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はてなキーワード: 市場原理とは

2023-09-30

牛乳といいホタテといい苦境に立ったとき自分たちに都合よく市場原理無視して飲んで食べて応援しろ消費者強要してくるのなんなの?

買ってほしけりゃ安くしろや。

2023-09-28

ジンウォッカの美味しい飲み方について

デイリーポータルZジンの飲み比べをしているがはっきり言って飲み方が違うと言いたい。

https://dailyportalz.jp/kiji/jin-6syu-nomikurabe/page/2

 

ジンロックか常温ストレートで飲んでいる。

そしてウィルキンソンギルビーが一番良いという結果になってる。この二つって国産じゃん。価格も他よりかなり安い国産ジンが本場モンより美味しい訳ないじゃん。

これは暴言じゃないぞ。

 

テイスティング方法としてはロック水割り、常温ストレートが正しいのかもしれないが、それは美味しいという事を意味しない。

うまい飲み方というのは単純である

 

冷凍庫にぶっこむ

冷凍庫に入れておくのだ。

家庭用冷凍庫温度というのは色々とあり、単身向けの小型2ドアだと-10度程度しか下がらない。大きい4ドアのものは-20度程度まで下がる。

ジン場合は-10度でも行けるので兎に角温度が下がりきって冷凍庫から出した時に霜で真っ白になるまで冷却する。

するとジンアルコール度数が高いので凍らず、粘性が上がりとろみが出るのである

一緒に冷却したショットグラスに取って飲むとアルコールのヒリヒリ感が無くなり、非常にまったりとした味になる。もっとはっきり言うと「甘い」のだ。

この飲み方では安物の焼酎も甘くなる。

その甘い液体に仄かな味と香りが付いている。それがジンだ。

 

デイリーZの飲み方ではタンカレーゴードンスパイス的な味と香りは雑味や苦みに感じられる筈だ。

炭酸水をそのまま飲むと苦い。そこにスパイスを入れると更に不味くなる。

でもそれに砂糖カラメルを入れると美味いコーラになる。それと同じである

クセが無く作られている日本の安いジンが本場ものより美味く感じられるのはこの為だ。

蒸留酒アルコールが高いヒリヒリする感は消せるし、それは結構一般的なのだ日本ではあまり知られていない。

 

なぜ日本ジンダメと言い切るのか

日本でも高品質ワインウィスキーはあるのに、「日本のだからダメ」となぜいうのか?

昭和末~平成初期にバブルの余波を受けてグルメブームというのがあったのだ。「美味しんぼ」とかあのあたりのだ。

それまで日本でもウィスキーワインなど洋酒製造は行われていて主にそれらが消費されていた。だが円高で本場の洋酒が安く手に入るようになるとどうしてもそれらに国産のは見劣りしてしまう。

元々日本人の味覚というのは今から見ると幼稚に見える味付けを好む傾向があった。特に洋食でそれは顕著だった。

酒も然りで例えば赤玉パンチというのは、「ワインを輸入しても日本人の味覚に合わなくて売れない」というのを解決する為にワインに甘くてフルーティな味付けをした製品だった。

それがバブルを経て「本格」が好まれるようになった。今も「本格派」とうたう食品があるが、それはこういう経緯で「昭和洋食じゃなくて本場の味になってます」というのをセールスポイントにしたものである

この酒での「本格派」路線火付け役サントリーで、山崎工場ブランド化して高品質ウィスキー製造するようになった。

また勝沼も高品位ワインブランド化に成功、混合果樹園だった勝沼の斜面は地平線までブドウ畑になった。それまで国産ワインはただの安物だったのだ。

 

ところでウイルキンソンジンアサヒビール)もギルビージンキリン)もこの過程を経ていないので、単にクセが無い昭和カクテルベース酒のままなのである

 

ウォッカも冷却すると個性が出る

もう一つ、冷凍庫冷却すると実に美味くなるのはウオッカである

甘味の中に仄かな香りがあるのが実に美味い。ただ、ウォッカの方は-10しか下がらない単身向け冷蔵庫だとイマイチである。-20度まで冷やしてトロットロになってないと美味くない。また、温度が上がって霜がなくなるようだとヒリヒリ感が復活してしまう。チビチビと飲んでは冷凍庫に入れて待つ、を繰り返すしかない。

この飲み方ではやはり国産ウィルキンソンウォッカギルビーウォッカ全然ダメである

ロシア革命から逃れたスミノフ家がアメリカ起業したスミノフちょっとイマイチカクテルベースっぽいのだな。

ウォッカデファクトスタンダードロシア産のストリッチナヤはかなり美味しい。

国産トロバヤは更に美味しいのでおススメだ。

だが実はこの飲み方でもっと美味い、伝説ウォッカがあったのだ。

 

伝説ウォッカゴリルカ

青い縁取りのラベルゴリルカというウォッカが嘗てあった。

このゴリルカの産地は「ソビエト連邦ウクライナ共和国」であった。

ご存じの通り、ソ連1991年崩壊し、ウクライナ独立主権国家となった。ソ連時代輸出入は一元管理されておりウクライナ共和国ウォッカも他の共和国産物と一緒にソ連国営商社(食料輸出輸入公団)を通して輸出されていた。

この構造ソ連崩壊後も残りストリッチナヤ等は輸出入公団株式会社化したS.P.I.@ロシア共和国経由で輸出が続いていたが、1990年代末にはゴリルカだけは入って来なくなった。製造していた現地企業法人化してSPI関係が切れたのだろう。

余談だが、社会主義国家は自国産業が完結する訳でも無いので西側から輸入する。それには外貨必要だ。だから輸出にも力を入れていた。

だが国際通商をすれば当然流入外貨によって国内通貨価値が変動する。社会主義の根幹は通貨管理であるからこれは困った事になる。そこで国際通商用の別建て通貨を作り、旅行者外国商社はそれを使用するようにする。中国通貨が「人民元なのはこの為だ。人民用でない旅行者用の元があったのである

から製造元が直接外国商社取引するのではなく国営商社が一元管理するという迂遠な事をやっていた。

なお、中国旅行者用元が無くなったのは市場原理の導入による。今の中国社会主義じゃなくて鄧小平主義なのだ

 

さてこのゴリルカだが、ウクライナ語でスピリッツ蒸留酒の事で、それを英語読みしたものらしい。製造元は恐らくここ https://en.wikipedia.org/wiki/Nemiroff で、1994年に直接輸出をはじめたとあるから流通在庫が数年で無くなって日本で見る事も無くなったのだと推測される。

ゴリルカ」の名前ウォッカラインナップには無くなっているが、そもそもその名は「日本酒」みたいなもので、外国向けの名づけだからここで作るオーソドックスウォッカは皆「ゴリルカ」だ。

 

昔はソ連ロシア経由で入って来ていたが、最早ロシアがどうしようもない失敗国家となり果てた今、もうその経路で入ってくる事は無いだろう。

EUに加盟したウクライナ戦後メキメキと経済成長し、ウクライナウォッカEU経由で潤沢に入ってくるようになると思われる。

そしたら是非冷凍庫に突っ込んで味わってみたいものである

読者諸兄もその時は「ウォッカの本当の名産ウクライナでね」とか「冷凍庫キンキンに冷やしてストレートで舐め舐め飲むのが正しんだよ」とか酒場蘊蓄吹かしてウクライナウォッカと飲み方を唱導してしてやって欲しい。

2023-09-24

頭の悪い中国工作員の作文

貧乏人で不思議なのは「なぜ儲かる商売・分野へ転職しないのか?」という素朴な疑問。

水平分業が発達した資本主義経済社会では、儲かる分野と儲からない分野があるのは周知の事実

日本憲法職業選択の自由保障されているから、自ら進んで奴隷になる必要はない。

収入とか、今やっている仕事が不満なら他の仕事をやればいいだけの話。

別にパンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」という話をしているわけじゃない。皮肉でも何でもない。

 

なぜ自分利益のために努力をするのが嫌いなのか?その理由を言ってみろよ。

他責思考言い訳しても何も良くならないじゃんね?日本政府が使えないのは日本に住んでりゃ嫌でも分かるだろ?

 

脱中国かいってんのもう見てらんない

https://anond.hatelabo.jp/20230924105817

汚染水放出問題中国日本海産物を買ってくれなくなったからこれを機に中国依存をやめようとか言うやつがいるけど

そもそも中国依存市場原理でこうなってたって事忘れてないか

中国以外の国で手軽に運べて大量に買って消費してくれる国とか無かったんだわ

それを強制的にやめなきゃいけなくなったんだから業者収入は以前よりも確実に減るし

ナマモノである日本海産物の新しい販路中国以外で探す必要が出てきてかなりしんどくなった

しかも辛うじて販路開拓できたとしても、中国に売ってた時の様な利益はほぼ見込めないしな

中国は高い値段でもバンバン買ってくれた

でも今の海産物の値段は以前と比べて暴落してると言って良い

物によっては4割近くも値下がりしてる

地産地消と言えば聞こえは良いけど日本人に売ればこれだけ値下がりする現実見てから言って欲しい

長年の不景気増税貧乏日本人に売れた所で利益たかが知れてるんだよ

大体日本人は以前から海産物離れが凄くて消費量自体もしょぼいし中国とはあらゆる面で比べるまでもない

これとは別に気候変動や国内の乱獲の影響で以前まで取れてた物が取れない、次はどのくらい取れるか分からないって問題もあるのに

政府外交失敗してそのお詫びに色んな所でピンハネされて現場に来る頃にはしょぼい金額になってる補助金しか出ないんじゃ未来無くて廃業する人間大量に出てくるよ

あとチャイナリスクがーとか言う奴もいるけど

今回の件に関して言えば原発政策で様々な不祥事事故やその隠蔽を繰り返して信用を失った日本政府問題なんだから正しくはジャパンリスクでしょ

逆の立場になって考えてみろよ

もし自国のすぐ近くの国が原発事故起こしてその汚染水安心安全ですつって海に流したら、そこの海から採れた物食べようとしない国が出ても何もおかしくないでしょ

そもそも中国海産物に関しては日本依存してないから切ろうと思えばすぐに切れる立場

から汚染水放出すれば日本海産物が早々に切り捨てられるのは目に見えてた

なのに自民党はこんな自体は想定してなかったとか言ってて、こいつら本当にいい加減にしろと思ったし、こんな程度の現状認識しかない奴らだから原発政策あんな事になったんだなとも思った

とにかく軽々しく脱中国とか言ってんなよ

したくもない脱中国馬鹿政府の大ポカのせいでやらされて大損害被ってんだよ現場人間

脱中国かいってんのもう見てらんない

汚染水放出問題中国日本海産物を買ってくれなくなったからこれを機に中国依存をやめようとか言うやつがいるけど

そもそも中国依存市場原理でこうなってたって事忘れてないか

中国以外の国で手軽に運べて大量に買って消費してくれる国とか無かったんだわ

それを強制的にやめなきゃいけなくなったんだから業者収入は以前よりも確実に減るし

ナマモノである日本海産物の新しい販路中国以外で探す必要が出てきてかなりしんどくなった

しかも辛うじて販路開拓できたとしても、中国に売ってた時の様な利益はほぼ見込めないしな

中国は高い値段でもバンバン買ってくれた

でも今の海産物の値段は以前と比べて暴落してると言って良い

物によっては4割近くも値下がりしてる

地産地消と言えば聞こえは良いけど日本人に売ればこれだけ値下がりする現実見てから言って欲しい

長年の不景気増税貧乏日本人に売れた所で利益たかが知れてるんだよ

大体日本人は以前から海産物離れが凄くて消費量自体もしょぼいし中国とはあらゆる面で比べるまでもない

これとは別に気候変動や国内の乱獲の影響で以前まで取れてた物が取れない、次はどのくらい取れるか分からないって問題もあるのに

政府外交失敗してそのお詫びに色んな所でピンハネされて現場に来る頃にはしょぼい金額になってる補助金しか出ないんじゃ未来無くて廃業する人間大量に出てくるよ

あとチャイナリスクがーとか言う奴もいるけど

今回の件に関して言えば原発政策で様々な不祥事事故やその隠蔽を繰り返して信用を失った日本政府問題なんだから正しくはジャパンリスクでしょ

逆の立場になって考えてみろよ

もし自国のすぐ近くの国が原発事故起こしてその汚染水安心安全ですつって海に流したら、そこの海から採れた物食べようとしない国が出ても何もおかしくないでしょ

そもそも中国海産物に関しては日本依存してないから切ろうと思えばすぐに切れる立場

から汚染水放出すれば日本海産物が早々に切り捨てられるのは目に見えてた

なのに自民党はこんな自体は想定してなかったとか言ってて、こいつら本当にいい加減にしろと思ったし、こんな程度の現状認識しかない奴らだから原発政策あんな事になったんだなとも思った

とにかく軽々しく脱中国とか言ってんなよ

したくもない脱中国馬鹿政府の大ポカのせいでやらされて大損害被ってんだよ現場人間

2023-09-23

anond:20230923150756

そっちのほうが反応が良いなら、市場原理的には勝手表現自体がそっちの方向に向かう訳で、ポリコレによる炎上とか自主規制とか批判ってそもそも要らないってことだよね

それなら文句ないんだけど

anond:20230923192325

放送局の数を増やすと良いと思うよ

市場原理も自浄も働かない巨大な独占市場政治癒着してるんでしょ?

巨大な腐敗そのものなんだから

あと大学ジャーナリズム教えるとこ増やした方いいと思いますね。一度、日本テレビ局メディア新卒インタビューを見ましたが、総理政治家の皆さんに信頼してもらえるように頑張りたいとか相手が心地よく受けれる取材を目指すとか腐り切ったことを新卒さんが言ってたので

先輩から「正しい振る舞い」を教わったんでしょうね

報道出身者がマジでいないのでしょう

2023-09-05

Web3ヤーたちはどう生きるか

Not Financial Advice。個人的メモ、現状の文字起こしと雑な未来予想。自分Web3ヤーとして整理したかった。

ビットコイナーが望まない形でBTCがATHを迎えるシナリオ

根源的にビットコインは規制禁止することはできないので、できるところから規制されるトレンドは今後も続くだろう。目下、短期ナラティブETF承認であるAML/CFT観点ビットコイ現物流通はなるべく制限したい規制当局側と、ビットコインのエクスポージャーが欲しいだけの大多数の投資家の思惑の両方が、現物ETF承認という形で結実するのである。その後、ビットコイETFが高い流動性を持つようになれば、既存金融機関ビットコイETF担保にした金融サービス派生金融商品を展開できるようになる。

また、大手マイニングプールと、(すでにマイニングプール株主となっている)ETF取扱金融機関提携する未来もありえるだろう。例えばマイニング収益プール参加者ウォレットアドレスに引き出されることはなくなり、プール参加者証券口座ETF残高として入金されるようになる。これはプール参加者規制当局どちらにも利点がある。プール参加者にとっては、ブロックチェーン手数料秘密鍵保管といったブロックチェーン特有リスクを負わなくて済むし、ビットコイETFを通して既存金融多種多様流動性へ容易にアクセスできるようになることも喜ばしい。規制当局にとっても、本質的規制できないマイナーとBTC現物が切り離されることは喜ばしく、win-winなのだ。すでに大手マイニングプールマイナーにKYCを求めているので、マイナー分散思想よりも規制された安定を選んでいる。マイナー投資家保護環境の整ったETFに乗り換えるのは合理的選択なのだ

ビットコイナーの思想とは相反するものの、市場原理とは相反しない力が優勢となって働くことで、ビットコインはATHを迎えるのである

少数マイナーの寡占は問題か?

先日Twitter話題になっていたので急遽追加する。

マイニングプールが結託して51%攻撃を起こすことは、マイニングプールにとっても合理的ではないので、少数マイナーの寡占状態が直接的にビットコインを破壊に導くとは考えにくい。しかし、大きな金額を動かさないといけない巨大プール既存金融保護されざるを得ず、規制圧力に対しては脆い。同じ51%でも1 ✕ 51よりも25+26の方がCensorship ResistanceやOpennessといったブロックチェーンの本源的な価値は損なわれやすい。なのでマイナーに寡占が起こることを問題視しないのも間違いである。

ツイートの人の反論もあるので一応参考程度に

https://x.com/nook_ethereum/status/1696476655475171759

仮の話だが、完全に当局規制を受けてコーポレートが牛耳る、本源的な価値を失ったビットコインが、too big to failな状態ゾンビ化した時どう振る舞うのだろうか?そのタイミング古参クジラ離脱して一時的に売り圧が発生する気もするが、そのままトリクルダウンとなるほどのトリガーかというと分からない。これはビットコインに使われる暗号の危殆化などのリスクと一緒で、起こるまで想像ができない。そのフェーズP2P電子決済システムビットコインという壮大な社会実験重要ハイライトになるに違いない。

Drivechain

ビットコインのブロックスペースを使って、レイヤー2上で好きなブロックチェーンを誰でも立てられるようにする新機能。まだ提案段階の機能だが、賛否両論を招き、界隈を真っ二つにしている。

https://www.drivechain.info/

ちょっと前に流行ったStacksの仕組みと異なり、BTCを子チェーンにオプトインするような仕組みも備える。もちろんオプトアウトもできる。

ただし、Drivechainが認められると、ビットコインのスケーラビティを向上させるソリューションとしてのLightningネットワークの意義がかなり失われる。Lightningは”P2Pで”高速決済したい人が使うための機能という、かなり思想が強い人向けの錆びついた技術になり得る。

Drivechainの提案自体は昔からあったが、最近になって流行り出したのは単なるナラティブ作りであろう。ordinalsやStacksもそうだが、新しい技術はそれだけで盛り上がりやすい。ordinalsの場合だと、昔から追っていた人は、自分が優位でいられる情報非対称的な時期に、短期で出口流動性イナゴ養分)をたくさん集めて、たんまり儲けて売り抜けることができた。

ちょうどBitcoin, not Cryptoな時期で、Drivechainのような特大アップデートがあればナラティブとしては強力だ。しかし、だからこそ、どうしてもDrivechain利権存在を勘繰ってしまう。Lightning利権とも対立しそうだ。

Lightningはビットコインにマルチシグだけあればできる機能だが、Drivechainはソフトフォークとは言え、これだけのために新規のオプコードメッセージの追加など、開発リソースをかなり費やす大幅なアップデートなので非常に図々しい。ソフトフォークをexcuseにすればなんでもありだと言うわけではない。

今更dAppsが走るサイドチェーンを作っても、Ethereumで起きているようなゴタゴタをビットコインに持ち込むだけで、Bitcoin, not Crypto神話を汚すだけになるだろう。

DeFiはDaFi(Dark Finance闇金融)へ

実質管理者のいるDeFi規制煽りを受けて存続は難しくなっていくだろう。ハッキングインサイダー、スキャム(詐欺)、ラグプル(持ち逃げ)から投資家保護できないファイナンスは、たとえゲイリーゲンスラーSEC長官を退任したとしても長期的には必ず規制対象になる。また、そうはならなくとも投資家の方から勝手離脱していく。

しかしながら、オフショア規制の及ばないチェーンを舞台に、リスクを恐れない投機家の間でDaFi(Dark Finance闇金融)に転じたDeFiがしぶとく生き残るのはどうしようもない。

ただ、そのようなDeFiはもう社会生活金融インフラになることはないだろう。結果的に今のDeFiはDaFiかCeFiに分岐していく。

CeFiの意義

CeFiという語彙は以下のツイートから使わせてもらった。ブロックチェーンを使っているが、規制もされている金融サービスくらいの意味だ。

https://x.com/kimurayu45z/status/1695988782871498898?s=46

ブロックチェーン上の金融サービス規制をかける場合、どのようなものになるだろう。まずCeFi事業者に対する当局による管轄投資家のKYCは必須になる。そうなってくるとブロックチェーンでやる必要はあるのかいよいよ分からなくなってくる。かの有名なWhy Blockchain?の声がまた聞こえてくるのだ。

少なくとも、トークンガバナンスするような機能プロトコルに組み込む必然性はなくなり、ガバナンストークンは株や証券に近いものになっていく。また、仮にアプリケーションどころかL1チェーン自体規制されれば、PoSなどのトークンベースコンセンサスアルゴリズムはもはや茶番になる。

ユーザー目線でも、KYC済みのアドレススマートコントラクト登録してまで、入札や取引したい投資家がどれくらいいるのか今のところ分からない。

もしもかつてのDeFiバブル違法事業者非合法的な取引で盛り上がっていただけの幻想だった場合、KYC後のクリーンなCeFiにどのような実需があるのだろうか。

MEVは重い問題

MEVというのは、ブロック生成者が承認前のブロック内の取引を盗み見れることをいいことに、他人取引を先取りしたり、順序を利己的に入れ替えることが可能である性質から生じる、ブロック生成者が独占できる収益源泉のことである

筆者は以下の記事勉強させてもらった。

https://keccak255.substack.com/p/mev

https://mirror.xyz/0x95d7660ceb04b402fdBAf112a8278980335616d4/aDB1Zh4ybztR3DJsY1pgoK8h63wH05PlOMOEj0zvL3U

MEVがあるせいで、ブロック成行為が中央集権化しやすくなったり、ユーザーサービス体験が低下したりするため、dAppsが動くブロックチェーンにおいては重要課題だ。

もちろん技術的に解決するSuaveのようなソリューション提案されているのだが、分散化にメドがたっているわけではない。また、問題が外部化するだけで本質的解決にはなっていないのではと思う。

Suaveについて参考までに

https://writings.flashbots.net/mevm-suave-centauri-and-beyond

また、MEV利権がすでに巨大化している政治的事情もあり、問題はかなり複雑化している。このように込み入った問題を、さまざまなステークホルダーの思惑が入り混じる、非効率的分散ガバナンス解決するのは前途多難と言わざるを得ない。

チェーンのTVLが巨大化し、RWA(real world assets)などのMEVファクターがチェーンのエコシステムの隅々まで組み込まれれば、MEVがもたらすマイナス・サムの影響はユーザーにも感じ取れるくらい甚大なものとなるだろう。さらに、可視化できないリスクを嫌う大手投資家の参入を阻むことにもつながる。

そうなったときパブリックブロックチェーンの夢は雲散霧消するか、中央集権正当化された世界でregulatedなブロックチェーンが生き残っていくかのどちらかになる。

DeFi社会限界

一旦DaFiやCeFi、MEVのことは忘れて、全てが解決して、DeFiがそのままメインストリームになった社会を想定してみる。そこで注目したいのは、チェーンに閉じたDeFiでは信用創造ができず、分散型ステーブルコインなどの場合は常にover-collateralized(過剰担保)させなければならない点だ。つまりロックされた資本以上の価値市場に再投資されない。原資本は再投資のたびに指数関数的に薄まっていく構造になってしまうのだ。

そのような先細りの金融インフラの上に展開される資本主義及び自由市場経済社会が、規制された金融に基づいた現状の社会よりも、高い資本効率経済成長率を達成できるのかは甚だ疑問である

一昨年のDeFiバブルの正体が、USDTなどの法定通貨担保型のステーブルコインがチェーン外から流入することで起こったに過ぎなかったのだとすれば、DeFi世界はCe要素なしには拡大できないということになる。実際、USDT、USDCなどの法定通貨担保型のステーブルコインの時価総額無視できないほどに巨大だ。そういった規制アセット流入なしにはリターンが期待できない構造的欠陥がある限り、DeFi規制を拒んで信用収縮の道を選ぶか、信用創造のために規制を受け入れてCeFi化していくしかない。

ブロックチェーンイノベーションなのか?

分散自己主権といったブロックチェーン思想を全く気にしない大多数のユーザー目線で見ても、国際送金や金融取引が瞬時に透明性高く行えるブロックチェーンが便利なのは間違いない。しかし、それは既存金融サービス規制というかなり重いハンデを付けられた状態で戦ってくれているからそう見えるだけで、ブロックチェーンという技術自体イノベーションからではないのではないか?つまり、仮に規制の側が妥協して、金融業界リバタリアン並みの自由化を勝ち取った時、ブロックチェーンは、例えばApple銀行のような大規模なWebインフラを使った金融サービス技術として勝てるのだろうか?

もしも、ポンジスキームやスキャムであることが明らかなミームトークン、発行主体を名指しできるXRPや、ガバナンストークン全般が、規制されない(もしくは証券ではない)と判決された場合Apple銀行プログラマブルトークン発行プラットフォームを立ち上げればブロックチェーン競争に負けてしまうのではないか?秒間取引処理数が少なくて、手数料も高く、ウォレットも使いにくいブロックチェーンの優位性はどこにあるのだろう?

とはいえ実際に既存金融が完全自由化することはありえない。あり得るのは、既存金融業界ブロックチェーン業界が融合していく中で、その両極からの声を取り入れながら、長期的には両者の境界線が最も曖昧となるような規制環境が整備されていくシナリオだ。それはトークン証券化かもしれないし、証券という概念が古くなるような全く違う新しい法概念規制フレームワーク誕生かもしれない。そうなったとき果たしてブロックチェーン技術市場競争力を持つのかは、改めて問われなければならない。使いやすさより分散思想を優先するユーザーなんて殆どいないはずだ。

日本海外Web3コミュニティ

日本Web3界隈は、昔から霞ヶ関巡回する界隈と海外組の界隈に二分されていたが、最近海外からの出戻り組が増えてきたように思える。かつてJapan色がなかったAstarが最近Japanを押し出すことが増えてきたので、これも出戻り組と言えるだろう。京都で開催されたIVS Cryptoでは、かつての海外組が、今後は日本にもコミットしていくしたたか姿勢も見せていた。

Astarが政府機関やJTCと手を取り合って、提携関係や共同研究関係を結び始めたときは、何をしているんだと正直思っていた。しかし、当時から規制側に歩み寄らなければブロックチェーンは存続できないと読んでいたのか、単なる嘘から出た誠なのか、こうなった今では一定妥当性が理解できる。

とはいえ規制と近づきすぎるとパブリックブロックチェーン特性邪魔するはずなので、その擦り合わせは茨の道だろう。Why Blockchainの最前線で闘う姿勢評価したい。

渡辺氏も、もしAstarがダメになっても、日本は偉い人と仲良くしておけば何とかなる国なので、かつてのホリエモンのような毒を出さなければ、どこかしらの利権に入れてくれるだろう。そこら辺を踏んでいるのか、彼のポジショニングは上手いなと思う一方で、FTXのサムが破滅直前まで政府蜜月関係を結ぶのに奔走していたことを思い出させるから少々怖くもある。当局に近づくと不透明性が増すので、個人的にはまだASTRに買いを入れる勇気が持てない。

さて、クリプトコミュニティ一般の話だが、これも昔よりは成熟してきたと思う。悪しき通貨自然淘汰される市場原理が働いたというのもあるが、個人の中にも、かつては歯に衣着せぬ物言いオピニオンリーダーになったインフルエンサーが、今ではバランスの良いコメンテーターになったりと、心境の変化なのかポジショントークなのか、変化を感じざるを得ない。日本人垢にも外国人垢にもそんな人は多い。

例えばVitalik氏は、かつては大衆向けに過激なことを吐いていたが、最近難解な理論提示にとどまり過激な使い道を見つけるかどうかは受け手自由ですよ、という我関せずな態度に改まった。

しろ危ないのは、陰謀論界隈や極右派をバックにした米国会議員をはじめとするすでに過激コミュニティが、ビットコインやWeb3に活路を見出そうとしていることだろう。余計なポリコレリスクを抱えると面倒である

Web3ヤーたちはどう生きるか?

このタイトルは煽っているように聞こえるかもしれないが、流行りに乗っただけで煽ること自体は本意ではない。ジブリのあの映画を見た頃、こんなこと考えてたんだなぁと後でエモくなるための筆者なりのギミックなのだ。もし不快な思いをしたクリプトに携わる人や投資家の方がいれば、そこは大目に見ていただきたい。

また、ビットコイナーは Permalink | 記事への反応(0) | 21:52

2023-08-30

地元水道屋ぼったくりCM流してる水道屋のほうが良心的だった

給湯器が壊れたので見積もりしたら、

以前CMでよく見た会社が全て込みで20万そこそこで、

地元企業は3か所で見てもらったら35~40万だった。

しかも、追加で必要になるかもしれないと言われたところが一か所あった。

ネットで言われるような評価市場原理によって変わっていくことを実感した。

ジャニーマスコミ

ジャニーズタレントが人気すぎて、視聴率とれるから歌番組ドラマ、紙媒体に引っ張りだこ。CMうつだってジャニタレを使いたい/視聴率とれる番組スポンサーになると言ってきたんだろうということは容易に思いつく。

そんな状況でジャニタレ使わない選択はできず、ジャニーズの機嫌を損ねたらジャニタレアサインできない。そりゃ忖度もして報道したくてもできませんよなぁ。サラリマンのつらいところよ。資本主義市場原理にどっぷり毒された世界性善説なんて有り得ない。

なので手を打つのであればジャニーズがここまで強くなる前だったのだろうが、ジャニーズの競合はなにをしていたんだろうと言うのが疑問に浮かぶ競争相手がいればここまで一強で忖度せざるを得ないモンスターにもならなかったんじゃないか素人考えで思うのだけれど。ジャニーズつぶして天下取ろうぜって裏でやった奴はいなかったのか逆に潰されたのか。ネットの普及がまだまだだった1999年頃ではまだテレビ等のメディアが強く無理があったのだろうか。いずれ誰かが裏事情を書いてくれる日がくると良いのだけれど。

ただ競合犇めく海外エンタメ業界でも枕は常態化してた(る)みたいだし、競合だけじゃだめで告発を容易にする機能メディア業界第三者委員会設置、忖度せずに報道する独立したマスコミといったジャニ調査報告書提言にかかれていたものエンタメメディア業界全体に対しておくしかないのだろうなぁ。

そうすると内部で暴走を止められなかったジャニーズ以外でいうと、日本BBCであるNHK忖度したというのが一番の問題のように見えるね。

2023-08-29

anond:20230829135648

なんかずれてるなあ。

原作買うも買わないも自由だけど、二次創作作って広めるのはガイドラインがなくて確認できなかったら控えようねって言ってるだけの事なんだけど市場原理関係よね?

そもそも二次創作を買うのは法規制いか原作より二次創作作品面白くて入手したいならご自由に。(ダウンロード規制法には引っかかってない)

2023-08-10

anond:20230810204234

恋愛市場原理に任せてみると、どうなるか。

希少性のある美人イケメンに人気が集中し、大勢の男女が「自分が奢ってでも」美人イケメンと付き合いたいと思うようになる。

なのでブスとブ男が恋愛市場から排除されやす環境が出来上がる。

2023-08-07

anond:20230807210932

市場原理というか住民が大して必要としてないもの(ここは俺の推測だから間違ってるかもしれない)を「ずっとそうだったから」って理由だけでやり続けるのはどうなの?って思ったんだよね

住民必要としてないもの税金が注ぎ込まれ続けるの嫌じゃない?

2023-07-22

anond:20230721175900

納得せざるを得ない。

その上でサービスを利用しないという選択をするだろうし、ラーメン屋の評判がそれでどうなるかも市場原理というものだ。

2023-07-20

anond:20230720152628

古い薬に、利益がでるほどの需要があればなくならないのが市場原理であって、

利益がでないほどの小さな需要であれば、なくなるわけですよね。

anond:20230720152346

古い薬に需要があればなくならないのが市場原理では?

anond:20230720151122

「薬不足なのは市場原理のせい」はその通りだし、

ブクマカは、市場原理によって古い薬は不足し、新しい薬が台頭すべきと言ってるのもまともだけど、

患者立場としては、古い薬のままがいいって人も居るでしょう。

ってだけのことかと。

シロクマせんせ「薬不足なのは市場原理のせい」

この人、コロナ論も相当おかしかったが薬不足のこれもかなりおかしいよなあ。

市場原理ある意味免除されてる医師免許持ってると、患者を盾に無限庶民から社会保障リソースを巻き上げられる思ってるのかな。

市場を不平等に歪める医療制度は一度潰したほうがよくないか

2023-07-19

anond:20230719010642

それよく言われるけど

要するに本社機能の集約というインフラ一極集中問題本質でしょ

そこをなんとかしないで金だけ流すって

ようするにその金を流す政治家裁量権直接支配されるってことだぞ

効率産業に場当たり的に投資されるし賃上げだって継続的に起きるわけなくないか

それより金を生むインフラ投資して市場原理で上げるのが正常でしょ

北九州なんかは半導体投資ですでに賃金が上がり始めてるし

2023-07-04

日本と外国の税制を比較→移住先を検討

日本政府税金を値上げできる理由は、日本人日本から逃げ出さないから。

金持ち日本人は、税金が安い外国生活拠点を移している。

 

もしも、公務員以外の日本人日本から脱出して外国移住してしまったら、日本政府納税を確保できなくなる。

納税者数が減ったら、逃げ出した日本人日本へ戻ってきてもらえるよう、日本政府税金を値下げせざるを得ない。(市場原理

 

国の借金が増えても、国の財政破綻しないと言ってるけど、それは嘘。

国の借金が増えても、本当に国の財政破綻しないなら、財政の不足分は借金で賄い、税金を値上げする必要がないから。

 

ゲームルールを作った者が勝つようにできている。

ルールを熟知していない愚者搾取対象にされてしまうのは歴史証明済み。

 

敗戦後の日本戦勝国養分にされている。

日本人が納めた税金は、外国に献上されている。

日本税制改善できない場合は、外国税制に熟知して、資産分散させておくのが正解。

 

cf.

2023-06-11

anond:20230611165643

自衛隊向け兵器とか市場のものが極小でまったく利益が出ないようなモノを無理矢理作らせようとしてる国も国なんですよ、

製品需要供給という市場原理の第一原則を忘れている、

要するに本当にドンパチやってる国の兵器には敵わないの、とりあえずアメリカEUから買うのが手っ取り早い、次善はコスパの高い南アフリカ

anond:20230610122156

そもそも個人差別をするのは全く自由なのに人の自由つべこべいうファシストが多くて驚く

最後市場原理がすべて解決するのだから、何でも自由にやればいい

2023-06-06

付与価値」とは元々謙虚言葉だった

「単体でも存在できる価値」があって初めて「付与価値」は意味を成す。

つまる所は士農工商世界である

まず権利を主張できる土地存在し、そこで米が育ち、それを炊く釜が作られ、それらを売る人間がいる。

そうした権力構造がいつからか反転し、最終的に売る人間こそが市場原理を牛耳り始めた。

いつからかモノの値段は付与価値こそが本体となり、付与価値を稼げないものは畑でそのまま潰してしまった方が良いぐらいに価値が落ちていった。

いまや一次産業ですら付与価値によって商売をしている。

たとえばシャインマスカット畑で生まれたけれどシャインマスカットを名乗れなかったブドウ価値は著しく落ちる。

これはシャインマスカットという称号のものが強力な付与価値を持っていることの証左だ。

信用、ブランドイメージ雰囲気、様々な要素が実態としての味以上にブドウ商品価値を左右している。

そもそも食べ物は食べてみなければその味は分からず、それでいて値段は先払いでの取引時に決定される。

先払い中心の社会であることが商品価値実態よりも「予想される価値」によって決定される状況を作り出した。

そして「予想される価値」を決定する要素の多くが実態のない「付与価値であるが故に、商品価値の主戦場は「付与価値」となっていったのである

もちろんリピーターを見込むためには商品のもの品質はやはり大事だ。

だがそこで重要なのも「実際に良かったのか」ではなく、顧客が「また買ってみたいと感じたかなのだ

たとえばギャンブルなんかは結果的にハズレの方を多く引いているはずなのに「次こそはあてて見せる」という感情を呼び起こす。

ギャンブルはこうして実態乖離した付与価値を生み出し続けることで、そこに金を払わせることで商売を存続させることを可能としている。

こういった付与価値と実際の価値の不一致は今や当たり前のものとなり、如何にして幻想価値を生み出すかが重要となってしまった。

この状況において、付与価値こそが市場支配者となり、そこに謙虚意識なんて最早ない。

売れるものこそがいい商品であり、いい製品であることは二の次となっていく。

付与価値による市場支配は一次産業二次産業蔑ろにするどころか、一次産業二次産業が率先して幻想付与価値を生み出そうとする市場を組み上げていった。

たとえば産地偽装といった行為付与価値創造という意味においては手法違法性を除けば極めて効果的な一手だ。

付与価値というもの実態ではなく幻想を扱うからこそ成立するこれらの手法は、多くの業界において「真面目にやるだけ無駄」という空気を作り出していった。

現代付与価値に毒されている。

付与価値こそが至高であるといった価値観、生産性本質付与価値であるという発想を一度考え直した方がいい。

価値を生み出すということと、価値があるかのように見せかけるということの区別ほとんど全ての人が失っている。

価値に対して対価を払うのではなく、つけられた値札に対して対価を払うということを当たり前にしすぎてはいないだろうか?

それが当たり前のことではないという感覚をいまや人々が失っていることが恐ろしい。

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