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はてなキーワード: 維新の会とは

2024-07-20

維新の会正論しか言ってない

道州制中央集権諸悪の根源なのは事実能登半島地震道州制自治体が強い権限とカネを持ってれば、もっと早くに復興する。

公務員国会議員年収削減。→先進国でここまで公務員国会議員首長優遇されてる国はない。まんま社会主義国ロシア中国より酷い。

医療費削減。→年間40兆円も使ってる莫大な医療費既得権益だらけ。開業医勤務医診療報酬がなぜか2倍も違う。世界一多い病院数。医師免許の更新制度すら無い。

公務員天下り廃止。→言わずもがな当然やるべき。

マスメディア既得権益廃止。→電波オークション導入、記者クラブ廃止軽減税率廃止再販制度廃止クロスオーナーシップ廃止

新自由主義路線。→日本型社会主義諸悪の根源なんだから当然。

維新正論しか言ってないよね。でも、日本は至る所に既得権益利権があるから改革が全く進まない。

自民党ダメ野党ダメとか言ってるバカがいるけど、正論言ってる維新応援したくないのは自分たち既得権益を無くされるのが嫌なだけだろ。

結局、日本人は自己保身的なんだよ。

2024-07-19

維新の会

身を切る改革税金無駄をなくす!

万博開催!予算倍増!いくらでも税金投入するで!

うーん🤔

2024-07-15

女性階級』覚書

橋本健二女性階級』(PHP新書)を読んだので、覚え書き。この本のメイン内容はいわゆるアンケート統計分析する系の新書なのだが、なかなか興味深かったので。

なお、アンケート時期ははコロナ前であり、全国4万3千人を対象に行われた。

著者は、女性階級を以下の20クラスに分類して分析している。

便宜上書籍内の表現から一部変更している。

高収入・中収入・定収入労働者は、いずれも正規雇用者を指す。

※若年の独身無職女性については結婚によるクラスチェンジ考慮し、結果に含めないものとする。

①・中小企業経営者の妻

②・大企業経営者の妻

③・夫が高収入労働者で妻も高収入労働者

④・夫が中収入労働者で妻は専業主婦

⑤・夫が中収入労働者で妻はパート労働者

⑥・夫が中収入労働者で妻は高収入労働者

⑦・独身の中級・高収入労働者

⑧・シングルマザーの中級・高収入労働者

⑨・夫が中収入労働者で妻も中収入労働者

⑩・夫が低収入労働者で妻も低収入労働者

⑪・夫が低収入労働者で妻はパート労働者

⑫・夫が低収入労働者で妻は専業主婦

⑬・独身の低収入労働者

⑭・シングルマザーの低収入労働者

⑮・夫と子供のいない非正規労働者

⑯・シングルマザー非正規労働者

⑰・夫が高収入自営業の妻

⑱・夫が低収入自営業の妻

⑲・夫が低収入自営業で妻がパート労働者

⑳・40歳以上の独身無職女性

グループ保有資産が最も多い。

文化的活動に費やす費用がぶっち切りで高い。

自民党支持率、維新の会支持率はこの集団が最も高い。

伝統的価値観を重視し、経済的には格差の広がりを許容する考え方がある。

グループ世帯収入が最も多い。

子ども教育に費やす費用と、「生活に満足している」と答えた人もこのグループが最も高かった。

健康意識についてもダントツで高く、まさに上流階級といえる。

自民党支持率は2番目に高いが、一方で社会的格差是正していくべきだという考え方が多いのが特徴。

男女間の格差ということにも最も不満を持つグループでもある。

③このグループは「仕事に満足している」「自分たち幸せだ」と答えた人は最も多かった。

新家電の所持率が高かったり、圧倒的に子持ちが多いのも特徴。

ジェンダー意識が強い一方で、格差是正すべきだという考え方をもつ人が最も少ない。

ただし、自民党支持率は低め。最も新自由主義的な考えのグループと言える。

グループ生活に満足している人が多数の一方で、支出を極度に嫌う。

子どもへの教育意識は高いが教育支出は高くない。政治意識は平均的で、概ね現状の維持を望む。

グループは夫の年収は平均よりやや上のクラス住宅ローンにあえぐ比率が高い。

このグループ子どもへの教育意識は2番目に高いが、教育支出は高くない。

正規非正規による不公平意識を最も感じているものの、政治意識は平均的。

とまあ、こんな感じで、実際はもっと詳しく分析があります

詳しくは図書館か本を買って読んでね

2024-07-13

なんで大阪人関西人って維新の会を支持したんだ?東京に住んでるけどこっちから見るとちょっと異常だよ

阪南市から田端移住した増田だけど

こっちに来てから大阪ニュースをみて思ったけどなんで大阪人や関西人って維新の会支持率が高いんだ?


こっちでは維新パワハラモラハラって感じで異常な感じで報道されてて

これを支持してる大阪人や兵庫人は異常な人間だと見なされてるよ


実際私も阪南に住んでる時は周囲に支持者が多くて

「支持してない私ってエイリアン(異常者)なのかなあ」って思ってたけど

やっぱりその感覚が正しいってわかった


理性を否定するのは頭を使わなくて楽かもしれないけど少しは考えた方がいいよ

2024-07-12

内田樹によって書かれた都知事選に関する2つの記事比較

nippon.com版の方が先に書かれたので、nippon.com版→内田ブログ版の順に掲載

適宜改行等を加えた。

 

 

nippon.com版

https://www.nippon.com/ja/in-depth/d01018/

 

 

内田ブログ

http://blog.tatsuru.com/2024/07/12_0846.html

 

 

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(01)

nippon.com版

 今回の都知事選では、「選挙民主主義の根幹をなす営みである」という認識が崩れてしまったという印象を受けた。選挙というのは有権者自分たち立場代表する公人を、法を制定する場に送り込む貴重な機会であるという基本的認識が今の日本からは失われつつあるようだ。

 

 

内田ブログ

 今回の都知事選では、選挙民主主義の根幹を為す営みであるという認識がかなり深刻な崩れ方をしているという印象を受けた。選挙というのは有権者自分たち立場代表する代議員を選ぶ貴重な機会であるという認識日本からは失われつつあるようだ。

 

 

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(02)

nippon.com版

 知事選当選者は1人に限られるのに「NHKから国民を守る党NHK党)」が関連団体を含め24人の候補擁立した。そして24人分の掲示板の枠に同一のポスターを貼るなど“掲示板ジャック”をした。NHK党は、一定額を寄付した人にポスターを張る権利譲渡する行為にも及んだ。掲示板には選挙関係ない人物動物写真サイト誘導する2次元バーコードなども張り出された。NHK党以外の候補も「表現の自由への規制はやめろ」と書いたわいせつ写真入りポスターを張り出すなど、目を疑うような行為があった。政見放送も含め、注目を集めて動画サイトなどのフォロワーにつなげるなど、選挙を単なる売名や金もうけに利用しようとする候補者が多数登場した。

 

 

内田ブログ

(無し)

 

 

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(03)

nippon.com版

(無し)

 

 

内田ブログ

 投票する人たちは「自分たち利益をもたらす政策を実現してくれる人」を選ぶのではなく、「自分と同じ部族の属する人」に投票しているように私には見えた。自分と「ケミストリー」が似ている人間であるなら、その幼児性や性格の歪みも「込み」で受け入れようとしている。だから、仮に投票の結果、自分生活が苦しくなっても、世の中がより住みにくくなっても、それは「自分の属する部族」が政治権力行使したこと帰結から別に文句はない。

 自分自身にとってこの社会がより住みよくなることよりも「自分のような人間たちから成る部族」が権力や財貨を得ることの方が優先する。これが「アイデンティティーポリティクス」の実態である

 

 自分幼児的で、利己的で、偏狭で、攻撃的な人間だと思ったら、かつてならそれは「成熟」へのインセンティブになった。「もっとちゃんとした大人になろう」と思った。でも、今は違う。今は「そういう自分がけっこう好き」だとカミングアウトすることの方が人間的で、端的に「よいこと」だとされる時代なのだ

 正直言って、私には意味がわからない。この人たちはそんなに自分が好きなのか。そんなに同じ自分のままでいたいのか。私は同じ人間のままでいるなんてまっぴらである。息苦しいし、不自由だし、何より退屈で仕方がない。「自分自身に釘付けにされていること」をエマニュエル・レヴィナスは考えられる限り最も苦痛体験だと書いていた。私もまったくそうだと思う。そもそも自分自分しかあり得ないことの不快」を推力として、生物はここまで進化してきたのではないのだろうか。単細胞生物単細胞生物であることに自足していたら話はそこで「おしまいである。だからアイデンティティー固執する人たちを見ていると、私は奇妙な生き物を見ているような気になる。なぜ「そんなに自分自身でいたい」のか。自分であることにうんざりすることがないのだろうか?いや、ほんとに。率直にそう訊きたいのだ。

 

 選挙の話をしているところだった。

 

 今回の都知事選では、選挙を単なる売名や金儲けに利用しようとする候補者が多数登場した。

 

 

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(04)

nippon.com版

 公職選挙法に限らず、私たち社会制度の多くは「性善説」あるいは「市民は総じて常識的振る舞うはずだ」という仮定の下に設計運営されている。でも、「性善説」の制度は隙間だらけである。その隙を「ハック」すれば、簡単自己利益を確保できる。候補者にさまざまな特権保証されている選挙という機会を利用しても、私利私欲を追求したり、代議制民主主義のもの嘲弄(ちょうろう)したりすることは可能である。そのことを今回の選挙は明らかにした。もう「性善説」は立ち行かなくなったらしい。

 

 

内田ブログ

 公選法に限らず、私たち社会制度の多くは「性善説」あるいは「市民は総じて常識的にふるまうはずだ」という仮定のもとに設計運営されている。でも、「性善説」の制度は隙間だらけである。その隙を「ハック」すれば、目端のきいた人間なら誰でも簡単自己利益を確保できる。候補者にさまざまな特権保証されている選挙という機会を利用しても、私利私欲を追求したり、代議制民主主義のもの嘲弄することは可能である。そのことを今回の選挙は明らかにした。もう「性善説」は立ち行かなくなったらしい。

 

 

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(05)

nippon.com版

 だが、選挙がこれだけ軽視されるに至ったのは2012年以後の安倍晋三氏、菅義偉氏、岸田文雄氏の3代の首相による自民党政権立法府軽視が原因であると私は考えている。

 

 

内田ブログ

 だが、選挙がこれだけ軽視されるに至ったのは2012年以後の安倍、菅、岸田三代の自民党政権立法府軽視が一因だと私は考えている。

 

 

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(06)

nippon.com版

 日本国憲法では立法府が「国権の最高機関」とされているが、安倍政権以来、自民党政権行政府立法府より上位に置くことにひとかたならぬ努力をしてきた。その結果、国政の根幹にかかわる重要な事案がしばしば国会審議を経ずに閣議だけで決定され、野党が激しく反対する法案強行採決された。国会審議は実質的には意味を持たない「形式的セレモニーであるように見せかけることに自民党政権は極めて熱心だった。

 

 

内田ブログ

 日本国憲法では立法府が「国権の最高機関」とされているが、安倍政権以来、行政府立法府より上位に置くことに自民党政権はひとかたならぬ努力をしてきた。その結果、国政の根幹にかかわる重要な事案がしばしば国会審議を経ずに閣議だけで決定され、野党がはげしく反対する法案強行採決された。国会審議は実質的には意味を持たない「形式的セレモニーであるように見せかけることに自民党政権はきわめて熱心だった。

 

 

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(07)

nippon.com版

 安倍首相は「私は立法府の長である」という言い間違いを繰り返し口にした。これはおそらく「議席過半数を占める政党総裁自由立法ができる」という彼自身の実感を洩(も)らしたものであろう。だが、法律を制定する立法府の長が、法律執行する行政府の長を兼ねる政体のことを「独裁制」と呼ぶのである。つまり、彼は「私は独裁者だ」という民主主義精神全否定する言明を繰り返していたことになる。

 

 

内田ブログ

 安倍首相は「私は立法府の長である」という言い間違いを繰り返し口にした。これはおそらく「議席過半数を占める政党総裁自由立法ができる」という彼自身の実感を洩らしたものであろう。だが、法律を制定する立法府の長が、法律執行する行政府の長を兼ねる政体のことを「独裁制」と呼ぶのである。つまり、彼は「私は独裁者だ」という民主主義精神全否定する言明を繰り返していたことになる。

 

 

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(08)

nippon.com版

 現行憲法下で独裁制を実現するために、差し当たり最も有効なのは立法府威信を低下させること」である有権者の多くが「国会機能していない」「国会審議は無内容なセレモニーにすぎない」「国会議員選良ではなく、私利私欲を優先する人間だ」という印象を抱けば、民主政事実上終わる。

 

 

内田ブログ

 現行憲法下で独裁制を実現するために、さしあたり最も有効なのは立法府威信を低下させること」である有権者の多くが「国会機能していない」「国会審議は無内容なセレモニーに過ぎない」「国会議員選良ではなく、私利私欲を優先する人間だ」という印象を抱けば、民主政事実上終わる。

 

 

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(09)

nippon.com版

 だからこそ、自民党はこの12年間、国会議員は(自党の議員を含めて)知性的にも倫理的にも「普通市民以下かも知れない」という印象を扶植することに並々ならぬ努力をしてきたのである。そして、それに成功した。知性においても徳性においても「平均以下」の議員たちを大量に生み出すことで、自民党政党としては使い物にならなくなったが、その代償に立法府威信を踏みにじることには見事な成功を収めた。

 

 

内田ブログ

 だからこそ、自民党はこの12年間、国会議員は(自党の議員を含めて)知性的にも倫理的にも「ふつう市民以下かも知れない」という印象を扶植することになみなみならぬ努力をしてきたのである。そして、それに成功した。知性においても徳性においても「平均以下」の議員たちを大量に生み出すことで、自民党政党としては使い物にならなくなったが、その代償に立法府威信を踏みにじることにはみごとな成功を収めた。

 

 

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(10)

nippon.com版

 その帰結が、「代議制民主主義嘲弄する」人々が選挙立候補し、彼らに投票する多くの有権者が少なから存在するという今の選挙現実である

 

 

内田ブログ

 その帰結が、「代議制民主主義嘲弄する」人々が選挙立候補し、彼らに投票する多くの有権者が少なから存在するという今の選挙現実である

 

 

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(11)

nippon.com版

 NHK党は、暴露ユーチューバー有罪判決を受けたガーシー(本名・東谷義和)元参院議員国会に送り込むなど、国会威信国会議員権威を下げることにきわめて熱心であったが、これは彼らの独創ではない。自民党が始めたゲームを加速しただけである

 

 

内田ブログ

(無し)

 

 

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(12)

nippon.com版

 今回の都知事選で2位につけた石丸伸二氏も前職の広島県安芸高田市長時代市議会と繰り返し対決し、市議会機能していないことを訴え続けてネット上の注目を集めた。これも「立法者」と「行政者」は対立関係にあり、「行政者」が上位にあるべきだという、安倍首相体現してきた「独裁志向路線を忠実に踏まえている。

 

 

内田ブログ

 今回の都知事選で二位につけた石丸伸二候補安芸高田市長時代市議会と繰り返し対決し、市議会機能していないことを訴え続けてネット上の注目を集めた。「立法者」と「行政者」は対立関係にあり、「行政者」が上位にあるべきだという、安倍首相体現してきた「独裁志向路線を彼は忠実に踏まえている。

 

 

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(13)

nippon.com版

 日本維新の会も「独裁志向」では変わらない。「議員の数を減らせ」という提言は「無駄コストカットする」合理的政策のように聞こえるが、実際には「さまざまな政治立場代表者が議会議論するのは時間無駄だ。首長に全権委任しろ」という意味しかない。

 

 

内田ブログ

 維新の会も「独裁志向」では変わらない。「議員の数を減らせ」という提言は「無駄コストカットする」合理的政策のように聞こえるが、実際には「さまざまな政治立場代表者が議会議論するのは時間無駄だ。首長に全権委任しろ」という意味しかない。

 

 

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(14)

nippon.com版

自民党派閥裏金問題は、国会議員たちがその地位を利用して平然と法律を破っている事実を白日の下にさらした。この事件は「国会議員はろくな人間ではない」という民主主義空洞化するメッセージと、「政権に近い議員であれば、法律を犯しても処罰されない」という法の支配空洞化するメッセージを二つ同時に発信していた。

 

 

内田ブログ

 自民党裏金問題は、国会議員たちがその地位を利用して平然と法律を破っている事実を白日の下にさらした。この事件は「国会議員はろくな人間ではない」という民主主義空洞化するメッセージと、「政権に近い議員であれば、法律を犯しても処罰されない」という法の支配空洞化するメッセージを二つ同時に発信していた。

 

 

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(15)

nippon.com版

 このメッセージを「警告」として受けとった人は「今のままではいけない」と思って政治改革を目指すだろうが、このメッセージを「現状報告」として受けとった人は「民主政は終わった」という虚無感に蝕(むしば)まれてへたり込んでしまうだろう。そして、どうやら日本人の相当数は、この事件ニュースを「世の中とはそういうものだ」という諦念と共に受け止めたように見える。

 

 

内田ブログ

 このメッセージを「警告」として受けとった人は「今のままではいけない」と思って政治改革をめざすだろうが、このメッセージを「現状報告」として受けとった人は「民主政は終わった」という虚無感に蝕まれるだけだろう。そして、日本人の相当数は、このニュースを「世の中とはそういうものだ」という諦念と共に受け止めたように私には見える。

 

 

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(16)

nippon.com版

 英国首相チャーチルはかつて「民主政は最悪の政治形態だ。ただし、過去の他のすべての政治形態を除いては」と語った。なぜ民主政は「最悪」なのか。それは運用が極めて困難な政体からである民主政は「合理的思考する市民」が多く存在することを前提にした制度である有権者の多数が「まともな大人」でないと、民主政簡単衆愚政に堕す。だから民主政は人々に向かって「お願いだから大人になってくれ」と懇請する。市民に向かって政治成熟を求める政体民主政の他にはない。

 

 

内田ブログ

 英国首相チャーチルはかつて「民主政は最悪の政治形態だ。ただし、過去の他のすべての政治形態を除いては」と語った。なぜ民主政は「最悪」なのか。それは運用がきわめて困難な政体からである民主政は「合理的思考する市民」が多く存在することを前提にした制度であるPermalink | 記事への反応(1) | 18:42

2024-07-10

維新の会に何が起こったのか

東京都知事選東京都議会補議選が終わった

立憲の蓮舫が2位にもなれず

立憲共産選挙協力した補議選でもサヨクの伸びは鈍く

都民ファースト得票数第一位を獲得するという左翼リベラル涙目の展開の中で

ときわ激烈な敗戦を喫した勢力がある

維新の会である

都知事選への擁立がかなわなかったのは仕方ないにせよ

補議選での得票数は1つの議席も得られなかった共産党をも下回る、凄まじい結果を叩き出している

維新の会は確かに失態続きではあるが、共産党にも遠く及ばない票しか得られなくなっている、とはさすがに信じ難い。維新の会、何があったのか

東京維新勢力の顔ぶれが相当ヤバすぎる感じなのだろうか?

2024-07-08

エクストリーム東京都知事選2024結果

https://anond.hatelabo.jp/20240610211933

総評

選挙自体小池百合子が291万票を得てゼロ打ちで当確が出るほどの圧勝。当初4年前の小野泰輔よりも厳しいと予想していた石丸伸二が小池批判票と立共批判票を集めて善戦し165万票獲得で次点蓮舫は8年前の鳥越俊太郎すら下回り128万票で3位の惨敗。2位にすらなれず無党派層石丸にとられたどころか、本来立憲民主党支持層すら石丸に取られている。蓮舫個人の人望の無さに加え、手下による選挙終盤の小池への野次自身へのデバフとして効果した。自滅以外の何物でもない。

はっきり言って立憲民主党執行部を総入れ替えして、市民連合共産党との協力体制を見直すレベルだが恐らくそうはならないだろう。直近の基礎自治体選挙補選での成功体験から抜けられず恐らく同じ失敗を繰り返すだろう。次の選挙でも大敗してまた党が消滅(3回目)するかもしれない。

エクストリーム競技田母神俊雄が26万票の3.9%で優勝。10年前の半分以下になっておりやはり過去の人感が強い。むしろ公民権停止の喪明けな割には善戦したとも言える。

2位にははてブアノン大人気の安野貴博が入った。15万票の2.3%なので泡沫候補としては久々の大物とも言える。今回のエクストリーム競技田母神と安野の後ろに、反ワク医師内海、おなじみ暇空茜が10万票台入っていてハイレベルな激戦だった。一方でかつての常連桜井高田が前回の半分以下の8万票、タレント清水国明最後の大物ドクター中松は1%も取れずに大敗桜井高田は2年前の下半身スキャンダルが影響したか、あるいは暇空茜に票を吸われたかエクストリーム競技もいよいよ世代交代が進むと思われる。アディーレ石丸石丸伸二と間違えられて得票できた可能性大で、次の選挙では1%も取れないだろう。

総評

この総評10周年なのでいろいろ書く

SNSだけでは20万票も集められない

エクストリーム競技準優勝の安野と3位の内海、4位の暇空茜はそれぞれ15万票と12万票と11万票。次点石丸SNSの力と言われがちだが、選対に百戦錬磨自民党組織実質的に入っていて旧来的などぶ板選挙もしている。はてブアノンにやたら持て囃される安野も、はてブアノンから蛇蝎のごとく嫌われる暇空も世間から見たら同レベルの影響力である

N国

今回もN国が大暴れしたため公職選挙法改正議論ますます活発化するだろう。おそらくいたちごっこになり、N国が消滅するか立花選挙違反で公民権停止になるまで続くだろう。エクストリーム競技的にももはや競技を荒らすだけの邪魔存在なので、次回以降は扱いを検討したい。

伝統泡沫候補消滅

今回中松が1%も取れない大敗をした上に、清水国明後藤輝樹、大和行男、小林弘AIメイヤーなど「非N国系で伝統泡沫候補」となりうる候補で得票率1%を超える候補がひとりも出なかった。今後のエクストリーム競技の主役は、安野内海暇空のような「支持者や組織はあるけどインディーズレベル」の下位候補と、今回の田母神や前回の小野のように「知名度行政経験はあるけど供託金返還に届かない」の上位候補が中心となるだろう。

得票数と傾向

今回の選挙に限らず、過去20年ほどの都知事選の傾向

1%以下の候補はまた別のルールでの競技検討したい。N国以外でもここ10年で明らかに増えたので。

2024-06-21

anond:20240621114015

増田ちゃんの疑問や批判わたしも一理あると思うっす。

まず、出来損ないの万博会場子供を連れて行くことについて。一般的万博は大型の国際イベントであり、様々な国や企業の最新技術文化を紹介する場なので、子供にとっても勉強になる場であることが期待されるっす。しかし、もし会場が未完成で十分な展示がないとなると、その期待が大きく裏切られることになるっすね。それでも外出して家族や友人と一緒に過ごすこと自体楽しいかもしれないっすけど、その価値はやはり場所や内容にもよるっす。

参加表明したもの建物が完成しなかった国々について。実際に工事が進まなかった背景には多くの理由がある可能性があるっす。例えば、資金不足や工期の遅延、コロナ禍などの外的要因などっす。でも、最終的には何かしらの対応を迫られることになるっす。プレハブ小屋なんていうアイディアも一つの対策としては考えられるけど、その国の イメージや展示内容が十分に伝わるかは疑問符がつくっす。

維新の会姿勢についても辛辣意見が出るのは理解できるっす。特に過去自民党箱物行政批判していたのに、同じような失敗をすると信頼失墜は避けられないっすね。万博のような大規模イベント計画段階での予測が難しい部分もあるけど、タイミング管理が悪いと結果的に大きな批判を浴びることになるっす。

総じて、増田ちゃん意見は的を射ているし、たくさんの人が共感する部分も多いと思うっす。どんなイベント成功するためには計画の段階から慎重に進める必要があることを改めて感じるっす。

2024-06-10

エクストリーム東京都知事選挙2024

追記0621

へずまりゅう、小林興起撤退。暇空茜参戦。

告示直後からヌードポスター話題となる民主主義の終末のような選挙戦

おそらくN国とつばさの党のおかげで、公職選挙法はより厳しい方向に改正されるだろう。

はてブでは「法律に反していない!表現の自由(キリッ!」というブコメが多く見られるが、単に日本社会の腐敗が進んだ結果、法の穴をつく輩が増えただけのことである

「腐敗した社会には、多くの法律がある」というサミュエル・ジョンソン言葉は、まさにこういうことなのだろう。

概要

エクストリーム選挙とは、選挙を利用したエクストリームスポーツ一種である

過去の開催

東京都知事2020 https://anond.hatelabo.jp/20200612200441

衆議院東京15区補欠選挙 https://anond.hatelabo.jp/20240420021008

ルール

なお、2016年選挙より以下のルール追加により逆転優勝が可能となっている

当選した候補、または供託金返還となった候補が以下の理由により特別賞受賞となった場合は、逆転優勝とする。但し、選挙間中逮捕はこれまでどおり失格扱いとなる。該当者が複数いた場合は、当選した候補が優勝として扱われる。

2016年は意外なことに上記ルール適用とならず、上杉隆の優勝が確定となった

2024年から新ルール

2024年東京衆院15区の結果を受けての追加ルール選挙及び競技自体への攻撃とみなし立候補しても今後は競技参加者とみなされない。

競技の特徴

2020年前熊本県副知事小野泰輔が9.99%という絶妙な好演技により優勝。高田桜井・誠は2回連続の準優勝となる。

2020年の結果

https://anond.hatelabo.jp/20200706143404

優勝
審査員特別賞による逆転優勝

該当者なし

2020年2024年の主な選手
小池百合子(3回目)

現職都知事・元衆院議員・元環境相・元防衛相立候補となれば現職3期目の立候補となる。

選挙のたびに学歴詐称問題が出たり、スキャンダルにもならないような醜聞市区長会の推薦問題)が出るのは小池の人望の無さ故か。15区補選応援した乙武が大爆死し、圧勝の前回よりは得票を減らす可能性があるもの都知事選は盤石と思われる。もちろんエクストリーム競技にも絡まないなだろう。

ただしそれは正式立候補した場合小池百合子意味不明政局荒らしてきた過去があるため、今回も国政転出理由不出馬可能性もゼロではない

蓮舫(初)

東京選曲選出現職参院議員。元内閣府特命担当大臣

都知事選への立候補自体は何回も取り沙汰されてきたが満を持しての登場。ただし選挙に強かったのは10年以上前の話で、前回の参院選では大幅に票を減らして4位での当選で、なんと共産党の山添拓にも負けている。その選挙での立民+共産+山本太郎得票数を足せば220万票で当選も見えるものの、小池百合子以上の人望の無さから当然そこまでの得票は見込めず、150万票前後次点がいいところだろう。

2位じゃだめだんですよ。都知事選は。

石丸伸二(初)◎

安芸高田市長維新の会が推薦を模索していたが今回は無所属での立候補。いわゆる小野泰輔ポジションだが、小野ほどの得票は厳しそう(小野と違って評判悪すぎ)。

国政への野心満々の人が踏み台都知事選を使うのは迷惑なのでやめていただきたい。西村博之堀江貴文といういつものアレが応援に入る時点で、供託金返還は厳しいだろう。なんでこんなキングボンビーみたいな人たちに応援頼むんだろうか。エクストリーム競技最有力候補

小林興起(初)△

衆院議員衆院5期勤めたベテラン政治家だが、小林が現役の代議士だったのはもう12年も前で正直過去の人感が強い。エクストリーム競技入賞なるか。

清水国明(初)▲

タレント。久しぶりの大物タレント泡沫候補清水国明といえばブラックバスリリース裁判が有名。都知事になったら神田川皇居のお掘りにブラックバスを放流するつもりだろうか?エクストリーム競技でも有力候補である

ドクター中松(7回目)△

名物泡沫候補最後の大物。羽柴誠三秀吉又吉イエス鬼籍に入りマック赤坂引退中松本人も95歳と高齢での立候補。近年N国やつばさの党など泡沫候補品質低下もひどかったので、立候補競技参加は歓迎したい。是非ともエクストリーム競技を優勝し有終の美を飾っていただきたいものである

田母神俊雄(2回目)◯

航空幕僚長参政顧問2014年以来の登場。そのとき公選法違反逮捕有罪公民権停止5年となり、今回はその喪明けである2014年立候補12.5%の得票率で「供託金没収候補者最少得票賞」を受賞。

ただ最大の支援者だった石原慎太郎鬼籍に入り、やや過去の人感がつよい。15区補選では参政候補応援しており、百田尚樹日本保守党極右ブロック同士の内ゲバ様相を呈している。

このことから、今回は供託金没収となる可能性が高いのではないだろうか。エクストリーム競技有力候補

黒川敦彦(初)✕

つばさ党代表。15区補選エクストリーム競技優勝。

ただし新ルールにより今回同様の結果となった場合は失格永久追放となる。15区補選での選挙違反選挙妨害)により逮捕勾留中。立候補表明しているもの当選どころか供託金は戻ってこない。収監中のためまともな選挙活動不可能。少なくとも都知事選期間中保釈もされないだろう。仮に配下スタッフが、15区補選と同様の行動を取れば再逮捕もあり得るし、執行猶予なしの実刑もあり得る。おそらくエクストリーム競技最後の登場となるだろう。

桜井誠(3回目)△

日本第一党党首田母神俊雄など極右候補の乱立で、今回も供託金返還は厳しい.エクストリーム競技入賞ワンちゃんあるか。最近参政党という反グローバリゼーションワクチン民族派日本保守党という安倍晋三永世名誉大宰相を御本尊とする清和会勝手別働隊など、極右ブロックも分裂しており単なるレイシストに過ぎない高田桜井誠はやや時代遅れ感が強くなっている。

へずまりゅう(初)✕

迷惑YouTuber2023年都議会選で豊島区選挙から立候補落選つばさの党やN国と変わらない輩。

ひまそらあかね(初)△

メディアにもウィキペディアにもゲームクリエイターとあるが、現状は職業政治活動家。いわゆるプロ市民というやつである

数多くのプロ市民相手訴訟を起こしている彼からしてみれば不本意だろうが、活動内容はウィキペディアに書いてあるプロ市民定義そのまんまである

へずまりゅうとちがい資金力と熱烈な支持者はいものの、おそらく供託金は戻ってこない。

エクストリーム競技者としては未知数だが、桜井高田誠、ドクター中松より得票できるかは注目。

安野貴博(初)✕

SF作家AIエンジニアスタートアップ創業者ゲンダイは「天才エンジニア」ともてはやしているが、特に何か目立った実績があるわけではない。おそらく成田悠輔や古市憲寿ポジションを狙って実績作りのための立候補だろう。今後バラエティ情報番組に登場して、炎上狙いの発言をしないか注視必要

N国✕

例によって候補乱立のN国は個別候補記載は省略する。得票が分散するので供託金どころかエクストリーム競技入賞も厳しいだろう。ていうか、こいつらいじるのもう飽きた。

近年の泡沫候補の分類

エクストリーム東京都知事選挙10周年となる。10年前に比べ泡沫候補もいくつかの傾向に分類できるようになってきたので、ここで定義してみる

伝統泡沫候補

都知事選に限らず様々な選挙に登場する選挙マニアマック赤坂羽柴誠三秀吉又吉イエスなど相次いで引退や死去により近年減少傾向。

今回立候補ドクター中松も95歳と超高齢清水国明が大型新人となるか?

過去の大物政治家

今回の小林興起2016年山口敏夫など。なんで今都知事選?となりがち。供託金は戻ってこない。

極右

日本第一党、日本保守党参政党など。一口極右と言っても微妙信条が違う(日本第一党はレイシズム日本保守党安倍晋三親衛隊参政党は反グローバリズム民族派)ため内ゲバのようなことをやっている。

ただ、2014年田母神俊雄2024年衆院東京15区補選飯山陽のように供託金が戻ってくることもあるのでバカには出来ない。

イキリIT

今回の安野貴博、2014年家入一真など。デジタル後進国である日本を憂いて立候補するが供託金は戻ってこない。

宮坂学氏のようにビジネスでも政策でも実績がある人はここに含まれない。

選挙ゴロ・輩

N国。つばさの党、へずまりゅう暇空茜など。選挙ビジネスとして捉えており、当選することは二の次である。何らかの理由警察に捕まっている。

近年動画サイトSNSを駆使したマネタイズが横行しており、今後の公職選挙法のあり方にも悪影響を与える存在民主主義選挙制度のバグとも言える。

寸評

今回は自民党裏金問題地方選挙にも影響しており、静岡県知事選港区長選、小田原市長選、鹿沼市長選と連敗中。特に港区小田原市は現職敗北という惨状

自民党東京都連会長萩生田光一裏金2728万円、役職停止中なのになぜか都連会長)は小池への支持を表明しているが、何もしないほうがマシである

エクストリーム競技は、今回は逮捕者が出なければいいのだが。エクストリーム競技は正常の選挙が行われて始めて競技になるものなので。

2024-06-06

維新の会が何やりたいのか謎過ぎ

自民党にすり寄って自分達のザル法が受け入れられなかったか自民党喧嘩

丸呑みにしてもらったーとか喜んでるけど結局ザル法ザル法から自民党と同じ穴の狢である事を野党の癖にアピールしただけで何がしたいのか謎過ぎ

万博もやり方が完全に終わってて選挙もボロ負けだし自分から泥舟に乗り込んで一緒に沈んでいく第二自民党

まりにも間抜け過ぎて

なんで自民党支持率が高いところは出生率が高いんだ?ここに少子化改善の道があると思う

出生率都道府県別を見ると

自民党維新の会支持率が高いところが出生率が高いとわかった


沖縄も本島の那覇とか自民党が不人気の地域は1.4とそんなに高くないけど

自民党支持率が高い離島は2を超えてるのがザラにある


いったいなぜなんだ?

2024-06-01

みんなもう忘れてるけど橋下徹自民公明の支持で府知事初当選してる

最初から議会最大派閥とバトってたわけではなく、ゴリゴリの「与党からスタートしてる。

与党の後押しを得て活動する中で愚民の支持を得て自分地盤を作り、維新の会を立ち上げてる。

石丸に期待する奴多いけど、市議会都議会じゃ規模も権力全然違う。

市長だった時みたいに、議会Disって票を集めたってなんもできんよ。

anond:20240601022200

本物の東京人はそんな政治家は支持してない

きっこ

@kikko_no_blog

あたしみたいな東京まれ東京育ちの生粋東京人から見ると、関西で生まれ育ったくせに東京にやって来て、東京を利用して自分の野心を果たそうとしてる小池百合子のような強欲BBA反吐が出るほどムカつく!心にもない言葉でこれ以上都民を騙すのはやめて、トット東京から出てけ!あと維新の会も!

https://x.com/kikko_no_blog/status/1796175251799228837

2024-04-27

「0歳児から投票権」はドイツでどのように議論されているのか?

 維新の会共同代表吉村大阪府知事が、「0歳児投票権」(未成年の子投票は親が代理して行う)を提案し、維新マニフェストに加えたいという意向だという。

https://digital.asahi.com/articles/ASS4T2RNLS4TOXIE01TM.html

 これについて同党音喜多幹事長が、次のようなツイートリツイート(リポスト?)していた。

吉村知事の0歳児投票権=ドメイン投票の実現可能性は兎も角、海外で真面目に議論されて国会まで行った話を、あたかも与太話のようにせせら笑い取り合わない風潮をみると、この国の知識レベル心配になる

海外議論で主な論点はすでに整理されてるが、日本SNS界隈の反応はそのレベルに達してない

吉村知事が言ってるドメイン投票は例えばドイツでは連邦議会において議論され、(https://bundestag.de/resource/blob/531942/6669f3e29651882065938fc6a14fd779/wd-3-157-17-pdf-data.pdf)、無論導入にはいたらなかったものの、第三次メルケル内閣のManuela Schwesig家族相など、賛同者もいた昔からあるアイディアの一つですが

それを「頭がおかしい」はさすがに乱暴すぎでは

https://twitter.com/Barrettm95sp/status/1783579344503529489

 ドイツ連邦議会議論されたというのは、この議論が無理のあるものではないということを示す一つの傍証とされているのだろう。音喜多氏もこれを自分議論を支持する意味でリポスト(?)しているようだ。ただ、リンク先のPDFを見て色々な意味で驚いた。

 第一に、このPDFドイツ連邦議会調査局(Wissenschaftliche Dienste)が作っているものである調査局が作っている立法資料を持ってきて連邦議会において議論されたというのは羊頭狗肉の感がある(※)。たとえば日本国会図書館調査及び立法考査局が資料を書いたら国会議論されたことになるのだろうか。

 第二に、調査局の報告書タイトル:生まれた時から選挙権[構想]の諸問題)という体裁上、両論併記的であり、あまり執筆者個人意見は出ていないが、この提案に対する分析の水準は明らかに日本でいま議論されているようなレベルのものではないことに驚いた。なお、ドイツ法に詳しくない方のために申し上げるが、ここから先で述べる「基本法」とは、ドイツにおける憲法典日本憲法のような)にあたる法である

要約すると、

・親に子どもの数分の選挙権付与するモデル(Modell des originären Elternwahlrechts)は、ドイツ基本法38条1項1文が保障する平等選挙原則に反するし、平等原則原則20条の民主的連邦国家原理に含まれる。したがって、基本法79条3項の定めにしたがって、このような提案はたとえ基本法憲法改正によるとしても許されない。(4-5頁でバッサリ斬られている)

・一方子の選挙権を親が代理行使するモデル(Modell des originären Kinderwahlrechts)については、別途の考察必要になる。(同)

基本法38条2項(選挙権年齢)の改正必要という点はともかくとして、実質的な側面としてはやはり基本法79条3項が定める基本法改正限界について検討するべきであるが、そこで重要になるのは、基本法20条の民主国家原理に含まれ平等選挙原則にこのようなモデルが適合するか否かである

・親の代理投票主唱者は、親は子の票を受託に基づいて行使するので、平等選挙原則に反しないと主張する。すなわち、親自身投票権行使と子の投票権行使区別して行うべき制度であれば平等選挙原則に反しない。また、たとえ平等選挙原則に反するのであるとしても、このような制度普通選挙原則選挙権を万人に付与すること)に奉仕するから、その意味では民主主義原理に役立つ(※基本法20条、ひいては79条3項に反しない)。(7-8)

・このモデルへの批判者は、まずもって、望むか否かは別として政治プロセスに参加できない人にも選挙権を与えても、民主主義正統性は得られないとする(※普通選挙の拡大という言い分は見せかけであるということだろう)。そのうえで、親による代理投票は、事実問題として、親に複数の票を与えることに他ならない。親自身の票と子の票を区別して投票するという仕組みは非現実的であるそもそも代理投票という仕組み自体子ども成熟していないということを前提としているのであり、親が子の受託に基づいて投票するという議論矛盾する。加えて、親を通じた代理投票という仕組みは、選挙権一身専属的な権利であり、国家意思形成責任を持って参加する力をその人だけに与えるものだという側面を無視している。結局、基本法20条、ひいては79条3項に反する。(9-11

 ここから分かるのは、ドイツでは親の代理投票制度は、普通選挙の拡大に資するし、かつ、代理投票モデルであれば、平等選挙原則に反しないという形で議論されているということである。少なくとも「消滅可能自治体」があるからかいう「地方創世」で一山当てたいコンサル向けのくだらない理由提案の原点なのではない。また、少なくとも表向きは、少子化対策のために子持ちの票を増やそうという理由でもない(その理由馬鹿らしさはこれでも読めば良いhttps://mond.how/ja/topics/v35a8jk8lwp89el/jw3f2o4dj0z9fo4)。あくまでも普通選挙の拡大に資するというのが理由である。より民主的政治制度への変更を試みようという提案(として自らを位置付けている)というわけだ。ただ、民主主義平等選挙原則も同様に要請するからドイツ人がやっているように、平等選挙原則と両立するかを考えなければならない。

 平等選挙原則に反しないというためには、親自身投票と子の投票を厳密に区別する必要がある。それが現実問題として可能なのかということをしっかり考えなければならない。この仕組みの賛同者がドイツ連邦議会調査局を区別していないというぞんざいなやり方をとっていることからすると、どうもドイツ議論は話の枕に使われているだけで、ドイツ議論を真面目に受け止めて、そのような制度可能なのかを考察する者はあまりいなさそうだ。私個人意見では、親と子の投票を厳密に区分した制度を作ることは無理だろう。というのも、この仕組みが問題になるのは、子の投票意向と親の意向が相反する場合だが、その場合、子は自らの投票意向を開示して親を説得しなければならない。これでは投票秘密も何もあったものではなく、逆に子が投票秘密を守ろうとすると、親の投票意向コントロールすることはできない。それでは子から投票付託されたという代理人という建前が崩れる。また、投票意向が明らかにならない子について親が「代理」するのでは、結局親に二票与えるのと変わりがない。加えていえば、代理権を持つの母親なのだろうか、父親なのだろうか(吉村知事制度実現のあかつきには自身が子の分も含めて4票あるというので、父親が前提なのだろう)。ここは、親と子の投票を厳密に区分するという発想をとれば実は問題が生じない(子の意向に沿うならばその票を投ずるのは父でも母でも他の保護者でも構わない)のだが、先程述べたように、特に投票意向を表示できない子については区分は無理だろう。したがって、事実上「二票」入れられるのはどちらなのかという争いが生じざるを得ない。そのような場合には「0.5票」を両親に付与することも考えられるが、正面から両親に票を与えることを認めれば、ますます平等選挙原則に反しないという建前が崩れる。

 そもそも、ここから分かるように一口子どもといっても投票可能な年齢の子とそうでない子がいるのだから投票可能な年齢の子について代理投票などという面倒な仕組みを採らずに投票権の年齢を下げれば良いだけの話だ。たとえばオーストリアでは16歳まで投票権年齢が引き下げられているが、引き続き14歳投票権議論されていると聞いた覚えがある。このような議論真剣考慮に値すると思う。

 繰り返しになるが、ドイツではこの投票制度平等選挙原則に反しないと言えるか否かが議論され、それが難しいと考えられているようだ。だとすれば、ドイツ議論を踏まえて、この制度賛同者は、この制度平等選挙原則に反しないようになる制度可能性こそを真面目に考えるべきだろう。ただ思いつきでぶち上げても、もう終わった話だと一蹴されるのは当然である(※)。なお、そもそも平等選挙原則について真面目に考えないのであれば、民主主義コミットしていないと思われても仕方がない。上記議論では、平等選挙原則基本法(=憲法改正によっても曲げることは許されないと言われている(※※)。

興味本位で調べてみたところ、ドイツ連邦議会にこのような基本法改正提案が提出されたことはあるようだ(2008年提案)。ただ、連邦議会HP確認する限り、提案委員会付託されたが、その後本格的な審査が行われた様子はない。つまり、賛成・反対の議決もなく、本格的な議論もされずに一蹴された話だということだ。

https://dip.bundestag.de/vorgang/der-zukunft-eine-stimme-geben-f%C3%BCr-ein-wahlrecht-von/14939

※※

これはドイツ基本法79条3項の規定故ではあるが、憲法改正限界という純法律的論点を脇に措いたとしても選挙権平等を真面目に考えないことが民主主義であることを疑わせるのは変わりはない。なお、日本憲法も、14条1項からして平等選挙原則をとっている(そうでなければ一票の格差問題にされることはない)が、平等選挙原則排除憲法改正限界に引っかかる理論可能性はあるだろう。

追記

 それにしても、吉村氏に関しては、自身が子の分も含めて4票あるというから、「代理モデルの利点である平等選挙原則との抵触回避の利点をわざわざ捨てているように思う。利点を捨てるような発言自分からしていくあたり、本当にただの思いつきなのだろう。ドイツ人の議論を持ち出しながら(これをやったのは音喜多氏だが)、ドイツ人が回避しようとしていたことをやってしまうのは無様だ。「消滅可能自治体」に引っかけた話題作りという以上の意味はないのだろうが、話題作りのために民主主義根本原理に手を触れるのはどうかしている。それが弁護士のすることだろうか。

(再追記

 多重投稿状態になっていたものを削除しました。

(再々追記

 ブックマークコメントに触発されてさらに考えてみました。

https://anond.hatelabo.jp/20240428001438

2024-04-20

エクストリーム衆院議員東京15区補欠選挙

エクストリーム選挙とは、選挙を利用したエクストリームスポーツ一種である

過去の開催

横浜市長2021 https://anond.hatelabo.jp/20210720210047

東京都知事2020 https://anond.hatelabo.jp/20200612200441

例年は多くの候補者が集まる東京都知事選挙競技実施するが、今回の衆院議員補欠選挙東京15区都知事選挙並の熱戦となったため特別開催となった。

ルール

当選した候補、または供託金返還となった候補が以下の理由により特別賞受賞となった場合は、逆転優勝とする。但し、選挙期間中の逮捕はこれまでどおり失格扱いとなる。該当者が複数いた場合は、当選した候補が優勝として扱われる。

東京15区2021年当選柿沢未途江東区挑戦選挙違反)、2017年当選秋元司IR汚職)が連続逮捕されており、2回連続特別ルールによる逆転優勝となっている。

競技の特徴

東京都知事選挙以外は競技としての面白さがないためこれまで行われてこなかったが、前職と前々職の相次ぐ逮捕ということにより、衆議院小選挙区補選としては異例の開催となった。

2024年補選の主な選手

順番は届け出順

福永活也(NHK党)△

もはや選挙風物詩となったNHK党。しょっちゅう政党名が変わるため正式政党名を調べるのもバカバカしい。いまはみんなでつくる党というらしい。オーナー立花有罪判決を受けたり東谷義和逮捕されたり党が破産したりしている。民主主義への挑戦とも言える政党で、こんなのに投票するような人はもう選挙に行かないでほしいとすら思う。

色物としての存在感以外はもはや無いので、供託金は戻ってこないだろう。

乙武洋匡無所属都民ファースト国民民主推薦)

当初は自民党から擁立も取りざたせれていたが、過去不倫の影響で無所属での立候補となる。意外なことにリベラル的な主張(九条改憲反対、夫婦別姓賛成)にもかかわらず、度々自民党から擁立が取り沙汰されるのは、単なる権力指向客寄せパンダ的ねらいだろうか。当選したらおそらく自民入りするだろうが、2022年参院選の結果を考えると当選微妙か。小野泰輔ポジション

吉川里奈参政党)△

近年勢力を拡大しつつある極右政党参政党。ただし日本極右的民族主義者の多くは自民党特に清和会)や維新の会投票するため、影響力は限定的供託金も戻ってこないだろう。

秋元司無所属自民党元職)▲

2019年逮捕された元職。全てはここから始まった。現在裁判中で何かが間違って当選しても高い確率で失職して公民権停止となるだろう。そもそも当選どころか供託金が戻ってきた時点で東京15区選挙民の恥である。ただしエクストリーム競技の優勝候補ではある。

金澤結衣(日本維新の会)◯

日本維新の会公認候補。近年参院選東京選挙区議席を確保したり、衆院選でも比例区東京ブロック議席を確保している維新の会だが、近畿ブロック以外での衆議院小選挙区での議席獲得には至っていない。今回の選挙万博で逆風が吹いており当選微妙馬場伸幸は威勢の良いことを言っているが、選挙への影響はないだろう。小野泰輔ポジションその2。

根本良輔(つばさの党)☆

選挙序盤からいきなり他の候補への選挙妨害を行うというS難度演技を披露し、特別賞による優勝候補となる。供託金は戻ってこないだろうし選挙違反による公民権停止もあり得る。へずまりゅう以来の逸材かもしれない。

酒井菜摘(立憲民主党

立憲民主党所属の前江東区議。看護師。対抗馬らしい対抗馬もいないため本来本命候補として扱うべきなのだが、立憲民主党存在感はなく選挙自体世紀の凡戦感が漂う。エクストリーム競技とは無縁。

飯山陽(日本保守党)△

麗澤大学客員教授日本保守党百田尚樹により設立された極右政党。党幹部河村たかし有本香北村晴男竹田恒泰がなお連ねる銀河系軍団(褒めてません)。参政党が反ワクチン反グローバリズム右翼れい新選組の趣なのに対し、日本保守党安倍晋三名誉大宰相を御本尊とするカルト宗教と言った趣。当たり前だが供託金は戻ってこないだろう。

須藤元気(無所属・前参院議員)◎

参院議員立憲民主党)。須藤参院比例区のため辞職により、当選者の元モー娘。市井紗耶香繰り上げ当選となったが辞退したためRAG FAIR奥村繰り上げ当選となる。この名前の並びだけで非拘束式名簿の悪いところが全部出ている。

主張といいキャラクターといい、れい新選組にぴったりな人物だが何故か今回は無所属での立候補知名度の割に集票は厳しそうで家入一真枠となりそう。エクストリーム競技優勝最有力候補

寸評

ガチカルト極右候補✗2、N国、収賄事件裁判中の元職、反ワク、極めつけは他の候補への選挙妨害を撮影して自慢気にSNSに流す輩。思えば又吉イエス羽柴誠三秀吉マック赤坂がいた頃のほうがよっぽど平和だった。乙武洋匡がまともに見えるという惨状は本邦の民主主義の末路なのだろうか。東京都知事選や大阪市長選ではこういう光景はよく見られたが、補選とはいえ衆院小選挙区でこの内容は非常に珍しい。外れしかないガチャ感強いが、東京15区選挙民の皆様は是非懸命な選択をしていただきたい。

2024-04-14

氷河期世代ゆとり世代おっさんの間で規制緩和構造改革といった新自由主義政策流行ったのって一体なんでなんだ?

放送大学勉強していた増田だけど、

以前放送大学貧困論の講義をとってたとき

(確か坂井先生の『新自由主義格差社会』だったと思う)


氷河期世代社会に出始めた94年ごろから構造改革規制緩和といったワードが人気が出始めて

そのブーム現在まで続いてるって内容だった


実際以前世代別の支持率氷河期世代ゆとり世代おっさんおばさんは、新自由主義政策を主張している維新の会支持率有意に高いってデータもみたことある

(そういえば維新の会党首吉村さんも氷河期世代だった)


いったいなんで氷河期世代ゆとり世代おっさん規制緩和構造改革といった新自由主義政策を好んだんだ?

その結果派遣かになってバカみたいじゃんw

2024-04-10

愛知維新の会副代表でもある岬氏が周囲の人間に対して激しいパワハラ行為をしているという訴えを、維新内部の規定に基づいて訴えたら逆に「党内規約違反」で離党勧告されたという話。

維新ってすげぇ!

 

https://dot.asahi.com/articles/-/219242?page=1

2024-04-04

普段極左なのに教育問題になると中道右派になる人って教員

普段極左系の言動

こんなのいくらでも見るんだけど、普通パラパラと入れ替わってくじゃん。おたふく風邪みたいなもんで、1回は陥るけどその後はだいたい現実ラインに落ち着いていくもんだ。

しかし、年期が入っていてずーっとこれを言い続けてる人たちがいるよね。


最近、こう言うひとらが教育問題になると、とたんに現状維持指向中道右派みたいな事を言い出すのに気付いた。

例えば

かに


これってやっぱり教師なのかな。連中。

教師って視野が狭いし社会性ないじゃん。そう考えると色々と説明がつくんだけど。

今の1歳は6歳に比べて2割少ないから、こんな調子で減ってって学校教員は余ること確実なんだけど、学校以外ではやっていけないやつらだけ残りそうで嫌。

早く教材は中央でつくって、個別フォローAI教師がやるって時代にならないかなあ。

2024-03-20

anond:20240320171620

左右のどちらかに帰依するとそのハマり具合いに応じて自分の側の欠点問題視しなくなってしまものだけど

案外、日本財界人維新の会関係者みたいな人が多いってだけかも知らん

2024-03-17

anond:20240317102905

結局は自分が得したいのに、他の人間が得してるなんて許せない!!!自分が得できないじゃん!!!!って言ってるだけじゃん

いやこういう人たちは自分が得してるんじゃなくて自分たちが得られるリソースがわけわからんこういう連中に分配されて(ると感じて)怒ってるんだぞ

自分が得したいん!ではなく自分たちが得られるはずだったものが奪われてるって感覚なわけ

これはてなだけで収まらずに自治体による生活保護者の水際対策やいまクルド人LGBTに対するヘイト政治家蔓延ってることにつながってる

論破したつもりだろうがそうなんだ俺たちが間違ってた!なんてならずに維新の会社会福祉に厳しい政治家への投票行動につながってるだけなので

はてなリベラルはいい加減どうにかしろ

2024-02-24

日本リベラルが嫌いな物

日本→悪の国で未開の土人国家

オタク弱者男性→根絶やしにしたい

日本代表→日本代表も応援する奴も敵

自民党国民民主党維新の会党派性的に敵

日本製品海外製品を出来るだけ使う


日本聖戦するより別な国に行った方がいいよなリベラルって

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