ここにいるとまれにキモオタ呼ばわりで通り魔的に罵倒する輩に遭遇する。
しかし実際に事実上オタク最大母数のTwitterを使う限り、キモオタという人種は壊滅的にいなくなったと思う。
第一にオタクの人々はアニメと言うより版権に関心があり、更には自分に関心があり、直接的にい言えばフォロワー増加のことしか頭にない。対象に対する愛情なんて実際には持ち合わせておらず、萌語りでギスギスしている腐女子ですらイナゴの根性を隠しきれない。
他の要因としてはオタクがファッショナブルになってきたという点もある。オタク族という名ばかりの名称をまといつつも(あるいはもはやオタクという呼称すら忘れ)Vチューバーやお絵かき講師をやり始める輩がいる。彼らは身ぎれいな格好をし、いわゆる悪しきテンプレ的なバンダナにネルシャツという、今やギャグでしかない格好をする人は一人もいない。
オタクはより一般的で大衆的になったせいで、庵野のごとき対象だけに愛を注ぐ偏執的な人をむしろ遠ざけたと思う。庵野がウルトラマンの格好をするのと今のレイヤーがFateの格好をするのでは、その精神性のバックボーンから違う。庵野の最大の関心は自己愛であり、今のオタクの最大の関心は自己愛である。しかしそのベクトルはまるで別方向を向いている。