はてなキーワード: 必然とは
最近の日本のゲームがメチャクチャ品質に優れてると思うのは、表現のリアルさだな。表現の良いものを据置機・携帯機で販売し、その補助としてPCゲームを利用している。1970年代からトンデモ文化だったゲームは今や大衆文化。従来型ゲームを残し、進化させたことが奏功したともいえるよね。リア充の人は、アニメを見て、そこからPCのオンラインゲームなりスマホのゲームをしている人がいると思う。パズドラを深く楽しみたい人は3DSのみならずスマホを買う。ソシャゲとはオンラインゲームに近いスケールのものであって、中毒性質のない古典型とは違う。オタクならよくわかると思う。ゲーオタにとって任天堂やソニーのそれはXBOXとともに本格的にゲームを楽しむための機械。事実上のネトゲであるソシャゲは難易度が低く、リア充の遊びであって敷居が低い。深く味わうにはPCゲーム買うほうがよほど効率的だ。
こうしたゲームを含んだサブカルオタク圏というものがあり乗り物文化・非大衆文化がある。さらにそれと構造を共有する文化があって、それは「サブカル性」の存在が日本文化の繁栄を実現している場所なのだ。問題は、それ以外のもの。そこには深く楽しむのための技術がない。
たとえば中国には据置機ゲーム開発メーカーがないという。PCソフトゲームこそあるが、その品質も据置機にすら負けていることは、マリオを愛する日本の人間にはよくわかっている。ソシャゲ嫌いがほとんどだからね。韓流台流ゲームはアメリカ流のそれと比較するべき水準ではなく、どちらかというと和製オンラインゲームと似ていると思う。サブカルの拡張ために発展した据置機文化と共有できる要素がない。単に特殊アイテムを買うときだけに金を払わせるので収益性がない。ミーハーはともかく硬派からの評価は高いといえない。
アジア諸国の交通が長い間道路に依存していてそれを鉄道が補っているように、韓国や台湾や中国は鉄道オタクに対する理解が遅れている。アジア諸国はマイルドヤンキーが多いから、中韓台より事情は悪いかもしれない。「日本は異常なんだからいいだろ!」とヤンキーに言われそうだけど寛容性は大事よ?大卒の元ギャルにお世話になったことがある。ギャルはいい文化だと言っていた。誇らしげだった。しかし「リア充」という感覚ではなく「元ギャルの人」という意識があるような感じだった。鉄道好きだって「鉄道オタクではなく元変わり者」という感覚が古い世代にはあるはずだ。車・バイク好きのオタクに以前噛みつかれたが、それこそヤンキー文化のソフト版が車・バイクカスタムフェチでしょう。痛車好きは一応オタク文化だが、敷居が低いこと、イメージの悪い時代の存在、極めて似ている。鉄道好きも車・バイク好きもマイルドヤンキー化しているし硬派の存在を無視した大衆化だそう。道での繋がり傾向のサブカルとは違うのだ。
2000年代に不良の衰退でまともになった点や文化的歴史の位置づけにおいて、バイク文化とキモヲタ文化は似ている。どちらもへそがないものだ。しかしこれらはマイルドヤンキーとは違い、縦方向の上下があり、そこでは繋がりが途切れることない。バイクは1970~1990年代世代、キモヲタは1990年代世代が変わり者の集まりになっている。一方、鉄道路線と鉄道趣味の人口密度の関係はどうか。負の相関関係にあることは誰にでもわかる。とにかく地方ほど鉄道好きが多い。おまけに観光地化も進んでいる。足を引っ張る人間もいる。都会にこそアンチがいるどうもバイクよりかは可愛いバッシングに思える。
ソシャゲが生誕10周年を迎えるが普遍的なビデオゲームとの性質の違いがはっきりしているように、将来この溝は埋まらないと思う。そして、2000年代以降の最近に量産された書物にはこういうパターンが多い。物凄い売り上げになるが、誰にも知られない…。この手の似非サブカル文化がよくないのは、サブカルとは消費者の構造の違いがありすぎるのに、内実を伴う本当のオタク文化のようにビジネスの方向性として普遍化してしまうこと。しかし財界の都合はどうであれマイルドヤンキーの割合が高くなり、民度もばらつきが出てしまう。そこに道の繋がりはなく、完全な単細胞になる。
結果的にハイカルチャーでもなければ、サブカルでもない中途半端なサブカルチャーが寂れる。ギャル文化は(業界面で)のイメージが凋落して久しいがその人達の評判もクソッタレてるでしょ?ヤンキーみたいな末路を追うことになるんです。いい加減な文化はみんなどこも。もちろんアニメ好きや鉄道好きに対するバッシングもあって1989年の宮崎勤ショックや2002年の西武鉄道ショックがまさにそうなのだが、低迷期はわずか10年弱だったし、現在ではむしろ好かれている文化ので、私たち鉄道好きはほんとはめちゃ好かれ者なんだよね。「汚い日陰者」から一転して大成功ってすごすぎるよ。
最近の都市部では駐車場や駐輪場料金も安くなっているのに、いざ買うとなるとかなりの金額がかかり、トータル費用が原付バイクだけとっても最大で10万円台はいささか敷居が低いとはいえない。ロードバイクですら5万円以内で始める事等やろうと思えば可能だ。持続的に利用できて、かつ一定の敷居の高さがあればいいわけ。鉄道は厳かな仕来りを残しつつ観光要素があるのは非常に優秀で、バスもその点では平成以降は充実の流れがある。
最近流行っている鉄道不買運動は、田舎や外国から来たよそ者が参加できない、敷居が高い。しかし難易度の面でも非常に中途半端。ひどいと最低限度の駐車場駐輪場はおろかガソリンスタンドが整備されておらず、都会特有の曖昧な道路交通マナーとあって運転もめちゃくちゃ大変なのである。あれは遅かれ早かれにわかに終わる運命にしかないと思う。別に日本の大都会で増え続ける都市鉄道嫌いと車・バイク好きをDISってるわけじゃないが、日本ではロードサイド文化もろとも車社会は終わる運命にあるし、車やバイクは都市部ではスポーツ用具以外もはや意味ないし、アジア諸国を手本にした再開発を実行したらその発展の犠牲で欧米由来の都市文化の居場所が消えうせるのは必然でしかない。したがって現代であれば満員電車も大量の外国人も必要悪なので、日本は本当の意味で観光大国化がしたいなら防災などの予算などで余った分を人口増加対応に充てればいいと思う。歩道と車道を分離して歩道の容量を拡張する。近年では鉄道の整備に努めているようだが、例えば鉄道だけを取って鉄道の女性専用車が役目を終えたら、その跡にグリーン車を設置したらいい。乗客を分散させるのだ。
神奈川県の横浜の郊外はかつて、関東特有の田舎文化があった。昔の相鉄はローカル線同然だった。それが昭和時代の経済成長で都会の仲間入り。どれ程すごいかと言うと、昔は関東の仙台同然だった横浜の郊外が仙台市とは比べ物にならないような高度なニュータウンへと変貌したというのだ。話がそれてしまった。
電車男でサブカル文化が変わり、鉄道に対するイメージすらJR九州の躍進で変わった。縁の下の人を守り続けることが日本文化の持続可能性のポイントであり、もちろんそれを各現場の人が一番わかっていると思うんだよな~
もう10数年前のことになるが、新橋のとあるゲイバーで、ママから成宮寛貴とのツーショット写真を見せられたことがある。
新橋にゲイバー?と思う人もいるかもしれないが、あそこは案外ゲイバーが点在している地域だ。
新宿二丁目とは異なるのは、普通の飲食店街の中にゲイバーが店を構えていることで、バーやクラブがいくつも入っている雑居ビルに、突然「会員制」の札が下がっている店があると、そこがゲイバーだったりする。
一度だけ、酔っ払ったサラリーマンの二人組みが間違えて入ってきて、その瞬間、女性が一人もいない店内の、通常とは異なる雰囲気に何かを察したのか、慌てるように出て行くのに出くわしたことがあるが、お互いなんとなく気まずい思いをするので気をつけてほしいと思う。
すっかり足が遠のいてしまったので最近の事情はよく知らないが、当時の新橋の店はおおむね、あまり派手さはなく、どちらかというとスーツを着たリーマンのゲイが静かに飲んでいることが多かった。
ゲイの世界にも、いわゆる二丁目的な騒ぎかたは苦手で、昼間は普通にスーツ着て会社員をしている人も多いのである。
客の大半は終電までには帰るような感じで、土日は休みの店も多く、新橋の店子(みせこ=ゲイバーで働いている子)は「ゲイバー界の公務員」などと言われていたものだ。
その店は、そんな新橋の中でも若くてイケメンのママと店子がいてちょっとこじゃれた雰囲気のカラオケもない落ち着いた店で、自分はたびたび通っているうちにママと親しくなった。
そして、自分以外に客のいなかったある日、ママが「ちょっと面白いもの見せてあげる」といって、その写真を見せてくれたのである。
成宮寛貴が一時期、新宿二丁目で活動していたことは、後に本人がインタビューに答えるかたちで公に認めることになるのだが、当時、一般にはまだ「噂」ということにされていたように思う。
だが、同時期に2丁目で働いていた人にとっては有名な話で、とびきりの美少年でしかも10代だった彼が、いかにも社会的地位がありそうな男性と闊歩している姿を見た人は多いらしい。
「新宿2丁目で遊んでいたかたせ梨乃に見出され、やがて17歳で宮本亜門に見出されて舞台デビュー」というのは公に流布されている彼のサクセスストーリーだが、宮本亜門との関係にあれやこれやと噂を口にする人も多くいた、
さすがにママはなぜその写真を撮ったのか、二人はどういう関係だったのかは詳細に教えてはくれなかったが、成宮寛貴は「お金のためにやむなく2丁目にいたノンケ」ではなく、ゲイか、少なくともバイセクシャルであることは太鼓判を押していた。
そして、当時の二丁目で、ひときわ輝いていたらしい。
ごくごく普通のスナップ写真でも、明らかに「キラキラした美少年」であることは充分に伝わってきたのを覚えている。
ママ自身、いわゆる「売り専」の出身のそこそこのイケメンで若くして店を任されているので、いろいろなことを噂されている身ではあったのだが。
一時期、自分は個人的に「成宮寛貴はカミングアウトしたらいいのに」と思っていた。
いつの間にか、日本のテレビにはLGBTのタレントが普通に出演するようになり、いろんな偏見もだいぶ薄れてきたとは思うが、やはりテレビに出てくるのはバラエティー的に使い勝手のよい「オネエ」や「女装」の人たちがメインで、彼のように「フツーに女性がかっこいいと思うようなイケメン、だけどゲイ」という立ち居地の人はほとんどいない。
実際、ゲイの人といっても皆がテレビ的に分かりやすい派手なキャラクターを持っていたりするわけではない。
ファッションセンスも含めて、見かけはごくごく普通の人たちもたくさんいる。
成宮寛貴みたいな人がカミングアウトしたうえで芸能界に一定の位置を占めていたら、また世の中のLGBTに対するスタンスも変わるんじゃないかなあ?と、期待していたのである。
(余談ながら最近、さらっとカズレーザーという芸人さんが、まったくオネエをウリにしているわけでもなくさらっとバイセクシャルをカミングアウトしていて、なんだか隔世の感があった)
まあ、そんなのは他人の手前勝手な思いなのであって、当人は「触れられたくない部分」を隠し通すためと称して、引退してしまったのだけれど。
いや、実際のところ何がどうして引退することになったのか、報道以上のことは何もわからないが、もし仮に、一部で言われているような「本当は薬物報道の問題が直接の原因なのだけれど、そこには触れずにセクシャリティの問題を持ち出した」のであれば、正直、あまり気分のいいものではない。
例の写真週刊誌の一報が出た当初は、成宮寛貴を擁護するような意見がマスコミにもネットにも予想以上に多かったように思う。
それは、彼がやはり人気者だったこととか、報道の経緯が「友人が週刊誌に金で情報で売った」からとか、FRIDAYがやたらと世間から嫌われているとか、そろそろみんな週刊誌の報道合戦(合戦というか、戦っているのは文春だけという説もあるが)に嫌気が差してきたとか、いろいろな要因があろうが、彼が「近年の芸能界では珍しいほどの苦労人である」というのも、その大きな理由の一つだったのではないかと思う。
母子家庭に育ち、14歳で母も失い、弟のために高校進学をあきらめ、さまざまな仕事を経験しながらオーディションで主役をつかんだのをきっかけに成功し、弟を大学にも進学させた、というのがワイドショーなどで喧伝されている彼の「美談」である。
しかし、別に彼の苦労を否定するつもりは毛頭ないけれど、これって考えてみれば「美談」で片付けていい話なのだろうか?
両親をなくした兄弟は兄が高校進学をあきらめて働かなければ、弟を大学に行かせることができない、というのは、大層な福祉の貧困の話ではないのか。
ワイドショーは無論、そんな切り込み方はしないが。
まして彼は新宿2丁目のバーで働いていた、らしい。
体を売っていた、という噂も絶えない。
男性が男性に体を売っても日本の売春防止法では罪にならないが、たとえ「体を売る」という行為がなくても18歳に満たない子が酒食を伴う接待を業にしていたのである。
法律に詳しくないが、これって明らかに児童福祉法違反ではないのだろうが?
これは別に性別もセクシャリティとも関係のない話であって、いくら家族の学費を稼ぐためと入っても仮に16~7の女の子がキャバクラで働いていたらやはり問題だろう。
まして売春行為に走っていたとしたら、「美談」で片付けてよいわけがない。
薬物は論外だけど、それを別にしても、彼の人生にはなんだかあまりにも複雑なものが絡み付いていて、いわゆる「芸能界」のど真ん中で活躍するには、その闇はちょっと深すぎたのかもしれない。
http://anond.hatelabo.jp/20161207120909
※原作漫画もドラマもネタバレ全開です。ついでに後半にエグザイル族ドラマ HiGH&LOW ハイアンドロウ のネタバレもします。ご容赦下さい。
【要約】 (できませんでした……。)
1, 面白い! そして超興味深い!
みくりさん やっぱり小賢しい。が、そこが頼もしいし、愛らしい。
ポリティカル・コレクトネスを完全に満たした上で女性の欲求ダダ漏れ全開だと思う。
2, 私は本作最大の『虚構』は、(このような鑑賞法は不純だが……)
プロの独身を自称する超高スペック童貞の 津崎 平匡氏が、同時に最初から「女一人が転がり込める『家』を保有している事」
だと思ってるのですが、皆さんは どうでしょうか?
平匡氏は童貞と、特大の父性 という相反する属性を両方とも持っている。 メシアかな?
3, 本作は 『リベラル』だと評されるが、私は半分はそうだが、もう半分は違うと考える。
finalvent翁曰く、「愛とは公正さ である。」とのことだが、
女性が、男性に求める「理想の公平さ」を描こうとした結果。平匡氏の初期スペックと人徳がMaxに設定されてしまっている。そこが良いけど……
リベラルを極めた結果。平匡氏≒超マッチョも同時に顕在化してしまうのは、極めて皮肉だ。そこが良いけど……
4, イヤな言い方になってしまうが、結局のところ、
男性は女性に対し、最初から 対等な社会人/ 恋人/ 妻/ 我が子の母 の 何れかを選べるけど、
女性は男性に対し、対等な社会人/ 恋人/ 夫/ 我が子の父 の全てが『必要』ということになるのでは?
「男性は女性に対し何れかの属性の100点満点を求めるけど、女性は男性に対し全教科100点満点の400点が『必要』である。」と、読み取りました。
まー、しょうがないよねー。
夫婦 までなら、理性的合理的近代的自我で「計量計算」出来るかも?しれないけど、
妊娠出産育児を含む 我が子の両親 となると、そんなの不可能だろう。
そもそも、無から有を生み出すわけで、合理性も自我も超えた領域だもんなー。その分は、男が負担しないと……、少なくとも覚悟は……
5, ゆえに「逃げ恥」は、最高最良最狂の『女のポルノ』であると言える!!! 逆説的だけど、男性こそ必見!!!
女性は男性に堂々と「全教科100点満点中の400点」を要求しつつ、同時に その無茶と矛盾とを理解して頂き、
男性は少なくとも女性に対し「全教科100点満点中の400点」を求められている事を理解し、その矛盾を解く覚悟が要る。と……、
辛い……。そして無茶だ……。
しかし、「逃げ恥」によって「女性の欲求」を定義出来た……。少子化も解決するんじゃない?!
万のポリティカル・コレクトネス、百のフェミニストより、一作の「逃げ恥」。ですよ!
▽
・新垣さんと星野さんに影響されないように原作から読んでみました。
2週目以降、津崎 平匡氏の「男子力」を計測しようと思って、原作とドラマ見てるけど、まぁー。辛い辛い……。私では計測さえ出来んわ……。
作中、平匡氏が自身の「男子力」の低さを嘆くシーン有るけど、普通に超高いよな?
童貞という属性と、恋愛周りが やや弱いだけで、他はカンストしてね?
普通、もっと童貞拗らせてるでしょ! ドラマの方は ちょっっっとだけ拗らせ度強いけども、
・本作の みくりさん と平匡氏の「恋愛」をスリリングかつ安心して喜劇として楽しめるのは、
平匡氏が みくりさん に対して、対等な社会人としての敬意と感謝。
(形式上だけど)夫としての安定と安心を両方共、最初から100%保障してるからよね。
つまり、みくりさんは最初から平匡氏の愛を200%保証された状態で、更に恋人としての300%目の上積みを狙っとるわけだ。
・流石に平匡氏と言えど 恋人契約を提案された時点で みくりさん の好意を確信しないのは
人物描写として無理があるのでは? このイベントはもう少し作品の後半にまわすか、
・食事は殆ど外食とコンビニで済ませる平匡氏が、何で男女2人分の食料保存できる冷蔵庫を初期装備してんねん!
・みくりさんが平匡氏を可愛いと言うのも興味深いし、ムカつくな。
そりゃ、初めから内側に保護された状態で平匡氏の愛を再確認すると そう感じるのも必然なんだろうけども。
・みくりさん。さぁ。 安心と安定の平匡城を堂々と内部から蚕食するのは良いけどー
平匡氏、完落ちさせてから~の 外部に求職活動は流石に小賢し過ぎるわ! 私は見逃さんぞ!
貴方が家事代行の給金を求めるのは良い。 だったら! 平匡氏が最初から提供してた「生活保障」にも値段 付けんかい!!!
まぁ、平匡氏からすれば、そんな貴方の小賢しさも頼もしさや愛おしさとしてプラスに評価するんでしょうな! お幸せに!
・女性の小賢しさって、相手の男性の度量の範囲内なら頼もしさや愛おしさになるけど、超えると途端にウザさになるよね。
…… 逆でも一緒か……。 っていうか人間関係全てでそうだな……。
・原作8巻で、平匡氏が みくりさん を解呪するイベント有るんだけど、これって別に みくりさん に限らないよね。
平匡氏は、他者に壁こそ築くものの、(おそらく)誰も馬鹿にしないし、値踏みもしない。自分からは挑発も攻撃もしない。 の~に、
壁の内部に2人分以上(ぶっちゃけ、赤ちゃん含めた3人分)の安心空間を単独で作り維持出来る……。やっぱりメシアだよね。
・森山みくりというキャラって、本質的に(平匡氏に対して)相対的肉食女子で、(平匡氏に対して)貪欲女子じゃん。相対ビッチじゃん。
清純な新垣結衣さんのタレントイメージを壊しかねないキャラだから心配してたけど
ドラマでは平匡氏のスペックを若干落として、面倒臭さは足してバランス取ってるの 上手いよなー。
・ドラマでは「やっさん」=田中 安恵を最初から出してるのも上手いよね。
みくりさん と平匡氏のスペック差を縮める代わりに やっさんを比較対象に出す事で平匡氏の誠実さを際立たせている。凄い。
・ドラマでは百合さんと風見の関係が弱くなっているのは残念。完全にメイン2人の補強材よね。良い配役なのに、仕方無いけど
風見と平匡氏の年齢差が縮まった(って言うか役者さんの年齢的にも逆転もある)ために平匡氏の優勢が削がれてるのも緊張感が出てて良い。
・ぶっちゃけ、森山みくり役は新垣結衣さんである必然は無いけど(イヤ、他の女優さんでも成立するって意味ね。)、
津崎 平匡 役は星野源さんしか考えられんよね。スマートさ、余白力!、清潔感。 ちょっと他の役者さんは考えられんよね。
躍動する星野さんを見られて良かったです。ご病気も良くなられたようで。
・ドラマでは家の間取りを変更してるのも興味深い。ドラマの間取りだと平匡氏はどうやっても
みくりさん の前を通らないと自室に入れない。 家のグレードを原作より下げてるのも平匡氏に肉感を与える効果になってるよなー。
・藤井隆さんの恋ダンスが一番良いわ。逆に新垣さんの恋ダンスは そうでもない。露骨なあざとさが好きじゃない。嫌いでもないけど……
・って言うか……、【童貞】という【枷】って、こんなに重いんやな……。平匡氏程のスペックと人徳で、やっと釣り合うってことでしょ?……
▽ここから HiGH&LOW ハイアンドロウ のネタバレもしまーす。
・「逃げ恥」って凄くブッ飛んだ作品じゃないですか。んで、アレ?最近、同じ位カルトなドラマ見たな―。と HiGH&LOW を思い出しました。
男同士で馬鹿騒ぎはするが、女性の安全と尊厳を殆ど顧みない『HiGH&LOW』と、
(White RascalsとRUDE BOYSは一応、女性を守ろうとはしているが手段が無茶苦茶で、主人公チーム山王連合会に至っては守ってさえいない。琥珀も、)
みくりさん にとって平匡氏が超都合の良い男性として徹底されている『逃げ恥』は
異性を 極端に神格化、偶像化するか、人格を完全に無視する点において 同質ではないか?と思うのです。
故に、逆説的に
女性には 男の(って言うかレベル的には小学男子なんだけど)馬鹿さ加減を知る意味で HiGH&LOW を見て欲しく、
「18歳〜22歳の恋愛工学生が増加しつつも、どうやら彼らは中々結果を出せていないようです。そりゃそうだ。恋愛工学はその成り立ちからして"20代後半〜40代の男性向け"の理論なのだから、大学生が実践したところで結果を出せるわけがない」というツイートをしたところ、かなりの反響を貰いました。どうやらここ最近、恋愛工学が巷で話題になったためか、モテを志す若い工学生も増えているようです。しかしそういった人たちは、すぐに使えるトークスクリプトや恋愛理論にばかり目がいきがちです。そのため先のようなツイートがウケたのでしょう(実際、恋愛工学が大人の男性向けの理論だということを知らない人も多いようでした)。
そこで、今回は恋愛工学の成立を振り返ることにしてみました。勢いのままにバーッと書いたので、文章はとっ散らかっていますがご容赦ください。とはいえ、最近恋愛工学を知ったばかりだ、という人はぜひ読んでほしい内容になっています。
おべんきょうのじかんだよ!
2012年4月、藤沢数希所長が自身のメルマガ「週刊金融日記」で恋愛工学を提唱し、読者からの支持を集めました。かつて金融業界で働いていた藤沢所長が、そこで学んだ金融工学の考え方を恋愛に活かした"恋愛工学"は、いわゆるビジネスマン、経営者といった層の人たちから理解を得ることに成功したのです。離婚の経済学、スタスティカル・アービトラージ、Good DadやGood Genes。そういった恋愛工学の基礎的な単語もこの頃に普及したと思われます。
また、週刊金融日記の読者が恋愛相談を投げかけ、藤沢所長がそれに答えるといった形でメルマガが展開。藤沢所長の単純明解でバッサバッサと切り捨てる答え方が人気を博し、読者数が次第に増加しました。Kgoさんやタカシさん、ゴッホさん達の時代です。
そして、次第にメルマガ読者が独自の恋愛理論や恋愛テクニックを週刊金融日記に投稿するようになりました。議論は毎週活発に行われ、読者の中には童貞を卒業したり、有名になって雑誌にインタビューを受ける人も現れました。代表的な例はトリケラスクリプトなどでしょうか。また、恋愛工学生はメルマガだけでなくTwitterでも絡むようになっていきました。
2014年8月、恋愛工学のはじまりから2年と少しが経った頃のことです。株式会社ピースオブケイクが運営する媒体noteで「僕は愛を証明しようと思う。」の第1話が公開されました。非モテだったわたなべ君が、恋愛工学の理論をもとに次第にモテる男になっていく姿に、工学生たちは熱狂。毎週更新されていく先が見えないストーリー展開、登場する聞き覚えのある単語やデートスポット…それらも僕愛が人気を博した理由だと思われます。そして、2015年冬、月刊アフタヌーンにて「僕愛」の漫画版が連載開始。エロ漫画出身の井雲くすが作画担当についたこともあり、まずまずのヒット。このあたりから一気に恋愛工学を知る人が増えていった印象です。
そして、2016年の恋愛工学界隈は「オリジナルコンテンツ」の年でした。3月にPuAndaさん、タカシさん、モテツクさんが"恋愛サロン"を開始したのを皮切りに、みのさんの"ボディメイクサロン"、にゃんぱすさん・高城さんの"就活工学"、シンガさんにの"セクトレ講座"・"ネトナンのためのプロフィール写真撮影会"、ダンサーさんの"カラオケ工学研究所"、じーざすさんの"競馬工学"など、各自がおのおのの強みを活かしたオリジナルコンテンツを持ち、販売するようになりました。また、有料版noteを使ったトークスクリプトや恋愛理論の販売も行われていました。彼らのツイートを見るに、ビジネスと恋愛の両立、というのがメインテーマにあるように感じます。
さて、そうやって導線を増やしたことにより、これまで以上に多くの人が恋愛工学を知ることになりました。必然、モテたい盛りの男子大学生もその中に含まれます。いわゆる「草食系」と呼ばれる世代に生まれた彼らは、Twitter上で有名アカウントを見つけ、その過激さと実力(恋愛もビジネスも)に驚きます。「嘘だろ!?こんなモテ方をする男がいるのか!?」そして、自分も先輩たちのように女性にモテたいと思い、Twitterのbioに「恋愛工学」の文字を入れ、大学の友人の女子とアポをしてみたり、ストナンをしようとしたりするわけです。
しかし結果が出ない。
それもそのはず、恋愛工学の歴史を見るとわかるように、もともとこれは「いわゆるビジネスマン、経営者といった層の人たち」向けのものなのです。あくまで"20代後半〜40代の男性向け"の理論であり、18歳〜22歳の大学生が使うことを想定されていません。
たとえば、週刊金融日記でアポ場所に推奨されるレストランも大学生にとっては高い価格帯です。恋愛工学生御用達とされる天王洲アイルのTYハーバーも、ディナーで行って、お酒を1杯ずつ飲んで、お腹いっぱいまで食べると10000円を軽く超えます。ご飯も美味しくて店の雰囲気も抜群、駅までにキス・CTスポットはたくさんあるしでいいこと尽くめなんですけれど…いかんせん高い。大学生がアポに毎回気軽に使える店では決してないですし、むしろ連れてこられた女性も、男の本気度に引いてしまう可能性もあるでしょう。
また「20代後半〜40代の男性が口説くことが多い女性像」と「18〜22歳の大学生が口説くことが多い女性像」に乖離があることにも注目しなければなりません。ざっくりいうと、前者はそこそこ恋愛経験を積んだ大人の女性で、後者はまだ恋愛経験が薄い同い年くらいの女子大生、ということです。港区住まいの20代後半バリキャリOLに響くセリフも、女子高出身で交際経験0の実家暮らし女子大生には効果ゼロだったりするのです。
以上のことから、大学生が恋愛工学を使ったとしても、うまくワークしないという事態が発生してしまいます。そのため、大学生の年齢層で「モテて」いる男は、恋愛工学を使いませんし妄信していません。だいたいトークスクリプトやACSモデルを覚えるだけで誰でもモテる、なんて女性のことをナメ過ぎです。
では彼らはどうやってモテているのかというと、これはもう「レベルを上げてスト値で殴る」だけです。外見、コミュニケーション、振る舞い、姿勢、そういった所をひとつひとつ改善し、その結果女性を魅了することに成功しているだけにすぎません。なにか秘密のテクニックなどがあるわけでもなく、意外とシンプルな方法だったりもするんですよね。
ですから、もしこの記事を読んでいる大学生で、恋愛工学を志そうと思っている人がいたら、ちょっとストップ!まずは落ち着いてください。トークスクリプトや恋愛理論を学ぶのは面白いですが、それがすぐ役に立つことはありません。女性は馬鹿じゃありません。彼女達の目はとても鋭いのです。
また、仮に恋愛工学の技術がすぐ役に立ったとしても、簡単に習得できるテクニックはあっという間に使い物にならなくなります。その度に毎回新しいテクニックを覚えて、使い物にならなくなって、覚えて……では自転車操業と変わりません。ここは、小手先の技術に頼るのではなく、もっと本質的な部分を磨くことを意識してみるのはどうでしょう。
マジレスすると俵型ご飯。
普通に分かってると思うけど、「幕の内弁当」は、お芝居(まあ歌舞伎だよな)の幕間に食べる(食べられる)ものだったわけだ。
だから、食べやすく「俵型に分割されたご飯」は、語源的、由来的に必須だ。
おかずは、小分けで食べやすければなんでもいいんだ。
たとえばタコさんウィンナーとか卵焼きとかプチトマトでもいいはずだ。
だが「主食」であるところの「ごはん」が、小分けで食べやすいというのは必須だ。
無論今後日本人の食生活も変わり米食である必然・必要性もなくなった時に、ご飯以外で「小分けで食べやすい『主食』」が出てくればその限りではない。
Facebookはリアルな友人関係が少しで、Twitterのオフ会で仲良くなった人らがメインなんだけど、
TwitterでもたまにウヨいRTがきてうわぁってなるけど、左よりなのは少ない感触がある。
特にFacebookだと、友達のみ公開にしてウヨい発言してる人がいるけど、ネットだと本音を言いやすいんだろか。
大企業に務めてる人とか社長(といっても、当然中小零細企業だが)とメンヘラ。
まあ彼らは社会的強者だから、体制側になるのはある意味必然なんだけど、
そんだけ見下してるなら、中韓なんて、相手にしなきゃいいじゃんと思うんだけど。
困るのが、取引先の社長と二人で車でどっか行くときに、ひたすらいかに中韓がダメかという話をされること。
別の会社で2度ほどあった。取引先だし、面倒臭いから適当に話を合わせるんだけど、
車の中でひたすらウヨい話を聞かされるのは、地味に拷問だった。
ネットde真実(もはや古語)な話をひたすらされてみろよ。キッツいぜ?(笑いをこらえるという意味でも)
自分より社会的弱者のはずの「在日」が、「特権」を得ているのが不愉快で叩きたいんだろうか。
ただ、ガチサヨが何故かいない。どっちかというと、自分は左寄りなのに、不思議だ。
トランプ勝利で、ポリコレ棒を回避した隠れトランプ派が云々といわれたが、
自分の観測範囲では、隠れてなくて、ネトウヨはわりといる。が、左翼はいない。
ノンポリ層の方が多いってだけなんだろか。
http://anond.hatelabo.jp/20161204163946
を見てなんとなく自分の知人を2,3人ほど思い出した。
ネットが広まってからオタクの人口比自体が増えているからこれ自体は必然なんだろうけど、
昨今お金の使い方に問題のあるオタクが多すぎ。
Blu-ray Boxセット、フィギュア、コンビニくじの箱買いなどなど、好きなモノを買うことについては別にどうでも良い。
けど貯金せず身だしなみもまともに整える気すらない貧民ルートまっしぐらなオタクは一体何なのか?
いい年して最低限の60万の貯金すらしたことなく、貯金が無い理由を家庭環境のせいにする。
詳しく話を聞くとその家庭環境が故に貯金しづらい状況なのはまぁわかる。
けど何でそんなに散財するの?モノ買うわゲーセンにほぼ日参するわ聖地行くわ…
月1万でも良いから貯金しろよ、と言いたくなるレベルの行動が多い。
(というか親しいと思う間柄の人でヒドイ状況の人には言った。が…)
「○○は俺の嫁」って言葉が流行っている頃によく思っていたのが
お前嫁言っている割りにはそのフィギュアやグッズの扱い方なんなの?
箱のまま適当に詰んだり、本が部屋の中あちこちグチャッと置かれてほこり被ってたりと
一定数まともに扱っていない連中がいる。
お前ら嫁にどんだけヒドイ扱いしてるの?愛とかないの?
で、暫くしたら新しいグッズ買うために興味を薄れたグッズをヤフオクに出品したり、
twitterで交換したりして「お金はきちんと管理できてます」みたいな事を言ったりするんだけど、
端から見るとパチにはまっている人の「トータルでプラス」理論と同じぐらいの状況なんだよね…
「結局の所しばらくしたらそれ売って次の足しにするんでしょ?」というか。
(※こういう人たちって収納スペースが足りないから売るのではなく、お金が足りないから売るのが主)
まあ一般論と同じではあるんだけど、貧乏アピールする人の内、
「親も金の使い方に問題がある(但し本人は本人で問題あり)」
「部屋が散らかっている、整理整頓がされていない」
ような奴は大概いつまで経っても貧困。
そうそう。
だからさ、学歴に意味なんかないって論述はその立論からして誤りなわけ。
格差は固定化されるように力学が働くべきだし、高学歴が高いステータスを所持し続けるのは必然だし、
どうして流動化流動化と叫ぶのかわからない。そんなもん底辺で勝手に蠢いてればいいだろって。
早く貴族制復活しねーかなー
私の祖母はおばあちゃんというおばあちゃんだ
穏やかで、誰に対しても優しく、誰からも好かれた
朝は祖母が作ったご飯を食べ、昼まで一緒に遊び、
近くの公園や駄菓子屋、銀行にスーパーへ。何処にでも手を繋いで
夕方は祖母の相撲タイムだ。私はおやつに買ってもらったグリコを食べる
晩ごはんは母の料理、自分の家の風呂に入るが、寝床は祖母の隣だ
寝つきが悪くしりとりをやり過ぎるとさすがに怒られた
学校に忘れ物を届けてくれた。体調が悪いと心配して正露丸を持ってきた
祖父の介護もある祖母の手をあまり煩わせないようにするためだった
後から知ったが、気丈な祖母は寂しいと一度だけ訴えたそうだった
伯母が言うには最近鍋を火にかけたままなこともあるらしい
同じことを何度も何度も言うようになった
伯母が物を盗むと私に怒りを訴えるようになった
人のことを悪く言う祖母を私は始めて見た
一人で夜家を出てしまうようになった
伯母と喧嘩する声が絶えなくなった
笑ってくれない。怒鳴り、殴り、怒りを見せる
泣くことしか思い付かなかった。10年近く私は逃げた
誰のことも覚えてなくてもそれだけで救われたのに
すぐに笑うどころか言葉も失った
言葉も発しない、表情も変えられない、食べることさえままならなくなって
写真も見なかった。声も思い出せなくなった
もう一人のおばあちゃんにご飯を食べさせている気持ちになっていた
私は焦り始めた。認知症を知らないといけないと感じた
今の祖母と向き合わないと後悔するのではないかと思い始めるには遅かったのかもしれない。いや遅かった
認知症が孤独と不安、否定されることで症状が進むことを始めて知った
物が盗られたと言われたら一緒に探してあげるのだそうだ
私は探してあげなかった
祖母は前よりじっと目を見てくれた。体はどんどん弱っていった
笑いかけても涙が溢れるようになった
私だよ、分かる? と笑いかけたら
祖母は首を縦に振った。昔より薄い色の瞳で見つめながら
でも割りきれない私がいた
なくなったと思ったメガネケース
道端に並ぶ祖母と私
働きながら母と伯母を育てたキャリアウーマンだ
私の祖母を誰かに少しでも知ってもらいたい
私の愚かさ、過ちを知ってもらいたい
私の自慢の祖母を知って欲しい
互いに気にしていることが折り合わない場合であっても、少なくとも片方の人間が、最低限でいいから相手が気にしているものに寄り添わないと、平穏な関係は続かない。
もしお互いが相手に全く寄り添わなければ、関係は悪化する一方になる。
よく言われる
「人に敬意を示すときは、あなたがそうしたいと思うやり方ではなく、その人がそうされたいと思うやり方ですべき」
というアドバイスは、そういうことの言い換えにすぎない。
さて、そんなごく基本的なことに、40にもなってようやく気付いた、救えない男がいる。
自分のことだ。
先日、今までの仕事を棚卸ししたとき、失敗した現場は全て「お互い気にするものが全く折り合わなかった」現場であり、上手く行った現場は全て「たまたま、お互い気にするものがほぼ一致ないし似通っていた」現場と、ハッキリ明暗が分かれていたことに気付き、ようやく思い至った。
つまりそれは、ごく最近まで「相手の気にしているものは何か?」を全く意識していない人生を送ってきたということである。
我ながら恐るべき独り善がりっぷりである。
思えば物心ついた頃から、普通の人が感じ取っているような「他人の存在感」が皆無だった気がする。
「他の人が何を感じているのか」に全く興味が無かったと言い換えてもいい。
というか多くの読者諸兄が仰天する書き方をするなら、人間の95%以上が多かれ少なかれ感じているであろう、「疲れるので気にしたくないときもあるけど、それでも気にせずにいられない、他人の反応」が、自分に限っては本当に全然気にならなかったのだ。
人間誰しも欠点はあるだろうが、こういうのはもはや人として超致命的な欠陥ではないかと思わされる。
だって、純粋に「俺が、俺が」しか頭にない人間とか、周囲からしたら相当不気味だろうし。
実際、学生時代は全然普通にしているつもりなのに「クラスに必ず一人はいる変人」というポジションに甘んじ、非常に不本意だったが、それも今なら理解できる。
そして今は立派なコミュ障だが、他人に興味のない人間が相手の反応の感じ取り方など体得できるわけがないので、必然の結果である。
即ち、「俺は本当に他人に興味がない、ヤバい」と今更感じたからって、それだけでコミュニケーションが大きく改善するわけではないということでもある。
自己中な人間には「他人の反応を感じ取れるけど、敢えて一顧だにしない選択をした」者と、自分のように「ナチュラルに他人に興味がなく、結果他人の反応を感じ取れず自己中になってしまう」者がいると思うが、両者を比べたら、多分後者の方がタチが悪いだろう。
しかし、日本人男性の平均寿命に照らし合わせたら、自分はもはや折り返し地点を過ぎて復路に差し掛かっているタイミングだが、一体これからどうしたものか。
このままでは、今までがそうだったように、今後も新たに人間関係を構築する必要が出てくるたび「うまくいくかは運次第」という、呆れるほど低レベルな話が続くことになってしまう。
仕事だったら、それ一つ取ってみても「いい歳こいて半人前」という評価に甘んじることになる。
自分に関わった他人が、もし自分みたいなヤツとトラブルになったらいい迷惑だし、本当に申し訳ない話だ。
というか、自分はそんな風に、周囲に不快と迷惑を撒き散らすために生まれてきたわけじゃないのだが・・・と深い溜息が出る。
誰にも迷惑を掛けないで生きる人間など存在しないが、だからと言って自分が周囲に掛ける迷惑の免罪符にはならないだろうし。
そんなことを考えた、不惑の秋だった。
マクドナルドに行って前に並んでいる女の人の注文を聞くたびに自分はそう思ってしまいます。
「水ください」「お湯ください」「ポテト揚げたてで」「ケチャップください」「ソース二つください」・・・
本当に必要?
女性にとってタダっていうのはそんなに魅力的ですか。
「マクドナルドで得する裏技!」とか書かれたら実行せずにはいられませんか。
タダで店員に仕事させて、店に間接的に損させて、罪悪感とかないですか。
ケチャップとかソース二つはWEBやテレビで大々的に広告されて、
多分、大体の男の人ってそういう注文しないんですよね。
ケチに見られたくないとか、店員に申し訳ないとか、理由は様々だと思うんですけど、
店員の立場に立てる、というよりその後ろにある企業を意識できるって感じがしてます。
「利益率の高いジュースじゃなくてタダの水を頼むと店が困るんじゃ」とかね。
厄介な注文をつけて店員や後ろに並んでる客の迷惑になるぐらいなら、俺はふやけた古いポテトを食うよって話。
なんで女はタダだと思えば全てを要求するんですかね。
あと、自分の知る事例としては、渋谷で男性用のヘアワックスの試供品を配ってたんですよね。
MODIの前あたりで。
女の人が群がって我先にと持っていくんですよね。
できないでしょ?
だっていらないもん。
使わないし、製品買わないし。
試供品無駄にもらって、企業の払ったコスト無駄にするのも気が引けるしね。
で、何が言いたいかっていうと。
タダでやってもらえそうなことはやってもらう。
この発想ってまさに今の日本の過剰サービスの風潮が組みあがった素材じゃないですか、ってこと。
タダで出来るんだ?じゃあ別にそんなにいらないけどやってもらおうかな。
この考え方ってあんまり理性的じゃないし、他人のためになってないですよって。
他人に損を与えても少しも心が痛まない面の皮が厚い奴になってませんかって。
この考え方できるやつって浅ましいし、乞食みたいなもんだと思うんですよね。
若者や老人が貧困化してきてるって言っても、まだそこまで貧乏じゃねぇだろって。
で、これについて女の人とSNSで会話することがあって。
男の人はそういう見栄を張るとか、財力があることがプラスとなって、
女の人は家庭を守る、倹約家であることがプラスになるからそうなったんじゃないか、って。
確かに一理ある。
でも別に自分は店員や周りの客に自分のカッコよさを誇示するために水を頼まないとか
そういうわけじゃないんですよね。
無意識のうちにそういう価値観が内側で育ってる可能性は大いにありますけどね。
原因?そう考える理由?ってなんだろうなーって感じ。
補足だけど
別にそうじゃない女の人もいるし、そういう男の人もいるっていうのは大前提ね。
それでも、世の中生きててそういう人多いと思うなってことで。
あと、単純に水を頼むのが浅ましいっていうことじゃなくて、
インターネットで「(90年代のオタクネイティブは秘していたような、女性に対して暴力的な言語表現が一般化してしまった」理由として、
00年代以前のインターネット社会では「女性がマイノリティだった」というのが大きいのだと思う。
女性嫌悪的な記事や、『ま~ん()』『腹パン』『糞女』などの『女性に対する明確な差別的言論』やセクシズムに溢れた表現が、
住み分けされることなく偏在し、男女双方の性嫌悪を再生産し続けている、という現状を重く捉えるためである。
後半、ポルノメディアのゾーニングについても触れるが、弊害が大きいのはむしろ、差別言論のほうであるように感じる。
かつてアングラサイトだった2ちゃんねるは、まとめサイトの存在によって「公」空間に引きずり出されてしまった。
ソース元となる「ニュース速報系」は、かつては「極端な思想同士が延々とプロレスをしている」一元さんお断り空間だったが、
雑談系板の分離、アフィリエイト排除のための板新設などを繰り返した結果、かつての「喪板(=モテない男性文化)」的な、
非モテ・ミソジニー文化が幅を利かせる空間として先鋭化した。客層をターゲットした広告が配置され、結果として女性差別と、男性向けの性表現で溢れかえる。
新たな住民が流入し、育ち、巣立っていくサイクルの中で、一般的な女性が見たら嫌悪感を持つ空間が醸成されてしまったのはほぼ必然といえる。
たまに誤解している女性がいるが、これを「日本社会の差別性の象徴」と捉えるのは正確ではない。
「もともと限られた男性たちが醸成した空間が、外部者である女性の目に触れるほどに一般化してしまった」が正しい。
なお、ここまでの推察は、既にあるまとめサイトをどうこうすべきという話ではなく、「結果としてやむを得ず現状がある」という過程の話である。
多くのインターネットサービスが提供しているのは、異文化衝突に対する、技術的アプローチによる解決だ。
Google的な広告モデルは、個人需要に対して徹底的にパーソナライズされる仕様になっている。受け付けない広告は、右上などに表示された×ボタンを押せば表示を止められる。
例えばtwitterは本来TLがデザインできる空間なので、攻撃的なタイプの「弱者男性(女性車両反対)」層、ツイッターレディースなどの、
IS○S的な用途は、本来、サービスのデザインに反する。「嫌いなものはブロックして見ない」が正しい使い方となる。
また、facebookは年々ポリティカルコネクトネス的な締め付けを強めているので、猥雑なインターネット空間が受け付けない層はそちらへ行くのが妥当、という側面はある。
とはいえ、情報リテラシーが高い、あるいは自制可能な人間ばかりでない。
そして、往々にして人間は、自分の空間をデザインすることではなく、差別者を批判することではなく、
『嫌いな』表現を攻撃する行為に労力を割いてしまう。現状、技術的手段が有効に活用されているとは言いがたい。
性差別を受ける体験から性嫌悪を強め、あらゆるセクシズム的な表現に対するアレルギーを発症する人は多い。
社会における表現の自由は「人権の総量」と同義であるといって過言でない。
表現規制が基本的人権の侵害に及んだ場合、社会的人権の確立が十分でない子供、そして次に女性が権利を奪われる。
この例は、事実上の男性向けポルノ規制法である青少年育成条例周辺の改正案が、全て、「子供の権利を奪う」方向に進んでいることに顕著だ。
焚書を及んだナチス・ドイツや、青少年健全育成法との内容的類似が指摘される、戦前の国家総動員法が物語る通りである。
一部東南アジア国家では強硬な規制政策が取られているが、独裁政権が横行し、「エロ本を買うより女を買うほうが安い」といった状況だ。
タイでは軍事政権に対するクーデターが起きたものの、短い平穏のあと、名君の死による大変な混乱が起きているのは周知の通り。
さて、「表現の自由」論について多くの行数を割くことは、ここではせず、過去や他国の先例に触れるに留める。
論じたいのは、見た目のイージーさに対して重要なリスクを持つ「社会法による規制」に訴えず、
女性が差別表現に傷つかないネット空間を用意するにはどうしたら良いのか、という部分だ。
まとめサイト女性の目に触れる、ということは、扱われるトピックに、女性にも共通する需要があり、
一般メディアのセクシズムに不満が出る、というのは、逆に捉えれば「セクシズムが除外された空間に需要がある」ということだ。
「クリーンな」と書いたが、女性向けキュレーションメディアの多くは
女性の趣味嗜好は細分化しやすいので、隙間需要はおそらく多い。
女性向けで、かつ、現行のまとめサイトに近いものとして「ガールズちゃんねる」「GIRL'S TALK」などがある。
まだ十分に一般化していない印象があるが、これらは、需要を上手く捉えたサービスだと思う。
ところで、女性向けキュレーションメディアの大半が「セックス」「恋愛」を全面に出している。
セクシズムこそが人を惹きつけ、湯水のように金を出させることは否定のしようがない。セクシズムは男性のみならず、女性にも深く根付いている。
社会的な建前が排除された女性向けメディア、「ガールズちゃんねる」「大手小町」あたりを見ても、女性の女性による女叩きは溢れかえっている。
それらを除外したサービスを作ったところで、収益を上げづらい(作るメリットが薄い)であろう、という推論は成り立つ。
視界内からセクシズムを排除したいならば、自らをゾーニングし、徹底的に安全な場所に引きこもる他はないだろう。
ここまで敢えて触れなかったが、女性向けのネット文化は、存在しなかったわけではない。
日本は性文化においても、女性への「slat shaming(ふしだら侮蔑)」的感覚が強く、また、女性のほうが趣味が細分化しやすい事情もあり、
女性向けの性表現は自ら「隠れている」のが実情だ。学級会文化、と揶揄されるように、同調圧力が非常に強い。
一般化する前の、かつてのオタク文化に近い傾向を持っているとも言える。
ただし、女性が男性向けの性表現に嫌悪感を抱くのと同様、本邦の男性も女性向けの性表現に嫌悪を抱く。
あらゆるネットサービスで問題となる、「腐叩き」に顕著だが、「腐叩き」が問題になっても、「女叩き」が問題になることは少ない。
「マイノリティ」の弱みだが、女性のインターネット利用は既に一般化しており、そもそも男女の大きな人口差はないので、人数的にはマイノリティではない。
「最近の腐女子がやりすぎている」のではない。男性向けの性暴力表現の一般性を考えれば、表に出てくるのは至極自然な現象だろう。迫害するほうが不当だ。
男性性への嫌悪から、女性差別表現と共に氾濫している男性向けポルノの規制を求めれば、女性向けの性表現も規制を受ける。
「ミラーリング」に必要なのは、個別のキンタマ潰しでもなく、ポルノバッシングでもなく、女性向けのポルノを、公空間に氾濫させることだと思う。
なお、筆者は少女の表象を好み、男性向け文化を主に嗜好してきた性別女性だが、
BL愛好女性の語りが好きだし、女性向けのゴアな表現の行き着く先がどのようなものなのか、強い興味がある。
同性が表象によって「性的消費」されることに抵抗はないし、異性に対しても特にない。
個人をイリーガルに侵害しない範囲に限るが(実在者の加害行為を扇動する気はない)、文化としては、更なる先鋭化に期待する。
攻撃的に、あるいは非攻撃的に、「自粛を求める」というものだ。何故書かなかったか。そもそも無理だと考えるからだ。
殴ったところで、他者加害傾向の強い人間は「反応があった」事実に溜飲を下げるだろうし、
攻撃的でない人は傷つき、嫌悪ないし憎悪を増幅させる。前向きな進展が起こるとは考えづらい。
空間のパーソナライズという形での技術的解決は更に模索されるべきだが、人間はそも身勝手で、経験外の事象への想像力を欠いた生き物だ。配慮を求めるのは非常に難しい。
一般社会では許されないような表現が溢れかえるインターネットの「公空間」だが、「すでにそのように形成されてしまった空間」において、性差別の欲望に抗うのは難しい。
現在の本邦において、男性も女性も、「男性嫌悪」「女性嫌悪」を内在させている。
「女性向け」のインターネット空間では、女性は性表現への渇望を隠さないし、お行儀よく振舞っているわけでもないし、男性を「消費」しもする。
最初から女性がインターネット空間でマジョリティだったとして、「自粛」などできる筈がない。これはそういう問題だ。
想像不可能な事象に人間は「配慮」なぞしないし、想像力の欠如は、体験することによってしか補われない。
男性にも、目に見える範囲で同性の表象が理想化され、客視され、消費される体験が必要なのだと思う。それこそが戦うこと、ミラーリングになる。
裏返しに言えば、ときに男性のオタクが憧れるように、「憧憬され」「求められる」のは、「女性」の特権ではないはずだ。
相互に消費し、消費され尽くす経験を経て、住み分けやお互いの線引きを探るか。社会法による規制という形で表現の自由、幸福に生きる権利が奪われることを望み、
共に滅ぶことを選ぶか。
「女性の生きづらさ」を改善するためには、空気を、構造を変えなければならない。
それは、「黙らせる」のではなく、自らが声を挙げ、表現することによってしか実現されない。
追記:本稿で取り扱いたかったのは、主として「女性に対する差別言論」が全く住み分けされない(されづらい)現状だったのですが、
表現上、ポルノメディアとの区別が曖昧になっていたので、一部をリライトしました。
ポルノメディアはかなりの割合でsexismを含むと認識していますが、それが単純な女性差別であるとは捉えていません(17:38)
「キモいから」垢BANされたんだとか色々被害者ぶってるけど、件のコード、リポジトリ中のとあるファイルの中にある、この1文だけで完全に差別でアウトだと思うよ。
もちろんtwitterでの普段のtweet見る限りで判断するのが悪いとは言わない。問題は「能力」ってとこな。
これ完全に差別的偏見の垂れ流しでアウトだし、こういう意識で実装されたアプリが差別的と看做されてしまうのも必然。
あとついでに言うと、能力で女性かどうかなんてそれこそ判断できんぞ。
具体名を挙げるのはそれ自体がハラスメントになりかねんので控えるが、優秀な女性プログラマ、パッと思いつく限りでも片手の指では足らんな。
「わかったぞ!」
「わかりましたか」
「完全にわかった。
エロ漫画コレクター、江口快楽天氏(享年46歳)を殺害した犯人がな! 江口夫人の淹れてくれたお茶を飲んでピンとひらめいたよ。残念ながらキミの出る幕はなさそうだ、探偵くん」
「では、警部の名推理を拝聴しましょうか」
「見ろ。江口氏は『至近距離で真正面から』『刃物でめったざし』されている。
なのに、抵抗した痕跡がない。
被害者は刺される直前まで犯人に対して油断しきっていたんだ。つまり、顔見知りの犯行だな。
被害者が風呂上がりでタオル一枚の素っ裸だったことからも、それが伺える。
となれば、事件当夜に現場となった江口邸内にいて、かつ被害者と最も親しかった人物――結婚十年目を迎えた妻の薔薇族氏(41歳)、夫婦の一粒種である絵留王くん(18歳)、古くからの親友であるボブ・ディラン氏(75歳)の三人に絞られる。
被害者は毎日決まった時間帯に入浴していた。犯人は湯浴みをおえた被害者を彼の書斎で待ち受けて凶行に及んだとおぼしい。この時間帯とその直後にアリバイのない人間が犯人だ。
容疑者三名のうち絵留王くんは自室で夏休みの宿題――ゆうちょアイディア貯金箱コンクールに出品するための貯金箱づくり――に励んでいた。その姿は他ならぬ君によって目撃されている。
奥さんの薔薇族氏は近所の奥様方と夏コミ同人誌製作の追いこみをしていた。
アリバイがないのはゲスト・ルームで作曲をしていたディラン氏だけ。
彼こそ犯人だ!」
「警部。落ち着いて。
それに『正面からめったざし』なんですよ? 被害者氏は即死したわけじゃない。
いくら親しかろうが、殺意むきだしで襲い掛かってきている相手に対してまったく抵抗しないなんておおかしいでしょう」
「む、むう。言われてみれば……では、外部犯の可能性が否定できないということか。またふりだしからだな」
「いえ、警部の目のつけどころはいいと思います。
犯行の難しさ、内部犯であろうと外部犯であろうと一緒です。
ただ、なにか……欠けているピースが……」
「そうか! 警部、被害者の左手に握られたものを見てください」
「左手? おっ、この人間工学に基づいたハンドグリップとモノリスの叡智を思わせる漆黒のボディーは……
「そのとおり。
紙のように薄く感じられるよう、これまでの Kindle よりも20%以上軽く、平均で30%も薄くなり、人間工学に基づいた、左右で薄さのことなるデザインを採用、最も薄い箇所でわずか3.4mm。
それでいて、高剛性プレーティングを施したフレームと kindle 史上最強のカバーガラスを採用し、軽さを追求するとともに、いつでも気軽に持ち歩ける耐久性をも実現した Kindle 最新にして最強のニューモデルです」
「ぶっちゃけ、容量とCPUが旧モデルと変わんないから要らないと思っていたが、
こうして直に触ってみると超欲しくなるな。しかし、これがどうかしたのか?」
「警部、その Oasis にダウンロードされている書籍をチェックしてください」
「おう。……んん、立ち上がりが遅いな。
やはり性能が……うわっ」
「フフ。そこに表示されているのは、無修正のエロ漫画ですね? しかも一番破廉恥なシーン」
「!? なぜ、画面を見もしないでそれを!?」
「奥さん。この kindle は被害者本人が購入したものですか?」
「い、いえ。それは絵留王が主人の誕生日プレゼントにと昨晩渡したものです。あらかじめ容量いっぱいに購入していたエロ漫画といっしょに」
「でしょうね。つまり、絵留王、キミが快楽天氏殺害の犯人だ!」
「警部。死体をよく見てください。被害者は俯けに倒れているのに、タオルは尻の上にかぶさった格好になっている。おかしいとは思いませんか? 普通、タオルを腰に巻いたまま倒れたなら、タオルはちんこと床のあいだに挟まれるはずです。
もうひとつあります。遺体発見当時、風呂場から現場となった書斎へ続くカーペットに足跡や染みは見あたりませんでした」
「な、なに? なぜ教えてくれなかった」
「訊かれませんでしたから。
そして、これが一番重要ですが――なぜ風呂上がりの被害者の手に kindle が握られていたか、ということです」
「風呂場で使ってたんじゃないか? kindle は防水機能もピカイチだからな。Waterfiの加工が施され、完璧な防水加工となっている。真水でも海水でも、ともかく200フィート以上の深さに時間無制限で耐えることができる。たとえばスキューバダイビングにでかけて、海の底に腰を落ち着けながら『海底二万里』を読むことができるわけだ。これはちょっとした「経験」になり得るかもしれない。」
「その割に kindle 本体に水滴はついていません日本人は臆病だから、風呂場で読むなら絶対ジップロックに入れますよ。しかしそのジップロックの形跡も見当たらない。
わかりますか、警部? あらゆる証拠が『被害者は風呂に入っていなかった』ことを示唆しているのですよ。
では、風呂に入ってなかったとすれば何をやっていたのか。なぜ kindle oasis がここにあるのか。
裸族でも風呂上がりでもない大の男が裸体を晒す理由――となると、ひとつしかありませんね」
「!! オナニーか!」
「新しいテクノロジーを手に入れたら、まずエロいことで試したくなる。おっさんに普遍の心理です。
「わかるなあ。だがね、探偵君、風呂がオナニーになっただけで何が違うのかね」
警部は、風呂に入るなら自慰行為をやる前がいいですか? やったあとがいいですか?」
「そりゃあ、した後だろ」
「そう。被害者は風呂に入る前にkinオナを行っていた可能性が高い。
犯行の推定時刻が『定時の入浴直後』から『定時の入浴前』にずれるわけです。この差は大きい」
「そうか、入浴中〜入浴後にあった絵留王氏と薔薇族氏のアリバイが崩れるわけだな」
「そして、もう一つの大きなメリット。それこそ今回の大きな謎を説明するものです。
『真正面から抵抗を受けずに何度も刺す』ことを可能にしたのです!!!」
「おお〜〜〜〜!!!
って、い、いや、待ってくれ探偵くん。
いくら自慰中だったからといって、刺されてるのに気づかないのはいくらなんでもおかしいぞ」
「……警部。あなた、さっき Oasis を立ち上げたときになんて仰ってました?」
「えっ? たしか、『立ち上がるのが遅い』と……ああああああ!!!!」
つまり、書庫がほぼ満杯ならマンガのページ送り速度はイライラするほど遅くなるのです!
これはkinオナにあたっては致命的な欠陥となる!
「そのときに発揮される強力な集中力! そして分泌されるアドレナリンが被害者に『刃物で刺されている』痛みを認識させなかったんだ!」
ところで、ディラン氏、江口快楽天氏はオナニーするときは全裸になる派でしたか?」
「いや。いつもズボンとパンツだけを脱いでいた。『全裸オナニーなど文明化されてないサルのやることだ』とね」
そう、犯人が衣服を持ち去ったからです。どうしても『kinオナの最中に殺害した』と思われたくなかった。
それはアリバイ工作のためでもあり――そして、Oasis が自らと結びつくことを過剰に恐れたからだ。
絵留「……証拠は……あるのかよ?」
探偵「あなたが部屋で作っていた貯金箱……私も直に見て驚きましたよ。
――血の付着した衣服があしらわれているんですからね!」
“!?"
探偵「工作に使ったハサミを鑑識に回せばそれが凶器として使われたどうかはわかります。刺すだけではなく、遺体から服を切り離すのにもつかわれたのでしょう」
絵留「……クソッ……俺の負けだよ……」
警部「しかし……なぜだ。絵留王くんはエロ漫画読書界のホープとして、父子鷹でがんばってきたんじゃなかったのか?」
探偵「まさしく快楽天氏の英才教育こそが今回の動機なのでしょう。ですよね? 絵留王さん――いや、絵留王ちゃん?」
絵留「!? ……フッ、名前とヤドクガエル先生の描いたような外見のせいでたいがい勘違いされるんだがな。すると俺の『本当の年齢』も知っているわけか」
探偵「ええ。あなたは18歳じゃない。戸籍上はまだ小学生のはずです」
探偵「いかにも。貯金箱コンクールの応募資格は『小学生のみ』です。いい大人が夏休みの宿題に作るようなもんじゃありません」
警部「だが、なぜ江口一家は絵留王ちゃんがあたかも18歳であるかのようにふるまっていたんだ?」
探偵「さっきご自分で仰ってたじゃないですか。『エロ漫画読書界のホープ』だったって。エロ漫画を読めるのは何歳からですか?」
警部「!? まさか――」
絵留「……そうだよ。あのクソ親父は、この12年ずっと俺を『18歳の成人男子』として扱ってきた。まだハイハイもおぼつかねえころから、朝から晩までエロ漫画、エロゲ、エロ同人漬け……。
冗談じゃねえ……俺には俺の人生がある。健全な小学生の女児としての、な。あいつは結局こどもを愛してなんかいなかった……」
探偵「……それは違います。絵留王ちゃん。なぜ快楽天氏はクソ性能の Oasis でオナニーをしていたと思いますか? 彼ほどのエロ漫画マニアなら、さっさと合理性を優先して、紙の書籍に切り替えてたはずです。しかし死ぬまで Oasis を手放さなかった――」
絵留「……え…まさか……プレゼントだったからだっていうのかよ? 俺からの誕生日プレゼントだったから、どんなクソ性能でも使ってたんだって……
そんな……オレは…‥じゃあなんで……うわあああ〜〜(泣き崩れる」
「今回もイヤな事件だったな……」
「kindle は使うものによって悪にも善にもなります。エロ漫画もまたそうなのでしょう」
「そうだな……わかっている……わかっているが……くそっ! やりきれない……」
「ぼくも同じ気持です……もし彼らが kindle Oasis ではなくアレさえ持っていればと思うと」
「アレとは?」
「フフフ、これですよ(バッ」
「あ、黒いシルエットを燦然と穿つ青白い光!!!それは、君、『kindle paperwhite のマンガモデル』じゃないか!」
「いかにも! 通常の Paperwhite の8倍、32GBのストレージを実現し、マンガなら約700冊を保存可能!
快速ページターン機能を使えばマンガのページおくりのスピードが33%アップします!
さらにはピンチ&ズーム機能で細部まで書き込まれた作品でも簡単に拡大が可能!
まさにマンガ大国ニッポンのために生まれた読書デバイスです!」
「なんてこった、これさえあれば今回の被害者も刺されたときにすぐに気づいて、ちゃんと娘と話し合いの場が持てたはず…‥」
「起こってしまったことは変えようがありません。しかし、新たな悲劇を防ぐことは……あれ? 警部、どうしたんですか? ニヤニヤして」
「フフ、こんなこともあろうかと私も既に購入していたのだよ。マンガモデルをな! ほらここに」
警部!
それ、ダイナマイトですよ!」
「ば、爆発する〜〜〜!!!」
ドカーーーーン!!
「う、うーん……あれ? 生きてる。警部も……」
「どうやら助かったようだな……」
「!? 警部! あの断崖の上ッ!」
「あ、あの人影はッ!」
(慈愛に満ちた微笑みを浮かべて立ち去っていくボブ・ディラン)
「……助けてくれたのか」
「おそらく、ノーベル賞委員会の刺客が警部の気づかないうちにマンガモデルとダイナマイトをすり替えていたんでしょう。あの場に居合わせていたディラン氏を爆殺するために……」
「あの屋敷に刺客が?」
「警部が冒頭で飲んでいたお茶、あれを手渡すときにすりかえが行われたのでしょう。お茶にアンフェタミンを混ぜることで警部の注意を散漫にさせ、違和感に気づかせなかった。
興奮作用で普段はにぶい警部が突然推理をひらめいてしまったのです。
それをきっかけに事件がスピード解決したせいで、かなり遅れてダイナマイトが爆発した」
「まさか薔薇族夫人がノーベル賞委員会の手先だったなんて…‥なんてやつらだ。ん? 待てよ?
おい、今は2017年8月だぞ。ノーベル賞授賞式はもう去年の暮に終わったじゃないか。
結局、ディラン氏は会場に来なかった。
「警部。ボブ・ディランは信義の男です。
彼は一度結んだ約束を絶対に違えない。
授賞式に行くといったならば、かならず来ます」
「しかし現に――」
「現にディラン氏は去年の10月に『授賞式に来るか?』と訊ねられて、なんと答えていましたか?
『行くとも。可能ならね』ですよ。
――ことばどおりなら、彼には『行くことが不可能になる』可能性があったことになります」
「それが委員会による妨害工作だと? ノーベル賞委員会はディラン氏を授賞式に出したかったんじゃないのか?
そのために受賞スピーチは代わりに歌でやっていいだとか、さんざん譲歩してきたんじゃなかったのか。
そもそもディラン氏を殺して彼らに何の得があるんだ?」
「ノーベル賞委員会はひとまとめにされがちですが、実態は各カテゴリーごとに分かれていて一枚岩じゃない。
特に文学賞はスウェーデン・アカデミーが担当しており、科学関連を司る本家スウェーデン王立科学アカデミーからは独立しています」
「違うとはいっても、同じスウェーデンのアカデミーなんだろ? そんな喧嘩する理由が……」
「あるんです。王立科学アカデミーを設立したのはフレデリク一世。スウェーデン・アカデミーはグスタフ三世です。対立の歴史詳しく説明すると長くなるので省きますけれど、簡単にいえば、二つのアカデミーのもつ「本家」意識のぶつかりあいですね。
『元祖』である科学アカデミーにあの時の騒動に苦々しい思いを抱いていた。ポップ歌手風情に受賞させた上に、ノーベル賞全体の権威をコケにされたわけですからね。
だから、彼らはこう考えた。
『授賞式にこさせなければ、受賞はできない』。
殺してしまっては『死後受賞』になるので授賞式まで生かさず殺さずにしようとしたんです。
もっとも、ディラン氏は3万9211人のノーベル・ニンジャ部隊を相手に傷一つ負わなかったようですが――
ともあれ、目的は達成された。彼は2016年の授賞式に現れませんでした」
「だったらこれ以上ディラン氏に関わり合いになる必要はないじゃないか。何も殺すなんて……」
文学賞を二度獲った例はありませんが……ライナス・ポーリングの例を考えてみてください。
彼は54年に科学賞、62年に平和賞という異なるカテゴリーで受賞をはたしています。
愛と平和を歌ったボブ・ディランなら――いつか『平和賞受賞』もありうる」
「そうか。平和賞だけはスウェーデンじゃなくてノルウェーのノーベル委員会の管轄だから……」
ふだんからちゃらんぽらんな選考をしている平和賞委員会ですから、なおさらね」
「だから二度目の受賞――平和賞に選ばれる前にディランを殺そうとした」
「そう、本年度受賞者が発表される10月までに、ね。去年四万人近い手駒を失ってしまった王立科学アカデミーには、今年のディラン氏の来瑞を止める手立てはありません。
ディラン氏は今度こそ授賞式に現れることでしょう。それが『可能』なんですからね」
「今回の事件も実はディラン氏が発端だったんです。
江口夫婦のうち薔薇族夫人は科学アカデミー側の人間でした。かたや夫の快楽天氏は文学アカデミー側。二人は敵対する組織に属しながらも愛によって結ばれた、いわばノーベルロミオとノーベルジュリエット。
ところが、夫がディラン氏を科学アカデミーの刺客から匿うことに決めたとき、調和は亀裂が走った。
彼女が何より許せなかったのは『自分への愛』より『ディラン氏への愛』を選んだことだったのかもしれません。その憎しみが彼女の心を悪魔に変えた。
考えてみてください。
いくら教育法に難点があったからといって、小学生が父親を殺そうとしますか?
そう、絵留王ちゃんは悪魔から禁断の果実を知らないうちに与えられてしまっていたがために、あんな凶行に及んだのです。
「娘を薬物で操ったのか……」
「夫人の親玉は世界に冠たるスウェーデン王立科学アカデミー……薬物の調達くらい、朝飯前でしょう」
「彼女は実の母親ではありません。快楽天氏と薔薇族夫人が結婚したのは十年前。絵留王ちゃんは十二歳です。
……警部、絵留王ちゃんの面立ちは誰かに似ているとおもいませんでしたか? 快楽天氏でも、夫人でもなく――」
「――ボブ・ディランに!」
「快楽天氏は十二年前は『彼』ではなく『彼女』でした。絵留王ちゃんはボブ・ディラン氏と(当時女性だった)快楽天氏とのあいだの子供だったのです!」
「そんな……娘も夫人にとっては憎しみの対象だったのか」
「あの一家もまたノーベル賞騒動の被害者なのかもしれません……」
「いや、最も憎むべきは……
アンフェタミンだ!
こんな薬物さえなければ……」
「安易な薬物乱用の恐ろしさを学びましたね…‥。
薬物乱用は、単に乱用者自身の精神や身体上の問題にとどまらず、家庭内暴力などによる家庭の崩壊、さらには、殺人放火等悲惨な事件の原因にもなり、社会全体への問題と発展するといいます」
「そうだ……薬物は、使用しているうちにやめられなくなるという"依存性"と、乱用による"幻覚"、"妄想"に伴う自傷、他害の危険性がある。
一度だけのつもりがいつの間にか中毒となり、一度しかない人生が取り返しのつかないものとなるのだ……」
「このような薬物乱用の恐ろしさを十分に知っていただき、薬物乱用問題を考える際に以下のサイトを参考にしていただきたいと思います。
「完」
特に社内利用は最も不要。社内のゴミがゴミみたいなこと書き込んだら、それに★5をつけるしかない。★1は論外だが、★4もダメ。
そりゃゴミだからだろうが。本当は★-9949444ぐらいなんだけどアンダーフロー起こして★4になっているだけなんですよ、ってクソみたいな理由をクモの巣が張ってある脳みそからひり出さないといけない。
それに何を説明しようが★5にすべき空気を察することの出来ない協調性のないやつということでキャリアに傷がつくのは必然。だから最高評価のボタンしか押せない。
そんなボタン、機能してないじゃんと。日本人に絶対的な数値による評価は合わないんだよ。OK、良いと思う、賛成しますぐらいが日本人のこの陰鬱なコミュニティで使える最小、最大の評価記号だよ。