はてなキーワード: 今日の出来事とは
バンク・オブ・イノベーション(BOI)<東証マザーズ:4393>の連結子会社、バンク・オブ・インキュベーションの「恋庭(Koiniwa) 」について
Android/iOS対応のスマホ向け「農園系ゲーム」+「マッチング要素」アリ、というゲームアプリ。
実際、「インターネット異性紹介事業届出済」の記載があるのでマッチングアプリではありますが、
顔写真等が無い「アバターでのやりとり」なのでマッチングはするけれど積極的な出会いに発展する可能性は微妙という感じですね。
出会えるけど、自撮写メ交換したがらない巨女豚オークとか多めなのではなかろうか。
※筆者談。
Tinder、タップル、ペアーズ、Omiai、Withといった「マッチングアプリ」的な出会いを期待して始めるのはやめた方が良いでしょう。
手間暇掛かりますし、農園ゲームの方を楽しめる方であれば長続きしそうですね。
「女子中学生」「不倫」といったキーワードはチャットができないことを確認したが、メールアドレスやLINE、Instagram、TwitterといったSNSのIDは自由にやりとり可能。
※「自殺」とか過激なキーワードもNG対象ではないかと検証したが普通にチャット送信できてしまった。
年齢認証しないとチャットのやり取りが「モザイク表示」になるが、リアルフレンドでの近距離「ふるふる」通信でフレンドになった場合はモザイク制限が無くなる。
アバターやオブジェが映えるものもあるため、女性友達同士で始める層も居そうである。
課金にはランクがあり、VIP*のようなクラス分けがされ、以下のような感じ。今のところ差別化はアイテム取得や特典があるか程度。
ログインボーナス増加もあるので課金するならするで、早めにやっておくと進めやすいタイプ。
VIP1:30個
VIP2:150個
VIP3:300個
GP(GardenPoint)、LGP(LoveGardenPoint)にランキング制があるが、グループ分けがされていて一定期間で区切られている模様。
グループ内での上位ランカーを目指すことは十分可能かと思慮します。
※大体1か月(30日)で「12.ひまわり畑と船のエリア(~庭進行度183)」までクリア可能。
・作物を売却しよう
・くしゃくしゃのホウレンソウを5個収穫しよう ※ちぢれんソウ
・GP3300を達成しよう
・ちぢれんソウを20個収穫しよう
・GP4000を達成しよう
・GP6500を達成しよう
・GP7500を達成しよう
・5000コイン分売却しよう
・プロフィールを3個以上埋めよう(変更しよう)
4.石の守り神のエリア(庭進行度24~38) ※目安Lv9~16
・威嚇効果のあるエリンギを5個収穫しよう ※エリマキンギ(GP9600)
・とても重いニンジンを5個収穫しよう
・とても長いアスパラガスを5個収穫しよう
・よく跳ねるラディッシュを5個収穫しよう ピンポンラディッシュ(GP8000以上)
・15000コイン分売却しよう
・GP15000を達成しよう
・とても痛いアスパラガスを5個収穫しよう
・赤みがかったキャベツを5個収穫しよう
・G30000を達成しよう
・G35000を達成しよう
・30000コイン分売却しよう
7.泉の休憩所エリア
・GP40000を達成しよう
・GP45000を達成しよう
・GP50000を達成しよう
・色々なリンゴを150個収穫しよう
・作物を2000個収穫しよう
・GP260000を達成しよう
・GP280000を達成しよう
・色々なカボチャを300個収穫しよう ※8時間…5畑×10×約6サイクル 8×6=48時間。マッハ肥料推奨。
・色々なレタスを400個収穫しよう
・光り輝くトマトを5個収穫しよう
・作物を5000個収穫しよう
000.荒れた畑小屋
001.新しい植木鉢→「はじまりの畑小屋」ストーリーオブジェ開放
002.木の下には…→「畑」開放(3つ=計4つ)
004.遠くから聞こえる声
005.ふくすけ
006.ふくすけショップ→「ふくすけショップ」ストーリーオブジェ開放
008.お店の飾りつけ→デコレーション3択
009.色とりどりの
011.水辺の向こう→エリンギやら。プロフ入力チュートリアル
012.壊れた橋
013.もうひとつ
014.偉そうなカラス→「空き地」開放。カスタムオブジェを設置可能
→ピピの贈り物チュートリアルオブジェガチャ(祈りの神社or街灯)。
015.床板落とし穴
016.ロープの柵
018.水辺の掃除
021.もう一つの噴水も
022.水しぶき
023.木々の奥へ →「マッチング機能」開放(アスパラガス・ニンジン・ブドウの種)
4.石の守り神のエリア(庭進行度24~38) ※目安Lv9~16
025.雑草の大群
026.雑草の陰には
030.石像の頭
031.汚れた顔を洗ってあげよう
032.怪しいスイッチ →「守り神の石像」ストーリーオブジェ開放 ※素材回収可能になります※このオブジェのランクは優先して上げる。
033.ほこりだらけの道
035.ほこりだらけの床
036.木々の灯り
038.そよ風に連れられて(キャベツ、ガーリック、パイナップル、シメジ、恋庭キャベツ、恋庭シメジのほうし開放)
039.降りる前は一仕事 ※グレードアップのチュートリアル、還元アバターアイテム開放
040.階段の先には
043.
044.
045.建物の正体
046.風車の扉
047.新たな開拓→「畑」開放(1つ=計5つ)
048.風車といえば
049.素敵な風
050.風車の周り →「穏やかな風車」ストーリーオブジェ開放
052.たくさんの植木鉢
053.彩りの花々
054.倒れたモニュメントの方へ→クリア、トマト、ジャガイモ、オレンジ、シイタケ、恋庭トマト、恋庭ジャガイモ、恋庭シイタケ開放
055.道をふさぐもの
056.不気味な枯れ木
057.泥まみれの石畳
060.舗道の掃除
061.壊れたステージ
064.モニュメントの重みで… →「空き地」開放。カスタムオブジェを設置可能
066.モニュメントの自立
067.モニュメントの修理
071.不思議な泉へ→クリア、カボチャ、タマネギ、バナナ、モリーユ、恋庭タマネギの種開放
7.泉の休憩所エリア(庭進行度072~0)
073.もう一つの段差
074.割れた橋
075.散らかった落ち葉
076.もう一つの橋
077.散らかった枝
078.曇ったガラス
079.座れないベンチ
080.ベンチに華を→デコレーション3択
081.休憩所らしく →「泉の休憩所」ストーリーオブジェ開放、新たな素材。※このオブジェのランクは優先して上げる。
082.ごみだらけの水面
083.
145.ほっといたからぼさぼさ
146.大きなモニュメント
147.ボロボロの車 →エリアクリア(ブドウ、エノキ、恋庭ブドウの種「改」)
148.崩れた階段
151.古い絨毯
153.肥料を畑に → 「畑」開放(1つ=計6つ)
154.リサイクル絨毯
155.洗車
156.海を一望
157.海の生き物
158.憩いの場→デコレーション3択
159.憩いの場の中心
160.
183.【2021/06/20時点クリア@これ以上クエスト現れない】
・2人で恋庭ホウレンソウを50個収穫しよう
・2人で恋庭エリンギを50個収穫しよう
・2人で恋庭リンゴを50個収穫しよう
・2人で恋庭ニンジンを50個収穫しよう
・累計メッセージ回数5回を達成しよう
・2人で恋庭ブドウ80個収穫しよう
・2人で恋庭シメジを80個収穫しよう
・2人で恋庭キャベツを80個収穫しよう
・2人で恋庭リンゴを80個収穫しよう
・海で採れることもあるエリンギを5個収穫しよう エギンギ
・2人で作物を1000個収穫しよう
。。。
・
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 91 | 10561 | 116.1 | 31 |
01 | 36 | 3998 | 111.1 | 62.5 |
02 | 23 | 2901 | 126.1 | 59 |
03 | 32 | 6545 | 204.5 | 52 |
04 | 11 | 1169 | 106.3 | 68 |
05 | 12 | 3279 | 273.3 | 142 |
06 | 31 | 4433 | 143.0 | 80 |
07 | 45 | 4511 | 100.2 | 44 |
08 | 77 | 5780 | 75.1 | 34 |
09 | 76 | 7638 | 100.5 | 32 |
10 | 63 | 5452 | 86.5 | 44 |
11 | 80 | 6501 | 81.3 | 46.5 |
12 | 67 | 8815 | 131.6 | 60 |
13 | 82 | 10058 | 122.7 | 64 |
14 | 96 | 7903 | 82.3 | 40 |
15 | 134 | 13285 | 99.1 | 36.5 |
16 | 161 | 15702 | 97.5 | 50 |
17 | 163 | 22112 | 135.7 | 48 |
18 | 165 | 18951 | 114.9 | 33 |
19 | 154 | 11942 | 77.5 | 34 |
20 | 110 | 12677 | 115.2 | 43 |
21 | 152 | 15196 | 100.0 | 30.5 |
22 | 134 | 14340 | 107.0 | 49 |
23 | 134 | 16909 | 126.2 | 48.5 |
1日 | 2129 | 230658 | 108.3 | 42 |
ラウンドアバウト(8), NKODICE(5), 木馬(3), キシリトール(3), 鋸(3), ライノウイルス(3), プルダウン(3), リスクマネジメント(4), デルタ(5), P6(4), 前週(4), ひろゆき(13), ラーメン屋(11), パスタ(13), コンサル(7), 外資(7), エヴァ(25), セックスレス(5), 性交(7), 打た(10), 美(5), 庵野(8), 接種(18), 打っ(17), 著作権(7), ワクチン(50), 副作用(7), 消す(9), メンヘラ(16), 五輪(13), 孤独(10), ラーメン(9), 完成(9), 動か(10)
■新エヴァは本当にあれでよかったのか /20210612123520(21), ■出産後にセックスレスになるという意味がよくわかった /20210612121914(21), ■逆にバトルメインのSNS作って欲しい /20210611225555(14), ■お前らはてなブックマーカーの一生をまとめてみたぞ /20210611235411(14), ■口だけで何も動かないワナビーの友人が50歳になった /20210612182716(12), ■ /20210612081221(12), ■何でお前らカフェイン錠剤のこと教えてくれなかったの? /20210611105750(11), ■ニュージーランドのラウンドアバウトが渋滞生成機でしかない /20210606090832(10), ■SNSが主題のアニメ /20210612194433(10), ■ポカリスエット広告漫画のハラスメントが酷い /20210611031445(8), ■ /20210612185739(7), ■2〜3ヶ月おきの挿入を痛くしない方法、あれば教えてほしい /20210612195602(7), ■頭の悪いブコメは無理 /20210611131033(7), ■本当結婚に惑わされる人生バカバカしい。 /20210612031207(7), ■anond:20210606090832 /20210612003755(6), ■成人男性がロディマックスを買った感想 /20210609055113(6), ■PS5が手に入らないアナタにオススメ『Xbox series S』 /20210611205846(6), ■他人を攻撃するエネルギーってどこから出てくるの? /20210612194801(6), ■今更なんだけどシンエヴァの嫌さが伝わらなくて悲しい /20210612135700(6), ■ピクシブから小説を消した話 /20210612215144(5), ■よく考えたら職場のチェアってクッソ汚くね? /20210611182912(5), ■ /20210611204042(5), ■水出し茶の作り方 /20210612103117(5), ■講義終了時の小テストを提出できない /20210612161121(5), ■ /20210612170031(5), ■弱者男性の今日の出来事 /20210612182052(5)
朝は日課のリングフィット終わらせた後ママチャリで業務スーパー行って1週間分の食料の買い出し。
白菜が先月の倍以上とゴリクソ値上がりしててケチだから買えなかった。
卵の価格もそろそろ元に戻って欲しい…
昼からは歩きでダイソーで絨毯の滑り止め、箸とかスプーン入れる用の壁に引っ掛けるホルダー、無印みたいなオシャレ小鉢、電球、エコバッグを買った。
あと結婚式行く用の黒い靴下買うの忘れてた。黒スーツに今持ってるシンプルなグレイ靴下なら別にそんなにおかしくないよね?
昔買った奴は外からは中が見えにくくて中からは外が見えるっていう奴だったけど今日買ったのは中からも外からも見えにくい印象。返品するほどじゃないが正直微妙かも。
もう一個レースカーテンがない窓があるからもうちょっと良い奴買ってそっちと交換するかな。
ニトリ公式サイトのレビューはほどほどで満足する人の意見が目立って参考にしにくいかも。
んでまたその足で無地Tシャツ目当てでセール中の無印とユニクロ行ったけど通常時ワークマンの方が安そうだったから結局なんも買わんかった。
今日行った無印は大型店舗だから書籍コーナーがあったんだが知らん外人写真家の写真集とか大人向け絵本とか知らん奴が書いた詩集とかいかにも感じがしてなんか鼻につくんだよなぁって思った。
ワークマン行く予定だったけど一回家に帰ってカーテンのセットアップとかしてたら思ったより疲れたから明日行くことにする。
今日のご飯はシンプルソース焼きそば、白和え、もやしとわかめの中華風スープ、レタスのサラダの予定。大量の冷凍鶏もも買った関係で鶏メニュー続いたけど久しぶりの豚肉メニュー。
あと積みニー口座の手続き終わったから今日くらいから実際に投資商品の購入手続きをしてみよう。
20年運用前提なら性格的に米国株より全世界株の方がいいかなぁって思ってる。
話し相手はお母さんしかいないからこの前父親が釣果で持ってきたアジを塩焼きにして食べてそれが結構美味しかったことを報告する。
恐ろしいか?
【今日の出来事】
・チーム戦報酬は「あげません!」→チーム戦部屋12時間越えの長期メンテ突入
・サイレント修正はありまぁす!マエストロ二回発動!→運営「不具合でした😅」
・あと2日で20才の男子、190連まで回し昇格報酬の1500石で天井到達だったが、バグで報酬没収され190🍀取得(課金制限により追い課金不可能だった模様)
・全員チームランク降級!スレ民皆初心者🔰スレ逝き!降級報酬付与!
・メンテは二度刺す、↑の直後にプレゼントボックスもメンテで閉鎖!報酬は絶対に「あげません!」→「あげます!本来得られる予定だった報酬の差分をお渡しするので許して!」
・タウラス杯へエントリーすると進行不可能になるバグ発生!対応策はリタイア!→修正しました(30石+減少分の出走回数=お詫び)
・マックイーン等の宝塚(クラシック)にて対戦相手のステータスが想定より高い不具合が発覚!(リリース時から報告あり)→修正完了!(タフネス30×2=お詫び)
・早朝5時頃より閉鎖されていたチーム競技場メンテ続報!(18:43)→メンテ続行中です!進捗は5/18 12:00に発表します!
どうやらストレスだったらしい。
※あくまで今の自分がこれで解決したのであって、病気の可能性もあるから参考までに
いまからじゃ間に合わない。
仕事を早々に中断して、外出する事にした。
食料品の買出しが目的だったけど、体の末端が冷たくなってたのでまず風呂屋に行った。
「太陽光って気持ちいな…こんなに日を浴びたの何時位だろう」ってちょっと肩の力が抜けた気がした。
太陽が反射して移るお湯の波紋にすら「何て綺麗なんだ…」と感動してしまった
少し気が楽になったので買い物を済ませる。
周りの事に興味を持てる事に楽しくなった。
何でもない事でもこんなに感動できるんだな…ってふと考えさせられた今日の出来事
「あの、お話を聞かせて頂けませんか」と断られても無視されても声を掛け続ける彼女。
その場には彼女以外にも新聞社やらTV局やらの人たちが居て、皆情報を得ようと片っ端から声をかけていたのだが、スーツ姿の集団は誰一人立ち止まる様子もない。
自分も上司である調査役と共に浜松町の駅まで歩き、改札を抜けた所で「もう1社別のところに顔出して帰るから」と言われ上司と別れた。
とりあえず帰社して今日の報告書を作成しようと思ったのだが、先ほどの彼女のことが何故か気になって仕方がない。
少し時間が経っているしもう居なくなっているかもしれないな…と思いながら先ほどの場所に戻ると彼女はベンチに腰掛け空を見上げていた。
「少しだけならお話を聞かせてあげてもいいですよ」と声を掛けると、彼女は「いいんですか!?お願いします」と頭を下げてきた。
話の発端はそこから更に2年前の5月に遡る。自社取引先である某企業の決算がどうも怪しいらしいという新聞報道が出た。
(以下、企業名は初芝(仮名)と表記します。私が千葉ロッテファンなだけで、ネーミングに一切他意はありません)
当初はまぁちょっとした決算処理の誤りなのかと思っていたが、その後決算公表が2ヶ月程度遅延するという自体になり、そこそこに炎上した。
ただ大幅な下方修正に至ったもののとりあえずは鎮火した…と思われていた。
その後は選択と集中という名のもとに売却出来る事業を次から次へと手放し、事業体制の再構築に着手。
決算は事業会社としては過去最大となる数千億円単位の赤字を計上したが、ここから再生目指して再スタートをきる…はずであった。
取引先への年末の挨拶回りも終え、さあ仕事納めだなと思っていた12月末にとある経済新聞が恐ろしい爆弾をぶっこんできた。
そして報道の都度減損額は膨れ上がり、1000億超?⇒3000億超?⇒5000億超?⇒7000億超?と倍々ゲームの様相。
これまで初芝の管理は支店マターであったが、さすがにこれは面倒を見切れないということとなり本部の債権管理チームへ移管されることとなった。
絶賛大炎上中のプロジェクトに急遽担当として放り込まれることとなった私は「なぜ自分が火中のクリを…」と嘆きながら作業にとりかかった。
年明け以降私は初芝とのコンタクトをこまめに取ると共に、不定期に開催されるバンクミーティングにも担当として出席した。
ミーティング開催日ともなると、浜松町駅からスーツ姿の慇懃無礼な人たちがわらわらと本社ビル目指して歩みを進める。
私もその中に混ざりエントランスで受付を済ませると、一番端に臨時に用意されたミーティング参加者専用のエレベーターへと乗り込んだ。
さすが天下の初芝製エレベーターだけあってスピードが異常に速く、1階から会議室のある39階まで30秒ほどで到着。
参加者は約200名ほどで、株主総会ばりに最前列を主力3行(メガバンク2行+信託1行)の一同が固めている。
そして議事が進むとこれまた駄目な会社の株主総会ばりに初芝側に対する厳しい指摘が飛び交い続けた。
当初1時間の予定であったが、質疑応答が終わることなく続いたため2時間近くたってようやく会合は終了。
その間ひたすら報告書用の議事録を取り続けた私はくたくたになった状態でビルから出ると新聞記者と思しき人たち達が纏わりついてきた。
本社ビルの前で立ち話をするわけにもいかないので、近くの喫茶店に入り名刺交換をした。
「他社の人たちは大学の同級生が銀行に居るとかでそのツテで取材してるみたいなんですけど、私は地方の国立なのでそんなツテもなくて…」と頼み込まれては断ることも出来ず、私は本日のミーティングでのやりとりを一通り説明した。
「今後も引き続き情報交換お願いしますね」と言われ携帯番号とアドレスを交換した私は報告書作成のため自社へと戻った。
帰りの電車の中ではミーティングが終わったときの疲労感はどこかへ消え去ってしまい、何かデートを終えたあとのような気分になっていた。
その後も初芝の炎上は留まるところを知らず、東証の45日ルールを無視し二度に渡って決算短信の公表を延期した際のミーティングは地獄と化した。
「米子会社の減損はいくらなんですか」「2/14には公表します」
「2/14になりましたよ」「減損額は確定したけど監査法人がOKしないので決算短信は1ヶ月後になります」
「3/14になりましたよ」「決算に不正な圧力がかけられた可能性があるのでやっぱり公表出来ません」
などという茶番を繰り返した挙げ句のミーティングなので参加行のストレスゲージは完全に振り切れている状態。
特に初芝の場合は取引銀行が100行近くあり、直接やりとり出来る主力行とシンジケートローンのみの取引で初芝と直接コンタクト出来ない下位行との情報格差があまりに大きい点もストレスを増大させる理由となっていた。
「現時点では決算を公表出来ておりませんが、融資取引については引き続きの延長をお願いします」と頭を下げる初芝経営陣。
「あのさあ、こっちは今日このためだけに飛行機乗って九州から来たんだよ、何の説明にもなってないでしょうが!」
「何の判断材料も無しに延長しろって言われてもどう判断したらいいんですか、材料を下さいよ材料を!」
「銀行はどこも今月末が決算月なんですよ、御社の債務者区分どうしたらいいんですか、引当金をどうやって計算したらいいんですか。御社とちがってうちはちゃんと期限通りに決算しなきゃいけないんですよ!」
質疑応答開始から1時間経過したところで、初芝の司会担当が「1時間経過しましたので、時間の都合で質問を打ち切らせて頂きます」と言った瞬間、場は更に紛糾した。
「何考えてんだよ、ここお前の会社の会議室だろ、なんで時間の都合があるんだよ。この場以上に重要な会合あんの?」
「みんな期末で忙しい中わざわざ足運んでるんだ。ちゃんと全部質問に答えろ」「本気で銀行団の同意取り付ける気がある?失礼にもほどがあるわ!」
など怒号があちこちから飛び交い、質疑応答は時間無制限で行われることとなり、最後の質問が終わったときには開始から3時間ほどが経過していた。
ミーティング終了後、携帯を見ると彼女から「終わり次第連絡ください」とメールが来ていた。
私は彼女とお店に入り今日の出来事を面白おかしく伝えた。仕事的には一番辛かったが、個人的には一番楽しい時期でもあった。
その後初芝は保有する不動産と有価証券を全て銀行に担保として差入する一方で、保有するメモリ事業のファンドへの売却交渉を進めた。
米国子会社がチャプター11を申請したり、監査法人の意見不表明のままの決算を公表したりとなんやかんやありながらも、メモリ子会社の売却は完了し初芝はなんとか銀行借入を返済することが出来た。
当社も数十億円ほどあった初芝向け融資を無事に全額回収することができ、私もようやく重い荷を下ろすことが出来た。
いつもは取材だからといって彼女に奢ってもらっていたが、今回はお祝いもかねて私が彼女にディナーを奢ろう、そう思い彼女へメールを送った。
待ち合わせの時間に10分ほど遅れて彼女は喫茶店にやってきた。
「すいません、別の取材が入っちゃって。今日はまた何か新しいネタがあるんですか」
「いや、そういうのはないんだけど。うちの債権が無事回収出来たんでお祝いも兼ねてこの後夕飯でもどうかなと思って」
「あ、そうなんですか。でもごめんなさい、今日夜はまた別の件で打ち合わせがあるんで。本当にごめんなさい」
彼女は注文したカフェオレを飲み干すとこれまで本当にありがとうございましたと頭を下げ、そそくさと店を出て行ってしまった。
最初から自分の独り相撲だったわけか…。途方に暮れた私は駅までの道をとぼとぼと歩き浜松町で山手線に乗った。
電車の中で外を眺めながらこれまでの彼女との会話をずっと思い出していた。もう彼女とあんな風に楽しく話すことは二度とない。
「次は鶯谷~鶯谷~」 気が付くと電車は本来降りるべき駅をとっくに通り過ぎてしまっていた。私はあわてて電車を降りた。
どうせ帰宅したところで何もやる気にならない。仕方なく私は駅前に立ち並ぶラブホテルに入り、デリヘルで気晴らしをしていくことにした。
30分ほど待つと彼女ほどではないものの、若くてかわいい子がやってきたので少しだけ気が紛れた。
部屋の照明を暗くし、彼女の顔を脳裏に思い浮かべた状態で舐めてもらったこともあってあっという間に私は果ててしまった。
「ちょっと、イクならイクって言ってよ」と少し咽ながら怒る女の子。
私は笑いながらこう答えた。「出すよ出すよって言いながら一向に出さないお客さんよりはマシでしょう」
5歳になる娘はここ1か月、手紙を書くことに没頭している。食事とyoutubeを見る以外はすべて手紙をしたためることに時間を費やしている。
手紙の送り先は幼稚園のクラスメイト、先生、同じマンションの友達、習い事の友達や先生、祖父母、祖父母の飼っている猫、最近は炭次郎やねずこにも書いている。
最初は折り紙の裏に書いていたが、それがA4コピー紙になり、今は100均で見つけたお気に入りの便箋に書いている。
幼稚園の運動会でもらった鉛筆を使って今日の出来事や空想の世界、相手への思いなどを幼い文体でつづっている。
字や内容は年相応のものだが彼女は文字というコミュニケーションツールを使って自分の考えや気持ちを表現するのが大好きなんだろう。
彼女は言葉をしゃべるのが人より遅かったし、今でも苦手だ。口頭で私と話すときの彼女の姿は英語で会議をしているときの私を連想させる。
その彼女が見つけた気持ちのいいコミュニケーションツールが手紙だ。自分の想いや考えを自分のペースで考え表現する。
手紙というツールを使うまでは彼女はヒトに自分の気持ちを伝え、共感してもらえることの喜びを十分に感じられなかったのかもしれない。本当に親として申し訳ない。
だが彼女は得たのだ。自分なりの表現方法を。親としてはこの技能を伸ばして将来は、なんて考えていない。別に将来のことなんてどうだっていい。
いまこの瞬間彼女が考えていることを書きたいことを書いてほしい。そう思いながら私は彼女が書き損じた紙をきれいに伸ばして日付を入れスキャンする。
Clubhouseを使いたい。
Clubhouseの招待枠は2名まで。
だけど私にはClubhouseに招待してくれる友達も知り合いもいない。
今の私が誰かの2番以内に入ることはない。
5年前の自分だったら、まだチャンスはあったかもしれない。けど、今となっては分からない。
この5年の間に結婚して、知らない街に住むようになり、
物理的に離れてしまった友人が次々に母になる間、私は不妊治療に明け暮れ、
一人、また一人と、心理的にも離れていき、次第に連絡は途切れがちになり、
コロナ禍でますます誰にも会わなくなり、日常での話し相手は夫だけになってしまった。
(ちなみに子供はできていない。原因が男性不妊なのであまり相談することもできなかった。
自分に原因があればまた違ったかもしれないけど、これも今となっては分からない。)
Clubhouseを使いたい。
友達との連絡が激減した私は、次第にエンタメに支えられるようになった。
涙が止まらない夜の寝室でも、絶望しそうな朝のリビングでも、彼らの発信するものに、この数年何度も助けられた。
そんな彼らが先週から次々にClubhouseで発信を始めた。
Clubhouseの招待枠は2名まで。
だけど私にはClubhouseに招待してくれる友達も知り合いもいない。
Clubhouseを今すぐ使いたい。
誰かのおしゃべりを聞きたい。
広まって間もない、まだ慣れていないClubhouseでしか聞けない会話を聞きたい。
いつか私がClubhouseを使えるようになる頃には、もうみーんな飽きて治安の良くないClubhouseになっているかもしれない。
その前に今のClubhouseの空気を肌で感じてみたい。
Clubhouseを使いたい。
私がClubhouseに招待されていないことは、この5年間の私の生き方の集大成のように感じる。
一方的に劣等感を感じて友達にそっけない態度をとってしまったり、人付き合いを面倒臭がったり、
「子供はまだ?」って聞かれたくないばかりに、人の目を避けるようにコソコソ地元に帰ったり。
そういう部分があっての、Clubhouseに招待されない私なのだろう。
Clubhouseを使いたい?
風は冷たく、ホカホカの肉まんはおいしい。
夕方に長風呂すると得した気持ちになるし、タオルから漂う柔軟剤は良い香り。
別にClubhouseがなくったって、昨日までと同じく日常生活は変わらない。
それでもClubhouseを使いたい。
昔みたいに誰かと気軽におしゃべりしたい。
今日の出来事を共有したい。やってみたいことを聞いてほしい。くだらないことで笑い合いたい。
自分はどう感じ、どう行動するだろうか?
***
私は学生の頃は弱く、恋において良い思い出はあまりなかった。初恋の時は、自分の好きな人に先に友達が告白して付き合いはじめ、私は自分の気持ちを整理できず、ダメ元で彼氏のいる女の子に告白し、当然のように振られ、友達も失った。ただただ苦い思い出だった。
それから月日は流れ、私も彼女を作ったり別れたりし、そのうち本当に愛し合える人ができ、一度は結婚もしたが、いろいろとあって別れてしまった。
離婚してからしばらくたって、自分の環境が変わった事もあり、色恋でも様々な経験を重ねた。一言で言えば、金持ちになってモテるようになったのである。モデル、グラビアアイドル、声優、AV女優など、多くの女性と遊ぶようになった。
それらの経験から私はある考えに至った。金に群がる女性は数いれど、かつて結婚したほど愛し合える女性は中々見つからない。だが今は、多くの女性に会い、見つけるまでの機会には恵まれている。そこで私は「10年後に結婚する」と目標を定めた。昔のように色恋で尻込みするほど若くない。そして今は仕事が自分の中心だ。色恋よりもすべき事がある。だから期限を定めて経験を積むと心に決めたのだ。
その期間をまだ半分を残している中で、今日の出来事が起こった。
遡ること1年ほど前、仲良くなった女性がいた。年は5つ下だが、遠慮なく私に絡んでくる子で、気兼ねなく話せる友達という感じだった。良く飲みにも遊びにも行くし、きっと「幼なじみの女の子」がいたらこんな感じなんだろうな、という女性で、私もとても居心地が良かった。私も彼女も、本当に気兼ねなく何でも話した。互いに最近ワンナイトで遊んだ話なんかも、楽しく酒飲んで笑いながら話していた。
この時の気持ちは「ザワついた」というのが最も適切な表現だと思う。悲しいとも悔しいとも後悔とも言えない、何ともまとまらない感情。その瞬間に、自分は思いの外惚れていたんだなと気付かされた。今までに会って遊んだ女性が同様にどこかの誰かとくっついても感じなかったザワつきがあったのだ。
とはいえ、数日でその気持ちも一旦の整理がついた。さすが経験を積んだ私である。成長したな俺!今はいくらでも彼女選べる!昔とは違うのだ!と歓喜すらした。・・・が、程なくして、また普通に友達として、その女性と二人で会う機会が訪れることになり、心がザワつかせられたのである。
この機会に決着をつけたい。そう思った。
もうこんなザワつきに惑わされたくなかった。次に進むには精算をしなければいけない。だが今は昔とは違う。もう無邪気に告白して玉砕する様な俺ではないんだ。少々強引でも強く押せばセックスするくらい今ならできるさ。一回ヤればもう満足して、次に進めるに違いない---!
そこまで考え、今日に臨んだのだが、ふと思い留まったのだ。結局は昔と同じ、自己満足のための行動と変わらない、また同じく自分勝手に吐き出すことで、自己完結させようとしている自分のままなら、進歩していないのだと。
どこで気づいたのかはよく覚えていない。ただなんとなく、そうしなければ、今日見て楽しんだ映画の思い出も汚れそうだな、という気持ちはあった。
そうして私は、彼女にこの日記に書いてきた内容と同じ話をしていた。
感情を吐いてぶつけるのではなく、語った。
そして、得難い友人であることは変わりないこと。
そういった話をしたあと彼女は、少し驚いたあと、とても喜び、「ちょっとだけ遅かったな!」と言って笑った。
それを聞いた私も「早く言えば良かったと、改めて後悔した!」と返し、そしてまた二人で笑った。
***
この物語を人はどう思うだろうか。様々な受け止め方があると思うが、少なくとも私は今日、自分自身を乗り越えられたのだと感じている。新しい答えを見つけられたのだと。
けど、今までとは違うのは、互いの思いを知って笑い合った上での友達となった。今後も友情が続くとしても、また別の展開があるにしても、この物語は終わらず前に進んだのだ。
事務員さん「無能さん、夏休みまだとってないですよね?いつとるのかわかったら教えてくださいねー😊」
無能「夏休みというのは怠け者がとるものです。私は一生懸命働きたいので夏休みはとりません!」
事務員さん「真面目に働かれるのはいいんですけど、決まりなのでお願いします…😅」
この無能、いつも自覚なしに場を混乱させたり無駄な仕事増やしたりするのではっきり言って存在自体が迷惑なんだよな。在宅勤務してくれって言っても意地でも出社してくる(以前、微熱があったのに出社してゲホゲホ咳をして菌を撒き散らした前科あり)し、リモート会議も絶対やらなくて何としてでも対面で会議しようとするしで害悪しかない。
クビにしろって反応がありそうなのであらかじめ書いておくと簡単にはクビにできない職種なのでそれは難しい。パワハラ常習者なので裁判すればなんとか…くらい。
同棲または結婚をしている人はパートナーとどううまく生活しているのかが気になる。
去年は約60万組が結婚しているが、どうやってうまくやっているのか生の声を聞きたい。まじで。
付き合い始めの蜜月期は相手の嫌な部分なんて見えるわけもなく、かりに見えたとしてもなんでも許せてしまう。
しかし同棲するとなると一緒に住み始めて初めて分かったことや嫌な部分がボロボロと見えてくるだろう。
価値観の異なる二人が一緒に住むのだからそれは当たり前っちゃあ当たり前なのだ。
そこで、もし主張がぶつかり合ってバトルになったら世の人たちはどう解決しているのだろうか。
理想はお互い本音で話し合い、譲れない部分を抽出したうえで折衷案を考えることだろう。
しかしこれがまじで難しい。
何が難しいって、
まず一つ目!本音で話すということがまじで難しい。将来一緒になるにあたって本音で話し合う機会ってのは必ず必要だろう。しかし本音を話そうとする裏側には、もしかしてこれただの俺のわがままなんじゃ。。とかいつも○○してくれてるからこんなこと俺が言えたもんじゃ無い。と良心というか謙虚さが邪魔をしてくる。これを言ったことにより大戦争が勃発したら、、、と考えてしまい本当の言いたいことは言えない。
今日の出来事を例として出すと、洗濯物を干すのを手伝ってほしいと言われた。狭いバルコニーで二人で干すのだ。相手が休みの時は俺一人でやってるのになあと思いつつも手伝う。
すると、ちゃんとシワ伸ばして、はたいて、ホコリとって、、、、うるっせええええじゃあ自分でやれよ!これほとんどあんたの洗濯物だろうが!文句言うなら自分でやれや!!
と恥ずかしいことに25にもなって感情を露わに怒ってしまったのだ。
なんでも一緒にやろうとするからやり方に違いがあると指摘してケンカに発展するのだから、一つの家事は一人がやることにしよう。ご飯作るのも一人で。洗濯も干すのは一人で。手伝わないで一人でやろう。と提案した。
すると相手は不備があったら、それを黙ってやり直すのだ。確かにその服は彼女の服だし、何をするも自由だ、俺だってちゃんとしわを伸ばして干してるつもりだ、それにも関わらずやり直す行為ば見てて気分のいい物ではない。たしかに自分が提案したことだし、彼女も口には出してこないのだが、このすごくイライラしてしまうのはわかってくれるだろうか。ただのわがままかもしれないけど。。
もうお互い自分の洗濯物は自分でやろう、洗って干して畳むまで全部自分でやろう、そうすれば問題無いと、と言った。
すると共用で使っているタオルとか布巾とかは誰がするの?と言われ、確かにいいうああああ!!と思ったと同時にもう考えるのが面倒臭くなってしまったのだ。
もう面倒くさい解決に持っていくために多大な労力使いたくない実家の犬とニャンニャンしてええええ
分かってくれるだろうか。
仕事も手につかない。
通常時なら2,3日あれば終わりそうな仕事なのに、1週間位かかってる。
仕事が思うように手につかないから気晴らしに散髪をしに遠出した。
本屋で色々本を読み漁った。
でも、次第に心が沈んでいった。
いざ、散髪になるとより心が沈んだ。
店内のBGMも耳障りだった。
目を瞑っていると「生きる意味があるのか?」「死んだ方が楽になるんじゃないか?」と頭の中をぐるぐる回った。
禁断症状に近い。
帰りの車でも沈んだ状態が続いた。
目に映る町の光景も目障りだった。
ハンドルを切れば一瞬で人生が終わるんじゃないか?って何度も嫌な思いが頭をよぎった。
腹が張って夕食もあまり食べられなかった。
そして今吐き出したくてここで今日の出来事を書いている。
何か日に日にざらざらとした気持ちになっていく。
澱んでいく。
ちょうど期末テストが終わり、友人に漫画も、ゲームも、フィギュアもあるで!!と聞いて、テスト帰りに一人でBOOKOFFがある駅で一人で降りて、足を踏み入れた。
興奮して少年漫画コーナーに行くと、兄の友人がいた。
そんなに仲良くもないが、いつも漫画の話をたくさんして来るので、苦手な人だった。
私が行きたいのは、少女漫画コーナー!
たくさん立ち寄みすると、他にもないかな〜と別のコーナーに行こうとすると、男子のクラスメイトがいた。
地味で、アニメが好きで、いい人そうな、喋ったことのない男子だ。
ペコリと会釈だけすると、向こうも返してくれた。
私は少女漫画の隣に、男の人同士がイチャイチャしてる表紙を見つけた。
友人が好きなBLというやつだ…と思い、興味本位で読んでみた。
えっ。エロ…。
でも私はすっかりそのエロに釘付けになってしまい、下半身がもぞもぞする感覚を覚えた。
漫画に夢中だった私は気にせずに、全部読み終えた。本棚に直すと、男の人がさっと私の後ろから歩いていった。
え…。
よく考えたら、お尻のあたりに変な感覚があったのだ。気づくべきだった。
痴漢かもしれないと怖くなって、他のコーナーに走った。
兄の友人がいて、CLAMPのXを読んでいたので、どんな話なのか聞くと、30分ほど話された。
しかしうざさが戻って来た頃、離れようとすると、
あっ、増田さん…!良かったら、どうぞ!と言って、クラスメイトの男子が10%割引券を渡してくれた。
癒やされて、笑顔で受け取った。
でも怖かったので、浦沢直樹のMONSTERだけ買ってすぐ家に帰った。
などとおかしな自己紹介になってしまったのには理由がありまして。
というのも、わたしは人生を振り返った時、そのうちの半分は「自らがおかれた環境下で生きることにいっぱいいっぱいだった動物」だったというのを最近になって自覚したタイプの生き物だったからです。
この気付きから過去の記憶のフラッシュバックが止まらなくなり日常生活が滞ってしまった為、こうして書き出すことにしました。ネットの海に流して供養することが目的の記事になります。
友人や知り合いに吐き出せるような話ではないし、読んでいて気分が良くなるものでは決してないのと、あくまで「わたし」の為のごくごく個人的な文章であることを理解された上で読み進めてください。
また、精神的なネグレクトを受けたと感じた側からのお気持ちなどがあるので、そこら辺を見て落ち込みそう/気分を害しそうな人は見ない方がいいと思います。
書こうとしたはいいもののどこから話せばいいのかな……そうだ、きっかけですね!
これを思い返すことになったきっかけは兄を相手に家族の話をしたことだと思います。
わたしは兄と二人兄弟で、小さなころから同じ家で過ごしました。兄もわたしも所謂オタクを趣味にしていて、いつも何かしら共通の話題があり、この日もひょんなことから幼いころに感じていた家族についての話になりました。
この書き方だとあまりそういう風には見えないと思うのですが、兄とわたしが話すとき父についてのシリアスな会話はタブーのようなものでした(少なくともわたしはそう感じていました)。なのでこのときわたしは、もう2人で擦り合わせをする機会はこの先訪れないかもしれないと思い、勇気を出してシリアスな話を切り出しました。
真っ暗な井戸の底のほうまで下ろしたと重い桶を、慎重に引き上げていくような心地でした。
家族を構成するメンバーは祖母、父、母、兄、わたしの5人。祖父もいましたがわたしが幼いころに亡くなった為、「わたしの家族」と聞いてまず頭に浮かぶのはこの面子です。
兄と話していて思い出したのは毎晩の食卓のこと。始まりはいつも概ね穏やかな食事でしたが、時間が進むにつれわたしの緊張感は高まりました。
それはなぜか?
答えは「父と祖母の怒鳴りあいがいつ始まるかわからないから」です。
間に母が入り両者を宥めるところまでが1セットの物騒なコミュニケーションは、晩ご飯の時間中にどんなきっかけで始まるか、どのくらい続くか、何回起きるかなどわからない尽くしのハリケーンみたいな現象でした。
簡単な喜怒哀楽にうっすらとした自我をふりかけただけの「小さなわたし」にとって、父と祖母が行う激しい親子のコミュニケーションは「こわいこと」として分類されたんだと思います。それがほぼ毎日続くうち「一日の終わりに起こるうんざりすること」にもなったのは自然な流れだったんじゃないかな。繰り返し体験するうちにその特殊なコミュニケーションに巻き込まれるのも、火種になるのも嫌で、食卓の上で誰かに会話を振られても可もなく不可もない答えを返していたし、誰かの琴線にふれてしまわないよう、割とつねに気を張っていました。
自分の食事が終わるとすぐに「ごちそうさま」と言って食器を下げて、兄と一緒に別の部屋へ退散しました。まあ古い家だったので別の部屋へ逃げても怒鳴り声が聞こえてくるわけですけれども。
なぜにこにこと笑っている父や祖母が、一瞬で鬼の形相になってしまうのか。
「それはそういったコミュニケーションの形なんだよ。二人はちゃんと仲が良いから大丈夫、心配いらないよ。」
などとハグしてもらったり、教えてもらうきっかけもないまま体験する毎夜の嵐は、わたしの心を大変疲れさせたのではないでしょうか。(ないでしょうかってなんだよって自分でも思うんですが……そのころにあったであろう学校行事や友人とのこまかい記憶などがうすぼんやりとしか残っていない為「ないでしょうか」としか言いようがない……)
また怒鳴りあいのコミュニケーションは祖母と父の間だけではなく、父と母の間でも行われていました。父母の特殊コミュニケーションの日程は決まって土曜日曜祝日開催。つまり顔を合わせて長く話すようなことがあると、口論としてヒートアップしていったわけです。
小学校から帰ったら夜ご飯と共に家族が口論。土日祝日は両親の口論がランダム勃発、のちに夜ご飯でタイフーン上陸。
以後、このうんざりするようなタイムスケジュールはわたしが高校を卒業してから少しするまで延々、ずっと毎日、十数年続いていきます。
またここまで読んでうっすらとお気づきの方もいるかと思いますが、これはコミュニケーション値が大変低い家族の中でなるべくしてなり、起こるべくして起きた地獄でしかない日々の思い出を吐き出す記事でもあります。この先も気をつけてください。
そうなんですこの家族、全員が全員ともコミュニケーション数値がおそろしいほど低かった。
ここでいうコミュニケーション値が低いというのは「人との関わり方が上手くない」ということで、人に頼る方法での問題解決能力が著しく低いことを指します。
別の言い方をすると「感情を消化させることが不得意」であったり「困ったことは大体自分一人で解決しようとすること」にあたるのですが。なんとこの家族の祖母、父、母の3人が3人とも「本当に困った時は家族に相談せず自分一人で決断するタイプの人間」だったのです。
少なくとも小さい子供の前で困ったときに「困ったな~」と息抜きにでも呟くような人間がいませんでした。口下手なので子供の前でふざけることとか本当になーんにもしないの。かっこいい大人の背中を見て育てってか?え?口から言語を扱ってから言え!バーカバーカ!
失礼、話が逸れました。
それで、そんな大人の姿を見て育った「わたし」という子供はどうなったのか?
「家庭内で困ったことがあっても家族に相談してはいけないんだ」とすっかり思い込んでしまいました。
するとどうでしょう。自分が困ったときにどうしたらいいのかわからなくなり、解決の糸口がガチでわからず、何かあると問題には触れず解決を先送りにし、心に不安とわだかまりを抱えたまま癒しを時間に任せて過ごしていくことばかりを覚えていったのでした。
~おしまい~
……いやもちろんおしまいなんてことはなく、「わたし」の人生はそこで終わらず続いていったので、普通に人との接し方がよくわからない人型の喋る動物が大きくなっていっただけなんですが。(なんですかこれ、言葉にするとめちゃくちゃ怖いな……)
途中でなんとかならなかったのか?という問いには「残念ながら……」という回答しか差し上げられないんです。本当に。残念ながら。
そもそもなぜなんとかならなかったのか。
それは「わたしの自我が形成される期間中、親への信頼なくなったこと」が多分大きく関係しています。
わたしの両親は共働きで、週休2日の週5勤務。母は帰宅したら少し休憩をしてご飯作りを始め、父は帰ってきたら風呂に入ってご飯の前の晩酌をする。まさにひと昔の夫婦って感じでした。
これだけ書いたら「なんだ、普通の家族じゃん」って感じなんですが。ここに「夫婦はどちらも自分一人の時間がないとしんじゃうタイプの人間で、作業や趣味や息抜きも一人で没頭したいタイプ」、「なお2人は仕事でクタクタに疲れたコミュ障」という特性が加わると、どうなると思いますか?
結果をお伝えすると、2人の隙を見ては今日の出来事や楽しかったこと、悩み事などを話そうとしていた幼いわたしが、見えないシールドにはじき返されて転ぶばかりになりました。あと癇癪持ちの酔っ払い相手(酔った時に話したことは覚えていないタイプ)にする真剣な悩み相談ほど、面倒で参考にならないものはないですよね…。(遠い目)
また、このインターバルにも思える時間を逃すともうだめです。チャンスはありません。最初の方に書いた、いつ雷が落ちるかな?ドキドキ☆晩ご飯タイム()になってしまう為、まともにお話しできるような時間はおしまいです。解散!
そして「何よりもただただ話を聞いてほしかったわたし」はこのころの経験から、そういった方面での親への信頼をじわじわと減らしていきました。もともとの内向的な性格と、両親からいつ発せられるかわからない大きな声への苦手意識ゆえに、その不満を爆発させるような機会もなかった為だと思われます。我が子からのそういった信頼値がマイナスに傾いているなんて事実、両親は知らずに生きていることでしょう。わたしも今更そのころのことを知らせて、改めて地獄を見る気はまったく以てありません。
ちなみに、わたしは小さなころから「手のかからない」と評されてきたタイプなのですが、実情は「親への信頼度の低さゆえに何も話さなくなった子供」になります。
忘れられない話なのでついでにここに書きますが、高校性のころ三者面談で割と信頼していた担任が
「おたくのお子さんのように子供を育てるにはどうしたらいいですか?」
と父を持ち上げたとき
「いやあ、放っておいただけですよ。」
と照れ臭そうに答えた映像がいまだ焼き付いて離れないんですね。「心の底からやめたほうがいい。」と思ったけど、そのときにはもう心の開き方がよくわからない動物になっていたので(あと不意打ちのショックで)、そのことを担任には伝えられなかったことが心残りでならないです。
(他にも、親がわたしが子供のころの「手がかからなかったエピソード」を良き思い出のように話すのを聞く機会があると、心が荒れ狂って獣のようなかたちになってしまうんだよなあ。いつか本物の虎にならないよう注意します。)
あとこの記事を書くきっかけとして兄との対話がありましたが、兄曰く
ということだったので擦り合わせのようなものはかないませんでした。ちょっと残念でしたね。
こんな環境の下でグレる気力もなくしたわたしが、体だけはすくすくと立派に育ち、高校生くらいになった時の話でしょうか。
父が仕事で体調を崩し、自宅で過ごすことが多くなっていたころです。
いつものように休日を家で過ごしていた両親とわたしが昼食を食べていたとき。わたしにとって衝撃的な事件が起きました。
と言ったのです。
…………h、?は?
ハァ????????????????????????????????(フォントサイズ最大)(太字)(赤色)
と、そのときは思わず内心ではバチクソにブチ切れる若者になってしまいました。その後「えへへ…(照れ)///」みたいな態度を返した母に対してもです。
突然のことに(非常に残念ながら)体は驚き固まり動かず。突然見せつけられるリアルな夫婦の惚気(十数年間生きていて初めての!)とのにテンションの差でしにそうになりながら、息をするのがやっとだったわたしは、心の底から思いました。
その後わたしの遅めでささやかな反抗期「挨拶や会話を振られてもちゃんと返さない(面倒な人間を相手にぶつかり合うのが面倒になっている為こうなりました)」が発動されることとなりました。
また、今思い返してみればという話ではありますが。
わたしの両親は「限りなくマイペースで自分のペースが保てないとストレスを溜め爆発する」、「一人の時間がないとしんでしまうタイプ」、「作業や趣味や息抜きも一人で没頭したい人間」、「疲れるとコミュニケーションの余裕がなくなる(もともとのコミュニケーション許容量が多くない)」という属性のほか、
という隠れ属性を持っていたわけですね!すごい!
もっと早くに知らせてほしかったな~~~~~~~~~~泣きそう!!!!!!!!!!!!!(もう泣いてる)
幼い子供の前で十数年!ガチシリアスな雰囲気で怒鳴りあい時に片方と見ていた子供が不安で泣くようなギスギスした特殊コミュニケーションが?!痴話喧嘩だったなんてことあるか?!?!?!?!?!?!!!知るか~~~~~~~~い!!!!!!!も~帰らせていただきますわ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!(実家が住む家)(秒で顔合わす)
ハァ……ハァ……
冒頭に書いた通りですが、最近になってやっと比較的ちゃんと人間としての心が正しく揺れ動くようになったので、これが「怒り」であり「悲しみ」だというのを”理解”して”発露”してしまいましたね。フフッ ウッカリウッカリ☆(棒読み)
そんなこんなでややダウナー気味の反抗期を迎え、両親との溝を更に深めたわたしですが、更なる問題が発生します。
私が大学に入ってすぐのころ、父が亡くなりました。
大病の末の結果なので、家族として心の準備はできていたと思っていたのですが、それでも誰かがいなくなるのは悲しいですね。
などと心から人間味のある言葉が出てくればよかったのですが、そんなことはなく。ただただ日々感じていたひとつ大きなプレッシャーから解放された自分の心を、不思議な目で眺めるわたしがいるだけの生活になりました。
特に大きく日常が変わることはなく、このまま過ごしていくと思っていました。しかしそのときわたしは気づいてしまった。
「あれ?もしかしてこの先もずっと生きなくちゃいけないのか……????」
そう、そこでわたしは「自分の人生に真剣に向き合うということをおろそかにしていた」ことに気づいてしまいました。
「家でプレッシャーを放ち続ける父母祖母のご機嫌を伺いその日その日を生きること(解放されるのは外出時と寝る時)」に人生の大半を費やしてきたわたしはどうも「自立する」、「新しいことに挑戦する」、「ペットを飼いたいと交渉する」など、両親との長めの話し合いが発生する場を悉く避けて通ってきたようです。本当に、ここまでまったくの無自覚でした。
まあ気づいたところで急に何かに目覚めるわけでもなく、まずもって気力がないので出来るわけでもありませんでしたが。「このままじゃいけない気がする」という漠然とした焦りから、映画や漫画、アニメなどの創作物に対し、心新たに触れるようになりました。(もともと漫画やアニメなどは好きで小さいころから見ていたんですが、日常からの逃避先がそこだった為か、内容を覚えていたりいなかったりするんですよね……記憶がない状態で楽しむアニメと漫画、めちゃくちゃ面白いよ!ヤッタネ☆)
その後なんやかんやで就職できて、何年か社会人を経験し、先輩や同僚にもまれたり気の合うゆかいなオタク友達との出会いがあったお陰で、やっと「人語を話すけど意思の疎通がはかれない人型の動物」から「たどたどしいがやろうと思えばなんとか意志の疎通がはかれる人型の動物」にクラスチェンジできました。
こんなクソ重いありがとうを直接伝えることは憚られるので、ここで叫ぶことをお許しください。
特にゆかいなオタク野郎のみんな~~有難うな~~~!!!これからも仲良くしてくれるよう頑張るよ~~~~!!!!!
相変わらず親に似てコミュニケーション容量が低いままではあるけど、それも含めてなんとかやってます。(しかしここまで来るのがあまりに長かったので、これまでに大変なご迷惑をお掛けした人のことを思うと、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にすみません。もうこんな(わたしを始めとした)人間未満みたいなものに出会わないようにと祈っております。日々が穏やかで良いものでありますように。)
自分では上記にある辺りの激しめの感情はとっくに昇華されたものだと思っていたのですが、疲れて余裕がないときにバラエティなどを見て笑っている母をみると無性に苛立ち、シリアスに泣き出したくなってしまうときがあります。ちょっと危険だなぁと思っています。一種のボーダーラインだと思ってそういう時は寝て回復に努めるのですけれども。
この文章を書きながら全然昇華されてなくて自分でも笑ってしまいましたし、いつか本当に追い詰められた時に有事を引き起こしてしまうようなぼんやりとした予感があります。お金が貯まったらちゃんと離れて暮らそうと思います。お互いの為にもね。
また未だに「健康な精神状態で運営された家族という団体」への憧れは強くあるようで。
誰かが手掛けた創作物でキャラクターが心通わせる表現にふれると、あまりに眩しく尊く感じ涙を流したり、TLで健全なコミュニケーションが成立し、信頼関係が成り立ったご家族のアカウントを見かけると「本当に実在し(ていてくれ)たんだ」と感動してしまいます。なんか、アレだ……太陽の光に当たってぼんやりと、あたたかく眩しいなと感じるような瞬間に似ています。存在していてくれて本当に有難うございます。わたしが勝手に救われています。
繰り返しますがこの文章は、それなりに情緒が育ちその当時の感情の言語化、過去の振り返りおよび分析ができるようになってきた「わたし」が、その気づきとともに過去の自分の感情に圧し潰され、溢れだす記憶に涙が止まらなくなり、座り込んでしまった「わたし」のための個人主観の記事です。
今何かに苦しんでる「あなた」を追い詰めるためのものではないので、もしもここまで読んでちょっと苦しくなっちゃった人は、とりあえず体をあたたかくしてゆっくり休んでほしい。休んで。寝て忘れてね。どうぞお大事に。
ときどき思い出に苦しめられつつ、寝ずに一気にこれを打ったので、ところどころぐちゃぐちゃな文章になっていると思うのですが、ここまでお付き合いいただき本当に有難うございました!
こんなところまで読んでくれたあなたにも、ちょっと良いことがあるといいですね。
それでは。
おそらく今日の体験を誰かに話すこともないだろうし、帰ってから妻にも事の詳細は話さないだろう。
そうすると、今日の出来事は一生自分の内だけに留めておくことになり、それはそれで何だか勿体ない?ような感覚があり、この場をお借りすることにした。
***
当方、年齢は34才。妻は2つ年上で、結婚10年目の子なし。セックスレス歴は5年目くらいになるだろうか。
毎晩一緒に晩酌するくらいには夫婦仲は良いのだが、異性としてのエロスはもう感じない。これは私が、というよりお互いにそうなのだろう。
ただ、子どもは欲しいという気持ちは双方にあり、年齢を考えると作るなら待ったなし、という状況だ。
妻は子宮内膜症という病気を患っており、2年前に一度手術をしている。
片方の卵管が詰まりやすくなっているため、妊娠するとしたらチャンスは2ヶ月に1回と当時の担当医に説明を受けている。
(排卵は基本的に毎月交互に行われるということを、この時初めて知った)
年齢による妊娠率低下に加え、チャンスは2ヶ月に一回という状況だ。
子作りという目的さえあれば一応セックスレスは解消できるとは思うが、
完全な自然妊娠に任せていては、何事も起こらず来年また1つ歳を重ねている姿が容易に想像できた。
後々になって検査をしたら実は不妊の原因は自分にあった、なんてオチは絶対に回避しなくてはならない。
尚、34年生きてきて自分の精子に何かしらの異常を感じたり、親・兄弟に遺伝的に心配するような出来事は一切ない。
そもそも、「あれ、量少なくね?」「なんか、水っぽくね?」などデリカシーのないことをいう彼女でも作らない限りは、
自分の精子を他人と比較する機会は訪れないため、基本的に自分の精子は自分基準で絶対的に正常なのだ。
男性側はそのことを念頭において、自分の精子と向き合う必要がある。
***
前置きはこれくらいにして、ここからは精子採取の詳細を語っていきたい。
病院に行ってやることはいたってシンプルだ。カップに射精して提出するだけ。
それだけの事と言えばそれだけなのだが、病院でオナニーというのはこれまでの人生で経験したことがないので、何となく朝からソワソワしていた。
入ったことはないが、繁華街にある個室ビデオ屋みたいな感じを想像して、内心ちょっとだけ楽しみな気持ちもあった。
クリニックに到着すると、受付には20代半ばくらいの若い女性スタッフが2人座っていた。
初診ということを伝えると、その場で今日の検査の流れについて簡単に説明を受けた。
検査はまずは診察からスタートした。40代前半くらいの男性医師が担当だった。
事前にWeb問診票に回答しているので、その場で回答内容をフムフムと読み進める。
問診内容には、自慰の頻度や勃起の状態、夫婦のセックス回数など、かなりプライベートな質問も多いのだが、
「夫婦関係はほとんどなし、と。なるほどね。」といった感じで、こなれた感じで読み進められていく。
一通り問診票を読み終わると、そこから男性不妊検査の説明が始まる。
2以降は保険外診療で、2が9,000円、3が11,000円、4が7,500円の全額自費負担だ。
ちなみに2以降もやる場合は混合診療となるため、1も全額自己負担となり4,000円となる。
合計すると3万ちょいだ。
一応事前に金額感は調べていて、精液検査は保険診療ができるとネットに書いてあり、
1,000〜2,000円程度を想像して来ていたので、突然3万円と言われて驚く。
ただ、色々と考えた結果、全てお願いする事にした。
理由としては、今回の検査目的は妊娠に向けて最短の選択肢を選ぶ事だからだ。
まずはライトなものから順番に試して行って、上手くいかなかったらより詳細の検査をして、
また、どうせ精子を採るなら一度に全部詳しく調べてもらった方が単に効率的だと思ったからだ。
4項目全ての検査をお願いする旨を伝えると、診察は終了した。
***
次は、いよいよ採精の説明だ。
看護室という小部屋に呼ばれ、中には20代後半くらいの女性スタッフが一人いた。
そこで、採精のやり方についてレクチャーを受ける。
・採精室に移動し、部屋に入ったら電気をつけて鍵を閉める
・まずは石鹸で手をよく洗い、その後、アルコール消毒をして手をよく乾かす
・プラスチック容器(プッチンプリンより一回りくらい小さい)の中に精液をすべて出す
注意点としてはこれくらいだったのだが、
直接的な言い回しを避けるような変な間があった。
「手を洗って消毒をしたら、よく手を乾かしてから、、、、その、、行ってください」
みたいな説明の仕方なので、
医療従事者として、毅然と「このカップに精液を全量出してください」と説明をされたら何も感じないが、
たどたどしく言うのは、こっちが変な気持ちになるのでやめてほしい。(悪くはなかった)
さて、ひと通りレクチャーが終わり、早速採精室に向かう。
ちなみに、精液検査を行うには大体3〜7日間禁欲する必要があり、
私の場合は7日間禁欲していたので多少なりともムラムラはしていた。
採精室に入ると、1.5畳くらいのスペースに、テレビとDVDデッキ、
部屋の中央には白いリクライニングチェアーがあり、ティッシュ箱とゴミ箱が置いてあった。
ゴミ箱は足で踏むと蓋が開くタイプのもので、直接手を触れないで済むのは衛生的で良かった。
テレビ台の上には、DVDが10枚ほど入ったDVDケースとエロ本が1冊置いてあった。
エロ本は何となく触れたくなかったので完全にスルーし、DVDケースをパラパラとめくった。
ジャンルはバランスよく取り揃えており、ラベルを見る限り割と新しい感じがした。
真っ白なDVDラベルに、黒マッキーで手書きでこう書かれていた。
「下と唇で感じあう、濃密ベロキス尽くし」
どことなく漂う、裏モノ感を感じた。
内容は、
というのも、この採精室、一体どれくらいの時間で出るのがベストなのか、という問題がある。
遅すぎた場合、「あの人、どんだけ満喫してんだ・・・ここ、医療機関ですよ」という目で見られるのではないか、という気持ちと、
早すぎた場合、「え、あ、もう終わったんですね。早いですね」と、口には出さねどそう思われるのではないか、という気持ちが交錯する。
自分の中で、遅すぎず、早すぎない時間を「15分」と設定し、タイムマネジメントすることにした。
それともう一つ、大きな問題がある。
先ほどのレクチャーでは、この辺りの詳しい説明までは受けていない。
部屋の中で、使えるアイテムは限られている。
それから、使い道の分からない大きなキッチンペーパーのような紙もあった。
脱出ゲームさながら、この密室で課されたミッションをクリアする必要がある。
試行錯誤の結果、最終的に以下の流れとなった。
・リクライニングチェアーの座部に大きなキッチンペーパを敷く(念のため2枚重ね)
・その上に採精カップを置く
・ズボンを下ろし、リクライニングチェアーに向かって前傾姿勢となる
・ただ、こうするとテレビに対して背を向ける形になってしまうため、DVDが見れない
何が正解だったのか、それは今もわからない。
***
無事ミッションをクリアし、あとはこれを提出すれば今日の検査は終了だ。
部屋の片づけをし、事前に渡された白い紙袋にカップを入れて部屋を後にする。
精子の提出先は、採精室から歩いて20メートルくらい先にあるガラス張りの部屋で、
ガラス張りの壁には、カップを置く小窓と中のスタッフと会話するための受話器が備え付けられていた。
ガラス窓の向こう側は無菌室のような真っ白な空間で、スタッフは白衣を着て全員マスクをし、白い帽子をかぶっている。
小窓に自分の精子が入った紙袋を置くと、ガラス窓の向こう側にいるスタッフが近づいてきて、それを受け取った。
受話器を手に取り、ガラス越しでアイコンタクトを取りながら会話をする。
という気持ちになってくる
ガサゴソガサ・・・
カップが日の目を見る。
カップを軽く振ったりしながら、観察した様子をPCに打ち込んでいく
自分が数分前に出した精子を、白衣を着た綺麗なお姉さんが繰り返し、何度も確認する
こ、これは、一体なんの時間なんだ。
なんとも言えない不思議な空間、不思議な時間、不思議な気分に包まれた。
「お待たせしました。最後に、お名前をフルネームで教えてください」
「ありがとうございます。確かに受け取りました」
そう言って受話器を置き、笑顔で見送られた。
***
4年間、製造業向けのインフラエンジニアとして働いていたが、今日の出来事で辞めることを決意した。
【はじめに】
情報工学系の大学を卒業し、中規模ぐらいのSlerに入社、サーバ・ネットワーク関連を扱う部署に配属
配属された理由として、研究がサーバ仮想化やクラウド関係の内容だったこともあり「サーバ関連なら詳しいだろう」という理由
主に大手製造業の研究開発で使用されるサーバを導入・保守を続けてきた
サーバ運搬するにも100kg近いサーバを4~5人で運ぶのは当たり前だったし、サーバのキッティング作業、LANケーブルや電源ケーブルの配線もあるから大変&大変
また、保守作業も加わるから、サーバを引き出してHDDを交換したりマザーボードも交換する
デスクワークは4~5割ぐらいの印象
サーバ基盤環境作るためにサーバの構成やラッキング図、ネットワーク設計図などの設計書も作った
はじめはサーバもネットワークも設計書の作成は手伝い的な立ち位置だったけど、2年目からはサーバ機器のエンジニアになっていった
【やめようと思った理由1:失敗は許せない、効率よりも完璧主義者になれ】
今までもやめようと思ったことはあったけど、この経験できっぱりとやめることが決断できた
↓
↓
上司「チェックはどうしているんだ」
↓
俺「自分が部品交換してOSで取ったログを確認して問題なければ、常駐している社員にも確認させています」
↓
上司「それまでの流れは?」
↓
俺「事前に作成してあるマニュアル通りに沿って部品交換作業をしています また、ソフトウェアの扱い方を事前に調べておいて対応しています」
↓
上司「それじゃあダメだ データセンターへ移動するときの常駐メンバーへの連絡~部品交換完了まで一からチェックシートを作って細かくチェックをつけながら作業しろ」
上司「保守作業でミスしたらお前に保守の仕事やらせないからな」
↓
俺「...」
呆れたよ
ただでさえ、導入しているサーバ数が1000台以上あって限られた人しかデータセンター内で働くこともできない職場だってのに
ほぼ毎日のようにZabbixアラートがバンバン飛んでまた生産性のない作業を増やすのか!?って思ったわ
それに毎回同じ障害内容じゃないのに、チェックシートを作るとなると事前準備だけで時間食うし、短期間で解決しなきゃいけない障害もあるのに無謀すぎるだろ
自分も保守作業でミスをしてはいけないっていったら、そりゃあミスしないのが一番に決まっている
常駐メンバーへの連絡→チェック
データセンター内に入るときに不要な電子機器の持ち込みはないか確認→チェック
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なんかもう保守作業自体やりたくなくなったし、会社の中で上司の命令に忠実で完璧主義者にならないと仕事できないのかなあって思った
以前にも同じように、
誰かが1つミスをする
↓
↓
って流れを4年間で何度も何度も見てきているから、効率を求めるよりも完全に正確性だけしか考えていない上司やプロパーばかりだった
そのせいもあり、社内で使う技術がレガシーだったりExcel至上主義が当たり前になっていた
2ch創業者のひろゆきの配信で「ITの仕事は他の業界の人員を削減するためにある」って言っていたけど、IT企業なのに自社で時間のコストばかり増えて効率化とは程遠い存在になってしまっていた
そんな繰り返しの環境にいたら自分がおかしくなってしまいそうって思い、退職を決意した
GAFAでも個人情報流出を何度もやっているミスを犯しているけど、それでも業績は確実右肩で伸びているし利用しない人がいなくなっていないどころか増えているんだよな
それは、1つのミスをやったとしてもそれを有り余るだけの魅力的なコンテンツやプロダクトを利用してる人が多いから発展し続けているんだよ
ニコニコ動画だと、プレミアム会員数の減少や現存ユーザ数も少なくなっているなどで悪いニュースしか流れない感じで、コメントが流れなくなったり通信障害やメンテナンスの長期化など様々な問題を起こしてきたのも事実だ
しかし、それがニコ動が衰退した大きな理由ではなく、「某動画サイトのほうが機能もコンテンツも充実している」「某配信サイトでは無料なのに、ニコ動は有料だ」的な理由が大きく占めるからミスして終わりではないんだよ
一方俺の会社は、ミスを防ぐだけの取り組みをしているがプロダクトや技術力などの魅力があるわけではないから詰んでいるけどねw
というかそんな取り組みしても、自分もそうだが社員は何かしら問題起こすから意味がなくなっているけども
まず、驚いたこととしてサーバにアテンションランプがつきまくりで、HDDやメモリが壊れていることも普通な感じで放置されていた
そんな環境で100台以上ものサーバを運用しているから、さらに驚いた
なんでそうしているのか、現地で働く人に話を聞いたら「キッティングするのが仕事で、それ以外は契約外」の一点張りだった
別にそんな話をしたことでその人はビクッて驚いた様子もなく堂々としていた
日本の今の会社で働いていると、「この期間までにキッティングを完了しろ」「翌日までに保守対応しろ」と期間内で解決するためのプレッシャーに押しつぶされそうになったり、担当外の会社に導入しているサーバ保守や設計、キッティングも手伝ったりってことでジョブが確立されていない
「日本の常識は世界の非常識」とよく言われる通り、このまま10~20年以上いたら上司みたいに外の世界をよく知らない人物になってしまうかもしれない
この経験で、このまま今の会社の文化に洗脳されてもしリストラか倒産されたとしてこの先エンジニアで生きていけるのか不安になった
【やめようと思った理由3:インフラよりもWeb開発が好きだと気づいた】
まあ、ベンチャーで神のようなエンジニアとは程遠いけど、自分でWebサイトを作ったり機械学習を使って統計取ってみたりQiitaに勉強会の感想や学んだ技術について書くことが多かった
インフラの知識を使ってサーバ構築したりするけど、自分の発想力でサイトを作るプログラミングが楽しく、昼頃から深夜の5時くらいまでプライベートで開発していたことが何度もあった
今の仕事よりもweb系開発企業に属したほうが全然マシなんじゃないかと思った
周りの社員からもベンチャー向きかベンチャーで働いたほうが良くね?って言われることがあったから、周りの推薦もあって自分も転職しようと決意できた
【これから】
風俗店を利用する同級生あるいは同僚を、心の中で「俗物」と罵っていた。先輩社員の奢りでピンクサロンへと吸い込まれていく同期を、心の底から軽蔑していた。私は今日、その男根への承認という勲章を求めて風俗店を利用する許されざる「俗物」となった。最もなりたくなかった存在へと身を落としてしまった。それだけではない。下らない自尊心と間違った配慮、そして醜い自意識によって、正常に風俗店を利用する彼らよりも程度の低い存在へと成り下がったのだ。そして、自分の汚れた心の言い訳にこのような俗物的な文章を書き残すことが、さらに私自身を俗物へと貶めるのだ。
私は鬱病だった。毎日のように精神的発作を起こし、衝動的な自傷行為――主に私が許し難いと感じている非道徳的な行為を私自身が行うこと――に明け暮れ、一人孤独に単調な日々を過ごしていた。それでも、他者を私の精神的安定の材料として利用しない、という規範を自分に課していた。それが今日、あろうことか破られたのだ。気づいたときには風俗街にいた。私は自身が脳内で散々に罵倒していたあの「大学生」あるいは「社会人」達と同じ線の上に立っていた。ここ数ヶ月の見窄らしい自らの行いを、許されざる粗相の数々を精算するため、最も忌み嫌う場所へとこの脚が無意識に私の身体を運んだのだ。私は鞄から精神安定剤を取り出し、僅かに残っていた飲料水でそれを胃の中へと流し込んだ。
何度も嘔吐しそうになりながら、それまで未来永劫に自分とは関係のない場所だと思っていた欲望の通りを歩いていく。私はこれから、今まで見下してきたあの俗物達と同じ存在となる。価値のない私にはそれくらいの地位が相応しい。しかし、ああ、なんということだろう! 真面目に労働として性交を提供している女性が、そんな卑俗な目的のためにこれから私と交わるという悍ましき状況が発生しているのだ。なんと失礼なことだろう。なんと不誠実なことだろう。彼女らはその吐き気を催すような目的に協力するため労働時間とその身体を提供することに同意するだろうか? ――するはずがない! もしそうでないのであれば、同意しないことを強く勧める! 性産業に従事するということ自体が――その産業構造が現実的に女性への搾取を含まざるを得ないという事情こそあれど――世間一般で言われているような尊厳を切り売りする行為だとは思わない。しかし、私のこの悪意に満ちた目的を拒絶せず性交に応じることは人間の尊厳を切り売りする行為だと言っていいだろう。根源的な悪人である私は、黙ってその目的を達成しようとしているのだ。他者を利用してまで!
最も店舗の密集する地帯に入ってから入店まではそう時間を要さなかった。雨が降っていたこともあってか、休日の夜にしては人通りがかなり少なかった。私は「これ以上ここを歩くのは耐えられない」と感じた地点で歩みを止め、二、三歩戻って完全に初めての領域へと足を踏み入れた。目に映った中で一番美しいと感じた風俗嬢を選び、直後にはその行為が行われる部屋へと導かれていた。他者の外見を値踏みするようなことをしてしまった自分がいやになった。自分は最低の人間であるという自覚が床板を踏みしめる毎に強くなっていった。
部屋に入ると彼女は料金表を提示した。風俗を利用したことのない私には躊躇いの気持ちが生まれるような数字が並んでいた。しかし、高ストレスな仕事には高額な給与が支払われるべきであるから、私はちょっとした電化製品を買うくらいの紙幣を財布から取り出して嬢に渡した。報酬をどこかへと持って行った後に戻ってきた彼女は「じゃあ、脱ごうか」と言った。私は大袈裟に恥じらうような態度を見せ、服をすべて脱ぎ、私の小柄で貧相な身体を露出させた。嬢の身体は今までに見たこともないほど整った曲線を描いていた。乳房も乳首も、腰のくびれも、肌の質感も、すべてがお手本のように綺麗だった。陰毛が除去されているのも相まって、その造形は芸術的ですらあった(後から考えると、このことも私の陰茎の勃起を妨げる一因だったのかもしれない)。
彼女は私に寝転ぶよう促し、乳首を舐めた。あまり気持ち良いと感じなかったが、私は童貞のごとく過剰に喘ぎ声を捻り出した。ある程度ペニスの固さが保たれてきた頃に避妊具を装着し、口淫を施した。口淫にも少し物足りなさを感じたが、私は情けない声で喘ぎ続け、呼吸を速くした。嬢は私の童貞的な反応を楽しんでいるように見えた。不誠実な利用客である私ができるせめてもの償いは、彼女が仕事に伴い感じるであろうストレスを少しでも減らすことだった。私が彼女にリードしてもらう形で性交が行われた。仰向けになった私の九割ほどの固さになった陰茎の上に、彼女の女性器が乗った。騎乗位である。性交が始まってしまったのだ。私はだんだんと罪悪感に侵食されていった。実際、何度も中折れし、心配する嬢に謝罪を繰り返した。「なんだか、とても悪いことをしているような気がしてくるのです」と私は言った。嬢は相変わらず整った顔で、ふふっと笑った。嬢に導かれるがままに体位を変え、騎乗位、正常位、後背位、そしてまた正常位で必死に腰を動かした。彼女の顔は何年も前に別れた元恋人に少し似ていた。正確には、元恋人の加工に加工を重ねたセルフィに似ていた。嬢はそれほど美しかった。しかし、中折れは何度も繰り返された。そうこうしているうちに制限時間は迫り、残り時間が少ないことを告げるベルが鳴った。嬢は残り少ない時間でもう一度挿入をして射精させようとしてくれたが、陰茎の固さを保つために実施された手淫の間に射精してしまった。私は「すみません」と謝った。嬢は数十分間ずっと私の童貞的な反応を楽しみ、時間内に射精できるよう最大限協力してくれた。とても申し訳ない気持ちになった。
性交を終え、受付の中年女性との短い談笑を済ませ、来た道とは別の経路で自宅へと急ぎ気味に歩みを進めた。身体を人通りの多い道へと近づけながら、私は自分の心にあいた穴がまったく埋まっていないことに気がついた。自罰的行為と、それに伴う射精は私の心の問題を解決する方法ではなかったのだ。家に着いた頃には、嬢の顔も思い出せなくなるほど記憶が曖昧になっていた。ここまで書いた文章以上のこと、すなわち映像的な記憶は綺麗に脳内から消し去られていた。ただ、彼女の容姿が美しかったこと、私が情けない姿を他者に見せてしまったことだけが今日の出来事の象徴としてぼんやりと頭に浮かぶだけだった。私は本当に風俗店を利用したのだろうか? それすら疑問に思うほど、私の体験の密度は急速に小さくなっていった。確かなのは、財布の中身が随分と減っているということと、私が以前より私自身を嫌っているということだけだ。