はてなキーワード: 負の感情とは
自分の中の怒りのゲージとか堪忍袋とか、言い方は何でもいいんだけど、
あらゆる負の感情を溜め込む容器があるとしたら、自分はこれまで生きてきた数十年分の人生の怒りや屈辱みたいなものを全部その中に溜め込んでいて、満杯ギリギリ表面張力すれすれの状態になってるんだと思う。
目の前の嫌なことをする相手に自分の人生上抱えた怒りの全部をぶつけるのはおかしいと頭ではわかっているんだけど、全てを吐き出してぶつけてしまいたいという気持ちを抑えれそうにない。
自分は信念もなければ失うものもほとんど無いので、積み上げたものを全部ぶち壊しにして、なりゆきに任せて人生破滅してもいいと半ば思っているところがある。
唯一のストッパーは両親が悲しむってこと。
それでようやくいまは抑えている。
だけど抑え続けるのがあまりにも苦しすぎる。
誰にも言える人がいない。
両親も心配させるだけだし、
言うとよけい孤独になって怒りが嵩増しする。
ニュースで常軌を逸した暴力沙汰を見ると、次にやらかすのは自分かもしれないと思う、
銃社会で銃を所持できてたら、衝動的に自分か他人を撃ってると思う。
憎悪に取り憑かれて呪われていると思う。
藤井聡太が活躍するたびにギャーギャー騒ぐラノベ作家といえば、将棋ラノベ「りゅうおうのおしごと!」の著者白鳥士郎しかいないだろう。
元増田はアンチやクレーマーと呼ぶにふさわしいほど強い負の感情を持つわけでもなさそうだしギャーギャー騒ぐのをやめろと要求はしていないが、はっきりとうざいと言っている人も実際いる。
実際いるが、うざがっている人に配慮してギャーギャー騒がない結果、白鳥士郎は何も得をしないのが想像できる。
ギャーギャー騒いだ結果、Twitter(X)のインプレッションは目に見えて増加し、騒ぐ前と後の宣伝ツイートのインプレッションを比較すると6倍ぐらいとなっている。
さらに、ねとらぼやヤフーニュースなどに取り上げられて、格好の宣伝になっている。
ギャーギャー騒がないならば、宣伝ツイートが6倍以上のインプレッションとなることはないだろう。それに見合うだけの得はあるのか?
元増田やうざがっている人が白鳥士郎がギャーギャー騒いでいないな、りゅうおうのおしごと!を読んでみようと考えることがありえるか?そんなわけはないだろう。
つまりギャーギャー騒ぐとすごく宣伝になりお得をするが、人にちょっとウザがられるが、通常の6倍の宣伝になる。
ギャーギャー騒がない場合は、人にうざがられないが、通常の6倍の宣伝ができない。商業作家が後者を選択するなんてことはまずありえないだろう。
大学在学中はSFに飢えていて、「AKIRA」とか「エヴァンゲリオン」とかを観ていたのだけれど、「ラーゼフォン」にはハマることができなかった。問題は長さなのではないかと思い、26話も見る必要のない映画を手に取った。
この作品が好きだったのは、クラークやイーガンが好きだった自分が求めている、別の惑星の風景描写があったことだ。僕が映像作品を評価するのは、どれくらい思いがけない風景を見せてくれるかだ。火星の大地や、木星とイオのあいだにかかる雷の橋が美しかった。ヒロインからの携帯メールにも確かクラークへの言及があった。
また、日常の美しさを切り取った言葉を、詩のようにつなげていくアニメを見たのは初めてで、そこも新鮮だった。
敵方の宇宙人が、鏡像となって話しかけてくるところなど、露骨にエヴァの影響を受けているし、詩的な文章も村上春樹のフォロワーに過ぎないと感じはしたものの、この監督の作品をもっと見てみたいと感じた。
「僕と彼女の猫」は忘れてしまった。珍しく自分が好意を寄せている女性視点の失恋の話だった気がする。
僕が好きな要素がとにかく詰まっていた。架空の歴史、知的に早熟だけれども情緒的には年相応の少年少女、そして天にそびえる真っ直ぐな塔。東京からも見える北海道のメガストラクチャーという、自分の想像力をはるかに超えた世界を見ることができた。
もちろん、欠点もあった。ヒロイン・佐由理を救うか世界を救うか決断を迫られる主人公・浩紀は、セカイ系の典型例に感じられて冷めてしまったし、あと、これは前にも書いたのだけれど、主人公のやっていることはテロリズムの肯定だ。
テロ組織の名前も、北海道を手に入れるためなのにアイヌ解放戦線じゃなくて、サハリン・樺太の先住民族ウィルタ解放戦線だ。ヒロインの祖父の名前ツキノエはアイヌ系の名前だが、そこには一切触れられないし、朝鮮半島のように南北に別れた家族の悲劇は、ごくわずかしか触れられず、プロットには絡んでこない。つまるところ、政治は装飾でしかない。いいのか。
にもかかわらず、この作品を好きになってしまった。アニメで精密に描かれた東京の景色は、当時の僕の生活圏とかぶっていた。自分の暮らす世界の彩度を高めた景色は、ぐずぐずとした感傷に僕を引き込んだ。何にもでもなれると、まだかろうじて思い込めていた頃だった。
そして、テーマ曲があまりにも切なく、これがずっと頭の中で流れ続けていた。過剰なまでに作中で繰り返され、露骨でさえある。しかし、悔しいけれども切ない気持ちになるのをやめられなかった。ラストで虚無に飲まれる北海道の美しさで息をのんだ。
自分の青春に満足できていなかった僕は、この甘ったるいテーマ曲の映画に呪縛されていた。批判しつつも、フィルムブックとノベライズを買ってしまうほどだった。これが感傷マゾなのか。
退屈さを感じる場面や、冗長な個所もあった。でも、日常の風景を美しい色合いで描くアニメを他に知らなかった。第2話冒頭の、貴樹が空想する巨大ガス惑星が空にかかった惑星の風景は、僕が創作していたSF小説の舞台として何度も用いた。
そして、第3話で流れた「One more time, One more chance」ですべてを持っていかれた。ヒロイン・明里と結ばれないラストを見て「そうなんだよ! これこそが人生なんだよ! はっはっは!」と快哉を叫んだ。「鬱エンドだ」「悲しい」と言っている連中を笑っていた。なんてこじらせた大学生だったんだ。これもノベライズを買った。
振り返ってみれば、主人公はいつまでも明里の幻影に惑わされており、サーフィン少女・花苗の気持ちにちゃんと向き合っていない。独り身の期間が長かった自分は「応えてやれよ!」とあとになって思ったものだった。そりゃあ、思春期だから初めての感情ばかりで、あまりにも未熟で、だから人間関係で目も当てられないような失敗を繰り返すんだけれど、「結局お前モテてんじゃん!」と怒りが湧いた。
後に、貴樹をはじめとした新海アニメの主人公たちはどうやって童貞を卒業したのかな、夜のお店かな、などと根拠のまったくない最低な空想をするようになってしまった。自分がそうだったからって投影するなよ。
統一感のない固有名詞(※僕はファンタジーで名前を付ける際には一貫性が必要だと信じている。だからアルカンジェリ、ケツァルトル、シャクナ・ヴィマーナと複数の言語圏から安易に引っ張ってくるのを良しとしないし、文法的に怪しいヴィータクアやフィニステラという語も納得できない)、ジブリの表層だけをなぞったような描写、主人公・明日菜が地上世界と地下世界の両方の血を引いているという重大な設定が劇中ではほとんど描写されないなど、自分が気に食わなかった点は多数あるが、最大の問題点は悪役の森崎(ムスカと揶揄される)のサブプロットのほうが面白く、新海誠が思い入れを持っているように感じてしまったところだ。
愛するものの喪失を受容せず(子の喪失ってキーワードも村上春樹フォロワーっぽい)、代理品や依り代を求め、神々なり悪魔なりと契約する姿は碇ゲンドウともかぶり、なんにせよ強烈なキャラで、明日菜を食ってしまっている。いっそ明日菜いらなくないか?
冥界をめぐり、禁断の知識の代償として盲目になるのは神話的でちょっと良かったけどね。
しかし、作者の意図や性癖が透けて見えるというのは一方的に親しみを感じる契機でもある。不完全にゆえに見透かせるものがあり、理解者になれたと錯覚できてしまい、結果的に作品を愛してしまうことがある(※これは新人賞を取った作品を読むときもそうなんだけど、「作者はこういうことをやりたいんだろうな。なら、ここをこうすればもっとよくなるだろうな」と考えつつ読むことが多い。創作をしていた人にありがちなことなのかな?)。
言いたいことはたくさんある。
けれども、最大の欠点は「何でもかんでも台詞で説明してしまうこと」だ。
最後のタカオとユキノが見つめあう場面で、高まった気持ちをぶちまけるのだけれど、音楽と映像がうるさいなので、台詞なんていらない。
新海監督は文章を書く能力はあるのは認めるけれども、「説明は小説でやれ」と感じる。「なんでも説明するのをやめてくれ、映画の受け手を見くびるな」とも感じた。
そして、鮮やかな色彩がわざとらしく感じられ、反発を覚え始めた。
ただ、この頃から日本の古典を扱いだしたのは嬉しい。ささやかな愛国心が満たされる。
僕は海外文学が好きなので、逆に外国の人に日本の詩を知ってほしい。
観ていない。
「言の葉の庭」の一件もあったが、ハッピーエンドになったということを聞いて、寝取られ性癖(というかBSS、「僕が先に好きだったのに」?)を抑える優秀なプロデューサーがついたんだな、とシニカルに考えていた。売れるようになった、大ヒットを飛ばすようになったとも耳にして、新海誠が自分からどんどん離れて行ったように感じた。そして、もう二度と新海アニメを見ることはないだろうと思った。友人や尊敬するSF作家が見ていると聞いても、耳を塞いでいた。
「君の名は」の予告の「スカート注意、男子の目線!」といったセリフにも、新海誠の性癖が透けてみるのだけれど、徐々に作者のあけすけな欲望に対して嫌悪を感じるようになっていた。
これは男子高出身の僕がそうだからかもしれないけれども、僕には、男性監督が女子高生をじろじろ見て偏愛していると気づくと、鬼の首を取ったかのように指摘してやりたくなる悪癖がある。岩井俊二の映画を観たときもそうだし、「ラストレター」を観たときは「俺を振った女は不幸になればいい」という怨念を感じた。庵野秀明が俳優やってたのはめっちゃ面白かったけどね。
ある女性が新海アニメが好きで、じゃあ一緒に見に行こうということになった。ただし、彼女が好きだったのは「君の名は」以降だった。
「お手並み拝見」と思いながら(なんだかんだで楽しみにしていた一方、不安でもあった)観てみると、極めてまっとうな少女の成長映画になっていて驚いた。
被災者のすずめが「死ぬのなんて怖くない」と言っていたのが、逆に震災の記憶と向き合い、心底死を恐怖し、逆に生きる実感を取り戻す構成が素晴らしかった。自分を助けに来た謎の女性が自分自身だったってのも良かった。周囲の支援が必要なのはもちろんだけれども、傷付いた自分を癒すためには、どこかで自分の力を信じて自分の足で立ち上がらないといけないのだ。
ロードムービーとしても優秀だし、周囲の人々が善意にあふれてすずめに手を差し伸べてくれたのも、叔母の環が思わず激高して負の感情をぶちまけるシーンのための溜めだと感じ、よく計算された素晴らしい脚本だと感じた。
今まで肯定的だった(あるいはマスコットでしかなかった)猫が、ダイジンという善悪の不明な存在になったのも面白い。
今まで別の災害という形で間接的に東日本大震災を扱ったと聞いていたが、正面から向き合ったのはとても立派だ。このタイミングでなければできなかっただろう。
恋愛要素を薄めたのも大正解。「シン・エヴァ」を観たときみたいに、「監督は大人になったんだな」と感じた。
それでも無念な個所はある。人口が希薄になった土地を神々に返すというモチーフと、地震を封じる要石というモチーフが、完全に噛み合っているわけではない(人口が減少している時代だから出てきた発想では? なぜそこから厄災が漏れ出る?)。少しぶれている。また、震災は人力で防げる、つまり東日本大震災は防げた、という誤った読解を誘発しかねない面もある。
あとは、震災の描写がリアルだし、緊急地震速報が頻繁に鳴るので、観ていてずきずきと頭が痛み、かなり気分が悪くなった(御茶ノ水近辺も学生時代生活圏内だったし)。昔は「アルマゲドン」みたいなパニック映画で大都市がぶっ飛ばされるのを見たり、「地球大進化」の大隕石で地殻津波が起きて日本列島が引き裂かれるのを見て気分爽快になっていたのだが、ある時点で感受性が「まっとう」になってしまったらしい。
ところで、この作品は村上春樹「かえるくん、東京を救う」のオマージュだとよく言われるけれども、「海辺のカフカ」のパロディも仕組まれている。東北まで中古車でドライブする芹澤青年が車内で流すのが「夢の中へ」だが、「海辺のカフカ」でも星野青年が何を探しているのかもわからない中田老人を連れて車で高松をドライブしながら、「探し物は何ですか~」と口ずさむのだ。誰か気づいてないかな。
そのくせ、村上春樹はオマージュにとどめ、影響下からは完全に脱しているように感じた。
疑問点。すずめの三本足の椅子、過去の自分に手渡されたことで、時間の輪っかをめぐっていないか?
どの作品かは伏せるが、主人公が僕の名前と同じで、ヒロインから名前を呼ばれるたびに恥ずかしいくらいに動揺してしまった。
当時流行っていたラブプラスをやっていたら、おそらく引き返せないことになっていただろう。
あと、「すずめの戸締まり」に関するウェブ記事で、新海監督が#MeTooのこともあるしパンチラを封じたと聞いて、機を見るに敏だなと感じ、何となく気に食わなかった。正しい判断だと思ったけど、商業性に屈したようにも感じたのだ。正確には、「雲のむこう~」みたいに政治的を雰囲気に使うのをやめたのが、なんとなくタイミングが上手すぎて、逃げ足の早さを感じるのだ。
でも、とっくに青春コンプレックスこじらせオタク向けのクリエイターから、国民的監督に変わってしまったのだ。寂しい。あんなこじらせた作品を書くのに既婚者なのも納得できない時期があった。
こういったことを、友人に対してつらつら語っていたら、「それはお前、もう立派なアンチだよ」と指摘された。「アンチじゃない、愛情と憎しみの両方を持っているだけだ。複雑な感情をも抱えているんだよ」と反論すると、「お前が複雑な感情を抱えていない対象なんてあるのか」と笑われた。ひどくない?
これだけ複雑な感情を抱えているので、「君の名は」「天気の子」を見るのがずっと延期になっている。諸般の事情でラブコメ苦手だし。
園子温の作品は生産性のない本能に従ったセックス、暴力、また盗撮、恫喝恐喝等の犯罪、不倫等愚かなことに没頭させる。またはメンタルがイカれたものの本能に従った熱量をそのままにぶつけている。
結末がどうであれ、頭のイカれた人間の本能を見せつけ人をアブノーマルとは言い留められない思想をどこまでも煽らせる。
そこで肝心なのは、登場人物の女は男に従わずを得ない立場に追いやられながらも、女という武器で裏をかいてるという過剰な女としての自信だ。男はそれを「頭の弱い女」と呼ぶ。
この園子温の「頭の弱い女」…言葉は悪いが肉便器のような扱いを受ける女性は、女を自分の武器であると過剰な自信を見出す。特にセックスにおける相手を魅了しているという自信は「愛される」という言葉に変換させ、メンタルの死んだ女にとって麻薬のような作用をもたらしている。麻薬となってるのは行為であり、男ではない。だからこそ馬鹿なのだと。
……思えばバカみてーな作品だ。刺激だけ求めている内容だ。これこそが男女敵対の哲学のように映画で語りつつも、下衆を極めたゴミだ。しかしながら、「男女の友情は成立するか否か」といった無謀な問答が昔からある限り、創造性のない頭ゆるゆる性欲しかない人間が再生産されるだけだ。それらを認めるところから整備を始めなければいけないとこ、性欲のみに従いたいと惰性貪り努力せず「愛される」「愛されたい」などといった耳障りのいい言葉に挿げ替える。今度は若年層に「死」「サディズム」への意識とミックスして新たな創作に刺激的な味付けをし、植え付けようとする。
今度は性欲という本能を封殺し、死生観をメインにする。はたまた嫉妬恨み等負の感情を引き出させる。一体何が見えてくるのか。
ちなみに地獄でなぜ悪いとチェンソーマンの暴力狂気は似ている。いずれにしても破滅が好きだ。ファッション破滅。
ここまで書いてクソどうでも良くなった。どうせこんな文章書いたって二番煎じどころじゃねーわ。
あーーーー醜いきしょい俺もお前らも。
40代前半になり、管理職を意識した仕事の進め方(実務中心→マネジメントへ)を検討しはじめた頃だった。ずっと同じ部署で働いていたわけではないが、新卒からほぼずっと法人課税一本だった。
そんな折、数個年上の同僚のひとりであるN君が「今年度いっぱいで辞めて転職するから」と言ってきた(ビットコインの件で苦しんでいた人だ)。職場の飲み会の帰りで、飲み直しで別の店に入った時だった。少しばかり仕事で縁のあった会計コンサルの内定を得たという。
「なんで辞めるの?」と聞くと、「昨年課長にはなったけど、どこまでいっても組織の歯車で、それだったらまだいいけど……国民のために役に立っているとは思えない。だったら民間の方がいい。自分の仕事力は、広く社会のために使いたい」といった答えが返ってきた。「上司と人事には退職の旨を話してある」という。
私は、そこまで高邁なことを考えるタイプではない。どこか仕事から引いたところがあって、上から60点の成果を求められた時、80を出せる時でもあえて70の成果を出す。残り10の余力は、いざという時のためにとっておく。そういうタイプだった。
できるなら上の方まで昇進したいとは考えていたが、審議官とか、次長とか、長官とか、そういう地位はむしろ遠慮したかったし、私の学歴だと奇跡が起きても難しい。職務自体は好きだったから、できれば長い間やりたいとは思っていたが。
そのN君は、私などよりも公僕に向いている。いつも全力だからだ。そういう人だった。今回、自分の力を社会のために役立てたいという想いを聞いたが、嘘偽りはないと感じた。
数か月後、私は「絶対にここを辞めてやる」と決意することになった。N君の退職が認められなかったからだ。それで結局、N君は内定先を辞退することになった。伝聞での話になるが、N君の内定先には「霞が関の事情を説明する」という名目での情報共有(という名の転職妨害)が入ったのだという。
民間の方には事情がわかりにくいと思う。まずは次の規則を読んでほしい。
(辞職)
第五十一条 任命権者は、職員から書面をもって辞職の申出があったときは、特に支障のない限り、これを承認するものとする。
公務員の任免というのは、民法上の雇用契約が基底にある。そのうえで、国家公務員法や人事院規則により公法上の契約関係を構成する。ざっくりいうと、行政事務職の公務員≒サラリーマンということだ。労基法が適用されないからといって、隔絶した存在ではない。現業職の公務員だと、よりサラリーマンに近い扱いになる(労働協約締結権があるなど)。
上の人事院規則は、公務員のみならず民間業界をも拘束する。当規則が国家公務員法(国会で議決)から委任を受けているからだ。
N君の例だと、別の内規により人事院規則第51条が課長補佐以上には厳しく適用されるのに加え、「再就職に関する規制」に該当するおそれがあったのだろう。それゆえ、転職を目的としての辞職が認められなかった。
結局、N君はどうしたのかというと……私が辞める時点では在職していたが……少し述べると、あれからも転職活動をしたが失敗に終わったらしい。40代半ばで、国家公務員としての経験しかないN君は転職市場では必然不利になる。
N君に興味のある会社があったとして、N君からすれば入りたい会社ではなかったという。とはいえ、税務や会計の会社を選ぶとまた転職できない可能性がある。かくして、N君は今でも霞が関のどこかで働いている。どうか幸せでいてほしい。
「こいつらクソだな」と思った。たかだか数年前に1回契約したっきりのコンサルに移るくらい、認めてやってもいいじゃないか。厳密にいうと再就職の規制にかかってしまうのかもしれないが、それでもいいだろう。仲間なんだから。
当時は怒りでいっぱいだった。今はとうに収まっているが。所詮は、その程度の仲間意識しか持てない連中の集まりだったのだ――と今では達観している。
繰り返すが、四十前半であれば課長(管理職)になってもおかしくはない。平均的には43,44ほどで課長に昇進するイメージがあった。早くミッションを遂行しなければならない。
転職活動を始めることにした。この時、妻はすでに亡くなっていた。子どもはふたりいたが、先ほど書いたとおり、霞が関の一人親に子育ては不可能であるため実家に預けている。妻が存命だったなら、転職活動自体していなかったかもしれない。
この時は、リクナビも有名になっていた。転職エージェントもネットで探せる時代になっていた。さっそく求人を探していくも、自分に合った仕事は見つかりそうにない。リクルートエージェントにも登録して、毎日少ない自由時間を使って求人を確かめていき、平行して求人応募に最低限必要なドキュメントを作っていった。
転職活動スタートから三ヶ月ほど経った頃は、こんな状況だった。希望条件には、就業場所や入社時期や休業制度や、もっと細かい事項もあったが省略する。
二 職務内容に拘らない
ア どんな仕事でもやっていれば好きになる
イ それよりもどんな人と働けるかが大事
イ 全体向けに説明した後、現場レベルに立脚した観点で是非を整理
※この箇所は、文字ばかりで窮屈~というエージェントからの指摘あり
ア 息子と娘を遊園地などに連れていきたい
ウ この年になるとゆっくりしたいのもある
二 風通しがいいこと
イ 怒鳴ったり急に泣き出したり、負の感情を吐き出す社員はいないか?
ア 前の職場が不明確だったので。データによらずに上司が決めるなど。
イ ずっと続けられる好きな仕事にしていきたい
イ 子がいるので額面700万はほしい。今の年収△200万円までOK。
とまあ、いろいろ考えはしたが……結局、税務コンサルにした。スキルを活かせるうえに、さらに磨くこともできる。そのうえ、応募に必要な資格である税理士免許もある。応募要項には「事業会社での税務実務経験5年以上」とか「同業界でリーダーシップを発揮された経験3年以上」とか「M&A、組織再編、事業統合、事業再生等の案件に対する税務コンサルティング経験」とか、該当していない要件があった。
だが一方では、「上場企業、外資系企業などに対する税務申告書作成業務」など、こちらの十八番(ルールを作ったり審査する側)とも言える要件もあった。当てはまるかもしれない。
こちらの日系大手の税務コンサルを受けたいと転職エージェントに告げたところ、「要件については、体感6割でいいので。ほかにも何社か受けた方がいいですね。増田さんの場合は、最低15社は受けましょう」とアドバイスをもらった。
言いたいことはわかったが、こういうのは絞るべきだと感じた。一気に15社受けるのではなく、3社を5回に分けるなど、そういうやり方がいいと思った。※よく考えると、転職エージェントと転職希望者は利益背反の関係にある。転職エージェントとしては、ほどほど短い期間で離職しそうな会社を勧めるのがメリットだからだ。
かくして、税務コンサルのうち、外資系大手・日系大手・日系準大手の3つにエントリーした。うち2社が書類選考を通過し、一緒に働くであろう仲間との数度の面接を経た後に、幹部社員とも話をさせてもらい、最終的に2社の内定を得た。
決め手として、一番好感があった会社を選んだ。やはり、一緒に働く仲間――これがマストだった。上の3つでいうと日系準大手になる。
こちらの会社は、昔仕事でお世話になったことがあった。直接契約を交わしたことはないのだが。とある相談案件を通じて、互いの知見を高めることができた……とこちらは認識していた。その会社は、国税庁を不当課税処分で訴えたことがあったのが気になったが、今さら大した問題ではない。
次は、どうやって上司に転職を伝えるか考える必要がある。まともにやってしまうと、N君の時のように無理筋なことをされる可能性がある。公務員の退職にあたっての厳密な許可制や再就職の規制は、当時の私の役職(課長補佐)だとばっちり適用される。※20代とかの若手だと、基準を緩めてもらえるらしい。
「年度末で退職します」と告げた時の直属の上司の顔を覚えている。諦めと怨嗟が混じったような顔つきだった。一応遺留は受けたものの、上司もわかっていたようで、最後には「これまでお疲れ様。次のところでもうまくやれるように。ただ、辞職が認められたらいいけどな。俺は無条件に認めるけど」と言っていた。後は、人事による退職ヒアリングを残すのみだ。
思案した結果、退職ヒアリングにおいては、内定を得ていた会社のうち辞退するところを転職先として告げることにした。入社予定の日系準大手は、一応これまでの取引先には当たらないが、関係先に該当すると見做されるおそれがあった。N君の二の舞だけは御免だった。絶対に避けたい。今ここで、今ここで就職しておきたい。絶対に!!
証拠書類として、第二志望だった外資系大手のオファーレターの写しを人事ヒアリングで提出したところ、それから約一週間ほどか、何事もなかったように辞職の許可が下りた。そこから、残りの約二ヶ月半の間で引継資料を作り、3月の初め頃には仕事を引き受ける人に業務の説明をして、懸念事項の対処方法の素案を示して、最後に職場内で気を付けるべきことを述べて……それから数日後、私は職場を跡にした。
転職に成功した。一度下った辞職許可である、春先になって覆されることはない。覆そうにも、4月の時点ですでに民間企業との雇用契約が成立している。どうしようもない。私は管理職ではないからして、そこまで大事にならないはずだ。
実際、春先になってすぐ、雇用保険や健康保険の手続きの関係で、私の勤め先は元職場に知られることになったろう。それでも、私に元職場から電話がかかってくることはなかった――転職に成功したのだ。
新しくスタートした税務コンサルティングの仕事は、私にピッタリ合っていた。最初の1年間は、向こうの会社でいうところの雑巾がけ(企業の予定納税額の調べ、特定の申告方法の可否の問い合わせ、税制改正の動向調査)に当たる仕事だった。これまでの経験が活かせる、いい仕事に出会うことができた。
定時退社が実現し、給与は少しだけ上がり、休暇日数も増えて、福利厚生も十分だった。何より、一緒に働く仲間だ。自然な話し合いができる。暴言を吐く者や、怒りや悲しみの感情をぶちまける者や、不貞腐れる者もいない。言いたいことを言い合える。
反対意見に弱い人達じゃなくて、なんというか、「精神的に健康」というか。自分と考えの違う人の反論に耳を傾けることができる。それでいて、自分の意見として昇華できる。そんな人達だ。
いい職場に移ることができた。運がよかった。太陽が昇っている時間に家に帰れるなど、私にとっては夢のひとつだった。夕焼けは近かったものの、まだ青空が残っている部分を見上げると、子どもの頃に読んだ児童作品を思い出した。少し前にも思い出そうとしていたっけ。きっかけは忘れたが。
タイトルは、『ちいちゃんのかげぶんしん』だった。時代背景は、太平洋戦争の末期だ。ネタバレは避けるけれども、ちいちゃんという女の子が家族と一緒にやった『かげおくり』という遊びを通して、戦争反対を訴えるものだ。
かげおくりというのは、地面に映った影法師をしばらく見てから青空に目をやると、網膜に焼き付いた影の残像が空に映ってみえるというものだ。未成年だった頃の私の心にドスンときた作品だった。増田民にも是非おすすめする。
晴れ晴れとした気分だった。それからはマイホームで羽をのばした。なにしろ、毎日が定時帰りなのだから。子どもを実家から引き取るまでの間、家でゴロゴロしたり、趣味に勤しんだり、妻の遺品を整理したり、平穏な日々を過ごした。
暇な時間を使って、『犬神さんと猫山さん』のBlu-rayディスクを購入して観た。やはり、何も考えずに見られる。1話がCM込みで5分なのもいい。最終回は、花火大会だった。今まで出てきたキャラクターがみんな登場して、最後はふたりで花火を見上げながら手を繋いだところでエンドだった。
ネット掲示板を読んだところ、原作漫画(※記念に1巻を購入)の方は、残念ながら打ち切りのような結果だったらしい。作者も若い人だから、いろいろと苦労があったのかもしれない。でも、あの作品を面白いと思った人がたくさんいるのだと――作者に知ってもらえたら幸いだ。
私のようなおじさんが楽しめたのだから、若い人だったらもっと楽しめる。面白い作品に違いない。できれば15分枠のアニメだったらよかった。
たった三ヶ月の間だったが、思い出に残るアニメだった。ありがとうございました。
ここまで書き終えて、今は自室にあるパソコン机の前で一息ついている。携帯電話の通知を見ようか、それともコーヒーを飲もうか、ボーッとするのもいいかなと、いろいろ考えている。
税務官僚だった頃に比べると、今は幸せだ。そのうち慣れるとは思っていたが、あの辛かった日々を思い出すと、しみじみ幸せに思えてくる。不思議かな、辛かった日々であればあるほど、思い出す時に幸せな気分になる。なぜだろうか。
そんな思いに捉われて、ふと携帯電話を拾い上げた私は、デリヘルでも呼ぼうかと思い、アドレス帳を開いた。お気に入りの子が脳裏に浮かんでくる。
ここで思い留まった。そうだ、先日誓ったばかりじゃないか。もう風俗店を利用するのは辞めようと。昔はよくソープに行ったり、デリヘルを呼んだりしていたけれども、もうしない。そういう店は利用しないと決めていた。
長い日記になった。ゆっくり読んでもらえばいいし、わかりにくいところや、興味のないところは飛ばしてもたぶん理解できる。
今回、昔のことを振り返ることができてよかった。書いている最中、じんわりとした幸せが込み上げてきた。この幸運に感謝したい。
(追伸)
上で挙げたN君だが、半年前に話をする機会があった。今でも彼は、どうにか転職ができないか模索しているらしかった。裏技を使おうかとも言っていた。さすがにここでは言えないが。
N君の転職活動が成功する未来を祈っている。彼は独身だから、私よりは選ぶ会社の自由が利くだろう。彼の多幸を願って日記の結びとする。
一体罪状はなんなんです?
包丁で誰かが殺されたらその包丁メーカーが責任とらなきゃならんの?
はてなのサービスの利用者が殺人事件起こしても運営してるはてなが連座して刑事責任取らされるなんてこともない。
確かにはてなのサービスには殺人にもつながり得る負の感情を増幅させる側面はあろうが、そんな間接的な要因の責任取らされるなんてことはない。
好き嫌いコムもそれがなかったら存在してない誹謗中傷も少なからずあるだろうという意味で「場所の提供」の店で間接的に誹謗中傷に加担してるとも言えるが結局その程度でしょっぴけかれるほど法律って厳しくないんだよね。
どこにも吐き出せないからせめてここにだけ書き残させて。
夢の内容は
「高校時代の友人と数年ぶりに会って現在の自分の生活や高校生活を振り返りながら談笑する」という字面だけ見れば何ら恐ろしい要素は無い他愛のない夢だった。
その友人との関係性を加味しなければの話だが。
元々面識はなかったが、高2の新学期コロナによる数ヶ月にわたる臨時休校の狭間で行われたクラス替えで同じクラスになり自己紹介で私が「趣味は読書で◯◯◯◯◯と◯◯◯◯が好きです」と言ったのがきっかけで仲良くなった。
自己紹介が終わって自由に席移動して気になる人と話していい時間になった時、私は元々友達が少ないためクラス内に友達がいないこと、そして他人に執着しない性格だったこともあり手持ちの本を読んでやり過ごそうとした。
すると、「ねえ、◯◯◯◯◯好きってホント?わたしも好きなんだ〜」とみらいが話しかけてきた。
第一印象は「綺麗だな」だった。
二重まぶたに通った鼻筋、光を湛える黒目がちの瞳、細く白い腕、赤い唇。
どこをとっても絵に書いたような美少女だ。
◯◯◯◯◯は私達の世代が好んで読むような作家ではないので本物の読書家だということは問わずとも明らかだった。
その後時間の許す限り◯◯◯◯◯や他の好きなこと、部活などの話をした。
その日の下校の時にはどちらともなく先生の目を盗んで校内でスマホの電源をつけ、LINEを交換するほど意気投合していた。
その日からは臨時休校で暇を持て余していたこともありほぼ毎日のようにLINEでいろいろな話をした。
初めて話したときからなんとなく感じていたが、みらいは私と思考パターンが似ていた。
そして学力もほぼ差が無かった。
得意な教科の話になったとき時、二人とも同じ教科を挙げた。
その教科は私が1年の間たった1度だけ1位を名も知らぬ誰かに明け渡してしまった教科だった。
まさかと思いながら「もしかして1位取ったことある?」と返信した。
すると、「もしかしてずっと1位だったの◯◯(増田の下の名前)だったの!?私、1回だけ1位取ったことあってその回以外はずっと2位だったの!」と返ってきた。
こんなことってあるのかと思った。
それと同時に彼女のは切磋琢磨しあえる良い関係になる予感がした。
それとともに私の中には負の感情が巣食いはじめた
初めて遠隔ではない担任の授業を受け、二人で談笑しながら教室へ向かっていると、担任から話しかけられた。
「増田に新川(みらいの苗字)(仮名)!お前ら1年の頃から同じクラスだったのか?」
担任にはそれぐらい仲がよく見えたのだろう。
「違いますよ〜!担任なら前のクラスぐらい把握しておくのが筋ってもんじゃないですか〜?」
とみらいが軽口を叩いているのを横目に見ながら私は内心嬉しくて堪らなかった。
こんな美少女と対等な友人関係を築けていることが他人の目から見ても明らかなこと、私はその事実に歓喜した。
その日、授業が終わると担任がロッカーを整理しているみらいの所へ向かうのが見えた。
その数秒後、廊下から二人の笑い声が聴こえてきて、今度は私のもとに担任がやってきた。
「ごめん。新川を増田だと勘違いして声かけちゃった。だってお前ら背丈といい雰囲気といいなんか似すぎなんだよ。」
だった。
信じられなかった。あの美少女を私だと見間違えるなんて。
それなのに見間違えるなんて許せない、彼女の美に対する冒涜だとさえ感じた。
きっと委員会の連絡か何がだったとは思うが、担任のその後の言葉が頭に入ってこないほどの衝撃だった。
担任と会話したあとチャイムがなったので自分の席に戻るともう一度さっきのことについて思索を巡らした。
そこで私は気付いてしまった。
私がおかしいということに。
普通の人間なら心の中で喜ぶべきことを私は赦されないことだと感じて、しかも怒りさえも感じた。
どう考えてもおかしい。
他人に執着しないはずの私が、彼女には彼女に対しては何故かこんなに心を掻き乱されている。
もう手遅れだった。
その頃にはもう彼女への、そして彼女の美に対する感情はもはや信仰の域に達していたことを、その時ようやくわからされた。
休み時間になると彼女の方から私の所へやってくるのが当たり前だった。
その美しさや性格から友達は多いが、その数多くの友達の中で私のことを選んでくれた。
それが私にとっては至上の喜びだった。
クラスメイトが
みらいは
「まぁね〜」と当たり前だとばかりに返答していた。
そんな彼女の自己肯定感の高さがこの上なく好きで、でもそんな彼女が眩しかった。
彼女が他のクラスメイトの「かわいい」と言われる時、私はいつも息苦しかった。
当たり前だ。わかってる。私が彼女より醜い事は私自身が誰よりも知っている。
決して表には出さなかったが称賛を全てほしいままにしている彼女が横にいると気が滅入ることも多々あった。
それでも私は彼女と一緒にいた。
二人でいる時だけは、その美しい瞳に私以外は映らないから。
もちろん全ての行動を共にした。
一日目は某県の某資料館へ2学年全員で向かった。
手が触れたのを契機に、どちらともなくお互いに指を絡めて相手の震えを感じながら暗い館内を歩いた。
私は手汗が出やすい体質なので1度手を解こうとしたが、
「怖いから話さないで」と小声で訴えられたので逆らえるわけもなく結局出口までそのまま向かった。
私がお土産を見繕っていると、みらいが
「ねえ、◯◯こういうの好きでしょ?」といきなり声をかけてきた。
彼女の指差す先には、色とりどりの硝子でできた美しいエジプト香水瓶(中は空)があった。
凄く綺麗……とつぶやくと
「全部一点ものらしいよ!せっかくだからお揃いで買おうよ!」とみらいはもう買う気満々でその手の中には桜色の香水瓶が収まっていた。
私は彼女のそれとデザインの一部がよく似た空色の香水瓶を選び二人でレジへ向かった。
なかなか量が多く、少食気味なみらいは食べきることができるのかと心配になったのでそれとなく隣にいる彼女を見やるともう限界という顔をしていた。
「これとこれ食べれる?」と言ってきたので有り難く拝借した。
それで終わると思いきや、デザートでミニケーキの二種盛りがやってきた。
私はぺろりと平らげたが、彼女はどうしても最後の一つが食べられないようだった。
そして
「ごめん。これ食べれる?」と聞いてきた。
私はうんと言おうとしたが、
私の食器やフォークはつい先程席を巡回しているホテルの方に回収されてしまったので食べる術がない。
手で食べるのははしたないしと逡巡していると
「はい、あ〜ん」
同じテーブルの生徒の視線が彼女の手と私の顔に集まり、恥ずかしさで頬に熱が走るのを感じた。
いつまでもこのままではいられないと思い、覚悟を決めて顔を近づけ、食べた。
修学旅行でそんなことが起こったため、その後の学校生活ではクラスメイトに彼女との仲をからかわれることも増えた。
「なんかみらいちゃんと増田さんって二人だけの世界?っていうか独特な空気感あるよね〜」と言われたりなんかもした。
今まではそう感じたことは無かったがあの修学旅行を経ると確かにと思う自分も居た。
その関係に心地よさを感じる一方、今振り返ればどこか嫌悪感があった。
念のため言っておくと、私は普通の女だ。
小中学生の頃は普通に男子と付き合っていたし、好きになるのはいつも男だった。
でも共学は嫌いだった。共学の女が嫌いだった。
あらぬ噂を立てて私と彼氏を引き離そうとする、そういう汚い女が大嫌いだった。
「女子校は本当に生きやすい。男がいないとそういう争いとかもないし。」と聞いていたのもあり必死に勉強して女子校に入学した。
秘密の花園なんてのは空想だけれど、進学校だったこともあり皆自分が一番大切だから自然と無駄な争いを避けるようになっていたから本当に生きやすかった。
今思い返すとというより当時から薄々感じていたが、みらいはボディータッチが多かった。
1日に少なくとも2回以上はハグしてくるし、堂々と人前で手は繋ぐし、とにかく距離感がおかしい。
最初こそ戸惑っていた私も仲良くなるにつれて気にしなくなってきたものの、時折嫌悪感に近いものを感じることさえあった。
でも、やめてとは言えなかった。
2年の3学期になって3年生0学期なんていう進学校あるあるワードが教師の口から出始める中、彼女との関係が変わった(と増田が勝手に思っている)出来事が起こった。
その前の記述模試から国数英3教科に加えて理社科目が追加された。
2年最後だしここで一つ頑張ってあの教科でみらいに勝ちたいと密かに思っていた。
毎晩負けまいと勉強して迎えた本番。
習っていない範囲もあったが自分で勉強してカバーした分自身はあった。
3月、結果が出た。
私はその教科で全国一桁の順位を取った。
模試の順位は掲示されるので早速見ると、みらいは私のすぐ下の段にいた。
私は勝ったと思う前に彼女の不調が気になった。
トイレに行っていたみらいがこちらに来て順位が張り出された紙を見ると
「やっぱり◯◯はすごいよ、」と一言言って自分の席に戻っていった。
その日は話しかけてもどこか上の空だった。
次の日、彼女は休んだ。
心配で休み時間隠れてスマホを起動させ、LINEを開いてメッセージを送った
すると数分後
こんな時まで謝ってくるのが彼女らしいなとその時は思った。
次の日予告通り彼女は帰ってきたが、いつものボディータッチは無いしなんだかひどく静かだった。
結局2年の終業式の日まで彼女はずっとそんな感じだった。
3年になるとクラスが離れた。
前はあんなに同じクラスがいいと思っていたのに、最近の彼女の煮えきらない態度をあまり好ましく思っていなかったので実際の所は
嬉しさ7割悲しみ3割といったところだった。
しかしその思いはすぐ覆された。
一つがクラスメイトの私に対する反応だった。
2年の時みらいと私ともう一人のクラスメイトの3人でたまに会話することがあった。
3年に進級してそのクラスメイトとはまた同じクラスになったので声をかけると
素っ気無いそぶりですぐ別の友達の所へ向かっていった。
そこで私は気付いてしまった。
結局私は彼女が隣りにいなければ価値のない、何も特別なところなどない人間だと。
みらいとはクラスが2つ離れていたため頻繁には話すことは無かったが、たまに会話するとそれはそれは惨めな気持ちになった。
私にとっての彼女はたった一人の心を許せる友人だった。
けれど彼女にとっては大勢の友達の中の一人でしか無いという事実に串刺しにされる気持ちだった。
私にはポテンシャルがあることを教えてくれた。
それだけに縋って、今までの人生でやったことのないぐらい死ぬ気で勉強した。
その成果は存外早く出て6月の模試では早速学年1位に躍り出た。
この結果には教師陣も驚いたのか露骨におだててくるようになった。
それをあしらいながら只管勉強した。
7月、もう何ヶ月もLINEなんて送ってこなかったのにみらいから急に連絡が来た。
良かったらうちの部室くる?」という内容だった。
3年に入ってからは画塾にも通い始めたと聞いた。
彼女には夏休み中特別に部室の一角を占領する権利を顧問からもらったらしい。
私はその誘いにあっさり乗った。
彼女と実質二人だけで過ごせる時間をみすみす手放す訳がなかった。
夏休み、みらいの部活の日はみらいの部室で、それ以外の学校開放日はひたすら教室と図書館で勉強をする日々が始まった。
部室ではみらいが自分の背丈ほどの大きさのキャンパスにひたすら油性絵の具を塗りたくっていた。
正直油性絵の具の匂いは苦手だったが、みらいと同じ空間にいる方が大切なので我慢した。
他愛のない話をしながら、彼女は絵を、私は過去問をそれぞれ仕上げていった。
そんな夏が終わると、また連絡を取る回数が減った。
それもそのはず、彼女は推薦と一般で美大を受験するため、画塾に通うだけでなく面接の練習なども必要になったからだ。
私はただ勉強していった。
この頃には志望校の偏差値を大幅に上回る成績を取れるようになってきた。
冬がやってきた。
そんなことを思いながら夜食で出されたホールケーキの残りを頬張りながら勉強していると突然LINE電話がかかってきた。
みらいだ。
修学旅行でまわったとこ、また二人で全部回ろう」
みらいは電話越しにそう言った。
私が
と言うと
突然そんな提案をしてきたのには驚いたが、その約束は私を鼓舞した。
かつて無い手応えを感じた。
自己採点をするとこれまで取ったことのないほどの高得点だった。
みらいは家の都合で国公立しか受けられないと言っていたから3月にならないと結果は出ない。
式が終わってもみらいの元へ向かった
「◯◯、待ってた」
そう彼女は言った。
「写真撮りたい」
自分の顔面に自信が無い私はせっかくだから二人で映ろうよと言って彼女のスマホを借りてツーショを撮った。
案外あっさりした別れだった。
そのときはそれでいいと思っていた。
その日、LINEで彼女のスマホで撮った写真が送られてきたのを最後、彼女からLINEが送られてくることは無かった。
彼女の志望校の合格発表日が過ぎても連絡が来なかったので、私はある決意をした。
整形をする決意を。
幼い頃から親に「醜い顔で産んだから整形代は出すよ。ただし、高校を卒業したらね」と言われていた。
今こそその時だと思い、すぐカウンセリングの予約をし、施術プランと日程も決まった。
私の思い一重は施術とダウンタイムを経て左右差のない整った二重になった。
私は私で上京したので新しい暮らしと新しい環境に慣れるので精一杯でみらいに連絡している時間もなかった。
「かわいい」なんて言われるようにもなった。
やっぱり美は正義だなと感じた。
前期は友達と遊んだりテストやレポートと格闘している間に過ぎ去っていった
夏休みも終わりに差し掛かった頃、ふとみらいのことを思い出した。
数時間後、数日後、数週間後。
待てども待てども返信が来ない。
それどころか未読無視をされている。
プロフィール画像などは変更されているからLINEを見ていない訳では無いだろうに。
しかし私は今でもふとした瞬間にかつての彼女を思い出してしまう。
いつだっただろうか。
私とみらいはあの時担任が言ったように本当に瓜二つだと初めて気付いたのは。
卒業式の後、送られてきた彼女と一緒に写った写真をまじまじと見てみると
私と彼女は鼻の高さ、形、口の大きさ、頭蓋の形が本当によく似ていた。
そう、違っていたのは目だけだった。
私が二重に整形したことで、私の目はぱっちりと開くようになり、彼女の瞳の形そのものになっていた。
今の彼女はどんな顔をしているのだろう。きっと美しさが増しているだろう。
今日見た夢は
みらいと数年越しに会って食事なんかしながら
近況や今までのこと、あの時はお互いをどう思っていたかについて話し合う夢だった。
美しいのは相変わらずだなぁなんて彼女を見つめていると、
「◯◯、整形したの?良いじゃん似合ってるよ」なんて言ってきた。
本当に彼女らしいなんて思っているとアラームの音で現実に引き戻された。
起きて夢かぁと思いながら十数ヶ月ぶりに彼女のLINEを開いたがやはり既読はついていない。
午後、用事を済ませて家に帰って来ると既読がつくはずないのになんとなくまたみらいのLINEを開きたくなった。
その衝動のまま、トーク画面を開き、自分の送ったメッセージを目で追う
「みらい!最近どう?元気?」
見慣れたそのメッセージの上に目を向けると、そこにはそのメッセージを送った日付が表示されていた。
それを見て息を呑んだ。
そこに表示されていたのは
「1年前の今日の日付」だった。
こんなに都合のいいタイミングで夢に出てくるほど彼女の幻影をいつまでも追いかけている自分が心底恐ろしい。
という話。
元々、苦手な人がいたらすぐ距離を置くタイプだったから、誰かを嫌いになるという経験がなかった。
しかし、色々な事情でとある苦手な人物と距離を置けない状況が年単位で続いた。苦手といっても、相手が悪いことをしたわけではない。ただただ性格が合わないだけだったのだが、その結果、その人物のことが大嫌いになった。
かつてないほど人を嫌いになって、初めて自分にも「他人を攻撃したい」という感情があることを知った。
大嫌いな相手に嫌がらせをしたい。困らせたい。社会に出れなくなってほしい。そういった感情に囚われるようになった。(間接的に)殺す妄想すらした。
相手の存在が憎くて仕方ないのだ。何なら、「普段は他人に攻撃的でない自分を、ここまで攻撃的にさせる貴方の存在が許せない」という逆恨み感情さえ生まれてきて、自分でも嫌になる。
人には言えないが、実際せこい嫌がらせのようなこともした。ショックを受けている相手の様子を見て、一時的に溜飲は下がったが、それ以上に自分がやったことに対する後悔や罪悪感、不安なんかの方が大きくて、もうやりたくないと思った。
でも、しばらくして相手への負の感情が増幅してくると、また嫌がらせをしたい、相手を貶めたいという気持ちが出てきてしまう。
自分は姑息なので、例え相手のことがどんだけ憎くても、法を犯すようなことは絶対にしない。ただ、このままだとまたみみっちい嫌がらせのようなことをしてしまうんだろうな、という予感はある。
嫌がらせとする方とされる方、どんな理由があっても「嫌がらせをする方」が100%悪いことは分かっている。分かっていて、それになりたくないのに、自分の感情がコントロール出来ない。
この感情を終わらせるにはどうすればいいんだろうか。この誰も得しない負の感情が消えることはあるんだろうか。
昔は昔の、今は今の苦労があることは分かっている。
それにしたって、もう見飽きた「生きてるだけで偉い」とか
何もできない、持ってなくても自己肯定感を上げようとかいって極端に自分に甘い人間が増えていって、
「本当にそれでいいのか」疑問を抱くこもできず自分を甘やかした結果何も身につかず、仕事先が狭まって金を満足に稼げない身の上を嘆いては政治家のせいにして、
恥ずかしげもなく傲慢な支援を要求したり他人に助けてもらう事ばかり考えて自分でできることをやらない。
自分の頭で考えることができない、考えようとすらしない。
デジタルネイティブ世代とか言われる割に簡単な情報精査すらもまともに出来ない。
ひたすら他人の意見に左右されて、TikTokでは日本のプロパガンダがーとかいう動画のプロパガンダを思考停止で飲み込んで、
分かりやすく要約(という名の思想偏り意訳)したものばかり摂取して、善悪の判断能力すら他人の思うままに操作される。
最近のメディアなんか特に酷くて、タイトル詐欺の記事ばかりバズる。
それらの記事をどこが出してるか知らないのか、信ぴょう性もクソもない夕刊フジの記事がまあバズるバズる。
それでまたデマ・情報操作を真に受けた教養のない人間が支持率を下げる。
支持率が下がった報道で「やっぱり現政権ダメなんだ」って認識するループ(実際ダメなとこはある)。岸田総理が辞任して新しい人が就任しても同じことの繰り返しなのは目に見えている。
そうして負の感情を利用してくる世代の背中を見て育つから被害者意識だけは強くて、自分を守ってくれる、正当化してくれる意見にしか耳を傾けないし、
老人は若者のために道を開けろとかいう、一見私たちに寄り添って見えるような意見に脳死でソウダソウダって賛同して、老人への私怨晴らしとして利用されている事にも気づけない。搾取されてばかり。
勿論老害は存在するし、ただの老人でも身体機能の衰えで若者にとって迷惑がかかる事も山ほどある。
でもすべての人間が老いていくこと、自分たちもそうなる可能性について指摘されるとすぐ「私はそうなる前に死ぬから」って逃げる。そう思い込む事で正当化しようとする。
SNSも人間も好きだけど、事ある毎に人間が心底嫌いになっていく。何でそんな簡単なことも分からないんだ、現実と思想の区別がつけられないんだって、自分を棚に上げたモラハラみたいな気持ちが湧いてくる。
本当に、自分を含むこの世代は投資・期待されるような価値があるのか?こんな非力な世代に。
自分は別に自民党支持者でも、故安倍さんの支持者でもない。ただ見ていた一国民の気持ちとして、よくやってくれてた方だなぁとは思っている。
だから、3日前にあべ晋三チャンネルに投稿された若い世代へのメッセージを見て、申し訳なさと無力さでなんだか辛くなった。
色々恨みつらみを買っていた方だけど、大変な思いをして日本のために働いてくれた方に応援されるほど、自分たちが価値のある世代だと思えない。何も期待ができない。
当然、全員が全員そうじゃない。頑張って生きている、目標をもって努力している若い人間はほんとうに沢山いる。
そもそもネットで見えないだけでみんな何かしら頑張ってる。自分だってそこそこ頑張ってる。
だからこそ、不透明な将来に不安が募って冷静さを欠くのもわかる。
でも、なんだか本当に、疲れたな
当方は30代の異性愛者男性オタクである。近年話題のLGBTQ+周りに対するスタンスは「おうおうもっと主張していけや、権利は勝ち取れ、戦え」ってくらいのスタンス。知人にパレード誘われたりしたら別に行ってもいい。別に私の人生に関わることではないからだ。
しかし、近年気づいたことが一つある。先日、かれこれ20年近くのキャリアを持つ漫画家さんの作品を全部読んだ。その人はとにかく人間のちょっとした負の感情をさらっと提示するのがうまい。マイオールタイムベスト作家さんと言っていいと思っているのだが、困ったことに、その方が結構多めに書いてらっしゃる「男性同士の性行為が描かれたBL漫画」に1ミリも琴線が動かなかったのである。
いや率直に言おう。当方が抱いたのは生理的嫌悪だ。「読むのも嫌」とはいかない。でも男性同士の性行為を描く時点で興味が7割くらい減じてしまう。「これが好きな人の気持ちがわからない」の気持ちがある。10年前はここまでの感情を抱かなかったと思うが、そういや友人にすすめられたルネッサンス吉田は挫折したな……。
そこでみんなに率直に聞きたいのだが、この生理的嫌悪は「男性同性愛者に対する差別的感情」だろうか?
同性愛者を自称する男性友人は数名いる。嫌悪があったら友人関係はやってないし、この嫌悪感情がきっかけで友人をやめようとも思わない。「こいつらセックスしたんだ!」みたいなネタ画像的反応を友人に向けるほど他人のセックスや性指向に興味がないというのもある。が、当方が漫画に感じた男性性行為描写への生理的嫌悪から鑑みるに、もし仮に友人が当方に好意を公言してきたら、当方はその人に嫌悪感を抱くであろう。これは確信をもって言える。
男性同士の性行為に対する嫌悪感情に気づいても、私はどのような属性に対する差別を許すべきでないと感じている。一方、性行為という極めて個人的な行為への好悪は、人間が感情を持った生き物である以上多かれ少なかれ様々な判断に影響するものだと思っている。
お前がブサイクなのは生まれつきだから仕方ないとして二次元の主人公にまで自分と同じキモオタであることを求めるその卑屈な精神どうにかならねーの?
こんな奴が自分のことを棚に上げて「俺がモテないのは女が悪い」と異性叩きしてると思うとバカにする気持ちにもならないね
非モテ主人公はヒョロガリ、女を落す陽キャは悪人面のムキムキだ
わざわざ強調する当たり筋肉に劣等感があるようだが、だったらジムに行って鍛えたら良いんじゃねーの?
その努力すらせずにただ女が自分に言い寄ってくれるのを待ってるの?
しかも陽キャは強姦などはせずに女と合意の上で性交渉をしているだけ
何でキモオタって自分も女とやりたがってるのに、なんで他人の性欲には厳しいんだろうな?
そして女の体型が変
これは全てに当てはまるわけではない
やたら女体がうまい作者もいるが、胸と尻の大きさが異常な奴も多い
そんな奴がいたら奇形として医学の教科書に載ってるだろって言いたくなる
リアルで女と関わったことは愚か、そういうビデオすら観たことがないのが分かる
性欲だけは一丁前のくせに三次元の女が憎くて憎くてたまらないんだろうな
発達障害はバランスという概念が理解できないからやたらと極端な表現に逃げる
小学生が「100万倍!」「1億倍!」などと叫ぶような幼稚なことをいい年した大人がしてるとかホラーだからやめてくれ
お前がモテないのはブサイクなのもあるだろうが、それ以上に性格面の問題が大きいだよと言いたくなる
てか、本編一切呼んでないのに広告だけでこれだけの気持ち悪い情報が出てくるんだから、本編は凄まじく負の感情にまみれているんだろうな
シリアルキラーの親は大抵猛毒で、シリアルキラーはつらい子ども時代や青春時代を送っていることが多いし、
猛毒親はまともにフォローもサポートもしてくれない(もしフォローやサポートをしても世間体だけを気にした上っ面のもの)。
それにも関わらず、シリアルキラーが猛毒の親に対して「申し訳ない」という概念を持っていることがあるのは謎だ。
ぶっちゃけ、猛毒の親に対し申し訳ないと感じる必要はないし、申し訳ないという感情は、シリアルキラーの被害者や被害者の家族に対して持って欲しい。
ただ、申し訳ないと思うということは、常識の構築能力や共感性に問題のあるシリアルキラーであっても、親に対してはある程度の愛着があるということだ。
そして、シリアルキラーを正しい方向に導くことができたはずの親がしたことは、ただ「お前を世話している俺(私)に迷惑をかけるな」という負の感情を与えることだった。
おかげさまでの概念や生かされているという感覚は、非常に重要だけど、
「お前を世話してやっている」「お前は迷惑な存在」という負の感情から生まれるものでは絶対に無い。
ワイくんの親はこういった言葉や態度を一度も示したことはなかったな。
まぁ、そのおかげでワイくんは、認知的共感性が死んでいることとも重なって、『おかげさまで』の概念がなく、
何でも自分でやってきたみたいに、長い間思っていたわけだけど。(現在も頭で理解していても腹落ちはしていない)
ただ、自立心に大いに影響してると思うし、やっぱ自己肯定感にも影響はしていると思う。
親が子に対して愛を持っているからと言って、必ずしも子の人生の役に立つとは限らない。
親も子もお互いに愛を持っていたとしても、タイミングによっては分かり合えたりはしない。
愛ってそれだけではなんの役にも立たないが、本当に根源的なものだなって改めて思う。
まず前提として、私はあの件で実際に被害を被ったわけではない。
そして、障害を持つ者皆死ぬべしみたいな過激思想を持つわけでもない。障害を持つ同級生と仲良くしたこともあるし、彼らにだって生きる理由や人権はもちろんある。
一方、今回のような件を擁護する層はどうなんだと思うところもある。そんなある意味矛盾した考えを持つ者と理解していただきたい。
ということで本題
まず私の考えを端的にいうなら、あの線路へ侵入した当人は然るべき処罰を受けてほしい。どのような形であれ。今回の件が実際どんな処罰が必要か、とか、本人ではなく保護者が受けるのではないか、みたいなのは詳しくないので細かくは見過ごしてほしい。
さてツイ主に関してだが、晒すのは良くない。間違いない。そりゃ晒したやつは燃えて然るべし。
ただ、それに対する擁護に近い意見が多いのがどうにも引っかかる。「障害を持った方なんだから仕方ない」「こんなので怒る人がいるからこの社会は…」みたいな類のものだ。
まず前者。「障害者は迷惑行為をしても許される」みたいな風潮は何?というおはなし。
等しく人権があるとするなら等しく裁かれるべきではないだろうか。そりゃ本人からしたら悪いことという自覚はないみたいな話なんだろうが、だとして全く責任を負わなくて良いなんてのはおかしいと思う。今回の動画だって、電車が止まったことで何か取り返しのつかない事態が起こった人だっているだろうし、投げていたあの石が頭にでも当たろうものなら最悪死人が出ていたっておかしくない。なのに、「障害だから仕方ないよね」とはならなくないか?と思うのだ。
事前の対策としてホームドアってのはわかる。ただ鉄道会社から無限に金が湧いてくるわけじゃないし、工事にだって時間がかかる。都心部であればいざ知らず、少し離れたところにも全面ホームドアっていうのはなかなかハードルが高いと思う。出来るなら必要だとは思うけど。
後は「ここまで暴走する可能性があるなら施設に入れるなりすべき」と言う対策?について。引用などを覗く限り、そういう施設はあるにはあるもののパンクしてて受け入れてもらえないらしい。そりゃ大変な話だと思うし同情の気持ちはあるが、そういう施設を増やすのも難しいよなと思う。受け入れられる人数を増やすにしろ介護する側が必要なわけだけど、そりゃそっち側は集まらんよなと思う。やっている人、目指している人は本当にすごいと思うし尊敬する。なぜなら自分は絶対無理だからだ。だって今回の件みたいにいきなり物を投げつけられるみたいな事があっても何も言わずに仕事しなきゃいけないって事だろう?私は本当に怖いと感じるので無理だ。
…とまあ、対策すると言ったって限度があるよなぁという感想を抱いた。犯罪にしろそうだけど、全てを未然に防ぐのは無理。であれば、起こった事に対しては然るべき処罰が必要ではないのか?もし自分の大切な存在が今回のような事態で重傷を負うとか最悪命を落とすなんて事があったとして、「障害だから仕方ないよね」なんて言えたものじゃないと思うのだが。
今回、引用に似たような事案の話を聞いたというツイートがあった。障害を持つ方がキラキラするネックレスに興味を持ちネックレスをしていた女性の胸を触り、それによって警察沙汰になったという話だったが、その障害を持った方の母親は「そんなのおかしい!ただ単に興味を持っただけでいやらしい考えなんてない!理解が足りない!」と言ったというのだ。活動家だというので多少強く話しているかもしれないが、これでネックレスをしていた女性が責められるなんてことあって良いのだろうか。そんなことを言い出したら、いよいよ何でもありではないか。今回の電車の件に関して擁護する声も、何だか近いものを感じて流石にどうなんだと私は思う訳だ。
あと後者。ツイ主が動画で晒したのはもちろん悪い。けど、「これをみて迷惑という方に嫌悪感を覚える」みたいなことの意味がわからない。見ず知らずの人間がなんか暴れて線路入ってって石投げて電車止まるってそりゃ迷惑に決まってるだろう。たとえ急いでいなくたって良い気持ちになることはなくないか?
そりゃ暴れてるんだし障害を持たれていそうな方とわかれば心配の気持ちもある。大丈夫かな?って全くならないわけじゃない。でもまず来るのは「なんだあれ?」の負の感情の人が多いのではないだろうか。少なくとも私はそう。
あと動画撮ってないで手伝いに行けみたいなやつ。動画撮るなはその通り何の異論もございませんって話だが、手伝いに行けるわけなんてないだろう。全く関係のない人間が突っ込んでいって悪化したらどうする?パニックを起こしてしまった人間に赤の他人が近づいて解決の方向に向かうはずないだろう。まして線路の上。駅のホームで暴れる酔っ払いとは話が違う。「やらない善よりやる偽善」とはよく言ったものだが、偽善にしたって無理がなかろうか。
いずれにせよ、動画を無断で撮影しインターネットに批判的に投稿した投稿主に関しては炎上しても仕方ないというかむしろ当然だろうとは思う。しかし、それに対する意見を見ていると、どうにもこうモヤっとした感情が残るのだ。私と似た感想を持つ人ももちろんいたが。
非常に色々考えさせられたもののこんなものTwitterにでも投稿しようものならどうなるかわかったものでもないので、ここに吐き出させていただいた次第である。
さて蛇足ではあるが
あとは今回の場合、おそらく親御さんと思われる方が女性だった。ああなってしまえば大変だろうし、あの後関係各所に謝ったりもしなければいけなかったろう。本当に大変だろうにお疲れ様です、と敬意を示したい。
…ただ、もしあれが父親など男性だったら世間の反応は違かったんだろうなと思ってしまう私がいた。体格あるんだからその前に止めろとか、何でもっと早く何とかしなかったんだとか、そんなリプ・引用が飛び交ってそうだなと思い、それもまた気持ちをモヤっとさせてしまったのだ。悪いインターネットに毒され過ぎたかもしれない。
以上、私が今回の件でどうにも腑に落ちなかったことの雑記である。ここまで目を通してくれた方がいたらありがとうございます。ばらつきまくった文章で申し訳ないですが。
個人的にこの事象がとても興味深いので時系列とともにまとめていきたいと思う
グラブルわからない方でもわかりやすいように書いているつもりだけど分かりづらかったらすまんやで
・今回はグランブルーファンタジー(AppStore 4+ ,Google 13歳以上の判定のソシャゲ)の出来事
・今回含めキャラとしては4パターンが出ているが今回以外の3パターンは露出少な目
https://グランブルーファンタジー.gamewith.jp/article/show/21005
https://グランブルーファンタジー.gamewith.jp/article/show/43871
https://グランブルーファンタジー.gamewith.jp/article/show/246402
年齢:12歳
身長:140cm
種族:クリスタリア ※増田注:とりあえずヒトガタをしているが人間ではない
好き :主人公、ルリア(※増田注:ヒロインの名前です)、透き通ったもの
苦手:大きな声で話す人
https://twitter.com/granbluefantasy/status/1659861526214483968
水で濡れ透けたワンピースを着て白鳥の浮かぶ森の水辺で果物を口にしそうなところ、というシチュエーション
今までほとんど露出のなかったキャラであるリリィがこのシチュエーションの絵で出てきたところで意見が割れ始める
-
■肯定派
└えちえち!セクシー!
└今までと違って大人っぽくていい
└やりすぎだろ(喜)
■否定派
└生理的に無理
└上着着せてあげて
└これは…いろんな意味で大丈夫なの? ←※増田はこの意見でした
└やりすぎだろ(怒)
-
https://twitter.com/granbluefantasy/status/1659861526214483968
のリプ欄を参照されたし
否定派の中から公式に今回のイラストに関しての意見の投書が始まる。
└その投書を行ったという人の中で、スクリーンショットつきのツイートを行ったあるユーザー名が 「【男性キャラV】股間」であったことから
一部肯定派からは「その名前でよくお気持ち表明できるな」などといった声が上がる。
(増田注:この【男性キャラV】は設定では成人男性で、よくネタキャラ枠としてブーメランパンツを履かされたりしてはいる)
■肯定派:
└嫌だったら他のスキンをかぶせればいいのでは(※グラブルには同一キャラの他のイラストを設定できる機能があります)
└解放前の絵のままで設定しておけばいいのでは
■否定派:
└解放前の絵の路線(※増田注:公式の左側のイラストのこと)で行ってほしかった
-
「男性だけどこれはキツい」という意見もツイッター上では(増田は)それなりに見かけている。
-
この投書を行っている人の多くが女性と思われるが、(この点に関しては明確なソースはないため推測となる)
さらにその中で自己が腐女子であるとアカウントの自己紹介欄に記載していたアカウントの中に
・過去に他の男性キャラ X/Y が露出気味の絵に興奮した旨のツイート
注:Xは元々変態背徳的な言動の成人キャラ、Yは最近グラブルにおける「ニンゲン」たちの文化に触れ始めた元ドラゴン
注:Zのイラストでもプライベートゾーンの露出はないものの、シチュエーション的には性的な香りもあるといえばある
以下のような意見が出始め、他キャラX,Y,Zが巻き込まれている
(X,Y,Zが気になる方は /水着ベリアル/ウィルナス 褌/コウ 解放絵/でそれぞれ検索するとイラストが見られます)
-
・嫌ならグラブルやるな
↕
-
そしてこのあたりから
・女をコンテンツに入れるとろくなことがない
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https://twitter.com/granbluefantasy/status/1660480605384224771?s=20
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シナリオ主人公のドロッセルが一緒に他の幼い女の子キャラたちと力を合わせて初めてできた友達を助ける的なほんわかシナリオで好評
このシナリオはで風リリィの立ち絵、また解放絵が1シーンだけ使われている
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※→の意見は増田の意見ではなく見かけた意見を基にしています。
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① じゃあなんでいままでのえっちな絵には言わなかったんだ?
→ 今まで言わなかっただけでそもそもグラブルの最近の露出傾向はきついと思っていた
※5/23 増田の補足:男性キャラの露出や関係性の強調に関しての苦言は以前から5chやまとめなどでは見かけている。これに関してはユーザー層の男性比率が高めだからと考えられる
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→いくら絵でも超えていい線とよくない線はある、今回のは一線を越えている
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③誰かが好きなものを燃やすのは自分に返ってくるのでやめたほうがいい
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ちょっと嫌だなと思ったことを同じコンテンツを見ている人がいるところ(特にツイッターなどの完全には匿名とは言い難い場所)で
マイナス意見を都度投稿するという行動は余程のツイート魔かつ人目を気にしないタイプの人でないとなさそうではあるので
前々から嫌だと思っていた人は潜在的にいたのではないだろうか。
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以下はこれを書いた増田の雑感であり、上記の経緯とは切り離してほしい。
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増田個人としては過去の絵も正直気持ち悪いと思うものは多数あるけど、今回のは本気でヤバいだろ…というスタンスです。
これに限った話ではないけど、攻略サイト見ていると出てくるエロ漫画やセクシー路線広告、BLエロマンガの広告なんかや、
唐突にツイッターで流れてくるセンシティブコンテンツは正直不快。自衛にも限界がある…。
あとじゃあエロはOKなのにグロはなんで線引きして隠してるのか?とか。あれも表現では?
一般的に子供に見せても問題ないと判断できるようなものでないとネットに載せるべきではないのでは?とは思っていますが
でも実際その線引きは難しい。
でもでもだからって見る側もいろいろな思想思念バックグラウンドのある人間なわけで。
どうしたらいいんだろうか。
とりあえず行く末を見守ってみようと思う。
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5/23 1:00 まずリリィについて整理・他にあった意見など に加筆・誤字などを修正
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本人はまだ自覚的でないにしても最終的な種としての目標は「こうしん部屋(海外翻訳では交尾部屋)」でパートナーと子供を増やす事
という設定があることも追加したほうがよくね?
https://twitter.com/summon628/status/1659168760643883010
こちらのことですね。
ゲーム内ではSRリリィのフェイトエピソード1「氷晶宮ご案内」で上記ツイートの表記が確認できます。
日本語版だと「こうしんの間」、英語版だと「propagation room(繁殖室)」 。
ただグラブルは主人公が男女選べますし、クリスタリアたちの繁殖方法については、私が確認できたゲーム内の記載範囲では詳細な描写はないためあえて記載はしていませんでした。
上記以外でこうしんの間や繁殖方法の詳細の公式ソースがあれば教えてください。
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https://gbf-wiki.com/index.php?%A5%EA%A5%EA%A5%A3%20%28SSR%29
などを参照ください。
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てかグラブルなんて相当前からエロ要素はあったのにいきなり「子供に見せても〜」とか一体どうした、そこまで思うならじゃあなんでお前はプレイしてたんだよ
私が始めたのは4年ほど前だったと記憶していますが、絵がきれいで好みの絵柄で、
ちょっとやってみたら話が面白かったので始めました。今もやっています。
この前闇古戦場やったばっかでもう光古戦場なのが辛いけどゼウスマンなのでなるべく頑張っています。
私が始めたころの2018-19年あたりでも既にセクシーなキャラは多くいましたよ。
モテモテ踊り子で主人公に怪しい雰囲気で迫ってくるアンスリアなど。
私はメーテラは特に大好きなキャラですし、最初から成人女性でセクシーな言動をしていればそういうキャラ付けとしてすんなり受け入れられています。
ただ今回は今までそんなそぶりもなかったリリィで、しかも今までのセクシーな絵より飛びぬけてセンシティブな絵だったから驚いたのです。
しかも今ならガチャページ開くだけで強制的にロリのセンシティブな絵を見せられる状態です。
あとなんだかんだで一番目にするのは戦闘中のSDキャラと敵のイラストなのでそこまでお色気は気にしないです。
この前の闇古戦場の尻お姉さん(名前忘れた)や火古戦場のおっぱいに杖挟んでるヘカテーはちょっと見すぎて食傷気味でしたけど。
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増田自身えっちな絵は好きです。でも見たくないときに見せられるエロは苦痛なんですよね。
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じゃあ男性向けエロはそんなに好きでない女ですと書いておいてください
「中立」ぶったところであなたの趣味嗜好や立ち位置次第で公平なまとめにならないので、それを第三者に判断させるための材料として必要です
うーん、中立なふり、じゃなくって、題材的にも中立的な立場で書かないと成立しない記事じゃないですかね?
今回のはイチ企業が12歳設定の少女を際どい書き方で4歳以上対象のゲームに出したという出来事の経緯ですし。
雑感以外の経緯のところにはできるだけ私情を挟まないように書いたつもりです。
では、ここで証明する手立てはないですが、女でもバリバリの男性向けエロ作家だとしたらどうなるのでしょうか…。
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wakuwakuojisan えちえち肌エプロンの時点で何か言ってなかったんだとすると本当に増田の趣味嗜好の話でしかないと思うので、自己を出さずにまとめに徹してた方が良かったと思うよ
成人男性キャラのふんどしも増田的には十分気持ち悪いです。雑感にもある通り、今までのもので私に苦手な描写は多々あります。特に男性キャラに多いです。経緯内のXYZの例の絵どれも苦手です。
でもそれは私に向けたものではないと思うので飲み込んでいます。
今回の絵は「12歳の設定キャラのプライベートパーツが露出しそうな際どい絵」なので趣味趣向の範疇を超えているのでは?と思いまとめています。
Appstore判定4+なので正直上記の内容全部やめてほしいとは思います。本当に4+に則った上でAppStoreに載せているなら企業としてそのようにちゃんと運営してほしいと考えます。
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お気持ちじゃん
そうです。雑感のところは私の考えを書いています。(経緯とは切り離して読んでほしいので、その旨追記しました)
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https://anond.hatelabo.jp/20230523180404
なんでベリアルウィルナスコウは追記でも頑なに伏せてるのにリリィメーテラナルメアアンスリアを一切伏せないのはなんでなんだぜ
経緯部分はグラブルをご存じない方でも読めるように他の固有名詞をなるべく取り払おうと思い固有名詞は避けました。
追記分に関しては具体例を出そうと思って固有名詞を出しましたが、
その記載方法から確かに経緯と統一性のない書き方になっていました。すみません。
コウはシチュエーションが、めちゃくちゃ気持ち悪いけどプライベートゾーンの露出はなかったと記憶しているので、
※プライベートソーンに関してはwikipediaなどを参照ください。口以外(男児は口と胸以外)の水着で隠れるところのことです。