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2024-11-12

タイトル不適切でした、申し訳ないです

追記】「十二国記ってアンチ女性向けファンタジーなんだな」ってタイトルが良くないって言われて、その通りだって思ったから消す。

どう言えばいいんだろうな? 甘やかされる系ファンタジーに厳しいっていうか、自分が書いていることに自覚的って言うか。

男女問わず思春期空想しがちな「ここからどこか素敵なところに連れていってくれ」という願望やそれに基づいた創作に厳しいってことなんかなあ?

ブクマカの「登場人物すべてに潔癖で厳しい」って趣旨の指摘を見て、私が一番言いたかったのってこれだったんだって気づいた。

フェミニズム小説ではって指摘についてはその通りで、前のエントリではそれについて触れたんだけど、やっぱりリンク張るだけじゃ分かりづらいよね。

十代のころに背伸びしてラノベとか少年少女小説から遠ざかってたか偏見です、これについてもごめんなさい。

ファンタジー小説自分に都合がいいファンタジー空想って言葉もいい加減に使ってた。

ー以下追記前ー

ここでいうアンチってのは否定的とか叩いているとかそういう意味じゃなくて、対案とか批評的なとかそんなニュアンスね。

なんでそんなこと思ったのかっていうと、異世界に行って素敵な男性出会ってお姫様として幸せに暮らすっていう女性向けファンタジーシチュエーション(正確にはいかにもありそうだなーって偏見なんだけど)を話をひねった設定が多いって気づいたんだ。

「月の影 影の海」

例えばシリーズ最初の「月の影 影の海」ってのは、内気な女子高生である陽子が景麒ってイケメン男性異世界に連れて行かれる場面から話が始まるんだけど、よくある異世界ものと違って、向こうの世界については何の説明もされずにほぼ身一つで放り出されるんだよね。で、最終的には彼女が新しい王だってわかるんだけれども、彼女武器を持って立ちあがり、囚われのお姫様みたいに鎖につながれた景麒を救い出すところでお話が終わってる。

で、この世界の王様ってのは忙しくて、反乱が起きたら自ら戦場に立つし、妖魔と剣で切ったはったやるし、官僚トップと口でやりあわなきゃいけないし、美しいだけの世界じゃないんだ。

なんというか、「覚悟」を決める話なんだよ。

異世界他人に裏切られ続けて荒み切った果てに、「他人を信じるな」と嘲笑する謎の存在蒼猿(実は彼女自身の内なる声)と決別し、裏切られてもいいか他者を信じる道を選ぶシーンは超かっこいい。それに、陽子の元の世界父親は「女は女らしくしろ」という何かのカリカチュアみたいなキャラクターで、フェミニンものがこの話ではそこまで肯定的に扱われていないんだよね。女性として扱われたのは、売春宿に売られそうになったときくらいか。これ以降のストーリーでも彼女女王としての服装を窮屈だと感じ、街に出るとき男装を好むし、この世界女性妊娠出産をしない。

「風の万里 黎明の空」

他に批評的だなって感じたのは「風の万里 黎明の空」のふたりの副主人公、祥瓊と鈴だ。祥瓊は反乱軍に父王が処刑され、命こそ救われるのだが村では無能下働きとして虐待され、しかも正体が露見して危うくリンチされかける。安全のため隣国女王下働きになるも、そこの女王にも冷遇される。

一方、日本出身の鈴は言葉の通じない異世界仙人奴隷同然の暮らしをさせられ、ついに意を決して出奔する。二人とも、女王となった陽子に憧れたり憎悪を抱いたりして、陽子の治める国に向かって旅をする。

これだけ見ると、いじめられたかわいそうなヒロインが返り咲く話の序盤のように見える。読者はこう予想するだろう。いずれも二人とも陽子によって救われるだろうと。だが、中盤で二人はそれぞれ別の人物によって己の落ち度を諭される。祥瓊は長い華やかな王宮暮らしの中で、四十年も父の暴政を止めようともせず、自分の国のありようを知ろうともしなかったことを淡々と告げられる。外国人のほうが自分の国の歴史に詳しいのがどれだけ恥ずかしいことかわかるかと。

鈴は、自分けが不幸を我慢すればやり過ごせると思い込み、百年間何もしなかっただけであり、彼女の不遇の嘆きはただの不幸自慢であるのだと責められる(この世界では特定の条件を満たすと寿命がなくなる)。

このあたり、小野不由美が読者層の中高生説教かましている側面も感じる。

そして祥瓊と鈴が救われるのは陽子によってでもないし、イケメンによってでもない。自分の落ち度に気づき、目覚め、やはり剣を持って立ち上がる。

(ところで、祥瓊を冷遇した女王は気が強く悪役令嬢っぽさを持ちながら筋が一本通った倫理観の持ち主で「図南の翼」では主役を張っている。というか悪役令嬢もの起源の一つなんじゃないか?)

つまるところ、十二国記シリーズ前半は幻想に逃げる少女に対して戦うよう促しているのだ。そしてサポートキャラの最高の内面イケメン楽俊とは恋愛関係になっているわけではなく、対等な友人だ。「男性に過度に頼るな、対等たれ」と言っているように見える(あと、シリーズ後半になると時代小説政治小説っぽくなって、中高年の男性ウケる要素がどんどん増えていく感じだ。きらびやか幻想とたもとを分かったせいか少女向けレーベルからははみ出てしまっている。最新作「白銀の墟 玄の月」は講談社X文庫ホワイトハートから出てないよね?)。

はてしない物語

似ているなって思ったのがミヒャエル・エンデの「はてしない物語」だ。これは物語後半で主人公バスチアンが崩壊したファンタジー世界の救い主となって本の中に入り込み、高性能イケメンチート野郎になるんだけれど、チートを使うたびに元の世界ダメ自分のことをどんどん忘れていき、記憶喪失のまま永遠に物語世界に閉じ込められる危機に陥るんだよね。同じ末路を迎えた人間描写はぞっとする。児童文学の中でここまでいわゆる恐ろしい末路を描いたのも珍しい。

これってまさにやっていることが同じで、小野不由美少女小説フォーマットを使って女性向けフィクションに対して批評的な作品を書いたように、エンデファンタジー形式を使いながら現実逃避するポルノファンタジー批判しているのがすごい。アンチファンタジーだ。しかも、それがめっぽう面白いんだ。

私はポルノファンタジーダメだとは思わない。エッチものも含めてポルノってのは、なんでも願いが叶う世界の中で遊ぶことで、願いが叶わないことが多い現実と戦うためのパワーを充電する遊び場だ。ここが虚構だってわかって遊んでいる限り、心の健康を保つのにはプラスだ。

でも、ときどき自分に「これは嘘だぞ」って言い聞かせないと危ない。幸せイチャイチャラブラブアブノーマルプレイなしのポルノでも、これも本当のセックスと間違えたらいけない。相手気持ちいいところが全部わかって、自分気持ちいいところ全部責めてもらえるセックスなんてこの世にはなくて、「あれやってみたい」 「こうしてほしい」 「今のは良かった」 「ありがとう」ってちゃんと言わなきゃ伝わらない。

あいうイチャラブエロ漫画インスタグラムみたいにいいところだけ繋いで作った虚像なんだよ。小野不由美十二国記外伝魔性の子」で「異世界に逃げるな、お前の生きる世界はここだ」という話をしている(「帰山」の中の難民支援でも「自立する気概を失うレベルまで支援してはならない」って趣旨のことを言ってる)。

つまるところ、自分で欲しいもの能動的につかまなきゃダメなんだよな。

なんてことを日曜日ファミレスで友人にぶちまけてしまった。あー楽しかった。

おまけ

ハイスペックイケメンを素朴女子が救う話の起源について話題になったから書いたわけじゃないんだけど、「ジェイン・エア」は一つのオリジンよね。この話を裏面から見たジーン・リースサルガッソーの広い海」や批評ジェイン・エア幸せになれるか? 名作小説さらなる謎」も面白いよ。

おまけ2

陽子異世界に入るときに剣を授けられるので、これって男性原理象徴じゃないか冗談半分で書こうとしたんだけれども、実際に剣とは別に回復アイテムの玉(二つではないけれど)も授けられるし、鞘は失くしてしまう。鞘を女性原理と見るか包皮と見るかはともかく、フロイト的な解釈が全くのデタラメではない気がしてしまった。

鞘を女性原理と見るならば、作中でそれを無くす(機能を失う)ことは女性原理が弱まることを意味するし、包皮と見るならば、その喪失男子割礼・成人の儀礼意味していると読めなくもない。

ほら、作中でも過酷な旅でげっそり痩せて、身体から丸みが失われたともあるし。

こんなことを書いて申し訳ない気持ちもあるのだが、剣と同時に球も授けられるなんて話として出来過ぎているし、そうした作品を他に私は知らない。あったら教えてください。

以上だ! いつか男性向けハーレムもの女子向けの後宮もの差異について書きたいぜ!

→ 追記! 昔書いたやつ

https://anond.hatelabo.jp/20200609075504

生理妊娠出産がないとか逆に女性向けっぽいと感じた要素はここです

読み返して思ったけど、アンチ「一昔前の」とかアンチ世間的に女性受けしそうと思われがちな」ファンタジーアンチ童話から想像される」ファンタジーって気がしてきた。

2024-11-09

最近読んだもの


欲望バス』(望月花梨

エロ本みたいなタイトルだが少女漫画

昔、同作者の短編集『チョコレートダイアリイ』がとても好きだったので読んでみた。

チョコレートダイアリイ』とは違って何を描くかよりも何を語るかに力を入れている感じで、説教くさい。と思ったら作者の初期作品集だった。

登場人物モラルがいい感じに壊れている。当たり前の様に教師と「恋愛」したり、馬鹿が頭のいい子にヤッた男の数でマウント取って妊娠して中絶とか。今だったら創作世界にしてもありえないと言われそうだが、これが描かれた90年代初頭はこれが普通とたぶん思われていた。


バガボンド 1』(井上雄彦


今年唐突にSLAMDUNKにハマった勢いでこちらにも手を出してみる。

現代倫理観が違い過ぎるせいで異世界ファンタジーを読むような気分。

新免武蔵本位田又八って、名前で既に勝敗がついている感じで又八可哀想。実力で敵わないからとエロ方面で勝とうとするのを見て、男も女もそういうとこは一緒だなぁと思った。

野武士の子分たちが、エロエロしいが反抗的なお甲さんのことを、親分亡きあとにブチ犯しに行くぞっていうとき、俺もいっぺんヤッてみたかったんだぁ〜、俺も俺も〜、などと言い合うところ、やろうとしている事に対して心が一周回ってピュアみたいな野武士ーズがかわいい。(気のせい)

1巻だからかもしれないが、まだ面白いのかどうなのかよくわからない。アクションシーンはすごかった。

『午後の光線』(南寝)

カドコミオリジナル作品だが、内容はかなりガッツリ目にBLだった。ただし商業BLレーベル外の作品なので商業BL特有お約束や縛りから自由作風

主人公の淀井はクラスメイトの村瀬のことを気にかけている。というのも、村瀬がイジメの標的となった原因が淀井の不用意な一言だったからだ。美化委員同士親交を深めるという名目で村瀬に近づいた淀井。ところが村瀬は淀井に対してとある欲望を懐いていて……。という話。

ダークな作風だけど、寡黙な村瀬が文章でのみ饒舌に語る世界の美しさや淀井への想いには胸を打たれる。

ひとには理解されない性癖衝動を持ったもの同士が出会い共に過ごした、人生で一番幸せだった一時を切り取ったような作品

これはアニメ映画ルックバック』が好きな人には刺さると思うなー。おすすめ

2024-11-01

PIZZICATO FIVE史上最も重要な「東京は夜の七時」10

TM NETWORK史上最も重要Get Wild 10

https://anond.hatelabo.jp/20241028143457

ブコメ

「全部同じじゃないですか!?」「ちがいますよーっ」「これだからしろうとはダメだ!もっとよく見ろ!」

といういつものジャーゴンがついていたので、えっ、Get Wildときで聞き分けが出来ないの?じゃあ、こっちだとどうなんだろ、とおもって書いてみたGetWild増田です。

Pizzicato Fiveは本格的にファンになったのは95年ごろだけど、それ以前も周りの友人にファンがいたり、学校帰りに当時のHMVに通っていた渋谷系世代なので基本的な流れはだいたい抑えられているはず。

 

こちらも選考基準独断偏見だが、TMと違ってPizzicatoは再結成をしていないので、歴史的には解散以降の方が長くなるので、Pizzicato Fiveとしての音源フォローできるだけしておく。

Get Wildと違って1枚にまとまった作品集はないけど、検索すればそれなりに出てくると思うので、必要に応じて聞き比べを。

 

もちろん元ネタこち

https://anond.hatelabo.jp/20241012181121

 

東京は夜の七時 (1993年

オリジナルバージョンはもともとフジテレビ系で始まった「ウゴウゴルーガ2号」のオープニングテーマとして作られた。曲名矢野顕子から引用小西康陽曰く「放送が7時からからこのタイトル引用した」とのこと。オリジナルバージョンは実は小西ではなく福富幸宏編曲によるハウスミュージックとはいえ、この時期のPizzicatoの諸作はマニュピレーターとして小西氏をサポートしていた福富氏なので、他の曲とがらっとバージョンが違うわけでもない。イントロピアノグリッサンドのようなアルペジオや「A New Stereophonic Sound Spectacular」というサンプリングなど後々の小西氏のシグネチャーサウンドがちりばめられている。個人的にはこのバージョンのサビに使われるシンセの「テッテッテッテテーテ」という音が好きなのだが、意外と他のバージョンでは使われていない。

 

東京は夜の七時(talking toolbox mix)(1993年

シングルカップリングバージョン。音が当時のニューヨークハウスっぽい。もともとそれなりに長い原曲だがこれはさらに長く8分ほどある。1ループフレーズを繰り返してボーカルだけ残すこのパターンはいかにも当時の向こうのR&B曲のハウスミックスって感じでかっこいい。フィンガースナップの音とか時代だなあと思う。途中からオルガンアドリブが入って自我が芽生えたみたいな感じなのもよい。一番DJ向きなバージョンDJミックスCDなどにはこれが入ってることがわりとある

 

東京は夜の七時(readymade mfsb mix)(1994年

ウゴウゴルーガピチカート・ファイヴ」が初出のリミックスバージョンmfsbというリミックス名がわかる通り、原曲ニューヨークハウスフィリーソウル風にアレンジ。一番生音っぽいバージョンなのとブラスストリングスの入り方など非常に華やかなバージョンなのでこれが一番好きな人が多いと思う。「デデッデデッ」というストリングスアタックが非常に気持ちよく、後々のカバーでも割と参照されている。原曲にもあったピアノグリッサンド風のアルペジオや「A New Stereophonic~」のサンプリングなども効果的に使われていてこっちが原曲だと思ってる人も多そうなくらいによい。一番人気のあるベスト盤Pizzicato Five JPNにもこのバージョンが収録されている。

 

東京は夜の七時(one year after)(1994年

実はこの前後で、Pizzicato Fiveは長年共にした高浪が離脱し、小西と野宮の二人になる。それを反映したアルバムOverdozeは結構シリアストーンであり、そこに収録された東京は夜の七時もその不安感を反映した10分超えのニューバージョンとなった。福富アレンジをしてるのは同じだが、なんかサウンドの取り方が日本90年代ハウスっぽくなってる。いや日本の曲なんだが。そしてここまで書いてこなかったが東京は夜の七時は華やかな曲調のわりに歌詞はかなり冷たい都会の不安感を表したような曲なのだが、それがさらクローズアップされたような歌詞に変更されている。正直、この曲名メロディにこんな不安定な歌詞ありかよと思わせる。今だったら大森靖子が書きそうな歌詞

 

東京は夜の七時 (the last episode)(2001年

2001年解散時にでたベスト盤 Pizzicato Five R.I.Pに収録されたニューミックスリミックス小西が当時使ってたDJよしお名義でリミックスしている。変則的ブレイクビーツ不安感のあるシンセパッドを使ってたり、当時を思い返すと、小西さん完全に解散したくてたまらなかったんだろうなと思わされるリミックス。途中途中で時報の声が入ったり不穏すぎる。なんか全体的にせわしない。

 

東京は夜の七時(the first cut) / 野本かりあ2006年

ここから解散後のカバーなど。小西氏がreadymade international運営に本格化していく中で、新たなミューズとなったのが野本かりあ、というか外部目線的には、小西は本当は野宮を首にして第4代目ボーカリストとして野本を起用したかったんだけど、Pizzicatoのパブリックイメージが野宮になっていたのでレーベルなどから拒否されたんじゃないかと思えてならない。これも世相に合わせて歌詞を変えている。アレンジは前のバージョンからかなりアップテンポの4つうちになってる。このバージョンのマニュピレーターは吉田哲人。野本はもともとテクノ好きだったらしく、その意思を汲んだのかけっこうハードテクノっぽいリズム小西はこのバージョンお気に入りらしく、自分DJするときはこれをかけることが多い。ちなみに故KAGAMIリミックスもある。この辺の東京テクノ人脈とreadymade周辺はもっと接近した方がよかったと後から思う。

 

東京は夜の七時(盆踊りversion) / 野宮真貴2016年

ソロ活動が割と自身渋谷系パブリックイメージ再生状態になっていたようにはたから見えていた野宮が「東京は夜の七時の盆踊りバージョンを出す」というニュースを聞いたときの、往年のファンの複雑な心境を想像してほしい。というかその企画小西はよく許可したなと思った人が大多数だろう。俺も思った。もともと、ケイタマルヤマの「おしゃれ盆踊り」という新宿伊勢丹屋上でやる盆踊り企画のために作られて、そこで披露されたらしい。いちおう振り付けもある。狂気か。Get Wildですら盆踊りはないぞ。まあそういったこともあるので、僕は全く聞く気が起きなかったのだが、今回の記事のためにはじめてちゃんと聞いてみるとこれはこれでよいのではという複雑な心境になってしまった。というかアレンジが良く出来すぎている。なんだこれ、モダン盆踊りの傑作かもしれない。しつこく入る「いよーっ」という掛け声が今の時代だとすゑひろがりず想像させすぎて勘弁してほしいが。

 

東京は夜の七時〜リオは朝の七時〜 / 浮雲2016年

2016年のリオパラリンピック閉会式披露され、ぼんやりTVを見ていた渋谷系好き中高年の度肝を抜いたカバーバージョン椎名林檎歌詞を大きく書き換え、編曲も行い歌は浮雲こと長岡亮介歌詞の変更は小西と何度もやり取りしたと言われてる(含みを持たせる言い方)。東京プレゼンテーション的な曲調になっていてかなり感動をさそう内容のプレゼンテーションだった。五輪関係権利が色々がんじがらめらしく正式音源リリースはない(※追記: そうだよね?配信されたという話もあるが見つからなかったので)。東京は夜の七時という曲をJ-POP史上にリプレゼンテーションした作品という点で、この曲のファン的には感謝したい。

 

東京は夜の七時 feat. Night Tempo / 野宮真貴2021年

小西2018年に久々に野宮とコラボした少林兄弟バージョンを入れようかと思ったが、個人的な好みでこちらを。韓国人シティポッププロデューサーNight Tempoを起用したバージョンPizzicato Fiveオリジナルバージョンをしっかりと参照したバージョンで正直複雑な心境になるくらいによい。ほとんどのカバーリミックスmfsbを参照していると思われるのに対し、原曲を参照しているというのが興味深い。Night Tempo言動シティポップをめぐるあれこれもあって、あまりよく思わない人が一定数いる、かつ、おそらく旧来のPizzicato ファンにはそういう人が多そうだが、この90年代ハウスな音は原曲への深い理解があると脱帽せざるを得ない。全東京は夜の七時の中ではトップ3に入るくらい好き。

 

東京は夜の七時 / 小西康陽プレイボーイズ (2019年

順序は前後するがなんとなくこれが最後がおさまりが良さそうなので。「井上順プレイボーイ講座12章」に収録されたジャズインストゥルメンタルバージョン。もともと「円楽プレイボーイ講座12章 / 前田憲男プレイボーイズ」というアルバムがあり、それの現代版として作られたアルバム井上順ナレーションが乗ってる。(いちおうナレーション無し版もある)軽音楽的なジャズインストクリーントーンのギターの音が良い。そして気づいた人も少ないかもしれないが東京オリンピックの閉会式で使われている。つまり浮雲版と対になってる作品である

 

ということで、また書いてみました。

ほんとはあと数曲(特にカバー曲でヴァニビとかを)入れたかったのですが、泣く泣く断念。

個人的には東京は夜の七時はPizzicato Fiveの曲では好きな曲としては6位くらいなので、そこまで思い入れはないです。

2024-10-28

anond:20241028140020

世の腐女子たちも大半は少年ジャンプのバトル漫画を楽しんでるんだから

BLレーベルから基本的には熱いバトル漫画だけど主人公とそのライバルが濃厚なBLをする」漫画みたいなのがもっと出てきてもいい気がするね

2024-10-23

anond:20241022205339

SWに言及してるブコメ同意だなぁ

なぜかSWは冊数が凄まじくあったのに人気度イマイチだった印象がある

同時期なら同じくフォーセリアクリスタニアシリーズの方がリプレイとしても小説としても人気だった感

当時登り龍だったレーベルと宝谷・うるし原両氏が強かったのかもしれないが。

個人的にはガープスが貢献度高いと思う(全然初期じゃないが)。

2024-10-08

anond:20241006090946

芸術にはお金がかかるんだよ

アニメは限られた予算内で耳目を集めなきゃだから

ボカロをはじめとしたDTM趣味作曲から身を立てたネット投稿者のような

若い人たちの間で主流のアマチュア的/アウトサイダーアートスタイルが重用されるのは自然帰結

2次元文化の中で音楽を掘るならやっぱりゲーム

作品によってはとんでもなく予算をかけてるのもあるから

最近「これが芸術だ」って感じて震えたのはダントツでこれだね

https://www.youtube.com/watch?v=VN9ucWhXEm4

個人的にこのゲーム会社音楽レーベルを超えた何かだと思っていてポップス作ってもセンス良い

https://www.youtube.com/watch?v=cK1ABiGuiG0

2次元カルチャー音楽という括りでみたとしてもアニメ主題歌なんて氷山の一角しかないのだ

もちろんマスメディアが主導するランキングなんてのも実は一角すら表せてないかもしれない

2024-10-07

anond:20241007112055

フランス書院電子書籍レーベルからでてるエロ小説

俺が流し読みしただけで誤字が目に付くんだよな。

校正がないってレベルじゃなくて、作者も読み直ししてないんじゃないかって感じのでき。

ウェブ小説出版社が絡むときの流れが不思議

ウェブ小説オンリーではないラノベレーベルから書籍化されると話の内容もブラッシュアップされるが、ウェブ小説レーベルだと誤字修正すら行われずウェブ版のままの誤字が残っているものが大半という印象。ウェブ小説レーベルって校正もつけずにイラストだけ発注して出版してんのかな。

コミカライズさらに複雑。『チート付与』が有名だが、コミカライズ作画担当漫画家が話を変えたりするのがザラにある。漫画となると大手出版社が関わってくるので物語ブラッシュアップを気にするのだとは思うがどういう力が働いてそんなふうになるんだろう。アニメ化した『即死チート』では原作イラストではなくコミカライズを元にキャラクターデザインが作られていたりとコミカライズ発言力がかなり強そう。

2024-10-02

anond:20241002195250

別に東大出てない一般市民感想だけど、東大教授は間違ってると思います

体感、男女で面白いと感じるツボは違うし、涙腺の場所も違う。

まさに少年漫画を女は面白いと思わないから(例外あり)、漫画レーベルを男女別にするマーケティングになってるんだし、逆もまた多分そう。

個人的人生経験を振り返ってみても、男と女って全然違う生き物だと思う。

日本必要なことを考えたら出版業界を変革することだった話

結局何が言いたいのか。

何を変革するのか。

超挑戦型って別になあ。目新しいことをするわけでもなし。

業界全体を変革するわけでもなし。

看板と中身が伴ってないし発刊物もそんな感じなのかなとマイナスイメージ

社長がこんなんじゃちょっとレーベル忌避するかな。

https://note.com/noraentrepreneur/n/n551b246cec1f

2024-09-28

anond:20240927234731

の子兄弟などの影響で少年誌青年誌おっさんドリームが刷り込まれてるのかもな

しかも幼少期に同性に嫌われてて身体的な距離感を学べてないと推察

 

昔、『マリア様がみてる』という女子もの少女小説ラノベ?)で、レズビアンキャラが内輪の女子身体を触りまくり「同性だから性加害じゃない」旨の発言をするのに不快感を覚えたのを思い出した

少女向けレーベルだけど、男性読者の多い作品からマーケットインの結果かもしれない)

2024-09-08

AVレベルは上がっているのか

Fanzaの見放題のプラン契約して、自分性癖の分野については過去まで遡って可能な限り見た。

当方20年近く性癖に関する作品AVだけでなく、小説ゲームアニメ、あるいは見かけたものは全て挑戦している。なので、この分野の人間としては、それなりに知識があるつもりではある。

AVレベルは、

演出

企画

カメラワーク

女優

男優

シナリオ

・性行為の技巧

・それ以外の文化的素養

これら全てを性癖にどれだけ関連づけられるかという総合的な営みだと考えている。

しかし、AVも含めて総合的な水準を突き詰めていた作品を、数年前から見なくなった。

有能な作品を輩出していたレーベルスタッフが変わったのか、カメラワークへのこだわり、性癖への理解を失い、世間監督模倣を始めたようでコメント欄も一気に冷めた感じになっている。

初めてこの分野を切り開いた先人はカメラワークシナリオ女優へのこだわりがあまりにも少なかったが、技巧や文化的素養に対する探究心はあった。

その上で次の人たちがそこを補うような作品を作って大人気なレーベルになったはずなのだが、いつの間にかその魂を失ったらしい。

これを受けてさら改善点を直した新しいレーベルができるのか、あるいは復活するのだろうか。

数年待っているが、新しい天才は現れない。世の人はAVレベル時代と共に上がっているというが、自分好奇心を再度刺激する新世代は現れるのだろうか?

2024-08-14

これって傍から見て答えにたどり着ける質問だと思う?

思い出せない漫画を探しています

劇画のようなややリアル調に描かれた成人男性のが料理していますイブニングビックコミックあたりの青年漫画レーベルでしょう。

1話から盛んに火が出ているところで鍋を振っているのが印象的でした。とにかくネットの試し読みなのに火が食欲をそそるようにリアルなのが印象的だったんです。

そんなに古い漫画ではないと思います。といっても新連載とか書いてあってウェブ1話をよんだのが2010年以降なので時期には幅がありますよね。

漠然としてますがこれで心当たりあるマンガあったらよろしくお願いします。

自己解決で出した答え:飯を喰らひて華と告ぐ

一話から火が出る漫画ってやっぱ他にも大勢あるかね?

2024-07-16

BLにも関わらず男しか出てこない漫画・それを読んでいる女が生理的に受け付けない

今更ながら魔法少女オレを読んだが、その巻末の既刊リストがまさに美少女動物園ミラーリングという感じで不自然なまでに徹底的に女キャラの影すらなかった。

Beコミックというレベールはそういう傾向があるようだ。

ゼロサムもかつてはそんな感じの作品が主だったと思う。今は異世界系を取り入れて女成分がかなり増したが。

まあとにかく俺はそういう漫画生理的に受け付けない。

BLのほうがまだ設定は男だが見た目は男の娘というパターンも割とあって、読めるものもある。男オタクというものは見た目よければそれでよしという傾向が強いのだと思う。

一方BL漫画でないのにこの手のレーベルありがちな美男子動物園は見た目も男男してるキャラで徹底的に固めているものだ。

本来美男子動物園であるはずの乙女ゲー以上に、男しか感じられない。ゲームと違ってヒロイン不在、ヒロインがいなくても成り立つような物語意図的に?しているからだ。

こういう漫画は本当に不気味だ。作品自体に感じる嫌悪感もさることながら、この手の漫画を好む読者に想像が及んでしまう。

一体どれほどミソジニーをこじらせたらこんな漫画をたのしめるようになるのだろうか。あるいはどれほどモテなければこんな漫画しか満足できなくなってしまうのか、と。

そしてそのような読者は当然気持ち悪いはず…と嫌悪感が増強されるのだ。

美少女動物園ラブライブストロベリーパニック等女しか出してないのもあるっちゃあるが、一般に(特にラノベ原作の)ハーレムもの主人公はじめなんだかんだ男も出てくる方が多いと思う(ここでなぜかそらのおとしものを思い出す)。

男は非モテで女に飢える状況でも、オタク間の仲間意識とかなんだかんだホモソーシャル的な男への親和性があるものだが、女はこじらせてしまうと本当に「女の敵は女」で、女が一切いない世界理想郷とするようになるのだなと思う。

男向けでも不良漫画は男成分高めな傾向あるし、俺は最低一人は女キャラが出てこないと内容がどうあれ読む気しない程度には、ミサンドリー気味なのかもしれないが、

不良漫画とも違うあの独特の画風は、男しかいないって状況のむさくるしさをさらに増大させるんだよな。

日傘増田同様、この増田がお互いを避けるきっかけになればいいと思うよ。

彼女たちにとっては俺こそ「日傘をさすやつは頭がおかしいと思う、頭がおかしい人」に相当する人種なのだうから

※ちなみにここ最近俺が最低限面白く読めた中で一番男成分が高かったのは「本能寺燃えるんじゃが」か「忍者極道」だろう

2024-07-05

anond:20240705173915

道満普通に楽しめ過ぎてしかもあの程度の性描写なら青年誌掲載でもよくねと思う

エロ漫画あがりの作家ばっか集めたレーベル青年誌(DEDEDEってやつ)のほうがよっぽど卑猥

2024-06-26

カヤちゃんは怖くないの作者って幼稚園教諭やめるとき自分漫画買ってねって園児に言ったらしいけど

人名特殊な読み以外フリガナふってないレーベルから出てる漫画を下手したら漢字の読み一つも知らない園児にすすめるとか正気じゃなくない?

2024-06-25

anond:20240625185357

んー、その可能性がないとはいわないけど

既に盤石のビューワをもってる企業が、新規にビューワを開発しようと思うかな?

と思ったら、つい最近カドコミ作ってたわw

はてな製ビューワはレーベルがたくさんあると導線ぐちゃぐちゃになるから

ニコニコ漫画を置き換えることもできないから、

やっぱり無理だと思うなぁ

2024-06-18

集団制作に鈍感な人多くない?

コロンブスMVの件や原作者死んじゃったドラマの件見てると思う。

インターネットミームで「顧客要望プロジェクトリーダー理解、実際の成果物」みたいなのあるけど、まさにあれでしょ。

多くの人間が1つのクリエイティブに関わると、色んなしがらみやスキル成果物が左右される。

Mr.大森インタビューで語った「楽しいホームパーティー(要約)」は、起案時点ではおそらく真実だったのだろう。

それを具現化すべくコンテを書いた人は全くの無頓着か悪意の塊かのどっちかで、

細部に魂を宿す仕事の人たちはい仕事をした。

その結果ステレオタイプをデティーバッチリで描き切ったAAAクラスの呪物が出来上がった。

個人的に何より拙いのは検収スキルが低かった点だと思う)

制作会社/所属事務所/音楽レーベル/スポンサーのいずれかが疑義を詰めるべきだった)

(余談だけど類人猿見てとっさに刃物抜き出したシーンは大笑いしちゃいました。演出止めろよそれは流石に)

まあそんな感じで、みんなで煮詰めたスープ単独意思を見出すのは難しいってことです。

ライトノベル40年史にかんして

https://lightnovel.jp/blog/archives/2024/0616.html

いやさあ、あれがないこれがないってのはキリが無いてのはよくわかるんだけど、それをいわないとこういうのって楽しめなく無いか

特にこの記事はこの人の趣味みたいなのを色濃く出してますよって路線なので特にね。

というわけでしょうもないあれもないをブロックごとに

新しいのはしらないので途中でおわっちゃうけど。

1982年 キマイラ吼 /夢枕獏 /ソノラマ文庫

ラノベ論者ってまあ例によってキリがないからなんだろうけど直接の隣接領域であるゲームアニメはまだ言及しても一般小説やら映画かにあんまり触らない方向なんだよな。

まあこの段落よりももっとあとのほうが顕著だけど。

このブロックだと時代というか朝日ソノラマというレーベル範囲でいうと言及がそこまででもない部類だと剣の聖刻(ワースブレイドシリーズ藤原征矢か。

TRPGブームとかだったんだけど、みんなその雰囲気わかるかな。

1984年 なぎさボーイ・多恵子ガール /氷室冴子 /コバルト文庫

ここらへんはそれこそ「新井素子しか読んでない」だったのであんまりなにかいえることはない。

絶句」は大好きです。

1988年 聖エルザクルセイダーズ /松枝蔵人 /角川文庫

宇宙皇子』とかアルスラーンとか。あとラノベ史的には最大の大物と言っても過言ではないロードス島か。

このあたり、ちょっとから続くTRPGブームを少し頑張っていて、枠外扱いとしてドラゴンランスとかがやっぱベースになるんじゃないかなあ。

語らないのはちともったいない気がする。

ナインバースが斬新だとされたのはレイスリンガリガリで血を吐きながら魔法を放っていたからというのはやっぱあったわけで、そこらへんは重要じゃないかなあ。

1989年 ハイスクールオーラバスター /若木未生 /コバルト文庫

読めてない領域だなあ。

アンチ能力者の設定の元ネタは「魔法の国ザンス」か。

1991年 ユミナ戦記 /吉岡平 /富士見ファンタジア文庫

富士見ファンタジア時代

一般的にはここからラノベ時代かなあ。

野性時代とかスニーカーはまあとして、富士見ファンタジア大賞とドラゴンマガジンというサイクルを作ったという点で大きいのかなとは思った。

例のアレサイト落ちてるけどドラゴンマガジンってまだ続いてるんだよな。すげえよ。

このブロック言及されてないのだと「ザンヤルマの剣士」が好きだった。

最終決戦に挑む前にヒロイン食事するシーンがあるんだよな。

なんかそういうディティールがたのしかった。

1996年 星くず英雄伝 /新木伸 /電撃文庫

電撃文庫の登場でいよいよもってラノベ時代か。

この記事だと言うまでもって感じだが、やっぱ「フォーチュンクエスト」はエポックだったのでは。

ゲーム文庫って体裁だったのでブギーポップマルチエンド構成なんだよね。

こんなやりかたあったんだ、って当時は思った。

1999年 月と貴女に花束を /志村一矢 /電撃文庫

ブギーポップのヒットから現代物が増えたってのは確かにそうなんだろう。

あとまあちらっとかいてあるがエロゲーね。

現代人にはわからんだろうが当時はエロゲーサブカル最先端で、学園ものとかが強かったのよ。

あとまああえていうまでもないけど「ジョジョ」ね。

1999年 流血女神伝 /須賀しのぶ /コバルト文庫

マリみてはいまおもうとなんであんなヒットしたんだっけとおもうところはある。

フルーツバスケットとかもこのあたりだっけ。

カレカノもこのあたりか。

そういうタイミングだったのかな。

このあたり本格的に爆発するのはちょっととはいえ秋山瑞人阿智太郎とかやらなんやらでおもしろい時期だった。

2024-06-17

セスの件は事務所謝罪で終わった話じゃない?

それなのに、ミセスへの批判とか、批判への批判ってなんのためにやってんの?

https://mrsgreenapple.com/news/detail/20373

6月12日Mrs. GREEN APPLE新曲コロンブス」のミュージックビデオを公開いたしました。

映像Mrs. GREEN APPLE所属レーベルであるEMI Records所属事務所Project-MGA で制作いたしましたが、

歴史文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました。

当社における公開前の確認が不十分であり、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます

今後はこのような事態を招くことのないよう細心の注意を払い、皆様にお楽しみいただける作品をお届けしてまいります

これが全てだよね。これからは公開前にチェックしていこう。防止策を考えていく段階に入ったわけだ。

公式がこう言ってるのに掘り返して、やれポリコレおかしいだの、じゃあ他のものも燃やすべきだとか騒いだり、頭おかしいんじゃないの?ファンを名乗っただけの暴徒が多すぎる。ましてや、私が納得いかいか説明しろとか、議論が十分じゃないとか。お前は何様なんだよ。おまえ程度のファン感情一つがそんなに重要か?公式声明に従って、済んだこととして受け入れて、いつもどおり応援していけばいい。なんでそんな簡単なこともできない?

もちろん、ミセス表現の自由を求めてデモしていこうとか、そういうことを言ったならそういう応援の仕方もある。でもそうじゃないでしょ?

そうじゃないのに、勝手にそういうことをやってるからファンを束ねるアーティストの程度が知れるなって思われちゃうんだよ。反省しろよ。

コロンブス擁護派が、執拗MV解釈にこだわるのはコミュ障って感じる

どういう意図で作られたか?ではなくて、どう受け取られたか?が重要で、それによってレーベルタイアップ企業イメージがどうなると予想されるか?が問題本質でしょう?

それなのに、見る側の解釈のせいにしたり分析力のせいにしたりする人を見かける

それってどうでもいい細部にこだわっているだけのように見える

たとえばラーメンを見せれば糾弾される社会があり、そこでうどんの絵を描いたらラーメンと誤認され糾弾された、としよう

そこにラーメンを見せたいという意図がなかったことが分かっていたとしても、ナルトメンマチャーシュー乗せたうどんの絵を描けば、そりゃあ批判は免れないでしょ、ってなるのが普通だと思う

現実、多くの人がラーメンと誤認したわけだから、それが本当はうどんだったかどうかなんて関係ないよね、って

でも、現実今回のコロンブスの件で擁護している人たち (擁護ではなく事実論理的説明だ、という表現もあるが) は、なぜか麵の太さを執拗解説するような姿勢を見せている

論理的解釈すればうどんでありラーメンではない、と

まあそれはそうかもしれないし、そこは否定しない

でも、その主張に対する素直な感想としては、うどんなのはそうかもしれないけど、じゃあナルトメンマチャーシュー乗せずにかまぼこ海老天くらいにしとけばよかったよね、って思う

だって絵のうどんラーメンを見分けるポイントってそういう記号的なものから来る印象でしかないのが現実から

から、印象を超えた厳密な解釈なんて世の中では広く受け入れられることはない

今回はその記号にあたるのが、コロンブスと猿だった


残念ながら世の中には不文律があって、ここまではOKだけどこれを表現したらアウトね、っていうルールがなんとなく存在する

そのルールを参照したときに、違反に該当すると思われたものは、公には存在できないのがこの世の中の慣習

それがいいかいか議論があると思うし、全面的にいいとは思わないけど、それを言ったところで世の中は変わらないんだから仕方ない

公に、っていうのは、大きな企業複数絡み、社会イメージを良好に保ちたい人たちが大勢関わっているときに、という意味合い

アーティスト個人レーベルで、表現に自信や信念がある場合、その表現を取り下げたいと願う関係者が存在しないことから問題ある表現も取り下げる必要はなく存在できる

でも、今回の件は、アーティスト個人問題ではなく、所属レーベルコカコーライメージも絡んでいる

「厳密な解釈では差別意図がないのは明白」だとしても、それを主張し続けるよりも企業イメージを優先したいのは当然

からあのMVは、今の世の中であの形では存在できない

シンプルにそれだけの話だ

実際彼らは最短で取り下げ謝罪し、ダメージを最小限に抑える正しい振る舞いをしたわけだ

誉められていいと思う


結局のところ

あのMVが公開され続けるべきか否か?という問いに対しては、ステークホルダーイメージダウンを懸念する以上存在できない、一般人はその判断に関われない、が答えとなる

じゃあそのイメージダウンに関して、あのMVは本当にイメージダウンにつながるか?という問いに対しては、一定割合直感的に問題のある表現と感じた以上はイメージダウンはある、というのが答え

で、そんなわかりきった事実に対して、きちんと解釈すればどうこう、ってのは、正直この問題の本筋から完全に外れた遊びとしか思えない

まさに、解釈なんてどうでもええやん、解釈本質ちゃうやんって話

本当にそんなにMVの内容解釈にこだわりたいのなら「公開され続けるべき」とか「批判者の解釈は正しくない」とかとは離れた文脈で、フラットに「こういう解釈が正しかろう」という文学的解説であるべきだ

もちろん批判者側も、センシティブイメージを想起させるMV内の表現のみに対してアウトを表明する権利があるだけ

アーティスト音楽性そのもの批判するのはもちろん違うし、それどころか人間性や知性について言及するのは完全に間違っている

こはちゃんとわきまえなきゃいけないのはわかってほしいところ

2024-06-13

anond:20240612202143

そんな事言い出したら少年向けレーベルでも「ラノベ」とは呼べないものも数多く出てくるよ

初期のスニーカー文庫ロードス島戦記富野由悠季小説版ガンダムなど、かなりの硬派路線だったと記憶しているが。富士見ファンタジア文庫はそれよりはライトだが、既存漫画アニメゲームの流れを汲むものだった。

それらとは少し毛色の違う、いわゆる狭義の「ラノベ」の始まり電撃文庫からだと思う

セス会社謝罪ごまかしてなくて少し好感度あがった

6月12日Mrs. GREEN APPLE新曲コロンブス」のミュージックビデオを公開いたしました。

>本映像Mrs. GREEN APPLE所属レーベルであるEMI Records所属事務所Project-MGA で制作いたしましたが、

歴史文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました。

>当社における公開前の確認が不十分であり、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます

誤解のある表現とか言ってたら、多分あと数年こすられてた

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