く」となる。多くの場合一線や二線など辺の低い位置の、敵陣の急所に打つケースを指す。

オシツブシ

相手の二団以上の石を同時にアタリにし、二眼を確保する手段文字通り相手を押しつぶすイメージであることからつけられた。着手禁止点を利用して生きる手筋である

シボリ

相手の石をアタリにし、自分の石を相手に取らせた上でもう一度相手アタリにする一連の打ち方を指す。途中、さらに捨て石なども交えることもある。多くの場合相手を凝り形にし、自分が形を整える目的で打たれる。また、攻め合いの場面で相手の手数を詰め、攻め合い勝ちに導く手筋としても用いられる。また、あまり効果のないシボリを「西洋シボリ」と称することがある(前田陳爾の造語)。

ダメマリ

ある石のダメが詰まることで、各種の不都合が生じる状態を指す。「ダメの詰まりは身の詰まり」という囲碁格言があるように、不必要ダメを詰めてしまうことは身の破滅につながり、碁において戒められる事柄ひとつである

駄目については後述。追記編を参照。

サルスベリ

ヨセ(終盤のこと)において相手の陣地を侵食するための鮮やかな手筋。

一見繋がってないようなところに打つのだが、見事に繋がっていて相手の地をかなり減らすことができる。

英語ではMonkey jumpという。

死活編

追記】 二眼(にがん)、石の生き死に

盤上にある石の一団は二眼(空間が2つ)ないとゆくゆくは駄目(呼吸点)が詰まり必ず取られてしま運命にある。

これはルールとして定められているというよりは、石は呼吸点を有してないと取られる、着手禁止点には打てないという2つのルールから導かれる定理のようなものである

2つ眼があると、駄目が最低でも2つある状態と着手禁止点が2つある状態存在するため、着手禁止点を同時に2つ塞ぐことはルール上できないので必ず取られない最強の存在となるのである

この取られない石の状態のことを「生きている」と言い、この「生きている石」の内側の領域が陣地となる。

この石の生き死にさえ理解できれば、初心者の、どっちがどっちを囲んでるのか、これは内側も外側も囲んでると言えるのではないか、という疑問は消えるだろう。

ウチカキ

相手にそこを継がれると眼となる部分に先行して打って欠け目にすること。

「打って欠く」(打ち欠く、あるいは内欠く)の意

中手

相手にそこに打たれると完全な二眼ができてしまう部分に先行して打てなくする、相手の石の一団を殺す必殺の手。

自分の石から関係

シマ

隅に打った既存の石から陣地を確保するためにもう一手かけて領域の守りを固める手

カカ

相手シマリを妨害する位置に置くこと

一間トビ

ひとつ隙間を空けて打つ手

二間トビ

ふたつ隙間を空けて打つ手

ウマの顔

一間トビに置いてある形から、直角方向にふたつ空けて打つ手

●┼┼┼

┼┼┼★

●┼┼┼

ケイ

将棋桂馬の動きのような位置に打つこと

ゲイ

将棋桂馬の動きからさらに1歩進めて打つこと

コス

既存の石の斜めに置くこと。「秀策のコスミ」が有名。

ハザマ

自分の石の斜めひとつ空けた場所に置くこと。●から見て★の手のこと。

●┼┼

┼┼┼

┼┼★

相手の石への関係

ツケ

相手の石の隣にくっつけて置くこと

ハサミ

相手の石を挟むように置くこと

タツ

相手の石の斜めに置くこと

キリ

相手の石のつながりを断つように斜めに打つこと

ノゾキ

相手の石のつながりを、次の手で断つぞという位置に置くこと

ハネ

相手の石を跳ねるような位置に斜めに置かれる石

オサエ

相手の石がそれ以上侵入してこないようにせき止める位置に置く石

オシ

相手の石を押すように平行に打たれる石

定石編

ツケヒキ定石

小目にカカられた石へツケてひく、簡明かつ最も基本的な定石

大斜定石

目外しへのカカから発生する定石を指す。派生する変化型が多く、複雑な戦いになることから、大斜百変、大斜千変とも呼ばれる、難解定石の代表的もの天保頃より特に研究が進み、現代でも多くの変化が生まれ続けている。

ナダレ

小目への一間高ガカリに下ツケする形から発生する定石を指す。最初から接触戦となり、また変化型が多い難解定石の代表の一つ。石が接触しながら戦いになっていく様を「ナダレ」と形容された

村正妖刀

小目への一間高ガカリに二間高バサミして生ずる一連の変化を指す。難解で未解明部分も多く、また変化型が多いために誤ると自らも傷を負うところから村正にちなんでこの名が付いた。大斜、大ナダレとともに三大難解定石とされる。

追記編(忘れてた編)

タケフ

竹の節のような並び。

一間空けて2:2で平行に並んだ形で、その間をどちらかを相手に打たれたらもう片方で繋がれるので絶対に切られることがない。

コウ

本来仏教用語未来永劫の劫。

仏教用語ではひとつ宇宙が始まって終わるまでの途方も無い長い時間のこと。

囲碁においては、どちらかが譲らない限り永遠に循環してしま特別な形があり、その形をコウと呼ぶ。

コウの形で石を取られた側はコウをすぐに取り返してはならず、一手別の場所へ打つ必要がある。

アゲハマ(揚げ浜、揚げ蛤)

取った相手の石のこと、またはその石を置いている場所

通常、白石ハマグリのくり抜きによってできているがそれが語源か。しらんけど

追記日常用語慣用句に使われてる編

捨て石

冒頭で説明

定石(じょうせき)

限られた局面特に序盤においてある程度決まった一連の手の応酬のこと。

定石は手練の碁打ちの長い研鑽研究により成り立つもので、お互いに必然の手を打ち、双方ほぼ互角のワカレとなるのが定石の前提である

駄目(ダメ

日常でも使われている「ダメ」の語源

どちらの陣地にもならないどうでもいい地点の事を指すことから日常用語に転じた。

または、石から出ている呼吸点(全部塞がれると相手に取られてしまう)のこと。

ダメマリはこのダメが詰まる、呼吸ができなくなる事を言う。

死活問題

囲碁において死活問題とは、相手の石を殺す、あるいは自分の石を活かすための問題クイズ)のことである

玄人素人(くろうと・しろうと)

現代では上手(うわて)が白を持つが平安時代期には強いほうが黒を持っていた。

そのため

黒人(くろうと)→玄人(つよい人)

白人しろうと)→素人へぼい人)

と転じたと言われている。

岡目八目(傍目八目)

自分第三者となった視点で戦いを見ると手がよく見える、あるいはそう錯覚すること。

岡目は高い場所あるいは傍目の意味

八目の八は八百屋と同じで具体的な数字ではなく多さを表す。

一目置く

一目は一子(石ひとつ)の意。

囲碁においては強さに差がある場合相手より多く先に石を置いた状態で始めることから相手の実力を認め敬意を示す意味に使われるようになった。

手抜き

手を省くこと。

力を抜くことではなく、相手の打った手に付き合わず、その場所よりも価値の高い場所へ向かうことを言う。

追記】 国際編

日本ルール中国ルール

囲碁はいくつかルールがあり、基本的には江戸期~昭和期まで囲碁第一人者であり、世界囲碁を広めた日本ルールが用いられている。

日本ルールは盤上の囲った陣地(目)のみをポイントとするのに対し、中国ルールではそれを含め置いた石の数もポイントになる。

この2つの大きな違いは、日本ルール自分の陣地に自分の石を置くことがマイナスとなるのに対し、中国ルールではマイナスにならない点である

このことが死活に関わる局面や終盤の局面での手入れ、手抜きにおいて大きな違いを生む。

日本ルールでは曲がり四目と呼ばれる形が出現した場合、手を入れるのがマイナスになるためそれが死であることの証明を用いないと議論が生じる。

そのため中国ルールのほうが初心者に優しく、コンピューターにも優しい。

他には日本ルールでも中国ルールでも禁止されている自殺手がOK!というルールもある。

追記人物

徳川家康

碁打衆を保護、「御城碁」の基盤を築く。近世囲碁の発展、振興に絶大な貢献。(日本棋院表彰ページより引用

とし、2004年囲碁殿堂入り

本因坊算砂

永禄2年(1559年) - 元和9年5月16日(1623年6月13日

江戸幕府は囲碁ならびに将棋庇護役職俸禄を与えていた。

江戸幕府における囲碁の最高位だけにとどまらず、将棋の最高位も得た二刀流

大橋宗桂との将棋対局は将棋現存する最古の棋譜でもあり将棋界においても重要人物の一人。

本因坊道策

正保2年(1645年) - 元禄15年3月26日(1702年4月22日

手割りや布石など、数々の発明を生んだ天才棋士史上最強という呼び声も高い。

本因坊秀策

文政125月5日〈1829年6月6日〉 - 文久2年8月10日1862年9月3日

ヒカルの碁で著名。

黒番なら負けなしと当時最強の棋士である

本因坊秀哉

1874年明治7年6月24日- 1940年昭和15年)1月18日

家元制においての最後本因坊

またタイトルとなる前の、「名人一世に一人」の終身名人時代最後名人でもある。

引退後に本因坊名跡日本棋院に譲渡し、選手権制の本因坊戦創設に導いた。2008年囲碁殿堂入り

藤沢秀行

1925年6月14日 - 2009年5月8日

藤沢一就八段の父であり、藤沢里菜五段の祖父

「オマ●コ」発言など、昭和棋士らしい数々の破天荒エピソードが有名。

数々のタイトルを獲得したレジェンドである

棋聖 6期 (1977-82)

名人 2期 (1962・70)

王座 5期 (1967-69・91-92)

天元 1期 (1975)

ぷよ

ここまでの読了お疲れ様でした。

ぷよ碁という初心者にもわかりやすアプリが出来ていたので興味が湧いた人はぜひやりましょう

https://puyogo.app/

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん