はてなキーワード: ミステリーとは
中村あきの星海社FICTIONS新人賞を受賞したデビュー作『ロジック・ロック・フェスティバル』が、古野まほろのメフィスト賞を受賞したデビュー作『天帝のはしたなき果実』と類似していると指摘され一部で話題になっている。『ロジック・ロック・フェスティバル』に続いて『天帝のはしたなき果実』を読了したので、前回(http://anond.hatelabo.jp/20131221141558)に続いて比較検証していきたいと思う。ちなみに私が読んだのは講談社ノベルス版(通称「旧訳」)である。古野まほろとしては全面改稿した幻冬舎文庫版(通称「新訳」)を決定稿としたいようだが、諸事情から旧訳を参考とした。以下の比較検証において新訳では違ってくる部分があることをあらかじめ了承いただきたい。
12月7日にTwitterに於いて古野まほろが「関係性の説明」をした。それは大きく分けて【学校の設定】【死体発見時の言動等】【推理合戦】の3点である。今回はその中から【死体発見時の言動等】について検証していきたい。古野まほろが挙げた「同一性」は以下の通りである。
・警察への通報を拒否する理由は、高校生として「重要なイベント」のためである
・結果、その場にいる生徒による、多数決が行われる
・最後の一票により、イベントを優先して通報しないことが決まる
1つ1つの要素の問題ではありません(要素で見ても厳しいかな、とは思いますが・・・)。私が問題にしているのは、これらすべての要素の「組合せ」です。このような「組合せ」が、まったく別個の作家により、偶然に案出される可能性は、ゼロです。死体発見時の言動等もまた「同一性」の問題です。
古野まほろ(作者)は「死体発見時の言動等」と銘打っているが、前半は被害者の特徴についてである。『ロジック・ロック・フェスティバル』において、メインとなる密室殺人事件の被害者となるのは「灘瀬朝臣(なだせあそん)」である。灘瀬について記述してある部分を引用したい。
ねちねちとした口調、ねめつけるような視線、四十代半ばにして既に注意信号の頭髪、加えて誰が言い出したかセクハラ疑惑まで併せ持った社会科担当の教諭、灘瀬――なんとか。失礼、フルネームは存じ上げない。専門も世界史だったか倫理だったか。
灘瀬朝臣は社会科担当教諭であり、専門が世界史なのか倫理なのかは本文中で特定されていない。高校で世界史を教えるのに必要なのは「高等学校教諭一種免許状(地理歴史)」であり、倫理を教えるのに必要なのは「高等学校教諭一種免許状(公民)」だ。それぞれ別ではあるが、実際は両方を取得しどちらも教えるというケースが多い。
『天帝のはしたなき果実』において殺人事件は何度か起こるが、メインとなる首無し殺人事件の被害者となったのは「瀬尾兵太(せおひょうた)」である。瀬尾兵太は世界史担当教諭である。本文中に世界史以外の社会科科目を教えているとの記述はない。
黄昏の音楽室に入ってきたのは、我が県立勁草館高等学校で世界史の教師を勤めるとともに、同校吹奏楽部の顧問に任じる瀬尾兵太だ。
「要素」で判断する限りは「社会科担当教諭(専門は世界史か倫理か不明)」と「世界史担当教諭」を「同一性」と表現するのは厳密な意味においては正確ではない。だが、少なくとも数学と英語のように全く関係がない教科ではなく、非常に類似している「要素」であるといえる。
『ロジック・ロック・フェスティバル』において、被害者(灘瀬朝臣)の特徴が「理不尽な質問と悪態」であることは、さきほど引用した文のすぐ後に書かれている。特筆すべきなのは、実際に灘瀬朝臣が生徒に理不尽な質問をしたり、答えられない生徒に悪態をつくような場面が一切登場しないことだ。設定として生徒に恨まれる理由があることを示す以上のものはない。
根も葉もない噂には同情を禁じ得ないけれど、彼を生理的に受け付けない生徒は多そうだ。授業も理不尽な質問を当てるし、答えられない生徒には悪態もつく。
『天帝のはしたなき果実』において、被害者(瀬尾兵太)の特徴が「理不尽な質問と悪態」と断言していいものかは迷う。『ロジック・ロック・フェスティバル』の灘瀬朝臣がただの記号として描かれているのに対し、瀬尾兵太ははるかに血の通ったキャラクターで、特徴として挙げるべき点が複数あるからだ。主人公たちの所属する吹奏楽部のOBであるとか、東京帝大法学部出身であるとか、胸に大きな緑色の宝石を付けているとか、語学の達人であるとか……。
そこで、まずは「理不尽な質問と悪態」に該当しそうな部分を探してみることにする。第一章から瀬尾兵太が生徒に質問するシーンを抜粋したのが以下だ。
「p、って何だ」
「阿呆(ドゥラーク)かお前! 確かにfは『強く』でもいいが、pは『静かに』。(後略)
「あと峰葉、お前は腕立て二セット追加だ――理由は?」
「唇に歌口(マッピ)の跡が付きすぎて興を削ぐな。何でそうなるんだ?」
「それは何でだ?」
(前略)音がボケてる。どうしてだ?」
「舌遣い(タンギング)が柔かすぎたからでしょうか(はふう、想定の範囲内)」
瀬尾兵太が吹奏楽部の録音を聴いて指導する場面である。「理不尽」かどうかは判断が分かれるところだが、「質問」をすることによって生徒にどこがよくなかったのか自ら考えさせるのが瀬尾兵太のやり方のようだ。そして適切な答えを返せなかった生徒には、「阿呆かお前!」と悪態をついている。「悪態」については具体的にその言葉が出てくる箇所がある。
「まずは誰も口論の当事者だって名乗りでてこないからです。瀬尾先生の悪態というか音楽に関しての辛辣かつストレートな要求は今に始まったことじゃありません。誰だって何度もボコボコにされてます」
この発言をした登場人物は瀬尾の言動は「悪態」そのものではなく、「悪態」と表現してもいいような「音楽に関しての辛辣かつストレートな要求」と認識しているようだ。
これまでに記述したとおりメインとなる殺人事件を比較した場合、『ロジック・ロック・フェスティバル』も『天帝のはしたなき果実』も「被害者は、成年男性1人」で間違いない。しかし『ロジック・ロック・フェスティバル』は日常の謎を解く場面がいくつかあったのち、メインとなる密室殺人事件が描かれるのに対し、『天帝のはしたなき果実』は連続殺人事件を扱っている。その被害者は男子生徒、女子生徒、教師(これが「成年男性1人」に当たる)である。つまり、メインとなる事件だけを比較対象にした場合「同一性」に該当するが、比較対象を物語全体に敷衍した場合「同一性」には該当しないことになる。
「クローズドな施設」という表現が、含みを持たせている。ミステリーにおいては「密室」と「クローズド・サークル」というふたつの閉鎖状況がある。『ロジック・ロック・フェスティバル』において描かれるのは密室殺人事件だ。文化祭開催期間中に、密室となった社会科研究室で死体が発見される。
「……密室」
僕らが入ってきたドアは確かに鍵が掛かっていた。もう一方のドアは元よりガムテープでがちがちに封鎖されて閉め切りになっており、出入り口としての役目を完全に放棄させられている。四つある窓全てにしっかり施錠されているのが確認できるし、廊下側の壁の上部・下部にそれぞれ設けられた換気用の小窓もご丁寧に施錠がなされていた。
高校の敷地や建物は文化祭期間中で一般にも広く開放されているので「クローズド・サークル」ではない。しかし、社会科研究室を含む四階は、唯一の階段がふたりのバスケットボール部員によって監視されている。
「はい、そうみたいでした。なのであたし、立ち聞きする気はなかったんですが、会話の内容が耳に入ってしまったんです。彼女たちはこう言ってましたよね、『私たちがいる間にここを通ったのは、会長と副会長、あと実行補佐の四人で全部です』って」
『天帝のはしたなき果実』において、メインとなる首無し殺人事件が起こるのは、アンサンブルコンテスト県大会が行われている姫山市文化会館の第7楽屋である。この第7楽屋には死体発見時に鍵が掛けられていたが、オートロック式で関係者が鍵を持っていたこともあり「密室」とは呼べない。
ここの楽屋はオートロック式で、カードキィを持っていなければ開かない代わりに、内側からは鍵もチェーンも掛けられない珍しい扉になっています(朝のミーティングのとき瀬尾がいいましたね)。
姫山市文化会館は一般に広く開放されている公共施設であるので「クローズド・サークル」ではない。しかし、楽屋を含むエリアは関係者以外立ち入り禁止となっている。
「非公開区域にはリボンないと入れへんし、第7楽屋のドアは専用のカードキィないと入れへんで、念のため。借りたら記録残るし」
鷹松学園も姫山市文化会館も一般に広く開放されている。しかし「クローズドな施設」という含みを持った表現をすれば、どちらの作品も外部との出入りが制限される場所で死体が発見されており、当てはまることになる。
ここから死体発見時の状況になる。『ロジック・ロック・フェスティバル』において、被害者(灘瀬朝臣)の死体を発見するのは、主人公(中村あき)、山手線太郎、鋸りりこ、万亀千鶴、生徒会長(衿井雪)、副会長(成宮鳴海)の6人である。
四階に辿り着くと、そこにはなんと会長までもが参席していた。
「鍵、持ってきてくれたか! 早く、嫌な予感がする」
既に事態も把握しているようだ。
走り寄って僕がポケットから鍵を取り出すと、会長が引っつかむようにしてさっさと鍵穴へ差し込んだ。
かちり、と確かに鍵の外れる音。
社会科研究室の扉が開くと、中から冷気が溢れ出した。エアコンがかけっ放しらしい。何か異様な雰囲気と共に、確かな臭気がその中に感じ取れた。
「うっ……なに、この臭い」
千鶴が鼻を押さえる。
呼び掛けながら室内に足を踏み入れる会長。僕がその後に続いた。
研究室の入り口付近は左手にすぐ壁、そして右手に本棚といった配置である。そのため本棚が途切れたところで、ようやく部屋の全容が見渡せた。
目に飛び込んでくるのは痛いほど鮮かで、残酷な色彩。
一面の赤色。
血の海。
赤の海。
そこに沈む、ぐにゃりとした男の体。
深紅に溺れる、こと切れた灘瀬がそこにいた。
『天帝のはしたなき果実』において、被害者(瀬尾兵太)の死体を発見するのは、主人公(古野まほろ)、峰葉詩織の2人である。
うひゃあ! 前を歩いていた瓶緑色(ボトルグリーン)のブレザー着た集団も飛び上がった。彼女はず、ずいと第7楽屋の前に立つ。「キィは?」
「こちらです」
ピ、と脳天気な電子音とともに若草色(リーフグリーン)のランプが灯る。彼女は目を伏せがちにいった。
「こんどは檸檬、買ってくるのよ。古野君の勝――」
次いで教科書どおりの、深々とした、背筋の伸びた息継ぎ(ブレス)。
「僕の、か?」
彼女の凍てついた顔を、僕は忘れない。陸奥(みちのく)の安達ケ原の姫山に、鬼籠もれりというは真実(まこと)か――
そこには、嵌め殺しの机にもたれ、ドアに背を向ける形で、瀬尾だった物体があった。
肩からうえには、首がなく。
それは、避けられない宿業のようだった。
上記に引用したとおり、『ロジック・ロック・フェスティバル』も『天帝のはしたなき果実』も「発見者が生徒である」ことは間違いない。付け加えるならどちらの作品も「死体の発見者が主人公を含む集団である」と言っていいだろう。また主人公自身が鍵を開けるのではなく、別の人物に促されて主人公が鍵を渡す点も共通点と言える。
ここからは、死体を発見したものの警察へ通報しないという判断をするシーンである。上記ふたつについて引用部分が同じなので同時に検証する。『ロジック・ロック・フェスティバル』において、通報を拒否する生徒は生徒会長(衿井雪)である。その理由は自身が実行委員長として力を注いできた文化祭を最後まで終わらせたいというものである。
その時だった。
会長がすっとみんなを置き去りにするように入り口の方に向かった。そして直後、社会科研究室の扉がぴしゃりと閉じられる音が響いたのだ。
「会長……?」
不審に思い、僕も一度灘瀬の遺体から離れ、一同の輪の方へ戻ることにする。
そこから入り口を見ると、なんと会長は信じられないことに扉を背にしてその場で膝を折り、こちらに向かって土下座をしていたのだ。
それだけではない。とんでもない発議がその口からなされた。
それは誰もが理解に時間を要するほどの突飛な提案だった。
「な、何を言って……」
ようやくどうにかして言葉を発した副会長を遮って、会長は哀願するように続けた。
「分かっているんだ、これは普通の思考じゃない……異常だ、狂ってる……そんな風に思うかもしれない……それでも! それでも私は自らの全てを鷹松祭に注ぎ込んできた……実行委員長として私にはこの祭を完成させる義務がある。それだけは誰にも邪魔させない。じきに一般公開も終わる。そこから簡単な片付けがあって後夜祭、ファイアーストーム、そしてグランドフィナーレ――鷹松祭が終了を迎えるまで残り約三時間、あとたったそれだけなんだ!」会長は喘ぐように息を継いだ。「――今一度、三顧の礼を尽くして懇望する。鷹松祭の終了まで示し合わせて黙っていてはくれないだろうか」
『天帝のはしたなき果実』において、最初に通報を拒否する生徒は主人公(古野まほろ)である。その理由はすでに演奏が終わったアンサンブル・コンテスト県大会の結果が聞きたいというものである。
「差し当たり重要なことは」一馬が厳かに口火を切った。「ひとつしかないわ。通報か沈黙か。それが設問よ(ザットイズザクエスチョン)」
「僕は沈黙派だよ」と僕。
(中略)
「今通報すれば、会場は大混乱、大会どころじゃなくなる。あれだけの演奏ができたのは瀬尾のお陰だし、客観的にもその評価を得るのが供養だと思う」
コラボ第二弾ということで、前作のTVスペシャルは、予想以上に楽しめたので、期待して映画館に足を運びました。
そして、冒頭の入り方にコナン映画の掴みの鉄板である爆破や怪盗キッド、警察の有り得ない戦法(笑)など初っ端からアクション全開で、開始10分から最高に盛り上がっていました。
信じがたいほどの、駄作。
隣の子供、ポカーンって顔したあと、(´Д`)って顔して出て行った……
ルパンとコナンの自己紹介をお互いにやって、「初見歓迎です!」みたいに窓口を広げたあと、後半で「前作見てない人は置いてきぼりです!」と言わんばかりに初見を振り落とすの、やめてもらえないでしょうか? いや、前作見てても一番肝心なところが分からんままだった笑 TVスペシャル復習必須なの? というか、それ抜きにしても、ストーリー投げやりすぎでしょう。ミステリーやる気ないのに、前半、いつものコナン通常回みたいにもたもたミステリの溜めやるの、やめてもらえないですかね。
せっかくのコラボなのに、色々残念な出来でした。
キャラ同士の絡みは、すごく上手くいっていただけに、本筋のストーリーが予想のはるか上空大気圏を超えて残念だった。
前回のTVスペシャルは、ストーリーこそ微妙だったが、ルパン小五郎の演技とか、最後に見せ場があって盛り上がったのに、今回は後半、全然盛り上がらなかったな。
もしかしたら、つまらないと感じた部分がほかの人では違う感想になったりするかもしれないので「いや、ここが面白かったぞ!」という意見がお有りの方はぜひ記事にコメントお願いします。
「(初見お断りとか犯人の恐るべき影の薄さとか歌手のキモさとか)色々あったけど、
詳しい感想記事はこれです。
あぁーもうやだヽ(`Д´)ノ
http://kappuru.doorblog.jp/archives/34911515.html?1387091808#comment-form
先日ネット上にて、星海社から発売された『ロジック・ロック・フェスティバル』が古野まほろの『天帝のはしたなき果実』の盗作であるという疑惑が生じ話題となった。
そして、その『ロジック・ロック・フェスティバル』が本日、晴れて全文公開された。
http://sai-zen-sen.jp/awards/logic-lock-festival/
そういうわけで今日は本作が本当に盗作であるかというかのを考えていきたいのだが、その前提として知っておかなければならない事実として、「盗作」とは何かということである。
ここで日本で盗作について一番詳しく書いている栗原裕一郎の『〈盗作〉の文学史』から一部引用させていただこう。
本文に先立ち、何を「盗作」と呼んでいるかをはっきりさせておく必要があるだろう。
「盗作」にしろ「剽窃」にしろ、いずれも俗語だから、明確な定義は持っていない。
したがって、「盗作」であるか否かを区別する客観的基準というものも――明白な著作権侵害である場合を除いて――存在しない(中略)「影響」も「模倣」と捉えれば、広義には「盗作」と呼べないこともない。
つまり何かが盗作であると断ずるには、著作権侵害レベルの一致がない限り難しいのである。そして、肝心の版元である星海社は盗作の件について
と、はっきりと否定。また、盗作された側である古野まほろもtwitterで
本歌取りは日本の伝統、本格の伝統です。だから、もし本歌取りを「盗作」などと貶めるなら、それはとんでもない侮辱で冤罪です。私は、元の和歌が分かるマナーのある本歌取りなら、むしろ嬉しく思います。逆なら悲しい。私は、話もせず真実も知らず、人を断罪することは、不正義だと考えます(古野)
と言っており、両者の意見が「盗作ではない」と一致しており、晴れて『ロジック・ロック・フェスティバル』が盗作ではないことが確定したのである。パチパチパチ。
しかし、それでは面白くない両者の意見をよく較べてみると、あらゆる面で一致しているわけではない。
古野側は
ですから「類似点が多い」のはどうしてか。そして、これまで古野について一切、どこかで語ったり、書かれたりしていないのは何故なのか。これらがハッキリすれば、何の問題もないと思います。「盗作」は考えにくいから。もし本格の後継者でいらっしゃるのなら、古野とは仲間だから(島津)
という具合に、盗作とは言わないが、こんだけ類似点が多いのは偶然で済ませられないだろと主張しているのに対し、星海社側はあくまで、
本作『ロジック・ロック・フェスティバル』においては小説を構成する主要素であるところのテーマ・プロット・キャラクターにおいて、先行作品との「盗作」に該当する類似点は一切ございません。
と類似点なんてねーよと全ツッパ。
ここで難しいのは、先ほども書いたように、「盗作」というものの定義がはっきりしていないため、星海社のいう『「盗作」に該当する類似点』というものがどういったものかわからないのである。
どこまでが、『「盗作」に該当しない類似点」であり、どこからが『「盗作」に該当する類似点』というのを言ってくれないと判断に困る。
しかし、言ってくれないものは仕方ないので、こちらで勝手に検証していく。
さて、ではここで問題となっている両作品の類似点とはどういったものなのか。
まず、読者の印象に大きく残る点として、全体のストーリーの流れが挙げられるだろう。
・天帝のはしたなき果実
↓
事件が発覚すると大会が台無しになる、多数決でこれからどうするか決める
↓
↓
↓
↓
事件が発覚すると文化祭が台無しになる、多数決でこれからどうするか決める
↓
↓
↓
2chからのコピペだが、両者を読み比べた自分から見ても、この通りの展開が書かれていたし、印象もだいぶ似ていた。
これに対して星海社は、
たとえば本作『ロジック・ロック・フェスティバル』にてテーマとなっている「学園での殺人事件」につきましてはミステリーを描く上では一大ジャンルを成すポピュラーなテーマであり、ご承知の通り、先行作品を枚挙することに暇はありません。また、文化祭で殺人が起こり、その発覚によって学園祭が中止してしまうことを恐れて生徒達が独自に行動する、という本作のプロットには先行作品としてはたとえば『前夜祭』(角川書店刊/芦辺拓・西澤保彦・伊井圭、柴田よしき、愛川晶、北森鴻氏らによるリレー小説)の存在を指摘することができると思いますが、こちらの作品に関しても前段となる殺人の状況と、後段となる推理と解決へと至るプロットには、本作との密接な類似点を見出すことはできません。
そして、「特殊な場所への警察権力の介入を防ぐために居合わせた人間が素人探偵となって活躍する」といった本作のプロットに関してはたとえば『水の迷宮』(光文社刊/石持浅海)などの優れた先行作品を指摘することができると思いますが、こういったプロットに関してもまたミステリー界においては極めてポピュラーなものであると言えるでしょう。 キャラクターに関しても、学園の生徒会やその周辺の個性にあふれた生徒たちが登場し、事件を解決するのはいわゆる「学園ミステリー」ものの常であります。
この理屈がありならば、「少年漫画において、探偵が主人公というのは一大ジャンルを成すポピュラーなテーマであり、大人だった主人公が子供になるという設定も手塚治虫の『ふしぎなメルモ』など枚挙に暇がなく、また主人公が知り合いの博士におもしろグッズを作ってもらうのも、偽名に古今東西の有名人の名前を使うのも決して珍しいケースではないので、本作『名探偵ドイル』は完全なオリジナル作品なのです!」などという無茶苦茶な理屈もありになってしまう。
問題となっているのは、別個であるはずの2つの作品でこれだけ似通った要素が複数に渡って存在してる点なのに、それを因数分解のようにバラバラにして、よくあるケースだと主張するのはいささか無理がある。
もっともミステリなんてのは、『名探偵、皆を集めて「さて…」と言い』という言葉があるぐらい、ある種の流れが決まっているジャンルだし、このぐらいのストーリーの類似はよくあることかもしれない。だがそれ以外でも古野側が、
私はこれまで徹底して、著者の方の名誉と将来のため、具体的指摘を避けていました。また性善説に基づき、盗作説を断固否定した上で、類似点の多さを悲しみました。それすら非のない方への中傷と言われれば、非は私にあることになる。ならば、相当数あるうちの1つだけ、まずお示ししましょう(古野)
鷹松学園と勁草館高校。学校の設定を比較対照してみて下さい。 やや時間を置いた上で、その具体的指摘も行います。 できればこれに止めたいですが、私に非があるとされている間は、二の矢三の矢を射ちます。極めて不本意です。私はこの段階でも、平和裡に解決することを強く、強く希望します(古野)
と主張しているように設定面においても、両校の舞台が「藩校を前身とする名門校であり、地下に軍事施設がある」という一致を見せている。
普通、ここまでの一致はなかなか見られまい。
また『ロジック・ロック・フェスティバル』の応募時キャッチコピーが「学園ミステリーは青春に捧げる供物である」というものだったのに対し、『天帝のはしたなき果実』に対する、ミステリ作家・有栖川有栖氏の推薦文が「これこそ、虚無なる青春への供物。真正の本格にして破格のミステリ」となかなかどうして似通っている。
それ以外にも両作品の最後の一文も綺麗に対称関係となっている。
このまま順調にいけば、古野によって二の矢三の矢が射たれるはずなので、今後の展開を楽しみにしておきたい。
ただ、個人的な意見を言わせてもらえば、『ロジック・ロック・フェスティバル』において、軍事施設の設定は必ずしも必要なものではなく別の設定でも代替可能だったはずである。だから、もし作者に本当に盗作をする気があるならば、こうした部分は真っ先に変更したはずである。それにもかかわらず、このような明白な形で残っているのだから、この一致は作者によるオマージュやリスペクトの一種とみなした方がいいだろう。
しかし、オマージュであれ、リスペクトであれ、このような類似点が多数ある以上、星海社側の「完全な事実無根」や「なぜ火のないところに煙の立つような今回の「盗作」疑惑が起こってしまったのか」という発言はいささか苦しい。少なくとも根や葉や火種はあったわけなのだから。
『ロジック・ロック・フェスティバル』のあとがきによれば、本作は作者が初めて書いた小説らしい。
その点を考えれば、こうした部分はむしろ若気の至りや遊び心と言えるし、前途ある新人に対して執拗に非難するべきではあるまい。
本作を受賞させるにあたって、星海社の太田副社長は座談会でこのようなことを言っている。
この人、ミステリーの手つきが本当にいいわけ。小ネタから大ネタまで、80点以上のミステリーが次々とやってくるって感じ。飲茶のおいしい料理が次々やってくる感じなわけね。しかもなおかつ、法月綸太郎的、佐藤友哉的な青春の痛みがしっかりとあるのよ。だけど生々しく「法月綸太郎が」とか「佐藤友哉が」みたいな感じでは出さないようにしてるんですね。
また、さらにこのようなことも言っている。
うん、この人は新本格ミステリーの正統後継者だと思うよ。あの世にいる宇山さんにも読ませたいよね。そういう意味で言うと、「ありそうでなかった」っていう感じがする作品なんだよね。新本格はその誕生以来ずっと奇形化が進んでいったわけだけど、正統的な先祖返りというか……この人の作品は音楽で言うと「黒いジョン・レノン」と呼ばれたデビュー当時のレニー・クラヴィッツみたいな感じなんだよね。あるいは、とかくビートルズと対比されたデビュー当時のオアシスとか。とにかく、これまでにありそうでなかった青春ミステリーの最前線、みたいなわくわくする感じがこの作品にはあるような気がするんです。
ここで太田が読ませたいと言っている、宇山氏が生前最後に送り出した作家・古野まほろをまたしてもガン無視である。「ありそうでなかった」人扱いである。まほろの存在が歴史から抹消されている。預言書が燃やされたのだろうか?
それとも『天帝のはしたなき果実』の文庫版が講談社からではなく、幻冬舎から出ていることと何か関係しているのだろうか?
そして受賞作の発売に寄せてこのようなことも言っている。
……というわけでぜひみなさん、『ロジック・ロック・フェスティバル』を読んでください。綾辻行人さんや法月綸太郎さん、有栖川有栖さんたち、かつての「新本格」推理小説ムーブメントは終わっていなかった、それが見事に証明される一作です。学園祭の密室の妙に酔いな……!
そりゃまほろも怒る。
明らかに古野まほろの影響を受けている作品に対して、他の作家の名前をガンガン引き合いに出してるのに、肝心のまほろを無視しているんだからそりゃ激おこにもなるだろう。
この場合考えられるケースは4つ。
1.選考に関わった全員が『天帝のはしたなき果実』を読んでいないor内容を忘れていた。
2.色々類似点があると気づいていたが、この程度大した類似ではないと考えた。
3.色々類似点があると気づいていたが、読者は類似に気づかないと考えた。
イラストに大御所CLAMPを使っている時点で4番は無いだろう。考えられる可能性は残りの3つ。外野である我々にはどれが真実なのかを判別する術はない。
ただ、やっぱり上に挙げた類似点を考えれば、作者が古野まほろを全く知らなかったというのだけは考えられない。
そして星海社は普段から新人賞の選考においてオリジナリティを重要視しており、以前の座談会ではこのようなことを言っている。
次は岡村さんが担当した『MV ―Meteddo Vevaea―』。これは高校生?
そうですね、高校生でこの枚数書けるのは素直にすごいです。
何枚くらい?
400枚以上ありました。
おお、それは確かに頑張ったね。
ただ、肝心の内容がまんま『IS〈インフィニット・ストラトス〉』なんですよね……。
タイトルもそれっぽい!
岡村さんもさらっときついことを言うようになってきたねえ(笑)。
いやいや、でも本当にそうなんですよ。架空の兵器があって、それを使える男性は主人公だけ……という設定で、何から何まで『IS』を連想させてしまう内容でした。これをそのまま出版したら、ちょっとタダではすまないだろう、と(笑)。
大変なことになりそう(笑)。
似た例は僕のところにもあって、『コトホギ』ってのがそうなんですけど。
コトホギ……?
柿内
タイトルが既に不穏だなあ。
これ、舞台は大正二十年、帝都。女の子が悪魔に襲われているところに、書生姿の男が助けに入り……と、ほとんど『葛葉(くずのは)ライドウ』です(笑)。
一同
まんまじゃん!
電波塔がうんたらとか、もうほとんど二次創作でした(笑)。これでライドウを連想しない人はいないだろうと。
まだあんのかよ! いい加減にしてくれよ(笑)。
主人公が着物姿で武器は刀……式の性別を男にしただけ、まんま『空の境界』!
冒頭1ページ読んだだけでそれと分かる感じでしたね……。
よく星海社にこれを送ってきたな、という。度胸はあるのかもしれませんけど、酷い!
別に新人賞でオリジナリティを重視するのはかまわない。むしろ当然である。既に市場に似たような作品があるのならば、多くの読者は新人ではなく実績のある作家の作品を選ぶだろう。
だが、だとしたら『天帝のはしたなき果実』を連想させてしまう『ロジック・ロック・フェスティバル』を受賞させたのは失敗ではなかっただろうか?
普段の座談会で大上段から応募作を切り捨てているからこそ、受賞作にはそれ相応のクオリティが求められる。さらに帯に『まだあった「新本格」推理小説! 全ミステリファン注目の新人登場』なんて書いたらハードルの高さはそりゃもうウナギ登りでよっぽどの脚力が無い限り、足を引っ掛けて転倒は免れまい。
先程も書いたように、『ロジック・ロック・フェスティバル』の作者である中村あきにとって本作は初めて書いた作品である。
そうしたまだ若き作者に対して、これほど高い下駄を履かせるのはどうなのだろうか。
少なくとも「全ミステリファン注目」というのはいささか厳しすぎる。
そういう意味では、今回『ロジック・ロック・フェスティバル』が受賞してしまったことは決して幸運などではなく、むしろ運が悪かったのかもしれない。
身も蓋もない話、これが星海社からではなく別の出版社から刊行されていたら、ここまで話題になることもなかったと思うのだが……。
‐ 2020年12月、トーキョー ‐
より便利により早くより安価に物が動き人が動くことが可能になったものの、
今はすっかり人々の生活に定着したタブレット端末によりAamazonのサイトで
いわば職人道具と化していた)
パートナーとは恵比寿か代官山に食事に行こうかとも提案したが、
お気に入りのイタリアンレストラン「アリエッティア」がなくなったこともあり
家でテレビでも見ながら食事をして過ごそうということになっていた。
24日のクリスマスイブは贔屓にしているコメディアンのバラエティ番組が放送されるので
外に食事をするより家でのんびりするほうが私は気に入っている。
40歳になっても動画サイトで二次元のヒロインとクリスマスを過ごす、
という内容のタグを漁る習慣は抜けないでいる。
クリスマスのシーズンに聴く音楽は大抵iTuneストアで購入する。
ビートルズの【ラスト・クリスマス】、ジョンレノンの【イマジン】
ドリームズカムトゥルーの【WINTER SONG】、山下達郎の【クリスマス・イブ】は
毎年欠かさず聴くようにしている。
今年はそのプレイリストに流行りのアイドルソングか今季で一番お気に入りの
アニメソングを入れようかと思っている。
大学時代からの熱心な趣味(と言って差し支えないだろう)であるアニメ鑑賞は
この歳になっていても続いている。むしろその病的な情熱はより強くなったと言っていい。
1週間地上波の番組を全て録画することができるHDDレコーダ**(ソニー製)には
パートナーが呆れるのも無理はない。
週末はたいてい道場に行くか図書館に行くことを日課にしている。
気が向けば隣町のラーメン屋までドライブに行ったり、都心まで足を伸ばして
外出するのが億劫な場合はネットワークゲーム(すでに7年もやっている)
に興じて一日を過ごすこともある。
本は主に日本文学やミステリー、SF、技術書、ビジネス書、自己啓発書などを中心に
読んでいる。東野圭吾が未だに現役なのには驚きを禁じ得ない。
自分で創作した小説まがいのものをWEBにアップすることもたまにあるが本格的な長編を
完成させたことは一度もない。いつかしっかりとした長編SF小説を買いてみたいがそれは
まだずっと先のことのようだ。その夢が叶うのはあるいは老後かもしれない。
ライブなどもたまにいく。
ロックフェスの数もだいぶ少なくなってきたが
それでもライジングサンフェス、ロックインジャパンフェス、サマーソニック、
フジロック・フェスティバルなどの主要なフェスには根強い音楽ファンが毎年何万人も
参加している。初音ミクなどのVOCALOIDのDJもだいぶ定着してきたようで
アニメ色がより強くなったのは2000年代では考えられないことだ。
相変わらず邦楽ロックが中心にミュージックステーションとかに出演するようなアーティストを
好んで聴いている。ジャズやクラシックにも挑戦したいと思っているが
若いころに比べるとだいぶ腹も出てきたのでなるべく運動はしようと考えている。
年に1度はするようにしている。
なんでも手を出してすぐに飽きる癖はなかなか抜けないようだ。
月に一度は料理をする。
(ちなみにオニオンフライを下品にならない程度に散らすのが美味しさのコツだ)
酒は相変わらずビールを中心に飲んでいるが
バーボン、日本酒、焼酎、ウィスキー、ワインなども好んで飲むようになった。
たまに燻製を作ったりすることもある。
行きつけのバーも随分増えてきた。
新宿のゴールデン街や池袋のショットバー、中野の立ち飲み屋などに
行くのが週末のささやかな楽しみだ。
焼き鳥屋や蕎麦屋で晩酌するのが好きだが家庭的なイタリアンレストランだったり
本格的なソーセージを食べさせてくれるドイツ料理、泡盛が飲める沖縄料理、
銀座では映画を見たり、老舗のスイーツを買いにいったりするのが好きだ。
みんなそれなりに年をとり良くも悪くも変化していった。
インターネットの高速通信網は日本中に貼り巡り(それは私に生物の毛細血管を連想させる)、
かつて”スマホ”と呼ばれるものを肉体に移植するのが普通になったが、
脳の情報をデジタル情報に置き換えて肉体を必要としなくなる時代が到来するのはまだ先のようだ。
人類がテクノロジィに踊らされているという状況はいつの時代も変わることはない。
願わくばテクノロジィが戦争の為でなく人類の平和のために使われることを
ひどく薄いインスタントコーヒーとともに。
学校に閉じ込められた、ある分野に特化した才能を持つ高校生が殺し合いをさせられる話。
何より音楽がいい。
そして、ゲーム風の演出が気になる。
あの、2Dと3Dが入り混じったコラージュのような不思議な感覚が面白い。
学級裁判とかオシオキとか。
アニメより事件の概要やストーリーがちゃんと掘り下げられてて面白いと感じる。
演出はアニメとほとんど同じ。好みどまんなかなので何回見ても面白い。
続編のスーパーダンガンロンパ2も気になる。
買う。やる。ハマる。
1とは違って、ストーリーもキャラクターも全く知らない状態からスタートしたので
面白さが格段に上がる。
誰が殺されるのか、誰が犯人なのか、疑い続ける。
疑心暗鬼を疑似体験する。
ハマりすぎてついに2次創作とか読み始める。
人生が変わりました。
「ブログ運営のためのブログ運営」の有村悠氏に対する粘着記事をまとめてみました。
Part2はこちら
話題 | 2013.10.23
https://twitter.com/y_arim/status/392654301719310336https://twitter.com/y_arim/status/39278695765209088010年以上に渡り、ネットで
大暴れしてきた有村悠さんだが、なぜか一ヶ月くらい前からメンタルが安定したようである。これまで自らの情緒不安定な言動をさらけ出し、世
の中への怨嗟をネットに垂れ流してきたのに、それが止まったのである。今年あたりから、おとなしくなる傾向は見えていたのだが、春頃には鬱
で二ヶ月寝...
話題 | 2013.10.20
https://twitter.com/y_arim/status/391578035670896640https://twitter.com/y_arim/status/391654518301003776先週と先々週は東大の新月お
茶の会の飲み会に顔を出した有村悠さんですが、今週末は渋谷で東大アニメ研究会のカラオケに参加したそうです。渋谷のパセラで始発までマイ
クを握りしめていた模様です。今年の前半は鬱で二ヶ月寝込んだりしてサークルから遠ざかっていたので、「ようやく有村が来なくなった」と現
役東大生が...
話題 | 2013.10.19
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。お届け予定日: 2013年10月20日 - 2013年10月21日 1 "悪霊 (上巻) (新潮文庫)"
ドストエフスキー; 文庫; ¥ 882 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "悪霊 (下巻) (新潮文庫)"ドストエフスキー; 文庫; ¥
987 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. https://twitter.com/y_arim/status/391193834769510400アフィで買ったついでに悪口を
書こう...
有村悠さん、握力がわずが11キロ有村悠さん、握力がわずが11キロ
話題 | 2013.10.14
有村悠さんのアフィを踏んでから、以下の書籍を購入しました。Kindle日替わりセールです。ディズニー7つの法則 Kindle版販売: Amazon
Services International, Inc. カスタマーレビューを書く ¥ 599 https://twitter.com/y_arim/status/365367818780278784 有村悠さんは中学
生の頃、握力が11キロしかなかったそうです。13歳男子だと普通30キロはあります。成人男子なら50キロ近くあります。成人女性なら3
0キロ近くあ...
話題 | 2013.10.12
有村悠さんのアフィを踏んでから、以下の三冊を購入しました。パラダイムと科学革命の歴史 (講談社学術文庫) Kindle版販売: 株式会社 講談
社 カスタマーレビューを書く ¥ 952 世界史の誕生 ??モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫) Kindle版販売: Amazon Services International,
Inc. カスタマーレビューを書く ¥ 650 明治維新 1858?1881 (講談社現代新書) Kindle版販売: 株式会社 講談社 カスタマーレビュー
を書く ...
斜視が悪化した有村悠さん、またしても東大サークルの飲み会に出席
話題 | 2013.10.06
有村悠さんのアフィを踏んでから、kindle日替わりセールで以下の本を購入しました。アンドロイドは電気羊の夢を見るか? Kindle版販売:
Amazon Services International, Inc. カスタマーレビューを書く ¥ 299 さて、そんな有村さんですが、昨日は東大の新月お茶の会の飲み会に
参加したようです。毎週土曜日に下北沢で例会が開かれているのですが、有村さんは金欠で遠ざかっていたはず。しかし金が入ったのかどうか知
りませんが、...
有村悠さん、Amazonの角川半額セールが一日限りと嘘を吐き、購入を煽る
話題 | 2013.10.02
昨日からAmazonで角川のKindle本の半額セールが始まったわけである。Amazonではいつまでやるか明記されてないのだが、有村悠さんが「今日限
り」と言っていた。有村さんと言えば、事情通のオタクライターである。有村さんは著名人と一度顔を合わせるだけで「人脈」だと思うらしいの
で、かなりコネクションがある。Amazonのセールの期限も人脈を通して極秘に入手したのだろう。だからわたしは昨日のうちに、有村悠さんのア
フィを踏ん...
話題 | 2013.09.18
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。民法はおもしろい (講談社現代新書) [Kindle 版]¥ 683Sold By: 株式会社 講談
社 この本の中に、法学はなぜノーベル賞の対象にならないのか、という話があるのだが、考えてみると、学問によっていろいろとタイプがある
わけである。法学はあらかじめ正解が決まっているタイプの学問である。模範解答が用意されていて、その解答を導き出すのが専門家なのである
。つまり生物...
話題 | 2013.09.03
有村悠さんと言えば、真面目系クズの代表とされる。真面目ではあるがクズなのである。なぜこのような人間が昨今増えてきたのか? それは「
真面目」がアイデンティティにはならなくなったからである。アイデンティティとは自己と他者との関係である。自分が何者であるかという自意
識は他者という鏡の中で形成される。もはや今日の社会では、真面目であることなど評価されない。なんらアイデンティティの核にならないのだ
。真面目と...
話題 | 2013.08.22
有村悠さんのアフィを踏んでから、以下の書籍を注文しました。 1 "0才から2才のネコの育て方"美香, 南部; 単行本; ¥ 1,155 在庫あり 販売
: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)"オリヴァー サックス; 文庫; ¥ 924 在庫
あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)"ポランニー,マイケル; 文庫; ¥ 945 在庫あり 販売:
Amazon.c...
話題 | 2013.08.16
https://twitter.com/y_arim/status/368063355530911744有村さんと言えば、過去の痛いエピソードに事欠かないわけですが、初めて買ったCDは
ミスチルのイノセントワールドだったそうです。東大生という肩書きがあってもバイトの面接に全部落ちていたのは明らかな発達障害ですが、し
かし御本人としてはイノセントということらしいです。部屋がゴミ屋敷なのも、注意欠陥障害ではなくイノセントということらしいです。現実が
見えてない...
話題 | 2013.08.15
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)"ハワード,マイケル; 文庫; ¥ 1,100 在
庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)"ジョゼフ・ギース; 文庫; ¥ 1,050 在庫あり
販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 書籍は三パーセント固定になったので60円にしかならず、申し訳ありません。有村さんは東大から徒歩
五分...
話題 | 2013.08.14
発達障害という概念が非常に人気を得たのは、知力と注意力がまったく無関係であることを明らかにしたことである。有村悠さんは東大に合格で
きる知力があるが、部屋の整理が出来ないからゴミ屋敷になっており、また後輩に告白してなじられ大学を中退するなど、まったく周りが見えて
ない人生を歩んできたのである。これは障害だから、有村さんの部屋が綺麗に整理整頓され、現実の自分を直視し、真っ当な人生を生きることは
ないのであ...
話題 | 2013.08.11
https://twitter.com/y_arim/status/366465200972509184記録的な猛暑なだけに、怪奇現象が起こっているようである。今回、有村悠さんは全年
齢対象(エロ無し)で挑戦したわけである。56ページの大作だ。当然ながら売れないと思われた。今頃は、売れない売れないという有村さんの
断末魔でネットが埋め尽くされているはずだった。しかし、売れてしまったようである。コミケですべてが売れたわけではないが、とらのあなへ
の納入数を...
話題 | 2013.08.09
2013年8月10日(土)~12日(月)。コミケが開催される。金欠のはずの有村悠さんはどこから印刷代を捻出したのかしらないが、たぶん借りた
のだろう。56ページで全年齢対象という厚い本を仕上げた。二日目の8月11日に登場予定である。たぶん売れない売れない売れない、という
騒ぎになるだろう。有村さんはカタログも買えないほど貧窮しており、自分が出品する二日目のみコミケに行くようである。他人の作品を買う金
もない。ま...
話題 | 2013.08.05
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))"ウイリアム・アイリッシュ; 文庫;
¥ 987 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか"デイヴィッド・J・リンデ
ン; 単行本; ¥ 1,995 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)"ヴァン・ダイン; 文庫;
...
話題 | 2013.07.27
先ほど有村悠さんに対して「欠損家庭のゴミ」という表現を用いましたが、いくら事実とはいえ、今日の社会では母子家庭は貴族であり、暴れた
りゴネたりするだけでお金が出てくると聞いております。そのような特権階級に対して批判を行ったことを反省したいと思います。有村さんのア
フィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "深い疵 (創元推理文庫)"ネレ・ノイハウス; 文庫; ¥ 1,260 販売: Amazon.com Int'l Sales,
Inc. 1...
話題 | 2013.07.27
https://twitter.com/maesil35/status/360072733943533569有村悠さんはよく人権を説くわけだが、本当に人権を守っているとは言い難い。要は
有村さんは「人権屋」なのだ。母子家庭という理由で、普通なら入れないマンションに住んだりしていた。そして将来は生活保護を受けるつもり
である。有村悠さんがシングルマザーの人権について説いてるのを見たら「そんなに生活保護の金が欲しいか、この欠損家庭のゴミが」と言って
おけばいい...
話題 | 2013.07.27
https://twitter.com/y_arim/status/360685808790933504有村さんと言えば、4月と5月はほぼ寝ながら暮らしており、体重が76キロから60
キロに減少しました。言わば栄養失調によるダイエットです。それがたたってか、膝に激痛が走るという嬉しい情報がありました。それに加えて
、今度は斜視も進行しているようです。どちらかの目があさっての方向を向いているのだと思われますが、正面さえ焦点が合わない模様です。こ
の一年くら...
話題 | 2013.07.25
われらが有村悠さんはADHDだと認めているわけではないが、小さい頃から多動性がありナメクジと呼ばれ、34歳現在ゴミ屋敷でゴロゴロしてい
るのだから、その可能性は高い。彼のクリエイター志望もADHD的な衝動性が見受けられる。画才のある人が自然に美大に行くような(日常的な)
進路選択とは違うのである。おそらく有村さんの頭の中で「イラストレーターになる」という発想が生まれた瞬間に世界が変貌したのだ。ADHDは
思いつきで...
話題 | 2013.07.24
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を注文しました。 1 "僧正殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集) (創元推理文庫)"S・S・ヴァン・
ダイン; 文庫; ¥ 945 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし
方"レイティ,ジョン J.; 単行本; ¥ 2,205 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 90円くらいの紹介料が有村さんに入るので、そ
の分だ...
話題 | 2013.07.22
https://twitter.com/y_arim/status/359300592990035968最近有村さんは膝の痛みを訴えていたが、さらに悪化したという朗報が届いた。有村さ
んと言えば、大半は家の中で生活しているわけで、膝を痛めるというのがよくわからないのだが、これも34歳という加齢によるものだろう。こ
の暑い時期にこたつというのが意味不明だが、ゴミ屋敷になっているだけに、こたつを机の代わりにしていると思われる。何をやるにも億劫だか
ら、こたつ...
話題 | 2013.07.21
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。1 "火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)"ジョン・ディクスン・カー; 文
庫; ¥ 1,029 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)"ジョン・ディクスン・カー; 文庫; ¥
777 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 有村さん(サカグチタクジ)は幼少期、多動性があり、動作がのろかった。そのためナメクジと言わ
れ...
話題 | 2013.07.20
有村悠さんに憧れている人も多いはずだ。どうすれば有村さんみたいになれるか。一番肝心な部分は「やる気」になるまで何もしないことである
。「やる気」になるまでは、ゴロゴロして寝ていることだ。決して生産的なことをしてはならない。あくまで休むのだ。「やる気」という天啓が
稲妻のように訪れるまで、ひたすら待つ。有村さんなどは4月5月は何もしなかったし、ヒルナミンというメジャートランキライザーを飲みなが
ら、一日1...
話題 | 2013.07.19
先ほどUFJ銀行から有村悠さんに3000円を振り込みました。最近は愚にも付かない有料メルマガに課金する人がいるわけです。価値のないコ
ンテンツに対してミーハー根性でお布施をしてるわけです。わたしは有村悠さんについて記述するのが趣味であるため、有村さんの情報は最高の
エンターテイメントであり、これに対価を支払うのは当然のことです。これは純然たるカンパなので、有村さんには何ら義務は発生しません。コ
ミケの印刷...
話題 | 2013.07.16
有村さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。1 "Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)"エラリー・クイーン; 文庫; ¥ 740 在庫あり 販
売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "ローマ帽子の秘密 (角川文庫)"エラリー・クイーン; 文庫; ¥ 780 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l
Sales, Inc. 有村さんがまた女性の人権を高らかに称揚しておられる。女性が人権を侵害されることは許されず、セクハラなどもってのほかとい
う、...
話題 | 2013.07.14
日本の大学は偏差値で輪切りされている。基本的にその偏差値周辺の人間しか入ってこない。偏差値55の大学なら、偏差値55近辺しか入って
こない。東大だけは違う。東大はトップ合格して財務次官になるような人間から、ギリギリでようやく合格する人間まで様々である。東大より上
がないため起こる現象である。われらが有村悠さんは東大二次で数学が一桁だった。要はほぼ0点ということである。数学をほぼ白紙で出したの
に、何食わ...
話題 | 2013.07.13
有村さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)"ドストエフスキー,フョードル・ミハイロヴィ
チ; 文庫; ¥ 840 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)"ドストエフスキー,フョードル・ミ
ハイロヴィチ; 文庫; ¥ 860 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)"ドストエフスキー,フョ
ード...
話題 | 2013.07.07
なんか突然推理小説を書きたくなってきたので、有村さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "島田荘司のミステリー教室 (SSKノ
ベルス)"荘司, 島田; 新書; ¥ 998 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "ミステリーの書き方"日本推理作家協会; 単行本; ¥
1,890 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "ミステリーの書き方 (講談社文庫)"アメリカ探偵作家クラブ; 文庫; ¥ 650 在庫あ
り ...
話題 | 2013.07.07
有村さんは金欠状態だが、東大アニメ研究会のコンパに出席したようである。他のOBが有村さんの料金を支払ってくれるということで参加できる
運びとなった。OBとして参加するのに所持金0円で行くのだから、すごい根性である。さて、わたしはネット上の他人の設定は念のため疑ってお
くことにしている。今までネットでの他人の設定が実は嘘だったことが極めて多いからだ。有村悠さんは34歳童貞という設定である。これは9
9パーセン...
話題 | 2013.07.06
美人がブスに罪悪感を持つ高身長が低身長に罪悪感を持つ金持ちが貧乏に罪悪感を持つこういうのはないわけである。しかし、高知能は低知能に
罪悪感を持たなければならない。知能が低い人間というのは、人道的にデリケートな存在なので、われわれも最大限配慮しなければならないのだ
。わたしが有村悠さんを平気で批判していられるのは、有村さんが高知能・高偏差値だからである。こういう人間の発言を取り上げて馬鹿にする
のはまった...
話題 | 2013.07.04
ヨシナガはstudygiftの坂口綾優と一緒に住んでいて、「ルームシェア」と表現していたが、それを忘れかけていた頃に原哲夫の妻と「結婚」で
ある。ともかく女が絶えないようである。今回の「結婚」にしても、たぶん一時的な熱狂であり、また別の女とくっつくと思われる。家入一真は
現代のカラマーゾフである。彼が酒場でコニャックを飲んでいる間に、その周辺で女は次々と孕む。理想や夢想の介在する余地はなく、ただ肉だ
けが存在し...
話題 | 2013.07.01
この世界は、快楽を簡単に満たせるほど安易には出来ていない。一部のたまたま宝くじに当たったような連中を除いては、欲求不満がデフォなの
である。われらはこの地球に堕とされた囚人である。たまたま落下具合が奇跡的によかった囚人を羨んでも意味はない。性的抑圧が基本なのだか
ら、それにいかに対処するかを考えなければならない。われらが有村悠さんはまったく行動力が無く「やる気」が見られない。原因は色々あるの
だろうが、...
有村悠さん、コミケに50ページの大作を準備も、印刷代がない模様
話題 | 2013.06.29
有村悠さんと言えば、売れない同人作家として話題になったわけだが、今度のコミケには50ページを超える大作を準備して出陣する予定である
。ページ数が増えるほど印刷代が嵩むので、どれだけ赤字を出すのか心配になるが、御本人としては自信満々のネームが上がったようで、二週間
ほど鹿島田のマクドに籠もりながら、下書きを仕上げたようである。しかし、今月のとらのあなからの振り込みが3000円かそこらしかなかっ
た。これで...
話題 | 2013.06.27
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を購入しました1 "心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観 (ブルーバックス)"安藤 寿
康; 新書; ¥ 945 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当"シェンク,デイヴィ
ッド; 単行本; ¥ 2,625 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "天才の心理学 (岩波文庫 青 658-1)"E・クレッチュマー; 文庫;
¥ 98...
話題 | 2013.06.24
有村さんからこのようなお叱りを受けました。https://twitter.com/y_arim/status/348664169584795650有村さんと言えば、ファッションメンヘ
ラであり、どこも悪くないのに趣味で精神科に通院し、自立支援(一割負担)をいいことに、グルメのようにさまざまな種類の薬をあさって飲む
のを趣味とされている、と思っていました。有村さんは、少なくとも、そのような仮面をかぶってきたはずです。ファッションでメンヘラをやり
、ファッシ...
話題 | 2013.06.22
禁欲主義のとても悪いやり方として「何もしない」というのがある。俗世に触れず、隔絶された清らかな世界に生きていれば、それだけで理想に
到達している状態であるという錯誤である。人類に修道院を作らせたのは、そのような理想主義であった。現実に触れなければ、内なる理想は傷
つかない。時間と人生を理想主義の贄として捧げることなのである。われらが有村悠さんは新世紀エヴァンゲリオンをそのまま生きている。エヴ
ァンゲリオ...
話題 | 2013.06.17
匿名は卑怯で実名は勇敢だという論調があるが、これは明らかな誤りであり、実名を名乗るのは、ただ単に文化人ワナビーなのである。文化人に
なることを意図して、実名と顔写真を晒すわけである。顔写真と実名を晒すのは、川越シェフがカリスマであるのと同じノリである。その道での
第一人者が自然に著名になるのではなく、(どちらかと言うとそうではない人が)タレントとして一山当てたいということなのだ。茂木健一郎は
脳科学の第...
話題 | 2013.06.11
文章というのは、同じ主題を繰り返しながら厚みを増していくように書かれる。主題が骨格であり、それを反芻しながら肉付けしていくのだ。だ
が、この本はいくらなんでも同じことを繰り返しすぎである。400ページ近くある本だが、内容的には50ページくらいの厚みである。高度に
専門的な話は少なく、症例を挙げて説明するのが大半である。もしかすると、片づけられないのが思い当たる人には、「ああ自分のことだ」とい
うエピソー...
話題 | 2013.06.11
とてもかわいい殺人鬼さんが誕生したようです。有村悠さんという34歳の男性(川崎市)です。メダカ(笑)自分の中の悪意をお母さんに報告
してるようなツイートが、すごくチャーミングだと思います。とてもキュートな打ち明け話です。小さい頃から悪いことをせず、勉強だけして東
京大学に合格した有村さんらしいエピソードです。このおもしろさに本人が気づけば「地獄のミサワ」のような芸に出来るのですが、自覚がない
天然なので...
話題 | 2013.06.09
われわれは注意力で世界を見ている。たとえば自分の部屋において、どれをどの場所に配置するというのは注意力だ。爪切りを押し入れの奥には
仕舞わない。電気カミソリをどこに置くかと考えたら、洗面台の横か、そうでなくとも、毎朝手に取りやすい位置に置くことを考える。卒業アル
バムなら、押し入れの奥とか、出しづらいところに置く。それぞれの道具が持っている特性から考えて、ちょうどいいところに配置していくのだ
。ビールの...
話題 | 2013.06.07
ブロマガで著名人枠を与えられ大成功した海燕(kaien)。はてなでの友人が亡くなられたそうで、その葬式のため新潟から仲間達とともに四国
まで急いで駆けつけたそうです。訃報。:海燕のゆるオタ残念教養講座:ゆるオタ残念教養講座 - ニコニコチャンネル :エンタメ数日前にぼくが
Twitterで取り乱していたのを憶えておられる方もいらっしゃるでしょう。あのとき、実はsajikiさんの妹さんから訃報をお知らせいただいたの
でした。まっ...
話題 | 2013.06.05
https://twitter.com/y_arim/status/341578860263002112一時期の有村悠さんは162センチ76キロという体型になっており、さらなる体重増
加が懸念された。しかしここ二ヶ月くらい食欲が低下しているそうで、65キロ前後に落ち着いたそうだ。この食欲不振は単なる気分的なもので
はなく、内科的に診て貰う必要がありそうだと御本人は感じているようだが、まだ検査は受けていない状態である。有村さんの何がまずいかと言
うと、典型...
高橋みなみは津田大介である | ブログ運営のためのブログ運営高橋みなみは津田大介である
話題 | 2013.06.03
今の日本の象徴はAKBだ。そしてそのAKBのリーダーが高橋みなみである。これも今の日本で持て囃される典型的な人物である。決して特別な長所
があるわけではない。しかし意識がクッキリしている。現実への能動性があり、行動力があり、五感がしっかりしている。対極と思われるのが、
われらが有村悠さんである。生まれてからずっとボケ老人のような人生を過ごしている。眼鏡をかけてないので視力はよいと思われるが、その目
には現実世...
有村悠さんのお母さん「死んだら墓はいらない」 | ブログ運営のためのブログ運営有村悠さんのお母さん「死んだら墓はいらない」
話題 | 2013.06.02
https://twitter.com/y_arim/status/340874345415053312有村悠さんの母親をやるのも大変である。墓標さえいらないそうだ。有村さんは今日ア
イマスの同人誌即売会に旧作を持ち込んだが4冊の売り上げだった。同い年の海燕がブロマガで成功しニートから脱出しプロブロガーを名乗って
いる昨今だが、有村さんの人生に灯りは見えない。「明日から頑張る」と言い続けてそろそろ34歳になってしまうわけだが、「今日」から頑張
って欲しい...
自立支援で薬漬けの有村悠さん | ブログ運営のためのブログ運営自立支援で薬漬けの有村悠さん
話題 | 2013.06.01
有村悠さんと言えば、精神的な病気でもないのに精神科に通いまくっていることで有名である。日頃から金がないとアピールしているわりにはよ
く金があるなと不思議だったのだが、自立支援とやらで一割負担でいいそうだ。生活保護で医者が点数稼ぎするのが問題になっているが、この自
立支援も問題がありそうである。そして薬を飲みまくった結果、普通の睡眠薬が効かない不眠症に陥っているようである。ヒルナミンという統合
失調症の薬...
有村悠さんは発達障害だと思う | ブログ運営のためのブログ運営有村悠さんは発達障害だと思う
話題 | 2013.05.28
そろそろ有村悠さんは発達障害と断じられるべきである。診断基準云々の問題ではない。有村さんが発達障害でないとしたら、誰が発達障害なの
かというレベルの問題である。仮に有村さんが診断されないなら、その基準を見直す必要がある。この世界に生きるにおいて、注意力はとても重
要である。注意力は人間の内面と外界をつなげるのだ。この能力が低いと、内面と外界が接続不良ということであり、自分自身と世界がズレてい
る人生を歩...
話題 | 2013.05.25
ブロガーとして大成功しているのがちきりんである。あまりブレイクしない状態で根気よく更新していたタイプだが、ブレイクしてからは順調で
ある。人間関係的にアルファという印象はなく、実際アルファの子分である真性引き篭もりからは叩かれているが、実質的にはアルファ並の読者
を抱えているのではないかと思う。http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130525>一年ぶりに新刊がでます。考えようシリーズの第四弾で、来月
中旬の発売...
話題 | 2013.05.24
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を購入しました。■ "出口のない海 (講談社文庫)"横山 秀夫; 文庫; ¥ 620 販売: Amazon.com
Int'l Sales, Inc. ■ "永遠の0 (講談社文庫)"百田 尚樹; 文庫; ¥ 920 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. さきほどブロマガのランキン
グを見てみたら、海燕(kaien)が15位になっていた。だいたいこれくらいの順位で安定しているようだ。海燕の文章を読む限り、あまり論理
的な思考能力は...
話題 | 2013.05.21
上杉隆を見ていて、彼に何かひとつでも長所があるのだろうかと考えた。ある。行動力である。人一倍行動力があるから(今後はともかく)アル
ファとして階段を駆け上がったのだ。現在かなり話題になっている乙武にしても行動力は凄まじいものがある。津田大介にしても、なんかよくわ
からんが行動ばかりしている。われらが有村悠さんに何が足りないかというと、そこなのである。有村さんには著しく行動力が欠けている。では
なぜ有村悠...
話題 | 2013.05.20
有村悠さんにdisられると成功する確率が高いと言われるが、そのひとりである海燕。海燕はブロマガで最高4位にまでなったが、最近は20位
のランキングから圏外となっていた。久しぶりに18位に復活。地味に安定している雰囲気である。たぶん月に数十万程度は稼げていると思われ
る。最近の有料メルマガブームは書き手のタレント性を売りにするのが基本である。二軍クラスの連中が祭り上げられるという点ではAKB商法と
通底するもの...
話題 | 2013.05.18
先ほど有村悠さんのアマゾンアフィを踏んで以下の二冊を購入しました。■"スティーブ・ジョブズ-偶像復活"ジェフリー・S・ヤング; 単行本;
¥ 2,310■"アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?"ダン・セノール; 単行本(ソフトカバー); ¥
2,100 上杉隆と言えば、池田信夫に逆ギレして名誉毀損の訴訟を起こしたわけだが、こういう訴訟は単なる嫌がらせだ。上杉がこういう人間だと
知れ渡ったダメー...
話題 | 2013.05.16
われらが有村悠さんは昨日はふらふらと散歩に出て、なんとなく東大のキャンパスに行ったようである。東大から徒歩五分のところに七年間住ん
でいて卒業出来なかったのに、まだフラフラと東大に行くわけである。どうやらライターとしてやることがなく、あまりにも暇なようである。そ
して有村さんの問題と思われるのが、同じ日の以下のようなツイートだ。そもそも東浩紀と津田大介が有村悠さんを認識しているかどうか疑わし
いのだが、...
話題 | 2013.05.11
海燕はブロマガで1000人近い有料読者を集め、それなりに成功している。それに対して、(同じく初期の著名人枠76人に選ばれた)有村悠
さんはブロマガで失敗している。あらためてわれらが有村悠さんのブロマガを見てみることにしよう。
http://ch.nicovideo.jp/lunaticprophet/blomaga過去に書いた小説が9本。そしてエッセイが2本である。エッセイの方はまともだが、小説の
出来はたぶんひどい。最初だけ読んだが心が折れた。...
話題 | 2013.05.09
ニコニコがやっているブロマガには著名人枠というのがあるわけです。開始当初は76人でした。なぜか、われらが有村悠さんも選ばれました。
しかし有村さんはろくに更新しませんでした。そして同じように選ばれた海燕(kaien)に対してこんな発言をしていました。
https://twitter.com/y_arim/statuses/245768508988874752その海燕は猿のようにブロマガを更新していました。そしてなかなかの成功を収め、
http://anond.hatelabo.jp/20130830202223(最初のトラバ先)
http://anond.hatelabo.jp/20130831142238(自分の記事)
元増田の人が2nd Seasonを書いてくれたので、こういった若い人たちに役立ちそうな知識をさらに追記してみたい。
(実は若くなかったら申し訳ない)
念のために書いておくけれど、僕は最近のラノベ専門学校の実態は知らないし、体験入学に行ってみて入らないというのは、優れた判断だと思う。
実際に教師の質をどう担保しているのか不透明だし、やはり意識の低い学生も多い。(自分の時は、おおよそ2割=10人は中退した)
教師は別に仕事を持つ社会人が多く、どちらかというと偏った業界の偏った人格の人達で、しかも扱う分野が本来主観的なものであって、生徒への評価も心情的になりやすい。
それに、最近のラノベブームで、雨後のタケノコのように学校が開かれているのかもしれない。
そういったところはやはりノウハウも無いだろうし、授業の質も低いだろう。
(余談だが、僕が通学していた当時は、まさかこれほどラノベが流行するとは正直誰も思っていなかった。ただ、先生は「これからミステリー小説のように定番ジャンル化するだろう」と予言していた。涼宮ハルヒも出ていない頃だ)
だから、専門学校に通わないというのは、比較的低リスク・低コストで賢明な判断だと言える。
しかしながら、元増田が挙げてくれた問題について、それを断定のまま終わらせてしまうのはもったいない。
特に3番目の問題、
でも、文章を書く営みって、そんな秩序立ったものではないですよね?
元増田が残念なのは、この深い疑問を、専門学校の体験入学ごときで解決してしまった気分になっていることだ。
僕自身、先生に教わったり罵倒を受けたりしながらも、この疑問に突き当たった。
そして、学校の内側と外側の両方で、この問題について世の中の頭の良い人達がどのように携わってきたか、それなりに気にしてきた。
おそらく、以下の参考資料を全部精読し、実習を行い、誰か信頼できる人からの客観的な添削を受け、頭だけではなく全身に技術をしみ込ませることができれば、決して取り戻せない数百万円と数年を賭して専門学校に行く必要など、皆無だろう。
また、下記ばかりでなく、もっと体系的でしっかりした知識が学べる大学なり海外大学なりケンブリッジやオックスフォードもあるかもしれない。
そういったものがあると分かったら、単純にそこへ行くべきだ。
文芸的な文章を除く基本的なライティングについては、古典的な書籍がたくさんある。
下記2冊は、ここで紹介するのが恥ずかしいくらい基本的な書籍だ。
さて、上記のような確立した情報伝達技術ではなく、独自の表現をしてみたり、人を感動させる文章を書きたい場合、そういった技術は教える・教わることができるのか?
それを体系的に扱うことは確かに難しい。そもそも人の感情であったり、表現から受け取る印象が非体系的だからだ。
だからといって、先人がそれを教育の世界で取り扱おうと努力してこなかったわけではない。
どうしても総論ではなく各論になってしまうが、それでも個人的に見て良書は多い。
「文章作法を学校教育のように教えられない」結論に至るのは自由だが、下記書籍を全部読んでから至っても決して遅くない。
「作文」の価値を捉え直した、文章表現の入門書。作品でも製品でもなく、純粋な「作文」そのものの価値を再発見している。
大学の講義をまとめた本。固いタイトルに反して、極めて柔らかい語り口で柔らかい内容を講義してくれている。
だけど、書くことの意味について、「美」について、とても鋭い視点であふれている。
前の文章でちょっとだけ出した。レトリック、つまり、文章で人の心を動かすための体系的知識(!)を取り扱っている名著。
レトリックは長らく馬鹿にされていたらしい(結局、ただの言葉のあやではないか?)が、それを感覚論・認識論・記号論の観点から再評価した名著。
なぜ直喩が隠喩より優れた修辞技法になり得るのか? といったことが詳しく書いてある。
大江健三郎による文学論。そもそも小説や文芸作品とは何を目指すものなのか? といったことを明確に書いてくれている。
それは同時に、読者としての私たちが誠実な文芸作品の中に何を求めるべきなのか? ということでもある。
文章読本は色々あるが、その中でももっとも実践的と言われる丸谷才一の本だ。
歴史的仮名遣いで読みにくく感じるかもしれないが、内容そのものは平明だったと思う。
(しかし、いまなぜか手許に無いので詳しいことは書けない。「ちょっと気取って書け」くらいしか思い出せない)
E.M.フォースターによる文学理論。Amazonで8000円くらい。僕はカチグミなので古書店で1000円で入手できた。
「ストーリーはあまり美しい要素ではありません」という衝撃的な宣言が印象に残っている。
小説というものを本来どう味わうべきか? どう書かれるべきか? という熱のこもった講義録だ。
新装版が出るんだ……。
芥川賞を最年少(23歳)で受賞しながら、文壇に属せず、独りストイックに小説を書き続けている作家の文学指南書。
テクニックの本ではないが、ここで明らかにされている執筆姿勢には衝撃を受ける。
ホームレスをしていた25歳のコリン・ウィルソンが大英博物館で一気呵成に書き上げた文芸評論書。
「アウトサイダー」というキーワードのもと、文学・美術・舞踏・哲学などなどを横断的に眺め渡した名著。
本気で読むと人生が狂う。
先の記事で書いた。全日本人が読むべき。
なんだかこういう本のことを書けるのが嬉しくて、ついかっとなってリストアップしてしまった。今は反省している。
偉そうに書いたけれど、結局は僕も文学界新人賞で名前が小さく載ったくらいの実績しかない人間で、そんなには当てにはならないだろう。
しかし、僕自身が当てにならなくても、何が当てになりそうかの感性は結構あるつもりだ。
教育における教師とはそういうもので、自分ができなくても人の作品を見て添削できたりはする。
失敗している人からだって、むしろ失敗している人だからこそ学べることもある。
そういった人達の行く末をよく見て、やはりラノベなんかやめて、楽しくOS・エディタ・コンパイラでも作ろうと思って欲しいのだ。
警察は初動捜査のミスだとマスコミに指摘されるのを恐れて、「追い詰められた犯人が自殺した」と発表するだろう。
問題の人物が10年前に殺傷されてたからと犬の件で恨んでたとしても何故このタイミングで殺したかの動機も気になるし
何より事情を知ってる他近隣住人を殺してないから、怨恨でも快楽であってもよく分からない事が多い。
逮捕されればいいけど、もし死んでたとしたら死体はどこにあるだろう?って考える。
あるとすれば、近隣住人の家周辺に埋められてるとかだったらミステリーぽくて面白いけど
死んでてもおかしくないよ。
1か月とか3か月とかってのは非常食とかそのか月分の水があってこそだし
捜索してて見つからないって事は、その辺にはいないってことにもなるだろうし
訳が分からない状況だよ、これ。
http://yuma-z.com/blog/2013/05/student_books/ という人のエントリを見て、自分も(学生じゃないけど、)読んで楽しかった本をまとめてみたくなった。
この長い本の紹介を読んで、読んでくれる人や、ほかにおもしろい本を紹介してくれる人が続いてくれたら自分はうれしい。まだ微修正中で、加筆・修正するかもです。
これから紹介する本の順序について、あまり意識していないけれど、なんとなく読んでいる人が多そうな順。下に行くにつれて、読んでいる人が少なくなっていくと(書いている自分は)予測してます。
このエントリで紹介するのは以下の本です。つづきは http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で。
宮部みゆきさんの小説。一人の女性が婚約後にいなくなってしまう。主人公はその女性の捜索を頼まれて、懸命に消息を追う。そして、調べていくうちに、現代資本主義社会の底しれぬ闇が見える――。
とても有名な作品で少し前にテレビドラマにもなったようだ。物語の始まりが冬の寒い時期のせいだろうか、自分は冬の時期に読みたくなる。三日間くらいで読了できるとおもしろさが持続すると思う。
読まれる方は、Wikipediaのあらすじにネタバレの要素があるので注意されたい。Amazonの書評にも、ややバレる要素があるかな。この小説についてはあまり詳細について語ると魅力が半減してしまう気がする。読まれる方はできる限り事前の情報収集を避けて読んでください。
1995年にそれまで350年にわたり証明されなかったフェルマー予想が証明された。そのフェルマー予想をテーマにしたノンフィクション。著者はサイモン・シンさん。翻訳は青木薫さん。
著者のサイモン・シンさんはこの後紹介する「ビッグバン宇宙論」においてもそうだが、説明がとても丁寧だ。わからないことを教えてもらおうとして、わかっている人に聞いたときに下手な比喩でたとえられて、全くわからないという経験をした人は自分以外にも大勢いるだろう。サイモン・シンさんの比喩はわからないという気にならない。なぜなのだろうか。
数学をテーマにした本なので、数学が嫌いな人は手に取ることもないかもしれない。しかし、そういう人もぜひ読んでみてほしい。というのも、この本は数学の「問題そのものを解く」ということが主題ではないから。むしろ数学の問題はどのように生まれるのか、それを解こうとして350年にわたり数学者たちがどのような試行錯誤を続けていったのか、そのもがき苦しんだ歴史の本だからだ。
海外の本はしばしば翻訳調とでもいうべきか、文が堅く読みにくい感じがすることもあるけれど、この本はとても翻訳が丁寧で読みやすい。青木薫さんのすばらしい仕事だ。
自分は単行本(ハードカバー)で読んだ。文庫版だと新しい翻訳者のあとがきなどがついているかもしれない。
ジョージ・オーウェルが書いた小説。ユートピア(物質的・精神的に豊かになる、健康で長生きできるといったような人間の社会が幸せで良い方向に向かう社会)小説の反対、ディストピアを描いた小説。
ここまで暗く描かれるとむしろ読む方の気分は明るくなるような、そんな気にすらさせてくれる小説。ただし、それは読後の感想であって、読んでいる最中は暗いままだけれど。
村上春樹さんの1Q84はもしかしたらこの小説に関連があるのかもしれない。今ググったら、どうやらそうらしい。自分は村上さんの方は読んでいないので何も言えません。(すみません)
この小説が書かれた時期も意味があるし、この小説の中で登場するニュースピークという言語体系の設定は、そもそも言葉とは何なのかを考えるきっかけにもなるだろう。
火車と同じくWikipediaはあまり見ないで読み始めた方がよいだろう。
大崎善生さんの小説。純粋な小説というよりも何割かはノンフィクションかな。
自分は将棋のことは駒の動き方くらいしか知らないのだが、羽生善治さんやほかにも何人かくらいは将棋指し(棋士)の名前を知っている。この棋士の方々は、奨励会という将棋のプロを養成する機関の中で勝ち上がってきた人たちだ。勝ち上がってきた人は晴れて棋士になるわけだが、では、「敗れ去った人たち」はどうしているのだろうか。その人たちをテーマに据えた小説だ。
この小説はけっこうずしりとくる。最初に挙げた宮部みゆきさんの「火車」は小説の範疇ということもあるせいか、なんとなく怖さを感じることはあるが、現実的な切実さ、哀しさまでは感じないかもしれない。この「将棋の子」は、何かを一生懸命やってうまくいかなかった人の哀しさがよくわかるし、そういう体験をしてきた人(あるいは今そういう一生懸命何かに取り組んでいる最中の人)にはこたえるものがある。
ファインマンというアメリカの物理学者の自伝的エッセイ集。著者はリチャード P. ファインマンさん。翻訳は大貫昌子さん。この本もすばらしい翻訳だ。
エッセイ集ということもあって、好きなタイトルから読み始めることができる。エッセイ集なんてつまらんだろう、などと思っている人は読んでみてほしい。物理学者とは思えない言動の数々と、物理学者だからこその言動が少々。そして、その間に驚かされるような洞察が垣間見えるのだ。場合によっては論語みたいな読み方もできるかもしれない。
全般に明るく楽しく描かれているけれど、これは意図的なものだろう。第二次世界大戦のロスアラモス時代には、自分の心にとどめるだけの悲しい出来事も数多くあったのではないか、と自分は想像している。
最後の「カーゴ・カルト・サイエンス」の節はできれば最後に読んでほしい。この節だけは特別だ。物理学がわかれば、もっとファインマンさんのことをよく知ることができるのだろう。それができないのは残念だ。
「プー横丁にたった家」は「くまのプーさん」の続編だ。「くまのプーさん」というと、単なるハチミツが大好きな黄色っぽいクマだと自分は思っていた。そうではなかった。
この本は子供向けの童話だと思われるかもしれないが、読んだことのない大人の方も読んでみてほしい。自分も大人になってから読んだ。著者はA.A. Milne。翻訳は(童話のジャンルでは高名な)石井桃子さん。
プーさんはもともと、著者が自分の息子に聞かせるためのお話だったようだ。こんな話を子供時代に聞かせられたらすごいことだ。
ところどころでプーさんが代弁する著者の考え方は、Amazonのレビューにもかかれているけれど中国の思想家のような、どこか超然としたところがある。このクマがほかの動物たち(と一人の子ども)に向かって話しかける姿が良い。それとプーさんと行動をともにするコブタ(ピグレット)が健気だ。自分は大人になってから読んだせいか、出てくる動物たちの役割に目が向いた。すなわち、物語の筋よりもおのおののキャラクターが人間のどういう面を強調したものなのかを考えてしまいがちだった。子供の頃に読んだならば、もっと無邪気な読み方ができただろうと思う。
サイモン・シン氏の2作目の紹介になる。翻訳も前に紹介した「フェルマーの最終定理」と同じ青木薫さん。(本自体は「フェルマーの最終定理」→「暗号解読」→「代替医療のトリック」(共著)→「ビッグバン宇宙論」、で四冊目だ)
大人になるにつれて、子供の頃に「なぜだろう」「どうしてだろう」と単純に不思議に思えたことへの興味がだんだん薄れていくと思う。すくなくとも自分はそうだった。どうして鳥は飛べるのに人間は飛べないのだろう、なんでお風呂に入ると指がフニャフニュになってしまうのだろう、どうしてテレビは音が聞こえたり絵が見えるのだろう、泥だんごはうまく丸くなってかちかちに固くなることもあるけど、そうでないこともあるのはなぜだろう、カブトムシはかっこいいけど、クモはすこし気味が悪いのはなんでだろう…、などなど。
そういう疑問の中で、人間がずっと追いかけて考えてきた疑問の一つが「この人間が生きている空間はどういうものなのか」だろう。その考え方の歴史をまとめたものがこの本だ。この本をひもとくと、この百年の間に予想もし得ないことが次々に見つかったことがわかる。ビッグバンという言葉はほとんどの人が知っていて、宇宙は一つの点から始まったと言うことは知っているだろう。意外に思えるけれど、今から百年もさかのぼれば、ビッグバンという言葉すらなく、そう考えている人も科学の世界において異端扱いされていた。
宇宙論という非常に大きなテーマを扱っているため、「フェルマーの最終定理」よりも分量があって読むのが大変かもしれない。ただ、自分が読んだ単行本(ハードカバー)には各章にまとめがついていて、おおまかな筋はそこを読めば追えるように配慮されていた(これはうれしい配慮だ。)文庫版のタイトルは「宇宙創成」のようだ。
読み終わったら、ぜひ上巻のカバーと下巻のカバーのそれぞれの色に着目してほしい。
今まで見てきた本を読むとわかるかもしれないが、あまり自分は昔の小説を読むことがなかった。一つには風俗や文化が違いすぎて、いまいちぴんとこないからだろうか。そう思って昔の小説を読むことがほとんど無かったけれど、このモンテクリスト伯はおもしろかった。著者は三銃士でおなじみのアレクサンドル・デュマ。翻訳は竹村猛さん。自分は上に挙げた岩波少年文庫版を読んだ。
復讐劇の代表的な作品だそうだ。「それってネタバレでは?」と思う方もいるかもしれない。そうと知っていてもやっぱり楽しい。引き込まれるようなおもしろさがある。
少し前に「レ・ミゼラブル」が映画になって、そちらの原作も良かった。境遇は何となく似ているのだけれど、「レ・ミゼラブル」が愛の物語なのに対して、モンテ・クリスト伯は純粋に復讐劇だ。その痛快さ。モンテ・クリスト伯の超人的な活躍が楽しい。
自分はまだ一回しか読んでいないせいか、下巻の最後の方のあらすじはうろおぼえになってしまった。もう一度読む楽しみが増えた。今度は岩波文庫版で読もうかな。
森博嗣さんの小説。もともと「まどろみ消去」という短篇集の中に「キシマ先生の静かな生活」という短編があって、それを長編ににしたものだ。
(科学系の)研究者の世界とはどういうものなのかを丹念に追った小説であり、若干の事実が含まれているのかな?と思っている。森博嗣さんは某大学の研究者であった(今では退職されたようだ)人で、その知見がなければ書けない小説だろう。
今Amazonのレビューを見たら、「自分には残酷な小説だった」というレビュー内容もあった。自分は、心情、お察しします、という気持ちだ。ただ、主人公は喜嶋先生と出会えたことは僥倖だったに違いない。この小説の中で登場する喜嶋先生の名言は、本家よりもむしろ心に残る。
北村薫さんが選ぶミステリーを中心とした選集。あるテーマを設定して、そのテーマの中で北村さんが編集者と対談形式でさまざまな物語を紹介していく形式だ。テーマは「リドルストーリー」であったり、「中国の故事」であったり、「賭け事」であったりと様々だ。
編集者との対談は実際の編集者ではなくて、北村さんが頭の中で生み出した架空の「編集者」であるけれど、この対談がとても読んでいて楽しい気持ちにさせてくれる。いろいろな本が紹介されて読みたくなる。そういう罪深い(?)本だ。これを元に幾冊か叢書が組まれた。
その叢書の中で、自分が気に入ったのは「私のノアの箱舟」と「なにもない猫」だ。このシリーズはまだ全部読んでない。だから、気に入ったものは変わるかもしれないし、増えていくだろう。
自分は中国の故事や旧仮名遣いの本は読みづらく感じてしまうので、「真田風雲録」は読めないかもしれないなあ。
海外の人を中心にした伝記シリーズ。主に子供を対象としているためだろうか、シリーズ全体として、文は平易で図や写真を多用している。そう書くとありきたりな伝記に思われるかもしれないが、装丁、ページの中の文と写真の配置の良さが際立つ伝記集だと思う。
全体として、割とマイナーな人も取り上げていたりするし、平和に貢献した人たちを取り上げている点も特徴だろう。気になった人がいたら、その人を読んでみてほしい。
星新一は、多くの人がショートショートと呼ばれる一連の作品群で読んだことのある作家だろう。その人の評伝だ。著者は最相葉月さん。
星新一さんはその作品を読むとところどころに冷徹さが垣間見える。その冷徹さがどこから生まれたのかがわかるだろう。もともと幸せな境遇に生まれ育ったが、途中からどうしようもない災厄に見舞われるからだ。それだけが冷徹さの理由ではないだろう、ほかにもこの本を読めば思い当たる点がいくつかある。それらも書くと紹介としてはやや度が過ぎるのでやめておく。
最後の方で著者は有名な芸能人にもインタビューする機会を得て、実際に星新一さんについて尋ねる。そこも印象に残る。その芸能人はちょうど星新一さんの逆の人生をたどるような状況になっている。
自分はこの評伝を読んで、がぜんショートショートに興味を持つようになった。
SF小説はあまり読んだことがないのだけれど、この小説は良かった。著者はケン・グリムウッドさん。翻訳は杉山高之さん。
SFのよくある設定として、「もし過去に帰ることができるとすれば、その人の人生はどう変化するのだろうか」というものがある。その王道設定を利用して、すばらしい小説になっている。
この小説が書かれた時代は1988年なので、やや風俗や文化の描写が21世紀の現代と比べて現実離れしている点があるけれど、それを差し引いてもすばらしい小説だ。
あまりあらすじをかかない方がよいだろう。http://anond.hatelabo.jp/20130530045256 で紹介する「心地よく秘密めいたところ」と全然違う話なのだけれど、自分には似たものを感じる。
この本は近年読んだ中で最も良かった。
自由への長い道は南アフリカ共和国でアパルトヘイト(人種隔離政策)が撤廃されるまで闘った人々のノンフィクションだ。著者はネルソン・マンデラさん。翻訳は東江一紀さん。
アパルトヘイトという言葉とその意味は何となく知っているけれど、それが具体的にどんなものかを説明できる人は日本の中で多くないのではないかと思う。ネルソン・マンデラさんとその仲間たちは、それをなくそうと政治活動を繰り返す。そしてその度に時の政府の激しい妨害に遭い、その結果そういったグループを作ること自体が違法になり、グループの首謀者たちは収監されてしまう。そこからが圧巻だ。
いかにしてそういう逆境の中で自分の政治信条を保ち続けるか。自分たちの仲間を増やして支持を広げていくか。そして時の権力機構に対して、アパルトヘイトの「非道さ」をアピールし、撤廃にこぎつけるか――。
仲間の反乱分子やスパイへの対処、国際社会へのアピールなど、常人には思いもよらない方法でアパルトヘイト撤廃に向け前進してゆく。ところが、前進したと思ったら後退したりすることが何度も繰り返されるのだ。
この本はネルソン・マンデラさんがアパルトヘイト撤廃後の大統領に選出された直後に出版された本なので、結末に近づくにつれてかなり筆が鈍って、慎重な言い回しが増えていく。現在進行形のことを縷々書くと信用問題になるからだろう。それでもこの本は読んでいて楽しい。
この本を読んだ人は「ネルソン・マンデラ 私自身との対話」もぜひ読んでほしい。自分もまだ途中までしか読んでいないが、より素直なネルソン・マンデラさんの言葉と考え方がわかると思う。(「自由への長い道」についての言及もある。)
ほかにも映画「インビクタス」や、「マンデラとデクラーク」など、映像作品もある。後者の「マンデラとデクラーク」は「自由への長い道」と同じテーマだ。ついでに、youtubeにあった国連の広報映像(日本語訳付き)もリンクしておく。
目立った批判も聞いたことないし、まぁそれなりに楽しいミステリーなのだろうな・・・と思っていたらこれがビックリ。
死んだ女性の会社に勤めている人間が、死後に彼女の声を聞いてしまい、
それが原因で自殺する者や、急に暴れだすといったことをしてしまったというもの。
それを物理学者に湯川学が科学的に解決する、という筋立てなのだが・・・。
まずこの話を整理すると謎は3つある。
謎2:「死者の声」を聞いてなぜ自殺したのか?
謎3:「死者の声」を聞いてなぜ暴れだしたのか?
で、結果から言うとどれも十分な答えをだしていない。
「死者の声」が特定の人間に聞こえるよう、細工をしている犯人がいる。
どう「死者の声」を特定の人間だけに聞かせているか、がトリックの見どころなはずなのだが、
なんとこのドラマはそれを「そういう機械を作った」で解決させてしまう。
Q.「死者の声」が聞こえるのはなぜでしょう
これは謎解きとは言わんでしょう!!!
Q.朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。これなんだ?
A.そういう生物なんです。
これと同じレベルの謎解き。こんなのはトリックとはいいません。
では、謎2と謎3はどうなのかというと、これが何と説明されないんだ!!!
特殊な機械で女性の声を聞かせていたんですよ、で終わり。ええっ?
なんでその声を聞いたら自殺しちゃったの?
その声を聞いて暴れだして、女刑事を刺した男がいたけど、何で?
呪いじゃないんだから、その理由も説明されなければいけないはず。
その答えはまったく説明されず。こんなのでみんな納得しているわけ!?
ハーモニーのあとがきの解説の中で伊藤計劃の言葉として、「世界観をつくってからそれらにあうようなキャラクターをつくる」というようなことが書かれていて、納得した。
いわゆる設定厨なんだね彼は。
設定ありきですべてが考えられている。SF小説らしいっちゃらしいのかもだけど。
だから、キャラクターの掘り下げがほとんどなかったり、うんちく垂れ流しだったり、設定垂れ流しだったり、物語性に欠けているように感じたりする。
だから、キャラクターとかストーリー性を求めて伊藤計劃を読む一部の人間には面白さが伝わらない。
SFとしてはすごいのかもしれないけど、息の通うキャラクターがいて彼らと物語が動いて~といったようなものを求める人間には伊藤計劃は合わないんだろう。
設定や背景、テーマという部分の密度が高ければSFが好きな人間にはそれで十分。だから高評価にもなる。
普段普通のミステリーなりファンタジーなりしか読まない人間からすれば、何がすごいのかわからない。
別にそれを受け入れられない人間を攻撃する必要はないし、攻撃するのは馬鹿げている。
逆もしかり。ただ、自分にはわからない面白さだったという残念な気持ちだけ持ってすっぱり次に行けばいい。
本なんていくらでもあるんだから。
様式の違いとテーマ性の大雑把さだな。
古典になればなるほど、テーマがある作品じゃなくて、この世のありとあらゆることを詰め込もうとしてる作品を目指してる。
聖書やイリアスくらい、口伝が入り混じったような古い話だと、テーマもつかめなければ様式も無茶苦茶。
「起」、「承」、「転」、「結」でなはくて、つらつらと始まり、説明がなくなにかがはじまり、延々と詩歌が続き、盛り上がり続け、盛り下がり続け、突然おしまい。
記録と文学の境が曖昧。伝説と事実がまぜこぜだし、詩吟の要素まで含んでいてカオス。
紀元後になってくると、さすがに散文と詩が区別されて、科学の視点も含まれてきて書いてる人の頭の中で整理してから書き始めてるのがわかる。
っていっても、それは当時書かれた文章の中のごく一部で、大半はカオスで謎の文章だったんだと思う。
つい100年くらいまえの手紙とかでも、わけわかんない文章あるじゃん。
識字率が低くて、ほとんど代筆屋に書かせてたんだろうし、口語と文章の違いについて考えなかったんだろうな。
で、洋の東西ほぼ同時に、様式美の整理がAD200~800くらいか?
現代に生きる俺らからすると、「様式美うんぬんよりまずテーマだろ」って思うんだけど、ただ様式美をなぞるだけとか、逆にこの世の全てを一つの作品に落とし込もうとする無謀なことを20世紀初頭くらいまでやったりしてる。
でもあれか、恋愛小説もミステリーもラノベも、テーマなんかないな。
多少パラメータとスキームを変えて、同じ様式をなぞるだけだしな。
西洋はルネッサンス以降、中国は明代以降に書かれてれば、様式もよくしった形、テーマも設定されてるし、エンターテイメント性もバッチリ。
風刺目的だったりするわけで、権力者に楯突く手段としての文学ってことでなんか気合が違うわな。
19世紀、国家間の相互作用や社会変革が目まぐるしくなったせいかな?
この時代はまた世界の全てを一つの作品に落とし込もうとする無謀なことばかりやってた気がする。
でも頭冷やしてストーリーを整理してみると、ただの不倫の話じゃね?っという。
"モノガタリ"としての完成度は19世紀末から20世紀初頭が一番だったんじゃないだろうか。
20世紀以降は、既に固まった様式美から脱皮しようとする動きで、後退したり前進したり、多方向に向かってるけど、一つのピークは19世紀末だと思う。
購入理由
1.バルザックの未だ日本語に翻訳されていないシリーズが読みたかった
2.Amazon MP3で曲買ってキンドルファイアHDで聞けば、CDケースの蓋開けてCD取り出して聞く手間が省ける
3.バルザックやゾラその他本、漫画、雑誌、CDやDVD買い溜めすぎてとうとう小さな本棚に治まりきれなくなった
4・これからもゾラやバルザックは全集読破する予定なので置き場所の問題があった
買ってよかった点
・今使っているボロPCよりは、WEB表示が速い さくさく
・人差し指と中指を揃えて閉じてピースの形に指を開くと閲覧中のWEBページの文字を大きくできる
・外国の著作権が切れているバルザックの無料電子書籍本を何冊か購入した
・記事ごとの購入(1記事100円)が可能だった某ビジネス誌の読みたい記事だけ購入できた
改善してほしい点
・ボカロ曲がまだまだ少ない
・アニソンも少ない(オルゴールバージョンとかカラオケバージョンだけあっても・・・)
・J-POPも少ない
・雑誌や漫画の電子書籍化が「遅い」「少ない」上に当日発売で無い。電子書籍化待ちきれずに本屋で買ってしまうし
・電子書籍が少ない 今テレビでミステリードラマ化され放送中の話題の小説の
電子書籍化待ちきれなくて昨日本屋で買った 発売日に電子書籍が出ないと何のための端末なんだか
・これまでのIDとパスワードではログインできないウェブサービスが1サイトあった
今のところ文字入力と曲数や書籍の少なさ以外は音楽プレイヤーとフランス文学を読むための電子ブック端末として
充分満足してる
16日の昼、埼玉県春日部市にいた。たまたま入ったレストランで、隣に座った60代と思われる女性2人の会話が耳に入ってきた。「…もう結果が出ているからね」「そう。だから〔投票に〕行ってないの」。
メディアは投票日に向けて、選挙結果の予測を「世論調査」の名のもとに執拗に行ってきた。投票日に向けて何度も世論調査を行い、「自民単独過半数の勢い」(『東京新聞』12月13日付)、「自公300議席うかがう」(『朝日新聞』14日付)、「自民勢い変わらず」(『読売新聞』同)…という調子だった。映画が始まる前に、その結末を大声で話すようなものである。これでは映画館に行く気力も失せる。
午後8時。開票が始まると同時に、「出口調査」を根拠とした当選確実が次々と打たれ、朝刊一面トップの見出しがほぼ決まってしまった。メディアが予測していた以上の劇的な結果となった。民主党の地滑り的、壊滅的大敗北、自民党の単独過半数、自民+公明(or/and)維新で3分の2(320)を超えることが確実になった。
いま、開票速報を聞きながらこの「直言」を執筆しているが(16日午後9時現在)、何とも不思議な気分になった。まるで開票が終わったかのようである。『東京新聞』12月15日付「こちら特報部」は、「世論調査が醸成する『空気』」を分析している。この不思議な「空気」のなかで投票日を迎え、春日部市の女性たちのような会話が、全国各地で行われていたのではないか。勝負が決まっている試合や、「オチはこうだ」と事前に知らされたサスペンス映画、表紙の帯に結末が書いてあるミステリー小説に食欲がわかないのと同じだろう。今回の世論調査については、「世論調査が予備選的な役割を果たした」という評価もあるという(『東京新聞』同上)。だが、これは楽観的評価に過ぎよう。調査報道が世論誘導的に機能した可能性は否定できない。しっかりした検証が必要である。
投票率は前回よりかなり低くなった。戦後最低の投票率になりそうである。現時点で推測できることは、結末が見えた試合に行く気がしないで棄権した人々だけではなく、多党乱立、節操のない政党間移動、党内のドタバタ、内容空疎な「マニフェスト」や「公約」などを見せられて、選挙そのものに嫌気がさした人々がかなりいたことだろう。そのなかには、あえて選挙に行かない積極的棄権派(ドイツの現代政治用語では「非選挙人」(Nichtwähler)という)も含まれているのではないか。多党乱立とメディアによる「結果はもう出ている」という報道の連鎖のなかで、一票を使う気力を失せさせてしまったところに、別の意味での「一票の軽さ」があるように思われる。「非選挙人」の選択の結果は投票率の低さであり、それは自民党に圧倒的に有利に作用したと言えよう。
なお、それまでの支持政党の不甲斐なさに怒り、極端な主張をもつ他の政党に乗り換えることを、ドイツの政治用語で「抵抗選挙人」(Protestwäahler)という。今回、「日本維新の会」が「抵抗選挙人」の受け皿となったと見ていいだろう。もっと言えば、民主党政権に対する怒りと絶望の最大の受け皿、「抵抗選挙人」は40%を超える棄権者ではないか。自民党はこの「抵抗選挙人」によって大勝を得たとも言えよう。選挙結果がまだ確定していない段階なので、個々の具体的な指摘は控えておこう。
6年前、直言「『失われた5年』と『失われる○年』――安倍総裁、総理へ」を書いたが、彼はわずか1年で内閣を投げ出した。政治生命が終わったかに見えたが、それから5年で、再び「わたくしの内閣」(安倍氏の口癖)が誕生することになる。安倍氏のいう「美しい国へ」の危なさは、当時、次の3つの点にあらわれていた。(1)「5年以内の憲法改正」、(2)集団的自衛権行使の合憲解釈、(3)「教育改革」と教育基本法改正、である。
(1)は、出来の悪い付帯決議をもつ憲法改正国民投票法の制定である。(3)は教育基本法「改正」と「教育再生会議」による執拗な教育介入であった。5年前、「安倍色の教科書検定」に対して沖縄では県民大会まで開かれたほどだった。今回の総選挙公約には、教科書検定の強化が掲げられているので、沖縄の危惧は深い。ちなみに、安倍氏は大学9月入学を6年前にすでに打ち出していた。私は「『大学9月入学』と『ボランティア』のセットは曲者である。軽薄な私大経営者はすぐに飛びつきそうだ」と当時指摘していた。(2)の集団的自衛権行使を可能にする解釈変更については、「合憲解釈」の報告書が出る2カ月前に安倍氏が退陣してしまったので、しばらく後景に退くことになったが、今後一気に勢いを増すだろう。
「送別・安倍内閣」を書き、安倍氏の復活はほとんどないと踏んでいたので、今年9月の安倍総裁誕生は大変驚いた。「総理大臣の職責にしがみつくことはしない」という奇妙な言葉を使いながら内閣を投げ出した人物が、再び内閣総理大臣になる。この国は何とも不思議な国である。
危惧されることは、石原慎太郎「日本維新の会」代表が選挙中(12月10日)、自民党と組んで憲法改正を行うことを宣言したことである。「9条のせいで日本は強い姿勢で北朝鮮に臨むことができなかった。9条が自分たちの同胞を見殺しにした。…あんなモノがなければ(拉致被害者を)返してくれなかったら『戦争するぞ』『攻めていくぞ』という姿勢で同胞を取り戻せていた」と述べた(『東京新聞』2012年12月11日付)。「日本維新の会」が衆議院に進出したことで、自公連立政権が、今後の展開によっては、公明党の代わりに「維新」が入って3分の2を確保し、「壊憲連立政権」となるおそれなしとしない。
歴史は繰り返すのか。2006年の安倍内閣誕生で憲法改正への動きが進んだ。一度目は憲法にとって悲劇だったが、二度目の安倍内閣は、喜劇(茶番劇)どころか、憲法にとっては命取り(惨劇)になるかもしれない。来年7月の参議院選挙が、最後の防波堤として重要性を増してきた。
そもそもこの選挙は、最高裁によって違憲状態とされた公職選挙法に基づいて行われた「違憲状態選挙」であった。選挙終了と同時に選挙無効訴訟が起こされ、最高裁が「選挙無効」判決を出す可能性もある。選挙で圧勝したかに見える自民党は、小選挙区比例代表「偏立」制に助けられ、小選挙区(4~9人という異例の多数立候補)における大量の死票の上の勝利であることを知るべきである。
「一票の軽さ」の問題は、単に議員定数の不均衡の問題にとどまらない、より多面的で深刻な問題となっている。
《付記》
17日午前5時半に新聞各紙やネットを見ながら、書かねばならないことがたくさんでてきた。選挙結果は、自民党294、公明党31で計325の3分の2超え。民主党57、維新の会54、みんなの党18、未来の党9、共産党8、社民党2、国民新党1、新党大地1。開票作業を見ながら書き上げた上記「直言」をアップすることにしたい。最低限注目すべき点を指摘しておくと、まず59.32%(共同通信推計)という前回よりも10ポイントも低い、「戦後最低の投票率」になったことである。これは本文で書いた。それから、自民党の安倍総裁が、憲法96条(憲法改正条項)を3分の2から過半数にすることについて、「維新」と連携していく考えを示したことである。また、「維新」の橋下代表代行が首相指名選挙で安倍総裁を支持すると発言し、「(首相指名で)独自の候補を出すのはばかげている。日本は多数決の原理が根付いていない。多数決の教育をしてこなかった弊害」と述べたという。これに対して「維新」の石原代表は、「政党の体をなさない。(首相指名選挙で)党首を出すことが政党の沽券だ」と反発した。それにしても、橋下氏の一面的な多数決論、民主主義論は末恐ろしい。指導者民主主義論と接合する兆候がすでに随所に見られる。これらの問題は、折にふれて論じていく。
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09
備考:新谷かおる・犬夜叉・金田一少年・スプリガン・十二国記・ファイアーエムブレム
sp数不明で保留:高機動幻想ガンパレード・マーチ('01)
09はイナズマイレブン、忍たま乱太郎、10年はデュラララ!!など小粒な流行
年表入りの基準
97年以降:週刊少年ジャンプ・アニメ・アニメ化後のブレイク500sp以上
中でも大流行したのは