ちょうど期末テストが終わり、友人に漫画も、ゲームも、フィギュアもあるで!!と聞いて、テスト帰りに一人でBOOKOFFがある駅で一人で降りて、足を踏み入れた。
興奮して少年漫画コーナーに行くと、兄の友人がいた。
そんなに仲良くもないが、いつも漫画の話をたくさんして来るので、苦手な人だった。
私が行きたいのは、少女漫画コーナー!
たくさん立ち寄みすると、他にもないかな〜と別のコーナーに行こうとすると、男子のクラスメイトがいた。
地味で、アニメが好きで、いい人そうな、喋ったことのない男子だ。
ペコリと会釈だけすると、向こうも返してくれた。
私は少女漫画の隣に、男の人同士がイチャイチャしてる表紙を見つけた。
友人が好きなBLというやつだ…と思い、興味本位で読んでみた。
えっ。エロ…。
でも私はすっかりそのエロに釘付けになってしまい、下半身がもぞもぞする感覚を覚えた。
漫画に夢中だった私は気にせずに、全部読み終えた。本棚に直すと、男の人がさっと私の後ろから歩いていった。
え…。
よく考えたら、お尻のあたりに変な感覚があったのだ。気づくべきだった。
痴漢かもしれないと怖くなって、他のコーナーに走った。
兄の友人がいて、CLAMPのXを読んでいたので、どんな話なのか聞くと、30分ほど話された。
しかしうざさが戻って来た頃、離れようとすると、
あっ、増田さん…!良かったら、どうぞ!と言って、クラスメイトの男子が10%割引券を渡してくれた。
癒やされて、笑顔で受け取った。
でも怖かったので、浦沢直樹のMONSTERだけ買ってすぐ家に帰った。