はてなキーワード: 上着とは
アーケード商店街を昼飯買いがてら母と犬と散歩していたら、店、客、爺、犬、俺、母みたいな配置で並走する変な爺さんがいた
割と行列客の近くを歩いていたので、わざわざ犬と行列の客の狭い間を縫うように歩くので「なんだこの爺さん」と思っていたら、おもむろに某とんかつチェーンの前で足を止めた
その店は豚汁とかのレトルト商品を歩道側にはみ出す形の棚に配置してあるのだが、一部商品はカウンターからは絶妙に死角になっており、盗まれちゃいそうだなぁなんて思いながら犬と一緒にその爺さんを真横で見ていた
爺さんはいかにもといった風体で、スラックスに薄汚れた上着、しわしわのシャツと生活苦しいんだろうな、万引きでもするんかなと感じさせるには十分な見た目をしていた
そんな爺さんが棚の商品を物色し、豚汁のレトルトを一揉みし、周囲をきょろきょろ見回した後(当然真横で俺と犬はガン見している)、おぼつかない手つきでパッと上着のポケットにしまい反対方向に立ち去ってしまった
俺も咄嗟の事で「おい爺さんダメだよ!」って大声をあげてしまい、周りの人達が何事かとこちらを見てきてちょっと恥ずかしかった
爺さんは足早に去ろうとするので犬を母に預けて追いかけた
所詮爺さん、そんなまごまごしてても10mくらいしか進んでおらずすぐに追いつきそして肩に手をかけた
うわ肩ほっそ、そしてなんか生暖かくてやだなとかしょうもない事を考えてしまったが、とりあえず「取ったでしょ?出して?」とだけなんとか絞り出して、豚汁を無事取り換えした
妙に手馴れているのでこの爺さんさては常習犯だなと思ったが、その風体やがりがりの肩の触感を思い出し悲しくなったのと、昼飯さっさと食べたかったし、豚汁を取り返したのでまぁいっかと思い爺さんを解放してしまった
豚汁を棚に戻して、事態が呑み込めずアワアワしている母を回収し、相手がもうちょい若かったり反抗してきたら警察に突き出したかもなぁとか、何とも言えない気持ちになりながら帰宅した
犬はその間ずっと楽しそうに散歩していた
オチは無い
RISING SUN ROCKFESTIVAL inEZO 2日目
お風呂では全裸で盛大にすっ転び見知らぬ方にめちゃくちゃ心配されたりドライヤー使い過ぎてロビーのブレーカーが落ちたり色々ありましたが笑 お風呂入ってさっぱりしてバスで会場に帰還。まだ2日目からの人のゲートが開放されてなかったのでテントに帰る前に予めチェックしてあったそば粉のクレープ屋へ。グッズ売り場の前を通りかかったけど既にスピッツのグッズに長蛇の列が…。夏フェス限定グッズとかあったのかな?あれだけ並んで待てる根性がすごい…。クレープ屋はちょっと並んでたけど1枚ずつ焼くしなと少しの列は仕方がないと思って並んだは良いが朝だから店員が少ないのかめちゃくちゃオペレーション悪くて長時間待つ羽目に…。一瞬近くにあったホットドッグの店にしようか迷ったけど折角並んだし…と言う貧乏根性で並び続ける。何とか買えて(これだけ待たされて、先に出来上がり待ってたお客さんが居たのに渡す順番間違えて後からの人に渡してしまったりしててすごい険悪な空気になってて直接は関係ないにしろその場にいるだけで気まずかった…)その場を速攻離れる。美味しかったけど…あれだけ待ってまでは良いかな…と言う感想。時間は有限なのでオペレーション大事よ。
とりあえずテントまで帰ってお風呂から帰ってきた荷物を片付けたりしてからガチャガチャをやりに再びグッズ売り場付近へ。レッド側から行く方が近い事に今更気付きそちらから向う。ガチャブース、思ってたより混んでてとりあえずシロップが出ればそれで終了!と思ったけど当たり前に自引き出来ず途中で諦めて交換して貰う方向へ切り替え。何がレアなのか全く分からないけど交換に適したバッチを引けた感じがせずヤバいかな〜と思ってうろついてたら「こっちは交換用で出してるので」って言ってる人がいて見てみたらシロップが2枚ある…!!と思って「シロップ欲しいんですけど…」と手持ちの缶バッチを見せると「う〜ん…vaundyは駄目ですよね?」って言われたから「全然良いです!!」って言って交換してもらったら「シロップ好きなんですか?もう一枚交換します?予備で」って言ってもらえてご好意に甘えてもう一枚交換してもらえました…!!ありがとうございます…;_; 本当今年は人の暖かさに救われている…。
2日目みたやつ。
打首獄門同好会(途中トイレ行った)→スガシカオ→THE BACK HORN(途中から)→スピッツ(3曲だけ)→Rei+中村達也+ヒライハルキ→M.J.Q→Hedigan's→菅田将暉(途中まで)→WEEKEND LOVERS 2024 "with You"→クリープハイプ(帰り道チラ見)
打首獄門同好会、めちゃくちゃすごい人だった…。昨日寝てないのがここに来て響いてきて眠くて座ってたらトイレ行きたくなってトイレ行って…とかやってたからしっかり見れなかった…が最後の日本の米は世界一が聴けたので良かった。2017年だったかな?ライジングに出る打首獄門同好会ってどんなバンドかな?ラウドロックみたいなやつかパンクかも…と思ってYouTubeでライブ映像見てみたらこの曲やっててド肝抜かれた記憶が…笑 観てみたかったけど2017年の出番がCAMPERSで断念して2019年もEARTHのトリで力尽きてて観れず…だったのでようやく今年観れた。ようやく日本の米は世界一!コール出来ました!笑
打首獄門同好会を観終わった後、ぴあの休憩所で再び元ハイカーさんとお会いする。ぴあの休憩所がオシャレ過ぎてびっくりしたと言う話題で盛りあがる笑 昨日のシロップの話になり楽しくなって一人でベラベラ喋っていて後々反省する事に…。ハルカミライの巨大なファンが目の前に現れた話、笑う所じゃないけど面白くて笑ってしまった。何でよりにもよって根ぐされで入ってくるのか…??終わるまで待てないのか…?話は尽きないが次のステージの時間が迫ってきて足写真を無事に撮りお別れする事に。本当に沢山時間お話出来て楽しかったです!毎年変わらずにお二人に会える事が私がエゾへ行く一つの意味にもなっていました。
お二人とお別れしてボヘミアンへ。今年復活したボヘミアンへ2日目にして初めて行くも前より遠くなっていてこの道合ってるよね…?と一抹の不安を抱くも無事に入口を発見。入るともうスガシカオのステージ始まってたけどまだ開始から時間経ってなくて割と聴けた。後で知ったけどステージ開始5分前に着いてリハなし衣装も私服とサンダルだったらしい。遠巻きだったからよく見えなかったけど私服があれって普通にオシャレだな…と思った。ウエスから何度も間に合いますか?って連絡が来て知らないよって思ったって話してて本当そうだよな笑 と思うなど。しかし歌上手〜!!めちゃくちゃ聴き入ってしまった。軽く観てみるか〜なんて気持ちで来たけど来て良かった。夜空の向こう聴けたし。ドラムとギターだけで(しかもリハなし5分前到着で)あれだけ素晴らしいステージが出来るって凄すぎる…。流石長い事音楽業界に居続けるだけの実力を感じた。
ボヘミアンで泉谷しげるを観る予定にしてたのでそのまま残るかめちゃくちゃ迷ったけど折角だし行ってみよう!と思いEARTHまで歩く。テントの中には入らず外のモニターで観る事に。丁度空、星、海の夜やってて今もこの曲やってるんだ!!と驚く。すごく懐かしい気持ちになった…。噂で山田さんの声が今は出なくなってるって聞いてたからこの曲はまぁまぁ普通では…?ちょっと苦しそうだけど…と思ってたけど、コバルトブルー(コーンフロスティって呼んでたら友達に笑われた)でこれはかなり厳しそうだな…と感じる。まぁあの歌い方じゃ長年維持は難しいだろうなとは思ったけど…。刃は歌ってない部分が長くあってあれは皆で歌う為に歌ってないのか声が出なくて歌わないのか判断つかなかったけどかなり苦しそうだったな…。昔の曲が有名と言うか定番になってたりすると、いずれこう言う事があるから怖いよね…。人気曲だとやらざる終えない時もあるし。無理せず長く歌える様にして欲しいな…等と余計なお世話な事を考えていた。あと自分世代ど真ん中のバンドが元気に長続きしている事に嬉しさも覚えた。
泉谷しげるを観に再びボヘミアンへ行くもまさかの飛行場の事故(ハサミなくなった事件)で到着が遅れていて50分後からと言うアナウンスが…!!それだとReiちゃんと達也さんにただ被りじゃん…!!と思い諦める事に。折角来たし軽くアイスでも食べてから行くかーと思って並んだらオペレーション悪くてめっちゃ待つ…。そんなに待つような代物でもないような…と思いつつ折角並んだしと貧乏根性(2回目)が発動し何とか買うも、アイスより生クリームが一杯で微妙な気持ちに…。私が生クリーム嫌いなのもあるけど…。ライジングは生ゴミ捨てるの大変だから我慢して食べきった…。プロボに移動したら元ハイカーさんのリプでReiちゃんと達也さんも時間変更になりまさかのスピッツと被りになる事が判明!!マジかよ!!って事で今更ボヘミアンへは向かえないので(体力的にキツイ)とりあえずサンステ側に行ってしなびたポテトを食べて(去年も食べたんだけど割と癖になる味笑 萎びてるけど量一杯入ってるのでお腹一杯になるし味は普通に美味しい)ドライシャンプーでやるヘッドスパを施術してもらい(気持ち良かったけど陽キャっぽいお兄さんがやってくれてめちゃくちゃドギマギした…私はこう言うタイプの人と普段全く関わりがないので怖い…全然明るい良い人だったけど…)その足でスピッツへ。5分押しぐらいでスタート。一曲目から空も飛べるはずでお客さんを掴んでいて流石ベテランバンド…と心の中で唸る。ハチミツ、醒めないと続きここで時間オーバー。本来なら最後まで聴けたのに…!!とうしろ髪ひかれつつもプロボへ移動。まぁ数曲でも聴けたので良しとしよう…。
着いたら人が一杯でステージは全く見えない感じだったので大人しく後ろで待つ。Reiちゃんが達也さんの事たっちゃんって言うの可愛くて大好き。達也さん曰くReiちゃんの遅れの為リハなし!との事。しかし毎回思うけどReiちゃんのギターは本当にカッコイイ…。大御所が弾いててもおかしくないぐらいめちゃくちゃ渋いんだよなぁ〜。最初二人でやってから途中でハルキさんを呼び込み、達也さんの「クハラさーん!!!」の雄叫びがあったりして笑 ゲット・アップ・ルーシー!!周りから歓喜の声が上がり前の方はかなりつまってた。多分モッシュ的なのおこってたんじゃないかな?(私は後ろの方に居たのでよく分からなかった)Reiちゃんが弾いて歌うゲット・アップ・ルーシーがめちゃくちゃブルージーでカッコ良かった…!!このアレンジと歌い方めちゃくちゃ好き!!その後のシャンデリヤも凄かった…!!!ちょっとテンポ落とし気味だったけどあのギター弾きながら歌ってるReiちゃんバグ過ぎる…!!頭の中どうなってるんだろう…。終わった後達也さんが「終わり方が分からーん!!!」「カズユキー!!」って叫んでたらまさかの本物登場(姿は見えなかったけど声は聞こえた)Reiちゃんが「御本人が…」って話てたら達也さんが「もう遅ーい!!!」って言ってて笑った。去年中憲とReiちゃんと達也さんで作ったRISING RISINGも披露してくれた!!これまた聴きたいと思ってたから今年も聴けて嬉しい。この曲カッコイイんだよねぇ。達也さんがどうやって入るんだっけ?って言っててReiちゃんから入ったんだけどギターのキーが間違ってて「キー間違えてました💦」ってあせあせしてるの可愛かった。今年もReiちゃんと達也さん観れて良かった。スピッツ引き上げた後悔なし!
一旦時間あるからトイレ行こ〜と思ったけどEARTH側もレッド側も大行列で萎えたのでボヘミアン迄歩く事にする。並んでる時間と歩いてボヘミアン迄行くの多分時間変わらないしボヘミアンは確実に空いてるから…。トイレの為だけにボヘミアン行って帰ってきたらまだイマイさんが演奏してたので、テントに上着取りに行ったりしてプロボへ向かうと丁度M.J.Qが始まっててタイミング良かった。久土さんギター上手過ぎるな〜!!ドラムとギターだけとは思えない音の厚み…!!キュウちゃんのパキッとしたドラムとめちゃくちゃ合う。これはもっと大きなステージで観たいなぁ…と思ったり。元々はスピッツと被ってて観れなかったので怪我の功名とでも言うのか…。カッコイイ演奏が聴けて大満足!!
21時前に上がる花火を今年はよく見えるスポットまで歩いて行って見る事に成功。間近で見る花火すごく綺麗だった。花火が終わって、ご飯を買ってからボヘミアンへ移動。着いたら既に始まってたけど、皆スカパラにいるのか割と空いてる印象。後ろの方で椅子に座ってご飯を食べながら観る。前にオウガとの対バンで見た時はYONCEはやっぱりカリスマ性あるな〜って感想しか抱けなかったけど笑 久しぶりに観たらバンドとして音が纏まっててめちゃくちゃカッコ良かった!!脳内に響く音のグルーヴが気持ち良い。良いライブはあっという間に終わってしまうもので気付いたら終わっていた…。正直サンステに出る菅田将暉を観るか迷ってたけどこっちにしといて大正解だったな…!!
ボヘミアンから一旦テントに戻って座ってたらもう菅田将暉別に良いかな…と言う考えが頭をめちゃくちゃ過ったけどこの機会を逃したら一生観る事も聴く事もないぞ!!と自分に言い聞かせて重い腰を上げてEARTHへ。EARTHに着いたら人人人ですごい事に…。だから菅田将暉はEARTHじゃ無理では…?と言ったのに…(言った所で何にもならんけど)とりあえずモニターも見えないので歌だけ聴く事にしてEARTHの入口付近から少し離れた右側に座って聴く事にする。早速さよならエレジーを歌いめちゃくちゃ盛り上がっていた…笑 歌としてはまぁ…CD通りと言うか思ってた通りの感じでこれならたくみの方が数倍は上手いな…等と言う謎の上から目線の事を思いながら聴いてたけど、数曲聴いて満足したのでモニターが何とか見える所まで歩いて「お、菅田将暉だ」とモニターで確認してからテントへと帰った笑
長くて載せられなかったのでその②へ続く…
当時俺は入社二年目で、それなりに大きいプロジェクトに参加することになった。
プロジェクトリーダーは五つ歳上の先輩で、彼女とはまだ年齢が近かったこともあり、仕事終わり飲みに行って愚痴を聞いてもらったり、随分と懇意にしてもらった。
仕事では助けてもらうことも多く、俺は彼女のことを慕っていた。彼女は若く、いつも凛としていて、何より美しかった。
プロジェクトはなんとか無事に終わり、その後は自然と打ち上げに行く流れとなった。
俺と先輩も当然参加することになり、打ち上げでの主役は先輩だった。当時は社内でも最年少のプロジェクトリーダーだったこともあり、彼女への称賛は止まらず、先輩は珍しく照れた様子を見せながら空のジョッキをいくつも作ってみせた。
次第に夜も更け始め、そろそろだろうといった雰囲気が充満するとお開きとなり、その頃には既に先輩は泥酔していた。
半ば眠っているように頭を垂れ、目は瞑り、声をかけても返事はまばらでまともに歩けるのかすら怪しかった。
年配の先輩方がタクシーを呼ぶ中、増田が送ってやれよと声をかけられ、随分と世話になってただろ?と言われると断る理由もない。
分かりましたと二つ返事で答え、最初にきたタクシーを優先して使わせてもらえることになった。
俺は先輩に肩を貸し、歩けますか?と声をかけた。
先輩は空ろに目を開け、増田くん…?と言う。
俺は先輩に肩を貸し、右手は彼女の腰に当て、座敷の店だったので靴を履くのに手間取りながらもなんとか外に出た。
すぐ先にはタクシーが待ち構えており、俺たちの姿を確認すると後方のドアが開いた。
先輩を先に乗せて、まず「大丈夫ですか?」と聞いた。先輩は曖昧に頷き、うーん…と唸っている。
これは少し休憩した方がいいですね、と俺は独り言を口に出し、運転手にも聞こえるように言うと、それから行き先のホテル名を口にした。
運転手は分かりましたと義務的に返事をして、すぐに車を走らせ始めた。
十五分ほど走ると暖簾のように布の垂れた入り口を抜けて駐車場に入ると車は泊まり、左手の少し先には玄関がある。
俺は千円札を数札滑らせるように取り出すと差し出し、釣りはいいからと言ってタクシーから降りた。
先輩は眠っているように静かで、目を閉じ、俺の肩に頭を預けていた。
再び肩を貸すようにして歩き、ホテルに入るとエントランスでは喧しいBGMが流れ、酔いの最中に聞くと苛々した。
タッチパネルで二番目に高価な部屋を選ぶとレシートのようなものが吐き出され、フロントに行ってそれを見せるとスッと鍵が差し出された。相手の顔は見えない。
鍵を受けとると病人を担ぐようにゆっくりとエレベーターに向かい、乗ると三階を押した。
先輩はずっと項垂れていて、身体に力が入っていないように感じられた。
エレベーターから部屋までは幸い近く、部屋に入ると目の前には駐車場にある精算機のようなものがあり、少し驚きながらも靴を脱いで部屋に上がると中央にはダブルベッド。丁寧に先輩をそこまで運ぶと彼女は仰向けのままベッドに倒れ込んだ。
ここで休憩しましょう、と声をかけると先輩はベッドで仰向けになっているのが快いのか表情を緩ませ「うん」と言った。
皺になると駄目ですからジャケットは脱ぎましょう、と声をかけると先輩は「うん」と言ってそのままの姿勢で腕を滑らせ、上着を脱いだ。
俺はそれを預かり、ハンガーを見つけて部屋の隅にかけると、再びベッドに戻った。
俺は彼女の側に座り、じっとその姿を見つめていた。
次第に、その姿を見て滾った。
衝動は止められなかった。
俺は馬乗りするように彼女に覆い被さり、ゆっくりとボタンを一つずつ、外していった。
ベージュ色のブラが目の前に現れ、酔いも半ば覚め、次にスカートへと手を伸ばしていた。
留め具を外し、ファスナーを下ろすと驚くほどするすると脱げた。下もベージュ色の下着で、目にすると息を荒くしている自分に気がついた。
俺は努めて冷静に、やさしく彼女の膝を抱くと立たせ、少しずつ下着を脱がせていった。
やがて彼女の陰部が露になると俺は限界まで勃起していた。臍の下にキスをし、右手は彼女の花弁に触れていた。
ビクン、と先輩は身体をわななかせ、「増田くん…?」とうっすら目を開けた。
俺はなにも応えなかった。
少しずつ唇を降らせていき、蕾に到達すると愛でるような舌遣いで丁寧に撫でた。
先輩はアッ…と吐息を漏らし、少しずつ湿ってくる。お互いの呼吸は荒くなり、一度顔を上げて先輩の顔を見ると目をか細く開いて、顔は紅潮し、戸惑った表情をしていた。
右手はぬめり気を感じ、それは彼女の陰部に目を移すと姿勢を改めて、正常位の形で挿入した。
屹立した茎は何の抵抗もなく吸い込まれるように彼女の内へと入り、途端に押し寄せる快楽に俺は悶えた。
腰をゆっくり動かし、先輩は途切れ途切れにアッ、アッと喘いだ。
一度、ゆっくり、大きく腰を動かすと陰茎がニュルりと彼女から外れてしまい、そのタイミングで先輩はアアンッ!!と淫らな声を叫ぶように漏らすと、膣の側にあるシーツが茶色に汚れていた。彼女が僅かに脱糞してしまったことにそこで気がついた。
俺はそのとき、あまりにアブノーマルな光景を目にして、タガが外れてしまったのだと思う。
酔いのせいもあったと思う。
躊躇や遠慮を捨て、ベッドに膝立ちのまま先輩の胴を掴むと荒々しく引き寄せ、すぐに挿入し直した。
それから激しくピストン。彼女の喘ぎを石炭に、イクまで一心不乱に腰を振り続けた。
いよいよ果てそうになると流石に中で出すのはまずい、といった分別は理性の片隅に残っており、爆発間際の陰茎を抜くと彼女の股に射精した。
俺は力尽きたように身体を伸ばし、先輩と顔を合わせるように横になった。
先輩の顔を目の前で見た。
綺麗だった。
先輩は視線を天井の方に向けていて、それから俺に気づいたみたいに俺のことを見つめた。目と鼻の先には先輩の顔があって、その顔は笑っているでもなく、動揺しているようでもなかった。まるで目を開けて寝ているような、夢を見ているような顔をしていた。
それから俺は目を閉じ、気づいたら眠っていた。
翌日は昼前に起き、俺たちは最低限の会話のみで、昨晩のことには一切触れなかった。
順番にシャワーを浴び、タクシーを呼んで部屋を出ると、会話もなく廊下を歩き、俺は先輩の一歩後ろを歩き、社内に居るような雰囲気さえ感じられた。
ホテルを出るとタクシーに乗り、先輩は俺の存在を無視するみたいに行き先を真っ先に告げ、先輩のマンションの前に着くと俺に五千円を渡し、数秒俺のことをじっと見つめてきた。
その間ずっと無言で、無言のまま先輩はタクシーを降りた。
その後俺と先輩は社内でも疎遠となり、業務的な事柄以外で先輩が俺に話しかけてくることはなかった。
二ヶ月、先輩は会社を辞めた。
直接的な理由は聞いていない。
そしてこういった誰にも言えない経験というのは誰しもがひとつや二つ持っているものだと思っている。これはあくまでもフィクションで、でも本当に身勝手で自分勝手かもしれないが、それでも俺は今でも先輩には幸せでいてほしいと、本心からそう思っているんだ。
なんか、この前バイトしてたらやべえことがあって。とりあえず、憶えているままに書くわ。
バイトはコンビニなんだけど、夜の10時からシフト入ってた。マンションの一階に入ってる店舗で、夜中でも住人がちょくちょく買い物にくるから、まあま忙しい。でも、そのときは客がひとりもいなくて、先輩は裏方で何かやってた。俺はレジカウンターで雑用してた。そしたらさ、女が急に店に飛び込んできて。
血まみれだったんだよ、その女。
俺が立ってるカウンターのところにふらふら近づいてきて、かなり近距離で向かい合ったんだけど、そいつの鼻、ぺしゃんこだった。口からもすげえ血が出てて、もう顔面が真っ赤でべちょべちょ。あまりにも突然のことだったから、一瞬、放心状態みたいになっちまった。
で、女が口をパクパクさせて、何か俺に伝えてこうよとしてんだよ。でも、ガフガフって音がするだけで、何をいってるのか全然わかんなかった。よく見ると、舌べろが切れてるみたいだった。あと、たぶん耳からも血が出てた。髪の毛で見えなかったから、はっきりはわからなかったけど。
そこでようやく、俺は「大丈夫ですか」って声をかけた。女はやっぱり、喋れないみたいだった。ひどく充血した目で、フガフガいいながら俺を見返すだけ。
でさ、びっくりしたのがさ、その女……下を履いてないんだよ。下半身丸出しなんだ。
もうこれは、いよいよやばい事件だなって思った。先輩もやっと異変に気づいて、裏から出て来るなり俺に「110番!」って叫んだ。ほんとに、ちょうどその瞬間だった。「大丈夫です! 私達の娘がお騒がせしています!」そう叫びながら、中年の男と女が息を切らせながら店に入ってきた。俺はその2人を知っていた。マンションの住人で、頻繁にコンビニを利用していたから、顔をはっきり憶えてた。「大変申し訳ありません。娘がパニックになり、こんな粗相を」おばさんんが大声で叫んで、ぺこぺこ頭を下げてきた。その間、おじさんの方は女を抱きかかえるようにして、コンビニから出そうとしていた。何だか、女はすげえ抵抗している感じだったけど、おじさんは「病院にいこう! な。病院いくぞ!」とか怒鳴るみたいにいいながら、無理矢理連れ出していった。俺も先輩も、ポカーンだよ。「いや、でも、大丈夫ですか? 救急車呼びます?」俺がそう聞いても「私達が連れて行きますので!」とか、そんな感じで、全然会話にならない。
女がおじさんに連れていかれてからも、おばさんの方は店に残って、床に着いた血を、自分の上着で拭き始めた。俺達が止めても、「娘のしたことですから!」って叫ぶだけで、全然聞く耳を持たないんだよ。だから、もう気の済むまでやらせようと諦めた。段々、他のお客さんが来始めても、おばさんは地べたを這うみたいに、一滴残らず血を拭き取るまで、止めなかった。ようやく床がそれなりにきれいになると、おばさんは「この度は大変申し訳ございませんでした!」と叫んで、やっと店から出ていった。バイトが終わって、俺と先輩は、朝出勤してきた店長に一応そんなことがあったと報告した。店長は「親が片付けしてくれたんなら、別に問題ないだろ」と、あんまり興味ないようだった。
俺と先輩は、やっぱり事件なんじゃないかと疑っていたけど、あれから警察が事情を聞きに来たなんてこともないし、ニュースを見たってそれらしいものはない。結局、あれが何だったのか、わからないまま。あの女の目は、ほんとにやべえってメッセージを送ってた気がしたんだけど……。
人生初の経験で適切な対応がよく分からないまま行動してしまったので、日記に残しておく。
・どうすれば良かったのか後で追記していく。
◎8:50
飲み物を飲むよう勧めるが「ペットボトルの水を枕元に置いといて」とのこと。
→いつから悪いのか、どんな症状か、お医者さんごっこでいいから聞くべきだった。
→この時点で休みをとって病院に連れていくべきだった。金曜日の昼すぎに病院に搬送しても、その後なかなか転院ができない。
◎12:00
寝てるかもしれないので12:30にもう一度連絡しようかと考える。
とのこと。
一度電話を切ったが、自宅はメゾネットタイプのアパートなので、救急車が来た時に自力で階段降りて鍵開けられるか…?と思い、再度LINEと電話をするが、返事無し。
◎12:40
(普段は電車とバスで通勤しているが、車の方が早く家に着く。)
慌てて「私用ですが社用車借りていいですか?」とろくな説明もしない自分に「ほんとはダメだけど、今日だけだぞ」と快く言ってくれた社長に感謝。
◎13:05
家の鍵は開いていて、母が玄関に座っていた。
泊まり用の荷物も自力でまとめたらしく、複数のバッグが準備されていた。
グッタリして歩くのもままならない様子だが、救急隊員の質問にはいつも通りの声でハキハキ答えている。
◎13:25
病院に到着。
社長に電話して事情を話し、社用車を引き続き借りる許可をもらう。
受付で案内された待合スペースで待機。
上司(出張中)と先輩(別の出張中)に「親が救急搬送されたので病院に来ており会社を不在にしてます。」と連絡。
父(他県住み)にすぐ報告しようとしてLINEを打つが、
「検査の結果出てから報告したほうがいいか?」「余計な心配をかけるか?」
「母はよく体調不良をあえて家族に話さない、とかしてるし自分ももっとそういうこと考えたほうがいいのか?」
などと考えて送信できない。
→社長に事情を説明したのは良かったが、口止めすべきだった……たぶん、社員みんな知ってる気がする……やめれ……
→父には連絡しなくて正解。検査結果、今後の方針が決まってから報告したほうがいいということで母と意見が合った。
◎14:30
を伝えられる。
救急車の中で母が話していたここ数日の体調不良のこともiPhoneのメモに書いていく。
→申込書?的なのを書かされたが、親の生年月日、覚えてないとサラッと書けない……!これを機にちゃんと昭和〇〇年とか19〇〇何まで覚えようと思った……
◎15:10
処置室に呼ばれた。
母は起き上がれないがお喋りはできる。
その間にここ数日の体調不良についてもう一度母に聞いておく。
(父には慌てて連絡しなくて正解だった。)
それにしても待ち時間が長い。
→待ち時間、母と話したことはひたすらメモをとった。転院した時使えるかもしれんからこれは大事だったと思う。
◎15:50
医師からは帰宅してよしと言われるが、目眩で身体を起こせない母を連れて帰るのは難しい。
→検査結果聞いたらすぐメモ。聞き慣れない言葉は一瞬で忘れる。
→お医者さんも忙しいので、「入院したいです」とかはすぐに言った方がよかった。
◎16:45
緊急連絡先、部屋の説明、必要なもの、入院費用のこと、上限額のこと、食事や小物の費用、会計手続きについて、面会についてetc…
→親の職場書かなくてよかったっぽい?でも書けって言われたし…うーん……これはどうしたらよかったのかまだ分からない
◎17:30
処置室に戻ると入院する部屋の準備は18:00頃になると告げられる。
また長い待ち時間だな。
トイレに行きたいと言うので、看護師さんの手助けを受けて車椅子で移動。
上体は起こせるようになったみたいで良かった。
◎17:50
◎18:15
◎18:40
病院に到着。
先に話を通してもらえてたみたいで、本来は面会時間では無いが病室まで入れた。
入院申込書(さっきも書いたけど)に記入して、
迎えにいく時持ってきてほしいものが数点。
少しおしゃべりして、じゃあそろそろ、と言って19:30頃病室を出た。
職場の人が心配して「社用車、今日返しに戻らなくても大丈夫そうだよ」と連絡をくれた。ありがたい。
◎20:00
職場に到着。
欠務届など諸々書いてメールチェックして退社。
→もうちょいしっかり喋れ。社会人やろ。
◎21:00
ご飯。
今入院してる病院は脳神経外科はあっても耳鼻科はないので、これ以上検査のできない。
早く治してやりたい。
同日…
コインランドリー「2,3週間分の衣服!2,000円!」(ドーン!)
ドラッグストア「水虫薬!消耗品!乳製品!卵!3,000円!」(ドーン!!)
しまむら「夏用の下着類(セットのやつ)!余所行き用の上着!5,000円!」(ドーン!!!)
業務スーパー「肉!調味料!冷凍野菜!パスタ!冷凍麺!7,000円!」(ドーン!!!!)
ガソリンスタンド「レギュラー満タン!4,000円!」(ドーン!!!!!)
ATM「週末の通院費の引き出し!3,000円!」(ドーン!!!!!!)
生きるのにも金がいる…