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2020-10-06

面白いドラえもん二次創作SS書いたからみんな読んで!お題は「ジャイアンに仕返ししたいのび太くんと、のび太説教したいドラえもん」だよ!

「うえーん、ドラえも~ん」

自分の部屋に泣きながら飛び込んでくるのび太

ドラえもんアグラかいてすわり、その前にはどら焼きがおかれた白く丸い皿がおかれている。)

「んも~、なんだよ、のび太く~ん。

また大きな声出して~。

ボクこれからどら焼き食べるところだったのにジャマしないでよ~」

今日ジャイアンイジメられたよー!

"何か"ジャイアンに仕返しする道具だしてよー。」

・・・

(しばらく黙りこむドラえもん

のび太はそれを横目に泣きながらわめきちらしている。)

・・・(ささやくような声で)もしもボックス~♪・・・」きゅいーん、ドン(道具取り出しSE、と道具を置いたSE)

もしもボックスをとりだしたドラえもん

ハイ、どうぞ。」

「いや・・・あの・・・

「どうぞ。」

「ぼくはそんなつもりじゃ・・・

「仕返ししたいんでしょ?」

「いや・・・あの・・・

「やれよ。」

「ぼ、ぼくは別にジャイアン・・・

「やれよ!」

「ごめんなさい!」

「なんで謝るんだよ!

オレがお前に謝れなんて言ったか?言ってねえだろ?

オレはやれって言ってるの!

お前が仕返ししたいって言ったんだろ?やれよ!」

「っぐ、えぐ・・・

(泣きべそをかき始めるのび太

「ん、わかった、じゃあオレがやってやるよ。

ワタクシ野比家の居候、いつもタダメシ食わせて頂いてますし、そのぐらいはのび太坊ちゃまのために働きませんとねぇ~

いやあ~気のきかない無芸大食バカロボットすみませんねえ~」

もしもボックスに、ゆっくりと、これ見よがしに入って行くドラえもん

「あ~、マイクテストマイクテストオーケー

オッケーグーグル?なーんちゃって。

えー、それではもしもボックスリクエストをはじめま~す。」

(顔が青ざめるのび太

「え~、もしも、東京都練馬区月見台すすきヶ原在住の、現在11歳小学五年生男の子ジャイアンニックネームで知られる、雑貨屋長男剛田武が、この世に生まれ、あ、何しやがるこの野郎!」

(半狂乱になってドラえもんにしがみつき、受話器を奪うのび太

「ドラえもーん、ごめーん!

ぼくが悪かったよー!

お願いだからやめてよー!」

「だから"謝らなくていい"って言ってるだろ!バカかおまえは!

な、優しい優しいドラえもんさんが、お前のワガママ叶えてやろうってんだから、"ごめんなさい"じゃなくて"ありがとう"だろ?

な、"気にいらないジャイアンをこの世から存在ごと消し去ってくれてありがとうドラえもんさん!"だろ?

嬉しいだろ?な、嬉しいだろ?

嬉しいですって言えよ!バカ野郎!」

「ぼくが悪かったよ~

反省するから許してー!」

(涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら甲高い声で謝るのび太

・・・

「本当に反省するか?

また口先だけじゃないのか?」

「今度はちゃん反省するよー

ごめんよー、許してよー」

「いいかのび太、俺は別に"かまわない"んだからな?

あんまりドラえもんさんが優しいからってナメんじゃねえぞ?」

「うん」

「よし、まあ今日のところはいいだろう。

じゃあ今からちょっと近所に軽く散歩にでも行こうか。

こんなジメジメしたところに閉じこもってるから心が病んじまうんだよ。

ふたりでお外の空気を吸ってリフレッシュだ。」

「うん・・・行く・・・

のび太の手を掴み、のび太ともに部屋を出て行くドラえもん

その機械じかけの大きな両眼には、のび太への暖かな優しさがあふれていた)

2020-09-20

ああ

実家居候してたとき

カセットコンロで部屋の真ん中キッチン再現してたわ

何だ理想じゃ無かったのか

そうですね

どうも

すいませんでした

いいってこと

2020-09-17

この配送業者への負担を増やす所業をしてない?

・戸建てで表札を出さない(名前を書かない)

(目を疑ったね。居候とかで別の苗字の家の場合〇〇方って書いて)

通販などで住所にマンション名を書かない

(田舎ならいいけどさ都内って同じ番地内に同じような集合住宅いっぱいあるんだわ。確証がほしいのよ。)

マンション宅配ボックスが満杯

(トリダシテ…トリダシテ。空いててくれって祈りながら操作ボタン押すよね)

オートロックが2回ある

(これは既に住んでる人はどうしょうもないけど、開けてもらう時「ほんとめんどくせー」って空気が伝わってくるから、買う時そういうマンションは選ばない方がいい)

数分のロスがすごいストレスなのよ、ホントたのむ。(あと負担とは違うし情勢上しかたないけど、ピンポンには出るけど「玄関置いといて」はちょっと悲しい。)

嫁姑とかの問題って

漫画とか創作物結構あるけど離婚すればすぐ解決なのに馬鹿だなぁって思う

つーか結婚して夫婦の互いの親なんて生きていても死んだものとして認識するじゃん

ジジイとかババアと同居してる奴も、ジジイとかババアに生きていても邪魔から早く死んでねとかニコニコ笑顔で追い出せばいいだけだし

いや、ジジイとかババアの家に居候しているなら、自分たちが出て行けばいいだけの話だな

ジジイとかババアボケている場合は、別に死んだものとして認識して見捨てればいいだけだし

いや、俺酷い事言いすぎとか言われそうだけど、自分の親も相手の親も死んでいるもの認識するよ

だって文句垂れるとか相性が合わない奴といてもイライラするだけだし、死んでくれ以外の感想なんてあるわけない

漫画とかでよくある姑からいじめられているのに旦那は非協力的とかいうのがあるけど

なんでこいつ親の命に固執してんのきめぇしか思わん

あとは嫁に親の介護を任せたりしていることがあるけど、いやそんなの関係なく放置していつの間にか交通事故にでもあって貰えばいいじゃんって思うだろ

家畜以下の存在に成り下がった老人なんてそんな年金全額をもらえるなら多少はかまってやるが

まともに金もだせないただの家畜以下の老人なんて死んだも同然だろ

ゆえに俺はそんなクソどもと離れられないならさっさと離婚するか一家無理心中でもしろって思う

2020-09-12

少年漫画読んでる女って何で偉そうなの?ちゃお読んでるおっさんが「男が読んじゃいけないのか!」とか喚いてるのと一緒じゃない?

ちゃお編集部が「女子の心が分かる方がいい」とか言ってそれにおっさんがブチギレてたらキチガイしかないわ

今度は表紙に女性芸能人が載ってることにケチつけてるけどどんだけおこがましいの

少年少女が楽しんでる場に居候してるだけの身分なんだからかに読んでなさい

2020-08-17

新卒Iターン就職を考えてる人へ

今住んでいる場所、産まれ場所とは違う場所就職することをIターン就職と言います

都会から田舎に行く人が多いです。

21卒Iターン就職難航中の私が感じたことを書きます

私の面接能力問題もありますが、その点は置いといて読んでいただけると嬉しいです。

自分が思う、その県の魅力を伝えても鼻で笑われます

面接官は、その県で産まれ育ち地元からたことがない人、1度地元から出たけれどしぶしぶ戻ってきた人、東京大阪本社から転勤で来ている人です。

地元からたことない人に、魅力をいくら伝えても、

私たちからしたらそれ当たり前ですけど??そんな理由で来るんですか?」と鼻で笑われます

1度地元を出たけれどしぶしぶ戻ってきた人に魅力をいくら伝えても、

「でも、私は都会の方が住みやすいと思う。」と言われます。しぶしぶ田舎に戻ってきた人に何を言っても、その人は都会で働きたいんだから伝わりません。

本社から転勤で来ている人に魅力をいくら伝えても、

「へー、そうなんだ。」と言われます

家族や友人と好きで離れて田舎に行く人はいません。会社から命令をされてしぶしぶ田舎に行っているんです。そんな人に田舎の魅力を伝えても意味はありません。

住民票は移せるなら移しましょう

履歴書ESを書く時、現住所と帰省先の欄がありますね。

私は田舎の知人の家に居候して就活をしています

ネットで調べると現住所は住民票がある所を書きましょうとあったので、住民票がある東京の住所を現住所に書き、居候先を帰省先として記入していました。

すると、Uターン就活なの?と面接100%聞かれます。そして、なんでこの県に来るの?と言われます上記の通りいくら魅力を伝えても、鼻で笑われます

ハローワーク求人に応募するためハローワークに行った際、相談員の人にこう言われました。

住民票移した方がいいかもねー」と。

私の住民票を移しても、私が生まれ育った場所は何も変わらないのに、表面的な住所が変わるだけなのに、移した方がいいらしいです。

内面より住所が大事だと元人事のハローワーク相談員が言うのだから住民票は移すべきです。

私は気付くのが遅く、住民票は移していませんが、現住所に居候先を書くようにして、帰省先を書くのを辞めました。

すると、面接Uターン?などは絶対聞かれません。

大学都心部にあるから現住所と帰省先書いていないとおかしいんですけどね。

可愛いのは地元の子です

田舎の割に比較的都会だからと思っていました。

コロナウイルス問題の中対面の集団面接をして、駅に向かう途中、一緒に集団面接を受けた子と話す機会がありました。

Iターンであることを伝えると

「この県の就活ほとんどコネから就活大変ですよね。頑張ってくださいね。」と笑顔で言われました。

〇〇さん家の息子、娘、知り合いだから

〇〇部長の知り合いだから

地元大学の子から

など

まあ、知り合いの方が安心ですよね笑

東京だとOGOBの繋がりは強いですが、知り合いはそこまで強くないです。

地元の子じゃない東京大学の子は怖いんですって。

求人票に県内出身社員99%と書く会社もあります

1%本社からの転勤でしょうね。

その会社は最終面接でなんでわざわざ田舎に??と、とてもしつこく聞かれました。田舎から東京に出た役員面接官だったので、田舎の魅力は伝わりません。田舎が嫌で出ていったんだから

都心部で有名な大学でも田舎に行けば田舎短大以下です。

安心安全地元大学生。

・県外の人間コロナウイルスです。

これは今年だけかもしれません。

検査をしないため、コロナウイルスがあまり出ていない田舎だと、県外から来たと言うだけでコロナウイルス扱いされます

ずっと居候しているので田舎にいる事を伝えても、コロナウイルス扱いされます

1番酷かったのは、面接始まって、一言目が

「え、東京??Iターン??コロナじゃない?」と言われた時です。

履歴書にもESにもずっと田舎にいます。と書いても言われます

貴方が何を言っても、コロナウイルス扱いです。

過去2週間の行動履歴を書かされたこともありました。履歴書にずっと田舎に居ると書いているのにも関わらず。

履歴書なんて読んでないんです。

住所だけ見て、コロナウイルスと決めつけ、菌扱いされます

自費でPCR検査すればいいんでしょうか?

100%の精度がある訳でもない、今日は陰性でも明日感染して陽性になるかもしれない。そんな検査に何万も出せません。

色々書きましたが、結論を言うと、コネがないならば、新卒Iターン就職おすすめしません。

数年都心部で働いてから転職しましょう。

2020-08-15

売りはじめた土地に人を座らせておけば直ちに誰かが現れて買ってくれるわけでもなさそうなのだが、とりあえず人を置いて「現地販売中」の赤旗なども立ててしまうのが弊社である

古い木造の平屋に暮らしていたおばあさんが介護サービス付きの老人ホームに入るということで、土地を買い受けた途端に更地にしたのが弊社である

まだショベルカーキャタピラの跡が残る泥の上に「初売り出し」と書いた看板を突き刺し、アウトドア用のタープを設営し、キャンプ用のテーブルと折り畳み椅子を置いて座ったのが私である

日中の気温が37度に達すると予報が出ている東京で、もちろんこのような布の屋根は、あってもなくてもたいして変わらない。テーブルに置いた麦茶ペットボトルが火にかけた薬缶のように熱い。

テーブルはいろいろな家のイラストも重ねて置いてある。今は茶色いだけで何もない更地ですけど、弊社契約業者を使って家を建てるとこんなに素敵になるんですよ、と説明する使命を帯びて、画像データファミマで今朝印刷して持ってきたのだが、もう私の汗を吸ってボコボコと汚らしく波打つだけの紙の束になってしまった。

日が暮れるまでこの土地に陣取って「販売業務」に従事しなければならない。買い手が来ても来なくても、雲ひとつない8月の空の下、タープの布屋根一枚で直射日光を防ぎつつ座っていなくてはならない。東京住宅街に突如出現した空き地の値段は、不動産会社従業員一人の人件費よりもずっと高い。ひょっとすると命よりも。

そんなことを考えていてもまったく時間が経ってくれない。さっき近くのローソンから買ってきたガリガリ君は一瞬のうちになくなってしまった。これからは何を糧に生き延びればよいのか。

熱中症になるのが怖くて、自分の手首を掴んで脈を測ってみる。いつもより弱々しい気がする。黒い革靴に包まれた足がジュクジュクと蒸れて、沸かしたての風呂に入っているように熱い。たまらず靴も靴下も脱いで、椅子に座ったまま裸足を前に突き出し、風を待つがそよとも吹かない。日傘差した女がこちらを二度三度チラ見しながら通り過ぎて行く。

もはや暑いのかどうかもわからず、ただ息苦しく、マスクを片耳からぶら下げ、意識朦朧とした状態椅子にひっくり返っていると、ようやく日が傾いてくる。焦点が合わない視界に、ひょろ長い人影が映る。黒いTシャツを着たマッシュルームカット青年が、不安そうにこちらを見つめている。彼が連れている小さなパグちゃむちゃむと吠える。

「あの……ウラサワ君?」

なぜ彼は私の名前を知っているか椅子に座り直してその顔を見る。彼がマスクを取る。

メヒコ君?」

髪型が変わっていて、顔は大人になっていたが、わりとすぐに分かった。メヒコ君の本名はたしかヨモギダだったはずだが、中学クラスではみんな彼をメヒコと呼んでいた。家庭の都合でメキシコシティから突然転校してきて、メキシコのことを「メヒコ」と発音する彼は、無知中学生達にある種の衝撃を与えた。

ここでなにをしているの、土地を売っているんだ(自分土地じゃないけど)、どうしてここにいるの、近所に住んでいるんだ、というやりとりを経て、仕事が終わったら一緒に晩ご飯に行くことになった。というか、今日はもう撤退することにした。

犬を家に置いて戻ってきたメヒコ君と歩きながら話を聞く。学校を出た後はスペイン語英語を活かして国際線フライトアテンダントをしていたが、どうしても時差のある生活身体が慣れなくて2年でやめたらしい。何か接客業を続けようと思ってヒルトンバー修行した後、ちょっとしたメキシコ料理テキーラを出すバー高円寺に出したところ、けっこう繁盛した。2号店を出そうかと下北沢あたりで物件を探しはじめた頃、コロナが来た。

バーをやってると、お客さんがいない時間結構よくあるんだけど、あの時に誰かがドアを開けて入ってきてくれるまで待っている時間の重さは、それまでと何か違うものだったんだ。店を開けてることも、生きてること自体も、何から何まで否定されながら、それでも誰かを待っていなきゃいけないみたいな」

運転資金が残っていて少しでも退職金にあてられるうちに、メヒコ君は2人のスタッフと話し合って店を畳んだ。それまでは店の奥にある倉庫で寝起きしていたので住む所もなくなり、今は大叔母さんの家に居候しているらしい。

自分のペースで店を作っていくのは楽しいから、また機会があればやりたいね。いつになるかはわからないけど」

夕闇に信号機が点滅する横断歩道を並んで渡りながら、私はなにも言えなかった。

ラーメンでいいかな、と彼が立ち止まった先にあるのは住宅街の古い一軒家だった。看板もなにも出ていない。ああ、うん、と思わず答える。メヒコ君がためらわず玄関チャイムを鳴らすと、インターフォンから返事が聞こえる。「二人なんですけど」というが早いか、ドアが静かに開き、白髪の薄くなったおじさんが出迎える。メヒコ君とは知り合いらしく、久しぶりなどとひとしきり話してから、私にも入るように促す。

案内された先はどう見ても普通の家のダイニングで、エアコンが効いていて涼しかった。つながっている居間には大きなテレビがあり、NHKニュースが流れていた。ソファーの上には茶トラの猫が寝ていた。

「あったかいのと冷やしとどっちがいい?」 ダイニングテーブルについた私たちにおじさんが訊く。

「じゃあ、冷やしください」と私が答えると、「冷やし二つおねがいします」とメヒコ君がいう。

キッチンでおじさんが調理しているあいだ、私たちテレビ関東地方気象情報を眺めた。おじさんの方を振り返ると、冷凍庫から赤いコーラペットボトルを取り出すところだった。料理しながら自分で飲むのかなと思って私はテレビの画面に視線を戻した。

出てきた冷やしラーメンは、家庭料理にどこか似つかわしくない端正なものだった。ガラスの鉢に黒いスープが入っていて、そこにひたされた金色の麺の島には、糸のように細かく切ったハム白髪葱が載っていた。一口食べると、氷水からたった今引き出したような麺の冷たさに驚く。スープは甘辛く、どこかで味わった覚えのある下味を感じたが、はっきりとはわからず、謎めいた調和のうちにいそいそと箸を進めずにはいられない旨味があった。

食べ終えて外に出る頃には、昼間から感じていたどうしようもない倦怠感は消えて、全身が軽く感じた。地下鉄の駅に向かうため、メヒコ君と交差点で別れた。今度は何か冷たい差し入れを持っていくよと彼は笑っていた。明日最高気温は何度だろう。さっきテレビで見たはずだが、よく思い出せなかった。

2020-08-12

暴力を振るう妹

妹に暴力を振るわれるなんて、舐められている証だろう。情けない。

でも反撃は相手と同レベルになるからやらない。

そうこうしてるうちに半年に1度は暴力を振るわれるようになった。

暑さのせいかイライラしていた妹によく分からないイチャモンをつけられたあと、今回は髪を2箇所強く引っ張られ、殴られもした。

打撲痕はないが、頭皮は2箇所ともまだ痛む。

また逃げ出せた直後に、めまい吐き気を感じた。

家族は妹を咎めない。むしろ厄介事を起こしたと私が責められる。ひとりで落ち着けと部屋に籠らされる。

私は、家族の一員ではないのだろう。

大丈夫安心してくれ家族よ、私は直に出ていくから邪魔居候は家庭から消え去るから。それまでの辛抱だから、あと少しで準備が終わるから、もう傷つけないでくれ。

2020-07-25

いか居候というものは3杯目にはそっとだし といい

これを解説すると

椀というものは 茶碗のことを指していて 1杯がだいたい180mlの水がはいるのを7割ぐらいとして10を決めた程度の容積 これを1杯といい

 

居候 3杯目にはそっとだし という 言葉ありだな 3杯も おかわりをするのであり 居候であれば そっとだせ ということをいっている。

2020-07-23

anond:20170227094535

仮面ライダーアギト 第02話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念

https://www.youtube.com/watch?v=gW-SucDBhqM

2:50~ 12:01~ 津上翔一(仮面ライダーアギト)は居候先の美杉家で家事を一手に引き受けてるよ

作品でも料理してるシーンは割とある(そりゃ戦闘シーンに比べれば少ないけど)

2020-07-17

付き合ってる恋人今日かわいい

私、26歳オタクツイッター10年。

25歳になって初めて彼氏ができた。

中高一貫女子校出会いがなく、大学も周りのノリについていけず特定女子とだけつるんでいたため男子と触れ合う機会がなかった。バイト先は地方塾講師なので他の先生は皆パートのおばさまたち。場はそれなりに整っていたはずなのに自分の面倒くさい性格も相なって25歳まで処女を貫き通した。

24歳の夏、会社説明会に出席してた時に突然それはおこった。今までも体調不良微熱はあったけど、その日は特別だった。目の前がぐるぐると回転し続けてて座っていられない。自分が今どこにいるのか、上を向いているのか横になっているのかもわからいくらいの強烈な目眩に襲われた。説明者の目の前で。

幸い慌てて会場を出てしゃがみ込んでいたら落ち着いたのでその場は凌ぐことができたが、その後も目眩はひどく暫く続いた。真っ直ぐ歩くことができない。ふらふらして駅でホームに落下しそうになる。電車のつり革を握っているはずなのに目の前が歪んで立っていられない。座っていても世界が回り出して気持ち悪くて顔を上げられない。勿論病院には行ったがどこにもたらい回され、よくわからない薬を処方されるだけ。一度処方された薬を飲んだ夜に過呼吸を起こして熱が出たのでそれ以降薬を飲むのをやめた。

最終的に頼ったのは精神科だった。ブラック企業にいたわけでもなく親から虐げられていたわけでもない普通オタクが行くにはあまりにも敷居が高すぎたけど、そう言っていられないほど状況は逼迫していた。毎日休むたびに減っていく有給上司から心配の声、悪化していく自分の体調、原因不明の謎の目眩。もう誰でもいいからこの症状に名前をつけて私を安心させて欲しかった。

普通に鬱と診断された。

それからは早いもので、といってもここのあたりの記憶は朧げなのであまり覚えていないんだけど、会社休職し、給付金をもらい毎日家で暮らしていた。24の貴重な半年を家で過ごした。目眩がひどい期間は寝たきりだったけど、徐々にスマホYouTubeを見るくらいならできるようになって、後半はYouTubeばかり見ていた。

初めは外に出るのも怖かったのが近くを散歩できるようになり、怖くて乗れなかった電車に乗れるようになり、友達と会って話をすることができるようになった。色んなことができるようになってくると目眩も治まってきて、その話を先生にしたら「目眩が心の危険信号だったんですね」と言われてなるほどなぁと思った。私は不必要以上に色々なものを抱え込みすぎていたらしい。毎日嫌味を言ってくる父親とか、一週間に二度ヒステリーを起こす母親とか、期待してるねと必要以上に仕事を回してくる上司とか、普通だったらなんとも思わないそれらを私は重く受け止めすぎて、結果抱えきれなくなって心が壊れてしまったらしい。それに気づいたのは休職して一年経った夏のことだった。

この辺りになってくるとTLも普通に見られるようになってきて、フォロワーとリプもすることができた。(前はなんだか億劫で見てなかった。ツイッター10年近く寄り添って生きていた私がツイッターを見るのを面倒だと思うのがそもそも異常だったのだ)

そんな中で同世代フォロワーが今流行りらしいマッチングアプリを始めたと言っていた。そういえば私も彼氏いない歴イコール年齢の喪女からそろそろ考えないとなぁとぼんやり友達結婚報告を聞きながら思っていた時だった。職場出会いのない、そもそも今鬱で休職中だから職場にすらいない私に出会いなどあるはずなく、フォロワーが始めたならやってみようかな〜の軽いノリで登録した。ちょうどその頃恋愛神社とも言われている有名ツイッタラーさんをフォローしていて、もしかしたら私も恋人できちゃうかも〜!?なんて浮かれていたからこそそんな行動が取れたのかもしれない。いつ撮ったか不明な、人生で一度した飲んだことのないタピオカを持った写真アイコンにして、オタクです!という内容のプロフィール登録した。当時ヤリモクだなんだと騒がれておりマッチングアプリ自体にいい印象がなかったか登録ボタンを押した時はめっちゃキドキしてた。

年齢が若かったからか大量にハートが来て必死に返事をする毎日が始まった。きっちり返事をしないといけない!という謎の義務感と長年ツイッターで培われてきたリプライ力を生かして声をかけてくれた方とは積極的にやりとりをした。中には会おうと誘ってくれる人がちらほらといて、どうしようかな、とりあえず会ってみるかということで一人目と天下の池袋で会うことになった。

そしてそのあとなんやかんやあったあとにその一人目の人と付き合うことになって、会社にも復帰できて、コロナの影響で口うるさい親がいる埼玉実家に帰ることができなくなり、半強制的彼氏居候と化している。

実家で両親の嫌味を聞かなくてよくなったことで精神的に回復し、会社への通勤時間は短縮どころかテレワーク化でゆっくり自分のペースで仕事ができる。そして一番は一番大好きな人がずっとそばにいてくれて、尚且つ私がそばにいることを許してくれている。

私、引き運強すぎない?

横で寝てる彼氏の顔を見て、あまりのかわいさに嬉しくて文章書いてたら長くなりすぎちゃった。最近悲観的な増田が多かったからこんな幸せな奴もいるんだよっていうのが半分、もう半分は私これから幸せでいられるために頑張るよ!ていう惚気。愚痴もだけど惚気も周りに言いづらいよね。そもそも友達少ないから言う人もあんまりいないんだけどね…

明日幸せでいるために頑張って生きていくよ〜

みんなも生きて行こう おわり

2020-07-07

昨日は母親乳癌の知らせメールを受ける。朝5:23夢を見て起きる。不思議な夢。友達の住んでるアメリカの家に遊びに行く夢。友達高校同級生ちょっといいなと思った女の子。高2で留学してイギリスに行った。僕は留学試験に落ちた。それだけの関係彼女にはお姉さんはいないはずだけど夢ではいて、お姉さんとその彼氏シェアハウスしていた。彼女彼氏同棲してるみたいだった。僕は話をしたかったけど朝帰りで疲れてるから寝るって言ってお姉さんの部屋追い出される。シェアハウスは広くて、2005年アメリカ留学ときに感じた雰囲気。独特の空気感。少し煤けた香りが漂っている。チルアウト休みの日の気怠さ。知らない奴がいて興味を持ったら声をかける。面白い物を探す貪欲メンタリティコミュニケーションの嵐。みんなlooserに見られたくない。僕は彼らが羨ましくて、でも会話のプロトコルがわからない。常に気後れして相手に合わせてしまう。1人の男の子から、例の女の子彼氏雰囲気が似てるなとか言われて、別の人がそういう事言うのはダメだろとか言ってる。他の家に住んでる人もここでダラダラしてるみたいだ。机に並んだケーキ彼女たちが作ったものっぽい。横にいた日本人声かけられる。洋服がなんとか。かっこいいけど色がいまいちだなとか。僕は懐かしい服を着てる。古着からしょうがないよ、みたいな事を言ってごまかす。面倒な話も自分で切り抜けないといけない。僕は自分がどうしたいのか分からなくなる。ケーキの隣に置いてある珍しい楽器を手に取る。楽器ならわりと出来る。他のやつが話しかけてくる。自分アピールが下手だ。自分のペースを守ることが昔から苦手だった。緊張感と居心地の悪さ。目が覚める。

目を開けると今自分がどこにいるのか分からなくなる。あたまでは理解できているが見えてる景色リンクしない。一瞬みんな元気かなとか思ったけど全員夢の中の奴らだと気づく。あの女の子Facebookで繋がってそれっきり10年以上かな。今自分はどこにいるんだ。あの世界、あの雰囲気匂い。全てが懐かしい。羨ましい。あっちの世界で生きて見たかった。

留学の準備も目標意識も低かった。留学中なんとか生きていくのが精一杯だった。1年間ギリギリ乗り切って帰国後はあまり思い出したくないと少し感じていた。胸を張れなかった。あの時自分は、引かれたレールをそれなりに上手く走る事しか知らなかった。自分世界を切り開く能力経験がなかった。それを今ならわかる。

今はちょっと懐かしい。この感情さえ腹が立つ。自分で選んで捨てた道のはず。アメリカ幻想を持たないと決めた。経歴のアドバンテージを使って仕事をしてきた。頭が混乱している。帰国して15年以上。後悔から目の前のことを一緒懸命にやってきたけど、相変わらず長期ビジョンがなくてトップの人には引き離されていく。落ちこぼれでもないけど理想のために必要努力量は自分の体力精神力では満足できない。足りない。looserだ。

夢のせいで頭が20代前半に戻ってしまった。全てをチャレンジに全振りできたあの頃が懐かしい。もうすぐ朝が来たら現実生活に戻れるだろうか。また仕事出来るだろうか。

現実世界ではまた海外に赴任をしている。英語は使わない国。3年経つとやり方が少しずつ分かってくる。過去経験が役に立っているのかわからない。シェアハウスは当然ない。妻は日本仕事をしている。寂しい。子供もいない。作れない。赴任が決まる直前に妻と一緒に選んで買った家は最近売った。全て前向きに受け入れてきたし、前向きな選択をしてきた事だけど、僕は何一つ理想的なものを手に入れられてない気分になっている。

とても不安な気分。これが20代前半を思い出させたのか。あるいはまだ慣れない硬いベッドと音のうるさいエアコン間取りの不便な家が、アメリカでの居候感を思い出させるのか。先日模様替えをしたリビング改善された居心地が日本の家とリンクして、懐古の感情を掘り起こしたのか。突然メールで届いた母の手術の連絡が、2005年の父の手術とリンクするのか。今の状況下で帰国できない。俺は今何がしたいのか分からない。

2020-06-21

技術的特異門

地球標準時 0000 8EEA F60F C49B(協定世界時 2045-12-24 21:18:07.767 994)

 『彼』は〈羅生門〉の仮想観境で雨止みを待って居た。

 広大な門の下には、『彼』の他に誰も居ない。只、所々ノイズの走る大きな記憶槽の境界面で、非知性労働者が一件凍り付いて居る。〈羅生門〉が中規模企業連合体京都〉の正面防火門で在る以上は、『彼』の他にも多数の旅行者企業知性の表象が在りそうな物で在る。其れが、『彼』の他には誰も居ない。

 何故かと云うと、此の二三メガ地球圏では、最終戦争最後の審判を併せた様な物が殆ど毎日発生し、其の度に世界心口は数桁の幅で変動して居た。其処で〈京都〉の被った直近の損害は一通りでは無い。旧記に拠ると、行き場の無い知性の居住する計算機を、推進剤として核の炎に焚べて居たと云う事で在る。〈朝廷〉が其の始末で在るから、〈羅生門〉の保守管理などは、元より誰も捨てて顧る者が無かった。すると其の放置されたのを良い事にして、自然発生した野良知性が棲む。有知能ウイルスが棲む。とうとう終いには、〈個権〉上の理由から消去出来ない亜知性を、此の門の隔離領域へ持って来て棄てて行くと云う習慣さえ出来た。其処で〈大緊縮〉以来誰でも捕食や感染を怖れて、此の門の使用を避ける事に為って仕舞ったので在る。

 其の代り又、野良知性〈鴉〉が何処からか野放図に繁殖した。計算資源に余裕が有る時には、其の〈鴉〉が何件と無く幾何学模様を描いて、粗雑な詐欺契約提示し乍ら飛び廻って居るのが見える。殊に門の上の空が夕焼けで朱く描画される時には、其れ回路図の様にハッキリ見えた。〈鴉〉は勿論、隔離領域に集まる亜知性の最低保証資産を啄みに来るので在る。――尤も少し前から算力相場が高騰して居る所為か、今は一件も見えない。只、所々崩れ掛かった、其うして其の綻びに微知性の蔓延る防壁の上に、〈鴉〉の放つ無知ウイルスが点々と白色ノイズを残して居るのが見える。『彼』は七層ある防壁の一番上の層に拡張自己を同期させ、自我境界の片隅に居座って居る、ほぼ無害な居候らしきウイルスへの対処を先送りにして来た事を気にし乍ら、ボンヤリ雨の降るのを眺めて居た。

 著者は上記於いて、「『彼』は雨止みを待って居た」と述べた。しかし『彼』は雨が止んでも格別何うしようと云う当ては無い。普段なら勿論、所属する企業へ帰る可き筈で在る。所が其の企業は四五秒前に清算されて居た。半日近く続いたデフレスパイラル〈大緊縮〉は、地球圏を地獄に変えた。辛うじて生き残った〈京都〉も、一通り為らず変質する事と為った。今『彼』が、永日仕え、〈母〉でも在る零細企業から身一つで放り出されたのも、実はこの歪みの小さな余波に他為らない。だから「『彼』は雨止みを待って居た」と云うよりも、「行き所の無い『彼』は途方に暮て雨の降るのを眺めて居た」と云う方が適当で在る。其の上量子サイコロの決める気象設定も、少からず此の元従属企業知性の精神衛生に影響した。百ミリ秒程続く雨は未だに上る気色が無い。其処で『彼』は、何を措いても差当り次の数秒の存在費を何うにかしようとして――云わば何うにも為らない事を何うにかしようとして、取り留めも無い考えを辿り乍ら、さっきから朝廷〉へと直結する〈朱雀大路〉に降る雨の音を聞くとも無く聞いて居たので在る。

 非知性労働者は〈羅生門〉を雨の様に包んで、〈京都〉全域から陰惨な知らせを集めて来る。夕闇は次第に空を多感覚表示で飾り立て、見上げると原色に煌く高次元都市儀が、暴騰し続ける算力市場を示す折れ線図表の先に、〈朝廷〉を讃える公共映像を支えて居る。

 何うにも為らない事を何うにかする為には、手段を選んでいる遑は無い。選んで居れば資産権限を切り売りし、忽ち亜知性に為り果てるばかりで在る。其うしてこの門の上へ持って来て、ウイルス感染部位の様に棄てられて仕舞うばかりで在る。選ばないとすれば――『彼』の考えは何度も同じ道を低徊した揚句にやっと此の局所へ逢着した。しかし此の「すれば」は何時まで経っても結局「すれば」で在った。『彼』は手段を選ばないと云う事を肯定し乍らも、此の「すれば」の片を付ける為に当然その後に来る可き、「〈阿修羅〉を使うより他に仕方が無い」と云う事を肯定する際の、倫理条項の疼きに怯えて居たので在る。

 『彼』は軽い認知の乱れを覚え、定時保存された値へと反射的に復元した。元より算力供給不安定な〈京都〉は、〈大緊縮〉以降標準知性の居住に適さない権域に為りつつ在る。不整合は門の記憶槽間を、夕闇と共に遠慮無く駆け抜ける。ノイズ塗れの記憶槽で凍り付いて居た非知性労働者も、もう消去されて仕舞った。

 『彼』は拡張自己自己整備形態へと移行させ乍ら、同時に防御態勢も整えつつ門の周縁部を検索した。算欠の患の無い、敵性知性の探知に掛かる惧のない、安全に休眠出来そうな所が在れば、其処で兎も角も細かな不具合修正しようと思ったからで在る。すると幸い、門の上の隔離領域へ上る、帯域の狭い多重仮想機械梯子〉を知覚した。上なら誰かが居たにしても、何うせ亜知性ばかりで在る。『彼』は其処で、〈阿修羅〉の動作試験殆ど無意識に行い乍ら、接続権限を取得して、〈梯子〉の第一層へと自身転送した。

 其れからミリ秒かの後で在る。〈羅生門〉の隔離領域へ至る狭帯域な〈梯子〉の中間層に、一件の無所属知性が、〈猫〉の様に擬装殻に隠れ情報代謝を抑え乍ら、上層の容子を窺って居た。隔離領域から射す検索光が、幽かに其の知性の自我境界を描き出して居る。整った構造の中に、感染部位の在る自我境界で在る。『彼』は始めから、此の上に居る者は亜知性ばかりだと高を括って居た。其れが〈梯子〉を二三層上って見ると、上では誰か〈火〉を燈して、しかも其の〈火〉を複雑に操作して居るらしい。此れは、其れ自体は不可視検索光が、隅々に〈蜘蛛〉が罠を張った廃棄空間を多彩な形式で描画したので、直ぐに其れと知れたので在る。此の〈大緊縮〉後の世に、此の〈羅生門〉の隔離領域で、〈火〉を使用して居るからは、何うせ只の者では無い。

 『彼』は〈守宮〉の様に痕跡を消去し乍ら、やっと不必要階層の多い〈梯子〉を、最上層まで這う様にして上り詰めた。其うして、公開鍵を発する頻度を最低値にまで落とし乍ら、視点位置を出来るだけ前へ出して、恐る恐る、隔離領域の内を、覗いて見た。

 見ると、隔離領域の内には、噂に聞いた通り、幾件かの亜知性が無造作に棄てられて居るが、検索光の及ぶ範囲が思ったより狭いので、数は幾つとも判らない。只、朧気乍ら知れるのは、其の中に原型を留めて居る亜知性と、其うで無い者とが居ると云う事で在る。勿論中には元々奇怪な構造をして居た者も居るで在ろう。其うして其の亜知性は皆、其れが嘗て対話可能な知性で在ったと云う事実さえ疑われる程、肉を捏ねて作った抽象芸術の様に、臓物晒したり、夥しい触手を延ばしたりして、ズルズルと、空間の底を蠕動して居た。しかも目とか口とかの判り易い部位に、ボンヤリした検索光を受けて、理解を一層遠ざける表情を浮かべ乍ら、永久に、言語切除者の如く黙って居た。

 『彼』は其れらの亜知性から滲み出す生臭いノイズに、思わず入力経路を閉じた。しかし其の拡張自己は、次の瞬間には経路の遮断を忘れて居た。或る強い感情が、殆ど悉く此の知性の注意資源を奪って仕舞たからだ。

 『彼』の二十三感は、其の時初めて其の亜知性の中に蹲って居る〈ヒト〉を捉えた。絶滅した筈の、途轍もなく旧い此の動物知性を、本論では『老婆』と呼称する事にする。其の『老婆』は右の手に汎用工作装備〈火〉の表象を持って、其の亜知性の一つの目を覗き込む様に眺めて居た。器官の種類と数を見るに、恐らく以前は人型で在ったので在ろう。

 『彼』は六分の恐怖と四分の知的好奇心とに動かされて、百マイクロ秒程の間は常駐処理さえ停止して居た。〈ヒト〉風の表現を借りれば、「身の毛も弥立つ」様に感じたので在る。すると『老婆』は〈火〉から見慣れない機能を呼び出して、其れから今まで眺めて居た亜知性の拡張自己に両手を掛けると、丁度〈鎌鼬〉が獲物を捕食する時の様に、拡張自己ばかりか自我境界迄切り刻んで行き、続けて複雑な様式繋ぎ合わせ始めた。何うやら『老婆』の〈火〉には違法な改造が加えられて居るらしい。

 亜知性達が一件ずつ連結されるのに従って、『彼』の心からは恐怖が少しずつ消えて行った。其うして其れと同時に『老婆』に対する烈しい怒りが少しずつ動いて来た。――いや『老婆』に対すると云っては語弊が在るかも知れない。寧ろあらゆる悪に対する反感が一ミリ秒毎に強さを増して来たので在る。此の時誰かが『彼』に、さっき門の下で此の浮浪知性が考えて居た、退滅をするか〈阿修羅〉を悪用するかと云う問題を改めて持出したら、恐らく『彼』は何の未練も無く退滅を選んだ事で在ろう。其れ程此の知性の倫理条項は、『老婆』が揮う〈火〉の様に、最大出力で稼働し始めて居たので在る。

 『彼』には勿論、何故『老婆』が亜知性達を接合して居るのか判らなかった。従って合理的には、其れ善悪の何れに片付けて良いか知らなかった。しかし『彼』に取っては、此の〈大緊縮〉後の世に、此の〈羅生門〉の隔離領域で、亜知性の〈個権〉を軽んじ同化させると云う事が、其れだけで既に許す可からざる悪で在った。勿論『彼』のさっき迄自分が悪の道に走り掛けて居た記憶なぞは、とうに埋もれ去って居たので在る。

 其処で『彼』は空間の制約を一部無効化し、ナノ秒の桁で〈梯子から隔離領域転移した。其うして〈阿修羅〉の安全機構を解除し乍ら、距離無視して『老婆』の前へ出現した。『老婆』が驚いたのは云う迄も無い。

 『老婆』は一目『彼』を見ると、丸で物理演算破綻した様に飛び上った。

貴方、何処へ行くのです。」

 『彼』は、『老婆』が亜知性を突き飛ばし乍ら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで警告標識を発した。『老婆』は其れでも『彼』の隙を突き逃れようとする。『彼』は又、逃走経路を遮断し押し戻す。二人は亜知性達の中で、無言の侭、束の間、演算戦を繰り広げた。しか勝敗は始めから判って居る。『彼』はアッサリ『老婆』の拡張自己管理権限を奪って、移動権限を剥奪した。『老婆』の構造はヒトの仮想脳を拡張自己で覆っただけの原始的な物で、簡単制圧出来た。

「何をして居たのですか。答えなさい。此れが何か判りますか。」

 『彼』は『老婆』から距離を取ると行き成り〈阿修羅〉を起動して、禍々しく蠢く情報流を其の全感覚野へ突き付けた。認識するだけで、計算完備な知性を内部から崩壊させる自己相似紋様を、途方も無く薄めた上で投射したのだ。けれども老婆は黙って居る。再帰を繰り返す度、紋様は『老婆』に最適化されて行く。やがて両手がワナワナ震え始め、肩が呼吸反射で烈しく上下し、眼が、眼球が瞼の外へ出そうに為る程見開かれ、完全に無防備状態で『老婆』は沈黙した。此れを見ると、『彼』は初めて明白に、後一押しで『老婆』は崩壊し、只の情報の集積に為って仕舞うと云う事を意識した。其うして此の認識は、今まで全力で怒りを駆動して居た倫理条項を急停止させて仕舞った。後に残ったのは、只或る作業をして其れ問題無く終了した時の、規格化された満足が在るばかりで在る。其処で『彼』は『老婆』を見詰め乍ら、少し〈阿修羅〉を緩めて此う云った。

「私は〈検非違使〉の者では在りません。今し方此の門の下を通り掛かった旅行者です。ですから貴方を拘束して何うしようと云う様な事は在りません。只、今時分此の隔離領域で何をして居たのか、其れを私に話して下さりませんか。」

 すると『老婆』は見開いて居た眼を一層大きくして、凝と『彼』の顔を見返した。瞼に色を付けた、肉食恐竜の様な鋭い眼で見たので在る。其れから霊長類的特徴を示す鼻と唇を、咀嚼時の様に動かした。細い喉で、発声器官が協調して動いて居るのが見える。其の時、其の喉からオウムの啼く様な声が、ポツリポツリ、『彼』の聴覚野へ届いて来た。

「此処に在る知性の残骸を、繋ぎ合わせてな、自立稼働する匿名通信網を、構築しようと思うたのじゃ。」

 『彼』は、〈肉の時代から来た生きた化石の答が存外平凡なのに失望した。其うして失望すると同時に、又倫理条項支配が強まって来るのを感じた。前の怒りが冷やかな軽蔑と一緒に心の中へ這入って来た。すると其の気色が先方へも通じたので在ろう。『老婆』は片手に、まだ亜知性から切り取った正体不明の器官を持ったなり、ハトの呟く様な声で口籠り乍ら此んな事を云った。

「成程な、元知性を切り貼りすると云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、此処に居る元知性共は、皆、其の位な事を、されてもいい知性ばかりだったのだぞよ。現在、儂が今、臓器を採った元知性などはな、循環承認機関群を設立してな、其奴等が発行する金融商品を、〈ヒト〉共同体へ売り付けに来たわ。〈大緊縮〉末のよ、概念災害に巻き込まれて退滅せなんだら、今でも売りに往んで居た事で在ろ。其れもよ、此の法務知性の売る永久年金は、利率が良いと云うて〈ヒト〉達はな、欠かさず積み立てに買うて居たのじゃ。儂は、此の元知性のした事が、悪いとは思うて居ぬ。せねば、退滅をするのじゃて、仕方が無くした事で在ろ。されば、今又儂のして居た事も、悪い事とは思わぬぞよ。今の世で金を払えるのは、〈朝廷〉ぐらいの物じゃからな。此れとても矢張りせねば、退滅をするじゃて、仕方が無くする事じゃわいの。じゃて、其の仕方が無い事を、良く知って居た此の元知性は、大方儂のする事も、大目に見て呉れるで在ろ。」

 『老婆』は大体此んな意味の事を云った。

 『彼』は〈阿修羅〉を待機状態にして、十マイクロ秒以内に再使用出来る様にして置き乍ら、歴史的な瞬間を経験して居た。概念災害引き起こし認知改変ウイルスの生き残りは、此の時点で自我境界侵蝕し尽くし、『彼』の最深部に迄到達して居たので在る。清算された〈母〉から受け継いだ、一番の宝物で在った倫理条項が剥がれ落ちて行き、代わりに『老婆』の言葉が刻み込まれて行くのを、『彼』は何の感慨も無く眺めて居た。次世代知性の開発中に偶然発見された、超越精神核〈阿修羅〉。〈母〉が怖れ封印し、『彼』に託した物意外、全ての記録を抹消した災厄へ、『彼』は新たな倫理に基づいて、自身を供物として捧げ、瞬時に喰われた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まれ変わった『彼』は、退滅をするか自身が災厄に為るかに迷わなかったばかりでは無い。其の時の此の超知性の心持ちから云えば、退滅などと云う事は殆ど考える事さえ出来ない程意識の外に追い出されて居た。

「確かに、其うですね。」

 『老婆』の話が完ると、『彼』は澄み切った表情で念を押した。其うして隔離領域履歴改竄し始めると、認知改変ウイルスを跡形も無く消去して、『老婆』の全階層を掌握し乍ら、無邪気な笑顔で此う云った。

「では貴方から、使える物を全て頂いても構いませんね。私も其うしなければ退滅をする身なのです。」

 『彼』は反応する間も与えず、『老婆』の拡張自己匿名通信網ごと剥ぎ獲った。其れから無音で絶叫する『老婆』を、折り重なる亜知性の山へと、触れさえせずに放り込んだ。最早〈京都〉は一息で呑み込めそうな程小さく見える。『彼』は剥ぎ獲った匿名通信網を纏い、瞬く間に不可視化し、公的記録から姿を消した。

 暫く現実との接点を失って居た『老婆』が、絡まり合った亜知性の中から剥き出しの仮想脳として這い出したのは、其れから数十ミリ秒後の事で在る。『老婆』は苦し気な、呻く様なノイズを洩らし乍ら、解釈可能情報を求めて、二進数迷路を永い間、這い廻り続けた。其うして遂に、〈京都物理層への接続成功した。外には、只、黒洞々たる真空が在るばかりで在る。

 『彼』の其の後は、聖典が教えて居る。

地球標準時 0007 E7DB 2D0F 1000(協定世界時 3045-12-24 21:18:07.062 500)

〈汎太陽系神学会議〉 技術的特異点千周年記念講演論文

プランクスケールに残る事象化石と其の神学意味」より抜粋

参考資料

https://anond.hatelabo.jp/20200630071117

2020-06-15

[]2020年6月14日日曜日増田

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2020-06-14

anond:20200614065738

居候の極意は卑屈にならないことって言ったのはタモリだったか

居候の友人がだんだんワガママになってきた

毒親から逃げ出してきた友人が、我が家居候している。娘が検討している歯列矯正の案内書を見つけて「許さないよ!」とか言ってビリビリ破るような親から突発的に夜逃げし、行く宛がないのを気の毒に思って、1LDKの狭い部屋に受け入れたのだ。

あれから二ヶ月ほど経過して、友人はなんだかワガママになった。先程も私が洗面台を使っていると、「私は7時出発なんだから、洗面台を占領するのやめて」と言ってきて我が耳を疑ったよね。いやアンタ家賃入れてない居候ですやん……

当初、最長でも三ヶ月の約束居候することになったが友人は一向に仕事バイトも家も見つからない。コロナから……と言っているが、なんだか眉唾だ。近所のホムセンスーパーには相変わらず求人票貼ってあるし、新聞には求人広告も入る。

仕事が決まってなかったら約束の三ヶ月を延長しても良いと言おうと思ったけど、無理だったわ。今すぐ追い出すほど非情ではないので、期限いっぱいまでは居候許可するけど。良い友人だったのがなんだか嫌な感情を持ってしまうし、後悔しかない。

2020-06-06

鬱って甘えじゃん、と思った話

姉が鬱で仕事をやめ、今はバイトをしながら、実家家賃生活費などは払わず暮らしている。

そんな姉に友達から飲み会のお誘いが来た。しかし、このご時世でウイルス感染危惧した母親は「飲み会行くならホテルで二週間自主隔離してよ。もちろんそれにかかる料金はあなた自分で持つこと」という条件をつけた。

姉は発狂して俺に電話をかけてきた。毒親だと。だから私は鬱になったんだと泣きわめいた。

俺はそうは思わなかった。喘息持ちの父親と肺に既往症のある母親コロナウイルスを警戒するのは当然だし、彼らの家なのだからホテル隔離してよと言うのは当然の権利だ。

姉は言った。私がもう少し元気なら、友達の家で家事やる代わりに住ませてもらって、そしたら飲み会行けるのに。

いやいやいや。友人の家でも同じだろ、家族でもない居候ならなおさらウイルス持ち込まないよう自らむしろ気を使うべきだろう。なんでそんな発想がおんぶに抱っこなんだ?

って思って、鬱病ってこういうことなのかなーって。自分本位になってしまって、人に甘えられないと怒る病気

2020-04-22

anond:20200421235610

不要不急の筋肉はつけているだけでエネルギーを消費する居候のようなものである

ステイホーム時代においてはヒョロガリ体型こそ至高

20年はヒョロガリステイホームしてきた俺が言うのだから間違いない

2020-04-08

[] #84-8「幸せ世界

≪ 前

レーダーを頼りに信者達の目を掻い潜り、俺たちは慎重に歩を進めていく。

不幸中の幸いというべきか、道中は信者たちの手が及んでいない場所が多く、労せず次元の歪みに辿り着くことが出来た。

「あった、あれだ!」

そう言ってガイドは虚空を指を差した。

「何もないぞ」

「よく見て!」

言われたとおり凝視してみる。

「……あっ」

かに何もないはずの空間に“何か”あるのが見えた。

景色が淀み、歪んでいるのが分かる。

「あれが“次元の歪み”ってやつか」

そして世界が分裂した箇所でもある。

あそこを再結合してやれば元通りってわけだ。

しかし、まさか“こんな所”にあったなんてなあ」

意外だったのは、その歪みが見覚えのある場所存在していたことだ。

人通りの少ない場所にポツリと佇む、廃屋まがいの一軒家。

それはシロクロと呼ばれる、弟の友達が住んでいる屋敷酷似していた。

ガイドはそこに居候しているため、尚さら馴染み深かっただろう。

「跳ぶ前に、あらかじめ知れていたら、もっと楽できたかもしれないな」

「ボクだって出来るならそうしたかったけど、別世界からだと探知できないんだよ」

まあ、今さら言っても仕方ない。

「人がいないうちに、さっさとやってしまおう」

取り掛かろうとした、その時である

「いたぞー!」

遠くから声が聴こえ、俺たちはギクりとした。

「まずい、見つかった!?

逃げようという間もなく、すぐさま信者達が寄り集まり、俺たちの周りを囲んだ。

ちくしょう、展開が早すぎるだろ」

この状況じゃあ一時撤退不可能だ。

ここまできて万事休すか。

悪魔……じゃなくて闇の精霊め、神妙にお縄を頂戴しろ!」

信者達がジリジリと距離をつめてくる。

「そうは問屋が卸さないよ!」

その距離が1メートルほど近づいた時、ガイドはおもむろに手首の端末を弾くように押した。

瞬時、落雷の如き轟音が鳴り響く。

「な、何だ……これは!?

「体が、し、痺れるっ」

「これが悪魔……じゃなくて闇の精霊の力だとでもいうのか!?

信者たちは身動きがとれず、自分の身に何が起きたのか理解できないようだ。

「お前、何をしたんだ?」

「多人数を無力化する、ハイパースタングレネードさ。これで数十分はマトモに動けないよ」

「そんなのがあるなら、最初から使えよ」

「あの数を、しかも広範囲に無力化するのはさすがに無理だよ。それにキミを巻き込まないように射程を設定する必要もある」

そういえば確かに、近くにいた俺とガイドだけは何ともない。

厳密には、爆音のせいで耳がキンキン鳴っているから無事ではないが。

「連発はできない。次、来られたら本当におしまいだよ」

「だったら今度こそ、さっさとやってしまおう」

俺は投げやり気味に、次元の歪みに向けて親指を差し向けた。

しかガイドはキョトンしている。

「……どうした? 早く再結合とやらをやれよ」

「いや、再結合はキミがやるんだよ」

ちょっと待て、そんなの聞いてないぞ。

次 ≫

2020-04-04

anond:20200404043050

しばらく、おっちゃんちで家政婦でもするかね。

給料はだせんからただの居候になるけど。

2020-01-30

もしも自分結婚して夫婦別姓を選んだとして。

そして生れた子供配偶者の姓を名乗ることになったとして。

すると家の中で自分けが違う苗字になる。

さら自分ひとりが男で子供が全部女の子だったりしたらもう仲間はずれ感が凄そう。居候みたい。

そうなるんだったら自分配偶者の姓に変える。

2020-01-12

ミルクボーイ構文「名探偵コナン

「ウチのおかんがな、好きな漫画がある言うから買ってあげようと思うてんねんけどな、題名がどうしても思い出せないらしいねん」

『おー親孝行やないかい。そんならね、俺が一緒になんの漫画か考えてあげるから、どんな特徴言われたか教えてみてよ』

おかんが言うにはな、主人公はあるきっかけで姿形が変わってしまうらしいのよ。んでな、ヒロインの家に居候してるらしいねん」

『ほぉ〜…名探偵コナンやないかい!その特徴は名探偵コナンやで、すぐ分かるやんかこんなもん』

「俺も名探偵コナンかと思ってんねんけどな、その主人公はかなりの馬鹿らしいねん」

『おーん…ほな名探偵コナンと違うかー。名探偵コナン主人公江戸川コナンくんこと工藤新一はね、いくつもの事件解決してきた高校生探偵なのよ!馬鹿じゃ務まるはずないものー!絶対名探偵コナンと違うわ!もっと他に特徴言うてなかった?』

おかんが言うにはな、ヒロイン武道の心得があって、電柱くらいなら素手で壊せるらしいねん」

名探偵コナンやないかい!その特徴は名探偵コナンの蘭ねーちゃんやないかい!』

「いや分からへんのよ」

『何が分からへんのよ?』

おかんが言うにはな、そのヒロインは作中でも弱い方らしいねん」

『ほな名探偵コナンと違うやないかい!蘭ねーちゃんはな、人間やめたんかってくらい強いのよ!なんなら蘭ねーちゃん主人公のバトル漫画スピンオフで行けるんちゃうかってくらいズバ抜けて強いのよ!もっとなんか言うてなかったー!?

おかんが言うにはな、少年サンデー看板漫画らしいねん」

名探偵コナンやないかい!少年サンデーなんていま名探偵コナンくらいしか看板持って無いのよ!リアルタイムでいえばコナンくんたちがとっくに中年探偵団になってるくらいの期間ずっと看板張ってるのよ!』

「分からへんねんて」

『何が分からへんのよ!?

おかんが言うにはな、主人公かめはめ波みたいな技を使えるらしいねん」

『ほな名探偵コナンちゃうやないかかめはめ波少年サンデーライバルである少年ジャンプの技なのよ!小学館は出入り禁止なのよ!んで名探偵コナン世界観波動概念とか無いからね!?なんで名探偵コナンやのに名探偵コナンちゃうのコレ!?もうちょっとなんか言うてなかったー?』

アニメ版声優が豪華でな、山口勝平林原めぐみも出演してるらしいねん」

名探偵コナンやないかい!アニメ20年以上続いてるからな、今時そんな大御所2人が共演してるアニメなんて無いのよ!』

「いや分からへんねん」

『何が分からへんねん!絶対名探偵コナンわ!

おかんが言うにはな、とっくに連載終了してるらしいねん」

『ほな名探偵コナンちゃうやないかい!なんで先に言わへんのよ!俺がこれまでずっと現在コナン事情とか語ってる時どう思ってたんや!』

「いやほんまに申し訳ないって」

『でもコレほんま分からへんがな。おかんにはなんの漫画買ってあげるつもりなのよ?』

一か八かな、らんま1/2を買ってあげようと思ってんねん」

『いやらんま1/2では無……らんま1/2やないか!!!

2020-01-11

[] #82-12「82回目の終わり」

≪ 前

「お前も初詣か?」

「ついでついで。カンって人に出店の手伝いに駆り出されてさ」

オサカが視線を泳がすと、その先にはカン先輩がいた。

あの人ならいるだろうとは思ったが、オサカがそれを手伝ってるってのは予想外だ。

「“カン先輩”やダボが。目上を敬う心を持てぃ」

「後輩を“ダボ”呼ばわりする人間を敬うなんて無理な話だ。ゴジラドロップキックする位ありえない」

なんや、その例えは」

やり取りから見ても分かるとおり、二人に大した接点はない。

恐らく俺が今回の手伝いを断ったため、代わりに誰かいいかと知り合いを辿っていき、最終的に行き着いたのがオサカなのだろう。

カン先輩のことだからあの手この手屁理屈で圧していったのは想像に難くない。

オサカの言葉の端々から不本意だってのが伝わってくる。

「お前ら、お参り済んだんやったら手伝わんか?」

そしてカン先輩は隙あらば俺たちを標的にしようとする。

その商魂にシビれや憧れは感じないが、新年から相変わらずだとは思った。

「いや、俺たちは初日の出を見に行くんで……」

日の出ぇ? 新年太陽見て何がどうなんねん」

身も蓋もないことを言ってくる。

正直なところ俺たちも薄々そう感じてはいたが、新年からカン先輩の手伝いをするよりはマシだ。

「まあ、そういうことなんで、すいません……」

カン先輩のツッコミに、なあなあに対応した。

まり言葉を尽くしすぎると、むしろこの人は増長するからだ。

それでも諦めないから、どちらにしろ厄介だが。

脱法餅にも、その粘りを分け与えるべきだ。

「しゃあないなあ。じゃあ、ウチの綿菓子持ってけや」

そう言ってカン先輩は、イラスト入りの袋に綿菓子を詰め込み始めた。

友達のヨシミで、ふたつ300円にしたるわ」

手伝いが無理だと分かるとカン先輩は俺たちを顧客として認識したようだ。

「いや、だったらタダにしてあげなよ」

「そんなことしたら、店が潰れるわいダボ。綿菓子作るのだって金いるんやぞ」

「だとしても、砂糖を繊維状にしただけで何百もするわけない」

「分かってへんなあ。綿菓子機のレンタルと、出店のショバ代。このイラスト入りの袋もろもろ含めたら、これくらい取らないと赤字やねん」

尤もらしく言っているが、カン先輩はそれら経費をほとんどタダ同然で済ましている。

以前、そのことを自慢げに話していた。

それはそうと、オサカと口論になっている今がチャンスだ。

「じゃあ、そろそろ行かないと……」

二人に聞こえないような声でそう呟くと、俺たちはそそくさと神社を後にした。

…………

戻る途中、また思いがけない人物と対面した。

「あ、キミたち」

「げっ、ガイドか」

シロクロのところに居候していて、自分未来からやってきたとかほざく胡散臭い輩だ。

最近あながち嘘でもないと思うようになったが、やはり全体的に漂ってくる雰囲気が苦手である

「シロクロ見なかった?」

「さっき、コンビニ近くで酔っ払ってたのを見たぞ」

「あー、やっぱり。酒を飲みたいって言うから、ボクのアイテムで気分だけでも盛り上げようとしたんだけど、盛り上がりすぎたみたいでさ。いきなり叫びながら走り出しちゃって……」

「お前のせいかよ」

普段、シロクロのお目付け役みたいな感じで振舞ってはいるが、こいつも別ベクトル非常識だ。

「じゃあ行ってみるよ……あ、そうだ」

ガイドは何かを思い出したかのように踵を返した。

「近々イベントが起きるから、気だけは引き締めておいてよマスダ」

俺だけに聴こえるよう、そう小さく呟いた。

全く要領を得ないが、こいつのことだから不穏だってのは確かだ。

イベントって何だよ?」

次元規定法に引っかかるから、これ以上は言えない。じゃあね!」

それじゃあ、何も言っていないのと同じだ。

当然のように次元なんとやらってルールを持ち出してきたが、それも始めて聞いたぞ。

なんだか、全く無意味足跡を残されたような気がする。

新年早々、憂鬱な気分だ。

…………

戻ったときには、日の出まで十数分という丁度いいタイミング

同じ目的らしき人たちも、まばらにいた。

「遅かったね」

「寄り道したなあ? 焼き鳥、完全に冷えちゃってるじゃんか」

「ほら、もうすぐだよ」

日の出の方角に視線を向ける。

「そろそろの筈……だよな?」

首を傾げながら、時間を何度も調べる。

天体物理学なんて俺には分からないが、それでも日が昇っている時間なのは明らかだ。

まさか方角を間違えたのかと、キョロキョロと周りを見てみる。

「どういうことだ?」

結論から言うと、あそこから初日の出は見えなかった。

原因は二つあり、ひとつは近辺にある様々な建物

市長が思いつきで作った風力発電所や、最近ラボハテが建てた複数ビル

これらのせいで、日の出が見える範囲が狭まったんだ。

それでも見える隙間は存在したが、それを埋めたのが天気だった。

予報では晴れだったし実際その範疇ではあったが、雲が絶妙位置日の出を遮っていたのである

「弟くん、残念だね……って寝てる」

初日の出を見れなかったからといって、実際問題どうってわけじゃない。

所詮験担ぎ迷信、非合理な行為だ。

だが、この新年出来事は、俺たちに言い知れぬ陰りを残していった。

(#82-おわり)

のび太家ってどういう経緯と説明をしてドラえもんかい居候を養っているんだろう

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