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2020-08-10

新作能「阿選」を観たとあるアンチ阿選オタク女のお気持ち表明

新作能「阿選」を観たとあるアンチ阿選オタク女のお気持ち表明

 2019年11月シリーズ待望の新作が18年ぶりに発行された十二国記。私はとても楽しみにしていた。なぜなら18年前に発行された本の終わりが謀反で姿を晦ました泰極国国王の驍宗を探しに麒麟の泰麒が旅を始めるところで終わっていたからだ。ご存知ない方に説明すると『十二国記』とは小野不由美による古代中華王朝ファンタジー小説である題名の通り12の国がありその一つ一つに王とそれを選ぶ麒麟という神獣がいる。この両者の関係は何人とも立ち入れないものである

 今日オタク界隈でときたま物議を醸すお気持ち表明。それらをお気持ちならお気持ちらしくご自分の胸にしまっては?と冷笑してきた。そんな私がなぜこうしてお気持ち長文を認めているのかについて長々とお気持ち表明するのでお付き合いいただきたい。

十二国記を元にした古典翻案新作能をやると聞いてワクワクした私は演目を見て仰け反った。「恋重荷」翻案「阿選」。

 は?????(クソデカ大声)

 阿選?あのぽっと出の?かわいい雛泰麒に斬りかかった??

 阿選を知らない人の為に説明すると阿選とは泰王驍宗に叛いた謀反人である。元は前泰王に驍宗共々使えていた禁軍将軍だ。新作では4巻分使って阿選の悪行が描かれる。幼子の麒麟の頭を斬り王を追い落とした。そして偽の王として国を収めるかと思えば朝をほっぽり出し後宮で一人過ごしている(セクシャルな感じではなくただの引きこもり)。その間に驍宗を信じる民が反旗を翻せば村を焼き背いた兵がいれば逃げ込んだ村まで焼き女子供までお構い無く殺した。とんだ下衆野郎である

 そんな男の名を冠した新作能だと?怒りに手は震えながらもチケットを申し込んだ。十二国記新作能は3日間の公演を全通するとポスターと同じ写真使用したクリアファイルが貰えるのだ。しかしこのポスターも気に入らない。ポスターは6種類ある。そのうちの2種類が謀反人の阿選なのだ

 は????????(クソデカ大声)(2回目)

 まず一つ目は能楽師さんが般若の面をつけて屋内の舞台上で右手を顔の前に掲げ甲を観客側に向けているポーズ。全体的に照明を落としているので顔は見えにくい。そして二つ目は、こちらは両手で、甲をこちらへ向けて顔の前で構えているポーズ。揃えた両方の指先が目頭にかかるようになっている。般若のお面は口元しか隠れていないので目がよく見える。白目の部分が金色で真ん中に黒い穴があるからそれをつけているのは人間だとわかっているのにとても怖い。

 どちらのポスター般若の面をつけていて髪は肩口で切り揃えられている。『白銀の墟 玄の月』4巻表紙の阿選そのままである。忌々しい。まあ阿選といえばこの特徴しかないしなと私は思っていた、これまでは。

 チケット全日通して買ってしまったし空席を作るのはファンとしてのプライドが許さない。2日間は純粋に楽しみ、3日目は村を阿選に焼かれた村人のような怖い顔をしつつ指定された席に座ると「阿選」の公演が始まった。


 え〜〜〜っと、そのなんというか夢を見ていたような心地で記憶曖昧なのでアレだけど良かったとだけまず言っておこう。

 能楽門外漢なので細かいことはわからないがよくわかった。気がする。阿選のことを。

泰麒の白い装束と最後に阿選に泰王驍宗がかけた白い衣。戴極国は雪深い国だ。民は冬の寒さに凍え死ぬ死体白い雪に覆われる。驍宗様が被せた白い衣は雪でありそこで死んだ阿選は再び動き出したとき今まで一瞥もしなかった泰王驍宗と泰麒を見る。泰麒と同じ白い衣を被った阿選の般若の面はもう見えず舞台をはけていく。冷たい雪を触った後に手がじんわりと悴むような気持ちになった。

 公演後に阿選を演じた能楽師さんのお話を聞けたのだがとても面白かった。何度も原作を読み返したそうだ。そして阿選の装束を考えるにあたって足袋に一手間加えることにしたらしい。学生時代弓道部に入部して初めて家に持って帰って青い袴を洗濯した。そうすると一緒に洗った制服の白いポロシャツが目を背けたくなるほど白くなったそうだ。袴の青がポロシャツを薄い青に染めたことで目の錯覚によりとんでもなく抜ける白色に見えるのである制服なので他のものを着るわけにもいかず光るポロシャツを着た通学途中の駅のホーム同級生出会ったそうだ。そして言われた。「眩しすぎて直視出来ない。あまりに白いので目を背けていたら線路に落ちるところだった」と。あの目映く真白く光る足袋は阿選そのものだ。わざとらしいほどに白い足袋。人が目を背けたくなるほどの。

謀反を起こす前の阿選は人当たりがよく人望もあった。なのに王に選ばれなくて八つ当たりで謀反を起こしたのだと思っていた。それが報酬を貰えなかったか逆ギレしたのだと短絡的に思っていたのだが違う。選ばれなかったのが悲しくて大きく足を踏み鳴らしていたのは子供の地団駄ではなく「ここにいるぞ」という意思表示だったのだ。そういえば謀反を起こす理由が「(泰王である)驍宗の影になりたくない」だった。

 普段見ない能だけど言葉を尽くされるよりもいろんなものが見えた気がする。ほんとにただのお気持ち表明感想だけど阿選のお気持ちを大舞台でぶつけられてしまったので吐き出したかったのでした。

 そして髪。私がただのキャラ付けの為だと思っていたあれは阿選への弔いとして能楽師さん達が髪を伸ばしあの長さでバッサリ切ったのだという。愛が凄い。

 普段見ない能だけど言葉を尽くされるよりもいろんなものが見えた気がする。ほんとにただのお気持ち表明感想だけど阿選のお気持ちを大舞台でぶつけられてしまったのでお気持ち吐き出したかったのでした。

阿選、めっちゃいいやん!!!!!!!(阿選沼へ飛び込む)


追伸

アンチ阿選オタク

  新作能 「阿選」 見た方がいいよ

アンチ阿選オタクより



幻覚です

2020-07-10

オタク界隈には「原作が好きだから!」が一番強い動機じゃないのに二次創作をする人も居ると聞いて、何だか納得した話

はてな匿名ダイアリーには毎日のように女性オタクが書いたと思われる日記投稿される。

自分は是々こういう界隈に居るのだけど、こういう人が居て不快気持ちになった」という内容の物が多いような気がする。全てに目を通せている訳では無いけど

そう言う話を目にする度に「その人はどうしてそういう嫌な思いをする場所に留まるのだろう?」と感じていた。趣味なら自分が楽しむためにやるべきで楽しめなくなったら離れる物だと思っていたか

「好きな作品解釈自分と違う人が居る」「自分が好きなCPと違うCP流行っている」「自分の好きな作家さんによく知らない人が絡んでいる」など分かるような内容もあればよく分からないなあと思うような物もある

CPというのも「別に原作で好き合ってる訳でもない二人が実は好き合っている」と考えるのが好きみたいで、解釈違いだと不快になっているCP別に原作で好き合ってる二人でもないらしい。どちらも同じに見えるけど違うんだろうな。

何でその人にとって毎日神経をすり減らすような場所から離れないのかよく分からなかったけど、ある日「女性他者との交流感情が激しく揺さぶられるような事がとても好きなんだ」という感じの話を聞いた。

他者との交流が好きだから同好の士を探して共通話題で盛り上がったり、逆に考え方が違う相手喧嘩という形で交流したり、交流したいと思っているけど中々出来ない作家さんに絡んで行ける他人に嫌な気持ちを抱くのかな?

交流」という要素を重視して、むしろ原作より自分の作った二次創作他人に読んでもらったり他人の作った二次創作を読む事の方が好きという人も結構居るらしい。そういう人達にとって「原作」は二次創作のための燃料らしい。

その気持ちは、とても分かる。二次創作を作るために目を皿のようにして原作をチェックする事で原作に対する理解度が深まってより好きになったり、大好きなキャラクター自分の手で描いたり動かしたり出来るのは本当に楽しいし、まるで原作の延長のような素晴らしい二次創作を書いてくれる人の事は第二の原作者のように思えるというか、ファンでありながら素敵な作品提供してくれる創造主とも思える…ある種原作者以上に親愛の情を感じるかもしれない。

二次創作の場というのは、本当に楽しい。ひょっとしたらある日原作に触れるより二次創作に触れている方が楽しい、という逆転現象が起こるかもしれない。他人作品感想を送ったり、逆に感想を貰うのもとても楽しいし嬉しい。

そんな楽しい場所からこそ離れたくないし、自分不愉快にさせる相手に対する嫌な気持ちは強烈なんだろうな…。長年あるジャンルから離れられなかったけど、色々な要因が積み重なって最後には離れてしまった人の話などはとても物悲しい雰囲気だし。嫌だと思う事があっても中々離れられないし、嫌という気持ちが蓄積しても決定的な何かが起こるまでは我慢してある日爆発する事が多いんだろうか。自分限界が来るまで溜めこんじゃう人は損をしてしまう。

原作への理解度や愛が非常に重視されるのが女性向けの二次創作の特徴だと常々聞いている。このキャラ原作での描写から考えて誰々が好きだろう、こういう事はしないだろう、という考察が大変熱心に行われているらしい。

男性向けの二次創作界隈は原作に対してそこまで詳しくなくても拒絶はあんまり強くないような印象がある。今人気のジャンルから描けば売れる、と作る人も読む人も思っていそうだし、需要供給合致しているからそれで良い。

女性向けの二次創作界隈は軽い気持ちで参入する事は許されない、と聞いた事がある。同人活動あくまファン同士の交流がメインなので決して利益を出してはいけないとも聞いた。本当にストイック人達なんだなあ…と思う。

まあR-18作品になるとジャンル性別関係なくこのキャラはこういう事しないような…こういう事を言わないような…と言う描写は増えてくる物だと思う。そういう時男性向けなら「まあいいじゃん」で済ませられる所も女性向けでは「このキャラはこんな事しない、こんな事言わない、この組み合わせはあり得ない」という議論が盛り上がるらしい。このキャラは多分同性じゃなくて異性が好きなんじゃないかな…という議論は起きないらしいけどまあそこは言いっこなしにしたい。

自分が描きたいタイプや展開に適しているキャラが居るから」という理由二次創作をする原作を選ぶ人も居るとこの前聞いた。これも二次創作は人の目に留まる事が多いし創作活動楽しいから起こる事なんだろうな…と思った。

全く関係ないけど女性作家さんが一般作品でもどことなBL連想させるような描写を入れたがる、という印象が自分の中で強いのは小野不由美先生栗本薫先生の影響だろうなあ…と思ってしまうのは勝手思い込みかしら。

取っ散らかって自分でも何を言いたいのか分からなかったけど、「二次創作という行為はそれだけで楽しいから原作の事が大好きという動機以外でも始めてる人も居る」と知って「そういう人も居るんだなと思った」と書きたかったのかな…

2020-06-09

十二国記の謎と次回の短編集について、勝手に予想し、語る。

初めに

私は一介の十二国記ファンである中高生の頃にはまり、「白銀の墟 玄の月」で再燃した。

記事では、十二国記世界の疑問点について語り、次回の短編集の内容について、時には私の好みで脇にそれつつも、予測したい。その途中で、私自身のこの作品に対する解釈思い入れにも立ち入るかもしれない。

記事のおおよその内容

十二国記の今までの流れ。

十二国記シリーズ外伝を含め、次の順に出版された。

物語のあらすじについては、熱心な読者が多いと思われるので、略す。さて、この順で読み返すと、次のような傾向がみられる。すなわち、王と麒麟視点から見た世界よりも、庶民から見た世界比重が大きくなっているのだ。確かに、「月の影 影の海」では陽子は大変な苦労をして玉座上り詰めるし、「風の万里 黎明の空」「黄昏の岸 暁の天」では、いかに王としての責務を果たすかが語られる。一方で、同じ「風の万里 黎明の空」は民衆レジスタンス物語であり、それがさら大輪の花を咲かせるのが「白銀の墟 玄の月」だ。これは都市の規模ではなく、国家規模にわたる抵抗だ。

もう一つの傾向とは、読者層の拡大である。もともと少女向けレーベル出版されたからだろうか、十代の少年少女にとって教訓となるような個所は少なくない。「風の万里 黎明の空」における鈴、祥瓊の扱いを見れば顕著だ。一見同情すべき境遇にいるようでいて、それに甘んじている彼女らを待ち構えているのは叱責であり、罰である。この年齢になって読み返すと、幾分説教臭く感じなくもない。

しかし、「丕緒の鳥からシリーズ全体の印象ががらりと変わった。組織の中で働く官吏や、避けられない災害を前にして自分のできることに必死になる民衆の姿は。年齢を重ねた読者の心も打つ。少女向けとされる小説から最も縁遠いように思える、中高年の男性もうならせるだろう。この作品は、あまりにも不条理世界で生きる人々へのエールとなっている。

まり、これから尚隆や陽子視点から物語が描かれることは少なくなるのではないか。きめ細やかな民の物語を描くとき、王の存在は強すぎる。「東の海神 西の滄海」も、一歩間違えれば「俺TUEEE」っぽくなってしまう(そうならならずに尚隆が有能かつ魅力的に描ける腕前がすごい)。そう考えると「白銀の墟 玄の月」で出てきた尚隆は作者なりの大サービスだったのかもしれない。それに、神隠しにあった泰麒で始まった物語は、一応は解決しているのだ。王や麒麟のこの先に物語は、長編としては出てこないかもしれない。

十二国記で一貫してきたテーマは何か

前項でも述べてきたが、次に尽きるだろう。

十二国とはどういう世界

十二国では天帝が定めた天綱が憲法としてあり、王が定める国法、地綱はそれに反することはできない。また、州の法律も王が定めた法に反することはできない。

天帝は民に土地を与え、それを耕すことで生計を立てるように命じた。逆に言うと、天の設計した社会では、民衆は生まれた里で農業だけをして過ごすことしか想定されていない。

しかし、現実はそうではない。「図南の翼」に出てきた珠晶の家族のような大商人もいるし、「白銀の墟 玄の月」に出てきた宗教関係者もいる。冬器を作る工房もある。私塾もあれば宿もあり、雁のように豊かな国では副業で馬車を出す者もいるし、事実上奴隷だっている。

そして、最大のイレギュラーが定住民でさえない黄朱の民だ。彼らが歴史に関わってくるあたり、実際の中国の歴史にもよく似ている。

言い換えると、天は王と官吏農民だけの世界を想定していたが、天の条理の隙間を縫う形で民は複雑な社会形成してきた。そして、この世界民衆ルールの穴をつき豊かに暮らしているし、謀反を起こす力もある。これは、専制君主世界ではあるけれども、ランダムで選ばれた大統領支配される民主国家の姿に、少し似ているのだ。私たち世界大統領首相も間接的に選ばれるため、民意がどこまで反映しているか、はっきりしていないところがある。十二国世界は、実は私たち世界鏡像なのだ

今後の作品の傾向としては、黄朱の民のように条理からはみ出てしまった人々にもスポットライトがあることと思う。と同時に、黄朱の民はこの世界の条理に生じた大きなほころびでもある。現に、彼らの里木はよそ者が触れれば枯れる、大きなペナルティを負っている。

それと、この世界では思いのほか宗教がしっかり根付いていた。我々が最初にこの世界宗教を教えてくれるのが合理主義者の楽俊だったため、この世界の人々はあまり天に頼らない印象を受けたが、子供を授かるには祈るほかはないわけで、むしろ熱心な信仰がないと不自然であった。

十二国記女性

十二国記が元々は少女向けに書かれたことをうかがわせる設定はいくつかある。例えば、王と麒麟運命的な出会いだ。女性向けフィクションにはオメガバースをはじめとして、そうしたパターンが多い印象がある。もう一つはときとして未婚の女性をひどく不安にする妊娠出産からの「解放」だ。女性苦痛が大幅に減らされており、またこちらの世界とは異なるいくつかの価値観女性に優しい。王も麒麟官吏も(軍人を除けば)男女同数だし、子供のいる女性再婚相手としてむしろ歓迎される。ジェンダーSFフェミニズムSFとして十二国記を読み解くことも可能だろう。血縁意識が薄いのもその傾向を示している。とくに、楽俊はこちらの遺伝について、似たような顔をしたやつが同じ家にいるのが薄気味悪いのでは、と漏らしている。

しかし、この期待は裏切られる。ここはけっして楽園ではなかった。「白銀の墟 玄の月」のなかで李斎は、男社会軍隊で生きる女性の苦しさを吐露する。また、明らかに暴力を受けた女性も登場する。それに、序盤からすでに妓楼も登場している。この世界セックスワーカーがどれほど過酷生活を送っているか不明だが、妓楼に行くことはあまり道徳的に褒められたものではないようである(余談だが、楼閣が緑色に塗られているのは現実中国にもあった習慣であり、「青楼」と呼ぶそうだ)。

考えてみれば、官吏女性も多いとされながらも、登場する官吏の多くが男性である育児負担こちらよりもはるかに少ないので、昇進や待遇に差があるとも思えないのだが、これも隠されたテーマかもしれない。

それと、生理問題がどうなっているかもはっきりしない。初期作品の傾向からすると生理から解放」されている可能性が高かったが、女性の苦しみをテーマとするならば、生理のしんどさやそれにまつわる迷信タブーが出てくると考えるほうが、筋が通っている。

天帝女性

天帝女性、または西王母兼任している可能性が、ふと浮かんだ。別に女性が王になれるのだから天帝西王母より偉い理由別にない。

十二国記って男性しかいない場所がないこともなんだか怪しい。軍隊も三割は女性だ。逆に、女性ばっかりの場所が蓬山である麒麟を育てるのは女仙たちだからだ。これも天帝女性説を補強しないだろうか? また、妖魔が雄だけというのも、なんだかそれに関係しそうだ。単純に作者が女性だというだけのことかもしれないが。そもそも「いない」可能性もあるが、根拠は全くない純粋空想だ。

天帝ラスボス

考察サイトが華やかなりしころ、いくつかのサイトでは天帝ラスボスなのではないか、という説がまことしやかにささやかれていた。確かに黄昏の岸 暁の天」での天の対応はあまりにもお役所的ではある。ルールに従わなければ何もできないところが、法律に定められていなことは原則としてできない公務員によく似ている。

だが、もともと中国道教死生観がそういう面がある。「救急律令」も、法令を守るように促す言葉であり、古代中国役人賄賂に弱かったように、今でも神々に心づけを渡す習慣がある。

そして、自分天帝ラスボスになりえないと考えている最大の理由が、十二国記不条理にあらがう人々の物語であるからだ。天帝を倒した後どんな世界を作るにせよ、人間が作り上げた世界である以上はやっぱり不完全なものになるだろうし、仮に完璧世界を作ってしまったら、それは理想郷を描いた現実逃避のための小説になってしまう。「黄昏の岸 暁の天」のなかでも陽子はつぶやいている。天が実在するのならそれは無謬ではありえないのだ、と。

結論

私が次回の短編集に出てくると予想する要素としては、今までの物語を受けて次の通りだ。

また、

そして、長編がありうるとしたら

と考えている。

おまけ1 奏が滅びるとしたらどのような形か

しろくでもない空想をしてみる。六百年の大王朝が滅びるとしたら、それはどうやってか。

王朝最後はいくつかの傾向がある。一つは陽子暗殺しようとした巧の錯王や、慶の予王のように、王個人劣等感に押しつぶされるパターン。もう一つは芳の王(祥瓊の父)や一つ前の才の王(黄姑の甥)のように、長所裏目に出るパターンだ。祥瓊の父は清廉な人柄であったが、完璧主義者で罰が苛烈に過ぎた。黄姑の甥も正義感にあふれていたが、現実検討する能力に乏しかった。

で、奏の特徴としてはのんびりとした気風がある。これが欠点となるのは、のんびりした気風で対応できないほどの速さで十二国世界に変化が起きる場合だ。つまり、利広の情報収集を絶てばいい。彼が旅先で死亡するか、家族が業を煮やして彼を王宮に拘束するかだ。ところが、「帰山」では、しばらく王宮暮らししろ、という趣旨台詞がある。

これが奏の滅亡フラグかといえば穿ち過ぎな気もするが、宗王一家は全員同じ筆跡で公文書が書けて、しか御璽を押した白紙が大量にあるので、一度分裂したら矛盾した命令が出されまくって国家の体をなさなくなり、あっと言う間に沈む危険がある。白紙委任状ほど危険ものはない。ああいう仲のいい家族崩壊する様子を書くのって、日本人作家は上手だというイメージがあるが、数ページで滅んだ、と示されるのもまた冷たくていい。

おまけ2 「王気」という言葉について

「王気」という言葉一見すると単純な造語であるしかし、景麒は、自分は半ば獣なのだ、と述べている。さて、「王気」にけものへん「犭」がつくとどうなるか。「狂気」になってしまうのである。失道は避けられないのかもしれない。

おまけ3 四令門の名前

黄海を取り巻く四令門のある街で、雁では未門と申門の代わりに人門、恭では辰門と巳門の代わりに地門がある。では、言及されない才と巧ではどうなるか。陰陽道を考えると、才では丑門と寅門の代わりに鬼門、巧では戌門と亥門の代わりに天門、と思われる。

おまけ4 「戴史乍書」の記述はなんであんなにそっけないのか

十二国記を初めて読んだときには、本編と「戴史乍書」の関係って、講談や旅芸人お話と、正史みたいなものだと空想していた。三国演義歴史書の三国志やその注釈から成立した、みたいな話だ。つまり、本文も旅芸人の語りであり、実際に起こった歴史とずれている可能性がある。

また、中国の歴史を知るにつれて、歴史書の記述はわざとそっけなくしていると考えるようになった。春秋の筆法というか、どのような事件が起こったかをどのくらいの濃度で書くかによって、歴史的な出来事に対する価値判断が含めているわけである。細かい経緯を書いた記録はたぶん別にある。

最近は、国家機密をぼかす目的もあると踏んでいる。阿選の幻術なんかの記述があっさりしているのも、たとえば妖魔が符で使役可能だとか、王と黄朱とのつながりとか、暴力行使可能麒麟がいるとか、かなり危険情報だ。事情を知っている人が読むと「ああ」ってなるが、それ以外の人は読み飛ばすようにできている。

おまけ5 登場人物名前元ネタ

楽俊の姓名である張清は水滸伝に出てくる。しかし、水滸伝盗賊活躍するピカレスクロマンである文人肌の楽俊とはだいぶ違う。

桓魋は少し近い。孔子を襲った荒くれ者と同じ名前だ。そして、面白いことに「魋」だけで「クマ」意味がある。「熊どん」というほどの意味を持つ字なのだおるか。

祥瓊の父の字は仲達で、三国志諸葛亮ライバル司馬懿と同じだ。雁の白沢瑞獣名前。「白銀の墟 玄の月」の多くの官吏たちも、実在する中国官僚文人たちから名前が取られている。とはいえ名前が同じだからと言って同じような人物像とは限らないので面白い

おまけ6 遵帝はなぜ「帝」なのか

「帝」という称号始皇帝の考えだしたものだ。諸侯が王を名乗ったため、王のタイトルに重みがなくなってしまった。そこで、王の中の王を意味する称号が生まれたのである

しかし、それを考えると十二国記世界では帝の称号が生まれないはずだ。なにせ、侵略戦争がありえないのだから、王よりも上が出てくるはずがない。そのため、王より上の称号は、山客か海客由来の語彙ということになる。

語彙だけではない。現実中国文化には、周辺の異民族との交流からまれてきた要素が結構あるので、十二国世界でそれらが取り入れられたいきさつも妄想するのは楽しい。例えば、スカートキルトではない、ズボンパンツ状の服は騎馬民族に由来することが多い。そこまで考えるのは野暮かもしれないが、十二国世界匈奴西域の影響の薄い中国文化を持っていると空想するのは、歴史ヲタにとってはきっと楽しい時間だ。

おまけ7 景麒の角の文字

十二国記アニメで、景麒が塙麟に角を封じられるとき、「生心気鎮風」と読める金文が刻まれるのだけれど、あれって根拠があるのか。私にはわからなかった。

終わりに

つらつらと書いてしまった。

残念ながら、小野不由美の他の作品との比較検討はしてこなかった。未読のものが多いためだ。また、作者の細かいインタビューも入手できていないので、見落としているものがあるかもしれない。

積んである本を片付けたら、ホラーは苦手だがぜひぜひ読んでみたい。

そして、次回の新刊のんびりと待っている。小野不由美先生、本当に泰麒の物語物語を完結させてくださり、ありがとうございました。

2019-12-08

マガジンRにあと十人ぐらいミステリ作家を追加して最強漫画雑誌にしようのコーナー

城平京先生虚構推理アニメ化おめでとうございます! 雨の日も神様相撲をのコミカライズも楽しみです!

加藤元浩先生、1億円と旅する男超面白かったよ!

相沢沙呼先生medium霊媒探偵城塚翡翠のなんか目出度いランキング一位おめでとうございます

いやあ、こんな超絶面白ミステリ作家作品が四作品も載っているマガジンRはさぞかし売れているんだろうなあ。

え? 今月から電子のみ?

まあ、時勢といえば時勢なんでしょうが、なんだか先行きが不安になりますね。

そこで、少年マガジンRにもう十人ミステリ作家を追加して、最強漫画雑誌しましょう。

以下、ミステリ作家を集めるための餌です。

松屋オリジナルカレー冷凍

松屋大好きツイッター芸人松屋が大好きだから

日曜は憧れの国を、きららな感じでやれば割とマジでアニメ化狙えると思う。

小野不由美の髪の毛

賢者の贈り物って知ってますか? あれをこちらで御膳たてすればいいのです。

アフタヌーンが十角館ならこっちは時計館やれば作品の完成度的に勝てるに決まっている。

綾辻行人懐中時計

賢者の贈り物って知ってますか? あれをこちらで御膳たてすればいいのです。

くらのかみ漫画でやったら超面白そう。

ホタエナッ!!〜Who Killed Ryoma?〜の脚本家の首と、かまいたちの夜志倉千代丸版の志倉千代丸の首

アトミックモンキーいちばん好きなミステリ作家は誰ですか?

チュンソフトいちばん好きなミステリ作家は誰ですか?

そういうことです。

バクダンハンダンこちとら発売日に買ってるっちゅう話ですので、バクダンハンダンコミカライズしましょう。

乾くるみ女性作家の棚に配置した書店員と、そもそも女性作家の棚という概念

女性が書いたか男性が書いたか作品評価は何も変わらないし、まったくそ情報意味なくない? と本屋で「女性作家の棚」という概念を見かけるたびに首を傾げていました。

ですが、Jの神話女性が書いたと思って読み返すと、読み味がなぜかとても変化したので、今からでもマジで北村薫女装させてグラビアとかとってみませんか?(もしくは愛川晶

当然、乾くるみ最高傑作は、嫉妬事件以外ありえないので、嫉妬事件きあい猫とか椎名波とか野晒とかにコミカライズさせましょうよお。

嫉妬事件コミカライズ作家を決めようのコーナーは後日また書きます

ミリシタTD企画の際に秋月律子にいっぱい票をいれるからさあ

兼業作家(Pとミステリ作家副業)でお忙しいのはわかります。わかりますが、現在ミステリ界を牽引する彼がいないことには、マガジンRは成り立ちません。

なので、コミカライズで大いに稼いでもらい、本業ニコマス作成)に全力を注いでもらいましょう。

浜辺美波の「いたことがないです」「いままで一回もないです」という発言真意

これ書いてから気づいたんですが、大山誠一郎を呼ぶための餌なのか、今村昌弘を呼ぶための餌なのかわかりづらいですね。

どっちもにしましょう。ついでに小林立も呼んで、小禄IT社長への道! も連載させましょう。

ポッピンQのグッズ

全然関係ないんですが、ポッピンQ大好きおじさんのツイッターを開いたら「フォローしている椎名波さん、xxxさん、他70人にフォローされています」と出てきて、なんでミステリ作家のコーナーしてるのに、椎名波の話が二回も出るんだよ! と面白くなりました。

ツイッター北海道の方々へ差別的発言をした過去を取り消せるタイプ呪術

なんか気づいたらすっかり人気作家ですが、講談社ノベルスの頃のあの尖りに尖った作品から作風は変わってるんですかね?

探偵小説のためのゴシック面白すぎて、自分の中でもうまほろんは殿堂入りおしまいでいいやと思ってしまい手をつけていないんですが、また読んでみようかなあ。

石崎幸二作品伊東ライフコミカライズしてもらいたいという僕の気持ち

ぐじらさんでもよいです!

いっしょにすんなって怒られるかもですが、僕は早坂吝先生作品を読むたびに「石崎幸二先生…… あんたの目指した道はこれっぽっちも間違っちゃいねえし、今もこうして後進がうまれてんだぜ…… また何か書いてくれねえかなあ……」と涙がこぼれます

2019-11-08

十二国記電子書籍がなくて困っている

困ってる。体に障害があって本を持ったりめくったりが上手くできない。

Kindleはいつも物凄く助けられている。管理やすいし。

でも十二国記は既刊も電子書籍化されてなくて、というか小野不由美さんの本はどれもぜんぶ電子化されてない。

オーディオブックにもなっていない。

うーん、障害者は読者じゃないのかな。

外出も簡単にできないか読書くらいしか楽しいことないんだよ。

自炊業者に頼めば、って言われるかもしれんけど、プリント・ディスアビリティ自分だけの問題じゃないのでKindleで出してほしい。

18年前は頑張れば紙の本も読めたんだ……でも今は無理……。

戴の話のつづき読みたい……。お願いしまKindleで読ませてください出版社さま……!

2019-11-05

子供向けホラーブームとは何だったのか

ジャンプホラー漫画やってたんだもんなあ。ぬーべー。遮断器の回と賽銭泥棒回がトラウマ少女誌のなかよしでも小野不由美原作ゴーストハント天井から髪の長い目の血走った白装束の女が出てくる回はマジでトラウマ

日曜の朝には子供向け番組トイレの花子さん子供が助からないトラウマ回まであるという鬼仕様。人食いランドセルが怖くてランドセル怖いと親に泣きついた。

あの頃のホラーブームって何だったんだ。おかげで俺は今でも夢に見ちまう

2019-10-07

anond:20191007103055

もし小野不由美がこれ言ってたら俺も信じてたかもしれない…

2019-07-11

裏切りにあう小説おすすめしてほしい

数年前に貴志祐介新世界より』に衝撃を受けて以来、同じような恐怖と爽快感を味わわせてくれる作品を探している。  

おそらく主人公サイドの(というか読み手の私が)信じていた仲間・信念・世界構造出自・打倒すべき敵みたいなものが、全部ひっくりかえる作品が読みたいんだと思う。「猿の惑星」みたいな。

求めているものミステリともホラーともSFとも少しづつずれてるので、ドンピシャでこれというのを探せていないんだよね…。(うっかりggろうものならネタバレ踏みそう)  

意識して探したり、あと過去読んだもので近い感覚を得られたかな?と思ったものは以下の通り。

小野不由美残穢

中山七里さよならドビュッシー

レイブラッドベリ10月はたそがれの国』収録「大鎌」

渡瀬草一郎空ノ鐘の響く惑星で

伊藤たかみミカ!』『ミカ×ミカ!』

横山秀夫臨場

恩田陸『麦の海に沈む果実

萩尾望都スターレッド』(これはマンガだけど)  

一部、かなり昔に読んだもの記憶を掘り起こして書いてるから内容にブレがある気がする。申し訳ない。

ラノベ児童文学外国文学とか本当に何でもいいです!!とにかく読みたい!!お願いします!!

2019-02-02

anond:20190201211020

コバルト文庫蜃気楼

面白かったよね、蜃気楼的なのもそうでないのも。今のラノベというとハーレムものイメージがある(私が今持っている・またはそういう文脈で使うことが多い)けど、私にとってラノベコバルトとかホワイトハートとかだった。女の子向けエロ。母に「こんなマンガみたいな本!」と全部まとめて捨てられてた本。中学生ながらこっそり作家サイン会に行って、サインしてもらった本も含まれてたんだけどな……所詮子供大事にしたい気持ちなんか大人には関係ない。捨てさせられながら呆然ライトノベルとそうじゃない本の線引きを理解した気がした。……いや待て、なら長野まゆみやら宮部みゆきやらはなんなんだ。あと小野不由美。というか母としては表紙がマンガ絵だからアウト判定してただけで中身がマンガみたいだったかうから知らないと思う。であれば十二国記はセーフなはず……ってコバルト関係なかった。

閑話休題

引き込まれるとか読みやすいとか、文章が上手いのは圧倒的にコバルト文庫だった。他の文庫や、テキストサイトを巡ってきても、やっぱり安定して面白安心感ある文章なのはコバルトだった。オーラバとか『作家人間性がー』みたいな話を同人誌だかペーパーだかで読みつつ、でも話は面白いか作家の別作品も追ったりしてた。音楽のやつが好き。ちょーシリーズもとても好きだった。ちょーも好きなんだけど、なんだっけ、黒魔法も白魔法も「魔法善悪はない」ってずっと言ってたのは。コバルト文庫の何かだっけ? ……ちょーシリーズの子世代編の気もしてきた。あれはとても私の価値観に影響した。魔法じゃなくても、道具そのもの善悪はない。うん。あの人の、全体的にしっかり考えてるのにあっけらかんとした口調で気楽に読ませてしまうの本当にすごいと思うんだ。好き。あ、マリ見ては嗜む程度、多分1冊もちゃんと読んだ(借りた)ことないと思う。アニメイト方向から知識だけで構築されてる気がする。姉妹と書いてスールと読むんだよね。あと破妖? 途中から読めなくなってしまったけど。

ああでも、こんな懐古に浸って、あの頃読んでた何も今読んでない。新しいシリーズなら尚更。コバルト文庫コミュニティで読んでいた。布教文化というか、教え教えられ前提で読んでいた。くるりんFAXで盛り上がったりとか。高校卒業してから面白い本をその場で貸して翌日返ってくるなどというやりとりはなくなったし、自分の気になるものしか読まないから自ら新シリーズ開拓とかしなくなった。友達に勧められないとマンガしか読まない人間だったんだ、私は。今コバルト文庫を読んでない。かなり長い間読んでない。読みたいな。読もう。

ちょっと賑やかしに参加してこようと思います

2019-01-26

anond:20190126014210

筒井康孝、夢枕獏菊池秀行、小野不由美 辺りはOVAとかも入れたらいってんじゃね

2018-03-04

天まで飛ばそ

父の法要から一日明けた朝、漫然とテレビをつけていたら、NHKみんなのうたが始まっていた。

あ、ボブネミミッミじゃん、そう思って聞き流した次の曲が七尾旅人さんの「天まで飛ばそ」だった。優しい歌声に枯れたと思った感情がぶり返してきた。

花粉症の鼻をすすっていると母も洗濯物をハンガーにかけながら「この歌誰が歌ってるの?」と聞いてきて、答えられなかったからググって今また歌詞を読んでる。

隠した願いを天まで飛ばそ。あの子は知らない。あの子は知らない。

渡しきれぬ夢を天まで飛ばそ。あの子は知らずにここから旅立つ。

親の心 子知らず、なんて言うけれど、自分もまた知らなかった。

父に勘当されて十数年、妹に見せてもらった家族自分を除く)のLINEチャンネルにも、遺書らしい遺書にも自分名前が登場することはついぞなくて。

死ぬ二週間前にお互いに様変わりした顔を合わせた席で「ひさ…」「次に会うのは葬式だな」と会話にならない会話を交わしてすぐに病室を出ていったから、最後まで父が自分のことを思い出す時間があったかどうかも不明で。

それでもあの時の掛け違いの理由を何処かに遺していってくれたらと願わずにいられなくて、書斎を探してみたけど、出てきたのは茅田砂胡さん、菅浩江さん、小野不由美さんと懐かしい著名のファンタジーばかり。晩年抗がん剤研究をしていたと聞いたが、仕事に関する本は古いバイオインフォマティクス参考書を除いて一切なかった

目を閉じれば思い出すのは、港南台の子ども科学館に、青葉台郊外の勤め先の研究所と、土日車で連れて行ってもらった子どもの頃の記憶ばかり。あの延長線上に、父の秘された希望もあったのだろうか。隠した願いはもう一生分からない。今の自分ははっきり違うということだけが分かる。歌を聞いて三度去来するのはもう解決すらできないこの寂しさだ。

後、数年もすれば自分子ども名前と一緒に隠した願いをそっと飛ばすだろう。夜をギラギラ自己主張するのではなくて、色々な人が打ち上げた願いの中にひっそり混ぜて、旅立ったあの子が気づかずに手に取ってくれることを願おう。そうしてくれたら、いやもし選ばなかったとしても自分から伸ばした手で願い星を掴んだとしたら、それが親としての本願だ。

2018-02-20

anond:20180218203227

おまえ本当に編集者だったのか? 白鳥士郎Bタイプ典型と思っているあたり全然わかってないといわざるをえない。

ラノベは、ある意味何でもありという懐の深さを持っていることもあり、たまに全然ラノベじゃないヒット作品やその種がまぎれこむことがある。

古くは小野不由美の「十二国記シリーズ」や有川浩の「塩の街」なんかがそうだ。浅井ラボの「されど罪人は竜と踊る」みたいなダークファンタジーや、うえお久光の「紫色のクオリア」とか桜坂洋の「All You Need Is Kill」みたいなハードSFがまぎれ込むこともある。

これらは、初速だけ出してあとはけちょんけちょんという普通ラノベとかは、根本的に違う売れ方をする。で、白鳥士郎の最新作はその典型例の作品だ。あれを「前作の人気が冷めないうちに出たから売れた」とか思ってるのだとしたら、お前の目は節穴もいいところだ。

2017-12-31

anond:20171231105944

小野不由美十二国記」好きだなー(私は男だけども)

ゲームエッセイの「ゲームマシンデイジーデイジーの歌をうたうか」も好きだ。

このエッセイの中で十二国記を書き始める少しずつ前だろうか、女の子応援するような、パトロンになりたいって書いてた。

その後の十二国記を見ると、出産ってやっぱ女の子立身出世的にはネガティブなんだよなー、と。

女性幸福度調査をみる限り、育児をしている女性幸福度は高い。が、女性政治家とか管理職を増やしたりみたいな事を考えるとな。

2017-07-12

十二国記の作者小野不由美ワインみたいな事言ってる。

最新の2016年までに毎回新作書くと言ってるけど、

今年2017年になっても新作は出てない.

これはもう才能が枯れたんですかね。

2017-06-20

https://anond.hatelabo.jp/20170620143628

古典部シリーズ普通にラノベ扱いだろ。

あと小野不由美はどっちかっていうと、京大グループの一員の印象が強すぎてミステリ畑の人としてのイメージが強すぎるからなぁ。

2017-02-14

http://anond.hatelabo.jp/20170214043510

小野不由美十二国記に、

裕福な家の娘で、裕福である自覚があるから、お高くとまっておくしかないじゃない。というキャラクターがいたな。

お話の中では王になって、貧しい国民を救っていたけど。

増田読んで それを思い出した。

自分よりもっと貧乏な人がいるとかお前は恵まれすぎているとか そういうこと言われたり目にするのは本当に疲れる。

給食たべてるときアフリカの恵まれない子どもたちの話をされるくらい嫌だよね。「私が残さず食べたからってアフリカの子もの飢えがなくなるわけじゃない!」と言いたくなる。

わかるよ。わたし増田よりすごく貧しい、多分日本の平均より貧しいけど、自分よりもっと貧しい人が同じ国にいるんだってことを突きつけられると胃がキリキリする。

しかもそれが友達だったりするんだ。

生活保護を受けて育った友達児童養護施設で育った友達

みんな豊かな社会の作り方は私にもわかんないけど、もしよければ、ほんの少し金が余ったとき児童養護施設にでも寄付してくれないか

ほんのすこしの額でいいんだ、あなたにとってのほんの少しが、そこの子どもにとっては喉から手が出るほど欲しいもんだから

2016-10-24

七姫物語完結しとったんかいワレ!!!!!

よーやく出たと思ったダブルブリッド10巻より遅かったんかい!!!

まあ七姫物語って1巻か2巻くらいまでしか読んでないけど、今思うと十二国記もどきしかなかったのかなあ

頭がいいやつと脳筋お姫様とが出てたのはなんとなく覚えてる

でも小野不由美並のアレとか川上稔並のアレがないとクロニクルものなんかかけないんだろうなあ

なんか読んでてつらかったきがすんだよなあ

なんか秀才一生懸命考えて書きました感が出てたというか

十二国記読んだあとだとどうしても霞んじゃうんだよなあ

比べるもんじゃないのかもだけど

2016-09-14

たまーに出てくる羽生名人情報を見る為に

ほとんどあひるRTで埋まっている羽生理恵さんのTwitterアカウントフォローしている人が多いという話題に関して男女差別だのなんだのと言われているのを見たけれど

そういえば私は綾辻行人Twitterアカウント小野不由美情報を求めるためにしか見ていない

から単に関心の有無であって男女の問題じゃなく、知名度問題でもないと思うんだけど

2016-06-21

[]小野不由美丕緒の鳥十二国記)」

短編

トータルで言うと求めてたものとは違った

せめて前作華胥の夢からそんなに時間あいてなければ、華胥の夢は本編絡みの短編集、こちらはほとんど関係ない下々の短編集ってことで面白かったと思うけど、

こんだけ待たされた挙句がこれだったらファンとしては残念すぎる

ネタバレあり増

丕緒の鳥

慶には祝い事や新王即位時に作り物の鳥を作ってそれを射る儀式があった

その鳥を作る官が主人公のおはなし

この短編だけは以前にどっかで一度読んだことあったけどもっかい読んだ

十二国記的でそれなりに面白かった

ちょこっと陽子も出てきた

落照の獄

裁判官みたいな官が主人公

はした金のために子どもを殺した(それ以外も殺しまくった)人間死刑にするかどうかいろいろ悩む

事前情報としてamazonレビューで、鬱の人が「鬱の人は読むべきじゃない」って言ってたかちょっと気になってた

確かに暗い・救いのない話ではある

でもそれはそれとして、十二国記でこんなありふれた死刑存廃問題議論をだらだら読まされることになるとは思わなんだ・・・

すこーしだけ十二国記世界観からめてあって「一度死刑を許せば、それ以降タガが外れて死刑濫用される恐れがある」っつうのは書かれてたけど、それ以外は十二国記である必要がまったくなかった

つーかラストの読後感、ブラピセブンとまったく同じで既視感ありありで、特にインパクトも感じなかった

どんな結論だすんだってうそれだけを期待して読んだのにすごくがっかりさせられた・・・

なんか昔読んだような気がしてて、犯罪者が逃げ出して主人公の子どもまで殺されて、それで一転当事者なっちゃって・・・

みたいな展開だった気がしてたから、二重の意味肩透かしだった

青条の蘭

ブナの木が石化する奇病が発生する

それを一生懸命救おうとするイチ小役人が主人公

どこの国の話かもわかんなくて、最後らへんで王宮名前出てきたけどそれでも王宮名前なんか覚えてなかったから調べたら雁だった

作中で新王即位っていってるのは今の延王が即位したってことだったのか

wikipedia時系列の項目にもまだ反映されてないんだな

どこの聖火リレーだよって感じのラスト24時間テレビ見てる気分になった

唐突にいろんな人間境遇と何かに突き動かされるところのスピード感はよかったけど、「青条の蘭」っていう短編として見ると、構成が粗いように感じて、雑だなあと思った

ラストの余韻のある終わり方はよかった

でもさすがに序盤から中盤が長過ぎ・だらだらgdgdしすぎだと思う

ディテールが細かすぎるわりに十二国記である必要性あんまりない話だから、ただの技術書読んでるような気分だった

風信

慶で前女王が女殺しまくったときの話

家族幼なじみもみんな殺された少女が、暦を作成する家にお世話になる

外は嵐(殺伐としてて女子供殺されまくってる)なのに、この家の中はみんなセミの抜け殻集めたり空眺めたり、浮世離れしたことばっかりやってると怒る少女の話

オチがあっさりしすぎてて「え?これで終わり?」ってなった

一応最後にひと波乱きたことはきたけど、それによって物語が大きく動くこともなく・・・

なんかgdgdのダラダラで終わった・・・

ディテールは細かったけど、結局十二国記である必要性の感じられない自然観察とか暦作りのウンチクっぽいのが文章の大半占めてたし



全体的に作者の興味の持ってることに十二国記エッセンスちょっとふりかけてみました程度で、

十二国記である必然性がないものばかりでがっかりした

まあ下々の者には、長編のようなドラマチックなことなんてそうそうないってことを伝えたいのかもしれんけど、それでもあんまりな気がした


さーてこれで長編短編全部読んだかな・・

あ、あと漂泊が残ってたか・・・

ざっと読んだだけだったからもっかい読むかな・・・

あと同人のやつも。

そこまで全部読んだら、ようやく今年でるであろう新作長編に備えができたと言えよう

2016-06-17

[]小野不由美「華胥の夢(十二国記)」

短編

やっぱり短編だと面白かった

長編疲れしてたんだろうなー

でも次タイのギョウソウ関連の話でたら多分また長編だろうし・・・

まあそれは久しぶりの長編からいっか

冬栄

タイキが漣におつかいに出される

おつかい先の漣で、王を選んだら自分役割おしまいなんじゃ・・・と思ってた不安を払拭する話

それとレンリンとレンオウの話

やっぱりレンリンのおねーさんキャラ頑張れ頑張れキャラ感すごい

ますます好きになった

こんな王様だったらそりゃレンリン迷宮の岸でああ言うわなあという

レンリンとレンオウの関係もすごく好き

レンの王宮で働きたいなあ

乗月

風の万里を別の人物(簒奪者ゲッケイ視点から

どういう心情だったか、どうそれを乗り越えるかを丁寧に描く

短編でちょうどよい展開と濃さで読んでて心地よかった

書簡

陽子と楽俊の手紙のやりとり

お互いに思うところはあるけどがんばってます的な

威張らない楽俊の痛快してやったり譚みたいなのも読みたいなあ

華胥

なんか人間関係ちょっとわかりにくくて長いお話だったけど最後らへんで大筋はなんとかわかった

才についてのお話

サイリンwikiみたら8歳だったのか・・・

最初に抱き上げたみたいな描写あったけどそーゆーことか

それがやせ衰えてヒステリー起こしてたってすごく見てられんな・・・

いいことしようとしてて実際悪いことそんなしてなかったはずなのに失道とかもすごくむなしい・・・

そういうこともあるんだねみたいなふうにしか言えない

帰山

奏の利広(この字面見るたびに、忍たまの利吉が浮かぶからビジュアル必然的にそうなってしま・・・)と延王のやりとり

あとは利広が帰国してから報告するなかで、現在十二国記世界情勢説明も兼ねてるおはなしって感じ

お話ってよりかは状況説明って感じだったから、おもしろい・面白くないの基準では語れない

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