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はてなキーワード: 教養主義とは

2024-03-04

教養について勘違いしている人が多すぎる

教養がどうの、古典がどうのと話題になっているけど、正直教養を身に着けて役立つかどうかなんてなんの役にも立たない。それが勘違いの原因。

教養本質は「自分と同じ範囲に興味関心と知識があるかを判定するチケット」ってことだぞ。

まり前提となる知識をどれぐらい共有してるかを判定する装置だ。

例えば雑談の中で「お前それwwwこち亀の『どれもおなじじゃないですか』みたいなヤツだよwww」っていって相手に伝われば「あぁ、コイツこち亀ネットミームに最低限は強いんだな」って判定できるからそっち方向の語彙をつかったりネタを振ったりできる。

からなければそういう話は使えないなってなる。

そういうものの判定装置なわけ。だから漫画でも古典でもアニメでも教養があると言っていい。

ただし、いわゆる『教養』ってのは戦前高等学校由来の「教養主義」に基づくものから話がややこしいわけ。

こいつらはエリートだったからやたらと古典外国文学に詳しかった。だからそういうのに精通しているのが「教養」だと誤認された。

でも本質はさっき言った通り「自分と同じ範囲に興味関心と知識があるかを判定するチケット」だから高等学校エリートガキの間限定教養古典外国文学だったわけ。

それを理想化してしまったのが間違い。

から教養かいってマウントをとるヤツは無視していい。

一方でいろんな人とコミュニケーションをとってみたかったら広く文化学問を齧っておいた方がいい。それが結局「教養」になるだろう。

2024-03-03

追記あり教養って文化資本に恵まれた奴がマウントを取るための道具だろ

文化資本ガチ勢ガチ勢同士でつるむためのチケットしかないだろ。くだらねえよ。意味ねえじゃん。

教養なんてあっても幸せになんてなれないし、むしろ邪魔であるだろ。

自分で言うのもなんだが、俺にはかなりの教養がある。つまりお前に意見をするチケットがある。こんな話は反吐が出るから詳しくは言わないが、文系理系文化芸術などなど、どの点をとっても俺の教養パワーにはほとんど隙がない。なぜ隙が無いのか?文化資本に恵まれいるからだ。

どうして俺が反吐を出しつつも、こうして自分教養があることを声高に主張するのかというと、教養のあるみなさん(笑)教養の無い人の意見を聞いてくれないからだ。

教養のある皆さんにもよく考えてほしいんだが、教養のある奴が、教養のある故に幸福になっているところを見たことがあるか?

無いよな。

教養があって幸福なやつは、持ち前の向学心によって身についた職業に関する専門的な知識と、持ち前のハピネスパワーゆえに幸福になっているのであって、教養のもののおかげで幸福になっているわけではない。

毛沢東教養があるのに狂った

毛沢東の家には70万冊の蔵書があったらしい。全部読んだわけでは無いだろうが、それにしてもドン引きするほどの読書家だと伝えられており、頭も死ぬほど良かった。

だが毛沢東イカれた思想に傾倒して人間不信をこじらせて中国人を殺しまくった。世界で最も多くの人を殺した人間だ。

「狂う」なんて、教養さえあれば防げそうな不幸ランキング第一位なのに、毛沢東は狂ってしまった。むしろ当時はインテリほど共産主義に傾倒して狂っていた。

毛沢東が不幸だったのかは知らないが、ああはなりたくないのは事実だ。

「正しい教養」「真の教養」という言葉無意味

毛沢東は「偏った教養」「正しくない教養しか持っていなかったから狂ったのかもしれない。確かにそれは事実かもしれない。

「正しい教養」「真の教養」があれば毛沢東みたいにならないで済むのかもしれない。

教養にこだわる人は、なぜだか知らないが、それが真の教養なのかどうかに異常にこだわる。実際、この記事にも「お前がこの行で言ってるそれは"真の教養ではない"」といったコメントがいくつもつくだろう。俺は彼らのことを"真の教養おじさん"と呼んでいる。

だが、じゃあ「正しい教養」「真の教養」とは誰がどうやって決めるんだ?お前が決めてくれるのか?それともなにか権威のある人や集団が決めるのか?

お前や、あるいは"権威のある人や集団"が毛沢東ではない証拠はどこにあるんだ?

よりよく生きるために「正しい教養」が必要なのに、「正しい教養」が何なのか決められないのだとしたら、それはもう教養無意味だと言っているのと同じだろ。

原爆開発は、人文知や、宗教や、教養が、科学暴走を止められなかった好例として解釈されることがある。

オッペンハイマーは、教養があれば原爆開発を思いとどまれただろうか?そんなわけはない。そもそも、彼に教養がなかったという見方が間違っている。彼はアメリカ政府に選ばれた世界有数の天才で、優秀な科学であると同時に優秀なリーダーでもあった。少なくともお前よりは教養があっただろう。

原爆を作ってしまったオッペンハイマーには教養があった。もちろん「真の教養」は持っていなかったのかもしれないが、「真の教養」が何なのかは誰にも分からない。

教養があれば狂う可能性を減らせる」はお前の妄想

すると、今度は「教養があるからといって狂わないわけではないが、教養があれば狂う可能性を減らすことはできる」みたいな反論が帰ってくるかもしれない。

では、教養があると狂う可能性をどのくらい減らせるんだ?データはあるのか?「可能性を減らせる」などと主張するのであれば当然根拠となるデータ必要だと思うが、お前は示せるのか?俺は示せない。

世の中を見渡すと、むしろインテリこそ狂ってるイメージすらあるだろう。芥川龍之介なんて、インテリからこそ狂ってしまったとしか思えない。

教養でも幸福だし、教養があっても不幸

逆に、無教養な人のことを考えてみよう。日本国内にいる、高校を出てすぐに就職し、1年に1冊も本を読まないし、音楽も聞かないし、美術館にも行かない人のことを考えてほしい。

彼らは必ずしも不幸だろうか?そんなわけないよな?

そもそも地球人ほとんどは無教養だ。恐らく90割は、日本の水準で考えれば完璧な無教養だと言って良い。海外に行けばわかるが、先進国以外の国民は驚くほど無教養だ。

世界の成人の識字率は80割ほどだと言われている。20割は文字すら読めない完膚なきまでの無教養だ(真の教養おじさんに言わせれば、文字が読めなくても真の教養のある人はいるのかもしれないが)。

俺やお前が想像するような「高い教養のある人」は、この地球におそらく1%もいないだろう。では、地球人の99%の無教養な人は、不幸な人生を歩んでいるのだろうか?

そんなわけはない。彼らもそれなりに幸福日常を生きている。家族と談笑し、仕事でそれなりに人望を得て、休日は近所の人と茶を飲んだりして過ごしている。

教養で不幸な人も確実に存在するだろうが、無教養幸福な人もそれと同じくらい確実に存在している。

教養が無いからといって不幸になるわけではないし、教養があるからといって幸福になるわけでもない。では、この教養という奴には、何の意味があるんだ?

教養があっても豊かになるとは限らない

次に、「教養があると生活が豊かになる」と主張してくる奴が現れる。これを言われると俺も弱い。割りと一理あるからだ。

よく聞くのは、「石の名前がわかれば散歩をしているだけで楽しい」のような意見だ。

リンゴを見たとき連想する単語の違いが頭の良し悪しで決まるとする極めて不快漫画を、お前も見たことがあるだろう。内容は極めて不快だが、一理も無いと言えば嘘になる。

だが石の件は、実は因果が逆で「散歩していても楽しいから」「石の名前がわかる」ようになった可能性を否定できていない。散歩楽しい人は何も知らなくても散歩楽しいのではないだろうか。逆に、石の名前はわかるけど散歩が楽しくない人だって大勢いるわけだ。

また、石の名前がわかるようになったことで損なわれる感覚について議論していない点も問題だ。石の名前がわかることは、石の美しさを楽しむ上で本当に必要ことなのだろうか?

さらに、教養を身につけることに使ったリソースで別の楽しいことができた可能性についても議論していない。

勉強が得意なお前は貴重なリソースを使ってでも石の名前を覚えたほうがコスパがいいのかもしれないが、石の名前を覚える時間で、Youtubeで猫がチピチピ言っている動画を見たほうが幸せになれる可能だってあるだろう。石の名前を覚えずに今を生きることがそれほどコスパの悪いことなのだろうか?

教養があると生活が豊かになる」という意見は確かに一理ある。認めてもいいと俺は思っている。だが、それほどの効果は無いのも事実だ。

教養があれば幸福になれるかどうかはお前にはわからないし、俺にもわからない。もちろん真の教養おじさんにもわからない。

結局、教養文化資本ブルジョワ権力を維持するための道具にすぎない

結局、教養なんて意味ねンだわ。

あるのは意味じゃなくて、生き方だよ。教養のある生き方と、教養の無い生き方があるだけだ。この2つの生き方に、良い悪いは一切ねンだわ。

教養のある奴は教養のある奴としかつるまないし、無い奴は無い奴としかつるまない。例外はあるだろうが、基本的にはそうなっている。

なぜなら、教養があるやつは常にマウントをとって教養の無いやつを差別するからだ。

この投稿にも「お前は無教養、なぜならこの行でこんなことを言っていて、この発言はお前の無知から来ているからだ」みたいなコメントがたくさん付くだろうけどさ。

そういうコメントこそが、文化資本ブルジョワのお前が、文化資本力に劣る人間差別してる一番の証拠だろ。

からさ、文化資本ブルジョワのみなさん。みなさんは、文化資本に恵まれ地域・家庭・社会遺伝子に生まれてよかったですね。

近くに図書館があって、美術館があって、あるいは美術館に行く金を親が出してくれて、親が音楽を聴いていて、良い先生に恵まれて、親が大学授業料を出してくれて、あるいは奨学金情報アクセスする手段に恵まれて、大学が家から近くて、あるいは一人暮らしをするガッツがあって、あるいは大学に行かなかったのに向学心があって、毎日勉強するやる気と健全精神健康な肉体に恵まれて、専門科目以外を勉強する余裕があって、良い友人に恵まれて、教養をたくさん蓄えて文化資本階級になれてよかったですね。今日もお得意の教養を使ってたくさんマウントを取りましょう。

ほらな

自称教養人のコメントなんてこんなもん。本人は教養を身に着けたと思っていても、この程度のコメントしか出力されねンだわ。

いまから晒す教養一家言ある彼らが、より多くの、より質の高い"真の教養"を身につけたとしよう。彼らはもっとマシなコメントができるようになるだろうか?俺はNOだと思う。彼らのコメントこそが教養無意味さを立証している。

俺がチケット持ちではないことを指摘するコメント一覧

acridian 文字扱う仕事してる人間から見るとかなりらひどい文字の打ち方してる。blueboy氏くらい原稿整理してみてくれ/ほんとに教養あるなら教養にスキがないとか口が裂けても言えんだろ…

→俺は本文で「ほとんど」隙がないって書いてあるよなwなんでそこを切り取ったの?日本語も読めないのにチケット持ってるフリすんなよ。文字を扱う仕事をしてる人間のacridianさん、「かなりらひどい」って何ですか?こっそり編集するなよ。俺の文章はひどくて、「文字扱う」「打ち方してる」「ほんとに」は酷くないのか?blueboyが誰なのか知らんが(そいつを知らないとここではチケットが発行されないのか?)まあなんだ、お前もblueboyを見習えよw

n_y_a_n_t_a 教養のない人の意見

itotto 教養なさそう

jkob 特に教養らしきものを感じない文章だった。教養の有無で狂ったとか狂わないとか幸福とかそうでないとか何が言いたいのかよくわからない。

takashi0314 教養がある人の文章には見えないなぁ

真の教養おじさんのコメント一覧

grdgs なにが教養に含まれるかでなく、教養定義根本的に狂っている増田教養があれば狂わないとお前らは言っている!と狂うゆえに狂った藁人形をこさえている。

→これ言い方を変えただけで"真の教養おじさん"と言ってることは同じだよね。定義が狂ってると言うなら、お前がまず定義を示せよ。そもそも教養などというふわっとしたもの定義可能だと思ってる時点でヤバいけど。

toratsugumi 教養ってなぁ、理解力レンジを広げて、楽しめるコンテンツを増やす背景情報かつ前提条件であって、別にマウントを取る手段ではないぞ?第一、こっちから乗りに行くのではなく、向こうが勝手に下に潜り込むのだ。

→これもそう

frothmouth 衒学教養はまた違うんじゃないかな/個人的には教養を身につけるために学ぶよりも、好きなことをやっていたらある種の教養も身に付いた、方が好きですね

衒学教養はなにがどう違って、この2つはどのように定義されるのですか?その定義は誰が考えたもので、なぜその定義が正当だと言えるのですか?これに答えられないなら真の教養おじさんと言ってること同じだよね。

cider_kondo 本当に教養あったら「80割」みたいなあからさまな釣りは恥ずかしくて入れらんないと思うぞ…/教養主義って「無学でも古典良書の組織的読書人格陶冶できる」という信念のことで文化資本をむしろ否定する思想だよな

→そのまんまの「真の教養おじさん」で草。で、古典良書にはどのようにアクセスするのですか?無学で、本を読むのが苦手で、あるいは怠惰で、近くに図書館が無く、放課後は寝たきり老人の介護をしないといけない彼らは、小難しい古典良書をどのようにして読むのですか?

アホすぎて話にならない主張一覧

教養がないとこうなっちゃうことを身をもって証明してくれてるのかな?

aquatofana クメール・ルージュへようこそ。/それでも共産主義者が「既得権益者」を排除しようとするのは筋が通ってなくもないのだが、こういうこという奴ってたいてい根拠のない反共産・反社民主主義なので手に負えない。

→え、どゆこと(笑)俺は本文中で毛沢東のやったことを「狂っている」と完全に否定したし、教養があるやつを殺せなんて一言も言っていないよね。大丈夫?書かれていないことを読み取ろうとするのは教養うんぬん以前に、なんか見えちゃいけないものが見えちゃってるだろ。最近クメール・ルージュを知って、つい使いたくなっちゃったのかな?カンボジア歴史に興味を持ってくれてありがとね。あと「ようこそ」は草。

tamasuji 下らなくて意味がないと言いながら「俺には教養がある」とアピールするのが意味不明で面白い。 あとで消す

→え、本文1文字も読んでない人?チケットがあることを示さないと君たちは話も聞いてくれないだろ?だからチケットを持っていることを示した上で、チケットチケット以上の意味がないことを説明したんだが、どこが意味不明なんだ?あ、あとで消す必要はないですよ。

Kouboku 毛沢東は狂っていない。大躍進も文化大革命も自己権力維持のためにやった。手段の是非はともかく、狂って起こしたわけではない。文章読んだけど、多分増田みたいな人こそ毛沢東に傾倒すると思うよ。

→保身のための合理的な行動だったとしても手段が狂ってるんだから狂ってるんだろうよ。自分利益になるんだったら人を殺していいのか? 「毛沢東に傾倒すると思うよ」わたし毛沢東に傾倒しておりません。

amunku 長い。私は教養があるから幸せなんじゃなく楽しいから教養を積んでる。勉強するのがこんなに楽しいなんて、なぜ中学の時にわからなかったんだろう。増田教養はあるが視野共感力が無い典型的器用貧乏なんだろな

→「なんで中学の時にわからなかったんだろう」この理由がわからないのが答えなんじゃないですか?勉強するのが楽しいかどうかはホルモンの量で決まって、お前は成長にともなってホルモンが増えたんだろ。成人するとホルモンが多くなる遺伝子を持って生まれてきて、よかったですね。

restroom 文庫本新書ぐらいなら、文化資本に恵まれていない人でも十分に入手できます。私の実家地方で、両親は高卒でしたが、父は読書家で教養を持っていました。

→おとうさんが文化資本に恵まれていて、よかったですね。

y-mat2006 人から話を聞いたときに新しい知見を得られた!と思わずに、マウント取られて口惜しいと思うような寂しい人生は送りたくない。

→見えちゃいけないものが見えてて草。

2024-01-05

背景の知識やら物語だとか、他人解釈だとかを仕入れエンタメ芸術作品を鑑賞する教養主義的なのって無粋だろと思ってた、というか今でも割と思ってる。

じゃあ何でもいいじゃんって話になるから

楽しめないのは感性リテラシーが乏しいから、とか言い出したらもう何でもアリじゃん。盆栽を退屈となじるのがそうなら、大怪獣のあとしまつをこきおろすのも同じことじゃん。

他人の(主に否定的な)感想解像度が低いとかいって小馬鹿にしてる人をインターネットで見るけど、そのご立派な解像度で以てして道端の石ころに宇宙歴史ロマンでも感じてろ、勝手に感動してろクソボケがって思う。

それは話が違うだろ、イイものはイイんだ。変な意地張らずに認めろよ、って感覚的な話だったらまあ分かるけど、それは別に何の理屈にもなってない。

物差しを決めてあとは理詰めでイイものを決めたとて、その物差しのもの妥当性を問うたらやっぱり感覚的な話になってくるだろうから。その道の専門家が良しとしたからイイってのも何の理屈にもならないし。

別に全てに理屈を立てなきゃいけない道理なんかないけど、それならそれでオレは教養を以てしてロジカルに、的確に作品と向き合ってるぜ、みたいな事はあんま言えないんじゃねって思う。そんな事言ってる人はあんまおらんか。

今手元にある事実を元に組み立てた理屈では説明がつかないけど、もしかしたら本当にイイもの定義づける何かがこの世に、というか人間の頭の中にあるのかもしれない。絶対的ではなくとも、傾向レベルでは見える事くらいなら現時点でもあるのかもしれない。それが何かはあんま知りたくないなって思う。

知ったら脳ミソだけ残して幸せ汁に浸すのが至上の幸福だと言われて否定のしようがなくなってしまう気がする。

まあでも教養主義的な鑑賞を実践してみるとやっぱり面白いのは面白い映画小ネタに気がついたりだとか、他の作品からの影響を感じ取ってみたりだとか程度でも面白さは結構高まる

でも額縁解説じゃなくて絵で感動させてくれよ、言葉の先でおれの琴線をバシバシ叩いてみてくれよ、心を激しく揺さぶってみてくれよって気持ちがある。

巨人肩に乗るなんて言うけど、今や人間寿命に対して巨人デカすぎなんじゃないかって思う。巨人肩に乗ってみるのもいいけど、自分目線でも見たいし。自分目線じゃ何も見えないかもしれないけど、一生巨人の肌ばっかり見つめながら肩目指して登っていく羽目になるかもしれない。バランスって事なんだろうけど。

2023-11-29

記録用に使ってたfilmarksに感想を書くようになった。一口コメントから始めて長々と書くことも増えてきたけど、文章ディスクリプション、解釈感想の三つに分けるとして、おれの「感想」部分は「好きだった」くらいしか言ってないような気がする。

ここの流れが分かりやすくまとまってる感じがした。全体的にこういう雰囲気が特徴的、印象的だった。あのキャラクター達の関係性はこんな風だった。このキャラクターはこんな象徴を背負っていそうだ。通底してこんなテーマを感じた、と単なる事実やその解釈をつらつら書いた挙げ句「そこが好きだった」で終わり。あとはどこそこが「かっこよかった」くらい。

他の映画を持ち出した例えも割と多い。あそこがあれっぽくて「かっこよかった」とか。そういう楽しみ方も結構大きいかもしれない。

たまに自分の根源的な価値観に近しい部分の琴線に触れると、あのテーマに対してこういう描き方をしているのが好きだった。自分がこう思っていた事を改めて確認した/こんな側面もあるのかもしれないと思った、とかクドクド書いてる事もある。それはもはや解釈を超えて全体的に感想と言えるかもしれない。

まあ無限にある要素の中から特定の部分に目が行ったというだけでも、そこには自分感性というか琴線のようなものがある程度は反映されてるかもしれない。でも大体観客が注目するのって似たような部分だしな。

おれの感想はここが、ここがという「点」ばかりを見ている感じもする。例えば芯となるテーマについて、それをより効果的に印象づけるシーンや制作の背景、実際の社会情勢を関連づけながらいかに良かった/イマイチだったか書ける人っていうのは、点ではない全体的な見方が出来るんだろうなって思う。

そういう感想を読んでこじつけじみてるな、とかメタ情報に引っ張られ過ぎじゃない?とか思う事もあるけれど、少し憧れがある。

己の感性に耳を傾けるばかり鑑賞に限界を感じ始めたら、そういう教養主義的な鑑賞をするのもありかもしれないなって思った。今よりもっと点が繋がって見えるかもしれない。でも今はあまり肩肘張らず、素朴に楽しみながら自分の好きなものを確かめたい気持ちの方が強いかもしれない。

2023-11-28

海外特に英語圏って日本90年代以降に捨て去った衒学趣味(よく言えば教養主義)みたいなものを未だに持ち続けてるんだよな

90年代流行ったエヴァlainのようなやたら難解かつ衒学的なスタイル日本では馬鹿にされるようになった

難解そうに見せて気取ってるだけで結局中身なんかねーじゃんってのがバレてしまったわけだ

その反動として今のアニメが行き着いた先というのが、なろう系のような安直さをこれでもかと言わんばかりに露骨に表出させた作品の数々だ

下手に賢ぶった小難しい作品なんてイキってるだけでダサい。中身なんて最初からないんだから安直何が悪い?という開き直り合理主義の極みである

(なおこれにはイキリの代表であるヤンキー文化の衰退とも関係があると思われる)

一方で海外で高く評価されているアニメ基本的に難解という評価を受けているものが多い

例えばエヴァAKIRAlain天使のたまごなど

特に後者三作は海外での人気のほうが高いくらいだ

アニメ以外でもその傾向はうかがえる

例えば日本ネット右翼といえば反知性主義の極みともいうべき存在であるが、英語圏ネット右翼はその真逆と言ってもいい

彼らの主張は煎じ詰めれば日本ネット右翼とさしてかわらない

では何が違うのかといえば、彼らは難解な哲学思想をやたらと引用して自身の主張を補強したがるという点だ

ナチスニーチェ引用して自己正当化を図ったのは有名だが、彼らは今でもそういうことをやっている

とはいえ自分に都合のいいように解釈を歪めたりするので、pseudo-intellectual(疑似知性=知的に見せかけているだけ)と呼ばれたりもする

結局のところ、自分の主張に説得力をまとわせるための飾りであって、本質的には中身なんてないのである

でもさあ、面白いじゃん

もう一度ああいもの流行ってほしいよねって話でしたおしまい

2023-11-25

母はコロッケソースをつけない。どうかしてんじゃねえのかコイツはと思っていたけど、街の肉屋で買って食うコロッケソースなんかつけなかったと言っていて、初めてなるほどなって思った。

でもこれは別に理屈が通っているというより、母個人感性はアテにならんけれど一定程度の範囲で受容されている(た)食文化には何らかの権威正当性見出しているというだけの話のような気もした。

おれは教養主義というか権威主義的なものが大嫌いだし美味しんぼ受け売りを語る奴は全員死ねと思ってる。まず個人の快不快ありきだろうと常々思っている、と信じていたけれど結局は権威あやかってる自分を恥じた。

2023-11-21

ここ数年くらいか話題作やビッグタイトルは大体映画館で観てるけど、劇場映像に震えた体験ってあんまりないような気がする。作品として面白いと思うのとはまた別に

この間観たゴジラ迎撃シーンが、音楽と相まってトップになるくらいかもしれない。ゴジラに何の思い入れもないけど、カ、カッケェ……って前のめりになった。それかバルト9の一番デカスクリーンで観た、エヴァのアディショナルインパクトクラクラするような感じか。

スパイダーバース2の、逆さのNYを眺めるシーンとかも綺麗だな〜とは思ったけど、インパクトがあるかと言われると微妙かもしれない。

シャイニングのアレとかマトリックスみたいな、印象的な画に出会えた!って気持ちになってみたい。

でもどうなんだろう。あの辺のもミーム化してたり、もう名作として確立された評価迎合しちゃってたりする所が多分にあるかもしれない。リアルタイム劇場で観てたら震えられたんだろうか。

レザレクションはあんまりだったな……

新しいものでも面白い作品は沢山あるし、体験してもいない過去を賛美して昨今はけしからんと叩くような懐古には走りたくないけど、やっぱ震えてえな。

ここが技術的にどうこう……みたいな知識ありきで舞台裏を勘ぐるような教養主義的なのじゃなくて、理屈抜きで震えてみたい。

2023-10-16

まらないものでも、楽しみしろを見つけようとすれば楽しめる余地はある。

まらないと思うのは、あなた感性教養が乏しく解像度()が低いからだ。

これってどう違うん?って思う。同じ事象を指してどちらにも言い換えられると思うんだけど。

キューブリック映画がつまらんとか言ったらそういうのがウジャウジャ湧きそう。

あの作品面白いと思えないのは、鑑賞リテラシーが低くどこに注目して観れば分からいからだ、とか。この映画の話はただの例えで、他の物事でも色々と。

まあ自分も好きなものが軽く扱われた(ように感じたら)そういう言葉が喉元までせりあがるかもしれない。私は社会性があるのでグッと堪えますけど、世の中失禁してしまう人の多いこと。

なんちゃらの影響がどうこうでどこそこが革新的でこういう特色が云々、みたいなどっかで仕入れたような受け売り諳んじる

どう感じるかの話をしているのに歴史の話を持ち出すのアスペでしょ。

受け手感性がとか言い出したら、じゃあ大怪獣のあとしまつがつまらないという人も全員感性が乏しいって事になりますね。

そうでないなら、オレの好きなものが嫌いな奴は感性が乏しい。オレの嫌いなものが嫌いな奴は正しい。その対象がつまらない。言ってることそういう事になりますからね。「教養」さえあればいくらでも楽しみしろは探せるはずなんだから

まあ教養主義というか権威主義というか本質主義丸出しな……どのような信仰をお持ちでも結構なんですけど、それをグイグイ押し付けられるのは甚だ鬱陶しいという自覚くらいはあって欲しいね

2023-10-14

どれそれがつまらんと言う人がいれば、教養が足りない。歴史を学べ。想像を膨らませろ。オマエは感性が乏しい。って吐き捨てに行く人がいる。インターネットでよく見かける。

全方位を貶す2ch脳みたいな奴もウザいけど、こういう連中もアレだなって思う。

言わんとしてる事は分かるけど。物事に楽しみしろ見出していけば人生割と楽しいけど、ただ偶然の出会いに身を任せて受け身でいるだけじゃそこまで面白くはないし。

ただ何を面白く感じるかは各々が決めればいいことだし、つまらないと思う気持ちは楽しむ気持ち等価だとも思う。

これを面白いと思えないオマエが間違ってる、みたいなのは余計なお世話だよなって。一般的感覚と照らし合わせるとズレてるかもね、くらいのことはあるかもしれんけど。

それがつまらないんじゃなくて、お前がつまらないだけ。みたいな事を言う人は多分に本質主義教養主義、権威主義的な考えを持ってる気がする。

情報無しに受け身でも楽しめるようなゲームエンタメ全振り映画よりも、知識コンパス言葉の先を行く表現物を鑑賞したり、自分の考えなり価値観なりを挟んだり照らし合わせる余地のあるモノを楽しむ方が素晴らしい、より優れた人生体験である、みたいな価値観が前提に置かれてる感じ。

まあ各々の中でそう思うのは勝手だけど。おれもそういう物事の方が生きている意義を感じられるし、自分という存在を確かにできる感じがする。でも別にそれがこの世界に用意された正解という訳ではない。

極端な話をすれば、じゃあその豊かな感性想像力、知識でもってしてその辺の石ころでも眺めながら一生諸行無常宇宙歴史にでも思い出を馳せてれば?そういう身近な喜びを無視して、わざわざ人の作った芸術作品なりで分かりやすく楽しみを得る事も受け手がショボいって事になるんじゃないですか?でもそうではないでしょ。見る側がつまらないとか言い出すと、突き詰めるとそういう事になってくると思う。

人が人を楽しませるために、相互的なものとして作り出した作品無為存在する自然物とではまた話が違うんだけど。でも説教マンって多分グランドキャニオン見たけどつまらなかった、みたいな人がいれば多分知識想像力がとか言い出すんじゃないかな。知らんけど。

2023-09-12

茂木健一郎さんの失言音楽オタクおじさんがションベン漏らして喜んでいる

失言が多いことで有名な茂木健一郎さんが

今時珍しい教養主義音楽観をツイッターで持ち出したので、

甲斐性無しの音楽おじさんたちが大喜びでモギケン不見識を指摘オナニーしている

今回のモギケン発言は言わばど真ん中に放り込まれスローボール

頭が悪くて見識がない音楽をたくさん聞いたことだけが自慢のおじさんでも迷わずフルスイングできるチャンスボールなのだ

おじさん達良かったねえ

普段は難しいことわからいから偉そうなこと言えないけど

たまにはインターネットで偉そうに他人不見識を指摘できる見せ場が貰えて良かったねえ

まるで幼稚園児のお遊戯会普段は目立たないおとなしい子の見せ場をみているような

そんな生ぬるい気持ちに包まれている

2023-08-01

anond:20230801111412

近い部分はあるだろうけど、教養主義 + 体育会系の悪い所集めましたみたいなのはあんまり見ない

2023-04-24

マンガを買うという行為結構難しい

日常的にマンガを読む人は感じないだろうけど、マンガを買うという行為結構ハードルが高い。

最近経験したので書いておく。

 

マンガ単行本というのを今まで買ったことが無かった。いや、AKIRAは買ったが大分前だ。

一方、無料で公開されてるWEBマンガ結構読んでいて漫画太郎や『アンテン様の腹の中』とか、漫画家の病気体験記とか楽しく読ませてもらっていた。

そこで虚構新聞を見るたびに広告が出て気になっていた『無能の鷹』のリンククリックしてAmazonで買ってみた。

めっちゃおもろいやんけ。美人で身のこなしもさまになっていて如何にも仕事が出来そうな女性社員が実はポンコツ仕事も出来ず仕事の話も出来ずに話にならない。

でもその天然ボケなのに威厳がある立ち振る舞いによってポジティブ勘違いされ組織としての仕事うまい方に転がるって話だ。

主人公の鷹野爪子が三浦瑠璃に似ている。

 

次に以前かなり人気があったブログデマこい」の作者が描いたという『女騎士経理になる。』を注文した。

これ読もうと決意して6年以上経ってるわ。

これも最高に面白かった。昔ネトゲしてた頃、中世ヨーロッパファンタジー文脈勉強していたので話の勘所が判って大変に面白い。

ファンタジー舞台はどっかの港町なのだが、これは中世近世を調べた事があればモデルイタリア都市国家フィレンツェジェノバベニスなどと判る。この頃複式簿記が普及し、同時に紙と株式会社持株会社という資本主義の原型が出来た。そこら辺の歴史会計史)を教養主義外連味なくプロットにしている。

同時に度々複式簿記実践が挿しはさまれるという流れだ。これ青色申告簿記勉強してる時に読みたかったぞ。

 

そんな風にマンガ熱に浮かれだした増田は街の本屋に出かけたのだ。

すると、どうやってマンガを買えばいいのかが全然判らぬ!

まず、『無能の鷹』と『女騎士経理になる。』の続巻がどこにあるのかが判らない。また、ネットちょっと読んで名前を知っているような本も全く見つからない。

探しているうちにすっかり疲れて何も買わずに店を出てしまった。

 

次に小さめのブックオフに行ってみた。

すると女戦士の方は見つかった。しかしそれ以外は見つからない。

 

家に帰ってから考えるに、どうも店が大きいと見つからないが小さいと限定的に見つかるという事のようだ。

それは察するに総当たりで探しているからでは?

 

という事で次は棚の並びの特徴を捉えることを目標にしてみた。

すると、ダーッと並ぶ棚は集英社講談社の大出版社単行本が並び、それが一番の売れ線らしいという事が判った。

そして自分が探しているようなマンガマイナーロングテールに属するものになり、それらは端っこや奥の方に追いやられて陳列されているのだと。

でも待てよ?奥付を見ると『無能の鷹』は講談社刊だ。なんで講談社のところにないのか…。

考えながら棚を観察するとマンガ雑誌の連載の有無で場所が決まっているらしいという事に気が付いた。講談社刊であっても連載物じゃない作品中小出版社のものと同じ扱いを受けるようだ。世知辛い

ここまで到達するのに2週間程度を要した。

 

しかし未だ解明されていないのが、漫画家の病気ルポみたいな実録マンガがどこにあるか?だ。

本屋マンガコーナーをぐるぐる回り続ける増田氏はやがて棚の下の方に「大判本」というジャンルを見つけた。

普通単行本より一回り大きいので、高さが違う棚に入っている。

そして下の方にあるという事は売れ行きは良くないという事であろう。本屋によってはこの大判本は柱の影の凹みなどに棚があったりする。

そして実録マンガ系はこのジャンルなのだと。

更に気が付いたのは、連載物は巻数が多く、新刊が出てる限りは現役で、棚を占拠し続ける。

だが実録系は単発なので売り切りなのだ。元がマイナー発行部数が少ない上に、配本があった時しか棚刺しされない。

それが売れたらそれっきりなので本屋で買うのは結構難しいらしい、という事に気が付いた。

ネットで見るとフラットに見えてしまうが実店舗ではヒエラルキーがある。増田が好むのは下層に近い。実録系に至っては一期一会で、偶然見つけた時に確保せねばもう出会いはないのだ。

 

ここまでに至るのに1ヶ月くらい掛かっている。

最初の右も左も分からずすごすごと敗退した時に比べたら大分成長したが、それでも未だに不如意感覚はする。

東京に出てきて「中央線黄色じゃなくてオレンジ電車に乗ればいいんだ」と覚えていたら深夜早朝に黄色電車が無くなって混乱みたいな事が良く起きる。

マンガを買う層と買わない層の間には結構深い溝があり、マンガの売り場は購買スキルがある人間最適化されていると思われる。

シャバに出てもスーパーでの買い物が出来ずに他の客が買ったものを大量にかごに入れてるニキータになった気分である

 

因みにせっかく買ったマンガ本はと言えば、全然読んでいない。

というのも、かなりの速読なので半日10冊近く読んでしまうのだ。買う時に苦労するもの半日10冊も減らしてしまうなど勿体なくて気軽に読めない。無くなったら「どのマンガ面白いのか」という新しいミッションエイムに立ち向かう事になるのだ。

から大事積ん読したままである

2022-08-04

anond:20220804190947

芸術家教養主義者ほど発達障害ぽい人種はいないと思っているんだが、全く別の印象を持ってる人も相当数いるようだ

anond:20220804113148

コラージュサンプリングによる不可解さが面白みか、すごい納得したわ

からタツファンって悪い意味での教養主義というか、元ネタ知ってて当然みたいな、クラシカルオタク文化との相性がいいんだろうな

2022-02-02

教養主義って憧れる

ストイックでしんどそうだけど。

そのままのあなたでいいんですよ、個性教育ですよ、世界に一つだけの花ですよ

とか言って子供育ててたら単なる馬鹿になると思うんだが。

2021-11-20

金がなくて大学へ行けないって人間結構いるんだけど、そういう人間がいることを知りながら、「大学教養を積むべきだ」みたいな教養主義を持ち出す人間ってサイコパスなんですかね?

2021-07-17

anond:20210717134826

立花隆が死んでそういう教養主義時代も完全に終わったと思うがな。

お前が好きそうなタイプ人間の大半は現代ではディレッタントにすらなれない中途半端人間になってしまっている。世の中が細分化して深くなってしまたからね。

「それは本物ではない」という無敵ワードを出せば無条件勝利ということになって気持ちいいのだろうけど。

2021-07-11

佐藤優による曲解官僚

霞が関リアル』という本を佐藤優氏(以下敬称略)が書評している。辛い評価を付けているが、少し前に読んだ身として、このレビューにはかなり問題を感じた。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/291751

なお、佐藤が取り上げている部分の内容は、https://www3.nhk.or.jp/news/special/kasumigaseki/article/article_190408.htmlにあたる(ウェブ連載を本にしているので、違いはあるのだろうが大筋は同じと思われる)。

本の内容の曲解

 佐藤は、東大法学部卒、国家試験首位合格しながら官僚にならなかった、以下の青年発言を引いている。

官僚最初の数年間は下積み時代っていうのがありますし、実際のいい仕事意思決定に関われるのは8年目とか10年目の課長補佐以降だと聞いています。それまでの期間がもったいないですね。上の世代の人が下積みの重要性を言いたがるのは正直理解できません。むだに思える雑用時間を費やしたくない。新卒という、ある意味社会の変化にいちばん敏感な時期の力を最初から最大限発揮していきたいし、そういう力を積極的に使っていこうという企業の中で成長したいんです。年功序列であったり、政治家意見も聞きつつ空気を読んで判断しないといけないという霞が関風土にも染まりたくない」

 これに対して、

国際的にも高度な専門知識、あるいはキャリア官僚として必要な知見と能力を身に付けるには、最低、10年くらいの下積み期間は必要

とし、10年下積みもできないやつは官僚になるな、と主張する。こんな志の低いやつばかりで、日本若いエリートは質が下がっている……というのが、佐藤レビュー趣旨だ。

 だがこの青年は、はじめから第一線の専門家として活躍したいとは書いていない。形式的無駄雑用をしたくないし、若い時期の感性をきちんと使いたいし、意味のある仕事をして成長したい、という主張であり、まっとうと思える。ある意味ではそれも「下積み」であり、この青年が嫌がっているのは、もっと無意味で非合理的な「下積み」だろう。若手官僚能力を活かして働ける環境になっていないのは確かだ(そのことは、この本でも繰り返し言われている)。だいたい、こういう状況が続いたために官僚の志望者が減っているという現状を、佐藤はどう考えているのだろうか。

内容を都合よくかいつまんで批判している

 佐藤言及していないが、この後で青年には親類に官僚がいて仕事ぶりもある程度知っており、官僚を目指したと書かれている。だが、近年の霞が関不祥事をみて、組織全体が振り回されることにげんなりして止めた、とある。分量の制約があるといわればそれまでだが、佐藤が取り出した部分だけ見ると、優秀だが志の低い学生が語っているようにみえる。

 国家公務員試験一定の準備と対策必要とする試験で、どれほど優秀であっても、勉強せずに合格できるものではない。トップ合格であればなおさらだ。この学生に対して、佐藤

「この青年人事院から国家公務員総合職試験1位合格という通知書を用いて、コンサルタント会社投資銀行のような年収の高い企業に入る道具にしようと考えているのだと思う。こういう志の低い者は、霞が関に来ない方がいい」

と評している。コンサル外資就職しようとするやつが、国家公務員試験合格アピールポイントに使うようなコスパの極めて悪いやりかたをするとは思えない。邪推侮辱の類だと思うし、そう思わせるような切り出し方をしているとも感じる。

佐藤があえてこの例を取り上げる理由

 この連載や本で取り上げられている事例の大半は、朝から夜中まで働かされ、しかも前時代的な慣習に絡め取られている霞が関の現状についてだ。政治家小間使のごとく使われ、昔に比べてやりがいもない、そういう話ばかりだ。上の東大生の話も、それが知れ渡ってきたので優秀な人材官僚を目指さなくなった、という文脈に置かれている。

 そうした労働問題に全く触れず、「志の低いやつは官僚になるな」という主張に合致する例をなんとか引っ張り出してきた(上記の通り、合致しているとは思えないが)という事自体が、佐藤の考えを明確に示しているといえる。官僚の志に比べたら、深夜労働も、政治家官僚への横暴も、意味不明な慣習もさほど問題ではないということだ。

佐藤経験との合致

 佐藤がこのような評価をすることも、なんとなくわかる。佐藤著作を読む限り、官僚時代は昼夜を問わず働いて活躍してきたようだし、政治家に尽くしてこそ官僚、という信念もあるのだろう。何の著作か忘れたが、「忙しいし徹夜したいところだが、なにかあったときちゃんと頭が働くように毎日5時間は寝るようにした」という、一周回った社畜自慢に苦笑したことがある。

 そういう彼にとって、「官僚長時間労働で体調を壊す」「妊婦官僚が夜中まで働かざるを得ない」「政治家の支持者の子もの宿題官僚がやらされる」というのは、べつに驚くことでもないし、問題にするようなことでもないのだろう。だが、そうした実情も知れ渡り政治支配が強まって官僚権限も減り、官僚を目指す若者は減っている。そうしたこと問題にしたこの本を読んで、「10年下積みできないやつは官僚を目指すな」と臆面もなく書けるというのは、どういうことなのだろうか。それによって状況は悪くなるとしか思えないが、後輩たちにたいしてそれでいいのだろうか。

増田佐藤氏にたいする評価

 一応書いておくが、私は別に佐藤が嫌いというわけではない。著書もなんだかんだで10冊近く読んできたし、官僚としては有能だったのだろうとは思う。『国家の罠』と『自壊する帝国』の2つは今でもおすすめできるし、

外交官時代エピソードはなかなかおもしろい(「盛ってる」と思われる部分は多いが)。それを離れたビジネス教養主義的な本は、薄っぺらくあまり見るべきところはないと感じるが、かといってひどい本というわけでもない(宗教系の本は未読)。

 これまで佐藤の書く文章で、そこまで大きな違和感を覚えたことはなかったのだが、このレビューには佐藤もつ官僚観が剥き出しで現れたのだろうし、それゆえに強く引っかかったのだと思う。こうした佐藤官僚観は、とても認められるものではないし、一般的には「老害」と呼ぶのではないかと思う。

2021-02-11

anond:20210211182928

このコピペ自体教養主義を礼賛してたかどうかということを言っているのではなく、このコピペ流行っていた頃の時代の空気感の話をしているのだ。

anond:20210210225201

残念だけど教養主義時代はもう終わっちゃったんだよな。2chにこういうコピペが貼られていた頃、20年前頃だろうか、ではまだその残り香があったのだけれど。

2020-12-08

麻布高校

麻布高校に6年いた経験を踏まえ良い面と悪い面を書く。これから書くことはおそらく他の上位の中高一貫男子校共通しているだろうと思う。

良い面は友人が(途中で落ちぶれる生徒もいるが)優秀で、自分の知り得なかったことが会得出来ることや、無意味制限がなかったことだ。また全員ではないが教養がある面白い教師も多かった。カリキュラムとしては教養主義的なところがあり、受験不要な教科を嫌がる者もいたが、為になったと思っている。内申点に気を遣い部活をやめられないというようなこともなくよかった。

悪い面もいろいろある。まず男子校からと言って今の時代見逃すべきではないことである教室の汚さ、ホモソーシャル環境友達同士で連むと社会迷惑になる行動に走る割に、仲間内で閉鎖的になりやすいこと、女性蔑視などである。どうやら麻布入学すると、歪んだ特権意識と抑圧された小学校時代反動からか、行動範囲が広がった高校生蛮行に走りやすいらしい。文化祭運動会不祥事や、飲食店での横暴な振る舞いなど、自由範囲から逸脱して単なる愚かな振る舞いをしてしまうのだ。またどの生徒の親も基本的には裕福なので、よく変人が多いとメディアで取り挙げられるが、実際はこれ以上ないほど均質な生徒の集まりである。そのため多様性というものはどこにも存在していないと思う。その点、地元小学校に通っていた頃は、びっくりするほど漢字が読めなかったり、物を知らない生徒がいるなどある程度の多様性が確保されており、これも必要経験だったと今になって思う。

まとめ

中高一貫にも長所短所はあり、私は入学したことを後悔していないが、もう一度入学したいとは思わない。開成筑駒は少し違ったところがあるのかもしれないが、少なくとも麻布に関しては、判断力と知性の欠如が余りにも目に余ったかである。また唯一避けた方が良いと思うのは小学校から私立に通って、上位の中学または高校に進学することだ。それは多様性経験しないまま社会に出てしまうからだ。

2020-06-26

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2020-05-30

はてな空気って変わったよね?

新型コロナウィルス流行で家で過ごす時間が長くなったので、暇を持て余して学生の時以来15年ぶりくらいに長時間はてなに入り浸っている。相変わらず、リアル職場や友人とは話さないであろうネタが多くていい気分転換になるのだが、気になったのが、「全体的に話題が浅く内向きになった?」感だ。あまり上手く説明できないので箇条書きにするとこんな感じ。

海外情勢の記事減ったよね?2000年代半ばだとシリコンバレー文化流行みたいなの記事結構あったような。梅田望夫氏とか人気だったよね?今だと中国IT企業の裏側とかのネタもっとあってもいいと思うけど、俺の観測範囲では見ていない。

経済話題が出なくなったよな?経済だと昔はリフレ派の主義主張結構見た記憶が。最近だとMMT話題や各国の中央銀行コロナ経済対策とかの話題がありそうでない。

科学技術もそうで、惑星探査機はやぶさに、地球シミュレータPS3ハード構成とかの考察記事や、IntelAMDアーキテクチャ比較とか技術オタク的な視点でわちゃわちゃ盛り上がっていた気が。

・新型コロナウィルス流行SNS医療クラスタ発言結構取り上げられているけど深さが物足りない。昔のノリなら通りすがり研究者海外でのワクチンの開発やレムデシビルアビガンといった治療薬の治験データとかの論文解説記事を上げてただろうし、「僕の考えたコロナ封じ込めプラン」的な、青臭いけど熱のこもった医学部生の考察記事なんかがホットエントリに上がってた気がする。

教養主義の衰退。昔はDankogai氏やfinalvent氏のような教養を感じさせるブロガーが目立っていたが、そういうノリがいつの間にかなくなっている。

ライフハック。昔から若干うざいと思っていたか記事が減ってすっきり。

自分語りというか、非モテ系のくねくねした自分語りネタが昔は多かった気が。かつての自分語りが15年前は試験サービスだった増田シフトした感だが、ブログでの自分語り他人人生トレースしてる感があって増田よりもエモかったんだよな。なんだかんだで当時から生き残っているシロクマ先生存在感

党派性が強くなった?昔からはてサ”という言葉があったくらい、左派色の強いブコメが多かったが話題の幅が減ってる。なんていうかジェンダー論と政府批判に集中しすぎというか。ここ数日話題になっていた香港国家安全法の話題全然出てないのはリベラルとして感度が鈍くないか

全体的な傾向を無理やりまとめると、昔は技術に強いインテリタイプが主なユーザーだったのが、すそ野が広がって良くも悪くも大衆化したという感じだろうか?大衆化したといっても芸能人アメブロ読んでる層とは全然人種が違う感あるけども。例えば、会社学校の同僚の8割方が知らないであろうジェンダーバイアスとかトーンポリシングとかの単語普通に通じる空間なんやかんやで異質。

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