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はてなキーワード: 洞窟とは

2021-04-19

anond:20210419182257

まずは興味の差かな。

理工系全然わかんなかったし、数学もずっと20点くらいしか取れなかった。

小説とか大好きだし、もの書くの好きだからライター楽しい

 

向いてなかった理由は、頭がエンジニアきじゃないことだな。

一番大きいのはワーキングメモリ(短期記憶)の弱さ。

機能追加とかバグ修正とかしても、記憶力が低すぎて今どこをいじってるのか覚えてられない。

真っ暗な洞窟を、小さなロウソクの火一本で突き進んでる感じ。

記憶できないから見通しがまったく効かない。

途中で分かれ道(IFとか)出てくると、イチかバチかでどっちかいじって進めてた。

 

これはハロワ職業適性検査でわかったことだけど、能力言語書記能力以外壊滅的に弱かった。

数学はもちろん、空間把握能力(地図を読む力)、形態知覚(ものの形を読み取る力、展開図とか)も、手先の器用さとかも。

 

でも圧倒的にエンジニアが向いてない!ってんでなければ絶対エンジニアやったほうがいいよ。

無職ライターかって究極の選択ぐらいでしか選ばないほうがいい。

私は社内でバカにされ続けてメンタルこわして(発達障害もわかって)、無職で7年過ごした後にWebライターから

(私の)Webライター収入、月に2万いくかいかないかからね…。

2021-04-14

anond:20210414001737

あなた洞窟の中にいます。すでに何日も歩いていますが出口がありません。お腹も空いています、喉も乾いています。あたりも真っ暗です。とても暗い、怖い。

2021-04-07

anond:20210407114241

その発想だと人類はいつまでも洞窟ぐらしのまんまだよ

誰かが住み難いと言い始めないと住む場所は変わらない

2021-04-04

自然の摂理人間本能恋愛工学()を持ちだすインセル界隈が

人の営みとは真逆アニメ漫画神聖視して批判さないの笑えるよな

おまえらアイデンティティなんぞ、狩猟社会なら洞窟の壁に動物描くくらいなもんだぞ

 

女のイヤよイヤよに屁理屈ゴネて自分らの正当性くっつけんなら

おまえらのクソ趣味も「何の役に立たねえゴミ」だということをここに明言しとく

はよ卒業しろカス

anond:20210404011237

ありがとー。算数LDあるし、形態知覚と空間把握できないし、自分の所感と検査結果がぴったり一致してたんだ。

何よりワーキングメモリが小さすぎてプログラミングが本当にキツかった

今どこを作っているのか覚えていられない、マッチ一本の火で真っ暗な洞窟すすんでる感じ

たどってきた道も覚えてられないし、分かれ道が現れたら一か八かでどっちかを選んで進む、みたいな…。

 

楽しいと思えるか、重要だね。

今は不安でいっぱい。発達が露呈して嫌がられないかとか、嫌がられてないかとか、頭の中そんなことばかり。

しゃべってると不安がまぎれるからツイキャスしたり、今みたいにはてなに書き込んでる。

不安の中で続けるというの、本当に難しい。

「やっぱ私なんかダメですよね」みたいなめんどくさいこと言いたい衝動必死に抑えながら記事書いてる。

どうにか身になるものをつくって、これまで応援してくれた人、心配してくれた人を安心させたい。

2021-03-25

猫が潜り込んできた

2020/12/24

今朝、猫さんが布団に入ってきた。

快挙、初の布団入り。

昨日の朝のこと。12月に入った頃から少し肌寒くなってきたのか、布団を敷くと猫さんが乗ってくることが多くなった。よかれと思って掛け布団を掛けてあげようとするとササっと逃げる。いくら優しく掛けてあげても同じでやっぱり逃げてしまう。

猫さんに布団の暖かさをもっと知ってもらいたい。

昨日の夜のこと。猫さんに布団の暖かさを分かってもらうために、布団の上に座る猫さんさらに布団で周りに壁を作り、徐々に距離を詰めていき、最終的にはくるんでやった。ほかほかあったか。しばらく動かなかったので、暖かさを実感してたんだと思う。

そこで今日、早速その効果が現れた。枕元に来た猫さんに、布団の入口を開けてやると、暖かい洞窟に吸い込まれていった。

完全勝利

そのまましばらく猫さんと布団タイムを楽しんだ。

そんな2020年クリスマスイブ

………

投稿せずに残っていたので、もう暖かくなってきたけど投稿する。そんな猫さんは、今では布団で一緒に寝ています

猫が潜り込んできた

2020/12/24

今朝、猫さんが布団に入ってきた。

快挙、初の布団入り。

昨日の朝のこと。12月に入った頃から少し肌寒くなってきたのか、布団を敷くと猫さんが乗ってくることが多くなった。よかれと思って掛け布団を掛けてあげようとするとササっと逃げる。いくら優しく掛けてあげても同じでやっぱり逃げてしまう。

猫さんに布団の暖かさをもっと知ってもらいたい。

昨日の夜のこと。猫さんに布団の暖かさを分かってもらうために、布団の上に座る猫さんさらに布団で周りに壁を作り、徐々に距離を詰めていき、最終的にはくるんでやった。ほかほかあったか。しばらく動かなかったので、暖かさを実感してたんだと思う。

そこで今日、早速その効果が現れた。枕元に来た猫さんに、布団の入口を開けてやると、暖かい洞窟に吸い込まれていった。

完全勝利

そのまましばらく猫さんと布団タイムを楽しんだ。

そんな2020年クリスマスイブ

………

投稿せずに残っていたので、もう暖かくなってきたけど投稿する。そんな猫さんは、今では布団で一緒に寝ています

2021-03-22

どうにも

三郎が、都合のよい折を見計らって、遠藤の部屋を訪問したのは、それから四五日たった時分でした。無論その間には、彼はこの計画について、繰返し繰返し考えた上、大丈夫危険がないと見極めをつけることが出来たのです。のみならず、色々と新しい工風くふうを附加えもしました。例えば、毒薬の瓶の始末についての考案もそれです。

 若しうまく遠藤殺害することが出来たならば、彼はその瓶を、節穴から下へ落して置くことに決めました。そうすることによって、彼は二重の利益が得られます。一方では、若し発見されれば、重大な手掛りになる所のその瓶を、隠匿いんとくする世話がなくなること、他方では、死人の側に毒物の容器が落ちていれば、誰しも遠藤自殺したのだと考えるに相違ないこと、そして、その瓶が遠藤自身の品であるということは、いつか三郎と一緒に彼に惚気話を聞かされた男が、うまく証明して呉れるに違いないのです。尚お都合のよいのは、遠藤は毎晩、キチンと締りをして寝ることでした。入口は勿論、窓にも、中から金具で止めをしてあって、外部から絶対に這入れないことでした。

 さて其日、三郎は非常な忍耐力を以て、顔を見てさえ虫唾の走る遠藤と、長い間雑談を交えました。話の間に、屡々それとなく、殺意をほのめかして、相手を怖がらせてやりたいという、危険極る慾望が起って来るのを、彼はやっとのことで喰止めました。「近い内に、ちっとも証拠の残らない様な方法で、お前を殺してやるのだぞ、お前がそうして、女の様にベチャクチャ喋れるのも、もう長いことではないのだ。今の内、せいぜい喋り溜めて置くがいいよ」三郎は、相手の止めどもなく動く、大ぶりな脣を眺めながら、心の内でそんなことを繰返していました。この男が、間もなく、青ぶくれの死骸になって了うのかと思うと、彼はもう愉快で耐らないのです。

 そうして話し込んでいる内に、案の定遠藤便所に立って行きました。それはもう、夜の十時頃でもあったでしょうか、三郎は抜目なくあたりに気を配って、硝子窓の外なども十分検べた上、音のしない様に、しかし手早く押入れを開けて、行李の中から、例の薬瓶を探し出しました。いつか入れ場所をよく見て置いたので、探すのに骨は折れません。でも、流石に、胸がドキドキして、脇の下からは冷汗が流れました。実をいうと、彼の今度の計画の中うち、一番危険なのはこの毒薬を盗み出す仕事でした。どうしたこと遠藤が不意に帰って来るかも知れませんし、又誰かが隙見をして居ないとも限らぬのです。が、それについては、彼はこんな風に考えていました。若し見つかったら、或は見つからなくても、遠藤が薬瓶のなくなったことを発見したら――それはよく注意していればじき分ることです。殊に彼には天井の隙見という武器があるのですから――殺害を思い止まりさえすればいいのです。ただ毒薬を盗んだという丈では、大した罪にもなりませんからね。

 それは兎とも角かく、結局彼は、先ず誰にも見つからずに、うまうまと薬瓶を手に入れることが出来たのです。そこで、遠藤便所から帰って来ると間もなく、それとなく話を切上げて、彼は自分の部屋へ帰りました。そして、窓には隙間なくカーテンを引き、入口の戸には締りをして置いて机の前に坐ると、胸を躍らせながら、懐中から可愛らしい茶色の瓶を取り出して、さてつくづくと眺めるのでした。

MORPHINUM HYDROCHLORICUM(o.g.)

 多分遠藤が書いたのでしょう。小さいレッテルにはこんな文字が記してあります。彼は以前に薬物学の書物を読んで、莫児比※(「さんずい+(日/工)」、第4水準2-78-60)のことは多少知っていましたけれど、実物にお目にかかるのは今が始めてでした。多分それは鹽酸えんさん莫児比※(「さんずい+(日/工)」、第4水準2-78-60)というものなのでしょう。瓶を電燈の前に持って行ってすかして見ますと、小匙こさじに半分もあるかなしの、極く僅かの白い粉が、綺麗にキラリキラリと光っています。一体こんなもの人間死ぬのか知ら、と不思議に思われる程です。

 三郎は、無論、それをはかる様な精密な秤はかりを持っていないので、分量の点は遠藤言葉を信用して置く外はありませんでしたが、あの時の遠藤の態度口調は、酒に酔っていたとは云え決して出鱈目でたらめとは思われません。それにレッテル数字も、三郎の知っている致死量の、丁度二倍程なのですから、よもや間違いはありますまい。

 そこで、彼は瓶を机の上に置いて、側に、用意の砂糖清水せいすいを並べ、薬剤師の様な綿密さで、熱心に調合を始めるのでした。止宿人達はもう皆寝て了ったと見えて、あたりは森閑しんかんと静まり返っています。その中で、マッチの棒に浸した清水を、用意深く、一滴一滴と、瓶の中へ垂らしていますと、自分自身の呼吸が、悪魔のため息の様に、変に物凄く響くのです。それがまあ、どんなに三郎の変態的な嗜好を満足させたことでしょう。ともすれば、彼の目の前に浮んで来るのは、暗闇の洞窟の中で、沸々ふつふつと泡立ち煮える毒薬の鍋を見つめて、ニタリニタリと笑っている、あの古いにしえの物語の、恐ろしい妖婆の姿でした。

 併しながら、一方に於おいては、其頃から、これまで少しも予期しなかった、ある恐怖に似た感情が、彼の心の片隅に湧き出していました。そして時間のたつに随って、少しずつ少しずつ、それが拡がって来るのです。

MURDER CANNOT BE HID LONG, A MAN'S SON MAY, BUT AT THE LENGTH TRUTH WILL OUT.

 誰かの引用で覚えていた、あのシェークスピアの不気味な文句が、目もくらめく様な光を放って、彼の脳髄に焼きつくのです。この計画には、絶対破綻はたんがないと、かくまで信じながらも、刻々に増大して来る不安を、彼はどうすることも出来ないのでした。

 何の恨みもない一人の人間を、ただ殺人面白さに殺して了うとは、それが正気の沙汰か。お前は悪魔に魅入みいられたのか、お前は気が違ったのか。一体お前は、自分自身の心を空恐しくは思わないのか。

 長い間、夜の更けるのも知らないで、調合して了った毒薬の瓶を前にして、彼は物思いに耽っていました。一層この計画を思止おもいとどまることにしよう。幾度いくたびそう決心しかたか知れません。でも、結局は彼はどうしても、あの人殺しの魅力を断念する気にはなれないのでした。

 ところが、そうしてとつおいつ考えている内に、ハッと、ある致命的な事実が、彼の頭に閃ひらめきました。

「ウフフフ…………」

 突然三郎は、おかしくて堪たまらない様に、併し寝静ったあたりに気を兼ねながら、笑いだしたのです。

馬鹿野郎。お前は何とよく出来た道化役者だ! 大真面目でこんな計画を目論もくろむなんて。もうお前の麻痺まひした頭には、偶然と必然区別さえつかなくなったのか。あの遠藤の大きく開いた口が、一度例の節穴の真下にあったからといって、その次にも同じ様にそこにあるということが、どうして分るのだ。いや寧ろ、そんなことは先ずあり得ないではないか

 それは実に滑稽極る錯誤でした。彼のこの計画は、已にその出発点に於て、一大迷妄に陥っていたのです。併し、それにしても、彼はどうしてこんな分り切ったことを今迄いままで気附かずにいたのでしょう。実に不思議と云わねばなりません。恐らくこれは、さも利口りこうぶっている彼の頭脳に、非常な欠陥があった証拠ではありますいか。それは兎も角、彼はこの発見によって、一方では甚はなはだしく失望しましたけれど、同時に他の一方では、不思議な気安さを感じるのでした。

「お蔭で俺おれはもう、恐しい殺人罪を犯さなくても済むのだ。ヤレヤレ助かった」

 そうはいものの、その翌日からも、「屋根裏散歩」をするたびに、彼は未練らしく例の節穴を開けて、遠藤の動静を探ることを怠おこたりませんでした。それは一つは、毒薬を盗み出したこと遠藤が勘づきはしないかという心配からでもありましたけれど、併し又、どうかして此間このあいだの様に、彼の口が節穴の真下へ来ないかと、その偶然を待ちこがれていなかったとは云えません。現に彼は、いつの散歩」の場合にも、シャツポケットから彼かの毒薬を離したことはないのでした。

 ある夜のこと――それは三郎が「屋根裏散歩」を始めてからもう十日程もたっていました。十日の間も、少しも気附かれる事なしに、毎日何回となく、屋根裏を這い廻っていた彼の苦心は、一通ひととおりではありません。綿密なる注意、そんなありふれた言葉では、迚とても云い現せない様なものでした。――三郎は又しても遠藤の部屋の天井裏をうろついていました。そして、何かおみくじでも引く様な心持で、吉か凶か、今日こそは、ひょっとしたら吉ではないかな。どうか吉が出て呉れます様にと、神に念じさえしながら、例の節穴を開けて見るのでした。

 すると、ああ、彼の目がどうかしていたのではないでしょうか。いつか見た時と寸分違わない恰好で、そこに鼾をかいている遠藤の口が、丁度節穴の真下へ来ていたではありませんか。三郎は、何度も目を擦って見直し、又猿股さるまたの紐を抜いて、目測さえして見ましたが、もう間違いはありません。紐と穴と口とが、正まさしく一直線上にあるのです。彼は思わず叫声を上げそうになったのをやっと堪こらえました。遂にその時が来た喜びと、一方では云い知れぬ恐怖と、その二つが交錯した、一種異様の興奮の為に、彼は暗闇の中で、真青になって了いました。

 彼はポケットから毒薬の瓶を取り出すと、独ひとりでに震い出す手先を、じっとためながら、その栓を抜き、紐で見当をつけて置いて――おお、その時の何とも形容の出来ぬ心持!――ポトリポトリポトリ、と数滴。それがやっとでした。彼はすぐ様さま目を閉じて了ったのです。

「気がついたか、きっと気がついた。きっと気がついた。そして、今にも、おお、今にも、どんな大声で叫び出すことだろう」

 彼は若し両手があいていたら、耳をも塞ふさぎ度い程に思いました。

 ところが、彼のそれ程の気遣いにも拘かかわらず、下の遠藤はウンともスーとも云わないのです。毒薬が口の中へ落ちた所は確に見たのですから、それに間違いはありません。でも、この静けさはどうしたというのでしょう。三郎は恐る恐る目を開いて節穴を覗いて見ました。すると、遠藤は、口をムニャムニャさせ、両手で脣を擦る様な恰好をして、丁度それが終った所なのでしょう。又もやグーグーと寝入って了うのでした。案あんずるよりは産うむが易やすいとはよく云ったものです。寝惚ねぼけた遠藤は、恐ろしい毒薬を飲み込んだことを少しも気附かないのでした。

 三郎は、可哀相な被害者の顔を、身動きもしないで、食い入る様に見つめていました。それがどれ程長く感じられたか事実は二十分とたっていないのに、彼には二三時間もそうしていた様に思われたことです。するとその時、遠藤はフッと目を開きました。そして、半身を起して、さも不思議相に部屋の中を見廻しています。目まいでもするのか、首を振って見たり、目を擦って見たり、譫言うわごとの様な意味のないことをブツブツと呟いて見たり、色々狂気めいた仕草をして、それでも、やっと又枕につきましたが、今度は盛んに寝返りを打うつのです。

 やがて、寝返りの力が段々弱くなって行き、もう身動きをしなくなったかと思うと、その代りに、雷の様な鼾声かんせいが響き始めました。見ると、顔の色がまるで、酒にでも酔った様に、真赤になって、鼻の頭さきや額には、玉の汗が沸々とふき出しています。熟睡している彼の身内で、今、世にも恐ろしい生死の争闘が行われているのかも知れません。それを思うと身の毛がよだつ様です。

 さて暫くすると、さしも赤かった顔色が、徐々にさめて、紙の様に白くなったかと思うと、見る見る青藍色せいらんしょくに変って行きます。そして、いつの間にか鼾がやんで、どうやら、吸う息、吐く息の度数が減って来ました。……ふと胸の所が動かなくなったので、愈々最期かと思っていますと、暫くして、思い出した様に、又脣がビクビクして、鈍い呼吸が帰って来たりします。そんなことが二三度繰り返されて、それでおしまいでした。……もう彼は動かないのです。グッタリと枕をはずした顔に、我々の世界のとはまるで別な、一種のほほえみが浮んでいます。彼は遂に、所請いわゆる「仏」になって了ったのでしょう。

 息をつめ、手に汗を握って、その様子を見つめていた三郎は、始めてホッとため息をつきました。とうとう彼は殺人者になって了ったのです。それにしても、何という楽々とした死に方だったでしょう。彼の犠牲者は、叫声一つ立てるでなく、苦悶の表情さえ浮べないで、鼾をかきながら死んで行ったのです。

「ナアンダ。人殺しなんてこんなあっけないものか」

 三郎は何だかガッカリして了いました。想像世界では、もうこの上もない魅力であった殺人という事が、やって見れば、外ほかの日常茶飯事と、何の変りもないのでした。この鹽梅なら、まだ何人だって殺せるぞ。そんなことを考える一方では、併し、気抜けのした彼の心を、何ともえたいの知れぬ恐ろしさが、ジワジワと襲い始めていました。

 暗闇の屋根裏、縦横に交錯した怪物の様な棟木や梁、その下で、守宮やもりか何ぞの様に、天井裏に吸いついて、人間の死骸を見つめている自分の姿が、三郎は俄に気味悪くなって来ました。妙に首筋の所がゾクゾクして、ふと耳をすますと、どこかで、ゆっくりゆっくり自分の名を呼び続けている様な気さえします。思わず節穴から目を離して、暗闇の中を見廻しても、久しく明い所を覗いていたせいでしょう。目の前には、大きいのや小さいのや、黄色い環の様なものが、次々に現れては消えて行きます。じっと見ていますと、その環の背後から遠藤の異様に大きな脣が、ヒョイと出て来そうにも思われるのです。

 でも彼は、最初計画した事丈けは、先ず間違いなく実行しました。節穴から薬瓶――その中にはまだ数滴の毒液が残っていたのです――を抛り落すこと、その跡の穴を塞ぐこと、万一天井裏に何かの痕跡が残っていないか、懐中電燈を点じて調べること、そして、もうこれで手落ちがないと分ると、彼は大急ぎで棟木を伝い、自分の部屋へ引返しました。

「愈々これで済んだ」

 頭も身体からだも、妙に痺しびれて、何かしら物忘れでもしている様な、不安な気持を、強しいて引立てる様にして、彼は押入れの中で着物を着始めました。が、その時ふと気がついたのは、例の目測に使用した猿股の紐を、どうしたかという事です。ひょっとしたら、あすこへ忘れて来たのではあるまいか。そう思うと、彼は惶あわただしく腰の辺を探って見ました。どうも無いようです。彼は益々慌てて、身体中を調べました。すると、どうしてこんなことを忘れていたのでしょう。それはちゃんシャツポケットに入れてあったではありませんか。ヤレヤレよかったと、一安心して、ポケットの中から、その紐と、懐中電燈とを取出そうとしますと、ハッと驚いたことには、その中にまだ外の品物が這入っていたのです。……毒薬の瓶の小さなコルクの栓が這入っていたのです。

 彼は、さっき毒薬を垂らす時、あとで見失っては大変だと思って、その栓を態々わざわざポケットしまって置いたのですが、それを胴忘どうわすれして了って瓶丈け下へ落して来たものと見えます。小さなものですけれど、このままにして置いては、犯罪発覚のもとです。彼は恐れる心を励して、再び現場げんじょうへ取って返し、それを節穴から落して来ねばなりませんでした。

 その夜三郎が床についたのは――もうその頃は、用心の為に押入れで寝ることはやめていましたが――午前三時頃でした。それでも、興奮し切った彼は、なかなか寝つかれないのです。あんな、栓を落すのを忘れて来る程では、外にも何か手抜てぬかりがあったかも知れない。そう思うと、彼はもう気が気ではないのです。そこで、乱れた頭を強いて落ちつける様にして、其晩の行動を、順序を追って一つ一つ思出して行き、どっかに手抜りがなかったかと調べて見ました。が、少くとも彼の頭では、何事をも発見出来ないのです。彼の犯罪には、どう考えて見ても、寸分の手落ちもないのです。

 彼はそうして、とうとう夜の明けるまで考え続けていましたが、やがて、早起きの止宿人達が、洗面所へ通う為に廊下を歩く跫音が聞え出すと、つと立上って、いきなり外出の用意を始めるのでした。彼は遠藤の死骸が発見される時を恐れていたのです。その時、どんな態度をとったらいいのでしょう。ひょっとしたら、後になって疑われる様な、妙な挙動があっては大変です。そこで彼は、その間あいだ外出しているのが一番安全だと考えたのですが、併し、朝飯もたべないで外出するのは、一層変ではないでしょうか。「アア、そうだっけ、何をうっかりしているのだ」そこへ気がつくと、彼は又もや寝床の中へもぐり込むのでした。

 それから朝飯までの二時間ばかりを、三郎はどんなにビクビクして過したことでしょうか、幸にも、彼が大急ぎで食事をすませて、下宿屋を逃げ出すまでは、何事も起らないで済みました。そうして下宿を出ると、彼はどこという当てもなく、ただ時間を過す為に、町から町へとさ迷い歩くのでした。

2021-03-17

境野今日子が「女性社会の上に学校が成り立ってたら~」ってツイートしてるが、

女性社会だったらたぶん人類はまだアフリカ洞窟のなかだと思う。

2021-03-06

anond:20210306174433

勇者王様に任命される支配者の一員

ドロップアイテム洞窟の宝箱を拾っても勇者納税の義務はなく、村の財産タンス預金)を徴発できる

王様現金を渡す必要はない

2021-03-03

anond:20210303093149

増田洞窟かなんかで誰とも合わず修行してんの?

自分はまるで、今まで人に病気したことないみたいな言い分だし。

2021-02-23

anond:20210223085735

野生では人間は捕食される側の生き物だから洞窟とかで隠れるように生きてきたDNA記憶だろうな

2021-02-17

6話でまだ最初洞窟出てない

多少強くなったが、ドラゴンの力(みたいな無敵パワー)も手に入れてない

主人公の一人語りが多いので声優ファンはいいかもしれない

地味だなあ

2021-02-16

夕焼け感情

はるか昔、人類は暗闇を恐れた。

夜になり辺りが闇に包まれると、人間の5感よりも優れた能力を持つ捕食者たちが、人間の命を脅かす。

物理的な危機とは別に人間の心は闇を恐れた。

姿形のある動物は、多人数で行動することで退けることができた。火を持ち歩き、自然を加工した武器返り討ちにすることができた。

しかし、姿の見えないものたち、視認することができない闇の気配は人間精神を蝕んだ。

それらは時に死人の姿となり、精霊の姿となり、洞窟の中に隠れていても身近な闇の中からこちらを見つめていた。

そんなことより今日の夕飯は何を食べようか。

夕方になると余計なことを考えてしまう。

夕焼け感情

はるか昔、人類は暗闇を恐れた。

夜になり辺りが闇に包まれると、人間の5感よりも優れた能力を持つ捕食者たちが、人間の命を脅かす。

物理的な危機とは別に人間の心は闇を恐れた。

姿形のある動物は、多人数で行動することで退けることができた。火を持ち歩き、自然を加工した武器返り討ちにすることができた。

しかし、姿の見えないものたち、視認することができない闇の気配は人間精神を蝕んだ。

それらは時に死人の姿となり、精霊の姿となり、洞窟の中に隠れていても身近な闇の中からこちらを見つめていた。

そんなことより今日の夕飯は何を食べようか。

夕方になると余計なことを考えてしまう。

2021-02-12

『Clubhouseはからっぽの洞窟

いまや世をあげてのClubhouse大ブーム

猫も杓子もClubhouseできなきゃ時代に遅れると強迫観念まがいの狂乱ぶり。

ちょっと待ってほしい!」と異議をとなえるのがこの本。

しかにClubhouseには素晴らしい面がある。

だが、いま世間喧伝されているのは、あまりにも誇張された物語ばかりだ。

Clubhouseで仕事が変わり、社会が変わり、世界が変わる―でも、本当にそうなんだろうか?

Clubhouse歴15年にもなる著者は、いまのブーム危険ものを感じている。

このままでは、人と人との交流が薄まり現実への関心がなくなって、社会の大切な部分が失われてしまう。

Clubhouseは、理想楽園という幻想で満たされた、からっぽの洞窟なのだ…。

『ClubhouseはClubhouseにClubhouse』の著者がClubhouseブーム危険落とし穴を指摘。

2021-02-06

anond:20210206090216

オリジナルは何処から来たのか?ということはオリジナルとは何か?を考えることに似ていると思う。

オリジナルとはなにか?

絵というジャンルオリジナルを考えてみる。

最初洞窟とか地面とかに、線というものを引いたものが、絵というものオリジナルだといえる。

その線で何が描かれているかではなく、線というもの発見した事自体が大きな発見でありオリジナルティのあることだ。

そのあとに、その線を使って、何をするかという問題がくる。

丸を描いて棒を付け足せば人の形に見えるという発見はすべての人物画の祖といえるものでありオリジナルである

しかし、これもどのような人物画が描かれているかはそれほど問題とはならない。

 

オリジナルとは、このような発見のことであり発明である、と筆者は考えている。

2021-01-20

無職転生はなぜ「俺たちの1位」であるのか

anond:20210118194110

無職転生」を俺たちの1位と評したのは、リゼロの作者だが、これは単に、「無職転生」が長らく累計ランキングで1位を保持したからではない。他作品アニメ化に伴い、今は5位あたりに下がっているが、それでも「俺たちの1位」なのだ。その理由小説書きとしてはかなりオーソドックスものであり、単純に「出来が良く」「人間をきちんと描けているから」だ。つまり文学作品として抜きんでているから、小説であるならば自然と頭が下がるのであって、消費財的なニュアンスライトノヴェルと言う言葉にあるのであれば、「無職転生」はフォーマットこそライトノヴェルだが、本質的にはライトノヴェルではない。従って諸々の要素が、その後のライトノヴェル派生において起源位置づけられると言うこともそもそもあり得ない。フォーマット的に共通する部分があるとしてもその質と意味がまったく異なるからだ。

そう言う意味では21世紀ポップ小説界の主流ではなく、むしろ80年代90年代の「文学的にも評価されたジュヴィナイル小説」、「銀河英雄伝説」とか「十二国記」とか、新井素子の「チグリスとユーフラテス」などの系譜位置づけられる作品である

「なろう」の人気作は、いかにも「なろう」っぽいものが上位を占めると同時に、「リゼロ」もそうだが、「本好きの下克上」などところどころ前世紀のジュヴナイル小説系譜を継ぐ作品もあり、一口にまとめられるものではない。

無職転生」はニートひきこもりと言ういかにもな属性持ちを主人公にしながら、それをギャグとしては用いない。真剣にその影響、生まれ変わってもひきずる痛みを徹底的に描く。その時点ですでに「なろう」のフォーマットから遠く離れている。筆者は作者は本当にニート経験があるのではないかと思ったほどだ。つまり一個の人間属性を軽々しくは扱わないのだ。その端的な扱いがゲイ描写だろう。ライトノヴェルでは、主要な読者層である若年男性感情に訴えるホモフォビアがそのまま剥き出しで晒されている例が結構あるのだが、代表的な例がこれもまた人気作の「盾の勇者の成り上がり」だろう。まったく必要必然も無い場面で男性キャラ同士をギャグとしてくっつけて、「ホモじゃねーよ!」と言わせることが笑いになると思っているしょうもない感性が見られる。それも一度だけではなく二度三度と。他人であっても、一個の人間が生きるということへの想像力が致命的に欠落しているのだ。

無職転生」では番外編でゲイキャラクターを主題に据えた短編があるのだが、その苦悩も自負も覚悟愛情も、決して同性愛好意的ではない人にも感じられるようにしっかりと描いている。まず、そうした「創作者としての当たり前の感性」を持っている時点で、「無職転生」の作者は、なろうの主流からはかなりかけ離れている。

フォーマット的には、

1.トラックに轢かれて死ぬことで転生する

2.生まれかわって赤ん坊の時から意識があるために、ひたすら魔力圧縮の訓練をすることで膨大な魔力を手に入れる

3.複数ヒロイン結婚し、ハーレム状態になる

などのエピゴーネン派生させた要素もあるのだが、その処理の仕方はエピゴーネンとはまったく異なっている。

例として3の要素を見てみよう。

無職転生」では主人公ローデウスは、幼馴染尽くし型のシルフィ、元家庭教師ロリっ子お姉さんキャラロキシー脳筋ヴァイオレンス少女エリスと3人の女性結婚するのだが、それが読者にもキャラクターらにも受け入れられるよう、しっかりと事情を描いている。形式的にはハーレムなのだが、内実はハーレムからは程遠い。どの子大事と言う必然がきちんとあり、それぞれに誠実であろうとするから3人と結婚すると言う事情がある。

ローデウス人生において3度、アイデンティティクライシスに直面するのだが、それぞれの危機で寄り添ってくれたのがそれぞれ3人の妻なのであるドラクエVでビアンカを選ばないと罪悪感があるように、人として「そりゃこの子は捨てられないだろうよ、ローデウスさんよ!」と言う事情がそれぞれにあるのだ。

正体不明の爆発があり、家庭教師先のお嬢さんはるか土地に飛ばされて、やっとのことで2年かけて元の文明地域に戻ってきて、たまたま父親と再会できて一安心と思ったら、その父親奥さん行方不明になっていてあっぷあっぷになっていて、出来のいい息子を頼りたい気持ちもあり、いやとりあえずお嬢さんを無事に送り届けないといけないからという息子に、「おまえ、お母さんのことは大事じゃないのかっ!」と責めて、父子の断絶(和解はするけれど)、その「なんだよっ、親父も分かってくれないのかよ!」と捨て鉢な時になぐさめてくれたのが、そのお嬢さんエリス

ところがそのお嬢さん脳筋ものから、ローデウスと一緒に故郷に戻ったはいものの、なんでも出来るローデウスと較べて自分は何にもできない、横に立つためには鍛えなければ!とローデウスに「(今の自分はまだあなたには)相応しくない」というような置手紙を残して修行出奔。ローデウスは「はは。身分違いって、俺、捨てられたんだな。信じてたのに!信じてたのに!」と人間不信に。悲しくもインポに。

それを癒したのが魔法学院で再会した幼な馴染みのシルフィ。ああ、やっぱり俺を分かってくれるのは幼馴染だけだわ、とラブラブに。そこへ、親父から、「おまえのお母さんが囚われている洞窟が分かったので、救出にあたる。おまえも手伝え」と手紙が来て、妻を残して行ってみればそこにはかつての家庭教師ロキシーパーティーメンバーとして参加していた。で、この作戦、お母さんは助け出せたもの昏睡状態で、親父さんはローデウスを庇って死んでしまう。ローデウスも悲しみのどん底。慰めてくれるロキシーに縋っても誰が責められようか。で、シルフィの承諾も得て、ロキシーとも結婚

最後にはエリスが「はあ? 修行に行ってただけだけど? そう書いてたでしょ? あんたと別れるなんてあたし言ってないんだけど!?」と戻ってきて、エリスも捨てられないので結婚

そう言う事情が丁寧に描かれているだけではなく、読者が納得できるよう仕掛けも施してある。

この3人妻出会う順番は①ロキシーシルフィエリスの順序なのだが、恋仲になる順序が①エリスシルフィロキシーであり、結婚の順序が①シルフィロキシーエリスになっている。つまり出会い、フォーリンラヴ、結婚の順序がシャッフルされているのであり、「先にローデウスに目付けたのはあたしなんだからねっ!」の先が基準ごとで入れ替わるようになっている。だから「みんな先なんだから誰も捨てられないよね」と読者の納得が得やすいようになっていて、その丁寧さはハーレムからは程遠い。妻をモノとして描かずそれぞれキャラクターとして尊重してなおかつローデウス複数の妻を持たせてローデウスの誠実さも毀損しない描き方になっているのだ。

そのそれぞれのキャラクターを人間として尊重しながら物語としての整合性を両立させる姿勢は、他のライトノヴェルハーレム物にはまったく無い要素であり、形こそ複数妻ではあるものの内容はまったく別の物である。こういう丁寧さが「小説としてきちんとしている」と言うことであって、私もなろうで200作以上読んできたが、単純に完成度が「無職転生」は圧倒的に抜きんでている。

今回、日本アニメが望み得る最高の品質アニメ化されたのだが、作り手にこの作品アニメ化するためだけのために新しい会社を興させるほどの、敬意を引き出す作品なのだ。それはもう、凡百のライトノヴェルの「起源」などであったてたまるかと言うべきものである

2021-01-08

anond:20210108125533

洞窟に住んでるコウモリだよ

過去には洞窟暮らしていたネアンデルタール人絶滅させた

それ以来洞窟で封じこめられてたんだけど、中国コウモリを食べるからそこから広まった

2021-01-03

洞窟って

真っ暗で、じめじめして、閉鎖的で、ガスが充満してたり水が溜まってたり、狭くて戻れない可能性もあったり、

病原菌を持ったコウモリがいたり、いじめで地底湖に落とされたり、とても冒険の序盤に行くようなところじゃないよ。

2020-12-26

私が男の娘が嫌いな7の理由

 男の娘おとこのこ、おとこのむすめ)とは、肉体的な性別男性でありながら女性しか見えない容姿を持つ人物を指す言葉である

 漫画アニメゲームといったサブカルチャーに触れている人であれば、一人か二人は該当するキャラクターが思いつくであろう程度にはよく知られている存在である。言い換えれば、一定需要のあるジャンルなのだ

 だが私は、この男の娘というジャンルが嫌いだ。

 地雷と言っても差し支えない程に苦手である

 不満が溜まりに溜まってしまったので、今回は「私が男の娘を苦手な10の理由」をここに吐き捨てていく。

 先に言っておくと、私の肉体的な性別は男で、性自認は男、恋愛性的関心の対象女性である

 いわゆるシスヘテロである

 それを前提とした上で読んでいただきたい。

 

 

(1)一見して判別が難しい

 

 冒頭で挙げた通り、男の娘女性しか見えない容姿をしている。

 

 これがもうとにもかくにも厄介である

 

女の子だと思って作品を観賞し始めたら、実は男だった」

 というのは男の娘が登場する作品では日常茶飯である。私も何回かやられた。

 

 女の子恋愛性的関心の対象にしている人間からしてみれば、男の娘詐欺や罠としか思えない。この悪質さがよく分からない人は性別を逆にした「男の娘に見せかけた女の子」をイメージして欲しい。本質的にはそれと同じだ。

 

 一番悲惨なのは男の娘キャラクター女性だと思い込み女性キャラクターとして性愛対象にした後に判明するパターン。強烈なトラウマになるほか、一部の猛者はそれが原因で“目覚める”らしい。

 

 風の噂では、同人作家とあるキャラクター同人女の子であること前提で作っていたら、後に男の娘であることが判明し、ちんちんを描き足す作業必要になったとか。

 

 今日も「男じゃねえか!」という悲鳴インターネットの海に反響する。

   

 

(2)幅広いジャンル作品にいるので回避が困難

 

 これは男の娘メジャーになったが故の(私にとっての)悲劇と言える。

 女児向けアニメにすらいる。ポケモンにすらいる。深夜アニメにも当然のようにいる。

 というか草分け的存在の一人、「男の桜ちゃんが好きなんや」でおなじみの有栖川桜はコロコロコミック連載『バーコードファイター出身だったりする。

 もはや「この作品なら男の娘は出ないやろwwww」みたいなのは通用しない。震えて眠れ。

 

 

(3)本物の女の子よりも女の子らしいという風潮

 男の娘女性しか見えない容姿を持っていることは再三述べた通りだが、彼らは性格や振る舞い、言葉遣いも女性であることが多い。理由は様々であり、「女性的な外見がコンプレックスであり、それを指摘されないよう最初から女性のように振る舞う」「女性として育てられた」「性自認女性」といったものがある。

 

 その結果、同じ作品に登場する他の女性キャラクターボーイッシュだったりお転婆だったりすると、女性的な振る舞いをする男の娘がより女性的ではという風潮が出来上がってしまう。

 

 そこまではまあネタとして許せる範疇なのだが、それが発展して「ヒロインよりも可愛い!」「こいつが真のヒロイン」とか言われてるのを見ると他のヒロイン推している人からしてみれば腹が立つ。

 

 こんな記事を書いている私にこれを言う資格はないかもしれないが、何かを褒めるときに何かを貶める手法は多大なヘイトを買うのでやめた方がよいだろう。

   

 

(4)本物の女の子よりも理想的女の子であるという風潮

 上と近いことを言っているが、微妙ニュアンスが違うので分けた。

 

 性別の違いがある以上、男性目線で言えば、女性には怖いものであるとも言える。 

 それを考えると、女性の見た目をした男性である男の娘は、「女の面倒くさい部分が嫌な人向け女の子」と言えなくもない。ヴィーガン大豆で作った肉を食べるように。

 

 だが、それを理由に本物の女の子否定して欲しくはない。何かを褒めるときに何かを貶める手法は(以下略)。

 

 

(5)男の娘が受け入れられないことによる劣等感

 男の娘が登場する作品において、以下のようなシチュエーションを見たことはないだろうか。

 

 男性主人公男の娘ヒロインが仲良くなり、ついに恋愛にまで発展する。

 だが、男の娘自分が男であることに負い目を感じており、このように尋ねる。

「私(僕)は男なのに、それでもいいの?」

 男性主人公は広い心でこれを受け止め、男の娘と結ばれるだった。

 

 私はこのようなシチュエーションを見ると、「いや、女の子じゃないと無理でーす! なぜなら私は女の子が好きだからでーす!」とか考えてしまう。

 男の娘を受け入れることのできる主人公と、受け入れられない私。

 完全に被害妄想なのだが、「お前は俺と違って、男の娘を受け入れられない差別主義者だ」とマウントを取られているような感覚一方的に陥ってしまう。

 

 最近ではポリコレ圧力があるので、それと男の娘悪魔合体して本物の女の子が好きな我々が攻撃されるのではと、内心ビクビクしている。

 

 

(6)男を辞めたい人間の苦しみが分かるから

 一口男の娘と言っても様々なタイプ男の娘存在する。

 ただ顔が女っぽいだけのタイプ趣味女装しているタイプ女の子として育てられたタイプ。 

 その中でも私が特に苦手なのは、男である自分が嫌で本気で女の子になりたいと思っているタイプ男の娘である

 

 男はつらい。

 

 いや、女の人にもつらい部分があるのも分かっている。生理があれば体調はしっちゃかめっちゃかになるし、性犯罪に遭遇する危険性もある。

 

 だが私は男なので、どちらかと言えば男のつらさに共感してしまうのだ。どうしても。

 強くあれという圧力。女の人と比べて性的価値が低いことによる、支援や同情を得ることの難しさ及びそれによる孤独・将来への不安。異性から性的承認を得られないことによる悔しさ。自分の肉体や性欲を汚らわしいと感じてしま自己嫌悪。それら全てに心当たりがある。

 最近オタクが「美少女になりたい」と語っているのをしばしば見かけるが、これは男であることのつらさが関係していると思える。

 

 私は男でありながら女性らしくあるタイプ男の娘が持つ「男である苦しさ」がなんとなく分かってしまうので、見ていてつらいのだ。「生物学的メスに成り損なった落伍者」「性別ガチャの敗者」といった悪口を吐き捨てては、それがブーメランになって返ってくる。創作物世界ぐらい、正真正銘女の子を見て癒されたい。

 

 

(7)荒れやす

 男の娘というジャンル殺伐としている。

 その理由の一つは男の娘という属性が、他の属性混同されやすいからだろう。

 具体例としては女装男子というものがある。これは単に女装している男を指すので、一目で男と分かる場合でも含まれる。つまり男の娘女装男子は異なる定義を持つのだ。混同すれば、愛好家からバッシングを受けることだろう。

 他にも、美少年ショタ・TS娘・ふたなりといったもの男の娘をごっちゃにした言動を取れば、炎上すること間違いなし。

  

 このように定義付けで荒れる男の娘界隈には「怖い」という印象があるのだ。

 

 長々と男の娘が苦手な理由を語ってきたが、これをもって男の娘を滅ぼそうとは思わない。

 こんなにも広まってしまった以上、男の娘蛇蝎のごとく憎んでいる私の方が時代に取り残された淘汰されるべき存在なのだろう……そう考えているからだ。

 私は世界から隔絶された洞窟に潜み、生物学的に女性であることが保証された女の子だけを愛好し続けることにする。

 

 余談だが、私は「男である可能性が低い」という理由巨乳女性キャラが好きだ。

2020-12-19

トレカ洞窟の件

あれみて思ったけど、コロナ渦が理解できないクズヲタばかりだなって。

2020-12-18

anond:20201218100732

洲本市の山あり海あり城あり洞窟ありの環境が、

ドラクエ世界観を生んだと言われているな

2020-12-14

学生洞窟探検をして亡くなった事故で「無謀だ」みたいな意見に「本人は覚悟のうえでやってるだろ」とか反論してる人をみた。

いや大学生とか、まさか自分は死なないってぜったい楽観的に考えてるよな。

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