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はてなキーワード: 冷戦とは

2024-03-13

先日、

オッペンハイマーという話題映画日本に帰る機内の新作映画ラインナップされていたので早速みてみた。

日本賛否両論が起こりうるということで、昨年、日本での公開が見送られていた映画だ。

もっとも来週あたりようやく公開されるようだけど。

当初、配給会社忖度して日本人向けには見せてくれなかった、となると、一体どんだけ鬼畜な内容なのか?などと、

逆にヘンに妄想が掻き立てられるもの

妄想が先行していた分だけ、みた印象としては、拍子抜けとなった。

オッペンハイマー個人パーソナリティを軸に、冷戦など彼をとりま社会が興味深く描かれていた。

政府社会科学者個人を利用し、偶像化してゆく構造的な背景をのぞかせるような映画だった。

ネタばれになるので、詳しくは書かないけど、水爆開発の反対と公職追放、このあたりの描写映画としてはクライマックスだ。

ステレオタイプオッペンハイマーをみれば、彼の道義心と公職追放がセットになって語られがちであるが、実際にはいろいろな経緯が絡まり合っていた。

原爆投下という途方もない人道的な問題に対して、誰かに代表させてそれらしい答えを出させようとする世間(みている観客も含めて)の空気が鏡のように反射してみえ映画だった。

ヒーローヒール役というのはそうして偶像化される。

この映画では終始、オッペンハイマーパーソナリティを軸に展開していたので、その摩擦が却って浮彫にされた形だ。

そもそも歴史上の人物は、未来ことなどわかるはずないのだから、後世の人権感覚など何も知らないで生きている。

しかし、後世の進歩的歴史観は、歴史上の人物善意悪意をそれぞれ振り分けてして断罪・総括してしまう。ヒットラー絶対悪にするみたいにね。

しかし、特定個人悪人しかみたがらないような歴史観では、非人道的行為実像みえるはずもない。

その点、本映画では、本人をよそに、後世の歴史観にとって都合の良いレッテルやらロールモデル押し付けられてゆく、

という構造が見え隠れするという意味ではよい出来映えだったと思う。

しかし、結局のところ、一体何が日本賛否両論を巻き起こしそうな映画なのか、分からなかった。

プロットが複雑なこともあって、一度見て全部を理解できるような映画でもない。

ただ、映画を見終わったあと、そういえばトルーマンがそれほど登場しなかったな、と自分の不満ともいえる感情がくすぶり、ふと、

でもそれって、ヒール役の邪悪トルーマンをみてカタルシスを得たいだけだよな、と我にかえって気が付いた。

日本賛否両論を巻き起こしそうだという忖度って、まさにこういうことだろうと思った。

忖度のものが、原爆投下非人道的でありその野蛮さが強調されるべきだとする歴史観に知らず知らずのうちに飲み込まれていることが想像できた。

原爆の父と呼ばれるオッペンハイマー主人公映画なら、ぜひ彼に原爆開発を後悔させたい、苦悩させたい、とする心情、そういう懺悔がなければカタルシスが得られないとする心情ー

そういう道徳的な片鱗を少しでも見出したいとするのは、結局のところ未来がどこに向かっているか知る由もない歴史上の人物の顔を無理やり後世の人が考える正しい方向へ振り向かせようとする努力のようなものだ。映画のなかで彼に反省させてステレオタイプオッペンハイマー像に満足したい、というのが日本で起こりうる「賛否両論」の実像だとすれば、それこそ、オッペンハイマーに何かの役割を担わせようとする自分反省する意味でもこの映画をみるべきだ。

映画に描かれなかった広島長崎を強調させたいとする空気があるとすれば、皮肉にも、それこそが本映画で見てとれる構図、

歴史上の人物自分の持っている史観に都合のいいようにヒール役にしてみたり、ヒーローにしてみたりする空気元凶だということを再認識した。

余談だが、原語の英語の語りは、NHKドキュメンタリー並みに、かみしめ口調でゆったりとしている。

高校生くらいでも聞き取れるかもしれない。若い世代にみてもらいたい映画だ。

2024-03-09

anond:20240309014306

ドラゴンボール初期当時は米ソの冷戦時代で、ソ連風の悪役やっつけたいという東洋風の西部劇だったやね

少年ジャンププロパガンダ紙の位置にあるので

2024-03-03

anond:20240303215442

元増田40歳以上のおじさんなんだ。

冷戦というのは簡単に言えば、ソビエト連邦欧米との対立のことで、それは1989年に終わったんだ。

それを知ってる元増田の年齢はまあ察せるよね。

いやいや、創作だなんて言ってないよ。

40歳超えて結婚して、奥さんはそれより若いんだろうね。

米粒で起きた冷戦

冷戦の始まりだ。

たかしかも今度は米粒ときた。本当にどうでも良い。ほんっとうにどうでもいい、しょうもない。日曜の夜だぞ、良い加減にしてくれ。

発端は夕食の暮れだ。夕食はおれが用意した。そしておれが購入した米である今日一汁三菜シンプルご飯だった。

茶碗の底が見え、おれが手を止めていたとき彼女がいつものように指摘する。

「また米粒残してるー」

軽めの口調で呟く彼女に対しておれは

めんどいじゃーん」

という。このやりとりはいものことなのだ。

が、今日は外出で疲れていたのか、ふとアクセルを踏んできた。

「...友達に話したら2人くらいは即別れるって言ってたよ」

良いだろう、返り討ちにしてやる。そこから溜め技のように間を開けて熟考した一言の繰り出し合いが始まった。

「作った人に失礼じゃない?」

「おれが作ったしおれが買ったお米だからよくない?」

「じゃあ外は?あたしと外食してるときにも残すじゃん」

「おれらは食事サービスお金で買ってるんだから、それをどうしようがおれら次第じゃない?」

「じゃあ子供が人んちで残したらどうするの?失礼だと思われるよ?」

「それは金銭が発生していない、善意食事提供からさないのが正解だね、でも今日って残しても失礼になる相手がいなくない?」

「あたしが気分悪い」

「なんで気分悪いの?それって世間常識からおれがズレてるからでしょ?常識から外れたものは一律ダメっていう人間?」

「てかそういういちいちうるさいところがキモい、もういい、はい、もう今後なにも言いません、けど子供ができたら叱ってね。はい、あたしは何も言いません」

むぅ、向こうは黙り込んでしまった。おれに敵意はない。ただ、米粒を残さないために箸で茶碗を掻きむしるという無駄行為場所を選ばずに繰り返す愚かさを伝えたかっただけなのに、、、

はぁ、頼むから理解してくれ。

恩を受けている状態で「米粒を残す」というのは相手の恩を踏み躙る行為になる。そのシーンでは米粒は残してはいけない。

しかしだな、しかしだぞ。

それ以外のあらゆるシーンでは、米粒を集めるために茶碗を掻きむしったとして、誰も喜ぶものはいない。

「あ、残してる?」

やべ「またブログに書いてんだろ」って言われた一旦ここまで

2024-02-27

anond:20240227190156

中ソ対立のはざま、東西冷戦のはざまで外敵という存在があることで自主性がはぐくまれたわけだ

しか日本アメリカの完全なる庇護のもと主体性を持つことなく、持つ必要もなく過ごしてきたのだ

2024-02-26

NHKアレン・ダレス

映像の世紀バタフライエフェクト CIA 世界を変えた秘密工作

2/26(月) 午後10:00-午後10:45

配信期限 : 3/4(月) 午後10:44 まで

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公式サイト

アメリカ大統領直轄の情報機関「CIA」は、戦後アメリカ外交を陰で支えてきた。世界民主化支援という大義の下、極秘に他国工作員を派遣秘密工作を仕掛けてきた。戦後まもないイランでは、巧みな世論操作政権転覆させ、莫大な石油利権アメリカにもたらした。冷戦時代ソ連衛星国ハンガリーでは、ラジオを使って反体制運動をあおった。南米チリでは、社会主義政権親米政権に転換させたクーデターに関与した。

2024-02-25

表現の自由なんてのは世界平和とか人類みな兄弟みたいな、冷戦が見せたほんのひととき幻想だったってことなんだなあ

誰かが傷つかない範囲では表現自由だ、傷つけたら表現反論は来るだろう、ぐらいすごい自由なことを提唱したはずの本家本元が

やれ傷つく人がいるかもしれないから無作法だ先にやめておけみたいなことを言う

先回りしてナチス関連は法で禁止しとこうとか(あれれー傷ついたユダヤ人表現の自由を駆使して抗議するところまで含めた自由じゃなかったんですかー)

グロは許すがロリは絵でも許さんとか(あれれーでもあなたの国実物ロリグロいことになるホンモノの記録たくさんありますよねー)

ケモノ宗教的禁忌からやめておけとか(あれれーあたま中世ですかー)

まあ9条なみの現実の見えないお題目だったってことなんだよなあ

今のロシア表現の自由勝ち取ろうとしたらプーチンをどうにかするしかないじゃんか

結局はどれだけの銃弾とどれだけの砲弾あいてに降らせることができるかってことが決め手にすぎないわけよな

今日に至るまでの歴史を通して多くの対立存在した。人権思想科学技術の発展は階級社会での身分間での対立国家間対立を通して形成されてきたという面もある。優生学的な思想から生じた国家間人種間、コミュニティ内での闘争を通して自身所属するコミュニティ社会をより進歩させていくという意識近代社会重要役割果たしてきたまさに「世界法則」であった。

社会全体が「世界法則」に従った結果は最終的に二回の世界大戦やその後の独立戦争冷戦を経て、人類全体の大きな犠牲という形で現れた。人類はそれまでの価値観を改めることを余儀なくされ「対立から「融和」へと表面上は方向を転換することとなった。

しかし、ポグロムレコンキスタから繋がる宗教的対立アメリカ大陸発見列強植民地支配から繋がる人種的な問題現在もこの社会に影響し続け、未だ大きな脅威となっている。表面上だけの人道的、融和的な政策はあらゆる社会の中で限界を迎え反動を起こし、かつてよりも対立から生じる社会へのダメージを大きくしてしまったということも否定できない。

欧米を中心として起こり世界へ広がった、新しい自国第一主義は一つの例だ。また対立するコミュニティ国家に対して歴史から攻撃可能な点を作り上げ、自身コミュニティ自国正当化しようとする修正主義流行している。

その中でも最も驚異的な問題が「ストックホルム貴族による有色人種虐殺計画である

製薬、金融資本軍産複合体資産管理会社を通じて支配するストックホルム貴族達。彼らによって肝細胞に仕組まれシステム今日同胞の命を奪い続けている。そして、ストックホルム貴族達はドロットニングホルムで行われる晩餐会で夜な夜な「虐殺計画」の経過報告を肴に我が世の春を謳歌するのである

私たちはこの問題と脅威をどのように乗り越えていかなくてはならないのだろうか。

今日に至るまでの歴史を通して多くの対立存在した。人権思想科学技術の発展は階級社会での身分間での対立国家間対立を通して形成されてきたという面もある。優生学的な思想から生じた国家間人種間、コミュニティ内での闘争を通して自身所属するコミュニティ社会をより進歩させていくという意識近代社会重要役割果たしてきたまさに「世界法則」であった。

社会全体が「世界法則」に従った結果は最終的に二回の世界大戦やその後の独立戦争冷戦を経て、人類全体の大きな犠牲という形で現れた。人類はそれまでの価値観を改めることを余儀なくされ「対立から「融和」へと表面上は方向を転換することとなった。

しかし、ポグロムレコンキスタから繋がる宗教的対立アメリカ大陸発見列強植民地支配から繋がる人種的な問題現在もこの社会に影響し続け、未だ大きな脅威となっている。表面上だけの人道的、融和的な政策はあらゆる社会の中で限界を迎え反動を起こし、かつてよりも対立から生じる社会へのダメージを大きくしてしまったということも否定できない。

欧米を中心として起こり世界へ広がった、新しい自国第一主義は一つの例だ。また対立するコミュニティ国家に対して歴史から攻撃可能な点を作り上げ、自身コミュニティ自国正当化しようとする修正主義流行している。

その中でも最も驚異的な問題が「ストックホルム貴族による有色人種虐殺計画である

製薬、金融資本軍産複合体資産管理会社を通じて支配するストックホルム貴族達。彼らによって肝細胞に仕組まれシステム今日同胞の命を奪い続けている。そして、ストックホルム貴族達はドロットニングホルムで行われる晩餐会で夜な夜な「虐殺計画」の経過報告を肴に我が世の春を謳歌するのである

私たちはこの問題と脅威をどのように乗り越えていかなくてはならないのだろうか。

2024-02-20

極左極右ってそっくりだなと思ってたけど実際中身が同じだったのか、知らなかった

藤岡信勝

学生時代左翼運動に傾倒

当時ソビエト教育学拠点だった北海道大学教育学部に入学すると共産党傘下の民青系に属し、共産党に入党

妻は、北海道教育大学学長共産党員の教育学者の舩山謙次の娘

舩山の妻は新日本婦人の会札幌協議会代表を務めるなど共産党系の運動活躍

舩山の兄、舩山信一はマルクス主義学者治安維持法違反検挙されたことがある

1991年米国渡り湾岸戦争を契機に冷戦終結後の新しい日本近代史確立必要性を感じる

帰国後に右翼転向

1994年4月から雑誌社会科教育』(明治図書)誌上で「『近現代史』の授業をどう改造するか」の連載を始め、教科書南京大虐殺記述攻撃

1996年1月産経新聞のオピニオン面に「教科書が教えない歴史」の連載スタート

同年12月2日西尾幹二ら有志と「新しい歴史教科書をつくる会」(略称つくる会)を結成

声明文には藤岡信勝西尾幹二小林よしのり坂本多加雄高橋史朗深田祐介山本夏彦阿川佐和子林真理子の計9人が呼びかけ人として名を連ねた

2024-02-12

中国海軍歴史 略史(3/4)

anond:20240212015211

韜光養晦期(1989年2011年 052D型の登場)

ソ連という共通の敵を失ったことによって中国西側諸国の友好関係が薄れていき、天安門事件によって決裂が明らかとなり軍事技術的にも独自路線を歩み始めた時期
そして第三次台湾海峡危機アメリカの圧倒的な軍事力を目の当たりにしたことが、中国海軍のその後に大きな影響を与える
1989年

天安門事件

鄧小平辞任、江沢民就任

劉華清 江沢民後見人として党中央政治局常務委員党中央軍事委員会副主席に任命される

ベルリンの壁崩壊

マルタ会談 冷戦終結宣言

1990年

日本バブル崩壊

051G型駆逐艦(旅大III型) 1番艦 湛江 就役 051DT型の発展版 フランスイタリアイギリスなどから導入した兵器国産化を試みている

★052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 起工 西側技術を大規模に導入し、中国初の外洋型近代駆逐艦として建造された

 対空ミサイルレーダーフランス製、主機のガスタービンエンジンアメリカ製、ディーゼルエンジンドイツ製を導入、哨戒ヘリコプターフランス製のライセンス生産

 中国海軍沿岸海から外洋海軍進化する第一歩となった

1991年

湾岸戦争開始 米軍による一方的空爆を目の当たりにし自国の防空システム限界認識した中国は、新しい防空ミサイルシステムHHQ-9Aの開発に着手

ソビエト連邦崩壊 中華人民共和国第一仮想敵国ロシアから台湾支援するアメリカ合衆国に変わった

053H2Gフリゲート(江衛型) 1番艦 安慶 就役 053H2型に個艦防空ミサイル艦載機運用能力付与したもの

 1989年天安門事件を受けて西側から軍事技術供与が停止されたため、2番艦以降は1番艦とは異なる構成になっている

 2番艦ではガスタービンウクライナ製UGT-25000(DA80)ガスタービンエンジンにしている。

1993年

053H1G型フリゲート(江滬V型) 1番艦 自貢 就役 053H2型フリゲート

052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 就役

1994年

プロジェクト877EKM(キロ級)潜水艦 1番艦 袁正64 就役 中国が初めて入手した近代ディーゼル潜水艦

1996年

中華民国が遷台してから史上初めて正副総統の直接民選選挙李登輝当選

第三次台湾海峡危機

 アメリカは2つの空母戦闘群派遣、ミッツ空母戦闘群台湾海峡を通過した

 中国軍はアメリカ空母戦闘群に対し何もできず、アメリカ台湾支援した場合は止められないことを理解し軍備増強を大幅に加速した

 特に艦隊防空(エリアディフェンス)能力の欠如を強く認識

艦隊防空能力強化のためロシアにソヴレメンヌイ級駆逐艦2隻を発注(中国語では「现代级」と表記されることから何を期待していたのかが理解できる)

対空戦能力を有する国産ミサイル駆逐艦整備計画が着手、複数タイプ(052B型と052C型)の駆逐艦を少数建造し設計プロトタイピングを繰り返すスパイラルモデルでの開発が始まる(「小步快跑」)

1997年

970型試験艦 就役 HQ-9A艦対空ミサイル、HQ-16艦対空ミサイル、Vertical Launching Systemフェーズド・アレイレーダーテストを行う

プロジェクト636(改キロ級)潜水艦 1番艦 袁正66 就役

1998年

劉華清 引退

マカオ中国企業が空母ヴァリャーグウクライナから購入

1999年

956-E型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 杭州 就役 艦隊防空機能を有し、射程160kmの超音速対艦巡航ミサイルSS-N-22(P-270)を搭載しアメリカ空母戦闘群の接近を阻止する役割を担う

039型潜水艦(宋型) 1番艦 遠征20就役

 中国国産ディーゼル潜水艦で旧式化した035型に替わる新世代の潜水艦として建造

 ロシア兵器フランス戦闘システムドイツ製ディーゼルエンジンを搭載した

★052B型駆逐艦(広州級) 1番艦 広州 起工

 中国が建造した初の艦隊防空能力を持つ艦

 052A型ベースとした中国版ソブレメンヌイ、本命の広域防空艦は052C型で052B型はその保険

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーの完成は間に合わないため、ロシア製対空ミサイルシステムを搭載して建造

 ZKJ-5戦術情報処理装置 今まではイギリス製をコピーしたZKJ-3かフランス製をコピーしたZKJ-4しかなかったが、新規開発された国産戦術情報処理装置テスト

 通信設備としてHN-900(中国海軍第1世代戦術データリンク装置)を採用

2001年

中国WTO加盟

胡錦濤 就任

956-EM型 (ソヴレメンヌイ級) 追加発注

ウクライナからSu-33の試作型T-10K-3を入手、後にJ-15の開発につながる

1985年から開発を続けていたWS-10Aエンジンが完成

2002年

★052C型駆逐艦(蘭州級) 1番艦 蘭州 起工

 中華イージス

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーを搭載した中国人民解放海軍本命

空母ヴァリャーグ大連港に入港

093型原子力潜水艦 1番艦 407 就役

2004年

052B型駆逐艦 1番艦 広州 就役

052B型駆逐艦 2番艦 武漢 就役

052C型駆逐艦 1番艦 蘭州 就役

039A型潜水艦(元型) 1番艦 330 就役 プロジェクト877EKM(キロ級)の経験で得られた技術を、039型潜水艦に盛り込んだ性能向上タイプ

2005年

956-EM型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 泰州 就役 

054型(江凱I型)フリゲート 1番艦 馬鞍山 就役

 従来の中国海軍フリゲート比較して武装レベルが極めて高い、また船体の大型化によって外洋航行能力も大幅に向上している

 054A型テストベッドとしての性格があり、建造は2隻に留まった

052C型駆逐艦 2番艦 海口 就役

 2004年に就役した蘭州と共に、新世代艦のプロトタイプとして性能・運用試験実施

094型原子力弾道ミサイル潜水艦 1番艦 411 就役 092型からは大幅に進歩したが未だ米英露仏のレベルには至らず

上海長興島造船基地建設開始

なお2005年当時の中国軍の評価は以下のようなものである、きわめて妥当評価で当時の中国海軍がまだ立ち遅れていたことがよくわかる

中台軍事バランス中台安全保障戦略に与える影響―(2005年5月発行)

https://jats.gr.jp/cp-bin/wordpress5/wp-content/uploads/journal/gakkaiho007_05.PDF

中国は、約3,200 機の作戦機を保有しており、編制上桁違いの優位があるが、第4世代戦闘機を150機程度しか保有していない〔USDoD, 28 July 2003, p. 23〕。

しかも、中国空軍の訓練時間は、新型戦闘機のパイロットを優先的に長時間訓練させていると見られるものの、全体として西側空軍常識から見て極端に少なく、メンテナンスも劣悪で故障も多く、また1日に大量の航空出撃を実施するような演習をほとんど経験していない〔Allen, 1997, pp.224 –232〕。

このため、中国空軍作戦機が台湾攻撃必要な高い練度を獲得するには今後長い時間必要である

他方台湾空軍は、すでに F-16ミラージュ 2000-5、および経国号配備完了しているため、旧式機から第4世代への換装をほぼ終えている。

空中戦態様は、戦場中国から離れた台湾の航空管制範囲内であり15、台湾側の方が各種装備が優越し、練度も高いため、台湾空軍側に有利に展開するもの推定されている。

特にF-16 用のアムラーム・空対空ミサイルの売却が 2003 年に実施されたことにより、台湾空軍の空戦能力は飛躍的に向上した。

しかも、中国保有している Su-27 および Su-30MKK の性能は、電子戦能力戦闘能力において台湾保有するミラージュ 2000-5 におよばないとされるし、遠距離から攻撃では経国号の装備が勝っているとされる16。

このため、大幅な改良を加えない限り、Su-27 は量産されても台湾空軍に対して質的な優位を確保することができないと考えられ

中国海軍水上艦艇の特徴は、艦隊防空能力特にミサイル防御能力)が極めて低い一方で、対艦ミサイルの数量が圧倒的に多いことにある。

このため、中国海軍は防御を省みることな攻撃を仕掛けることになる〔McVadon, 1997, pp.259-260〕。

ところが、中国海軍水上艦艇には、視界外レーダー(OTH レーダー)がなく、敵の位置を計測してその対艦ミサイルのアウトレンジから対艦ミサイル攻撃をかけることが困難である

このため、対艦ミサイルの「数の優勢」は当てにならず、中国海軍水上艦艇台湾軍が保有する大量のハープーン対艦ミサイル等によって多大な損害を受けることが必至である〔McVadon, 1997,pp.259-260〕。

2008年

江南造船本社は長興島へ移転

★054A型(江凱II型) 1番艦 徐州 就役

 HHQ-16艦対空ミサイルを装備し、中国海軍フリゲートとしてははじめて艦隊防空能力を有する

 054型はミサイル発射機を備えていたが、054A型では32セルVLS進化している

 以降『40隻』を超える大量建造が行われる

054A型 2番艦 舟山 就役

054A型 3番艦 黄山 就役

054A型 4番艦 衡陽 就役

2009年

052C型4隻の追加建造

 2004年、2005年に就役した052C型2隻をプロトタイプとして性能・運用試験実施し完成度を高める為の研究が行われた、結果2008年には艦隊防空艦としての完成をみた

 052C型の発展型として052D型駆逐艦の開発が進んでいたが実用化には相応の時間を要するため052C型駆逐艦の追加建造が決定

2010年

054A型 5番艦 運城 就役

054A型 6番艦 玉林 就役

054A型 7番艦 益陽 就役

039B型潜水艦 1番艦 ? 就役 詳細不明

中国海軍歴史 略史 4/4 https://anond.hatelabo.jp/20240212052548

粗品が原因で旦那と2回喧嘩した

1回目:

旦那から粗品オールドファッションを貶す動画をしつこく見せられた。

増田ミスドの中でオールドファッションが一番好きなため、その動画は見たくないと拒否した。

旦那は取り合わず自分粗品の真似をしてオールドファッションを貶した。

増田激怒喧嘩になった。

2回目:

増田が寝る準備をして布団に潜ったとき旦那粗品動画を見せてきた。

旦那の見せたい見せ場まで6分近く一般人粗品の会話が続き、増田我慢して見ていたが眠かったため段々イライラしてきた。

旦那増田の様子がおかしいことに気づき動画早送りしたが、増田イライラがおさまら冷戦中。

解決策:粗品は悪くない。うまく断れず見てしま増田が悪い。

今後は旦那には粗品動画を一人で楽しんでもらう。

2024-02-11

anond:20240211161143

これでも見とけ

小泉悠「ロシアから見た極東軍事的位置付け ―2030年代の極東ロシア軍を考える」(北大SRC公開講座 「どうなる? どうする? 日露関係」第4回、2023年10月27日

https://youtu.be/qwdp-5ahXpU?si=mfd5PhNHI73ELBWv&t=4736

大前提としては中国との関係が良くないとこの戦略は取れない。

中国まで敵に回して冷戦時代のように2正面作戦するっての絶対無理なので、中国との間に気に入らないことや不審感はあると思いますけどロシア中国を刺激することは難しい。

もっと言うと今、人民解放軍の方が数はもう多いし、さらに言えば武器の性能とか練度とかでも負けてる可能性がある。

我々が中国を怖いと思うのの比ではないぐらい多分ロシア中国軍事力が怖いんだろうと思いますね。

2024-02-10

ひとつの朝鮮、ひとつ中国

国家というのは馬鹿もので周りが国家だと思えばそれは国家なのだ。なので台湾国家としてはとても弱い。台湾国家と認める国家はとても少なく日本も認めていない。これは中国台湾中国であると思い込んでいることにある。台湾はもともと中華民国台湾島に逃げてできたものである第2次世界大戦時の中国といえば中華民国であった。その後、革命があり中華人民共和国ができ中華民国台湾に逃げた。中華民国からすれば中国本土は未だに自分のものである。よって台湾中国本土台湾であると思っている。同じ領土を2つの政府自国であると主張する。馬鹿なこと極まりない。

朝鮮も同じである。もともと朝鮮日本のものであったが戦争で破れた際に取り上げられた。その後、冷戦に巻き込まれ北側ソ連に、南側米国に良いように利用され戦争が続いた。北がかなり南下したが南が追い返し今の休戦ゾーンまで押し返した。北は今も南が朝鮮民主主義人民共和国であると思っているし南も北が大韓民国であると思っている。南は今でこそ現代的な政府構造であったが長らく独裁制のもとにあった。似たもの同士が他国に利用され喧嘩する。馬鹿なこと極まりない。

2024-01-31

発言小町元ネタ?の漫画気持ち悪い

最近2023年末)たまたま見た

「娘の弁当が気に入らない!」というWEBマンガ

yomury.blog.jp/archives/19974178.html


なんとなく知ってるような話だと思って調べたら、発言小町


娘に同僚の分のお弁当も作って欲しいと頼んで以来冷戦

2016年10月31日 21:34

komachi.yomiuri.co.jp/topics/id/783332/


というトピが元ネタのようで

いいのかな。こういうの。

なんか気持ち悪い。

増田から5chスレ立てて、まとめブログなるみたいなもんなのか。

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-18

小泉悠「ロシアから見た極東軍事的位置付け ―2030年代の極東ロシア軍を考える」(北大SRC公開講座 「どうなる? どうする? 日露関係」第4回、2023年10月27日

https://youtu.be/qwdp-5ahXpU?si=mfd5PhNHI73ELBWv&t=4736

大前提としては中国との関係が良くないとこの戦略は取れない。

中国まで敵に回して冷戦時代のように2正面作戦するっての絶対無理なので、中国との間に気に入らないことや不審感はあると思いますけどロシア中国を刺激することは難しい。

もっと言うと今、人民解放軍の方が数はもう多いし、さらに言えば武器の性能とか練度とかでも負けてる可能性がある。

我々が中国を怖いと思うのの比ではないぐらい多分ロシア中国軍事力が怖いんだろうと思いますね。




ふーん、そうなのか

2024-01-16

anond:20240116104229

理想的政府による理想的な分配を「ありえるもの」と思ってるっぽいし、冷戦時代より前の古臭い共産主義者で間違いないだろ。

anond:20240116103744

そのミックスすら許さず冷戦時代共産主義が正しいって言ってるようなものから冷戦時代資本主義共産主義の話を持ち出すのは間違ってないのでは

anond:20240116103533

冷戦時代からタイムスリップしてきたのかな?

どっちも失敗したので今は二つをミックスさせた修正資本主義になってます

2024-01-12

クソ面白いアニメエスタブライフはなぜ話題にならなかったのか分析

2022年アニメエスタブライフが今更ながらめっちゃ面白かったので、みんな見てくれって話。

ちなみにFOD独占だったみたいだけど、今はアマプラでもやってる。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0B51DVC1W

https://www.amazon.co.jp/dp/B0B649HFDQ

追記:すまねえ、アマプラ無料なのは1話だけだったわ。FOD独占が憎い。ろくに作品紹介もできない。 勘違いでした。はてブ感謝

作品を知ったきっか

正月番組でやっていた「『BLOODY ESCAPE地獄の逃走劇-』公開直前スペシャル」という特番。その中でテレビシリーズから選りすぐった3話分を放映していた。

新宿舞台魔法少女になりたいヤクザ親分お話

お台場舞台パンツ禁止温泉島のお話

わがままお嬢様モデレーター消滅するちょっと悲しいお話

「このすば」よりさらにぶっ飛んでいる設定なのに、アニメの新作はほぼ全部チェックしている増田記憶にない。なんだこの作品は?となった。


そしたら番組中にエスタブライフというキーワードがチラチラ出てきて、「BLOODY ESCAPE 」はどうなった?と思いながらググった。

ちなみに魔法少女CVくぎゅう)は後の回で登場するぞ!かわいい

エスタブライフの作品情報

2022年アニメ

原案 コードギアス谷口悟朗

監督 ごちうさ橋本裕之

シリーズ構成 ふもっふ賀東招二

キャラデザ パズドラコザキユースケ

フジテレビ「+Ultra」で放送

こんな作品です(公式Xより)→https://x.com/establife/status/1742567880825487715

錚々たる制作メンバー

自分nasne検索したら、なんと2話以降の録画が残っていてびっくり。全く印象に残らない凡作判断して、1話切りしていた。

しょぼいカレンダーで調べた所、MX再放送し、フジの+Ultraでさら再放送し、計3回も放送していた。なのに話題にならなかった。どう見ても実況向きなのに、ニコニコ実況に残っていたコメントも非常に少ない。

東西冷戦みたいな政治風刺していたり、おバカ回やちょっと泣けそうな話など、多様な内容でフルメタ風味あるかも。

官僚主義的な東池袋水族館でショーをしているペンギンが、さいきょう線の開かずの踏切突破して西池袋亡命する話とかおバカすぎて大好きだった。


追記)そうそう、マルテ脳内会議面白かった。マルテはスライム人間なんだけれど、エステを押し倒したい過激派穏健派に別れて戦ってたら、実際の身体も分裂しちゃう話。合体した時に泡沫政党ノーパン派(こいつはノーパンしか言わない)が2議席に倍増しているのに注目!ほんとバカアニメ。そしてお台場クラスタに繋がる。

↓↓↓当時のまとめ

【マルテース脳内会議穏健派強硬派が分裂、ぶつかり合うwww】エスタブライフ グレイエスケープ -第4話感想まとめ-

https://ttb-superdata.blog.jp/archives/13806445.html

盛り上がらなかった理由

・盾の勇者放送と裏被りしていた

最初のつかみが必要なのに、1話が平凡すぎた。魔法少女の2話と入れ替えればよかったのに

・FOD独占という悪。当時TverやAbemaやニコニコオンエアーしていたら反応はだいぶ違ったはず。 すみません確認不足で「FOD独占先行配信、遅れてテレビ放送TVer配信」でした。これは大外れ

作品自体はとても面白いのに、構成プロモーションがあまりにも下手だった。ちなみに初回放送より、テレ東再放送の方がニコニコ実況コメントが倍以上多かった。

映画版感想

12話一気に見てしまって世界観に惚れ込んだので、今月配給が始まった映画版の『BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-』も観てきた。エスタブライフの名前を使っていない時点で、マーケティングセンス絶望的。

ポリゴン・ピクチュアズ映像美って感じで映像は良かったけれど、内容としては60点くらい。良作とは思うけれど、テレビシリーズとは似ても似つかぬ暗さだった。

あれだけ人情深いエスタがまるでコンピュータのような、人格が消えてしまった感じ。攻殻機動隊漫画版映画版くらい違うパラレルワールドだった。期待と違って残念。

カバネリとか刻刻とかID-0みたいな、ああいちょっと暗い雰囲気好きな人は気に入りそう。

【おまけ】実況コメント置き場

一番コメントの多かったTOKYO MX放送ニコ生実況コメントxmlファイルをアップしました。ニコニコ規約では非商用に限り利用OKだったので再配布可能判断。わかる人だけ使ってください(ニコニコ実況過去ログAPI感謝)

https://drive.google.com/drive/folders/1QKp0pEzdPekPWxoGIl6UIrgC_G2gtPen?usp=sharing

使い方としては以下の泥臭いやり方になってます

・commeonをダウンロード

・透明化と最前オプション有効にする

Googleドライブから取得したxmlファイルをcommeonで開く

アマプラとかで同時に再生する

・"K"キーで「キター」のコメント、"A"キー「A」コメント、"B"キーで「B」のコメントに合うので、上手いことタイミングを合わせてください

実況コメント作品を同時に見る楽しみが広がるといいなあ。

2024-01-09

田舎で引きこもってギャンブル中毒になったおじさんだけど日雇いバイト始めてもっと悪化した感がある

実家にほぼ引きこもり実家でやってる仕事を手伝ってるレベル)ながらギャンブル中毒になり200万近くの借金をこしらえた俺。

精神科(いっても意味ない)に入院ダルク(周りはほとんどが薬中)かという地獄の二択を突きつけられタイミーで日雇いバイトを始める

しか日雇いバイトどころか普通バイトすら満足にない地域なので車転がして片道30キロ40キロ走らせる必要がある

そうなると3時間働いて3000円とかじゃ割に合わない。

最低でも6時間働いて6000円はほしい。

しかし最低時給が1000円切ってる地域にそんな仕事ほとんどない。

というかあったとしても交通費とか通勤時間考えたら1000円だと普通に最低時給切りかねない。

というか車の維持費とか考えたら働けば働くほど赤字である

なので時給1000円以上とかいワガママいうと隣の県とか片道50キロ超えまで出張することになる

日雇い先の人や同じように集められた人間に「なんでそんな遠いところから。うちなんて対して時給よくないでしょ」

と言われ俺だってそんなのわかっとるわと答えられないのはわりと真面目に心折れる。

できれば自転車とか電車でいってそれなり、6時間働いて6千円稼げて交通費も多少でるような、稼げる仕事がしたい

しかしわがままである



仕事が終わって家にかければギャンブル中毒が発覚する前からほぼ冷戦状態の両親と顔をあわせる

親は兄弟の中で不出来な俺のことを嫌いで嫌いで仕方なく、箸の上げ下ろしま文句をいう

「ここはお前の家じゃないおまえは住まわせてやってるだけだ」

ギャンブル中毒になるまえから言われてる状態である

しかし俺は親のスネを齧ってるので文句などいえぬ。

我が家は俺が何を言われても何を命令しても文句を言わない前提で回ってるのである

ギャンブル中毒が発覚する前からそういった状況の家にギャンブル中毒が発覚し定期的に借金の督促が来るおれが帰るのである

それはもう針の筵である

家に帰る前のコンビニ駐車場帰宅という行為をする心が折れる感覚わかるだろうか

朝「学校行きたくねぇなぁ」「仕事行きたくねぇなぁ」とだらけてしま感覚、あれが帰宅途中のコンビニで起こるのである

家に借りたくないサラリーマンかよ。

考えてみるとそういう家が嫌で嫌で現実逃避のためにギャンブルを始めギャンブル中になったんだよなぁ

ギャンブルは俺みたいな行く宛がないカスでも受け付けてくれるんだよなぁ。すごいよなぁ。

とそんなことを思うわけだが、思った所でなにも解決はしないわけだ。

なので日雇いで稼いだ金をスマホ片手にギャンブルにつぎ込んで心を落ち着かせる

大体外す。罵声が飛ぶ。しかし対して待遇が良くないバイトするために隣の県まで出張し、1時間時間かけて帰りたくない家に帰ることに比べればギャンブルはいい。

まだ理解し納得し対策できる範疇ストレスである

しかし外して金がなくなっちゃどうしようもない

いやいや地獄のような家に帰る

大体夜中である

朝の7時(前述の通り多少なりとも採算が合う仕事を探すと9時5時の仕事10時6時の仕事になり、そこまで1時間以上車を走らせるのでこの時間帯に出勤となる)に家を出て夜中に帰ってくるのである

日雇いで稼いだ金なんかもうないのだ。


そして翌日になると多少なりとも関係改善したように見せかけたいのか本心から改善したいのか知らない親があぁだこうだと言ってくる。

しかし元公務員退職後半分趣味仕事を始めたという人間なので民間で雇われてやる仕事なんか全然理解してないので話が通じない

そもそも我が家には「大した資格も持ってない普通の人が一般企業履歴書をおくって面接を受け合否を貰う」という一般的な(大体の人が考える)就職活動したことある人間が俺(大卒就活失敗実家引きこもり)と死んだ婆さん(農家の嫁のバイトとして近所の国道コンクリートを敷く(用語が正しいのかは知らん)土方仕事をしたそうだ。戦後とか田中角栄とかの時代の話であるしかいない。

あとは大学教授だとかコネ入社とかである

というわけで一般的な就職とか仕事かいものに大変理解が薄く

「どっか近くで仕事を探して」

などと無茶振りしてストレスアタックである

近くで先月まで引きこもりだった日雇い単純労働すらたまに失敗する程度には要領がよくないコミュ障おじさんができる仕事といえばコミュ力とか要領とか求められそうなコンビニで時給1000円以下のバイトである

というかそれしかない。

その上何も文句を言わず命令大人しく聞く俺の存在我が家は回っているのにおれが日雇いバイトなど始めたため回らない部分が出てきている。

そうなると「外で働け外で働け定職に」と言ってた同じ口で「今日は出てしてほしい。明日はいるか。この日は」とお願い(事実上命令)してくるのである

前述の通り親のスネを齧ってる俺に基本的拒否権などなく、先に仕事を入れていると相談しないお前が悪い扱いである。これもまたストレスである

一方でタイミー日雇い仕事などいつ出てくるかわからない。

なので予定など前日ギリギリまで空いてることも珍しくない

となると稼げそうな仕事キャンセルパスして対して稼げない(小遣いだし)実家仕事をやるということになる。これもまたストレスである

このように現状俺なしでは回らないが両親は「お前が居なくてもどうにかやるから早く外で」と言う。

あくまでも就活失敗して実家に戻ってきたカスを働かせてやってるというノリだ。

働けど働けど口だけの感謝で認められない。これがまたストレスである

タイミーの一山いくらみたいな使い捨て労働者ももう少し心がこもった感謝言葉を貰える。

日雇い労働でまともな労働者の扱いをされる贅沢を覚えてしまった。

ダラダラと書いて無駄に長くなったが、なんかこう、働いてからのほうがギャンブル中毒が悪くなってると自分自覚し始めてる。

前まで自転車操業状態でもぎりぎり回せてたがいまは借金は全部滞納してる。それでもギャンブルはやめられない。

金は借りれないか自己破産する金もない

貯めれるとも思えない。

仮にためて自己破産してもストレスひかない家で稼げない日雇いをする親の脛齧りおじさんに未来はない。

ここから一発逆転し、多少なりともまともな日雇いがある地域引っ越して日銭を稼いで暮らすというまともな人生を送る資金を集めるにはギャンブルで一発当てるくらいしかない

まぁ家やら現状のストレスから逃げるようにギャンブルやってた所に仕事ストレスが増えたらそりゃギャンブル中毒だって悪化するわな、というだけの話である

どうにもならんね。人生最後に吐くほどギャンブルやって死にたい

というか殺してほしい。死ぬ勇気があれば10年以上前に死んでる

2024-01-08

ブルガリアブルマー台湾ルーマニア手塚漫画少女漫画

近況

令和6年能登半島地震ガザ人道危機が痛ましかったので、それぞれに1万円ずつ募金した。

ブルガリアブルマーについて

以前調べたけれどヒットしなかった気がするな。そう思いつつ、「училищен час по физическо възпитание 1970」、つまり「体育の授業 1970年」と検索したところ、次のサイトがヒットした。

https://uchiteli.bg/interesting/chasovete-po-fizichesko-vyzpitanie-prez-80-te-godini/2508

明確にブルマー姿の女の子確認できる。そして、時期は1980年代と書かれている。

記事にはこんなことが書いてある。

Девойките с черно или синьо трико и бяла тениска.

翻訳するとこうなる。

黒か青のレオタードに白のTシャツを着た女の子たち。

このように、ブルガリアでは黒か青のブルマーが着用されていたことがわかる。また、ロシア語語などの他のスラブ系の言語のように、レオタードブルマー区別する語彙が無いのかもしれない。ただし、レオタードと訳された言葉は「трико」であるが、ロシア語では同一の言葉表現される水着翻訳すると「бански костюм」(banya kostyum)で、これは別の言葉だ。「костюм」がスーツ意味する。「бански」だけでも水着意味するようだが、音の響きからして入浴するに関連する言葉だろう。現に風呂は「баня」(banya)だ。

上の記事のものは次のサイトから引用のようだ。

https://www.bgspomen.com/2016/07/4-80_19.html?m=1

グーグル画像検索すると、類似した画像が出てくるが、それをたどっているとこういうサイトを見つけた。

冷戦時代ブルガリア学校ではブルマー採用されていただけでなく、ビキニで泳いでいた生徒もいたようだ。日本学校では考えられない。

https://ouhristobotev-mezdra.com/sport.php

男の子みえる子がブルマーはいているようにも見える写真があるが、画質が荒いのではっきりしない)

こちらはブルガリア語のサイトだが、ソ連というかロシアについて扱っているようだ。

https://bg.legaltechnique.org/articles/istoriya/samie-yarkie-vospominaniya-o-sovetskoj-fizkulture-bull-novosti-v-fotografiyah.html

前にもリンクを貼ったサイトブルガリア語版かもしれない。

ルーマニアの状況

まだ見つけられていない。戦間期運動について扱った記事がヒットしたくらいだ。

ttps://adevarul.ro/stiri-locale/alba-iulia/educatie-fizica-si-sport-in-romania-interbelica-1713747.htm

学校」「体育の授業」「古い写真」「チャウシェスク」「共産主義」「1970年」などのキーワードで探しているが、なかなかヒットしない。youtube動画特にない。

コマネチの生まれた国なので(現在米国亡命)、体育は盛んだと思うのだが、情報はないのだろうか。

台湾の状況

次で見るように、大学大会での短パンは見つかったのだが、ブルマーのものではない。

https://blog.udn.com/fuping3713/15062824

それより前の時代、完全な提灯ブルマー画像はあった。

https://nicecasio.pixnet.net/blog/post/559456641

https://opinion.udn.com/opinion/story/11664/3198840

また、こちらは運動会だが、男女問わずパンだ。

https://www.sohu.com/a/409071189_482071

それから訳語一定していない。

JK体操服(排球服)としているのはこちらだが、純粋服装フェチ文脈だ。おそらく当時の名称ではないだろう。元来JKという言葉アングラ用語だったのに、いつも何かカジュアル台湾人も知っている言葉になってるってのが何とも言えない。

ttps://zhuanlan.zhihu.com/p/112147262

排球燈籠褲、つまりバレーボールブルマ」としている例もある。

何かが「無い」ことを証明するのは難しい。

韓国にはブルマはあったが、訳語一定していない。訳語のなさそうな台湾だが、スラブ語圏はブルマー固有の名称がないにもかかわらず、ハイレグショーツブルマーがあったので、これだけで何の証拠にもならない。

その他

同じ英語圏ということで、南アフリカでのブルマーについても調べようと思ったのだが、ヒットしなかった。だが、「south africa physical education 1970」で検索すると、当時の「June and School Friend」という当時の英国少女漫画雑誌がヒットした。

https://www.alamy.com/stock-photo-1970s-uk-june-and-school-friend-comic-cover-98002804.html?imageid=DF552ACD-1B20-4250-A436-F183FCA4DB62&p=1337086&pn=1&searchId=5814b4d8fe078cfdd762a7cf8456796d&searchtype=0

このように、英国漫画にもブルマー表現されていたのだ。

現在世界に残っているブルマー写真だけでなく、当時の小説漫画イラストでどのように表現されてきたかを調べるもの面白そうだ。

それにしても、性的意図がなく表現されたブルマーのほうが、なんだか色っぽく感じてしまう。

日本女性向け漫画ではおかざき真理「セックスのあと男の子の汗はハチミツのにおいがする」に出てきたブルマー何となく好きだった。

これはエロ漫画ソムリエの友人が言っていたのだが「男性エロ漫画が服の上からでもわかるように書いたおっぱいよりも、女性エロ漫画家の描くおっぱいのほうが魅力的だ。というのも、女性場合おっぱい特に性的でない身体の一部分としてしか描かないのだが、そこにかえってリアリティがあるからだ」そうだ。似た理屈を感じる。

少女漫画の中のブルマー歴史面白そうだ。

漫画の中のブルマーと言えば、ブラックジャック第232話『虚像』の中に、明らかに黒く塗り忘れた白いブルマーが出てきたのを思い出す。先生の周辺に楽しそうに子供たちが集まっている場面だ。

手塚漫画ときどき誤植らしいものもあるよね。角川文庫版の「火の鳥 未来編」のラスト近辺も、すべてのものが生きているという言葉と共に星々や惑星たちが映る場面で、おそらく文字を入れ忘れたと思われる空白があった。閑話休題

一般論

過去写真アーカイブの量は、言語によって全く異なっている。

また、ブルマーの形も国によって違うし、採用された広さも違う。

前に書いたように、フランスのブルマはややだぼだぼだが台湾ほどではない、短パンに近いブルマーだったしかし、ドイツではよりパンツの形に近いしソ連日本ではほぼ下着に近いハイカットになる。

これだけ広いと、ブルマーという言葉で一括りにしてしまっていいのかも、かなり疑わしくなってくる。

他にも、採用されていたスポーツも異なっている。バスケットボール陸上ネットボールバレーボールなど特定スポーツでのみ使用されていたこともあるし、体育の授業全般でも使われている例もある。

ブルマー画像だけでなく、こうした経緯についても知りたいのだが、本気になったら外国図書館にまで出かけなければならない気がしてきた。ひょっとしたら書籍としてまとめられていない類の知識かもしれない。

これだけ長く調べていられるのなら、大学理系ではなく、服飾史にしておけばよかったとちょっとだけ思う。今の仕事理系素養を全く要求されないし。

とはいえ、僕が学生の頃には東欧言葉自動翻訳で来ていたかは疑わしい。

本当に不思議なのだ。男はズボン、女はスカートという流れに対抗して生まれたはずのブルマーが、なぜ女性身体を強調するような、そして下着のような形へと、世界各地で変化したのか。そして、ショーツ型への接近への度合いが地域によって違うのかが。

これは国ごとの倫理観と性規範に原因を求めてもいいのだろうか。

愚痴

台湾韓国女性ブルマーコスプレをしていて、かわいらしくて似合っているんだけれど、ただの紺色の短パンや、白いラインの入ったドルフィンパンツのこともブルマーと呼んでいるのはいただけない。確かにきれいな脚が見えて素敵なのだけれど、フェチの人はそういう際にうるさいのだ。

それとも、ブルマー下着のような形状にドキドキするのは、日本だけの感性なんだろうか?

とか文句は垂れつつ、youtubeの短パン姿のチアかわいいと思ったりしている。

Youtubeは(政治的に偏っているとか陰謀論とかそういうのとはまた別に結構無法地帯で、全裸女性にボディペインティングをしていく様子とか、アマゾネス戦士という設定でお尻丸出しで戦う女性とか、ドイツ語圏の祭りらしくぐるぐる回る遊具でふざけてパンツ丸出しになる女性とか、ほぼ全裸台湾コスプレとか、乳首だけ隠して踊るカーニバル女性とか、前衛的過ぎて全裸でやる現代演劇とか、隠す場所が丸出しのファッションショーとか、アニメパンツ丸出しのシーンとかが載っている。

そういう場所では、「men of culture, we meet again.」というコメント散見される。英語では変態紳士のことを「man of culture」と呼ぶことを知った。

あと、ときどきオススメ動画ジュニアアイドルが出てきて、すごくかわいいと思うと同時に不安になることもあるんだけれど、ブルマについて調べている人が批判するのは難しい。

性を感じることと、かわいいと感じること、もっと知りたいと感じること。その境目がどこにあるかは、人間の心に対する深い理解必要だ。

例えば小学生競技ポールダンスを見ると不安になるけれど、それは僕のポールダンスという文化に対する偏見かもしれない。不安に感じては、真剣スポーツをやっている人に失礼かもしれない。じゃあミニスカートチアダンスならいいのか、日本舞踊ならいいのか。ではアイドルはどうか。問題は際限なく拡大する。

そうなると、幼い頃からスポーツやらせるのはどうか、能や狂言を覚えさせる家柄はどうなのか、受験はどうなのか。判断力の未熟な子どもにどの程度人生選択させるのか。

完璧な答えを求めようとすると、完全に倫理的にふるまうことが僕らはできないと気づく。少なくともこれだけはやってはいけないと法で制限する以外の方法を、今日のところは思いつかない。

誰かを推すこと・応援することへの責任が問われていくのかもしれない。

それからもう一つ。昔投稿した記事の参考資料とした動画サイトが消えていることがたまにある。動画写真は難しいとしても、せめて文章だけはweb魚拓を取っておくべきなんだろうか。

まとめ

ブルガリアでもブルマー採用されていた写真を見つけることができた。ただし時期は1980年代

今後は旧ユーゴスラビアコーカサス地方ブルマーについて調べるかもしれない。

以上。

重要度が高くないと思われたところはリンクを張っていない。

あと、この記事面白かったら1円からでも募金よろしく~。

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