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2023-07-08

おすすめしないが俺はめちゃめちゃ好きなSF

おすすめSFを知りたかったら、こういうリストから選んで読めばよいよね。どれを読んでも損はないよ。

ローカス賞 オールタイム・ベスト賞

SFファン度調査 SF本の雑誌オールタイムベスト100版

 

こういうリストにはあまり入ってこないけど自分の中では特別思い入れのあるSF作品について書くよ。

そうは言っても有名な作品ばかりなので、「隠れた名作」は期待しないでほしい。SFをよく読む人ならとっくに読んでる作品ばかりと思うよ。

 

ソングマスターオースン・スコット・カード

心揺さぶる歌、とか、音楽世界を変える、とかよく言うけど、この作品に出てくる少年はそんな比喩的意味じゃなくてガチ歌声で人を操れてしま特殊能力者。この作者は『エンダーのゲーム』が押しも押されぬ大人作品だけど、音楽を長くやっている自分の中ではこっちのほうがずっと上だった。てか、カード少年いじめるの好きだよな。なお、古本しか手に入らない。

『幻詩狩り』川又千秋

ソングマスター』が歌なら、この作品は〈詩〉が主役。その詩は、読むと異常な感覚に襲われて、発狂して死んだり意識が別次元に飛ばされたりする。読むドラッグ、というかもっとヤバい超自然的なしろもの発狂するのは作中人物たちなんだけど、それを読んでるこっちの脳みそもかなり揺さぶられる。

日本SF大賞も獲ってるし上のリストにも入ってるので一般的尺度でもおすすめなんだけど、あまり話題にならないし自分の中ではかなり特別なので書いた。最近復刊したけど、これもずいぶん長い間古本しか手に入らなかったんだよ。

渇きの海』アーサー・C・クラーク

月面で流砂に呑み込まれ遊覧船を救出する話。アポロが月に人を送る前に書かれた話なので今となっては色々変なところもあるけど、制約条件の中で知恵と創意工夫を総動員して生き延びる、っていうストーリーは興奮する。『火星の人』とか映画アポロ13』とかも同じよね。プロジェクトXっていう感じでハラハラキドキする。遊覧船の客の中に「余計な時に余計なことする困ったやつ」がいないのもいい。万が一映画化したら、そういうキャラを足されちゃうだろうな。

さよならダイサウルス』ロバート・J・ソウヤー

恐竜絶滅の謎を探りにタイムマシンで太古の地球に赴いた研究者たちが「えっ、そうだったの?マジ?」ってなる話。これはやられたなあ。

しかしソウヤーってあんま人気なくね? 自分コニー・ウィリスかに近いにおいをソウヤーにも感じていて、どんなにおいかと言うと、「誰でも読めるSF」っていう感じ。

プロパーSF特にハードSF界隈って、科学SFというジャンル自体精通してないとわかりにくいものが多くて、それこそがSFファンを喜ばせる要素になってるし、同時に門外漢を遠ざける要素にもなってると思う。その点ソウヤーはちゃんと「門外漢視線」を意識した(それでいてストーリーはきちんとSFしている)作品になってて、スラスラ読めて楽しい。逆にそれが気難しいSFオタク趣味には合わないのかもしれないね。『ゴールデンフリース』とか『ターミナルエクスペリメント』とかも面白いよ。

20億の針』ハル・クレメント

地球人&そいつ寄生したアメーバ状の宇宙人コンビを組んで、地球に逃げ込んだ宇宙凶悪犯を追う話。早い話が寄生獣+バディもの

ハル・クレメントは『重力への挑戦』がどっしりしたSFで人気なんだけど、こっちはわりと痛快エンタメ寄生獣のミギーはなんかふてぶてしい高飛車なヤツだったけど、こっちの寄生宇宙人はやけに腰が低くていいヤツ。

つぶやき

人気投票ランキングに並ぶ作品をあらかた読んでしまってから読書いちばん楽しいフェーズと思う。「たくさん読んで、自分だけのお気に入りを探す」っていう。

もろちんハズレを引くこともあるのでタイパは悪いけど、当たった時の喜びも大きい。

ランキング常連作品は誰が読んでも面白くて当たり前だけど、「いつも惜しいところで選外」な作品の中にも当然ながらお宝がごろごろしているよ。

みんなも「僕の/私の一冊」があったら紹介してね。

 

https://anond.hatelabo.jp/20230709215312

チャールズ・シェフィールドの諸作品

シェフィールドいいよね…

マッカンドルー〉シリーズはマジ大好きでここに入れようかどうしようか最後まで迷った。

ただ『星ぼしに架ける橋』が未読なのを引け目に感じてて、外してしまった…

2023-07-06

夏への扉ドラえもんだと思え

ドラえもんは猫型ロボットだけど猫を期待するとそうでもないし

プロット杜撰すぎる回はそれなりに多いし

ダメ男のび太しずかちゃん射止めるなんてロマンスご都合主義すぎるでしょ

でもドラえもん漫画オールタイムベストランクインしても何の異論もないし

つーか自称ハード漫画ファンが「ドラえもんは愚作!」とか言ってたら袋叩きにあうと思う

ドラえもんなんか読むな!ミノタウロスの皿を読め!」って言ってるのと同じことを自覚して欲しい

https://anond.hatelabo.jp/20230706151026

anond:20230706190038

本でも音楽でも、オールタイムベスト的なものって「当時の価値歴史的価値」を重視するか「現在的な価値」を重視するかによって見方は変わるから過去の名作への評価が辛い人もいて良いと思う。

ビートルズは当時かなりのライブバンドだったかもしれないけど、今の耳で聴くもっとうまいバンドは山ほどいるな、みたいなやつ。

夏への扉』は海外でも高評価です

過去ローカス誌のオールタイム企画


36位(1975年版)

29位 (1987年版)

43位(1998年版)


そして2012年20世紀SF小説オールタイムベストで61位と昔から今にいたるまでランクインし続けてることから評価は高くない」は間違い

ただハインライン異星の客月は無慈悲な夜の女王宇宙の戦士が強すぎてこれらと比べるとナンバーワンではないというだけ

好みは人それぞれだけど間違ってることをでかい声でいうのはやめようぜ

anond:20230706151026

お前らそんなに「夏への扉」が好きか。

anond:20230706104954

だったらシマックの「中継ステーション」も読んでくれ!

オールタイムベストには頻繁に入ってくる作品なので、SFファンなら読んでる人は少なくないと思うけど)

 

夏への扉」の人気って、いわゆるSFらしさだけでなく、こう、普通小説としての面白さがウケてると思うんだよね。

ミステリィ的で、ちょっとスリリングで、でも最後に胸が熱くなるっていう。

だったらさー、それ専門みたいな作家がおるんよ!

クリフォード・D・シマックっていうんよ!

夏への扉」が気に入る人なら「中継ステーション」も絶対気に入るから

読んでみて!

 

「中継ステーション」ってタイトルでだいぶ損してると思う。

中継ステーションってそんな宇宙ステーションみたいなやつとちゃうで?

田舎町のはずれの小さな一軒家やで?

夏への扉』はとんでもない愚作なので褒めないでください

SF小説好き1480名に聞いた「絶対に読んどけ」っていうSF小説ランキング、という記事話題だ。

ホコリの被った旧作(「古典」ではない)ばかり挙げられていて本当に辟易する。

SFアイデアの新奇性、センス・オブ・ワンダー重要なのであって、

さらヴェルヌやウェルズを読んだところで、価値はない(ギブスンやディックも同様)。

そしてこういう「オススメSF」の話題になると必ず出てくるので『夏への扉』を薦めてくるやつだ。

はっきり言えるが『夏への扉』を薦めるやつは見る目がなく、センスに欠けていて、信用できないってことだ。

私もその手合いに騙されて、貴重な時間無駄にしてしまった。

夏への扉』は読まなくて結構。今からその理由を端的に3つ述べる。

 

夏への扉』は決して猫小説ではない。

夏への扉』は猫好きなら読んでおくべき、みたいな薦め方もされる。

読んでみて驚いたのだが、これはまったくもって猫小説ではない。

なぜなら猫はストーリーの本筋とまるで関係いからだ。

夏への扉』は共同経営者に裏切られた主人公が、

冷凍睡眠未来ジャンプして復讐を果たそうとする話だ。

では、猫は何なのかというと、主人公が猫を飼っていて、たまに触れられる程度。

一緒に行動するし、『夏への扉』というタイトルは猫の行動から来ているが、

猫が作品テーマだったり、猫の行動が何かストーリーに影響を与えるわけでもない。

ただの添え物であり、これを「猫小説」だと思ってしまうやつは、どうかしている。

最近、『世界から猫が消えたなら』という小説20万部?かそのぐらい売れていたが、

これもとんでもない愚作で、主人公消失物について浅い思弁を展開するだけの小説とはいえない代物だった。

どうやら世の中には猫が出ていればほかはどうでもいい連中がいるようだ。

猫好きは『綿の国星』でも読みなさい。こっちは掛け値なしの名作です。

 

プロット杜撰すぎる

主人公復讐を果たすために未来に行くのだが、

しかし、想像した未来と違い、不可解な点が散見されるので、

その理由を正すために過去へと舞い戻ることになる。

主人公未来にきたのは「冷凍睡眠」によってなので、過去に戻ることはできない。

じゃあ、どうやって戻るのか・・・というのが肝になるはずだが、『夏への扉』は驚くべき処理をする。

たまたま未来世界で知り合った男が、たまたま時間旅行を研究しているマッドサイエンティストと知り合いなのだ

そして、マッドサイエンティストを紹介してもらって過去に戻る・・・なんじゃそりゃ?

ほかのも「たまたま」で処理される部分はいくつかある。たまたま通りがかったとか、たまたま見逃した・・・とか。

それに未来過去へと行ったり来たりするが、そこでタイムトラベルらしい伏線を張ったり、解消したりということはない。

例えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なら、「過去でのあの行動が未来にこう生きてくるのか!」という驚きがあるが、

夏への扉』では一切そういうのはない。時間移動というより、単なる舞台移動にしかすぎないのだ。

夏への扉』はタイムトラベルものとしても優れていない。プロット杜撰復讐ものなのだ

 

ロマンスご都合主義すぎる

夏への扉』のなかにヒロインと呼べる人物がいて、

最後はそのヒロインと結ばれて物語は終わる。

夏への扉』において、それは一緒に会社を興した男の義理の娘だ。

このヒロインは幼い頃に主人公なついていて、未来世界主人公と結ばれる。

仲のいい少女がずっと思っていてくれて、未来で結ばれる、というロリコン白昼夢のような展開だ。

しかし、それでも合理的説明がなされていてれば文句はない。

ヒロインがなぜ主人公なついているのか、なぜずっと主人公を思っていてくれてるのか(何十年も!)、その説明がなされればいい。

だが、驚くことにそこら辺の理由が一切説明されない。

ヒロイン理由なく主人公なついていて、理由なくずっと待っていてくれるのだ。

これをご都合主義と呼ばずしてなんと呼ぶ。私は読み終わって背筋が凍った。

こんな展開を「感動のラブストーリー」だと思っているやつもいるようで、SFファンはどうりでモテないはずだと合点がいった。

 

聞けば、海外では『夏への扉』の評価は決して高くない。

オールタイムベストの類では上位には入ってこないという。

夏への扉』が人気なのは日本特有ことなのだ。それを知ってはは~んと納得がいった。

夏への扉』はJ-POP歌詞みたいなものなのだ

中身はないが、何だか心地よい。日本にはそういうものに騙されるやつが多い。

なんていったって『負けないで』みたいな中身空っぽな歌がミリオンになる国だもんな!

『負けないで』に励まされるやつってどんだけ寂しい人生を送っているんだろう。可哀想だ。

うん、おれも仕事がつらいときたまたまラジオから流れてきて、泣きそうになっちゃったけどな。

お前ら、他人評価に惑わされるんじゃねえぞ。お前にとって何が面白いのか、知っているのはお前だけだ。

2023-04-27

GWになんのゲームを遊ぶのか自分会議

ライフイズストレンジシリーズ

タイミングよく5月2日に1のリマスタがSwitchで出る。

なんかよく知らないけど百合タイムリープらしい。

ただ海外言語翻訳したゲーム苦手だし、3D空間を歩き回るの好きじゃないからあまり乗り気ではない。

ケムコADV

amphibianさんのデスゲームものは全部遊んでるけど、

ささぐ、アーキタイプ魔女(とついでにケムコじゃないけどカガミハラジャスティス)はまだなので遊びたい。

特にアーキタイプは年間ベストに選んでる人も割と見かけたし、熱いお話らしいから遊びたい。

プレイ時間も相当かかるらしいので丁度いいかも。

魔女の方は、同じ作者のカガミハラジャスティスも気になる。

amphibianさんがお辞めになられてからADVチームは存続してるの嬉しいな。

ダンロン

いや遊んでるんだけど、レインコード前に復習しようかなって。

(あれいや、僕V3途中で積んだ気がするぞ)

セールで安いし。

しまりすさんチーム

白衣性愛依存症の途中で詰んでやめたので、恋愛症候群を復習してから愛情依存症夢現と一気に遊ぼうかなあ。

恋愛症候群上司に詰められるシーン重いからあまり気が進まない気持ちもある。

5ANOS1

僕のオールタイムベストに選ぶ候補の一つなので割とはっきり覚えてるんだけど、まあ何回遊んでも面白いから

2、3、4、6、7とシリーズ全部移植して欲しいし応援兼ねて買おうかな。(いや7は移植できなくない?)

エクスペリエンス心霊ホラーADVシリーズ

1がめっちゃ面白かったので、2と3もやりたい。

ただガチで怖いか勇気がいる。

7ファタモルガーナ

陰鬱としてそうで遊べてない。

っていうかVitaパッケージ版買ってた気がしたけど、本体探すのたるいしまた買うか。

8ghostpia シーズンワン

めちゃくちゃ評判が良い。

ただ、続き物なので作者がキャンプカーに目覚めたら続編が遊べない懸念があるな。(いやクロス探偵の人以外にキャンプカーに目覚めてゲーム開発やめる人いないから)

白昼夢青写真

美少女ゲーム界隈だとオールタイムベストと評している人をよく見るので遊んでみたい。

10FATAL TWELVE

最近デスゲームもの遊んでジャンルへの熱が高いんだよね。

ちょっと百合っぽい雰囲気があるのも楽しそう。

2023-03-22

anond:20230322132711

日本野球におけるオールタイムベストナインを選ぶとしたらあなたは誰を選びますか?

日本野球におけるオールタイムベストナインを選ぶとしたら、私は以下のようなメンバーを考えました。

投手大谷翔平西武エンゼルス捕手野村克也西武南海一塁手王貞治巨人二塁手山田哲人ヤクルト三塁手落合博満日本ハム・中日遊撃手松井稼頭央西武メッツ外野手イチローオリックスマリナーズ)、松井秀喜巨人ヤンキース)、山本浩二広島

このメンバーは、各ポジションで最も優れた成績や実績を残した選手を選んだものです。また、投手としてだけでなく、野手としても活躍した大谷翔平は、二刀流として特別存在だと思います

もちろん、他にも素晴らしい選手はたくさんいますし、個人的な好みや時代背景も影響するかもしれません。あなたはどのようなオールタイムベストナインを選びますか?

2023-03-05

[]3月5日

ご飯

朝:チーズクラッカーコーンスープ。昼:ラーメン。夜:サブウェイ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

探偵・癸生川凌介事件譚 対交錯事件

携帯電話配信されていたアプリニンテンドースイッチに復刻したADVで、シリーズ化されているものの第六弾。

今作はミステリADV王道中の王道ADVやるならこれをやってこそ、満を辞してのマルチサイトだ! マルチサイトとは、小説と異なり、読む順序をある程度ユーザ自由度に任せることができるゲームならではの手法

簡単に言えば異なる主人公シナリオ自由な順番で、それも交互に行き来しながら読むシステムだ。

EVE、街、428、Ever17、ルートダブル、AI2、etc… 僕がオールタイムベストに上げたくなる大好きな名作が数多くあるものの、Remember11タイムトラベラーズのように名作に挑もうとしたが消化不良で上手く扱えなかった作品も幾つか思い付く。

扱いは難しいがハマれば絶大な魅力を持つことになるジャンルだ。

そんなわけで、今回の対交錯事件では、いつメンの二人、助手ながら名探偵顔負けの実力者の白鷺洲伊綱と、プレイヤー投影先となる一人称キャラで察しの悪さが際立つ生王正生いつメン二人の視点を行き来しながら事件に挑む。

伊綱ルートでは準レギュラーキャラ音成コンビを組んで被害者共通点が見当たらない連続殺人事件調査、生王ルートでは行方不明になった大手広告代理店社員捜査を始める。

じょじょに二つの事件が交差し始め、ついに衝撃の真実が明らかになる、という流れ。

低価格ゲームながら、かなり本格的な構造で、先に上げた幾つもの名作と、やりたいことが劣っているとは思わなかった。

この構図自体に何らかの仕掛けがありそうな雰囲気作りも、遊んでいてワクワクした。

マルチサイトといえばコレだよねー、と呑気に思うのもよくないが、交互に視点を行き来するお話しで片方が頑なに交流を拒み出したり電話しか会話しなかったりすると、あらあらまあまあだ。

原作携帯電話アプリなこともあり容量的な制約と戦いながら高度なことをやっており、テキストが魅力の大半を占めるADVからこそ、今この時代(2023年)に遊んでも全く見落とりしない名作の圧を感じた。

とはいえマルチサイト構造を利用した文章記述の仕方による驚きを感じさせる、という一点突破作品で、それが驚いたかどうかと言われると若干悩ましい。

度々この感想で書いているがネタバラしの前に先んじたか/先んじれなかったか、で作品評価する気はなく、ネタバラしで驚かなかったからと言って面白くなかったと言うつもりはない。

(逆に驚いたからと言って評価する気もない)

それはミステリあくま物語ミステリの謎は物語を際立たせるための仕掛けであり、クイズ大会問題や、所謂ナゾトキゲーム」や「脱出ゲーム」の謎とは大きく異なっているためだ。

バランスの難しいところで、本作は少し僕の好みよりもそちらに寄っていたかなと思った。

勿論、物語として情緒を書かせても一線級なのは先の4作目でわかっているので、限られた文量の中で最大限やれることをやった結果なのは伝わってくる。

ただまあ、幾つかの著名なミステリ作品でも、サプライズに振り切って、驚かせたら俺の勝ち、驚かなかったら俺の負け、みたいな態度のもいるっちゃいるような気もするようなしないようなただのサービストークのような何というかなので、難しい問題ではある。

低価格短編ADVとして面白いこと、そうとは思えない高度なことをやっているのは間違いなく事実面白かった。

ミステリにおける物語トリックバランスという、それこそ大山誠一郎米澤穂信一流中の一流でも、読者である僕とのバランス感が違いシックリこないこともある、とても難しい部分での満点ではなかったものの、そもそもこの点を感想に書こうと思うこと自体が、ミステリやってるねえ、感のある素晴らしい出来だった。

これで6作品プレイしてきたが、現時点では一番面白かった。

しかしながら、このシリーズ10作目がヤバいとの前評判から遊び出したこと、今作でもそこへ繋がるキーワードがあり、そちらへのハードルは爆上がりしているのも確かだ。

癸生川凌介シリーズ面白いぜ!

探偵・癸生川凌介事件譚 音成刑事捜査メモ

携帯電話配信されていたアプリニンテンドースイッチに復刻したADVで、シリーズ化されているものの第七弾。

シリーズ準レギュラーキャラ音成刑事過去編を描く番外編。

今作はかなり箸休め的な内容でボリューム歴代で一番小さく、謎やお話もすごく薄め。

一応過去作のキャラがチラッと登場したりのファンサービスはあるものの、そっと添えてるだけ。

面白くないことはないが流石に文量が短すぎた。

音成刑事チワワと一緒に捜査をする牧歌的雰囲気を楽しめればそれで良いのかもしれないが、生憎僕は小動物が怖いので、物語でもあまり素直に可愛いと思えなかったのも合わない点だ。

これで7作目までプレイしてきて、次はコンシュマー移植でかなり大規模な作品になっているらしい8作目、4作目で示唆されていたあの人の前任者にまつわる9作目、そしてこのシリーズを遊び始めたキッカケでありなにやらすごい展開が待っていると噂の10作目と、ここからはもう遊び回は無いので、緊張感を持ちながら遊んでいきたい。

(パラノマサイトまでに全話遊ぶのは厳しそうだ)

2023-01-20

絵本ラインナップって代り映えしないのだなあ

自分子どもの頃に読んでた絵本がまだ現役じゃないか

かに初めてみる絵本も沢山あるようだが、オールタイムベストランキングは不動って感じ

子どもが生まれてそろそろ5ヶ月だから何冊か見繕いたいのだが

やはりここは『はらぺこあおむし』か?

悩むな……

こういうとき自分が幼い頃に読んだ絵本を選びがち

2022-12-30

[] RRRスゲー良かった。エンタメ系ではマッドマックス以来の映画館で見た良かった感。同じく人生のマイベスト映画だな

元増田(anond:20221228210050)の "実写版ゴールデンカムイ" には苦笑いしつつも、元増田熱量ガチだなと思ったのと、

元増田の『欧米等に染まりきらない、自国意思を持っている映画を作っていることに改めて尊敬をした。』と、

この増田↓(RRRは、南インドテルグ語映画なのでこの増田が正解)を見て観に行ったけど、

世界史に詳しいつもりで居る人でもインドのことさほど分かってないと気づく

映画ファンでもこれがボリウッド映画ではないということを知らない(某映画専門雑誌ミス)。あまりにも無知

でもだからこそ「言葉がわからなくてもある程度のあらすじは理解出来る」っていう作風が効いてた。

そもそもインド内で言語が違うから偉人も違うし、それでも手を取り合おうというメッセージがある。つまり世界にも出ていきやすいのだなと。

いや傑作っすよ。人生オールタイムベスト級。

anond:20221229101631

 

いやー最高に面白かったな!!!!!!同じく人生のマイベスト映画の1つに入ったわ

 

先進国で撮ったらたぶん100億でも無理なくらい豪華だし、ズンドコズンドコ踊り出すし・歌い出すし、

動物CG微妙(と言ってもライオンキングレベルと較べての話)だったが、

それ以外の人間アクションVFX(炎、煙、爆破)・カメラワークのすべてが非の打ち所がなく完璧でド派手だった

メタルギアスネークみたいに最初は sneaking(隠密行動)してるけど最終的には全部木端微塵に爆破するよ!!!!!

 

小難しいこと考えない(神話インド歴史偉人エピソード思想バックグラウンド無し)でも楽しめるのに、

知識か興味があればそっち方面から考察が出来る、本来エンタメ作品って全般的にそうあって欲しいもんですな

2022-12-29

anond:20221228210050

偉人偉人をかけ合わせたファンタジー伝記だという解説エンドロール偉人たちがギャグじゃないと分かる。

そして「ガンジー」がいないのも

世界史に詳しいつもりで居る人でもインドのことさほど分かってないと気づく

映画ファンでもこれがボリウッド映画ではないということを知らない(某映画専門雑誌ミス)。あまりにも無知

でもだからこそ「言葉がわからなくてもある程度のあらすじは理解出来る」っていう作風が効いてた。

そもそもインド内で言語が違うから偉人も違うし、それでも手を取り合おうというメッセージがある。つまり世界にも出ていきやすいのだなと。

いや傑作っすよ。人生オールタイムベスト級。

2022-09-19

[]9月18日

ご飯

朝:朝マクド。昼:カレーメシ。夜:考え中。

調子

むきゅーはややー。お仕事はお休み

○ 春ゆきレトロチカ

僕のオールタイムベストゲームトリック×ロジック」を手掛けた伊東幸一郎氏が手掛けた実写ADVときいて発売前からテンション上がっていたのだが、個人的な都合で中々遊べずようやくクリアした。

そんなわけで、感想行くぜ!

公式ネタバレ禁止を強く提言されているので、ネタバラ行為はしないが、僕の感情は書くので、ミステリ知識がそれなりにある人なら推察できると思うので、読まないでください。

・ある章が浮きすぎてる

いきなりマイナスから書いて申し訳ないのだが、章仕立てのゲームになっていて、とある章だけがゲームすぎた。

一般論的にこのジャンルと、ミステリADVは近似のジャンルとして扱われているのかもしれないけど、個人的には大違いなのでキツかった。

テキストアドベンチャーを遊びたくて「ニンテンドーeショップで『アドベンチャー』を検索してゼルダの伝説が出るときの気分」をなぜか僕が思うテキストアドベンチャーを買ってるのに味合わされるような不快感で、この章が嫌すぎて全体の評価マイナス目線で見てしまっている。

そういうジャンルの違いがあれどゲームとして面白かったのならまだ評価できるのかもだけど、単純にゲームとしてもしょうもなくて、ガッカリ

(このジャンル遊びたくないから遊んでないので、ジャンルとして平均点なのか否かはわかんないけど)

謎を解くって言葉だけなら近似なんだけど、これは解かれるための謎であって、そもそもどうして謎がこさえられたのか? から謎解きを始めるミステリとは対極にあるジャンルなんだよなあ。

ゲームという構造自体トリックがあるやつ

こういう書き方をしたら何を言いたいのか伝わるだろうし、そうだと知って読んだらすぐ気付くからネタバレ禁止と言われてもだなあ。

勿論ネタを読めた/読めなかったで評価するつもりは全く無く、単純にこの構造が作中事件の謎解きにはあまり影響していないのがいまいちだった。

事件とは別に中の人物に隠された事実がありそれの開示が面白いのなら、ミステリじゃないジャンルでも良い気がしてしまい、しっくりこなかった。

今作ならある事柄を誤認させてた訳だから、その誤認が犯人特定ロジックに使われてもよかったんじゃないかなあ。

早々に犯人候補の重大な要素が示されるせいで、そこに関するトリックが無いと単純に登場人物の数目が足りなくなることもあって、コレで気づかれないと思っていたというインタビューは無理があるんじゃないなあと思わされた。

物語は好き

人間にとって普遍的テーマを描いていて、かつ僕がそれを好きなので、そこは十分楽しめた。

ただ、ミステリはそういった物語と謎が絡み合ってるからこそミステリなのであって、そこの乖離が気になった。

そうならそうでいっそのこと、本筋とは関係のない短編集のような構成にするとか、登場人物の繋がりもための短編連作構造にするとか、今の長編一本を章仕立てに分割というのは、無理を感じた。

・バッドエンドが見にくいゲームシステム

この手のゲームお約束で間違えた選択肢をした時のはちゃめちゃコメディ部分があるのだけど、いちいち最初に戻される上にそこからの再会がモッサリしているせいで、イライラしてしまい、途中からは間違い選択肢は踏まないように遊んだ

かなりのテキスト、かなりの動画を見逃していると思うが、流石にこれは耐えきれなかった。

スタッフがコレをインタビューで自慢してたぐらいなので見たかったが、もっと気軽に見れるようゲームシステムを工夫して欲しかった。いや、工夫っていうか、間違えたところにすぐ戻れるようにして欲しいだけなんだけど。

そもそも、明らかに嘘の選択肢を「あえて」選んでるんだから、そこに推理を間違えた罰として最初に戻るのなら、そりゃ「あえて」選ばないようにするでしょ。

そもそも「あえて」じゃなくて本気で間違えてるからちゃんと一から考え直して欲しいと思ってるんかなあ。

それならまあなんだけど、せっかく沢山作ったんだから、そこを楽しく読ませる工夫があるとよかったと思った。

UI意味不明

手掛かりパネルをヘックスに配置するんだけど、妙に凝った斜めからアングル、妙に凝った画面配置になってて、シンプル方眼紙でいいよ、方眼紙でってなった。

・仮説が長い

どう考えても捨て選択肢を長々とやったり、対偶関係にある選択肢を全部やったりと、ここを眺める時間が楽しくなかった。

そもそも仮説は仮説のタイトルだけで良くて、中身の描写はお任せでよかったんじゃないかなあ。

ほとんど余所見タイムになってた。

・総じて

物語ゲーム構造にあるトリックはきちんち噛み合っていて、人間としての普遍的テーマを描くために有効に使われていて楽しかった。

特にある登場人物の万感の思いがこもった泣きの演技は、自分自然と一緒にないていた。

スタッフロール後の美しいある自然と人の映像も、この作品全体を通しての〆に相応しい悲しい映像で、兎に角しんみりした辛いお話だった。

けれど、残りの、その他の事件の謎やゲームとしてのシステムなどが全く噛み合っておらず、映画小説でも良かったんじゃないかな? 無理にゲームしなくても…… と思ってしまった。

面白かったんだよ!

いや、マジで、なんかずっとマイナス面ばっかり書いてるけど、面白かったんだって

ただ、あまりにも、本当にあまりにも、あの章だけが楽しくなさすぎて、それをズルズル引きずってしまいこんな文章になってるんだって

あそこだけ記憶消してたらそれこそ「オールタイムベスト更新された」ぐらいの感想書いててもおかしくないだって

上で書いてるミステリ的な部分、全部あの章のせいでそういう構造をマジマジと考えたから思いついただけであって、遊んでる時は素直に面白かったんだって

マジでマジで、あの章だけがダメだった。

2022-07-04

猿渡哲也って何がすごかったんだ?

このあいだ「最も偉大な漫画家100人」という記事増田に書き込まれていて

そのブコメで「猿先生を入れろ」と盛り上がっていたのだが

ぶっちゃけ先生ってそんなすごくなくない?

手塚治虫藤子不二雄横山光輝はいまでも読まれてるけど

先生は「猿先生を絶賛するマネモブしかたことない。

ミュージシャンズ・ミュージシャン」的というか、

音楽マニアオールタイムベストに聴いたこともない曲が並ぶのに似ている。

モンキーファクトリーのフォロワー現代漫画界においてメインストリームを張っているというわけでもない。

あくまで「マイナージャンル元祖」でしかないと思うんだがな。

(もちろんそれはそれで重要ではあるんだが「100人から漏れるのは残当って感じがする)

つげ義春って何がすごかったんだ?

このあいだ「最も偉大な漫画家100人」という記事増田に書き込まれていて

そのブコメで「つげ義春を入れろ」と盛り上がっていたのだが

ぶっちゃけつげ義春ってそんなすごくなくない?

手塚治虫藤子不二雄横山光輝はいまでも読まれてるけど

つげ義春は「つげ義春を絶賛する漫画マニアしかたことない。

ミュージシャンズミュージシャン」的というか、

音楽マニアオールタイムベストに聴いたこともない曲が並ぶのに似ている。

つげ義春フォロワー現代漫画界においてメインストリームを張っているというわけでもない。

あくまで「マイナージャンル元祖」でしかないと思うんだがな。

(もちろんそれはそれで重要ではあるんだが「100人から漏れるのは残当って感じがする)

2022-05-15

グルメ料理漫画好きがTOP30選んだ

anond:20220511095348

みんなのランキングにこのジャンル漫画が少なくて…(というか誰も挙げてない…?)

急激に増えたジャンルだし、オールタイムベストかに出てこなくなりがちですよね…

なら自分で書いちゃえ、です。

片っ端から読んでるので話題作・有名作品は大体読んでると思います

30.半助喰物帖

29.中華一番

28.孤独のグルメ

27.まどろみバーメイド

26.ダンジョン飯

25.そばもん

24.めんつゆひとり飯

23.八雲さんは餌づけがしたい

22.リトル・フォレスト

21.陋巷酒家

20.まかない君

19.新米姉妹ふたりごはん

18.甘々と稲妻

17.作りたい女と食べたい女

16.舞妓さんちのまかないさん

15.琥珀の夢で酔いましょう

14.鍋に弾丸を受けながら

13.花のズボラ飯

12.山と食欲と私

11.めしにしましょう

10.喰いタン

9.夜凪さんのよなよな餃子

8.花と奥たん

7.めしばな刑事タチバナ

6.らーめん才遊記

5.ホクサイと飯さえあれば

4.クッキングパパ

3.きのう何食べた?

2.ネイチャージモン

1.鉄鍋のジャン

寺沢大介は1作品しました。喰いタン寿司2、味っ子寿司全国大会編含む)の順で好きです

・「ゴールデンカムイ」くらいの頻度の物は除外。線引は曖昧です。

・バトル少ないのは完全に好みの問題です

//追記

・明記してなかったんですが「好きな作品」30選です。

タイトル誤り直しました。

//追記2

・反応多くて嬉しい。ジャンやジモン面白いよね!反応0だけどよなよな餃子最近イチオシです

茄子料理カテゴリ認識じゃなかったけど、大好きな作品です。アサディジョ漬けが妙に美味しそう。

ブコメだと「ねむらない街の喫茶店」「ハッスルで行こう」「肉極道」「冷蔵庫探偵」が未読でした。読んでみます

趣味料理再現も良くやりますレシピは何食べが一番良く使う。次点クッキングパパ。あとめしにしましょう(というかパル)も一杯作りました

2022-05-01

anond:20220430203312

こういうので小説好きの助言を真に受けちゃダメ

彼らとは基礎体力が違いすぎる。

描写象徴による心象表現とかがめちゃくちゃ上手い小説でもその妙が感じ取れなかったらだれたパートに見える。

特に後々重要になってくるミステリ描写とか、時代物とか、何十年も前の文学だとか、海外文学とかイメージしにくい描写が長く続くのはつらい。

SF小説も、雰囲気を出すために存在しない専門用語ガジェット名などを多用して世界観を作る手法が多く、そこで引っかかる人は置いてけぼりにされる。

から、とにかく凝った表現が少なく、世界観現実自分に近く、ストーリーがわかりやすくて魅力的であること、展開が早くスピード感があること

という条件で助言を仰ぐのがいいと思う。

今のアマゾンオールタイムベストからだと「下町ロケット」とか「ハリー・ポッター」とかかな。

昔だったらシドニィ・シェルダンの「ゲームの達人」とかが定番だったんだけど。

この辺は小説好きからすると、恥ずかしくてなかなか好きとは言えないので推薦されにくい。

2021-07-02

anond:20210702165607

オールタイムベストの類では上位には入ってこないという。

ローカスオールタイムベスト投票では30位から40位くらいだけど、これでも上位じゃないの

anond:20210702165607


増田意見について特にコメントはしないが、1点明らかな間違いだけ訂正させて頂きたい。

夏への扉は確かに月は無慈悲な夜の女王」や「スターシップトゥルーパーズ」のような作品と比べれば地味であるが、それでも英語圏で十分に評価されておる。

有名なSF雑誌ローカス賞主催してる「ローカス」のオールタイムベスト投票では1975年、87年、98年のいずれも50位以内にランクインしている。


直近の98年投票では43位で、名だたるSF名作の中に堂々鎮座しているのだ。

https://www.worldswithoutend.com/lists_locus_bestsf.asp

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