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2024-03-26

anond:20240326085815

某国にいたけど、日本人の評判は地の底だったよ

差別になるから日本人ゴミとか言わないだけ

技能実習生といい入管といい、セクハラしまくり自分白人側の権力側と思ってるキショいオッサンたちの女体買いツアーといい、ネトウヨといいアジア人差別といい、好かれる要素がどこにあるのか

騙されてるのは日本スゴイを信じちゃう日本人だけじゃない?

2024-03-25

milet 5th anniversary liveGREEN LIGHTS” に寄せて(深読み注意)【後編】

意外と現実的なところに文字数制限があって引っ掛かっちゃったので前後編にしま

【前編はこちら:milet 5th anniversary live “GREEN LIGHTS” に寄せて(深読み注意)【前編】

パート解釈(のつづき)

書きたいことは大体書けたのでアンコールはサクッと

前に進む覚悟ができたあとのmiletさんです。強い。

・I Gotta Go

もう行かなきゃって、ミレイ(みれい)に歌ってるみたいですよね。

どんな目の色してたか考えてるって、もう直接欲しがってないところが切ないです。

You made it

引退示唆しているようにもとれるので

不安なっちゃう人がいたのもわかります

・The Hardest

覚悟してても、迷いはあるという複雑で重層的な感情が伝わってきます

The Love We've Made

まるで全ての時間軸のmiletさんの目が未来を見据えているような

そんなイメージを持ちました。最高です。

Who I am

はい、ここまでタラタラたらたら勝手解釈を展開してきましたが

結論は全てこの楽曲に詰まっています

・航海前夜

おわりの時に流れる音源だけど、まさにここから未来を見据えているかのような選曲ですよね。

まとめ

こんな記事を書きたいように書いてるくせに何言ってんだって感じなんですが。

最終日の「もう良い加減さ、見たいように見るのは、辞めなきゃね」という言葉には痺れましたね。

MCで話す内容は事前にある程度決まっていると思いますが、この言葉は用意されたものでは無いという印象が強かったです。(もちろん邂逅の曲中の言葉もですが)

この4日間の公演で、大阪公演でのお客さんの反応が(良くも悪くも)この言葉につながってるはずなので、やっぱり4日間でなければいけなかった。

そう考えると、この公演をこの奇跡的な成功で終えられたというのは、たくさんのスタッフの想い、演者の想いが結実した結果だと思います本当にありがとうございました

結果から振り返ると、なにか神の力に導かれたかのようにも感じちゃいますね。(ニケ神ですかね)

小ネタ(というか、ツアーテーマ以外の感想

・「もう良い加減さ、見たいように見るのは、辞めなきゃね」について

この言葉は確かにその通りですが、それでも世界自分が見たことでできていると思います

なので、このことばに含まれている意味について、想像して発展させたいです。

私なりの、いま現在時点での解釈としては次のようなことが含意されているのだは無いかと思います

- 手近な選択肢固執しないこと

- いろんな可能性に想像をめぐらせて物事を見ること

ただ、これに関しても答えがないことなので、各自よく考えてみると面白いかもしれないですね。

安心しています

あくまでショーとして公演を楽しんだ」というスタンスと書きましたが

実際のところ大阪初日では、演出などから「もしかしたら引退してしまうかも」と、とまどいはありました。

ただ、アンコールツアー発表とかグッズ紹介の感じで「あ、そういうことか」と思いました。

とはいえ横浜初日で「言葉で伝えるのって難しいね」ってアンサーがあった時にホッと安心して、そのあとの時間多幸感で満たされてました。

まり何が言いたいかというと、4公演行けて良かったああああああああああああああああああ

・良い感想アンケートで送らなきゃね

どうしても過度な心配だったり批判意見というのは提出したくなっちゃうし、受け止める側の衝撃も強いから目立っちゃう

「ここが良かったよー、好きだよー」とか簡単感想だとしても、良い感想で薄めてくのも大事だなって感じました。

バンドスーパーすぎてえぐい

最終日、邂逅で感情が溢れて詰まってしまった時、陽ちゃんよっちコミュニケーションで音を繋いでいたそうです。

無音と音があるんじゃ印象が違いすぎる!この瞬間を見られた人羨ましい!

Green LightsGREEN LIGHTS

推測ですが、2020年Green Lightsでも同じように「はっきりと思い出せない過去同化する」ことをテーマにしようとしていたのではないでしょうか。

エニエニまででテーマてきには一区切りついてるので、当時はそこまでしか考えてなかったけど

コロナ禍を経て、戦争もあって、その先が見えるようになったよっていうことだったらかなりアツい。

・そういえば初ホールアリーナ

ホールアリーナってさ、その公演自体目標になっててもいいじゃん?

でもmiletさん自分パワーアップするためにこの公演に臨んだんだよね。

そういうところ、志が高くて好きです。

・なんでこんなにテーマに沿うのか

過去自分と会うことは、現実ではできないわけですから

「みんな」じゃなくて「だれか」に対して歌っている楽曲のうち、

もう会えない人について歌った楽曲マッチするんだと思いました。

(そしてmiletさんの描く楽曲にはそれが多い)

とはいえ過去に作った曲の歌詞がいまの心情とここまで重なるということは

本物のシンガーソングライターということだと思います

その時のいろいろな思いを曲に込めて、それが普遍的テーマになって

なんどでも歌い続けることができるって、すごいことですよね。

ライブに行く意味について

「大きい音で音楽聴けて楽しい!!」ってのもあると思います

あらためて思ったのが、もっと楽曲に思い出を重ねていきたいなって思いました。

たとえば次にこのGREEN LIGHTSの中から何か演奏されたとき、このツアーで聴いた時の感情が一瞬のうちに蘇りますよね。

日常で聴いて思い出すかもしれないですが)

ライブ定番曲が盛り上がるっていうのは、音とかノリはもちろんですが

意味文脈が重なって盛り上がるってこともあるなぁって、思いました。

・つぎに Fly High を歌うとき

Wingsを聴いて、意図を考えて、思い浮かんだのがこの楽曲でした。

この曲の歌詞を見てみると、飛んでるのは「You」なんですよね。(だから応援ソングなんですね)

かいところかもしれないけど、miletさん自身も飛翔しているイメージがあったのでとても驚きました。

期待したいのは、いつかまたライブFly Highを演奏してもらうこと。

力強く地を踏みしめてるmiletさんが、さら未来のmiletさんに向けてFly Highを歌っている姿を想像すると胸が熱くなります

前園みなみさん

横浜初日ときホールを使って映画ライブシーン前後撮影がありました。

たぶんみんな「まんまやんけ」と思ったはず。(とても素敵でしたという意味です)

端の端の端でも参加できて、実質クランクインに立ち会えて嬉しかった。

・今後について

いまmiletさんブログを書いてるって見て、またちょっと安心した。

Xの写真でも笑顔が見れて良かった。

ここまで見てきたように、私はこの公演をコンセプトライブだと思って楽しみました。

今後miletさんがどんなふうにSNSで発信しても(急に明るくなったり、暗いままだったりしても)

過度にプライベートまで推測して心配したりしないし、

仕事についても知り得ないことまで想像して心配しないし、

手近な選択肢固執しないし、

いろんな可能性に想像をめぐらせて、

ホールツアーを楽しみに、さら未来に期待しましょう!!

・inside youを聴いてる時に思い出したことのうちここに書けること

Green Lightsチケットや、当時の他の中止になったライブチケットとかをローソンで返金しているところを思い出しました。

嫌だったなー。寂しかったなー。虚しかったなー。

金額を見て、こんなお金いから、感動をくれよって思ってたかも。

このとき気持ちですら完全に思い出せなくて、さらに寂しくなり涙。

・inside you解釈

ここまで長々と「自分との同化」をテーマに据えてましたが、突然の別解釈

コロナ禍で中止になったGreen Lightsとそこから自粛期間。

このファンに直接届けられない期間のうちに、ファンが離れていってしま不安を歌っているという解釈

・別解釈その2

miletさんコロナ禍を経ても、より一層人気のアーティストになりました。

ももしかしたら、コロナ禍でなければ今もまだ活躍していたアーティストだって大勢いたと思う。そして亡くなった人も、大勢いる。

そんな思いを全て背負って歌っているという解釈

・おめでとう

公演期間中は衝撃と興奮でちゃんと言えてなかったと思うけど

miletさん、5周年おめでとうございます

・以上です

あ、以上です。ありがとうございました。

milet 5th anniversary liveGREEN LIGHTS” に寄せて(深読み注意)【前編】

はじめに

milet 5th anniversary liveGREEN LIGHTSから1週間くらい経ちましたね。

まだ余韻から抜け出せずにいる私ですが、ライブからずっと深読みし続けた果てに生まれ考察インターネットに放流します。

これをまとめれば余韻から抜け出せるはず…!!

意外と現実的なところに文字数制限があって引っ掛かっちゃったので前後編にしま

諸注意

Final奇跡が起きたから一連のシリーズとしてまとまって終わることができた4公演だったと思っています

私がいろいろ書いたことで、絶対に、喧嘩したくありません。

下記の諸注意は必ず読んでください。

・この記事フィクションです

この記事では、私の妄想と推測と深読みを書き散らしていきます

それはもはやフィクションですので、間違っても「本当はそうだったんだ!」とはならないようにお願いします。

あくまでもGREEN LIGHTSひとつ解釈です

以降で展開する解釈についてはあくまでもGREEN LIGHTS公演上での意図解釈したものであり、楽曲の成り立ちとかについての言及はしないです。

くわえて、展開する解釈あくまでも一つの側面です。

かなり深く重層的な公演でした。解釈は無数にあり、その全てを尊重します。

・この記事で書かないこと

どの公演回にもそれぞれの良さがあります

「ここが違った!」みたいなことを列挙するつもりはありません。

・この記事対象者

チラシの裏に書き散らかすつもりで書いているので、対象者も何もないですが

あえて言えば、映像化されたらまた見返したいので自分のために書いてます

基本事項とか書こうと思ってないし、基本的には4公演のうちどこかに参加できた人が見て「ふーん」って思ってくれたら十分です。

・なぜ公開するか

じゃあ勝手日記にでも書いとけよって話なのですが

揺るぎない芯があり、かつ不安定バランスでもあり、奇跡的なまとまりで終演した公演ですから

いつか振り返った時には伝説として語られると思います

その一端を目撃できた幸運ファンの記録というスタンスで公開します。

読んだね?

書いておきたいことは全て書くし、私が見たことが私の正解なのでこの記事へのコメントには基本的に返信しません。

でも、公開するからにはこの感動を分かち合いたいので、これは言っておきたいってことがあればコメントしてもらえれば、

(返信してなくても)拝読させていただきます

自分解釈

前提として、自分あくまでショーとして公演を楽しんだということにさせてください。

本公演は、miletさん葛藤と成長を描き、揺るぎなく力強いアーティストとなっていくための儀式と捉えています。(ある種のコンセプトライブのようでもあると思います

なので、この公演を見て過度にプライベートまで推測して心配したり、仕事についても知り得ないことまで想像して心配しないです。

しろ本公演を経てハチャめちゃにパワーアップできた、挑戦は大成功した、これから活躍をより一層期待しているよ、という立場を取ります

前置き長くなりましたが

GREEN LIGHTSテーマシンプルに「自分との同化」だとしっくりきます

自分との同化」という私なりの解釈をすこし噛み砕くと

昔の自分が何を思っていたのか、何をどのように考えていたのかということを細部まで完全に思い出すことができなくなって

寂しい、こわい、不安、昔の方が良かったんじゃないか、という感情に対し、過去と向き合い、折り合いをつけて、また前進していく

ということがテーマになっていると感じました。

ここで、登場人物をはっきりさせた方がわかりやすいので、下記の表記で進めていきます

milet :2024/03/15-20にかけてのmilet(GREEN LIGHTSステージ上のmilet)

ミレイ2020Green Lightsツアー発表くらいの時期(コロナ禍直前)のmilet

れいミレイより過去のさまざまなmilet(学生時代歌手を志した時、デビュー当時など)

まり、このライブでは

大丈夫」が心からはみ出てたり、自分の歌に励まされたりして、歌との向き合い方ですら悩んでるmiletさんは、ミレイ(みれい)の細部まで同化できなくなってきている

というところからまりライブを通してどのように過去自分と折り合いをつけるか、ということを表現していると思います

(「今日だけは自分のために歌わせてください」ってそういうことだよね…?)

また、過去自分がどのように考えていたかからなくなって、なんだか寂しいというのは私(筆者)にも誰にでも当てはまる感情です。

昔は楽しかったな(辛かったな)って思っても、何がどう楽しかったのか(辛かったのか)細部まで全く同じに思い出せる人はいないと思うし、思い出せないとやっぱり寂しい。

miletさんは、GREEN LIGHTSを通して、自分自分と向き合うために歌うけど

みんなもそれぞれの過去と向き合って、また前に進んでいかない?って、表現しているのではないでしょうか。

パート解釈

GREEN LIGHTSセットリストですが、「自分との同化」というテーマに沿って

いちど、各楽曲で歌われる「あなた」や「You」ミレイ(みれい)のことなんだと思って聴いてみてください。

感情が極まります

長々書いてるこの記事のなかで誰かに伝えたいことがあるとすれば、

セットリスト楽曲の「あなた」をミレイ(みれい)に置き換えて聴いてくれ!!!

ってことだけかもしれません。

以降のパートに沿った解釈では深読みが過ぎています

曲解と言われてもしょうがないレベルだと自分でも思ってますが、思っちゃったことなので書いてます

読み進める人は覚悟して適当によんでください

GREEN LIGHTS新曲

この曲についてはテーマ曲なので考察解釈も何もないですが

GREEN LIGHTSスクリーンに出る瞬間がめちゃめちゃかっこいいです

もちろんmiletさん自身も、スーパースターステージングはとても力強かったです。

・オープニング(絆ノ奇跡〜Higher)

このパートではデビューからの自信に満ちているミレイが、その少し前のみれいに向けて歌っていると解釈しました。

主体現在じゃないのでわかりづらいですが、思い出したい過去までの距離が短いので自信をもって同化できている状態です。

絆ノ奇跡コイガレは、ある意味まっすぐでわかりやすメッセージがあります

大好きな楽曲ですが、固くてまっすぐ過ぎたら逆にモロいということの表現になっていると思います

checkmateの歌詞あなたが何を求めてるかわかってる、私はあなたの全てだから」ってのは完全に同化していることを意味していますよね。

Higherの歌詞もお互いの理解度がかなり高いことは明らかで

あなた(みれい)をもっと高いところ(メジャーもっと売れるアーティスト)に連れてってあげると解釈できます

オープニングで必要な盛り上がりとテーマ性を両立させた完璧すぎる開幕です。

・inside you

一瞬のMCを挟んで、ここからパートはmiletからミレイに向けて歌っていると解釈しました。

まり、このパートから本公演のテーマちゃんと向き合っていくことになります

突然ですが、最初にinside youを聴いた時を覚えてますか?

恋愛のことを歌っていると思いましたよね。(そしてそれは多分そう)

でも、この曲でもyouミレイに置き換えると

ミレイの中には誰がいるの?何を考えているの」って歌っていることになります

全編にわたって、歌詞がこれ以上ないくらテーマリンクしているのですが

時が経てば、どうしても薄れてしま過去自分自身に向けて

からの「そばにいて」という叫びアカペラ)に、共感して、心が震えました。

また「あなた人生には私がいない方がマシかもしれないけど」という歌詞

歌手にならなかった可能性のことを感じさせ、とても寂しい気持ちになります

そしてそれはあの場でinside youを聴いた私たちについても。

今の自分選択人生が、すべての過去自分選択完全に一致している人などいるでしょうか。

どうしても薄れてしま過去自分自身に向けて

現状に負い目を感じつつも「あなたの中には誰がいるの?(なにがあるの?)」と、わかりたい。

私(筆者)自身も、色々な過去を思い出し、自分選択って正しかったんだろうかと、やるせなくなり、涙しました。

・Waterfall

過去自分が何を思っていたのかよくわからなくなる、という感情の中には

昔は怖かったものが、今はどうして怖かったのかよくわからなくなるということも含まれています

この楽曲では、みれいが何について怖れていたのかを思い出そうと試みていると解釈しました。

miletさんが、ミレイ(みれい)をよくわからなくなっている状況で

「よくわからないもの」=「怖い」と考えると、ここでもYouミレイ(みれい)に置き換えられると思います

私自身の体験としては、この楽曲がmiletさんを好きになったきっかけの曲でもあるので感慨深いです。

2019年RADIO CRAZYセトリのなかでもこの楽曲だけ後で何回も聴きました)

当時、この曲にどういうことを感じたからmiletさんを好きになったのか、そんなことに思いを馳せることもできました。

Your Light

この楽曲が出たのが、おそらくコロナ禍の直前あたりだと思います

2020 Green Lightsでは2曲目として演奏されるはずでした。ノリのいい楽曲です。

ですが(私の解釈では)まだ、過去と向き合ったばかり、miletさんミレイの心の距離は離れたままです。

この楽曲は、心の距離は離れたままでも「私があなたミレイ)の光になる」と

がんばって自分に言い聞かせているように解釈できます

この楽曲は主にセンターステージ演奏されますが、客席があまり照らされていないように感じました。

光の演出がない→まだMAX盛り上がらなくていい、という演出かと思います

ここからさら深読みして、miletさんから見たとき

盛り上がっていいのかよくわからなくて戸惑うお客さんが、心の距離が離れた状態ミレイと重なるように演出されているのではないかと考えました。

(考えすぎです、たぶんちゃんと盛り上がってました。)

HELL CLUB Mix

このパートマジで最高でしたね。

ここまで色々書いておいてなんだよって自分でも思うけど、結局コレなんですよね。

すごく幸せ時間だった。

どういうタイプエンタメなんですか?次にもう一度これを体験するにはどうしたらいいんですか?と思いました。

もちろんこれが目の前で繰り広げられている時にはテーマがどうとか解釈がとか考えてる余裕ないですので

このパート解釈はあとから紐解いたものです。

このパートでは、miletさんが違うアプローチ過去と向き合おうとしていると考えました。

具体的には、過去自分の思い出せない、満たせない部分は、今の自分の好きなことや考えていることで満たすというアプローチです。

なので、いまのmiletさんが一番ライブでやりたいことで満たす→DJパートってことだったんじゃないかなって思ってます

- HELL CLUB

HiRAPARK召喚呪文ですよね。

余談ですが、5amツアーや今回のHELL CLUB演奏を見ると、地獄天国って同じなんじゃないかと思ってしまますよね。

- Higher

2回目の登場になりますが、ここではmiletからミレイに向けた解釈にするとアガります

- Outsider

過去と向き合うにあたり、過去に媚びることはしないっていう解釈ができますね。

- SEVENTH HEAVEN

アプローチを変えたことで徐々にmiletとミレイ(みれい)の心の距離が近づいていくという解釈もできます

DJブースに立ち「m-i-l-e-t I'm with ya」と歌うところが解釈一致すぎて震えました。(このあとのblissにつながります

- おもかげ

見せない(見えない)愛で満たしている という歌詞の通り

ミレイの考えていることがはっきりとはわからなくても、そこには愛があるということに気づいたと解釈できます

- us

DJパートで使われた部分の歌詞の「好きだと言ってしまえば」というのは

何を考えていたのか本当のことはわからないけど、今の「好き」を押し付けられるのなら、という解釈はできないでしょうか。

過去に向けた思考はどうしたって一方通行です。過去に想いを伝えるというのは、どうしても押し付ける形になってしまう。

から「想いを伝えたら、消えてしまうかな」と、はがゆい気持ちでいると感じました。

- GREEN LIGHTS

ぶち上げてくれました。

ここで公演のメインテーマということは、同化、まで行かずとも、過去との向き合い方を得たと解釈していいでしょう。

・bliss

「私を守るこの名前」という歌い出しから察した方も多いと思います

自分過去現在未来)にわたってmilet-ミレイ-みれいという名前で繋がっているということを表現していると解釈しました。

とくに「優しく呼んだ声」ということですから、ここではアーティストとしての表記「milet」であろうとなかろうと、自分自分ということを見つけたと思っていいのではないでしょうか。

DJパートからの急展開で戸惑うというのもわかりますが、体温が上がった状態からのしっとりした曲ということで

他の位置にあったなら(ともすれば)聞き流されてしまうような曲でもちゃんと大きな印象を与えます

この公演でのテーマと合わせて考えると、ここ以外考えられない完璧すぎる曲順ですね。

・Anytime Anywhere

そして、この楽曲はこの公演にとって非常に大きな意味を持っていると思います

inside youからここまでのパート過去との向き合い方や受け入れ方を身につけてきました。

ようやく、離れていた過去自分との心の距離が、通じ合えるレベルまで近づいたと解釈していいでしょう!!

そう思って、この楽曲でも「You」を「ミレイ(みれい)」に置き換えてください

素敵です。本当に。

前編にわたって、この公演、このテーマのために書かれたと錯覚してしまうほどのメッセージシンクロ率です。

いつでも、どこでだって、どの自分でも、自分ということを知った、と解釈しました。

(いつでもどこでも一緒なのは自分自身に他なりませんから

光の演出も素敵で、まるでmiletさん魔法を使って客席を彩っていくかのような二番サビの光景が忘れられません。

あと、miletさん高台で歌ってるので見上げて、手を伸ばして、ひらひらが舞う光景も素晴らしかった。

Wings

ここで終わらないんですよ。

こ こ で 終 わ ら な い ん で す よ お

しかに、過去自分と通じ合えるようになって、怖いものは無くなりました。

ただ、このパートからmiletさんはいまの自分と向き合います

過去と通じ合って安心したいだけならここで終わりなんですよ

でも、miletさんはみんなに「大丈夫だよ」って伝えたい。

なんだけど!世界の方がいま明らかに大丈夫じゃない。

から、きっとまた忘れちゃうけど、ボロボロでも、何度だって、走り続けるって決めた。と解釈しました。

演出としては、運良くセンターステージから見ることができた回があり、スクリーンのニケ像とmiletさんが重なる瞬間がとても美しかったです。

そのときにmiletさんの片腕とニケ像の片翼が合わさって一対の翼(Wings)になったようにも見えました。

ここで安心して終わらない、っていうところが本当にすごいと思います

2023年のRADIO CRAZYでも、まずImagineを演奏していたことを思い出します。

こういうところほんとに好き、って思います

One Reason

あくまでも、私の中のフィクションの話、かつGREEN LIGHTS解釈ですよ!長くなりすぎたので、再度注意)

さて、前に進む、走り続けると決めたmiletさんですが

走り続けるということは、過去を思い出せなくなってしまうことを受け入れるということです。

そう思って、One Reason歌詞Youミレイ(みれい)に置き換えると、全ての歌詞リンクします。

「こんな歌じゃ薄まらない」だから、前に進まないといけない

けど、やっぱり行かないで。ってことなんですよねえええええええええええええ。

もう、理路整然と書けないけど、、、はぁ

いまは温度も思い出せるけど、このまま走り続けてたらやっぱり忘れちゃうよね。やっぱりやだ、でも行かなきゃ。

そんな迷いをこの楽曲に託したのではないでしょうか。

アレンジCDとは少し異なっていましたね。

ピアノの音でも、過去自分とずれていくことを受け入れたり、やっぱり嫌だったりすることを表しているのかなと思ったりしました。

蛇足だけど、メモに「One Reason:感極まる瞬間ありで感極まる」と書いてありました。極まりすぎ。)

・邂逅

この楽曲について、つべこべ書くのは野暮だと思うのですが。

ここまで書いてきてしまったので書きますね。

この楽曲では、Wingsからパートからつづく葛藤について覚悟を決めた、たとえ過去自分のことを思い出せなくなっていくとしても前に進んでいくと決めた。と解釈できます

でも、どうやってもことばじゃこの感動を書き表せないな。

とりあえず、miletさんが「自分を信じたい」って言ってくれてとても嬉しかった。です!!

【後編はこちら:milet 5th anniversary live “GREEN LIGHTS” に寄せて(深読み注意)【後編】

anond:20240325190526

中韓からの到着早々生活保護申請するツアーとか、まじで何なの?って思うけどな

これもやっぱ自民党朝鮮カルトの傘下で親中政党ってのもあるのかしら?

こんな企画列車なら乗ってみたい

日本縦断新幹線ツアー

新函館北斗から鹿児島中央まで乗り換え無しでひたすら新幹線

途中であちこち駅弁おつまみを頂きながらずーっと乗るの。

これなら寿司がなくても5万5千円払うわ。

まぁ実際には東北東海道の直通ができないから無理なんだけどね。JR倒壊がクソなせいで。将来北陸新幹線大阪まで通って、倒壊飛ばしが完成すればあるいは、ありうるかも知れないけれども。

2024-03-22

大谷翔平の件

ワイはちょっと安心したわ。

ウルトラスーパー完璧超人かと思ったら実は丈に脆くてうかつなところもある兄ちゃんじゃん。

ようやく実在を信じられるようになった。観戦ツアー頑張って金貯めるか。

2024-03-21

anond:20240320232712

ディズニーの話になると「10倍くらい金取って快適にしろ」って言ってるやつみかけるけど

100倍出せばVIPツアーでこれ以上無いほど快適に過ごせるんだよな

2024-03-20

anond:20240320093951

海外旅行好きの女性って何か特徴ってあるのかな。

そういえば旅行好きにしばしばみられる行動として、訪問場所の事前チェックがある、とふと思った。

国内海外わずだし、男女問わずだけど。

旅行に行く前の準備行為として、絶対に逃すべきではない場所食べ物を入念にチェックする。

現地でセルフィを撮って、インスタなどSNSで送る、という行動がみられる。

最近では、インバウンド来日する外国人にとてもよくみられる光景だ。

映え写真をとっては、憧れのいかにもNIPPON!な光景に興奮して即座にSNSで送る。

旅行好きの人たちにみられるこれらの行動は、スタンプラリーとほぼ同じ意味を持つ。

日常との差異体験やよその世界ちょっとだけ繋がったりできたことの証明自己顕示が欲しいのだ。

その意味で、他の人のインスタと同じ構図で撮影することが現地に到達したこと証明するうえでとても重要

このような形で消費される、「日常では手に入らない新しい体験」は、要するに、「ごっこ」であり、エコツアーにしてもアグリツーリズムにしても何しても、

現地との関係性を一瞬だけ体感できる、という意味で、旅行者が憧れていた「日常との差異」や「関係性」を消費する行動なんだろうな。

さて、それが近年の傾向なのか?というと恐らくそうではなく、これは、かつての絵葉書を送るというスタイルから変化した形で、

東海道五十三次時代からそうであっただろうし、男女にも差がなく、古今東西それほど大きな違いはなさそうだ。

日常との差異を消費し、疑似的な関係性に癒されるというのは、昔からあったのだろう。

ところで、僕は男性で、わりと旅行好きというか、仕事柄、年がら年中、スーツケースをころがしている。

そんな男性立場からみて、女性のほうが傾向として強く、逆に男性に弱いことでひとつだけ思い当たることがある。

それは、旅先で一時的体験する関係性を、その後も持続させようとする傾向だ。

旅先で知り合った人とその後も連絡を取り合ったりとする傾向は女性のほうが強い気がする。


「おもいでぽろぽろ」というジブリ高畑勲監督映画(1991)がある。

都会育ちのOL女性田舎暮らしに憧れる、というところからスタートするこの物語は、農家体験をしてゆくうちに気持ちが変化し、

最終的に田舎暮らし決断するところで終わる。

この映画場合、旅先の地に女性を迎え入れる男性やその家族という存在があるが、

いろいろふりかえってみると、必ずしも現地にそのような迎え入れるひとや団体がなくとも、旅先で憧れた現地に、そのまま飛び込んでいく女性というのをしばしばきてきた。

アジアアフリカ中南米で。かつて、「なんでこんなところに日本人」という世界の片隅で暮らす日本人を紹介するテレビ番組があったが、その番組で紹介しているのも、若い女性の活動が目立っていたように思う。

「男女差」という視点で、いろいろ参考情報をみていくと、例えば

海外留学の男女比も女性のほうが10ポイントくらい高いのだそうだ。

また、男女管理職別で見ると、男性は自社内のキャリアアップ意向が高いのに対し、女性男性よりも転職でのキャリアアップ意向が高いのだという。

男性女性よりも保守的で、外に関心がない、という傾向はそこから見て取れるのだが、

だが!しかし、、、、

果たして、そんなふうに男女差を単純に断じていいのか?とも思う。

それでも確証はないけれども、これらの数字が出ている以上は、それにむすびつく何かしら男女差のような背景はありそうだ。

まずは、男女共同が叫ばれつつも今をもって日本男性社会であるという事実から出発してちょっと考えてみる。

突飛な発想かもしれないけど、1970年代初めごろの歌謡曲で「瀬戸の花嫁」という歌を思い出した。

瀬戸内海小島へ嫁が嫁ぐ様・心情と、新生活への決意が歌われている。

あなたの島へ お嫁にゆくの 若いと誰もが 心配するけれど 愛があるから 大丈夫なの」

当時、女性が他の家に嫁ぐということは、程度の差こそあれ、この歌が表現しているように、

ホームからアウェイに飛び出してゆくことであり、その後一生アウェイで暮らす覚悟必要だった。

ドラマおしん」(1983年)も思い出す。朝の連ドラとしては異例の一年間の長編ドラマとなった「おしん」。

そこでは、さらもっと幼少のころから嫁ぎ先へとひたすらアウェイ過酷人生が描かれ、しまいには終戦時に夫が自殺し、どん底な半生が半年くらい描かれている。物語の後半では、敗戦後、残された子供を抱えて女手ひとつ小売店を立ちあげ、自立してゆき、やがて息子へ引き継いでゆく姿が描かれ、多くの女性共感を呼んだ作品だった。

孫までいるおばあちゃんとなったおしんだったが、おしんドラマは、事業を引き継いだ息子が無謀な事業拡大を始めたことで経営リスクに直面し、育て方を間違えたと自信を喪失したおしん過去を振り返るために旅に出るというシーンから始まっている。一年近いドラマの終盤300話くらいから、その伏線を回収し始めるという、息の長いドラマで、橋田壽賀子、すげえという感じしかない。

アウェイ世界でたくましく生き抜くおしんとは対照的に、登場する男性はどいつもこいつもダメな男ばかり、というのも印象に残った。

「嫁ぎ」に象徴されるように、簡単に引き返せないような事柄に身を投じるエネルギー、勇敢さ、芯の強さは、男性社会のなかで女性文化的に育まれものなのかもしれない。

昨今では、結婚就職になぞらえる向きもあるけれど、かつての日本社会はいったん他の家、姑の支配下に入ったら最後、そんなに生易しい現実ではなかったはずだ。

男性は芯がないくせに保守的で臆病だからこそ外の世界渡り歩いていて、仮に失敗してもギリギリホームにもどってこれる、みたいに何か安全弁のようなもの男性社会のものがもっていた。ふるさと家業を継ぐなんて選択肢が30代くらいの人生の岐路に用意されているとかね。

一方、女性は嫁ぐにしても出戻るにしても自分の居場所を確保するには厳しい世界

「嫁ぐ」という習慣、因習宿命からまれた、抑圧される女性の生きるエネルギーが、むしろ社会を変える力になってゆく。

これはなかなかパラドックスだと思った。

翻って、旅行好きの女性について思うことは、ホームグラウンドからアウェイ世界に飛び込むという意味

かつての日本によくみられた嫁ぐという宿命と旅は似たところがある。嫁ぐ行為が違うのは、それが片道切符であり、二度と戻れない覚悟必要だということだ。

若い女性にとって、日常空間から飛び出す、という旅行体験は、やがては「嫁ぐ」という運命現実世界で待ち構えていた時代には、疑似的に自分覚悟能力を試す場としてより大きな意味があったかもしれない。

嫁ぎ先である日本社会日本人男性漠然失望している場合

希望がもてなければ、いずれにしてもアウェイ世界で生きる宿命ならば、

いっそのこと、旅先の現地でとどまって残りの人生を過ごすことも選択肢としてはあり、くらいの感覚深層心理にあるのではないか妄想する。

一方で、男性のほうは、ホームグラウンドである故郷というもの概念として存在していた時代都市に何世代も定着した人口が急増したここ四半世紀より前の20世紀)は、旅というのは、違った意味を持っていたと思う。

かまやつひろしの歌で「どうにかなるさ」というフォークソングがある。

「見慣れた街の明り 行くなと呼ぶ」

この世界観は、瀬戸の花嫁のようなアウェイ世界で生きる覚悟は感じられない。アウェイでもどうにかなると思っているのだ。

なおかつ、ホームグラウンドを出て行ってもなお、温かい視線旅人である自分に向けてくれていると信じているのであり、「男はつらいよ」のフーテン寅さんとほぼ同じ世界観だ。

そういえば、寅さん映画も、旅先での関係性を持続できないということがひとつの大きなテーマになっていることに気がついた。


民俗学者宮本常一は、故郷を捨てて放浪する旅人考察した文章のなかで、そうした旅人

地元を去って放浪した末に、やがてひょっこりと故郷に戻ってきて、旅先で得た経験や新しい知識を広め、地域活性化寄与する機能果たしていたことを、

世間師という言葉表現した。そんなことも思い出した。

世間師というのは、故郷側の人間が出戻りの人間に対して名付けた呼び名で、一種の敬意が込められている。

嫁ぐということが待ち構えておらず、ゆくゆくは地域社会リーダーシップをとっていかなければならない男性潜在的意識として、旅は武者修行であったり、広く見聞を広め、世の中の解像度を上げるための行為だったのかもしれない。会社組織が全国各地の赴任経験を重視しているのも同じ価値観といえる。

かつて東南アジアへのセックスツアーなどがあったように、赴任先、旅先で恥をかき捨てるのも主に男性だ。

男の旅というのは、ちまちましたもの火遊びのようなもの。家から離れて外の空気を吸いたいというものだ。近所のスナックだったり、家庭が壊れないようにという不安があるからまり大きなことはできないが、脇が甘いから夫が捨てたラブホテルマッチを妻がゴミ箱から発見してしまう。やまだ紫の「しんきらり」という漫画では、そんな情景が描かれていたのを思い出した。

しかし、この四半世紀、女性社会進出や、結婚観は大きく様変わりし、嫁ぐということを前提としない将来像を女性模索する時代になった。

テレビドラマも、90年代以降、女性社会進出を反映して、トレンディドラマ代表されるように、キャリアウーマンがオシャレなレストラン食事する、みたいなシーンが増えた。

東京ラブストリーとか。憧れのロールモデルが描かれるようになったということだ。ドラマ世界にあこがれる、ということが90年代まではあり得た。

しかし、現実女性社会的地位はどうだったかというと、総合職課長以上に登れるのは一握りで、相変わらず賃金格差があり、お茶くみやらと男性社会における旧態依然とした女性役割押し付けられていたのが現実だ。その現実90年代ドラマショムニ」でよく表現されていたように思う。

しかし、時代は変わって、憧れの東京に向かって、急速に人が流入しつづける時代は終わりつつあり、受け入れるキャパもなくなってきた。

中長期的には東京一極集中トレンドは変わらないものの、それは不動産価格トレンドに連動したもので近隣県から流入が中心。一方で、田舎というベースをもち帰省必要な人というのは減っているのではないか首都圏の人は首都圏世代を重ねるし、地方の人は地方価値見出し仕事をみつけ、結婚し、次世代を育てる、という人口流動の安定期になってきたようにも思う。帰省という形でつながっていた地方ふるさとホーム)との関係が途切れてきているといってもいい。

そうなると、都会の人間地方に見出す価値というのものというのは、失われた関係性そのものに重きがおかれるようになるのは自然なことだ。

その結果、その後に続くドラマの傾向としてみても、女性理想像ではなく、もっと実態に即した現実を映し出す、自分探しのようなドラマが増えていったように思う。

一昨年のドラマファーストペンギン」とか「ユニコーンに乗って」なども、スタートアップ企業テーマ女性自画像模索した作品で、近年の傾向を象徴しているように思えた。

ファーストペンギン」のように地方移住テーマにした作品は、アウェイ環境女性ポテンシャルを試そうとするという意味では、「嫁ぎモデル」の延長線上にあるような気もするが、都会との関係性が交錯しながら物語が進むところに、考えるヒントを与えてくれるドラマではあった。


そんなことをおもった。そもそも旅行の話からはかなりズレてしまったけれど、女性が旅に何を見出しているのか、というのは女性人生観ということと絡めて考えてみると、興味深いテーマだとは思う。

とりとめもないメモです。

2024-03-17

(音人ネタバレ有)BUCK-TICKオタクグダグダ言ってるだけ

まず前提として、わたしはいわゆる彦沼民でギターズが好きだ。誰がなんと言おうとギターズが好きという姿勢人生の半分以上、20年以上を費やしてきた。正直言って大好きだ。愛している。同じ花道にいたりあの微妙距離がある背中合わせなんてやられた日には夜も眠れぬレベルで爆発する程だ。

櫻井敦司亡き後、誰がボーカルをやるのか?誰もが疑問に思っていた答えが4月音楽と人で発表されていた。そんなサラッと言うと思ってなかったので驚いた。

ボーカル今井さん、星野さん。そう、ギターズだ。わたしが愛してやまないギターズがボーカルをとると言う。

ただわたし自身はまだあっちゃんを失った喪失感が強く正直そこまで考えられない。4人が制作に入ってることは理解していて心から応援しているがまだわたしあっちゃんを諦められず異空の円盤を観ては涙し、ライブCDを聴いては涙する、泣かない日なんてない。そんな生活を送っている。

大好きなギターズがボーカルをとると言われてもまだ心が追いつかないのだ。だが嬉しいはずなのだ。そう、嬉しいはずなのだ

なのでなんとか整理して嬉しさを探していきたいと思う。

わたしは曲合間のヒデが水を飲んだり汗を拭いたりしてる姿が大好きだ。どんなに後ろの席でも双眼鏡を使わないわたしが唯一双眼鏡を使う場面だ。(友人には公式ストーカーと呼ばれている)見ていて気持ちいいほど思い切り水を飲む、汗を拭いたおしぼりを雑に投げる(使ったやつ使ってないやつの区別をつけてるのかなと思う)。もう全てにおいて愛おしすぎるのである。生きる、これこそ生。星野英彦、それは命…

わたし年末武道館バクチク現象でもいつものように曲合間のヒデを見ていた。この日、水を飲んだあと口元を拭ったのだ。少なくともわたしの知りうる限りではじめて見た仕草だった。

そりゃそうだ。今までMCをしていた人がいないのだ。水を飲む時間だって今まで通りではすまないだろう。

これからボーカルをとるとした場合、水を飲む時間はどうなるのだろう?おそらくあの飲みっぷりから予測しかないがヒデは飲まないともたないタイプなのだと思う。歌割りがどれくらいくるかはわからないけど仮に飲まないでスタミナがどこまで続くのか?勝手にそんなことを心配している。

そして今井さんだ。いつものようにヒデが水を飲むのを見るのに夢中すぎてあまり考えた事がなかったのだがその間にもギターの音してるよな…と気づきふと異空ツアーの中盤頃に今井さん好きの友人に「今井さんっていつ水飲んでるの?」と聞いたら「え?わかんない」との回答だった。

他の今井さん好きの知人に聞いてもひとくちふたくちさすがに飲んでると思うけどという回答だった。水をいつ飲んでるかわからないとは、さすがやつはトリックスターである

しかし、いくら今井さんがいつ水飲んでんの?状態であったとしても曲合間毎回ヒデに水を飲む時間を作ることが出来るのか?

心配だ。

アルバムがどうなってるかなんて今のわたしにはわかんないから、ヒデの水を飲む時間について考えるくらいしかできないのだ。なんたる無力。

嬉しさを見つけられるのはまだだいぶ先のようです…。

そして今、アトムライブCDを聴いているのだがBOY前のあっちゃんが「もっともっとしぃ…」言うてる時にヒデがもうすごいなんともいえない顔をしていて「頑張ってひでひこ…!あとちょっとからたえて…!」と思いながら見守っていたのを思い出してまた涙を流している。

2024-03-14

anond:20240314172651

炎上しないと言ってるんだが

神田うのシッター5人雇ってたけど(んで窃盗被害に遭ってたけど)

被害はともかくシッター雇ってること自体は一昔前でも別に炎上してなかったような

そもそも芸能人が全部自分育児してるなんて誰も思ってないんじゃないか

子供いても普通にツアーするし海外ロケとかしてる人もいるしそれで叩かれるのなんて今時無いだろってか見た記憶もない

anond:20240314162337

これフツーに児童福祉的にクズいと思うんですよね

まぁ愛情掛けてくれるのはべつに両親じゃなくて祖父母でも問題ないと思うんですけど、

 

ペットを飼いました、ツアー転々とすることがわかっていたので実家の両親に預けて任せっきりです

とか書いたらたぶんその芸能人炎上🔥するぞ

 

法律的には何も問題ないし、飼育費用だっておそらく両親に渡してるだろうけど、それでも炎上する

ペットアクセサリーじゃないぞ、ってね

 

つか、『元農水事務次官長男殺害事件』とか『子どもを殺してくださいという親たちと』か

それなりに理由があって結果があるんだと思うよ

2024-03-11

ASSMU来年は使い回しせめてヘヴスカだけにならんか

ASSMUが終わった。

ヘヴが出るって言われた去年の3月絶叫した。

総じてめちゃくちゃよかった、ソロは。グループはへヴは。

スタリとカルナイが悪かったのか?

違うんすよ悪かったんじゃなくてすげーいいけど昔みたやつだった。それだけ。

それだけのことが他の例えばトキヤの尻芸とかレンのトンボ捕まえとかナギちゃんラブレボリューションウェニーワンだったりとか丸ごとで丸作るヴァンキリューインとかの面白さと会場をZEPPお台場にした黒崎さんの、プリライとリンクして初手ナンバーワンこと翔さんの、静と動の足捌きが素晴らしかったシオンパフォーマンスの印象をちょっと弱めてしまう。悲しい。

ヘヴスカ最高だったよ、SSSのフォスライみたときシャニロマみたときも、SSS2の天ミラもスタメモも同じく最高だったよ今年もそういうのみられると思ってたよ。

前奏始まってあれ…こいつは俺の知ってるRAINBOW⭐︎DREAMくんじゃないの?!?

2年の時を経て…再か…いやみじけーわ!!!

SnowManが今年のコンサートをD.Dで始めるか?!?!周年でもないのに?!?!マジLOVEじゃねえんだぞ?

去年確かにブラホワの衣装、去年のと色違いはなくないですか?って言った、言ったよアンケート仕事かと思うくらいちゃん客観視を気にしてお気持ちにならないように頑張ったよ

でも衣装変えたら曲は変えなくていいなんて言ってない!!!!!!

いやRAINBOW⭐︎DREAM君悪くないほんとにこちらの受け手問題なんだ知ってる出されたものを美味しく食べるのが幸せなんだよわかるよ食うよ来年も行くよ

でも俺はキングダム出の永遠新規なので当時はヘヴがすげーー人気あって銀テもカルナイ欲しいなって思ったらすぐ交換してもらえたみたいなそんなの思い出しながらヘヴ楽しみにしててヘヴは期待以上に可愛くて楽しくてパフォーマンスもすごくて

でもスタリもカルナイもソロあんなにいいのになぜになぜに新曲がみれない?

ヘヴのクローズアップ戦略なのでは?って言ってる人みたけどちげーんだよ去年もやってっから

コンサート中にタイムスリップしてっから!!アホみたいに円盤買っただろ?見てみ?

アレなこというとSSS当時はテンポがアレで途中途中現実戻される時間とかがあったりしたのがなくなってたりするのとか

ファンサとかMCのわちゃわちゃさとか進化してるのも知ってるしありがとうと思ってる

でも曲ストックがあるのをわかってて3回の違うツアーで同じ曲やられんのはさすがにやってんのよ

なんかスッゲーーーーーー!!!ありがとーーーー!!!

なんでだよーーー!!!の行き来で貧血起こす

私は曲と公演時間が減ったとしても新曲がいいです。

でもこれは私のただのお気持ちなので別に運営は叶えなくたっていいです。

ここに吐き出すことでまた客観的にアンケートを書く、そしてまた良くなっていってほしい。

今年はアクスタの在庫をアホみたいに用意してくれたのすっごいありがたかった。

去年は初日10時枠とった人の代行募集蛍光灯の虫みたいにリプがつくし毎日毎日呪詛みたいなのが流れてきたから事後にしたけど今年は会場でアクスタで写真撮れたの嬉しかたから全員揃えたもんね。

それが直ったんだからきっと来年はできる、できるよな運営みんなたち。

いい公演にしてくれたら事後でグッズも買うよ。大人から仁義は尽くすよ。

から伝えるよ!!!!!!精一杯。

全体曲数が減っても使い回しはノーで!キスウィンクで!!

[]ホーム開幕投手和田毅オープン戦で3回もたず降板・・・先発テコ入れ

有原 東浜 

大関 大津 坂東

(中6日?)モイネロ スチュアート 和田

確実に先発が足りないので

バウアー、上沢、それから藤浪晋太郎も獲得お願いします。

3日ぶり2度目の登板となったメッツ藤浪晋太郎投手タイガース戦で同点の8回に登板し、

1回持たず3安打2失点で負け投手

マイナー契約からメジャー昇格を目指すレイズ上沢直之投手ドミニカ共和国で行われた海外ツアーレッドソックス戦で

2点リードの5回から登板したが、1回2/3を投げて1安打四球で5失点。同じく負け投手となり、防御率20・60と厳しい結果となった。

2024-03-09

実際の所、大阪万博の入札はどうなんやろう

電通が、グループ会社抜け道記事

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/smart-flash.jp/sociopolitics/277057/1/1/

を読んで、以下のサイトで”万博”で検索した。

大阪府の入札結果

https://www.pref.osaka.lg.jp/keiyaku_2/e-nyuusatsu/e-kekka.html

から案件万博公園ばかりで、学生招待業務旅行会社を呼ばれてたぐらい。

万博公園の資料デジタル化の入札が0.7千万と5千万の2社なの大丈夫かしら)

大阪市の入札結果

https://www2.keiyaku.city.osaka.lg.jp/OsakaCity-PPI/index.html

コンサルでは、交通需要3.5千万鶴見との連携2千万、花飾り企画0.7千万とか。

物品では、ロゴ入りの色々が買われてるけど、推進局設置は一社入札でよかったんか。

工事では、上がってこない。委託では推進局の害獣駆除。花飾りや諸外国からファムトリップツアー業務は入札中止になってる。

(花飾り委託R5/8、コンサルR5/11なので不調後の予算見直しのため?)

万博協会の入札結果

https://www.expo2025.or.jp/bidding/

は応答遅すぎで開かないのでまた今度(土日が無理?)。

仕様書資格持ってないと見れないので妥当かどうかはようわからん

2024-03-03

[]3月3日

ご飯

朝:朝マクド。昼:豆菓子チョコ。夜:ほうれん草にんじんきのこ豚肉の鍋。ネギポン酢のつけ汁。たまごおじや。間食:アイス

調子

むきゅーはややー。おしごとは、おやすみー。

ナイトハイク

携帯電話専用ゲームとして発売されていたADVニンテンドースイッチ移植版。

千羽鶴シリーズ第二弾と銘打たれているが、前作千羽鶴との関連は非常に薄く、小ネタが一つ二つある程度なので順番通りにプレイする必要はない。

システム的には似通っているが、既読スキップクリア済みルートにあらすじが付いたりと遊びやすくなっている。

前作は病院という閉じた世界舞台ホラーだったが、今作はタイトルの通り夜の登山を題材にしたアウトドアの開けた世界舞台だ。

アウトドア初心者ながら取材に来た新人ライター主人公慶太が、ツアーの案内人で山男の桧山メーンヒロイン健康的なアウトドア大好き女子こずえ、その友達恋愛脳なチカ、嫌味な態度ながらインテリ向井キャンプ場の管理人達と交流しながら、キャンプナイトハイクを楽しむのが導入。

陰鬱とした雰囲気も薄く、キャンプ飯に舌鼓をうったり、雄大自然を堪能したりと、アウトドアを楽しむ描写が沢山楽しめる。

キャンプ場の施設は充実しているので、かなり贅沢な食事が楽しめてて羨ましい限り。

選択肢によってリアルティラインが大きく変わり、伝記物、スリラーサスペンスホラーラブコメコメディなど色々なシナリオが楽しめるのは前作と同じ。

ただ、今作はホラーよりも伝記やスリラーサスペンスめいたシナリオが多めだった。

超常現象が起きるエピソードもあるにはあるが、どちらかというと人間の悪意が恐ろしいサイコエピソードなので、なんでもありのごった煮感は薄めだが、キャンプ場や夜の登山との雰囲気マッチしていて今作らしさに繋がっている。

さら一人称キャラ女性キャラこずえになるルートが全体の半分ほどを占めているため、ルート数は前作と同じだが、今作の方が文章の幅が広かった印象。

選択肢毎に世界観が大きく変わるため、慶太ルートと、こずえルートでのマルチサイト感が薄いのは少し物足りなくはあった。

個人的に好きなルートは、まずは慶太こずえの二人だけの関係値が積み重なるサバイバル編。

スリラー展開で右往左往せずにじっくりとこずえの魅力的なシーンが描かれていてラブコメとして面白かった。

次に今作屈指のサイコさを誇る、なかよし編。

勝手理由でめちゃくちゃなことをするキャラ大勢いるが、このルートのあのキャラの言い分は自分勝手にもほどがあり恋する乙女の無敵さを感じれて面白かった。

そして、コメディ大好きな僕としては秘密温泉編と秘密の森編も笑えて好きだった。

夏の登山で起こる事件なので、全体的に良い意味で明るく分かりやすい話が多かったは、かなり僕の好みにあっていた。

余談になるが、夏のアウトドアから女性キャラがそれ相応に蒸れるシーンがあるのはとても好印象で個人的には大好きな表現だった。

シャワー浴びるルートを通ると必ず主人公メーンヒロインが結ばれないのも、男女の恋愛には多少の香りスパイスであることの証明だろう。

携帯電話アプリという小さいゲームながら、文章の幅広さで様々な展開が楽しめて、ノベルゲームらしい良いゲームだった。

話のスケールが小さい。…宇宙刑事なのに。

 突然フラッシュバックしたクソガキ時代記憶

 多分、宇宙刑事シャイダーだったと思うんですけど。

 その回の怪人が地球(というか日本)に出現し、そこら辺の民家の扉をあけて侵入

 突然の事に怯える住人を尻目に、怪人がやった悪事とは……?

 

 A:冷蔵庫の中にある肉をひたすら喰う

 

 ただひたすらに肉を喰う怪人。当然すぐにお肉は空になります

 怪人は怒って住人に更なる肉を要求

 住人は怯えながらも頑張ってお肉を買ってきて怪人に提供しましたが、いくらでも食べる怪人のせいで肉を購入するお金が無くなってしまます

 

「モット肉ヲヨコセ!」

 

 みたいな事を言う怪人に対し、家の大黒柱であるお父さんは言いました。

 

「ごめんなさい、もうお金が無いんです……」

 

 それを聞いた怪人は言いました。

 

「金ガ無イ? サラ金ニ行ッテ借リテ来イ!!!

 

 ……その後どうなったかは覚えてないんですが、宇宙刑事の方が気付いて怪人を爆発四散させ、敵の親玉みたいのが「おのれ宇宙刑事!」みたいな事を言ったのでしょう。

 

 というか小っさ!

 悪事の規模が小さいにも程があると思うのです。

 宇宙を越える技術を持ち地球侵略に来ているんですよね?

 その攻撃方法一般市民の家庭の冷蔵庫の肉を空にするって、ダメージの与え方が迂遠にも程がありませんか?

 怪人の方は作戦を聞かされた時に何か疑問を持たなかったのでしょうか。

 テロ方法が「現地の肉をいっぱい食べる」とか、それはもうただのグルメツアーじゃないですか。

 

 と、いう訳で宇宙刑事に造詣の深い方が居たら、これがどの宇宙刑事の何話目のエピソードなのか教えて下さい。

 ググっても出てこないんです。

 それとも、これは私が見た幼少期の夢だったのでしょうか……

2024-03-01

anond:20240301012831

まだ10年も経ってないと思うけど、児童買春ツアーみたいなのあったじゃん

とんでもねー時代だったなって思うわ

なんであんなのが許されるんだって当時から思ってたけど

2024-02-23

anond:20240222020745

https://nokuo.blog.jp/archives/51198695.html

転載されたぞ

アイマスリー情報をできるだけ正確にまとめる(画像はない)

https://anond.hatelabo.jp/20240222020745

真鍋くんの代わりにリークまとめてる人おったぞw

>この人も偶像大師CHINA PROJECTとアイマス学園を混同してるから全然正確じゃないのがウケるけど

かに中国展開とアイマス学園混同してるな

シャイニーカラーズは他ブランドと比べてもプロモーションが強力に推し進められていて、

>大きな宣伝費が投じられていることは明らかだ。

品質の高いの絵とシナリオ高山Pの手腕もあり、その宣伝費に見合うだけの評価シャイニーカラーズは得ている。

🤔

この文章ってあずメア成海瑠奈騒動を笑っていたところにフェスツアーズとかいう特大のクソを持ってきてスレ民を真顔にさせた以前に書かれたって認識でいい?こいつエアプだろ

セルラン500位のゲームを立て続けに排出したシャニマスから何が見えてんだよこいつは

セルラン見ずに雰囲気で物喋ってんのかよ

>一方でミリオンライブも、強固なファンベースを持ちながらも、分かりにくいタイトルであるために"765プロ"であることが対外的に伝わりづらい。

強固なファンベースガチャ更新12時間以内にセルラン圏外

恒常ガチャが毎度セルラン500位行くわけないだろ

だって

2024-02-22

アイマスリー情報をできるだけ正確にまとめる(画像はない)

クソアンチアカウントヘイトに利用されるよりはマシだと思ったので


あの投稿解釈は間違っているが、リークとされる画像自体は本物である可能性が高い。

この記事を読んでも「バンナム上層部はクソ」という感想は変わらないかもしれない。

またリーク元の人間も「既に古い情報可能性がある」ということにも言及している。

それを踏まえたうえで読んで欲しい。

リークの経緯

このリークは昨年末には一部海外Pの間で既に広まっていた。

ソースは元バンナム社員で、中国市場向けにアイマスローカライズする仕事をしていたとする人物

海外イベントでのアイマスブースデザインをしていたこともあるようだ。

bilibiliで動画投稿。その仕事での経験が語られるとともに、

複数画像動画が共有された。(動画は削除済み)

その中には「アイマス学園」の信号機3人のキャラクターデザインキービジュアルのような画像

スマホゲームの実機テスト映像と思われる動画も含まれる。

キャラクター3Dモデルはまだ作られておらず、天海春香モデル使用されていた。

アイマス学園以外だと、恐らく2019年末~2020年初頭頃に作成された

アイマスロードマップのようなものが書かれたスライド複数公開された。

最近騒がれているのはそのうちの1枚。

これらのリークがすべてフェイクだった場合、相当に手間をかけて作られたことになる。

このリー動画概要英訳したものDiscord投稿され、英語圏でも広まった。

動画は既に削除され、自分中国語分からんので、

その英訳をもとにこの記事では説明する。

リー動画概要

概要和訳

まずは動画概要英訳したもの和訳する形で引用する。

英訳した人間主観も若干含まれている。

ナムコ社員で、アイマス中国向けローカライズ(まったくうまくいかなかったが)を担当した人物が、同フランチャイズに携わった経験を詳細に紹介するビデオ撮影した。その中で彼は、リークされた情報(見たくない人はここでカットしてください)を含むいくつかのプランを示した。

いつかの時点で、花のイメージを中心とした海外専用のブランチ存在する。開発チームは、経営陣の交代でプロジェクトが破棄される前に、すでにこのブランチ用のゲームデモ作成していた。ビデオでは、メイントリオとそのコスチューム、そしてゲームのお祝いビデオが紹介されている。

多くの企業ローカライズに興味を持っていたようだが(CGSS、MLTD、enza Shinyなど)、モバイルゲームはすべて外注なので、コミュニケーションは非常に限られていた。

シャイニーカラーズが海外版をリリースできる可能性が最も高かったが、コードに何か問題があったようで、他社に移管することができなかった。

SideMはまだ新しいアニメ企画中で、当初は2020年から2025年放送する予定だった。この情報は古いかもしれませんが、私は現実逃避して信じます!:)

シャイニーカラーズは、2022年からシンデレラガールズに代わってアイマスのメインとなる予定だ。ミリオンライブ2025年以降に大きく発展する可能性があるが、まだ不明である2022年から2025年にかけては、(かなり以前に計画されていた)6番目のブランチアイマス二次的な焦点となり、SideM三次的な焦点となる。

アイマス学園」という通称で実際の名前を隠している第6のブランチは、すでに開発中のゲームがあり、2025年秋に放送予定のアニメがあり、メイントリオの(アートデザイン)がある。彼らは本当にこれが次の大物になると思っているのだ。

少しばかりのアートテキストを見る限り、舞台は『あんスタ』のようなもので、あなたアイドル高校(おそらく)のプロデュースクラス(原文は「プロデュース課二年生」)の生徒で、メイントリオプロデュースを任されている。ユニフォームちょっとかわいい。元スタッフは、このブランド2024年リリースされると考えている(当初は2023年リリース予定だったが、COVIDによって1年間開発が中止した)。

オリジナルビデオは超誠実で、中国語がわかる人にはぜひオリジナルを見ることを勧める。彼の情報100%正確だとは言えないし、彼自身、一部は古いかもしれないと主張している。しかし、私は彼がデザインしたアイドルスターブースを訪れたので、真実はあると思う。



アイマス学園について

言及されているように、「アイドルスター学園」が昨年の周年配信で発表された第6のブランドであることは間違いない。

「かなり以前に計画されていた」という情報も、「企画発足から5年弱経っている」という小美野Pの発言とも符合する。

最初海外向けブランドとして作られ、一度破棄されたプロジェクトと同一なのであれば、制作時間がかかっていることも理解できる。

ただ、リークでは「アイマス学園」という名称仮称とされていたので、

その名前のまま商標登録されたことには少し驚いた。

リークされたイラストには教室の中にいる、信号機であろう3人の女の子が描かれていた。

画質が非常に悪かったため詳細は見えづらいが、

茶髪ショート黒髪ロング、金髪ツインテの組み合わせで、制服は赤いリボンのついた緑色のブレザー。

淡い色合いが特徴で、イラストレーターで例えるなら左氏などが近いだろうか。

アイマスロードマップ

学園関係以外では、自分が辿れた中では3枚の画像がある。

スライド作成された時点での、その後のアイマスロードマップ簡単な図で表されていた。

1枚目

1枚目のスライドでは、

アイマスロゴが張り付けられたブロックを持ち上げている男(いらすとや素材)が描かれていて、こう書かれている。

国内アイドルスター」の安定基盤を元に、「地域」と「アイドル・育成領域」の拡大を推進。

海外中国/英語圏)への地域拡大

アイドルエンターテインメントへの領域拡大



2枚目

2枚目は「メディアミックス」と題されたスライドで、

2019年から2024年度までの予定が書かれた5行6列の表になっている。

各項目にはモザイクがかけられているが、上からミリオンライブシャイニーカラーズ、シンデレラガールズSideM、そしてアイドルスター全体の順になっていると思われる。

おおむね実際に起こったイベントと一致しているが、いくつか実現していないものもあるので、そこだけ抜き出しておく。


3枚目

3枚目がX(Twitter)で騒がれた画像で、

シンデレラガールズミリオンライブシャイニーカラーズ、アイマス学園、SideMについての何かを、

2021年から2025年までの間を図形で表現した5行5列の表。

2枚目のスライドと違って、アニメや周年のような節目以外は具体的なイベントが書かれていない。

アニメ放送予定が実際と違っていることにも気づくかもしれないが、これはコロナ禍で遅れたものだと解釈できる。

そして何故かシャイニーカラーズの5周年を2022年と間違えている。

Xでは、この表の図形がゲームの展開やサービス終了を表したものとして誤解されているが、

リーク主の文脈を踏まえたうえで解釈するなら、これは「各ブランドの展開の優先度」だと考えられる。

2021年度にはシンデレラガールズが「①」、シャイニーカラーズが「②」だったのが、2022年度を境目に逆転していて、

2023年度に始まる(予定だった)アイマス学園が2024年度には「②」になっている。

もちろん、先日バンナムIRで発表された「開発中止になった5タイトル」とは一切関係はない。

シンデレラガールズ2025年最後に先細っている図が、完全な展開の終了を表しているのか、ここまでの情報だけだと判断できない。

しかし、少なくともシャイニーカラーズをシンデレラガールズに代わる主力ブランドにしたがっている、というのは確からしい。

あんまり変わらないじゃねーか」と言われれば、それはそう。

またミリオンライブについて、

2025年最後シンデレラガールズと同じく先細った図のあとに、

IPオリジンブランド(検討中)

とも書かれている。

三次的な焦点」とされるSideMは他ブランドと違い、

2022年度以降は優先度が常に一定のようだ。

2025年までに起こりそうなこと

ここから先は個人的予測に過ぎないので、別に読まなくてもいい。

既に"3.0 VISION"が掲げられているが、リークの情報を踏まえると

シリーズ20周年となる2025年を境に更に大きな再編が行われようとしているのが窺える。

シャイニーカラーズとアイマス学園が主力ブランドになる

これはリークで語られている通り。

シャイニーカラーズについては現時点で既にそうなっていると感じられるかもしれない。

これまで長い間、シンデレラガールズアイドルスターの顔としてIPを引っ張っていたが、

Cygames利益を分配(現在割合不明)しなければならないことを、バンナム面白く思っていなかったことは想像に難くない。

それを置き換えられる、自社で利益を独占できるアイドルスターが欲しかった。

シャイニーカラーズは他ブランドと比べてもプロモーションが強力に推し進められていて、

大きな宣伝費が投じられていることは明らかだ。

品質の高いの絵とシナリオ高山Pの手腕もあり、その宣伝費に見合うだけの評価シャイニーカラーズは得ている。

このまま成功が続けば、シンデレラガールズに置き換わる存在になるという会社の目論見は達成できるのかもしれない。

enzaという自社プラットフォーム運営されているのも、「ストアの手数料回避するため」以外の理由はなく、

ブラウザゲームであることのユーザーメリット特にない。

もともと合弁会社だったBXDも、enzaが軌道に乗るとすぐにグループ傘下に編入された。

アイドルスターマネタイズを最大化するために生まれ最初ブランド、それがシャイニーカラーズだった。

最近シャニソンの不調が話題にされがちだが、同時に早い頻度でのアップデートも予告されていて、

"失敗できないタイトル"として注力されていることが想像できる。

アイマス学園が主力タイトルになり得るかどうかは未知数だ。

「令和のゲームとしてタイトルがダサすぎないか?」のような意見も既にみられる。

しかし、音ゲーであるかどうかも分からないが、音ゲーとして現在アイマスを捉えた場合、競合となるのはプロセカやあんスタのような学園ものタイトルになる。

より若年層の顧客を得るために学園ものに手を出そうという考えなら、そこまでおかしいとは感じない。

海外向けタイトルとしてのコンセプトが継承されているのであれば、それだけで成功する可能性がある。

日本のPは意識していないだろうが、これまでのアイマス海外展開に非常に消極的だった。

特に英訳されてリリースされたゲームシャイニーフェスタくらいしかない。アニマスですら正規方法で見るのが難しい状況だ。

海外Pはわざわざ日本Apple IDを取得するなどしてアプリDLし、翻訳情報を共有しながら何年もプレイし続けている。

逆に言えば、それだけ潜在的市場存在していることになる。

マネタイズについてはシャイニーカラーズと同様の、もしくはより最適化されたものになる可能性が高い。

音楽ランティス制作するし、ラジオはアソビストアで限定配信され、バンダイバンプレストからグッズがやたらと発売される。

これは断言してもいい。

シンデレラガールズの展開が少なくとも縮小する

これもリークの繰り返しになるが、

相対的にせよそうでないにせよ、シンデレラガールズはこれまでのようには注力されなくなるのだろう。

ただ、これがデレステサービス終了にまで繋がるかどうかは疑問が残る。

わざわざ終了させる必要性を感じない。

年末サービス内容の"調整"の発表で騒ぎになったが、本当に長く細く続けるための調整なのかもしれない。

発表されたばかりの星街すいせいコラボは非常に大きいコラボだと思うが、

定期的な更新を減らす代わりに、こうした大きな話題不定期に提供していく方針に変えていくということなのだろうか。

プロジェクトチームや現在Cygamesシンデレラガールズをどう捉えているのかも見えづらい。

アイマス5ブランドの中でシンデレラガールズだけは「顔の見えない運営であることが、今は裏目に出ていると感じる。

現時点では「縮小する」以上の事については確信が持てない、というのが正直な感想

ミリオンライブと765ASは統合された新ブランドになる

これは「大きく発展する可能性」「IPオリジンブランド(検討中) 」の部分を解釈したもの

アイドルスターIPオリジン(起源)とは、もちろん765PRO ALLSTARSアイドルスターのことであり、

そこからミリオンライブに重なる形で新ブランドが生まれるということは、765プロ765プロとして1つのブランドになる、ということ。

今回のリークでは765ASブランドについての言及が全くない。

ロードマップを見ても、2019年度の時点で、765ASに継続された展開は予定されていなかったということがわかる。

直近にある「はんげつであえたら」のように、実験的な企画不定期に実施している、というのが765ASの現状だ。

こうした状況になっているのは、きっかけとしては石原Dの退社もあるかもしれないが、

運営タイトルでないがために、継続的なプロジェクトチームが組まれていないことが直接の原因だと思っている。

一方でミリオンライブも、強固なファンベースを持ちながらも、分かりにくいタイトルであるために"765プロ"であることが対外的に伝わりづらい。

20周年を契機に765ASをミリオンライブの展開に取り込み、765プロであることが伝わりやすい新しいブランドとして仕切り直す、

という構想があったとしても、そんなに不思議ではなさそう。

今の時点で同じブランドのように扱われていることはしばしば見られるし、むしろそうなることを望んでいるミリオンライブのPは少なくないと思う。

早ければ10th LIVEのAct4、もしくはその後の生配信でそれに近い動きがみられるかもしれない。

SideMは?

今回のリーからSideMの今後を予測するのは難しい。

ロードマップ作成された(と思われる)タイミングではモバエムもエムステも健在だったし、

その後登場したサイスタは会社の"総合的な判断"によって強制的クローズされてしまった。

現在とは状況が大きく異なる。

一つ言えるとしたら、計画されていたという新作アニメが実現できたとしても、

前作のようなアニプレックス制作アニメになる可能性は限りなく低いということくらい。

まったく異なる制作体制になるだろう。

ヴイアラは?

ヴイアライヴが始まったきっかけは、

コロナ禍で中止になった星井美希MRライブ、その振替配信「あふぅTV」がきっかけだったことを勝股Pが明かしている。

そもそもコンテンツ存在していない時系列の話なので、今回のリークでヴイアライヴが登場しないのは当然 Permalink | 記事への反応(2) | 02:07

2024-02-19

悲惨旅2

四章 40万()のアクセサリー

その日祖母は朝からガサガサと何かを探し回っていた。

「無いわね〜」

「何かなくしたんですか?」

アクセサリーが入った袋がないのよ」

昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。

「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」

パタパタと探してる最中爆弾発言に思わず固まった。なんだって

「あれ全部で40万くらいするはずなのよ!だから困るわ……💦💦」

困るって、そういう問題ではないだろう。祖母がそういうちょっとお高めのものを好む人物ということは知っていたが、具体的な値段とかは初めて聞いた。というか、なぜ旅行にそんなに値の張るものを持ってきているの?そんで、なんでそんなのを無くす?

すごい、疑問符オンパレードだ。なんなんだこの人。

「どうしようかしら!どこかで盗られたのかも……」

探し始めて20分ほどで大胆で心配性の彼女の悪い所が出る。

探しているところを見ていたが、ギチギチのスーツケースを撫でるように探すだけで「無いわ…」と言っているがまずその布しか入ってないスーツケースを全てひっくり返す方が先だろう。

でもこれは今の私だから言えることであって、当時その場にいた私はそれなりに焦っていた。ちょうど母方の祖父インドで30万円をすられた話を聞いていたから、もしかしたら…の気持ちがぬぐえなかったのだ。

うちの親戚たちはなぜ旅行に行くのに数十万を迂闊に持ち運ぶのだろう。成金なの?それともマヌケ?まぁ、もうじいさんは死んでるから知りようもないが。かなしいかな、私たちはしっかり両方の間抜けの血を引いている。せめて他人に余計な迷惑をかけずに生きましょう。

それはさておき、見つからなくても旅行は始まる。

とりあえず添乗員さんに知らせるとすごい必死で前日止まった宿に連絡してくれた。申し訳ない。

そんでもってその伝え方がまぁ"繁子(祖母)節"だったから聞いてもらおう。

添乗員さん、あのね、全部で40万のアクセサリーの入った袋が無いのよ…」

「えぇ!」

「もしかしたら昨日の宿に置いてきちゃったのかもしれないから連絡してくれない?40万くらいのアクセサリーが入った黒い袋ね、盗られたのかもしれないわ…」

「わ…かりました。すぐに連絡致します。」

これを早口でまくし立てる。ポイントなのが、「40万」という金額連呼すること。その単語いる?

可哀想添乗員さんはすぐに宿を始めとする各所に連絡してくれた。

その間祖母迷惑をかけたなんてさらさら思っておらず、わりと旅行を楽しんでいた。さらには昼食の席で一緒になったご婦人方に「40万くらいのアクセサリー類が無くなったのよ〜」と話していた。ご婦人方は心配してくれたが、傍から聞くと困りに見せかけた金持ち自慢にしか聞こえない。

さら添乗員は休憩時間に入った時に「すみません、もうクリーニングが入っていて、そういった届けは無いようです…」と報告してくれた。ぜんっぜん悪くないのに「申し訳ございません」と述べる添乗員さんが哀れで祖母迷惑をかけていたたまれなかった。

当の本人は「あら…。じゃあどうしようかしら…」と不安げな表情を浮かべたが、盗られた(仮定)ことには微塵の疑いもなく、金のイヤリングだのバカかいカメオだの、アクセサリー類がどんなものだったか説明していた。それを聞いてさら添乗員さんの顔がますます曇る。そりゃ、自分が引率した客がすられたなんて良い話じゃないだろう。しか祖母いわくかなりの高額商品。あるのかは知らないが保険とかそういう手続きだってある。添乗員さんの皮膚の見える頭頂部はこの心労で抜け毛が増えるんじゃなかろうか。

なんだってそんな高いもんを持ってきたんだ。見栄です。って、理由があまりにもしょうもないでしょ。

結局見つかりそうもないままホテルへ。荷解きをしている時祖母が声を上げた

「あ!あったわ!

「えっ!?!?

例のアクセサリーが見つかった。スーツケースポケット部分に入っていたらしい。真っ先に探すべきところでは?そして、

「なんだ、こんなとこにあったのね。」

一言。こういう時、普通の人ならば「よかった…」とか、「心配かけちゃったわね…」とかの反応をすると思うが、そこは祖母他人迷惑をかけたという発想がない。一日がかりで何人も余計な心配をかけたことに対する謝意とか、そういったことはこの人の頭には存在しないのだ。それに気づいて力が抜ける。

添乗員さんと昼のご婦人方はに無事見つかったことを伝えたが、その時も"繁子節"は圧倒的だった。以下はご婦人方に知らせた時の祖母だ。

「ほら、見てぇ〜!見つかったのよ〜!」

と言いながら早速見つかったブローチを胸元に付けたのを見せつけに行った。昼間に散々「盗まれたかも」とか言って心配してもらってた相手にできることじゃない。呆れを通り越して面の皮の厚さに天晴れだわ。その精神力があれば怖いものなんかないだろう。

こうして、40万アクセサリー紛失事件添乗員さんに余計な苦労をかけただけで幕を閉じた。

余談だが、この話はリアルタイムLINEで共有していたのだが、帰国してから父が「ほら見てぇ〜!」と言いながら胸元を指さすモノマネをしばしばやるようになった。こうしてネタにしてはいるが、もし、当時同行していたのが父だったら海外で最悪の親子喧嘩をして帰ってきていたと思う。

閑話・ボッティチェリに敬意を示して。

さて、前回無くしたアクセサリーが無事見つかったが、次の日はフィレンツェにあるウフィツィ美術館に向かう。ボッティチェリの「春」「ヴィーナス誕生」等某ゼリヤ店内で必ずと言っていいほど飾られている有名すぎる絵が見どころだ。

正直ヨーロッパツアーだと1週間とかでいくつもの美術館を巡るから作品ひとつひとつの貴重さとかよりも人でごった返す中、はぐれないよう頑張ってついて行きーの作品チラ見して説明聞きーの写真撮りーのの繰り返しで鑑賞する風情もへったくれもあるもんじゃなかったけど、そんなもんなのか。

ツアー自体の目玉でもあるこの日、祖母特にオシャレをして臨んだ。あのギッチギチのスーツケースからこの日に着る服を決めていたのだと思われる。毎日服を変えていた祖母ファッションショー写真で残しておけばよかった。当時はそんな余裕もなかったが。

その日のコーデの主役は胸元に付けられたバカデカカメオ。5~6cm程のブローチにしてはかなり大きなそれは真偽は知らないが祖母曰くかなり高級なものらしい。そう、前日無くしたと騒ぎを起こしたあれだ。

同じツアーの客にブローチ素敵ねと声をかけられ祖母の鼻は高々。

「えぇ、ボッティチェリに敬意を示してね。ほら、プリマヴェーラの柄なのよ」

添乗員さんにまで聞かれてもないこだわりを披露する祖母。ああもう、添乗員ちょっと引いてるじゃないか他人のフリをさせてくれ

この話、何がすごいって、祖母別に美術に特段関心がある人でもないということ。美術が好きでボッティチェリの実物を見れるのが嬉しい!という人ならばまぁ、「ボッティチェリに敬意を示して」なんて言っても許されるが祖母絵画の前を結構素通りするような人だから、余計に「んなこと言う!?」という気持ちが大きい。普通に生きててそんなの言う様な人は叶姉妹くらいしか思いつかないのだけど、祖母普通一般人じゃん、ハイソぶってるん?恥じゃん、そんで身内じゃん。勘弁してくれ。

しかボッティチェリの実物を間近見てもまぁサイゼで見たのも同じだなぁという感想になった自分ももしかしたら祖母と似たような感性を持っているのかもしれない。血の繋がりに震える。しょぼい感想しか言えなくて情けなくなるが、貴重なものを鑑賞したこと自体は間違いなく良い経験になったと思いたい。小学2年生並の感想ではあるけど。


5章 ナポリと靴

青の洞窟に行く日、ついに私は限界を迎え、その日の観光を全てブッチして一日ホテルに留まる権利を獲得した。そして、ここまでで祖母性格をなんとなく知っているならばこの権利を得るまでにも戦いがあったことも想像に難くないだろう。

この作戦はまず第一に私とおばあちゃんとの別行動が肝だ。というか、そのためだけに私はわざわざ観光の目玉ともいえる青の洞窟キャンセルしたのだ。

朝食の時間から勝負は始まった。朝食会場に着くと同時に添乗員に駆け込み

「スミマセン、チョットタイチョウガワルイノデ今日観光ホテルヤスマセテイタダキタイデス」

添乗員は当然心配ポーズを取りながらも了承する。

「あら!そしたら私も一緒にいた方がいいかしら!?

間髪入れず飛んできた祖母(謎自信杖無し)の攻撃に、勘弁してくれ!!!叫びたくなる。若干叫び漏れたかもしれない。

大丈夫です!なのでおばあちゃんはぜひ行ってきてください!!!!!貴重な体験ですし!!!!!!

ビックリマークの数は必死さの証。ここで折れたら全部ムダ。白刃戦の火花が散った。

「でも…」

ダイジョウブデスカラ!!!!!!

押し問答を何回か繰り返し、半ば無理矢理一人の休暇を勝ち取った。勝ちました。人生は強引さが必要な時もあって、それは今だった。朝から何をやっているんだろう。

部屋でのことは特に書くともないけど、FGO夏イベをやっていたことと、わりと階数の高い部屋で窓がやたら汚かったことぐらい。

私が一人時間を無為ソシャゲに費やしている間に事件は起こった。祖母は、ウン年前、下手したら二桁年前に買った慣れない靴を引っ張り出してきていたのだった。ツアーについていけなくなったあたりから「靴が悪いのよね!前の奴だから!」と旅行初日から怪しい声を聞いていたその靴が遂にぶっ壊れたという。

身体能力ごまかすような靴への悪態を聞くたびに普通に靴は古いし本人の体力も身体能力も落ちてますよ、の言葉を喉元で押しとどめていた。あたりまえ体操過ぎる。

帰ってきた祖母第一声は「この靴ナポリで買ったの!」だった。足元にはメタリックな輝きを放つパープルの靴が光る。まずなんで洞窟を見に行った人の足元が新しくなって帰ってきてんの?

頭に???が浮かぶ

肝心の洞窟はと言うと「ああ、綺麗だったわよ、うん。」とホントに行った???と思うようなうっすい反応。

その後ろを添乗員さんが「すごかったですよおばあ様。店内でたくさん試し履きをされていて」と伝えてくれた。

すごい、見てないのに光景が目に浮かぶ添乗員さんにお世話を丸投げしたようなもんだ。心なしかげっそりして見えて申し訳なさが募る。ごめん、でも限界だったんだ。

当の本人はケロッとしておニューの靴にご満悦なようだ。きっと気に入るものが出てくるまで沢山試着したのだろうと想像して頭が痛くなる。添乗員さんの様子を見るに多分現地の店員さんにも日本語で「もっと𓏸𓏸なのはないの!?」とかなんとか言ってたんだろうなあと思う。言葉の通じない異国の地で謎に自信に満ち溢れてる(そのくせ心配性な)のはなぜなんだ。

こうして、ぶっ壊れたウン10年前の靴はろくに使われずに外国ホテルに捨てられて行き、おばあちゃんの足元は新しく"ナポリで買った靴"で飾られ、その後の旅路を共にすることとなった。

今回の教訓:靴は履きなれたもの履いて行こう。

間違っても大事しまい込んだ靴を久々に出すもんじゃないよ、旅先でぶっ壊れるからね。

六章 おばあちゃんクレーム

クレームクレーム (クレイム、英語: customer complaint, consumer complaint)は、サービスに対する苦情や改善要求契約あるいは法律上権利請求を指す和製英語。ーWikipediaより

クレームを入れたことはあるだろうか。私はない。大体の人もそこまでのことがなければクレームを入れることは無いと思う。サービス側が悪いこともあるが、客側がかなり無茶苦茶をいうことがある。無茶苦茶クレームを入れる人のことをクレーマーと呼び、さらサービスだけでなく個人的な怒りも乗せてくるような輩は一段昇格して「モンスタークレーマー」と呼ばれる。こうなってくると、もうヒューマンじゃありません。ホモ・サピエンスから新しい生き物への変身だ。

コールセンターアルバイトで実際にクレームを受けたことがあるが、その時は相手の「だいたいお宅はさあ!」との発言に(本当にこんなことを言う人がいるんだ!)と感動したものだ。今まで私が見てきた創作内のクレーマーが言ってたことそのまんまの言葉を受け取って、おお!と今までの答え合わせができた気分だった。まぁ、バイトの内容的に相手の氏名住所生年月日職業家族構成家族情報も全部知っているという圧倒的に有利な立場だったから慌てなかったというのもある。

さて、クレーマー対処には同じ気持ちになって怒ると有効というのがある。自分より起こってる人を見て逆にクレーマー側が冷静になるとか、自分の怒りが認められたと思うことによって満足するらしい。

一方で、対処相手同調してくれたと思い込みさらに怒りがヒートアップするタイプもいる。もちろん祖母後者だった。

悲惨

ツッコミ祖母ファンタスティックで困るって話【不在】

膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断弾丸ツアーに申し込んだ話。

序章 不安しかない出発

一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね

四章 40万()のアクセサリー

五章 ナポリと靴

六章 おばあちゃんクレーム

七章 ローマの夕食

終章 逃げ切った空港バス

サイドストリー

シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

・激重スーツケース

・Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

・自慢話と夏の空

ボッティチェリに敬意を示して。

・嵐ってすげぇや!

序章 不安しかない出発

孫が中学三年になるのに合わせて祖母海外旅行に行きたいと言い出した。

昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。

そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子わたし

おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかたことを私にしてる感じ。

あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。

「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。

当時は何も知らんかったか旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。

祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつ都市に留まってゆっくりしようねって話してた。

それが5月のある日

「孫ちゃんイタリアにしない!?もう申し込んじゃった!」

って。ねぇ、あんた。

パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。

身体爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。

テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。

1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」

まって??

いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。

だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから

ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。

今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分スーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。

「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたか大丈夫かと思ってた。

予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。

でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある

現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。

「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」

なんて??????

現地で買うって?言ってませんでした???

祖母は中肉中背、ヨーロッパ基準の杖はそりゃ合わんだろう

ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。

既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。

オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。

結局杖は買わず観光続行。明らかに膝を気にかけております

miss! 選択 を 間違え た !

地獄ルート に 決定 します !

to be continued

閑話 シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

イタリアに着いて初日夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテル直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。

10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。

ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。

シャワーが出ないのだ。

というか、湯をシャワーから出せないのだ。

普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。

このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。

困った。いちおう先進国なのに世界共通必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある

もういっそこの蛇口で滝行をするしかないのか?とまで考えた。

長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。

しばらく考えて、海外経験豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。

あんたも知らないんかーい

いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人スタッフコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。

それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。

その間も祖母3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。

型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。

蛇口から水を出した状態蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見しか

なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

歩く!歩く!歩く!

弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。

東京の有名観光地を巡るだけのツアーとか作れよ

例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。

老人、己の体力を過信するな。

しかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!

数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生遠足帰りのバスより爆睡率が高い。

寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。

日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。

私はイタリアに行ってまでソシャゲガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterつぶやくだけになった。景色は飽きる

観光地に着くとその場限りの現地ガイドが着くことがままある。

大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。

そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバー早口観光地の説明をするから忙しい。

実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光RTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。

参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。

観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤ガイドで挟む姿勢を取る。

私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。

前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。

「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

追いついた時、祖母一生懸命歩きながら悪態をついていた。

うん、まあ、なんだろう。同情できない。

列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???

ガイドさん、ごめんな。

杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?

閑話 クソ重スーツケース

表題の通りである。おばあちゃんスーツケースバカクソ重いって話。

おばあちゃんスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、

「何も入ってないのよ〜このスーツケースいから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。

重量制限23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。

広げた両側に服が隙間なくギッチリ詰め込まれていた。

ニモ…入って…ない…❓

スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。

ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワイン旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。

旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。

閑話 Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。

一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。

「夕ご飯のメインはステーキです」

ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。

ミスター味っ子存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。

出てきた肉は画像の通りである

第一印象、「左ちっっっさ!!!!」

漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。

記憶のTボーン比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?

まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。

肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた

私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアー参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。

そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母

「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」

と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。

何故。

嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルマウントになる人なのだ純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。

そしてその素直な性格がこの旅行悲惨にした一番の原因である

ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。

言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。

そしてうちの祖母がごめん。

3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」

イタリアといえばベネチア水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。

こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材

祖母の特徴を端的に並べると

お嬢様趣味(メルヘン)気質なとこがある。

・謎の自信を持つ。

・反面、少々過剰に心配性な面もある。

個人的英語のレッスンを習っていた。

介護息抜き海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。

謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソード祖母人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。

話を戻そう、ベネチアである

ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。

わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?

修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。

しかし一番直近でも10年以上前イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正シマシ)に浸り続けている。

ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。

海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパ建築様式で作られたカラフル屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。

水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時

「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」

ここでタイトル発言だ。

見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。

やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝もっとありがたがらせてくれ。

隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。

KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。

これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。

以上、ベネチアでの思い出でした。

まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストア店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います

四章 40万()のアクセサリー

その日祖母は朝からガサガサと何かを探し回っていた。

「無いわね〜」

「何かなくしたんですか?」

アクセサリーが入った袋がないのよ」

昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。

「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」

パタパタと探してる最中爆弾発言に思わず固まった。なんだって

「あれ全部で40

悲惨

ツッコミ祖母ファンタスティックで困るって話【不在】

膝の手術を3回受けた70代祖母が同行者の孫に無断でイタリア縦断弾丸ツアーに申し込んだ話。

序章 不安しかない出発

一章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

三章 こんなとこに住む人の気がしれませんよね

四章 40万()のアクセサリー

五章 ナポリと靴

六章 おばあちゃんクレーム

七章 ローマの夕食

終章 逃げ切った空港バス

サイドストリー

シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

・激重スーツケース

・Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

・自慢話と夏の空

ボッティチェリに敬意を示して。

・嵐ってすげぇや!

序章 不安しかない出発

孫が中学三年になるのに合わせて祖母海外旅行に行きたいと言い出した。

昔は海外によく行っており孫と一緒に行くのが夢だったんだそう。

そこで白羽の矢が立ったのが、2番目の孫で初の女の子わたし

おばあちゃんは息子しかいないから初めての女の子をかわいがって、よく自分の好みの服やらを買って着せられた。娘がいたらしたかたことを私にしてる感じ。

あとまぁ「孫と一緒に旅行!」ってのが老人にとってはステータスなんだね。「孫と海外旅行をするくらい仲が良くて金銭的にも裕福な家庭」みたいなさ。

「あらお孫さんと旅行?いいわね〜羨ましいわ〜」って言われたいのもあったと思う。そりゃあ孫連れて旅行してる人がいたらそういう反応しかないでしょ。

当時は何も知らんかったか旅行行くのに全然賛成で二つ返事でOKしたし海外行けんの楽しみにしてた。

祖母は膝が悪く何度か手術の経験もあるため、最初は膝のこともあるしバンクーバーあたりのひとつ都市に留まってゆっくりしようねって話してた。

それが5月のある日

「孫ちゃんイタリアにしない!?もう申し込んじゃった!」

って。ねぇ、あんた。

パンフレット見せてもらったらまぁイタリアを北から南まで大移動する8日間の超弾丸ツアー。母が「大丈夫なんですか?」と心配そうに聞いても「大丈夫よ〜!」で聞きゃしない。

身体爆弾抱えてる人がどうしてそこまで自信満々になれるのか。謎です。

テンションの上がった人間は突拍子もないことを言い出すの典型を目の前で見た。

1章 〜杖買うって言ったじゃん!!〜

そして迎えた当日、前泊する為に祖母の家に行った私が「杖あります?」って聞いたら、自信満々に「無いわ!でも多分大丈夫だと思うから!☺️」

まって??

いやもう、「なんで??」の一言に尽きる。

だって言ったもん、「買う」って言ってたやんけ。母さんがおばあちゃんの膝を考慮して折りたたみ式の勧めたり口酸っぱくして杖を持っていけって言ってたから。そりゃあ買ってると思ってたし若くないんだから過信しないでくれ、たのむから

ここで私が間違ったのは不安に思いながらもすぐそばショッピングモールに走って杖を買いに行かなかったこと。これが後に解決できない大問題となる。

今なら過去の私をぶん殴ってでも杖買ってこっそり自分スーツケースに突っ込む。もし声だけでも伝えられるなら夜とか関係なしに「杖を探しに走れ〜!!!!!」って叫ぶ。絶対に。

「何かあったら現地で買うわ!」って言ってたか大丈夫かと思ってた。

予想してたとおり毎日足が痛くなるくらい歩く超弾丸ツアー。15歳の私でそうなんだから70代の祖母はさぞ辛かったと思う。

でもね?普通に考えて膝にボルト埋まってて普段杖ついてんのに、どう見ても歩くツアーに杖の1本も持ってかないなんて、そんなことある

現地について2日目くらいに高級店が並ぶ通りで杖を見つけた。べっ甲の持ち手のついたツヤツヤの杖だったからこれならおばあちゃんも満足だろうと思って「杖ありましたよ!」って声かけた。のに。

「でもね〜、ここ(現地)の人に合わせてあるからおっきいのよ」

なんて??????

現地で買うって?言ってませんでした???

祖母は中肉中背、ヨーロッパ基準の杖はそりゃ合わんだろう

ちょっとマジでよく分からないんだけどそんなん最初からお前わかってたの?つまり絶対買う気ないのに買うって言ってたんか?って。

既にツアーの列から遅れて添乗員さんに迷惑かけてんのに何言ってんの?って。

オシャレでプライドの高い祖母にとって杖を着いて歩くのは格好悪いと、ただそれだけだったのだ。

結局杖は買わず観光続行。明らかに膝を気にかけております

miss! 選択 を 間違え た !

地獄ルート に 決定 します !

to be continued

閑話 シャワーとかは感覚で使わせて欲しい

イタリアに着いて初日夕方に到着したのでそこからバスに乗る。着く少し前に機内食が出たから夕飯は無し、この日はホテル直行して寝るだけ、明日から観光が始まる。

10時間以上のフライトで腰は痛いしケツはもじょもじょするしで、10時間前に一瞬顔を合わせた人たちと一緒のバスに乗ってホテルへ向かう。

ホテルの部屋へ入り、荷物の整理をして、今すぐシャワーを浴びて寝たいところだが事は起こった。

シャワーが出ないのだ。

というか、湯をシャワーから出せないのだ。

普通、コックを上下に動かせば水が出るし、それをひねれば温度調節ができる。少なくとも日本ではそうだ。

このシャワーはどうだろう。コックを上にあげると蛇口から水が出る。コックをひねって温度調節も可能だ。それでも蛇口から繋がるシャワーはうんともすんとも言わなかった。

困った。いちおう先進国なのに世界共通必須のものの使い方がわからないなんてことある?私はある

もういっそこの蛇口で滝行をするしかないのか?とまで考えた。

長旅直後に知らない土地で使い方がわからなくてゆっくり風呂にも入れないなんて哀れだね。

しばらく考えて、海外経験豊富なおばあちゃんなら知ってるかなと思って聞いてみたら、祖母はすぐに「フロントに連絡するわ!」と。

あんたも知らないんかーい

いやいいんだけど、知らないのは別に良いのだけどね、ここでフロントに連絡してもイタリア語なんてさっぱりだし、なんなら英語も怪しい祖母と孫で外人スタッフコミュニケーションが取れるなんて到底思えない。

それだけは勘弁してくれの一心で私はひたすらスマホで使い方を探した。

その間も祖母3分に1回「やっぱりフロントに聞いた方が良いんじゃないかしら」と言ってきた。祖母なりに心配だったのだと思う。その自信はどこから来るのかだけ聞かせて欲しい。

型番を検索しても外国語のページが出るばかりで、祖母によるホテルスタッフ襲来の圧を受けながら色々いじくっていたら、ふとした拍子にシャワーから水は出た。

蛇口から水を出した状態蛇口の先の部分を引っ張るとシャワーが出る仕組みだったらしい。初見しか

なんでこんなとこで1人謎解きやってるのかさっぱり分からないが、ホテルスタッフを呼ばれる前に解決できたのはファインプレーだったと今も思っている。

二章 「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

歩く!歩く!歩く!

弾丸ツアーはひたすら歩く。海外旅行に行く層なんて暇と金のある金持ちのじいさんばあさんが主なのに、旅行会社のツアーは「夢の🎶イタリア一周」だとか、「スペイン世界遺産ツアー」だとかの移動にかなり無理があるツアーばかりを組んでくる。

東京の有名観光地を巡るだけのツアーとか作れよ

例に出したのは私が実際に祖母(父方 母方)と参加したツアーだ。そしてどちらも参加者の平均年齢が60を越していた。

老人、己の体力を過信するな。

しかしたらゆったりしたツアーもあったかもしれないけど、私が知る前に祖母は申し込んでいたから知る由もない。そゆとこの報連相大事だと思うんだ!

数日で全部を回ろうなんてツアーでは大体の日程がメチャクチャ歩いてるか数時間バスに乗るかの2択になるが、直射日光を浴びて歩いたジジババばかりのバスなんて小学生遠足帰りのバスより爆睡率が高い。

寝息の聞こえる静まり返ったバス内は幼稚園のお昼寝の時間と同じ空間だった。

日に当ててから涼しいとこでゆっくりさせるのはね、寝かしつけの方法なんよ。

私はイタリアに行ってまでソシャゲガチャを引いて、推しが出ては「ありがとうイタリア…😭🙏」とTwitterつぶやくだけになった。景色は飽きる

観光地に着くとその場限りの現地ガイドが着くことがままある。

大体このガイドはやたら大声でハキハキと話す細身な40代くらいの女性が多い。あとなんかダサい旗持ってるよね、キティちゃんとか。

そんで、そのハキハキしたおばさんガイドはめちゃめちゃ歩くのが早かった。大股でズンドコ行くので必死で追いかけるが、配布のトランシーバー早口観光地の説明をするから忙しい。

実績解除のための観光だ。この現地ガイドにより観光RTA(リアルタイムアタック)に様変わりした。

参加者も置いていかれないよう頑張って着いていくが、ここで忘れちゃいけないのが祖母だ。

観光は現地ガイドが先頭に立ち先導しつつ、はぐれる人がいないよう1番後ろを常勤ガイドで挟む姿勢を取る。

私が息切れしながら振り返ると、横にいたはずのおばあちゃんがいなかった。

前に言った通り祖母は膝が悪く、普段杖をついているくらいだから当然歩くのが遅い。それに杖無しというデバフ+でこぼこの石畳+傾斜が拍車をかけた。

「歩くのが早すぎるのよあのオバサン!」

追いついた時、祖母一生懸命歩きながら悪態をついていた。

うん、まあ、なんだろう。同情できない。

列の1番後ろでガイドさんに付き添ってもらって悪態をつくって、どう???

ガイドさん、ごめんな。

杖があればどんなに楽だっただろうと今更ながら後悔したし、この旅行中頭10%くらいでは常に杖のことを考えていた。ちなみに今でも百均で杖を見ると「この!クソ!!これがあれば!!」と思う。500円しないで買えるんだぜ?

閑話 クソ重スーツケース

表題の通りである。おばあちゃんスーツケースバカクソ重いって話。

おばあちゃんスーツケースが重量制限心配になるくらいマジでバカ重かったんだけど、

「何も入ってないのよ〜このスーツケースいから〜」って言ってたし、古いスーツケースの重さなんて知らんからそんなもんかなって思ってた。ハードケースだったし。

重量制限23キロまでで、おばあちゃんのは20キロくらいだったはず。行きの時点でこれって土産のも買うはずだけど大丈夫????となったがホテルで開けて驚いた。

広げた両側に服が隙間なくギッチリ詰め込まれていた。

ニモ…入って…ない…❓

スーツケースが古いとかそんな問題じゃねーよ。ギチギチに布詰めて「何も入ってない」なんて言える姿勢は逆にすげーよ。

ちょっと冷静になったけどこの後のお土産タイムで早速おばあちゃんが買ったワイン旅行中ずっと私のスーツケースに入れて運ばれた。たまにスーツケースから瓶が擦れて酒屋の音がした。

旅行の回数が多いだけの自称旅慣れてると本当の旅に慣れてる人というのは別物だ。

閑話 Tボーンステーキ〜季節のマウントを添えて〜

閑話3つ目である。ちなみに書いてあること全部まだ2日くらいで起こったことで、たかだか1週間程度の旅行でよくここまでネタがあるなとしみじみ思う。

一応海外旅行に行くからには大体のツアーには現地の有名料理が組み込まれている。Tボーンステーキもそれのうちの1回。2日目の夕飯だったかな。

「夕ご飯のメインはステーキです」

ガイドさんがメニューを読み上げてなんかよくわからんサラダとか食べて、例のメインは来た。

ミスター味っ子存在だけは知ってる料理だけあって私は若干テンションが上がっていた。

出てきた肉は画像の通りである

第一印象、「左ちっっっさ!!!!」

漫画の微かな記憶では左がヒレで右がサーロイン、さっぱりしたヒレを先に食べ脂の乗ったサーロインを味わうのが鉄板だと味っ子の顔のうるさい審査員が言っていた。

記憶のTボーン比率は約1:2、出てきた肉の比率は1:5くらい。申し訳程度のヒレ肉に思わず笑ってしまった。これ、わざわざTボーンにする必要ある?

まぁそれは例によって外国なのでサーブされた人によって大きさも全然違っていた。海外に行ってまで日本のような画一化を求めるのが間違っているとも言える。日本が細かいのか、海外が雑なのか。

肉質にも差があって、同じテーブルのおじいさんは「固すぎて食べられない」と言っていた

私のは食べられないって程じゃなかったけど、先に言ったようにツアー参加者は老人の方が大体だ。その人たちにこれは重いんじゃないかと思う。

そっかーとか思いつつ1人で黙々と食べてたら祖母

「そうかしら?私のすっごく柔らかいのよ!ほら!」

と、見せつけるように肉を切っていた。肉が固いと言っていた人の目の前で。

何故。

嫌がらせか?と思ったが、別に祖母はそんなこと考えておらず、ただ思ったことを言っただけだ。それがナチュラルマウントになる人なのだ純粋培養のヤバ人(やばんちゅ)である。悪意は一切ない。

そしてその素直な性格がこの旅行悲惨にした一番の原因である

ただただ、いたたまれなかった。ここで私が「そういう意図はないんです!」なんてことは到底言えないし、言ったところで祖母理解するような人じゃないし、わたしにできることと言ったら押し黙って肉を食うだけだった。

言われた同じテーブルの人たちは「人によって差があるのね〜」とかで流してくれた。大人だ。

そしてうちの祖母がごめん。

3章 「こんなとこに住む人の気がしれませんよね」

イタリアといえばベネチア水の都。今回のツアーももちろんベネチア観光が含まれていた。

こんなにネタがある時点ででお察しだとは思うが、祖母はかなり癖が強い。私と年代が違うから、というだけでなく単に人間としての癖が強すぎる。だから付き合うにはかなりコツなり話し方なりに工夫が必要だ。特殊食材

祖母の特徴を端的に並べると

お嬢様趣味(メルヘン)気質なとこがある。

・謎の自信を持つ。

・反面、少々過剰に心配性な面もある。

個人的英語のレッスンを習っていた。

介護息抜き海外旅行へ行っていた。特にヨーロッパを中心に巡っていてイタリアにはもう何回も来たからもう飽きちゃったくらい!が旅の口癖だった。

謎の自信、杖の件はこれが遺憾なく発揮された結果だ。このエピソード祖母人間性が伝わったかと思う。決して悪い人ではないから逆にタチが悪いのだ。悪意じゃないから私もそんな強く言えないし、そもそも強く言えるような間柄でもないのがさらに状況の悪化拍車をかけた。私は押しに弱い典型的な日本人であったから余計に。あの場にいたのがアメリカ人かもしくは私たちの母だったら「ダメよ!杖を持たないと出発しないから!」と断固拒否姿勢を見せただろう。私も1人ストライキを決行すればよかった。

話を戻そう、ベネチアである

ここで問題なのが「イタリアにはもう何回も来て飽きちゃった!」の口癖だ。

わざわざ12時間飛行機に乗ってケツを酷使して見知らぬ土地に降り立って言うことがそれなの、普通にやばい。現地ディスしたい行動力の鬼なの?

修学旅行の同じ班に到着直後から「もう来すぎて飽きちゃった!」なんて言う奴がいたら、そいつ絶対回る友達いないでしょ。もし現地の京都人に聞かれて初手からぶぶ漬けを出されても文句は言えない。花輪くんでもそんなマウントは取らん。

しかし一番直近でも10年以上前イタリアだって発展し続けるのだ。祖母は旅の間中も思い出のイタリア(思い出補正シマシ)に浸り続けている。

ベネチアは陸から少し離れた場所にあり小さな船に乗って向かう。

海の水は綺麗ではないが、所狭しとゴンドラが並び、ヨーロッパ建築様式で作られたカラフル屋根や壁に白い柱、窓の一つ一つまで細かな意匠が凝らされた建物がずらりと並び、それらが海の上に浮かぶ光景は圧巻だった。色んな作品の題材になるわけだ。これは日本では見れない、世界は綺麗なものがいっぱいあるなぁ、連れてきてもらってありがたいなと素直に感謝した。

水に浮かぶふかふかした地面の繋ぎ目を歩き、現地ガイドさんの説明を聞きツアーの皆さんもワクワクした目で街を見渡しているその時

「こんなとこに住む人の気がしれませんよね〜」

ここでタイトル発言だ。

見れば祖母が隣の人になかなかの声量で話しかけていた。あえての悪意とかではなく井戸端会議で「や〜ね」とでも言うような表情で。

やめろや。思うのはまだ良いとして、百歩譲って話しかけるなや。瞬時に吹っ飛ぶ感謝もっとありがたがらせてくれ。

隣の人はどんな反応をしたっけ。曖昧に相槌を打っていたっけ。でもこの場で言うべき言葉ではないことだけはわかる。

KY発言選手権があればこの発言はかなり上位に食い込む確信があるし、さらに現地で言ったことで芸術点も加算、相当な高得点を取れるはずだ。エピソードとして聞く分には良いのだけども。

これによって私は生涯ベネチアを思い出す際にはこの時の祖母発言とあのいたたまれない気持ちを思い出すのだ。なんの呪いだよ。

以上、ベネチアでの思い出でした。

まぁこの後も絆創膏を探してドラッグストア店員(イタリア人)に「Where is バンドエイド?」と英語で聞いたり(結局買えなくて私が持っていたのを渡した)自由時間迷子になったり私が素敵な羽根ペン買ったら「お金あるわね〜」と本人にその気はなくても嫌味と取れる事を言われたりがありましたがエピソードとしては”弱”なので口頭で説明すれば良いかと思います

四章 40万()のアクセサリー

その日祖母は朝からガサガサと何かを探し回っていた。

「無いわね〜」

「何かなくしたんですか?」

アクセサリーが入った袋がないのよ」

昨日はあったはずのアクセサリー類がまとめて見つからないのだという。身なりにこだわる祖母だ。アクセサリーもこの服にこれを!というものをあのギチギチのスーツケースに詰め込んできたらしい。

「あら、どうしようかしら〜……40万くらいするんだけど……」

パタパタと探してる最中爆弾発言に思わず固まった。なんだって

「あれ全部で40

引越したらホームシックに罹った

仕事の都合で某県某市に引越してはや数日、しっかりとホームシックに罹った。

これまでに住んだことがあるのは以下の3つの街。

関東某市

関東政令指定都市

・某海道某幌市

これまでに住んだ3つの街はどこも住みよい街だった。

関東某市は海あり山あり田園あり、駅前商店街には今なお活気の衰えない老舗の店々が軒を連ね、図書館博物館美術館なんかの施設も充実していた。公共交通機関も発達しており、非常にバランスの取れた街であったと思う。

政令指定都市東京へのアクセスのしやすさは言わずもがな、街自体の魅力も十二分だった。電車で数駅とかから商業施設の集まる街に行けるくせに、自宅近くの小高い丘に登れば、木立の向こう側に素晴らしい夕陽を眺めることができた。

某幌市についての説明不要だろう。東京から距離こそあれ、大抵のものこの街で揃う。米津玄師ツアーだって来るし、ジャンプショップだってパルコにできた。新幹線はまあ…待ってればそのうち来るだろう。何より雪と氷がとにかく美しいのだ、あの街は。

話を戻そう。

現在の街に引越してきてまだ数日だが、街の雰囲気がどうも肌に合わない。なんと言おうか、人の気配というか、文化香りが極端に薄いのだ。

戦後人口爆発に伴って山を切り開いて開発したような、歴史の浅い街だ。人口はそれなりにいるはずなのに、公共交通機関が驚くほど発達していない。卵が先か鶏が先か分からないが、人々はみな車で移動し、道路の車線数ばかりが多い。

別に、車で移動することは構わないのだ。

何が肌に合わないかと言えば、車通りはめちゃくちゃに多いのに、それなのに、生きている人間の気配があまりにも薄いことなのだ。

延々と真っ直ぐに伸びる道路。道の脇には街路樹ひとつもなく、チェーンの飲食店やら、だだっ広い敷地カーディーラーやら、巨大な平屋建てのドン・キホーテだのが間隔を空けて立ち並ぶ。そして店舗店舗の隙間を埋めるような、手入れのされていない灰色土地

どこまで行っても誰も歩いていない。かたや、意思があるのかどうかも分からない自動車たちが片側2車線の道路をかっ飛ばしていく。どこまで行っても同じ景色。気が狂いそうだ。

先の記述を見てもらえば分かると思うが、自分は人が紡いできた文化だとか、人の手の入っていない(あるいはほどほどにきちんと手入れされた)花鳥風月だとか、そういうものが好きなのだ

引越してきたこ土地にはそれがない。あるのかもしれないが、自分嗅覚では知覚しきれない。

ああ、帰りたい。

どこに帰ろうか。某幌のスープカレーが食べたいなあ。

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