「真摯」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 真摯とは

2021-10-01

anond:20211001111735

差別典型例で不可視化ってのがあって

差別してる側は差別実態がわからないものなんだ

差別者の声を真摯に聞くことで始めて実態がわかる

 

こういうロジックさらさら言えるようになってはじめてはてな道入門レベルから

2021-09-30

人格を有する絵

鴨居玲という画家がいる

容姿端麗で絶大な画力を持ち、画壇の寵児であった彼だが、常々自分作品空虚さに悩まされていた。そんな彼が描く絵には、常に苦悩の跡がある

廃兵の絵、田舎の酒飲みの絵、ギャンブルに興じる猿のような顔をした男達の絵、ピエロの絵。叫ぶ聖女の絵

そんな彼の遺作は、自画像である

自画像は、自らの表皮を仮面として被り、その仮面を軽やかにはずしている。諦めの色の染み付いた仮面の下からは、口も目鼻もないつるりとした、電球のような頭部が覗いている


結局、彼は何十年にも及ぶ画家としての人生の後に、空虚へと辿り着いてしまったのである

仮面の下に浮かぶ歴然とした空虚がそれを物語っている

絵には人格など無かった、自分自身にさえ、人格と言えるものなど無かった

全ては仮面に過ぎなかった。何も無かったのである


彼はその自画像を遺し、ガス自殺にて生涯を終える

何十年にも渡って行われた真摯な挑戦において、彼は敗北した。彼と彼の絵は、終に人格を獲得することなく終わったのである

2021-09-29

anond:20210929191718

クレーマー真摯に付き合ってたらやってるわけないんだよな。

一方でまともなカスタマーレビューは取り入れねばならぬ。

その辺の機微がわかってるかどうか。

2021-09-27

小室圭さんが執拗に叩かれているネットコメントに恐怖を感じる

連日ニュースに上がり続けている、小室圭さんの話題

私は正直言って、彼に対して良い印象も悪い印象も持ち合わせていない。

ただ、ニュースに上がるたびに執拗に叩き続けるネットの人々には、嫌悪感と恐怖を強く感じる。

最近話題髪型と態度についても、そこまでおかしものだろうか?

会見の場でも何でもない、本人にとっては予期せぬ突撃取材

ロン毛と書かれることが多いが、後ろで束ねていて悪印象は抱かないし、むしろ最近のオシャレな若者みたいだという印象を私は受けた。

当時の全体像を見ることができないので何とも言えないが、あんな風に急に取材を受けたら急いで立ち去ろうとするのも無理はない。

ここ数年の報道を受けて、真摯対応しようとする人間がどれだけいるのだろう。

皇族結婚するのだから……」、などとそれらしい叩き文句を言う人も良く見かけるが、それこそ古臭い因習だ。

皇族といえど人間なのだから、まして一般人である小室さんにどれほどの振る舞いを求めるのだろうか。

あれだけ執拗に叩いておきながら、自分たちに愛想よく笑いかけろとはクレーマー気質も甚だしい。

また、彼らの過去を根掘り葉掘り調べて掲載してきたマスコミ週刊誌報道にも疑問を感じる。

そもそも関係者A、みたいな人物は本当にいるのだろうか。でっちあげていないか

まず前提として、本当に小室圭さん自身過去に何らかの犯罪行為法律上問題のある行為)を起こしているなら、私刑ではなくまっとうな手続きのもとで裁かれるべきだ。

だが、真偽を確かめようがない過去の行いなどを取り上げて、さもそれが絶対的真実のように叩く姿は気味が悪い。

疑惑の解消を、なんてコメントも見かけたが、週刊誌などがいくらでも盛れる根拠のない疑惑永遠に産み出されてはキリがないだろう。

学生時代素行についても、自分100%行方正だったという人はどれくらいいるのか。

キリスト言葉を借りるわけではないが、他人の行いに石を投げるならまずは自分過去を振り返ってみてはどうだろう。

週刊誌マスコミに踊らされて、理不尽に叩き続ける人たちを見ると本当に困惑する。

ラジオ番組を聞いて本当にエイリアンが襲来したと勘違いしてパニックを起こした、

なんて海外の古い話があるが、そのレベルにまだ留まっている生きる化石みたいな人間のなんて多いこと。

母親についても数多の問題が取り上げられているが、そちらについても疑問が残る。

小室圭さん本人ではなく母親が起こした問題について、彼はどこまで責任を負わされるのだろうか。

これも非常に古臭い考えを持っている人が多すぎるように思える。

犯罪者が出たら一族郎党まで罪に問う、なんて前時代的な考えをまだ持っている人がいることに恐怖を覚えてしまう。

やや大げさだが、犯罪者の父を持つ子や、片親の子に対して偏見を持つ人がいるが、根底にあるのはそういった差別意識のように思える。

親の行いに対して、子に責任を背負わせるというのは非常に酷だ。

まして彼の母親もただの一般人で、あれほど連日マスコミに叩かれ続ければ表に出てくることに抵抗もあるだろう。

彼女の行いがどこまで真実か分からないので肯定否定もできないが、少なくとも無関係な人が口を出したり、文句を言うことには疑問を覚える。

こういった意見を述べると、「一般人皇族は別」という話をする人がいるが、それも残酷な話だ。

皇族はかくあるべきだと決めつけて、個人自由すらも他人が口出しするのは現代的ではない。

それは結局、一個人幸せを願わず皇族からこうしろ他者意見押し付け残酷な考え方だと思う。

少なくとも私は、好きな人結婚したいと願う気持ちがある人に対して、結婚するななんて言う理解のない人間にはなりたくない。

言っていいのはギリギリで親や親戚で、それもあくまで助言や意見の交換程度で決定権は本人たちにあるべきだ。

まったく無関係一般人他者結婚にアレコレ口出ししているのは、異常な光景に見えてしまう。

まして、結婚により皇族ではなくなるというのなら、もう放っておいてあげればいいのにと常々思う。

まだ憎いのか、まだ叩きたいのか?

税金がー、国民血税がー、と怒る人々もいるが、それほど大きなお金だろうか?

我々の税金の大半は、私たちが日々利用する公共施設インフラ整備に回されているわけで。

個人へ怒りをぶつけるなら、国会中に寝ている議員たちに怒ったほうがまだ建設的だ。

税金無駄遣いされている箇所なんていくらでもあるのに、1億5000万程度であれほど怒れる人々はどういった目線を持っているのだろう。

その1億5000万円も辞退されるとのことで、なにも問題ないのでは?

とまあ色々書いてきたのだが、週刊誌ネットニュースに踊らされるがまま叩く前に、もう一度理性的になって考えてみてはどうだろうと思った次第。

皇族から、なんて日本のために犠牲になれという押しつけがましい願いより、一個人幸福を願ってみてほしい。

あと、本当にこれだけは言いたい。

国民は怒っている」「国民説明義務を果たせ」、「国民に失礼」

などという大きすぎる主語は止めていただきたい。

日本国民だが、まったく怒ってないしニュースにしなくていいから二人でどこかで暮らせば? と思っている。

国民(の中のひとりである私は)、怒ってない。

2021-09-25

anond:20210925173945

ワクチン製造している製薬会社ワクチン格差について真摯にならない限り誰が何を言ってもどうにもならないでしょ

日本政府でさえワクチン供給後回しにするぞという脅しを暗にかけられていたりするのだから

平等に配れ!」ってうるさいこと言い出したら煙たがられて自国民を守れない可能性がある

それはどの国も同じ

供給が遅れている国は政治的にも供給するための基盤構築(輸送医療体制)でも何か失敗をしている可能性が高い

からすべての国々へ平等に配れ!なんて叫びは背景を考慮しない無責任エゴしかないよ

とくにワクチン接種のためのインフラ整備は途上国山賊海賊などを駆逐し、根幹から変えないといけない

お前は安全場所から何を言ってんだって感じ

批判するならどうすべきなのか具体策を提案して支援者を募り、口だけじゃなく自分で動けよ

国境なき医師団でも入れ

2021-09-21

anond:20210920035033

真摯に答えてくれてありがとう

恐らく問題の切り分けが必要で、専門家医療支援なしには解決し得ない、またそれでも根本的な解決には至らないことは、出来うる限りのサポートをみんなで考えるべきだし他者簡単にぶった斬るべきでないってことで異論はない。

一方で、衣食住健康は一通り揃ってる上で他者との比較や優劣イメージでぐだぐだ言うことには意味がないというのが元増田の話。

おっしゃってるのはもしかしたらそれらが単独発現ではなく双方複数絡み合った場合の難しさだったりについてかなと思うけど、それは確かにすっぱり割り切れる話ではないと思う。

 

2021-09-11

大学教員公募戦士をやった記録

はじめに

これは私がこれまでに応募した大学教員公募への応募の記録です。実際は学振PDにも応募しているので、応募回数自体プラス1回ですが公募ではないので割愛しています。現職は5回目の公募で決まったテニュアトラック助教で、公募戦士はつらいのでこれから特に動くことはないと思います

そろそろ今年の公募戦線が開幕してくる頃で、こんなことでも書いておけば誰かの役に立つかなと思ったので筆を執ることにしました。(特に応募、面接内定タイムラインは応募側としてすごく気になったので)

公募への応募記録

1回目

結果:内定学振PD内定のため辞退)

応募大学旧帝大

応募職位:ポスドク

書類締切の23日後に面接の通知、通知の18日後に面接面接の7日後に内定通知(すべてメール連絡)。D3時に応募したはじめての公募で何もわからなかったことが印象的。今見返すと非常に拙い書類で、よくこれで通ったなというレベル

特に不満はないポジションだったが、学振PDに通ったので辞退させていただいた。(面接時にその旨は伝達済)

2回目

結果:書類落ち

応募大学旧帝大

応募職位:助教任期付き)

書類締切の28日後面接に関する連絡(呼ばれるかは未定で面接日は通知の40日後)、この連絡の30日後に不採用通知(すべてメール連絡)。学振PD任期が迫ってきたので、次のポストということで応募したはじめての公募。これも予算書を切り貼りした応募書類で出来がいいとはあまり言えないものだった。

書類審査の途中に、呼ばれるかはわからない面接日を通知されたのはめずらしかった印象。書類落ちしたのは募集職位の範囲が広く(准教授助教)、かつ分野も広かったことが原因かなと思っている。とは言っても書類落ちするとは思っていなかった分結構ショックで、これ以後の公募への向き合い方を変えたという意味はいい機会だった。

3回目

結果:面接落ち

応募大学旧帝大

応募職位:講師 / 助教任期付き)

書類締切の59日後に面接の通知、通知の19日後に面接面接11日後に不採用通知不採用通知のみ書面、ほかはメール連絡)。気持ちを入れ替え、かなり気合を入れて準備した公募。応募職位は任期付き講師テニュア転換もありうるという内容な一方で、実績次第では助教採用もあるという文面で、まぁ助教だろうという心づもりで応募した。

面接で用意していた想定問答がなにひとつ当たらなかったことが印象的で、雑談の延長のような感じだった。志望度の高いポストだったので不採用通知を受け取った時は堪えたといえば堪えた。

4回目

結果:面接落ち

応募大学関東国立大

応募職位:助教テニュアトラック

書類締切の45日後に面接の通知、通知の25日後に面接面接の26日後に不採用通知不採用通知のみ書面、ほかはメール連絡)。これまでは(特にこだわりがあった訳ではないものの)旧帝大しか応募していなかったが、国立大では上位に位置し、専門もジャスト合致、職位もテニュアトラック助教だったので応募。

この大学面接発表のフォーマット指定がすこし特殊で、これまでの資料再利用する際に少し戸惑った。発表はうまくいった印象で、募集コース先生からの質疑は好意的だった。一方で、その他コース先生からの質疑の当たりがキツかったものの、それはそれで真摯に答えられたと思う。手応えとしては受かったんじゃないかという感じだったが、蓋を開けてみると不採用だったのでやはり公募はよくわからない。(最終的に採用された方は分野は同じだけど基礎寄りの研究をされている方で、自分は応用寄りなのでそのあたりのマッチングだったのかもしれない。)

5回目

結果:採用

応募大学関東国立大

応募職位:助教テニュアトラック

書類締切の4日後に面接の通知、通知の9日後に面接面接12日後に内定通知(すべてメール連絡)。こちらも国立大では上位に位置する大学だったので応募(4回目とは別大学)。この公募委員会制だったためか連絡が非常に早く、結果的に4回目の公募面接時期がかぶってしまって大変だった。

面接では研究内容とともに、担当予定の授業に関してのバックグラウンド研究環境についての質問を受けたことが印象的だったが、どちらもある程度想定していた内容だったので無事に答えられたと思う。手応えとしては、当落線ということはなく、本命当て馬かのどちらかだなという印象で、結果として採用だったので当たっていたということになる。

自分の専門分野については旧帝大クラスに強い大学なので、結果としては満足して公募戦士を終えられた。実際に着任した今も大きな不満なく研究教育活動ができていると思う。

6回目

結果:書類落ち

応募大学関東国立大

応募職位:助教任期付き)

書類締切の49日後に不採用通知メール連絡)。任期付きだが、専門性合致しており、研究環境がよいと聞いている大学だったので応募。普通に準備をしたつもりだったがあっさり書類落ちをしたのでびっくりした。といっても5回目の公募内々定した後だったのでノーダメージではあった。(内々定後、内定するのを待って辞退連絡をするつもりが向こうからお断りされたという流れ)

こちらも最終的に採用されたのは基礎寄りの研究をされている方で、自分は応用寄りの研究をしているのでやはりそのあたりのマッチングの相性があったのかもしれない。

おわりに

応募回数1桁のしがない経験ですが、結局公募とはマッチングであり、業績や経験はその要素に過ぎないので、自分を責めすぎるのは本当に良くないと感じました。祈られてもへこたれず、地道に応募し続けた人が最後には微笑むのだと思います公募戦士の方々の健闘を祈っています

鴻巣友季子の時評は何が問題だったのか

 『文學界2021年9月号に掲載された桜庭一樹少女を埋める」を取り上げた、鴻巣友季子による朝日新聞文芸時評に対して、桜庭が抗議の声をあげ、記事の訂正などを求めた(文中敬称略)。

 この問題に関して筆者は「鴻巣友季子の時評は何が問題なのか」に始まる3本の文章投稿した。その後、桜庭の求めに沿う形で、9月1日に朝日新聞デジタル版の時評で文面が修正され、9月7日付朝日新聞本紙および朝日新聞デジタルに、両者と時評担当者見解掲載された。

 この記事では総括として、両者の見解検討するとともに、時評担当者が「期待」しているという「文学についての前向きな議論」のために、この一件にまつわる諸論点を、桜庭鴻巣が直接言及していない点も含めて挙げる。なお、はてな匿名ダイアリー仕様URL掲載可能数に制限があるようなので、最小限に留めている。

見解検討

 両者の主張は、以下のように整理できるだろう。

桜庭文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるか否かによらず、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして書いてはならない。

鴻巣文芸時評の評者の主観的な読みは、その読みが合理的であるならば、あらすじとして書いてもよい。

 桜庭は主張の根拠として、そのようなあらすじの書き方が「これから小説を読む方の多様な読みを阻害」し、「〝読者の解釈自由〟を奪」うことを挙げている。

 一方で鴻巣自身の主張を、「あらすじも批評の一部なので、作者が直接描写したものしか書かない等の不文律を作ってしまう事の影響は甚大」であり、「読み方の自由ひいては小説可能性を制限しないか」という懸念により根拠づけている。

 では鴻巣は「あらすじも批評の一部」であるという主張をどのように根拠づけているか。これが不明瞭なのである

 鴻巣は「あらすじと評者の解釈は分けて書いてほしいと要請があったが、これらを分けるのは簡単そうで難しい」と書くが、その後に続くのは、作品創造的な余白を読者が埋めるという、読解についての文章である文学解釈にそのような性質があったとして、それがあらすじと解釈の分離の困難とどう関わるのか、説明されていない(まさかテクストに書いてあることと、書いていない部分から自分想像したこととが融合してしまって分離できないというのだろうか。テクストは目の前にあるのに)。つまり鴻巣は、「書く」ことについて言及していないである解釈批評の一部でしかない。当然ながら、読んだ=解釈しただけでは批評は成立せず、「書く」ことが必要不可欠である。だからこそ桜庭の主張は鴻巣の読みの否定ではなく、「分けて書いてほしい」というものだったのだ。分けて「書く」ことが「読み方の自由」を否定することにはなるまい。そして実際にデジタル版の時評の文面を「修正」できたのだから、分けて書くことはさほど難しくはないはずである

 鴻巣は「合理性」や「妥当性」にこだわりを見せるが、この見解文章がそれらを備えているとは言い難い。また、鴻巣見解を発表する段になっても、そもそも桜庭に何を問われているのか理解していないふりをしている、あるいは単に理解できていない。

 繰り返しになるが、問題は「書く」ことなのだ私小説フィクションからどのように読んでもいいとか、誤読される覚悟もなしに私小説など書くなとか、私は鴻巣評のように読んだとか、信用できない過去語りだとか、あるいは鴻巣誤読しなければこんな事態にはならなかったとか、そんなことは関係ない。どう読んだっていい。批評家が誤読することもあるだろう。批評家が作者の意図しない優れた読解をすることもあるだろう。ただし、自分の読解が生み出しただけの出来事を、実際に作品にそう書かれていたかのようにあらすじとして断定で書くべきではない。

 ただそれだけのことを、桜庭は何度も何度も直接本人に訴えかけた。にもかかわらず、鴻巣がその声が受け止め、真摯に答えたとは思えない。

 この文章を書いている最中に、『現代ビジネス』上に、飯田一史による記事「「少女を埋める」論争が文学史上「奇妙」と言える“3つのワケ”」が掲載された。そこで名古屋大学大学院教授日比嘉高モデル小説研究フロントランナーと言ってよいだろう)は、「作家である桜庭さんの方がTwitter上で『私小説』『実在人物モデルに』と事実立脚している点を強調している」と述べているが、桜庭は慎重に「テクストという事実」と「現実事実」の問題を切り分けている。

(強調は引用者。これは桜庭が声をあげた最初ツイートだ)

(強調は引用者)

 桜庭実存にとって「現実事実」がいかに重大なものであったとしても、桜庭あくまでそれを「テクスト(に書いてあるか否か)という事実」と「あらすじの書き方」との問題の下位に位置付けている。主張の動機と主張の根拠を分けるべきである飯田は、「作家が「トラブルを予防する」ために「事実の側に立つ」点でまず「少女を埋める」はきわめて珍しい事例なのだ」と書いているが、「トラブルを予防する」のは主張の根拠ではなく動機である。この一件を「論争」と表現するのであれば、作家動機ではなく、作家根拠フォーカスするべきであるこの記事のまとめ方に〝私は〟断固抗議する。

 とはいえ桜庭見解にも問題点が指摘できる。それも踏まえて、以下、「文学についての前向きな議論」のための論点を、差し当たり三つ挙げる。 

文芸時評というジャンル

 今回の一件に際して、文芸時評不要説や批評の死が取り沙汰されもした。桜庭ツイートで「批評ではない未熟な文章」などの表現を使い、鴻巣見解において「批評」という言葉を用いている。

 だが、文芸時評批評しかないのだろうか? 文芸時評英語ならliterary review(あるいはbook review)やliterary commentary、フランス語でならchronique littéraireなどと言うだろう。批評critiqueと時評は同一視してよいのか? 批評の要素を備えているとしても、時評には時評に固有のジャンル特性があるのではないか

新聞というメディア

 文芸時評新聞という巨大メディア掲載されている点をどう捉えるか? 桜庭見解において朝日新聞の「影響力は甚大」としている。また桜庭は「これから小説を読む方の多様な読み」について言及するが、「これから小説を読まない方」が時評だけを読む可能性も大いにありうるだろう。あるいは前項と関連づければ、文芸誌などの批評は全く読まないが時評は読むという新聞読者はいるだろう。つまり文学の読者と時評の読者は必ずしも重ならない。

 文学の読者であれば私小説で描かれたことが現実でもその通りに起きたと断定できないと承知しているが(あるいは、そのような認識の者を文学の読者と呼ぼう)、時評の読者がそのような前提を共有しているとは限らない。桜庭新聞の影響力への言及の直後に「私は故郷鳥取で一人暮らす実在老いた母にいわれなき誤解、中/傷が及ぶことをも心配し」たと述べている(繰り返すが「をも」という表記に注意。その一点だけで抗議しているのではない)。今回の問題(ここでは主張の論理ではない、現実現象レベルである)はそもそも、「文学についての」「議論」だけに収まらないものをも含んでいるのではなかったか

 以上の論点を踏まえて、時評担当者見解検討することもできるだろう。

書いてあればよいのか

 桜庭見解は冒頭、「私の自伝的な小説少女を埋める』には、主人公の母が病に伏せる父を献身的に看病し、夫婦が深く愛し合っていたことが描かれています」と書く。鴻巣評の印象を覆すためにあえて母の献身夫婦の愛を強調したのだろうが、このまとめ方については異議もあった。文芸評論家藤田直哉が端的に指摘しているのでツイート引用しよう。

 つまりあらすじに書いてよいのは、「作中の事実であるべきではないか 今回であれば、あくまで一人の人物視点に立って、「私の自伝的な小説少女を埋める』では、病に伏せる父と、献身的に看病した母とが深く愛し合っていたことを、主人公が見て取ります」くらいが妥当なのではないか言うなれば、「夫婦が深く愛し合っていた」というのも、「愛しあっていたのだな」という文字列テクストに書いてあるとはいえ中人物の「主観的解釈なのだから、〈そのような解釈が書いてある〉という形であらすじを書くべきではないか

 あるいは、そもそも事実」と相容れない表現というものもある。極端な例を挙げれば、自分幸せだと信じ込みながらオンラインサロン主宰者に投資し続ける人物のことを「幸せ生活を送り」などと書くのは、たとえ作中に「幸せである」と書かれていたとしても、おかしいだろう。幸せ事実ではなく評価からだ。書かれていないことを想像するとともに、読者は書かれていることについても想像し、評価する以上、書いてあれば何でもあらすじに含めてよいとは限らないのではないか

参考になりそうな文献

 最後に、「文学についての前向きな議論」に役立ちそうな文献を、備忘録も兼ねてリストアップしておく。

2021-09-10

桁外れにつまらない「私の履歴書」の凄み(プレジデントオンライン

このくっそ皮肉めいた記事めっちゃすきでたまに読み返す

■他の経営者と比べても、つまらなさの次元が違う

創業経営者と比べると、大企業経営者による「私の履歴書はいったいに面白くない。とくに金融系はつまらない。それにしても、石原氏の連載には刮目させられた。底抜けにまらないのである。他の大企業経営者と比べても、つまらなさの次元が違う。それがたまらなく面白い。

読んでいない方のために内容をかいつまんで紹介する(ある意味で読みどころ満載なので、要約するのが心苦しい。ぜひ原文に当たることをお薦めする)。日比谷高校から東京大学法学部に進学。東京海上就職する。新人時代使い走り時代を経て、商品開発部門に配属。専門書で勉強し、世の中の変化に合わせて保険商品をつくる楽しさを知る。仕事が終わると先輩と2時3時まで飲み歩く日々。しかし、非常事態対応するのが損害保険会社。翌日の仕事差し障るのはプロとしてよろしくないと、日付が変わるまでに酒席を終えるようになる。

顧客対応の難しさ。人が行きかう駅で土下座をすることもある。代理店から出禁をくらっても、粘り強く何度も足を運び、ようやく納得してもらう。丁寧に意図説明して誤解を解き、信頼を勝ち得るために努力を惜しまないことが大切と知る。

部下と上司の板挟みに苦しんだ課長時代ストレス十二指腸潰瘍を患う。職場雰囲気がギスギスしていて、3人の女性社員が辞めたいと言い出す。ムードを和らげることに努めた結果、「まだ続けます」といってもらったときの嬉しさ。

■ヤマはない。オチもない。波乱も万丈もない。

畑違いのシステム部門に異動に。勤務先は国立市コンピューターセンター。初対面の人ばかり。打ち解けるために週末を除いて56日間連続で部下と飲み、本店から無理難題疲弊しているシステム部門現場の悩みを知る。本店との風通りをよくしようと努力を重ねる。ときには丸の内OLになりたくて入社した女子社員国立に行くのがイヤだと駄々をこねることもある。本店まで自ら迎えに行って、国立勤務を受け入れてもらう。

取締役に昇進し北海道本部長に。当時、取引先の拓銀破綻危機正月拓銀の守り神の神社にお参りし、「拓銀さん、今年もどうか頑張ってください」と祈る。支援に奔走するが、拓銀はあえなく破綻。「いろいろご支援いただきましたが、こういう結果になりました。本当に申し訳ありません」という副頭取にかける言葉もなかった――。

こういう調子で、淡々とした仕事生活の回想が延々と続く。ヤマはない。オチもない。波乱も万丈もない。強いて言えば、連載17日目(これを書いている時点で最新の回)の次期社長を打診されたときの話がヤマといえばヤマだ。

社長に「後任は君だ」と言われ、予想もしなかった話に呆然とする。「考えさせてください」とだけ答え、帰宅してから仏壇の両親に「大変なことになりました」と語りかける。それをひそかに見ていた夫人(またこの奥さまが石原氏にお似合いの「古風でしっかりした」女性女子大を出たばかりのとき高校時代美術先生の紹介でお見合い結婚内助の功いかんなく発揮。もちろん美人)が「お受けしたら……」。で、受けることにした――と、これだけなのである

■桁違いのつまらなさに、経営者としての凄みを感じた

経営者の「私の履歴書」にお決まりの「のるかそるかの大勝負」とか「修羅場での決断」がまるでない。目の前の仕事に誠実かつ真摯に向き合う。こつこつと着実に小さな成果を積み重ねていく。「週末を除いて56日間連続で部下と飲む」ということは、ちゃんと日数を数えていたわけで、この辺真面目としか言いようがない。

大企業経営者書き手場合、月の半ばから後半に入るころに、「次期社長は君だ」のエピソードが出てくるのがお決まりパターンとなっている。社長ポストを打診されて「青天の霹靂だった」とか「思ってもみないことであった」というのがこれまたお約束なのだが、読んでいる僕にしてみれば「よく言うよ。絶対自分が次の社長になる、それだけ考えてやってきたんじゃないの……」と思わせる人が多い。ところが、石原氏の場合、本当に「予想もしなかった話に呆然」としたのではないかという気がする。それだけ筆致が率直なのだ

はじめは単に「面白くないなあ……」と流し読みしていたのだが、そのうちぐいぐいと引き込まれ、連載10日目を過ぎたこからは襟を正して読むようになった。その桁違いのつまらなさに、むしろ保険会社経営者としての凄みを感じたからだ。

https://anond.hatelabo.jp/20210910031736

うん?

https://www.facebook.com/afer.fem/photos/a.1263766637066334/4153665824743053

を見たけれど、

「抗議ならびに公開質問状

見解をお聞きしたく、以下の質問にお答えくださいますようお願いします」

しか書いてないよ?「直ちに削除せよ」などとは一言も書いていない(仮にあったとしても従う義務はないので書くのは自由だと思うが)。

批判すべきは真摯な回答を怠り、短絡的な削除をしてオタクの同情を引こうとした側では?

2021-09-09

ワクチンパスポートによる正負の特典について

正の方向負の方向どちらについてもワクチンパスポートを利用するってなると必ず出てくる問題が「体質的ワクチンを打てない」という問題

この問題自体真摯議論すべきだとは思うんだけど「私は体質的に打てません!ワクチンパスポート利用に反対です!」「私の友達は…」って声上げる人の90%以上が本人の思想理由で打ちたくないだけor与党の言うことにはとりあえず反対の人たちと思ってる

2021-09-08

anond:20210908160630

以前は長野県にはそういう条例(いわゆる淫行条例)が無かったんだけど、2016年7月1日ついに長野県にも淫行条例が出来て、女子高生フェチもの嘆きの声が響きわたったのだった。(キショ!)

でも、真摯交際なら淫行じゃないので全然問題ないです。念のため。

2021-09-07

anond:20210907013726

個人的には感謝を忘れると何事も適当になってしまうから、人にも物にも真摯でありたいもの

2021-09-06

物語2021の主催者

真面目に自粛してた音楽関係者に対して失礼だし、迷惑だったし。

医療従事者に対してもそうだと思う。

28、29日に愛知常滑市内で開催されたヒップホップ系野外フェス「NAMIMONOGATARI2021」が、新型コロナウイルス感染防止対策めぐり批判があがっている件で、主催者側が30日、公式サイトで経緯を説明し、謝罪する文書掲載した。

 しかし、この「謝罪文」についてもネット上では言い訳責任転嫁」「なにを詫びている?」「文章稚拙」などの多くのツッコミが入っている。

 同文書では冒頭に「地域の皆様、全国の皆様、関係者の皆様そして、今まで音楽業界イベント業界を支えてきて頂いた関係各位の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしてしまった」と謝罪。その後、経緯説明をした。


そこでは「8月18日までの10日前までの時点で、今年の開催が可能な事、過度な飲酒でなければお酒提供可能という状態愛知から話を頂いた」ことや「その日から常滑市蔓延防止重点処置地域原文ママ)に指定され」「この時点で酒類販売自粛要請も頂いていましたが、一部キャンセルできない物を販売しますと愛知担当者に報告をし、過度の飲酒にならない様、お一人様二杯までとし、アルコールアルコールチケット販売をし杯数の管理をしていました」と説明ステッカーエリア飲食禁止マスク着用のお願いなどの感染予防対策を「イベント会場内でその期間できる範囲以内の対策を講じ」たという。


しかし「その後、8月27日イベントの前日に緊急事態宣言愛知県に発令されてしまいました。イベント当日を翌日に迎え、全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングイベントを中止や延期にすることが物理的にできませんでした」としている。

 さらに「イベント当日は8000人を超える観客が来場し、ソーシャルディスタンスは守られず、常に密な状態になってしまいました」とし、注意喚起ナレーションや大型画面で行ったとしている。しかし「結果として、大規模な音楽イベント感染予防対策に対する認識の甘さが全国の皆様に多大なご心配をかけてしまった事を心より深く反省致しております」とつづり「全て制作会社の弊社に責任があります」と締めくくった。

これに対して、ツイッター上では「前日ではなく、4日前には緊急事態宣言が出ることは分かっている。言い訳がへた」「おれたちは悪くない。緊急事態宣言イベント前日に出したのが悪いというのはよく分かった」と宣言発出がイベント前日だったことが中止できなかった理由にする点を批判コロナ禍では開催前日に急きょ中止にする例もあることから物理的に中止が無理ってなに?」と疑問があがった。

 また、イベント後には名古屋市内で朝5時までのアフターパーティーが開催されたことについて触れていない点もツッコむ声があった。

 「言い訳責任転嫁医療従事者への謝罪なし…なにを詫びてるつもりなんだろ。文章もあまりにも稚拙だし.中学生の書く文章じゃないんだから」と謝罪文書全体への稚拙さに言及する声もあり、「お詫び文に代表者名も記さない」「責任はあるけど、責任はとらないんだよな」と責任の取り方に対する不明確さも追及された。

 また「これ以上真摯(しんし)に向き合っている同業者の足を引っ張るのはやめてくれ。音楽はそんなもんじゃない」「売上金を医療関係者寄付してはいかがでしょう」と言う声も上がっていた。

by デイリー https://nordot.app/805318846611701760

何年か前ツイフェミアカ持ってた

ツイフェミ迷惑増田気持ちはわかるんだけどTwitterフェミ的な人は男性の暗黒面を滅茶苦茶見てしまうので憎悪煮詰まるのは無理ないところもあるんだよね。

盗撮アカとか痴漢アカとかエロ無罪アカとかオタクチキンレース文化ロリハイエースみたいな冗談をよく言う)とかフェミに思い知らせようとするデマ(女にAEDすると痴漢扱いされるぞ!)とか、政治家のヤバ発言(『政治家 性差別』で山ほど出る)に企業のヤバCM(乳牛として出荷される少女)、学校のヤバ案件(女子一律減点)、ヤバ判決(娘を強姦してた父親無罪)など、とにかくあらゆるヤバい男尊女卑案件が仲間うちですぐさま共有されるので暗澹たる気持ちになるのだ。なぜか絡んでくるアンチフェミアカもいるしね(次第にこの手の奴らは単に構ってほしいのだとわかるようになるけど、気を引こうとして攻撃してくるので大変疲弊させられる)。

それに真摯に向き合って丁寧に解決しようとする人たちもいてマジで頭が下がるのだが、私は辛くなって見なくなってしまった。見なくても存在するのでただの逃避なんだけど。

盗撮アカ通報に専念してる人なんか賽の河原で石を積んでるようで本当に気の毒だった。

まぁツイフェミもいろいろいてね、『過激悪口派(ミサンドリスト)』『過激社会変えたい派(石川氏辺り?)』『穏当系社会変えたい派(男性の性被害とかも言及しがち)』『オタク愚痴派(キレキレのオタク文法で読ませるがオタクらしく外部には見つからない)』ぐらいには分けられる。ちなみにこれらのグループあんまりお互い関わりない(少なくともリプしあわない)です。

口汚く罵るタイプの人なんかは私も苦手だけど、ツイフェミ(ていうかTwitterにいるフェミニスト系の人)に救われることもあるので、最近の『ツイフェミ馬鹿過激』っていう風潮は悲しいんだよな。丁寧な言葉で言っても無視されるから過激化したみたいな人もいるしさ〜……。

ツイフェミ迷惑増田が「後ろから撃つな」って言いたい気持ちはわかるよ。「いまその話ややこしくなるからやめて」「ガバガバ理論で隙をつくるな!」「この辺と同類に思われるのいやだな」みたいなことはね、思いました、私も。でもTwitterにいるフェミ系の人を全部分断処理しちゃうのも乱暴だと思うんだよな。

あ、ちなみに、トゲとかでツイフェミとしてまとめられてるアカウント、成りすましもあるのでご注意を。ある程度慣れてるとわかるんだけど初見の人は気づかないと思う……。




以下、ツイフェミとは関係ない長年の疑問。

人って性別で括ってこうと決められるようなものではないから、男性から○○とか言いたくないんだけど、歴史勉強すると権力を手にした男性がありとあらゆる手で女性を劣っていて愚かで不浄で短絡的で陰湿で人(つまり男)を堕落させるもの定義して支配しているのでびっくりする。宗教もそういうの多いよね。制度的には夫に殉死しなきゃいけないとか、妻の浮気は死罪だけど夫はお咎めなしとか、女は教育を受けさせないとか。反対に女性カウンターとしてでなく男性を貶めて支配しようとする人ってそんなに見ない(たまに排撃しようとする人はいるが「私の下にいろ」ではなく「関わりたくねー」が基本)。この違いってなんでなんだろーってずっと考えてる。

2021-09-05

阿部総理って島耕作みたいだな

よい意味公人としての自覚が強く、こだわりがない

島耕作ほどキザではないが仕事真摯であり順調に人間性をLvUPしてきたこ

やはり歴代最長やっただけあるわ

二世議員は叩かれることがあるが、それは教育が難しいことを意味している

ある程度ノブレスブリージュを知って英才教育を受けた人間であれば、

しっかり苦労をすれば安部首相のような総理も生まれ

彼の場合子供がいないことも一つのプラス要因ではないだろうか

子供がいるというのは我欲が強くなる原因である

ボリューム無料試し読み

https://sokuyomi.jp/product/simakousak_005/CO/1/

2021-09-04

anond:20210904210938

全体的に同意見だけど、

これは同意できないな。

しろ科学真摯であればあるほど明言できないことはいくらでもある。「現時点ではなんとも言えない」という答えはあっていいと思う。

ただ、「現時点ではなんとも言えない」ですらない、論点をずらすような答え方はやめて欲しい。

2021-09-02

anond:20210902180115

元々の増田を書いた者だか要約増田が有能過ぎた…。

議論をして行けばいずれ真理にたどり着くだろうというのは、分かりやすく言えば、議論をすれば正しい主張が生き残るはずという説です。

これは議論重要性、ひいては、民主主義重要性を語る上で出てくる話です。

Aという政策を掲げる政治家とBという政策を掲げる政治家議論をすれば、双方のいいとこ取りをしたCという政策が出てくるのでは?的な。

からオタクとツイフェミ真摯議論をすればいつか双方が納得する解決だって出てくるはず!

(なお、細かいところだけど、思想の自由市場論は表現の自由重要性を語る上で出てくる話だから思想の自由市場論を憲法保障しているという訳では無いよ!)

Yahooニューストップ見出し

9/2(木) 17:39更新

池袋暴走 真摯謝罪をと裁判長 2117

池袋暴走 「踏み間違え」を認定 1904

高3遺棄 静岡解放しようと 150

大津駐屯地 隊員135人が感染 1136

東京都 新たに3099人が感染 1023

都内の病床確保要請 目標届かず 796

凶器女性を殴り逃走 男を逮捕

療養者のタクシー搬送検討 静岡 299

昨日https://anond.hatelabo.jp/20210901183102

2021-08-31

anond:20210831154017

ちゃんと一人前の大人扱いして真摯意見に向き合ってあげるなんてやさしいじゃないか

どうでもよかったら「その通りだねーあたまいいでちゅねー」で終わりだ

2021-08-29

anond:20210823084005

妻側の立場離婚したおばちゃんだけど、これは妻側の本音も聞いてみたいなあ。

なんだか離婚した時の状況と少し似ている。

似てるっていうのは私の感想なので真相はもちろん分からない。

増田の方が元旦那より真摯に考えてる、増田妻の「自分で考えて」は改善意図がない突き放しに思えるけど。

第三者を立てて話し合いをした方がいいように思える。

こういうのってお互いに「自分被害者である」って前提でものを考えてる場合がある。

元旦那第三者を入れるのを徹底的に拒否して、数ヶ月かけて話し合った末に決定的な考え方の違いが露呈して別れに至ったわけだけど。

きっと元旦那にあの時の状況を書かせたら、この増田みたいな感じになるのかなと思った。

私の視点だと「モラハラ」「DV」「(家事など)気にならないからやらない」「セックスの手抜き」という理由があったんだけどね。(共働き家計完全折半だったか家事の件が大きかった)

↑は元旦那自覚はなく、最後までそんなことした覚えはない。俺は努力していて、君はなにもしてくれなかった、俺は一方的に突き放された被害者だっていうスタンスだったから、増田については心から難儀だな、かわいそうだなと思うからこそやはり第三者を入れて欲しい気持ちがある。

2021-08-28

マジレスなんだけど日本コロナ以前から医療問題を抱えていた(というか崩壊してた)ので改革が無いと延々と悪化しかしないぞ

常識レベルの話で1つ1つ書くのダルいので箇条書きで

⭐️はコロナ肺炎でも呼吸困難でも入院できない問題に直結する話

 

  1. 研究ねつ造大国(2大学術誌に名指しされるレベル)、科学敵対的発言を繰り返す医師免許を持った人物が平然とメディア学会誌に出てくる。
  2. 低い専門性、サブスペシャリティ放棄そもそも医師免許の更新がいらない。
  3. 医師以外の医療従事者の給与が安すぎる為、緊急時に集められない。人がいないなら給与を上げようの動きもない。
  4. オンライン診療IT導入も一部を除いてほぼ出来ていない。
    面倒くさいで簡単専門性の追求を放棄するし、人手不足の科はそのまま放置するし、専門ごとに給与を変えるだとか、医大無償化医学部の定員を増やすといったことは絶対にしない。スキルミクス(権限委譲)を積極的に進めようの動きも無い。
    何故なら『自分給与が下がったり、競争が激化したら嫌だから



  5. ⭐️日本医療機関のうち民間病院は約8割を占めている。医療資源として地域必要に応じて必要な科を設けるのではなく好き勝手運営出来る。
    真摯地域医療に向き合うと経営破綻したりする。なお、好き勝手やってる民間病院医療保険使えるし、医師の育成には莫大な税金を投入している。
    そもそも論として医療法上、病院営利目的で作れない。公共財

  6. ⭐️好き勝手運営してるので、低い専門性拍車が掛かる(人員設備が十分で無く症例が積めない、難しい症例は断るも可能)
    莫大な税金を投入しているのに緊急時医療資源として期待出来ないが起きる。

  7. ⭐️平時から東京では1%程度の搬送搬送困難事例となっていた。医療事故も相次ぎ、2006年前後から患者たらい回し社会問題化し「医療崩壊」が叫ばれ始めたのはご存知の通り。
    なお、日本以外の先進国では、「緊急の患者たらい回しにされる」なんてことが社会問題になったりはしない(ドラマでお馴染みER救急医療など)

  8. ⭐️ やりたい放題やってきたツケで公的性質を持つ病院以外はほぼコロナ対応しないし出来ない。
    その公的病院も責務を果たしてるかはまちまち(補助金だけ貰ってるとか)
    例によって例のごとく志が高い一部の医師の方が滅私奉公コロナ対応してくれているだけ(東北震災福島と同じ)
    例によって例のごとく極一部の自治体のまともな首長コロナ用の医療体制の構築をしただけ

 

anond:20210828000542 anond:20210828073031 anond:20210829091713 anond:20210829091722 anond:20210830205443 anond:20210905190228 anond:20210912140906

2021-08-27

anond:20210827212127

相手は優しそうな人だった。ちょっと女性らしい所もあって可愛かった。今まで男は暴力を振るうものばかりだと思っていたから逆に驚いた。

どこで会ったか秘密

生きるか死ぬか位に自分が困っていた時、真摯に話を聞いてくれて、助けてくれた人だったから大好きだったし、だから余計に振られたのが辛い。

相手にしてみたら迷惑だったよね。長い間付きまとっちゃったかもしれない。

まあ前を向いて頑張ろう。ポジティブに。

2021-08-26

掛け算の順序問題計算論理の科目としての算数

掛け算の順序問題なるものがある。
りんごが4つ入った袋が3つあったらりんごは全部でいくつありますか?」という問題に「4×3=12 答え 12個」と「3×4=12 答え 12個」という回答があって、前者だけを正答とすべきだとか両方正答とするべきだとか、そういう問題だ。長方形の面積について話している場合もある。

この意見対立には、(一面として)数学をどのように抽象的に捉えるか、というのや数学算数という科目の持つ役割に関してのスタンスの相違が原因にあると考える。
数学をより純粋抽象的に捉えるにしたがって「順序強要」→「順序容認」→「順序強要」のように立場が変化することを以下で述べる。

念の為記しておくが、この文章は掛け算の順序問題に関してどの立場が正しいというような文章ではない。
俺は教育専門家でもなければ小学生算数を教えたベテラン教師というわけでもない。
数学への向き合い方が真摯になるにつれて変化する立場が単調でないことに気づき、その非自明な振る舞いについて筆を執ろうと思っただけのものである
この文章で誰かの何らかに影響があればそれは幸いである。

順序強要派1

りんごが4つ入った袋が3つあったらりんごは全部でいくつありますか?」という問題に「4×3=12 答え 12個」と答えるのが正答であり、「3×4=12 答え 12個」と答えるのは誤答であるという立場である
"4×3"という数式には「『1つぶんが4つ』のものが『3つぶん』ある」という意味があるとして、"3×4"という数式は題意にそぐわないとする。

正直なところ、数学でこれを正当化するような解釈を俺は知らない。
より高学年、あるいは中学高校大学・それ以降で出現する数式(例えば e^iθ=i sinθ+cosθ が成り立つとは、どういう意味合いのものが等しいということを言っているんだろうか?)に対して、その数式の"意味"は適切に存在して、何らかの実態と一致するだろうか。そのような体系がある場合、ぜひ知りたいのでご一報いただければ嬉しい。

順序容認

上記思想とは翻って「4×3=12 答え 12個」も「3×4=12 答え 12個」も正答とする立場である
数式そのものに何か「実際的意味」はなく、そこには記号の間の関係操作があるという立場はより現代的な数学に近いものであり、納得できるものだろう。

俺が現実計算をするときもこの立場にいる。「日本国民全員が2回ずつ…」などと聞いたら脳内で出てくる式は"1億3000万×2=2億6000万"だし、「2人が1億3000万個ずつ…」と聞いても思い浮かべる式は"1億3000万×2=2億6000万"のままだ(自分の脳は乗数が単純なほど高速に乗算が行えるから、そのような式のほうを思い浮かべるように訓練されたのではないかと思う)。単なる道具としての使い勝手ならば、この立場はとても強い。道具として(正しい答えを出せるなら、という条件付きだが)順序を気にしない方が順序を気にする方より楽だろう。

算数を「現実事柄に付随して必要となる計算を正しく行う能力を育てる」科目だと考えるなら──教養大学などで学ぶそれではない)としての算術としての用途としては実際にそれで十分だろう──、真っ当な立場だろう。

しかし、この立場には少し弱いところがある。
数式そのもの意味はないとするのはよいが、その結果立式の段階で「状況」から一足飛ばしで「数式」が出来上がっている。これは、少なくとも数学の厳密な操作ではない。より厳密であろうとするならば、次の立場になるだろう。

順序強要派2

数学的に厳密な立場であろうとするならば、意味論的操作を取り除く必要がある。この立場において、「『ひとつ分の数』が『いくつ分』あるとき、全体で『(ひとつ分の数)×(いくつ分)』あります」という定義にしたがって被乗数と乗数を区別することには意義がある。

この立場では、「りんごが4つ入った袋が3つあったらりんごは全部でいくつありますか?」という問題文に記述欄があった上で、「4×3=12 答え 12個」と答えるのも「3×4=12 答え 12個」と答えるのも厳密には誤答とする。
「これは、りんごが袋ひとつ分につき4つあり、袋が3つ分あるので、全体で4×3個のりんごがある。4×3=12なので、答えは12である。 答え 12個」のように定義形式に構文的に当てはめて答えて初めて正答である。この立場は「3×4=12」という立式を否定するものではない。「りんごを袋にひとつずつ入れていくことを考えると、これは一周分につき3つのりんごを入れ、4周分入れるので全体で3×4個のりんごがある。3×4=12なので、12個入れたことになり、全部でりんご12個ある。 答え 12個」という回答も正答である

この立場のもとで、「これは、りんごが袋ひとつ分につき4つあり、袋が3つ分あるので、全体で3×4個のりんごがある。3×4=12なので、答えは12である。 答え 12個」という回答は全くの間違いとなる。「3×4=12」という立式ができる解釈はあるが、その式を導出するに至る構文的操作が誤っているためである。同様に、定義が「『ひとつ分の数』が『いくつ分』あるとき、全体で『(いくつ分)×(ひとつ分の数)』あります」というものならば、「これは、りんごが袋ひとつ分につき4つあり、袋が3つ分あるので、全体で4×3個のりんごがある。4×3=12なので、答えは12である。 答え 12個」という回答は間違いとなる。

"3×4"と"4×3"はそれが"12"と等しいことを示すための証明木も異なるなど、式として完全に異なるものである。値が等しいことは証明されるべき非自明命題であり、何も断らず用いてよいことではない。
「被乗数と乗数を入れ替えても答えが変わらないため、立式の際に断らずにこれらを入れ替えることがある」と答案の先頭で述べてある答案があれば(このようなことが書ける生徒は単なる乗算でつまづくような生徒ではないだろうが)、「りんごが袋ひとつ分につき4つあり、袋が3つ分あるので、全体で3×4個」でも正答としてよいだろう。

余談だが、長方形の面積に関してさらに状況は混迷を極める場合がある。長方形の面積を「たて×よこ」とするとき、これは「定義」か、「定理」かすら明らかでない。「1cm×1cm正方形の面積は1cm^2」で「1cm×1cm正方形がある図形にすきまも重なりもなく敷き詰められる場合その図形の面積は 使った正方形の個数 cm^2」という定義によって導かれる「定理」とする立場もあるだろう。この場合、「たて×よこ」は単なる立式の1宗派に過ぎず「よこ×たて」で面積を計算しようと1つ1つ数えようとどんな式で計算しようと使った正方形の個数を正しく導くことができる式ならば正答である。対して、「たて×よこ」が「定義」ならば、どちらを"たて"と見るかを記述する2択のみがあり、それ以外は誤答である(別の定理がある場合を除く)。

この思想は非常に窮屈に思えるかもしれないが、数学直感理解否定するものではない。
必ずしも全生徒がそこまで進むわけではないが、数学科などで学ぶような数学においてはこのような思想が顕著になる。
純粋数学において、自然数すら現実の何の対象とも厳密には対応せず、論理学は実際の"正しさ"と一致する保証を持たせるものではない。数学基礎論などを学ぶことでこのような数学思想に触れることができると考える。

もし俺が正義感とやる気と生徒への期待と十分な時間を持ち合わせているなら、生徒にこのように指導するだろう。算数(は賛否両論あるかもしれないが)・数学計算するだけの科目ではなく、論理学を学ぶための学問でもあるからだ。特に文章題を「現実対象数学的にモデル化してそこから論理的結論を導く」ことを問うものであるとするならば、この立場に立つことには合理性がある。

しかし、これは理想的な状況における対応である。例えば回答欄が「(しき) (こたえ)」のように分かれている場合そもそもこのような記述を行うべき欄がない。この場合問題文を「『ひとつ分の数』が4であるようなものが3つ分あるとき、全体でいくつあるでしょう?」のように非常に定義に近づけて初めて「3×4=12」を減点する準備が整うといえよう(これでもまだ即座に誤答とするべきではないだろう)。そうでない場合、「4×3=12」と「3×4=12」の2つの式は同程度に論理の飛躍を伴っており、それらに点数の別をつけるべきではないかもしれない。

まとめ

冒頭でも述べた通り俺は教育専門家でもなんでもないから、どの立場を取れば生徒がよく理解するかなどについて何も言えない(どの立場に対しても理解できる生徒と理解できない生徒がいるだろうと思うが)。
個人的には2つ目と3つ目の中間のような立場だ。算数計算をするだけでもないし論理をするだけでもない。単に計算をする手段としてなら順番なんてどうでもいい、素早く正しい答えが出るなら3袋の4個入りみかんを見て3+3+3+3だと思おうが(2*2)*3だと思おうが10+2だと思おうが構わない。他人と考えを共有するための道具なら前提から論理を組み立てる訓練が必要で、掛け算の順番にまで気を遣わなければ意味のある結果を出せない。数学はどちらをする科目でもあることに我々は自覚的だろうか。

2021-08-25

最近読んだ漫画とか本とか。

『はじめてのねこっけ』(雲田はるこ

 『昭和元禄落語心中』の作者によるBL作品『いとしの猫っ毛』シリーズの紹介本。シーモアで0円なり。

 北海道出身の男二人とまたたび荘の癖のある住民達のヒューマンドラマ的な何からしい。群ようこの『れんげ荘』みたいな? いやそんなにシリアスさはないっぽいかな。

 商業BL読むんなら履修すべき漫画的にいわれる猫っ毛シリーズ初体験だった。単行本買ってまで読むかというと、微妙。私のほしいもリスト優先順位は、かなり下だなぁ。

『春風のエトランゼ 1』(紀伊カンナ

 シーモア期間限定無料(8/27まで)だったので読めた。

 エトランゼシリーズ商業BL読むなら是非読むべしみたいなこといって、ゴリゴリおすすめされるやつなんだが、絵柄がなんかBLを描くよりは圧倒的に百合きじゃね? という画風なので、私はあんまりBLだと思わずに読めば面白いと思った。

 物語シリアスさが少女漫画テイストのそれなので、面白いけど今読みたいのはこれじゃない感。あ、そんなこと言ったらBL漫画の大半がノットフォーミーだけど! BL少女漫画の1ジャンル……。

 かわいい絵柄でガッツリエロあった。ノーマルプレイしかしてないから「エロ少」評価されるんじゃないかなと思うけど、当たり前のごとくにまぐわっていらっしゃる。私は目のやり場に困った。絵柄が可愛すぎて。

生誕祭』(馳星周

 そもそも私の求める萌っていうのはBLにはないよね……と思い、原点回帰するかのように馳星周小説に手を伸ばす。昔読んだっきりで内容をほぼ忘れていたけれど、すごくブロマンスだった気がしたので再読したくなった。

 記憶に残っていた以上に、主人公の彰洋が上司 美千隆の犬だった。ワンコだった。すげえしっぽ振ってた。かわいそかわいい

 これこれ、このパシリ以上バディ未満ブロマンスにはかなり遠い……な感じが好きなのだ。って、ブロマンスじゃないんかい

 美千隆が彰洋にお揃いの指輪プレゼントする場面は完全に忘却していたのでびびった。こんなに美味しい場面をきれいさっぱり記憶から消去していた自分の脳ミソに驚愕した。覚えてろって。しか指輪、薬指にはめるやつなんだ……すごーい! と思ったらけっこういい感じのスピード感指輪は二人ぶんまとめてトイレに流すことになるので笑った。はやいはやい!

 以前読んだ時は美千隆の魅力が心に残ったのだが、再読してみれば美千隆のかっこよさはふんわりとして嘘っぽくて、それより波潟のパッパとかヤクザ松岡とか関西地上げ屋ヨシくんとか株屋市丸さんとかの方がずっといい男な感じがした。

 あとで続編の『復活祭』読もう。

さくら、うるわし』(長野まゆみ

 『復活祭』を読む合間の息抜きに読んでいた。『左近の桜』シリーズの第3弾。5回くらい読んでいるのに、読み終わってしばらくすると昨夜見た悪夢を昼間に思い出そうとする困難さのように、内容を思い出せなくなる1冊。いい加減あらすじをちゃん記憶したい……。

 シリーズ第1弾と第2弾が12話くらいで一年分の物語が詰まっていたのに対して、本作は4話のみでしかも2年ぶんだけ。1話と2話の間に一年が経過している。

 相変わらずの地獄廻りっぷりだが、桜蔵が幽霊性的な意味で喰われるシーンは少ないし控え目。

 これは桜蔵と父の柾の物語なんだなぁ、と思った。いや前からそうなんだけど、柾が関係する人物絡みの話ばかりだなと。

 

Tarzan

 あの雑誌Tarzan。単にprime0円ベストセラーからなのか、最近私がBL雑誌の試し読みばかりDLしていたのが関係しているのか、やたらKindleトップページ居座り続けたので興味本位で読んでみた。テーマは「性学」だし。マッチョメンのための雑誌セックス特集いかに……。

 案外普通というか、男性器と女性器の解剖学だったりオルガズムの仕組みなど、真面目な記事だった。男女ともに満足のゆくセックスライフを送るための知識妊活はいから? 子ども性教育は? とか本当に内容が真摯紳士でタフ。ただ、セクハラとは何か?というコラムで、女から男へのセクハラ発言はどれか三つの選択肢から選べ(正解は1つ)という設問の、選択肢が三つとも「あなたいい体してるね、」で始まるのはどうかとおもう。そんなこと、ビジネスシーンで言ったらやばくない? Tarzan読者には褒め言葉なのかもしれないけど。

 それはともかく、読み応えがすごいので、まだ4分の1くらいしか読み終わってない。女が読んで腹が立たない男性向けセックス特集っていいな。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん