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2021-08-25

アフガンに関わると不幸になる

アフガニスタンに関わった連中は全員不幸になるとしか思えない。これはほとんど歴史上の結論だと思う。以下に報道を眺めていて思った各勢力の現況を並べるが、どの国もポジティブな要素があまりにも少ない。

まずはアメリカ対テロ戦争大義を掲げて侵攻し、現地で蛮行を重ねたのちに軍事スキームの変化とともに撤退した。しかオバマ政権以降の特殊部隊群の偏重による住民感情一方的悪化や、トランプ政権での撤退計画の加速、何より拙速にも9月11日までの撤退を急いだ自己陶酔的なバイデン政権政治判断により、世界的に自国の敗北を印象付ける最悪の形での幕切れを迎えてしまった。

パックス・アメリカーナの落日。いずれアフガンでの戦争行為について国際的非難を浴びせられる日が来るのかもしれない。われわれも一応かつての世界大戦の当事者としてそれに同調する可能性が無きにしもあらずだが、その時の極東情勢がどうなっているのか。もはや考えたくもない。

続いてヨーロッパ各国。まずタリバン復権自体が寝耳に水だったようにしか思えない。進軍が報道されてからの無様なこと。事態の取り返しが付かなくなってからも、米軍による秩序とアフガンの人道の危機を訴え(その両者が相反することをどれだけの人が分かっているだろう)、アメリカに再び軍隊を戻すよう呼び掛けたが、自分たちでは国際秩序を維持する能力意思も無いことを改めて露呈しただけだった。しかヨーロッパの首脳たちはここで退くわけにもいかない。何故なら中東イスラム過激派の主たる標的は、他ならぬ欧州先進諸国なのだから

見過ごされがちなインドアメリカ方針同調してアフガン支援を行ってきたが、その甲斐もあって今や当地で全てを失った。長年イランを経由してアフガニスタンから輸入を行う計画を進めていたが、現在両国貿易は停止している。取引はいずれ再開されるにしても、アメリカと異なる戦略のもとイランに整備したチャーバハール港は、中国支援するパキスタンのグワデル港に対して少なからず優位性を失うことだろう。

パキスタンタリバンの主たる支援国家であり、今回の戦争でも勝者の側として報じられることが多い。

だがパキスタン過激派テロによって二十年間で数万人の自国民の命を失っている。その一部がタリバンの残党を匿ったことでもたらされたのは否定しようがなく、払った血の代償は重い。

また、パキスタンアフガニスタン国境線(デュアランド線)がタリバンを輩出したパシュトゥン人居住区を分断しているのも懸念材料だ。タリバン政権が将来的に安定すれば苛烈国際紛争火種にもなりかねない。パキスタンは一体どこに向かっているのだろう。だがインド憎しで走りはじめた彼らの野望は、最早誰にも止めることはできない。

みんな大好き中国パキスタンと同じくゲームの勝者として報道されている。アフガニスタン国境を接する中国は、同じスンニ派である新疆ウイグルタリバン政権が手を組むことを警戒したため、先んじてタリバンに取り入ることで自国反体制運動に先手を打った。

だがリスクは消え去ったのか? タリバンイスラーム主義交差点であり、ジハードのもの真摯構成員も多い。彼らが国境の先で弾圧に苦しむ同胞存在を知った時、シンパシーを抱く可能性は大いにある。ただでさえムスリムの多くは真面目で敬虔な人々なのに。

また中国タリバンに対する支援はどうだろう。よく言われるのは豊富資源に見据えた資源開発援助や事業投資だが、アフガニスタンの情勢でどれほど成果を挙げられるかは未知数だ。中国アフリカで輝かしい成功を収めてはいるが、歴史的なグレート・ゲーム舞台で長期的に何が起こるのか、慎重に見定める必要がある。

またあまり言われないことだが、米軍南アジアから撤退は、同時に極東への戦力転換が行われる可能性も示唆している。香港が落とされたことで半ば恐慌状態にある東アジア情勢は、今後さらに油断ならない戦場になるかもしれない。

そして忘れられたアフガニスタンの人々。一連の戦争一方的被害者であるアフガニスタン地政学的に重要土地であり、歴史上多くの戦争が起こったが、その多くで彼らのほとんどは戦争主体でも何でもなかった。

アフガニスタンは彼らのものであるしか悲惨な状況が長く続いた一方で、彼らについて考えたり支援する人は少なかったようだし、それを継続するのはもっと難しいのだろう。自分も今回コロナで暇になってニュース見るまであまり興味を持ってこなかったけど、願わくば今後は彼らのために些細な不幸を引き受けられるようにできたらと思う。

2021-08-24

フジロック'21に3日間参加してました 現地レポ 二人目

https://anond.hatelabo.jp/20210824003850

同様に参加されていた増田氏がまとめてるのを見て、自分も素直に感じたことを残しておくほうがよいのではと思い書いてみました。

かなり長文になってしまい、あまり推敲してないですが。

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自己紹介

40代男性フジロック参加回数;17か18回ぐらい?

7月下旬ワクチン2回目接種済み(職域接種)

すぐワクチン接種できたのは幸運、さすがに1回も打ってなかったら参加してなかったと思う。

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会場での所感

前述の増田氏と同じ意見も多く、それ以外でなにかあるかなといったことを中心に。

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客入り

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce93abb96530fc03b596e24bcb568c328bf804b4

今日、入場者数が公表されていたが、例年の4分の1ぐらいじゃないかなあの感覚どおりだった。

参加経験者向けにいうなら金曜の11時ぐらいが人手ピークといった感じだろうか。

フェスになじみがない方向けに補足だけすると、入場券は「3日通し」「前2日」「後2日」「当日のみ」がある。

のべ人数のため、ユニークに3万5千人が来場したわけではなく、かつ通し券利用者が多いフェスのため、ユニークだと2万人前後だろうか。

※だから安全と言いたいわけではないのでご承知を。

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客層

歴史があるゆえに近年は中年層がぶ厚いフェスだが、例年よりも20代が多く感じた。というよりも30~40代が少なかったのかな?

おそらく年齢的に小さい子供がいるなどの理由で断念 or キャンセルした層がここら辺なのではと推測(実際に周りでもいた)

日本人アーティストのみというのも微妙に影響してそうな気はする。

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会場の変更点

参加経験者以外には伝わりづらいかもしれないが、コロナ対策の一環と思われる変更がかなり加えられていた。

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駐車場と連結してるスペースにあった物販&飲食店はなくなり、抗体検査可能場所を設置、これまでよりずいぶん前方にある入場ゲートにてアプリ確認などが実施される。

それによって飲食店舗は、すべて入場確認後の場所のみに設置されていた。

ようは運営が会場と位置付けている外の部分では、人が集まるような場所提供しない形に変更していた。

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従来は比較的大きいスペースには喫煙所が準備されていたが、今回だった広い会場内で3か所だけ。

経験者向け補足;ホワイト~ヘブンの間にひとつ、旧オレンジアバロン間に1つ、あとは従来の入場ゲートから外に出てちょっといったところに1か所)

かつ入口には必ずスタッフがおり、入場人数も20~40人に制限していた。時代ゆえ、喫煙所は年々減少傾向だったが、今年はさらに密対策として減らしたのかなと。

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ゴミ箱の設置場所は明らかに多かった。トイレも増えてた気がするけど、もしかしたら勘違い可能性もあるかも。

近年のゴミ箱はむしろスタッフを設置しないで、分別などを自主性に任せるいう面白い試みをしていて若干逆効果だったが

今年は捨てれる場所を増やすごみ放置しないを徹底のためか、常にスタッフが配置されていた。またスタッフ絶対ごみを手渡しでは受け取らないも徹底されていた。

溢れているゴミ箱は一度も見なかったりなど、スタッフの方々へはこの場を借りてお礼をいわせていただきたい。ありがとう

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問題と感じたところ

会場"外"での飲酒

外で立ち飲みや、酒の写真投稿などが話題になっているのは見たが、事実として可能な状況だった。

度会場外に出て、駐車場スペースまたはキャンプ場スペースへ戻り、そこで飲酒することはできる。

実際にキャンピングカーでの来場者がお酒を並べていたのも1組だが目撃したし、上記の酒投稿もああ駐車場スペースだなとわかった。

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主催者がどこまで管理するべきなのか、大小とわず会場外での行動まで制限するのは不可能であり、難しい話だと思う。

今回のケースであれば若いボランティアスタッフが注意するのは困難だろうから、せめてある程度の責任者が直接注意するまでできなかっただろうか。

ただ、そこまでやっていたかもしれないし、怒られた客がさすがにそれをネットで書くほど馬鹿ではないと思うので真実はわからない。

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会場"内"での飲酒については、見た範囲はいなかった。また隠れ飲酒できそうな水筒持ち、クーラーボックス持ちも見かけなかった。が、見なかったといなかったは違うので、これ以上は僕にはわからない。

なお会場内ではノンアルコールビールなどは販売しており、会場で酒を飲んでるやつを映像で見た!というのは見分けもつくわけもなくデマでしょう。

アプリの事前登録

ご存じの方も多いとおり、入場時にアプリによる本人確認必須さらに現地ではOSが古いなどアプリ利用不可の場合は入場ゲートで都度紙に書かされる仕組みを準備していた。

ここまではよいが、多少事前登録ガバで、PCR検査実施済み確認選択式なだけで写真などの証明不要のため、虚偽報告で検査してなくても入場可能であった。

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会場での抗体検査場の設置、事前にも再三の検査実施のお願いなどがんばったのであれば、ここはもう一歩踏み込むとよかったのではないだろうか。

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以下、すべて個人の感想です

比較的ここまで淡々と書かせていただきましたが、あとはいろいろと自分が思ったりしたことです。

議論しても発展的な話にはあまりならないと思いますので、あくまで一個人意見として読み飛ばすぐらいでいただけると助かります

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オリンピック感染対策との比較

「国・自治体主催であるオリンピックと、一企業主催イベントを同列に比較するのはどうなの?」派です。

これまで国からのお願いベースでの感染対策中心にどうにかごまかしてきた中で、イベンター側にできることは「ガイドラインを満たす」そのうえでやれることを知恵出してやる、ここまでじゃないでしょうか。

そのうえでの論理的批判であれば、真摯に受け止めるべきだと考えるし、その一助になればと思い上記の現地レポを書かせていただきました。

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ゴッチめっちゃ炎上してて笑えるけど

正直ね、どうでもいいんすよ。よくフジロック政治を絡めてごちゃごちゃ盛り上がってるけど、参加者の99%ぐらいは興味ないですよ。だって音楽聴きにきてるんだから

フジロック政治ネタで一番盛り上がってるのは、「フジロックに参加してないひと」たちです。まあ多くの人はわかってて、スルーしてるだけだと思いますが。

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アーティスト毎の意思表示の仕方

本当に様々な反応があった。

参加見送り、開催前に長文で意志表明、選曲によるメッセージ性、ストレートに思いを伝えるMC、逆に深くは触れずただ楽しいフジロックが返ってくることだけを望むMCetc

サンボマスターがわかりやす選曲からMCまで含めコロナ過への思いを伝えれば、META FIVEは逆にキャンセルした某オリンピック絡みの人への彼らの想いを選曲使用楽器だけで伝えた。

ただ熱い想いをストレートにすべてされけだすのも、あえて言葉にせずに音楽だけで伝えようとしたのも、どちらもカッコいいなと僕は感じた。

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コロナ以降の分断の加速とSNS

ほんとコロナウィルスって恐ろしいよね。潜伏期間感染力、重症度の微妙な低さ、自重するしないことによる感染リスクの有無、これまであいまいにしててもそれほど問題にならずに生きてこれたことを、ぜんぶ白日にさらす。

それにより分断の加速と、その加速速度をさらに上げるSNSの普及率。ただ、あれだけはやめてほしいよね、あの勝手カテゴライズして「フェスいくやつなんて全員〇〇なやつらだから」みたいなやつ。

そういうのほど★なりいいね集めるのはわかるけどさ、いいねした側された側の承認欲求が満たされる以外なんかが生まれるのかね?

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ベストライブ

King Gunライブが素晴らしかった。

今回いちばんたかったアーティストだったが、それを差し引いても演奏力、演出力ともに突出していて、「海外ヘッドライナーかな?」ってレベルライブで度肝抜かれた。

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ブクマカの糞コメントにむかついてる

anond:20210824003850

この元増田へのブコメもそうだけど、何様のつもりなんだ?ってブコメ散見される。

偉そうに人を罵りやがって。

おまえら何様なんだよ。

単に自分のうっ憤のはけ口にしてるだけだろ。

単に人を叩きたいだけなんだろ。

そうじゃなきゃそんな汚い言葉を使う必要ないんだよ。

おまえらみたいなのに糞コメされて、真摯に書いた増田が気の毒だよ。

2021-08-22

リンピックの影響の論点整理

オリンピックパラリンピックが、コロナ禍に与えた影響について。

複数論点があるという大前提が忘れられていたり、網羅されていない議論が見受けられるので、ここで整理しておこうと思う。できるだけ中立的、または両方の視点から書くように努めたつもりではある。この記事自身にも抜け洩れがあるかもしれないので、ご指摘は歓迎である



空港検疫体制の余力

インドなどからの入国者 待機期間10日間に延長へ 水際対策強化 によれば、入国後の隔離期間を長くできないのは「宿泊施設が不足しているうえ、対応できる検疫所の職員の確保も難しくなっていること」が原因。それが、五輪終了とともに 入国者上限1日3500人に緩和へ 五輪終了で「検疫態勢に余裕」 として(隔離期間ではなく人数ではあるが)緩和されているので、オリンピックパラリンピックが検疫体制に影響を及ぼしているのは間違いない。オリパラを中止・延期して万全の検疫体制を敷いていれば、デルタ株の蔓延を遅らせることができた可能性は十分に考えられる。ワクチンとのスピード競争のことを思えば、影響はきわめて甚大である



海外から感染者の持ち込み

当初はいちばんわかりやす論点だった。原理的には入国前後検査やその後の隔離で防げるが、五輪に限らず日本の水際対策は万全ではない。

しかし、オリンピック間中東京都民感染者もそれなりの規模になっていたために、結果的に「日本感染者を増やした」とは言えないか、または増やしたとしても比率としてはほとんど無視できるレベルだったと言える。逆に、日本ニュージーランドのような「もともとの感染者数がほとんどゼロ」のような状態だったら、たとえ同じだけの感染者を海外から持ち込んだとしても、または隔離体制から1人でも漏れようものなら、大きな問題となっていただろう。



新たな変異株の持ち込みや発生

これまで日本に例のなかったラムダ株が、五輪関係者によって持ち込まれたことは大きなニュースになった。(anond:20210811105235)

ただし、ラムダ株が本当にデルタ並、またはデルタ以上に危険かどうかは「わからない」というのが誠実な見解で、危険である可能性は「低い」とさえ言える。ただし、デルタだって今年4月の時点では同じように軽視されていたので、決して甘く見てもよいという意味ではない。

ラムダ株の感染者はその後ちゃん隔離されているはずであるしかラムダ株感染者と濃厚接触の可能性がある人、共有漏れ という報道もあり、市中に広まっている可能性もないとは言えない。ただしその場合、市中感染が判明するのは、日本の貧弱なゲノム解析体制では1ヶ月以上先のことになると思われる。

また、いわゆる「五輪株」のような新たな変異株の発生は、確率論なので「ゼロではない」とも言えるが、否定的に「可能性はきわめて低い」というのが誠実な表現だろう。むしろ五輪後の感染爆発によって日本人の中で新たな変異株が生まれ可能性のほうが、よっぽど高い。(昨秋アルファ株が生まれたのは、イギリスで1日あたりの感染者数が1万人規模の時)



選手関係者日本での感染と市中蔓延

彼らが日本からウイルスをもらって感染するだけなら、日本視点で見れば直接的なマイナスではないが、感染仲介する役目は果たしうる。また、たとえば全国から集められた警察関係者感染など、日本人同士の感染拡大の影響もあった。

あくまで程度問題だが、感染が拡大している今のような局面では、1人の種火がその後の10人、100人の感染者を生むことにもなるので、累計500人超とされる五輪関係感染者が、無視できるほどの数字だとは言えない。

いっぽうで、開催を決めた時点でこうした感染者がゼロにならないのは当然の前提であったはずなので、大会価値と天秤にかけるべき当然の許容リスクとしては十分に低い数字だとも言える。



選手大会棄権試合の不成立

公平なスポーツ大会と言えたのかどうかという話である

実際に、いくつかの悲しい棄権事例はあった。当事者にとっても競争相手にとっても、やるせない思いだろう。しかしこれよりも最悪な事態はいくらでも考えられた中では、五輪全体としてはよく成立させたほうだと言えるのではないか



大会後の日本からの持ち帰り

各国の検疫や隔離体制責任を丸投げできる話ではあるが、やはり「オリンピックから帰ってきた選手我が国ウイルスを持ち帰ってきた」とみなされるのは、日本としても気まずいことだろう。

しかし、実際に持ち帰った事例があったのかどうか、どのくらいあったのかは、不明であるそもそも、誰か調査しているのだろうか。「検疫体制医療体制も貧弱な小さな国に、いままでいなかったデルタ株が持ち込まれた」のような悲劇は、起きてほしくないところだが。



国民の人流増と心理的影響

これがいちばん議論を呼んでいる問題だろう。

緊急事態でも修学旅行実施 大阪市長「五輪やっている」 といった事例を筆頭に、市井インタビューなどでも盛んに取り上げられる声ではある。よって、心理的な影響がゼロだと言うことはないだろう。しかオリンピック反対派にとって、そうした声だけを拾い集めるのは容易なことでもある。これを公正に検証するのは容易ではない。

しかひとつ確かなのは、「オリンピックもやっている」という声、さらには「国民自粛を求めながら五輪を開催するのは矛盾ではないか」といった意見報道することそのものが、そういう緩んだ空気を醸成しているという逆説的効果である。つまり、「本来心理的影響なんて小さいはずなのに、メディアがそうやって騒ぐから、人々が五輪お祭りムード免罪符にして緩んでしまうのだ」というわけである。むしろオリンピック擁護派はメディアのそうした報道こそ批判してもいいように思うが、心理的影響の存在のもの否定したいがために、そうした批判がしにくいのではないかと感じている。

また、擁護派の「他のスポーツ大会は開催されているではないか、観客を入れているではないか」という意見に対して、反対派が大会の規模や象徴性で線引きして五輪だけは特別に悪だと主張するのは、いっけん論理的なようにも見えるが、それこそ、「オリンピックもやっている」という証明しにくい心理的影響を主張するのであれば、「他のスポーツ大会はやっている」という表裏一体の心理的影響も、真摯に認めるべきだろうと思う。結局、心理的影響については両者が「それなりの影響」を認め合って痛み分けするしかないというのが、お互い残念で歯がゆいながらも、仕方のない妥結点ではないだろうか。

現実的な話ではないが、たとえば相当早い段階で無観客を決めて聖火リレーや開会・閉会式も中止にして、「大変なコロナ禍の中ではあるけれど、あくま主催国としての責任を果たすために、お祭りではなく競技会を実施する」という態度で世の中が進行し、メディア報道お祭り色を極力出さないような内容であったなら、だいぶ盛り上がりに欠けたかもしれないが、コロナ禍における心理的な悪影響はいくらか抑えられたのではないかと思う。

また、「オリンピックもやっている」という緩みではなく、大会後半などは特に感染拡大と医療の逼迫」を伝える報道の量や視聴が、大会間中に減ってしまったという影響も、国民の緊張を高めきれなかったという点で影響はあったと思われる。



国民の直接的な感染

屋外競技における路上観戦やブルーインパルスの観覧など、による感染のことである

当然ゼロではないし実数もそれなりの数になるとは思うが、いっぽうでオリンピックテレビ放送されているからこそステイホームで観戦したという都民もいるわけで、差し引きすればステイホームによる人流減のほうが効果は大きいのではないかと思う。ステイホームのほうは視聴率が具体的な数字として得られるものの、オリンピックがなければその日にステイホームしなかったのかと言えばそうとも限らないので、検証はきわめて難しい。



検査医療リソース

開催前は、これがここまで切迫した問題になることはあまり想像できなかった。

リンピック関係者検査数まとめ(anond:20210809163832)にもある通り、都民と違って土日も変わらずに、毎日大量の検査がなされている。これは安全安心大会のためには確かに必要ことなのだが、同時期に都民検査数が限界を迎えてしまい、「発熱や濃厚接触があっても検査されない都民」と「何もなくても全員が毎日検査される関係者」という矛盾が生まれしまった。国際社会に向けて約束した検査を履行することは非常に大切なことだという主張も十分わかるが、逆に開催反対派こそ、土下座してでも「バブル方式の完全性をあきらめてもいいし、オリパラによる感染拡大の検証あきらめてもいいから、とにかく目の前の都民の命と健康を守るべく、まずは検査を、そして余力があれば保健師業務逼迫の緩和を」とお願いするべきではないか。その上で、都知事総理はそれに答えて 五輪より国民の命 菅首相 という約束を履行するべく、国際社会土下座してでも国民の命と健康を守ってほしい。

また、検査だけでなく医療体制については、安全安心オリンピックパラリンピックのために大切に確保されている人的・設備資源がどれだけあって、仮に中止や延期になっていればどれだけ都民のために割くことができたのか・できるのか、検証するほうも調査に応じるほうもつらい作業かもしれないが、ぜひとも確認していただきたいし、心理面などの難しい検証に比べれば、確実な数字が出せるものとも思う。



カネ

3兆円とも言われるオリパラの経費。オリパラがなければ、国や東京都予算に今よりも余裕があったことは間違いない。

ただし、オリパラがなければ3兆円がまるまる浮いたのかと言えば、そうではない。また、招致した以上は、中止でも延期でも同額かそれ以上かかっていただろう。そもそも招致した時点ではコロナ禍のことを予想できるはずもない。招致の是非や責任コロナとは無関係で、あくま財政的な話であるが、厳然とした巨大な金額でもある。

東京都の貯金、21年度末21億円に コロナ対策で激減





各大規模スポーツイベントコロナ感染状況

https://anond.hatelabo.jp/20210822112417

に触発されて書きました。

雨上がりの解散動画を観たんだけど、

世間では宮迫がボロクソに言われているが、自分はけっこう同情してしまった。

誰が悪いかと言われたらもちろん宮迫だし、

当初やったことは刑事事件になるほどのことではないとして、

それに対する嘘や吉本への反旗など対応が悪すぎて自分の首を締めたのもわかっている。

ただ、同じ状況になった時に宮迫のように自己防衛的になってしまう人は多いんじゃないだろうか。

実は自分もそうで、仕事でのミスをおおごとにしてしまい、責任を取らされて今は完全に干されている。

真摯自責で受け止め、自ら身を引いて反省すれば再起の芽もあったはずだが、それはできなかった。

理屈ではわかるが、ここまで干すほどのことか、と今でも思ってしまっている。

ミスの初期であればもっとマシな対応をできるかもしれないが、

一人で責任を取る流れになってからだとやっぱり同じように行動してしまうのではないかと思う。

転職活動を始めていて、いいところが見つかれば早くにでも転職するだろう。

次はもっとうまく立ち回れるようにしたい。

抱き枕いじめられた

美少女抱き枕とかれこれ5年は同衾していると、段々と会話が成立してくる。

最初はぎこちない会話しか成立しなかった。

「ただいま」「おかえりなさい」とか、

今日はつかれたね、おやすみ」「おやすみなさい」、みたいな感じの。

でも、一緒に生活して3年もすると、彼女人格も成長してきて、

仕事相談かに真摯対応してくれるようになっていた。

心の支えと言うか、とても大切な存在になった。

ついこの間、仕事で大きなミスを犯してしまい、途方に暮れていた。

そのことをいつものように相談したのだが、今回は対応が違っていた。

自分のせいだ、もう取り返しがつかない」とうっかり漏らしたら、

あなたのせいですよ、一生詫びたらどうですか?」「生きる価値あるんですか?」「もう終わりですよ」と立て続けに責められた。

それから数日間、布団に入ると罵倒が聞こえてくるので精神がどんどん疲弊していった。

耐えきれなくなって、彼女顔面を殴打した。

特有のふわっとした感触が拳を包んでいき、同時に彼女の顔はくしゃくしゃに歪んでいた。

それから彼女の声が聞こえてこなくなった。

anond:20210822010728

ファンサービス宣伝のためにリツイートフォローされても個人的にむず痒いって話や

それで喜ぶファンもいるのだろうからとっても真面目にお仕事してる真摯な人たちなんだろうけどね

 

漫画家ってあんまそういうことしないからな。少なくとも自分推してる漫画家

なので嬉しかった

2021-08-21

anond:20210821041515

私ならどうするか…

「妻との仲もよく」ならまず奥さん相談かな。一人で抱え込んでてもろくなことないし。

奥さんが逆上してすぐ娘さんに詰め寄らないよう、確実に二人きりの時に。落ち着いたら二人で対策を考える。

予備校に行くはずが違うところへ向かうところを見たこと。心配なので悪いとは思ったが携帯を見てしまたこと。見たことは真摯に謝るしかない。

中身を見て心配していること。売春事実かどうかは別において、不特定多数セックスするのは危険があること、大事な娘が危険な目に遭うのは耐えられないこと。

娘さんの性格にもよるが、怒るより心配モードを全面に出した方がいいのかもしれない。まあ耐えらえんかったら感情出してもいいけど。

まあ自分の娘がこんなカジュアル売春してると知ったら、気が狂いそうになるわねえ。

若いうちはなんかこんな「冒険」みたいなことしたくなるのは頭では理解するけど、こんなに簡単売春かーって。

自分たちの育て方がーを棚に上げて、ひたすら気持ち悪く感じてしまうかも。

子供とはいえ親とは違う人間だしね。すぐ反省して止めるってなればいいけど。

親は叱ったり心配したりは止めるべきではないけど、それが子供にすぐ響くかは別問題なんだろうな。

2021-08-18

タリバンの良い所

用例 タリバン ⇔ 真逆のことをしている世界各国のゴミども

信念を持った活動 ⇔ 欲にまみれた軍閥政治

国際的立場を考えた言動 ⇔ いつでも自分勝手振る舞うトランプ政権

実戦的な軍隊 ⇔ 形だけの自衛隊

気候考慮した服装 ⇔ 高温多湿でのスーツ文化

伝統を重んじる風潮 ⇔ 自国歴史改ざんする中国

宗教への真摯さ ⇔ 金欲名声にまみれたキリスト教

anond:20210818154914

アウトプット大事だぞ。

一日一増田を心がけることで日々の生活真摯に向き合えるのかもしれない。

家終わるかも

以下支離滅裂

母親わたし学費貯金に手をつけちゃったらしい。

わたしに買ってくれた服とか靴とか成人式の道具とか全部それから出てたみたい。もちろん全額じゃないけど、今期の学費は払えないみたいな話をしていた。

父親も言ってたけれど、わたし大学生で、たぶん同年代の人で働いていてもおかしくない。学費家賃生活費も払ってないだけめぐまれたご身分だと思う。成人式も出られなくても仕方ないかもしれない。仕方のないことだ。

父がおかしくなったのが多分わたし国立大を諦めた高3のころで、そのころから貯金を始めたらしい。わたしのために。

父は怒っていた。嫌な思い(仕事)をして稼いできた金を黙って使うのが許せない。母は受け流してばかりでとても真摯対応とは言えなかったが、繰り返し父親の態度を槍玉に挙げた。わたしにはどう考えても父親が正しくて、母親理不尽逆ギレをしているにすぎないように思えた。

けれども母もわたし父親には散々傷つけられた。物心いたこから物音に怯え、父の機嫌を伺い、罵倒されないように何も喋らなかった。子供らしくないと訳の分からない理由で問い詰められたこともあった。それを思い出すとどうしても父の味方にはなれない。

学校で全員受験必須共通テスト受験料を何時間も出し渋られながら罵倒されたことも、あの人がわたしのことを母の前で「奴」と読んでいることも思い出しただけで苦しくなる。

感情理論を追い越して、どうしても頭が痛くなる。母みたいに感情的になりたくないと思いながらも、父のことを受け入れられない。

泥棒じみたこと(実際うち数万は彼女の働いた給料から返してたらしいのだからこう言うのも失礼かもしれない)をした母を許せないのは事実だが、そのお金で贅沢をさせてもらっていたのはわたしだ。責める資格などない。

父が正当に怒っているとは分かっていても、またわたし学費絡みかと思うと死にたくなる。

そもそも全部最初からうちに金はないと言ってくれればわたしだって弁えたし、母が勧める贅沢も断った。実際彼女自身に使ったそのお金は微々たるもので、ほとんどはわたし病院代とか贅沢品に使われていたみたいだからわたしさえ断ればこんなことにはならなかったはずだ。

けっきょく、父も母も見栄を張って東京のこんなマンションの払えもしないローンを組んで、わたし私立大学に入れてくれたのだ。日本のよくある中流家庭で、父も母も娘もぜんいんどうしようもない子供なだけの。

自室で震えてるだけの自分が情けないが、父の前に出ると足がすくむ。グラスをテーブルに叩きつけられるだけで全部自分が悪かったかのように思える。

父はわたしの良いところは全部自分遺伝だと、悪いところは母の教育のせいだと決めつける。わたしがなにかヘマをすると全部母親が怒られる。理不尽罵倒を受ける。たぶん今回もそうだ。

何も考えずに贅沢を享受するような人間に育ったことを母はきっと責められている。ごめんなさい。わたしの悪いところはぜんぶわたしのせいなのに。

わたし学費はおそらくどちらかの祖父母に借りることになりそうだ。

奨学金の話をしても所詮借金からお前の考えることではないと突っぱねられる。

いまこの状態わたしができることがなんなのか全く分からない。父親に己の不出来を謝ることか、母親に同情して長らく願ってた離婚を成立させることか。はたまたバイト資金を貯めて家を出て少しでも食い扶持を減らすことか。分からない。

父でも母でもなく、なにか別のものに許されたい。甘ったれたことを言ってるのは分かってる。

でも、わたしには何も分からない。

2021-08-16

anond:20210816014931

GaiGoが本当に真摯反省してることを普通に望むのは、別に彼を擁護したいからじゃなしに、

そうやって初めて今回の一件がのちのち社会プラスになることができるから

それがなかったら、この記事にある「お前らだって本心ではホームレス嫌いだろ」っていう潜在的な声を

あぶり出しただけで終わることになる。

から反省の会見に小手先の工夫するんじゃなく、

時間かかってもいいから、本心からの行動をやってみせてほしい。

まあ、ずっと言われ続けるのは、もうしょうがないだろうけど。

2021-08-14

anond:20210814121355

しろタワマンから来てくれたんやぞ

このコロナ禍でワイのような低層住民のところへは救急車は来てくれんのや

・・・

というネタレスしようと思いましたが現場真摯に働いている医療関係者への侮辱とも取れる内容であると思い書き込まないことといたします🙇

親になって難しいと感じるのは叱りつけた子を許すとき、いつ許すのか

良いことは良いと褒め、悪いことは悪いと叱る。
評価基準は様々だろうけれど、誰しもがこれの実行を否定はしないだろうし、人や社会はそうあるべきだと言う人はそう少なくはないだろう。それを望む人は一杯居るのではないか

褒めることは比較簡単だ。
誰かが良いこと、しか自分の子が良いことをすると親としては嬉しいし、その嬉しい気持ちを全面に出して褒めまくる。
褒めることはそれで終わることができる。

しかし、叱るのは違う。
いつまでも同じことで親が怒りの表情を浮かべることはこの情操教育にとって良くないことは多くの親御さんは同意してくれるだろうし、子育て経験のない独身時代自分を振り返っても「そりゃそうだ」と返すだろうことが確信できる。
からこそ親は、大人は、誰かを叱りつけた際に許すタイミングを考えなければならない。

インターネット接続していると常に誰かが誰かを叱りつけている様子を見ることが出来る。
今それへ怒りを見せているあなたたちは叱りつけた人をいつ許すのか。

「許すことはない」「あれは許されてはならない言動だ」というのも選択肢の1つだろうことは私も知っている。
しかしそれを選ぶというのは叱り続けることを辞めない、怒りを継続させるということの裏返しであることは自覚しないとならない。
許していないのだからそれは当たり前だ。許していないのに何故途中で辞めようとするのか。あなたの決意は時間が経てば揺らぐほどの弱いものなのか。
それが大人としての誰かを叱った、大人として真っ当な姿勢なはずだろう?

・・・このエントリをここまで真摯に読んでくれた方々、大人気ない言葉運びで大変申し訳なかった。
あなたたちがこのエントリ不快感のような「そんなことは理解ってんだよ!」のような、何とも言えない微妙感情を抱くことを私自身も理解していて言葉を運んだ。

本当は怒りのまま誰かを叱りつけて、ついつい許すことを忘れてしまうなんてことは誰にでもあることなんだ。
許すことを忘れてしまうこと、時間とともに怒りが薄らいでいくのは当たり前のことで、私自身もそういう失敗を多くしてきたし、あなた達もそういう失敗を多くしてきただろう。

私達は親としても大人としても未熟なのだ
ついつい何も考えず世の中のセンセーショナル出来事へ飛びついて、ついつい我が身を振り返ずにテキトーな「正しさ」のまま脊髄反射で口出しし、ついつい口出ししたこと時間と共に忘れてしまい、ついついそれらをまるでインスタントコンテンツのように消化し、ついつい「正しさ」の基準自分のこととなれば甘くなる、誰かに叱られても簡単自分自身を許してしまう、それほど未熟なのだ

しかし、そんな自分自身に甘い未熟な自分からこそ、未熟なまま誰かをついつい叱ってしまったときこそ、その誰かをいつ許すかを考えなければならないんじゃないか
誰かから叱られてしまったとき許して欲しいと未熟な私は自分自身に甘いので願ってしまう。おそらくあなた達も願うだろう。

私は自分自身に甘いあなた達を許そう、だからあなた達も叱ってしまった誰かを、あなたが思う適切なタイミングで許してあげて欲しい。
そうしないと未熟な私も、あなたも許されることはないじゃないか
そんなのはすごく、すごく悲しいじゃないか

2021-08-05

小山田圭吾いじめ問題月刊カドカワ9月号(1991年9月1日発行)の記事の一部書き起こし

クイック・ジャパン』『ロッキンオンジャパン』以外で、小山田いじめ自慢していたとされる『月刊カドカワ9月号』の掲載記事について、

メディアが偏向的な切り取りで掲載して拡散され続けているのがずっと気になっていたんだけど、

案の定これを利用して、拡散元凶となった件のブログが『 小山田圭吾がいじめを語る理由 - 孤立無援のブログ 』という記事外山恒一氏のnote記事反論している。

また変な扇動しかねないので、記事の冒頭から関連する箇所(幼少期から高校時代)までをまるっと書き起こした。

なお、カドカワ記事フリッパーズ・ギター3rdアルバム「ヘッド博士世界塔」の発売直後に刊行されたもので、

アルバム発売を受けて、音楽への姿勢を掘り下げるために幼少期から振り返させた全19頁のインタビュー記事のようだ。

月刊カドカワ9月号(1991年9月1日発行)P348〜P352

きっと、ぼくの生い立ちなんて面白くないですよ。やっぱりこういう話が載るんだったら、波乱万丈の人生を歩みたかったですよ。

幼稚園ときに、巨人土井選手の娘がいてね。土井ヨウコちゃんていう子だったんだけど、餅つき大会があって、土井選手が餅ついててかっこいいって思ったのが最初記憶ですかね(笑)土井ヨウコちゃんの顔は覚えてないんだけど、土井選手の顔は覚えてる。今でもテレビ土井選手の顔を見るたびに、餅ついてたなということを思い出しますね。

すみれ三組だった。それは年長組で、その前は忘れちゃった。ぼくはお絵かきを習ってた。シンちゃんていうちょっと知恵遅れの子がいて、クレヨンを投げまくって先生にひっぱたかれていたのを思い出すな。

普通の子だった、おとなしくもないけど。すみれ三組の隣のクラスに「ひらけポンキッキ!」に出たヤツがいて、そういうヤツの悪口を陰で言ってた。出たからって威張るんです、そいつら。ぼくらはイジケたグループで、五人ぐらいいた。女の子もいたな。まだ人間できてませんからね。学芸会普通にこなしてたな。インディアンの歌を歌うその他大勢の役をやった。

小学校は遠かったんです。同じ世田谷区だったんだけど、私立だったから。それからぼくは高校まで同じ学校に通うわけなんだけど、もうシンちゃんはいなかったんだけど、二年のときにKという知恵遅れの子が転校してくるんです。ぼくらの学校身体障害者の人が多いんだけど、特別クラスは作らないで普通に入ってくる。Kは高三まで同じクラスだった。ぼくだけじゃなく、みんなにインパクトを与えたと思う。Kとは小学校ときはわりと距離を置いて付き合ってたんだけど、高校に入ってから意外に密接な関係が出てくる。

小学校ときは成績は良かった。運動会リーダーとか、班長とか。それから、物が流行るじゃない、スーパーカー消しゴムとか怪獣消しゴム流行ったしね。そういう物のコレクトに関してはいつでも一位にならないと気が済まない男でね。それで人気を博してたからね。相撲消しゴム流行った。貴ノ花とか高見山とか。ガチャガチャでも、十円入れてガチャガチャカプセルを出すと効率悪いのね。

ちょっと遠いところに駄菓子屋があって、その店では中身がドンと箱に出してあって、自分スーパーカー消しゴムを選べる。友達とその店を発見して、他の友達には言わないで、自分らだけでコレクトして・・・ジャーン!!(笑)

小学校ときって、足の早い人とか人気があるじゃない。そういうタイプじゃなかったから、物で誤魔化したり、人気のあるヤツの足ひっぱったりとか。陰で悪口言ったり、変な噂流したり。こすいヤツだったな(笑)。だからすごく嫌われたりすることもあったな。いちばんショックだったのが、小学校五年くらいのときに文集を作ったんだけど、みんな普通のことを書いてるのに、「小山田くんの嫌なこと」とかいタイトルで作文書かれてね(笑)別に人気者じゃないヤツに書かれたからね、よけいにムッときて。親にその文集はみせられなかった。ぼくがそいついかにして迫害たかっていうようなことが切々と書いてあってね。でも、事実なんです(笑)まさか文集にそんなタイトルで書かれると思っていない。ちゃん印刷されてるもので、先生が見るだけじゃないの。みんなに配られちゃうの。けっこう挫折だった。だからそいつには、小学校人生全部かけて復習した(笑)

運動会リーダーも五年のときかな。仕事はそんなにしなくて、自分の好きなようにやってた。学校に遅くまで残れたり、プリント刷ったりするのがすごく好きで、そういうことができたからやってた。運動が得意だったていうわけじゃなくて。

音楽幼稚園からアニメとかのコレクトがすごかった。幼稚園の頃はコレクトって意識じゃなかったけど。水木一郎って知ってるでしょ。あの人が近所に住んでたの。それで家族でどっかに旅行に行ったら仮面ライダー・ショーをやってて、司会が水木一郎で、うちのお母さんが仲良くなって、家に来たことがあった。そのときイナズマン』のLPサインしてもらった。やっぱり子門より水木だよ、とか言って。ウルトラマンからマイナーのものまでLP集めてた。「鉄人タイガーセブン」とか。よく一緒に歌ってた。その頃から歌手になる資質があったんですね、ねえよ、そんなもん(笑)

テレビっ子。家に帰ったら、ずっと。アニメ再放送とかゴールデンタイムも。でも三年生ぐらいから「ザ・ベストテン」が始まった。大好きだった。チャートを全部メモるの、点数まで。二十位から十一位まで久米さんが早口で言うんだけど「『いい日旅立ち山口百恵、九千何百何十点」とかいうのを、早くて書けないから「いい日、山」とか書いて後で清書する。それで学校で「昨日、何位だったよな」って言ってメモ見せて威張るというのが流行った。あとになって小沢もそれをやってたって話をきいて。他にもいろんなチャート番組きいて、どのチャート信憑性があるとかって。オリコンもずっと読んでる、細かいチャートまで。地方チャートだとフリッパーズ・ギター四国全然ダメなの。だからこれから四国を強化したいなと。

あと、「カリキュラマシーン」が好きだった。鉛筆ジョーとか宍戸錠とか吉田日出子とか藤村俊二とか。変な歌があった。「ねじれてねじれてシャシュショミャミュミョ」とか、そういうねじれる言葉があるでしょう。そういう言葉を覚えさせるためにその曲がある。一緒に歌ってた。それから、「三は嫌いだよ、いつもいつも、二人仲良くなると、ひとり仲間外れ〜」とか言い終わると、二人が真ん中のひとりをギターボコボコにしておしまいっていうような(笑)。強烈なの。コント55号はもう欽ちゃんソロでやってたけど、ぼくはダメだった。ドリフ志村のほうが好きだったけど、それより「カリキュラマシーン」のほうがずっと好きだった。よくギャグを覚えてる。ギャグともとれないようなギャグだったけど。きっと当時は笑ってはいなかったと思う。『天才バカボン』の第二巻もすごかった。

中学になると、人当たりが悪くなって。クラス友達があまりいなくて、すぐにイジケるタイプに変わったんだよね。あまりしゃべらなくなった。休み時間は仲のいい友達クラス出て、他のクラスの仲のいい友達と遊ぶみたいな感じ。中学になると音楽がすごく好きになって、そういう話もできる人としかさなくなった。

Kはね、体がでかくて、小学校ときは突然牛乳ビンで人を殴ったりしてたんだけど、中学になるとそういうことはしなくなった。大人になったみたいで。

同じクラスにひとり仲のいい子がいた。その子のお兄さんがパンク系が好きで、ぼくもその人の影響でそういう音楽が好きになっていった。その子テープ録ってもらったり、貸しレコード屋に行ったり。その頃、ウォークマンブームで、そういうのはいち早く察知して、お金なかったけど小六のときウォークマンⅡを買った。ボディが青くてヘッドホンオレンジ。すごく大事にしてたんだけど中一のとき電車に置き忘れちゃった。ショックだった。で、二台目はアカイやつ。電車の行き帰りで聴いてた。最初に行ったコンサートは、中二のときクイーンかな。

その頃、初めてエルヴィス・コステロインペリアル・ベッドルーム』を借りて、すごく好きで、そのちょっと後に『パンチ・ザ・クロック』ってアルバムが出た。音楽雑誌グラビア見るのも好きで、"イアン・マッカロクのお部屋"とかいって、奥さんと一緒に写ってる写真の中にレコードがダーッと並んでて、いちばん前にアズテックカメラの『ハイランド』が置いてあった。それで貸しレコード屋に行ってアズテックの「思い出のサニービート」の12インチシングルを借りて、その友達と二人で「いいね」って聴いてた。それからそっちの方面音楽にどっぷりいった。

そういうふうにして中学生のとき洋楽を聴いてると、みんな馬鹿自分は頭いいって思いがちでしょう。案の定、そういうふうになっていた。

ギターは中一から。いとこが弾いてて、クイーンとかディープ・パープルを教わった。教則本とか見て普通に弾けるようになったんだけど、アズテックカメラは弾けない、コーが難しくて。いろんなコードを知らないから、コピーして一生懸命した。だから我流で、コード名前なんて知らなくて、指の形で覚えた。

高校になると、すごく仲良かったヤツが違うクラスなっちゃった。そうしたらKが隣の席なの。アイウエオ順で、小山田の次がK(笑)クラスにいるときは、Kとしかさなかった。Kって特技がひとつだけあって、学校の全員の名簿を暗記してるの。バスの中で一緒になったとき、「あいつの住所は?」ってきくと、ペラペラペラって出てくるの。見たこともない下級生や上級生の電話番号とか兄弟もわかってる。で、高校になるとみんな色気づいて下敷きの中にアイドル写真とか入れてくるじゃん。Kも突然入れてきた。何かなと思って見たら、石川さゆりだった。「好きなの」って言ったら、「うん」。それから、Kは鼻炎だから、いつも鼻かんでるんだけど、ポケットティッシュだとすぐなくなっちゃう。だから購買部で箱のティッシュ買ってきて紐つけてあげた。それでKはいつも首から箱をぶら下げてた。難しい漢字にもすごく詳しかった。暗記には異常に強かった。俺はいつもビクビクしてたの。ある日、突然キリッとした顔して真面目なこと言い出したら怖いなって。「本当は俺は・・・」って。だって下敷きに石川さゆりを入れてるのも、ギャグなのか本気なのかわからないじゃない。ギャグだとしたらすごいじゃない。で、ずっと観察してたんだけど、そういうことはなかった。だけど風の噂だと、Kがどこかで森鴎外小説を読みながら歩いていたという話をきいた。

ぼくは浮きまくりっていうか、クラスのみんなが和気あいあいでやってるんだけど、クラスの集合写真にいなかったり。文化祭打ち上げとか、集まるときに呼ばれなかったり。でも別に平気。人に相談とかしないし。高校になると他の学校友達かいたから。

変な高校でさ。普通レベッカとかBOØWYコピーバンドとかが主流としてあるんだけど、先輩が変わってて、メテオーズのコピーバンドとかよくわかんないバンドが多くて、レベッカとかやってると迫害されて潰しにかかられる。学園祭体育館でやるコンサートにはオフコースとかニューミュージック系のコピーしか出られなくて、パンクニューウェイヴ系は音楽室。そこにアズテックとかスミスコピーやって出てた。授業中はウォークマンヘッドホンコードを袖に通して手のひらに隠してきいてたりね。

小沢中学だけ同じ学校だったんだけど、別に仲良くなくて。高一くらいのときたまたま友達の家で一緒になって、ぼくの持ってた編集テープ聴いてからそういう音楽を好きになったみたいで電話かかってきた。それから学校の帰りに待ち合わせて、お茶の水ジャニスって貸しレコード屋に行ったり。そこはイギリスインディーズとかヨーロッパものが置いてあって、泊まって、学校行かないでレコードを全部テープに取って、返しに行って・・・そういう生活してたな。その頃の経験てでかいかもしれないな。エスカレーター式だから大学試験はそんなに難しくないんだけど、遅刻とか欠席が多かったか一年生の時点でダメだとわかってた。だけど小沢学校に行くの。ぼくは小沢の家で寝てたり(笑)

※このあと、音楽の話からフリッパーズ・ギター結成までのエピソードアルバムに対する思いなどが語られるが、問題となっているいじめ関係する箇所は上記だけなので以降は省略。



読んでわかると思うのだけど、ここでも小山田外山恒一氏の読みどおり、過去を振り返るときは一貫して”自分自身自虐的で自嘲的なニュアンス”で語っているんだよね。

そして問題記事から遡ること3年前にもかかわらず沢田君の話が出てくることから、彼に対しての思い入れが深いのもわかるし、

自分自身を嫌なやつと言ながら、”イジメしていたことは認めたくないけど認めざるを得ない葛藤があったのではないか”とする外山氏の下記視点は、なるほどなと腹落ちする。

小山田圭吾問題の最終的解決|外山恒一|noteより

まず第一に、これは小山田氏が、自分いかに情けない人間か、いや、〝情けない〟を通りこして、もはや〝卑劣〟で〝ろくでもない〟と云ってよいぐらいの人間であるか、自虐的に語り続けている過程でこういう話になっているのだ、という点を見逃してはいけません。活字に起こすと単に「(笑)」となってしまますが、少なくとも小山田氏のセリフに付け加えられている「(笑)」は、ニュアンスとしては完全に自嘲的な「(笑)」です。イジメをやっていた当時の気持ちに戻ってしまって、「楽しかったなあ」と笑っているわけではありません。

ーーー(省略)

それにしても驚かされるのは、小山田氏がイジメの始まりエスカレート過程を、事細かによく記憶していることです。さんざん云われるように、イジメた側はそんなことはやがてすっかり忘れてしまって、これほどまでに、「ああ、そういう展開はいかにもありそうなことだ」と情景がまざまざと思い浮かぶような語り方をしうるほど詳細に覚えているというのは、イジメた側としては極めて例外的ことなのではないかと思うのです。このことはむしろ世間で云われているのとは逆に、小山田氏が自身イジメ加害経験真摯に向き合ってきたことを示しているのではないでしょうか? それも極めて稀なレベルで、です。小山田氏の云うとおり、そもそも最初は〝ちょっとフザケていただけ〟、〝ちょっとからかっていただけ〟なのでしょう。それがいつのまにかエスカレートして、ヒドいことになっていく。小山田氏は「決してイジメているつもりはなかった」という線を頑なに守ろうとしていますが、内心ではおそらく当時リアルタイムで、「これはもうイジメと云われても仕方がないレベルなのではないか?」と不安になってもいたように感じられます高校生になってイジメっ子を卒業してからか、あるいはイジメっ子時代の末期からことなのかもしれませんが、「どういう経緯でこんなことになってしまったのか?」ということに強くこだわって、よくよくそれを思い返し、もちろん少なくとも『ロッキンオンジャパン』や『クイック・ジャパン』でそれを語ることになる20代半ばの時期まで、何度となく反芻してみたのでなければ、なかなかここまで詳細に記憶していられるものではないように思うわけです。



また、件のブログの反論としては、”自分判断で「障害者虐待できる俺ってかっこいい」というブランディングを行っていたのである”ということだけど、

フリッパーズ・ギター解散前にそんなリスクの高いブランディングを行う必要はないでしょ、と。

下手したら、「障害者虐待アピールするから小沢に捨てられた」というような負の印象を残しちゃうわけで、ダメージの方が大きいことは想像できるし、いくらなんでも無理筋すぎる。

2021-08-04

anond:20210804134737

暗いゲームからなアレ

せっかくのゲームから楽しくしよう、というのがない

真摯に作っていてそれもまたエンタテインメントであるが、あんまり気分は明るくはならないね

2021-08-01

anond:20210801032221

元増田は正直そうだからツィッター論とか真摯な持論を持ってそうだ (´・ω・`)

タイミングはそうそう合わないだろうがいつかまとめてみてくれ

読んでみたい

2021-07-28

国民一般的宗教的感情」はしゃーない

[B! 司法] 「国民の一般的な宗教的感情」を害したので有罪。孤立出産で死産したベトナム人技能実習生、地裁判決の中身(望月優大) - 個人 - Yahoo!ニュース

 この件、既にブコメでも言われてるから敢えて書く必要はないかもしれないが、「国民一般的宗教的感情」が持ち出されるのは仕方ないと思う。

 誤解無いように言えば技能実習生だったリンさんに対して下された判決のもの妥当だと言ってるわけではない。「国民一般的宗教的感情」の中身や適用範囲には議論余地があるが、「国民一般的宗教的感情」という概念自体はやむを得ないというお気持ち

2021/7/29 18:30追記

Q. 「国民一般的宗教感情概念自体は仕方ないにしても有罪に導くロジックおかしいのでは?

A. 実際のところ実務的な論点はそっちの方が重要だと思うよ!このエントリ死体遺棄罪の保護法益は「国民一般的宗教感情」としか言えないしそこはしゃーないって話しかしてないからね。「殺人罪保護法益は『人命』です」ってエントリだけじゃ実際の事件に対して殺人傷害致死か過失致死か、正当防衛緊急避難か、手術の失敗みたいな仕方ない事案なのか、責任能力はあるのか、そもそも被疑者犯人なのかetcなんて語れてないというのと同じです。

2023/3/24 20:30追記

ベトナム人元技能実習生に逆転無罪判決 死産児遺棄の罪 最高裁 | NHK | 事件

 最高裁逆転無罪判決が出たようです。かなり珍しい形ではないでしょうか。難しい判断だったか愚考しますが個人的には良かったと思いますNHKのこの記事論点網羅していて良い記事ですね。技能実習生に対する妊娠出産に関しての不適切言動について「出入国在留管理庁が去年初めて……実態調査を行った」レベルなのは今まで行われてなかったのかと愕然とするものがありますが…。

 制度に関する有識者会議現在開かれています。この事件を通して技能実習制度が孕む問題について真剣社会的議論が行われることを切に望みます技能実習制度の抜本的な改革が叫ばれてもう20年以上経ちました。その間に訴訟が起き労働者性が認められ、法が変わり労基法適用されるようになりましたし、外国人技能実習機構という新しい組織がなんかできたりもしました。もちろん状況の改善がなかったとは言いません。しかし一方でずっと同じ問題が指摘され続けてもいます。そろそろこの問題に決着をつけてほしいと願うばかりです。

死体損壊・遺棄罪は宗教項にある

刑法

24章 礼拝所及び墳墓に関する罪

第188条

1 神祠し、仏堂墓所その他の礼拝所に対し、公然と不敬な行為をした者は、六月以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処する。

2 説教礼拝又は葬式妨害した者は、一年以下の懲役若しくは禁錮又は十万円以下の罰金に処する。

第189条

 墳墓を発掘した者は、二年以下の懲役に処する。

第190条

 死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する。

第191条

 第百八十九条の罪を犯して、死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。

第192条

 検視を経ないで変死者を葬った者は、十万円以下の罰金又は科料に処する。

 まず刑法の建て付けとして死体遺棄罪を含む死体損壊罪等(190条)は「礼拝所及び墳墓に関する罪」という章の中にあるんだよね。同じ章にある第188条は「礼拝所に対し、公然と不敬」をした人間を罰するもの礼拝所不敬罪)だったり第189条は墳墓の発掘者を罰するもの(墳墓発掘罪)だったりで非常に宗教的な内容。なので190条も宗教的な項目だと見るのはそこまでおかしくない。もちろん猥褻関係の罪のように同じ章でも個人法益保護社会法益の保護と分かれてるものもあるので必ずしもというところではあるんだけど。実際192条は明らかに性質が違うので。

墓地、埋葬等に関する法律

第1条

この法律は、墓地、納骨堂又は火葬場の管理及び埋葬等が、国民宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉見地から、支障なく行われることを目的とする。

 関連して墓地埋葬法では宗教的感情理由墓地や埋葬に関わる規制を行うと明示している。

感情保護

 しかし、それでも死体損壊罪等は宗教的側面から逃れられないだろう。と、その前に感情保護法益にできるのかという話をしなければならない。

 確かに刑法において感情保護法益にするのはあまり好ましく思われていない。例えば侮辱罪について保護法益名誉感情とする説もあるが人気はない。刑法は謙抑的でなければならないのに安易感情理由にした規制を認めれば際限なく広がりうるからだ。社会秩序としての「国民一般的宗教的感情」が云々と言った時も何とかして法益の最終地点を社会秩序とか宗教的風俗とかそういうところに落とし込もうという謎の努力垣間見られる。

 しかしはっきり言えば第188-191条は基本的に「宗教的感情」を保護法益とするものだと理解されることが多い。礼拝所不敬罪についての高裁判例を見てみよう。

……思うに、同条は、国民宗教的崇敬ないしは死者に対する尊敬感情を害する行為処罰するものであつて、そのいかなる行為がこれに該当するかは時代によつて同一ではないであろう。しかしながら、今日のわが国の公衆一般感情としては、特に清浄を保つべ場所たる墓所区画内において放尿するがごときはなお明らかに墓所神聖を穢すもの観念されるのであつて、このことからさら推して考えるならば、たとえ現実には放尿しなくとも、放尿するがごとき格好をすること自体、見る者をしてその墓所に対する崇敬の念に著しく相反する感を与えるものといわなければならない。……

東京高判昭和27・8・5

 いや、判例がそう言おうとも礼拝所不敬罪(188条1項)と説教妨害罪(188条2項)についてはあくま宗教的自由保障なんだという意見はありえる。墳墓発掘罪(189条)についても確かにそう言えなくもない。これらは他者宗教的行為に対して害をなしていると言う立論もできなくもないからだ。

 しか果たして死体遺棄損壊他人宗教的行為に害をなしていると言えるのだろうか?やはり死者への崇敬の念という宗教的感情説明せざるを得ないのではないか(通常189条に対してもこう説明される)。

 これはつまりそもそも何故死体はここまで保護されるのだろうかという問題である。何故器物損壊罪では飽き足らず、死体損壊罪を特別規定したのだろうか。感情を持ち出したくないなら死者の生前人格権の延長と見なすという方法はある。それでも権利主体でもない死体法益帰属主体となりえるのかという疑問は湧く。しかもこれだと生前火葬拒否していた人間火葬したら人格権否定として死体損壊罪の構成要件に該当する可能性まで生まれしまう。

 実際のところ死体が敬意を伴って丁重に扱われ慰撫されるのは生きている我々でしかない。死体が傷つけられたのを生命への侮辱と見るのはそれこそ素朴な「宗教的感情」ではないか無宗教を自認する人間の多い日本では宗教的感情と死者への敬虔を別と考えたくもなるかもしれない。ナイーブな気がするが、まあ宗教的でない普遍的感情としてもやはり「感情」が保護法益であることを否定はできていない。「国民一般的感情」としても問題は変わるわけではあるまい。

 まあネットでは「お気持ちカード切ればゲームに勝てる感じだしまネット上の議論なんてそんなものでもいいのだが、現実を見るとそう簡単に割り切れるものでもない。今回は刑事なのでちょっと違うが民事名誉毀損では「名誉感情”」が保護されることになっている。「お気持ち」と法で言う「感情」は同じじゃないと言えるかもしれんが…本当にそうかなあ。実務的にはどういう感情というかお気持ち保護されるべきかみたいな方が喫緊課題なんじゃないかな。ネット上の議論はその辺り無視して話をできるからやりやすいですな。建設的になってるかは知らんけども。でもはてブAPIも非建設的なコメント建設的と認識してる気もするからまあヨシ。

一般的

 「一般的」とか勝手に言うなというのは分かる。ところが刑法判例を見ると「普通人」だの「通常人」だのという言葉もそれなりに見る。

 最高裁様が決めた悪名高き刑法175条「わいせつ概念定義を見てみよう。

……徒に性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義に反するもの……

最判昭和26・5・10

 「普通人」「正常な」ってなんだよ。そもそも羞恥心みたいな感情を害することを軽々と要件にしていいのか。何らなら「善良な性的道義」もよく分からないが、しかしまあこの定義は脈々と受け継がれている。ただ、正直に言えばこうした罪状はこういう言い方しかできない部分が無いではない。

 もう少し言えば他の罪状でも「通常人」を持ち出すしかない部分はある。例えば過失の認定をするのに危険が発生することを予見できたのか、という思考実験を行わざるをえない時もある。その際に通常人から見て予見可能性はあったのかと考えるのである。そうでなければ、被疑者が「自分には危険は予期できなかった」と言えばそれに反する証拠を提出できなければ全て無罪になってしまう。過失犯は立証困難になり死ぬというわけだ。

 それと実際上の問題としてわいせつ概念や死者への敬虔の発露の方法時代社会によって大きく異なることは留意せねばなるまい。わいせつに関しては女性の胸の扱いとか見ると分かる気がするんだけど、下着姿の女性公然わいせつになったりというのはある時代ある社会ではありえないことだろう。今の日本では実際に逮捕されたりしてるけどね。死者の扱いもやはりその場所その時の習俗に大きく左右されるのは分かるだろう。だからこそ「一般」「普通人」みたいな限定をかけておいてあまりにも硬直的で時代遅れにならないようにしてる部分はある…のかは分からないんだけどたぶんそう。

 ただまあ「一般」も「普通人」も「通常人」も裁判官想像上の産物しかないので注意を向けなければならないのも確かではある。どうしても恣意的になるしそうなると罪刑法定主義からしてどうなんだって話にはなるし。今回の件も宗教的感情という言葉のものよりそういうとこが問題なんじゃないかな。




余談:外国人技能実習生に対する妊娠禁止規定違法です

 これはもう労働法妊娠による不利益取り扱いを禁じていて、その労働法技能実習生適用されるよう法改正した時点で自明ことなんだけど、何故か未だに妊娠禁止とか恋愛禁止とか決められてたりするんだよねえ…。技能実習生に対しては日本労働者と同じ扱いしなくていいと思ってるのか、そういうヤバイ労働環境から日本人が来なくて技能実習生代替せざるをえないのか分からんけど。

 裁判例としては最初期の2013年の地裁判決の内容を紹介しておく。

(事例)

 中国人技能実習生女性中国の送り出し機関妊娠禁止規定を結んでいた。ところが来日食品加工会社で働き始めてから6ヶ月後に妊娠が判明した。

 すると日本の受け入れ団体(監理団体)は妊娠理由強制帰国させるべく抵抗する当該女性を拘束して空港連行した。なおも女性抵抗空港保護される。

 こののち女性流産女性はこのことで記者会見を開いたため会社解雇された。

結論

 ・妊娠禁止規定不適切解雇無効

 ・帰国強制流産には因果関係がある

 ・会社団体は未払い賃金損害賠償を払え

参考:妊娠を理由に帰国迫られ「流産」 元実習生が勝訴した「裁判のポイント」は? - 弁護士ドットコム

 技能実習生に対しては非人道的行為がわりと行われてたりするので法の限界事例みたいなのがしばしば起こる。会社所有の寮にカメラがあって盗撮されてたという事例なんかははてブでも話題になってたが実は日本法体系の間隙を突いた問題なんだよね。迷惑防止条例公共の場限定してることが多いか会社所有の寮みたいな私的空間には適用できず、そういう時に拡張して使われる建造物侵入罪は所有者が被害届を出さないと適用できない。軽犯罪法の窃視の罪にはなりそうだけど、迷惑防止条例拡大解釈した建造物侵入罪でとりあえず対応しておくという実務というかちゃん法整備してないツケ。閉店した後の店とかも公共の場ではなくなるので実は真摯議論する必要がある部分だと思うんだけど、まあこういうことが技能実習制度で分かるというのは平常人間が受けない仕打ち技能実習が受けやすいということでもあるんだろうなあ。違法状態が常態化してるのおかしいですよ。

本多議員への党員資格停止処分は適正手続き違反するものであったのか

立憲民主党所属する衆議院議員本多平直氏の離党・議員辞職問題について,少しだけ混乱している人が居ると思われるところを補足したい。

本件の経緯を簡潔に記載すれば,本多議員が党内の「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム」(以下「WT」)において発言したとされる内容及びその後の発言に関連して,立憲民主党執行部が,本多議員党員資格一年間停止する処分検討していたところ,同議員が,処分予定日前に立憲民主党を離党し,併せて議員を辞職したというものとなっている。

この件については,WTという内部の機関議論リークされていることや,後述のあまりできの良くない「立憲民主党ハラスメント防止対策委員会」の作成した調査報告書(以下「本件調査報告書」)の公開,それに対する本多議員意見書等もあり,適正手続き(デュープロセス)に違反するものであったという強い批判が一部見られる。

https://note.com/ishtarist/n/na1ffe70feb6a

https://note.com/helixmakimaki/n/n7e417f067125

党の内部処分にデュープロセスという言葉を用いることが適切であるかどうかは置いておくとしても,上記のとおり,本多議員党員資格に関しては,同人の離党により処分がなされることなく終わっているものであり,まず,この点で,手続き違反存在するかどうかを判断する前提を欠くに至ったことは指摘が必要であろうと思われる。

ただ,時期的にはほぼ処分に向けての手続きは終了していたと考えられ,その関係で適正な手続きを経ないまま処分を出そうとしていたのであれば,その重大性に鑑み,立憲民主党への批判が正当となる場合も考えられるため,もう少し確認をしておきたい。

(1)倫理規程確認

https://cdp-japan.jp/about/ethics

立憲民主党の党倫理規程こちらに公開されている。関連規程を抜粋しつつ確認したい。

まず,第4条第2項

常任幹事会は、党員倫理規範に反する行為言動が、党の綱領及び規約等に反し、本党の運営に著しい悪影響をおよぼすと判断した場合幹事長の発議に基づき、以下の各号に掲げる処分を行うことができる。

党員資格の停止

(後略)

この発議については,第5条第3項にその事実調査に関する規定がある。

幹事長は、倫理規範に反する行為言動に関する措置について決定しまたは処分について発議する場合、公正な調査に基づいて事実確認するとともに、措置又は処分対象となる党員の弁明を聴取する機会を確保するなど、その権利擁護配慮しなければならない。

また,同条第4項でこの調査自体倫理委員会委任する事ができる旨の記載がある。

幹事長は、前項にかかわる調査倫理委員会委任することができる。

なお,常任幹事会が行う処分については,倫理委員会意見聴く必要があると同条第1項に定められている。

常任幹事会は、倫理規範に反する行為言動に関して、第4条第2項に定める処分を行おうとする場合は、倫理委員会意見を聴かなければならない。ただし、党の信用保持等にとって緊急の必要がある場合には、処分を行った後に倫理委員会意見聴くことができる。

倫理委員会は,意見を求められた事項について,自ら調査を行う必要があることが,第6条第2項に定められている。

倫理委員会は、意見を求められた事案に関し、自ら関係者の意見聴取するなど事実調査を行い、中立かつ公正な判断を行わなければならない。

(2)本件の事実関係手続き関係

6月9日

福山幹事長が,WTでの本多議員発言に関し,立憲民主党ハラスメント防止対策委員会に対して事実調査及び再発防止に関する諮問(本件調査報告書参照 https://cdp-japan.jp/files/download/DHOD/ohYK/HBoz/eMbq/DHODohYKHBozeMbqNI5kKNf4.pdf )

・時期不明6月9日~7月12日)

本多議員に対し,ハラスメント防止対策委員会委員長及び3名の弁護士によるオンラインヒアリング1回,同委員長による対面での面談1回(本多議員ツイッター参照 https://togetter.com/li/1748840 )

・7月12日

ハラスメント防止対策委員会調査報告書完成(本多議員ツイッター参照)

・7月13日

常任幹事会前に,福山幹事長より,本多議員に対し,本件調査報告書を元に,1年間の党員資格停止処分の発議をする旨の説明あり。これを含め,発議前に弁明の機会が本人に与えられることはなかった(本多議員意見書参照 http://hiranao.com/ikensho20210721.pdf )。同日,常任幹事会において福山幹事から本多議員党員資格停止処分の発議。常任幹事から倫理委員会への諮問

・7月21日

倫理委員会本多議員への聞き取り調査実施本多議員ツイッター参照)

・7月26日

倫理委員会常任幹事会へと意見提出?(本多議員ツイッター参照)

・7月27日

本多議員離党,議員辞職

(3)検討

以上,事実経過と党倫理規定を照らし合わせると,手続き上の問題点は,幹事長による処分発議に先立つ事実調査において,「公正な調査」と「権利擁護への配慮」がなされているかどうかという点に絞られることがわかる。

この点,幹事から諮問によって行われた立憲民主党ハラスメント防止対策委員会調査が,処分発議に当たっての「公正な調査」とされているようであるが,調査目的処分の要否に向けられたものではなく(諮問内容,ハラスメント防止対策委員会という組織立ち位置本多議員に対する説明処分目的調査ではない)といういずれの点からも,この点は明らかと思われる。),公正性,権利への配慮の両要件双方に,いささか疑問が残るものである

このことは,本件調査報告書の内容を見ても,立法過程における自由言論という点の考慮が弱く,特定立場立脚した本多議員批判的な立場記載された色彩が強いことが明白に見て取れ,これをもって「公正な調査」とするのははばかられると言わざるを得ないだろう。

但し,事実認定という点では,2回の聴き取りを経て,本多議員事実上の弁解も取り入れられ,「性交発言記載されていないなど,それなりの「権利擁護への配慮」がなされていることも見て取れる。当該調査が,あくまで発議のための調査であり,処分に際しては,第三者性の高い(と思われる)倫理委員会調査規定必要とされていること,そして,その調査が実際に行われていたと思われる(7月21日の本人聴き取り等)ことを考慮すると,処分違法ないし不当ならしめる程の手続き違背があったと言えるかは疑問が残ると言えるのではないか

少なくとも,弁明の機会が一切与えられていないとか,処分に際しハラスメント防止対策委員会による本件調査報告書のみを事実認定の前提に使っているとかいった事実は無く,混乱した手続きや不出来な調査報告書問題はあるとしても,やや勇み足と見受けられる批判散見されるのは気になったところである

(4)その他余談

なお,幹事から事実調査ハラスメント防止対策委員会への諮問となってしまった理由不明だが(最初から倫理委員会への委任で良かったのではないか),本件調査報告書を読むと,WTにおける本多議員論調パワーハラスメント的な問題意識を持っていた議員複数人いたらしいことが見て取れる。筆者は本件調査報告書の方が不当な圧力であると感じるもので(そもそも,「パワーハラスメント」を指摘すべき諮問内容だったのか?),政党が出す正規報告書がこのような言論封殺的なものであることにいささかの驚きを感じたが,本多議員議論の仕方も,建設的な議論と言うよりは相手を論難をするに過ぎないものが多かったのではないかとも感じてしまった。示唆に富むので興味がある方は一読をお勧めしたい。

また,筆者個人見解としては,50代と14歳の真摯恋愛があるのではないかという主張は,性交同意年齢の検討を行っていたWT内の議論状況からしても,50代と14歳の性交について保護すべき利益があるという主張以外には取れず,自由議論のために必要言論であるとは言いがたいように思う。女子婚姻年齢の引き上げ等の現状を見ても,仮に真摯恋愛感情があるのであれば,なおさら成人の側が相手成熟を待つべき時期だろう。刑事罰の謙抑性という点を考慮しても,いささか唐突意見と言わざるを得ず,立憲民主党という政党が守るべき基本的倫理観に反するということもあり得るように感じた。ただ,内部的な議論の場での発言を切り取ったものに過ぎず,その後の本多議員の弁明は書面ベースで見る限りは十分なものに見え,当初の厳重注意で幕引きとするべきであったように感じたところである

2021-07-26

anond:20210726213219 anond:20210729170309

ニンテンドーの曲が1曲も使われていないことからもわかるように

このクラスイベントになると権利を持つ会社作曲家に連絡がいくよ

そもそもJASRACの連絡先はすぎやんの事務所だぜ

けどドラクエイメージにも影響することだからスクエニも当然連絡入っていると思う

 

NieR に許可を出している時点でスクエニ倫理観など微塵も期待できないが

スクエニフツーに断るべきでしたね。TPOってあるでしょ

 

秋元氏ですら「東京オリンピックでJAPAN48やるのってマジすか?」と問われて「あるわけないだろ。国の大切な行事だぞ」と答えてる

https://www.j-cast.com/2015/01/29226503.html

  

 

>先日全部打ち切ったんだろ。

放映見合わせでまだ打ち切ってないぞ

 

NHKも実は知ってたって、回答してるぞ。

回答しないといけないのは、Wikipediaにも書かれ、雑誌ラジオTVにも残り、数々の証拠があったにも関わらず、

障がい者差別障がい者虐待・老人病人虐待民族差別いじめ肯定放置

視聴者から意見が寄せられていたのにも関わらず、トンチキな回答出して利用し続けたことだぞ

NHKから返信がありました。 少し長い。↓お問合せをいただいた「デザインあ」ですが... | ガールズちゃんねる - Girls Channel -

https://girlschannel.net/comment/1241067/2059/

 

2059. 匿名 2017/07/05(水) 08:07:51

NHKから返信がありました。

少し長い。

お問合せをいただいた「デザインあ」ですが、子どもたちを中心に幅広い世代の方々にデザイン的な感覚思考を身につけていただきたいという思いで、放送をしております

この番組では、「デザイン感覚」を講義教科書のような言葉で伝えるのではなく、

クオリティの高い映像音楽を楽しみながら感じ取っていただきたいと考えています

そのためには映像音楽にともに特に高い完成度が必要です。

そうした面から国内外でその音楽性が高く評価を受けているコーネリアスさんこと小山田圭吾さんに音楽を作っていただいている次第です。

ご指摘のようにご本人は雑誌インタビュー過去の行動について語っていらっしゃいます

その内容については決して許されるものではありません。

ただ、実際のところは、事実と異なる記述雑誌の過剰な演出表現も多くあるようです。

また20年以上が過ぎる中でご本人も当時のことについては深く反省しておられます

今ではご自身父親としてお子さんと向き合う中で、未来を担う子どもたちに優れた音楽や音の面白さを伝えたいという真っ直ぐな気持ちをお持ちです。

番組に関わっていただく中でも、そうした真摯な思いか子どもたちに向けて新しい音楽を生み出してくださっています

この度いただいたご意見小山田さんとも共有をさせていただきます

その上で、改めて心してより子どもたちの心に残る優れた番組を作って参りたいと思います

 

https://anond.hatelabo.jp/20210717192455

 

小山田圭吾氏・小林賢太郎氏を降ろさないならすぎやんもOKだけど
小山田圭吾氏・小林賢太郎氏を降ろすならすぎやんフツーにNGでしょ

 

これもラーメンズの件と同じく身近に感じられない話題からかなって思う

LGBTについてはいうほど身近じゃないもんか?って思うが。外資じゃなくてもおるやろ。田舎は知らんけど

 

本当に知らなくても生活に困らないオリンピックにまつわる不愉快情報を知って非常に憂鬱になったよ

本当にこの国は『B層なんて言葉で片付けられない深淵なる者』がたくさんいるなって

よかった探しをするなら小山田圭吾氏にはみんな同じ見解を持って上級ソシオパスを辞任に追い込むことができたのはよかった

 

けど、ラーメンズの件は、人種差別ナチ関連のことはリアルで身近に感じられないことから

(外資に勤めていてもナチ被害にあったみたいな話は聞かない。海外生活してないと常識として知識はあっても

リアル自分ごとに感じるのは無理やろ)

急にみんなの関心が薄れ、『B層なんて言葉で片付けられない深淵なる者』の声がデカくなり、非常に憂鬱な気分になった

当然、国際常識に沿って解任はされたけど、そういう問題じゃねぇだろって思う

でもネトウヨもこんなん国辱でしょ降ろせって動いてたのが見れたのはよかったか

 

そして、日本ハイカルチャーをガン無視開会式で流された ドラクエ と NieR

すぎやんを流すのはアカンでしょとネトウヨも思うも『南京虐殺』『慰安婦』『LGBT』については、

すぎやんの思想同調するところもあるので、とにかく、すぎやん・ドラクエには触れない

B層なんて言葉で片付けられない深淵なる者』たちはゲーム音楽が流れただけでキャッキャ

 

なおみんなのクオリア茂木健一郎先生はキャッキャ グループ

物忘れが激しいのかTV仕事が大切だからなのかは知らないが、とにかく、すぎやん・ドラクエには触れない

肉体労働外国人技能実習生には「自由意志」なんて一言も言わないのに性産業従事する女の「自由意志」だけは頑なに信じる男

id:flatfive この手の話は「注目されチヤホヤされるのは大好きだが、その中で1番イイ男にしか股は開きたくない」という女の業についても真摯に語らないと、「強要はよくないよね〜」という小学生レベル結論から先に進まない。

『「楽して高収入を得るのは大好きだが、顔が汚れる作業は嫌」という炭鉱労働者の業』

とか

『「日本技術を盗むのは大好きだが、地味な作業はしたくない」という外国人技能実習生の業』

とか絶対に言わないだろ

勿論、「炭鉱労災が多いとしても好きでやってる人もいるんだよ!」「技能実習生奴隷扱いされてるとしても、本人の意志でやってんだからほっとけよ!」なんて殊更騒ぎ立てることもしないだろ

なのに性産業に就く女には「自由意志」を前提にしたデタラメ認識開陳できる男って何なんだよマジで

そもそもサラリーマンでさえ自由意志で働いてるとは言えないのに。総資産100億あったら働かないだろ

でもなぜか性産業の女の「自由意志」だけは意地でも、頑として、確実に存在すると思い込んでいる男は非常に多い。最早病気

id:flatfive(糞)の糞コメント見て分かったのは「注目されチヤホヤされるから仕事をしている」という性産業に就く女への軽視・蔑視と、「股を開きたくない女は業がある」という男の性欲中心主義・性産業に就く女へ暴言を吐ける程の差別意識が、性産業に就く女の自由意志を盲信している男にはあるということ

普通チヤホヤされるから仕事してんだろ?」って言われたらブン殴るだろ)

左翼男性も、「セックスワーク性病犯罪(殴る蹴るの暴行殺人)のリスクが高すぎて人権保証できないか禁止すべき!」と訴える女性セックスワーク差別だあああああ!!!発狂するのではなく、「セックスワーク?楽に稼げていいね強要禁止とかアホじゃね?女も喜んでんだろ?」とほざく馬鹿男に差別だああああ!!!と突っ込めよ

ま、左翼男性後者の男である以上は無理だろうけどw

2021-07-25

青識亜:論-表現の自由戦士から表現ヤクザへの進化-

借金玉先生に対する青識亜論の愛がヤバイ
実は大体同じ事を思っていた。
私は、青識亜論と相互フォローになっている一人だ。
だが、そろそろ青識のフォローをブロ解しようと考えている。

理由は、青識亜論が「表現の自由戦士から表現ヤクザ」へと変化していると考えているからだ。

以前の青識は自分の信念や表現の自由という大義のためなら相互フォローしている友人の様な関係相手であっても批判する姿勢を取っていた。
だが、1年ぐらい前から青識亜論は、元増田主の増田でも書かれている様に友人のやる事であれば自分の信念や表現の自由という大義に反している物でも擁護する傾向が出てくる様になった。

表現の自由を守る表現の自由戦士から自分自分の友人の気に入らない表現であれば弾圧する表現ヤクザへと変化している。

そうなった原因が何処にあるのか?
私が見ていた分にはだが、原因は青識亜論の交友関係にある。
元増田主の記事で書かれている某玉氏もだが、昨年から青識が付き合い始め、一緒にイベントをやる様になった某爪氏という人物
この某爪氏という人物過去自身の事を批判した相手に対して誹謗中傷だと訴訟を起こしたことが有る様だ。
これらの、自分達の気に入らない表現に対し訴訟を起こす又は、訴訟を起こす事を仄めかす友人。
それに、以前から青識亜論が懇意にしている某区の某議員
彼は議員と言う立場でありながら、Twitter上で思想が相反する相手等に対する煽りツイート攻撃的なツイートを頻繁にしている。
Twitterはどうも攻撃的な言動の人の方がウケが良い傾向が有る。
知名度を上げるなら攻撃的なツイートを適度にしていた方が良い。彼らは共通してウケの良い言動リサーチマーケティングが上手い。その上手さは素直に賞賛に値する。

これらの友人達言動を青識が咎めた事があるかと言えば、私が観測する範囲では咎めたところを見た事がない。
朱に交われば赤くなる、類は友を呼ぶという諺があるがその通りだろう。
彼らと交友関係を持っている内に青識は彼らのやり方に染まり、彼らのやり方を「表現の自由の侵害には当たらない」と思う様になったのだろう。
タチの悪いエコーチェンバーと言える。自身の周りでエコーチェンバーが起こっている事に青識が気付いているのかは解らないが、彼らに染まる内に青識も攻撃的になってしまったという印象を受ける。

他人の交友関係に何かを言いたくはないが、青識が自分の信念より彼らとの交友関係を優先するのであれば
私は青識とは関わりたくないので相互フォローを外すつもりだ。

最早、彼は表現の自由戦士ではない。
青識が敵視しているフェミニストを指す言葉で「お気持ちヤクザ」というのがある。
フェミニストが「お気持ちヤクザ」なら、青識は「表現の自由戦士から表現ヤクザ」になったと私は考えている。

友情を信念より重視するというのは、仁義を通しているとも言える、正に任侠道だろう。

青識亜論氏に関して元増田と似た事を考えていたので、良い機会だと思ったのでここで書かせてもらった。

青識が他者から意見真摯に耳を傾けられる性格人物なら彼にリプライなりDMで言えば良いのだろうが、
彼と相互フォロー関係で何度もやりとりして、彼は他者から意見真摯に耳を傾けられる人物ではないと確信しているので増田に書く事にした。

彼は他者から意見真摯に耳を傾けられないというよりも、基本的他者を信用しない性格なのだと見ている。
他者意見真摯に耳を傾けられる人間ではない」という点では、彼は彼が敵視する石川優実さんと完全に同類だろう。

anond:20210724231616

あの辺りの連中は詭弁強弁に長けてるから決着つかんよ。負けそうになったら話題をそらして、ひたすら長文にして、論点も発散して何に戦ってるのかわからなくなる。

お互いが何を論点にするかを意識して真摯議論に挑めば結論はなにか出ることあるだろう。ひろゆきみたいな連中って自分が負けないよう、論破したってホルホルしたいだけだから内容なんて実はどうでもいい。

面白いものになんざならん。

2021-07-23

anond:20210722191747

でも「ご批判真摯に受け止めます」って口で言うだけの政府権力に対抗する唯一の力を手に入れたとも言えるのではないか

あとはその力を正しく行使するリテラシーや自浄作用を我々がきちんと身に着ける事が出来ればいいという話であって。

雑誌映画秘宝』の記憶(56)

 元ラーメンズ小林賢太郎が、過去に行ったお笑いコント公演の中でナチスによるユダヤ人虐殺ジョークネタにした事が発覚し、この情報海外にも拡散してサイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)の知るところとなり、東京五輪閉会式総合演出担当を解任されましたね。

 小山田圭吾障害者虐待世間一般に広く認知された結果、小山田東京五輪閉会式音楽担当を辞任した際には、一部の人間が「90年代には、悪趣味鬼畜カルチャー存在を許されていた、時代の空気存在して云々」と小山田擁護し、それに対して町山智浩は「小山田圭吾悪趣味鬼畜系とは無関係(だから自分[町山智浩]たちには責任は無い)」と反駁しました。

 では、今回の小林賢太郎の件については、どうでしょうか?

 ラーメンズ悪趣味鬼畜系ではないと思いますが、間違い無くサブカル領域に属する芸能人です。また、今回問題視された90年代半ば当時の彼らの芸風が、当時の、いや、今もサブカル界隈に根強く蔓延る「不謹慎なことを言う/するのがオモシロイ/カッコイイ」と云う風潮の下に成立していたことも明らかでしょう。そして、この風潮を作り出すことには、旧体制映画秘宝』界隈も関与していたと言えます。たとえば『キネマ旬報』の編集部を襲撃して同誌の編集部員に暴力をはたらいたことを、町山智浩パイ投げ事件などと称して矮小化して面白おかしく笑い話扱いしていますが、アレは「言論の自由を脅かす暴力事件」以外の何物でもありません。しかし、サブカル界隈の身内贔屓の体質は、町山智浩の仕出かしたことに対して真摯批判反省を行うことを忌避する道を選びました。昔からサブカル業界人は身内贔屓が大好きで、これは松江哲明性的強要搾取ダンマリを決め込んだのを見ても判るように、今も変わりません。

 ラーメンズお笑いコントの中でナチスユダヤ人迫害虐殺ジョークネタしたことに関して、擁護として「米国サウスパーク英国モンティ・パイソンジョークネタにしているのに、何故、彼我に批判の差が有るのか?」と言う人もいましたが、個人的には、連合国側の人間枢軸国側の人間では、それをジョークネタにする資格に差が有るのではないかと思います。何か死傷者を伴うような事件があって、それをジョークネタにするのは、被害者親族が言うならまだしも、加害者親族が言ったらアウトになるのと同じです。

 一般的な傾向として多くの日本人は、自分たちが枢軸国側であったこと、戦時中にはナチス政権ドイツ同盟国だったことについて、自覚が稀薄だと私は思います。だからナチスドイツポップカルチャーの一部として、エンターテイメントとして、カジュアルに消費するのだと思います

 さて、エンターテイメントとしてナチスドイツの残虐行為を楽しむといえば、長年に渡って率先してそれを実行し続けてきた人間が、旧体制映画秘宝』に1名いますナチス強制収容所ネタエクスプロイテーション映画が大好きと公言し、自ら「所長」と名乗ってそれらの作品の"素晴らしさ"を布教している、赤毛入れ墨だらけのオジサンが1名。そう、高橋ヨシキです。高橋は、間違い無く、悪趣味鬼畜系の範疇に属する人間です。高橋ヨシキによる布教活動は、日本において「ナチスドイツによるユダヤ人迫害虐殺を、カジュアルに楽しんで消費しても許されるのだ」と云う風潮を作ることに寄与し続けてきました。

 もちろん、高橋ヨシキ存在布教活動が、ラーメンズを生み出した訳ではないでしょう(ラーメンズネタ公表よりも、高橋ヨシキ布教活動開始の方が時期的に後だと考えられますし、世間的に認知されたのも、ラーメンズの方が高橋ヨシキよりも先でしょうから)。しかし、ラーメンズネタ世間に発表されてしまった後、長年に渡ってそれが見過ごされたのは、観客である一般人たちの中に「コントネタなのだから(批判するのはおかしい)」「たかフィクションネタに何をマジになってるの?」と云う間違った考えや言い訳の口実が存在たからです。これは、ナチスドイツによるユダヤ人迫害虐殺と云う出来事が"エンターテイメントコンテンツ"として、誤った"市民権"を獲得していたからでしょう。そして、高橋ヨシキによる「ナチス強制収容所エクスプロイテーション映画は素晴らしい!」という布教活動は当に、その誤った"市民権"を獲得するための活動でした。だから、次のようには言えると思います

 「高橋ヨシキによる『ナチス強制収容所エクスプロイテーション映画は素晴らしい!』と唱える布教活動は、ラーメンズネタの"誕生"には影響を与えなかったかもしれないが"生存"には影響を与えたであろう。したがって、その点については、高橋ヨシキ及び彼に同調した人間責任が有る」と。仮に時代の空気と呼ぶべき何かが有ったとしても、それは勝手に生まれたのではなく、それを意図的に作り出した人間がいるのです。この場合、それを作り出した人間の一人は、間違い無く高橋ヨシキです。

 SWCの人たちも驚愕するのではないでしょうか。21世紀日本で、ナチスドイツによるユダヤ人迫害虐殺ネタにしたエクスプロイテーション映画を「面白い!素晴らしい!」と公言賞賛し、他人にも観るように推奨活動している人間存在して、しかも堂々とメディアに登場し続けていると知ったら。誰か英語が得意な人がいたら、高橋ヨシキがしていることをSWCに報告すると良いかもしれませんね。もしもそうなった時、町山智浩SWCに対して「悪趣味鬼畜カルチャーをやっていたのは、電通ホイチョイフジテレビに対する対抗心が有ったから」と弁明できるのでしょうか。見ものです。

 それと、SWCといえば思い出しましたが、長年に渡る町山ウォッチャーならばご存知のとおり、過去町山智浩自身他人に対して「オマエのことSWC通報しといたからな」と言ったことがありました。その矛先が自分の近しい人間に向けられた時、町山智浩はどうするでしょうか。

 この投稿は以上です。

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