はてなキーワード: 報連相とは
出向先の施設管理の会社に未経験の新人が入ってきた。前職は学校の用務員。
真面目なんだが、何かがおかしい。
電話は戸惑ってるふりをして取らない。慣れてもらうために誰も取らないでいると諦めて取るが、もしもし〇〇です。
から始まって人の名前を聞き取らない、メモを取らない、内容を覚えていない。
前職で電話取ってなかったんですか?と聞くとえへへとかアハハとかで明確に答えない。
動きは俊敏だが、できることが少ないので後ろで手をモジモジし続ける。
「何か手伝うことは?」とかもなくモジモジしていて図体デカいからとても邪魔。
指示はハンパに聞いて思い込みで動く、確認はしない、報連相はもちろんない。
問題になるとえへへとアハハを繰り返す。
職場の雑談も返事が単語で人付き合い嫌いなのかと思ったら話したいことは大声で話す話す。
音量調節がぶっ壊れてる。うるせえ。
俺、30代だけどショックだった。
察してしゃん耐性があるせいでksに好かれる。
まず親が重度の察してちゃん。
大反対した手間のかかるペットを強行して連れ帰り、世話をこちらに押し付ける。しないとキレる。(トイレ餌水以外の手間がある)
頼まれて病院へ連れて行ったら「保険証ないのに!爪切りしてない!なんでちゃんとしないの(?)」
保険証ないのが問題なら連れて行けって言うな。届いてからでいいだろ。
先週爪切ったばかりだから、言われなきゃ頼まない。
手術の予約→「〇日頃に変更して」→変更→「自分は付き添いいけないから行って」→無理→「私行けるかわかんないから」
馬鹿?じゃあ予約変更するな。
「バレンタインのチョコ別に欲しくない」→OK→友達に「え〜あげたほうがいいんじゃない?」と言われて1日遅れで渡す→「おせーよ!欲しかったのに」
馬鹿?別れた。
新入社員の一挙手一投足に対する怨嗟がSNSに溢れはじめる今頃になると、毎年思い出す。
いかにもリア充風の見た目で、話題は流行りのJ-POPとワンピースと恋バナ(という名の下ネタ)と留学自慢だけのXくん。
弊社は側から見たらキラキラ系ベンチャーなので、意識高い系の彼は喜び勇んで入社してきたのであった。
しかしXくんは学歴だけはそこそこだけど、仕事が恐ろしく出来ないとんでもないウスノロの無能新卒だった。
例えばXくんに「急ぎなので、○日の朝イチまでに最優先で仕事Aをやって」と指示したら、
「一旦自分なりに考えて先手を打って仕事B・Cをやりました!(ドヤァ」「仕事Aは今から着手で大丈夫かと!」
と○日の前日の夕方に言ってくるような、人智の及ばない常軌を逸した思考回路の持ち主だった。
もちろん肝心の仕事Aは徹夜(するなと言ってるのにする)しても○日の朝イチに当然間に合わないし、優先した仕事B・Cなんて今は必要ない作業。
しかも仕事A・B・Cいずれも提出できるレベルを満たしていない。(100点満点で採点すれば、どれも20点以下とかそれくらい。)
一事が万事この調子。進捗報告も一切しないので、半ば強制的に報連相を促しても「順調です(嘘)」「大方完璧です(大嘘)」といった抽象的な返答で話にならない。
で、蓋を開けてみれば①納期間に合わない、②完成度半分以下、③ギブアップです...後はお願いします!、という鬼コンボを決めてくるので手に負えない。
先の例で言うと仕事B・Cを力ずくで取り上げて、当初の仕事Aだけに専念させてもそれすらも終えられないという有様で周囲の人間はほとほと呆れ返っていた。
自主学習を言い渡すと「はい!」と威勢のいい返事が返ってくるものの、5分後にはクソ小さくしたウィンドウで大学生彼女とのlineとインスタの反復横跳びが始まる。
そんなXくんもいざ会議の場になると、活き活きと「僕が海外で学んできた知識を活かして、この会社のグローバル戦略をサポートしたいです!」だの、
「先輩達の熱い指導のおかげで、自分の日々の成長を実感しています!」だの、何処かから受け売りの大言壮語を壊れたレコードのように毎回並び立てる。
流石に周囲が疲弊しはじめてきたところで、待ってましたと言わんばかりに牙を剥いたのが、弊社随一のパワハラ上司だった。
(ちなみにこのパワハラ上司もたいして仕事はできない。周囲を辞めさせることで物理的消去法にて昇進した生え抜きのウジ虫。)
それからまあ、周囲が引くほどにXくんを詰める詰める。退路を一つずつ潰してって追い込む。崖のギリギリまで追いやって平気でそのまま落とす。
Xくんは「申し訳ございません」という高等語彙を持ち合わせていないので、「ごめんなさい!次は頑張ります!」と毎度、うな垂れていた。
しかし一向にXくんの勤務態度は改善されず、ほとんどウジ虫パワハラ上司のサンドバッグになる日々が続いた。
そんなある日、Xくんが席を立った際につい出来心で、彼のPC画面を覗いてしまった。そこには数個のタブにyahooの検索結果が表示されており、
検索窓には「発達障害 診断」「発達障害 治したい」「発達障害 治療」とかそんな感じの文言が並んでいた。
「いやいや、君が無能なのは障害のせいじゃないと思うよ・・・」と苦笑が漏れた。むしろ彼にとっては障害のせいにできた方がよっぽど楽だったろうな。
話を聞く限り関西にある実家がかなり裕福で、ガキの頃から過保護な母ちゃんと姉ちゃんに面倒な事は全てやって貰って自分は好き放題・遊び放題。
父親の金とコネでそこそこの学校に入って、学生時代はノリと口先だけで上手いこと渡り歩いて来たらしい。現に彼女は途切れないし、ノリが良く友達も多い。
そんな彼も齢23歳にしてメッキが一気に剥がれてしまった。いや、むしろ遅すぎたくらいか。彼自身の為にも中高あたりで一回コテンパンにされるべきだったのだ。
一度も真剣に課題解決をしたことがなかったんだと思う。多分「うーん...」とか言って首を捻れば母ちゃんや姉ちゃん、彼女が全部やってくれてたんだと思う。
「もー!Xちゃんはしょうがないなぁ!」とか言われてね。言動も見た目も年齢の割に妙に幼かったので、二十歳前後までさぞや周囲に可愛がられてただろうが、
流石に仕事においてはそうは問屋が卸さんわけでね。我々同僚にしてみれば身長168cmの3歳児を掴まされたようなものでたまったもんじゃない。
3歳児なら可愛くてチヤホヤもしてやるが、Xくんは23歳児である。アーンや尻拭いまでしてやる義理はこちらにはない。
前述のウジ虫パワハラ上司が立派に昇進できている時点で賢明な読者諸君は既にお分かりかとは思うが、この会社自体が
外はキラキラ・中は肥溜め的な下痢便チャーだったので、事の成り行きを見届けずに俺自身もとっとと辞めてしまった。
っていうか、Xくんレベルの傑物が社長の肝入りで入社できてる時点で終わってるよな。そう、そんな会社に勤めてた俺も同じ穴の狢で終わってるってこと。
その後も退職する人間が続出し、会社運営にもいよいよ支障をきたし始めたというところまでは小耳に挟んだが、以後の流れは知らないしもう興味もない。
さあ、Xくんはどうなったんだろう。今30代前半かな。そのままの会社に生ける粗大ゴミとして鎮座してるのか、ビシバシ転職して方方で疎まれてるのか。
それとも金持ち実家に帰って、家業の役職だけ得た上で仕事せずに親の金で放蕩だろうか。←多分これがカタイと踏んでる。人生って公平じゃないよな、ホント。
「どこ行っても通用しない」ってのは、彼みたいな人物の事を言うのだろうな。天地がひっくり返っても、彼がバリバリ仕事こなしてるイメージが一切浮かばないもん。
「私、最近歳のせいか痩せにくくなっちゃって、あまり食べてないのに太っちゃって。増田さんはこの時間(夕方~夜10時まで)に働いていて、夕飯はどうしてるんですか? お腹空いて夜に沢山食べちゃったりしないんですか? 私は朝普通に食べて昼は軽めで、仕事から帰ったらご飯丼2杯食べておかずはガッツリ食べるんですけど、それだけなのに太っちゃって」
と言われたので思わず、
「シンプルに食いすぎィ!」
で、先日二週間ぶりにシフトリーダーに会ったら、シフトリーダーは見違えるほどに太っていた。夕飯丼2杯生活、続けてたのか……。せめて茶碗2杯にしておけばよかったものを。
その日は月末だったので、オーナーが女子フリーターアルバイトさんにAさんへの伝言を託していったのだが、女子フリーターアルバイトさんはAさんを恐れておりあまり話しかけたくないらしく、私に「Aさんに伝えておいてください」とオーナーの書いたメモを渡してきた。
オーナーのメモはいつもダイイングメッセージレベルでざっくりとしていて、むしろ口伝の指示が本体だったりするのに、私にメモだけ手渡されても。
「Aさんって月末の仕事をルーチンとは思ってないし、言われてないことはやらない主義だから、大事な伝言は本人に直接言わないt」
まで言ったところで、
「それは有能なAさんにしては珍しい!」
と女子フリーターアルバイトさんは被せてきた。人の話は最後まで聴けって。しかも謎にAさんを買い被っているな。まあ私の言い方が9割9分9厘悪口だったのがいけないのか。
女子フリーターアルバイトさんとAさんは必要最低限の用件以外のことで口を利いたことが一度もないらしい。それも「トイレ掃除行ってきます」みたいな一方的な宣言に限るそうだ。すごい、仕事とは思えないやり取りだ。報連相、存在してない!
私が朝、交差点で旗振り当番をしているのを見た、という事をきっかけにしていやに親しげに話しかけてくるようになった男性客がいる。その人はうちの子供達よりも幼い子供が何人かいると、訊いてもいないのに話した。しかし、その男性客は夕方頃に当店にやってきて、何かちょっと軽食と飲み物を買って駐車場に停めた車のなかでずるずるだらだらしているか、店内で立ち読みするかで時間を潰し、20時過ぎに帰って行くのだ。もしかして子供が寝付くまで家に帰って来るなと奥さんから厳命でもされているのだろうか。
「昼間は何してるの?」
と聞かれたので、
「はい、な・に・も、していませんっ!」
と馴れ馴れしい男性客は早口で言ってピュウ! と去って行き、以来見かけない。
いつでも辞めてやるって思ったらすごい楽になった!マイナスに感じてる点を改めて考えてみると大したことないことばかりだった。
●給料が安い
いただいてる給料分はしっかり働く。それ以上の責任と負担が発生した場合は手を抜いて仕事をして残業代を稼げるだけ稼ぐ。上司と同僚は俺が担当してる仕事の経験がないため口は出せない。残業代を出したくなければクビにしてどうぞ。
上にも書いたが利用する。これからは働いてる風にする。仕事を頼まれても絶対に断ってやらない。全部承諾してめっちゃ残業してやる。
●上司と同僚が頼りない
俺のしてる仕事は他の人ができない。数年間かけて技術と知識の蓄積が必要。でも報連相を怠ることはなく作業履歴は必ず残している。今までは休日に連絡がきて対応せざるを得ない場合があった。でもこれからは休日は絶対に対応しない。トラブルの時は俺が共有した内容を参考に頑張ってください。
こんな感じで吹っ切れて仕事をしてたら職場で周りの人からよく話しかけられるようになった。理由はよく分かんないけど雑談で仕事の時間を消費できるからありがたい。そんな生活に飽きたら転職しようかな。
仕事ができないと言われたくなかった。
「俺、コミュ障だし」「俺、アスペだし」とは笑って言えるのに、「俺、仕事できないし」とは言えなかったのである。
現代社会においてコミュ障であることは、仕事ができないことに等しいのは明白なのにだ。
俺はコミュ障だが勉強だけはそこそこ出来た文系という、最も潰しの効かないタイプのゴミである。
まず俺は締め切りが億劫で守れない。
それに叱られるのが怖くて問題を先延ばしにする上、報連相が不能な典型的な使えない新人だった。
取引先相手につい嘘をついてしまい、会社にあらぬ損失を与えたことも何度もある。
こういう時、職場はこいつは排除しよう、という正当な動作をする。ということで俺は孤立した。
さっさと辞めちまえ、という周囲の心の声が聞こえてくるようだった。「仕事ができない」ことを認めたくない俺のプライドはズタズタである。
病院をググるのが面倒なので病院にはいかなかったが、当時は掃除と洗濯、風呂に入るという行為が1週間に一度くらいしかできなかったので、多分適応障害かプチ鬱病だったのだと思う。飯も録に食えなかった。
そんな俺の転機は、同じ社の、俺の尊敬する穀潰しの先輩にアドバイスをもらった時に訪れた。
彼は始末書のレコード記録と横領じみた行為の数々による犯罪者スレスレの経歴を持ち、
「議事録を社内サーバーに上げておく」というだけの仕事を振られていた伝説的カス社員だった。
しかもその仕事すらサボり、散歩とコーヒーブレイクだけをしに会社に来ていたという偉人である。
だが、そんな先輩の栄光の日々も、ついに終わる時は来たのだ。社が新たなビルに移転する際に、更なる完全窓際部署へと追いやられることになっていた。
使えない新人として名を馳せていた俺は、その人の溜め込んだタコ焼き器だとか、やたら派手な扇風機だとか、そういうガラクタを含めた机回りの移動という雑用を振られた。
あらかた俺に荷物を運ばせた先輩は、俺の買ったコーヒーを飲みながら言ってくれたのだ。
「君なら、僕みたいになれる」、と。
その時、俺は目が覚めた。
「そうか、自分は、仕事ができないサイドの人間だったんだ!」と、ストンと胸になにかが落ちた。
それから、俺は使えないサイドの人間として、積極的に会社を使い潰してやろうという意識が生まれた。
その時、ようやくわかったのだと思う。俺は、他人というものが、集団というものが、ルールというものが、嫌いだったのだ。
なぜ生まれた時から法律なんてものを強制されるのかわからず、法律科に行った時の、初心を思い出したような気分だった。
俺は社会人であり、社会の恩恵を受けながら、社会というものが嫌いでたまらなかったのだ。
楽しそうな人間は楽しそうだから嫌いだし、つまらなそうな人間はつまらなそうだから嫌いだった。
この世の、ありとあらゆるコミュニケーションが嫌いだった。好きになる理由がなかった。
おそらく、先輩は俺にそういうことを伝えたかったのでは全くないと思うが、彼の言葉が俺の頭の中のスイッチを押して、回路が上手く繋がったのである。
社会が嫌いなのに、社会に報いようだとか、社会のルールを守ろうだとか考えていた方がおかしかったのだ。
ということで、「仕事ができない男ですが?」という、ある種の開き直りをした俺の快進撃が始まった。
まず、俺は意図的に締め切りを守らないことにした。
あと、挨拶はしない、電話は取らない、メールは気分が乗った時だけ返す、といった自分ルールを設けるようにした。
さらに、積極的に会社になるべく損失を与えるギリギリのラインをつく仕事をするよう心がけた。
するとどうだろうか。
そもそも、俺はルールが嫌いで、ルールを守れない。その病気を上手く利用した形になる。
「意図的に締め切りを守らない」という自分のルールが守れず、そこそこ締め切りを守るようになったのだ。
さらに、締め切りを守らないぞ!という意思は逆に締め切りを意識させることに繋がった。締め切りを完全に忘却していなければ、締め切りを破ってもどうとでもなった。
さらに、会社になるべくダメージを加えようという姿勢は、逆に業務を知ることに繋がったのだ。
例えば、うちの会社はマニュアルをPDF化すらしてなかったので、そのマニュアルを悪戯で勝手に改竄する計画なんかを練ったわけだが、
どこを改竄すれば訴えられず、かつそこそこのダメージを社に与えられるか、というような遊びをしているうちに俺はすっかりマニュアルを暗記していた。
情報に捕まらないように、ITの知識や自分の会社のセキュリティの脆弱性に滅茶苦茶に詳しくなった。
勿論俺はそもそも仕事が出来なかったので、ミスは起きたし、会社に損害も与えた。
始末書や顛末書も幾度も書いた。だが、左遷されるようなことはなかったし、懲戒や減給もなかった。上手く綱を渡れたのだ。
「どれだけ叱られても会社に残る根性のあるやつ」という評価になったのである。大丈夫かよこの会社、と思ったがとりあえず人間関係もまともになった。
仲良くなると、個人情報も結構教えてもらえるようになったので、それも利用できるようになってまさにギブ&ギブの素晴らしい関係だったと言えるだろう。
人間は1人で生きるのではない。俺ような人間のミスをカバーしてくれるアホ共がいるから世の中は回るんだな、と心が温かくなったのを覚えている。
あと、ニュースで報道される、不正を行った人達も優しい目で見られるようになった。人は罪を許し、助け合うことが大事なのだ。
しかし、いよいよ俺の薄汚いリーマン生命でもって罪を償わなければならない時がきてしまった。
うっかり、社に億に近い額の損失を与え、しかも太い取引先を激怒させてしまったのだ。
今回ばかりはヤバい、という空気をヒシヒシと感じた俺は、世話になった会社に報いるべく、何とか多くの人間を巻き込んでメガンテを撃てないか考えた。
だが、告発書をしたためたり、転職サイトに悪評を流そうとか、上司の名刺のコピーを色街にバラ撒こうとか考えていた折、
なんと俺を救ってくれる人間が現れたのである。それは、例の左遷されたはずの、穀潰しの先輩だったのだ。
彼は役員になっていた。
俺はビビった。この会社大丈夫かと思ったが、カラクリは簡単な話で、その先輩は創業者から直接の血が流れる男だったのだ。
仕事なんてしてなくても、していても関係なくいつか役員になる、そういう運命の元に生まれていた人だった。だからこそ大出を振ってサボれていたというわけだ。
とにかく、彼のおかげで俺はクビにはならずに済んだ。
それどころか、俺は業務改善や社内法規を決める部署に転属になったのだ。会社的には出世である。
顔に小じわの増えた、クズの先輩はこう語った。
ルールを破らない人間が作るルールほど穴だらけになるものはない、と。なるほど、と思うと同時に、その時、俺は先輩の隠れたメッセージを受け取ったのだ。
「俺達のような人間を出世させる、こんな会社に復讐してやれ」と。
俺は密命を果たすべく努力しまくった。明文化されていないが仕事を円滑にするためにあえて定まっていないルールというものが会社には多い。
だからこそ法や業務効率の名の元に、仕事がものすごくやりにくくなるやろうなあ、という社内ルールを通すべく俺はあらゆる手を使った。
会社がどんどんギスギスしていく姿に、きっと役員の先輩も喜んでいてくれているに違いなかった。
そういう日々が続くうちに、俺にもいつの間にか妻と子供が出来た。(こればかりは本当に相性のいい人とたまたま出会った)。
基本的に残業は一切しないので、子供の世話もしているが、仕事と違って楽しいものだ。手当も出て給料も上がり、順風満帆な人生を送っている。
何故幸せになれたのかというと、やはり「仕事ができない人間である」というのを認められたからだと思う。
自分が正しい人間だとか、優れた人間だとか、そういうところから脱却するのが肝要だ。
大統領選挙のときずっと「トランプが勝つ」と言い続けていて、そういう人は当時普通にいっぱいいたし、選挙結果も最後まで競ったけど
彼の場合いつまで言ってたかって、投票結果が出てから2か月くらいはずっと言ってた。
トラックで票が運び込まれた?とかいう話を触れ回っていたし、バイデンは認知症で、ハリスがいうことを全部そのまま言っている、ロボがあやっつてるみたいなことも言っていた。
会社で「Qアノン」とか言い出す人やばすぎるし、そのあまりに支離滅裂すぎる発言は枚挙にいとまになく、記憶するのも困難なためあまり覚えてもいない。
もう60代なのに「俺は天才だから」が口癖なのがなんとも言わせないし、定時過ぎたら「さ、虎ノ門ニュースよも」とか言い出して、
彼は当然ながら反ワクでもあり、毎日ワクチンデマのお手本みたいなことを会社でわめきつづけていた。
自治体ではなかなか順番が回ってこない地域だったのだが、職域の引き合いはあって、7月くらいに何回か打てそうなチャンスがあったのに、
そんなせっかくのお話を「うちはいいです」って断ったりしてた。
反ワクは当人の勝手にしろ、社員を巻き込むなよ…と思うが、その後感染拡大するにつれ「やっぱワクチンうと!」って言い出して、
結局9月にラスチャンの職域接種でみんな接種できることになった。打つなら最初から反ワクとしてふるまうな…振り回される身になってくれ。
ただし打った後も、ワクチン打った人は俺も含めて全員2年後に死ぬってずっと言ってた。なんで?
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この時期体調悪いなら来るなよと代表以外の全員が思っていたが、代表は正月寒波がきていた元旦と2日にプレステ5を買うために並んだための風邪だと言い張っていた。
息子が欲しがったらしいが、元旦に並んで買えなかった時点で、当の息子は「需要が落ち着いてからでいい」とあきらめたのに、代表自身が
「俺は狙った獲物が手に入らないのはいやなんだ」と言いはり、一人で2日目も並んだらしい。
自分がやるわけでもないゲームのために並んで体調を崩し、その上で親戚の集まりを敢行してしまう代表、天才性のかけらもないな…と思いつつ仕事してたら
すぐに3連休になったが、なんとあけてもまだ治っていなかった。
治ってないどころか、すぐに発熱で1日休んだ。その日電話で話したとき「コロナじゃないと思うんだけどね」と言っていたのだが、
コロナじゃないかどうかはお前じゃなくてPCR検査が決めるんだよ。
その後、今風邪症状がある人はすぐに診てもらえるわけでもないのに、かかりつけ医に電話連絡もなしに直行。
一度は診れないと断られたそうだが、医院側が気の毒に思ったとのこと。
自家用車内で抗原検査を受けさせてもらい、陰性だったので抗生物質だけもらって帰ってきたといい、翌日からさらに出勤を続けた。
そうこうするうち、代表と席が近かった社員②が、3連休明けの週末から発熱。週明けPCRを受けると連絡がきた。
それを機に社内の体調不安はどんどん広がっていった。
月曜日、パートとしてきている代表の配偶者③が(※パソコンの操作と報連相が苦手で、ウインドウ最小化の概念を知らないため、ファイルやフォルダを複数開いたことがない。
WindowsというOS名をなんだと思っているのだろうか。継続的に頼まれてる仕事を、自分の塩梅でなぜか勝手にやめるのも特徴)
「久々にはいた靴があわなかったのか、足が痛い」という、よくわからないがこの状況だとなにか人を不安にさせる理由で休み。
代表自身も「過去最高に体調が悪い」と、不穏なことを言い出し、私は反射的に「過去最高に体調悪いならもう帰ってくださいよ」と告げてしまった。
その後、まあ帰ったは帰ったのだが、今日中に受けなければならないイーラーニングがあるという理由でしばらくは居座っていた。家で受けろよ。
代表の息子④(プレステ5の兄弟で、やはり社員として勤務している)のほうがむしろ先に帰った。
社会人として致命的じゃないのかとおもうほど記憶力に問題がある部長⑤も、「熱が出る寸前の感じがする」という謎の言葉を残して帰っていった。
代表は帰宅後PCRをうけ、翌日には陽性が分かった。最初に発熱した人もこの日陽性がわかり、家族兼社員は濃厚接触者に。
熱が出る寸前の感じがする部長は、その日は熱が出なかったらしく、火曜日も来ていたのだが、PCRを受けたいと言い残し午前中で早退。翌日の水曜日には陽性が分かった。
濃厚接触者のノーWindowsは、足の痛みがどうなったのかはわからないが、風邪症状が出ている。しかし陰性。でも私は偽陰性だと思っている。
そんなわけで水曜には5人が消え、残り3人に。
その日は関係各所への連絡と通常業務でパンクしそうになり、「プレステ5株が蔓延してるじゃないですかっ」とキレちらかしながら仕事を続けた。
会社が入っているビルの管理者には、おたくんとこほとんどクラスターになっている状態なので、一時閉鎖できないかとやんわりお願いされたが、
無症状者は全員PCRを受けており結果待ちであること、1人から2人に絞るので出勤を続けさせてほしいとお願いし、なんとか了解を得た。
そして金曜日、残った3人のうち1人⑥の陽性がわかり、正真正銘のクラスターが誕生したのだった。
しかし、クラスターだからと言って、どうしたらいいのかもわからない。
2度の検査で陰性だった私❼ともう一人❽で業務を淡々とつづけていた。
テナントビルはコロナが出ると、同フロアには事業所名が告げられるため、非常に肩身が狭く、共用のトイレや給湯室を使うのが申し訳なかった。
事務所に来てることも申し訳なかったけど、その時点ですぐに在宅勤務ができるような用意もなく、ほんとうにやむを得なかった。
(実は去年も1人出している。うちのフロアでコロナが出てるのは、ずっとうちの事業所のみ)
前日向かいの事業所の社員と立ち話していたのだが、彼女はいまどんな気持ちだろうと思うとつらかった。
悪いことに蛍光灯が2本切れてしまったが、ビルの管理人も今うちの事務所に入りたくないだろうなと思うと呼べなかった。
非常時用の排気窓を開け、「あ、これもうこれ外だな、名ばかり屋内だな」という寒さ、薄暗さの中仕事をしていると、みじめな気持ちになった。
電話対応で「代表はいらっしゃいますか?」「休みです」「明日は出られますか?」「休みです」「いつこられますか?」「わかりかねます」
「では部長は?」「休みです」「…明日は?」「休みです」「いつこられますか…?」「わかりかねます」みたいな、あほの子そのものみたいなやりとりをしたり、
当たり前だが人がいないため、マジで両手足で受話器を取らねばならぬのでは、という繁忙な状況になったり、そもそも自分も感染しているのかも、
という恐怖が常にあったり(家族がエッセンシャルワーカーなので絶対に持ち帰りたくなかった)とてもつらい日々だった。
でも、一部事情をあかしていいといわれていた取引先のみなさんのやさしさや気遣いが胸にしみ、彼ら彼女らにはいつか恩を返せたらなと思っている。
今は最初に感染した代表から保健所指示で戻ってきつつあるところで、状況はやや終息しつつある。
保健所はパンク状態とはいいつつ、連絡は要所要所であったらしい。頭が下がる。
ちなみに代表者は、最初に発熱した社員がコロナを持ち込んだと言い張っており、骨の髄までアレなやつだなと思う。
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零細企業で私みたいな目に遭ってるひといっぱいいいると思う。
不出来な人間をおおっぴらにくさすのはダメなんだけど、仕事ができないうえに改善が見られなかったりフォローしてる人へ感謝の意思表示がないと心証は悪くなる。
報連相が苦手ならその旨を周囲に伝えて頭下げて相談の仕方を教わるとか、遅刻多いなら30分早く着くように行動するとかやりようはあると思う。
病的に改善できないなら発達障害(ADHD)の可能性もあるから要受診。投薬やSSTでよくなる可能性もある。
自分語りになるけど、自分はアスペで手帳持ちで障害者枠で働いてる。
暗黙のルールとかが全然わからないし1から10まで教えられないと動けないから最初はひたすら頭下げて注意されたこと全部ノートに書く。可能ならどうすれば良かったかも教えて貰って書く。
心証が悪いとそのへん教えて貰えないので普段から周りの人へのお礼や挨拶は欠かさないようにしてる。
ストレスの負荷はすごいのでたまにパニックになって泣いたり軽い胃炎になることもあるが必要な痛みと割り切る。
最初はきついが小難しいゲームみたいなもので数をこなせば躓く頻度も減る。
とにかく数をこなして頭の中にイレギュラーや細かい差異もある程度カバーできる詳細なクソデカ樹形図を作ってそれに従って行動する。
ASDに効く薬はない。オキシトシン点鼻薬も効果がなかったようだ。
根本的な治療法はなく、対症療法として効く薬もなく、先天性で、遺伝性がある脳障害である。
・こだわり行動
などの特性によって周囲に迷惑をかける量を減らすための社会性トレーニングをして、
どうにか1日8時間耐えきっているだけでヘトヘトだ。
頑張って頑張って、それでやっと「マイナス10をマイナス2に食い止める程度」の日々が続く。
土日はクタクタで何もする気が起こらない。
結婚などしたら、土日まで24時間365日、家にいる他人を傷つけないように、社会性を発揮しなければならない。
ASDは配偶者の心を壊してしまうため、離婚率が異常なほど高い。離婚率の高さというデータが出ている、これが現実である。
児童期にASDが診断されると「恋愛や結婚は本人と相手の苦しみを産むばかりなので避けるべき」と指導されるそうだ。
実際にベルギー王室の王子が発達障害と診断され、療育スクールに通っており、
国民には「彼が結婚し子供を持つことを期待しないでください。彼を理解してください」という内容のお触れが出ている。
日本の皇族ファンもそうだが、国民は王家の挙児を最高の娯楽として欲している。
それに対して「理解」を求められるベルギーの先進性に感服する。
日本が遅れているせいで、両親から18~29歳頃にかけて「正常な異性交遊の達成」を要求され、非常に苦しむ結果になった。
ベルギーの王子が羨ましい。なんといっても王に連れられて療育に通っている。親が障害を受容しているのだ。
女性のASDはイケメンコンテンツBLコンテンツなどを自分の都合で気楽に消費する程度がベストであり、
男性のASDも性欲が湧いたときだけ二次元のエロ絵で抜いたり風俗で抜いたりするのがベストであり、
「ワガママ放題のお客さん」の立場で性対象を都合よく使役するのが最もトラブルを産まないので、結果として社会のためなのである。
今のところASDは治らないし、効く薬はないし、社会性トレーニングによって自分の食い扶持だけなんとかできれば万々歳である。
嫁も人間なのでカサンドラになり、嫁がもっとも苦しむことになり、嫁から加害者扱いされ糾弾される(本当に加害者だから仕方ないのだが)ことで
当事者も強いストレスを感じることになるので、幼少期から特性を理解して恋愛と結婚を諦めておくのがベストだ。
発達障害療育のシステムが最も整っていて先進的なベルギーが採用しているのが「諦め」なのだから、それが最も先進的な結論なのである。
ADHDはコンサータやストラテラの服用で対症療法的な解決が可能かもしれないし、