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はてなキーワード: 法益とは

2018-11-08

「なぜ子どもが性を売ってはいけないのか」問題

元増田は、そもそも、何歳の子もの、どのような行為対象としているか、がはっきりしていない(いなかった)(注1)。

元増田は、法令根拠問題としているが、「子どもが性を売る行為」といっても、子どもの年齢や行為の内容によって、違法になるかどうかは変わってくる。

そこで、具体的にどのような行為違法とされているのか、また、違法とされる趣旨目的は何か整理したいと思う。

違法性の有無だけをまとめると以下の通りである

売買春は、売春側が成人であっても売春防止法で違法

②18歳未満の者に対する買春は、児ポ法違法

③18歳未満の者に対する「淫行」等は、各都道府県条例違法

④18歳未満の者に「淫行させる行為」は児童福祉法違法

⑤13歳未満の者との「性交等」及び「わいせつ行為」は刑法違法

以下、詳述する。

売買春は、売春側が成人であっても売春防止法で違法

売春防止法3条。

ここでいう「売春」は、対償を受け、又は受ける約束で、不特定多数相手方性交すること(売春防止法2条)。

その定義により、特定の男女間の性交は、たとえ対償を目的としても「売春」ではない(注解特別刑法 第7巻p19)。

売買春違法とされる実質的根拠は、売春が、人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものであるためである売春防止法1条)。

②18歳未満の者に対する買春は、児ポ法違法

児ポ法(注2)4条。

児童買春」とは、児童等に対し、対償を供与し、又はその供与約束をして、当該児童に対し、 性交等(注3)をすること。

規制趣旨は、児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童権利を著しく侵害すること等(児ポ法1条)。

③18歳未満の者に対する「淫行」等は、各都道府県条例違法

規定ぶりは、都道府県による。

福岡県条例の「淫行」につき、青少年の心身の未成熟に乗じた不当な手段により行う性交又は性交類似行為のほか、青少年を単に自己性的欲望を満足させるための対象として扱っているとしか認められないような性交又は性交類似行為をいう、とされた(最判昭和60.10.23刑集39.6.413)。

その目的は、一般青少年が、その心身の未成熟や発育程度の不均衡から精神的に未だ十分に安定していないため、性行為等によって精神的な痛手を受け易く、また、その痛手から回復が困難となりがちである等の事情にかんがみ、青少年健全な育成を図るため(上記最判)。

④18歳未満の者に「淫行させる行為」は児童福祉法違法

児童福祉法34条1項6号。

淫行」とは、児童の心身の健全な育成を阻害するおそれがあると認められる性交又はこれに準ずる性交類似行為(最決H28.6.21刑集70.5.369)。

淫行を「させる行為」とは、直接たると間接たるとを問わず児童に対して事実上の影響力を及ぼして児童淫行なすことを助長し、促進する行為

淫行をさせる者が淫行相手方になる場合も含む(最判H10.11.2刑集52.8.505参照)(注4)。

規制趣旨は、児童精神的にも肉体的にも性的に未熟であるため、そのような児童淫行をさせる行為児童の心身に与える有害性が特に大きいことから東京高判H8.10.30判タ940.275)。

⑤13歳未満の者との「性交等」及び「わいせつ行為」は刑法違法

刑法177条後段(強制性交等罪)、176条後段(強制わいせつ罪)。

性交等」は、性交肛門性交、口腔性交

強制性交等罪、強制わいせつ一般の保法益は、個人性的自由、各条後段の罪は、これに加えて、年少者の性的情操の保護を通して青少年健全育成を図るもの(大コンメンタール刑法3巻 p65)。

⑥その他

保護者の承諾なく、18歳未満の者を深夜に連れ出したり、18歳未満の者から使用済み下着を購入したりすると、各都道府県条例違反になり得る。

対価を払って、食事をするだけなら、違法ではない。

ブコメ言及されている内容について

責任能力は、この話とは直接関係がないうように思われるし、責任能力の有無と自己決定権の有無も連動しない。

なお、元増田法律の背景・目的問題としていたので、そこから離れた倫理的な話などは、記載対象にしていない。

また、片手間に調べた内容なので、必ずしも正確ではない可能性がある。

注1

タイトルは、「子供が性を売」る行為について。

リンク先の記事ママ活は、「2時間カフェまったり会うので7000円」であり、性的行為があるかは不明会員限定部分に何か書いてあるのかもしれないが。)。

本文に書いてあるのは売買春の話だ。

年齢も当初ははっきりしていなかったが、高校生を想定していると追記された。

注2

児童買春児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童保護等に関する法律

注3

性交もしくは性交類似行為をし、又は、自己性的好奇心「満たす目的で、児童性器等(性器肛門又は乳首)を触り、若しくは児童自己性器「触らせること。

注4

淫行条例との違いは、淫行条例では、自身では何の働きかけもせずに、18歳未満の者の積極的な働きかけに応じるの行為処罰されるのに対し、児童福祉法では処罰されないところ。

anond:20181106132747

2018-11-06

anond:20181106132747

皆さんこういう話題については自分意見偏見?)を撒き散らすだけで一回でも調べてみる気はないらしい。

もちろん、法学なんかではとっくに議論されているらしい。人文学研究は偉大である

以下、Wikipedia引用

被害者なき犯罪(ひがいしゃなきはんざい、英語: victimless crime)とは、1965年アメリカエドウィン・シャーおよびヒューゴ・ベドーにより提案された「被害者のいない(ように見える)犯罪」を指す刑事法学上の概念

売春賭博違法薬物、堕胎ポルノ猥褻図画頒布公然猥褻)、自殺不法移民動物虐待武器所持などが典型例として挙げられる。

シャーなどによれば「被害者がいないにもかかわらず、社会道徳的に見て悪習であるから、あるいは社会法益侵害するからなどという理由により、これを処罰対象としている国家がある」との提起がなされた。

個人自由を広く認める立場や、この類の活動違法化は犯罪組織による資金源の温床となり、二次犯罪が多発して社会被害が大きいとする立場、また、犯罪者として処罰することにより、刑務所で他のさら凶悪な常習的犯罪者と接触を持つこととなったり、社会的に犯罪者と認知され社会復帰が困難になり、常習的犯罪者となってしま可能性(ラベリング理論)を回避する立場から、これを非犯罪化ないし非刑罰化すべきである旨の主張がなされている。

2018-11-01

公序良俗って何だよ(法学

SSSS.GRIDMANの二次創作について円谷がガイドラインを示した。

二次創作物の制作頒布に関して

上記「素材の利用について」に則って、制作頒布してください。但し、公序良俗に反するもの他者権利侵害するものなどは禁止します。

で、出ー!公序良俗奴~!

というわけで公序良俗についてお話します。

公序良俗とは「公共の秩序又は善良の風俗」の略である

じゃあ公共の秩序又は善良の風俗って何だよという話だが、それはどこまで言ってもトートロジーしかならない。

では実際問題として「公序良俗に反する」表現とはどのようなものか?

それはもう明白で、「わいせつ物」と見なされるもの公序良俗に反する表現である

何故なら、刑法175条(わいせつ頒布等の罪)の保護法益公序良俗であるとされているから。

逆に言えばそれに満たない表現ちゃん性器修正が掛かっている)は公序良俗に反するものではない。

屁理屈だって? いいんだよ法学なんか屁理屈オンパレードなんだから

2018-10-05

anond:20181005132213

強要罪(きょうようざい)とは、刑法規定された個人的法益に対する犯罪

権利行使妨害し、義務なきことを強制することで成立する。

保護法益は、意思自由。「刑法 第二編 罪 第三十二章 脅迫の罪」に、脅迫罪とともに規定されている。

anond:20181005132717

強要罪(きょうようざい)とは、刑法規定された個人的法益に対する犯罪

権利行使妨害し、義務なきことを強制することで成立する。保護法益は、意思自由

刑法 第二編 罪 第三十二章 脅迫の罪」に、脅迫罪とともに規定されている。

2018-09-29

anond:20180929215322

遺体損壊適用されるからほぼ無理なんだろうけど、犯された実質的法益ってなんなんだろうな

2018-09-18

社会正義を叫ぶひとに対する一抹の違和感

一言でまとめると「自分が支持し、主張する立場恣意性(非論理性)に無自覚人間が多すぎる」。

青識亜論まわりでいま丁度燃えているけど、個人的な印象論の範疇で言えば、フェミニストLGBT側の立場人間は、「自分他者を抑圧している可能性」というもの無自覚すぎるんですよ。

自分が、自分自身にとって大事だと思う権利を守るために、それを侵害する他者権利を抑圧する」、これ自体別に珍しくもなんともない。だけど、それを無自覚にやるのは流石に問題がある。丁度、「ラノベの表紙が気持ち悪い」「LGBT気持ち悪い」「殺人」を等価に置いた社会学者がいたよねという話題でもそれは結構散見される。

今更こんなことを言わなきゃいけないくらいに人類の知性は発展してこなかったんだという事実を目の当たりにするのは悲しいけれど、「論理的に等価である」というのは別に珍しくもなんともないんですよ。

LGBT気持ち悪いと思う権利」も、「ラノベの表紙が気持ち悪いと思う権利」も、誰にだってあるんです。

そこから一歩進んで、「LGBT気持ち悪いと発言する権利」も、「ラノベの表紙が気持ち悪いと発言する権利」も、誰にだってある。ただし、そこには発言したなりの責任が伴う。「LGBT気持ち悪い」と発言することによって、LGBTである人々を抑圧することはあるでしょう。それと同じことで、「ラノベの表紙が気持ち悪い」と発言することによって、ラノベの表紙を描くことをライフワークにしているイラストレーターさん・ラノベの表紙によって生きる糧を得ている人々(ざっくり言うと女性から切断された「キモくて金のないおっさん」を例に挙げておきますが、もっと単純にそれを単純に「いいイラストだなー」と思いながら受容する人々[男女問わない])を、抑圧することもあるでしょう。

そこは、何をどう解釈したとして、論理的に等価です。

では、その二つの何が違うかって、「何かを気持ち悪いと発言することで、どれだけの存在保護しようとしているのか。そうすることで、どれだけの存在を切り捨てることになるのか」という違いでしょう。

LGBTへのヘイト発言禁止することで救われるLGBT当事者気持ち価値は、LGBTへのヘイト発言禁止された人々の気持ち価値を上回る。LGBTに対するヘイト発言は、LGBT当事者を下手すると死にすら追いつめてしま可能性があるし、そういった想像は容易だからだ。

では、それと論理的に等価であるところの、「ラノベ気持ち悪いと発言する」ことの場合はどうなのか。ラノベ気持ち悪いと言われることで抑圧される対象は、発言を受けたことでLGBT当事者と同程度に守るべきなのか。これは個人的見解だが、同程度の重みを持たせることは、少なくとも想像範疇では難しいのではないかと考えている(これは、あくま個人想像範囲である)。

だけど、そこから一歩進んで、「気持ちいか規制すべき」という話になると、話は別だ。

LGBT気持ちいからその権利規制すべき」となったら、まあ、少なくない人間直感的におかしいと思うだろう。「気持ち悪い」という内心の権利を守るために、他者人権制限するというのは、保護法益バランスが全く取れていない。

では、「ラノベの表紙が気持ちいから、ラノベの表紙を制限すべき」という話になると、直感的におかしいと思う人が減る、という印象が、本増田にはある。減る理由はわかる。当事者属性の違いだ。LGBTである人々の存在は、少なから想像がつく。フェミニズムが守ろうとしている「女性」という存在も同様である。それに対して、「ラノベを表紙を制限することによって抑圧される人々」の存在がやや想像しづらいというのは、まあ、わからなくもない。

ラノベの表紙は「娯楽」である。娯楽に対して、LGBTというのは在り方そのものである。在り方そのものと、娯楽とであれば、そこの比重が異なるのはわかる。だが、世の中には、少数であっても、「ラノベの表紙を書くのが生業である人々」「ラノベによって救われている人々」が存在する筈なのだ。そこにあるのは、人類の数%(1億人近く)の権利を守るために、数千人の権利を縛るべきかどうか、という利益衡量の問題である人類の半分である女性権利を守るために、何千万人と存在するミソジニーな人々を抑圧すべきか。あるいは、女性権利を守るために、ラノベ関係する人々の権利を抑圧すべきか。

ここで本増田が言いたいのは、「お前の発言で抑圧される人々がいるから、ラノベの表紙を気持ち悪いと言うな」という話ではない。

現実世界において権利権利がぶつかるのは当然であって、そのような現実において、ある特定立場の人々を「守らない」という選択をするのは、仕方がないことだとは思う。だけど、その「守らない」という選択したことから目を背けるのは、誰がどう取り繕ったとしても、欺瞞しかありえない。

LGBT気持ち悪いと思ってしま人間にとって、それは仕方がないことだ。だが、発言した瞬間に、LGBTの人々を敵に回す覚悟必要だ。

それと同時に、ラノベの表紙を気持ち悪いと思う人間が、それを口に出し、主張する場合、「他人を抑圧する」という現実から目を背けてはならない。

況んや、「規制すべき」という話になると問題はかなりでかくなる。ここに来ると、「規制すべき」という形で、表現の自由問題が関わってくるからだ。

表現の自由」は、誰かが誰かから抑圧されないための権利である(それは主に公権力であることが多かったが、それ以外の私的権力からの抑圧を防ぐためでもあろう)。それは、どんな人間にとっても、本来的に備わっているものである、と法学人権定義をそのように構築してきた。それを制限するためには、それなりの整合性、具体的には「保護法益がどの程度大きなものなのか」を精緻検算しなければならないと、様々な判例の構築によってその線引きを見積もってきた。世の中の人々が考えている以上に、表現の自由ものすごく大きなものなのだ

それに対して、気軽に「ラノベの表紙が気持ちいからそれを制限しよう」と言い出す人たちは、その権利の重さをどの程度理解しているのだろう。「ラノベの表紙が女性扇情的に描くことで、女性蔑視・女性の「モノ化」・男尊女卑的な観念等を強化する」というのは理解できる。そして、それを守ることがそもそも男尊女卑的な、フェミニズム批判し続けてきた構造権力を強化するから全く擁護できない、という話もわかる。

だけど、それを主張することで、逆に自分たちが誰かを抑圧する可能性について無自覚か、目を背けているひとが多すぎやしないだろうか。

最悪、抑圧が発生するのはいいよ。民主主義ってもの絶対に少数派の意見を切り捨てる(厳密に言えば、多数派は少数派の意見を最大限聞かなくちゃいけないのだが、本題から逸れるので一旦措く)ので、仕方がない、避けようがない部分もあろう。でも、「そもそも自分たちは誰も抑圧していない」と言いはじめるのは、何か違うんじゃないか

俺が、青識亜論は少しむかつくけどそれ以上に彼を擁護したくなるのは、それが原因だ。青識亜論は特権性について何度も言及していた。市民社会において、どのプレイヤーも、プレイヤーとしては等価な筈なんですよ。市民市民を抑圧することはできない。市民は抑圧に対して抑圧に反発する権利がある。その権利が、あたか存在しないようにふるまう少数派が多すぎる。

せめて、「私は少数派の権利を守るために多数派権利を抑圧する立場に立ちます」くらいの大上段はふるってほしいものだ。本増田はその権利を守る。

2018-07-15

anond:20180715103823

いやー、恐ろしいね

死刑反対派の非寛容さ。

見てくださいよ、この死刑反対派の醜いコメントたちを。

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.yaserucola.com/entry/shot_dead

こんな態度で「人道的な立場から死刑廃止を語るんだからおっそろしいよね。

「ズレてる」だの「比較すべきでない」だの「ナンセンス」だの言っておけば論破したつもりになってんだろうね。

http://b.hatena.ne.jp/entry/367396222/comment/grdgs

死刑と射殺を同一視するなんて普通にキチガイだろ

grdgsgrdgsのコメント2018/07/15 08:47

いね

なんの反論にもなってないね

記事の人の書いてた

https://www.yaserucola.com/entry/shot_dead

だけど、弁護士界の長レベルの超エリート達が

「『死刑廃止国では現場犯人を射殺している』というのはデマだ!そんなこと言ってるやつは低能!」

感情的になって反論するのでは前に進まない。

死刑廃止派の方々は

死刑廃止国は犯人を射殺している事実は確かにある」

と素直に受け止めて、廃止運動を進めて欲しい。

言葉を何も理解できてないんだね。

http://b.hatena.ne.jp/entry/367396222/comment/fu-wa

武器を持って抵抗の意思を示している犯人警官や周囲の人々の安全のために射殺するのと、武器を持たず無抵抗状態人間処刑することを比較するのは、まったくのナンセンスだよ。

fu-wafu-waコメント2018/07/15 12:44


なんで現場判断無謬と思ってるんだろうね?

冤罪による死刑が起こりえるから死刑に反対」だったら、「現場誤判断による射殺も起こりえるから現場で射殺すべきでない」と等しく反対すべきだろうに。

「そうだね、現場での射殺もするべきでないね。」くらい言っとけば論理一貫性は保たれるのに、なんで死刑のほうに喰ってかかってくるのかわかんない。

現場射殺もダメっていう人道原理主義なら論理一貫性は認めるけど、頭はお花畑だよね。

http://b.hatena.ne.jp/entry/367396222/comment/tteraka

射殺は本人による犯行蓋然性法益侵害の重大性・緊急性が認められる時しかできないのだから比較しても何の意味もねえだろ

tterakatterakaのコメント2018/07/15 14:26

同上。その「重大性・緊急性が認められる時」を誰がどうやって判断してんのって話だろうが。

現場が緊迫した状態で「とりあえずサクッと殺しとくか」って状況のほうがよっぽど冤罪が起こりえるだろ。

本当に、論点理解してないのはどっちだよ。

二階ブクマコメントも。

http://b.hatena.ne.jp/entry/367504186/comment/Zephyrosianus

正当防衛緊急避難としての犯罪者制圧による死亡と、刑罰としての死刑という理論構成実態も全く別の事を「国家による殺人」だから一緒だなんてクソ雑な非論理的思考は普通死刑廃止論者は想像もしないのでは?

ZephyrosianusZephyrosianusのコメント2018/07/15 09:50

「クソ雑な非論理的思考」とか、なんの反論にもなってないレッテル張りしておけば反論したつもりになってんのかな?

これが人道を解く立場人間が言う話し合いかね?

ヴィーガン肉屋襲撃よろしく原理主義的な信仰を感じるわ。

ダメなんだからダメ。お前らはバカなんだから従っとけ。」ってか。

トランプ大統領が生まれるわけだよ。

http://b.hatena.ne.jp/entry/367504186/comment/tanukichi087

緊急避難正当防衛による殺人は、国家だけでなく個人にも許容されてる。それが成立は問題として、正当化理由のない死刑を同列に並べることはナンセンス

tanukichi087tanukichi087のコメント2018/07/15 13:16

これもとりあえず「ナンセンス」って言っとけば反論になると思ってるタイプ

殺人許容されてるって自分で言ってんじゃん!

緊急避難正当防衛殺人が認められて、国際ルールに基づいた戦争による殺人社会秩序を維持するための死刑がなんで認められないんだよ。

せめて全部反対しとけよ。

2018-07-09

医療現場における倫理パターナリズム

https://anond.hatelabo.jp/20180709194600

元増田です。鋭いコメントありがとうございます。本筋から少し外れますが、仰る事に同意です。

看護師を含め医療従事者の多くは、自分達の行為が、形式的には暴行罪傷害罪逮捕監禁罪といった犯罪行為構成要件に該当する、患者法益侵害し得る行為であるという認識が「無い」

 多くの看護師は、その認識が欠如していると思います結果的に、日常的にそういう感覚のまま、人間性というかモラルの低下につながっていきます

 私なりに具体的な論理を補足させて頂くと、

 看護師刑法第174条という法律規定されている「わいせつ罪」の行為、つまり普通人の正常な性的羞恥心を害し」を患者に対して行うのも仕事です。(洗体とか陰洗とか直腸・・以下省略)

わいせつ要件

・通常人羞恥心を害すること

・性欲の興奮、刺激を来すこと

・善良な性的道義観念に反すること

 それが犯罪にならないのは、もう一つの構成要件である「善良な性的道義観念に反すること」でない純粋看護行為の一環として行うこと、に患者が暗黙の社会的合意していることになっているゆえに法律違反という犯罪から特別免除されていると言ってよいでしょう。

 もし、「わいせつ」の最後構成要件である「徒に性欲の興奮、刺激を来すこと」をした時点で看護から逸脱していることから「善良な性的道義観念に反すること」に抵触しかねない。看護師職務行為は「わいせつ罪」と本当に紙一重の事を、社会からの信用「信頼を基盤として成立している」という事ですね。

 必然的にこういった事について、医療従事者・看護師達は、無感覚になりがちです。

 具体的には、ひと昔前に副業風俗嬢をやる看護師達の事が議論となりました。

http://blogos.com/article/86641/

 私の結論は、風俗売春行為をする看護師は、社会の人々からの信頼を毀損する ー 「看護わいせつ行為と同じではないか」、「そんな事に同意した覚えはない」と。そして看護は、"看護必要とする人々からの信頼なくしては存在しない"からして、看護師風俗嬢として副業すべきでない、と(実際は、似たようなもん、と言ってバイト感覚キャバ嬢風俗嬢やる看護師が非常に多いらしいですが)。ゆえに、キャバクラ含む風俗で働くような看護師免許返上すべき、と。

 しかし、看護師達は何が悪いと言って反発しました。

 また、

無条件に正しい行いだと思って、患者問答無用医療押し付け

 というのも、その通りで、これは、パターナリズムと言います

パターナリズム」という言葉父権干渉主義などと訳されます。本人の意思にかかわりなく、本人の利益のために、本人に代わって意思決定をすることを意味し、父と子の間のような保護支配関係を指します。相手無知存在として扱うパターナルな押しつけ

 患者が望んでもない医療行為勝手押し付ける、という問題です。患者自己決定権否定につながります日本ではまだまだ「お医者様様・看護師様様」状態で、全然だめですね。一般、つまり患者側の権利意識が無さすぎます

 医療側がとる「あなたのことは何でも分かってる」とでもいうような態度はパターナリズム典型ですね。パターナリズムは、パトレ(pater)つまり牧師父性。つまりは、「子らよ、私の言うことを黙って聞き入れなさい。これは神からのお告げなのです。すべては子らの幸福のためなのだ」というやつです。医者自分より目上の大人をまるで子供扱いしてしま自己陶酔状態看護師なら「知らないでしょ、あなたの為なのよ、やってあげてるのよ」、という"上から"の態度をひけらかして患者自分の思い通りにさせようとします。

 英単語の「patronize ペイトロナイズ」という同じくpaterを語源に持っていて、直訳すると「保護者ぶるー>(転じて)子供騙しな扱いをする」となる。これは英語圏でも相手侮辱する行為である。だからDon't patronize me!”というのはよく聞かれるフレーズ

 そして患者をpatronizeすることは、患者自尊心品位を奪い、患者の生きる気力すら奪いかねない行為です。

 しかし、日本医療現場では、未だに多いです。看護師側に認識が足りないから。

anond:20180709080702

これはとても良くわかる。看護師を含め医療従事者の多くは、自分達の行為が、形式的には暴行罪傷害罪逮捕監禁罪といった犯罪行為構成要件に該当する、患者法益侵害し得る行為であるという認識が「無い」。医療行為から患者にとってメリットがある(少なくともデメリットを上回っている)無条件に正しい行いだと思ってるフシがある。fgoナイチンゲールほど酷くは無いが問答無用医療押し付ける!そしてfgoナイチンゲール絶対患者を見捨てないがリアル看護師は「もう知らないよ」みたいな事を言ったりする。

力作に下らない感想を付けて本当に申し訳無い。

2018-06-15

anond:20180615163933

それな。この話、法律家技術者の考え方の違いが明確で面白いと思う。

おそらくだが、今回警察同意があるかどうかでメルクマールを設けている理論根拠は「被害者同意」論だ。大雑把に言うと、被害者放棄可能法益(例えば、財産権生命なんかは放棄が許されていない。)について、実行行為より前に被害者同意した場合、"構成要件該当性または"(""内は訂正。)違法性を阻却する(この点については論争があるが割愛する。)という法理だ。

まあ厳密にいうと実行行為前ってのは今回少し怪しいんだが、そこは無視してもいいと思う。

今回は、放棄可能法益というところは問題いから、問題被害者同意たかどうかってところなんだが、おそらく明示的同意だけを要求してしまうと、それこそ広告アナティクスなんかもアウトになってしまう(少なくとも広告については明確に同意する人、いないと思う。)。

なんで、多分黙示的同意にまで拡大して許容してるんだと思う。で、ここから議論が荒くなる(のでここは議論に乗せたい)んだが、広告は明確に表に出るから、それをスルーして見続けている以上同意があったと犠牲やすい。アナティクスについては少し難しいが、サイト運営のために必要ものからとか、アクセスカウンターというものがあること自体は想定しやすいとかそういう論理正当化可能だと思う。

一方マイニングだが、こちらはソースコードを見ないと気づくことができないし、アクセスカウンターのように一般化されてもいないから想定も難しい、おまけにパソコンに与える負担も前二者に比べて高い、となると黙示の同意存在を認めることは難しいと言える。簡単に整理すると、1.気づくことが容易にできず、2.存在が想定しにくく、3.負担が大きくなるというところからマイニングについては黙示的同意があるとは言えないのではないか。そうすると明示的な同意必要になるので、同意とってる場合は立件しない、という扱いになっているのではないか

余談になるが、警察はこういうややこしい事件は確実に検察相談しながらやっているので、これくらいの法的論拠は当然用意してやってます

2018-04-26

anond:20180426124526

って言ってる人もいるのでダメじゃね?

公然わいせつ罪とは、公衆面前わいせつ行為をするということです。ここでいう「わいせつ行為」とは、社会的法益になりますので、公序良俗に反するわいせつ行為のことをいいます。具体的には、公然下半身露出したり、性的興奮を刺激するような発言を繰り返したりするような行為です。

また、公然とは、人目につく場所になりますので、公共の場インターネットなどのメディア上・個人の家であっても、周りから丸見えである場合公然とされます

2018-04-25

NTTによるブロッキングの何が許せないのか」の説明を補強してみる

NTTによるブロッキングの何が許せないのか」http://kumagi.hatenablog.com/entry/why-ntt-blocking より。

憲法電気通信事業法関係

そもそも憲法って?

憲法(けんぽう)とは、統治根本規範(法)となる基本的原理原則に関して定めた法規範をいう(法的意味憲法)。 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%86%B2%E6%B3%95

電気通信事業(でんきつうしんじぎょう)は、電気通信事業法第2条に規定する電気通信役務を行う事業のことである。
...
4. 電気通信事業
電気通信役務他人需要に応ずるために提供する事業放送法第118条第1項に規定する放送局設備供給役務に係る事業を除く。)
5. 電気通信事業電気通信事業を営むことについて、第9条登録を受けた者及び第16条第1項の規定による届出をした者
...

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E9%80%9A%E4%BF%A1%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%B3%95

前提知識

憲法二十一

電気通信事業法

なぜ電気通信事業法検閲禁止秘密保護が含まれるのか?

憲法21条に規定されているから。構成郵便法とほぼ同じ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%B5%E4%BE%BF%E6%B3%95

検閲禁止秘密保護業務関係

そこで、違法性阻却を用いる (正当業務行為違法性阻却事由とするのが現代一般的解釈)。

興味がある方は『「通信の秘密」の数奇な運命(要旨) - 序章「通信の秘密」に関する制定法の制定経過とその後の解釈の変遷調査』を読んでください。

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/next_generation/pdf/080523_2_si8-7.pdf

憲法検閲禁止通信の秘密を守れと言っているのだから通信の秘密は固く守られている。中身を覗く行為原則違法であり、違法性阻却 (違法推定される行為について、特別事情があるために違法性がないとすること。) により直ちに違法としないとの解釈がなされている。違法性阻却は珍しい論理のように聞こえるかもしれないが、お医者さんもメスで体を傷つければ傷害罪を侵しているが、医療行為を行うために必要である範囲において違法性阻却がなされている。

また、

は「従事する者」にかかっているので、通信の秘密を侵す違法行為主体個人にかかってくることに注意。

DNS ならブロッキングしてもいいじゃない? → だめです。ISP提供する DNSルートサーバーへの中継を行っているに過ぎず。通信検閲にあたります

ここまでのまとめ

合法ブロッキング児童ポルノブロッキング

合法ブロッキングの例

迷惑メールが一時期問題になりましたよね。今は OPB25 (ざっくり言うと個々人が直接メールの中継をすることを禁止する方法) によって、個々人を踏み台にした迷惑メールが送れないようになっています。このために慎重な議論がなされ「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」が制定されています立法によって合法的にブロッキングを行っている例です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E9%9B%BB%E5%AD%90%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E9%80%81%E4%BF%A1%E3%81%AE%E9%81%A9%E6%AD%A3%E5%8C%96%E7%AD%89%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B

このように合法的なブロッキングができる前例があるのだから裁判所違法認定されたサイトへのアクセス禁止する」立法を行って合法的にブロッキングすればいいのです。

児童ポルノブロッキングの例

児童ポルノインターネット性質上、一度流出してしまえば回収が困難であり、同時に基本的人権侵害身体への危害を伴うものであるからブロッキングしても緊急回避として違法性阻却が行えるとのものです。詳しい議論は「ブロッキング法律問題」を参照してください。

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/2018/contents/dai3/siryou3.pdf

これは本来立法によって合法化するべきものだと思われるのですが、誰も児童ポルノブロッキング違法だと訴えない → 裁判所判断しない。ために現在認められている方法です。今回の海賊版サイトブロッキングにもこれが用いられるでしょう。

ここまでのまとめ

守るべき順序について

児童ポルノブロッキングにおける議論では「法益権衡の要件との関係でも財産権であり被害回復可能性のある著作権を一度インターネット上で流通すれば被害回復不可能となる児童権利等と同様に考えることはできない」であったように、回復可能性のある著作権侵害優先順位が低く、

著作権侵害被害額<通信の秘密児童人権

でした。なぜ通信の秘密重要か?

「誰も児童ポルノブロッキング違法だと訴えない」と書いたように、社会通念上許容されるであろう範囲検閲範囲を広げると、名乗り出ることを恐れて誰も訴えることができなくなり、検閲範囲は際限なく広がってしまうのです。

児童ポルノ議論が行われた10年前の慎重な議論をすっ飛ばすと

10年前の著作権侵害被害額<通信の秘密<昨今の著作権侵害被害額, 児童人権

とできるかもしれません。しかし、果たして昨今の著作権侵害被害額は本当に回復不可能なのでしょうか?ブロッキングによって漫画の売り上げは来月から月に 500億円 (これは市場規模の 2倍に相当するはず) も上がるのでしょうか?

しかし、所轄官庁が「ブロッキングせよ」と言えば電気通信事業者はそれに従わなければなりません。それを覆すには最高裁まで争うしかないのです。

5京円に突っ込む人もいますけれども (なんで 5,000兆円でないのだろう)...

だが仮に毎日5京円ぐらい損害が出てたらブロッキングもやむなしかもしれない。

それほどの損害が生じていたら原状回復不可能ですよね。5京円は冗談としても、売り上げが突如ゼロになってしまい、回復させる方法が他にないとしたら緊急回避は認められるでしょう。ただし、線引きについては裁判所なり立法解決する必要が生じるはずです。

本当に ISP悪者

そもそも違法サイトを利用することによる損害は誰によって作られているのでしょうか。違法サイトによって損害が生じるためには

責任の度合いは、

通信事業者 < 利用者保護提供するもの運営幇助する者 < 運営

の順ではないでしょうか。

実はそのようにしてIPパケット通信すら合法性が自明ではない上で運用されているのが通信の秘密だ。お陰で通信事業者はただの土管に徹する事になる代わりにその通信が仮に犯罪に使われていてその通信媒介することで結果的にその片棒を担がされたとしても不可抗力として裁かれる事はない(多分)。

米国DMCAが制定され、プロバイダー (これは ISP だけでなく、サービス提供者も含む) が免責されるための手続きが、Takedown なのですが、日本ではそもそも合法性が認められた範囲しか ISP は関与できないため、違法サイトの利用において通信事業者に違法性を問うことは難しいと思われます

ロビー活動の前にやるべきだったこ

(後で書く)

米国の例についても書きたい

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/chousa/next_generation/pdf/080523_2_si8-5.pdf

2018-04-22

anond:20180422165303

それは保護法益性質という議論説明できますね。

殺人場合生命という保護法益重要性かつ不可逆性ゆえに本人たりとも完全に自由処分は認められていないのに対し、

性的自由場合はそのような制約はないので本人の同意による法益放棄ということが認められる。13歳未満の子供に対する性犯罪同意関係ないのは判断力がないということになります、ちなみに。

2018-04-02

anond:20180331203850

よく考えてみたら、偽計業務妨害の線もある気がしてきました。

器物損壊場合塩入り袋設置時点で、①まだ作物が存在していないことと②作物が特定されていないこは、たしかに、問題になり得そう。

①については、特に実行行為性があるかと関わる。

故意との関係では、あまり問題ないように思う。)

ただ、結局は、諸々の事情考慮して、法益侵害危険があるかを判断する際の一要素であり、行為時に、法益(今回の場合、作物[の所有権〕)が発生する可能性がある程度あり、法益侵害発生時までに法益が発生・存在していれば、問題ないのではないかな。

例えば、肥料泥棒農家であり、毎年必ず作物を作っている、という事情があれば、実行行為性を認めるにあたって、作物が行為時に存在してないことはあまり問題にならないような気がする。

一方で、肥料泥棒は、農家ではなく、塩入り袋を盗むときには(嫌がらせなどの目的で)これを捨てようと思ったが、のちにふと思い立って作物を作り始めた、というとき判断が難しい。

②については、概括的であっても(肥料泥棒の所有する)作物一般、まで特定されていれば、実行行為性・故意について問題ない、というイメージ

もっと踏み込むと、肥料泥棒塩入り袋を転売して転売先に被害が出た場合でも犯罪が成立し得るのではないか

(錯誤なり概括故意で)

以上を考えるについて、役に立つかもしれない事例として、「無差別大量殺人をしようとして、5年後に起爆する爆弾を設置したところ、5年後にそれが爆発して2歳児が死亡した」というものを考えてみる。

この場合、2歳児に対する殺人は当然認められるのではないだろうか。(爆弾設置時に2歳児の両親が子作りを一切考えてなかったとしても。)

検討する犯罪自体違うので怒られそうだが、無差別器物損壊爆弾設置後に作成された他人物でも同じ話である

無差別殺人意図という設定が本件と違うのがややずるいかもしれない。

ーーー

大元器物損壊の実行行為性の話については、道端に毒入りジュースを置いたケース(宇都宮地判昭和40.12.9)とか参考になるかもしれない。

昭和40年頃の道端のジュースを拾う行為は、現在のそれとはまた意味合いが違うかもしれないが。

ーーー

相変わらず、雑で直感的な議論ですが、いまのところの考えはこんな感じです。

2018-03-31

anond:20180331174555

kido_ariです。

ブコメで収まらないのでこっちで。

この場合元増田行為肥料泥棒野菜が育たなくなる確率(結果発生の危険)は、大雑把にいえば、

肥料泥棒塩入りの袋を盗む確率×②肥料泥棒がそれを自分野菜使用する確率

だよね?

被害者行為が介在してることを問題にしてないなら、①か②の確率が実行行為性を否定されるレベルに低いと考えているということ?

現に窃盗が起きている上、盗まれそうなところに塩入りの袋を置くんだから、①は低くはないだろうし、②もそれなりに高い確率だと思うんだけど。

(言い方を変えると、現に窃盗被害があったこと、盗まれそうなところに袋を置くことが法益侵害発生の危険を基礎付ける事情に含まれる。)

具体的に①②が何%なのかとか何%なら実行行為性が認められるかは言えない以上、印象論ではあるが。


忍び返しの例は、被害者側の(違法な)行為がなければ結果が発生しない場合でも実行行為性が認められる例としてあげたんだけど、忍び返しの設置に暴行の実行行為性を認めないというのであれば、話が拡散するだけなので良くなかったかもしれない。

論点は「未必の故意の有無」ではない *追記(ブコメ返信)

https://anond.hatelabo.jp/20180331092025

まず論点は「未必の故意の有無」ではない。たぶん誰かに吹き込まれたんだろうが、問題はそこではない。

問題は、”塩入偽装肥料袋を盗まれそうな位置に置いておく”行為刑法(および特別法)に定める犯罪類型の実行行為に該当するかどうかだ。

特別法は調べないと分からないが、刑法で言えば器物損壊罪(261条)だろうか(自信なし)。だが、どの犯罪類型かにかかわらず、上記行為犯罪の実行行為に該当しない。

というのも、実行行為に該当すると言えるには、当該行為法益侵害現実的危険性が含まれることが必要からだ。”塩入偽装肥料袋を盗まれそうな位置に置い”ただけでは、”ほとんどの野菜が育たなくなる”という法益侵害結果は惹起される危険性は低い。

ほとんどの野菜が育たなくなる”のは、あくま上記行為の後に、①肥料どろぼうが塩入偽装肥料袋を盗んでいき、②それを自分土地に撒くからだ。上記行為自体には”ほとんどの野菜が育たなくなる”危険性はない。

ということで、増田行為犯罪の実行行為に当らない。実行行為に当らない以上処罰規定適用がない。処罰規定適用がない以上、犯罪は成立しない。

*追記(ブコメ返信)

id:kido_ari 被害者行為が介在すること自体は実行行為性を否定する理由にはならないのでは。(実行行為性があることを前提に正当防衛の成否が問題となる教室事例としての)泥棒対策の忍び返しの設置と似たようなものでしょ。

被害者行為が介在すること」を理由に「実行行為性を否定」しているわけではない。”ほとんどの野菜が育たなくなる”という結果が生じる危険性が、”塩入偽装肥料袋を盗まれそうな位置に置いておく”行為自体には含まれない(もしくはきわめて低い)と言っている。

後半についても、もし仮に「『忍び返しの設置と似たようなもの』だから本件でも実行行為性が認められるべき」との議論であれば、法律論になっていない。実行行為性を認めるとの立場ならば、法益侵害惹起の危険性を基礎づける事実摘示評価していただきたい。

2018-03-27

anond:20180327100644

 まず、「なぜ人を殺してはいけないのか」を考えるにあたって、「いけない」の意味を明らかにしましょう。「いけない」という言葉には、法律禁止されている、道徳的に許されないという2つのパターンがあります。なぜこのように分けるのかというと、法律道徳は、重なり合う部分はあれど、基本的に別のものからです。ある行為法律禁止されていることと、道徳的に許されないことは異なる問題です。

 法律の話であれば話は比較簡単にすみます

 刑法禁止される行為を定め、よりよい社会を実現しようとしています刑法に定められた犯罪には、それぞれ保護すべき法益というものがあります殺人罪であれば人の生命です。殺人禁止されない社会では、人は安心して暮らすことができません。そこで、「自己生命が脅かされない社会は、よい社会である」という思想のもと、刑法殺人禁止しています

 ただし、これも絶対的ものではありません。責任能力の欠如、正当防衛、錯誤など、様々な要因で殺人の罪が問われないことがあります。たとえば、自分が殺されそうなとき相手に反撃せず黙って殺されなければならないとすれば、それはよい社会とは言えません。そのため、よりよい社会の実現という目的のもと、殺人禁止には例外が認められています

 次に、道徳について考えてみましょう。道徳とは、人間無意識存在すると認識している善悪規範のことです。

 これは法律と違い、明確に定められたものではありません。実態存在しない、ある種のフィクションです。道徳は、無意識のものなので、法律のようにこのような理由がこれは悪だと説明できるものではありません。そのため、「なぜ道徳的に悪なのか」という問では答えを導くことができません。そこで、「なぜ殺人を悪だと認識するのか」という風に問を変えてみてください。

 人間という種が発展していくのにあたり、お互いを殺し合う行為は、その発展を妨げる行為です。そのため、「殺人は悪である」という認識が生まれたと考えられます増田の指摘する、「種の保存」です。

 ただし、これも絶対的ものではありません。たとえば、前述した正当防衛であれば、道徳的にも悪ではないと認識する人が多いのではないでしょうか。これは、「種の保存」よりも「自己の保存」を優先する人間無意識から生み出される考えだと思われます

 「人を殺してはいけない理由があるのに、動物を殺してよい理由はあるのか」という問を、上記つの観点から考えてみましょう。

 法律観点からすれば、動物を一切殺してはいけないとすれば、食料等様々な問題が発生し、よりよい社会とは言えません。そこで動物殺害全ては禁止されていません。

 ただし、動物愛護法等、一定行為動物に対するものであっても禁止されています。この法律は、「人間動物共生する社会は、よい社会である」という思想のもと定められています。ただし、あくまで「よい社会」とは人間にとってよい社会であり、この法律動物権利保護するためのものではありません。法律は、あくま人間自己社会のために定めるものなのです。

 次に、道徳観点から考えてみましょう。ただし、これは非常に複雑な問題です。なぜなら、「動物を殺すこと」については、どの範囲を悪と感じるのか人によって全く異なっているからです。

 「なぜ動物を殺してよいと認識するのか」という問であれば、人間が生きていくためには食事必要であり、そのことを正当化する必要があるからと答えることができますしかし、社会が発展するにつれ、動物を殺さなくても人は生きていくことが可能になった結果、この理由説明することはできなくなりました。

 「動物を殺すことは許されるのか」という問題は、「なぜ人を殺してはならないのか」以上に難しい問題です。興味があれば、ピーター・シンガー等、動物権利について論じた本を読んでみてください。

2018-02-17

anond:20180217094843

では、なぜ鉄道会社国土交通省は、女性専用車両という名前一般旅客車両には、一般男性も乗車できると認めているんだ?

本当に法益があるなら、強制にしても構わないはずだよな。裁判で訴えられるだろうけど。

それが全てだ。

anond:20180217094541

守る法益があり、それをなす最小範囲である以上お前の批判に耳を貸すやつはいない。

あえて言うなら、男性専用車両も設ければ、平等だな。

2018-01-28

anond:20180128112528

そりゃ法の保護法益労働者保護からでは?

企業を罰する事より労働者保護念頭に置いてるんじゃ?

2017-10-25

anond:20171025200653

憲法第13条の幸福追求権は、公共の福祉に反しない限りという制限がある。

成人に比べて判断能力が著しく低い13歳未満の子供を保護するという法益は、性行為自由選択権に優先する。

故に憲法違反ではない。

ばーか

anond:20171025195814

お前がそう思うのは勝手から論文でも書けば?

トンデモ扱いされて終わるだろうけど。

お前の中の屁理屈がどうであっても、世間一般法律世界では学説かな)の常識判断されるの。頭でっかちプライドモンスターめ。

この手のバカって法益として守るべきものが何なのかが抜け落ちてるところがこえーわ。

2017-05-31

[]組織的犯罪処罰法には「グループ」は2種類ある

国会ウォッチャーです。

 どうもtwitterはてブをみていると、

「今回の法案は繰り返し、反復的に犯罪を行っている組織しか対象にならない」

と思っている人がかなりいるようです。これは完全に間違っています。林局長は何度もここを意図的混同したと思われる答弁をしていますし、安倍さんの昨日の答弁を見るとおそらくわかっていないか、わかっていてすっとぼけいるかのどちらかです。

団体定義

現行・組織的犯罪処罰法第2条

この法律において「団体」とは、共同の目的を有する多数人の継続的結合体であって、その目的又は意思を実現する行為の全部又は一部が組織指揮命令に基づき、あらかじめ定められた任務の分担に従って構成員が一体として行動する人の結合体をいう。以下同じ。)により反復して行われるものをいう。

これは団体意味定義しているだけです。この定義合致するものとしては、たとえば会社法対象となる会社労働組合自治会、あるいは、定期的に開催されるイベント実行委員会、あるいは、主宰削除人などの役割が整備されている掲示板運営組織、などは全てこの団体定義に入ってくると思われます。反復的、という表現はここにしか出てきません。繰り返される行為は当然犯罪でなくてもいいのです。

実行組織定義

改正案・6条の2

次の各号に掲げる罪に当たる行為で、テロリズム集団その他の組織的犯罪集団団体のうち、その結合関係の基礎としての共同の目的が別表第三に掲げる罪を実行することにあるものをいう。次項において同じ。)の団体活動として、当該行為を実行するための組織により行われるもの遂行を二人以上で計画した者は、その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたときは、当該各号に定める刑に処する。ただし、実行に着手する前に自首した者は、その刑を減軽し、又は免除する。

ここにいう「当該行為を実行するための組織」を以下では実行組織といいます。答弁によると(大事ポイントです。明文では書いてないです。)実行組織要件は、少なくとも1人が組織的犯罪集団構成員であること、「計画をした者」の要件は、その計画が、組織的犯罪集団活動の一部として実行されることを認識していること(故意がある)こととなっていました(これも明文では書いていないです)。これは枝野さんの質疑の中で明らかになりました。

組織的犯罪集団定義

2条の団体のうち、その結合関係の基礎としての共同の目的が、重大な犯罪を実行することにあるものを言う、ということです。 

何度も同種の犯罪を繰り返している組織摘発改正案はまったく必要ない(by 枝野

 当たり前すぎる話なんですが、摘発捜査要件として、何度も同種の犯罪を繰り返している、というものがあるのであれば、そこからさら捜査活動を進めて、合意があったかどうかを調べる必要が無いんです。既遂してるんだから、それ以前の共謀罪既遂罪に吸収されています。つまりテロを未然に防止する」(金田さんの答弁からいったん消えましたが、安倍さん答弁でまた復活しました。こういうのいい加減にして欲しい)のであれば、なんどもテロ行為を行っている組織は、すでに捜査対象ですし、そのことが疎明されているのであれば、そこからわざわざ共謀疎明をする必要がありません。政府答弁によると、この法案存在する意義は、「今までに一度も犯罪を犯していない組織が(あるいは、今まで同種の犯罪を犯したことをまったく証拠を残していない組織が)重大な犯罪を犯すことを合意したことを疎明したとき」に初めて発揮されることになります安倍さん金田さん、林局長らは、「繰り返し同種の犯罪を実行していないと結合の基礎としての共同の目的とはみなされ”がたい”or”ることは考えにくい”から○○はテロ等準備罪の対象とならない」というような答弁をしますが、これは明らかにゴマカシの答弁です。繰り返し同種の犯罪を実行しているかどうか、というのは結合関係の基礎としての共同の目的が、犯罪行為の実行であることを、補強するための証拠に過ぎず、要件ではありません。これが大事なところです。

結合関係の基礎となる共同の目的は”一変する”

 いつ一変した、と判断するのか、誰が判断するのか、これについては、まだ明確な答弁は返されていません。昨日有田芳生議員が、オウム事件を例に、オウム場合は、どの段階で、誰が、性質が一変したと判断できるのか、と問いただしていました(金田さんが手を挙げたら安倍さん光速で押さえつけた奴。)が林局長からも明確な答えはありませんでした。

 これが一番のポイントで、江川紹子さんが、あれもあたらない、これもあたらない、どれもこれもテロ等準備罪の対象じゃないという人たちに「そんなんじゃオウム摘発できないですよ」といっていましたが、当然この法律はそんなザル法ではないです。なぜなら前述のように、共謀犯罪になるのは、主体が「実行組織」であって、実行組織組織的犯罪集団構成員が少なくとも1人いればいい(これも明文では書いていないので疑っている。完全なアウトソーシング摘発できないから。)だけであって、その他の人は、犯罪構成要件を満たす行為だけを認識していれば良く、その違法性認識はいらないんです。林局長の答弁では、計画をした者、には「計画が、組織的犯罪集団が行う活動の一部であることの認識」が必要である、とされていましたが、これも明文では書いていないので、どうだかわかりません。

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基地反対運動での例を考えてみる

 昨日の糸数さんの質疑で出てきた、基地建設反対運動の例で考えて見ます。まず、沖縄平和運動センターは、間違いなく2条にいう団体です。その結合の基礎としての共同の目的は、すくなくとも表向きは、設立趣意書にあるように、「平和民主主義を守る」ことであり、その主な活動は、反戦平和運動です。しかしその実態どうでしょうか。おとといの本会議で、初めて、かくれみの、という言葉が出てきました。昨日真山勇一議員がこのかくれみのの意味の質疑をしていましたが、この言葉でもわかるように、また実態に照らして当然に、結合関係の基礎としての共同の目的認定は、表向きの看板ではなく、実態によって認定されることになります

はてな村平和運動センター

 ここから仮想はてな村平和運動センター名前を変えますはてな村平和運動センターは、まさかりを投げあうはてな村平和をもたらすために、反モヒカン族、反アフィブログ運動を行っている団体です。代表存在し、定期的に活動内容について話し合いを持っています。表向きの活動は、正当な批評活動を持って、モヒカン族やアフィブロガーを批判することです。しかモヒカン族やアフィブロガーの圧倒的なPVtwitterなどの外部SNSお気に入り数の差などからはてな村平和運動センター批評ブログが注目を集めることはほとんどありませんし、モヒカン族やアフィブロガーらによりときおり行われるサラシアゲについに、怒りが爆発したはてな村平和運動センターは、アフィブロガーの収益妨害する目的(これが別表第三の罪に該当するかはおいておいて)で、いっせいにF5攻撃を仕掛けることを決意したとします。はてな村平和センター代表F5攻撃の実行をさら有効にするために、F5攻撃自動化するソフトウェアの開発を構成員の1人Aに任せます。この構成員Aは自分には知識が十分に無いので、友人Bに相談を持ちかけ、ソフトウェアの開発を共同で計画しました。この構成員は、警察に目をつけられていて、監視されていたとして、計画が発露したとします。

 さてはてな村平和運動センターの結合の基礎としての共同の目的は、一変しているでしょうか、していないでしょうか。それは誰が判断するのでしょうか。少なくともこの計画が実行された場合、アフィブロガーは一定程度の法益侵害を受けます。この例では比較的穏当な例ですが、それが、基地建設業務に対するロックアウトを強行することであった場合威力業務妨害)、あるいは工事現場ショベルカーで突っ込む計画であった場合、あるいはハイジャックすることを決意したのであった場合、境目はどこでしょうか。この段階ではまだ法益侵害は起こっていませんが、引き起こされる結果の重大性によって決まるのでしょうか。

 結合関係の基礎としての共同の目的認定は、捜査段階では警察が、裁判段階では、裁判所認定することになりますはてな村平和運動センターの結合関係の基礎としての共同の目的は、AとBが共謀した段階では、アフィブロガーの妨害でしょうか、それとも正当な言論活動による反モヒカン、反アフィブログ運動でしょうか。どちらともとれます

 友人BはAがはてな村平和運動センターの一員であることを本当は知らなかったし、目的アフィブロガー攻撃のためであることも知らなかったし、単に知識として友人に教えただけだったとしましょう。しかし、それをどうやって証明するのでしょうか。これは故意認識問題です。よく似た例としては、ATMからの金の引き出しが(窃盗罪被害者銀行ですが)振り込め詐欺グループ活動の一部であることを知っていたかいなかったか、というものがあります出し子は、「知りませんでした」と言っているでしょう。しかし、執行猶予がつくにしても有罪判決が出ることが多いパターンだと思います枝野さんが、「実際の法務現場で、この言い訳は信じてもらえるんですか」といっていましたが、そういうことです。

共謀対象となるのは、組織的犯罪集団ではなく、組織的犯罪集団活動としての計画を行う、実行組織です。

 結合関係の共同の基礎としての共同の目的が一変した、という判断基準は何か、捜査段階、裁判段階それぞれであいまいです。共謀共同正犯では、AとBが合意し、BとCが合意し、CとDが合意した場合にはA、B、C、Dが全て共謀対象者となることが認められていますし、今回のテロ等準備罪の合意についても同様の理屈が成り立つことを林局長は認めていました。

 たとえばはてな村平和センター代表構成員AがF5攻撃合意をし、構成員Aが友人Bがそのためのソフトウェア開発についての合意と何らかの実行準備行為(こんなもん資金の準備とか下見とかで成り立つんから、Aが対象ブログアクセスした、ぐらいのもんでも十分なわけで)を行った場合、友人Bが無罪となるためには、Aがはてな村平和センター構成員であることを知らず、さらに、ソフトウェア開発がアフィブロガー攻撃目的であることを知らなかった、ということを証明しないといけないわけで、難易度が高いのではないでしょうか。

 「私はなんども犯罪を繰り返す組織的犯罪集団の一員になることなんて無い」とお思いかもしれませんが、共謀段階での処罰対象は、実行組織としての計画合意したものです。

目的有罪判決ではなく未決拘留自体であることもある

 一番の問題は、嫌疑がなければ捜査しない、それは違法だ、などというのが完全に実態に照らして無意味であるということです。志布志事件大垣市監視事件赤旗配った公務員事件などが質疑で話題になっていましたが、警察公権力にとって邪魔存在拘留する上で、「合意+実行準備行為疎明する」ことというのが、現状に比べて著しく簡単になる、ということです。彼らとしては、別に有罪にならなくても、逮捕拘留してしまえば、彼らのSNSや、メールなどの記録から、それらしい別の「共謀」事案を持ってくるなりしながら、未決拘留を続けることも容易でしょう。

2017-05-25

http://anond.hatelabo.jp/20170525211711

どうも混乱させてごめんなさい。

 追記したんですが、162条cにTOC条約意識したと思われる条文がありました。Fighting terrorism through multiple legislationsがテロ関連の本なので、ああいう書きぶりになっていたんだと思うんですが、162cは単なる組織的犯罪集団定義が書いてあるだけでなく、3年以上の自由刑が課されうる犯罪共謀からの、実行寸前(なんて表現したらいいのかわからないですが、ほぼ未遂に近いところまで準備が進んだもの状態まで行ったものを3年以内の自由刑を科すことができるようにするという条文でした。

 最初日本がcorruptionを外したみたいに、serious crimeの定義結構自由自在なのかという風にとらえたんですが、そうではなくって、ノルウェー場合は、対象は幅広い変わりに、ほとんど未遂と変わらない状態要件を加えて、その共謀に参加した者を処罰する、という形で、法益侵害が実際に発生していない、またはそれが試みられてもいない段階の処罰合法化したんだと思われます。ですので、ノルウェーでは従来の刑法体系はそれほど変わっていないということだと思います

 こんな感じで伝わりましたでしょうか。

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