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2021-03-09

anond:20210308231412

エバって何なんだろうな、見た人がやたらキモイ感想を書きたがる

これはTVシリーズの時からそうだった、丁度インターネット一般普及しだした時期で個人HTML手打ちした解説サイトを雨後のタケノコのように作りまくってた

聖書ロボットSF兵器戦闘思春期大人のドロドロなんかの要素たっぷり入れて思わせぶりに風呂敷拡げておけば、後はガキンチョやオタク勝手解釈合戦を繰り広げるというビジネスモデルのうまくいった例か

[] シン・エヴァストーリー忖度なしに言えばゴミ。高尚様を信じるな

シン・エヴァは最高にクールでパワーを貰える映画だった。

劇エヴァ(EoE)に感動しQからの流れがめっちゃ好きなので、皮肉ではなく本気で称賛として書いてる。

前回の増田(anond:20210308160516)にも書いたが、

何百億というお金が動くプロジェクトで、誰の顔色を伺うことなく、シン・エヴァをやり切った60歳という事実が最高にクールである

 

庵野監督老害と呼ぶ人もいるだろうが、

 

 ・あなたは、60歳になった時に自分の一存でプロジェクトのすべてを仕切れるような影響力を持っていそうか?

 ・ あなたは、60歳になった時に己の感性のみを信じて突き進む事はできそうか?
   しかも何百億というお金が動くプロジェクトの矢面に立つ総監督(脚本兼任)という立場

 

どう考えても最高にクールである

 

「さすが庵野!」

「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」しか言う他ない。

 

庵野監督のようなビックプロジェクトに関わる事はないにせよ、一応若者区分自分も頑張りたい尖りたいと純粋に思った。

 

ただ感動した事実事実として、ストーリーについて忖度なしに言えばタイトルの通りゴミだったので以下に感想(お気持ち長文)を書き連ねていく。

  

(注意:シン・エヴァの造形や絵作りや音楽については専門のお兄様たちの批評感想をあたってください。この増田では映画構成する様々な要素のひとつ "ストーリー" についてしか触れません。)

 

  

 シン・エヴァストーリーが観客に要求したもの
 事前知識(学術映画特撮アニメなどのサブカルチャーエヴァの設定の知識)ではなく
 エヴァへの想い入れだった時点でゴミ

 

ファンのためにファン向けた作品を作ることのいったい何が悪いか?と思うかもしれない。

なので先にシン・エヴァの結末を書く。 

 

野監督のアバター "シンジくん" は 優:緒方恵 (14歳) か優:之介(スーツ) に変身、
安野モヨコ氏 (庵督の妻) のアバター "マリ" と お手て繋いで駆け出し、
督の地元 "宇川" で 前前前生 して終劇。

 

 

ーーー・・・普通にバッカじゃねぇの?😒である。 シン・エヴァじゃなくて庵野監督エッセイでやれ。

 

  

 

  真希波・マリ・イラストリアス安野モヨコ氏 (庵野監督の妻) ってマ?

 

マジである。

エヴァンゲリオンイマジナリーゴルゴダオブジェクト など急に設定を生やしたり、

無かったことにされていた 渚カヲル司令 をサルベージしたり (なお、予告にいたキカイダーエヴァみたいなヤツのことは忘れろ)

カヲルと加持と冬月とゲンドウ で "ジェバンニが一晩でやってくれました" をしたり、

ソードマスターヤマト 並みの怒涛の畳み掛けを 新劇 を終わらせるためにかましたのに、

 

リ が何者なのかについて "だけ" 、後まで触れなかった。
その影響で、マリが(当然シンジも) なぜ エヴァに乗れる・操れるのか、劇中で言及されること無く終わった。

 

もちろん、劇中の情報からなぜマリエヴァに乗れる・操縦出来るかについて、推測・想像妄想は出来る。

劇中でネブカドネザルの鍵を自らに付与したゲンドウがエヴァを操縦していたように、おそらく後天的に仕組まれたのだろう。

けれど、カットはもちろんセリフで匂わせすらなく、まったく劇中で語られていない以上、推測・想像妄想しかないので、

忖度なしに言えば "どうかしている" としか言いようがない。

 

なんでも説明してしまうのはつまらない? 想像妄想余地がある方が面白い? よろしい、では、

 

シン・エヴァ:|| (本作) になるまでシンジ名前すら知らなかった "マリ"、しかも、シンジにとっては、"パラシュートの人" でしかない "マリ"と、
庵野監督地元 "宇部新川" で 前前前生 したのは 何故なのか?

 

意外で驚いたぁ〜?(笑) だけがしたいのであれば、前前前生するのは、北上ミドリ や トジの妹(鈴原サクラ) でも よかったはずだ。
なんなら、シンジはマリよりも彼女たちのことについての方が名前も人となりも知っているまである。

 

"シンジは急速にマリが好きになったのだ!人を好きになるのに、恋に落ちるのに、理由時間も要らない!" で押し通すにしても、

"マリ最初からシンジに対して一定以上の執着を持っていた" についてはどう説明するのか?

それも "どこにいても必ず迎えに行くから。待ってなよワンコくん" と口にしたり、"命をかけて裏宇宙に行く" ほどの執着だ。

ヒロイン(マリ)が抱いている、まどマギほむらレベルマリ執着を 言及しないで オッケー👌とかあり得る??? あり得るとしたら何故?

そもそも"執着以前にマリが何者であるかも明らかではない"が、そんなことって通常のストーリーで許容されるもの???

しかも、外そうとしたらカヲルくんみたいに頭ボーンして死ぬ "DSSチョーカー" をラストシーンでひょいと外せる謎能力を持った超超超超超超超超重要人物だぞ???

 

" DSSチョーカーは心の枷のメタファーエヴァ呪縛

  リは庵野監督の妻である安野モヨコ氏の投影キャラ。だからシンジ(庵野監督)の心の枷を外せた。

 そしてメアリー・スーでもあるマリついてのすべてを劇中で言及不要とした。"

 

・・・そう捉えるのがひねていない素直な感想では?

 

い、いや、エヴァ漫画版ではマリについての描写があったから(震え) にしたって、

漫画版の設定を引き継いでいるなら 同性愛者設定 はどこへいった?だし、

実年だって、『破』の時点で33歳、『Q』の時点で47歳くらいだということになる。

まどマギほむらレベルの執着をみせているのに、この実年齢でマリシンジ親族の家に預けたままにしていたのは何故?

忙しい云々ならマリより年若いミサトがシンジを預かっているので別に不可能ということもないだろう。

そして "DSSチョーカー" を外せる理由そもそも何者なのかについて触れない理由???

 

なんにせよ、とても褒められた出来のシナリオでは無い。

 

 

 マリのことは忘れろ!!ほかにストーリーの見どころはあっただろ!!

 

せやね、誰よりも劇中でセリフが長そうなゲンドウの自分語りとか。

Beautiful World」はゲンドウの歌だったんだな、ユイ出会って世界が変わった云々は絶対庵野監督自身のことを重ねてるな、つかこれ旧劇で見たけど?と思ったけど。

旧劇でそれ見たよ?の展開だけなら褒められないが初見向けとして許容出来た。

 

かし、突如悟りを開いた シンジ様 が登場人物達のカウンセングを始めるのである。

嫌味か冗談かと思うだろうが現実だ。

709 名無しが氏んでも代わりはいもの 2021/03/08(月) 21:33:24.38ID:???

シンジ「どんなに探してもユイはいねえよ現実を受け入れて責任果たしていけ」

ゲンドウ「はい

シンジ「お前は俺のことを幸せにしたいんじゃなくてそうやって自分幸せになりたいだけだろ」

カヲルはい

シンジ「昔はお前のこと好きだったけどいい加減自分人生を生きたら?」

アスカはい

シンジ綾波、今までありがとね」

綾波はい

 

グループセラピーか何か?

 

(引用スレhttps://mao.5ch.net/test/read.cgi/eva/1615174496/)

 

オーケー悟りを開き覚醒したシンジ様がグループセラピーを始めるのはヨシとしよう。

大切なのはシンジ悟りを開き覚醒した過程だ。

 

・・・でもな?

 

ンジが覚醒した理由について劇中で言及されないのである!
当に、本当にありがとうございました。

 

精一杯、善意的な解釈をすれば シンジは "生命の書" にカヲル同様に名前を連ねているかループを繰り返している。

村とポカ波の一連の出来事シンジは違う世界線の経験の活かせる状態覚醒した・・・みたいな???

(これも劇中で言及されない以上、推測・想像妄想しかない)

 

他は、なんちゃってジブリナディアの島編のような冗長さがある村での描写とか、

エヴァ無し・ほぼ丸腰でハイカイ(首無しエヴァもどき)がいる世界シンジレイアスカ無事(危機に陥る描写無し)だったとか、

まだまだ見どころ()はあるが記述がいる???

 

シン・エヴァストーリー忖度なしに言えばゴミ

 

 

 

 エヴァストーリーは元から矛盾が多い。
 アクションや絵作りや演者テンポ音楽自己開示や様々な要素で魅せてきた作品

Exactly(そのとおりでございます

 

映画アニメ総合芸術だ。ストーリー総合芸術構成する要素のひとつしか過ぎない。

 

絵作りが素晴らしければただそれだけで名作になることもある。

シン・エヴァでもパリのシーンの描写はとっても好きだ。

造形・絵作り・音楽について長文を書き連ねたい情熱専門性も持ち合わせていないので省略するが、

パリ以外でも大好きな絵作りのシーンがいくつかある。

(ヴンダー戦艦アクション映画館向きじゃないぐるんぐるするアングル好き)

 

この増田あくまで"ストーリー"だけを切り取ったとき、出来は酷かったという個人的感想(お気持ち)で、

シン・エヴァ駄作だと評しているわけではないので誤解なきよう。

 

みなさまも良き シン・エヴァ タイム をお過ごし下さい。

 

 

 

 

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・1

エヴァ庵野じゃなきゃ出来ないシナリオだったぞ

狂気を魅せたという意味ではなくて圧倒的に低レベルシナリオ完成度的な意味

摩砂雪とか貞本がいなくなったばかりではなく、

『男の戦い』や『最後のシ者』など旧作で重要な話は 薩川昭夫 脚本SF要素は磯だがそれらもいなくなった

▼供養の設定資料

古い資料を整理してたら出てきたので供養シリーズ第6弾。

もう20年以上前の某アニメで作った脚本回の設定。地下施設の詳細が決まってなかったのでセントラルドグマとか名称や細部を私が設定していった。他にも中盤は私が作ったセリフや展開が結構使用されているが結局全部ノーギャラ。

https://twitter.com/isomitsuo/status/823830687400636416?s=21

  

Aパート絵コンテなし、さらに作られては壊されめちゃくちゃに

Cパート時間スタッフ足りなかったかブラッシュアップしきれなかった

Dパート→とりあえず締め切りに間に合うように作った

 

理解ある彼くんなワイはオタクへの反撃(Qの恨み)とモヨコとの私小説が書ければあとはどうでもいいだったんだなってすぐさま読み取ったけど

自分自身映画に重ねるキョロ充非オタ豚どもは感動したり勝手意味を読み取ってたな

 

正解はパンフレットに書かれてたスタッフから意味不明』『謎』『もっと客観性を持って作品作りを』ってメッセージ

NHKドキュメンタリーでも、スタッフ意味不明って言われたし、絶対に破れない締切のせいでああなった様子が映し出されてた

 

あとドキュメンタリー映像面ではグルグルアングルに並々ならぬこだわりがあるってやってたね

なにしてるかわからないって評判が多かったけど、ワイは初めからグルグルアングル面白いって評してたぞ

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・2

(現実に帰れっていうテーマは)あったと思うよ、庵野くんEOEの頃からずっと的外れだけど

お金がないと生活出来ないしオタ活も出来ないしな

みんなスーツ着て働いてっから

庵野くんは学生の頃から苦労知らずなのだと思うよ

 

1回目の虚構現実は、

押井ビューティフルドリーマーで見たけど?だったけど

EOEの狂気が凄まじいのと作品としての完成度が高いから許された

(もちろん激怒したやつもいる)

 

2回目の今回は新規性も無ければ劣化EOEでしかないし、

そもそも虚構世界に逃げているとされる人たちのオタ活の中心はとっくにエヴァなんかじゃないぞ

炎上商法狙ってるにしたってクソ寒すぎ

シンを観て隙あらば氷河期世代をしているのは商業ライター個人ともに闇が深すぎるのでノーコメント

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・3

メンヘラ女(アスカ)の相手理解ある彼氏くんなぬいぐるみペニス以外には出来ないは正しいが

普通にキモい庵野監督以外がやったら大炎上だったと思う

 

庵野監督がシンでアスカケンスケの描写

"常識的な嘘"を書けば、アスカケンスケを受け入れる人は多かったと思うんだよな

 

常識的な嘘の例

 

 

みやむーについての自分自身気持ちに嘘がつきたくなかったし

メンヘラはこうだについても嘘がつきたくなかったし

アスカ厨ムカつくについても嘘がつきたくなかったし

エヴァもうやりたくないんだよなぁと俺が思うエヴァから解放にも嘘がつきたくなかった

 

何よりも嘘つかないでも商売としてやっているけるレベル信者を集めていることに確信的だから

 

 

追記:非常に出来が悪かったシナリオに対してどうしても言いたいこと・4

276 公共放送名無しさん 2021/03/22(月) 20:37:24.34 ID:cd47Rl9

庵野「またエヴァ作ったから見てくれ」

ぼく「またかしょうがねーなぁ」

庵野「もうちょっと時間かかるわ」

ぼく「じゃあもういいや」

庵野「やっと出来たから見て」

ぼく「しょーがねーなぁ」

庵野「見たな!いい加減にエヴァから卒業しろよ!」

ぼく「お前なんなん?」

 

庵野「と、特典つけるからリピートして!思ってたより客が入らないの!」

ぼく「お前卒業しろって言ってたよな?」

庵野くんに少しは反省して欲しかったので大ヒットしないで欲しかったな

 

庵野くんは何しても許されることに自覚的からエヴァやりたくねーアピールしてエヴァ串刺しにして

10マン以上するフィギュアの告知とかパンフに同封する強気ぶりだぞ

は〜・・・神さまか???

>なんらかの作品を見て、起こってることしか感じられないのは可哀想だと思う。

 

ワイ的にはこっちのが理解し難い

キョロ充希望(ちらっ)」 

キョロ充「成長 (ちらっ)」

キョロ充「救い(ちらっ)」

キョロ充大人(ちらっ)」

 

ワイ「キミらのいう "希望" 、"成長"、"救い"、"大人" 、"人生"、"人間" 、"対話" とは? シン・エヴァのどの辺りから感じたの?」

 

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ(キョロ充逃げる)

 

ちな、劣化ジブリゴミ怠い農村パート庵野くんの経験

モヨコのショートアニメでもやってる

あんだけ尺取るなら真面目にやろうよって思った

 

パヤオのもののけトレスした方がマシだったと思う

庵野くんはメカアクション組織大事を成すカタルシスケレン味たっぷりにやる作家

人間を描くのが得意な作家ではないことはみんな承知しているし

エヴァ庵野くん物語ということも承知しているし庵野くんがエヴァやりたくないことも承知している

けれどそれでもなぁなぁにできないレベルのクソゴミシナリオだったと思うよ 

せめてアクション挽回できてりゃな

EOEの時に庵野くんを支えた人がいなくなったからでは?と言われても致し方ないレベル

 

ただストーリーはともかく絵的にはワイは嫌いじゃないよ。くらべる対象がEOEだから評判悪いけど

2021-03-08

シンエヴァ

以下ネタバレを含む感想

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必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (2)

戻る→ anond:20210308081829

デュマ・フィス「椿姫

個人的にはオペラよりも好きかもしれない。特に、愛した女性の墓を掘り起こして遺体に直面するシーンがあるところとか。不毛愛情というか、すれ違いや失恋ばかり読んでいたことがあり、これを読んだのもそんな時期だ(「エフゲニー・オネーギン」とか「マノン・レスコー」とか)。というか、そもそもオペラって「乾杯の歌」とかすごい好きなんだけど、台詞聞き取りにくいし、台詞を同時に歌う箇所もあるし、なんか難しい。

ちなみに主人公独白に曰く、「ああ! 男というものは、その偏狭感情の一つでも傷つけられると、実にちっぽけな、実に卑しい者になってしまものです」。……バレましたか

野尻抱介太陽簒奪者」

自分日本SFを読むきっかけになった人で、ハヤカワのJA文庫小川一水とか林譲治とかが特に好きだった。

この作品は、太陽の表面に異星から物体によってメガストラクチャーが作られ、日光を奪われた人類が滅亡の危機に瀕するのだが、若干のネタバレを言うと、最初からエイリアンには悪意が全く存在していなかった。僕はそんなところが好きだ。基本的自分の好きなシチュエーションは、他者との接触により悪意はないにもかかわらず傷つく、というのがあるのだ。

ちなみに日本SF作家をより広く読むようになったのは大森望日下三蔵の年刊日本SF傑作選のおかげ。感謝感謝

オルハン・パムク無垢博物館

三十歳で婚約者がいるのに、親戚の十八歳の女の子に手を出しちゃったダメな人が主人公結婚約束をした女性から婚約を破棄されてしまい、彼は思い出の品を集めた博物館を作りだす。イヤリングはともかく、自分が家をのぞき見た瞬間を画家に描かせた作品や、下着までも集めているあたり、ただの変態である。帯には「愛に生きた」とあるけれど、愛情というか執着や妄念であったような気がする。けれども、不毛な愛のほうが読んでいて面白い

ところでトルコという国は、女性スカーフを被るかどうかだけで政治的立場の表明になってしまう国であり(ハイヒールを履くかどうかも政治的立場の表明ではあるが、トルコはその傾向が顕著だ)、その点からも読んでいて面白い作家であった。

マヌエル・プイグ蜘蛛女のキス

映画オタクゲイ政治犯の獄中での対話劇。ゲイはどうやら看守から政治犯の様子を探るように頼まれているようなのだが、いつしか二人には友情が芽生えていく。緊張感のある対話であると同時に、ゲイお気に入り映画を語るとき調子推しについて語る幸せオタクのものである安易に神という表現は使いたくないが、語りが神懸っている。ゲイの口調が女言葉なので、少し古い訳なのかもしれないが。

リチャード・ブローティガン西瓜糖の日々」

大学時代年齢不詳の友人がいて、今も何をして食べているのかよくわからないんだけれども、今でも時々強烈な下ネタメールが来る。そんな彼が薦めてくれた小説村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の「世界の終わり」パートに影響を受けた作品を部誌に掲載したらものすごい勢いで薦めてくれた。

彼は物にこだわりがないというか、読み終えた本をよく譲ってくれた。同じブローティガン絶版になった本やシュティフターの「晩夏」などもおかげで読めた。「晩夏」はくどいのでいただいてから十年後に読んだのだが、現代小説では確実に切り捨てられる長さの風景描写を含む小説を、定期的に読みたくなる。

町田康パンク侍、斬られて候

就職のために架空宗教団体によるテロでっちあげる侍の話。時代劇の形を借りているんだけど、時代考証は完全に無視している。そして、自意識過剰人間クレーマーおバカしか出てこない語りの芸だ。だが、大体町田康作品は大体そんな感じだし、人間って元来そんなもんなのかもしれない。オチ基本的に完全に投げっぱなしだが、爆発落ちや死亡オチギャグ結構好きだったりする自分がいる。文学っていうのは自由でいいんだよ。

トーベ・ヤンソン「たのしムーミン一家

ムーミンシリーズ以外のヤンソン文学作品を選ぶべきかどうか迷ったのだがこっちにした。友人からなぜかヘムレンさんに似ていると言われていた時期があったことだし。

児童文学短篇って長篇とは違った難しさがある。短い文章と簡潔な表現という制約の中で、キャラクターを端的に表現しないといけないから。そのお手本みたいな作品がここにあり、内向的人間にやさしい世界がここにある。ちなみにとある哲学者の持っている本の名前が「すべてがむだであることについて」であり、すごく笑える。

全く関係ないが僕は萩尾望都の「11人いる!」のヴィドメニールヌームにも似ていると言われたことがある。緑の鱗に覆われた両性具有僧侶で、とても善い人で行動力もあるのだが、説明するときにやや言葉が足りない。

マリオバルガス=リョサ「悪い娘の悪戯

嘘つきで利己的で、のし上がることにしか興味がない空っぽ存在に恋をしてしまった善良な青年。「悪い娘」の人生航路は語り手の人生におおよそ十年ごとに交叉するが、一貫して彼女本位な関係に終始する。

これはどうしようもない女の子に恋してしまって、四十年間ものあいだそれを引きずった男の物語だ。地位財産もなにもかもなげうって、何度裏切られてもひたすらに与え続けた。そんじょそこら悪女ものとは格が違う。シェル・シルヴァスタインの「おおきな木」のように。

バルガス=リョサには基本的にどれも面白い

D・H・ロレンスチャタレイ夫人の恋人」。

猥褻だということで昭和時代裁判になったというので読んでみたが、どこが猥褻なのかちっともわからない。しかも、作者の思想がうるさいので文学的な美を損なっている。

表現露骨というよりも、おちんちんに花飾りを結ぶみたいなのどかヒッピー文化的な感じで、エロティシズムについては性描写の無い仏文学のほうがずっとぐっと来るものがる。しかし、時代を先取りしていていたという意味では素直にすごいと思うし、この程度で猥褻だと騒いでいた時代はさぞ不自由で息苦しかったのだろうなあとも思う。

ピーターワッツブラインドサイト

最強のファーストコンタクトものひとつで、ネタバレするとオチは「意識クオリアとはときとして生存に不利かつ無駄であり、この宇宙では淘汰される可能性がある」という絶望的な結論人間の心も愛も宇宙の中では無だ! みたいなSFが大好き。

基本的構造は「宇宙ランデブー」の変奏で、未知のエイリアン遺物の中を探検するのだが、強烈な磁場の中で意識が攪乱され様々な精神疾患一時的に患うという違いがある(実際に脳に強烈な磁場を近づけると活動する部位が変化する)。言及されるコタール症候群半側空間無視といった症状もすべて実在するが、脳科学知識がないと全部作者のほら話なんじゃないかって読者が誤解するんじゃないか若干心配

それと、ハードSFとしてはすごい好きなんだけど、どういうわけか吸血鬼が味方に出てきて(人類を捕食していた類人猿遺伝子を組み込んだ改造人間という設定)、味方のはずなのにこちらに危害を加えようとする不可解な設定があり、これは作者の吸血鬼ゾンビに対する偏愛のせいだろうが、プロットの上であまり関係がないし必然性もなく、そこが無駄に思われた。そもそもなんでそんな遺伝子組み込んだ危険なやつを作るんだ?

以上。

必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

思い出してどうしても書きたくなったので書く。

前回→ anond:20210301080225

小野不由美魔性の子

ベストセラー十二国記シリーズエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。

この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界出会うことで起きる惨劇SF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ

もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである

ヤスミナ・カドラ「昼が夜に負うもの」。

貧困による家族との別離恋愛もつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。

カミュ小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。

同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体オペラのように派手なのだ。わざとだろうか?

小松左京「果てしなき流れの果に」

壮大な時間空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変タイムパラドックス進化の階梯など、テーマスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。

扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界女性観や社会描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいだって宇宙時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ

フリオコルタサル「石蹴り遊び」

冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしま恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家ワナビを含む)たちのお話だった。

しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞から脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。

読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから

シドニー=ガブリエル・コレット青い麦

「ダフニスクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーション萌えしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。

少年人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである

沢木耕太郎深夜特急

北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童インド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。

元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若い経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。

少し前の時代旅行記面白い。今では身近なフォーケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。

それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ夜間飛行

強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリ飛行機乗りとしての経験がそこにある。

ウラジーミルソローキン「青い脂」。

はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪クローン物語執筆させることで、謎の空色物質を生成する、錬金術プロジェクトが稼働していた! この神秘物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシア文豪文体パロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチス同盟を結んだ並行宇宙ソ連あり。

筒井康隆高橋源一郎矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシア権威文学暴力セックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチループオチだ。

筒井康隆残像に口紅を

章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれ言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。

筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間常識についてかなり深く考えないとできないことだ。

ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件モチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。

レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

ドストエフスキーヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教パンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。

しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんカップル不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップル愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。

これは、プロット道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。

あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。

星新一「つねならぬ話」

作品根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現淡々としているが、殺人人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SFのものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。

続く→ anond:20210308082031

2021-03-07

anond:20210306211029

悪口は大抵そのまんま自己紹介だったりするので、「ああ言えばこう言う」ご自身性格を振り返るといいと思うよ。

ワタルが大好きみたいだけど、あれはロボットアニメRPGテイストを入れた作品といった方が自然。オタテイストが強く好き嫌いの分かれる内容で、メインストリームを歩く作品じゃないよ。

80年代試行錯誤として理解はするけど、ダイの大冒険議論に入れるのはいささか強引。

騎士ガンダムなんて、SDガンダムにおける単なるRPGパロディしかない。カードダスとしては面白かったけど、漫画アニメストーリーなんて殆ど誰も知らんだろ。

エスパークスに至っては、もはやサンエックス社員ですら知らなそうなマイナー作品しかテーマSFもの

この2つは例としてはピントがずれ過ぎてる。どれも、ドラクエ的世界観冒険物語とは言い難い。良くても亜流エスパークスは論外。

唯一ビックリマンは、興味深いとは思う。ちゃんファンタジー系だし。ただコロコロ世界観全開で、ニチアサ的な「お子様向けアニメ」として作られてる作品ちょっと説教臭さもある内容。あれに慣れた子供ダイの大冒険見せれば、「こんなの見たことない!」って食いつくでしょそりゃ。

RPG的な作品が当時あったかなかったか、と言う議論で言えば、そりゃ存在していたのは知ってるよ。でも、大半が格落ちな作品ばかりだったんだよ。ゲーム作品ばかり扱ってて、RPGテーマにした作品もあるわんぱっくコミックなんて雑誌もあったけど、影響力は皆無。殆ど誰も読んで無いし、内容も一段見劣りするのが実態

そういう前提込みで、「それまで珍しかったドラクエ的和製ファンタジーを題材にした冒険漫画が、王道であるジャンプに出てきた」って書いている。

みんなが読んで無いもの取り上げても、この内容に対する反論としては適切じゃ無いよ(その意味ではバスタード理解できる)。メインストリームに出てきたから衝撃だった、という話なんだから

2021-03-06

藤子・F・不二雄SF短編①を買った

カンビュセスの籤が面白かったので藤子・F・不二雄SF短編①を買った

続刊も買う

2021-03-05

日替わり定食メニュー増田スマー種に目のくょ市イテ吏我が日(回文

おはようございます

光陰矢のごとしの矢を三本集めたら光速の三倍になるんだよ!

って毛利元就さんが3人の息子に言ったとさって新まんが日本SF昔話を私は読み終えた後、

その下に置いてあった、

月刊日替わり定食今月号に目を向けたの。

そう日替わり定食の申し子と言えば誰のことだか分かるかしら?

私のことよ。

でも、

あ!いけない!私今月号読んでなかったわー、

と言うのと同時に今月の日替わりメニュー表をまだゲットしてなかったことに気付いて慌てて日替わり定食を食べに行ったの。

ここ最近弁当自分でこしらえて持って行ってたから、

すっかり日替わり定食冒険家だっていう自分のことをもはや忘れていたわ。

あいにくさま、

今日はお弁当持ってきてなかったので、

日替わり定食の申し子でもある私は今日の日替わり定食と今月の日替わり定食メニュー献立表をもらいに行ったの。

ちょっとその話しは一旦置いとくんだけど、

長年通ってるうどん屋さんで、

私初めて厚焼き玉子定食を注文したの。

ここのうどん屋さんは日替わりしか頼んだことがなかったので、

幾度となく通ってきてもこのお客は日替わりだよねーって

給仕さんに覚えられていたみたいで、

厚焼き玉子定食頼むの初めてですよね?って見透かされちゃったの。

私としたことが、

日替わり定食冒険家を名乗る前にすでにこのうどん屋さんでは毎日日替わり定食を食べまくっていたという事実自分でも気が付かなかったようで、

ほんとうだ!私厚焼き玉子定食初めて注文するわ!って

ちょっと感激の涙が出てしまったわ。

日替わり定食冒険家が日替わりじゃない定食頼んで、

日替わり定食冒険家の名が廃る!って思ってるでしょ?

でもその逆で私は無意識の頃から日替わり定食冒険家の素質があったのよ。

その時のうどん屋さんに通い始めたときから

自分でも潜在的な日替わり定食冒険家の素質に気付いてなかったみたいで、

しろここが私のホームタウンというか

それを言うならパームタウン編もよろしくね!って言いたいところの

シルバニアファミリーみたいなウサギ活躍するメイプル出来栄えだったのよ。

その素質とは別に

厚焼き玉子定食がとても超絶美味しかたから、

次そのうどん屋さんに行ったとき

厚焼き玉子定食をまた頼もうと思うんだけど、

日替わり定食冒険家としての自覚も忘れていないか

日替わり定食を頼もうとも思うのよ。

だけど

日替わり定食を注文したら、

こないだ初めて食べた厚焼き玉子定食はあまり気に入ってくれなかったのかな?って給仕さんを心配させたらいけないので

ちょっと次回も厚焼き玉子定食を頼んで様子を見てみることにするわ。

2回か3回連続で厚焼き玉子定食を頼めば、

厚焼き玉子定食も気に入ってくれたんだ!って給仕さんはうどん屋さんの大将にそう伝えてくれるかも知れないし、

ここで日替わり定食を頼むか厚焼き玉子定食を頼むか、

給仕さんを挟んで大将との私、

いや!日替わり定食冒険家としての私との心理戦なのよ。

ほら!寿司大将自分のお店に来た客へ、

手始めに客が何頼むか客と大将が注文の読み合いの心理戦するバトル漫画のあれよ!

で、

ここまではなぜ私が日替わり定食冒険家になったかっていう回想シーンで、

ここからはまた冒頭で置いて置いた話題に戻るんだけど、

その月刊日替わり定食今月号の特集巻頭カラー6ページは

私の街の近くの定食屋さんが紹介してあって、

行ったことがあるお店あるかな?って見てみたけど、

私の行ったことがあるお店はことごとく落選していたようで、

よく、

美味しいラーメン屋とか美味しいパン屋とかのムック本に載っている有名店って

私の行ったことあるお店とか載らないのよねーって思いながら、

別に私が知る人ぞ知るグルメマニアと言うことを言いたいんじゃなくて、

そもそもグルメマニアではないけど、

まあそんな感じね。

巻頭カラー6ページを見て思いだして

私今月まだ日替わり定食行ってなかったわって。

私の日替わり定食への意識低すぎ!って軽蔑されるぐらいネット広告をかつては一世風靡した私の年収低すぎお姉さんのバナー写真はすでにもうセピア色なのね。

今ここ私上手いこと言えたからもう一回言うけど

一世風靡した私の年収低すぎお姉さんのバナー写真はすでにもうセピア色なのよ!ってこと。

何が言いたかたかって言うと、

私の日替わり定食冒険家としての自覚が低かったってことを

自覚して食い改めなくちゃ!って

定食だけに食い改めるってダブルミーニングホームスチールを決めちゃえるぐらいだったってこと。

私はまた新たなる日替わり定食冒険家としての冒険に出るのでありました。

うふふ。


今日朝ご飯

昨日買って食べようと思っていた夜の玉子サンドイッチよ。

食べ損なっちゃってたわ。

私のこと見損なわないでね。

デトックスウォーター

ポンカンまだ少しあるから

ポンカンプラスレモンウォーラーしました。

ポンカンの肉厚な感じが私は好きよ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2021-03-04

anond:20210303223407

順列都市を読もう。

SF作品だが、シミュレーション意識を発生させることは実際にできるという前提を1つ置いただけで

現実世界にも適用できる塵理論というのがでてくる。

塵理論はよくできていて、実際これは否定できないので心の哲学に深い問題を投げかけてると思う。

ボルマン脳がわりと近いことを言ってるけど、それをさらに極端にしたのが塵理論

2021-03-02

ビーガン、シーガン、ディーガン

エーガン

パンピー。何でも食う

ビーガン

ハイヒューマン野菜しか食わない

シーガン

超越者。水しか飲まない

ディーガン

上位存在。一切のエネルギーを消費しない

イーガン

ナノテクノロジー量子論認知科学宇宙論数学等、広範囲な分野を題材としたSF作品を発表している。ハードSF代表的作家として挙げられることが多い。

2021-03-01

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(2)

戻る→anond:20210301080105

倉橋由美子聖少女

まり男性女性がとは言いたくないのだが、女性作家の描く知的早熟少年たちというのは、エルサ・モランテの「アルトゥーロの島」なんかでもそうなんだが、男性が描くときはまた違った魅力を発する。サリンジャー知的論理的自分を追い詰める子供たちとはまた別の硬さがあってよい。新城カズマサマータイムトラベラー」の高度に知的でありながら情緒は年相応な少年少女もいい。

さておき、これは近親相姦お話なのだが、印象に残っている描写は次の通り。主人公たちの仲間に大食漢の男がいて、しばしば生肉弁当の代わりに食らっている。回りの女子生徒たちも面白がって彼に餌付け(?)していたのだが、ある女子生徒がブルマーを入れていた袋の中に隠していたウサギを、生きたままで彼に与えた。血まみれで凄惨な場面でありながらも、大食漢は実においしそうに平らげていた。

例の文学少女から薦められて読んだことでも思い出深い一篇。

ミラン・クンデラ存在の耐えられない軽さ」

頭が良くてモテる男が主人公なのでいけ好かないモテること、たくさんセックスすることこそが人生の目的になっているような奴は理解できない。なんか知らないやつにいきなり人の部屋をのぞきまれ、「お前の人生にはエロスが足りない!」と叫んで出ていかれるような気分がする。しかし、これもまた祖国を追われた人間が、知性と皮肉現実適応しようとした姿なのかもしれないのだ。

それと、この本で感謝しているのは、さまざまな政治的活動に対して感じていた居心地の悪さを、「キッチュ」をはじめとしたさまざまな言葉言語化してくれたことだ。ポリコレを正しいと信じているのに、そこにあるどうにも解消できない居心地の悪さが気になる人が読むといいんじゃないかな。

あとは頭が良すぎて、多くの人が無視したり忘れていたりしていることが見えてしまい、幸せになれない著者みたいなタイプが読むと幸せになれそう。イワンカラマーゾフとか御冷ミァハみたいに、頭が良すぎて不幸になるというか、自分の知性をどこか持て余してしまタイプキャラクターが好きだ。

メアリーシェリーフランケンシュタイン

死体から作られた怪物がただただかわいそう。容貌醜悪なだけで化け物として追われ、創造主からも拒絶された彼の孤独を考えるだけで悲しくなる。まったく同じ理由で「オペラ座の怪人」も好きだ。どちらも間違いなく殺人者ではあるのだけれども、容姿馬鹿にされたことがあるのなら共感せずにはいられないだろう。関係ないけど、オペラ座の怪人ヒロインから振られたことを受け入れられたのって、やっぱり正面から振ってもらったからだよな、と思う。音信不通フェードアウトされたら怨念はなかなか成仏しない。

それと、これはSF的な感覚かもしれないが、人間離れした(時としてグロテスクな)姿を持つ存在が、非常に知的であるというシチュエーションがとても好きで、その理由から後述の「時間からの影」や「狂気山脈にて」も愛好している。

ロード・ダンセイニ「ぺガーナの神々」

架空神話ショートショート形式で述べられていく。ただそれだけなのにこんなに魅力的なのはなぜだろう。彼の作品基本的に短く、しょうもないオチ作品も割とあるのだけれども、時に偉大で時に卑小な神々の物語は、壮大な架空世界に連れて行ってくれるし、すぐ隣に隠れているかもしれない小さな妖精魔法も見せてくれる。

テッド・チャン「息吹」

あなたの人生の物語」とどっちにするかやっぱり迷った。映画メッセージ」の原作が入ってるし、増田で盛り上がってるルッキズムテーマ作品だってある。だが、寡作な人なのでこの2冊しか出していないし、片方が気に入ったらきっともう片方も読みたくなる。

表題作は、意識を持ったロボットのような存在がいる宇宙お話なのだけれども、そのロボット自分の脳をのぞき込んでその複雑な仕組みに心を打たれる。そして、世界を観察することで、何万年も経てばこの世界は滅んでしまうことを悟る。人間とは全く似ても似つかないロボットたちだが、やっていることは人間サイエンス、真理の追求という営みと本質的には同じだ。何かを知ろうとする営為の尊さについて語っている。得られた知恵で、自分たちも世界もいつかは終わってしまうと知ることになろうとも、知識を求める崇高さは変わらないのだ。

イワンセルゲーヴィチ・ツルゲーネフ「初恋」

学生時代自分女性に冷たくされる文学が好きだった。からかわれたりもてあそばされたり馬鹿にされたりする作品のほうが好きだ。そのほうがリアリティがあったから。寝取られ文学が好きなのもそれが理由だし、谷崎潤一郎作品も同様の理由で好きだ。

自分馬鹿にしていた少女が突然しおらしくなり、自分に近づいてくる。いったいどうしたことか、と思って期待しながら読んで、絶望に叩き落されるがいい。

イサク・ディネセン「アフリカの日々」

ライ麦畑」でホールデン少年が感動した本。アフリカ植民地で暮らす女性視点からその生活を書いている。友人のイギリス人が亡くなったとき、まるで故郷をしのぶかのように墓が深い霧に包まれたシーンがとても美しい。

個人的には、当時の基準からすればアフリカの人々に対して丁寧に接しており、評価も概して公平であるように感じた。ところどころ「有色人種特有の」といった表現があったり、アフリカ前近代社会とみなしたり、古い進歩史観は見られるし、植民地支配者側から視点批判的に読まなければならないが、色眼鏡比較的少ない観点に心を動かされてしまったのは事実だ。

植民地時代アフリカって、宗主国以外の人もたくさんいたこともわかって面白い。当時は英領東アフリカだが、そこにはスウェーデン人もいればノルウェー人もいる。古くから貿易相手としてのインド人だっている。独立後、彼らは日本人満州朝鮮半島台湾などから引き揚げたように、撤退したのだろう。植民地について理解するためにもおすすめ

J・R・R・トールキン指輪物語

はまった。十代の頃にとにかくどっぷりとはまった。今でも表紙のエルフ文字を使って誰にも読まれたくないことをメモするレベルではまった。

かに話の展開は遅い。重厚に過ぎる。設定を語るためのページも多い。しかし、この長大小説を読むことで、開始数ページで読者をひきつけなければならない現代小説からは得られない、長い旅をしたという実感を得られるのは確かだ。小説家には良き編集者の助言は必要だが、今のように急ぐ必要のなかった時代もあったことは忘れたくない。

中島敦「狼疾記」

李陵」や「弟子」や「山月記」じゃなくてなんでこれなのか、という声もするのだけれど、自意識過剰文学少年の思っていることをすべて言語化してくれているので推さずにはいられなかった。十代の頃の感受性は、何よりもこうしたものを求めていた。親の本棚にこれが積んであったのは幸運だった。

これは「三造もの」と呼ばれる中島敦私小説的の一つであり、世界の滅亡や文明無意味さに対する形而上学的な恐れや不安意識の片隅にある人間なら確実に刺さる内容だ。最後説教パートもさほどうっとうしくない。なぜなら、きっと文学少年文学少女たちは、その言葉無意識のうちに自分に投げかけてきたからだ。

ウラジーミル・ナボコフロリータ

膨大な知識と華麗な文体を背景にして、あらゆる性的な乱行を正当化してしまうのがナボコフ作品の一つの特徴である。語り手ハンバート・ハンバートは十代前半の少女を性の対象とする中年だ。自分初恋の思い出がどうこうとか述べているが、それだって言い訳だ。

しかし、この作品はただの小児性愛者の物語ではない点が油断ならない。少女ロリータはただ性的搾取されるだけの存在ではなく、自ら性の冒険に乗り出す。清純で清楚な少女という幻想は、最初からハンバート夢想の中にしか存在しない。ハンバートにはロリータ内面や考えなど最初から見えていなかったし、見ようともしてこなかった。

ただのスキャンダラスな本ではない。これは一人の身勝手男性心理の解剖である

新美南吉「屁」

ごんぎつね」の作者として知られるが、こんなふざけたタイトルの話も書いている。しかし、これは「自分は常に正しい、正しく道徳的であらねばならない」としてきた子供挫折を描いた小説であり、この社会弱者にあらゆる責任を擦り付けている様子を全く卑近話題から告発した話なのだ自分がした屁の責任かぶらされた、いつも屁をこいている少年への同情と軽蔑は、僕らの弱者への姿勢のものじゃなかろうか。

短いし、青空文庫で読めるのでオススメ

https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/3040_47823.html

仁木稔「グアルディア」

遺伝学の発展が少し早かったパラレルワールド未来舞台にした愛憎劇であり、変身ヒーローものでもある。ただのSFと違うのは、さまざまな文化が変容を受け、再解釈を受けて受容されることまでもプロットの一部として組み込んでいるところだ。さらには疑似科学陰謀論社会関係も描いている。今、読まれてほしい作家の一人だ。

仁木稔作品は僕の好み、ストライクど真ん中なんだけど、世界史や文化史、自然科学物語論の素養がないと(かじるレベルでいい)作者の構想を味わい尽くすのが難しいので、滅茶苦茶売れる作品にはならなそうだというのは認めざるを得ない。現に舞台ラテンアメリカ日本人になじみが薄いし、シリーズの別の作品中央アジアだ。それでも、伊藤計劃と並んで、社会学なんてつまらないって誤解を解いてくれた大きな恩がある作家だ。早くこのシリーズ最新刊が出ないか、今か今かと待っている。

イザベラ・バードイザベラ・バード日本紀行」

明治一年日本都市から農村を実際に歩いて見聞した手記である。率直に衛生状態の悪さやはびこる迷信批判している箇所はあるものの、その率直さが当時の日本がどんなだったか身びいきなしに教えてくれる。現代日本人が近隣の、例えば東南アジア諸国を見聞して不満がる、偽ブランドの横行や衛生状態の悪さ、家畜との同居や騒々しさなどが明治日本ではごく普通だったってことは知っておいていいと思う。

著者は北海道にも足を延ばした。アイヌ民族について日本人よりも好意的に描いている場面もある。しかし、当時の西欧人の感覚でよくわからないのだが、「粗野な外見だけどとても優しい目をしている」と褒めた民族のことを、別のところでは「将来の可能性を閉ざされ民族である」と書く点だ。もしかして、かつての人々が持っていた、文明と野蛮の間にある壁・差異イメージは、僕らが直観するよりもはるかに深刻な差別意識内包した、強固な偏見に根差しものだったのかもしれない。単純な軽蔑どころではない、もっとひどい無理解に基づいた恐ろしい何か。同じように、キリスト教によってこそ日本の悪習は絶えるという発想がどこから来たのか。そういうことを考える意味でもおススメしたい。

ハン・ガン菜食主義者」。

とても面白かった。父の暴力を遠因として、あらゆる動物的なもの嫌悪するようになった妹と、ただやり過ごすことで生きてきた姉を軸に描かれた三連作。壊れた夫婦描写に優れる。

妹は最後には精神を完全に病んで、何も食べられなくなるのだけれども、彼女が持つ植物になりたいという妄念が、本当に精神病の患者さんを観察したんじゃないかってくらい、細部にリアリティがある。

姉はおとなしいのだが、自分はただ忍従し、やり過ごしてきただけで、自分人生を全く生きていなかったのだと、夫の裏切りによってやっと気づく。夫は夫で、そのおとなしい妻に対して息苦しさを感じている。他の家庭のように、怒鳴り散らしてくれたらどれほど楽か、と嘆くのだ。

韓国ってよく叩かれているけど、日本と同じように家族のしがらみとかとかで苦しむ描写が多いので、意外とわかりやすい気がする。

進む→anond:20210301080225

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(1)

日本文学編(anond:20210222080124)があまり注目されなかったけれども、記憶を頼りに続きを書く。

芥川龍之介河童

どの作品を入れるべきか迷った。古典翻案に見られる知性とユーモア晩年作品にみられる迫害的な不安、どちらの傾向を持つ作品であっても、元文学少年の心をひきつけてやまない。特に歯車」などの持つ、すべてのものが関連付けられて迫ってくる凄味は、学生時代に再読したとき、行き詰まりかけていた学生生活不安と重なり、ただただ恐ろしく、読み終わってからしばらくは寝床で横にならされた。

河童」を選んだのは中高生の頃で、河童の国を旅する要素に心を惹かれたことを思い出したからだ。それは、大学生の頃よりも不安が弱かったからなのか、この作品に潜む女性への憧れと恐れが自分に響いたのか、あるいは架空世界架空言語に魅せられたのか、その理由はわからない。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン雪の女王

アンデルセン小説を読んでいると、きっとこの人モテなかったんだろうなあ、ってのがひしひしと伝わってきて、何だったら今晩一杯つきあうよ、的な気分にさせられる。一人寂しいときへの痛みと、女性への復讐心が入り混じっていて、読んでいて心がきりきりとする。

で、この作品の中でひたすら「いいなあ」と思うのは、悪魔の鏡のかけらが心の中に入ると、どんな良いものもその欠点ばかりが大きく見えてしまうという設定だ。

ところで、ディズニー作品価値貶めるつもりはないけれど、原作とは全然違う話に似たタイトルをつけて世界中に広げるのってどうなんだろう。デンマーク人は怒らないんだろうか(「人魚姫だって原作改変をやってるし……。いや、ディズニー普通に好きなんですけど、最近こうした異文化の扱いって難しいですし……)

グレッグ・イーガン祈りの海」

「白熱光」にしようかと思ったのだが、これはエイリアンニュートンアインシュタイン物理学自力発見していく過程が延々述べられるだけの話で、燃えるけれども物理学の基礎をかじっていないとちっとも面白くないのでやめた。ついでに、彼の欠点として「科学者エンジニア最高、政治家宗教家文学者は役立たずのクズ」という態度を隠そうともしないところがある。要するに理系の俺TUEEE小説なのだ。それに、しょっちゅうヒロインから説教されるし、作者はいったいどういう恋愛経験をしてきたか非常に心配になる。

そうしたえぐみ比較的少ないのがこの短篇集で、最初に読んだ本だから愛着がある。それに、上の隠しきれない欠点にも関わらずイーガンが嫌いになれないのは、科学的な真理に向き合う姿勢と果てしのない好奇心がかっこよく、さらに己に課した厳しい倫理に身が引き締まるからだ。

カズオ・イシグロ日の名残り

友人と富士山に登るときに持っていったこともあり、これも自分にとって思い出深い小説だ。これは、大戦後の新しい時代適応できない英国執事物語である

彼の小説の語り手は基本的には何かを隠していることが多いので、いつも歯に物の挟まった言い方をする。そのうえ、誰もが自分の信念にしがみついているものから登場人物同士の会話は勝手な主張のぶつけ合いになり、実のところ会話になっていない。

カズオ・イシグロはそうした気持ちの悪さを楽しむ作家だ。そして、「日の名残り」は自分の本当の気持ちに蓋をして生きている人、やりたいことよりもやるべきことを優先してしまう人に、刺さる作品であるに違いない。

ミシェル・ウエルベック素粒子

彼の作品不快だ。主人公のボヤキは原則として次の通り。俺は非モテから思春期の頃には思いっきセックスできなかった(2023年10月3日追記。「処女と金銭のやり取りなしでイチャラブできなかった」が近いか?)。中年になって女を金で買えるようになったが、ちっとも楽しくない。子供も老人もみんな大っ嫌いだ、バーカ! これはひどい

作中に出てくる西欧文明の衰退だのなんだの宗教への逃避だの一見知的に見える議論も、すべて上記の嘆きを補強するためのダシに過ぎない。それでもなお、なぜオススメに入れたのかというと、人をエゴ抜きで愛することの難しさを逆説的に語っているからだ。そして、自分が愛されておらず、必要ともされていないと感じたとき人間がどれほど孤独とみじめさを感じるかを緻密に描いている。皮肉なことに、これは性と愛について真摯思考した書物である

ただ、どの作品も言っていることが大体同じなので何冊も読んではいない。

ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人

僕がウルフのことが好きなのは、単純に文章が美しいというだけじゃなくて、迷っている人間の頭の中で浮かぶ複雑な段階が細かいところまでよく見えているからだ。例えば親しい人への憎悪が浮かび、言葉ではそれを否定して見せるが、態度にふとこぼれ出てしまう。そうした過程子供が貝殻を見つけたときのように、ひとつひとつ並べている。

そして、意識の流れとでもいうのか、ある人物意識から別の人物意識へと、外界の描写連想を経てシームレスに移行していく感じが、本当に巧みな脚本映画みたいで、やっぱり映画って文学から相当影響を受けてるんじゃないかって勘ぐったりするのだけれど、本当のところどうなのかは知らない。眠る前の自分意識もふと過去に飛び、すぐに現代に戻り、夢想し、眠りに落ちていく。

灯台へ」とどっちにするかこれも迷った。

ミヒャエル・エンデはてしない物語

さえない少年万引きした小説を読んでいると、いつしかその物語の中に取り込まれしまう。これは主人公異世界に行き、そこでなりたい自分になるが(まさに公式チートだ)、その報いとして自分自身が本当は何者であったかをどんどん忘れてしまう。何よりも面白小説なのに、その小説現実に向きあう力からではなく現実逃避の手段となることの危険性を訴えている。主人公が万能チート野郎になってになってどんどん嫌な奴になっていく様子は必見。また、後半で主人公を優しく包み込む人物が、私の与えたものは愛でなく、単に私が与えたかったものに過ぎない、という趣旨台詞を言うシーンがあり、これが作品の中で一番自分の心に残っている台詞だ。

ちなみに子どものころ映画版を見て、原作とは真逆メッセージストーリーになっているのにショックを受け、初めて原作破壊行為に対する怒りを覚えた。僕が大人商業主義を信用しなくなったのはこれ以来かもしれない。

円城塔文字渦」

基本的自分は何かを知ることが好きで、だから知識の物量で殴ってくるタイプの彼の作品も好きである。それでいてユーモアも忘れないところが憎い。フィクションとは何だろう、言葉文字物語を語るってそもそもどういうことだろう、そうしたことをちらりと考えたことがあるのなら楽しく読めるはず。「Self reference Engine」で抽象的に触れられていたアイディアが、漢字という具体的な文字によって、具体的な形を与えられている。

元々SFの人だけれども、最近日本古典にも守備範囲を広げ始めていて、SFが苦手な人も楽しいと思うし、慣れたらSFにも手を出してほしいとこっそり思っている。

遠藤周作沈黙

どうしてこれほどあなた信仰しているのに、手を差し伸べてくれないのですか。せめてささやか奇跡あなたがいらっしゃるということだけでも示してください。そういう人類が何千年、何万年も悩んできたことについて。神に関しての抽象的な疑問は、具体的な舞台設定を与えないと机上の空論になる。

以前も述べたが、ここに出てくる仲間を裏切ったりすぐに転向したりしてしまう情けないキチジローという人物がとても好きで、彼の「迫害さえなければまっとうなキリシタンとして生きられたのに」という嘆きを、情けないと切り捨てることができない。

ただただ弱くて情けない人物遠藤周作作品にはたくさん出てくる。だから好きだ。僕が文学にすがらねばならなかったのは、それなしには自分の弱さ、愚かさ、卑怯さ、臆病さ、ひがみを許せなかったからで、強く正しい主人公たちからは救われなかった。

イタロ・カルヴィーノ「冬の夜一人の旅人が」。

男性読者」という名の作中人物が本を買うが、その本には落丁があった。続きを探すために彼は同じ本を手に取った別の読者である女性読者」を探し求める。彼はいろいろな本を手に取るが、目当ての本は結局見つからない。枠物語の内部に挿入されるつながらない小説の断片は、それだけでも完成度が高く、まるで本当に落丁のある文学全集を読んでいるような楽しみがある。

世界文学パロディー化した物語のページをつないで作った「鏡の中の鏡」かと思わされたが、それ以上のものだった。語りの文と物語関係とは、新作と偽作とは、そんなテーマ物語レベルメタレベルの二つの層の間で錯綜して語られている。

ダニエルキース「アルジャーノンに花束を

知的障害者チャーリーゴードンが脳手術で天才になるが、その知性は長続きしなかったという悲劇として知られている。けれども、僕はこれをただの悲劇として読まない。障害者セックスについて正面から向き合った最も早い作品の一つだからだ。

チャーリー女性の裸を考えるだけで罪悪感からパニックになってしまう。それは母からの過度な抑圧と体罰が原因だったが、それはチャーリーの妹を彼の性的好奇心から守ろうとするが故の行動だった(チャーリーの母が、周囲からもっと支援を得られていたら、あれほどチャーリーにつらく当たらなくて済んだんではないか、とも思う)。

天才になったチャーリーは恋をし、トラウマを乗り越え、苦労の末に愛する人と結ばれ、やがて元の知的障害者に戻ってしまう。一見すると悲劇だが、彼にはセックスに対する恐怖がもはやなくなっている。彼がただの障害者に戻ってしまったという感想は、その視点が抜けているのではあるまいか

ナタリア・ギンズブルグ「モンテ・フェルモの丘の家」

素晴らしかった。中年の仲良しグループというか、ツイッターでいうクラスタの間を行き交う書簡を通して話が進む。居場所をなくすこと、愛情を失うこと、自分の子供をうまく愛せないこと。そして、友人の死。テーマは深刻だ。なのに、読後感は良い。それは視点距離を取っているからか、登場人物を公平に扱っているからか、それとも愛を失う/奪われる過程だけじゃなくて、そのあともちゃんと書いているからなのか。長い時間の中で、家族や友人が近づいたり離れたりする感じ、これこそ人生だ、みたいな気持ちになる。

アーサー・C・クラーク幼年期の終わり

子供の頃、太陽が五十億年も経てば地球を飲み込んでしまうと知って、非常に恐ろしかったのだけれど、それ以来人類運命について書かれた物語がずっと好きだ(H・G・ウェルズの「タイムマシン」も何度も読んだ)。

人類は滅んでしまうかもしれない。生き延びるかもしれない。しかし、宇宙に出て行った結果、ヒトとは似ても似つかないものになってしまうかもしれない。彼らは人類の何を受け継ぐのだろうか。そして、今しか存在しない自分は、果たしてこの宇宙意味があるのか。

人類運命が気になるのと同じくらい、僕はきっと遠くへ行きたいと思っている。だから、ヒトという形から自由になってどこまでも進化していく話に魅了され続けるのだ。


進む→anond:20210301080139

大奥』が全く楽しめなかった

なんていうんだろ……

押忍!雄!

牡!乙!

お前らの時代ここで終わり!

これから始まる女の歴史

時は幕末!事の顛末

死ねウィルスエロゲにありがち!

しかったんだろ!?愚かな終幕!

女性社会未来は揚々!

男偉そうにレイプするだけ

女いつだって時代の先駆け

結局お前ら精子バンク

難しい話すると頭パンク

みたいなノリがキツくて「で?」「いつ面白くなるの?」「これ最後までこんなノリなの?」と思って2巻で止めちゃった。

歴史漫画書いてる人がよく書くイケメンが出てきて「グヘヘ……階級の違う男と男がいるんだ……分かってるよなあ?」「おっと!俺イケメンから気に入られちゃったんだ出世したわ」「へへへ旦那……私のアナル開いてますよ?」みたいなの見せられてるばかりでどこがSFやねんと。

2021-02-28

昔の人にとって超能力科学だったのか

最近SFを読んでみたくなったので、有名どころの古典作品をいくつか読んでいるのだが

高頻度でテレパシーとかテレキネシスとかの超能力が出てきて興ざめする

昔の人にとって超能力科学だったのだろうか

2021-02-25

anond:20210225211724

現代

楽園ノイズ

「継母の連れ子が元カノだった」

ファンタジー

「オーク英雄物語

「亡びの国の征服者

SF

「ボクは再生数、ボクは死」

魔王2099」

他に「こういうジャンルが読みたい」とかあったら言え。

2021-02-24

男女同権を推すフェミなんかよりもっと過激な方が面白いと思う

マザーと呼ばれる1人の女性を信奉し、男性排除し、女性だけの国を作ろうとする過激思想団体

兵役のように、18歳からの4年間は出産育児従事する義務を負い、女児は4歳からスパルタ教育を受ける

百合SF

2021-02-22

anond:20210222032813

どうも、漫画おじさんだよ。

サンデーってことでトラバでは過去の名作が多く紹介されてるけど、現在連載中のものでも結構面白いのあるよ。

・「あおざくら」 自衛隊学校の話

・「第九の波濤」 水産大の話

上記タイトルは農大ものでウケた「銀の匙」の亜種みたいなもんだけど、

対象年齢がジャンプマガジンより一回り上で、派手さには欠けるけどしみじみ面白い

・「Swich」バスケ漫画画力高い。割とリアル寄りのバスケで面白さ的には黒子と同じくらい

・「BeBlues」サッカー漫画画力高い。「DAYS」や「アオアシ」と張るくらい面白い

サンデースポーツものもいい。本誌のタイトル地力がしっかりしてる印象。

裏サンデーならマイナースポーツものの「灼熱カバディ」「送球ボーイズ」も荒削りだけど勢いがあっておすすめ

完結済みなら、王道の名作は他のトラバでも触れられてるので最近完結したタイトルを2作紹介させてくれ。

・「BIRDMEN」 割とスケールの大きい本格SFなんだけど、しっかり青春してる

・「湯神くんは友達がいない」 実在感があって素朴なキャラの魅力がすごいリアル寄りの学園ラブコメ

どちらも説明が難しいけど、「サンデーらしさ」みたいな雰囲気もあって面白く、長すぎず短すぎずで読みやすいと思う。

高橋留美子藤田和日郎椎名高志あたりの大ベテラン新規より固定ファンで持ってる印象あるけど、

腰を据えて読んでみるとやっぱり面白いよ。

anond:20210221215635

宇宙人同士とかに現実問題を当てはめて表現するってのは昔からSFファンタジーでやられてることだろ

2021-02-21

anond:20210221053236

なんでやアルドノア・ゼロ人物描写はSSSS.GRIDMANに負けずと劣らん出来やと思うで

オリジナルアニメ尺やからSF的な部分が色々説明不足なのは仕方ないんやで

何でもそうやが、大事なのは「なぜそういう展開になったか」の脈絡を詰めることやない、「その展開になった時の人物の心の動き」を受け止めてあげることや

それを描くための装置アニメなわけやから

ネット上でアスペがつけてるような難癖に飲み込まれてたらどんな作品見ても良さを感じ取れなくなってしまうんやで

2021-02-19

伊藤計劃ハーモニー」を語っているのは誰?

久しぶりに、伊藤計劃ハーモニー」読んだんだけど、少し気がついたことがあるので、

間違っているかもしれないけど、書いてみる。

ネタバレあるから、未読の人は注意ね。

長くなっちゃったので、3行でまとめると、こんなかんじ



ハーモニー」のETMLが文法的おかしいのは、生府の検閲から逃れるため。

ソースを見る」の状態未来人類が読んでいる状況を「ハーモニー」は表している。

それで、実は「ハーモニー」はミァハがトァンをかばうために書いた物語だった。


ETMLが、文法的に間違っている理由

色んな所で言われてるけど、この小説ファイル形式であるETMLは、文法的おかしい。

例えば、箇条書きでタグで両方から囲まなきゃいけない(HTMLなら<li>~</li>)のに、<i:~>と、タグの中に箇条書きの要素を書いたり、

皮肉っぽくQ&Aをしているところでも、<q:~><a:~>と書いていたりする。

それはもう、至る所で間違えている。

伊藤計劃XMLとかHTML文法に詳しくないってことはないと思う。たぶん、わざと間違えた。

じゃあなぜ間違えたのか?

もし、こういう文法間違いがあると、どうなるか。

もしHTMLなら、表示ソフト(ブラウザ、たとえばGoogle Chrome)であいまい解釈してくれたりするけど、

本来なら「文法おかしいので表示できません」とか、真っ白いページになるべき。

から、ETMLの文法おかしい「ハーモニー」も、ETML用表示ソフトでは何も表示されないことになる。

そうなったら、普通の人は見るのを止めるよね。でも、何人かに一人は、Google Chrome機能にあるような「ソースを見る」に似た行動をとる。

そうなると、タグがあって読みにくいけど、きちんと文章が表示されることになる。

その何人かに一人に読んでもらいたいために、文法として間違えたETMLで「ハーモニー」を書いた。

そういう、何人かに一人が読んでいる状況を表すために、伊藤計劃はETMLのタグ付きで「ハーモニー」を書いたんだと思う。

何のために、「ハーモニー」のETMLを間違えたのか?

そりゃあ、もちろん、ハーモニクス後の世界で、なぜハーモニクスが起こったのかを記録として残すため、だと思う。

もし、ETMLが正しい「ハーモニー」を書いたら、生府の検閲に引っかかって、消されるかもしれない。

から、ETML表示ソフトウェアに入力しても、何も表示されないようにした。

何人かに一人に気づいてもらえばそれでいいと思って、書いたんだろう。

誰が書いたのか?

でね、「ハーモニー」で文法的おかしい部分を読んでいたら、冒頭部分にこんな文章があるのに気づいた。

いまから語るのは、

 <declaration:calculation>

  <pls:敗残者の物語

  <pls:脱走者の物語

  <eql:つまりわたし

 </declaration>

ETMLのタグ意味はわからいから推測だけど、「declaration:calculation」で数式を宣言してると思う。

で、「pls」は加算記号+で、「eql」は等号記号=だと思う。

となると、「ハーモニー」を語っているのは、「わたし=敗残者+脱走者」ってことになる。

この定義に合うのは、「ハーモニー」では誰か?

真っ先に出てくるのはトァンだよな。本人がそう気取ってるし。

社会に馴染めなくて、負けるように、逃げるように辺境戦地に行って、

煙草やら飲酒やらをした。

でもさ、社会的にはトァンは官僚で、しかも本人が言っているように、高級官僚でありエリートだよな。

社会的には敗残者でも脱走者でもない。

じゃあ他に誰がいる?

一人いる。<次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループ>の争いから敗れ、

チェチェンに逃亡した者が。

そう、ミァハ。

この物語は、ミァハが書いている。

なんで彼女が書けるの?

死んだはずのミァハが書いている。

すごく謎に思える。

でも、こう考えたらどうだろう?

ミァハは、トァンをかばいたくて、トァンを主人公物語を書いた。

実は、チェチェン意識が芽生えたのがトァンで、ヌァザの実の娘がミァハだとしたら。

トァンが、長老たちにハーモニクスをさせたいがために、全世界同時自殺を実行したとしたら。

その事実を後世に残さないために、トァンをかばうために、

ミァハが自分経験したことを、トァンが主人公になるように、

最大限つじつまが合うように「ハーモニー」を書いたとしたら。

じゃあ、書こうと思った動機は何?

そう思って読むと、つじつまが合わないところがある。

ハーモニー」は、全部で5日間の物語だよね。トァンがセラピーを受けるまでの猶予期間である5日間の物語

そのうち、日本で2日、バクダッド飛行機移動込みで2日、チェチェン飛行機もろもろ移動込みで1日。これで5日間。

なのにさ、バクダッドからチェチェンに出発する前に日本に立ち寄ってミァハの名刺を取りに戻った、と書かれてる。

バクダッド日本を往復するだけでもう1日かかるよね。これでは5日間を越えてセラピーを受けることになっちゃう。

時間的に間に合わない。

となると、トァンは5日間の内に実家に行ったことになる。トァンが誰かの家に行ったのは、ミァハの実家だけだよね。

日本バクダッドホテル名刺があるわけないし、飛行機の中にもあるわけないよね。

まり、ミァハの実家によった時に、トァンは名刺を手に入れたんだよ。

ミァハの実家なのに、トァンは名刺を手に入れることができた。何故か?

「ミァハの実家が、トァンの実家でもあった」とすると、説明がつく。

まり、ミァハとトァンは義理姉妹だった。

なぜミァハは13年前に錠剤を作れたか

ミァハとトァンが義理姉妹だと考えると、整合性が取れることが多い。

例えば、ミァハが13年前になぜ栄養を取らないようにする錠剤を作れたか、について。

錠剤を作るための技術に近かったのは、むしろトァンじゃん。何しろ父ヌァザがWatchMeを作ったんだし。

その気になれば知識はいくらでも入ったはず。でも錠剤を作ったのは、普通の家庭で養女になっていたミァハ。

いくらなんでもおかしい。

ミァハがヌァザの養女になっていたら、納得できる。いくらでも知識を得られるし、錠剤も作れる。

もう一つ、なぜ本というデッドメディア普通の家庭のミァハが持っていたかについて。

普通の家庭では存在も知らないはず。でも、ヌァザの養女であれば、冴紀ケイタでもわかるように、

本を持っていても不思議ではないし、それだけのお小遣いを持っていても不思議ではない。

そもそも名刺知識もヌァザから得られる。ヌァザがそういう人々とも交流があっただろうし。

そして、ミァハとトァンが義理姉妹なら、最初の段階で「もしかしたら必要になるかも」と考えて、

嫌だった実家に帰り、名刺を持ってくることもできる。

あと一つだけ、なぜトァンではなく、キアンを自殺させたのかについても説明がつく。

どちらを殺すか選択するとき義理とはいえ姉妹であったトァンではなく、キアンを選択した。

もちろん、後から呼び出すことや、行動力の差で選んだという可能性はあるけど、

一番の理由になるでしょ。

なぜ、姉妹であることを隠したのか?

最後に、なんで姉妹であることを隠して、別人であるかのように書かれたのかについて。


ハーモニー」で起こった殺人事件って、大きく分けて3件。


これだけの殺人事件の内、もしミァハとトァンが義理姉妹で、かつトァンをかばうために

ミァハが書いているのだとしたら、まずは全世界同時自殺自分のせいにする。

問題は、残り2件。義理姉妹のままだと、ミァハが自分父親殺害するのは

書いていて受け入れられたとしても、トァンが義理とはいえ姉妹殺害することになる。

トァンにとって、あまり聞こえは良くない。

そのため、義理姉妹であるということを隠すことにした。

そうすると、トァンは、自分目的を達成するために全世界同時自殺を実行し、

それに紛れて、こともあろうにかつての友人を自殺させ、

かつ相手父親殺害してもよいという指示を出すような、

頭が幼稚で非人道的なミァハを殺害する、ということにできる。

ミァハは、自分をそこまで貶めてまで、トァンをかばった。

なんでミァハは「ハーモニー」を書けたの?

DummyMeを入れているから。WatchMeからハーモニクス命令を実行したように見せかけることができる。

その上で、ETMLのシステムができたときに、「ハーモニー」を書いたんじゃないかな。

なんで、冒頭に手掛かりを残したの?

自分の思いを達成するためとはいえ、偽の歴史を後世に残すことになるので、

良心葛藤し、せめてもの償いに、わかる人にわかるように手がかりを残したんだと思う。

オールタイムベスト百合SFっていわれるけど、確かに愛だよね。

生活の質とはと増田考える絵眼科堕す的は凸氏の使い瀬(回文

おはようございます

ふと思ったんだけど、

スマホタブレットパソコンなんかいろいろな物がさ便利になってるんだけど、

私たちは変わらずポンコツのままなのかしら?と不安になると木があるんだけど

そのー木なんの木~気になる木~って

あの伝説日立モンキーポッドの木の下でそう思うのよ。

インプットする装置けが超便利に発達して、

本来ならアウトプットばんばんすべく私たちぽんこつのままではいいのかしら?と言うことなの。

そう言うことを考えると意識が高すぎるのかしら?と思って止まないけど、

じゃ私たちはどう暮らしていくのが上質な生活なのかしら?とも思うし、

考えれば考えるほど、

噛めば噛むほど味が出るスルメのように

そうやってスルメを食べながら噛みながら味わっていると

でもたいていの多くの人はコンテンツを凄い勢いで消費する

もしくはもの凄い勢いでコンテンツを積む積む、

積んで積んで積みまくっているのよ。

そんでね、

食器洗って片付けようかと家事しようと思って

お鍋と食器とかがあって、

手で洗うと概ね見積もって15分で洗えちゃうとするじゃない。

食器とか小物は食洗機に任せるとして、

私はお鍋だけ洗えば、

5分で済んじゃうのよ。

見積もっていた15分で浮いた10分で

私はまたこれでスーパーマリオやってていいのかしら?って

ただただ人が怠けるためのテクノロジーの発達なのかしら?と思いつつも

別にその浮いた10分でスーパーマリオをしなくても、

洗濯時間にしたら、

家事時間短縮の結果としてのエビデンスなのよね。

これはこれでいっかーって

時短家事と思うけど、

こうやって時間を攻めていって

可処分時間をどんどん作っていけば、

もしかして私の睡眠時間も増やせるんじゃないかしら?とも思うのよ。

延々とスーパーマリオをやんなくても、

これはこれで私にとって質の上がることでもあるし。

よく分からなくなっちゃうわよね。

私の知らない間に

消費しきれない莫大なコンテンツが生み続けられているって

通りすがり地球外生物

そうね知能の高い超高い地球外生物地球の横を通りすがるときに、

あの星は人口に対して消費するコンテンツの量が不自然に膨大な量で不可思議だ!って

その膨大なコンテンツの量に驚愕するのかも知れないわね。

あくまSFチックな話でもあるけど、

から特にオチは無いわよ。

テレビとかラジオだって

今見たり聴いたりしているチャンネルとは別の

世界線があるわけじゃない。

うそれでチャンネル数だけの世界の数があるように。

挙げ句の果てには超高度に発達した文明の先には

私思ったのよ。

電気通貨になるんじゃないかしら?って

から映画マトリックスであった、

これが私たち現実だと思っていた世界仮想現実の方で、

その仮想現実の裏では自転車を延々とこぎ続けて電力を生み続けている、

あの中世奴隷の図でお馴染みの何か臼のような物をぐるぐる回す版でもあるかのように、

世界の人たちは電気を生み出すために

ずっとずっと自転車をこぎ続けるという未来しかないのかしら?ってまた不安になるわ。

結論として

コンテンツに溢れた世界の末は自転車をこぎ続けそれで貯めた電気蓄電池通貨となる世界しかないのね。

そう今から電池を買いだめしておくこと請け合いよ!

エネループエネループ

うふふ。


今日朝ご飯

なんだか食べない方が頭の回転が速いような気がする気もしないけど

今日タマゴとフィッシュフライサンドしました。

最近フィッシュフライサンドにありつける率が多くなってきたので嬉しいです。

美味しいから嬉しいわ。

デトックスウォーター

粉末の生姜湯を1箱いただいてもらったので、

これも飲まねばと今朝はホッツ生姜湯ウォーラーしました。

ぽかぽかと温まるわね。

まり白湯が熱いときはふーふーして下さい。

また寒くなってきたので、

こういう時は

クノール生姜湯かってしか選択肢がないわよね。

いっそのことクノール生姜スープ作ったら

最強に温まれるわ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

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