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はてなキーワード: 性善説とは

2024-07-19

anond:20240719052516

言わんとしてることは分からないでもないが、それは陰謀論感はあるものの、やはり偏見と呼ぶべきだろう。

陰謀論とは、悪意のある人間が出てくるものを指す。

そして陰謀論を避けるには、❶ 性善説ハンロンの剃刀 この二つを揃えればいい。

人間は滅多に悪意を持つものではないし、むしろ無知からくる行動が悪く映る場合が多い。

与党だって・・・いや止そう。

今のは冗談だが実際、ヒトの悪意の陰に怯えるのをストップする思考の習慣が、自分ニュートラルにするのさ。

2024-07-12

https://anond.hatelabo.jp/20240712184211  続き

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(16)

nippon.com版

 英国首相チャーチルはかつて「民主政は最悪の政治形態だ。ただし、過去の他のすべての政治形態を除いては」と語った。なぜ民主政は「最悪」なのか。それは運用が極めて困難な政体からである民主政は「合理的思考する市民」が多く存在することを前提にした制度である有権者の多数が「まともな大人」でないと、民主政簡単衆愚政に堕す。だから民主政は人々に向かって「お願いだから大人になってくれ」と懇請する。市民に向かって政治的成熟を求める政体民主政の他にはない。

 

 

内田ブログ

 英国首相チャーチルはかつて「民主政は最悪の政治形態だ。ただし、過去の他のすべての政治形態を除いては」と語った。なぜ民主政は「最悪」なのか。それは運用がきわめて困難な政体からである民主政は「合理的思考する市民」が多く存在することを前提にした制度である有権者の多数が「まともな大人」でないと、民主政簡単衆愚政に堕す。だから民主政は人々に向かって「お願いだから大人になってくれ」と懇請する。民主政有権者に向かって「いまあるあなたとは違う人間になってくれ」と懇請するのである。「よけいなお世話だ」と腹を立てる有権者がいても不思議はない。そして、実際に多数の有権者が「大人になってくれ」という制度からの懇請に腹を立てて「オレはオレのままでいいんだよ。オレはオレが大好きなんだ」と口を突き出すようになったことで民主政は終わりに近づいている。

 市民に向かって政治的成熟を求める政体民主政の他にはない。

 

 

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(17)

nippon.com版

 帝政王政貴族政も寡頭政も、どれも「市民が幼稚で愚鈍である方が統治コストが安く上がる政体である。だから、これらの政体市民に向かって「成熟するな」というメッセージを送る。「難しいことは考えなくていい。考える仕事私たち支配者が代わって行うから、お前たちは愚鈍のままでいい」という甘い言葉を送り続ける。中国の歴史書・十八史略に登場する、「帝力なんぞわれにあらんや」とうそぶいて、自分支配されていることさえ気づかなかった「鼓腹撃壌」の老人こそ愚民理想である

 

 

内田ブログ

 帝政王政貴族政も寡頭政も、どれも「市民が幼稚で愚鈍である方が統治コストが安く上がる政体である。だから、これらの政体市民に向かってさまざまな機会に「成熟するな」というメッセージを送る。「難しいことは考えなくていい。考える仕事私たち支配者が代わって行うから、お前たちは愚鈍のままでいい」という甘い言葉を送り続ける。「帝力なんぞわれにあらんや」とうそぶいて、自分支配されていることさえ気づかなかった「鼓腹撃壌」の老人こそ愚民理想である

 

 

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(18)

nippon.com版

 その中にあって、民主政けが市民を甘やかさない。市民に対して「大人になれ」という面倒な仕事押し付ける。だから民主政は嫌われるのである

 

 

内田ブログ

 その中にあって、民主政けが市民を甘やかさない。市民に対して「大人になれ」という面倒な仕事押し付ける。だから民主政は嫌われるのである

 

 

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(19)

nippon.com版

(無し)

 

 

内田ブログ

 たぶんこれから民主政は嫌われ続けるだろう。有権者たちが「あなたがたは今あるがままでよいのです。成熟する必要も、自己刷新する必要もありません」という甘ったるいメッセージを言い交わしているうちに民主政は終わるのである

 

 

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(20)

nippon.com版

 今回の選挙の混乱の再発防止のために、一部から立候補時の供託金を高額に引き上げることや推薦人を一定数確保することを立候補の条件とする案も出ている。だが、私は立候補を困難にする条件をつけることには原則的には反対である。一部の「性善説制度をハックする人たち」を何とかするために、今私たち享受している政治的自由を規制すべきではない。

というのは、性悪説に基づいても、違法行為も完全にシャットアウトできるシステムを作ることは可能だし、それに類するものを作ってみても、システム設計と維持に膨大なコストがかかり、かつ効果は大してない。「ハッカー」というのは「穴を見つける専門家」なのである性悪説シフトすることが民主政プラスをもたらすことはない。

規制を設けるなら、法律で網をかけ監視や取り締まりをしなければならず、システム構築に膨大なコスト必要になる。だが規制を設けても、相手は新たな穴を探してくる。おそらく終わりなきいたちごっこになるが、これによって民主主義に関する新たな価値を生み出すことは無い。

 

 

内田ブログ

(無し)

 

 

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(21) 最終部分

nippon.com版

 私たちなすべきなのは、「市民社会の常識」を再生させることである。「君がやっていること、それは非常識だよ」という言明が、現実に強い規制力を持っていれば、法律を作る必要はない。

米国では2016年の大統領選挙の時、ワシントンポスト紙が候補者たちのステートメントファクトチェックをかけて、「ピノキオ」という単位でその真実含有量を表示したことがあった。「一部誤認や事実つまみ食い」が1ピノキオ、重大な言い落としや誇張は2ピノキオ、重大な事実誤認や明白な矛盾は3ピノキオ、大うそが4ピノキオ前大統領ドナルド・トランプ氏は「底なしピノキオ」の称号を贈られた。信頼できるファクトチェッカーがその威信をかけて「誰が真実を語っているのか」を査定するならば、法的規制は要らない。

今回の都知事選が改めて示したのは、「常識あるまともな大人」が一定存在しなければ、民主政は持たないということである。今は「大人になれ」も「礼儀正しくあれ」も「非常識であるのは恥だ」も、どれも強い指南力を持つメッセージではなくなってしまったが、それでも私はこれからも忍耐強くそう言い続けるつもりである

 

 

内田ブログ

(無し)

 

 

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内田樹によって書かれた都知事選に関する2つの記事比較

nippon.com版の方が先に書かれたので、nippon.com版→内田ブログ版の順に掲載

適宜改行等を加えた。

 

 

nippon.com版

https://www.nippon.com/ja/in-depth/d01018/

 

 

内田ブログ

http://blog.tatsuru.com/2024/07/12_0846.html

 

 

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(01)

nippon.com版

 今回の都知事選では、「選挙民主主義の根幹をなす営みである」という認識が崩れてしまったという印象を受けた。選挙というのは有権者自分たち立場代表する公人を、法を制定する場に送り込む貴重な機会であるという基本的認識が今の日本からは失われつつあるようだ。

 

 

内田ブログ

 今回の都知事選では、選挙民主主義の根幹を為す営みであるという認識がかなり深刻な崩れ方をしているという印象を受けた。選挙というのは有権者自分たち立場代表する代議員を選ぶ貴重な機会であるという認識日本からは失われつつあるようだ。

 

 

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(02)

nippon.com版

 知事選当選者は1人に限られるのに「NHKから国民を守る党NHK党)」が関連団体を含め24人の候補擁立した。そして24人分の掲示板の枠に同一のポスターを貼るなど“掲示板ジャック”をした。NHK党は、一定額を寄付した人にポスターを張る権利譲渡する行為にも及んだ。掲示板には選挙関係ない人物動物写真サイト誘導する2次元バーコードなども張り出された。NHK党以外の候補も「表現の自由への規制はやめろ」と書いたわいせつ写真入りポスターを張り出すなど、目を疑うような行為があった。政見放送も含め、注目を集めて動画サイトなどのフォロワーにつなげるなど、選挙を単なる売名や金もうけに利用しようとする候補者が多数登場した。

 

 

内田ブログ

(無し)

 

 

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(03)

nippon.com版

(無し)

 

 

内田ブログ

 投票する人たちは「自分たち利益をもたらす政策を実現してくれる人」を選ぶのではなく、「自分と同じ部族の属する人」に投票しているように私には見えた。自分と「ケミストリー」が似ている人間であるなら、その幼児性や性格の歪みも「込み」で受け入れようとしている。だから、仮に投票の結果、自分生活が苦しくなっても、世の中がより住みにくくなっても、それは「自分の属する部族」が政治権力行使したこと帰結から別に文句はない。

 自分自身にとってこの社会がより住みよくなることよりも「自分のような人間たちから成る部族」が権力や財貨を得ることの方が優先する。これが「アイデンティティーポリティクス」の実態である

 

 自分幼児的で、利己的で、偏狭で、攻撃的な人間だと思ったら、かつてならそれは「成熟」へのインセンティブになった。「もっとちゃんとした大人になろう」と思った。でも、今は違う。今は「そういう自分がけっこう好き」だとカミングアウトすることの方が人間的で、端的に「よいこと」だとされる時代なのだ

 正直言って、私には意味がわからない。この人たちはそんなに自分が好きなのか。そんなに同じ自分のままでいたいのか。私は同じ人間のままでいるなんてまっぴらである。息苦しいし、不自由だし、何より退屈で仕方がない。「自分自身に釘付けにされていること」をエマニュエル・レヴィナスは考えられる限り最も苦痛体験だと書いていた。私もまったくそうだと思う。そもそも自分自分しかあり得ないことの不快」を推力として、生物はここまで進化してきたのではないのだろうか。単細胞生物単細胞生物であることに自足していたら話はそこで「おしまいである。だからアイデンティティー固執する人たちを見ていると、私は奇妙な生き物を見ているような気になる。なぜ「そんなに自分自身でいたい」のか。自分であることにうんざりすることがないのだろうか?いや、ほんとに。率直にそう訊きたいのだ。

 

 選挙の話をしているところだった。

 

 今回の都知事選では、選挙を単なる売名や金儲けに利用しようとする候補者が多数登場した。

 

 

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(04)

nippon.com版

 公職選挙法に限らず、私たち社会制度の多くは「性善説」あるいは「市民は総じて常識的振る舞うはずだ」という仮定の下に設計運営されている。でも、「性善説」の制度は隙間だらけである。その隙を「ハック」すれば、簡単自己利益を確保できる。候補者にさまざまな特権保証されている選挙という機会を利用しても、私利私欲を追求したり、代議制民主主義のもの嘲弄(ちょうろう)したりすることは可能である。そのことを今回の選挙は明らかにした。もう「性善説」は立ち行かなくなったらしい。

 

 

内田ブログ

 公選法に限らず、私たち社会制度の多くは「性善説」あるいは「市民は総じて常識的にふるまうはずだ」という仮定のもとに設計運営されている。でも、「性善説」の制度は隙間だらけである。その隙を「ハック」すれば、目端のきいた人間なら誰でも簡単自己利益を確保できる。候補者にさまざまな特権保証されている選挙という機会を利用しても、私利私欲を追求したり、代議制民主主義のもの嘲弄することは可能である。そのことを今回の選挙は明らかにした。もう「性善説」は立ち行かなくなったらしい。

 

 

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(05)

nippon.com版

 だが、選挙がこれだけ軽視されるに至ったのは2012年以後の安倍晋三氏、菅義偉氏、岸田文雄氏の3代の首相による自民党政権立法府軽視が原因であると私は考えている。

 

 

内田ブログ

 だが、選挙がこれだけ軽視されるに至ったのは2012年以後の安倍、菅、岸田三代の自民党政権立法府軽視が一因だと私は考えている。

 

 

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(06)

nippon.com版

 日本国憲法では立法府が「国権の最高機関」とされているが、安倍政権以来、自民党政権行政府立法府より上位に置くことにひとかたならぬ努力をしてきた。その結果、国政の根幹にかかわる重要な事案がしばしば国会審議を経ずに閣議だけで決定され、野党が激しく反対する法案強行採決された。国会審議は実質的には意味を持たない「形式的セレモニーであるように見せかけることに自民党政権は極めて熱心だった。

 

 

内田ブログ

 日本国憲法では立法府が「国権の最高機関」とされているが、安倍政権以来、行政府立法府より上位に置くことに自民党政権はひとかたならぬ努力をしてきた。その結果、国政の根幹にかかわる重要な事案がしばしば国会審議を経ずに閣議だけで決定され、野党がはげしく反対する法案強行採決された。国会審議は実質的には意味を持たない「形式的セレモニーであるように見せかけることに自民党政権はきわめて熱心だった。

 

 

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(07)

nippon.com版

 安倍首相は「私は立法府の長である」という言い間違いを繰り返し口にした。これはおそらく「議席過半数を占める政党総裁自由立法ができる」という彼自身の実感を洩(も)らしたものであろう。だが、法律を制定する立法府の長が、法律執行する行政府の長を兼ねる政体のことを「独裁制」と呼ぶのである。つまり、彼は「私は独裁者だ」という民主主義精神全否定する言明を繰り返していたことになる。

 

 

内田ブログ

 安倍首相は「私は立法府の長である」という言い間違いを繰り返し口にした。これはおそらく「議席過半数を占める政党総裁自由立法ができる」という彼自身の実感を洩らしたものであろう。だが、法律を制定する立法府の長が、法律執行する行政府の長を兼ねる政体のことを「独裁制」と呼ぶのである。つまり、彼は「私は独裁者だ」という民主主義精神全否定する言明を繰り返していたことになる。

 

 

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(08)

nippon.com版

 現行憲法下で独裁制を実現するために、差し当たり最も有効なのは立法府威信を低下させること」である有権者の多くが「国会機能していない」「国会審議は無内容なセレモニーにすぎない」「国会議員選良ではなく、私利私欲を優先する人間だ」という印象を抱けば、民主政事実上終わる。

 

 

内田ブログ

 現行憲法下で独裁制を実現するために、さしあたり最も有効なのは立法府威信を低下させること」である有権者の多くが「国会機能していない」「国会審議は無内容なセレモニーに過ぎない」「国会議員選良ではなく、私利私欲を優先する人間だ」という印象を抱けば、民主政事実上終わる。

 

 

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(09)

nippon.com版

 だからこそ、自民党はこの12年間、国会議員は(自党の議員を含めて)知性的にも倫理的にも「普通市民以下かも知れない」という印象を扶植することに並々ならぬ努力をしてきたのである。そして、それに成功した。知性においても徳性においても「平均以下」の議員たちを大量に生み出すことで、自民党政党としては使い物にならなくなったが、その代償に立法府威信を踏みにじることには見事な成功を収めた。

 

 

内田ブログ

 だからこそ、自民党はこの12年間、国会議員は(自党の議員を含めて)知性的にも倫理的にも「ふつう市民以下かも知れない」という印象を扶植することになみなみならぬ努力をしてきたのである。そして、それに成功した。知性においても徳性においても「平均以下」の議員たちを大量に生み出すことで、自民党政党としては使い物にならなくなったが、その代償に立法府威信を踏みにじることにはみごとな成功を収めた。

 

 

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(10)

nippon.com版

 その帰結が、「代議制民主主義嘲弄する」人々が選挙立候補し、彼らに投票する多くの有権者が少なから存在するという今の選挙現実である

 

 

内田ブログ

 その帰結が、「代議制民主主義嘲弄する」人々が選挙立候補し、彼らに投票する多くの有権者が少なから存在するという今の選挙現実である

 

 

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(11)

nippon.com版

 NHK党は、暴露ユーチューバー有罪判決を受けたガーシー(本名・東谷義和)元参院議員国会に送り込むなど、国会威信国会議員権威を下げることにきわめて熱心であったが、これは彼らの独創ではない。自民党が始めたゲームを加速しただけである

 

 

内田ブログ

(無し)

 

 

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(12)

nippon.com版

 今回の都知事選で2位につけた石丸伸二氏も前職の広島県安芸高田市長時代市議会と繰り返し対決し、市議会機能していないことを訴え続けてネット上の注目を集めた。これも「立法者」と「行政者」は対立関係にあり、「行政者」が上位にあるべきだという、安倍首相体現してきた「独裁志向路線を忠実に踏まえている。

 

 

内田ブログ

 今回の都知事選で二位につけた石丸伸二候補安芸高田市長時代市議会と繰り返し対決し、市議会機能していないことを訴え続けてネット上の注目を集めた。「立法者」と「行政者」は対立関係にあり、「行政者」が上位にあるべきだという、安倍首相体現してきた「独裁志向路線を彼は忠実に踏まえている。

 

 

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(13)

nippon.com版

 日本維新の会も「独裁志向」では変わらない。「議員の数を減らせ」という提言は「無駄コストカットする」合理的政策のように聞こえるが、実際には「さまざまな政治立場代表者が議会議論するのは時間無駄だ。首長に全権委任しろ」という意味しかない。

 

 

内田ブログ

 維新の会も「独裁志向」では変わらない。「議員の数を減らせ」という提言は「無駄コストカットする」合理的政策のように聞こえるが、実際には「さまざまな政治立場代表者が議会議論するのは時間無駄だ。首長に全権委任しろ」という意味しかない。

 

 

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(14)

nippon.com版

自民党派閥裏金問題は、国会議員たちがその地位を利用して平然と法律を破っている事実を白日の下にさらした。この事件は「国会議員はろくな人間ではない」という民主主義空洞化するメッセージと、「政権に近い議員であれば、法律を犯しても処罰されない」という法の支配空洞化するメッセージを二つ同時に発信していた。

 

 

内田ブログ

 自民党裏金問題は、国会議員たちがその地位を利用して平然と法律を破っている事実を白日の下にさらした。この事件は「国会議員はろくな人間ではない」という民主主義空洞化するメッセージと、「政権に近い議員であれば、法律を犯しても処罰されない」という法の支配空洞化するメッセージを二つ同時に発信していた。

 

 

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(15)

nippon.com版

 このメッセージを「警告」として受けとった人は「今のままではいけない」と思って政治改革を目指すだろうが、このメッセージを「現状報告」として受けとった人は「民主政は終わった」という虚無感に蝕(むしば)まれてへたり込んでしまうだろう。そして、どうやら日本人の相当数は、この事件ニュースを「世の中とはそういうものだ」という諦念と共に受け止めたように見える。

 

 

内田ブログ

 このメッセージを「警告」として受けとった人は「今のままではいけない」と思って政治改革をめざすだろうが、このメッセージを「現状報告」として受けとった人は「民主政は終わった」という虚無感に蝕まれるだけだろう。そして、日本人の相当数は、このニュースを「世の中とはそういうものだ」という諦念と共に受け止めたように私には見える。

 

 

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nippon.com版

 英国首相チャーチルはかつて「民主政は最悪の政治形態だ。ただし、過去の他のすべての政治形態を除いては」と語った。なぜ民主政は「最悪」なのか。それは運用が極めて困難な政体からである民主政は「合理的思考する市民」が多く存在することを前提にした制度である有権者の多数が「まともな大人」でないと、民主政簡単衆愚政に堕す。だから民主政は人々に向かって「お願いだから大人になってくれ」と懇請する。市民に向かって政治成熟を求める政体民主政の他にはない。

 

 

内田ブログ

 英国首相チャーチルはかつて「民主政は最悪の政治形態だ。ただし、過去の他のすべての政治形態を除いては」と語った。なぜ民主政は「最悪」なのか。それは運用がきわめて困難な政体からである民主政は「合理的思考する市民」が多く存在することを前提にした制度であるPermalink | 記事への反応(1) | 18:42

AI内田◯氏のコラム

今回の東京都知事選では、蓮舫候補者とその陣営の行動は、民主主義の根幹を揺るがすものだったと感じざるを得ません。事前運動を行い、戸別訪問を繰り返し、違法なビラを都内に大量に撒くなど、公職選挙法無視した行為が目立ちました。

そもそも選挙というのは、有権者自分たち代表を選び、政治に対して責任を持つ貴重な機会です。しかし、蓮舫候補者とその陣営はその機会を私利私欲のために利用しようとしました。このような行動は、民主主義のもの嘲弄し、有権者の信頼を大きく損なうものです。

蓮舫候補者が行った行為は、民主主義本質理解していないことの表れです。選挙は公平で透明な手続きによって行われるべきであり、違法行為によって結果を左右しようとすることは許されません。こうした行為が横行すると、選挙意味が失われ、政治への信頼が低下します。

さらに、私たち社会制度は「性善説」に基づいて設計されていますが、蓮舫候補者の行動はその隙間を「ハック」しようとするものです。彼らの行動は、制度脆弱性を露呈させ、私たちがどれだけ容易に自己利益を追求できるかを示しました。これにより、民主主義本質が問われる事態となっています

このような行動を見過ごすことはできません。私たちは、選挙重要性を再認識し、公正で透明な選挙が行われるように努める必要があります民主主義市民成熟を前提とする政体です。市民一人一人が自らの責任を果たし、政治に対して真摯に向き合うことが求められます

選挙の話に戻りますが、今回の都知事選における蓮舫候補者の行動は、民主主義原則に反するものであり、深く憂慮すべき事態です。民主主義は、理性的市民が多く存在することを前提としています蓮舫候補者とその陣営の行動は、その前提を覆し、民主主義未来に対して大きな挑戦を投げかけています私たちは、この挑戦に対して断固として立ち向かい民主主義原則を守り抜く必要があります

2024-07-11

anond:20240711115323

どさくさにまぎれて夫婦別姓をそこに並べるのキッツ

あと性善説意味間違えてるし

anond:20240710183125

移民難民参政権夫婦別姓ジェンダーレスも同じで、性善説のお花畑としてはすばらしい主張なんだよ

ただ、そのすばらしい制度を悪い奴が悪用するとどうなるかって話で

花畑の人たちは、これまで悪用について指摘すると、そういう指摘は差別だと切り捨ててきた

それが、悪用の結果が直接自分たちの脅威になる、性自認に関してだけヒステリックデメリットを叫んでいる

これまでお花畑だったしっぺ返しがきただけって話なんだよ

2024-07-10

スパーンと気持ちよく詰め替えたい増田住まい耐え亀つく余地キトンーパス回文

おはようございます

最近マーケット電子価格表示端末があるじゃない。

電子ペーパーの。

一瞬で切り替えられるやつ。

まあそんな電子価格表示端末じゃなくてもだけど紙のでもだけど

本体と詰め合わせとか

違うメーカーの同じものだとかの比較参照に

たとえば100ミリリットル辺りの価格が表示されているのよね。

それ見て大きい方買う方がわりとお得感感じるときがあってやったー!ってなるんだけど

洗濯洗剤のさ

液体何たらの本体と詰め替え用でどちらが安いかな?って

通常詰め替え用の方がたくさん入っていて安いと感じるお得感を思うに想像するじゃない

想像できる生物人間だけだって言うぐらいのレヴェルで。

比較したら

詰め替え用を買うよりも本体を買う方が100ミリリットル辺りの底辺かける高さ割る2とは全然関係なく、

本体だけまた買った方が安いという

なにこの矛盾したやつ!って思っちゃったわ。

詰め替え用はパッケージ簡素でだけどたくさん入っていますよ!ってのがウリじゃあいの?

たぶん私その100ミリリットル辺りの価格比較が表示されていなかったら、

もれなく詰め替え用の方を買って詰め替えていたわ。

だけど本体の方が安いとなるとやっぱり数十円でもそっち買っちゃうわよね。

何この現象?って思うけど、

あれその比較の表示がなければ、

価格をよく見ない層に、

あ!詰め替え用の方が絶対にお得だよね!って何も考えずに手に取るそんな消費者ターゲットにしていると思うと

なかなかやるわね!って思うのよ。

でも賢さを1つ得るためにはやっぱり比較検討法をここで試してみて

見比べてみると、

そう言うことだったのよね。

へー!って思っちゃったわ。

かいって、

もう手に取って買い物カゴに入れた途端に値段のことを忘れちゃってるから

その商品がその商品タグ価格レジちゃんと正しく通るのかまではみんな見てないか

そこまではチェックしてないのよね。

手に取ってそこでお安く買えた!って思うだけで人は満足なのよ。

きっと。

かにレジで全部の会計を終えてレシート見て

果たして本当にその詰め替え用洗剤がその時の本体より高い値段なのか安い値段なのか分からないじゃない。

みんなあの陳列棚の値段を信じてるけど

今思ったらその価格で本当にレジ通ってるの?って

まああまりにもそんな乖離していたら

お店はお客さんに怒られると思うんだけど、

まあ実際の所はどうなのかしら?

持ち間違っていたら洗濯洗剤だけにプロの驚き屋も驚きの白さ!って言わざるを得ないわよね。

そのぐらい私も驚くわ。

陳列棚の値段と実際にレジ通した物の値段が同じかどうかまではチェックしなくない?

だいたいは合っているんだろうという性善説に基づいているところもあるわよね。

あと毎回思うんだけどそして何回もここでも書いているかも知れないんだけど、

詰め替え用のもの

そうね、

洗剤に限らず何でも今の流行

詰め替えても本体のケースとかの容器に3分の2ぐらいまでしか詰め替えられない

容器すりきりいっぱいに詰め替えられない

なんか気持ちよくない詰め替え用のやつあるじゃない。

あれもうさ

1対1の量で詰め替え用のものを詰め替えたら本体がぱんぱんに満載されるような気持ちよさが欲しいわ。

それこそ詰め替え用の真髄だと思うの。

あんまり未だかつてそんな気持ちいい詰め替え用のものって見たことないか

ちゃん本体と詰め替え用のもの

1対1のやつでたらもの凄く気持ちいいんだけどなぁって

そうすると本当にプロの驚き屋も驚きの白さ!ってその詰め替えた洗剤を驚いてくれるはずだと思うのよね。

私もそのぐらい詰め替えで驚きたいわ!

そしたら多少高くても詰め替え用の方を買うもの

うふふ。


今日朝ご飯

ジューシーミックスサンドしました。

ミックスだけどトマトフレッシュものが入っていて美味しいサンドイッチの朝を迎えたわ。

美味しくいただきました。

デトックスウォーター

水出しルイボスティーウォーラー

お手軽すぎて簡単にこしらえておいておけるから

この時期の朝でも夜でもゴクゴク飲みたい私にちょうどピッタリよ!

もっと大きなボトルで作れるようにしたいわね。

量産よ量産。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2024-07-03

anond:20240703201455

女の中だって意味もなく発生するイジメなんて死ぬほどあるもんね。加害欲がある人は確実に女性でも居るとは思う。

望みもしてないし理性でもわかってるのに抑えなければいけない加害欲が元々あるってしんどいね。返信してくれた増田、とてもまともで良い人そうだから元々そう言う欲が内側にあって、思想とか関係なく消せないものならしんどいだろうなぁと想像した。

投稿した増田意見しかなくて申し訳ないけど、自分は加害欲本当にないかも。

しろ家族かに性善説で生きすぎてて怖い、もう少し周りを疑ったり警戒したりして欲しいって言われる。

競争も嫌い。お金を得るために仕方ないとはわかってても偉くなりたいと思えない。誰かを傷つけたりすると自分も傷つくから傷つけたくない。

やっぱ色んな人いるもんだよね。

2024-07-02

anond:20240702081200

報道する権利報道しない権利フリーダム行使する奴らが多過ぎて社会混乱を引き起こしているし、エロ表現の氾濫も手が付けられないところまで来ている。

報道エロ表現も、等しくしっかり法規制すべきだよ。性善説に基づいて最大限の自由を与えていい時代はもう終わっている。

2024-06-26

プロ出身者・機械学習出身者の問題コード

https://anond.hatelabo.jp/20240625191650

プロ出身者だけじゃなく、機械学習出身者も問題コードが多い

印象の問題ではなく実際に下記のようなコードが多い

念のため言っておくと底辺大や文系出身プログラマーも同様の傾向にある

正常系しか意識していない

一番多いのはコレで異常系の動作を全く意識していない

入力値に想定外のものが入ることを考えていなかったりI/Oに関わるエラーについても配慮がない

エラーが出たらとにかくtry-catchしてログ吐いて終わり」

ならまだマシな方で、「握りつぶして処理続行」みたいなことも平気でやる

「ここの処理でエラーログが出てるから対処よろしく

対処しました!(握りつぶし)」

とか滅茶苦茶多い

セキュリティに関する意識が低い

異常系の話と被るけど基本的性善説コード書くのでセキュリティの不備がめちゃくちゃ多い

API作らせてもリクエストの内容を信用して実装するしサニタイズチェックもしない

サーバー作らせてもroot共通ユーザーだけで運用するしファイル管理も滅茶苦茶

とにかく「目の前に与えられた課題を解く」だけのコードなので他のことに関する配慮が全く無い

定義しないし配慮しない

TypeScript使わせてもanyだらけだし、JavaとかだとObjectだらけ

うちはPythonでは型は使わないけど命名規則担保してるのにそれもガン無視実装する

結果としてできあがるのは

「一応、正常系では動いているけれど他の入力が来たときにどうなるか分からないし誰も修正できない」

っていうコード

最近はそういうコードはChatGPTにぶち込んで型付けて貰ったりするけど

8割ぐらいの確率でChatGPTも型付けできない状態になっててお手上げになる

コピペコードが異常に多い

ネット検索したコードコピペ、ではなくて

自分で書いたコードコピペめっちゃ多い

全く同じ処理なのにメソッド化しないでコピペしてたり

一部の変数を切り出すだけでメソッド化できるのにコピペしてる

そりゃ動くし性能も変わらないけど後でバグがあったり変更するときにすげー困る

これもChatGPTにぶち込んで「共通的な処理をメソッド化して」って言うとやってくれるのでめっちゃ便利

結果が出るだけでクソ遅い(機械学習出身者)

同じファイルをオンメモリに3回ぐらいロードしたり

ほぼ同じDBへの問い合わせが10回ぐらい走ってたり

クソ重いwhileループになってるメソッドフレンドリーに何回も呼び出したり

とにかく「最終的に出来上がるものが良好であれば時間がかかっても構わない」的なコードが非常に多い

プロ系はこういう人はあんまりいないんだが機械学習出身者はマジでこれ

彼らはデータを解析したり優秀なモデルを作るために頑張ってきたので継続的に処理負荷を減らす、みたいなことに意識が回ってくれない

「これはPoCですから

とか言うんだけど誰でも分かるようなクソ遅いコード書いておいて

「ここの処理は時間かかります

とかしれっと言ってくる

2024-06-24

底辺人間とは何か

金が無いことでも頭が悪いことでも無くて、「 性善説で接してはいけない相手」の事だと思う

2024-06-22

東京都知事選のあれを見ていると、表現の自由性善説運用はするのはもう無理なんじゃない?

シコザルだからエロ規制はできればして欲しくないけど、あんなのを赦す為に使われる表現の自由なら、もう手放してもいいかと思い始めている

なぁに日本から表現の自由がなくなってエロ規制されたら、空いた市場をどこかの国が埋めてくれるよ

ニッチは必ず埋まるものから

2024-06-21

新興宗教候補が乱立し始めた頃から選挙が壊されていくように感じてきた。米国大統領選おかしくなった。いかにも民主主義の敗北を感じさせる。民主主義自体性善説に基づいているのを意識しないわけにはいかない。中国選挙をやらない理由が良く分かる。

私は日本選挙信頼性が揺らいていると言ってきた。投票引換券を売る学生が実際に出現したのに、なぜ何十年も同じ旧態依然とした本人確認しかしないのか?なぜ開票所のチェックを厳重にしないのか?投票率が低いことより、選挙制度が崩壊しようとしていることの方が百万倍危機的なのに、マスメディアは楽しそうに見ているだけだ。最も稼げるコンテンツ崩壊させて喜ぶほど、この増田も含めたsns中の人間は腐り切っている。

2024-06-14

anond:20240614091047

リベラルってのは簡単にいうと、「人間は頭がいい、そして進歩する」と思ってる人種だ。

往々にして「人間」が「私」に切り替わるやつがいるが、まぁそれはそれとして。

それに対して保守は、人間は愚かで信用できず、進歩などしない、という考えなわけだ。

 

リベラル臭のする便所はこのように楽天的性善説に基づいているので、

例えば中国人が便座に靴で乗って用を足すなどのことを想定していない。

感染症などの危険を避けたければ、リベラル臭のする便所にはまず立ち入らないことだ。

2024-06-07

anond:20240604225603

お客様は神様です」で勘違いした馬鹿客と同じで「夢の国」では夢が叶う(自分わがままがまかり通る)と勘違いする客もいるってこった

性善説でなんとか成り立つ宣伝の仕方してたんだから今は大変だよね

2024-05-25

Twitter発言したい気持ちが何一つなくなって久しいけれど、他人性善説的な期待をしてしまわないようにTwitter自体は定期的に見るようにしている。特にバズったツイートコメント欄は詳らかに読み込んでいる。

2024-05-22

車って性善説に頼りすぎじゃない?

運転手ちょっと悪意を持つだけで人を傷つけられるシステムって、おかしくない?

かに法律で縛られてるけどさ、逃げ切ればバレないわけだし

実際当て逃げひき逃げはたくさん起きてるし

なんかおかしくない?

性善説に頼りすぎだバグみたいな乗り物だと思う

2024-05-19

anond:20240107224248

10年くらい前の話なので、ここのおっさん達は現在40~50代くらいになっている。今よりかは男女交際が盛んだった時代を生きたおっさんだ。しらんけど。

から私が付き合ったおっさんが全員童貞非モテってわけじゃないよ。

↑”女と付き合ってる時点で陰キャではない”みたいなコメントがあったので。たしかにそうだね。

なぜ、ちょっとアレなおじさんが好きだったのか

①私は性善説過激派だった

最初からアレな人はいない。なにか背景があるはず。生い立ちを知れば、やさぐれた原因が紐解けるはずだと思っていた。

そして、幼少期のトラウマなどについては、かなり仲良くならないと聞くことができない。

②私は以下のような仮説を持っていた。~みんなステータス100理論

Aさん:顔90/性格10/知能0

Bさん:顔10/性格80/知能10

Cさん:顔0/性格0/知能0/ウルトラQ100

ダメっぽい人のほうが、なにか隠しステータスがあるのではないか?というワクワクがあった。

男性自分ネガティブキャンペーンになるようなことは、完全に舐めきった女にしかさない。

失敗談・懺悔主義思想など。

→これは若い男性が言うのと、40代が言うのとでは重みが全然違うのだ。

若い男子は、失敗談を聞いても悲壮感に欠けるし、主義思想は今後変わる可能性が高い。

でも、ちょっとアレなおじ様であれば・・・どんなふうに歳をとってきたか、今度どんなふうに歳をとっていくか、想像することができる。

こんな人が、ゆくゆくはスーパー店員無駄にキレる客になるのかな・・・と想像したり、

この人はファッションセンスけが変わらないまま歳だけとっていくのかな・・・と想像するのが興味深かった。

自分人生の糧になるか?という側面では、何の成果も!!得られませんでした!!

若い男性だと、とっかえひっかえしにくい。噂が広がりそう。

女友達でも同じことはできるけど、友人を私のフィールドワークサンプルにすることには罪悪感があった。

→ので、対価として若い女の体を提供できる、おアレなおじ様が一番都合がよかった。

2024-05-14

あなたはどっち?】「好き」に理由があるor「嫌い」に理由がある

 だいぶ前に、ふとした拍子に「好きな作品なら理由が言えるはずだ」と言ったら、「逆でしょ。嫌いなものには理由があるけど好きなものには理由がない」と返されて考え方の違いに驚いたことがある。

 その時はそれも筋が通っていると感じたからそれ以上は踏み込まなかったが、思い返すにまだ腑に落ちないものがある。

 それは、結局突き詰めて考えると、自分が「好きなものには理由がある」と言う場合、加点法を念頭に置いているからだ。

 

加点法と減点法

 一般的に加点法と減点法ということを言うとき、加点法の方が分別があるとか生産的だとか言う。

 そして加点法で言うならば、「好きな理由」を上げていくことが評価スタンダードでなければいけない。

 となれば、逆に「嫌いなことに理由がある」という考え方は、減点法であり、非生産的な考え方であると言えるはずだ。

 しかし一方で、「好きなものはなんとなく好きで、特に嫌いな理由があるときだけ嫌い」というのも穏当な理屈であるように見える。

 この、論理の噛み合わない感じが、自分の中でまだ消化しきれない。

 「好きなものには理由がある」という加点法的な考え方に対して、「嫌いなものにこそ理由がある」という減点法的に見える考え方は間違っていると言えるのか。

 

「嫌い」ってどこまで嫌いなのか

 ひとつ重要ポイントとして、「嫌いなもの理由がある」という場合の「嫌い」というのがどこまでのことを意味するのかがあると思う。

 「好きなもの理由がある」自分にとって、「好きでないもの」は「どうでもいいもの」だ。特に価値がない、なくて良いけどあっても別に無視するだけのもの

 それは加点法で考える限り当然のことで、加点法で点がつかないものスタート地点の0。そこから上がりもしないが下がりもしない。ある意味ニュートラル

 なので、「理由があるくらい嫌い」と言う場合、逆にそんなに嫌うほどのものってどれだけあるんだろうと思う。

 虫が嫌いとか食べ物の味が受け付けないとかならわかるが、芸術作品など一般的存在に対してそこまで嫌うということは、単純に珍しいものなのではないか

 その場合、「嫌いなことに理由がある」という人は、「嫌いな物はほとんどないかほとんどのものが少し好き」になるのか、「嫌いなところが目についてアレもコレも嫌い」になるのか、どっちなのだろう。

 というところが、分かれ目になる気がする。

 

「好きなことに理由がある」のか「嫌いなことに理由がある」のか、普通はどっちが多いのか?

 結局、普通はどっちが多いのだろう。「好きな理由があるから好きになる」ことが普通だと考える人。「嫌いなものには理由があるけど、好きな理由特にない」という人。

 後者場合、その「嫌い」はどこまでのものを指すのか? あれも嫌いこれも嫌いで、好きな物以外は嫌いだらけという生きづらい人ならかわいそうだけど、特にこれといった理由がなければ何でも楽しめる、というポジティブな人も多いのだろうか。

 また、これは加点法と減点法という観点で語って良いものなのだろうか。一般論としての加点法と減点法の善し悪しに関する議論と、どう論じ分ければ良いのだろうか?

 疑問は尽きない。なんか尻切れとんぼ

 

追記

 自分で整理してみて思ったけど、「嫌いには理由があるけど、好きには理由がない」って、恋愛理屈みたいに聞こえるね。

 自分ものを好きになるって評価するってことだから加点法が誠実だと思ってしまうけど、「好きには理由がない」っていう考え方は、もしかするともっとロマンチックものを求めてるのかも知れない。

 

追記2

 いろいろ意見がきてますね。

 「嫌いなことには理由をつけないと失礼」という意見が多く、考えたこともなかったので驚きました。

 自分にとっては嫌い(というよりどうでも良い)理由説明しないといけないか? 大抵のことは大抵の人にはどうでも良いのがデフォルトだろ? と思ってしまうので、そういう感覚がありませんでした。例えば、鬼滅の刃に興味がない、見る気がない、っていうのに理由がなきゃいけないのかな? 子供向けの漫画大人になって読む方にこそ強い理由がいらない? って思う。(「評判なので試しに読んでみる」は十分な理由範囲として。それでも「興味ない」の方が強くても別に普通だよね、くらいの感覚。ちなみに増田は連載を斜め読みした。)

 ただ、「嫌いに理由をつける人はすべてのことがうっすら好き」はほんとか? とコメントを見てると思うw これを言う人の言い回し博愛主義者に見えないw

 以下に、興味深かったブコメを並べます

 加点法は性悪説というのは、確かにと思った。自分は「すべてのものの90%はカスである」がデフォだと思っているので(カスであっても存在否定しない)。

 面白いね!

2024-05-11

anond:20240511071257

そのブーム来てほしい

今の警察って

「男が女に手をあげるなんてよっぽどのことがあったんだろう」って感じで男擁護

「なんだかんだいって男は女には手をあげないもの」みたいな性善説が罷り通ってるから良くない

 

ブームが来て

警察世間常識

「男は自分の強さを誇示するために無駄に女を殺すもの

って方に変わればいいと思う

2024-05-09

赤ブーのあれは本当に気の毒だけど、今のネットに渦巻く異性嫌悪感情を見ると、特定性別に偏りがちなイベントにその逆側の性別が参加するのを許容するのは双方にとってリスクが高いのも確か(女性はヤリモクのナンパヤローによる性被害男性はその場にいたと言うだけで晒される名誉毀損)、その辺を性善説を前提に制限をかけないのは主催の落ち度じゃないかなぁと思う。

女性専用車両や、プリクラの男禁止と同じく、女性向けの同人イベント男性の参加、接近を禁じた方が丸い気がする。

2024-04-26

もう駄目かもしれない

連休前と先駆けてパチンコに行き、結果-50k負けてきた。

こんな馬鹿な俺を笑ってほしい。

30半ばにもなって彼女も居らず、毎日9時から17時の工場勤務。一日誰とも口を利かずに終わる日なんてざらにある。

元々趣味なく、これまで何かに熱中するようなことがない人生だった。今ではパチンコが唯一の趣味と呼べるのかもしれない。

かといって大勝ちしたところで使い道はなく、ソープ行って居酒屋で一杯するのが関の山だ。

今年に入ってから一度、驚くほど勝てた日があった。

その日もソープに行った。土曜の夕方。馴染みの店だった。指名したのは一番若い子。初指名だった。

くつろぐようにと案内された黒革のソファで待ち、並びには50近くに見えるスーツ姿の男と、大学生ぐらいのカジュアルな格好をした青年が居た。

ようやく俺の名前が呼ばれると立ち上がり、迎えに来た嬢が一瞬眉をしかめる。俺はそれを見逃さなかった。

こちらへどうそ、と嬢はにこやかに俺を案内する。俺の一歩前を歩き、手は握りらない。踵は少し擦り減っていて、俺の靴と同じように。

靴を脱いで部屋に入ると嬢は俺に抱き着いて来る。キスをすると、洗い場に向かい、体を洗うために衣服を脱ぐ。

俺を担当する嬢にはいつも刺青がある。それは顔に彫り込まれ、”笑顔”という刺青を俺は絶えず目に入れる。

嬢は俺を座らせ、身体を洗いながら「どんなお仕事をしているんですか?」と聞いてくる。

俺は適当に嘘をつき、嬢はそうなんですね~と頷く。

ここの女は大抵の男を馬鹿だと思っており、俺も大抵の女を馬鹿だと思っているので、ちょうど釣り合いがつく。

俺たちの会話に齟齬はなく、スムーズで、旧知の仲のようだ。

からときどき俺は自分というものを見失いそうになる。挿入し、快楽に浸るその瞬間でさえ俺は自分のことを俯瞰するように考え、すべてが馬鹿らしく思えることがあった。まるで彼女刺青が俺の肌にまで浸透してきたかのように。

年齢のせいかもしれない。

去年のGW,俺は帰省した。久々の帰省だった。

地元の駅に着いたのは昼頃で、家までそれほど遠くないので歩くことにした。

遠くない、といっても徒歩で1時間ほどは掛かり、それでも町の様子が変わっていないかかめて歩くのも悪くないなと思えたのだ。

道すがら、偶然高校の時の同級生に出くわした。

彼は(Aとしよう)記憶のままの顔をしており、今も裸眼で、当時の面影を深く残していた。

Aは俺だとすぐに気づいたようで、声をかけてきたのは向こうからだった。最初、親し気に近況等を話しながらも何処かそわそわした様子を見せ、一段落つくと口を閉じた。一間を開け、勢いをつけて口を開けると本題と言わんばかりに「そういえばさ~」とAはにやけながら言った。

お前の姉ちゃん、今、風俗で働いてるだろ?

え?と口に出した。そんなことは知らない。

俺に構わずAは片手の指で輪を作ると、もう一方の手の指をその輪に通し、それを繰り返して見せた。

俺はこの歳になって、性善説存在しないことを再認識した。

その様子をAの隣で観ていた青年が戒め、すみませんと俺に言った。彼は眼鏡をかけた青年で、面識はなく、そのことに気付いたのか「Aの弟です」と彼はそのあとすぐ自己紹介をした。

失礼なことをしてすみません。そう言いながら弟は含み笑いを持たせ、軽く頭を下げ、それから俺たちは別れた。

実家の前に着くと俺は家に入るのを躊躇った。その場で行ったり来たりを繰り返していると家から姉が出ていて「何してんの?」と言われた。

数年ぶりの再会だったがの姉の印象は記憶通りで、40前にしては若々しく見えた。

俺は姉の目を見れなかった。どうかした?と聞かれ、最初は答える気にはなれなかったが根負けして「Aに会った」とだけ伝えた。

姉は「ああ…」とだけ言い、それから二人とも黙り込んだ。実家の前の道路で、しばらく二人で立ち尽くしていた。

ここに居ても仕方がないから、と姉は家に入るようにと促してくる。

渋々俺は姉の後に続いて家の中に入ると両親は縮こまったように見え、リビングは昔よりも広々と見えた。がらんとしていて、実際に物もなくなっている。

自分の部屋に行ってみると家を出た時のままで、時代に取り残されたように変わっていなかった。

このうち、壊すから。いつの間にか姉が戸口に立っていて、俺にそう言った。動揺の同様の色を見取ったのか、建て替えるってことだからと姉は言う。

から、この部屋の物もどうするのかちゃんと決めといて。どうでもいい。と俺は言った。

場所がないように思えて俺は散歩に出かけた。行く当てはない。ぶらぶら歩いていると一軒のパチンコ屋が目に入った。ずいぶんと昔からある店舗だった。

まだあるのかと感慨深くなり、中に入ると安堵感がどっしり現れた。俺は日が暮れるまで打った。最終的には-1kで終わり、少し歩くと明かりが見えた。

それはブックオフだった。学生の時と比べると俺は本をまったく読まなくなっていた。漫画すら読まず、気になる漫画があればYouTubeで調べ、そこで得られる情報だけで十分に満足していた。

から本を売っている場所を訪れること自体が本当に久々なことだった。どうして入ったのか?なんとなくだったと思う。

店内を歩いていると一冊の本が目に入った。

それはエミリーディキンスンの『続自然と愛と孤独と』という本だった。

俺はエミリーディキンスンなんて全く知らないし、手に取るまでこれが詩集であることさえ知らなかった。

それでも気付くと俺はこの本を持ってレジへと向かっていた。まるで俺に残された唯一の良心がそうさせたように。

定価1100円と書かれている本を俺は1000円で買い、それから暗くなった夜道を歩いて帰った。

リビングに入ると両親の姿はなく、テーブルの上には料理けが置かれている。ちょうど姉がお風呂から出てきたようで頭にタオルをかけて歩いてきた。

おかえり。どこ行っていたの?と聞かれたので俺はブックオフと答えた。

ブックオフ?珍しい。と姉は言った。

テーブル一角にあぐらをかくように座り、頭のタオルを撫でるようにして髪を拭いた。

その光景中学の時の姉に見えて俺は一瞬泣きそうになる。

とうさんとかあさんはもう寝たから。ごはん、まだでしょ?と姉がいい、俺は頷いた。

じゃあ一緒に食べよっか、と姉がいい、俺は頷いた。

食事が終わり、自分の部屋に入り、自分のベッドで久々に横になると俺は買ってきた本を袋から取り出した。

仰向けに寝そべり、適当にページを開いた。111ページ。そこにはこう書いてあった。

私はあなたと暮らせない

これが人の世というもの

そして「人生」はあちら側の

俺は本文を読むのも忘れて、あの嬢のことを思い出していた。俺は酔っていたのだ。

嬢の笑みが脳裏に浮かび、その顔が一瞬、姉になった。

俺は本を閉じ、横に置くと、深く深呼吸をした。目を閉じ、祈りたかった。

しかし誰かを救うために祈るには、俺はもう歳を取り過ぎていたのかもしれない。

おそらく今年のGWは帰らないだろう。

俺はもう駄目かもしれない。

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