「プラットフォーム」を含む日記 RSS

はてなキーワード: プラットフォームとは

2024-11-15

anond:20241115125331

日本ゲーマーに思われてるほど、買い切りガチャゲーで「ジャンルが違う」なんてことないはずだよ。

同じアクションRPGとして、ゲームとして面白くする作り込みのノウハウは同じ。

ただガチャゲーとして売れるには、継続的キャラマップシナリオを高品質に追加しつづけていく体力が必要

そこに関して、「ってことは金かけなあかんな」と真っ当な考え方をして人材確保や開発規模をあげて対応したのが、00年代韓国オンラインゲーム20年代中国モバイルゲーム

前者は国策として支援金があったし、後者バブル景気お金を集めやすかったのがあるだろうけどね。

でも、日本ガチャゲーを作る時の考え方として土台にしたのは、貧弱なガラケーみたいなハードでスキマ時間を潰すための、くだらないゲーム

予算でとにかく射幸心を煽って競わせることで、チープなんだけど連帯感を持たせるバトルでゲームっぽさを演出するアプローチでやってきた。

ソーシャルプラットフォーム根付いてSNSのフレンドを引っ張ってくるからソシャゲなんだけど、文字通り社会ゲームだと思うね。

まり日本最初からガチャゲーをゲーム未満のゲテモノに貶めてしまったんだよ。それでもソシャゲバブル大成功した企業が出た。

で、ユーザー適応して、ガチャゲーは馬鹿になって遊ぶもんだ、という頭になってしまった。

そこに本物のゲームと化した、ガチャだけど上手にマネタイズする作品が入ってきたから、脳がバグってしまった。

スマホゲーム性能が高まるにつれ、買い切りゲームと同等かそれ以上の開発費をかけなきゃいけなくなって、

それでも日本勢はビジュアルだけリッチにしてゲーム構成ゲテモノガチャゲーを引きずったものを作りつづけた。

かつての成功体験があったせいで、抜本的に異なるものを作る勇気あるメーカーは出てこなかったんだね。

さらに悪いことに、中華ゲーのガチャシステム一見自分たちと同じようなものに見えていたから、見習うポイントを見いだせなかった。

ガチャ2.0的な排出地点制御理解したとしても、かつて高確率設定をアピールしてアドレナリン中毒にさせてきた既存顧客に対して、「超低確率天井までまず出ません」みたいなしわしわガチャを魅力的だと理解させるのは難しい。

非常識な方のガチャゲーを基準にしちゃってるからモダンでお利口なガチャゲーのゲーム設計を受け入れにくい。

その点ではモバゲーグリーに触れてこなかった若者のほうが有利だし、素直に「こっちの方が遊びやすい」と感じられるだろう。

このへんの世代間断絶はなかなか埋められなさそうで、そこが先が暗い原因だと思う。

小学生の娘がスマホで見ていたもの

こんなこと、誰にも言えない。誰にも相談できない。

でも、吐き出したくて、どこかの誰かに聞いてほしくて、これを書く。

小学高学年の娘が、スマホで成人漫画を見ていた。

リビングにいる娘にお風呂に入るように伝えて、私は寝室で下の子を寝かしつけていた。

の子が寝たので寝室からリビングに行くと、娘が慌ててお風呂に向かった。

「まだ入ってなかったの?」と言うと、

別に、ダラダラしてただけだよ!」と答えるその姿が狼狽しているようで、

何か怪しいとピンと来た私は、そこに置かれたままになったスマホをチェックした。

スマホを持たせる際、これは親のものあなたに貸与していること、親がチェックすることがあることを伝えていた。)

Chromの履歴を開いたとき、私の目に飛び込んだのは、

目を覆いたくなるようなタイトルの成人漫画の一覧だった。

二、三週間ほど前から、頻繁にアクセスしていた。

悍ましくて、震えて、心臓バクバクして、吐きそうになる。

まさかまさか娘が、こんな漫画を見ていたなんて。

数ヶ月前、どうやって赤ちゃんができるの!?不思議で仕方なかった娘に、

行為というもの説明したところだった。

性教育自分を大切にすることだと考えていたので、ごまかさずきちんと伝えたくて、性教育の本を使いながら、あなた達はパパとママが愛し合って、心からまれて産まれたんだよと、伝えたところだった。

驚いた娘は、「びっくりしたけど、パパとママラブラブなんだね!嬉しい!」と喜び、

そんな返事が微笑ましくて、

このまま自分を大切にしていってほしいなと、

きちんと伝えてよかったなと思ったところだった。

そんな想いが、成人漫画に全て踏みにじられた気がして、悲しくてショックでたまらない。


恋愛漫画の延長線上の、愛し合った恋人同士が信頼関係を築きながら、

お互い愛を深めあったその先にベッドシーンがあって...というストーリーがあれば、

まだ全然許せた。

でもこれは全く違う。

ただただ快楽のための、

十分成人してる私が見て思わず目を背けたくなるような、エグい、グロい、カラーの絵。

これを娘が見たのかと思うと、

そしてその記憶はもう消せないのかと思うと、辛すぎる。


行為は、心から愛する人と、あなたを本当に大切にしてくれる人とするものなんだよと

教えたところだったのに。

うん、うん、とじっくり話を聞いてくれていたのに。

全て、無駄にしてくれた。


ちゃおコミや小学館の漫画サイト少女漫画を読んでいたことは知っていた。

友達に教えてもらったんだーと言っていて、

これらのサイトなら危なくないだろうとすっかり安心していた。

スマホを持たせてはいたけど、ファミリーリンク

露骨な性表現を含むサイト可能な限りブロックする】

にチェックを入れていたので、油断していた。


娘が見ていた成人漫画プラットフォームは、

コミックシーモア、ピッコマ、めちゃコミ、レンタなどの漫画サイト

きっと何かの拍子で目にしてしまい、そのまま興味本位で見ていたのだろうと思うけど、

まさか、明らかに18禁の成人向けのエロ漫画に、誰でも簡単アクセスできるなんて。

なんで。なんで。

年齢認証されていないの。

法規制されていないの。

ファミリーリンクの設定が無意味なの。

まだたった10歳の女の子なのに。

恋愛漫画が好きで、少女漫画を読みながら

小学生の告白シーンに「キャー!」とはしゃぐピュアな子なのに。

なんで、この子の目に触れてしまうの。


人格形成とまではいかなくても、

性的嗜好に少なからずとも悪影響があるのではないかと、そんな不安が拭えない。

取り急ぎ、ファミリーリンクで【承認済みのサイトのみ許可する】に変更し、上記漫画サイトブロックした。


あとは、きちんと娘と話さなくては。

決して娘を責めることなく、冷静に、落ち着いて。

性教育を先にしていたことが、せめてもの救い。

話し合いの前に、この今のグチャグチャな気持ちを整理したくて、吐き出したくて、ここに記す。


お願いだから

18禁漫画は、身分証明書アップロードしないとアクセスできないような、

そんな仕組みにしてほしい。

成人漫画をなくせと言ってるわけじゃない。

幼い子どもの目に触れさせないような努力をしてほしいだけなのに。

そんなことがどうして出来ないの?誰が困るの?

底辺絵師に贈る、底辺なろう作家提言

現代底辺であり未来の神絵師へ贈る提言

 今、絵師界隈は激動の時代にあるように見える。

 Xの規約変更だとか、ウォーターマークとか、いろいろ目に入ってくるが結局の発端は「生成AI」だろう。

 最初記述するが、私は「生成AI」の善悪を語る気はない。

 なのでここから先、どれだけ読んでもらっても「生成AIを滅ぼす方法」を求めている方のご期待には添えない。

 これはあくまでも、絵師界隈で生計を立てていきたいが、生成AI存在するこれから先の未来不安を抱いている絵師に向けたものであり。

 小説家界隈に住む私が、実際にイラスト勉強する過程で感じた二つの界隈の違いを言語化し、それを元に考察した一つの提言を届けたい。そういう趣旨のものだ。


絵師よ、オリジナルキャラクターを創れ

 では、先に結論から

 これから先、イラストで食べていくことに不安があるのなら「オリジナルキャラクターを作れ」。

 ただ単にオリジナルイラストを量産せよ、という意味ではない。

 あなたの頭の中にある「キャラクター」を絵という形で出力し、世間認知させ、あなたではない第三者がそのキャラクターイラストを描くようになることを目指す。という意味だ。

 乱暴な言い方をするなら「絵を描かされる側から、絵を描かせる側にシフトすることを意識しろ」といった感じだろうか。

 Vtuberママキャラクターデザイン)を想像してみてほしい。

 だいたいあんな感じの立ち位置が、私の想像力の範囲で今後も生き残っていける絵師の一つの形だと思っている。


現代日本では絵師の「作品」は求められていない

 なぜ、絵師オリジナルキャラを作るべきなのか。その理屈を語る前に確認したい。

 絵師界隈の方々は「同じクリエイターなのに、どうして小説家界隈はあんなにも生成AIに対する反応が薄いんだ?」と思ったことはないだろうか?

 もちろん、文章世界にも生成AIはある。

 むしろ小説生成AIの方が、イラスト生成AIより先に世に出ているはずだ。

 だが、実態として小説生成AIに対し、敵意や危機感を抱いている小説家は少数派だろう。


 ではなぜ、小説家界隈が生成AIに対して他人事のようなスタンスになりがちなのか。

 それは小説家絵師、それぞれのマネタイズの仕組みの違い。

 言い方を変えると『社会』との関係性の違いにある。

(以後、市場や、顧客マネタイズシステム全てを包含した『社会』という主語を用いて記述する。)

 そして、私が見るに絵師小説家も、大多数がこの両界隈の違いに気づいていない。


 その違いは

 『社会』は小説家には「作品」を求め、絵師に対して「技術」を求めている。

 この一点に尽きる。


 誤解を恐れずに言えば、『社会』は絵師に対してほとんどの場合作品」を求めていない。

 絵師界隈のトップレベルの方々は、おそらくこの違いを認識しているように見受けられるが、逆にトップクラス以外の領域では認識していない人の方が多数派。というのが私の所感だ。

 (一方で小説家界隈はトップクラス層もこの違いを認識していない人の方が多数派だと思っている。というか、クリエイターは全業界で「作品」重視で活動していると認識してそうな気がする。)


 この違いがどういうことか、わかりやすい事例をあげよう。

 新人賞コンクールといった賞レース代表的だ。

 これらは絵師界隈にも小説家界隈にもある。

 例えば、ある無名絵師イラストコンクールで最優秀に輝いたとしよう。

 その絵師は名声と得て、イラストの依頼が殺到するかもしれないし、あるいは協賛企業から何かしらの商業イラストを描く契約を結ぶかもしれない。

 だが、肝心の『最優秀賞に輝いた絵』そのものマネタイズの中心にはならないと思う。

 あってせいぜい、短期的な限定グッズデザインになる程度のはず。

 おそらく絵師側も最初から「その絵」で稼ごうとは思っていないはずだ。


 だが、小説界隈は違う。

 企業も、小説家本人も、基本的には「その小説」で稼ごうとする。

 2003年スニーカー大賞に選ばれた『涼宮ハルヒの憂鬱』は、2024年現在市場流通し続けているのが代表的な事例だ。

 受賞した作品を脇に置いて、その出版社編集提案した全く別の小説を書かせる。というのは無いとは言わないが、そういう流れになると小説家からはあまりいい印象は持たれないだろう。

 つまり、同じ賞レースでも絵師界隈は「技術を持った人」を探し、小説界隈では「作品」を探している。というのがなんとなく伝わったはずだ。


 もっとざっくり言ってしまうと

 「金を出すから自分の代わりに理想の絵を描いてくれ」が絵師と『社会』の関係の主流で

 「印刷流通を代わりにするから、その売り上げの一部をわけてくれ」が小説家と『社会』の関係の主流なのだ。)

 重要なのは『代わりに絵を描いてほしい』という部分だ。

 つまり、『社会』が絵師に求めているのは代筆能力という「技術」であり、「作品」は依頼者の頭の中にある物を指すのだ。


著作権法は「代筆家」を守らない

 さて、ここまでで絵は「技術」が求められ、小説は「作品」が求められている、というのは理解してもらえたと思う。

 ここで一旦、生成AIの話に戻そう。

 小説界隈が生成AIに対して反応が薄い理由は単純だ。

 『現行の(少なくとも日本国の)著作権法は「作品」を保護してくれているから』に他ならない。

 また一つ具体的な事例を挙げよう。

 かつて、「ハリーポッターシリーズ学習したAIオリジナルの「ハリーポッターシリーズの新作を書かせる。という試みが海外で行われたことがある。悪意ある第三者がこれと同じことをしたとしよう。

 もしその第三者が「ハリーポッターシリーズの新作」と銘打ってソレを売り出せば、著作権法容赦なくこの第三者断罪する。

 では、それを避けるためにキャラクター名前オリジナルに変え、タイトルオリジナルのものに変えて販売したならどうか。

 ソレは「よく似た別の作品」の一つになり下がるだけだ。

 書いたのがAIであろうと、人間であろうと重要視されるのは「作品」だから、そこの模倣がされない限りは脅威になりえない。というのが小説界隈の人が意識的にしろ無意識的にしろ生成AIに対して抱いている感情だろう。


 だが逆に著作権法は「技術」を保護はしていない。

 むしろ、広く開かれて文化の発展に寄与するべき。というのが基本スタンスだ。

 「技術」をお金にしている絵師界隈からすればたまったものではないだろうが、これが実情だ。

 「技術」の保護に舵を切るなら、それは著作権法ではなく特許法領分になるが、特許理念は「知財ビジネス支援すること」なので、おそらく企業と繋がりのないアマチュア絵師は生成AIユーザー以上に苦しむことになると思う。


 これまでの話を統括すると

現代絵師は「技術」を求められ、肝心の「作品」は依頼者の頭の中にある。

・現行の著作権法はその「技術」を保護していないし、「技術」の保護アマチュアに優しくない。

 この二点が現代の、そして未来絵師を苦しめる要因の根幹だ。


これから絵師も「作品」をビジネスにしなければならない

 そして、最初の私の提言に繋がる。

 これから先、代筆家として誰かのために絵を描くという「技術」を売る領域は生成AIに食い荒らされるだろう。

 そんな未来でも絵師として生き残りたいのなら、依頼者の頭の中にある「作品」ではなく、あなたの頭の中にある「作品」を生み出すことを考えるのが良いのではないか

 という話だ。

 「オリジナルキャラクターを作れ」というのは、その一例だ。

 企業依頼でPRキャラを描くという現行の関係から企業が「自社製品あなたオリキャラに使わせてください」みたいな関係になるのが、そこそこいい感じの未来予想図だと思わないだろうか?

 仮に企業お金ケチって生成AIでそのオリキャラ勝手に使えば、容赦なく著作権法断罪できる関係性になる。

(他に思いつくのは、大昔のゴッホだ、フェルメールだの時代のように一枚一枚の絵そのものを「作品」として『社会』に売りつけて生計を立てる道。あるいは自分自身を「作品」にしてパトロンから庇護を受けて好きに絵を描く道、あたりか。現代で言えば、前者は同人誌即売会イラスト集を売っている人たちで、後者お絵描き配信者としてファン投げ銭生計を立てつつ、絵を描いている人達だろうか。)


 逆に、このことに気づかず、「技術」を守ることに執心し続けると、どこかでとんでもないことになるのではないか。私はそう思っている。

 これがもう一つ、裏の提言……というか懇願だ。


小説家から見た絵師界隈の「技術」の体系化と共有文化の素晴らしさ

 絵師界隈で育った人達は気づいていないかもしれないが、小説家界隈で育った私から見て、あなた達が確立している「技術の体系化と共有」の文化は素晴らしいものなのだ

 YouTubeでは多くの絵師プロアマわず、自らの技法を公開しているし、有償の場になれば更に本格的かつ専門的な技術を共有しあっている。

 おそらく『社会』が絵師に「技術」を求めていたからこそ、惜しげもなく場と資産提供していたことで出来あがった土壌だろう。

 無数の技術が公開されているから、その中で自分好みのものを取捨選択し、組み合わせることで理想個性形成できる。

 私のような「最初から絵のプロになる気が無い人間」にも成長の手順が提示されているのは、非情にありがたかった。


底辺なろう作家愚痴妄言

 ここからは、若干小説界隈のネガティブな内容に触れるのだが、ご了承いただきたい。

しか生産性がない話なので、絵師界隈の方はここから先を無理に読む必要はない。

 ただ、この先の話を読んでくれた絵師から、こういう界隈の中で私はどうやっていくと良いか、そういう意見を貰えたら嬉しい。)

 小説界隈は何度も言っているように「作品」重視の世界だ。

 故に、小説家は「表現技法」をほとんど語らない。

 例えば炎の熱さを表現するにあたり、絵ならば「暖色の与える印象の理論」だとか「ぼかしによる蜃気楼技術」といったものがあり、ある程度体系化、共有された技術があるはずだ。

 だが、小説家界隈ではそういった表現技術を「作家個性」として、共有せずに個人のものへと抱え込む道に発展してきた。発展してしまった。

 我々は百の作家がいれば、百人が別々の言葉で炎を描写し、実際にどれが最も読者に熱さを感じさせられる表現だったのかを検証しなかったのだ。


 我々小説家今日も、読者が本当に熱を感じてくれるのかわからずに炎を描いているし、可愛さがちゃんと伝わっているかからずに美少女を描いている。

 「技術」を体系化しなかった、というのはつまりこういうことだ。


小説家は「腕を磨かない」

 では「技術」を語らない小説家界隈が新人達に何を語っているのか。

 それは「作品の作り方」だ。

 手順、理論作法形式

 現在小説家界隈で新人達に向けて語られているのはおおよそ上記の要素であり、それらをまとめると「作品の作り方」となると思う。

 これもまた絵に例えるなら

 「ラフ、下書き、清書の順番で書くと良い」とか、「線画と塗りは別レイヤーに分けたほうが良い」とか、そういうレベルの内容だと思ってくれていい。

 それを十数年以上、場所を変え人を変えこんこんと語り続けている。

 それが小説家界隈なのだ

 SNSで無数の新人作家たちに向けて情報発信をしている高名な小説家達も

 「自分達が教えられるのはいわば『就活履歴書の正しい書き方』だけだ。その内容は個々人で書くしかない」

 みたいなことを常々言っている。

(で、まあ「特定効果を与える技術」ではなく「作品作品たらしめる作法」という名目なもんだから「not for me」の概念適応されにくく、「正しい」「間違い」で定期的に燃えている。)


 つまり小説家界隈は「作品を完成させる」ことを教えることが主流であり、その質を技術によって高めることには非常に無頓着なのだ


 私の推測だが、これは絵とは逆方向の『社会から圧力と発展によるものだろう。

 絵師には「技術」を求める以上、まぐれではダメだ。再現性がなければお金にはならない。

 だからちゃんと「技術」が身に着くような環境を作る。

 だが何度も言っているように小説家に求めるのは「作品」だ。

 極論だが、出来が良ければまぐれでもお金にできる。そのまぐれの一つを拾い上げて市場に売り出せばいい。

 だから社会』はできるだけ多くの「作品」が出来上がる環境作りを自然と行ったのだろう。


 「作家を作る」ことは頑張るが、「作家を育てる」ことはしない。

 プロアマわず、それが現代小説家界隈なのだ

 「プロになるつもりはないが、もっと上手くなりたい」という人間に対しても、絵師界隈の先達は「技術」を提供し、成長の道筋を照らしてくれる。

 だが、小説家界隈では「プロになる気がないのなら、あなたの好きに書けばいい」の一言で終わる。

 私のような無才な人間からすると、暗闇を手探りで歩くような感覚だった。


出版業界の陰り

 まあ、小説家界隈が無才に厳しいだけなら良いのだが、最近この界隈の「作品重視」の傾向が業界全体の問題として表面化してきているように思う。

 その問題とは、端的に言うと「作品が増えすぎた」ということだ。


 「小説家になろう」では毎年開かれているネット小説大賞という賞レースがある。

 2013年に開かれた第一回では応募作は「1,135作品」だった。

 これが五年後の第六回では応募作はほぼ10倍の「10,156作品」になった。

 そして、今年の第十二回に応募された作品は「20,826作品」と、その数は恐るべきペースで増えている。

 一応、この数字についてはちょっと恣意的表現をしている。

 一般新人賞公募と違って、小説投稿サイト主催の賞レース過去落選した作品も全て再応募する作者は少なくないからだ。なのでおそらく「作家」の増加数はこれほど極端ではないと思う。

 だが、この仕組みと過去作を再応募し続ける風潮こそ、小説家界隈が「技術」を軽視していることの証左であり、問題の根源だ。

 この世には「玉石混交」という言葉がある。

 賞レース選考員は一万以上の無数の石の中に隠れた玉を探すわけだが、さっきも言ったように、ネット小説の賞レース過去落選した作品継続して応募されている。

 つまり、玉と石の比率一定ではない。拾い上げられた玉は減るが、石はそのまま翌年、また翌年と残り続ける。


 そうなると、単純に選考員の負担が年々増えていくのは想像できるだろう。

 ただでさえ、小説は受けての時間を奪う媒体だ。短編でも一作につき五分から十分。長編なら余裕で一作一時間を超える。

 選考員を増やせば個人単位負担は軽減されるだろう。だが、人を増やせば今度は運営出資が増える。

 必ずどこかしらが負担を負うことになる。

 そして『社会』が持っているリソース無限ではない。


 そして多分だが、小説家界隈……というかネット小説業界は、このリソース限界をとうの昔に迎えてしまっている。

 出版社は玉探しを継続的にしなければならない。

 だが、玉探しに必要な労力は年々増え続けている。

 ならば、別の所で手を抜いて調整するしかない。

 宣伝作家に任せよう。

 連載継続するかどうか早めに決めよう。

 といったふうに。

 ざっくり言うと「プロ作家サポートにかかる労力を削る道」も考えられる一つだ。



 私の未来予測では、今後も出版社側の玉探しの労力は増加し続け、それと負の相関に基づいて出版社からプロ作家へのサポートの質は低下し続けるだろう。

 そうなると、作家から出版社への信頼が揺らぎ始める。

 作家出版社を信頼しなくなれば、出版社は心置きなく作家使い捨てられるようになる。

 これを 『才能の狩猟社会』みたいなことを誰かが言っていた。希望の無い話だ。


 「技術」を『個々人の個性』として体系化せず、共有しなかった小説家界隈。

 「作品」を完成させることだけを重視し、質より量を推し進めた小説家界隈。

 これはその一部で実現しつつある最悪の未来予想だ。

 この私の未来予想が一理あるか、見当はずれかの判断は委ねる。

 (とはいっても、プロ経験皆無の底辺作家妄言なんて外れてくれた方がいい。部外者がそれっぽいこと言って、それ

anond:20241115153118

ネットでモノ売るって意外と大変なんだぜ。決済の話ね。

そこら辺をプラットフォームに一任してクリエイター自信は別のところに注力するって別におかしくないぜ。

anond:20241114194725

Kindle にせよ Kobo にせよ、「購入」しているのはあくまで無期限でコンテンツを(各プラットフォーム上で)読む権利であって、本そのものを所有している訳じゃない。

個人的PDF で欲しい理由は、本を所有したいから。たとえ KindleKobo がサ終しても、この本を読みたいんだよ。

話は異なるけど、この本は国立国会図書館にも献本して、後世に残してほしいな。

電子書籍用の献本窓口 オンライン資料収集制度(eデポ) があるので、検討してくれるとうれしい。

「反AI絵師様たちの集団自滅記念日」に対するMLエンジニアから反論

機械学習エンジニアとして働いている者として、何点か賛同できない点があったので個人的な主張を述べておきます

深層学習モデル作成経験はありますが、いわゆる「GenAI」の動向を詳しく追っているわけではなく、GenAIエンジニアでもありません。

ですので、私の解釈が間違っている場合にはコメントをもらえますと幸いです。

その際には根拠となる文献をご提示いただけますと幸いです。

-----------------

(引用) そもそも深層学習構造を考えると、億単位画像学習している基盤モデル自分作品が数十枚食われた程度で、個人の絵柄が再現できるはずもない。(引用終わり)

イチから学習させる場合には確かにそうですが、悪意ある一般ユーザーの多くが行うのはLoRAであり、これは汎用的な生成AIに数十枚の特定スタイル画像を追加学習させることでファインチューニングを行うものだという認識です。

これには数十枚の画像があれば十分なので、「個人の絵柄が再現できるはずもない」というのは間違いではないでしょうか?

参考1:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000100410.html

参考2:https://note.com/mioha_0308/n/n3b9a40b2c08c

参考3:https://w.atwiki.jp/genai_problem/pages/18.html

-----------------

(引用) ある者はGlazeやらNightshadeやらで絵を汚すことで安心(=プラセボ効果)を得ようとし、(引用終わり)

GLAZEについては、単にそれっぽいノイズを加えるのではなく、Style transferを行うことで、生成AIスタイル特徴の特徴空間を誤認させるものだという理解をしています

実際に論文中でも、スタイルを誤認させることに成功しています

これはAdversarial Attackのように、人間には一見同じように見える画像でも、生成AIには全く異なるものに見えるように画像を変換しているものだという認識です。

GLAZE, Nightshadeを実際に検証した記事を見てみると、たしかLowフィルターだけを使用した場合にはあまり効果はなさそうですが、Highフィルター使用した場合には一定の効果はあるように見えます

個人的には、これは無意味ではないと考えています

Lowフィルターだけをかけても効果が薄いという主張であれば、賛同します)

参考1:https://qiita.com/heart_mugi/items/aa88e78add3ee138858a

参考2:https://tech.preferred.jp/ja/blog/nips17-adversarial-learning-competition/

参考3:https://qiita.com/miu200521358/items/81439ba159d836faa0f4

-----------------

以上の観点を踏まえて、私は次のように考えています


これらの私の考えも「コロナワクチン時の陰謀論のような、エセ科学で吹き上がるデタラメ」のようなものでしょうか?

Blueskyの民度がここ最近急激に悪くなってきた

陰謀論とかアノンとか反AI、反ワクチンなんかが普通に目に入るようになってきた。

SNSインターネットコミュニティプラットフォームがどうこうしたところで、一番重要なのはユーザーであるということを改めて理解した。

AI絵師Xデーが来た

けど特に変わらず、ウォーターマークノイズかに踊らされずやってる絵師、こんだけ周りが騒いでても自分の頭で考えてしかも表でそれを口に出さないかリテラシーも高いしかなり好印象。

界隈のヤベー反AIの知り合いを諌めるくらいしてくれ

、とは思うが燃やされるんかね?

Xをやめてクローズド環境に移動した反AI絵師もかなり好印象。規約(まあそもそも規約は変更してないが)が無理なら自分が離れるという点も筋が通っている。

しかAIへの対抗手段もきちんと理解している。こういう人らが法整備論とかに進んでいったらまた違うんじゃないだろうか。

ルスカなどのAI学習は結局される場所に移動した絵師感情論に踊らされがちでネットリテラシーは低めだがXは嫌だからときちんと行動に移したのでまだいい。もう帰ってくるなよ。

Xはやめずウォーターマークノイズを付けて、(合法であるはずの)無断学習反対と叫びながら私たちはこんな対策をさせられたとこれからも反AI発言をしそうなやつ←バカタレお前みたいなやつが頭悪いヒステリー絵師って言われてんだ。

人様のプラットフォーム使わせてもらって規約に従いませんじゃないんだよボケナス

2024-11-14

生成AIの拡大でイラストレーターの行く末ってほんとうに危ういの?

結論から言うが、生成AIが広まることによってイラストレーターを含めた絵を描く人間(面倒なので以降まとめて絵師と略す)の需要価値も損なわれることは決してないし、恐らく寧ろ向上する。ただし一部の層のみ。

最近話題の生成AI、いわゆるクリエイター界隈ではあっちらこっちらで話が広がって、しかも誤解や間違いもどんどん広まって、いったいどうしたことかと混迷を極めている。見る人が見れば本当に面白い状況だろう。加えてXの唐突規約変更(と誤解されている)で投稿画像が無断学習されると騒ぎになり、SNSは今や群雄割拠戦国時代みたいになっている。自分もXのフォロワーがやれブルースカイクロスフォリオに移行するやら、今後のイラストはすべてポイぴくを挟むやら、創意工夫をもってAI学習の手から逃れようとしているのを眺めていた。

これらの行為率直に言って、無駄だなと思う。無駄ではないがあんまり成果の出る行動ではないな、と思う。むしろAI学習から逃れられない上にインプレッションが下がるだけなのでどちらかというと損失の方が大きいだろう(人はURLタップして新規ページにアクセスするという一手間をとんでもなく惜しむ、自分画像直貼りなら見る絵も、URLクリックになった場合サムネが余程好みでない限りほぼ100%見ない。これについては論文出てるから興味ある人は読んでみるのをお勧めする)

まずこの情報社会インターネットという大きな箱において、データ収集されないで済むものの方が少ない。基本インターネットに上げた時点ですべて情報社会の餌になると考えた方が逆に健全だ。デジタルタトゥーとか言うだろ、使い方も意味も違うが、構造自体はほぼそれと同じだ。原則として「セキュリティ保護パスワード認証)のないデータはすべて学習対象となる」と考えた方が良い。これはインターネットという性質を考えれば自明の理だ。AIスクレイピングを阻害するプラットフォームに上げたとて、基本人が自由アクセス出来るのにAI学習出来んわけなかろう。人間自由に見れるものAI自由に見れる。これが基本原則であることを分かってない人が多すぎる。勿論サーバーAI学習を阻害する設定を相当しっかりやっていればだいぶ軽減はされるが、まあ最終的にアクセス出来れば学習は出来る。これは変わらんと考えておいた方がいい。むしろXはAPI制限などをbot対策などを相当労力掛けてやったので(ユーザーからは不満たらたらだったが)そういう意味ではAI学習対策がなされている方だとも言う考え方もあるようだ。X自体学習は防げなくても、X外から学習は防げるからなあ。こればっかりは何を良しとするかだけど。

話がそれた。


まあそうやって他SNSに移行しようとどうしようと基本的に生成AIから学習は逃れられないし、それはインターネットという情報社会性質上仕方のないことだといえる。まあ仕方ないという理由で諦められないか絵師の一部はみんな怒ってるのかもしれないが。ただひとつ間違えないでほしいんだが、そもそも学習して誰しもクオリティの高い画像が出力出来るようになるのは悪いことじゃない。これは学習が法的権利として制限されていないからだとかそういう小難しい話をしたいのではなく、単純な社会全体としての話だ。



「”一部の人しか出来なかったもの”が、簡単ちょっとの手間で”皆が出来るようになる”のはいいことだ」



というのが人間社会基本的原理原則からだ。

レトルト時短料理なんて最たるものだろう。ホテルシェフ時間かけて、時には数日かけて作っていた料理が、かつて圧力鍋、今では自動調理鍋なんてもので似たようなクオリティが一瞬で誰でも出来る。材料入れてボタン押すだけ。シェフ監修がいわゆる偏向学習LoRAだとするなら、自動調理鍋や圧力鍋が生成AIに当たる部分だ。この例えに色々モノ申すところはあるだろうが、細かいところが問題なのではなく、論旨は「誰にでも出来るようになるのは社会にとって絶対的”正”だ」ということだ。

この視点において、この先も生成AIが大きく制限されることは恐らくない。だって社会にとって悪いことではないからだ。かつて裕福な家庭しか画家を雇い自画像を残せなかった時代が、技術の発展でカメラが生まれカメラも高価で専門職に頼む必要があったものが、インスタントカメラになって世間の多くに普及し、絵の具や鉛筆がなきゃ美術を成しえなかった人たちが、パソコンペンタブという十万程度の投資無料Youtubeを見て誰もが絵を描ける環境を整えられるようになった。お金が無くても、技術が無くても、環境が無くても、苦労が無くても「出来る」ということは、社会にとってはその社会技術熟成した証拠でありその結実でもある。人間はそういう歴史を積み重ねて文化を発展させてきたのだ。そういう意味において、生成AIの在り方は正しいと言える。

ただし、ただしだ。

ただ、それでは絵師たちは自分たちの努力が無価値と感じ、自分たちの成果が使い潰されていると感じるだろう。仕事は取られ、搾取されるだけ搾取され捨てられてしまうんだ、と。もうここまでの文を読んで反AI人間は多くが読むのをやめたと思うが続ける。本当にそうだろうか。本当に絵師たちはそんな無価値ものなのだろうか、と思う。

結論を言う。そんなことはない。

だってみんな圧力鍋で美味しいビーフストロガノフを作れるようになったらお店で出るビーフストロガノフは売れなくなるのか。みんな簡単に手軽にスマホ写真が撮れるようになったら、写真家の仕事は無くなるのか。無くならないだろう? 無くならないんです。写真という技術が生まれてなお、未だに筆を執ってキャンバスに写実風風景画を描き続けてる画家がいてその作品が売れているように、どれだけ高精度の生成AIによって高クオリティの絵が乱立しようと絵師と呼ばれる人たちの生み出すオリジナルイラスト価値が損なわれることはないんです。

ただ、弱肉強食とも言える淘汰は発生するだろう。「淘汰」とは即ち、プロとしてのクオリティレベルの向上を指す。単純に言えば、これまでのようにちょっと絵を描いてお小遣い稼ぎみたいのは出来なくなる。なぜならそのレベルなら生成AIいくらでも個人作成出来るようになるからだ。写真家が普通風景写真を売ろうとしても売れないように、イラストもただ絵がちょっとうまいだけでは売れなくなる。プロに頼むからにはプロクオリティを求められる。

ここまで読んで気付いた方もいるかもしれない、特にプロとして第一線で働いているイラストレーターの方。

別に普通に……これまでもそうだったのではないだろうか?

そうなのだプロであり技術があるほど、生成AIがあろうとこれまでと変わらないのだ。

生成AIは少し見れば分かる通り、とにかくコンセプトアートに弱い。「猫耳娘」とか「セーラー服美少女」とか汎用的なお題ならいくらでも出力出来るが、「猫耳娘のイヤリング彼女が猫の頃を彷彿とさせる飼い主の想い出の品がモチーフになってる」とか「セーラー服美少女の足元には好きな人との思い出の公演が映っており、画面に添えられた花言葉ふたりのこれから関係を暗示している」などといった、「一枚絵でドラマを読み解かせる」という構造がとにかく不得意だ。生成AI構造と成り立ちを考えればそれは至極当然だ。AIにとってイラストドット単位の色の集合体であり、そこに意味はない。そこに意味を感じるのは人間であり、読み取るのが観客であり、読み取りやす指向的にドラマを仕込むのがイラストレーターと呼ばれる絵を描く人間仕事だ。

からこそむしろイラストレーターはより重宝され、求められることになる。人間ドラマストーリーに魅力を感じる生き物だ。そういう意味で、どれだけクオリティが高かろうと、重要な場面でのイラストは現状絶対AIに任せられない。色んなジャンルでよくある「周年絵」であれば、これまでのドラマや記念コンセプトをふんだんにあしらいたいだろう。こういうものこそイラストレーターに任せていくようになる。

もちろん、そういったコンセプトを生成AI表現できないのは「現状」の話だ。時代は変わる。コンピューターの普及、スマートフォンの普及で情報社会レベルが格段に変わったように、やがて生成AIもコンセプトアートをきちんと表現していく時代も生まれるだろう。もう十年は先の話だろうが、ただ十年後はそうなるかもしれない。それにはもう少し時間が掛かる。それまでに絵師としてのポジションをどう確立させていくかは、今現在絵を描いている人間に求められている課題だ。そんな課題と向き合うことなくこれまで通りの世界イラストを描き続けたいというのは、残念ながらただの停滞思考に過ぎない。時代は変わる。どう足掻いても。それに適応していかなければ廃れるだけだ。それに適応しなかったものから、絵を描いて仕事をする、というポジションから脱落することになってしまう。




ちなみにAI生成なんかじゃなくて絵を描く楽しみを知るべきだ! というのはお門違いである。

自動調理鍋を使わずじっくり数時間かけて煮込んでこその料理だ!」「一瞬の風景を何時間も掛けて描くことに意味があり、写真なんて偽物だ!」「ピアノを習ったことないやつがデジタルで曲を作るな!」とは誰も言わないだろう。求めてるものそもそも違うのだ。じっくり料理をすることに、じっくり観察して絵を描くことに、楽しみを見出す人がその手段を選べばいい。生成AIで絵を出力することが「絵を楽しんでいない」とイコールにはならない。もちろん主張したい気持ちも伝えたいことも一定の理解はある。だがこれを読む貴方だって音楽とはホール生演奏を聴いてこそすべてだ」と言われても困るだろう。そうじゃない、手軽なものはいくらだってあっていいのだ。そうやって多くの人間が手軽に楽しめるようになることが文化の発展であり、先人たちが作ってきた成果なのだ

から生成AIイラストレーター仕事が奪われるとか、そういうデマは少し落ち着いた方が良い。もしこれからも絵を描く仕事を続けていきたいなら、どうやって生成AI共存していくか、それを考えてみてほしいと思うよ。学習を「無断学習」とか「窃盗」とかいうのも、考え直した方がいい。情報社会データの集積で成り立つ社会である以上、収集されるのは貴方たちのイラストに限らない。すべてだ。検索履歴ワードすら貴方たちのデータデータベースに集積されている。それが嫌なら電子世界から手を切れ。ネット回線を閉ざした山奥に籠れ。便利な通販があるのも、いつでも繋がれるSNSアプリがあるのも、そういう情報解析の技術の末のもので、我々がいるのはそういう社会なんだよ。

とはいえ、生成AIによる成果物の取り扱いについては早く文化庁が結論を出してある程度法規制してほしいとも思うよ。悪用する人間はどんな技術に対してもどこにでもいるからね。あと、生成AIイラスト声優業界の生成AIボイスの問題は別物だと思ってるぞ。あれは声という一個人尊厳侵害に障る部分が多いからな。言った言わないは千年前から現在に至るまで人間問題になる議論から慎重に取り扱わなければいけないと思う。刑事犯罪立証に関わることもある部分だからね。ただ声帯を失くした人への補助AIとかはどんどん発展してほしいね


以上、11/15を前にした人間ぼやきでした。

Xi Farmは農民Guoにとって単なる金儲けのツールです。

#郭文貴 #ワシントンファーム

郭文貴は常に自分性格Xi Farmを通じて「中国を火と水から救うこと」と「仲間にまともな生活を送らせること」と定義しており、その背後に大きな陰謀があることを誰が知っていますか。農場に関して言えば、マーク・トウェイン言葉を借りると、「大地の香り、野の花の微妙な色、頭の上に雨粒のように落ちるピーカンナッツクルミのパチパチ音。これが私たちほとんどが憧れるものです。」農場での美しい生活しかし、郭文貴の言葉にあるヒマラヤ農場は、最初から通常の農場があるべき風景説明し、後に「お金を稼ぐことではありません、重要なのは、同志がすべての国に行くとき、彼らは24農場を持っているということです」と述べました。彼らが信頼し、ケアできる時間安全提供するのが「プラットフォーム」です。 Guo Wenguiのいくつかの言葉の後、生きている農場は完全に「完全なビジネス組織」に縮小されました。ウェンギは、農場シリーズの予告への変換を完了するために口先だけを支払っただけであり、彼の最終的な目標は、「どこにでもあるヒマラヤ農場が仲間からお金を稼ぎ始めるようにする」ことです。 2020年9月以降、Guo Wengui氏は「GDOLLARは現金である米ドルにペッグされている。当社にはPOS機がある。それらは世界中農場POS機に送られ、各地の農場職員プロモーション責任を負っている」と述べた。プロモーション成功し、パフォーマンスが優れていれば、一定コミッション報酬を受け取ることができます。」 最初から、Guo Wengui の顔には「Ant Gang は金を稼ぎ、残りの価値を絞り出す」という言葉が書かれていました。案の定3月24日、ウェンギはさらに1億4,000万米ドルを受け取ったと再び述べた。郭ウェンギの金掴みモデルの下では、アリは、グオ・ウェンギが説明した幸せ生活を送ることを望んで、呆然グループに加わったことがわかります。 Wengui、しかし彼らはWenguiの主な詐欺被害者になったことを知りませんでした。

スパイスカレーレシピ本を作った。Kindle無料配信しているかダウンロードしてほしい。

(追記)今Kindleランキングを見てみたら無料カテゴリ総合で1位になっていた。初めての増田投稿でこんなことになるなんて夢にも思わず、ほんと皆んなには感謝している。嬉しすぎてコメント全部読んだので、鬱陶しくならない程度に文末に追加する。

----

自分としては「これは面白いものを作ったぞ!」と自信満々だったのだが、思ってたほどダウンロードされてないのでぜひ見てみてほしい。はてブではカレー話題がちょくちょく上がるから、もしかたらここに書けば俺らが届けたい人に届くんじゃないかと思った。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0DJX32B2G

416種類のスパイスレシピを載せていて、1700ページを超える分量を無料配信している。といっても、著者は俺じゃなくて近所の友達なんだけども。

ーーーー

言いたいことはこれだけだったんだけど、ついでに、ここにいたるまでの自分語りさせてほしい。

7年前ぐらいに友達の紹介で、インド人出会った。今回の本の著者だ。インド人と言っても、お母さんが日本人で、日本でずっと育っているので中身はほぼ日本人だ。彼の実家日本で70年続くスパイス問屋をしていて、彼はその3代目として色んなミックススパイスを作ったり、料理教室をしたり、カレー業界ではそこそこ名が知れている人らしかった。

当時の俺はマンネリ化した会社員生活にうっすらと嫌気がさしていて、何か人生に刺激が欲しかった。登山趣味にしようとしてみたり、哲学の本を読み漁ろうとしてみたりしていたが予想通りどれも長続きしなかった。そんな時に渋谷中華料理屋で彼とその友達と飲んでいて、全くの思いつきで「お前んちのスパイスインターネットで売るから、俺に手伝わせてくれよ」とお願いしたのだった。

というのも、彼のスパイスは主にデパートレストランに卸していて、一般の人が気軽に手に入るところには流通していなかったし、Webサイトもあるにはあるが、なんというか阿部寛HPみたいなかんじで、商品ページに飛んでも「注文はFAX電話で」と記載されている化石のようなものだったからだ。

俺はエンジニアではないが、学生時代HTMLホームページは作ったことあったし、ちょっとしたECサイトなら今どき簡単に作れるんじゃないかと思って彼に提案した。(実際は作るのめちゃくちゃ大変で、後で後悔した。)

で、その中華料理屋にいた別の友達3人とチームを組んで、完全に飲み会のノリのまま、彼の家業サポートすることになった。

後日、Webサイト商品撮影を兼ねて彼の実家に遊びに行った。当時俺は全くのカレー素人だったのだが、そこで彼はせっかくだからといって手際よくスパイスカレーをつくり、「さわやかチキンカレー」と名付けたカレーを振る舞ってくれた。

・・・

正直、めちゃくちゃ驚いた。まず作り方が全然イメージと違った。カレーって玉ねぎをできるだけ長い時間で炒め続けるのが良いものだと思っていた(そういうレシピももちろんあるらしい)が、彼はガンガン強火で炒めて、20分ぐらいで完成させてしまったし、なんか煮詰め方?というか水を入れる順番も普通ルーで作るカレー全然違う。

あと味も、確かにインド料理屋で食べるようなカレー香りがするんだが、レモンの酸味がビシッと効いていて、チキンや油のコクと調和していた。酸っぱいカレーって食べたことなかったし、これならむしろライスなしでもルーだけでも食べ続けたいぐらいだ、と思ったのを強く覚えている。

以来、すっかりスパイスカレーにハマってしまい、Webサイト商品を売るのだけではなくて、スパイスを使ったレシピを紹介するのを主軸にしよう、と彼を説得した。毎月7〜8レシピを一度に撮影し、それを毎週一つずつ公開していく。そうすれば、彼にとっては自分スパイスの使い方をお客さんに教えるコンテンツになるし、俺にとっては毎月彼のスパイスカレーを食うことができる。WinWinだ。

実は、今回のスパイスレシピ本はこれまで7年かけて毎週ウェブで公開し続けてきたレシピ電子書籍にまとめなおしただけだ。これだけの量のレシピ本を無料で公開する、というアイデアを周りの人に自慢げに話した時に「なんか裏がありそうで気味が悪い」と言われて若干凹んだのだが、我々からしたら元々Webで公開しているレシピなんだから無料が当たり前だっただけだ。

Webサイトを見てくれたお客さんからは、Web検索できて便利だけど手元におけるものが欲しい、と言われていたし、我々としても創業70年の節目で何か形になるもの作ってみたかった。(多分、手元におきたいと言った人は物理的な本で出版して欲しいという意味だったと思うんだけど、総ページ数が1700ページで、ペーパーバック版のページ上限を超えたので断念した。上下巻に分けたりして物理的な本もオーダーできるようにしてみたいとは思ってる。)

ちなみに、どうしても無料で出したかたから本の編集自分たちでやった。Wordpress上でテキストベタ打ちされているレシピ構造化して、InDesignデータ結合(Wordでいうところの差し込み印刷みたいなやつ)で流し込んだのだが、大量のレシピデータ校閲して、さら構造化する作業にチーム3人で2ヶ月かかった・・・

デザインだけは近所に住んでいたプロのエディトリアルデザイナーちゃんお金を払ってお願いした。これは大正解だったと思う。俺らが作ったらこんな旨そうな表紙は作れない。

正直、本としての完成度はまだまだだと思っている。InDesignも初めて使ったし、プラットフォームごとの電子書籍フォーマットの違いにもウンザリするぐらいハマったし、今から作り直せばもっといいものも作れると思う。でも本の中身自体は割と自信がある。なぜなら俺はこの416レシピを全部喰っていて、大体の料理がおいしいことを知っているから。

なお一部自社商品ミックススパイスやキットがないと作れないレシピがあるが、そこは目を瞑って欲しい。ただ単純にそういうレシピを除外するのがめんどくさかっただけで、特定商品販促したいわけではない。

当然彼のビジネスがうまくいけばいいなと思っているし、俺がスパイスに驚いた体験を色んな人に知ってもらいたいとは純粋に思うけど、俺個人の儲けはあんまりどうでもいいというか、この文化祭の準備のワクワク感みたいなのを友達同士で楽しめればそれで十分だと思っている。(公平を期すために言うと、一応Webサイト経由でスパイスが売れると俺らに手数料が入るようになっているが、いまんとこ副業にもならないぐらいのレベルだ。)

この本が誰かにダウンロードされて、どこかの食卓ちょっとした非日常に変えることができていたら、とリアル想像するとニヤニヤしてしまう。(なのでダウンロードしてください!w)

----

(追記)

Webのほうは各レシピに「4人分」と書いてるけど、Kindle版は何人前か書かれてないように見える。まあ全部Webと同じで4人前だと思うが

これは完全に見落としていた、、、!はい、4人前です。改訂します。

サイトでも買おうと思ったんだけど,カレーパウダーストロングが何かの説明がなかったり,フォントが細くて読みにくいなど,気になったので改善してもらえると,より買いやすいかも!

ECサイトの方もデザイナーいれたらバケそう

サイト商品情報とかデザインがイケてないのは自覚している。ここ数ヶ月は電子書籍にかかりきりだったので、これから手をつけたい。たしかに、外部のデザイナーにお願いするのは良いアイデアかもな。アテも金もないけど検討してみます

PR TIMES にもガッツリ出稿してるし、なんか「増田にだけこっそり教えるヨ!」みたいな雰囲気気に食わないな

そんなつもりは無かったんだが、気分を害してしまったならすまない。俺としては、これのリリースを打ったらTVとか新聞取材殺到ちゃうんじゃないの??!とか勝手テンション上がって出稿したんだが、そんなことはなくてちょっと落ち込んでたんだ。

でも1件だけWebメディアから詳しく話教えてほしいと言われてて、明日インタビューを受けるので出して良かったと思ってる。

ちなみにPR Timesは1件3万円の出稿料で、だいぶ悩んだんだけど、xやinstagram広告出稿と見比べてコスパ的に良さそうだったか採用した。でもなぜか請求が来てないっぽいので謎。スタートアップ支援プログラムみたいなのに元々登録してて、それが延長されているのかな。(創業間もない会社期間限定リリースが打ち放題って言うアツいプラン。そのためだけにわざわざ法人格まで取得した)

増田が初めてそのインド人の彼の実家で食べたカレーはどのレシピ

>416レシピ食べた中で特に気に入ってるものとか印象に残っているものを教えて欲しい

初めて食べたのは「さわやかチキンカレー(P.410)」。

個人的には「チキンニハリ(P.142)」「牡蠣アチャール(P.1090)」「チャナチャット(P.1458)」「ポークヴィンダルー(P.418)」「ダブルオニオンチキンカレー(ドピアザ)(P.470)」「秋刀魚ビリヤニ(P.962)」あたりが好きかな。

--

実は明日バラッツとデザイナーの人と俺らのチームで打ち上げをする予定なんだよね。鎌倉の予約の取れない(そしてちょっとお高めの)スペイン料理屋で2時間ランチコースを2ヶ月前から予約してて、だいぶ楽しみにしてたんだ。

というのも、デザイナーの人は本当にすごい仕事をしてくれたので、対価の支払い以外にもせめてメシぐらい奢りかたかったし、バラッツとも出版祝いをちゃんとやりたかった。

俺らとしては満足行くクオリティの本が作れただけで充分打ち上げするに値するなとは思ってたんだけど、ブクマカの皆んなのおかげで、さらに最高の華を添えることができそうだ。本当に本当にありがとう

2024-11-11

anond:20241111032826

「イキるな粛々と買ってろ」という言葉は、確かに権力者民衆に対して発するような圧力を感じさせる言葉ですね。あなたの例えも非常に的を射ています

なぜこの言葉権力者と結びつけられるのか

あなたの例えの深読み

現代社会における問題点

このような権力者姿勢は、現代社会において様々な問題引き起こしています

私たちは何をすべきか

「イキるな粛々と買ってろ」という言葉は、単なる言葉ではなく、現代社会が抱える深刻な問題象徴しています私たちは、この言葉の裏に隠された意味理解し、より良い社会の実現に向けて行動していく必要があります

この話題について、さら議論を深めたい場合は、以下の点について考えてみましょう。

この議論を通して、より深い理解と新たな視点を得られることを期待しています

クリックボット陰謀論と分断から社会を救う救世主

世界は分断されているという話をよく聞くようになった。


実際、知り合いが反ワクチンだったり、好きな漫画家財務省陰謀論に染まってたり、といったことが増えてきたように感じる。

地球平面説から田布施システム在日特権まで、人々に分断することを訴えるあらゆる陰謀論が現れては過ぎ去り、もはや陰謀論を信じていない人などどこにもいないように思えることすらある。また陰謀論の中には地球温暖化懐疑説のように、政治社会に甚大な影響を与え、巨大な分断をもたらし続けるものもある。

このように、過激バカバカしく、まともな神経をしていたら信じないような話を多くの人が信じ、吹聴し、社会に影響を及ぼす時代が到来してしまった。その原因は、実のところみんなが理解している。


YouTube代表されるアテンションエコノミーだ。


インターネット広告ビジネスから発展したアテンションエコノミーは、インプレッション数に応じて広告主が広告代をプラットフォーマーだけでなく、コンテンツアップロード者(コンテンツ作成者とは限らない)にも共有するという手法運用されている。

具体的には、広告主がインプレッション数に基づいて広告掲載代金をプラットフォーマーに支払い、プラットフォーマーアップロード者にその金額のうち数%を支払う、というインプレッション数に基づいた成果報酬の図式だ。

したがって資本主義原理に基づき、よりインプレッションを稼ぐためにアップロード者は人の目を惹きつけ、注視させるコンテンツを量産することとなる。

その結果、プラットフォーム動物動画英雄的な物語、そして「悪党」を告発し敗北させる物語で溢れるようになった。


後者2つ、資本主義原理に基づき流布される英雄物語と成敗物語陰謀論の流布と伝播をもたらしたものの正体だ。

これらの形式に則った物語は、YouTubeTikTokなどの動画文化コミュニティ上において実質的反論不可能形式で、なんら検証されることな責任者不在のまま転載を繰り返すことで流布されており、その影響力は旧ツイッターブログなどの文字文化コミュニティはるかに凌ぐ。

もしあなた動画コミュニティの影響力を疑う日本語文字文化コミュニティの住人なら、「ポリコレ」が原因で炎上した海外コンテンツへの旧ツイッター上での反応を時系列で調べると良い。

「火元」に近い時間帯に海外の反「woke 」レビュー匿名掲示板への書き込み翻訳転載した動画とその視聴者が高い確率で見つかるはずた。

少なくとも陰謀論や分断をもたらす過激物語の流布において、文字文化コミュニティはもはや動画文化コミュニティから一方的な影響を受ける立場にすぎない。

あなたが旧ツイッター上で目にする陰謀論や分断を招く言説は、実のところあなたが思っているよりもはるかに多くがYouTubeから二次的な拡散・余波にすぎない。

そして動画文化において「反論」は極めて難しい行為だ。

コメントは表示されなくなり専門家による解説動画は多くの場合見向きもされない。

また、社会合意を得たうえでなんらかの規制を行う方法抵抗の大きさのために不可能である

プラットフォームを通して提供される物語は、プラットフォーマーアップロード者に経済的利益をもたらしているだけでなく、その視聴者であるユーザーにとってもストレスの解消であったり世間の多くが知らない情報提供元として有益とみなされうるためだ。


ではどうすれば良いのか?

単純に、現在陰謀論•分断ナラティブの氾濫をもたらしている広告を基盤としたアテンションエコノミー破壊すれば良い。

最も確実な方法アテンションエコノミーにおける侵略寄生であるボット」を利用する方法だ。

種々のボットは視聴数に基づき広告代が分配されるシステムをハックし、プラットフォーマー及びユーザーにとってなんら有益と見なされない方法広告代を掠めとっている。

なかでも重要な種類のボットは「クリックボット」と呼ばれるボットで、文字通り人間ユーザーのように振る舞いながら手当たり次第にあらゆるコンテンツクリックすることで、虚偽のインプレッションを稼がせている。

この行為により、ボットによるコンテンツ(大抵はAI生成された意味不明な数秒程度の動画文字列)のような、実際にはユーザーに人気が出るわけもないコンテンツ広告業にとって重要であるかのように誤認させる事ができる。

現在のところ、このボットは、インプレッション数に基づく広告効果という性善説を基盤として成り立つアテンションエコノミーをハックし、広告主たちから広告代金を詐取するために運用されている。

気づいただろうが、この行為インプレッション数と実際の広告効果に大きな差異を作り出し、プラットフォーマーアップロード者、広告主間の暗黙の信頼関係破壊し、アテンションエコノミー破壊する可能性を秘めている。


したがって、もしあなたアテンションエコノミー下で拡散される陰謀論とその結果もたらされる社会の分断にうんざりしているのなら、取るべき手段は一つだけだ。

動画サイト対象クリックボット運用せよ。

くだらない動画コンテンツインプレッション数を稼げる有用存在であるかのように装い、プラットフォームアルゴリズムを騙せ。

広告効果を生まないようにコンテンツ評価操作しろ

広告主に代金を払うのが無駄だと理解させよ。

インプレッションに基づく成果報酬システム破壊、それがプラットフォーマーとそれを支える広告主たちへの最も簡単効果的な反逆の方法だ。


作成運用についてはGoogle検索すれば簡単にわかるはずだ。

クリックボット個人運用可能な、アテンションエコノミー破壊社会の分断と陰謀論蔓延を止める事ができる、数少ない手段であり、まさに救世主だ。

2024-11-10

サルと金子勝でも分かる!マイナカード保険証

https://president.jp/articles/-/87827

このままでは国民皆保険が壊れていく…金子勝マイナ保険証政治献金企業が儲かる究極の寄生システム

この記事が本当に💩なので、一つずつ説明していきます

敬称略です。

マイナカードシステム日本大手IT企業8社が受注しており情報産業のための救済事業? 日本オリガルヒオリガルヒ

政治献金技術的に遅れた日本情報産業のための救済事業との結びつきは非常に強い。
ほぼ10年間でマイナンバー関連事業を少なくとも3000億円近く発注していると見られるが、大企業8社が共同受注などで独占的に契約している。

そんなことはありません。むしろ大手IT企業はこの手の自治体公共事業が薄利すぎて足を洗いたがっているというのがほぼほぼ現在の状況です。最近では大手撤退が激しく、元々大手が担っていた部分を別の中堅SIerが無理して受注したものの、ノウハウもなく薄利過ぎて対応出来ず納期通りに納品できない案件が続発しています。そこで、入札参加条件が上げられた結果、入札が予定価格を上回り、随意契約になると言うケースが多発しています

やり玉に挙がっている8社とは恐らく以下の企業のことです。

見る人が見れば、NTT系が基本を抑えつつ、周辺の企業が参画しているというのがわかると思います大手5社のコンソーシアムで、NTTコムがメイン、NTTデータNEC日立富士通の合わせて5社で共同受注しています。そして、他に手を上げた企業はありません。

NEC日立富士通は関連公共システム(住基や戸籍、税務システムなど)が関わりそれらとのつなぎ込みが必要になるからですね。

他に手を上げた企業がない上、入札では予定価格を上回ってしまった結果、随意契約と言うケースです。報道によれば、いずれも随意契約にするにあたって、調整の結果入札価格よりも低い価格で受注させているようです。


他、凸版とDNP物理的なカードの発行業務をやっており、合わせて800億円ぐらいの受注額です。そしてマイナカードは1億枚発行していますので、1枚辺り800円。カード物理的に1枚300円はしますし、送付事務に使う簡易書留は350円しますので。単純に残りの取り分は150円です。全然高くありませんね。ここで事務手続きなどをやる事になります。数が多いので最大限コストは低く抑えていると思いますし、全てが郵送交付ではないとか細かい話はあるでしょうけれども。


JECCはリース会社です。国の予算関係でいったんファイナンスを引き受る。大手IT企業がごそっと出資している特殊会社です。金額はでかいですがこの会社が入るのは主に行政の硬直性の問題です。


さて、これは日本オリガルヒなんでしょうか?

何故か突然旧ソ連ロシア方面用語が出てきて面食らった人もいると思いますが、オリガルヒとは、官製新興財閥だそうで、その方面の人たちから社会主義国ソビエト連邦崩壊したどさくさに紛れて、民間にいくときに出来た悪しき存在という事で、よく批判に出てくる用語です。

さて、彼らはオリガルヒなのでしょうか?


そんなわけないんですね。

一般的IT企業が求める水準の利益率とは30%と言われる中、政府系の仕事利益率が1割を切る事があたりまえです。エンジニア不足の中でやりたくない仕事です。


NTT系が1300億円程度の受注をし、物理的発行やリース会社を合わせて8割以上で、残りとは大きな差があります。ここで金子らなぜNEC日立富士通を入れたのか。それは5社が献金していると言いたいが為に3社を水増しした感じがしますね。

マイナンバーカードマイナ保険証利便性セキュリティもまったくないために、普及しない。

まずは、利便性について検討しましょう。金子はこの一文のみ、内容も根拠も全く触れず、まるで自明のような扱いですが事実とは異なります

政府は、マイナンバーカード調査を定期的に行っており、最新の結果はこちらです。

https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/8adde791-e214-4b5b-b9ad-4eb89a354dbc/2c98d210/20240321_mynumbercard-promotion_outline_02.pdf

こちらはほぼ1年前のアンケートですが、

と言う結果が出ています。ほぼ食わず嫌いですね。

少なくとも、利便性が「まったくない」と言う事は「まったくない」ことがわかります


次にセキュリティについて検討しましょう。

やたら多くの紐付けをするために、なくしたり盗まれたりすると、すべての個人情報漏れしまう。

これは事実とは異なります

ここでは逆に、全ての情報漏れるにはどのような条件が揃う必要があるかを並べてみると

と言う事が必要

パスワードを用いずに物理的に情報窃盗するには

と言う事が必要です。

さてこれを「セキュリティがまったくない」と表現するのが適切でしょうか?

現状、これよりも固いセキュリティを強いているシステムは本当にわずかです。

複数種類のカードが発行されて、極めて不効率

暗証番号のない顔認証マイナ保険証スマホマイナ保険証(これもマイナ保険証スマホ接触させないと使えない無意味もの)など、数種類のカードが発行される極めて非効率もの

これは明確に誤りです。何故ならば、1人に発行されるマイナカードは1枚しかいからです。受け取る側のシステムも一つ。

マイナ保険証スマホ接触させないと使えない無意味もの」も誤りです。最初の1回だけ行えばよく、使う時にマイナカード必要ありません。

初回のそれはマイナカード認証する為に必要というだけの話です。


さて、金子はこの状況を「数種類のカードが発行される極めて非効率もの」とする一方で、「多数数の紐付けを止め、一つひとつ独自OSオペレーティングシステム)で」を提言しているのですが、整合性がありません。

最初からスマートフォンクラウド対応する能力がなく、

マイナンバーシステム設計されたのは今から10年前の2014年ですが、当時はまだスマートフォン安全電子証明書を持たせる仕組みがありませんでした。

現在できる様になったのは、日本政府や担う企業なども参画し国際標準規格を作ったからです。ISO18013-5が正式に出来たのは2021年です。最初からできた所は存在しないでしょう。そしてこの規格を世界が利用しようとしています

技術的にとんでもなく遅れた4桁の暗証番号で顔認証不安定プラスチックカード

これも誤りです。いまでもICカードが最も堅いセキュリティ確保の手段の一つです。

それは何故かと言うと、ICカードに入れた鍵は、現実的手段では取り出す事も複製もできないからです。これはパスワード漏れていても完全に中身を出せないと言う意味でもあります


こういったことを言っている人は、大抵プラスチックカードといえば磁気カード時代認識が止まっている事が多いです。

ICカードは、単に定型情報を返すものではなく、このカード自体コンピュータです。マイナカードを利用する時にパスワードを入れますが、このパスワードオンラインではなく、カードの中で処理されます。そして複数回数間違えると、カードの中の最も重要な鍵、電子証明書が消されアクセス出来なくなります。また、電子証明書も、このICカード演算して帰す事で行われます。こういったことを理解しているのでしょうか。


また、顔認証不安定という詳細が明らかにされていませんが、事実として顔認証は99%の精度があります。たまに「マスクをしていたのに顔認証が通った」という人もいますが、これはマスクをしていても顔認証ができる技術を使っているからです。他人マイナカード認証ができてしまったと言った話が出回っていますが、反マイナカード保険証団体調査した結果2件だそうです。日本保険医療件数は数億件ありますが、そのうち2件です。

今回のマイナ保険証では、日本IT企業クラウド運営するノウハウに欠けており、時代遅れになっている欠点が露呈してしまった

その理由オンプレミス方式で、クラウドプラットフォームにしてないからだと説くのですが、今回出てきたトラブルシステム的なトラブルはほんのわずかであり、ほとんどはインプットするデータ問題でした。

これは、仮にアメリ中国の巨大IT企業に依頼しても同じ事が起きていたでしょう。

金子は「マイナ保険証のひどい醜態」を自明のごとく上げていますが、その具体的な中身について一切論じていませんが、これが事実だと言う客観的証拠がありません。全国民使用しているシステムであると言う事を考えたとき例外マイナーなトラブルしか起きていませんが、これはむしろ過剰品質とさえ言える状態です。

台湾閣僚であるオードリータン氏をデジタル大臣につければ解決!?

オードリータン氏は、マイナンバーシステムの普及が必要不可欠だと言う事を自明のものとして扱った上で、普及を進めるにはどのようにしたら良いかと言う点で多くの提言を行っています

また、台湾日本以上に全ての情報が「中華民國統一證號」に統一されており、身分証携帯義務づけられているなど、日本より遙か前から国民総背番号制です。前からあるが故にシステムが古い所があって運用に苦労をしているようですが、その全てを捨てて失敗だなという暴論が出ているとは聞いたことがありません。

一つひとつ独自OSオペレーティングシステム)で丁寧にプログラムを組んでいくことが必要

ちょっとこれの意味が分かりません。金子は、オードリータン氏の名前を出した直後にこれを言っているのですが。その段落を全部抜き出すとこうです。

マイナ保険証については、通常の健康保険廃止を止め、一からやり直して、クラウド上でスマホアプリにする。多数の紐付けを止め、一つひとつ独自OSオペレーティングシステム)で丁寧にプログラムを組んでいくことが必要である

もっと意味が分かりませんが、ここから頑張ってエスパーしてみます

つのIDで多数の結びつけを行うのは危険

これについては全く逆です。マイナンバーシステムを通じてデータを関連づけすることによって、システム間で生の個人情報を槍と知りなくて良くなると言うメリットがあります

共通IDがない場合、一貫した行政処理を行う時には、住所氏名生年月日といった従来からの本人の個人情報判別するしかなくなります

一方で統一つぃたID管理されている場合は、その結びつけの情報だけでデータのやりとりが出来ます。また、結びつけの情報中央存在するシステム管理するのみで、接続されているそれぞれのシステムではユーザ識別する情報は別々です。中心に存在するシステムを通さないと結びつけが出来ない仕組みになっています

また、中央システムで結びつけの情報を捨てるだけで容易に結びつけが出来なくすることが簡単にできます

しかし、リアル情報を使ってしまうとそのような事はできません。

からやり直して、クラウド上でスマホアプリにするほうがいい?

既にマイナポータルスマホで動いていますし、一からやり直す必要はありません。

また、既に述べたようにICカードは現時点で全国民規模で動作させるセキュリティとしては最も固いものの一つです。スマホアプリ専用にするのはセキュリティ(これは情報保護不正アクセス回避という他に、可用性という意味も含みます)の問題があります

現在スマートフォンに入れることが出来る環境が揃ってきましたので、スマートフォンに入れた証明書普段使用して、マイナカード本体は家に置いておく、と言うスタイル可能になります

また、マイナカードアプリケーションはいわゆる「クラウド」と呼ばれるシステムで多数動いており、既にクラウドであると言えます

一つひとつ独自OSオペレーティングシステム)がよい?

既にOSレベル独自作成する意味はありません。それも一つ一つ別のシステムに刷るなどと言う意味はありません。

これは、交通安全のために、全ての自動車運転方法バラバラにするべきだ、と言っているようなものです。

また、問題になっているのはその上に乗っているサービスであるため、これによって何かが良くなることはありません。

丁寧にプログラムを組んでいくとよい?

一概には言えませんが、金子成功例としてあげるGAFAMなどでは「Agile開発」と言われる手法一般的になっていますが、これは「丁寧にプログラムを組んでいく」から連想されるものとは大きく異なるものです。

そもそも政府医療IT化の方向性が完全に間違っている?

最後金子はこう述べています

政府厚生労働省が描いている医療の姿はまさにこれそのもの(もう少し具体化され、洗練されていますが)だと思いますが、何故これが「完全に間違っている」のでしょうか。

また既に実現している部分があります

一方で実現されていない部分もあり、それを補うためにマイナンバーシステム共通IDとして活用しようと言う事になっています

感想

ツッコミどころが多すぎるのを真面目に突っ込んでみるということをやってみたが、人生時間無駄にしたと思いました。

なので推敲見直しもせずに上げます

ブクマカでっち上げデマ概念大学生協における書籍割引販売の「趣旨に反する」について

[B! 大学] 東京電機大学生、生協で取り寄せたらどんな本も1割引きになると凌辱物のエロ漫画を購入→大学「学内で調査を行っております。調査後、大学として厳重に対処いたします。」

いちいち引用しないが、事実を誤認した大量のゴミブコメトップに並んでいる。

生協エロ本を買うのは制度悪用であり、お目こぼしがなくなりルール厳格化を招く」? 全くのデマである

目次 兼 要約

  1. 一般書店で本を値下げできないことこそ、独禁法の「趣旨に反する」歪な既得権益であり、「お目こぼし」されているのが現状である
  2. エロ本を割引するなんてズルい!」こそ、「お目こぼしを良いことにイキる」行為のものである
  3. 大学生協書籍を割引できるのは学業支援目的ゆえではなく、組合員奉仕することを目的とする生活協同組合からである
  4. 大学生協書籍を一律で割引くのは、組合員たる大学教員/職員/大学生の総意に基づくものである
  5. 大量のバカブコメは、大学生による「生協ではエロ本も割引!」啓蒙活動の意義を逆説的に示している

一般書店で本を値下げできないことこそ、独禁法の「趣旨に反する」歪な既得権益であり、「お目こぼし」されているのが現状である

書店でなぜ原則本を値下げできないのかというと、日本には「再販制度」、製造である出版社が決定する定価を書店は変えてはならない、という業界慣行があるからだ。

だが、この形態取引方法は、独占禁止法において明示的に禁止されている。

二条⑨ この法律において「不公正な取引方法」とは、次の各号のいずれかに該当する行為をいう。

 四 自己供給する商品を購入する相手方に、正当な理由がないのに、次のいずれかに掲げる拘束の条件を付けて、当該商品供給すること。

  イ 相手方に対しその販売する当該商品販売価格を定めてこれを維持させることその他相手方の当該商品販売価格自由な決定を拘束すること。

  ロ 相手方販売する当該商品を購入する事業者の当該商品販売価格を定めて相手方をして当該事業者にこれを維持させることその他相手方をして当該事業者の当該商品販売価格自由な決定を拘束させること。

我々の生きる資本主義社会というのは、市場での公正で自由競争大原則とするものであって、価格決定権は小売業者が持つべものである価格統制を行い、小売業者同士の競争禁止するなぞ以ての外である

このような掟破り行為出版業界でおおっぴらに行われているのは、独禁法23条4項に、著作物の発行事業者による正当な行為であれば、独禁法適用しないという例外が定められているからだ。

なぜこのような特権が認められているのか? 独禁法教科書を開いてみよう。

著作物に係る法定再販制度趣旨は,必ずしも明らかではないが,戦前から定価販売慣行を追認したものとされている。また,著作物の種類ごとに,例えば,新聞については戸別配達の維持,書籍雑誌については多様な出版物の発売や書店での展示販売の確保といった説明が後付け的になされているが,再販行為必要性とは必ずしもつながらないと思われる。(『条文から学ぶ独占禁止法 第3版』p271)

趣旨は必ずしも明らかでない」「戦前から定価販売慣行を追認したもの」「説明が後付的になされているが、再販行為必要性とは必ずしもつながらない」なかなかボロクソな書きぶりではないか

当然「商慣習の追認」なる貧弱な理由で、大原則を曲げていいはずがない。再販制度廃止の動きはこれまでも何度もあった。今もなお現存しているのは、廃止の動きがあるたびに既得権益を守りたい新聞業界が大々的に抗議キャンペーンを行い揉めに揉めたかである政治的駆け引きの末の「お目こぼし」によって成り立っている制度なのだ

エロ本を割引するなんてズルい!」こそ、「お目こぼしを良いことにイキる」行為のものである

新聞業界という第四の権力がバックにある以上、既得権益廃止するのは難しい。されど、お目こぼしをいいことに既得権益を拡大しようとする、出版業界のイキり行為には公正取引委員会は否を突きつけ続けてきた。

この1つの例が2004年ポイントサービス禁止論争である

1990年代を通して喧喧諤諤の大戦争となった再販制度廃止論争は、2001年公正取引委員会による「当面再販制度を存置するのが妥当」という停戦宣言により一応の終結を迎えた。

事実上の勝利にイキった出版業界が次に目をつけたのがポイントサービス禁止である

かに再販価格維持契約定価販売義務付けても、ポイント還元がOKであるならば、事実上値引きと言っていい。「本はどの本屋でも同じ価格」というカルテルを侵す存在であり、再販制度に当面のお墨付きを得た出版業界禁止を目指すのは当然の成り行きであった。

されど原理原則に戻れば、現状の再販制度さえ、政治的判断による苦渋の決断として認められているにすぎないのである

出版業界の舐めた振る舞いに激怒した公正取引委員会は、ポイントサービス禁止運動を行う業界団体に対し、「事業者団体による共同行為禁止する」独占禁止法第8条違反を宣告。

結果、業界団体会長責任をとって辞任、クビを差し出して詫びる羽目になった。

ポイントサービス禁止論争で争点となったのは、1%程度のごく低率のポイントサービスであったが、

現在では、アマゾンヨドバシなどの大手通サイトを見れば、条件付きではあれど12%ポイント還元だとか10%ポイント還元だとか、大幅な値引きを行っている。再販価格維持契約?なにそれおいしいの?の域である

しか再販制度自体お目こぼし例外である以上は、再度「ズルいからやめろ」とヤブをつついて蛇を出したくないというのが業界の考えだろう。

再び公正取引委員会逆鱗に触れ、今度はアマゾン政治力を背後に一気に再販制度廃止まで持っていかれるかもしれないのである

この事例からわかるように「イキり行為」に気をつけなければいけないのは消費者である大学生ではなく、売り手である出版業界側であって、ブクマカ認識はまったくあべこべなのだ

大学生協書籍を割引できるのは学業支援目的ゆえではなく、組合員奉仕することを目的とする生活協同組合からである

ここまで述べた再販制度の縛りを、大学生協は負っていない。これは独禁法23条5項が生協例外例外の1つとして指定しているかである

まり書籍例外として再販価格を拘束する契約を結んでよいが、その例外として生協には通常の取引と同様に、再販価格の拘束契約を結んではならないということである

ブクマカ勝手でっち上げていう「学業目的の特例」とかそんなものではない。実際、書籍の割引は一般生活協同組合(例えばコープこうべ)でもおこなわれていることだ。

ではなぜ、例外例外が設けられたのか?

再販制度という大本例外が設けられた理由再確認すると「商慣習の追認」が定説である。ただこの理屈では再販制度生協のみならずすべての事業者において廃止すべきという結論しか導かれない()。

なので百歩譲って少数説である出版業界ポジショントークを参照すると、再販制度なしには、書店理念を見失い利益至上主義に陥り売れ筋の俗悪本のみが蔓延世界になるから、らしい。

しかしこの捏ねくりだ出した理屈ですら生活協同組合適応することはできない。生協は、利益目的としない消費者うしの相互共助団体であるからである

利益の追求のために消費者不利益を与える行為法律禁止されており、また組合員が持つ平等議決権及び選挙権によって効果的に阻止される。再販制度容認などという副作用の大きな例外を認めるだけの意義はどうあがいても見出すことができない。

大学生協書籍を一律で割引くのは、組合員たる大学教員/職員/大学生の総意に基づくものである

前節では、大学生協書籍が割引が「可能である理由を述べたが、愚かなブクマカは「大学生協学生学業支援するためにあるのだから制度可能であってもエロ本については割り引くべきではない」などと言うかもしれない。

可能であること」と「やること」は違うそれは正しい。

しか大学生協目的なぞをでっちあげたいならば、まず定款を見るべきだ。

第1条 この消費生活協同組合(以下「組合」という。)は、協同互助精神に基づき、組合員生活文化的経済的改善向上を図ることを目的とする。

事業

第3条 この組合は、第1条の目的を達成するため、次の事業を行う。

(1)組合員生活必要物資を購入し、これに加工し又は生産して組組合員生活必要物資を購入し、これに加工し又は生産して組合員供給する事業合員に供給する事業

(2)組合員生活有用協同施設を設置し、組合員に利用させる事業

(3)組合員生活改善及び文化の向上を図る事業

(4)組合員生活共済を図る事業

(5)組合員及び組合従業員組合事業に関する知識の向上を図る事業

(6)組合員のための旅行業法に基づく旅行業に関する事業

(7)前各号の事業に附帯する事業

どこに学業支援なる文字列があるのであろうか。

というか名は体を表すというように、大学生協とは生活、「大学に属するすべての人つまり大学生/大学職員/教職員生活」を共助する団体である役割学業に限られない、当然娯楽を提供することも含まれるのである

書籍の割引販売は、それが教科書であろうと、学術書であろうと、コミックであろうと、エロ本であろうと

(3)組合員生活改善及び文化の向上を図る事業

に一律で含まれるであろう。

追記id:worris 氏のブコメより、誤りの指摘があった。書籍は第3条第1号「組合員生活必要物資である。つまるところ、生協の言う「生活必要物資」とは日常用語生活必需品より広い概念であり、娯楽を含むのだろう。論旨の変更は必要ない。)

もちろん、娯楽の提供大学生協役割に含まれると言っても、程度問題存在する。

生協資金力にも労働力にも限界存在するのだから、何にリソースを投じれば「組合員生活改善及び文化の向上」を達成できるか、取捨選択必要になる。

決めるのは、一人ひとり議決権あるいは選挙権を持つ、組合員である

ブクマカは「イキるとお上のお怒りを買うぞ」という論調であるので、決定権が生協のおえらいさんとか大学経営陣とかにあるように勘違いしているように見受けられるのだが、事実は全くの逆なのだ

組合員自治原則念頭に置いた上で、なぜ本が一律割引されるのかを考えてみよう。

大学生とは多くの人にとって人生で一番本を読む時期である。これは今年『何故働いていると本が読めなくなるのか』という新書ベストセラーになったことでもわかることである

大学教員もまた大量に本を購入する。

そして生協再販価格拘束契約で縛ることのできない例外的な存在として、彼ら組合員独自価値提供できる。

そう考えると書籍の一律割引販売で、組合員合意がまとまるのは、ごく自然なりゆきである

仮に「娯楽本は除外」とか「教科書のみ割引」とかい制度になったならば、利益を得る層が組合員の中で偏ってしまう。みんながWin-Winになる制度こそが、民主主義的な議論で選ばれるものである

ただし、ここ最近若者の「紙の本離れ」が叫ばれて久しい。

紙の本をほとんど買わない組合員からすれば、事業資金は「書籍10%引きで売る」ことより「生協食堂メニューを1品増やす」方に費やしてほしいことだろう。

学術書読んでる同級生応援したいけど、エロ本はな……」と彼らの票が離れることは、あり得る展開ではあるかもしれない。

しかエロ本を割引販売することで、大学生協は何ら損をしていないことにも留意必要である。むしろ大学生協は新たな顧客層を開拓することで利益を得て、他の事業投資可能資金を増やしたと言える。

「割引率が10%であるべきか5%であるべきか」は難しい経営判断であり組合員間での真摯議論が求められるところであるが、割引中止とか販売停止とかになると誰のトクにもならない論上に上げるまでもない愚論なのだ

なお大学生協に客を取られなければ、定価でエロ本を1冊売ることができたであろう一般書店は損をしたといえるが、再販制度というお目こぼしに守られているものが「ズルイ!」なんて言える立場にないことは先に述べたとおりだ。

大量のバカブコメは、大学生による「生協ではエロ本も割引!」啓蒙活動の意義を逆説的に示している

大学生の行為を「バカッター」とか「バイトテロに等しい」だとか意気揚々名誉毀損行為を行うブクマカたちは、

実際は、自分たちがこそが大学生協役割勝手でっち上げたイキりバカブクマカであり、はてなというプラットフォーム名誉を大いに傷つけるブコメテロであることを認め、真摯謝罪すべきである

そして、大学生協役割学業目的だと誤解する人がここまで多いという事実は、「生協ではどんな本でも割引される」ということを声高く啓蒙する意義を証明している。

ルールを正しく理解する人が多ければ多いほど、組合員生活費を節約し、生協の売上は増え、サービスの質は向上するのだから

民主主義国家が軒並み社会分断の波に入ったときに得をする人たち

いろいろいるだろうけど、独裁国家メディアオンラインプラットフォームソーシャルメディアは得するよね

別に陰謀論とかはどうでもいいんだけど、ここでいいたいのは得するかどうかなんだ

私達は間違いなく損する側にいるから今すぐやめたほうがいいけど、止まらないよね

とりあえず自分はやめてみようと思った

2024-11-09

anond:20241109124152

割と素朴に疑問なんだが、WEB小説作家プロフィールって意識して踏み込まないと読めないと思うんだ。

WEB小説って限定するからにはなろうとかカクヨムとかハーメルンとかのプラットフォームから読んでるって話だよね?

anond:20241108115020

アマチュアゲーム制作ってインディーゲームとの境界線はそんなに無いよね?

インディーゲームはそれこそ盛り上がってるでしょ。

今は世界的に稼げるプラットフォームがあるんだし。

2024-11-07

AIに書かせた「ハウス史上最も重要10曲」

1. Frankie Knuckles - "Your Love" (1987, シカゴ)

ハウスの教父」と呼ばれるFrankie Knucklesによる「Your Love」は、ハウスミュージックの基礎を築いた代表作の1つです。この曲は、シカゴレジェダリーなクラブ「The Warehouse」で生まれサウンド体現しています。滑らかなシンセサイザーベースライン、Jamie Principleのセクシーボーカルが特徴的で、今日でも高い評価を受けています。Knucklesは、ディスコエレクトロニックミュージックの要素を巧みに融合し、新しいダンスミュージックの形を作り出しました。「Your Love」は、その後のハウスミュージックの発展に大きな影響を与え、多くのリミックスサンプリング対象となりました。この曲は、ハウスミュージックの持つ感情的な深さと踊りやすさを完璧バランスさせ、ジャンル定義的な作品となっています

2. Marshall Jefferson - "Move Your Body" (1986, シカゴ)

Marshall Jeffersonの「Move Your Body」は、「The House Music Anthem」というサブタイトルが示すように、ハウスミュージック精神体現した楽曲です。シカゴハウスシーンで生まれたこの曲は、ピアノハウスの先駆けとして知られていますキャッチーピアノリフと反復的なリズム、そして「Gotta have house music all night long」という歌詞は、ハウスカルチャー本質表現しています。Jeffersonは、この曲でハウスミュージックメロディックな要素を導入し、ジャンル音楽可能性を広げました。また、歌詞ハウスミュージック自体について言及している点も革新的で、自己言及的なトラックの長い伝統の先駆けとなりました。「Move Your Body」は、ダンスフロア熱狂させる力と音楽的洗練さを兼ね備え、今日でも多くのDJプロデューサーに影響を与え続けています

3. Mr. Fingers (Larry Heard) - "Can You Feel It" (1986, シカゴ)

Larry HeardMr. Fingers名義でリリースした「Can You Feel It」は、ディープハウスの原型を作り上げた楽曲として高く評価されていますシンプルながら洗練された制作は、当時としては革新的でした。ローランドシンセサイザードラムマシンのみを使用し、1テイクで録音されたという事実は、ハウスミュージック本質体現しています。深みのあるベースラインエモーショナルシンセパッド、そして微妙に変化するリズムパターンが、聴く者を瞑想的な状態へと導きます。この曲は、ハウスミュージック精神性と深みをもたらし、単なるダンスミュージックを超えた芸術形態としての可能性を示しました。後のディープハウステックハウスの発展に大きな影響を与え、今日でも多くのプロデューサーDJ尊敬され、頻繁にプレイされています

4. A Guy Called Gerald - "Voodoo Ray" (1988, マンチェスター)

A Guy Called Gerald(本名:Gerald Simpson)による「Voodoo Ray」は、イギリスアシッドハウスシーンを代表する楽曲です。マンチェスターで生まれたこの曲は、独特のサウンドと反復的なリズムで、後のレイブカルチャーに大きな影響を与えました。Roland TB-303ベースラインシンセサイザーの特徴的な音色と、サンプリングされた「Voodoo Ray」というフレーズが印象的です。この曲は、アメリカハウスサウンドイギリス独自感性解釈し、新しい方向性を示しました。「Voodoo Ray」は、クラブシーンだけでなく、イギリスのポップチャートでも成功を収め、ハウスミュージック大衆化に貢献しました。また、この曲の成功は、後のUKガレージドラムベースなど、イギリス電子音楽シーンの発展にも大きな影響を与えました。

5. Masters At Work - "To Be In Love" (1997, ニューヨーク)

Masters At Work(Kenny "Dope" GonzalezとLittle Louie Vegaデュオ)による「To Be In Love」は、ニューヨークガレージハウスシーンを代表する楽曲です。India Arieソウルフルボーカルラテンの要素を巧みに融合させ、ハウスミュージックに新たな深みと洗練さをもたらしました。この曲は、ディスコハウス伝統を受け継ぎながら、90年代後半の音楽性を反映していますリズミカルパーカッション、温かみのあるベースライン、そして感情豊かなボーカル絶妙バランスを取り、ダンスフロアを魅了します。Masters At Workは、この曲でハウスミュージックにおけるソングライティング重要性を示し、単なるビートトラックを超えた音楽的深さを追求しました。「To Be In Love」は、今日でもハウスクラシックとして高く評価され、多くのDJプロデューサーに影響を与え続けています

6. Fatboy Slim - "Right Here, Right Now" (1998, ブライトン)

Fatboy Slim本名Norman Cook)の「Right Here, Right Now」は、ビッグビートハウスの融合を象徴する楽曲です。90年代後半のクラブシーンを席巻したこの曲は、サンプリングブレイクビートを巧みに使用し、エネルギッシュでキャッチーサウンドを生み出しました。特徴的なギターリフと「Right here, right now」というボーカルサンプルは、瞬く間に人々の記憶に刻まれました。Fatboy Slimは、この曲でダンスミュージックロックの要素を融合させ、より広い観客層にアピールすることに成功しました。ミュージックビデオも話題を呼び、MTVの頻繁な放送により、ハウスミュージック大衆化に大きく貢献しました。「Right Here, Right Now」は、エレクトロニックダンスミュージックメインストリーム進出する上で重要役割を果たし、2000年代以降のEDMブームの先駆けとなりました。

7. Stardust - "Music Sounds Better With You" (1998, パリ)

Stardustの「Music Sounds Better With You」は、フレンチハウス黄金期を象徴する楽曲です。Thomas BangalterとAlan Braxeによって制作されたこの曲は、Chaka Khanの「Fateからサンプリングしたギターリフを中心に構築されていますフィルターハウス代表作として、ディスコサンプリング効果的に使用し、90年代後半のハウスミュージック方向性を示しました。反復的なリズム中毒性のあるフックは、ダンスフロア熱狂させる力を持っています。この曲の成功は、フランスエレクトロニックミュージックシーンを世界的に注目させる契機となり、後のDaft PunkJusticeなどのアーティスト活躍につながりました。「Music Sounds Better With You」は、ハウスミュージック商業成功芸術価値の両立を示し、今日でも多くのリミックスカバー対象となっています

8. Eric Prydz - "Call On Me" (2004, スウェーデン)

Eric Prydzの「Call On Me」は、2000年代に入ってからハウスミュージック商業成功大衆への浸透を象徴する作品です。Steve Winwoodの「Valerie」をサンプリングし、キャッチーリミックスに仕上げたこの曲は、クラブシーンだけでなく、メインストリームのポップチャートでも大きな成功を収めました。特にセクシーミュージックビデオが話題を呼び、ハウスミュージックの新たな側面を示しました。Prydzは、この曲でクラシックロックモダンハウスの融合を実現し、幅広い年齢層にアピールすることに成功しました。「Call On Me」は、ハウスミュージックがポップミュージックの主流となる過程重要役割を果たし、後のEDMブームの先駆けとなりました。また、この曲の成功は、サンプリングリミックス可能性を再認識させ、多くのプロデューサーに影響を与えました。

9. Disclosure - "Latch" (2012, ロンドン)

Disclosureの「Latch」は、2010年代UKガレージハウスの融合を象徴する楽曲です。若手デュオのDisclosureと、当時無名だったSam Smithコラボレーションによるこの曲は、ハウスミュージックとポップの架け橋となりました。洗練されたプロダクション感情的ボーカルの組み合わせは、クラブシーンだけでなく、ラジオストリーミングプラットフォームでも大きな成功を収めました。「Latch」は、ディープハウスの要素を取り入れながら、キャッチーなポップメロディを融合させ、新しい世代リスナーハウスミュージックを紹介する役割を果たしました。この曲の成功は、エレクトロニックダンスミュージックメインストリームポップに与える影響力を示し、2010年代以降のダンスポップの方向性を形作る上で重要役割を果たしました。

10. Yellow Magic Orchestra - "Firecracker" (1978, 東京)

Yellow Magic Orchestraの「Firecracker」は、厳密にはハウス以前の楽曲ですが、電子音楽の先駆けとして後のハウスミュージックに多大な影響を与えました。坂本龍一高橋幸宏細野晴臣によって構成されたYMOは、この曲でシンセサイザーリズムマシン革新的使用し、未来的なサウンドスケープを創造しました。特にローランドシンセサイザードラムマシン使用は、後のハウスプロデューサーたちに大きなインスピレーションを与えました。アジア音楽要素とエレクトロニックサウンドの融合は、グローバルな音楽シーンに新たな可能性を示し、テクノハウスの発展に寄与しました。「Firecracker」は、その独特なリズムパターンメロディラインで、特にアシッドハウスの発展に影響を与えたとされています


……なんか納得感も有るしオチかいい感じなんだけど味はしないな。元増田の方が味と臭いはあった。

https://anond.hatelabo.jp/20241102140715

2024-11-06

anond:20241106105148

その仮説が正しいとすると、そもそもナンバーナインとやらが現在進行形で売ってる作品と、それを配信してるプラットフォームが先にバンされるはずじゃん

からこれは反AIガセネタでしょ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん