はてなキーワード: ナポレオンとは
追記。言っておくが、あくまで私がハマったきっかけであって「至道流星」は何も悪くない。あとこの増田で書いてるのは羽月莉音の帝国じゃない。電撃SSガールっていう作品だ(絶版。のちに「世界征服」っていう名前で再販されてる)。もちろん羽月莉音も大好きだぞ。
おれはしょうきにもどった!
ってなわけで俺がDSを信じていたころの話をしたい。
今更ながら思い返すと、きっかけはなんかのブログ(「スゴ本」かまなめはうすのどっちかだったはず)で知った「至道流星」のラノベを読んだからだった。元々「ダビンチコード」の影響でイルミナティみたいな言葉に興味を持っていたという素地があったがきっかけは間違いなくこのラノベだ。
ストーリーは一人のJKが、己の頭脳だけを使って世界の富をかき集めて成り上がっていくというもの。
ただの高校生が大人たちをビジネスで鎧袖一触にしていく様といい、主人公の戦闘力である資産額がドラゴンボールもびっくりな勢いでインフレしていく様といい、テンポが早くてハチャメチャに面白かった。なろう作品好きな人は絶対に読むべき。なろうの俺ツエエ作品を極めたような作品だから。(後から知ったけど、これは陰謀論をネタとして大真面目に取り扱った作品だったらしい。まじめすぎて信じちゃったZE!)
しかしそんな最強の彼女も、DS的な存在(ロスチャイルドがモデルだと思われる)には歯が立たず敗れてしまう。
あらすじだけでも面白そうでしょ?
当時の俺には衝撃だった。立ち居振る舞いは優雅で穏やかでありながら、ラノベ主人公でも勝てないラスボスがいるとは!
しかもそれは現実の存在をモデルにしているというのだから鼻血モノですよ。
なので、ろくに本を読まない俺が興味を持ってロスチャイルドって単語を調べるとまぁわんさかDS陰謀論の本が出ていたので片っ端から読んだ。
で、これがまた面白いんだ。普通の人は、ロスチャイルドの歴史といってもワーテルローの戦いでナポレオンの負けに信用3階建て全力ベットしてぼろもうけしたくらいの話しか知らないと思う。あとは第二次世界大戦のアメリカの資金調達で非常に重要な働きをした、当たりくらいかな。
ところが、陰謀論の本のなかでは彼らはもっと暗躍している。そして人々の目に見えないところで世界を操っているみたいな設定になっていた。血族一人一人の経歴から何から調べ上げていかにこいつらが傑物であるかを語っていた。
これがねえ、また楽しかったよ。悪のように描かれているが、この人間たちは優秀であり、世界を滅ぼそうと考えているわけじゃない。むしろこいつらが世界を牛耳っていてくれるなら、我々は平和なのだみたいな描き方をしていた。そういう意味でも、難しいことを考えたくない俺には心地よかった。
今ならわかるが、そんな世界に都合のいい存在はいない。ロックフェラーもロスチャイルドも確かに一時期は凄かったし今でも相応の勢力はあるが、今は別に世界を牛耳るほどの力はないのだ。イタリアにおけるメディチ家みたいなものだと思えばいい。一時期は本当に一部地域を支配するくらいの力があったが、今はそこまでの力はない。没落こそしなかったものの新しく生まれたマイクロソフトやGoogleやアップルにぬかれたのだ。そもそも、一人一人の人間が追跡出来て私生活まで公開されてる人間に陰謀もくそもない。
そのことに気づいたのはいつだったか。確か何かの動画で「大統領選挙の結果を覆したサメ襲撃事件」というのを見たのだ。その動画がめっちゃ面白くてその人の動画を見るようになったのだが、その人がこれまた面白く陰謀論否定の動画をコンテンツとしてやってた。
それまで陰謀論をわかりやすく面白く否定してくれる人が全然いなかった。陰謀論にハマっていたからこそこれらの動画がこれまた最高に楽しかった。自分の考えの間違いをズバズバ斬られていくのはく、悔しいけど気持ちいいビクビク!
その動画ではダビンチコードの話もあって自分が陰謀論を信じる土台であった話も崩れてきた。そのあたりから、ようやく自分で疑うってことができるようになった。一度疑いだすと後はすぐだった。
ここまで読んでくれた人にはわかると思うけど俺はすっごい馬鹿なのね。バカだったからDS陰謀論を素直に信じてた。
でも不思議と後悔はしてないよ。俺はSNSでそういう陰謀論にハマってる人たちとかかわったことはなかったしただ自分が面白いと信じていただけなので引き返しがついた。信じている間は、すごく楽しかったし、むしろ感謝していると言ってよい。数年間仮面ライダーとかプリキュアのアニメみたいなフィクションにハマっていたようなもんだと考えるようにしてる。プリキュアとか仮面ライダーもディープステートみたいな存在を描いて単純化してるしね。
ロシア生まれでCrowdStrikeの共同設立者であるDmitri Alperovitchが2021年12月22日に投降したtweet
https://twitter.com/DAlperovitch/status/1473362460673515527
Dmitri Alperovitch
この数週間、私はクレムリンが今年の冬の終わりにウクライナに侵攻する決定を下したという確信を残念ながら深めている。
プーチンが緊張緩和する可能性はまだありますが、その可能性はかなり低くなっていると思います。その理由を説明させてください。
ロシアが最近発信した数々のシグナルは侵攻がほぼ確実だと思わせるものであり、また侵攻がプーチンにとって望ましい選択である理由も相当数ある。
シグナル1
明白なもの ウクライナの国境(北、東、南はクリミア)での軍備増強。この動員は、過去とは質的にも量的にも異なっている
ロシアが保有する大隊戦術グループの75%が移動した。また大砲、防空部隊、戦車、装甲兵員輸送車、橋梁敷設装置、地雷除去機、装甲掘削機、工学装置、給油、膨大な量のロジスティクスもだ。
これは莫大な動員であり大規模侵攻のための明確な準備でブラフではない。またこれだけの装備、部隊、兵站をいつまでも維持することはできない。
@RALee85は遅くとも夏までには撤退しなければならないと考察している。
アントン・チェーホフの劇に出てくるライフルのように、使われるからこそ存在しているのだ。
シグナル2
サイバー空間での予兆。12月上旬以降、ロシアからウクライナの政府や民間のネットワークへのサイバー攻撃が激増している。
昨日私が@SangerNYTと@julianbarnesへ話したように、 侵攻前の情報収集と戦闘準備のために、まさにターゲットとなるものです。
シグナル3
外交的な最後通牒。ロシアが先週発表した要求リストは、米国とNATOの同盟国にとって成立の見込みのないものだった。交渉開始のための真剣な提案ではない。
実際、ロシアがカリーニングラードにイスカンダル短距離弾道ミサイルを配備せずロシア西部の領土に巡航ミサイルを配備しないという相互措置を取る取引となれば、ロシア側から拒否される可能性が高いだろう。
シグナル4
要求リストを公開し(公開すること自体が前例のない外交的措置)面目を失わずに取引から降りることを難しくすることは、彼らが実際の話し合いをすることに真剣ではなく、侵攻のためのプロパガンダの口実を求めていることをさらに示す。
シグナル5
多国間交渉を拒否し1対1の米ロ協議を要求する。これは米国の拒絶を誘発するか(戦争の口実になる)、米国と欧州の同盟国との間に亀裂を生じさせることを意図している。どちらでもロシアにとって都合がよい。
シグナル6
緊急の協議を要求する。ロシアが提起している問題について本格的な交渉を行うには何年もかかる。それをすぐに解決することは非現実的でありロシアもそれを承知している。米国が自分たちの懸念に真剣でないと主張することで、さらに別の侵攻の口実を与える。
シグナル7
レトリック的には事態は沸点に達している。外交的な言葉は窓から投げ出され、日ごとに新たなエスカレーションが起きています。
シグナル8
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相がアメリカのPMCがドンバスで化学物質を使った挑発行為を準備していると発言したように。
ウクライナ、米国、NATOへ責任を負わせるための情報戦が行われている。
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理由1
キエフとドンバスの分離主義者の間で軍事的パワーバランスが変化することへの恐れ。
プーチンは昨年のナゴルノ・カラバフ紛争を観察し、トルコのTB2ドローンなど、NATOの近代兵器で武装した軍隊が領土奪還に何をしでかすか、よく理解している。
プーチンはゼレンスキーがドンバス問題を外交的に解決する気があるとは思えず、遅かれ早かれドンバスでの現状変更を軍事的に阻止する必要があると信じている。
ちなみに、ジョージア大統領であったミヘイル・サーカシビリが再軍備と南オセチアを占領し現状を変えようとしたことが2008年の南オセチア戦争の引き金となった。現在との類似点が不気味である。
理由2
NATOの拡張に対する真の懸念。NATOが本当にロシアに脅威を与えるかどうかはいくらでも議論できますが、重要なのはクレムリンのエリートがそう信じていることなのです
過去300年の間に、ロシアには現在のベラルーシやウクライナから侵入してきた壊滅的な侵攻者(ヒトラー、ナポレオン、スウェーデン人、ポーランド人など)が何度もあったのだ。
ウクライナのNATO(暗黙の反ロシア軍事同盟)加盟はプーチン、エリツィン、ゴルバチョフのようなロシアの指導者、あるいは反プーチン派であるアレクセイ・ナワリヌイでさえ、にとって受け入れがたいものであり国家存亡の危機と見なされているのだ。
理由3
プーチンはウクライナの親西側政権、ルカシェンコへの抗議、グルジアのカラー革命、モスクワでの抗議などすべてを、ロシアを弱体化させロシアの近隣に敵国連合を構築しようとする西側の秘密の試みだと見なしている。
理由4
ウクライナがNATOに加盟しなくても、NATOの武器と軍事顧問が配備されていることから、プーチンは親欧米のウクライナが深刻な軍事的脅威になると確信している。
理由5
ウクライナからモスクワへのミサイルの飛行時間が4-5分だとか、クリミアへの脅威だとかいう話は、私たちにはパラノイアに聞こえるかもしれないが、プーチンはそれを信じている。それが今、すべてなのだ。
理由6
ウクライナに侵攻すればウクライナ、グルジア、ベラルーシ、中央アジア諸国がNATOに加盟したり、ロシアの同意なしにNATOの武器や軍隊を自国領土に配備する話は永久になくなることを、彼は知っているのだ。
そうなれば、たちまちロシアの勢力圏が復活してしまう。旧ソ連のどの国も(バルトは別として)NATOやEUに再び媚びる勇気はなくなるだろう。
理由7
タイミングから言えば今が侵攻の絶好の機会かもしれない。米国は国内政治と、中国との新たな地政学的対立に気を取られている
エネルギー価格が高騰している。ヨーロッパはロシアのガスに全面的に依存しており、アメリカでさえもロシアの原油を輸入しているのが現状である。その結果、化石燃料に対する経済制裁が行われる可能性はほとんどない。
理由8
制裁は有効な抑止力にはならない。ロシアは嫌でも制裁と共存することを学びました。ロシア経済は、中国からの援助もあり、制裁に対してより強くなっている。さらにアメリカはロシアが何をしようとも制裁するようになった。
今年アメリカで制定された経済制裁の法は、SolarWinds/HolidayBearのハッキングなど従来は黙認されてきた諜報活動に対しても適用され、ロシアが何をやっても制裁するという信号を送ることになり抑止のための利用価値が損なわれています。
また、石油・ガス産業への制裁はロシアにとって経済的に壊滅的な打撃を与える可能性があるが、寒い冬の最中にヨーロッパが凍え、米国でインフレが急増している今、それが起こる見通しは立っていない。
理由9
プーチンは、自分の目的は軍事力で達成できると考えている。ロシア軍は長距離火力で圧倒的な優位に立ち、数日以内にウクライナ軍を容易に圧倒し、歩兵と装甲兵力でドニエプル川まで押し返すことができる。
彼は西ウクライナに侵攻することはないだろうが、ドニエプル川に沿って国を半分に分け、ヨーロッパとロシアの間に恒久的な緩衝地帯と、クリミアへの陸橋を比較的容易に確立することができるだろう。
彼は最初の侵攻とその後の占領のいずれにおいても軍事的コストは低いと考えているようだ。ロシアはチェチェン、シリア、ドンバス、そしてクリミアで、何十年にもわたって反乱を鎮圧してきた経験がある。
西ウクライナなら話は別だが、だからこそドニエプル川を越えることはないだろう。そしてロシアはその歴史の中で1640年代、1700年代、1920-1950年代と、何度もウクライナの反乱軍と戦って成功した歴史があるのです。
プーチンはもうすぐ70歳です。政権を担うのはせいぜいあと10年程度とわかっている。彼は自分を、壊滅的で屈辱的な1990年代の後、ロシアを経済的にも軍事的にも活性化させた歴史的指導者とみなしている。
2014年にクリミアを比較的容易に奪還したことで、彼は退任/死去する前に、近隣におけるロシアの勢力圏の再確立など長期的問題を解決することを決意したようです。そして今がそのための絶好の機会である。
これは非常に悲観的な見方だが、残念ながら侵略の可能性が高い理由についての現実的な見方でもある。そして、西側諸国がそれを阻止するためにできることは、ほとんどないだろう。