2020-10-12

いい大人になってした恋を、精算した話

友達として接していた異性に恋人ができたとき

自分はどう感じ、どう行動するだろうか?

そんな物語について綴ります

***

私は学生の頃は弱く、恋において良い思い出はあまりなかった。初恋の時は、自分好きな人に先に友達告白して付き合いはじめ、私は自分気持ちを整理できず、ダメ元で彼氏のいる女の子告白し、当然のように振られ、友達も失った。ただただ苦い思い出だった。

それから月日は流れ、私も彼女を作ったり別れたりし、そのうち本当に愛し合える人ができ、一度は結婚もしたが、いろいろとあって別れてしまった。

離婚してからしばらくたって、自分環境が変わった事もあり、色恋でも様々な経験を重ねた。一言で言えば、金持ちになってモテるようになったのであるモデルグラビアアイドル声優AV女優など、多くの女性と遊ぶようになった。

それらの経験から私はある考えに至った。金に群がる女性は数いれど、かつて結婚したほど愛し合える女性は中々見つからない。だが今は、多くの女性に会い、見つけるまでの機会には恵まれている。そこで私は「10年後に結婚する」と目標を定めた。昔のように色恋で尻込みするほど若くない。そして今は仕事自分の中心だ。色恋よりもすべき事がある。だから期限を定めて経験を積むと心に決めたのだ。

その期間をまだ半分を残している中で、今日の出来事が起こった。

遡ること1年ほど前、仲良くなった女性がいた。年は5つ下だが、遠慮なく私に絡んでくる子で、気兼ねなく話せる友達という感じだった。良く飲みにも遊びにも行くし、きっと「幼なじみ女の子」がいたらこんな感じなんだろうな、という女性で、私もとても居心地が良かった。私も彼女も、本当に気兼ねなく何でも話した。互いに最近ワンナイト遊んだ話なんかも、楽しく酒飲んで笑いながら話していた。

そして、その女性に、彼氏が出来た。

この時の気持ちは「ザワついた」というのが最も適切な表現だと思う。悲しいとも悔しいとも後悔とも言えない、何ともまとまらない感情。その瞬間に、自分は思いの外惚れていたんだなと気付かされた。今までに会って遊んだ女性が同様にどこかの誰かとくっついても感じなかったザワつきがあったのだ。

とはいえ、数日でその気持ちも一旦の整理がついた。さすが経験を積んだ私である。成長したな俺!今はいくらでも彼女選べる!昔とは違うのだ!と歓喜すらした。・・・が、程なくして、また普通に友達として、その女性と二人で会う機会が訪れることになり、心がザワつかせられたのである

この機会に決着をつけたい。そう思った。

もうこんなザワつきに惑わされたくなかった。次に進むには精算をしなければいけない。だが今は昔とは違う。もう無邪気に告白して玉砕する様な俺ではないんだ。少々強引でも強く押せばセックスするくらい今ならできるさ。一回ヤればもう満足して、次に進めるに違いない---!

そこまで考え、今日に臨んだのだが、ふと思い留まったのだ。結局は昔と同じ、自己満足のための行動と変わらない、また同じく自分勝手に吐き出すことで、自己完結させようとしている自分のままなら、進歩していないのだと。

どこで気づいたのかはよく覚えていない。ただなんとなく、そうしなければ、今日見て楽しんだ映画の思い出も汚れそうだな、という気持ちはあった。

そうして私は、彼女にこの日記に書いてきた内容と同じ話をしていた。

感情を吐いてぶつけるのではなく、語った。

自分でも意外なまでにザワついたこと、

概ねその気持ちの整理はついたこと、

とはいえ今日どう振る舞うか悩んだこと、

でも結局、自分はまだ交際結婚もするつもりはないこと、

そして、得難い友人であることは変わりないこと。

そういった話をしたあと彼女は、少し驚いたあと、とても喜び、「ちょっとだけ遅かったな!」と言って笑った。

それを聞いた私も「早く言えば良かったと、改めて後悔した!」と返し、そしてまた二人で笑った。

***

この物語を人はどう思うだろうか。様々な受け止め方があると思うが、少なくとも私は今日自分自身を乗り越えられたのだと感じている。新しい答えを見つけられたのだと。

また近いうちに彼女とはまた友達として会う。

けど、今までとは違うのは、互いの思いを知って笑い合った上での友達となった。今後も友情が続くとしても、また別の展開があるにしても、この物語は終わらず前に進んだのだ。

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