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はてなキーワード: 大都会とは

2024-03-13

家の周りに畑があった。生計の足しになってんだか、税金対策趣味レベルなのか、微妙分からんレベルの規模のやつが。

繁華街にほど近い都心部で生まれ育った連中から田舎と言われそうな、トーキョーといえば全部大都会だと思ってるような田舎から全然文明のある方だろと言われそうな東京西部郊外だ。

道路を挟んでウチのマンションの目の前にその畑の直売所があった。ガキの頃よくお遣いで行かされて、毎度オマケを持たされた。おれが通い始めた時はウコンとかよう分からんものを貰ってきて、姉におまけの豪華さでマウントを取られ大変不快な思いをした。曰く、自分が行けばトマトとかもらえるのにお前はウコンなんぞもろてきてどう食うねんと。

それでも通っていくうちにインゲンとか枝豆とか、トマトさえも貰えるようになってきた。ある日目当てのものがなくて手ぶらで帰ろうとしたところ、タダで数種の野菜を袋に詰めて持たされたのを割とよく覚えている。

そんな光景中学になれば無くなってきた。直売所が閉じたからか、おれが自我を持ち反抗期を迎えたからかは忘れた。

今やその手の地域ヌクモリティ的なものも煩わしいなと思う。事あるごとに「昔は素直で優しかったのにねえ」と言う母にイラッとして、人間は変わるもんなんです〜〜〜変化を否定すれば成長をも拒んでしまうんです〜〜〜いつまでも自我がなくて可愛かった子供記憶に縋りついててウザいです〜〜〜と反抗期のおれは心の中でそう思っていた。今でも全然思う。それでもやっぱり他人の親切に素直にあやかっていた時期もあったんだよなとも思う。

お遣いには行かなくなっても畑は以前在る訳で、家の周りの光景として、原風景の一つとして心に刻まれてる。好きからいかはともかく。

中学高校の頃、さっさと家を出たいという気持ちが常に頭の半分以上を支配していた時によく夢を見た。家の庭のフェンスによじ登って、夢特有のフワフワとした跳躍で畑を超えて行く夢だ。

逃げた先に何があったかは覚えてない。何もなかったかもしれない。少なくとも天国ではなかった。でも逃げる事に意味があった。

夢なんて大体理不尽不条理で謎の存在に謎に追っかけ回されるばっかりだし、脳のウンコしかない。示唆的なものがあるとかユングの類は全部まやかしだと思ってる。それでも家の裏の畑ばっかりは固有のモチーフとして何度も何度も出てきた。ウンコでも健康状態を知るのには役に立つのかもしれない。予知夢とかは全部嘘か偶然か思い込みだと思う。

夢に限らず、100mほどの畑沿いの道を歩くのは好きだった。夜中にひっそりと家を抜け出して、音楽聴きながら畑越しに見える団地電波塔送電塔みたいなデカ建造物をボーッと見てるとナイトホークスでも鑑賞してるような気持ちになれた。都会のダイナーには行けないけれど、郊外には郊外なりのものがある。

住宅街には住宅街の良さがあるとか言う人いるけど、おれは人の生活の息づきとかには何の魅力も感じない。人様の生活勝手に思いを馳せて勝手に感動するステーションバーめいた行為をおれは下品とすら思う。だから住宅街の静かな畑の特にまり返った夜中が好きだった。公園も悪くないけど、浮浪者とかおれの同類みたいな陰気ティーンや騒いでる学生風の集団がいたりしておちおち黄昏ぶってられない。

そんな畑もおれが高校卒業する手前辺りで、なんぼかを残しつつ潰されて家の建設が始まった。噂じゃ畑の持ち主はマンションを持ってて不動産収入があるらしい。やっぱり畑は本格的な仕事ではなかったんだろうか。

大学入って暫く経ってから一人暮らしを始めて、都心へよく行くようになった。今までは交通費も覚束なくて両手で数えられる程度しか行けなかった都心に。バイト先もわざわざ遠くの都心を選んだ。人の金で行けるのだから美味しい話だ。駅から駅の間を歩いても途切れる事なく繁華街が続く光景には心踊るものがある。夜中でなくとも歩いてて楽しい。夜中だと尚更楽しい

それでも人のいない静かな場所で過ごすのは変わらず好きだった。聖蹟のゆうひの丘までよく1時間かけて歩いて行った。カップルが多かったりしてちょっと落ち着かないけれど、高台から見下ろす夜景は畑越しに見える景色と通ずるものがあった。終電で行く冬の鵠沼海岸も夏の芋洗い状態が嘘みたいに人がいなくて趣深かった。多摩川もいい。場所さえ選べば人がいなくて、トランペット担いで行って一応ミュートつけて練習してみたりたした。「河原トランペットを吹く青年」を自分がやっている状況に興奮を覚えた。夜釣りと称して魚がいるか分からん場所で竿を振り回したりもした。ボウズのまま迎えた朝陽マジで綺麗だったし、なんか何かを急かされてるような気もした。この頃にはもう家の裏の畑を飛ぶ夢は見なくなっていた。

大学で色々あって最近また実家に戻ってきた。近所の景色マイナーチェンジはありつつ、まあたかだか数年の事なのですぐ目に馴染んだ。

畑の跡地の住宅地は、おれが出ていく前はほとんど更地だったのが割と家の形になっていた。家の骨格越しに電波塔が点滅する景色はなんだかディストピアめいた味があって、これはこれでちょっと好きだった。

施工は日々進んでいって、人気のない家の殻が出来上がって来る頃にはもう遠くの景色は遮られて見えなくなってくる。新しい住宅地の中には公園と称した小さなスペースも出来ていた。空き家に囲まれたそこで夜にタバコ吸いに行くのがなんとなくルーティンになっていた。

カーテンも張られていないガラスから工事用?の照明が付けっぱなしなのか、ほんのりと照らされるもぬけの空の部屋が見える。それを見ているとガラスをブチ割って土足で座り込んでタバコでも吸ってトレインスポッティングを気取ってみたい気分になってくる。廃墟どころか新居だし、そもそもそんな度胸はないので妄想まりだけれど。

つい最近からその住宅街にも一挙に人が棲み着き始めて、夜中に歩いていても家々から放たれる息づきからなんだか圧迫感のようなものを感じる。

件の公園日中はすっかりガキの遊び場になっているのを目にする内、なんとなく足が遠のいた。自分だけの場所地域の(幼い子供を持つ家庭の)共有物となってしまったような気分だ。元々おれの場所などではないのだけど。

それでも時々ベンチにストロング系のロング缶が置いてあったりして、なんとなく捨て主にエンパシーを感じたりする。

平成狸合戦ぽんぽこで描かれたような再開発へのメッセージとはまるで別種だろうし、開発といってもごくごく小規模なものだけど、おれはおれなりのイヤさを感じているのかもしれない。

おれは地域ヌクモリティがさァ!文化資本がさァ!とかそういう話がマジで嫌いだ。ネットでその手の話題が露悪的に語られがちなのもあるけれど、土地がどうあろうが各々の生き方次第だろって思うから。おれは構造主義より実存主義が好きだ。

そうは言っても都会なら都会なりに、田舎なら田舎なりに土地が育む心の特定の部位みたいなのはあるのかもしれんなって思った。

2024-03-08

首都直下地震という絶望希望

首都直下地震が起きた時こそいよいよこの国の終わった感がより加速してリアルになる瞬間じゃん。

でもさ、東京が堕ちる所は是非この目で見たい。

散々地方バカにして金もモノも人も全部集まってるあの大都会機能不全になってオワコンになる瞬間が見たい。

タワマンが住めなくなる瞬間が見たい。

都内で持ち家のある家にたまたままれただけっていう富裕層が無様に全てを失う様が見たい。

2024-02-29

じゃあ俺だってめちゃくちゃ面白い本をみんなに薦めたいじゃん

20代のうちにこれ読んどけ」とか「本を読んでない俺が薦める本」とか、そんなの見てたら俺も本紹介したくなったからするわ。

桶川ストーカー殺人事件遺言清水潔

1999年埼玉県で発生した桶川ストーカー殺人事件を追った週刊誌記者ルポルタージュ事件事件だけにこういう言い方は不適切かもしれないが本当にとんでもなく面白い。こんな酷いことができる人間が本当に存在するのか、警察はここまで人間の命を軽んじるのか、マスコミ面白おかし報道できれば事実なんてどうでもいいのか……、とにかく最初から最後までずっと衝撃を受けっぱなし。この世界の見え方がぐわんぐわんと歪み、最終的に気持ち悪くなってくるほどの恐怖や憤りを覚えた。また、文庫あとがきにも言葉を失った。打ちのめされる読書体験がしたい人は読むべき。

LIFE 人間が知らない生き方麻生羽呂

人間って生き方下手すぎるだろ、ちょっと動物見習ってみろよ」みたいな本。半分漫画、半分解説文で猛烈に読みやすいから気軽に何度も読み返すうちに大好きになっていた。゛「生存戦略」がテーマビジネス書”と紹介されているが、バリバリビジネスマンから完全なる無職まで、老若男女誰もが普遍的に楽しめて勇気づけられる内容になっているのがすごい。

『私の嫌いな10の人びと』中島義道

世の中なんてクソくらえ、と思っている人にはこれを読んでほしい。世の中には「世の中なんてクソくらえ」と思っている人が割と大勢いて、その中でも哲学者中島義道はかなりクソくらえパワーが強い人間中島が嫌いなのは「常に感謝気持ちをわすれない人」や「自分仕事に誇りを持っている人」、「けじめを大切にする人」など。普通だったら良いこととされる考え方の中にある欺瞞や建前を丁寧にあぶりだしてすさまじく罵倒する。「わが人生に悔いはないと思っている人」に対して「ああ、そう思いたければそう思いなさい!そう思って、さっさと死んでいくがいい!」とブチギレまくっている。中学生の頃にこの本を読んで価値観根底からひっくり返されるような衝撃をうけた。

ナポレオン狂』阿刀田高

はいきました、直木賞作品小説には゛奇妙な味”という、まあ今ではほとんど死語になりつつあるジャンル?があって、阿刀田高はその名手。なんとも後味の苦いブラックユーモア満載の短編が13話入っているのだけれど、文章オチのキレがすごい。ありふれた日常風景から導入して途中に「おや?」と思い、その違和感がいつの間にかとんでもない事態になっている。やっぱり短編小説は読みやすいよね。作品世界に慣れて没入し始めた時に終わってしまうので物足りないこともあるけれど、これはどの作品も大体最後破局的な結末でスパっと終わるので読後感が爽やか。

宇宙人出会う前に読む本』高水裕一

めっちゃふざけたタイトルだが、中身はめっちゃ理系マジで想像以上に理系文系の私にはさっぱりわかりませんし、もはや何が書いてあったのかすら全然覚えておりません!しかし何というか、宇宙人出会った時に恥をかかないためにはどういう教養を身に着けどんな会話をすればよいのか、その会話の先に何が待ち受けているのか。そんな考えたこともないようなシチュエーション解説してくれる宇宙会話ハウツー本として不思議な魅力がある。講談社ブルーバックスという自然科学科学技術系の新書シリーズの中の一冊。

マノン・レスコー』プレヴォ

光文社古典新訳文庫。その名の通り『カラマーゾフの兄弟』とか『方丈記』とか古今東西古典的名著を、今生きている言葉でとても読みやす出版してる神シリーズがあり、その中から出会った一冊。一言でいえば若い男女が愛の炎に燃え駆け落ちする話、なのだがとにかくエネルギーがすさまじい。ああ、お互いのことが好きで好きで堪らないけどとにかく金がないから親から金借ります、その金使っちゃったので友人騙して金借ります、だめだ金足りないか詐欺します、どうやら彼女浮気してるぞこのビッチめ、ごめんやっぱり愛してるよチュッチュ♡、そうこうしてるうちにまた金なくなったか人殺します……、最初から最後までやりたい放題でものすごい疾走感、最高に面白い。驚くのはこれが300年前の小説だということ。

アタゴオルますむら・ひろし

小学生の頃図書館で読んで不思議気持ちになった漫画。猫と人間が同じことをしゃべる世界で、性格が終わってるデブヒデヨシとその友達テンプラパンツたちの日常の話。最近久しぶりに読み返しているがヤバい、毎回最後コマで泣きそうになる。降る雪の上を歩ける靴を履いて「ほんとうに・・・粉雪は冬の散歩身だね」って……(´;ω;`)別に感動的な話ってわけでは全くないんだけれど美しくて。余韻って言葉はこの漫画のためにあるんじゃないのかってくらい、毎話余韻がすごすぎる。

ものぐさ精神分析岸田秀

無人島に一冊だけ持っていくとしたらこの本を選ぶ。40年近く前の本だが、この本はそれだけ長い間日本全国津々浦々、大都会本屋で、片田舎図書館で、おじいちゃんちの本棚で、様々な人にひっそりとけれど強烈に衝撃を与えてきた名著。「ものぐさ精神分析が本当に面白くて」みたいな話を、全く別々の3人からいたことがある。日本人について、歴史について、性について、すさまじい筆力でぐいぐいと独自理論が展開されていく気持ちよさ。今読み直してもその理論社会ピタッと当てはまってしまうような鋭さ。今後もずっと読み続ける一冊。

2024-02-04

anond:20240203155518

大都会金沢で生まれ育って石川県庁就職したら能登半島のどん詰まりに転勤させられるのはあるよ(だから金沢役所の方が〜金沢市民以外の近隣市民にも〜就職先として人気ある)

2024-02-01

anond:20201201184650

電車10分間隔なだけでイラつきまくる大都会育ちのワイ地方都市の括りに恐怖する 東京以外は地方都市って言い方じゃダメなのか…

2024-01-03

昔の歌は今の歌と違って歌いやすい←これ

お前、大都会とかまた逢う日までとか人生一路の

前でも同じこと言えるの?

2024-01-01

特番で言うことなさ過ぎてテレビショッピングテロップに戻した

格差を感じるな。

原発もなく大都会でもない地域で起きた地震なら震度7でもこんな扱いか

2023-12-27

anond:20231227143218

からそれはn=いくつなんだよって話。だいたいわざとじゃないかネタ呼ばわりは筋違いだし。

何より道路の声は否応なく耳に入ってくるけどこんな場末サイト書き込みなんかどんな書き込みもありえる前提だから嫌ならブラウザバックして整備されたところだけみりゃいいじゃん。

整備された大都会のど真ん中でも不可避に発生しうることと同列に語るのはおかしいよ。

2023-12-24

あの大都会ならバス使うなら往復8キロサービス料が4キロもしくは5キロから・・トータルコストとして13キロ。これなら一ヶ月で26キロか。家族旅行へつれてくと1かいだけでもこれをはるかにこえる金額からな・・一ヶ月に一度みたいな高頻度で家族旅行しないけど・・子ども子どもキャンプかいくし・・こちらは学資積立がだしてるからノーカウント。妻のために旅費だの遊興費だすのがモッタイナイノーベル賞もらったおばちゃんじゃなけどモッターナイ

2023-12-22

anond:20231222153925

人口密度が3,041.3/km2

これは日本都市だと

118位 愛知県 刈谷市 3,048.20

119位 埼玉県 狭山市 3,014.00

120奈良県 橿原市 3,007.61

この辺に近い

 

少なくとも大都会密度ではない

2023-12-21

アカペライントロクイズの良問

歌詞の特徴とリズムで曲をあてるアカペライントロクイズで、音痴リズム感の悪い人が歌っても誰でも正解できる最短の歌詞

「いまー」は、その伸ばし方で絶対にいま願い事がかなう

「あー」は大都会なのか川の流れのようなのかミスリードしそう。

「ゆあ」はショックで愛を取り戻すのか、マイスペシャルズなのか迷いそう。

個人的に良問だと思ったのは、「ごめんねっ」は素直じゃない感のあるリズム伝説

ありがとうー」も伸びやかでいきものがかりと伝えてくれる。

2023-12-10

anond:20231210160459

大都会にゾクはもう一人で皆パクられた解散のようだ

2023-12-07

anond:20231207191506

何を聞きたいのかがハッキリせんぞ

小僧

お前は江戸城東京シンバルだと

思ってて大好きだから、君んとこはどう?

て聞きたいわけ?

大阪城大好きで大阪シンバル

だと思ってるか聞きたいのか??

しかし、そもそも江戸城なんか中入れんし

思い入れあるのは皇族くらいやろ。

皇族牢屋みたいだから真子さんは

出たわけやし。

大阪大都会やし、人それぞれやろ。

鉄筋やし。

もうすこし松山とか高知とか姫路とか

の人に聞いたら?

小僧

2023-12-04

はてなードイツについて勘違いしてそうなこと

ベルリンパリロンドンを凌ぐ大都会

都市圏人口を比べればわかるがそんなことはない。歴史的にもベルリンは明らかにショボい。


ドイツ単一国家

ドイツ連邦共和国。連邦制である


ドイツプロテスタントの国

南部カトリックのほうが強い。


旧東ドイツ地域は今でも貧しい

統計的な差は埋まらないが言うほどでもない。せいぜい北海道沖縄みたいなもの


ドイツ人権感覚ヨーロッパの中でも先進

議会同性婚を認めたのは2017年で、賛否は393対226ドイツ欧州でも寧ろ保守的とされる。


・多くのドイツ人は経済のために移民を歓迎している

メンツのために渋々受け入れているという雰囲気で歓迎とは言い難い。南欧州のほうがよほどウェルカムムードがある。


ドイツ人は自分たちは人道的で優しいと思っている

結構ドライ国民性。基本東京人並みに冷たいしその自覚はある。


ドイツ人が環境問題を重視しているのはドイツが左寄りだから

ドイツゴミ分別を始めた国、我が国環境意識の高い国というナショナリズムがある。移民受け入れに関しても右派の賛成があって成り立っている。


メルケル左派政治家

移民系で初の女性首相であるが、キリスト教民主同盟右派保守政治家


ドイツ人は世界大戦史を負の歴史として排除している

→当時の兵器地図等を展示する博物館日本よりずっと多い。ネオナチ排除しているだけで、侵略国家としての歴史についてはそういう歴史もあったねと受け止めている。ギリシャトルコから昔奪ったものも返す気はない模様。


アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所ドイツにある

ポーランドクラクフ郊外にある。ここで類を見ないほどのユダヤ人凄惨な大虐殺が行われたことは事実だが、それを喧伝したのはソ連正当性を示すプロパガンダとしての側面ももちろんある。現在ではポーランドユダヤ人虐殺への協力(実際はあった)を否認していてユダヤ人から不興を買っているなんて火種もあったりする。

2023-11-19

路線バスに乗るならせめてちょっとは準備してくれ

こないだ路線バスに乗ったら、大学生くらいの若者が降り際の運賃支払いでもたついて運転手を困らせていた。

運転手さんも若者のあまりの鈍臭さにイラついてちょっとキツい口調になってしまって、若者憮然としていた。

バスを降りた若者はすぐにスマホバス写真を撮ったりしていたので、「バス運転手対応がひどかった」とかなんとか、SNSにでも書き込むんだろう。

だかな若者よ、お前も路線バスに乗るならせめてちょっとは準備してくれ。真横で見てたけど、やってること無茶苦茶だったじゃねーか。

予備知識ゼロで乗ってきて勘で突破できるほど甘い乗り物じゃねーわ。

 

ここからはボーッと生きてる全国民に向けて言う。

路線バスの利用方法が多少複雑なのはわかる。難しいよな。

でも、そこに不安があるならPASMOとかSuicaを使ってくれ。交通系ICならチャージされてさえいればバカでも簡単に乗れる。

いま半導体不足の影響で物理PASMOSuicaは手に入らないが、モバイル版なら今からでも手に入る。

どうしても交通系ICカードを使えない理由があるなら、仕組みを理解してから路線バスを利用してくれ。簡単説明するから

 

運賃システムの違い

まず、路線バスの料金には大きく分けて2種類ある。

のふたつだ。

均一料金

どこからどこまで乗っても同じ料金。都市部に多い。

ふつうは先払い。乗る時に払って勝手に好きなところで降りる。

距離別料金

乗ったバス停と降りるバス停の組み合わせで料金が変わる。郊外地方部に多い。

ふつうは後払い。降りる時でないと乗った区間が確定しないからね。

 

大都会東京の区部とか)ならほぼほぼ均一料金だし、ど田舎ならほぼほぼ距離別だろう。

だが、都会と田舎境界部では同じバスターミナル発着でも両方のタイプが混在する。乗る前にしっかり確認しよう。

時刻表とか路線図かに料金が1種類しか書いてなかったら均一料金。「前のり先払い」と書いてあったりもする。

料金表が載ってたり路線図に料金も併せて書いてあったりしたら距離別料金。「後のり後払い」と書いてあったりもする。

同じ路線で均一のバス距離別のバスが混走していることはない。必ずどちらかのはずだ。

 

バスの乗り方(交通系ICがある場合) 

均一料金

乗る時:前ドア(運転席のほう)から乗り、ICタッチ

降りる時:何もする必要はない。後ろドア(バスの車体中ほど)から降りる。

距離別料金

乗る時:後ろドア(バスの車体中ほど)から乗り、ICタッチ(読み取り機はドアのすぐ脇にある)。

降りる時:前ドア(運転席のほう)からICタッチして降りる。

早い話、電車自動改札と同じだ。ゲートがないだけ。

バスの乗り方(現金場合) 

均一料金

乗る時:前ドア(運転席のほう)から乗り、運賃を支払う。

小銭をピッタリ持っていない時は「お釣りが出る料金機」と「両替しかしてくれない料金機」があるので注意だ。

また、ピッタリの運賃を入れる場所とお釣りがほしい時にお金を入れる場所は違うことにも注意。

釣りがほしい時にお金を入れる場所お金を入れると小銭がジャラジャラっと返ってくるが、それが「運賃差し引かれたお釣り」なのか「両替されただけの同額」なのかはバス会社によって異なる。

もちろん、料金機にはちゃんと「お釣り」もしくは「両替」と書かれているはずなので、字が読めれば間違うことはない。

降りる時:何もする必要はない。後ろドア(バスの車体中ほど)から降りる。

距離別料金

乗る時:後ろドア(バスの車体中ほど)から乗り、整理券を取る。整理券をニュッと吐き出す小箱がドアの脇にある。

例外として始発バス停やひとつ先などでは整理券が出ないことがある。これは無券といって、「整理券を持っていない=私は始発バスから乗った者です」というイマジナリー整理券を持っているのと同じとみなされる。

降りる時:前ドア(運転席のほう)で運賃を支払う。いくら支払うかは、車内の料金パネルでわかる。

整理券には番号が印字されていて、車内の料金パネルと突き合わせると自分が次のバス停で払う料金がわかる仕組みになっている。

手元の整理券に「3」と印字されていて、料金パネルの3のマスに「240」と出ていたら、君の支払う運賃は240円だ。

ピッタリ持っていなかった時のヤバさは均一料金の時と同じだ。お釣りが出るか、両替になるかはバス会社によって違う。

 

IC残高不足や現金をピッタリ持っていない時のマナー

ICチャージ必要だったり、両替してから支払うような時は対応時間がかかる。後払いの場合に、そうなることがあらかじめわかっている時は、降りる列の最後尾に並ぼう。

さっさと降りられる人たちを余分に待たせないためのマナーで、車内放送でもそう促されることが多い(降りない人たちの待ち時間までは変わらないがそれは不問とされる)。

始発駅で停車中の、発車までしばらく時間があるような時に両替を頼むのがベストだ。

そもそも路線バスでは2千円・5千円・1万円の金種は両替できないことがある。せめて千円札は用意して乗ってくれ。

追記

こんな事前準備させる交通公共機関はクソとしかいいようがないし、たった数十秒程度のロスで怒る運転手乗客も余裕がなさすぎて怖い。なにこれ。しかもこんな増田を書くとか不気味すぎる。

慣れない人の参考になればと思って現状あるがままを書けば不気味呼ばわりですわ。はぁ。

路線バスはきっぷもなく車掌もいないワンマン運行という業態である以上、仕組みを乗客理解して(ある意味運行業務に協力しつつ)利用するのが前提となる交通機関だ。

それをクソとか言うなら全国のバス会社と利用者がひれ伏すような冴えたソリューションをお前が提案してみせろよ。できるもんならな。

お前もこれに星つけてる奴らも冒頭に書いた甘ったれ学生と同じだ。一生引きこもってろ。

追記2

レアケースではあるが、神奈川県市が尾駅から桐蔭学園入口や鉄町方面にむかうバス東急小田急 (均一) と神奈中 (距離別) で料金体系がかわる。

その路線、6年ばかし使ってたわ!柿生からだけど)

あそこ神奈中距離運賃だったんだね。本数全然いから印象に残ってなかったわ。っていうか乗ったことない。

“やってること無茶苦茶だった”ココを詳しく。降り口で払うタイプなら、運転手さんに言われる通りにすればいいだろうけど何してたんだろう

学生運賃入口整理券500円玉をそのまま放り込む(車内放送で「500円玉千円札は事前に両替必要です」と言われてる)。

乗務員、「500円はそこじゃなくて先に両替なんですよ…」と言いつつ500円を両替し、そこから運賃差し引いてお釣りを渡す。

学生、受け取ったお釣りの中から自分運賃運賃入口に入れようとする。

乗務員、「あーっ!入れないでください!もういただいてます!」

学生、状況を理解できず立ち尽くす。

乗務員、「もう大丈夫ですよ」

学生、まだ理解できない。

乗務員、「このまま降りていいですよ」

俺、「(早くしてくれ…)」

追記3

本文でも書いたしコメントでも多く指摘されている通り、路線バスの乗りにくさは交通系ICカードの登場でほぼ解消されていて、残る課題現金払いだけと感じている。

でも現金払いは到底なくせるものではないし、運賃機の仕組みも、全体最適として見ると今の方式(ピッタリの投入口釣り銭・両替の投入口を分ける)がいちばん乗降フロー効率が良い気がする。つまり現状から改善余地ほとんど残されておらず、できることがあるとすれば(コメントでも多く提案のある)乗降フローの全国標準化くらいだろうと思う。

そんな中、

駅前バスターミナルなんかではチケット自販機置けば楽で良い。どうせ同じ経路で帰ってくるので往復分買えば良いし。

これ、とてもいい案だなと思った(スターをたくさんつけてあげてほしい)。

要は回数券を1枚ずつ買えるみたいな。運賃はわかっているけれどその小銭をぴったり持っていない、でもバスの中で両替するのは抵抗がある、そういうニーズドンピシャマッチしている。そういうニーズがどのくらいあるかわからないけれど、そうは多くないだろうからターミナルにこういう券売機が1台あればいいよね。

もちろん運賃いくらかわからないまま乗り込んでしまうケースもあるだろう。そういう時には、200円券・100円券・50円券・10円券を複数枚ずつ綴ったマルチ回数券なんてのも、旅先で1冊持ってたら安心かもしれない。これもニーズがどのくらいあるかはわからないけれど。

2023-11-12

転勤族の子

親が転勤族日本各地を渡り歩いてきた。大人になってからも何度か引っ越した。

大都会から山奥の過疎地まで住んだことがあるし、関東関西も知っている。

地の文化や、住人の気質の違い、気候の違い、いろいろ見てきた。

こういう人生を歩んでいると、ネットでよく見る都会田舎論争とか、おでん具材論争とか、

そういうのを高みの見物で見守ることができる。

自分はそれぞれの地域のことを実体験として知っている。

しかし幼少期に各地を渡り歩きすぎたせいで、特定地域への帰属意識を持つことができず

自分がどこの地方人間なのかアイデンティティを持てずにいる。

うどんのつゆは濃くても薄くてもどっちでもいいし、赤味噌白味噌もなんでもいける。

どこへ行っても自分よそ者なのだ


甲子園応援したい県もないし、住んでる地域を褒められて嬉しいという感覚もない。

そういう感覚を持てるのは幸せなことだと思う。

2023-11-05

anond:20231104135141

普段電車利用しない地域生活してるけど

たまに大都会に行ったら切符販売機の前で色々考えなくて良くなった

適当チャージして改札くぐればいいだけで助かる

余っても自販機等で使えるし

2023-11-02

欧米日本より子供に厳しいって言いたがる人多いけどさ

https://b.hatena.ne.jp/entry/pandora11.com/blog-entry-4748.html

日本ではギャーギャー言ってる連中多いけど、「欧米では子供に厳しいよ。普通レストランや店に小学校の子ども連れて入れないし、路上公園公共部部分で子供が騒いだり泣いたりしてたらすぐに注意される。

欧は知らんが米は「普通の」レストランファミレスよりは上だが高級店というほどではないという意味)でも

普通ベビーチェアがあったし騒いでる子や歩き回ってる子がいても店員も誰も注意してなかったし

ファストフードなんかだと走り回ってる子が普通にいたけどな

勿論路上だの公園だのは騒ぐ子なんか当たり前にいる(つか公園なんて子供が騒いでナンボだろ?日本みたいに遊具もろくになくて子供が遊べないような公園なら別だが)

そういうのを指して「日本ほど子供に厳しくなくて子育てが楽」ってんで子供が幼いうちは日本に帰りたくないって日本ママは多かった

こういう人が言う米ってどこの地域なんだろう?東海岸大都会でも南部田舎でも同じだったけどなあ

2023-10-25

東京の人は車のメリットが得られなくてかわいそう

運転の楽しさだのそんなのはどーでも良くて、自家用車の最大のメリットは「移動できる簡易拠点であることなんだよな。

パッと思いつくだけでも、

    • 天候を問わない

    • 着替え可

    みたいな利点がある(俺がぜんぶ活用してるかは別として)。


    東京(や類する大都会)でも金持ちならタクシーハイヤー使うかもしれないけど、専用車じゃなきゃ荷物は置いておけないだろうから片手落ち感はある。

    それに自家用車持ってる層でも東京渋滞信号の多さはいかんともし難いだろ。郊外に出かけるならいいかもしれんが、デイリーユースでちょっと買い物行くのにダラダラ待つのはしんどそうだ。


    先日家族で泊まりがけで横浜アンパンマンミュージアムに行ったんだが、男の子の例に漏れ長男電車新幹線が好きで、公共交通機関アクセス良いと思って新幹線電車で行ってみたら地獄だった。荷物はクソ重いし子供は疲れてグズグズだし駅の中めちゃくちゃ歩くし……。次に行くとき絶対に車で行こうと思ったね。

    東京の親は車持ってない人が多いと思うんだが皮肉じゃなくガチですげーと思う。ちょっとスーパーに買い物行くにも車が無いと思うとベリーハードだろ。よくこなせるよほんとに。


    車は維持費がかかるって言うけど、そんなのピンキリからな。そりゃハイオクでリッター5、6kmしか走らないようなデカい車は相応に維持費はかかるが、軽やコンパクトカーはたいしたことないよ。地方じゃろくに仕送りもらってない大学生だってフリーターだって車持ってるんだから

    駐車場借りたって新幹線の停まる駅近くで5000円/月とかだ。コインパーキング12時間500円とか。なんなら駐車場1台無料賃貸もたくさんある。購入費用だって中古コンパクトカーを4、50万で買えば10年乗れる。


    地方だと職場と自宅がどっちも在来線の駅徒歩1分のところに住んでる人だって車で通勤するんだ。その方が圧倒的に楽だからな。冗長化っていうか、最悪電車も使えるってだけだな。車検で代車も無いってときとかね。だから基本的地方電車って学生とジジババしか乗ってない。


    車社会」ってワードにどうもネガティブな印象を持たれてる気がするが、当人たちは望んで乗ってるっていうか、一度地方でこの便利さを味わったらもう手放せないよ。だから80のジジイ免許にしがみつくんだろうがな……。はやく自動運転一般化してくれればいいんだけどな。

    2023-10-15

    anond:20231015002149

    遊べる屋内施設が多数ある人口30万の大都会の話はしていない

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