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はてなキーワード: 大衆化とは

2023-11-27

anond:20231126230232

キズナアイ路線って「会社PRキャラクター」の延長線上にしかなかったから、拡張性めちゃくちゃ低いんじゃない?

会社PRキャラクター」や「個人配信アバター」や「なりたい自分になるためのアバター」っていろんな拡張がされた今のほうが良いと思うわ。

水っぽいもの大衆に好まれ大衆化しちゃうってのは新しいメディア媒体では避けられないんじゃないか

2023-11-15

anond:20231115101614

舞台自体大衆化が進んで「入れるかもしれない」と思っちゃうのが原因なんだろうな。

男性文化相撲歌舞伎は金出さなきゃいけないので明確に資産足切りがあるけど、女性文化労働力(ただし持続させるにはお手伝いさん存在があったり家庭に一切労働力を使わなくてもよい前提)の提供で御贔屓筋になれてしまう。

上級生下級生文化関西財界人設立した私立校(甲南とか)の流れでしょう。そのあたりに通っていた女性文化が持ち込まれている。

2023-09-19

anond:20230918232245

芸術性重視はともかく、「文章表現のものの持つ可能性を追求した」なんて前提はそもそも無いぞ もちろん文章表現芸術性も基準ではあるが

そもそも純文学日本文学独自概念なので海外作品は含まれない

近代文学が発展していく中で、わかりやす大衆化していくことを拒んだ作家たちの歴史、の先に位置する作品群を純文学と呼んでいる

ただ純文学の流れの中でSFみたいなジャンル小説手法を取り込んでいったこともあって、じゃあそれは純文学なの?違うの?ってのも論争を呼んできた

結局は批評家共通認識出版レーベルによってカテゴライズされてる現状

ライトノベル」も同じように分類されてるので、その反対側にある作品群だと思えばいいよ

私小説のことって言ってる人もいるけど、純文学歴史の中でやたら私小説がもてはやされてきたってだけでそれがすべてではない

2023-09-04

BLゲイ

X(Twitter)で、BL大衆化で影響力が増して若いゲイが初めて触れるのがBLである確率が高く、ゲイ実態からかけ離れたイメージが広がっていることを懸念している当事者男性がいました。この当事者男性は、ゲイ偏見差別が酷い作品に対して怒っていて、良質なBLを増やしてほしいと願っておられました。

しかし、わたしBLを読んで素敵だな同性婚ができないのはおかしいと思っていたのですが、ゲイの方のSNS掲示板?を見るとBLとはかけ離れていて正直ひきました。この当事者男性の思いとは逆の気持ちになってしまったわけです。

BL現実ゲイは違うものですね。

2023-08-31

anond:20230831170121

30年前はインターネットが無いので、

そもそも集団ではない

オタクは個々の存在だったし、数が少なかった

たまに表立つ存在もロンリーウルフだった


フェミニスト女王も当時「オタク女性に実害が無いので存在しても良い」と言っていた


オタクネットの発達で大衆化し、集団化した時、

まさかここまで超凶悪化するとは30年前に予想した人は居なかっただろう

2023-08-26

anond:20230826142503

【2】と【4】の解像度が低い

その中で【2】に反論するなら性的表現問題になるとき性嫌悪が原因ではない

被害を受けた人間トラウマ嫌悪が一番強い根拠になりがちだが、彼女らは普通に描かれた制服少女女性を見て嫌悪を感じるだろうか?

その前に性的描写された表現存在問題視されていると認められないのが歪んでいる、「未成年性的描写したもの社会が許容すべきでない」、未成年でなくても「女性身体性的記号化した状態普通としてはいけない」が本当の理由である

アンフェはすっかり忘れているが、全く性的表現を狙ったわけではない蘇民祭ポスター性的に見えすぎるという理由で取り下げられているし、電車同性愛啓蒙広告下着を見せたイラストリベラル側の思想運動だったのにも関わらず誰にも反対されずに取り下げられた(両方とも成人の表現である)、男性の消費が許されているなんてことは全くない

意図せず性的になってしまうということは男性でも女性でも起き、性的記号ポルノメッセージでなくても受け入れられない、女性ではさら性的表現普通のものとして使ってしまいがちなので炎上が起きる

成人の身体をどこまで性的に扱って良いか議論余地があるが、そのときに考えとして決定的に違うのが「性的表現として狙って演出し、過度なポルノにならない範囲に収めているかどうか」で、男性表現は当然そうなっているのに、女性表現は「普通状態性的描写、消費すること」が基本的問題トリガーになっている

なぜ男子高校の不自然な腹チラや短パンがないのかという疑問が例のPRにはついていたが、二次元においてキャラクター自然露出している範囲の差はあまりにも大きく、性的に扱われる差が存在し、男性キャラクターTPO関係なく露出していたら誰もが不自然だと感じるからである

男性の同等の表現を持ってこようとすると女性向けにしか存在せず、女性向けのサービスを含んで不自然露出をしたイケメン美少女より圧倒的に受け入れられない

よくポルノですらないもの文句をつけられるのが気に入らないという発言者がいるが、ポルノではないものに肉体的、性的表現使用されているか問題になるのであり、前提として美少女性的描写することが普通になってしまっている感覚が間違っていると言える

ちなみにここから【4】に話を繋げられるが長いので簡略化するとオタク大衆化した深夜アニメ作品ほとんどは意識的性的記号があえて排されているものが多く、男性向けアダルト文脈を残す萌えとは異なる文化を作っている、萌え普通になったと認識しているオタク男性萌え文化大衆化メソッドを全く通っていないので、古典的萌えから性的表現を消した深夜アニメ美少女の登場から京アニ美少女の変遷をあまり認識していないらしい、ただ深夜アニメ流行ったと思っている

2023-08-16

anond:20230816021600

ロック音楽性に基づくジャンルの一つで、反体制みたいなムーヴメントたまたま時勢が重なって、両者が両者をパフォーマンスの中に取り込んだ感じじゃないのかな。

でも、ロック大衆化してメインストリームになったことで権威性を持ってしまって、反体制スタンスとは相容れなくなった。

で、ロックっていう音楽自体マンネリ化してきたので死んだと言われるようになった。

ロックに限らずカウンターカルチャー宿命だと思うんだけど、カウンターである限りは既存のものをぶち壊すムーヴが取れるんだが、成熟してメインストリームになると逆にぶち壊される側になっちゃうのが悲しいところだよね。

2023-08-10

庶民嫌いほどオタクになりたがる

今時オタク貧乏人の道楽だと揶揄するバカが一部いるが、彼らも低水準社会犠牲者レイシスト予備軍。

実態真逆だ。

僕の主観が入るが、オタクになる人は一定確率で「貧乏人を人と思うな」のマインドをわきまえている。

庶民いじめが好きなお気持ち勝ち組な者ほど「変わり者にやさしい社会」を是認するので、オタクになりたがる。

類は友を呼ぶでオタクとは本質的にそういう集団なのだからオタク嫌いを静かにさせたければ「弱者蔑視容認な低水準思想を改めること」が最善策になる。

尤も、そうすれば益々、オタクの人は減って衰退するだろう。「貧乏いじめ好きが差別大嫌い」という発想自体矛盾しているのだから本来そんな集団存在しえないのが正しいのである

こんな人間を遠ざけたいなら、やるべきことは決まっている。

XというSNS特性をわきまえないツイート炎上した松川るい議員のような空気を読まない行動をさせないなどの本人の居場所を奪うようなオウンゴール行為をさせないことは言わずもがなだが、より根本なのは社会コモン文化の整備だ。要するに大衆文化の復活である

こういった流れは、今後の世界趨勢にもなるだろう。

だが殆どの人がこの事実に気付いていないので、アクションは遅れ、近い将来「人をいじめてみたかたから」とオタクになる者が出てくる可能性がある。

因みに、日本オタク文化のうちアニメ漫画ゲーム鉄道文化(撮り鉄含む)系はルーツ左派文化で、具体的には学生運動当事者やそれにあこがれていた人的な人々が初期にその文化を作ってノンポリな多くの学生などの若者がそれを大衆化させた経緯があるらしい。渋谷系文化秋葉原文化など、貴族気質が絡む社会との軋轢日本のみならず世界中で枚挙に暇がない。

現代的な意味で賢い親は、元より「属性変更不可能なそれに絡む差別に対する批判的思考力や問題解決力が高いので結果的オタクにならない子育てになる」が、まかり間違って子供オタクになりたいと言っても、説得して遠ざけるか、最低でも弱者の誰かを見下す可能性の低いそれこそガジェットオタク等にさせたがる。

2023-06-28

AV産業に対する社会忌避バレエ講師AV出演バレを例に―

 バレエ講師AV出演バレにともなう騒動実態としてはセルフ炎上マーケティングと推測する)は、芸能人浮気バレと似たようなものだと考えている。広末涼子を例にすればわかりやすいだろう。浮気世間にバレてテレビCMなどの契約が打ち切られたが、これを擁護する意見はあまり見られない。一方で、スポンサーに対して「なぜ契約を打ち切ったのか?」といった非難意見もまた見られない。広末涼子とのCMを打ち切ったキリンホールディングス広報は「商品価値を伝えることができないと判断した」と述べているが、企業広報戦略考慮するにあたって至極妥当経営判断だろう。

 また、契約打ち切り自体適法であることは言うまでもない。雇用契約を結んでいるのなら民事上の不法行為だけを理由解雇できないが、広末涼子CMスポンサーが結んだ契約あくまでも業務請負契約からだ。契約の詳細については推測の域を出ないが、タレント本人のブランドイメージ毀損があった場合契約の取消しを可能にする事項があっただろうことは想像に難くない。

 件のバレエ講師(兼AV女優)とバレエ教室の間の契約でも同様のことがいえる。バレエ講師バレエ教室の双方で契約継続打ち切り自由があっただろう。バレエ講師は来月のシフト勝手に決められて指導日を無しにされたと述べているが、業務請負契約からこそ可能契約変更だ。雇用契約だったならばこうはいかない。

AV女優が子供バレエを教えたらいけないのか 【https://anond.hatelabo.jp/20230628114724

 私自身の考えは述べ終えたので、上記記事の主張に対して意見を述べていく。まずは、タイトルに対してだが、元記事において『私は彼女バレエを教えても良いと思う』と結論を先に述べているが、それに関しては私も同意見だ。そもそもバレエを教える権利侵害することなど誰にもできないからだ。AV女優が自らバレエ教室を開いて子供に教えることだって自由に決まっている。もっとも、すでに述べた通りバレエ教室バレエ講師を選ぶことも自由なので、バレエ教室から反発を食らえば講師仕事を失うのも当然のことだと私は考える。

そういう意味で、性産業従事する先生というのは、(子供AVを見せろという意味ではなく)そういう人もいる、という理解をする良い機会なのではないかと思っている。

 これには私も同意である。ちなみに日本の存命人物で、最もその思想体現している人は壇蜜だと考える。ヘアヌードモデルや成人指定映画に出演した経歴を持ちながら、NHK高校講座講師役を務めたことがあるからだ。とはいえAV出演した経歴を持つ人で該当する人は思いつかないので(単に私が知らないだけかもしれないが)、社会全体が性産業忌避する風潮はまだまだ払拭できていないのだと思う。

 個人的には、性産業から政治家になる人が出てきたらいいのにと思っている。官能表現をふんだんに盛り込んだ小説を書いた元東京都知事政治家になったのは半世紀も前のことだというのに、未だに性産業政治に力を及ぼすに至っていないことには残念だ。政治力の欠如が、当事者無視したAV出演被害防止・救済法を生み出して、かえってAV俳優を苦しめていることに繋がっているのだろう。

最後に、このAV女優がバレエ教室舞台AVを撮った事を「バレエを性商品化しないで!」と怒っている人もいるようだが、正直学校オフィス舞台AVがこれだけ出回ってて、そっちに従事する人の方が圧倒的に多いのに、何でバレエだけ怒るの?としか思えない。

 非難の声は多いがバレエを性商品したこと自体の反対はごく一部だと思う。例えば新体操選手シンクロ選手AVに出演する(という設定?)ことが多々見受けられるが、大抵は元選手であり現役の選手ではない。もしも現役の選手AVに出演してTwitter等で競技風景を無断で公表したら、実在する団体ブランドイメージ毀損することになって非難を受けることだろう。件のバレエ講師炎上した主要因はそこにある。AVによくある『元選手』等の肩書ではなく現役を名乗ったことと、実存するバレエ教室を匂わせていたことが炎上につながったのだろう。

 ただ、彼女刑事罰になるラインを見極めた上で炎上マーケティングをしているので、忌避感を抱く人も言語化するのが難しかったのだろう。バレエ教室名前ロゴを出していたら商標権侵害だし、バレエ教室に通う生徒の顔を写したら肖像権侵害だ。そうしたあからさまな違法行為を避けて、民事上の損害賠償請求になるかどうかのギリギリ広報活動をしていたので、非難をするのは難しいのだろう。さながら芸能人不倫騒動無関係一般人が語るようなものだ。民事上の問題当事者でないとわからないので、門外漢が語っても的外れ意見しかならない。私自身も面白いテーマだと思ったから長々と意見を書いてしまったけれども、当事者にとっては頓珍漢な意見しかないだろう。

 学校オフィス舞台AVは多々見受けられるが、実在組織名を使った例はおそらくないはずだ。現役の大学生肩書にしたAV女優は大量にいるが、やはり実際に大学名を商品パッケージ等でアピールした例は見受けられない。AV女優の紗倉まな高専在学中にAVデビューしたことで有名だが、高専出身である公表したのは卒業してからだ。デビュー時は工業系の専門学校とぼかした表現をしていて高専であることすら隠匿していたのだ。デビューしてすぐに高専であることが知られてネット炎上して高専教師にまで知れ渡ることになったが、紗倉まな本人は在学中はひたすらAV出演を隠し通したという。紗倉まなAVデビューしてすでに10年が経つが、やはり今でも学校職場にてAV仕事も兼ねていることを公言できない風潮は続いているのだろう。

 とはいえ、性産業に対する社会忌避こそが性産業従事者の高収入につながるという一面を否定することはできない。峰なゆか自身エッセイにて、もしもAVに対する偏見がなくなったら、学生主婦が気軽にアルバイトとしてAVに出演するようになりAV出演による稼ぎは最低賃金近くにまで落ち込むだろうと述べている。そんな社会では性産業大衆化・低コスト化して、性産業に対する魅力は作り手側にとっても利用者側にとっても無くなってしまうだろう。そう考えれば性産業必死になって忌避している人の存在も、性産業価値を高めるには必要不可欠といえよう。性産業忌避することも魅力を見いだすことも表裏一体なのだ

2023-05-07

anond:20230506123419

せめて著作権とかの話を問題にしないと、「好みのイラストを描いてくれる絵師学習されて消費されてる」で問題提起するのは筋が悪すぎると思わんのか?

先人の工夫をパターン自動化して大衆化するのってごく基本的工学の態度だからそこを否定したら現代社会で生きていけないだろ

絵師に近いところで言っても、例えばお絵かきソフトで色んな筆をえらべることについて「アナログな絵筆職人仕事が消費されてる、デジタル絵はモラルカス」って言ってないと主張として成立しない

それか素直に「AI絵ってなんかムカつく。なんか…ムカつく!」って書け。お前の気分の問題をまるで客観的に見ても問題であるかのように書くからおかしくなる

2023-05-04

anond:20230504124254

作品作れない、面白い語り出来ない、流行りのアニメでワイワイも出来ない、つまらなくて誰にも相手にされてない人が最後に縋るのが「お行儀」というだけの話なんよ。仕事できない奴がマナー講師やるのと一緒。

ほらね、ブコメにいるお手本みたいなやつ

オタクとして)評価されるためにお行儀をよくするという発想が意味不明

そして流行りのアニメで盛り上がるオタクであるという自白

趣味を楽しむのに評価なんていらないし「趣味を楽しむためにマナーがいる」という考え方のほうが自然だと思わない?

そして仲間と盛り上がるためにマナー邪魔だという感覚過去オタクが忌み嫌ってきたDQN死語)と性質が同じ

ここまで明らかなのにこいつらは自分オタクだという自認を譲らないし、我こそがオタクだという顔でコンテンツオタク文化を語り、自分大衆化したオタク当事者のものなんだと認めることをしない、元増田が言う通りオタクアイデンティティ(笑)から

anond:20230504113104

褒められたり認められたりするためにオタクをする、アイデンティティオタクしかないという存在イメージがどちらかというと、批判されてる側のオタク趣味大衆化して群れるようになった有象無象オタクが生み出した概念からそうじゃないオタクにとっては何言ってんだこいつとなる

そうじゃないオタクそもそもコンテンツにハマることで周りとの差異認識して、他者との異質性や隔絶を感じることから自分ってオタクなんだなあと認識する段階を経ているので、評価成功体験アイデンティティという他者との関係社会から分けられる属性を前提とした単語の全てにズレを感じるし、群れたり仲間と盛り上がるためにオタクであること、その中で成功するため?評価されるためにオタクである世界観増田自身吐露であるしか感じられない

2023-04-09

お笑いが右に行っているということは別にないがそれはそれとして右の言説のほうが面白い

なぜ「お笑い」は右へ行くのか

https://anond.hatelabo.jp/20230408014727

これに関しては自分にも「たぶんこうなんじゃないかな」という予想はあるが、この増田とはわりと根本的と言っていいところから認識に違いがありブコメに収め切るのはしんどいので増田に書く。

まず第一に、お笑いが右に行っているという認識自体疑問符が付く。実際、吉本維新距離がかなり近い(元増田では吉本自民党とべったりと書かれているが、これは自民党内でも特に維新に近しい安倍晋三菅義偉トップだったゆえにそう見えただけで、直接距離が近いのは自民ではなく維新だろう)ものの、これに関しては右と左で語るよりも大阪東京で語ったほうがいいように思える。要するに、維新は「大阪」というアイデンティティに訴えることで大阪において盤石の支持基盤を獲得しているし、大阪吉本芸人たちもこの大阪アイデンティティ呼応している。

対して、この大阪アイデンティティを離れてもお笑い界全体が右傾化しているのかというと、自分感覚としては別にそんなことはないんじゃないかと感じている。そもそも大半の芸人炎上リスクのある政治的話題に首を突っ込みたがらないし、元増田ブコメでいくつも指摘があったように左派立場を表明している芸人複数存在する。ほんこん積極的右派発言を繰り返すのが他の芸人から強く支持されているという様子もあまり見られない(むしろ白眼視されている感すらある)。

ではなぜお笑いが右に行っているという認識が発生するのか。ひとつには前述した吉本維新距離の近さがあると考えられる。別の理由としては自分と全く違う意見は印象に残りやすいというのも挙げられる。なぜお笑いは右へ行くのかという疑問を呈したのは坂本龍一だが、左派である坂本龍一からすると芸人左派発言をしていてもまるで気にならないが、芸人右派発言は強く印象に残ったのではないか右派発言をしたのが松本人志のようなお笑い界の代表的人物場合、実際のお笑い界全体の傾向とは関係なく全体が右に寄っているように見えてしまうというのもあるかもしれない。

ただ、ここまで書いておいてなんだが、お笑いが全く右に行っていないかというとそうでもないかもなとは思っている。正確には、お笑いが抱える本質的特徴ゆえに特別お笑いが右に行っているということはないだろうとは思っているものの、世間並みに右に行ってはいるだろうなとは思っている。

元々ノンポリや無関心層だったのにあっという間に右に行ってしまうことが近年多く観察されるケースが存在する。それは、定年退職等で時間に余裕ができた結果インターネットに触れる時間が増えた高齢者であるYoutubeオススメされる中から興味を引く動画を辿っていくと、やがて虎ノ門ニュースやその他ネトウヨ向け動画に行き着く。そして、免疫のない高齢者はどっぷりとハマってしまう。

当然お笑い界にも同じようにネトウヨにハマる人物は出てくる。その代表例がほんこんなのだろう。

ここで疑問として浮上するのが、なぜネット政治にハマると決まってネトウヨになりがちなのかということだ。なぜYoutube政治動画まとめブログ政治エントリネトウヨ向けばかりなのかに言い換えてもいい。

自分はこれを面白さの差だと考えている。左の言説はつまらない。対して右の言説は面白い。

元増田に「文化価値観道徳の面では左派が強くなっており権力者であるとあるが、権力という言葉の使い方が比喩的すぎるという点を除けばそう外した認識ではないだろう。現代の(国際)社会平和自由平等人権、といった普遍的価値尊重する方向性へと進歩を遂げてきた。だから今では奴隷制否定されるし、女性貧乏人にも当然に選挙権があるのである。我々が部外者であるにも関わらずロシアウクライナ侵攻や中国ウイグルチベットといった少数民族への迫害非難できるのも現代社会普遍的価値尊重するからだ。もしもその前提がなければ、中国少数民族迫害の件であれこれ言うのは内政干渉ということになってしまう。

一時的な揺り戻しこそあれど一貫して普遍的価値尊重する方向へと進歩を遂げてきたのが人類歴史であり、そして普遍的価値尊重を中核的価値観とするのが左派である。そうなるとどうなるか。左派の言説はただの常識的なお説教になってしまうのだ。

社会立場の高いところ、つまり大新聞地上波テレビなどの既存マスコミであれば常識的であることはむしろ好ましい。しかし、とにかくネット再生数や閲覧数を稼ぐということを目指す上では、つまらないものゴミだ。

その点、右派というかネトウヨの言説は素晴らしい。

よく小説宣伝文句に「最後にすべてがひっくり返る」だのなんだのといったものがあるが、ネトウヨ言説にはコペルニクス的転回というかパラダイムシフトというか、そういった類の面白さに満ちている。

例えば、「これまでの常識日本太平洋戦争朝鮮半島侵略した加害者である」に対して「真実韓国捏造された被害解決済み問題蒸し返し続けて日本たかっている」が提示されるというのは、従来の加害ー被害関係性が正反対に逆転するものであり、目が覚めるような面白さがある。自分子どもの頃オカルト番組の「実はアポロは月に行っていない!」という内容を見てワクワク心躍らせていたが、それに通ずるものがあると言っていいだろう。

しかもこれは単に面白いだけではない。ネトウヨ言説においてほぼ必ず語られるのが既存マスコミ教科書教師への批判だ。ネトウヨにハマれば、「世間の連中はマスコミ教科書洗脳されて間違った常識を信じ込んでいるが、自分真実を知っている」という圧倒的情報強者感覚を得ることができるのだ。これは実に気持ちがいい。専門家アカウント突撃して「もっと勉強してください」とか言ってしまえるほどのものすごい自己肯定感を得られる。

左派言説だと「マイノリティは困っていてマジョリティ配慮すべき」というマジョリティとしてはいささか居心地の悪い認識が語られるのに対し、ネトウヨ言説なら上記のひっくり返しを発動して「マイノリティマイノリティ特権をゴリ押ししてくるのでマジョリティである我々はそれに抵抗しなければならない」という具合にむしろマジョリティこそが被害であると言ってくれるというのもいい。自分加害者側にいるように言われるよりも被害者側にいるように言われた方が誰だって気分がいい。

以上のように、ネトウヨ言説は面白いし気持ちいい。対して左派言説はつまらないし自分が責められてるような居心地の悪さすらある。

インターネットという、正しさや妥当さという基準がまともに機能せず、どれだけ多くの人間に受け入れられたかという数字こそが重要な真に「民主的」な空間において、どちらがより良いものなのかは火を見るより明らかであろう。

なので、インターネット大衆化した現代において世間はいくらか右に行くし、お笑い界の芸人たちも特別人間ではなく世間のひとりひとりである以上、お笑いいくらか右に行くことになる。

お笑いとはこういうものからお笑いは右に行くんだ!」というふうに考えるよりも、このように考えた方が実態に近いのではないかなと自分は考えている。

2023-03-25

ChatGPTなどが幅効かすようになるとますます人間要求されるようになるもの

質問力」だな。

何でも自動で答えてくれるようなテクノロジーがあらわれたとしても、自分の疑問を言語化できないと話にならない。

動画配信はお店の醤油さしペロペロしちゃうようなアタマの弱い子でも容易にアップロードできるくらいに簡便になったか大衆化したけど、AIはせいぜい「今日の天気教えて」「音楽かけて」程度からさほど発展しそうにないような気がする。

2023-03-21

anond:20230321111633

無産オタクは黙って金を稼いでクオリティの高いオタクに金を貢げば良いんだよ。

生産者様に生活費を献上するために自分人生を使う尊さに気づけよ。

どうせお前ソシャゲ重課金者を完全に下に見てるだろ?

ただの絵に年100万とか使うのは頭おかしいって。

でもアイツらがそうやって業界に金を送り込み続けるから業界が存続できてるんだよ。

金を稼いで、生産者を養う。

パトロンって聞いたことがないか

あるよな?

美術社会の授業でも多分習うよな。

それをやるんだよ創作活動能力がないオタクは。

「俺が稼いだ金で筆を握ってるやつがまたすごい作品を作ったぞ。どうだ俺の目利きは凄いだろう」で承認欲求を満たすんだよ。

それをしてきた奴らがいたから多くの芸術が後世に残されたんだ。

単に証明写真代わりやプロパガンダのためばかりに描かれてねえんだよ昔の絵も。

完全に誰かの趣味のために描かれてるのも多くある。

大衆化したって本質は変わらねえよ。

皆が皆で金出しあってクリエイター生活を支えるんだよ。

株式会社みたいなもんだよクリエイター業ってのは、創作能力がないなら自分の好きな作家筆頭株主を目指して稼ぐんだよ。

稼いで貢ぐなんてカルト宗教見て―でダサイと思ってるのか?

カルト宗教がダセーのは稼いだ金の使い方がセンスのない金ピカ像とか声優だけ豪華で脚本ゴミクズ映画に使うからだよ。

養われている教祖が生み出すエンタメクオリティ詐欺る前提でしか作られてないしょーもないものからだよ。

そんな連中と違って現世利益も来世利益無視して単にいいなと思ったもの貢ぐんだよ。

から金を稼ぐんだよ。

無産は金を稼ぐ。

それでいい。

稼ぐために努力しろ中途半端に筆を取って中途半端作品を作るよりも、貢ぐために金を稼げ。

そのための技術を磨け。

2023-03-15

anond:20230314152105

ポケモンに興奮する程度で別れるくらいなんだから、今の無職相手の方がちょうどいいんじゃね?

高学歴の優秀な人は大体おかし性癖があるよ。変な性癖ゼロの奴なんてほぼいないしキモいのが当たり前

努力家は性欲強いらしいし毎日勉強バイトで頑張り続けてれば捌け口がおかしくなる

ニート無能な人のように文化を楽しみ豊かな情緒を育んで人間関係時間を費やしまくって大衆化する暇なんてないから、感性感覚も尖ってる


低学歴底辺ニート童貞には「自分は他の女性と付き合える」という自信がない

唯一受け入れてくれる女性を逃したら、あとはもう生涯独身、性の喜びおじさんまっしぐらだと本人は思ってるから、一生尽くしてくれるだろうね

自信を得たら本人の素質次第なので分からないけど

お金目当てというより、俺みたいな人間のちんぽを受け入れてくれる唯一の存在だとは思われてるだろうね

2023-02-28

英語学習法とかにブクマ付けまくるインテリぶったはてブはどこに行ってしまったんだろうな

幼稚園落ちた日本死ねあたりから大衆化、低年齢化、偏った思想人間流入が合わせて起こってきた感じがする

2023-02-21

タイパってZ世代のイキった恥ずかしい思想みたいに思われてるけど

40代50代だってエリート層は時間効率考えて生きてる人間多いけどな。

知的階級の行動戦略一般大衆化した結果に過ぎないと思う。

2023-02-20

anond:20230220100916

音楽家人間国宝だろ

でもそいつらは0.1円まで実際に格下げされた

漫画家大衆化してしまったんだから10円まで格下げされてもいいはず

というかジャンププラスは多分1話一回最後まで読まれて3円ぐらいしか入ってないと思うぞすでに

2023-02-09

スペクターサウンドを256倍楽しむ方法

 日本では'76年に、フィレス・レーベル作品がまとめて再発売されたことがありましたが、ボックス形式としては本邦初で、しかCDボックスとしては今回が世界初ということになります。また同時に、<ヒーズ・ア・レベル>という、関係者インタビューを中心にした本が白夜書房から発売されます。それを読みながらこのBOXを聞きますと512倍楽しく聞けることを保証します。

 では、時代を追って解説していきます

テディー・ベアーズ

 1958年17才にして彼は”スター”でした。この後ポップス歴史を彩ることになるクリスタルズロネッツキャロル・キングバリーマンビーチ・ボーイズビートルズの誰よりも先に<NO.1ヒット>を持っていた!、このことが良くも悪くもスペクターのその後の人生を決定づけたと思いますポップス史上、#1ヒットを星の数ほど作り続けたリーバー&ストラーや、ジョージマーチンも、自らの#1ヒットはなく、このことが彼を単に<プロデューサー>の範疇では捉えられない最大の理由です。<彼を知ることは、彼を愛することだ>というデビュー曲の<彼>は、もちろんスペクター本人の意味で、そこには強引さ、傲慢さも感じられますが、実はそれが力強くもあり、<スターの要素>そのものだともいえます。彼の仕事ぶりを評して、全てを自分一色に染めてしまう、という批判をよく聞きますが、これはことの本質理解してい居ない人の発言です。かれは<裏方>ではなく<スター>なのです!それを、アーティストの持ち味を引き出すのがプロデューサー仕事だ、という常識的意味で彼を捉えようとするから批判的になるのです。彼こそが<スター>で、誰が歌おうか演奏しようが、他の人は全て脇役なのです。単に映画監督と言う視点ヒッチコックを捉えるとおもしろ解釈は生まれない、というのにも似ています。(誰が主演でもヒッチの映画になります黒沢さんもそうですね。)

 デビューアルバムTEDDY BEARS SING」のB-1「I DON'T NEED YOU ANYMORE」の<ステレオバージョン>はナントリードボーカル女の子の声が左で、真ん中がフィルコーラスしかも、ところどころリードボーカルの3倍くらいの大きさでコーラスが<邪魔をする>といってもいいほどの前代未聞のバランス!です。

 デビューからしてこうなのですから自己主張とかワガママなどという、なまやさしいことではないのです。

SCHOOLもの

 のちにブラックミュージックにのめり込んでいった彼ですが、スタートは白人ポップスでした。まずは自らのヴォーカリストギターリスト、および作曲家としての才能を試すところからはじめた、というところでしょうか。'50年代後半は、まだ黒人音楽一般的ではありませんでしたが、若者の間では熱狂的な指示を得ていました。スペクターもいろいろな黒人アーティストを聞いていたようですが、こと自分デビューに関しては、世間的に穏便な方法をとったところなど<奇[...]

 また'50年代中期には「暴力教室」をはじめ「HIGHSCHOOL CONFIDENTIAL」など<怒れる若者>をテーマにした映画が続々と作られ、その代表としてJ・ディーンが登場し、代表作が「理由なき反抗」-REBEL WITHOUT A CAUSE -でした。このように、当時の若者キーワードの一つは<REBEL>であり、「乱暴者」のマーロン・ブランドのような皮ジャン、サングラスバイクというスタイル流行しました。

 彼のでデビューソングはたしかに<学園もの>でしたが、それまでの、例えばドリス・デイの「先生お気に入り」調のホンワカしたものではなく、女の子自分の想いを直接的、また積極的に<ナゼわかってくれないの?>と切々と歌い上げるというのは冬至若者フィーリングにピッタシきたようです。実はこの手法スペクター特有の<ソフィスティケーションの中の直接性>というもので、彼を理会する上で大事ことなのです。

ガレージサウンド

 ある程度、あるいはそれ以上の音楽素養がなければミュージシャン作曲家になれなかったジャズと違って、ギター1本あればだれでもロックンローラーになれる、というのがロック時代でした。子供技術を会得して成長し、大人の仲間入りをするのがジャズだとすると、ロックは、子供子供のままで音楽ができるというのが特徴でした。ヒョットしたらオレにもなれるかもしれないと、多くのシロウトがわれもわれもと参加したことが、音楽単純化拍車をかけました。ジャズ豊満でふくよか、とすると、R&Rは骨と皮だけといえましょう。ジャズ大人音楽で、背景はナイトクラブ女性お酒が似合いましたが、子供音楽として誕生したR&Rの背景に一番ピッタリだったのはナント、<ガレージ>でした。

 麻雀同様4人(あるいは3人)いればすぐにできたのがR&Rの特徴でしたが、ニュー・ヨークのようにせまいところで大声を上げれば、お母さんに怒鳴られるだけですからストリートへ出るわけです。50'sのDoo Wapブームの背景は街角ストリート・コーナーが似合ったわけです。

 それにくらべて土地の広大な中西部西海岸は車がなければ不便なので、当選、どこの家にもガレージがあり、ここが若者の格好の練習場所となりました(蛇足ですが、今の日本ロックサウンドの背景は<貸しスタジオ>--密室--ではないでしょうか?)。さて、楽器感覚でどうにか弾けますが、作曲というのは簡単そうでもやはり多少の音楽素養必要です。しかし、若者の、なんでもいいからR&Rをやりたい!という想いはこんなことではくじけません。骨と皮だけのロックを、さらに皮も捨てて骨だけにしたのです。それが<ギターインストゥルメンタル>でした。これは、楽器感覚的にかき鳴らすだけですから、とりあえずだれにでもできました。ジャズ単純化ロックとすれば、これはさらに、ロック単純化で、その極致であったわけです。

 これが<ガレージサウンド>の正体でしたが、この時代呼応するかのように、新しく生まれ現象がありました。それは、録音機が少しずつ普及し始め、ガレージ居間などでの<ホームレコーディング>が行われるようになったことです。そして、デモテープのような、ある意味では乱暴

チャートに登場するようになり、まさに音楽大衆化が、内容だけではなく、音質までにも及んだのです(エルビスバディ・ホリーデビュー曲地方の、オヤジさんが社長、オカミさん専務、というような町工場風のスタジオで録音したものです)。

 それまでの録音は、演奏者と録音技師ガラスを隔てて別々の仕事場でした。技師演奏者にマイクの使い方を指導することはあっても、演奏者の方が技師に注文をつけるというケースはめったにありませんでした。しかし、ホームレコーディング特有の、機械いじりの好きな少年の思い付きや、また機材不足からひねりだした斬新な工夫は、新しいサウンド母体となるのです。

 スペクターは、テディー・ベアーズの録音の時からスタジオ内と調整室を行ったり来たりして、録音技師を困らせていたようですから、コダワリの姿勢最初からのようです(口述しますが、後年よくいわれるワグナー好きやソウルミュージックの追求というのは、スターありがちな<後付け>である、と私は考えています)。

 このホームレコーディングが、実は<スペクターサウンド>の根幹なのです!<BACK TO MONO>の意味もこのことなので、一つのかたまり大人数、熱気、乱雑の中の整理、複雑の単純化、そして<ホーム>、これが彼の求めたものでした。かたまりは<MONO>、大人数はミュージシャンの数、熱は<ハルブレインドラム>、整理は<J・ニッチェアレンジ>、単純化は<L・レビンミックス>、そしてホームは<西海岸>、これがスペクターサウンドの中味の分析ですが、詳しくはこれも後述します。

インストマニア

 この当時のロックンロール少年と同じく、スペクターギター少年でした。本名フィル・ハーヴェイとしてインストレコードも発表しています。また'58、'59年はインストロックの当たり年で、チャンプ栖の「TEQUILA!」が#1になったり、B・ホリーのインスト版ともいえるファイヤーボールズ、リンクレイ、そしてジョニーハリケーンズサント&ジョニーサンディー・ネルソン(「TO KNOW HIM~」のドラムデビュー前の彼です)、そして極め付きはギターインスト王者、デュアン・エディーの登場でした。

 日本ではなぜか、ほとんど評価されませんでしたが、ギターリストとして一番の人気とヒットのあった人で、そのサウンドユニークさとポップ・シーンへの影響は大きいものがありました。またイギリスでの人気は特に異常で、'60年の人気投票では1位でした(すごい!)。近年リバイバル・ヒットした「PETER GUN」などは後の<007シリーズ>や<バットマン>のもとになったともいえますし、日本では未公開の映画「BECAUSE THEY'RE YOUNG」のテーマは、彼の"トワンギー・ギター"と流麗なストリングスとのコンビネーションは、すぐアル・カイオラが取り入れて「荒野の7人」となって登場、西部劇インストテーマの基本形となりました。また「ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」のジョージマーチン楽団の「リンゴテーマ」も、まさにD・エディーのマネジャープロデューサーレスター・シルで、テディー・ベアーズの録音の際、隣のスタジオ仕事をしていて知り合ったといわれ、この人と出会ってなければ<スペクターサウンド>はこの世に存在しなかったといえるほど重大な出会いでした。

 シルはこの時すでにスペクタープロデューサー向きであることを見抜き、早速契約を結び、最初に買った曲のタイトルナント「BE MY GIRL!」。

 スペクターについては、まわりにいた人に才能があったので、本人にそう才能があったわけではない、という人もいますが、これは間違いです。確かにまわりにいた人々は有能でした。しかし、彼はプロデューサーとして一番重要な要素である<何をやりたいのか>ということが明確にありました。それは前にも述べましたがいろいろな意味での<直接性>というテーマを持っていたことです。これはもちろんR&Rのイディオム佐野元春調)ですが、荒々しいサウンドの中の直接性より、スペクターポップスに折り込んだ直接性の方がより<暴力的>ですらありました。

 例えば、R&Rの時代になって<BE>という動詞で始まるビッグ・ヒットは「BE MY BABY」が第1号です(BE CAREFUL~などの慣用句を除く)。簡単なようですが、作る側にまわってみると、これが簡単に言い切れるものではないのです。まさにこれをスパッと言い切れるのが<スター>なのです。「TO KNOW HIM~」の断定と「BE」の命令。このシェイクスピア調の、時代がかったともいえる口調が、逆に新味を呼んだのではないでしょうか。この大時代的で、且つ直接的な手法は「I WANT TO HOLD YOUR HAND」(ユーモアの点ではJ&Pの方が数段上ですネ!)に共通したものを感じます

 シルと契約直後、スペクターはD・エディのセッション見学しています。さっそく実地訓練をさせようというシルの計らいで、時は'59年の4月の後半でした。この年のエディーの最大のヒットは6月に発売された「FORTY MILES OF BAD ROAD」(9位)で、この曲はナントベースドラムだけをイントロでフィーチャーした、ポップス史上初のヒット曲>なのです。さて、ベースドラムイントロといえば「BE MY BABY」ですが、この2曲の因果関係についての疑問を、10年ほど前の<ニュー・ミュージック・マガジン>で発表したことがありましたが、時期的にはこの推論が成り立つようです。が、モチロン、その因果については全く憶測の域は出ておりません。

 エディーのスタジオは1トラックテープレコーダーが1台しかないという粗末な設備ながら、そのエコーを駆使してのサウンド作りは、特に録音にはうるさかった若き日のスペクターには刺激的な体験だったと思われます。トワンギー・サウンド秘密であった水道管やドラム缶をエコー使用するという一風変わった手法は(そのためシルは何10個もドラム缶を買い、しかも一番響きのいい缶を探したといいますスペクターが興味を持たなかったはずはありません。

 そのような多彩な録音技術を駆使していた人は、D・エディー・サウンド製作者<リー・ヘイズルウッド>でした(エンジニアはエディー・ブラケット)。ヘイズルウッドといえばナンシー・シナトラとのデュエットアストロノーツの「太陽の彼方に」の作者として日本ではおなじみですが、エディーのプロデューサーとして最初評価された人なのです。

中したスペクターは、一瞬たりともヘイズルウッドの背後から離れなかった>と発言しています

憧れのリーバー&ストラー

 その後シルは、スペクタープロデューサーにすべく、今度はニュー・ヨークリーバー&ストラーのもとへ送り込みました。’60年代代表的なコンビレノンマッカートニーとすれば、’50年代リーバー&ストラー時代で、ロックビジネスを目指す人々にとっての目標でした。スペクター学校の先輩でもあった彼らのデビューに一役買っていたのが、これまたレスター・シルでした。シルがマネージャーをしていたコースターズをきっかけに、ドリフターズ、そしてエルビスへの曲提供プロデュースを行い、初のR&Rにおける独立プロデューサーとしての地位確立したのがこの二人なのです。

 スペクターにとって、このニュー・ヨークでの修行時代の最大の収穫はベン・E・キングヒット曲「SPANISH HARLEM」をJ・リーバーと共作できたことでしょう。これはR&Rビジネスへの切符を手に入れた、つまり、お墨付をもらったということ......って、最大の自信となったことは疑う余地はあり.....

 ま.... ドリフターズの「THERE GOES MY BABY」...にストリングスをフィーチャーする手法を....ことも<スペクターサウンド>への引金になったと、私は思います。その手法プロデュースしたジーン・ピットニーの「EVERY BREATH I TAKE」は、全くドリフターズ調でしたが、すでに<スペクターサウンド>は出来上がっていた、ともいえる、本家を凌ぐ作品でした。<ゴフィン&キング>との最初作品でしたが、この日のセッションにはリーバー&ストラーをはじめ、B・バカラック、B・マン&C・ウェイル、アルド出版社代表のD・カーシュナーら、そうそうたる顔ぶれが集まったといいます。そしてこの作品が、ここに集まった全ての人にスペクターの印象を強く与えることとなり、一緒の仕事が始まるわけです。特にこの曲で印象深いのはドラムフレーズですが、G・ゴフィンの証言によれば、フィルドラマーゲイリーチェスターに指示をして、それが実に的確だった、ということです。

 この修行時代にすでに、J・ニッチェやH・ブレインがいなくても、これだけのものを作っていたことは見落とせません。スペクターサウンドを作ったのはやはり彼なのです。

 この曲は残念ながら大ヒットにはなりませんでしたが、来たるべき<スペクター時代>の幕開けを飾るにふさわしい素晴らしい曲でした。

 また、この頃、レスター・シルとリー・ヘイズルウッドは共同活動を解消、スペクターは新たなパートナー、いわば後釜としてシルと関係を結び、それが二人の頭文字を合わせた<PHIL+LES>の誕生となりました(シルとヘイズルウッドのレーベル名は二人の息子の頭文字から<GREG+MARK>というものでした)。

ガールグループ

 '60年代初めにシュレルズがキャロル・キングの名作<WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW

....きっかけに、ガール Permalink | 記事への反応(0) | 09:24

2023-01-09

はてブっていつからオススメサイトを紹介し合うスレ」になったんだ?

違うだろ。

「皆があとで読むために自由ブクマしてたらそれが被ってしまったサイト確認できるページ」にすぎなかっただろ。

本来の使い道を間違ってるぞ。

今のはてブがやっているのは互助会文化大衆化じゃないか

毒されるなよ。

そうやってあとで読むのとは無関係ブクマして今どき喜ばれるのは増田だけだぞ。

2023-01-05

ポルノグラフティって名前バンドは令和にはもう許されないだろうな

ロック大衆化した。

SEX MACHINEGUNSなんて以ての外だ。

奴らが紅白に出ることはもう一生ない。

セカオワのように大衆に媚びるべきだった

2023-01-04

anond:20230104222519

人工子宮によって生物学的には完全な男女平等が実現した時にどうなるのか気になる

妊娠する必要がなくなった時に結婚大衆化するのか、それともより嗜好性の高いものになるのか

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