はてなキーワード: ネルシャツとは
俺はチェックのシャツが好きだ。いわゆるネルシャツというやつ。
でもこれを着てるやつは、ほぼおじさんしかいない。というかおじいさんに近いおじさん。多分、昔買ったやつを長年着てるんだと思う。
物を大事にすることはいいことだ。でも、なんかすごく古く感じるんだよ。最近のトレンドに反してるというか、若い子はほぼ着ていないから、よけい浮く。
でも俺も若いわけじゃないしチェックのシャツを着ようとするんだけど、そもそも売ってないんだよ。だから仕方なく、80年代とかのデザインを今風にリバイバルしたような服を買うしかなくなる。あと、やたらシンプルだったり変にアースカラーだったり。どれも好みじゃない。
だから本当はチェックのシャツを着たい。今の流行りが終わったらまたネルシャツの時代が来るんだろうが、その時は俺も本当におじいさんだろうな。
流行で自分の着たい服が着れなくなるのは辛い。若い頃はそんなこと悩んだことなかったけど、おじさんになったからだろうな。こんなことで年齢を感じるとは思わなかったよ。
ここにいるとまれにキモオタ呼ばわりで通り魔的に罵倒する輩に遭遇する。
しかし実際に事実上オタク最大母数のTwitterを使う限り、キモオタという人種は壊滅的にいなくなったと思う。
第一にオタクの人々はアニメと言うより版権に関心があり、更には自分に関心があり、直接的にい言えばフォロワー増加のことしか頭にない。対象に対する愛情なんて実際には持ち合わせておらず、萌語りでギスギスしている腐女子ですらイナゴの根性を隠しきれない。
他の要因としてはオタクがファッショナブルになってきたという点もある。オタク族という名ばかりの名称をまといつつも(あるいはもはやオタクという呼称すら忘れ)Vチューバーやお絵かき講師をやり始める輩がいる。彼らは身ぎれいな格好をし、いわゆる悪しきテンプレ的なバンダナにネルシャツという、今やギャグでしかない格好をする人は一人もいない。
オタクはより一般的で大衆的になったせいで、庵野のごとき対象だけに愛を注ぐ偏執的な人をむしろ遠ざけたと思う。庵野がウルトラマンの格好をするのと今のレイヤーがFateの格好をするのでは、その精神性のバックボーンから違う。庵野の最大の関心は自己愛であり、今のオタクの最大の関心は自己愛である。しかしそのベクトルはまるで別方向を向いている。
わかるか?何でお前が「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を否定しているか、俺が教えてやる。お前は単に嫉妬してるだけ、ルサンチマンを抱いているだけだ。否定の対象をシン・エヴァに向けてるが、それはお前の人生が満たされていないことの裏返しなんだよ。
※以下、シン・エヴァのネタバレを含むからよ、観てない人は閉じてくれていい。
何でお前がシン・エヴァに否定的か、それはお前の潜在意識、深層心理にある。
戦闘シーンがどうのこうの、展開がどうのこうの、難癖付けて講釈を垂れてるが、その嫌悪感や納得できないという感情の端緒は、ラストシーンにある。
端緒なんだけどラストシーンなんだよ。
すなわち旧劇の人類補完計画後の世界の変わりに提示された、別の理想の世界だからだ。
どうだった?旧劇と違ってたよな。
人類補完計画は行われず、宇部興産に就職したシンジが、マリとイチャイチャしてたよな。
この世界のシンジは、お前に持ってないもの、全て持ってるだろ?
いい仕事といい女、どちらもお前は持ってない。
よくありそうな現実。
だけどお前にとっては現実ではなく、むしろ実現が非常に難しい、フィクションに近い世界。
いい仕事にもありつけず、安月給をちまちま貯め、たまに風俗に行って憂さを晴らす日々。
「シン・エヴァで氷河期世代は救われない」https://anond.hatelabo.jp/20210309164507 と誰かが言ったが、その通りよ。
誰もが皆、シンジのようにいい仕事とパートナーを得られるとは限らない。
現実はシンジが作った新世紀と全く違うほど、残酷な日々だということを。
ラストシーンの新世紀の映像に、お前のような輩は、写ってたか?
安物のB〇arのダウンジャケットを着て、一人とぼとぼホームを歩くオッサンは写っていたか?
秋葉原で買ったアニメ絵がプリントされた紙袋を両手に、汗臭いネルシャツ着たデブは写っていたか?
競馬新聞とワンカップ片手に短波ラジオ聴いてるオッサンはいたか?
不摂生もしくは貧乏で、歯が抜けても直さず、活舌の悪いオッサンはいたか?
頭からフケが落ち、スーツの肩の部分に粉ふいてるオッサンはいたか?
写ってないよな?俺は観なかったぞ。
だからお前の人生は「新世紀には存在しないものとして扱われた」「写す価値のないものとして省略された」ということだ。
だけどお前の人生は続く。
提示された新世紀とは全く違う、いい仕事もいい女もいない、無為で、非生産的で感動が希薄な日々。
こんなことなら…もう…そうだよな。
人生を悲観したことだって、一度や二度ではなく、たぶん人並みよりも多いだろうよ。
人と人との境目がなくなり、単一の生命体になることは、格差がなくなるということ。
愛する対象とも一つになれる。
そういうシーン、旧劇にあったよな。
誰からも愛されないキモくて金のないオッサンでも、人類補完計画後の世界では、愛する人と一つになることができる。
だけどシン・エヴァでネオン・ジェネシスされた人と人の境目がある世界においては、キモくて金のないオッサンは、ただただ孤独な日々を死ぬまで続けて、風呂場で汁になって腐乱死体で発見されるのが関の山だ。
エヴァのクオリティとかではなく、本当は、お前の内面や日常の問題なんだよ。
作品批判で悦に浸り、閲覧数を稼いで、ちっぽけな自尊心を満たした。
それでいいのか?これ読んで目が覚めたか?
シンジは言ったよな。
お前はやってみたのか?
今までの人生で、何かをやってみるという生産的な営み、行動力のある実践、大してやってきてないはずだ。
その帰結が、今の、キモくて金のない残酷なオッサンの日常なんだよ。
自己責任論を言ってるわけではないぞ。
生まれ育った環境の違いや社会の状況も、成功の可否に影響することだってあるよな。
だけど、自分の人生を棚に上げ、あーだーこーだと作品批判、カッコ悪いだろうが。
何でもいいから、お前が生きていたという人生の爪痕、人や社会に迷惑をかけること以外で。
「おしゃれには見られたいけど、気張りすぎて悪目立ちしたく無い」
と言う文言が見受けられる。
気張っておしゃれすること=恥ずかしいのかな?
そもそもいないと思う。
会場がおしゃれな結婚式場で、会費もだいぶ高かったので
それに合わせて少し華やかな格好していったら、思っきし浮いた。
女性陣はお仕事帰りのOLさんぽい人が多くて、男性陣の中にはジーンズや
チェックのネルシャツできてる人も。。
という風情。
主催者のMCさん二人はスーツと美しいドレスにアップヘアで素敵だったのに
ゲスト陣どうした?!
冬だったのでファーストールで、カジュアルすぎないか心配したけど
あの場所にふさわしいのはそれなりにフォーマルな格好だったと私は今でも思う。
なのに、大多数があんなラフな格好で、気合なんて入ってませんよみたいな
顔して、内心はギラギラしてたみたいな空気、私は瞬時に嫌気がさした。
照れくさいんだろうけど、わざとへらへらチャラチャラして
カッコつけるんだったら、シャキッとすればいいのに。
ここでモジモジしてたら余計みっともない、と開き直って
つまらないゲームタイムはこっそり抜け出す協調性のなさも発揮して
帰ってきたのも懐かしい。。
みんなオシャレできれいな格好してたのになんでだろう?
おしゃれした男女見れるの楽しみだったのに。(趣味は人間観察)
もちろんカップルにもならず、そそくさと退散。
それだけのこと。
安くない会費払ったのにな。。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1603647 この記事を読んで思ったこと。
自分が若かったころの記憶を掘り起こしてみた。20~30年前くらいのこと。
当時は、ジーンズは1本8千円くらいが相場だったように思う。エドウィンとかラングラーとかそういうの。
そうじゃなければ、スーパーの衣料品売り場のケミカルウォッシュジーパン 980円。
まあ古着屋とか他の選択肢もないわけではなかったけど、基本的に、そして田舎だと尚更、千円か8千円か二極化した選択肢しかなかった。
シャツにしてもショップやデパート等で買うちゃんとしたやつか、衣料品売り場の安いチェックのネルシャツの二極化。
ついでに、当時は今と比べても画一的なファッション圧力がずっと強かったことも言い添えておきたい。
安い=クソダサいはゆるぎなかった。ケミカルウォッシュジーパンとチェックのネルシャツというオタクファッションはこの頃のイメージ。
で、その後に不景気も相まって、ユニクロが2~4千円くらいの無個性なデザインで品質も悪くないっていう商品で台頭してきた。安いというのはこの頃のイメージ。
けどファストファッションのデフレが猛烈な勢いで進行して、今だとユニクロよりも安くて、見てくれもかつてのスーパーの衣料品売り場ほど悪くないという服も多くなった。
もちろん、品質は値段相応だけど、若い時分は特に、同じ服を4年も5年も着るもんじゃないし、1~2シーズンも保てば問題ない。
今では安く済ませようと思えば、とりあえず街を歩いて悪目立ちしないレベルならユニクロよりもずっと安く抑えられる。ユニクロは別に安くないというイメージになった。
まあ気を付けないと裏地がチェック柄だったり尻ポケットで無駄に凝った刺繍が光ってたりするけど。
総じていえば、ファッションの幅が値段的にも大きく広がったということだ。
https://togetter.com/li/1548255
これのトップブコメ一覧見てたら、はてブの人ってまじでダサい人しかいないの?と思ってしまった。
ちなみに、ボディバッグ、蛍光色の靴、ダッドシューズに関してはコーディネートで許される範囲だと思う。まあ、流行りが終わってるとかシルエットがださいとか生理的に嫌いな人が多いとかで、おしゃれとは思われないかも知れんが。
以下、コメントに思ったことを雑に書いていく。IDとかはっきり書くと、通報されてはてなに怒られる可能性があるのでなんとなくで書く。
・「あんなに嫌われたケミカルウォッシュやチェックネルシャツがしれっと戻ってきてる」「ダサいと言ってる人の服は10年前はダサい」
ノームコア(この文脈でかくとノームコア警察に怒られそうだけど)の揺り戻しで、だんだんと柄物やストリート系が流行ってきてるって言いたいのかもしれないけど、昔ダサかったアイテムがそのまま同じように流行ることはあまりない。シルエットやら柄の細かさなどが変わる。チェックネルシャツは未だに上級者のアイテムです。
・「ファッションくらいでいちいちアリナシ判定を公言するの禁止」
余談。
俺はインターネットで小綺麗な格好をするための知識を簡単に得た。だから、皆んなもっと普通の格好をした方がいいよ、っていう俺みたいな思想のやつが最近増えてきて、生き辛くなってる人たちが怒りの矛先として燃やしてるのかなとは思った。
面白いので一つ一つのコメントまで読んでしまっていた。そこで同じような意見をちらほら見かけたブコメ。
違います。ggrksと言いたいところだが、簡単に書くと、パリコレなんかでよく名前を見るような上流ハイブランドが作り出したものを「お?それなんかよくない?」とそれよりちょっと下流にいるブランドが真似して、それを見た下流にいるブランドがまた真似をして……っていう流れの中で流行りは出来るんだよ。だから、1番下流のファッションにあまり興味がないような層まで届く頃には完全にダサくなってる。
わりとブコメがついてるので、それに対しての反応を雑に書いていく。
・ファッション素人が最初にワークマンに行って買うのはやめろ。ワークマンとワークマンプラスの店の区別もついてないだろ。あれは、一部の目の肥えたインフルエンサーが優れた商品だけをピックアップしてバズっただけだ。おすすめされてる商品を買うだけならまだいいが、何の下調べもせずに行くと地獄を見るぞ。
・インターネットで小綺麗な格好をするための知識なんてググったらすぐ出てくるだろ。甘えんな。一つアドバイスするなら、YouTubeで検索した方がメンズファッションプラスみたいな罠にかかる確率が低いぞ。あと、なんか知らんが金を払わないと得られないようなレベルの情報を俺に求めてるブクマカが一部いてみっともないぞ。お前は俺の客じゃないからな、勘違いするな。
・俺やtogetterで口汚くダサいとディスった人をファッション村の一部の凝り固まった思想を武器に上から目線で叩いてくる嫌なやつと勘違いしてるやつがいるけど、俺たちは単に小綺麗な格好を身につけた嫌なやつだからな。三角形の内角の和が何度になるか分かってなさそうなレベルのやつがブコメにたくさんいたから口を出さずにはいられなかったんだよ。
人並みの格好をできた方が外に出た時楽しいし、自分が本当はどんな格好をしたいのか、どんな服を着たいと思ってるのか気づけるようになるぞ。
この文章では、人種差別に関する実体験を綴る。もしあなたがこのような話題にトラウマがある場合、無理に読み進める必要はない。
私は20代の日本人女性である。先日ヨーロッパのとある国の大学院を卒業し、就職活動を行った。
ヨーロッパには、日本のような新卒一括採用システムは存在しない。企業が出している求人広告に応募→書類審査通過の場合のみ企業から直接連絡が来る→面接→採用、というのが基本的な流れである(大学のキャリアセンターを通す場合や特殊な業界の場合は異なるパターンもある)。
私は大手就職情報サイトである求人広告を発見した。その求人は私の大学での専攻と非常に親和性が高い内容だった。具体的な仕事内容については言及を控えるが、小さなスタートアップが私の住む都市で事業を展開することになり、プロジェクトをサポートするスタッフを募集する、という感じ。検索すると普通に会社のホームページも出てきたし、活動記録やネット記事、代表のLinkedInなどもヒットした。私は迷わずに応募した。応募は、その就活サイトを通じて行った。
すると、しばらくしてそのスタートアップの代表本人から連絡があり、面接審査に進めることが決定した。大学卒業後なかなか仕事が決まらなかった私は、このチャンスに少なからず期待していた。
面接が行われたのは中心部にあるシェアオフィスの一角だった。面接は代表自らが行っており、オフィスにいたのは彼だけだった(同じ部屋にもう一軒別のオフィスが入っていて誰かが仕事をしていたが、ドアで仕切られた向こうにいたので話してはいない)。代表の話によれば、この街に越してきたのは先週で、まだスタッフも全く揃えていない状態だという。実際に部屋の中は殺風景で、最低限のデスクやPC、ソファがあるのみだった。代表は40代半ばくらいの白人男性で、ネルシャツにカーディガンを羽織っていた。話し方も落ち着いており、ふつうの人に見えた。
面接は至って普通に始まった。代表は今回のプロジェクトの内容を私に説明し、大学院での専攻内容やこれまでの職歴について質問してきた。しかし、話し始めて30分ほど経った頃、とても腹の立つ出来事があった。彼が、アジア人を侮蔑するジェスチャーをしてきたのだ。少しでも海外経験がある人なら、どんなジェスチャーかピンと来るだろう。両手で目を細めて吊りあげる、あれだ。
アジアについて話し出したとき、彼は無意識のようにそのジェスチャーを行った。話の文脈からいうと私を個人攻撃するつもりではないように見えたが、少なくとも非常に不愉快だ。若い人などがギャグのようにこのジェスチャーを行うことはあるが、まともな常識を持った人ならこんな仕草はしない。このジェスチャーを行った時点で、それは教養ない差別主義者の証拠である。私はその場で危険な雰囲気を察知し、「あとで連絡します」などと適当に話を濁して面接を切り上げてその場を立ち去った。悲しい気持ちでいっぱいだった。
面接終了から1時間後くらいに、代表から再びワッツアップ(ヨーロッパのLINEみたいなテキストアプリ)で連絡があった。「あなたの専門分野に近い領域で仕事をしている知人もいますのでよければ紹介します」といった内容だった。私は、当たり障りのない返事をした。すると彼は、続けざまに日本についての話を始めた。「最近新聞で見たんだけど、日本って・・・」というような感じだ。3、4通に渡って日本経済に対する持論を展開したあと、彼は突然こんなテキストを送ってきた。
ものすごく腹が立った。日本人の私を面接に呼んでおいてこのような態度とは、何だろう?バカにされていると感じ、すぐにこのような返事をした。「私はあなたが想像するとおり、典型的な日本の若者です。残念ながら私があなたのプロジェクトに参加することはありません」
すると、彼の態度は文字通り豹変した。続けざまに、彼からはこんなテキストが送られてきた。
「あなたは面接中とても大人しそうに見えたけど、本性を隠していたんですね」「僕の優しさを攻撃性の欠如だと勘違いしないでください」「私の知人は、日本人は〇〇人に対して最も差別的な民族だと言っていました」「あなたは差別主義者のようですね」「僕はあなたと話して、自分の白人としての誇りが傷つけられたと感じました」
はっきり言って、この男が私に何を言っているのか全く理解できなかった。私は白人に対する差別発言はもちろん、如何なる人種に対しても何の言及も行っていない。ただ面接に行って仕事の話をしただけだ。しかし彼の逆上は止まらず、さらにこんなテキストが送られてきた。
「あなたは最低です」「あなたを差別主義者として警察に訴えます」「僕は差別犯罪を通報するアプリを持っているから、今すぐあなたを通報できる」「あなたをfuckする」
相手は話が通じる状態ではない。私は気が動転する中、彼にひとことだけ「why」と送信した。すると、それに対する相手からの返信は恐ろしい内容だった。
「僕は〇〇(とあるアジア系企業)が大嫌いなんだ」「〇〇人(その企業が本社を置くアジアのとある国)は大嫌い」「〇〇人は、腐った魚ペーストの臭いがする」
背筋が凍った。彼は気が狂っている。まともな人間ではない。明らかに私およびアジア人に対する激しい差別的感情があり、テキストを通じて私を脅迫・攻撃している。このテキストを受け取ったのは彼のオフィスから程近いカフェだったのだが、私はすぐに窓の外を見渡し、奥の座席へ逃げた。まるであの男が窓の外に立ってこちらを見ているような気がしたのだ。
気が動転していた。何より恐ろしかったのは、この男が私のCVを手にしているという点だ。CVとは欧米で就活時に使う履歴書のようなものなのだが、そこには私の名前、メールアドレス、電話番号、住所などさまざまな個人情報が書いてある。もしこの男が本当に私を犯すつもりだったらどうしよう?家までつけて来たら?待ち伏せされたら?
私が真っ先に思いついたのは、警察への通報だった。ヨーロッパでは、この手の脅迫や暴力はヘイトクライムと呼ばれる。もちろん立派な犯罪だ。震える手で警察に電話をしたら、男性警官が出た。詳しい会話は割愛するが、緊急性のない事件だと判断され、「明後日あなたの家に伺ってお話を聞きます」と約束した。
警察への通報後、私は卒業した大学の緊急サービスに連絡をした。健康相談やメンタルケアについて、24時間通話可能な窓口である。とにかく帰り道が不安だったのと精神的に動揺していたので、その旨を早口で話しまくった。窓口の担当者は警察への相談を勧めてくれ、最短で家に着くルートの検索なども手伝ってくれた。幸い私には同居人がいたので、彼女に最寄りのバス停まで迎えに来てもらった。その日はまともな食事も喉を通らず、夜も全く眠れなかった。
警察が来たのは週末だった。男性2人、女性1人が私の部屋まで来てくれた。私はワッツアップの履歴を見せながらことの経緯を説明した。彼らは真剣に話を聞いてメモをとり、証拠としてテキストのスクリーンショットを撮った。また、彼の名前や会社名などを控え、レポートを作成して記録を残した。警察の指示によって私は彼の電話番号、メールアドレス、SNSなどすべてを着信拒否した。また、警察は彼が求人広告を掲載していたサイトに連絡し、広告を削除した。彼の脅迫はとても卑怯だが、これは単に若いアジア人女性を傷つけたいがための悪戯な犯行であり、実際に家まで追ってあなたを襲う確率は非常に低い、というのが警察の見解だった。身の安全を保持するため、私が彼の犯行を警察に通報したということは決して外部に漏らさないことを約束してくれた。彼からその後連絡が来ることはなかったが、私は1か月以内に全く別の場所へ引っ越した。
私は、まさか自分がこのようなヘイトクライムの被害者になるとは想像もしていなかった。しかも就職の面接官、大手サイトで見つけた求人でこんなことが起きるなんて。まるで50年代のような差別的言動、30通を超える言いがかりのメッセージ、レイプを連想させる脅迫。精神的なダメージは計り知れず、しばらく携帯を見るのも怖かったし、SNSなどにこの事件について投稿することもなかった。
普段の私は、とても明るく元気な性格だ。友達もいるし家族との関係も良く、自己肯定感も高いと思う。私の周囲の人も口を揃えてこれに同意するだろう。しかしそんな私でさえ、この事件当時は性格が変わった。「こんな暴言を吐かれるなんて、私が悪いのかも・・・」そんな考えが頭をよぎったのだ。冷静になってみれば、私には何の落ち度もない。ただ求人に応募し、面接に行ったら、面接官の頭がおかしかったという話だ。しかし、アジア人であるという変えようのない事実を理由に差別されたことで、私の誇りはひどく傷つけられた。この男が狂ってるんだ、そう頭では理解していても、感情はしばらくグチャグチャだった。生まれて初めて、ベッドの上で「死のうかな」なんて想像した。本当に、人生の中で最も傷ついた出来事だった。
ひとつめは、「人種差別は犯罪である」ということ。とくに日本人は、この辺の意識が薄い気がする。これは私たちが他者を差別してはいけないということだけではなく、「自分が他者から差別されたときに怒っていい」ということである。私は迷わず警察に通報した。「これぐらいのことで・・・」なんて迷う必要はない。警察はきちんと調書をとり、クリミナルレコードを作ってくれる。とくにヨーロッパでは、この手の犯罪に対し警察は動いてくれる。すぐに逮捕には至らないまでも、記録が残るだけで全く状況は変わる。何より、私は精神的な安心を得ることができた。
今回のケースの場合、面接でジェスチャーをされた時点で彼にもっとはっきり否定的な態度を取るべきだったという見方もあるだろう。しかし、相手のテリトリーであるオフィス内、しかも体格差のある男性が相手だったため、感情的な反応はリスクが高すぎる。脅迫メッセージなども慌てて消してはいけない。あとから、証拠として提出できるからだ。とにかく、自力で解決しようとせず、警察を頼ってほしい。
警察に通報するのが最もおすすめだが、どうしても勇気が出ない場合は大学のホットラインなどでもいい。とにかくSOSを出し、怒り、差別主義者たちにNOを突きつけること。
ふたつめは、自分を責めないこと。差別犯罪に巻き込まれたとき、精神的な負担はあなたが思うよりずっと大きい。自分の国籍、性別、セクシュアリティ、容姿など、自分で選ぶことのできない部分を攻撃することはとても卑怯だ。激しい悪意を向けられた時、人間の心は深く傷つき、自分を愛することができなくなる。私は警察と話している時、メッセージの内容を反芻して頭が混乱し、支離滅裂な言葉で説明をした。あまりに動転していたので、私は思わず警察官に「ごめんなさい、この国の言葉が上手くないから、私の言葉がわからないですよね」と謝った。すると警察官は、「何を言っているんだ。あなたの語学力はとても素晴らしい。何の問題もなく聞けています。私たちは、あなたがどんな被害にあったか理解できているんだから、あなたは大丈夫」と返してくれた。この言葉を聞いて、それまで一滴も流さなかった涙が堰を切ったように溢れた。
悪いのは差別主義者だ。そのことを決して忘れないでほしい。あなたは悪くない。あなたは美しい。他人に何を言われても、何をされても、あなたの心も身体もあなただけのものだ。
私は現在、とても元気に暮らしている。新しい職場にも恵まれた。正直なところ、今も時々あの男の顔を思い出すことはある。しかし、新しい年の訪れとともに、前向きな気持ちで歩き出したい。
俺が嫁と出会って今年で15年目だ。
当時も現在と変わらず田舎県田舎市に住んでいるんだけど,家でネットを見ていて「田舎市 サクラ 花見会」で検索かけたら
スレを読み進めているとどうやら次の日曜日に田舎市の花見スポットでオフ会をするらしく,参加者を募集していた。
俺は,2ちゃんのオフ会とやらに,どんな奴らが来るのか興味を掻き立てられたので,参加宣言をすることはせず,集合場所とされた田舎公園の桜の木をウォチすることにした。きっとネルシャツ,ケミカルウォッシュのジーンズ,ダンロップのシューズにリュックを背負ったキモオタたちがこぞって集まるのではないかと。
俺が,定時の15分前から田舎公園の桜の木傍でウォチを続けていると,俺の想像通りの服装で男性が現れた。むしろ期待以上というか・・・。
その後しばらく経ったが,誰もやってこない。スレでは沢山の参加者が「ノシ」していたというのに,哀れである。
何も事件が起きない。つまらない。もう,帰ろうかと思ったが,幹事氏がレジャーシート,ジュース,お菓子,バレーボール,バドミントンを準備し来ているのに気付いた。
しょうがないので,俺が幹事氏に声をかけ,幹事氏が用意してくれたペットボトルで120円とやらをすることにした。
そうして20分くらい,現在の趣味とか,はまっているスレとかの会話をしていると,もう一人の参加者がやってきた。
まさかの女である。そしてそこそこ小柄でかわいい。ただ,胸はない。
そして,女も加わり,120円を続け,幹事氏の用意してくれたバレーボールやバトミントンをし,2時間くらいで散会となった。
当時,俺は,出会厨ということばも知らないし,出会厨でもない。
幹事氏はたまたま俺の勤務先の傍に住んでいることが分かったので連絡先を交換したが,女とは連絡先の交換などしない。そもそもこんな所に,のこのこやってくる女は面倒な奴に違いない。バレーボールやバトミントンで乳も揺れないのである。
そうして,それから数日経ったある日,俺は田舎市から街々市のできたてのショッピングモールへ行った。街々市にこの手のショッピングモールが出店したのは初めてで,物珍しさから客でいっぱいだ。
雑多な人ごみの中,黒と白のロリータファッション(ゴスロリというらしい)でキメ,それ系のお店から出てきた女が俺に声を掛けて来た。
おれにはゴスロリの女の知り合いはいない。「誰だお前,宗教の勧誘か?」と不審な目と警戒心でゴスロリ女を見ていると,「一緒に花見しませんでしたか?田舎市で。」というではないか。
あ,あのオフ会の女か。あの女がゴスロリだったとは意外性にもほどがありすぎる。
当時,お一人様で暇だった俺は,女に誘われて飯を食いに行くことにした。そもそも女嫌いな俺だが,ゴスロリ女と飯を食うなんて人生初めての経験だし,これまた何かのネタになる。
紳士な俺は,ファミレスへとゴスロリ女にいざなわれ,ひとしきり喋ったあと,散会となった。そして紳士は女の連絡先など聞かないものである。
それからまた数日後,街々市で開かれた路上音楽イベントに俺はやってきた。そして,いろんな楽団が音楽を奏でる中,あのゴスロリ女がクラッシック音楽団でパーカッションを担当しているではないか。オフ会女がゴスロリ女でパーカッションを奏でている。
こんな物珍しい女はいない。そして,音楽が終わると,楽団が去っていた方へ向かい,女が一人になったのを確認して今度は俺から,女に声をかけた。
そしてまた飯を食いに行った。紳士は,そこそこオサレなお店を選択した。そしてもう一軒,オサレなバーにも行った。
有耶無耶の内に,街々市の歓楽街にも行った。ゴスロリ女をいただきにかかったのである。
ちなみに紳士な俺,先のオフ会の幹事氏と同じく童貞である。20数年,大学卒業し,就職しても童貞を守り続けたのだ。
俺は,ゴスロリ女を連れ込んだまではいいが,ど緊張のあまり,砲台が下を向いたままである。
何しに来たのか分からない。