はてなキーワード: シンセサイザーとは
先日、引っ越しのために物件を探している中で、マンションの規約に「当物件は楽器の持ち込み・演奏は禁止しております」とあるのを見た。
まぁよくあるやつだなと思っていたのだが、よくよく考えるとこれって可能なのだろうか?
もちろん、世間一般の常識の範囲でというのは理解しているが、規約の言葉をそのまま受け取ると仮定してちょっと考えてみる。
ドラムセットやグランドピアノ、アコギなどは容易に理解できそうだ。
DTMが一般的になったこの世の中、例えばピアノの音を出すことができるデバイスは無数にある。
どこまでが楽器と言えるのだろうか?
MIDIキーボードは見た目はピアノの見た目をしているが、それが問題なのだろうか?
音を鳴らしているのはパソコンの方でMIDIキーボード自体は音を鳴らす機能はないがそれを含めて楽器というのだろうか?
そうした場合、普通のキーボードでも擬似的に鍵盤として演奏することができるのでこれもだめなのか。
ルンバなんかもハックして音楽を再生することができてしまうのでだめ。
スピーカーがついている電子機器はほとんど楽器としても使えるのでだめになるのか。
もっと言えばモーターがあればPWM信号を制御して音階やリズムを鳴らすことができる。
さらに、電気自身をプラズマにして音楽を再生するなんて楽器も最近Youtube等でよく見る。テスラコイルのやつ。
なるほど、電気もだめだ。
打楽器という側面をみると、叩いたりして音が出るものもだめだろうな。
床や壁はどうか?
床や壁も叩いたり踏み鳴らしたりしてリズムを奏でることができる。
QueenのWe will rock youの冒頭リズムは床の踏み鳴らしと手拍子によって構成されているのはご存知のとおりだ。
どうしよう、家具も建物も存在できなくなって土地にテントでも張るしかなくなってしまった。
いや、テントもフレームに生地が貼ってあるという視点ではほぼドラムじゃないか。これもだめ。
人間はどうか?
さっきWe will rock youで手拍子してたな。
ヒューマンビートボックスなんかも問題になりそうだ。
当然歌も発声もできない。
そもそも空気が存在するから音が伝搬して問題なのでは、という気もする。
やっぱりこの規約は無理がありそうだ。
昨日、昭和世代と現代を比較したダウンタウンの特番で、取説無しの抜き打ちで20代男性出演者がレコードプレーヤーでドーナツレコード?を再生させるまでを苦戦していたんだけど(下手すると壊しそうなぐらい苦戦してた)、昭和当時の女子や主婦ぐらいの年齢の女性でさえレコードプレーヤーを使いこなせれてるというのもあって意外だった。(偏見だが、機械音痴が多いのが昭和の女子だろうから。それで平成生まれ世代が機器操作で負けていたっていう。)
それで、当時の昭和の女子学生や主婦でも多数が使えこなせてたが、ゆとり世代の若者とか平成初期生まれの男性ですら、今の機器みたいにちょっとの手探りだけでは動かせれない昔の機器って、他に何がある?
自分で候補を考えてみたが、やっぱり「レコードプレーヤー」が難易度といい知名度といいバランスが良い塩梅。なので、そのあたりを基準にすると「撮影完了後フィルムの手巻きが必要な頃の(銀塩?)カメラ」ぐらいしか「レコードプレーヤー」の次候補として浮かばない。
ちなみに、除いた候補例として、
ちなみに「令和の人が知ったかで使うことができない平成の家電機器」がもしあったら、
がいい塩梅だと思う。
いやわかる、MS OfficeとかAdobeは業界標準だしファイル互換でインポートとかも楽だ。
ただまぁその万人へ必須か?と言われたら圧倒的にそれが必須じゃない仕事をしている人のほうが多い。
何なら仕事じゃなくて趣味レベルであるならばなおさらMS OfficeとかAdobeとか業界標準ソフトウェアじゃなくても良くなっちゃう。
ということで、ありきたりなシェアウェア代替オープンソースソフトウェアのリストを作ってみた。
ド定番中のド定番、オープンソースのオフィススイートだ。
MS Officeじゃなくて良い人はLibreofficeかGoogleのクラウドのヤツを使ってる。
やはり主に使われるのはワープロソフトのWriterと表計算ソフトのCalcとプレゼンテーションソフトのImpressだが、MS Accessの代替として挙げられるBaseは厳密な意味で代替とはならないためMS Accessの代替を無料でゲットしてやろうと考える人が陥りがちの罠だ。
まぁただデータベースのフロントエンドソフトとしてBaseはそこそこ使えるので、MS Accessの代替として捉えるのではなく別種のデータベースフロントエンドソフトとして割り切れば想定されることの大半ができる。
MS Visioの代替としてDrawも挙げられがちだがMS Accessの場合と同様にDrawもVisioの厳密な代替とはならないので注意が必要だ。
Adobe Illastratorの代替として挙げられがちなオープンソースのベクターグラフィックスソフトウェア。
高機能なのだがIllastratorと比較すると恐ろしいほど使いにくいUIを持っており、折角の高機能へアクセスするにはどうしたら良いのかわからないと挫折する人が多く出る。いやなんでホントこんなUIなんだ。
ただ、諦めずクソUIに付き合っていると不思議なもので人間は慣れてしまい結構自由度高くベクターグラフィックスを生成できるようになる。
Adobe Illastratorには無い長所としてSVG規格へ厳密に従うという方針で開発されているため、Illastratorで生成したSVGをWebでそのまま使うとWebブラウザで謎の描画バグにWeb屋は悩まされるがInkscapeではそれが無い。描画バグが起きるとき製作者が間違った設定を行っているか、Webブラウザ側が使っている設定に未対応な場合がほとんど。
将来的にサポートする気はあるらしいが現状はアニメーションSVGに弱いのも残念でならない。どうしてもアニメーションSVGをやりたいのであればInkscapeで生成された静止画SVGをアニメーションSVG化することを想定しているaniGenというWebベースのエディタがあるので調べてみると良い。
Adobe Photoshopの代替として挙げられがちだが、元来Web用の画像を製作するためのラスターグラフィックスソフトウェアなのでRAW現像や写真を加工するためのソフトじゃないが、本家すらその辺のことを忘れたふりをしている。
画像編集や加工で求められる基本的な機能はほぼ網羅されているが、RAW現像に関しては標準状態のままではできず、最近のAdobeが搭載している人工知能を用いた機能もないのでクラシカルなラスターグラフィックスソフトウェアと表現することもできる。
GIMPとInkscapeが使えると大半の画像製作は何とかなってしまうため一部の情報技術者寄りのギークはPhotoshopやIllastratorは触ったこともなく使えないがGIMPとInkscapeは困らない程度には扱えるというデザイナーがツッコミ入れそうなおかしなスキルセットになっていることがある。
Adobe Lightroomの代替として挙げられがちなオープンソースのRAW現像ソフトウェア。
実はdcrawというRAW現像のためのオープンソースのライブラリのフロントエンドであり、GIMPでRAW現像するために活用されるUFrawも同様にdcrawのフロントエンドであるため中身は同じだったりする。オープンソースのRAW現像ソフトウェアはdcraw使いがち。
オープンソースソフトウェアでRAW現像を賄っている人はGIMPでUFrawを活用してRAW現像するよりもUI的に使いやすいのでRaw TherapeeでRAW現像でTIFFを出力しGIMPで微調整するような使い方をしている人が多い。
オープンソースの2D CADで以前はQcadと呼ばれていた。
一部の読者はJw_cadのJWWファイルを扱うことが可能という特徴を持っているというだけで興味を惹かれてしまうのではないか。
Jw_cadとは違ってWindowsやmacOS、各種Linuxディストリビューションで動くので2D CADデータをネット上の友人知人などとやり取りしたいときに向くんじゃなかろうか?ニコニコ技術部的な遊びとか、最近流行りのルール無用JCJCタイムアタックとかで。
オープンソースの3D CADで、近年は3Dプリンターあたりの需要でよく目にするようになった。
Autodesk AutoCADやFusion 360、Dassault Systèmes SolidWorksよりも草の根では広まっており日本語でのハウツー記事もオープンソースソフトウェアとしては比較的多い印象。
シミュレーション機能はシェアウェアと比較すると弱い傾向があるものの草の根でそこまで必要か?と言われたら悩む。無料でシミュレーションやりたいならOpenFOAMにでも流し込め。
オープンソースのお絵描きに特化したラスターグラフィックスソフトウェア。
歴史的経緯ではLinux界隈でのGUIツールキットの2大巨塔にGTKとQtがあり、GTKはGIMPを作り上げるために生まれたこともありGTK側には高度なラスターグラフィックスソフトウェアが存在していたがQt側には存在していなかった。そこでGIMPの対抗としてQtを用いたKritaの開発が進められたが次第にGIMP的な画像編集ソフトウェアよりもお絵描きに特化していき現在のような性格を帯びるようになった。
SYSTEMAX ペイントツールSAIやセルシス CLIP STUDIO PAINTからの影響が強く現れており、オープンソース界隈のSAIやクリスタなどと呼ばれることがある。クリスタがそうであるようにスマートデバイスへの対応も計られAndorid OS版やChrome OS版が存在する。
ただ日本の需要を敏感に拾えるクリスタなどと比較して漫画作成機能に関してKritaは弱いと言われることがあるものの、GIMPと同様に無料とは思えない機能が充実しているのもまた事実である。
オープンソースの3DCGアニメーションソフトウェアで、非常に多機能のため何故かAdobe After Effectsの代替として挙げられることもある。
YoutubeがBlenderのYoutubeチャンネルへ広告を載せろと迫ってBlender公式がそれを拒否してYoutubeから撤退したり、庵野秀明が率いる株式会社カラーが出資したことなどオープンソース界隈でも異彩な存在感を放っており日本国内でも非常に注目されているプロジェクトだ。
ただ、初期状態では独特なUIによる使い勝手が非常に悪くユーザーが自分で使いやすい配置を模索する必要があったりタイムラインが使いにくかったりと何故オープンソースソフトウェアはUIがクソになりがちなのか?という問題にぶち当たる。
オープンソースの2DG/3DCG兼用プログラミングIDE。つまりはUnityとかみたいなやつ。
MIT Licenseでロイヤリティーフリー、開発言語はC#もしくはC++、そしてPythonライクなGDScriptで、Unityみたいにマウスでポチポチしてオブジェクトへ色んな設定を決められるので「Unityみたいのでゲーム作りたいけど運良くヒットしたときにライセンス料がなぁ」と懸念している人に役立つ。
ちなみにWiiとニンテンドーDS用向けにリリースされたSEGAゲームタイトルのソニックカラーズのSwitchやPS4などのマルチプラットフォーム移植版ソニックカラーズ アルティメットはGodotを用いて移植されているので商用でも耐えうることはSEGAが証明している。あのSEGAがソニックでだ。
オープンソースな動画編集ソフトウェア。
様々な部分で動画ライブラリのFFmpegへ依存しているためFFmepgのフロントエンドソフトとしての性格も持つ。
この手の無料の動画編集ソフトは国内だとAviUtlや近年ではBlackmagic Design DaVinci Resolveが人気だけれど、海外のオープンソース界隈ではShotcutは比較的知名度が高い。
カラーグレーディングに関して不足のない機能を有しているので高度なトランジションを用いるというよりも色を追い込むような使い方が合っているだろう。
ていうかFFmpegのフロントエンドなのでFFmpegができることは理論上なんでもできる(理論上なので追加でコマンドを叩く必要があったりするけどね)。
オープンソースのレコーディングソフトウェア。旧名称はAudacityと言われるとご存じの方も多いハズ。プライバシー問題でAudacityからプロジェクトが分岐されTenacityとして再出発することとなった。
旧Audacityは開発の主な拠点がロシアを中心に行われていたという経緯があり、現在のウクライナ-ロシア戦争へ至る前の影響からか個人情報の収集をロシア企業が行うと発表され、それに反発したユーザーらによってプロジェクトが分岐しTenacityプロジェクトが立ち上がった。
Audacity自体はVSTプラグインが動作するなど非常に高機能なレコーディングソフトウェアであったがウクライナ-ロシアの騒動に巻き込まれたと言った感じだ。
Audacityから分岐したTenacityもそのまま高機能なレコーディングソフトウェアなのでこれからはTenacityを使ったほうが色々面倒が少ないだろう。
ProToolsの代替として挙げられがちなオープンソースのDAW。非常に高機能でDAWとして求められることの大半ができるものの、これもまた通例通り最近流行りの人工知能を用いた云々かんぬんは標準状態だとできない。
Ardourプロジェクトの立ち上げをし主要開発者であるポール・デービス氏はJACK Audio Connection Kitのプロジェクトの立ち上げをし主要開発者であるという事実を伝えると驚く人がいるかも知れない。LinuxとGitのリーナス・トーバルズ的な文脈だ。
オープンソース界のFL Studioと呼ばれることもあるDAW。ステップシーケンサーを中心に作曲するタイプのDAWで電子音楽が得意。LMMSという名称はLinux Multi Media Studioの略でLinuxに端を発してマルチプラットフォーム展開をしたDAW。
オープンソースのDAWにしては珍しく初期状態から多数のソフトウェアシンセサイザープラグインが用意されておりインストールした時点で遊び始めることができるものの、オープンソースの例に漏れずクソUIを持っており使いにくい。GIMPやBlenderもそうだが1990年代後半〜2000年代前半あたりに流行したMDI(Multiple Document Interface)を未だに引きずっているためクソUIになりがちなのだ。
ググると日本国内にも意外とユーザーは居て、DTMやりたいけど初期投資は低く抑えたいみたいなユーザーが選んでいる模様。そういう需要ならLMMSの他に基本無料で全機能が使えて一部のプリセットが有料のVitalっていうソフトウェアシンセサイザーも導入しておくと延々遊べるよ。
オープンソースなWebブラウザとして非常に有名な存在。
Google率いるChromium系Webブラウザに近年物凄く押されているものの独禁法を回避するためGoogleはMozillaへ出資しているという歪な構造を持つ。
Mozillaの運営が下手すぎて資金をドブに捨てることを繰り返しているためGekkoレンダリングエンジンに未来があるのかと一部の識者から不安がられている。
Firefoxは使いやすいのか?と言われたら、それはもう好みの問題としか返せないのだがカスタマイズ性は非常に高い。
人気の高い楽器を演奏する人は、演奏させてくれる楽団を探すのが大変である。一方、上達のための情報も選べるパーツも多い。私は体格に恵まれず昔から競争を避ける習慣がついたので体格に恵まれないにも関わらずバリトンサックスを選び20年以上演奏させて頂いている。フルート、アルトサックス、クラリネット、トランペットなどメロディーを担う楽器の奏者はそのポジション数と比較して演奏人口が多いため
等の必要に迫られる。ロックバンドのエレキギターリストも似たような状況である。一方、低音管楽器奏者はどちらかというと頼まれて楽団をヘルプする形で演奏に参加する。ロックバンドではドラマーがそのような位置づけである。日本の吹奏楽文化がアマチュア管楽器奏者を大量生産しているの対し弦楽器奏者は少ないのでアマチュアオーケストラの弦楽器パートは常に人数不足という話も良く聞く。
低音管楽器。おいしい様に思えるが色々困難もある。
母艦のWindowsを仮想化してノートPCにLinux入れて接続すればいいじゃん
2022-10-08
色々あってLinuxに変えたけど、C#erが開発する上で色々不都合があってWindows今入れ直してる
Linuxのいいところ
①起動が早い
Windowsみたいなくるくるすらない。ウイルス対策ソフトすら入ってないからなんでもはやい。
なんでもワンタッチ
③無駄が少ない
UIとかもなんでも楽
基本的に無駄なことをさせないから想像通りの操作をすれば想像通りの結果になる
WINEを使って使えたVST(DTMの外部プラグイン)が2つだけ。まあ起動できたシンセサイザーさえあれば十分だから無問題ではあった
公式のAPI使うのにすらいろんなものインストールした。linuxにとっては非公式だから当たり前だけど
③開発系のアプリ、日本企業のソフトがほぼWindowsのみ対応
今時全部クラウドでビルドするから問題ないのかもしれないけど、ローカル環境ですぐに確認できないのは気になる
無料だし普通に使いやすいからメインでWindowsPCあるならサブは間違いなくLinuxにするわ
iOSはノートPC、常用使いがLinux、開発がWindows
そうしてもいいと思うぐらいのポテンシャルはあった
たった1週間しかメインとして使ってないけど、使うために奮闘してLinuxやハードウェアだけじゃなくて開発環境周りの色んなことを学べてよかった
色々あってLinuxに変えたけど、C#erが開発する上で色々不都合があってWindows今入れ直してる
Linuxのいいところ
①起動が早い
Windowsみたいなくるくるすらない。ウイルス対策ソフトすら入ってないからなんでもはやい。
なんでもワンタッチ
③無駄が少ない
UIとかもなんでも楽
基本的に無駄なことをさせないから想像通りの操作をすれば想像通りの結果になる
WINEを使って使えたVST(DTMの外部プラグイン)が2つだけ。まあ起動できたシンセサイザーさえあれば十分だから無問題ではあった
公式のAPI使うのにすらいろんなものインストールした。linuxにとっては非公式だから当たり前だけど
③開発系のアプリ、日本企業のソフトがほぼWindowsのみ対応
今時全部クラウドでビルドするから問題ないのかもしれないけど、ローカル環境ですぐに確認できないのは気になる
無料だし普通に使いやすいからメインでWindowsPCあるならサブは間違いなくLinuxにするわ
iOSはノートPC、常用使いがLinux、開発がWindows
そうしてもいいと思うぐらいのポテンシャルはあった
たった1週間しかメインとして使ってないけど、使うために奮闘してLinuxやハードウェアだけじゃなくて開発環境周りの色んなことを学べてよかった
リア充たちが楽器を振り回し歌い上げるその姿を観続けて幾星霜。
奴らがスポットライトを浴びキラキラ輝けば輝くほどオーディエンスの瞳孔は開きボクたちは暗闇へ包まれて誰の目にも映らなくなる。
あゝボクたちは楽器ができない。もしもピアノが弾けたならボクたちも少しは輝けるのだろうか。
ボクたちが楽器をやろう音楽を作ろうとするときに、陥りがちなのは頭の中のメロディや音を再現しようとすること。
それは諦めるべきことでボクたちにそんな才能がないことはボクたち自身が一番知っていることじゃないか。
こんなポエムのようなエントリに興味を持っている時点でキミはボクと同じ側であり才能のないクリエイターだ。
なぜ頭の中のメロディを再現できないのか、なぜ再現する方法を教えてくれないのか、なぜ再現してはいけないのか。
それはキミに才能がないからで、そしてボクにそれをキミへ教える才能がないからだ。
ボクたちは才能のないクリエイターだからできないんだ。
ボクたちはメロディなんて作れない、伴奏なんてできない、リズム感は絶望的、何なら音痴ですらある。
ボクたちは音楽がやりたいのに、この無駄にあるクリエイティビティを発揮したいのに、音楽に必要な要素が尽く欠けてしまっているんだ。
しかしそういうクリエイターはボクとキミだけじゃない。才能がない中で音楽をやれている人は確実に存在する。
・・・どうやって?
才能がないのであれば才能がある人が作った演奏データを活用すると良いんだ。
それこそが通称《MIDIパック》。
無償のモノも存在するし様々な音楽ジャンルに合わせた演奏データの集合体だ。楽器という括りで配布されているMIDIパックもある。
基本的には1小節〜4小節で構成されていて、小節単位で入れ替えたり切り貼りするんだ。
自分がキモチの良い音の並びをMIDIパックを活用して作ることでキミは作曲の第一歩を歩むことができてしまう。
才能のないボクたちはMIDIパックで音楽をやれば良いんだ。
DTMをやろうとググって居ると必ず出てくる楽器音源プラグイン。
ピアノ、ギター、ドラム、管楽器etc...膨大に出てきてどれが良いのかわからない。
これらを選択するための結論は1つ。良さがわからないなら使うな。
ボクたちは楽器音源プラグインの良さすらわからない。
膨大にある楽器音源プラグインの優劣すら判別が付かないので判別すること自体を諦めよう。
そんなキミへオススメなのはシンセサイザー。才能のないボクらにとっての福音だ。
先のMIDIパックでキモチの良い音の並びを作ったらシンセサイザーへ流し込み、シンセサイザーへあらかじめ備えてあるプリセットサウンドを変えてコレだと思った音を探す。
無償のソフトウェアシンセサイザーだって存在する。
無償で人気なのは「Dexed」というソフトウェアシンセサイザーで、初音ミクの服装の元ネタでもあるFMシンセサイザー「YAMAHA DX7」の音を再現することを目的として開発された。
Dexedはネット上へ膨大に情報が存在しており、才能ある人が解説していることをそのままやれば良い感じの音が鳴る。
Dexedとネット上の情報があればピアノからギター、ドラム、管楽器の音も再現できるので楽器音源プラグインの良さすらわからないボクたちの福音だ。
音楽制作環境、いわゆるDAW。
CubaseやLogicなど有名なDAWは多く存在するもののライセンス料は高価であるしボクたちが使うには高機能過ぎる。
Reaperはライセンス料が安く、なんならライセンス料を払わなくとも課金してねとスプラッシュが表示されるだけで使い続けることが出来る。
マルチプラットフォーム対応で、WindowsやMacのほかLinuxまでサポートされているのは珍しい。
欠点は楽器音源が付属しないことだけれどDexedがあるボクたちには何ら気にならない欠点だ。
こちらもDAW。
Reaperよりもライセンス料は高価なもののシンセサイザーをイジり倒すための機能が非常に豊富。何ならモジュラーシンセを内蔵していて何でもできる。
ライセンス料が未払状態だと保存ができないのが最大の欠点。
MIDIパックとシンセサイザーで音楽できることに目覚め楽しくなりすぎたのであればBitwig Studioは良い友になる。
ちなみに開発者はAbleton Liveを作っていたので「おっ?」と気になる人も居るかも知れない。
何気にコイツもマルチプラットフォーム対応でWindows、Mac、Linuxで動く。
前述したYAMAHA DX7再現のソフトウェアFMシンセサイザー。
無償のDX7系ソフトシンセならほぼ例外なく言及されがち。
今の時代Youtuberがシンセサイザーを教えてくれるので楽しく学べるかも知れない。
マルチプラットフォーム対応。
こちらも有名な無償のソフトウェアシンセサイザー。
前述したBitwig Studioの開発に関わっていた人が元来有償だったソフトシンセを無償化したもの。
非常に多機能なソフトシンセであまりにもやりすぎるとCPUへ負荷が掛かり過ぎてファンが唸るほど。
SurgeとDexedがあればDTM初心者はほぼ困らないと思われる。
マルチプラットフォーム対応。
近年EDMシーンでは定番と言うか当たり前というか使われていない楽曲を探すほうが難しいウェーブテーブル方式のシンセサイザー。
無償で使えるものの有償版は単にプリセットサウンドが無償版よりも多いというだけなので機能制限されているわけでない。というか有償版も十分に安いので課金してあげてね。
今の時代シンセサイザーをVtuberが教えてくれるので楽しく学べるかも知れない。
マルチプラットフォーム対応。
ゲーム系素材を配布する英字サイト。
クリエイティブ・コモンズベースのフィルタで検索を掛けることができCC-BYなMIDI素材(基本的に楽曲素材)を発掘でき自由に使うことが可能。
MIDIパックはgoogle:MIDI Pack Freeとかgoogle:MIDI Pack Blueprintとかでググると有償であったものがキャンペーンで無償配布されていることがよくあるので定期的に探してストックしておくと良い。
生音系の楽器音源プラグインも紹介しようかと思ったけれど好みが分かれすぎる上に、何ならファイルサイズが巨大だったり高負荷なものが多いのでブクマカとかTwitterユーザーあたりが言及してくれるんじゃないかと他力本願で行こうと思う。
昔懐かしいサウンドフォントとか今紹介しても良いんだろうかとちょっと悩んでしまった。
楽器できなくてDTMやるにしても流行りの音源とか大容量サンプルじゃなくて自分でリズムパターン組んで作って覚えていく方が楽しいと思うんだけどな…
キックとスネアとベースだけあればとりあえず聴けるものになるんだから最初は妙にオシャレなメロとかコードとか入ったMIDIパックとかいらんと思うよ
リズム系のMIDIパックもあるので初心者はそれを活用すると良いと思ってる。
言ってみればMIDIパック使うってのは写経みたいなものなので。
よくYoutubeの配信とかで使われてるフリー音源のEDM風4つ打ちオシャカワBGM作りたいんだけど
あれってどういうソフト使えばつくれるん?
ReaperとVitalがあればできる。
何ならリンク先のVtuberがそういう系の作り方を紹介しているので最近のYoutubeは何でもある。
「Kawaii HipHop DTM」とかでYoutube動画を探すと様々なチュートリアルがヒットするのでオススメ。
日本を代表するアニメ監督たちが<音>に鈍感なの、悲劇だと思う。
湯浅監督の犬王みてきたけど、あの古臭くてパッとしないロックは何?
いやわかるよ、かの時代に一世を風靡した斬新で革命的な<音楽>を表現したかったのはわかる。
今の時代、最新の音楽理論とシンセサイザーを使えば風変わりで斬新な雅楽などいくらでも作れる。
まあ100歩譲ってロックにしたいならそれでもいい。
和楽器でロックをやるなら、それはそれで斬新な感じは伝わるだろうから。
もし洋楽器を使いたいなら、それっぽい何か(現実には存在しないけど、当時存在しててもおかしくなさそうな自作楽器的なやつとか)を画面に描けよ。
なんで、<絵>や<動き>に対してはあんな素晴らしく卓越したセンスを見せつけてくれるのに、<音>にこだわらないのだろう。
思えば宮崎駿もひどかった。
そう、風立ちぬ。
あの画面から唾が飛んできそうな効果音の酷さと言ったら、もう、言葉がない。
絵のこだわりに対して音へのこだわりのなさに、もうただただ悲しいよ。
に触発されて作ってみたら全然30曲じゃ足りなかったので50曲になりました。
H2Oじゃない方。夏休みの朝、ラジオ体操から帰ってきて視聴する「らんま1/2熱闘編」。
亀田誠治が偉大すぎる。
RIP SLYMEはメンバー間で色々あったようで空中分解してしまって悲しい。
唯一無二のシンガーソングライターだと思う。
タワレコで何の気なしに視聴したら好みにドンピシャでハマった。
Aメロを家で口ずさんでいたら夫に「こわい」って言われた。
ヘッドフォンで聴いているとハヤシのHey!が右からやってくる。
コーラスワークが綺麗で清涼感がある。
盆踊りに流したい。
色気のあるベースから始まり更に色気のあるヴォーカルが乗っかる。
こういうかっこいいアニソンが量産されてほしい。
FM802のヘビーローテーションになっていたのをよく覚えている。
準新作だと気づかずに7泊8日レンタルして返却時涙目になった。
シンセサイザーの響きには近未来感を感じるけど同時に哀愁も漂っていてすごいと思う。
高校生の時付き合っていた彼氏に「この曲を歌えるようになってほしい」と言われ「無茶な」と思った。
今聴いてもサウンドのすべてがおしゃれ。
夏の終わりに聴きたい。
Salyuも唯一無二の歌声だな。サビのハモりが気持ちよすぎる。
甘酸っぱさ満点。
確か、歌詞の視点が独特なのをROCKIN' ON JAPAN誌上でツッコまれてた。
2006年のRUSH BALLのオープニングアクトで一目惚れした。
私のBUMP OF CHICKENはここから。
多幸感あふれるメロディーとストリングスと大サビの歌詞の対比が好き。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
Apple Musicで検索しながら作ったので、サブスクに入ってなくて漏れた曲がいくつかあります。
ハードウェアと完全互換のソフトウェア:wavestate と opsix がプラグイン版となって登場。2週間のイントロセールを実施。
https://www.korg.com/jp/news/2022/0322/
シンセ増田が2020年代はシンセが面白いとブチ上げてCASIO CT-S 1000Vを高く評価した際、KORGは革新をテーマに業界をリードしていると言っていたが、その中で紹介していたwavestateとopsixがまさかのソフトシンセ化だ。
ヴィンテージシンセのソフト化なんてよくあることだから何も驚きは無いけれど、まさか最新の現行シンセがソフト化するだなんて思いにもよらなかった。
これつまりソフトシンセでも売れるとKORGが判断したってことで、それくらい売れてるんだろうことの予想は容易い。ホントに2020年代はシンセサイザーブームが来ているのかも?
考えてみれば流行は時代ごとに巡ると言うし、冨田勲、YMO、小室哲哉、初音ミクなどと来て、ボカロ世代のメジャーデビューという波と同時にミュージシャンだけでなくシンセという機材自体へも注目が集まり始めているとしたらシンセ増田の先見の明はスゴイぞ。
平均年齢高めのはてな諸兄なら、なんとなく覚えている人も結構いると思うが、今ほどシンセサイザーが発達する前の昭和の歌番組は、伴奏やジングルのためにお抱えのミュージシャンが多数出演するという、現在では考えられないほど贅沢な造りだった。
なおかつ演奏者の調達の都合(まとめて声掛けできる)からか、それが歌番独特のサウンドを生んでいた。
そのサウンドを自分の耳で聴いた感じや、当時の関係者が昔どこかのサイトに書き残していた情報によると、どうやら楽器編成は以下の通りのようである。
さて、「自分の耳で」と書いたが、これは別にyoutubeに上がっている昭和の歌番組のアーカイブだけが頼りではない。
というのも、このサウンドは平成を通じて令和の現在に至るまで、着実にアップデートしつつ受け継がれているからだ。
個人的には主にアニメやゲームとかの2次元コンテンツ関係で見る機会が多いので、以下全てそっち系から、古い順に曲紹介である。
昔と違って予算の関係もあるのか、曲によっては弦やリズムセクションが打ち込みだったり、更にはブラス隊まで打ち込みになってそうなのもあるにはある。
ただ最近のシンセ音源はかなり高品質なようで、そこそこ「生っぽい」感じ。
ともかく、いずれの曲も華やかなトランペット、印象的な旋律を奏でるヴァイオリンがとても魅力で、上手いアレンジだとピアノの立体感、サックスの艶、トロンボーンの直線的で力強い咆哮、ヴィオラ・チェロの全体を包み込むような響きも楽しめる。
聴き慣れてくると癖になるサウンドだし、何よりバンドやユニット以上に「プロミュージシャンが集まって奏でている」迫力がひしひし伝わってくるのも良い。
なので、今は色々厳しい話も多いと思うけど、細々でもいいから無くなってほしくないサウンドだ。
あと、個人的に当時の昭和の歌番のサウンドが途方もなかったと思うのは、予算や人の都合からか、レコード(CDすらない時代)の原曲と同じかそれに近い楽器編成を実現できない場合でも、番組ではレコードと同じに聞こえた点。
少なくとも素人の視聴者には違和感ない程度に一緒に聞こえるというのは、個々のミュージシャンがちゃんと歌手の個性とか歌の性質を理解し、音に仕上げていたことを意味するわけで、これこそプロの技だよなあと感心してしまう。
この熱いレビューを読んで、まともなシンセサイザー触ったことがなく細かい部分はよくわからんがピアノ奏者が感じたセンヴィーの感想を共有してみる。
やっぱりまず気になるのが鍵盤で61鍵の5オクターブ鍵盤だね。
タッチ感はリアル鍵盤に比べると非常に軽く安っぽい。とは言ってもおもちゃ売り場にあるようなアンパンマンとかハローキティのようなトイピアノよりは断然良い。
鍵盤の幅や長さは標準的でトイピアノみたいに大人が和音を弾くのがツライってことはない。
リアルのグランドピアノとかって鍵盤が電子キーボードよりも重いわけだけど何で重いかって言うと重力使って連打できるようにしてあるから重い。
そしてあの重さによって繊細な叩く強さを調整しやすくしているのだけど、センヴィーというか鍵盤が軽い電子キーボードはピアノ奏者からすると連打がしにくい。
トリルなんかすると鍵盤が指へ追従して来ないことへ凄く違和感があるのだけど、世の中にはキーボーディストって言われる電子キーボード奏者も居るのでこれは慣れの問題もある。
鍵盤の表面のサラサラとした加工は結構高印象だった。プラスチック製鍵盤ってツルツルしていることが多いんだけど、激しく弾いて手汗かき始めるとツルツルした鍵盤は妙に手へ吸い付いちゃって嫌なんだよね。
その点このサラサラとした加工はプラスチック製鍵盤にありがちな妙な吸い付きを抑えるだろうから悪くない。
ピアノ奏者って鍵盤を上から下へ押して弾いていると勘違いされがちなんだけど、実はイメージとしては鍵盤を引っ掻いて弾いているんだよね。引っ掻いているとき手汗で吸い付いちゃうとブレーキが掛かってしまって上手く弾けないんだ。
次は音の種類の話で、私が一切弾いたことのない音がいっぱいあって楽しいのはもちろんなんだけど、ピアノ音のバリエーションいっぱいあってピアノ奏者からしてもこれは非常に楽しい。気分によってピアノの音を変えられるのは良いね。
流石にリアルピアノには劣るけど音のクオリティもまったくオモチャっぽくなくて良い。音色選択の8番に入ってたAdvPianoPadってのが面白くて、単音でメロディ弾いてると普通のピアノなんだけど伴奏で和音を弾くとフワァっとゴージャスな音が重なってくるんだよね。
楽器店の店頭に置いてあったセンヴィーにはペダルが付いてなかったんだけど店員サンに聞いたらセンヴィーはペダルに対応していると言いつつ取り付けてくれた。差し込み口があるので当然だけどダンパーもしっかり効く。
そして元増田が言っていたシンセサイザー機能の部分だ。
申し訳ないけれどシンセサイザーにはまったく詳しくなくて全部の機能を試すことは出来てないんだけど、物凄く機能がいっぱい付いてるのはわかった。
私みたいにシンセサイザーまったく詳しくなくてもノブを回せば初期状態であっても取り敢えず音が変わってくれるだけでありがたい。
初期状態で割り当てられてる機能はノブを回すとミョンミョンするカットオフって機能なんだけどコレはピアノ音よりもいっぱい色んな音が鳴る電子音みたいなものに向いた機能だね。ピアノはそんなに音が変わらない。
私が気に入ったセンヴィーの機能はリズム。
これ良いね!色んなジャンルのリズム隊が鳴ってくれるんだけど練習にも息抜きにも丁度良いわ。これだけで買う価値があるんでないか?と思うくらい豊富なバリエーションがあるから私がやってるピアノ教室に起きたくなってしまった。
しかも電池で動くんだよねセンヴィー。持ち運びが出来ると。
そう考えるとボーカロイドみたいに歌ってくれる機能も子どもたちの興味を惹けるのではないかと頭の中でソロバンを弾いてしまう。
価格は五万五千円、今回行った楽器店のキャンペーンでは1%のポイントと消耗品の割引付きなので実質五万円を下回る価格に。
よしココは度胸が大事だ。
「すいませーん。このカシオのキーボード欲しいのですがぁ?」
「あーお客様・・・すみません売り切れです。いま入荷待ちなんです」
「えっ・・・」
買えなかった😫
あのサイズ感でYAMAHAのアコースティックフィールを目指した電子ピアノとほぼ同等のタッチ感で、数あるハンマーアクションのシンセサイザーの中では最もアコースティックに近いと言い切ったって誰からも叱られることは無い出来ですな、YC88はだけど
YCシリーズって鍵盤数が違うと鍵盤の重さ自体も違うっていう珍しい売り方をしていて、61鍵がハイエンドなシンセがよく採用する重さのセミウェイテッド、73鍵がハイエンドなシンセのうちハンマーアクションであることを売りにしているシンセで採用されてるハンマーアクションセミウェイテッド、そして88鍵盤はYAMAHAが本気出してアコースティックフィールを目指したナチュラルなウェイテッドなのよ
もしアコースティックっぽいキーボード欲しいって言うならYC88以外選んじゃダメだよ、一番良いのはYAMAHAのショールームとか行って全種類弾いてみることだけれどね
値段的にオススメしにくいけどWaldorf Kyraっていう選択しもあるぞ。
鍵盤なしのいわゆるデスクトップシンセサイザーなので小型。方式はバーチャルアナログ。
コイツはライブで便利だぞー、なにせ8パートマルチティンバーだからね!つまりMIDI chを8つ同時に使えるんだ!
最後に欠点はないのか?って話なんだけどさ、欠点はある。
前述した通り一般的なアナログシンセサイザーのように物理ノブが少ないのは欠点。ただシンセサイザー初心者には物理ノブは少ないほうが逆に物理ノブの数に惑わされず良いかも知れない。この辺は設計思想・考え方次第だね。
そして、欠点はもう1つある。MIDIの実装思想が20年前のままってのがコスパ最強のCT-S1000VでDTM作曲はじめようと考えるシンセ初心者にとって最大の障害だと思う。これに比べたら少ない物理ノブのせいでメニュー潜る煩わしさなんて無いのも同じだ。
今どきMIDIから楽器音色変更するのにプログラムチェンジ/コントロールチェンジはないだろ。MIDI CCでバンク指定しないとDAWのシーケンサーを動かしても鳴るのはバンク001のStage Pianoだけ。
これはCT-S1000Vの本体液晶に表示されている楽器名とは紐付かない。どういうことかと言えばCT-S1000Vの本体液晶へギター音色が表示されててもMIDI CCでバンク指定しないとMIDI経由で鳴るのはピアノ音色だってことね。
中高生を例に挙げたけどさコスパ最強のCT-S1000Vは音楽に興味ある中高生へマジで売れると思うんだよ。
でもさ?CT-S1000VでDTMはじめますよって今どきの中高生にさプログラムチェンジ/コントロールチェンジ使わせるの?最悪この子たちパソコン持ってないよ?
例えば今のスマホ系のDAWってしっかりとMIDIシーケンサー搭載されていたりするしMIDIチャンネル指定もしっかりできる場合が多いんだよ。
これおそらくスマホ系DAW作ってる開発者すら今どき必要ないと思って組み込んでないんだろうけどMIDI CCが使えないことが多いんだよね(ピッチベンドやモジュレーションなどのCCは使える。音色指定のCCを任意に指定できないという意味)。つまりそれ知らない(使わないから覚えることもない)中高生はスマホでDTMやろうとして絶望するわけよ、どうやってもピアノ音色しか鳴らんから。
CASIOさんほぼ間違いなくスマホ系DAWのこと考慮に入れてなかったでしょ?
これ本当に売れない原因、故障と勘違いした返品の原因になるからファームウェアアップデートでCT-S1000Vの液晶表示とMIDI経由でトリガーしたときの発音を揃えたほうが良いよ。
せっかく初心者向きの物理ノブを搭載させたのにMIDIの仕様が骨董品ってのは本当に無いよ。トータルデザインが揃ってないじゃないか。
というわけで長々語ったけどCASIO CT-S1000V、筆者は「センヴィー」って呼んでるけどセンヴィーの応援よろしくな!
初音ミクなどバーチャルシンガーを好む層の中では話題となっているのだけれど、2022年3月1日にCASIOからカシオトーンブランドの新製品「CASIO CT-S1000V」が発売開始となったけれど、このCT-S1000Vが最高なので語ってしまいたいと思う。
「カシオトーン?電子キーボードの?よく家電量販店に売ってるアレ?」と反応してくれる人は流石だ。
その通りで「家電量販店に並んでる電子キーボードでネコ踏んじゃったを弾いた。それはたまたまカシオトーンだった」なんていう経験を持ってる人は少なくはないと思うけれど、CT-S1000Vはそのカシオトーンブランドの新製品だ。
「電子キーボードなんて興味ないし」というそこのアナタ、実を言うと筆者は電子キーボードのみが好きというわけでなく様々なガジェットを愛するガジェットマニアなんだ。
筆者は単に電子キーボードをパソコンやスマホ、カメラなどに並ぶものとして見ていて、言ってみればそれは古き良きFM音源のPC-9801-86やPC-9801-26K、SoundFont全盛期のSound Blasterの延長線上にあると思っているわけだよ。
例えば多くのガジェットマニアが同意してくれると思うんだけど2000年代はパソコンや携帯電話(スマホ)が面白い時代で、2010年台はカメラが面白い時代だったわけじゃん?
では2020年代って何が面白くなる兆しを見せてるのかを筆者に言わせてみれば電子キーボードシンセサイザーなんだよね!ソフトももちろんなんだけどハードもメチャクチャ面白くなってるんですよ!
そんな電子キーボードシンセサイザーが面白くなっている2022年3月1日に発売開始したのがCASIO CT-S1000Vというわけだ。
前述した通りCASIO CT-S1000Vには「ボーカルシンセシス」というボカロのようなバーチャルシンガー音源が搭載されており、このボーカルシンセシスの技術ははてな界隈でも話題となった自然な歌声を実現したCeVIO Pro(仮)のテクノスピーチが関わっている!
実際に演奏してみると何より驚くのは和音が鳴ることで、これまでのハードウェアボーカルシンセサイザーは基本的に単音だった。発音機構を複数搭載することで和音を実現する方法はあったが、単一の発音機構で和音を、しかも処理能力を上げると販売価格へ跳ね返ってくるハードウェアで価格を抑えつつ和音を実現したことは素直に驚くと言って過言がない。
しかも、歌詞はiOS/iPadOSやAndroid OSなどから入力し転送することが可能で、AIベースで構築されたアルゴリズムによりボカロで言うところの調教がほとんど必要がなく、ただ弾くだけでボカロ文化黎明期で話題となっていた神調教を実現してくれるので驚きを超えた驚愕だ(初期のボカロはベタ打ちしただけでは聴くに堪えなかったよね。それも味ではあったけれど)。
ただ、こんなことは楽器系Webメディアやガジェット系Webメディア、情報技術系Webメディアなどが既に伝えているし、今はYoutubeもあるのでボーカルシンセシスへフューチャーしたレビューなんてのは(何故か海外を中心に。日本勢なぜ興味が薄い?)Youtubeで観て聴くことが出来る。
CASIO自身もそこが推しの1つであるようだし全面に出しているけれども、ガジェットマニア、シンセマニアからすると注目点はそこだけではない。何なら実際にCT-S1000Vの開発者だって「ボーカルシンセシスだけじゃないんだぞ!」と言いたいだろう。
ボーカルシンセシスは素晴らしい、ハードウェアで鳴るバーチャルシンガーはイケると踏んだCASIOの英断には敬意を表したいレベル。
確かに現状の電子キーボードシンセサイザー界隈で唯一足りないと言って良いのがボーカルシンセサイザーだ。
2020年以降アナログシンセサイザーもFMシンセサイザーもウェーブテーブルシンセサイザーも革新的で優秀なものが沢山リリースされたが、ボーカルシンセサイザーだけはそこに空白があった。
2020年以降、革新的なシンセサイザーを牽引しているのは間違いなくKORG。
KORGは2020年1月26日にウェーブテーブルシンセサイザーの「wavestate」を発売開始するのだけれど、これがかなり出来の良いシンセサイザーだった。
実は2010年代にソフトウェアのウェーブテーブルシンセサイザーとして「Xfer Serum」が登場してウェーブテーブルという方式そのものが徐々にその評価を上げて行っていた。そのなかでもSerumはソフトウェアウェーブテーブルシンセサイザーの代表格として捉えられていたんだ。
2022年現在では電子音が特徴的な楽曲でのSerum採用率は異常なほどで世界中のヒット曲を影で支える存在だ。
そんな注目集まるウェーブテーブルシンセサイザーだけど、前述した通りKORGはその機運へ即座に反応しwavestateを発売。
ウェーブテーブルシンセサイザーは複数の特徴的な音声波形を並べシームレスに繋げ、繋がった音声波形の任意ポイントを選択し発音させることが出来るという、言ってみればノンリニア音声波形編集ソフト(有名所のフリーソフトだとAudacityとかSoundEngine Freeとか)をそのままシンセサイザーにしたかのような発音構造を持つ。
シームレスに繋がった音声波形の任意のポイントを選択して発音するというウェーブテーブルシンセサイザーの方式からKORGはシーケンサーと相性が良いという発想を持ち、シーケンサー上で発音する波形や発音ポイント、音の高さ、波形に掛けるエフェクトを指定するウェーブ・シーケンシング2.0という高度なシーケンサー機能をwavestateへ搭載した。
これが凄かった凄すぎた。ウェーブテーブルシンセサイザーが流行ってることもあり、ソフトウェアウェーブテーブルシンセサイザーの中には明らかにwavestateを意識した機能を搭載したものも多数登場したんだ。
KORGの革新はこれだけでは済まなかった。2020年11月28日にはFMシンセサイザー「KORG opsix」を発売開始。ウェーブテーブルの次はFMである。
ハードウェアFMシンセサイザーと言えば原初にして最高峰「YAMAHA DX7」が有名だけれど、シンセサイザー界隈では「リングモジュレーターとFMはシンセサイザーの2大難解機構」と古くから言われており、少しパラメーターをイジるだけで大きく音色変化がして面白いが、予測がしにくく音作りが難しいとされてきた。
そのように難解とされるFMシンセサイザーへKORGは6つのノブと6つのフェーダーを搭載し、まるでアナログシンセサイザーのように感覚的な音作りを可能とさせてしまった。
そして実際に販売開始されるやいなやopsixへの反響はwavestateを遥かに超えるものとなった。wavwstateが凄すぎたのならばopsixは一体なんなんだと。こんな簡単に音作りできるFMシンセサイザーがあって良いのかと。でも我々の前へ確かにopsixは存在する。
しかしKORGの革新はwavestateとopsixだけでは終わらない。2021年8月8日「KORG modwave」が発売開始する。
modwaveもwavestateと同様にウェーブテーブルシンセサイザーで、次の試みは何と物理エンジンを搭載してきた。シンセサイザーに物理エンジンだぞ物理エンジン!
物理エンジン上でボールを転がし、その位置によって割り当てられたパラメーターを変化させるという機構だけれど、ボールには反発係数や摩擦係数を設定することができ、更にボールが転がるフィールドへ凹凸を作ることで直線的なボールの軌道すらも歪ませることが出来るようにした。
もちろんwavestateで得たモダンなウェーブテーブルシンセサイザーのノウハウを反映しつつmodwaveへ最適化した高度なシーケンサー機能である「モーション・シーケンス2.0」も搭載しており、なおかつ、ウェーブテーブルとして読み込む音声波形になんと前述したソフトウェアウェーブテーブルシンセサイザーSerumの音声波形もインポート可能としてしまった。大胆不敵すぎる!
こんなKORGの様子を見ていればライバル各社も大人しくしているはずがなく、Rolandは過去に製造販売した名作シンセの再現であるBoutiqueシリーズへあの小室哲哉が好んで利用した銘機JD-800の再現「Roland Boutique JD-08」を追加!Boutiqueシリーズへいつか追加されると言われていたが切り札を使うなら今しか無いと出してきた!
YAMAHAは2020年5月にライブパフォーマンスを意識した61鍵ステージキーボード「YC 61」を、更に鍵盤数を増やした「YC 73」「YC 88」を2021年1月23日に追加販売する。
その中でも特にYC 88はYAMAHAがアコースティックピアノの鍵盤を再現することに注力したステージキーボードで、そのタッチフィールは幼少期からピアノを習っていたものほど評価すると言われており、プロのピアニストからピアノ演奏系Youtuberまでが愛用することを現に見ることが出来るほどの完成度!
KORGは革新、Rolandは銘機、YAMAHAは演奏という激アツな2020年代の中でCASIOはCT-S1000Vで勝負しようというわけだ。
筆者は言ったCT-S1000Vはボーカルシンセシスだけではないと。
CT-S1000Vのボーカルシンセシス以外の特徴は何と言っても新しいAiX音源と、そのAiX音源を活かすために設けられたK1〜K3として割り振られている3つの物理ノブ!
カシオトーンと言われて何をイメージする?楽器音色選んで、リズム鳴らして、鍵盤叩いて、ハイ終わり。これだろう?
他に出来たとしてもデモを再生したり、サラウンド機能をONにしたり、ベロシティ感度(タッチ感度)を変えたり、残響感を調整したりとそんなもんだ。
あぁCASIOは鍵盤が光るやつもあるな。オモチャも含めて家電量販店で最も売れる鍵盤楽器はCASIOっていう地位を確立した大ヒット商品で大事な存在だが本題とは違う。
カシオトーンは楽器音色選んで、リズム鳴らして、鍵盤叩いて、ハイ終わりだが、カシオトーンであるにも関わらずCT-S1000Vは違う。
シンセサイザーを少しでも触ったことある、もしくはシンセサイザーで音作りをしている動画などを観たことがある、またはシンセサイザーを中心としたいわゆるマシンライブを観たことがある人ならシンセサイザーがミョンミョン鳴ったりミョーンミョーン鳴ったり音の長さや高さが変わるのを観たことがあるだろう。
他にはEDMなどの電子音楽が好きな連中には籠もった音が段々と明瞭にフェードインして行く定番の変化をよく聴かないか?
実はそれCT-S1000Vに搭載されている機能で実現可能なのだ!
そしてそれら変化をさせるパラメーター調整に利用可能なK1〜K3として割り振られている3つの物理ノブの存在が非常に大きい。
いや確かにアナログシンセサイザーの一般を考えればノブが3つというのは非常に少ない。もしシンセサイザーに詳しい人がこれを読んでいるならば「メニューに潜るんだろ?」と言うだろう。返せる言葉は「その通り」だ!
ただ、ノブがゼロなのと3つあるのとでは全く違う。音作りでも実際のパフォーマンスでも物理ノブはあったほうが良いに決まってる。
しかもよく考えてみろコイツはカシオトーンだぞ?楽器音色選ぶだけの「あ の カ シ オ ト ー ン」だ。
CT-S1000Vはカシオトーンなのにリード作ったりベース作ったりパッド作ったりドラム作ったり出来るようになったんだよ!
しかも61鍵で最大発音数64和音で最大パート数3だ。カシオトーンには唯一の良い部分として豊富なプリセット楽器音色があるけれども、そのプリセット楽器音色は802種類もある。アルペジエーターだって150種類もある。バーチャルシンガーもある。ステレオスピーカーもある。ノブも3つある。
これ値段いくらだと思う?55,000円だぞ?5万円台で10和音鳴れば御の字、普通に5万円台の単音モノフォニックシンセサイザーが存在するシンセサイザー界隈で64和音だぞ!?
アコピ鳴る、エレピ鳴る、ギター鳴る、ドラム鳴る、SFX鳴る、ボカロっぽいもの鳴る。802種類のプリセット楽器音色をレイヤー・スプリットで最大3パート重ねられて同時に鳴らせる。
おいおいおい・・・おいおいおいおい!55,000円!?カシオトーンなのにミョンミョンできるブンブンできるパワワワワできるシュオォォォできる、それが55,000円ってアンタ、中高生が親におねだりしたらワンチャン買ってもらえるレベルの価格帯じゃねぇか!
ボーカルシンセシス確かにスゴイよ!?でもCASIO CT-S1000Vは55,000円で買える64和音ポリフォニック・3パートマルチティンバー・バーチャルアナログ/ボーカルシンセサイザー(スピーカー付き)であるという事実の方にこそビックリするわ!
CT-S 1000Vを家電量販店は店頭に並べるべき、そして店頭に並んだCT-S 1000Vをアナタたち皆さん触ってみるべき。ピアノ経験者・シンセサイザーマニア・バーチャルシンガー好き・DTMユーザーはなおさら触ってみるべき。何度も言うけどコレ55,000円だぜ?嘘でしょと。
(トラバへ続く)