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はてなキーワード: SF作家とは

2016-05-24

[]テッド・チャンあなたの人生の物語」その2

あなたの人生の物語

満を持しての表題作

異星人とコミュニケーションするために言語学者の女性がいろんなアプローチを試みる中で、ところどころに女性の娘へ話しかけるような描写が入る

一見何の関係もないように見えるのに、最後最後でその構成意味がわかったときめっちゃ感動して鳥肌たった

SFお話としてのオチがすごく綺麗につながってて、しかもそれが読みやすさにも寄与する構成になっているという、何重にも考え尽くされた構成

脱帽どころか頭蓋骨外して脳みそ取り出すレベルで恐れいった

どーゆーことかっつーと、娘へ語りかける描写言語解析アプローチフェーズ→の繰り返しなんだけど、言語解析のところはぶっちゃけ読んでて結構きついのよ

からないわけじゃないけど(ここもテッド・チャンのすごいところ。自己満じゃなくて、読者にわかレベルで丁寧に書いてくれる。この話にかぎらず)、

細かすぎて疲れるっつーか、ずっとこの調子で書かれるとちょっとうんざりするなあという感じ

それが娘への語りかけ(これも平易だけど細かいディテールに凝った、感情移入やす描写)がはさまることで、かなり緩和されてるのよ

そんでその構成も、ただの読みやすさのためだけじゃなくて、ちゃんと意味があるの

それが最後最後で明らかになるのよ

もうファーーーーーーーwwwwwwww

ッて感じとうっわまじかよ・・・って感じで思わず本を置いてしまった

SF作家じゃなくて言語学者が書いたのかとばかりに凝りに凝ったディテールの、異星人の言語解析描写は、ほんとやばい

子育てエッセイかな?というくらいの子育てフェーズやばい

全部やばい

いまんとこ面白さは、

あなたの人生の物語>=理解バビロンの塔>ゼロで割る

かな

マジすげえ

もっと早く読んどくんだった

星を継ぐものとか夏への扉なんかより、こっちを先に読むべきんだった

お話としての面白さ・エンタメ性がないとSF小説」と名乗る資格はないと思ってる自分が、まさに求めているものだった

自分が求めていたものテッド・チャンだったんだ

SFって、

設定にこってるものとそうでないもの

設定の開陳だけに堕してるもの、そうでないもの

物語エンタメとしておもしろものとそうでないもの

の掛け算でトータル8パターンあると思う

いわゆるハードSFは設定にこってるだけで設定の開陳だけに堕していてい物語エンタメとして面白くないものが多い

SFでこれを読めってあげられる古典も割とそういうのが多い

SFクラスタ自分SF知識を過大評価しすぎていて、一般人がどれだけSF知識を持っているか、忍耐強さがあるかの想像力が足りない

一般人SFをすすめるのなんて、星新一でいい

それ以上をすすめるのは、ハードSF作家オナニーに堕しているのと同レベルの、SFクラスタオナニーにすぎない

2016-04-02

幻覚や信念に基づく嘘は、真実と見分けがつかない」

「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」

という格言は、SF作家として有名なアーサー・C・クラーク言葉だが、それになぞらえるならば、

幻覚や信念に基づく嘘は、真実と見分けがつかない」

とも言えるのではないか。



一昨年から小保方晴子佐村河内守片山祐輔などの、堂々として嘘をつく人々の存在クローズアップされるようになった。最近でもショーン川上という大物詐欺師が現れ、世間を騒がせている。



彼等はまっすぐに、堂々と、もっともらしい嘘をついて恥じない。彼等の言動や態度から、嘘を見ぬくことは困難だ。



では、言葉の内容から判断できるのだろうか? いや、内容で判断するのも無理だろう。ショーン川上などは、コンサルタントとしての実績がほとんどなく、専門の教育を受けていないにもかかわらず、日本で最も権威のある報道番組コメントを続けている間、視聴者の中にいるはずの大勢専門家にすら見破られなかったほどなのだから



私達はどうしても、自分や周囲の知人を参考にして、

「嘘は必ずバレる」

「隠そうとしても必ず態度に出てしまう」

などと思いこんでしまう。しかし、それは間違いだと、昨今のニュースは訴えている。



一流の詐欺師ともなると、嘘にも信念をもってついている。ショーン川上氏なども、

自分のような才能のある人間が、肩書がないという理由だけで、世間評価しないのは間違っている」

自分だったら世間にいるコンサルタント以上の内容を話すことが出来る」

という強い信念があったに違いない。



信念をもって話す人間の態度は自信に満ちあふれている。STAP細胞があるという信念の持ち主の小保方氏の記者会見も、堂々としたものだった。信念があれば、良心に咎められることはなく、不安を感じる必要もない。だから、その態度から嘘かどうかを判断することは誰にも出来ないのだ。



「嘘を堂々とつける人間なんて、ごくごく少数だろう」

という反論が聞こえてくるが、それは間違いだ。たとえば、霊能力幽霊を見たという人が今でも大勢いて、彼等は大マジメに自分の霊体験を話す。



しかし、ぶっちゃけ霊なんて世の中に存在しない。それは脳のつくりだした幻覚だ。だから明らかに嘘なのだが、「霊を見た」と語る人々が世の中になんと大勢いることだろうか。



幻覚や信念にもとづいた嘘は、話者の態度から見破ることは出来ないという定理にも、ご理解いただけるのではないだろうか。

2016-02-07

どっかのSF作家向上心ガーとか言ってたけどさ

オタどもが向上心持たず二次元女でシコシコしてるのには関心がないのかね

2016-01-31

中高生ライトノベルを読むべきではない

http://togetter.com/li/931628

 このやり取りがネットで話題になっているようだ。

 口火を切ったSF作家は「ライトノベル向上心を持つ妨げになる」と主張している。これに対し、ライトノベル作家は「ライトノベルは単なる娯楽であり、向上心云々は関係ない」と反駁を試みている。togetterコメント欄はてブを見る限り、ライトノベル作家の肩を持つ人が多いようだ。

 さて、このやり取りでは「中高生ライトノベルを読んでいいか否か」ということが問われている。筆者は「中高生ライトノベルを読むべきではない」と考えている。ライトノベル社会への批判精神の涵養を妨害することが、その理由である

 ライトノベルの題材としては、学園生活や異世界での冒険といったものが目立つ。基本的にこれらは、社会的問題提示したりするものではない。また、ライトノベルの話は魅力的なものが多いと推測される。ライトノベルの根強い人気がその証明である。この2点より、ライトノベルはある種のプロフィードとして作用することが導き出される。つまり現実的かつ魅力的なライトノベルは、社会的問題に目を向けさせるのを防ぐ効果を持つのだ。

 本来中高生時代は、社会への批判精神を養う時期である社会への批判精神を養うには、勉学やボランティアなど様々な行動を通じ社会の不合理を体験したり、あるいは書物や新聞を読み考えることが必要不可欠であるしかしこの時期にライトノベルを読んだらどうなるのか。答えは火を見るよりも明らかだろう。

 そしてライトノベルを読み、社会への批判精神がなくなったらどうなるか。権力者供給する低劣な娯楽(ラノベアニメ漫画ゲーム大衆小説ギャンブル性風俗など)を貪る奴隷だらけになる。今の社会はそういう奴隷ばかりであるコスプレ喫茶で働く女子校生を題材にしたわいせつアニメに現を抜かす男性、酢こんぶみたいな名前中年男性グループ黄色い声をあげる女性男性器みたいな名前違法賭博にのめり込む工場労働者。彼らは全員奴隷である。そして奴隷がたくさんいることで、社会格差拡大は進み、近隣諸国との関係悪化環境破壊も進んでいる。

 学術書を読めとは言わない。しか岩波ブックレットであるとか、あるいは中央公論新社が出す新書などを読むべきである。全てではないものの、筆者のような浅学菲才の身でも理解ができる内容のものが多い。中高生ライトノベルではなく、こういう本を読み社会への批判精神を涵養すべきだ。

2016-01-22

anond:20160122104119

SF作家小川一水さんがわりと災害天災時の群像劇テーマにしてると思う。復活の地とか天涯の砦とか。

2016-01-21

またぞろ面倒くさいSF者教養主義か。

「サイボーグとアンドロイドの違いが知られてない」「今はサイボーグって『時代遅れ』?」…SF作家・山本弘氏のツイートと、その反響から - Togetterまとめ

サイボーグアンドロイド混同している人が多いですが、

サイボーグは生身の人間機械的に改造したもので、

アンドロイドは完全に機械の人型ロボットことなんですよ。」

ツイートすれば済む話なのに、

教養を謗る発言のほうが先に出てくるんだもんなあ。

自分たちがそれを知っていたのも「たまたま」それを解説した

SF小説なり漫画なりを読んでいた結果だろうに。

まるで生まれつき知っていたように言いやがる。

おまえらがそれを教えるんだよ!

2016-01-08

増田投稿すれば7500ブクマは軽く超え、ブコメでは議論百出し星が飛び交い、さらに有名ブロガー議論の種になりパイラルメディアに取り上げられ小野ほりでいネタにされるくらいの面白さで、老若男女誰にでも親しめるうんこ学歴フェミニズム英語上達法・手早い調理SF増田小説パワハラ上司を十把一絡げに含め、激烈に面白く、かつ長からず短からず改行や見出しが適切に施されもちろん誤字脱字は一切なく特定の個人を批判せずなるべく客観的に書かれていてポリティカルコレクトネスに充分留意増田ブクマ家のご機嫌もうかがいつつ、時事ネタベッキー)をからめつつそれでいて伝統に即した内容で、右派にも左派にも配慮が行き届き、それでいて自分政治的位置には敏感で、遊び心があり、とにかく面白く、健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓える巧みな表現をする一方で、「悪性さらにやめがたし、こころ蛇蝎のごとくなり、修善も雑毒なるゆゑに、虚仮の行とぞなづけたる」とかつて親鸞が説いたごとく上記に述べた文章の美しさゆえの醜さ(煩悩)も認めつつ、そしてそうした圧倒的ともいえる文章にも拘わらず、SF作家アジモフの「知性とは進化における偶然である。必ずしもそれが優位というわけではない」という文言のごとく先学者としての驕りを見せない、この時代に現れた真の奇跡のような文章を、・・・私は先ほど書いた。


が、それを増田に書かずにネットのどこかに隠した。

諸君らにはそれを見つけてほしい。一見すれば、上記の優れたる特徴を有する私の小文はすぐに「それ」と瞭然となるだろう。そこにブックマークしてほしい。任せたぞ。

2015-12-12

http://anond.hatelabo.jp/20151212062158

「1/3以上の「入会反対」票を集め、大森SF作家クラブの入会を阻止した」は微妙に違って、「2/3以上の入会賛成票が集まらなかった」だったはず(積極反対は多くなかったが、幽霊状態会員の棄権票とかが多かった)。

SF作家クラブはクソだが、しか藤田の言が全て正しいなら大森入会問題では大森入れろ派としてかなりやっていた日下三蔵藤田を詰めるようなことにはならないだろというところで、藤田自分正当性を高めるために大森問題瀬名問題を不当に利用してるように見えてはしまう。RTとかに関しては、SF作家クラブ言い訳しようもなくクソだが。

正直、巽・小谷藤田・岡和田あたりが全員共倒れになってほしい。

日本SF作家クラブ問題推理する

謎は7割ぐらい解けたように思うが自信がないのであとは増田の週末探偵たちに任せた。

藤田直哉の主張

SF作家クラブ黒幕巽孝之小谷真理夫妻であり、多数の影響下にある会員を操って、自分の意に添わぬ会員を攻撃させている。かつてはSF作家クラブへの大森望入会拒否事件の際、大森を入会させようとした会長瀬名秀明がそのターゲットとなり、今は自分ターゲットにされている。

確実に事実として言えること。

巽孝之小谷真理夫妻と大森望死ぬほど仲が悪い。

・巽夫妻はSF作家クラブでは結構偉い人で、大森望SF作家クラブ入会を阻止すべく、大森望非難する文章を総会で配るなどして1/3以上の「入会反対」票を集め、大森SF作家クラブの入会を阻止した。(結果として小川一水など人気作家の大量退会を招いた)

・これに前後して瀬名秀明が会の改革に取り組んだらしいが、クラブの古株のメンバーといろいろ対立があって会長を途中でやめた。

・その後(今現在)、藤田直哉SF作家クラブでトラブった。

瀬名秀明藤田直哉SF作家クラブでトラブっていた時期、2chをはじめとするネット中傷を受けた。

9割くらいの確率事実と言えそうなこと

SF作家クラブ所属する一部のメンバー、ないしそれと親交のある人間が、会内で対立した相手に対し、会の内外でかなり強烈な批判を浴びせている。これには2chなどでの匿名での誹謗中傷も含まれる可能性が高い。

9割くらいの確率事実で ない といえること

大森望瀬名秀明藤田直哉への攻撃を支持しているのは巽孝之小谷真理であり、この二名がすべての黒幕である

(さすがに藤田妄想と思われる)

おそらくこういうことなんじゃないかなと増田が考えていること(七割ぐらいあってると思ってる)

SF作家クラブには「正義の人」たちがいる。そしてこの集団SF作家クラブの敵と定めた相手にはかなり苛烈批判を行うようである。その正義過去大森瀬名に、今は藤田に炸裂している。

しかしこの「正義の人」の攻撃理由は外から見ているとさっぱりわからない。たぶん「村の空気を読まない」レベルの非常に独善的理由で行われているっぽい。

SF作家クラブの会員たちはこの「正義の人」たちの存在認知しているが、積極的にいさめたりしようとする者はいない。事実上、この「正義の人」たちの意志SF作家クラブ意志となっており、彼らの敵はSF作家クラブの敵となってしまうっぽい。

・おそらく、「正義の人」グループが巽夫妻に近いとか、藤田が巽夫妻と対立したとか、あるいは藤田自身批判で心が弱くなっているとか、いろいろ複合的な理由で、すべての裏に巽夫妻の影を見てしまっているのでないか。しかしそれは無理がありそうだ。

・なので現在藤田SF作家クラブトラブル登場人物は、過去トラブルと重複している可能性があるが、原因は別にあると捉えた方が良さそうである

じゃ藤田SF作家クラブ個別問題って何なの?(これも体感で七割ぐらい)

藤田直哉がni_kaという女性と揉めている。新刊のオビがどうのこうのとか? でSF作家クラブの一部が、SF作家クラブとして、ni_kaに味方した。結果、藤田自分SF作家クラブという集団から攻撃されていると考えるようになった。

・ni_kaは藤田からDVを主張し、藤田はこれを虚偽だと否定してるっていうのが根本? ……さすがに「疑惑」だけでもヤバすぎる話なのでオビがどうとかで代理戦争していた? 主題がどこだか曖昧なまま争った性で双方の流れ弾が無関係な人にあたりまくる→反撃されるでさらにわけがからなくなった?

・ただ現時点では裁判が起ったわけでも藤田逮捕されたわけでもないので、とにかくふたりがトラブってる以上のことは判断できない。

・いっぽうSF作家クラブの一部「正義の人」が、ni_ka側に正義ありと判断し、藤田批判しているようだ。彼らはSF作家クラブ公式アカウントでni_kaの主張をRTしており、事実として「SF作家クラブが全体として藤田批判している」ということは可能。

https://twitter.com/oono_n/status/675295763820187648

https://twitter.com/oono_n/status/675305077008019456

https://twitter.com/sonesuguru/status/674247803040694272

じゃ悪いのは誰なのよ?

藤田とni_kaの係争SF作家クラブが介入すべき問題ではない。犯罪事実存在するかについても当然、司法判断を待つべき。

係争当事者の一方に「クラブとして」味方するのは、たとえ藤田の非があきらかになったとしても、問題がある。藤田は、巽夫妻の陰謀が、とか、大森望入会拒否問題から因縁がといった検証不可能な話はおいて、この一点に主張を絞るべきだった。

・(あと、これはいささか余談だが、過去入会拒否事件の際は、大森望女性問題疑惑藤が提示され、あるいは藤田直哉女性へのDV疑惑問題になっというなら、事実として当局が動いた冲方丁は、大森藤田以上に問題とされねばならないわけだが、そんな話は一切聞こえてこない。このあたり、どうにも、SF作家クラブの「正義」は恣意的運用されているんではないかと思わずはいられない)

・とにかくSF作家クラブには「正義の人」がいて、そうしたごく一部の人間が「SF作家クラブ」の名で特定の人物を攻撃することが可能なようだ。藤田妄想したような黒幕存在するならまだマシなほうだ。またこの「正義の人」のメンツがある程度同じというのも次善だ。一番恐ろしいのは大森瀬名藤田の各トラブルの「正義の人」が同一人物でなかった場合だ。その場合SF作家クラブ内部で対立が起る度にそんな狂犬が自動的誕生するという「村が犯人オチであって、SF作家クラブは雛●沢村だったという結論になる。とにかく現に瀬名秀明という才能ある作家がその被害に遭っている以上、次の犠牲者が生まれるのは時間問題で、そうなる前に村をダムに沈めるなりなんなり、早急な対策が求められる。

2015-12-08

藤田直哉日本SF作家クラブの件

SF作家クラブからクローズド掲示板の内容を外に漏らさないでください」と何度か注意されるも、

「そんなルールはない」「高野史緒が既に公開している内容と大差ない」などと反論し、

結果的アクセス禁止にされてしまった、

という一件を「日本SF作家クラブSNSへのアクセス一方的に突然遮断されました」と表現する時点で、

(どちらに正当性があるかはともかく)藤田直哉が何事も悪意的かつ誇大に解釈してしま人間だと分かる。

藤田直哉に対して、名指しされた作家が何らかのアクションを行っているのは事実なのだろうが、

おそらく藤田直哉が言うほど連帯したものではないだろうし、規模的にもそれほどのものではないのだろう。

いや藤田直哉は「推測であることを明示しているし間違いを指摘されれば修正するつもりだ」と言い訳するかもしれない。

だがそれは「あとで掃除するから」と言いながらゴミをぶちまけるようなものだ。

それでは信用は得られない。

2015-10-27

原作既読だけどうろ覚え人間屍者の帝国を観て書いた悪口

まえがき

ネタバレかつ悪口の垂れ流し、悪文

原作文庫が出る少し前くらいに読んだ

書き手腐女子

シネマサンシャイン池袋

・初めの10分はCMだったんだけど、プリキュアとかガルパンとかガラスの花と壊す世界とか、フリー過去エピとかデュラララの番外編を劇場でやります~みたいなやつばっかりで死ぬほど萎えた。屍者帝なんだからワトソンでウォルシンガム機関で全世界を股にかけた冒険もの夭折したSF作家の遺作なんだから007スペクターの予告とか流そうぜって思ってたんだけど、でも、見終わった今となっては妥当だったのかも。あの予告群で

本編

ロンドン

・「まず必要なのは屍体だ」っていうのは原作の冒頭の文だった気がするし、世界観バーンと出してる感じで良かった。ただフェードインした絵でロンドン医大の大講義室でなくワトソン君の自室なのはな? 伊藤計劃絶筆の序章くらいそのまま映像化してもよくない? ダメ

ロンドン風景はきれいだった。Fate/staynightUBWのエンドを思い出した。映像

・それでフライデー原作では貸し出された屍体だったと思うんだけど友人なの? マジ? 友人なのになんでこんなショタいわけ?

首に霊素注入器みたいなやつをさすところは痛そうだった

・M~~~?!?!? これヴァン・ヘルシング教授では? 原作に出て来てた気がする。屍者帝映画内でMって呼ばれてたかどうかちょっと覚えてないけど、MI6じゃなくてウォルシンガム機関なのは元々だっけ、From the Nothing, with Love.とちょっと混ざってるわごめん。そうじゃなきゃ007と混ざってるんだと思う

・いきなり博士の異常な愛情ネタぶっこんでくるのやめろ。ワトソン君の傾向はまだ対象が(故人とはいえ)人間だぞ

ヨーロッパアジア

ボンベイに飛ぶの速すぎワロタ原作でもそうだったっけ。覚えてない

ハダリーはアートワーク見た瞬間から思ってたけどファッションぶち抜きすぎじゃない? アリなの?

バーナビーは出てきた瞬間ブルックスJrかよと思った。理不尽すまん

・クラソートキン(名前記憶あやしい)って原作に居たっけ?

ワトソン煙草吸うシーンには萌え

・アリョーシャがあんな死にかたしてたか覚えてないのでアレ。保留

・クラソートキンとフライデー容姿類似意図的ならもっと対比してほしかったし、無いとは思うけど意図的じゃないなら悪手

日本

バーナビーの下着じゃないから恥ずかしくないもん発言伊藤計劃オタク趣味内包した台詞ってことで良いんですかね

日本パート北斎の娘の映画たかったけど見損ねたこと思い出した。名前忘れたけど会社でのバトルよかったし、手記が祀られてる部屋で即身仏みたいな屍者が並んでるのもよかった。ただワトソンの行動はクズすぎるし、フライデーに執着しすぎてて無理

原作ハダリーって音波キャラだったっけ。ハダリーにせよザ・ワンにせよ、かかとでカッてやるたびに、アナ雪かよと思ってしまいつらさが募る。最近ずっと誰かが「ありのまま」っていうたびつらいんだけど、そんなの台詞で一切出てこなかったのに、屍者帝めっちゃアナ雪じゃなかった??? 最後結晶化も同じく

アメリカ

ワトソンめっちゃエレンに見えてきてつらかった。WITStudio~~~頼む~~~

フライデー叫び過ぎだし、ワトソンは友人の亡霊を追い求めてないで現実フライデーくんに対処してくれ、と思っていたらどんどん取り返しのつかない状況に陥っていくドン

・ワトフラワトがエモい。とにかくエモいマジでこれ伊藤計劃作品なのか?

ノーチラス号原作に出てきたかまじで覚えていないけど出て来てたんだっけ

再びロンドン

・Mとザ・ワンのおっさん対決にMGSみを感じて伊藤計劃みを感じた

・Mが言ってるのは御冷ミァハの言葉ではないか? と思ったし、意識統合あるいは無意識を共有とか、なんかエヴァかなっていう。原作もそうだったかマジで覚えていない

エンドロール

・もう大概意地悪な気持ちになった所で突入したエンドロールの曲、ノイタミナ御用達アーティストEGOISTさまだけど、ジャズチックなせいか椎名林檎かなにかに聞こえるしこれもうサイコパスでしょ……

エンドロール

原作ではワトソンホームズ関係はぼやかしてなかったっけ。Mに探偵の弟がいるよ程度の触れかただったよね? エンドロール後の展開、めっちゃ冒険したな??? 探偵ブームきてる? ヒュウ!!!

フライデーモリアーティって理解で良いの。犯罪フライデー犯罪フライデーするべきでは?)死にそ~~~(死んでる)

ハダリーがアドラーっていうのはよくわからん原作がどうだったか覚えてない。エンドロール後で目にハイライトあったのハダリーだけだった気がするのは怖い

その他

・上映中ずっといたたまれなかったのはキャラデザ五割、台詞三割、脚本二割ぐらい

・こういうの腐女子の皆さん好きでしょっていう振られ方も、こういうの中高生の皆さん好きでしょって振られ方も、ひしひしと感じるものがあってほんとうにいたたまれなかったし正直引いた

・進撃もだけど、あのぐるぐる目デフォルメが苦手というか嫌いというか好きになれないので、あの絵柄でグッズが出るとわりとげんなりする。

・魂の重さ21gネタって原作にあったっけ

・これは伊藤計劃物語ではなく、書き継いだ円城塔物語でもなく、二人の作品の大枠を取りノイタミナが好きな雰囲気アレンジし、中高生の好きな感じのキャラデザと一部の腐女子の好きな感じのキャラ関係を仕立てたあれ

サイコパスとかギルティクラウンとか、ノイタミナアニメ会社とかレーベルとしての趣味ガンガン出してくるのは別にいいんだけど、原作があるものにまでそうするのはまじで勘弁してほしかったな……な……

FIN.~

あとがき

また何か思うところがあったり、原作読み返したりしたら書きます

2015-07-19

純文学」は死んでいい

純文学」の世界に、もはや「文学」のかけらなんて残っていないのだから

よく知られるように、日本もっと権威ある文学賞(と思われている)芥川賞は「純文学」の賞であるが、世界的な文学賞で「純文学に贈る賞」なんて無い。ただ日本だけで、「純文学」とそれ以外の間に垣根を作り100年近く特権化し保護してきた結果が、この体たらくだ。もういいだろう。もうやめよう。

幸いなことに、「純文学」の垣根に守られず、「読者」という名の狼たちと、荒野で100年戦いつづけたたくましい文学者たちが、日本にはたくさんいる。風俗小説家歴史小説家、ノンフィクションライターSF作家、伝記作家エログロ哲学者詩人歌人俳人ももちろん文学者なのだからコピーライターもまたしかり、だ。「文壇著名人から増田の名もない書き手」まで…彼らの豊富仕事に目を向け、再評価すべき時が来たということだろう。そして文学研究」もまた、野に放たれるべき時が近づいているのだろう。

http://anond.hatelabo.jp/20150716232738

2015-02-18

決定版! サルでもシェイクスピアが打てる! 初心者向けSF映画10

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.kotaku.jp/2015/02/25-sf-movies-everyone-should-watch.html

良い子のみんな! SF映画を語るにあたって一番信用できない人間は「『ガタカ』はすばらしい」と抜かす輩だぞ! 本質的には『プラン9フロムアウター・スペース』をススめてくるやつと変わらないぞ!

1. スタンリー・キューブリック2001年宇宙への旅』(1968)

 ほのぼのファミリー映画シャイニング』でおなじみの巨匠がどたばたスペース・オペラに挑戦! 宇宙シーンは、現在SFXゴテゴテ作品とは違い、完全ミニチュアによる特撮で、とってもあたたかみを感じられるぞ!

2. アンドレイ・タルコフスキー惑星ソラリス』(1972)

 純愛SF映画金字塔! 時間の流れが非常にゆるやかな作品から、ついちょっとウトウトしてしまったとしても作品把握に影響はないぞ!

3. 石井聰互『狂い咲きサンダーロード』(1980)

 オーストラリアには『マッドマックス』があるかもしれない、だが、日本には『狂い咲きサンダーロード』がある! 青春SFバイク映画金字塔だ! 小林稔侍薔薇も見られるぞ!

4. リチャード・カーティス『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013)

 タイムパラドックス? 親殺しのパラドックス? 気にするな! 時間ループもの本質ロマンスの純化にあるのであり、わけのわからない制約を設定して観客を混乱させることではない! ルール無用! 愛 is 最強! 『ラブ・アクチュアリー』の監督がてがける時間SFロマンスの新しい金字塔だ!

 

5. ゲオルギー・ダネリア『不思議惑星キン・ザ・ザ』(1986)

 とってもキュートな異世界惑星観光SF! 崩壊前夜のソ連ランドスケープのものSFだったんだ! という彼我の圧倒的な差をおもい知らされるぞ!

6. ガース・ジェニングス『銀河ヒッチハイクガイド』(2005)

 世界秘密の答えがわかるぞ!

7. テリー・ギリアム12モンキーズ』(1995)

 SF映画ウィンプどもが理屈ばっかり並べる作品ばっかりで疲れるよ〜もっと筋肉が見たいよ〜と嘆くマッチョあなたオススメ! 主演はあのブルース・ウィリス! 肉体ひとつ因果律をぶち壊すぞ! ブラピも出てくるし超大作っぽいルックスだ!

8. ポール・ヴァーホーヴェンスターシップ・トゥルーパーズ』(1997)

 卑劣で醜悪な異星人たちから地球防衛すべく、戦場に赴く若者たちのアツい生き様友情を描いた戦争SF映画の大傑作だ! 原作者ロバート・A・ハインラインメッセージをかぎりなく忠実に脚色してるぞ! 『バトル・フィールドアース』となんとなく間違えやすタイトルなので要注意だ!

9. デヴィッド・クローネンバーグクラッシュ』(1996)

 原作者のJGバラード辞書をひけば「SF作家」と記されている人なので、彼が書いたもの映画化した本作も当然SFだ! オトナの恋愛SF映画最高峰だぞ!

10. チャーリー・カウフマン脳内ニューヨーク』(2008)

 ガジェット舞台けがSFではない! 世にはスペキュレイティブ・フィクション思弁SF)と呼ばれるジャンルもある! カウフマンの『脳内ニューヨーク』はメタフィクションが大好きなオトナたちにオススメの最強のメタメタ映画だ! 「いくら複雑って言ってもクリストファー・ノーランなんてなんだかんだで一回観ただけでわかるじゃん」とつねづね同僚に愚痴って迷惑顔をされている人も何回でも楽しめるぞ!

2014-12-07

楽園追放感想

乳首

3Dモデル乳首シチュのせいか興奮しない。

アングルエロイのが多い。

最初らへんのムカデっぽいのとのバトルで、ディンゴが頭をちょいちょいって指したのは、敵のボスを倒せば統率がとれなくなる的なことかと思って深読みしたら、実際は頭部が弱点ってだけの単純すぎるタネ明かしで拍子抜けした。

途中の説明口調が若干うざったらしい。

ロケット打ち上げのためにがんばる話と楽園管理者との確執といろいろ詰め込みすぎて中途半端になってる感じだった。

なんだかんだであっさり打ち上げ成功ちゃうし、3賢者から妨害みたいなのは今後ないのかみたいな不安要素もあるし、行き当たりばったりの結果オーライ、ただし期間限定的なちぐはぐさが残ってどうも喉にひっかかった小骨が取れない気持ち悪さが否めない。

いうてもそれなりにこの分野に詳しいはずのやまもと・・・・いちろうじゃないSF作家のほうの人が、あそこまで絶賛するほどのものか?とSF素人的には疑問。

2014-07-12

東日本大震災を振り返って

先日、クリエーター系の友人と東日本大震災が与えた影響について話した。影響と言っても創作界隈に関する話に限ってだ。

一応、立場を明かしておくと僕ら二人はどちらも震災による被害(計画停電を含め)は全く受けない地域にいた日本人だ。

友人曰く「311」がクリエーター精神に与えた影響は凄く大きくて、震災前、震災後で明らかに作風が変わってくるであろうし、時代を分けるべきだ、とまで言っていた。

友人の言うところによると、震災津波原発事故はまさしく震災前に想像された世界の終わりであって、SF作品が書いてきたものだった。しかし、現実には世界は終わらなかったし、被災地以外では何一つ変わらない日常が続けられていた。そのことでSF作家というのは衝撃を受け、あの程度で世界は終わらない、と彼らが描く未来というのは決定的に変化してしまった……、まあそのようなことを言っていた。

その友人は震災というのを大きく受け取っていて、震災の当日や原発爆発の映像、連日の報道は「世界の終わり」に感じられたそうだ。津波動画を見て涙を流した、と言っていた。

僕はまったく逆で、震災を小さく受け取っていた。友人の前ではそれに同調するように悲しいことだったよね、怖かったよね、と僕は言っていたけれど、内心は違った。僕はあの大震災ドラマを見ていた。僕にとって震災エンターテイメントだった。最高に楽しく、ドキドキとわくわくの非日常提供してくれる見世物にすぎなかった。世界の終わりなんて微塵も感じなかった。次の日も普通に日常が続いてたからね。動画を見て涙を流すという感覚が分からなかった。当事者以外にとっては対岸の火事だろうと思った。まぁ、こういうのはサッカーの日本代表が負けて泣いちゃう感覚と似ているんだろうと思う。僕の友人はそういうスポーツとかに感情移入するタイプだったから。僕にはスポーツを見てるだけの面白さがわからないので、津波動画で涙する感覚もわからなかったけど。

初日津波が全てを洗い流したところに言い知れない高揚を覚え、原発が爆発している動画を見て思わず破顔した、これからこの国がどうなっていくのだろう、という期待感があった。ネットお祭り騒ぎで、日本中がニュースにかじりついて浮き立っていた。その雰囲気を楽しみながら僕は極めて健全コンテンツを消費していた。それには、どうせ僕には関係ないという、あくまで観客としての視点があった。僕と友人は被災地はいなかったという環境は同じにも関わらず、こうも受け取るものが違っていた。友人はどこまでも日本人としての当事者意識があったのかもしれない。僕には日本の遠い一地域であった非日常な、それも歴史的にも珍しい10単位しか見れないだろうというようなビッグイベントとして見ていた。

その後は日本人政府による茶番劇が始まって、この国はもう根本的なところで駄目になっているんだなとせせら笑って、楽しんでいた。そしてこのつまらない日常が帰ってきた。残ったのは日本という国に対する絶望だけだった。そういう意味で、震災は確かに影響があったかもしれない。直接的な影響なんてせいぜいFPS水浸しステージが増えたぐらいにしか感じられなかった。

震災エンタメだったなんて言えば、人格を疑われるだろうからきっと言えないし、おそらくこのような考えを描いた創作物というのは10年経っても出てこないだろう。僕も自分作品の中でこんな話はおそらく持ち出さないだろう。クリエーターの端くれとして、この感情創作に取り入れたい、面白いとは思っているけれど、絶対に世に出せないだろうし、出しても正義感の強い方たちに袋叩きにされてひどい目に遭うだろう。それどころか、少なくとも2011年から5年ぐらいは震災を『ネタ』((題材、あるいはインスピレーション元ネタ、設定の一部としての利用、様々な意味で))にしたエンタメ作品ルポや感動の復興物語!以外の作品)というのは不謹慎だというので作られないだろう。だから、友人にはそのようなことは一切言えなかった。僕は情の深いふりをして、この場面に僕も胸が引き裂かれるようだったと言った。

創作に携わっていた人間なら、あるいはもっと広く、コンテンツ提供している人間であれば誰しもが、あの震災ネタになると確信したに違いない。現にどこかのアフィサイト管理人だかが上手いこと震災お金儲けしていたし、投資家会社員だって、あの震災を利用しておいしい思いをした人は多いはずだ。とあるポンプ会社社員は、震災復興需要で業績もいいよと嬉しそうに僕に語ってくれた。あの一大イベントに皆が興奮していた。メディア関係者視聴率ニコニコして、震災報道するとき歴史に残るような大きな出来事に携わり、自分業界に入った理由を思い出しながら、使命感と臨場感、そしてちょっぴりゲスな気持ちでわくわくしていたはずだ。東北を救おうと盛り上がっていた皆が、日本の団結するときだと、あの雰囲気に、非日常に酔っていたに違いない。不謹慎ネタネットに書き込み、他方でニコ生電気をつけてる配信者電気消せ、pc消せ不謹慎だろ、と書き込んでみたり、そうやって楽しんでいたはずだ。

僕はあの震災で絆だ、不謹慎だなどと喚き散らしたこの国の人々にもう何の愛着も沸いていない。元からそんなものはなかった。愛国心愛郷心なんて一度も持ったことはなかった。これは僕だけじゃないはずだ。

さあ、もう一度、来てくれ。今度はこの国を吹き飛ばすぐらいに大きな地震を僕は待っている。

滅ぼそうぜ、世界

ブコメ返しとかしたことないので勝手がよくわからないんですが、いくつか返事しておきます

  • マジギレしてる人

あなた正義感の強い人で、僕は確かに間違っているかもしれませんが、死ねとか言ったり人格否定するのはやめてください。上でも書きましたが人前では常識的対応をしてます事件現場写メとかとりません。たぶん、この人たちと僕は理解しあえないんだなぁと思いました。

この国が吹き飛ぶぐらいの地震が来たら僕も喜んで巻き込まれますよ。もちろん、被害に遭ったときは泣き叫ぶかもしれないし、恐怖に震えるかもしれません、でもそれは僕が自殺願望を持っていたとしても、殴られれば泣いてしまうし、ナイフで脅されれば怖くて動けなくなるのと同じことなんです。実際に遭遇したときの反応と、願望は全く別のところにあると思います。夢を見すぎているかもしれませんが、全てが崩壊した退廃的な光景というのを生で見てみたい、この国なり、世界が滅びる瞬間が見たいっていうのは、現実的かどうかは置いておいて、多少願ってる人もいるんじゃないかなぁ、と思っていたんですけど、世界滅ぼそうという賛同全然得られなかったのでした。

僕一人じゃなくてよかったーと思いました。

今後の参考にさせていただきます。皆様のクリエイティブ人生を心よりお祈りしております

911に触れてる方、鋭いです。残響のテロルを見終えた後、911ネタにするなとマジギレしてる人を見て、創作に使って何が悪いと思ったのが、この記事の発端です。阪神淡路大震災エンタメ創作物でたまに見かけるのに、東日本大震災ネタになってはいけないのはなぜか、とか事件はいからネタにされてよいのか、東京マグニチュード震災後、自粛され扱いが変わったこと、ピングドラムモチーフサリン酒鬼薔薇なんかを使っているが好意的に受け止められていたことなどを友人と話しているうちに3.11創作に与えた影響という話に辿り着きました。

ほんとは個別で拾ってみたいブコメもあったのですが、慣れてない上に長くなりそうだったのでこのへんで。

2014-06-16

http://anond.hatelabo.jp/20140616005514

想像力をかきたててくれるものがない。

人と人の間にある何か以外のことが何も書かれていない。

おっとL・M・ビジョルドの悪口はそこまでだ。

このおばちゃん、なかなかなSF作家だぞ。

まぁ、自由軌道でも読んでみるこった。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4488698026

2014-06-14

地球を丸ごとぶっ壊す物語って知りませんか?

文字通り、地球を丸ごとぶっ壊す物語です

木っ端ミジンコです

手段は問いません

ただし、主人公主体的かつ能動的に地球をぶっ壊す筋書きがいいです

敵方の親玉が地球をぶっ壊そうとしていて

それを阻止するために主人公一派が活躍するとかじゃないやつです

そういうのは求めてません

隕石の落下を土木屋が阻止するとかいう映画もお呼びじゃないです

主人公徹頭徹尾チーキュをぶっ壊そうとするやつです

目的もなんでもいいです

嫌な思い出ばっかだからぶっ壊そうっていうのでも

なんとなくぶっ壊したくなったでもかまいません

あと、ぶっ壊す手段と過程を丁寧に描いてくれると嬉しいです

「爆弾だー!設置した―!バボーン!」とかじゃないのです

なんかそういうスカッと地球をぶっ壊す物語って知りませんか?

http://anond.hatelabo.jp/20140613183050

追記

イメージとしては地球をぶっ壊したいと思った主人公

淡々と地球をぶっ壊すために調査と研究と(ひっそりと)人脈作りを続けていって

最後にようやく研究が完成して地球ぶっ壊しスイッチを押してめでたしみたいなの

そこに至るまでに激しい戦いがあって、犠牲が積み重なっていって死屍累々になるとかじゃなくて

科学者だかなんだかの主人公が淡々と地球ぶっ壊しの準備をしていくのがいい

ここまでピンポイントな作品は存在しないと思うけど、自分の頭の中ではこういうのが展開されてる

ハリウッド映画みたいなドンパチとかド派手なエンタメは求めてないですね

ブックマークコメント返信

みんな大好き「マーズ」(横山光輝)のステマかと思った

うそうそういうの

もう正義とか悪とかどうでもいいんだよ

正義が勝って地球が守られて終わりとかじゃなくて

思うさまチーキュをぶっ壊してくれていいんだよ

極東の島国の霞が関にある経済産業省という所が高速利権増殖炉もんじゅを使って1tものプルトニウム暴走させて地球ぶっ壊そうとしてるよ。文字通り地球を丸ごとぶっ壊す物語です。木端ミジンコです。誰か止めろよ

そういうことじゃないんだよ

オレサマ流のイカしたジョーク発表会みたいなノリはいらないんだよ

しかも1トン程度のプルトニウムで地球が爆発四散するの?

ホントに地球が丸ごとバボーンってなるの?

こっちは地球が爆発四散するぐらいの木っ端ミジンコを求めてるんだよ

スペースダンディ六話の「パンツとチョッキの戦争じゃんよ」ぐらいのやつ

キーンキンキンキンキンキーンテケテケテッテッテーン

アラレちゃんじゃねぇ

コロ助じゃねぇ

木っ端微塵ではないが,ゴジラ

だーかーらー

木っ端ミジンコじゃねーじゃーねーかよ!

しかも知ってるし!

観たことあるし!

観たことあるし!

観たことあるし!

惑星のさみだれはむにゃむにゃ。

そこそこ期待してるわ

増田はボーゾックか何か?

完全にシグナルマンの方しか頭になかったですね

ボーゾックっていう名前すら忘れてたし

ヤマトが惜しいけど、最終的に壊れてないんだよなぁ。意外と難しいお題っすわ。

ちゃんと答えようとしてくれてありがとう

2199だとガミラス側の星々が丸ごとバボーンってなってたね

ワールドイズマイン

漫画ボーカロイドの楽曲出てきたけどどっちやねん

幼年期の終わりは木っ端微塵になってないし、水曜日には雨が降るは宇宙ごと消してるけど、主人公じゃないしミクロコスモスの中の地球だし。宇宙魚顛末記なら主人公のせいでお魚さんに食べられたな。作られた奴だけど

主人公じゃなくても、地球をぶっ壊すがの悪の親玉じゃなかったら良いです

木っ端ミジンコっていうか地球をぶっ壊しまくって生命がいなくなった系も求めてます

とりあえず、以前に読もうとして挫折した幼年期の終わりから読んでみます

イデオンでは我々の「地球」もバッフクランの「地球」も壊滅してたよな。

今なら富野由悠季が破滅的な物語を作った気持ちがよくわかる気がする

猿の惑星

申し訳ないけどトラックバックで挙がってんのよそれ

地球を破壊する過程を丹念に描いたシリアスSFはひとつしか知らん。(参考: http://qntm.org/destroy)

あああああああああああああああああああああああああ

こういうの欲しかったああああああああああああああああ

ありがとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

流石だわ

やっぱこれだね

こういう事まじめに考えてるのって尊敬するし

そういう知識がちゃんとあるのも尊敬するし

それを知ってて紹介してくれたことにも尊敬の念を隠せないね

ありがとう

とてもありがとう

たしかYAIBAが未遂したな

YAIBAって青山剛昌のやつでいいの?

あの絵柄でそんなやばそうな物語なのかよ

誰かDr.スランプって書けよ

とっくに書いとるんだわ

もう2回も挙がっとるんだわ

惑星のさみだれ」が良いと思います。

それも挙がっとるんだわ

それもちょうど2回挙がっとるんだわ

どんだけその作品支持されてんのと思ったわ

地上最強の男 竜」ぐらいしか思いつかなかったが、増田のお気に召す作品じゃないな。

それってけっこう知名度ある作品なのね

知りませんでした

三池監督のDead or Aliveかな?

それもう観たことあんのよ

ていうか地球をぶっ壊すことを目的とした話じゃないしね

意外にないのか

かなり挙がってる方だと思う

ガチで教えてくれる人はほんとにありがたい

え、なんでみんなコズミック・ゼロをあげないの? 清涼院流水の「コズミック・ゼロ」を読め! サブタイトルは「日本絶滅計画」だけど、まあネタバレっちゃネタバレだけど、最終的には世界まるごと消去だ!

やっぱSFだね

よむよむ読んでみますねー

筋書きならまさにレイフォースがぴったりなんだが、STGだからぐぐって得られる情報で物語が楽しめるかどうかはわからん

つーかレイフォースやってたの今思い出した

懐かしいから買い直してもっかいプレイするね

ありがとう

さっきのボーゾックといいなんでこうも簡単に忘れちゃってるんですかね

ガッチャマンの歌

歌は別にいいです

真っ先に浮かんだのはアラレちゃんの地球割りだったw

4回目だよ

好きだねみんな

https://www.youtube.com/watch?v=huOVgE5Q5tM

もう百万回見たわそれ

やっぱ惑星のさみだれやな!

みんなこれ好きすぎじゃない?

なんなの?

裏で団結してるの?

真・女神転生II ロウルートhttp://goo.gl/IkkZTA

メガテン系ってだいたい破滅的な物語って印象だけど

こういう書き方されると気になるじゃねえかよおおおおおおおお

なんだよロウって誰だよ

なるたる」はどうだろ

鬼頭莫宏ってすぐ人間グチャグチャにしよるイメージあるからなぁ

それ考えると手を出すのが正直ためらわれるわ

いや読むけどね!

アウトランダーズ

真鍋譲治かよ

読むわ

トップをねらえ2のドゥーズミーユとか。銃夢LOの絶火は宇宙空手の達人で独力で惑星破壊が目標とか言ってたな

現実世界の地球を実際にぶっ壊すまでの物語がいいんだよなぁ

無限のリヴァイアスは宇宙船間が土星の衛星を丸ごと破壊するシーンがあるよ

この生きとし生けるものに溢れた地球をぶっ壊して欲しいんだよ

教えてくれてありがたいけど土星の衛星とかには興味ありませんわ

地上最強の男 竜

四回目だわ

そういえば、あまり思い出さないな。ジャンル違いでは "Two Tribes"(Frankie Goes To Hollywoord)のPVと、"Galaxian 3"(PS)を思い出したけど。

正直あんまりですね

博士の異常な愛情』?

もっともっと上を行くぐらい派手にいくやつで

最終兵器彼女。ちせちゃんが可愛すぎて、最後の方はよく覚えてないけれど、地球をぶっ壊したような。

二人で宇宙へ旅立ったところしか憶えてないけどもう一回読み直してみる

手塚治虫の『上を下へのジレッタ』とか…

手に入りそうかは分からんけど一応探してみるね

でも妄想じゃなくてSF的なアプローチでぶっ壊す奴がいい

ついでに小松左京的じゃないやつ

惑星のさみだれは、確かにそうだけど、多分この人の目的とは違うんじゃないのかなって。

いいんだよ

とりあえず読んでみればいいんだよ

ロウルートってカオス⇔ロウのロウだよ。法律のロウだよ。恥ずかしいね。 ARMSとかは?地球は壊れないけど、主人公が暴走して人類の危機的みたいな事になるよ。あと、逆襲のシャアで良いやん。シャア主人公だよ。

うぜええええええええええええええええええええええええええ

さり気なく煽んなやボケがあああああああああああああああああああ

「ロウルート」でそこまで読み取れるかくそがあああああああああああああああああああ

つーか人類の危機とかいうレベルでもねえんだよ

生きとし生けるもの全てが生きられなくなるように地球が丸ごとぶっ壊れるやつがいいの

逆襲のシャアとかそもそもみてないわああああああああいいいいいいい

ストレス発散と返信を同時にさせんなよホント

ああ、スターウォーズ#4のデススターの実験並に地球が壊れるのが欲しいのか。難しい注文だな。SFに幾つかありそうだけど、粉々ってのはあったかなぁ。

まあそんなホイホイとは出てこんとは思うよ

地球をぶっ壊す目的の作品とか自分でもどうかしてると思うしね

地球にブースター付けて、敵にぶつけて倒すみたいなのを、どっかのアニメで見たが、あれは何だったかな。

赤色巨星と化した太陽に地球を丸ごと飲み込んでほしい

未遂だけど、ドラえもん地球破壊爆弾使おうとする「ネズミとばくだん」とか

ドラえもんの道具ぐらい手軽に地球ぶっ壊せたらいいのにね

https://www.youtube.com/watch?v=AduVwOPhW50&feature=player_detailpage#t=369

そんな映像だけ見せつけられてもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

どないせいっちゅうんじゃ!

ググれと?

ググるしかないのかああああああああ

ググる

これぞ増田っていう使い方でとてもいい

そういうもんなの?

絵本だけど「ぼくはおこった」。男の子のしょうもない怒りがあらゆるものを木っ端微塵にする話です

シンプルでいいねこれ

教えてくれてありがとう

あらすじあったから置いとくね

http://occult-atoaji.sakura.ne.jp/?p=7397

真ゲッターロボ 地球最後の日みたいなのでいいのかな?

あらすじを見るまでもなくゲッターロボって時点で違う気がしてたけど

ウィキペディアのあらすじ読んでみたらやっぱり違ったわ

正義とか悪じゃないんだよ

地球の存亡とかかけて戦わなくていいんだよ

ただひたすらにぶっ壊すことに邁進してくれれば

惑星のさみだ(ry/田中ユタカの愛人くらいしか思いつかない。そこまで壊れてないけど

緩やかな衰退と人類の絶滅っていうのは

地球がぶっ壊れるっていうのとはぜんぜん違う

作品自体は面白そうだから読むけど

ありがとね

メタルブラックエンディングで地球が割れるけど、ストーリー的にほんとに壊してるのか幻を見ているのか微妙

あれだけじゃアッサリ過ぎてわかんないよおおおおおおおお

Dr.スランプ

たぶんあと10000000人ぐらいおんなじこと書くやつ出てくるよ

考えるだけで書かないやつなら100000000000000000000000人ぐらいいるよ

増田のレスが面白いな。アウトランダーズってそんな話だっけ…覚えてない(ノ∀`) 読み直したいなぁ…

この全レス正直しんどい

なんで俺がこんなことせにゃならんのよ

漫☆画太郎

それだけでわかるかぼけえええええええええええええええええ

ていうかあのおっさん漫画ってネット上ではでよく話題になるけどちゃんと読んだことないわ

「ぼくらの」ラストバトルは地球を壊さないで丁寧に対処したからなあ。/松井優征短編離婚調停」とかはどうだ。暗殺教室と違って破壊に着手している。

そのラストは知りたくなかったああああああああああああああああああああああ

なんでそんなこと教えたの?

もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

ウシロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ンモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

イチローかな?

それも二回目だよ

アラレちゃん言われたw

だあああああああああああああああああああああああああああああ

かあああああああああああああああああああああああああああああああああああ

らああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

古墳バスター夏実の3巻で、主人公が敵(平行世界自分)と戦ううちに、自身の使う次元魔法で地球をぺちゃんこにしたくなる(けど寸前で止める)って描写があった…かなぁ…?と、うろ覚えの記憶がうずきました

魔法より科学の力とかでなんとかしてほしい

だから今はSF寄りがいいかなって気分

ていうか古墳バスターってなんすか?

古墳ビルダーと四隅突出型墳丘墓のダニエルが思い出されるわ

そうかーワールドイズマインがぱっとわからん世代もそらおおいよなー。しょぼーん。

ちゃうねん

「ザ」をつけろよと

タイトルにはちゃんと忠実でいてくれよと言いたい俺は

作者のことも考えてくれよと

あとテロリンが人類に対してなんかするんじゃなくて地球をぶっ壊すやつがい

アラレちゃん…やっぱり書かれてたw オボッチャマンくんと合わせて4分割。

ちょっと休憩しよう

お願いだからそいつのことはちょっと休ませてやろう

テンション高いなぁ。真っ二つ系だとマップスの第一話が浮かんだけど、あれ1時間もしないうちに元通りになるしなぁ

元に戻んないぐらいの大花火がいいんだよなぁ

でもありがとね

直接的な描写はないけど、しりあがり寿の箱舟はどうだろうか。あと弥次喜多in deepはなんべんかぶっ壊れた気がする。

ギャグ路線なの?

ギャグ漫画で何回もぶっ壊すんのは違うんだよ

ただただ一回のぶっ壊しに命をかけてほしい

銀河ヒッチハイクガイドアラレちゃんも既にでてた…

もう10000000000000000000000000000000回ぐらい登場しとるわああああああああああああああああいいいいいいいい

暗殺教室』の殺せんせーが「一年後に地球を破壊する」と宣言してるから、そのうち地球破壊するんじゃないの。

あれじゃないです

いちいちツッコミを入れて誠実?だけど偏屈バカっぽい増田は、サドの『閨房哲学』でも読めばいいと思うの。「地球壊すのが最高のサディズム」て出てるだけだけど、現代人ってサドの理想のサディスト

地球環境を破壊するのか

地球を丸ごとぶっ壊すのか

そこで違ってくるでしょう?

自分アイデアが他とカブってないか調査してるの?

作家志望でアイデア閃いたってやつはここに書き込めばいいと思う

辛口な連中にせっかく考えたアイデアをボロクソに叩かれて

俺はもうダメなんだって思う人間がこのさき出てくるんだろうなぁ

小松左京の「地球になった男」は一度地球壊してるけどなんか違うし

関係ないけど小松左京にSFっぽさをあんま感じないんだよなあ

「地球め!澄ました青しやがって!クール気取りか!ムカつくんだよ!」

しょうがないね

http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%AB%98%E6%A9%8B%E9%82%A6%E5%AD%90

アシモフロボットと帝国とかどう?

ロボット工学三原則に第零法則が加わったとか聞くと面白そうだし

ウィキペディアであらすじだけ見ると面白そうなんだけど

アシモフのSFってそれを辿るのが苦痛なんだよね

なにせ読みづれえ

別にアシモフにかぎんないけど苦痛でしょうがなくなる

ギッシリ文字の詰まった翻訳文見るとそれだけで憂鬱になるね

こればっかりはしょうがない

でも教えてくれたのには感謝

タイトルだけ見てガッチャマンが思い浮かんだが、同ネタが思い浮かんだ人はたぶん同世代なんだろうなあ。

ガッチャマンクラウズの「Gotcha-man~In the name of Love」の方が好きです

相変わらず作画がひどくてタツノコの疲弊っぷりを実感する出来だったけど

色々な作品が出てて良いね。あとで読んでみよう / さよならジュピターの木星と地球をすり替えバージョンみたいのがいいって事かね。

また小松左京

アイデアマンなのはわかるけど星新一の方が自分は好きだわ

主人公サイドではないがシドニアは真っ二つ。バイオメガは結果として主人公サイも関わってぶっ壊れてるな

タイトルちゃんとせんかあああああああああああああいいいいいい

もうね、疲れた……

でもBIOMEGAの絵柄ってなんか見たことあるなぁと思ったら

7、8年ぐらい前にチラッとだけど読んでたんだよね

ようやく思い出した

増田のレスが面白い12モンキーズはどうだろうか?

人類に対するテロっていうのは違うんだよなぁ

地球をぶっ壊す方法を大真面目に考えるやつがい

でも映画は面白そうだから観てみる

元気な人だな

元気があれば地球もぶっ壊せんのかなぁ

“今なら富野由悠季が破滅的な物語を作った気持ちがよくわかる気がする”

あのおっさんにとってのロボットとか正義と悪とかってオマケだったんだろうなと思う

本当にやりたいのは地球とか人類とか宇宙とかをぶっ壊して終わりにするっていう

そこがキモであって、よくあるお約束に飽き飽きしてたんじゃないかと思う

マップスは?地球を生贄砲の弾にして銀河間戦争を起こすやつ。

漫画自体は面白そうなんだけど戦争はいらんのよ

争いを求めずに生きていきたい

そこは穏やかにいきたい

すかっとしないでじわじわくる系だけどローマクラブ成長の限界」…(T T)

えらい大真面目系だなあ

つーかこういう所がはてななんだよね

こういうものを持ってきてくれる人がいるあたりそう思うよ

変わり種だけどありがとね

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%AE%E9%99%90%E7%95%8C

トップをねらえ2!』で地球を最終質量兵器として推進システムつけて敵にぶつけるよ

全然忘れてたわ

つい数年前に見たはずなのに綺麗さっぱり忘れるとかホントどうかしてるわ

どうしてくれる

トニーたけざきの『岸和田博士の科学的愛情』の最終回とか。ハードSFというよりギャグマンガだけども

それはそれとしてこれは面白そう

岸和田博士の科学的愛情』? ぜんぜん丹念に破壊してないけど

未読だけど全然丹念に破壊してなさそうな風景しか思い浮かばない

マーズ余裕。よくあんな結末で編集が許したなw

俺なら許すよ

もっとやってくれ

イデオン…は条件からちょっと違うかな

言いたいことはさっき書いてしまった

ボーゾックはあー見えて地球に来るまでに何個もの惑星を花火にしてるんだよな…

永らく支配するより沢山奪ってぶっ壊したほうが楽だしね

猿顔の一般市民ってワードだけは鮮明に憶えてる

Aracdiaの捜索掲示板で聞いたら見つかるかもしれない。増田の方がクオリティの高いブツを紹介してくれるとは思うが…

結局はどんだけの人がいるかってのが大事だからね

すげこまが出てなかったのでブコメ。破壊対象は地球より人類である場合が大半だからちょっと違うか。

こういうの好きだわー

大好きだわー

ここまで酷い増田は久々。ヒマな人がうらやましいね。とりあえず永遠の戦士読んでおけや

実際自分でもどうかしてると思うよ

つーか割と最近のやつなのね

http://ncode.syosetu.com/n3595bn/

なるたる」は生命体全滅してるけど地球は破壊されていない。絶滅ものは多いけど地球破壊までしてる作品はやっぱり少ないな。

そうなんだよなーそこなんだよなー

地球までちゃんとぶっ壊すっていうのはなかなかないよね

そんなもんそうそうあってたまるかって大体の人は思うだろうけど

ケロロ軍曹のアンゴル=モアに一票

昔はめっちゃ可愛いと思ってたんだけどいつのまにかそうでもなくなった

Dr.スランプアラレちゃんから頭から離れません。どうしてくれよう

スイカでも割ってろ!

増田は自力で地球ブッ壊す話が読みたいんじゃな。面白そう

そうなんだよ

「そうだ 地球、ぶっ壊そう。」っていう発想のもと研究を始めるみたいなね

この人が書く地球をぶっ壊す話が読みたい。

やってやりたいけどそれってすげー大変じゃない?

ガチで地球をぶっ壊す話書きたくなったらどうするの?

書き上げなきゃ気がすまなくなったらどうすんのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

っていうわけよ

やっぱり、イデオンとマーズを最初に思い出すな。何? こんなの考えること自体、不謹慎だとっ。それなら貴志祐介の「新世界」でも読んどけ。人類が皆、地球を壊せる能力を持った未来の作品だ。

新世界より」だっつってんだろうがああああああああああああああああああああ

つーかあれ全員そうなのか?

鏑木肆星クラスバケモノがそうだって話じゃないの?

ブコメ返信流行ってるんですか。最終兵器彼女は最後に世界が終わっていたような

これ流行ってんの?

だいたい皆当たり前にこんなことやってるもんだと思ってたけど

増田の読みたい話を増田自身の手で書いてみるのも一興なのでは?

結局のところ行き着く先はそういうとこなのね

先行者エヴァンゲリオンてMAD動画がそんなだった気がする

語呂はいいよね語呂は

『地球になった男』が増田のご希望に寄り添うかと。。てか、、宇宙・地球破壊テーマ小松左京は不可避

あのおっさんって日本で一番成功した職業SF作家なんだろうなとは思う

あと小松左京不可避って書くとお経の一節みたいね

岸和田博士はぶっ壊してたか。あと、TOP2は身内のせいで未遂か。

やっと返信終わったあああああああああああああああああああああああああああ

けどまだこの後も続くんだよなああああああああああああこれ

坂本真綾沢城みゆきがまだ若かったって思い出が残ってる

おいおいなんでドラゴンボールがないんだ。魔人ブウが粉々にしたよ。月は二回ぶっ壊れてるしナメック星もぶっ壊れたし惑星ベジータもぶっ壊れた。

地球以外の星がガンガンぶっ壊れればいいってもんじゃないんだよ

つーかそこじゃないんだよ

よく読めと

面倒くさいだろうがああああああああああああああああああああああああ

ドラえもんも地球爆破しようとしてたね。あとこの形式なら人力検索のほうがあってる気がする。

人力検索かしこまってこんな頭のおかしな事を訊けというのかあああああああああああ

そんなのを受け入れてくれるほど温かみのある場所なんですか?

ワールドイズマイン(出てた)

出てるんだわ

太陽さんが着々と地球引き寄せて滅亡へのカウントダウンが続いてるよ。フィクションじゃないけど。

何億年先だよ!

つーかほんとにそうなのか?

シドニアの騎士」だと壊されるし、壊された後の話なんだよなぁ

あれもあれで面白いと思うよ

その手のは売れないからなかなかかかれないよな

商業ではそうなんだろうねホント

タイトー

ゲーム会社がどないやねん

文字通り、地球を丸ごとぶっ壊す物語です

徹夜で全レスとかするもんじゃないわ

この条件ならなるたるかな?と思いつつ読んだら「鬼頭莫宏ってすぐ人間グチャグチャにしよるイメージあるからなぁ」で全生物根絶やしにしたいのに人間グチャグチャはダメなのかと思いました。あと英語読めるのが意外

好き好んでグロい描写が見たいわけでも好きなわけでもないんだよ

やっぱそういうのって精神的に結構くるしね

あと英語は予想通りあんまわかってねーよ

クロームの全文翻訳機能の力を思いっきり借りてるし

とりあえず増田が面白い(作品回答できなくてごめん)

面白がってくれるんならそれでいいよ

さみだれが愛されてるのはわかった

作家冥利に尽きるだろうな

続き

http://anond.hatelabo.jp/20140615175002

集計結果

http://anond.hatelabo.jp/20140617180750

2014-04-28

五分でわかる日本SF作家クラブ大森望20年間を読んでの疑問

●五分でわかる日本SF作家クラブ大森望20年間の疑問

http://anond.hatelabo.jp/20140428040704

を読んだのですが、

SF評論家巽孝之、そしてその妻であり同じくSF評論家小谷真理の2名は、反対しただけでは

会則に従って、3分の1の反対の数には足りないと思います

日本SF作家クラブ 名誉会員+一般会員で、239人でその3分の1は、79人います

それと

ちなみに、賛成派、反対派ともに議論は公明正大、告知も投票クリアーで工作の余地のないものでした。そこは誤解のないよう。

事務局会長の苦労計り知れず。お疲れ様でした。

SF作家クラブの退会も視野に入れています: Takano's diary

http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/sf-8cb5.html

上記の内容とテクスチュアル・ハラスメント裁判以外にも、大森氏の過去の言動で79人も反対する

理由が会員以外は皆目見当がつかないです。

http://anond.hatelabo.jp/20140428040704

大森望氏が替え歌作成に関わっていたのは誤解だったという書かれているわけだが

誤字「という書かれて」→「と書かれて」

瀬名ブログ記述によると

大森から訊いたところでは、確かにその宴会には参加したが、替え歌をつくった人々とは席が離れており、替え歌づくりにはまったく関与していなかった

ということなので、替え歌を載せて解説するなら、ここもあっさり済まさずにきちんと書いておくべきでは。

SF作家クラブ」の揉め事なのにSF作家には全然関係ない(むしろ作家さんらがとばっちり食ってる)って状況が、なんかもうSFファンとしては悲しいっす。

http://anond.hatelabo.jp/20140428040704

これまた炎上に火を注ぐだけのまとめブログ並みに誤解を煽る文章。ちゃんと裁判山形浩生が負けて小谷側が勝訴したとまで書きなさいよ。

そんなテクスチュアル・ハラスメント裁判なんて言われても知らんよという人のためにざっと説明すると、評論家翻訳家野村総研研究員である山形浩生氏が97年に出版された『オルタカルチャー 日本語版』の中で

そもそも小谷真理巽孝之ペンネームなのは周知で、ペンネームなら少しは書き方を変えればよさそうなもんだが、そのセンスのなさといい (名前が似ているとか年代が同じとか、くだらない偶然の一致を深読みしようとして何も出てこないとか)、引用まみれで人を煙に巻こうとする文の下手さといい、まったく同じなのが情けないんだが、まあこれはこの種の現実から遊離した似非アカデミズムに共通した傾向ではある。

こんな文章を書いた結果、訴訟され裁判にまでなったのである



これだと裁判仕掛けたほうを馬鹿にする文章だが、そんなことはない。裁判になる前に何の対応も取らなかった山形浩生馬鹿なだけ。

あと大森望SF作家クラブに入れないってのは、東野圭吾直木賞落選し続けたみたいなのと同じような「ネタ」でしょ。何かマジギレしてる外野が多くて引く。

五分でわかる日本SF作家クラブ大森望20年間

トラバで指摘を受けたので一部修正&追加

大森望氏が日本SF作家クラブに入会を拒否られ、それを契機に一部の作家クラブを退会していることが話題になっている。

日本SF作家クラブ大森望氏の入会を拒否→そのことに不満を持った作家が一斉に退会を表明

http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52095403.html

大森望氏といえば、文学賞メッタ斬り!であれやこれや言って文壇からの顰蹙を買ったり、清涼院流水デビュー時に本の帯に「新本格最凶のカードミステリ幸福時代に幕を引く」と書いて真面目なミステリファンの不興を買ったり、このミス匿名座談会作家たちから反感を買ったりと、あまり買うべきじゃないものばかりたくさん買い集めているが、しかしそれでも彼がSFにもたらしてきたものは大きい。

人気作品翻訳創元SF短編賞審査員、描き下ろしSFアンソロジーNOVA編纂、そして小松左京賞落選した伊藤計劃氏や円城塔氏をデビューさせる手助け。

どれをとっても重要仕事であり、冬が去りSFの夏が来てると言われて久しい昨今だが、その盛況っぷりに彼が一役買っているということを認めない人間はそう多くあるまい。

こうしてSF業界に多大な貢献をしている大森氏だが、不思議なことにSF作家クラブには所属していない。

SF作家クラブというぐらいだから作家以外は入会できないのかと思いきや、このリストを見ればわかるように、翻訳家批評家編集者など作家以外の人間も多く所属している。

では、なぜ大森氏が入会していないのか?

というのが一部にとっては長年の疑問、そして一部にとっては暗黙の了解だったわけなのだが、昨年末その暗黙の了解を打ち破ってしまったのが元日SF作家クラブ会長瀬名秀明氏だ。

瀬名秀明会長クラブ運営方針に関して、事務局人間と上手く折り合いがつかず会長職を辞任し退会することになったのだが、その際に自身のblogであまり世間一般のSFファンには知られていない事情を公開した。

2013年の終わりに際して(その2): 瀬名NEWS

http://news.senahideaki.com/article/383854699.html

ここで瀬名会長は、大森氏を嫌っているクラブ会員のA氏とB氏の強硬な反対により、大森氏が1992年に入会推薦が却下されていたことを明らかにした。

けど、そのA氏とB氏って誰なの? 僕子供からX-MENの爛れた人間関係は熟知していてもSF文壇人間関係とかよくわからないよ~

と思っていたら、数日後、上のエントリに登場した友成純一氏のメールを受け取り、A氏とB氏がSF評論家巽孝之、そしてその妻であり同じくSF評論家小谷真理であることが晴れて明らかになった(知ってるやつは皆知ってた)。

2013年の終わりに際して(追記): 瀬名NEWS

http://news.senahideaki.com/article/384310771.html

そして、そうしたねちょねちょした因縁の背景には、テクスチュアル・ハラスメント裁判があると作家高野史緒氏は書いている。

SF作家クラブの退会も視野に入れています: Takano's diary”

http://takanodiary.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/sf-8cb5.html

そんなテクスチュアル・ハラスメント裁判なんて言われても知らんよという人のためにざっと説明すると、評論家翻訳家野村総研研究員である山形浩生氏が97年に出版された『オルタカルチャー 日本語版』の中で

そもそも小谷真理巽孝之ペンネームなのは周知で、ペンネームなら少しは書き方を変えればよさそうなもんだが、そのセンスのなさといい (名前が似ているとか年代が同じとか、くだらない偶然の一致を深読みしようとして何も出てこないとか)、引用まみれで人を煙に巻こうとする文の下手さといい、まったく同じなのが情けないんだが、まあこれはこの種の現実から遊離した似非アカデミズムに共通した傾向ではある。

こんな文章を書いた結果、訴訟され裁判にまでなったのである

これだけだと、大森望関係ないじゃんと思われるだろうが、違うのだ。

これはSF関係者以外にはあまり知られていないのだが…………

山形浩生というのは実は大森望のもう一つのペンネームなのである









嘘です!

いや、この文章の前に山形氏は

(「山口さんちのつとむくん」のメロディーで:)

巽さんちの小谷真理

このごろすこーし変よー

どーしたのーかーなー?

日本コスプレ論じても

エヴァンゲリオン語っても

いつも言うこたお・な・じ

「それはね、レイプされているのよ!」

つまんねーなー

という替え歌歌詞を載っけており、この歌詞を一緒に考えたのが大森望氏だとされていたわけである

裁判の具体的な内容を、より詳しく知りたい人はこちらをどうぞ

オルタカルチャー日本版事件判決(事件の判決文)

http://www.law.co.jp/cases/ocj.htm

15年目のテクスチュアル・ハラスメント(事件に関する小谷真理氏のエッセイ

http://inherzone.org/FDI/ms_kotani_contents1.html

というわけで、例の裁判の全貌未満以上(事件に関する山形浩生のまとめ)

http://cruel.org/trial/

もっとも上でも紹介した瀬名秀明会長blogによれば、大森望氏が替え歌作成に関わっていたのは誤解だったという書かれているわけだが、

※追記ここから

大森から訊いたところでは、確かにその宴会には参加したが、替え歌をつくった人々とは席が離れており、替え歌づくりにはまったく関与していなかったとのことであった。

現場にいることはいたらしい。追記ここまで。

さて、ここまで読んだの方々の中で上記の文章におかしな部分があることに気づいた方もいるかもしれない。

山形浩生氏がテクハラ事件を起こしたのが97年。大森氏が最初に入会を断られたのが92年。

…………タイムスリップが起きてる!

身内の確執にも時間移動! さすがSF文壇だ!

というわけではなく、やはり先ほど紹介していた瀬名秀明会長blogをちゃんと読めばわかるのだが、大森望氏と巽孝之氏にはテクスチュアル・ハラスメント裁判以前からの軋轢があったわけである

私の印象では、A氏はかつてある文章によって大森氏にプライドを傷つけられたと強く感じ、大森氏を嫌うようになった。時が経ってもその態度を覆すことは、後のご自身のプライドが許さなかった、ということだと思っている。若いころの大森氏がやんちゃで、問題のある発言をしていたことは事実のようであり、そのことはご本人もいまは反省されているようだ。

ふむ。

こんなゴシップをまとめた匿名の文章などを読む下世話な貴方であれば、当然大森望氏が何を書いたのか気になるだろう。

その内容がこのまとめに書かれてある。

大森望単行本で削った巽孝之批判 - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/600937

正直大したことは書かれていない。

別のところでもっとひどいことを書いていた可能性もなきにしもあらずだが、とりあえず存在を確認できるのはこれだけである

たったこれだけである

四半世紀前に書かれたたったこれだけの文章が2014年現在まで尾を引き、ここまで色々なものがこじれているのだ。

何を買っても構いませんが、やはり他人の恨みなんてものは買うべきじゃないですな。はっはっは。

たったこれだけでここまで根に持たれるのだから、そりゃあ私だってこんなもの匿名で書くしかないじゃないですか

あくまで、これらのまとめは私がネット上で見つけたパーツを組み合わせただけのもので、人によっては別の真実が見えており、別の言い分があるのかもしれませんが、それらに関しては関係者さらなる暴露に期待しましょう。

そして、ここまで書いてきた私が大森望氏に言いたいことはただ一つ。

帯文にコメントを寄せる作品はもうちょっと選べや!

ぶく速 大森望の帯に騙されることを楽しみに 本を買っている

http://2chbooknews.blog114.fc2.com/blog-entry-914.html

あっ、それと第34回日本SF大賞特別賞受賞おめでとうございます

以上です、編集長

2014-04-26

円城塔本の雑誌の連載「書籍化までn光年」で取り上げた本のリスト

http://anond.hatelabo.jp/20140421200127

書籍化まで7光年 (2009年)

  1. アンドルー・クルミー 『ミスター・ミー』    「『ミスター・ミー』とドップラー効果恋愛小説
  2. ポール・オースター 『幻影の書』    「オースター百%の『幻影の書』と本のスカート
  3. ピエールバイヤール 『読んでいない本について堂々と語る方法』    「読んでいない本を語る方法と「特性のない本」」
  4. ジョン・クロウリーエンジンサマー』    「言葉の"ずれ"と物騒な本」
  5. 浅暮三文ぽんこつ喜劇』    「ひよこサクラ実験小説
  6. シュボーンロバーツ 『多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者』    「迷走と眩惑の理学タイトルの謎」
  7. David Flanagan 『プログラミング言語 Ruby』    「プログラミング言語小説屋」
  8. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「超絶馬鹿技巧小説『麗しのオルタンス』に隠された秘密
  9. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「数と音楽の秩序で作られた希代の小説
  10. ヒュー・ケナー 『機械という名の詩神』    「文学テクノロジー作家関係
  11. チャールズ・ストロス 『アッチェレランド』    「全編ボケ倒しのすごい奴」
  12. 多和田葉子ボルドーの義兄』    「『ボルドーの義兄』謎の276文字を追う」

書籍化まで6光年 (2010年)

  1. パウル・クレー新版 クレー日記』    「小説のような日記日記のような小説
  2. 中野美代子ザナドゥーへの道』    「多幸感に満ちた文字の連なり」
  3. ジャック・ルーボー 『麗しのオルタンス』    「『麗しのオルタンス』ジャック・ルーボーに直撃質問!」
  4. ミロラド・パヴィッチ 『帝都最後の恋』    「タロットにしたがって読むパヴィッチの本」
  5. ダンガードナーリスクあなたは騙される』    「現実小説よりハッピーなのだ!」
  6. ティーヴ・トルツ 『ぼくを創るすべての要素のほんの一部 』    「長い小説が書けない理由!?」
  7. 大野克嗣 『非線形世界』    「単純素朴なのになぜか伝わらない本」
  8. ジル・プライスバートデービス 『忘れられない脳』    「ジル・プライス忘却のない人生
  9. クラーク・アシュトン・スミス 『ゾティーク幻妖怪異譚』    「「そういう人」スミスが好き」
  10. スタニスワフ・レム 『泰平ヨンの航星日記』    「レムの欠番を埋めるのは」
  11. エミーリ・ロサーレスまぼろし王都』    「見えないものが見える瞬間」
  12. イヴィッド・レヴィット 『数式に憑かれたインド数学者』    「稀代の数学者架空伝記」

書籍化まで5光年 (2011年)

  1. ブノワ・デュトゥールトゥル 『幼女煙草』    「不穏さに満ち満ちた『幼女煙草』」
  2. スマイル・カダレ 『死者の軍隊将軍』    「不思議な国アルバニア戦争小説
  3. 高橋陽一郎 『変化をとらえる』    「数学教科書いろいろ」
  4. サイモン・シンエツァート・エルンスト代替医療トリック』    「代替医療に挑む議論の書」
  5. 辻原登 『闇の奥』    「辻原登は変である
  6. 柏野牧夫 『音のイリュージョン』    「聴覚だって騙される」
  7. マックス・ブルックスWORLD WAR Z』    「語り伝える書」
  8. ジェラルディン・ブルックスマーチ家の父』    「網目だらけ」
  9. グレゴリー・コクランヘンリー・ハー ペンディング 『一万年進化爆発』    「淡々進化中」
  10. イヴィッド・グラン 『ロスト・シティZ』    「見えない都市
  11. Federico Biancuzzi、Shane Warden 『言語設計者たちが考えること』    「言葉を作る人たち」
  12. A・R・ルリヤ 『偉大な記憶力の物語』    「無限記憶を持つ男」

書籍化まで4光年 (2012年)

  1. V・S・ラマチャンドラン、D・ロジャース=ラマチャンドラン 『知覚は幻』    「美の起源?」
  2. Charles Yu 『How to Live Safely in a Science Fictional Universe』(『SF的な宇宙安全に暮らすっていうこと』)    「ウーのくすぐり芸」
  3. マット・リドレー 『繁栄』    「人類は滅亡しない?」
  4. ウンベルト・エーコ 『バウドリーノ』    「エーコが好きだ!」
  5. Steven Bird、Ewan Klein、Edward Loper 『入門 自然言語処理』    「見えない辞書
  6. エットハミ・ムライ・アメド 『モロッコ食卓』    「信楽焼タジン鍋
  7. ピーター・ペジック 『青の物理学』    「青の見取り図
  8. クリストファーチャブリス、ダニエルシモンズ錯覚科学』    「見えないゴリラ
  9. 大沢文夫 『大沢流 手づくり統計力学』    「百円玉実験不思議
  10. トルケル・フランセーン 『ゲーデル定理――利用と誤用の不完全ガイド』    「ゲーデルさんごめんなさい」
  11. Mark Kac 『Kac 統計的独立性』    「数学者をつくる本」
  12. ロザリー・L・コリー 『パラドクシア・エピデミカ』    「矛盾と逆理の入門書

書籍化まで3光年 (2013年)

  1. レベッカスクルート 『不死細胞ヒーラ』    「ヘンリエッタ細胞
  2. ジョン・パウエル 『響きの科楽』    「宇宙人にあげたい本」
  3. 山田風太郎旅人 国定龍次』    「山田風太郎輪郭
  4. レニー・ソールズベリー、アリー・スジョ 『偽りの来歴』    「世界改竄
  5. Bruce A. Tate 『7つの言語つの世界』    「たくさんの言語
  6. 寺田尚樹 『紙でつくる1/100の世界』    「これは本です」
  7. アンソニー・ドーアメモリー・ウォール』    「非SF作家SF
  8. オリヴァー・サックス 『心の視力』    「サックスおじさんの症状」
  9. ダニエル・アラルコン 『ロスト・シティレディオ』    「読んでも未知の本」
  10. P・Gウッドハウスジーヴスとねこさらい』    「"ゆるさ"のシリーズ
  11. ヴィクトリアブレイスウェイト 『魚は痛みを感じるか』    「魚の痛みの判定基準
  12. イヴィッド・イーグルマン意識は傍観者である』    「傍観者法学

書籍化まで2光年 (2014年)

  1. ブライアンクリスチャン機械より人間らしくなれるか?』    「純正人間の奮闘記」
  2. Clifford A. Pickover 『The Math Book』    「数学的あれこれ250」
  3. トレヴァー・ノートン 『世にも奇妙な人体実験歴史』    「楽しい自己人体実験
  4. フリオリャマサーレス無声映画のシーン』    「幸せ本棚
  5. ジョセフ・オルーク折り紙のすうり』    「折り紙数学
  6. ニール マクレガー 『100のモノが語る世界歴史』    「大英博物館のモノ」
  7. 根上生也四次元が見えるようになる本』    「四次元練習
  8. トーマス・トウェイツ『ゼロからトースター作ってみた』    「トースターを作る男」
  9. ロベルトボラーニョ『2666』    「ボラーニョの奔流」
  10. ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』    「言語世界の見え方」
  11. D・マンフォード、C・シリーズ、D・ライトインドラの真珠』    「空海フラクタル
  12. V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』    「九つの美の法則

書籍化まで1光年 (2015年)

  1. 川添愛『白と黒のとびら』    「数学小説の融合」
  2. リチャード・パワーズ幸福遺伝子』    「純文とSF
  3. ロン・カリージュニア神は死んだ』    「真正突破短編集」
  4. ラウディアハモンド『脳の中の時間旅行』    「素朴に語る時間の話」
  5. Franco Moretti『Distant Reading』    「遠くから見る世界文学
  6. Lev Manovich『Software Takes Command』    「新しい思考の道具」
  7. デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』    「小説ではない小説
  8. シャロンバーチュ マグレイン『異端統計学 ベイズ』    「紛糾する統計学
  9. 内村直之『古都がはぐくむ現代数学 京大理解析研につどう人びと』    「数学という営み」
  10. Stanisław Lem『Summa Technologiae』    「レムの『技術学大全』」
  11. M・G・ヴァッサンジ『ヴィクラム・ラルの狭間世界』    「言葉より速く」
  12. 語り手 姉崎等、聞き書き 片山龍峯『クマにあったらどうするか』    「クマにあったら」

書籍化まで○光年 (2016年)

  1. ピーター・H・ディアマンディス、スティーヴン・コトラー『楽観主義者未来予測』    「未来は本当に暗いのか」
  2. ジェシーケラーマン駄作』    「いない、いない、の本」
  3. キャサリン・ゴヴィエ 『北斎と応為』    「歴史小説の書き方」
  4. 横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』    「色んな言葉が混ざる小説
  5. 佐久間保明監修、本庄千代編『しかけ絵本世界』    「四角な本の大革新
  6. エミリー・オスター『お医者さんは教えてくれない 妊娠出産常識ウソホント』    「経済学者出産育児論」
  7. クレイグ・モド『ぼくらの時代』    「オモチャ電子書籍
  8. Noam Nisan、Shimon Schocken『コンピュータシステム理論実装』    「コンピュータをつくる」
  9. マーティンガードナーガードナー数学パズルゲーム』    「人生を変える数学パズル
  10. ピーターメンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか』    「「読む」を考えさせる本」
  11. 遠藤侑介『あなたの知らない超絶技巧プログラミング』    「プログラミングロマン
  12. ベン・H・ウィンタース世界の終わりの七日間』    「世界の終わりへ続く日々」

書籍化まで△光年 (2017年)

  1. 奥修『珪藻美術館』    「ぞわぞわ感の境界
  2. マークチャンバーランド『ひとけたの数に魅せられて』    「ひとけたの数を語る本」
  3. ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク『生物はなぜ誕生たか』    「地球が生まれから歴史
  4. ライナー・クニツィアダイスゲーム百科』    「機械が作るゲーム
  5. ウンベルト・エーコプラハ墓地』    「史上最大の偽書の成立秘話
  6. ユーディット・シャランスキー『奇妙な孤島の物語』    「紙に書かれた五〇の島の物語
  7. 高野秀行『謎のアジア納豆』    「納豆とはにかみ」
  8. ロビンダンバー人類進化の謎を解き明かす』    「友達は二百人できません」
  9. アンソニー・ドーア『すべての見えない光』    「ドーア言語兵器
  10. ティーヴン・ウィット『誰が音楽をタダにした?』    「変化する音楽生態系
  11. 鈴木真治『巨大数』    「書くことのできない数」
  12. コマヤスカン新幹線のたび 金沢から新函館北斗札幌へ』    「視点がひっくり返る絵本

書籍化まで□光年 (2018年)

  1. まつもとゆきひろまつもとゆきひろ 言語のしくみ』    「言語のつくり方」
  2. 原武史政治思想史』    「物から読み解く政治思想
  3. マリオ・レブレーロ『場所』    「どこまでも続く部屋」
  4. 横山茂雄『神の聖なる天使たち』    「ディーとケリーの奇妙な運命
  5. ルシオ・デ・ソウザ、 岡美穂子『大航海時代日本人奴隷』    「記録に残されなかった者たち」
  6. 倉谷滋『分節幻想 動物のボディプラン起源をめぐる科学思想史』    「「発生」をめぐる学問歴史
  7. イチカワヨウスケ『野菜だし』    「レシピと伝達」
  8. 古賀弘幸『文字と書の消息』    「文字歴史の広がり」
  9. 赤野工作『ザ・ビデオゲームウィズ・ノーネーム』    「2115年のゲームレビュー
  10. 本山尚義『全196ヵ国おうちで作れる世界レシピ』    「世界196ヵ国の家庭料理
  11. フレット・スメイヤーズ『カウンターパンチ 16世紀活字製作現代書体デザイン』    「美しい活字への道」
  12. ジェニファー・ダウドナ、サミュエルスターバーグ『CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術発見』    「遺伝子編集の新技術

2014-03-08

伊藤計劃キリストを超えた。わけあるか。くたばれ。

<hopelessness>

これは、どうにもならない。

</hopelessness>

伊藤計劃は偉大な作家だ。

少なくともある程度本を読む人間にとって、彼の代表作、評価、 その死後の受賞歴を長たらしく記す必要がない程度には。どうしようもなく。

それゆえに、ある種の人にはその逝去を悼まれる死者として、またある種の人には越え難い壁として、

そしてある種の人々には華々しい装飾品として扱われる。

更に法人からSF業界に新しい息を吹き込む新鋭として、 また広告塔として。素材として。贄としてだ。

彼の最大の幸福早川書房との出会いである

小松左京賞を逃した『虐殺器官』が早川書房へと持ち込まれ、ハヤカワJコレクションとして発刊される。

本作の評価、また出版のうえでの編集者との出会い等がなければ『ハーモニー』が生まれることはなかっただろう。

彼の死後、同社より、関連書籍の刊行が相次いだ。 『伊藤計劃記録』をはじめとして、ブログ及び個人ページに書きためていた映画評、

同人雑誌への寄稿が次々と出版され、多くの読者たちの手に渡った。

『記録』の主な素材は短編小説のほか、彼のブログに重ねられた書き捨ての文章である。その時既に彼の文章は死者の書物として上書きされていた。

だが、それらの文はインターネット上といえ、確かに人に見せるために彼自身の手により発信されたものだ。公開できるものとして。自らの分身として。

豚はその皮を食い破り、腸を捕まえる。裂け目から沸きだした臓物の汁の一滴まで啜り続ける。 その餌を与えたのもやはり同じ、早川書房である

文庫化を機にベストセラーとなった『虐殺器官』には、解説という名の追悼文が録されている。

近しい知人のみに公開されたmixi日記に連ねられた彼のことばが、共有される感動の実話として金を集めていく。

豚たちにとってそれは飲み込まれるのを待つだけのコンテンツ喪失という名の欲望を満たすために在るただの肉でしかない。

彼の最大の不幸もまた同社との出会いであった。

現在ブックファースト新宿店では「伊藤計劃を超えろ!フェア」が実施である

新宿駅から西口方面に足を運んでみれば、きらびやかなポップ体の横断幕がきみを出迎えてくれる。

並んでいるものを見れば何ということはない、ただの新人博覧会だ。

ただの博覧会であるからこそ、彼の名を据える必要がどこにあるのだろうと考える。

それは書店を出て左手に曲がれば見える、マクドナルドの壁に張られた新作商品広告

プリンタ限界まで引き延ばされた少女たちの、血色の粘膜をめいっぱいに広げ、バーガーかぶりつこうとする笑顔と何も変わりはしない。

意味など最初からない。それは羽虫たちを惹き寄せるだけのためのただの明かりだ。

...そんな「人間意識」だけが死んで、自分のように振舞う要素だけが

言うなれば魂なきコンテンツけが生き延びてゆく。

これこそまさに、煉獄というやつなのではないか。

「From the Nothng, With Love.」(『The Indifference Engine』(ハヤカワ文庫JA)) P.254

伊藤計劃はこれからコンテンツとして生き続ける。言及は絶えず続き、没後の節目を迎えるたびこのような商業作戦は行われ続けるだろう。

「彼の本が」ではない。「彼が」でもない。そこに掲げられるのはもはや彼ですらない、幻想としての"伊藤計劃"だ。

"それ"は新刊をさばくための道具だ。士気を煽るための墓標だ。いつでも痛みを味わえる、簡単で都合のいい薄っぺらい擦り傷だ。

またはただの便利な、ブログツイートの空白を「かんがえさせられましたにっき」で埋めるための装置だ。

伊藤計劃の『虐殺器官』『ハーモニー』といった大天才の大傑作があって、以後立て続けに批評家レビュワーによる伊藤作品を踏まえた社会評が発表されて、

あーやべーSFスゲーじゃんめっちゃ社会語れんじゃん、俺が社会語れんじゃん!といった風潮ができて。

虐殺文庫版が10万部を超えるベストセラーになり、SF野郎のみならず意識高い学生たちもここぞとばかりに殺到し、

ぼくのわたしの社会評を発表する最高にダルい場所ができあがった。あー気持ち悪い。

彼らにとっての社会はそこで閉じている。「知っている」「考えている」ところを「他人に見せる」ことで完結している。

から少しでも話が小難しくなればWikipediaさえも読み通せはしない。

参考文献などページ数の無駄しかないと思っている。

ただ彼を善く語ることで自分を見せることしか考えていない読書人を殺せ。

売れる本を売れるときに金に換えるためだけに存在するキャンペーン書店を焼き倒せ。

故人をコンテンツフォロワーを増やし、友達にくだらない話をすることばかりしか頭にないソーシャルクソ野郎を排除しろ

創作物に死の匂いを振りかけて、クソ野郎のための新しい餌の在処を振りまくクソ書房はおとなしく無個性ライトノベルでも出していればいい。

死者の日記帳よりよっぽど健全だ。

派手な色彩の建物はまかりならん、と誰が法律で定めたわけでもないというのに、そこに広がっているのはひたすらに薄味で、

何の個性もなく、それゆえに心乱すこともない街だった。

どこまでも、ひたすらに、河の両岸を果てしなく。

彼らの漬かった沼を満たす泥は金だ。あるいは承認の欲望だ。

社会的であらねばならないこと。そのポージングが直結する意識下、無意識下のスタンドプレイ同調圧力強要

彼が稚拙ともいえる比喩で、『ハーモニー』の作中、あからさまに批難したのはこのやさしさの窒息ではなかったか

取り合う手と手に首を締められるその苦しさではなかったか

虐殺器官』に描かれた偽りの平和主義破壊に、お前は何も思うところは無いのか。

自分が何を読んだのか、何に心を動かされたのか、少しでも彼の書いたもののことを思うなら、WiFi電波オフにしてもう一度考えてほしい。

墓の上のワルツを今すぐにやめろ。

目障りでやかましいステップを停止しろ

お前は何ひとつ自分の頭で考えちゃいない。

彼は神ではない。

彼は救世主ではない。

お前を輝かせるための装飾品ではない。

お前はお姫様ではない。

ただの惨めで愚かな豚だ。

歌って踊るだけのこの世の屑だ。

臭い口を閉じろ。

キーボードを叩き割れ。生きる資格など無い。

彼が評価されるべき理由は「死んだから」ではない。

生きて、素晴らしい小説を書いたからだ。

ブックファースト新宿店様ではただいま「伊藤計劃を超えろ!」フェアを開催中です!

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恥じろ。 醜い。

2014-01-30

小川一水の「あともう一歩」感を考える

刊行中の「天冥の標」、めちゃくちゃスケールデカ人類年代記です。「導きの星」の5倍くらい(感覚)。巻ごとに世紀がかわる仕様ですから壮大。これがねえ、ガワを見るとすげえおもしろそうだし、実際おもしろいっちゃーおもしろいですけど………なんかこう「あともう一歩欲しいなー」感がこびりついて離れない。こんなにも壮大な作品舞台なのに、壮大なスケールで描かれた書割のように見える瞬間があって、この感じはいったいなんだろなーってずっと疑問に思ってました。

連接小惑星に人工重力を発生させてその上に首都がある宇宙国家とか、地球上のあらゆる生物を生きたままサンプル保管している巨大宇宙船とか、宇宙空間でも死なない種族がつくった脅威の軍艦とか……あんまこう、実感として想起されない。へーって思うくらい。イゼルローンの難攻不落な印象であるとか、地球とはあまりにも異質な惑星フェアリィの土壌とか、そういう圧倒的生々しさ、存在感に欠けているのが「天冥の標」における大きな泣き所であるように感じます

いまのところ出色は4巻。SFにおける未踏の地へのアチーブメントが本当にすごい。このテの設定はむしろエロゲーで使い古されたシチュなんですが、そんなエロゲ設定を本家SF作家SFにしてしまったのが面白い。本当に素晴らしい仕事だと感じました。シリーズ全体の印象でもこの巻は群を抜いています。おそらく圧倒的にキャラクター小説しているせいなんだと思いますキャラクターが動くことによって舞台装置が説明され、読者の目線もまたそちらのほうに向かうというのがうまく働いているように見受けられました。

イゼルローンの存在感とは、巧拙さまざまな将官攻略こころみては散ってゆく描写に基づいてますし、惑星フェアリィの不気味さも、謎空間にとらわれ苦悶する深井中尉や、超理不尽に片腕をうしなう従軍記者といったキャラクタの立ちふるまいによりますキャラクタ存在は、キャラクタ小説以上にSFでこそ必要不可欠であると感じます

こうしてみると、「天冥の標」が慢性的に欠いている要素とは、銀英におけるヤンやラインハルト雪風における深井零やブッカー少佐、すなわち「読者が感情移入してくれる魅力的なキャラクタ」ではないかと思うのです。ノルルスカインは味わい深い造形だが脇役すぎる。クロニクルの辛い所でしょうねー……。魅力的なキャラが動きまわって舞台に彩りが添えられることが少ないせいか、どうにも世界観が書割的に見えてしまう。ほぼ名前が出ただけの黒色中国サンタクルスクリオーリョイスラム巡礼艦隊などの勢力に至ってはまず何者なのかもよくわからんし、7巻にてアイン喪失を嘆いているシーン、本来ならものすごいカタルシスが生まれるはずなのに、感情移入がないのでそんなにパッとしなかった。まあ意味は分かるけど…っていう。うーん。

ところで小川一水作品の暫定第一位はまずまちがいなく「時砂の王」だと思います。遠未来弥生時代リンクしてゆく物語で、著者いわく「もともと中編にする予定だったのが長編サイズになった」という話。全体的にすっきりした流れでムダがまるでない。よくある舞台設定なんですけども、Oも卑弥呼ものすごい心に残っていて、俺大好きです。「あと一歩」感なんてまるで無くて、すべてが完璧に見える。次点は「老ヴォールの惑星」かなー。中編。やはり余分な要素をこそぎ落としたシャープさがあります。どうも小川一水もっと面白くなる文章量って、中編くらいじゃね? って気がしてなりません。

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