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はてなキーワード: 迂遠とは

2020-05-24

anond:20200524103513

そういう受け止め方もあるだろうけど、どうせ無くならないのなら方法迂遠にさせてダイレクトダメージが行くのを防ぐ方がマシて考え方もあるんじゃないの?

2020-05-18

[] #85-5「幻の10話」

≪ 前

すぐさま父たちは急ごしらえの企画を携え、親会社に乗り込んだ。

オリジナル作品~? ちょっとバクチが過ぎるんじゃないのぉ?」

ビジネスってのは大なり小なりギャンブルでしょう」

「ワタシたちは、そのギャンブルを楽しめる程度の額でいいんです」

「でも楽しむにしたって、何らかの勝算は欲しいよ?」

分かっていたものの、すぐにイエスとは言ってくれなかった。

「『女子ダベ』の失敗で、こっちもしんどいからね~?」

「確かに赤字だったかもしれませんが、作品の出来は客観的に見て悪くなかったでしょう」

「バズりっぷりも、今期ではトップクラスです」

「でも赤字赤字じゃ~ん?」

それは、そちらの予算の組み方が悪いからだろう。

そう言えたら楽なのだが、下手に機嫌を損ねられては企画が通らない。

気前よく予算を出してもらうには、正論糾弾以外の弁が必要だ。

シューゴさんを留守にさせて正解でしたね」

「ええ、彼なら既に5回はキレてます

担当の気だるそうな喋り方と相まって、父とフォンさんは内心イラ立っていた。

それでも二人は根気よく、詭弁を交えながら説得を試みた。

監督シューゴって人だけど、実績がないじゃん? それでオリジナル作品ともなると、しんどくない?」

シューゴさんは監督としては若手ですが、アニメーターとしてはこの道10年以上のベテランです」

「それに実績なら『女子ダベ』があるじゃないですか。あれだって世間評価自体は高いんです」

不利なことは迂遠表現し、逆に少しでも有利なら大仰にアピールした。

「でも、スポンサーが集まるかなあ?」

その甲斐もあり、上役は予算をどう捻出するのかと、自ら切り出してきた。

そもそも予算を出す出さない」の話をしていたのに、気づけば「どうすれば可能か」という話にもつれ込んでいる。

こうなったら、後ひと押しだ。

父たちは自分たちプラン説明した。

「……つまりですね、予算を抑えつつ一定クオリティを維持できる!」

「儲ければウハウハ、もしコケても痛くない」

難しい説明は省き、とにかくお得であり、損はしないことを強調した。

「要はコスパがいいんです」

コスパ~? そのワードには弱いなあ」

上役が好きそうな言葉を添えることも忘れない。

次 ≫

2020-05-04

安倍首相応援しているかしていないかで言えば応援している

https://anond.hatelabo.jp/20200503011104

実は言われるまでもなく安倍首相のことを応援している。しか政治家としての安倍晋三、ついでに自由民主党は全く支持しない。どういうことか。

おれは安倍首相と同じく潰瘍性大腸炎を患っている。第1次安倍政権潰瘍性大腸炎悪化によって幕引きとなったとき、幼稚でバカだった俺は世の他の人たちと一緒に「下痢してやめた」などと揶揄していたものだが、いざ自分がなってみると安倍首相には尊敬の念しか無い。この病気は完治せず、下痢、血便から大腸全摘ぐらいまではトントン拍子に進行してしまリスクを常に抱えた病気である。消化に悪いものを食べず、体に負担をかけず、ストレス下に置かないことが大事だ。そんな中でも重圧に耐え、上記の通り病気揶揄する声がありながらも総理で居続けられるのは並大抵のことではない。

もっと尊敬できるところは、決して病気言い訳にしないことだ。この病気根本治療はできないが対症療法は日々ものすごく進化している。そのおかげでおれはドクターストップから退職寸前までいきながらも、今も定職について生活ができている。安倍首相10代で発症したらしいが、そのころは今からすると治療法に乏しく、内視鏡検査もかなり苦痛を伴うものだったろう。だからそれだけに、そんな苦労を経てでも総理大臣に上り詰めた彼のことを、どれだけ世間から叩かれようとおれは憎みきれない。おれにとってはとてつもなく偉大なヒーローだし、尊敬の念を抱かずにはいられない。

でも、だからといってやってはいけないことはある。消費税増税統計不正からこっち、政治家総理大臣としての安倍晋三は全く支持しない。なぜって、ハンディキャップを抱えているからこそ、真っ当な政治をして成功してほしかたからだ。れい新撰組の人たちとは違うとはいえ、おれの経験からすると潰瘍性大腸炎だってすごく大きなハンディキャップだ。だからこそ、そんな弱さを抱えてなお邁進する新時代リーダーになりうる可能性は決してゼロではなかったと思う。強く断言する場面を吟味し、真摯に学び、専門家意見尊重する。アベノミクス成功し、黒田総裁含め専門家への注目も集まり、景気は回復してみんなが豊かになる可能性はあったはずだ。でも財政政策成長戦略は実行されることなく、なぜか消費税増税だけには固執して、景気は悪化した。ついでに公文書偽造統計不正公職選挙法もろもろ不祥事ばかり起こしている。なんでそんなことになってるのよ。そんなどうでもいいことやってなければ景気回復立役者になれて、どさくさで憲法改正だってできたかもよ?後者は良いかは別として(草案は当然だめすぎるが、それは別として)、目的に対してどうしてそんな迂遠な道を選ぶんだろう。なんで虚偽の答弁して地位にしがみついて、おれはえらいと虚勢を張り続けるんだろう。こうしてみると、病気を持ち出さないのも彼の考える「古き良き日本の強いリーダー像」なのかもしれないと思えてがっかりしてしまう。

上にも書いたとおり、おれは安倍首相応援している。それは変わらない。でもだからこそ、すぐにでも彼には辞任してほしい。もろもろしらばっくれてしまえばみんな忘れると踏んでいるのかもしれないが、後世に彼が良い評価を受けることって、もう絶対にないだろ。今でも遅すぎるとはいえ自分に足りないものを認めることができれば、それなりに浮かぶ瀬もあろうよ。というかそんな社会をおれたちは望んでいる。こんな小さい声は届かないものとは思うけれど、それでもひとり、おれは安倍晋三応援しているし尊敬している。ベストはいかないまでも今よりもベター社会の中で、同じ病気を持つ仲間として安倍さんと生きていきたいと思っている。だからこそ言わせてほしい。安倍辞めろ。

2020-03-11

コロナ対策には戦略が感じられない

我々も国民、更には人類の一員である以上、未知の病原菌と戦うのであれば喜んで協力しよう。

だが、いうまでもなく雄図と無謀はイコールではない。周到な準備が欠かせないが、まずこの戦いの戦略上の目的が奈辺にあるかをうかがいたいと思う。

コロナウイルス対峙し、戦った姿勢だけ見せてよしとするのか。

国内からウイルスを根絶するにしても、一時的にか恒久的にか。

もし恒久的であるなら国境を閉ざして要塞化するのか否か。

それともコロナウイルスに壊滅的打撃を与え、世界から根絶するまで戦いをやめないのか。

そもそも作戦自体今季流行シーズンを乗り切るだけなのか、今夏も含め今後数年・数十年続ける長期的なものなのか。

迂遠ながらお訊きしたいものだ。」

 

このあたりの展望WHOには存在しない気がする。

世界中で10万の罹患者を出して、封じ込めに失敗してることは明らかなわけでしょ。

何年も前のSARSMERSでさえまだクスリないのに早々特効薬ができるともおもえない。

着地点をどこにもってくるの?

ゴールを決めてあげないとパニックは収まらないよ?

2020-02-02

気持ちとか、色々整理したくて

1 辛いこと

  昇進試験に落ちた。3年連続だ。

 (1) 出世が遅れた。後輩に抜かれてダセえ。

  同期は皆受かって、受かっていないのなんて子供が出来て育休とって試験自体受けてない女性くらいなものだ。

   我が社はこの試験に受からなければ、6年で済む下積み生活を18年もやらなければならない。定年は一定なので、その後ようやく管理職に昇進する試験を受けられるようになる。

   皆が自分のことを馬鹿だと思っているだろうし、後輩に追い抜かれるのも辛いし、なんだったら後輩の直下で働かなければならないのか辛い。

   実際あんまりいない。3回も落ちてる人。2回はたまにいるけど。6割強くらい受かる試験から……。 

(2) 会社への忠誠心への報いがない。

   何よりも会社に対して貢献しているっていう自負が粉々になる。え、結構頑張ってて、成果出した人にだけつくボーナス査定だって付いてたのに……。

 (3) 嫁に申し訳ない。

   嫁に申し訳ない。こんなしょうもない試験に3回も引っかかって…嫁さんって夫が仕事負け犬だと辛くない?

 (4) 親に申し訳ない。

   親に申し訳ない。大学も現役で入れる環境を作ってくれたのに、3浪or3留みたいなことになってしまって。親って子供仕事負け犬だと辛くない?

2 経過

  1回目:一次試験落ち→いや、これは正直落ちても仕方がなかったと思う。勉強してなかった。講評は「何を言っているかからない論文

  2回目:一次試験落ち→自分なりに頑張って論文練習。だめ。講評は「論理的にまとめようとしているが、論拠が弱い論文」。読み返してみると確かにクソだわ。自慰論文練習をしていた。

  3回目:二次試験落ち→一次は初めて受かる。やり方が悪いのだとケツまくって、金使ってプロ教授も受けた。しか大丈夫だろうと思っていた二次で落ちる。「個人面接:高い意識や成果をアピールできていたが、せわしない。課題に対する解決案経験に基づいて示せていたら良かった」「GD迂遠で何を言っているかからない。議論の進展に貢献していない。」

3 メソメソ

  あまりの恥に転職を考えるが、30代も中盤が見えてきた年齢じゃあどうにもならない。地域では有名なホワイトだし、結構好きな仕事からホントはやめたくない。イヤ。っていうかまたイチから始めるなんてだるい。っていうか、世間ってひどい仕事しかないなあ。俺今住んでる県好きだから東京都なんて行きたくないよ。田舎だけどいいとこだよ。

  マイナビ転職でちょいホワイトっぽいとこの書類選考受かって喜んでる場合じゃない。

  ていうか、皆1回で受かっている試験に三回も落ちているんだから自分そもそも信じられないよ。オヨヨ。 

4 じゃあ、どうするんだよ。

  どうするかを決めなければならない。最近軟便も止まらねえ、クヨクヨしてるだけじゃあ寿命縮まっちまうよ。直進行軍するなり転身するなり、身の振り方考えないと。

 (1) 転身

   ないなあ。。。タイミングが悪すぎる。キャリアの断絶にはおそすぎる。生涯年収にも大きなダメージだ。よほどいい仕事があれば別だけど、ないだろ。

 (2) 直進行軍

   うーん。。。やはりこっちか。

  ア 試験に対する気持ちの整理

    一次試験に対しては人事考課論文評価適用される旨の要領は出ている。腹が立つほどフェアな試験だ。1,2回目ともに論文の点数は平均点を下回っていた。おそらく人事考課が激悪&論文平均点以下のやつは切るんだろう。上司に泣きついて内緒人事考課を聞いたが、悪くはない。事実ボーナス査定、これは上位10〜20%くらいにしかつかないはず。うん、やはり論文が悪かったんだ。きちんと対策したら受かったし。だから二次試験面接GD練習だってすればいいじゃないか。面倒見のいい先輩もいるし、抜きさっていった後輩も「増田さんが落ちるなんて信じられないです」とか言っている。多分お世辞だけど。助けてくれるとも言ってくれた。これは言質をとった。カネを払ってプロにお願いしてもいい。

    試験と、会社員として有能か無能かは必ずしも一致しない。(多少重なっているだろうけど)だから腐らず、仕事はやりつつ、死ぬ気で対策すればいい。不器用なんだからしょうがない。

  イ 俺ってなんで試験に受かりたいの

    別段管理職に強くなりたい、ってわけじゃない。偉くなりたいっていうのは自然にはあるけど。第一にあるのは恥ずかしいって気持ち。ここをくだらないと切り捨ててもいいんだけど、それはそれとして大切にしようと思う。一次試験にうかったとき、とても嬉しかたから。一次試験は年次順に座る。俺より前に座っていた先輩たちもいた。

  ウ 何が辛いの

    恥は耐えるしかない。→先輩は言った。「辛くても情けなくても歯を食いしばれ。諦めるのは増田らしくない」。「苦境はお前をデカくするから」。仕事をきちんとやって、仕事はできるのになんでだろうキャラになる。そうでなきゃ惨めさが増すだけ。

    報いがない→いや、それはそれこれはこれだから。そうしないと情実になっちゃう。それはそれで怒るくせに。お前、そんなに器用じゃないだろ。

    嫁→気にしないよといってくれた。

    親→あまり反応なし。泣き暮らしてた僕の気持ちは?

    ■

    3年落ちるやつは滅多にいない。でも、うまく立ち回ることができれば3年遠回りしたって、執行役員はむりでも、部長くらいにはなれる。

    レアキャラになれるかもな。

    ……次浮かれればだけど。

5 もういちど泣き言

  1回で受かる同期たち、後輩たち、君たちはどういう優秀さなのか。それとも俺が歪んでるの?

  答えは闇の中。

anond:20200208003746

2019-12-23

anond:20191223140714

いや人間以外のモノだったらそもそも言葉を喋れないんだからコミュニケーションもクソもないじゃん。

それに、自分の意に沿わない人間別に女性相手に限らず不愉快だろ。大人からこちらもあからさまに不機嫌にはならずに温度感を下げるとか迂遠対応を取るわけだし。

2019-12-12

民主党をどげんかせんと

自民独裁をなんとかするには、(元)民主党どげんかせんといかん

モリカケだの花見だので国会漫才をやってる芸人どもをクビにして、骨太政治議論を交わし、きちんと支持率を獲得せねばならん

そのためには迂遠かも知らんけど、党員登録して、芸人もの首をすげ替えるよう、圧をかけるべき

と思ったんだが、立憲民主党党員募集してないのね

だめだこりゃ

2019-12-10

anond:20191210232018

浮ついた正義感自分の無力を知った結果

環境を整備することにより迂遠な道のりを経て自分享受できる幸福を増加させる一見利他的みえもの利己的な行動がほとんどだろう

環境について論じる者は自分環境を論じることができるほど余裕があるという自己陶酔快楽のためにやっている

愛情があれば他者をおもいやれるなんてのは流行りの漫画の読み過ぎだろう

2019-12-04

anond:20191204060750

実に直接的で優しくも迂遠でも無いですが

anond:20191204060133

「その話のオチは?」っていうのは「その話興味ないです」っていうのを優しく迂遠に言われてるんですよ

2019-11-20

筋トレマッチポンプ

筋肉に負荷をかけ、傷ついた筋肉治癒する際に強さを増す ってプロセスにすごい無駄を感じる

熱した鉄を打って密度を増す!とかだったらすべてに意味がある感じがするんだけど、治癒するときのさじ加減で筋力が高まるってつまり筋肉さんサイドとしては常に筋力を高めることができるけどやってないってことじゃん

まあ使いもしないのに際限なく筋肉が高まっても困るっていうのは分かるんだけど、機械文明に染まってしまうと持ち主が出力を上げたいっつってんのにそんな迂遠プロセスしか踏めないのは不良品だろと思ってしま

実際ホルモンバランスが異常で何もしてなくてもムキムキになる人もいるんでしょ?それを万人ができて然るべきだろ

筋肉は裏切らない」っていうのに反発を覚えるのもたぶんこのプロセスに原因がある 裏切らないっていうか筋トレのもの筋肉を騙す行為じゃん 普段使わないクセに使うフリして出力を無駄にあげようっていうんだから

2019-11-13

[] #80-7「人は簡単に変われる」

≪ 前

「ひとまず見守ればよろしいのでは」

自分の身内が良く分からないものに入れ込んでいて、何も言わないってわけにもいかないだろ」

信仰心がなくとも、相容れずとも、敬虔であることは矛盾しません」

「弟はそういうレベルで放っておけないんだよ」

別に“ああいう”のが悪いとまでは言わないが、それの良い面だけ無闇に信じているのがマズいんだ。

自分が変わっても、世界が変わるかは別の話である

サンタは良い子と悪い子を区別してプレゼントを配ったりはしないし、俺たちはプレゼントの中身を選択できない。

お年玉の額だって、決めるのは俺たちじゃない。

あい自己啓発に容易く食いついてしまっている弟が、そのギャップに耐えられるとは思えなかった。

そのリスクを誤魔化す、あのセミナーの男も無責任だろう。

あそこで語られたハウツー効果が、実際どれほど効いているかなんて分からない。

多少は関係あるかもしれないが、他の様々な要因が絡み合って、たまたま運が良かっただけってこともあるだろう。

大した根拠もなく「こうすればいい」だとか「これのおかげだ」と吹聴し、他の人にも伝染させるのは危険だ。

「まともな六面サイコロは、三面を見ただけで全ての数字が分かる。だが、それが本当にちゃんとしたサイコロかを確認するには、結局は転がして見なきゃあ分からないんだ」

「えっと、ごめんなさい。その例えはよく分かりません」

「……つまり弟には、もう少し冷静になってほしいってことだよ」

弟は、あの自己啓発をどんどん吸収していっている。

それは傍から見て、妄信よりの傾倒といっていい。

「仮に弟くんがそれを信仰しているとして、直ちに問題というわけでもないでしょう」

問題が起きてからじゃ手遅れってこともあるんだ」

絶対的根拠があるわけじゃないが、あいつはどこかで躓くという予感があった。

今のままじゃあ、いずれ盛大な転び方をするだろう。

まだまだガキの弟が、周りをちゃんと見ないで走れば大抵そうなる。

それは後遺症の残る、大怪我に繋がるかもしれない。

弟にその危機感と、転んだときに耐えられるだけの柔軟さがあるかというと疑問だった。

「そうですねえ……対策をしたいとお考えなら、やれることはあるでしょうね」

「何か方法があるのか?」

「どうしてもとおっしゃるなら、方法はなくはないですが……」

俺の意志が伝わったのか、ここに来て教祖は“とある案”を匂わせた。

しかし匂わせておきながら、随分と歯切れが悪い。

「無理やりとか、暴力的なのは俺も無理だぞ」

「いや、そこまでではないんですが……私の立場で、こういうことを口添えしていいものか。明日は我が身かもしれませんし……」

強制的ではないが、あまり“良いやり方でもない”ってことなんだろう。

だがそれを判断するのは俺が聞いてからだ。

「とりあえず言えよ。それを実行するかは別の話なんだし」

「うーん、では言いますが、やるというのなら私の顔は思い出さないでくださいね

そう断りを入れてきたが、教祖は語りだす。

新興宗教の多くは最初の数年で躓きます自己啓発信仰体系の一種だとするならば、それらの過去を顧みて応用が可能でしょう」

だが、そのままズバリ答えを言ったりはせず、迂遠言い回しでヒントを出した。

「つまり、どうすればいいんだ」

「『生活教』をやっている身として、これ以上は踏み込んで言えません」

あくまで俺自身が考えて、行動するかどうかを決めろってことらしい。

責任がとれないし、とりたくもないので、そういう体裁が欲しいのだろう。

とはいえ、そこまで言われれば自ずと方法は搾ることができた。

更に、その中から俺が出来ることで限定するならば、必然的に答えも導き出される。

「うーん、それぐらいしかいか

そして、それは予想外に単純なものであり、予想通り良いやり方でもなかった。

次 ≫

2019-11-10

anond:20191110042231

お気持ちって「私の不快お気持ち尊重して『配慮』しなさい」って迂遠要求のことだぞ

意見表明自体文句言ってるわけじゃない

2019-11-08

[] #80-2「人は簡単に変われる」

≪ 前

『誰でも出来る自己改革』を返品するため、弟は次のセミナーが開かれるのを待つことにした。

俺は未だ気づいていなかったが、その期間から異変は起きていたんだ。

「……どうせ返すんだし、せっかくだから読んでみるか」

弟は貧乏根性で、その本を開いてしまったんだ。

「ふーん……」

弟は活字嫌いだったが、まるで絵本を読むような勢いでページを進めた。

「……へえ……ほーん……こーん」

資料を纏めている俺の近くで、弟は数秒ごとに感嘆の声を漏らす。

鬱陶しくて仕方がなかった。

「なあ、兄貴も読んでみなよ。結構いいこと書いてあるよ」

この時点で、既にハマってしまったらしい。

とうとう、俺にまで本をススメてくる有様だった。

「俺は課題で忙しいんだが……まあいい」

気乗りはしなかったが、ここで断ると更に鬱陶しくなる予感がする。

部屋で静かにすることを約束させ、俺は渋々読んでやることにした。

「……なんか、予想以上に“軽い”な」

「何言ってんだ兄貴。本の重さくらい見た目で想像つくだろ」

「いや、物理的な意味じゃなくて……」

その本は文体が明朗快活で、難しい単語迂遠言い回しほとんどない。

まあ読みやすくはあるんだが、自己改革を謳う本にしては随分とユルいように思えた。

俺の借りてきた社会科学本が難解だったせいで、余計にそう感じたのだろうか。

「……はーん、“如何にも”って感じだ」

内容は、筆者独自ライフハックと、それに伴う持論を解説していくというもの

それを終始、前向きな言葉を添えながら羅列していき、読者に語りかけるように書かれている。

俺のイメージする自己啓発本そのものって感じだ。

「『テレビの音量とチャンネルを同じ数字に、マンション住まいなら階層も合わせる。一日に同じ数値を見続けることを意識し、心の安定化を図るのだ』……ははっ、意味分からん

しかし、書かれていることは全体的に安っぽい。

心理面のノウハウ迷信めいたものが多く、方法論は漠然としている。

尤もらしいことも散りばめているが、いずれも既に使い古された概念や、多少の知見があれば自ずと分かるようなことばかり。

わざわざ言語化するほどでもないのに、それを大袈裟表現で覆い隠して、何か画期的な考えのように語って見せている。

兄貴、このページの『よく学び、よく遊べ!』って良い言葉じゃない?」

「ああ、そうだな。良い言葉過ぎて、既にどこかで聞いた気がする」

何か良さげなことを書いてあるようで、その実は何も書いていない。

そんな感じの本だ。

まあ、弟みたいな奴がマトモに受け止めてしま構成なのは理解できる。

「これで1000円ってのは、書いた奴はかなりの自信家だな。むしろ読む側が1000円を貰うべきなんじゃないか?」

本を読み終わった後、俺は皮肉を交えながら弟に感想を述べた。

これがマズかった。

「その言い方はないだろ。価値あるものを、価値があると思う人間が買う。健全商売のあり方じゃないか

俺の冷笑気味な反応は、あいつの感情を逆なでした。

それで余計に意固地になったのだろう。

少し前まで「紙くずを買わされた」って顔をしてたのに、この短期間で弟は完全に“出来上がって”しまったようだ。

「……まあ、買ったお前がそれでいいのなら、俺から言えることはこれ以上ないな」

この時、俺は「面倒くさい」と感じて、適当なことを言って話を切り上げた。

いま思えば、それもマズかった。

次 ≫

2019-11-03

anond:20191103164229

飛躍(≒短絡)と迂遠(《道路などが曲がりくねって目的地までなかなか到達できないの意から》1まわりくどいさま)が同じものを指しているというふしぎ

アンチフェミのための本当の社会構築主義入門(続き)

https://anond.hatelabo.jp/20191103163514

の続きです

 ハッキングの偉大な点は、「社会的構築」の定義を諦めてその意図問題にしたところにあります。いわく、「社会的構築」というのは問題提起のための語なのだと。似た構造を持つ言葉として「搾取」があるとハッキングは言う。彼は例として「中産階級の男女が、代理母搾取している」とか「大学が、奨学金を餌に、バスケットスター選手搾取している」といった表現を挙げる。この2つの用例だけでも「搾取している」の必要十分条件を考えることはできそうにない。しかし、何かそこに問題がありそうなことはわかる(その問題が本当に「問題」なのかは別としてともかくそういう印象を与える)。同じキーワードで言えば筆者は「やりがい搾取」もまたこリストに入れられると考えています。誰が誰から何をどうやって何されているのかはわからないが、ともかく悪そうなことはわかる。実際、やりがい搾取がどうしていけないのかと論理的に導き出すことは多くの人の望みにもかかわらず永遠にできないでしょう。だからワタミとかのふわっとキラキラした言い訳がいまだに野放しにされているのであるワタミが「最賃以下で非人道的労働させたあげく自殺に追い込むの最高!」と言ってくれれば批判は容易だが「ありがとうという言葉は素晴らしいものです」と言うだけでは批判は難しい)。でもって社会的構築主義意図としてハッキングは次のリスト抽出します。

(0)現状では、Xは当たり前のことだとされており、不可避の事柄のように思える。

(1)Xのこれまでの存在には必然性がない、ないしはそれが現在あるような仕方をしている必然性はまったくない。今日のXのありようは、物事の本性によって決められているわけではない。端的に言って、それは不可避的ではない。

おうおうにして、社会構成主義者は、さらに一歩進んで、次のようにも主張する。

(2)Xの今日のありようは、まったくもって悪いものである

(3)もしXが根こそぎ取り除かれるか、少なくとも根本的に改められるかすれば、われわれの暮らしは今よりずっとましになるだろう。

 どこかで見た論調というか今やどこでも見かける論調ですね。Xには先程のリストのどれを入れてもいいし、「日本」「在日韓国人」「吉本興業を筆頭とするお笑い」や、もちろん「ジェンダー」「萌え絵における女性へのまなざし」「リアルでの性犯罪対象となる女性」などを代入しても構いません。以下ではX=宇崎ちゃん献血ポスターとして考えてみましょう。するとオタクはまず(0)で引っかかる。「現状では、宇崎ちゃん献血ポスターは当たり前のことだとされており、不可避の事柄のように思える」。いや献血ルームに数枚貼られてるだけやし、と。しか批判者たちは「日赤(という公共団体)が公共の場所に張り出した」という点を持って(0)を満たしていると考えているのでしょう。どこからどこまでが「当たり前で不可避」かはなかなか定義するのが難しそうなので、その点はオタクが譲ったとしましょう。(1)はまあよいのではないか献血ポスターが宇崎ちゃんである必然性あんまりなさそうである。確かに宇崎ちゃんのおかげで献血はいくらか増え、その点では必然性があると言えなくもないが、それは高木さんでも多かれ少なかれ同じことであり、批判者たちはどうせ高木さんも批判するのでこの点にこだわってもあまり生産的ではなさそうであるしかし(2)と(3)への「一歩」はオタクにとって断じて受け入れがたいものでしょう。ハッキングも述べているように、この一歩はまったく必然的ものではない。「Xは、現在の状況では不可避なものに思えるかもしれないが、しかし実際は不可避なものではなかった。しかし、だからといってそれは悪いものではない」と考えることも可能であるはずなのに、多くの社会構築主義たちはXへの嫌悪ゆえに(2)(3)へと進む。こうなるともう議論がまとまらなくなりますさら事態を複雑化させているのは「X=宇崎ちゃん献血ポスターに/代表される/(オタク男性/のまなざし」とかの場合でしょう。代表されてねえよとかオタクよりDQNのほうが問題だろとか女はいいのかとかまなざしがどうしていけないのかとか議論百出である。こうなるともう議論は無理でしょう。

 ここまで読んで、「社会構築主義ってろくでもねぇな」と思ったあなたちょっと待ってください。これが有効機能する場合もあるんです。たとえばハッキングはX=児童虐待の例を挙げていますが、日本におけるX=セクハラもまた社会構築主義的なフェミニズムがうまく機能した例といってよいでしょう。かつて日本ではセクハラ(という名前すらなかった行為)が当たり前だったが(0)、それはじつは不可避的な仕方のないものではないと女性たち(少し遅れて男性も)が気づき(1)、それが悪いものであると多くの人々が納得し(2)、まあかつてに比べれば圧倒的に改められ女性たちはましな暮らしができるようになった(3)のです。筆者は、フェミニストたちが基本的にこの理屈で動いていると考えており、それ自体はそこまで悪いものだと考えていません。が、今回問題となっているのは(0)についての根拠立て、そして(2)(3)への飛躍(とあえて言いますが)の論理的欠如であると考えています。たとえば太田弁護士の「公共空間環境セクハラしてるようなもの」という迂遠物言いは(0)および(2)への根拠立てが不足していることを示していますし、表現規制との関係では(3)について「もし〈ある表現〉が根こそぎ取り除かれるか、少なくとも根本的に改められるかすれば、われわれの暮らしは今よりずっとましになるだろう」ということがそもそも可能かが問われており、フェミニストはそれに明確な論理を提出することができていないように思われます。たとえば以前読んだ実写ポルノについてのジェンダー論者による論文では「女性搾取されている」という点から出発してはいものの、「なぜ搾取が悪いのか」「本当に搾取されていると言えるのか(ポルノグラフィは時として女性自己表現であることもありえます)」「ポルノを楽しむ女性はどうなるのか」「表現の自由という人類権利女性権利の兼ね合いはどうか」といった論点を丁寧にすくい、煮え切らない結論に至っていた記憶があるのですが(丁寧な結論はたいてい煮え切らないものです)、宇崎ちゃんについての議論はたいていそうした丁寧さを欠いており、そのために「お気持ち」と揶揄されているように思われます

 最後に筆者の「お気持ち」を表明させていただくとすれば、表現の自由という人類が勝ち取った偉大な権利を、これまでにそれを上回る理屈を持って規制し得たのは児童ポルノと『我が闘争』ぐらいのものであり(個人的後者はどうかと思ってますが)、それに比肩するだけの理屈けがフェミニストにできるとは思えないし、そもそもそれができないのは(インターネット上の、と言っておきますが)フェミニスト知的研鑽の欠如によるもののみならず、そもそもそれに表現の自由と天秤にかけられるほどの問題がないからだと考えています。まあこれもかつてセクハラを当たり前だと思っていたオッサンと同じく滅びゆく思想なのかもしれませんが、それならフェミニストの皆さんにはもっと論理的に以上の点を説明していただきたいなあと思う次第です。

2019-10-28

結局のところ最初から最後まで俺は右翼迂遠で歪んではいるがアメリカよりもこの国を愛している

かに認められることがなくても自分自身愛国心否定できない

セカンドレイプ知らないおじさんとか

養育費払わないから罪が軽くなるレイプおじさんとか見てると

ポスター排除することで男性意識を変えようというのは流石に迂遠すぎないか

こう言っちゃなんだがこれだけインターネット簡単にいろいろな文章が読める時代にまだこんな奴らが居るんだから

ポスターが無くなったぐらいじゃうんともすんともだろ

バクサイを知らないはてな民じゃねえけど

ツイッターで戦っても無理だよ

2019-10-20

anond:20191020224204

違う。

personhoodが苦痛を感じることの害悪を避けるために人類が成し得る最大限の貢献は「人間が初めから存在しないこと」だ。

これが「今すぐ死ぬ」と根本的に異なることはデイビッド・ベネターが「生まれてこないほうがよかった」で議論したこと

デイヴィッド・ベネターの「誕生害悪論」概略 - ピラビタール

一部(ヴィーガンなどの)界隈で大人気(と迂遠表現に留めておこう)な苗野さんが紹介しているブログ記事でも読みましょう。

2019-10-02

グレタ・トゥーンベリさんについて

最初に、私は匿名ブログというものを使うのが初めてであり、勝手も分かっていないから、色々と不手際おかしいところがあるだろうことを謝っておきます

さて、本題。

世間を賑わせている(いやもうちょっと旬を過ぎたかな)少女についてだ。彼女の言っていることは、一理あるにしろ、手放しで肯定できるものではないだろうと私は思った。

まぁそんなことはどうでもいいのであって、私が慣れない日記を書いているのは、彼女の今後が心配からだ。余計なお世話に違いないけど、それでもどうしても心配で、こんな余計なお世話に心奪われていては私の日常生活に支障が出るので吐き出してすっきりしちまおうと思った。要するに自己満足だ。

以下その自己満足を延々と綴っているので読みたくない人はここで引き返すことを推奨する。

今度こそ本題。

彼女国連でのスピーチを雑に要約すると「大人たちは環境問題真剣に取り組んでいない、そのせいで私たち若い世代が損害を被っている。よくもまあそんなことを!」である

これはある一面において真実だ。環境問題において世代間、あるいは地域間格差というのは無視出来ない問題で、彼女非難した大人たちも頭を悩ませていたりする。

そしてある一面において、彼女スピーチはまったく馬鹿馬鹿しい戯れ言である

なぜなら「How dare you!」と叫んだところで二酸化炭素は減らない(むしろ普通に呼吸をするよりわずかに増える)。

それに環境を傷つけないためにヨットで海を渡る、そのヨットが開発されたのは経済発展の賜物であるし、飛行機びゅんびゅん飛び回るおかげで今日もモノや人が運ばれて豊かな暮らしを送れる人、貧困に殺されずに済む人がいる。

まぁこんなことは偉い人とか素敵な大人とかが散々言ってると思うので匿名の偉くもない人間がうだうだ言ったところで字数酸素無駄いであるのだが。

で、私が心配なのは、これから彼女大人たちにさんざっぱらに馬鹿にされ、こき下ろされ、さらには信じていたものからも裏切られ、しか環境問題はちっとも良くならないであろうことである

環境問題は一夕一朝に解決できるものでもなく(何もしてないはずもない)大人たちはこれからもこれまで通りにこの深刻な問題解決するべくあくせく働く。

まり、何も変わらない。

彼女の涙ぐましい努力は、学校ストライキは、飛行機を使わずに海を渡って国連スピーチしたことは、彼女の望む世界をもたらさない。

たぶんこの事実は(彼女が憤り絶望している)大人たちに彼女の行動を悪く言われることよりも、よっぽどこたえると思う。

から私は心配で、そして彼女を励ましたいと思う。

彼女の行動は彼女の望む未来をもたらしたりはしない。少なくともすぐに結果は出ない。

だけど、彼女の行動が世界中に広まり話題になったことに、確かに意味はあったと思うのだ。なぜなら、彼女活動は、環境問題に興味をもつきっかけとして充分すぎるほどに有名になった。

彼女賞賛共感するひとも、否定し或いは非難するひとも、他にやるべきことはいくらでもあるのにこんな自己満足文章を書いている私も、彼女言葉に動かされて行動しているのだ。

彼女ストライキスピーチきっかけに環境問題に関心を持った無数の人のなかの何パーセントかは学校に行って環境問題を学ぶだろうし、さらにそのうちの何パーセントかは環境問題専門家になって、その専門家の中から地球を救う人間が、もしくは地球を救う専門家を育てる教授か何かが、出るかもしれない。

それはひどく迂遠な道だし、たぶんグレタさんが学校を休まずに勉強して環境問題専門家になったほうが手っ取り早いんだけど、でも彼女は確かに活動家」として環境問題に大なり小なり貢献していると思うのだ。

から今後彼女絶望することがあったとして、今私が言ったみたいな意見(既にいくらでも言ってる人がいるかもしれないけど)を誰かから聞いて、それでちょっとでも元気になってくれたな〜と思って、そう思ったことを日記にして公開しようと考えた。

あわよくばバズって英語か何かに翻訳されてグレタさん本人の目に止まらねぇかななんて目論んでいたりもする、まぁそんなことはまずありえないのでやっぱりこれは自己満足だ。

これで大きなお世話自己満足は終わりです。自分のことをやろうと思います

駄文長文にお付き合いありがとうございました。

2019-09-04

スパコン事業仕分け再考

スパコン事業仕分け議事録と音声データは以下のサイトに置いてある。

https://blog.wktk.co.jp/ja/entry/2015/06/08/renho-super-computer-siwake

スパコン事業仕分けのはじまり

事業仕分けがはじまったのは民主党政権時代で、記憶曖昧なのだが、自民党政権時代無駄仕分けしようと意気揚々と打ち出された政策だったと憶えている。

事業仕分け話題になったのはスパコン関連の蓮舫氏の「2位じゃだめなんですか」発言で、当時テレビ等のメディアではこの発言ピックアップされ何度も報道された。スパコン事業仕分け自体は「予算計上見送りに近い縮減」として事実上の凍結で終わったのだが、このとき蓮舫氏の発言が非常にフォーカスされ報道された。民主党政権が力を入れる政策で、その担当に抜擢されたのがズバズバ物言う気の強い蓮舫氏だったが、そのくせ科学技術に疎い素人質問事業仕分けが進み、本来必要事業事業仕分け対象にされてしまったと、事業仕分けが残念な形で行われてしまったという風に報道されていたと記憶している。

Wikipedia事業仕分けでの議論の項を読むと、評価者(仕分け人)側の評価コメントは以下のようになっている。

色々書いてあるが、つまり方向性必要性を再考せよ」ということだ。というのも、当時の状況では「そもそもスパコンプロジェクトが本当に完成できるのか疑問」だったかである

スパコンプロジェクト問題

当時の状況としては、NEC日立富士通が3社共同で開発するはずだったが、NEC日立経営不振を建前上の理由撤退し、富士通1社で開発をするという状況であったからだ。「建前上」と書いたのは、企業事業撤退するとき理由はたいてい経営上の理由を建前とするからだ。このことは事業仕分け会議でも指摘されている。しか撤退条項しなので、特に罰則はなかった(たぶん)。その後、理化学研究所賠償請求NECに対してするが、逆にNEC側に未払いの開発費を払う形で和解している(なんじゃそりゃ)。ともかく、この「撤退条項なし」というのが嫌な予感しかしなくて、そんなゆるふわ契約プロジェクトを進めていているのか?という懸念は、「もしかしたら他にもずさんな計画を立ててるんじゃないのか」という疑念を抱いてしまう。実際、事業仕分け会議で様々な角度からスパコン開発の方向性スパコン必要性が突っ込まれるが、理研文科省説明者は窮地に追い込まれ人間特有迂遠言い回しで具体的な回答ができていなかった。といっても、説明者が会議で言っていたとおり、研究費用対効果は相性が悪いし、必ず実を結ぶ研究というのは存在しないので、断定的な説明を避けざるを得ないという点では同情する。

もう一点の懸念事項としては、富士通単独での開発になるので、その1社に多額の国家予算を割り当てるという形なる。これは富士通事業に失敗、撤退すると言い出したらプロジェクト事実上崩壊するという意味である。そんなことはないと信じたいが、ともかく、当初3社でやっていくと言っていた中、2社が撤退し、1社のみの力でやっていきますと言われたら、予算を出す方は当然「ちょっと待てよ」となる。逆に言えばそれを説得する必要があった。

2社が撤退したこと問題は既に発生していた。スパコン仕様変更のことであるスパコンの当初の仕様としてはベクトル型とスカラ型の複合だったが、ベクトル型を担当していたNEC日立撤退したので、富士通担当していたスカラ型単体のみに大幅設計変更する必要がでてきて、ソフトも頑張って書き換え中とのことであった(議事録に書いてある)。そして総予算1154億円のうち、すでに100億円の予算超過をしている。このような状況の中で、第一スパコンさらに700億の追加予算を投じるか会議をして、追加予算が可決されるほうがおかしい。「予算計上見送りに近い縮減」という終わり方をしたのは、ふつう合理的理性的判断だったと思う。

会議議事録だけではわかりにくいが、会議はかなり詰められる形で進行されている(音声を聞けばわかる)。そんな会議なので説明者は疲弊するだろうし、ところどころ支離滅裂で、抽象的な回答をせざるを得ない部分もあったと思う。ただまあ、「世界一を目指す理由をきちんと回答できるように」と事前に宿題を出されておいて、抽象的な解答しかできなかったのは、多くの人が言及しているとおり甘いとしか言いようがない。

国民夢を与える発言

世界一を目指す理由説明者が「国民夢を与える」と回答したとされている。これについて一つ擁護すると、この回答をする直前には文脈があり、以下のような流れになっている。

内閣府大臣政務官「(中略)ですから、皆さんが今、本当に国民生活に向けて、届けたいメッセージが何なのかということをお答えいただきたいのが1つと。(中略)もう一つは、(中略)果たして一時的にでもトップを取るということの意味が、本当にどれくらいあるのかということも、併せてお聞きしたいと思います。」

説明者「(中略)サイエンスには費用対効果になじまないものもございます(中略)」

中村進行役「その一般論は皆さん共通認識でございますので、これだけのお金をかけてこれを来年度やる必要性について、具体的にお答えください。」

説明者「こうした国民夢を与える、あるいは世界一を取ることによって夢を与えることが、実は非常に大きなこのプロジェクトの1つの目的でもあります。」

国民に向けてのメッセージ」と「一時的トップを立つことの意味」を問われ、説明者は費用対効果の回答をしている。この時点で支離滅裂なので疲弊していることが察せられるのだが、その後、説明者は改めて回答する形で「国民夢を与える」と回答している。

この「国民夢を与える」という回答は、直前の「これだけのお金をかけてこれを来年度やる必要性」に対する回答と見るのが普通なのだが、もしかしたら「国民に向けてのメッセージ」に対する回答だったのではないか、とも思う。まあ、だからなんだよという話なのだが、つまり言いたいのは、文脈無視した切り取りで一意に解釈されがちだが、必ずしもそうではないと言いたい。音声データを聞くとこのへんの詰められた感じが印象としてわかるので、それも込みで勘案してあげたいと思った次第である

総括

まあ色々書いたけど、最終的には削減予算が割り振られプロジェクトは再始動し、スパコンは完成した。しかも1位も取った(すごい)。結果論としてはスパコンプロジェクト成功だったと思う(そうだよね?)。しかし当然、当時からしてみれば未来というのは不確かなものなので、結果論のみで語られるわけにはいかない。やはり当時の状況としてはプロジェクト合理的必要性を説明できない上に、そもそもプロジェクトがうまくいくかどうかも疑問という中での「予算計上見送りに近い縮減」は、まあ普通に考えてそうだよね。といった感じ。

削減予算プロジェクトは再始動したが、金田評価者の「少し足りないぐらいが一番いい。物すごく足りなくては困るけれど、少し足りなくて努力させるくらいが本当にアイディアも出るんです。それが新しい研究分野なり産業なりを育成するかもわからないです。だから一番を取るというのは、おかしいと思います。」という言葉の仮説が強化されたように思える。当時そのまま予定通り予算が与えられたとき可能性として、(1) 京よりももっと良いスパコン誕生していた、(2)京と同等のスパコン誕生していた (3)京より劣ったスパコン誕生していた、(4)スパコンプロジェクトがポシャった、の4つくらいの可能性が思い浮かぶが、(1)が達成できていたとは思えず、むしろ…と思ってしまうのである。私も労働者で、常日頃潤沢な予算が欲しいと思っている立場にも関わらず。

あとやはり、音声データを聞くのが一番である会議雰囲気も伝わるし、議事録だけではわからない発言意志意図がつかみやすい。蓮舫氏の「2位じゃだめなんですか」発言も、蓮舫氏一人が尖った発言をしたわけではないことがわかる。むしろこれより以前に金田評価からフルボッコに突っ込まれているわけで、むしろそういう中で、蓮舫氏があのような回答しやすくわかりやす質問をしたと考えれば、あれは「助け舟だった」という意見が出てくるのも頷ける。前後のやりとりが苛烈すぎるせいか蓮舫氏のあそこの発言ときは声色が優しく聞こえるくらいである。

最後に、会議の中でプロジェクトの様々な問題点が浮き彫りになり紛糾しているのに対し、その中でもどうでもいい「2位じゃだめなんですか」発言ピックアップしバズらせ世間話題提供したマスメディアの手腕には脱帽するばかりである

2019-08-28

韓国側から条約を守ろう」という声がまったく上がらないのが不思議でならない。条約が不平等と思うのであればそれを表明すればいいのに、それもしないで迂遠方法で反発するだけで。日本側は何度も「条約を守ってほしい」と訴えている。条約ホワイトリストの軽重は比べるまでもない。条約が守られない状態ホワイトリスト回復は取れないだろう。

2019-08-14

anond:20190814232715

まず、こんな得体の知れない増田に親身にレスポンスしてくれる

そんなあなたの方が、優しくて良い人。

そしてそんな人に無駄議論をぶつけて時間をとらせてしまう私は

悪い人というか、ダメな人だと思う。


できない事が出来る人に対して、正直嫉妬してる。

なんで出来るのか、なんで私は出来ないのか。

それを何十回、何百回と繰り返して、諦めてるふりをしているだけ。

からこんなネット黎明期メンヘラブログみたいな記事を書いてうじうじしているし、

闘争心自己改善もない木偶の坊になってる。


この迂遠で粗雑な文章も、自分では嫌いだし。

いいところなんてないし、自信の持ち方も分からない。

ごめんなさい

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