「ロシア文学」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ロシア文学とは

2021-05-03

大学

情報系の学科に入った。高一の時から情報系のところしか頭になかった。プログラミングができたら就職には困らないだろうという算段(コミュ力がないので)。

情報の人”になる決心をした、はずだったのにもうそんな決心は吹っ飛んでしまった。

でも、今になってみると文学部にも理学部にも入りたい。いい意味での変態が居そう(実際twitterで見かける両学部の人は面白い)だし、私は人間本質について知りたいと同時に宇宙とか素粒子についても知りたい。(理系大学生は全員相対性理論とか難しい物理をやると思ってたのに、理学部物理学科しかやらないそうだ。悲しい。よびのり見るしかない…)

変人を求めて大学に入ってきたはずなのに、周りには楽単かどうかで一喜一憂して、なんとなく中国語ドイツ語を選び、キラキラ運動部に入るような器用に生きる人しか居ないような気がする。もしかしたら変態を隠しているだけなのかもしれないけど。(私は対抗心で一番人気のないロシア語を選びました)

正直、今の大学に受かったこ自体模試の成績からいって奇跡からありがたく思って必死に生きていくしかないんだけどさ…

いやー、でも美学とか言語学とか量子力学とか認知科学とかも面白そうだし、しかし一方でコンピュータのものについても知りたいし…でも分子生物学面白そうだし、でも大学生になったからにはロシア文学を読んだりレミゼを一気読みしたりもしたいし…

あっちこっちやりたいことがあるのに、やろうと思ったことをちゃんとやり切る能力が皆無だから全部中途半端に終わる。(高校の時にプログラミング勉強してたつもりだったけど、初心者用の一冊目の本で飽きるを繰り返した、結局費やした時間に対してなんもできんのに気づいて悲しくなってる)

何やっても例えば物理だったらNewton雑誌)以上に詳しくならん気がする。

結局何者にもなれないまま大学卒業するのかもしれない。何者にもならないまま大学卒業後も生きていく自信がない。

マイナーな分野をやって、ちょっとできるようになっただけでみんな褒めてくれるっていうのを繰り返したせいかもしれない。中学時代勉強がこれでしたね。

承認欲求を満たすコスパ追求しすぎた。

2021-04-24

もし表現規制されたら

正直言ってその後を想像してワクワクしてしま

他の人には怒られるかもしれないけど…

私はエロ漫画大好きだしなんなら自分でもロリショタエロ同人誌を作っている

から周りには表現規制反対派が多いし、私も含めてみんなできる限りゾーニングができるように気は遣っていると思う

でも漫画表現に厳しい規制が敷かれたら…と想像するとワクワクしてしま

からどうしても大声で表現規制に反対する気が湧かない

なんでワクワクするのかはうまく言葉にはできないのだけど、表現規制って社会の変化でしょ?

自分に関わることで社会が変化するってどうしてもワクワクする

表現規制された方がむしろ法の網を掻い潜る人がたくさん出てきてロシア文学みたいなのが出てくるんじゃないか?とかそういうのも少しはあるかもしれないけど、そんなことより社会が変わるってことへのワクワクが抑えられなくて…なんかそういうのって漫画みたいじゃん

おっぱい見せての連載が中止になったと聞いて、余計にそう思った

最初話題になった時とは一転、いじめじゃん、とかの批判的なコメントが目立ったし、言われてみりゃそりゃそうなんだよね

でもあれの現実いじめとの違いって、いじめられる側だけじゃなくていじめる側のキャラも含めて性的客体として設置されてる装置ってとこだと思った

ようはエロ漫画文脈上の装置ジャンプが設定したルール上設置できるじゃんってことでうまく配置してたのかな

連載中止に関しては作家さんは悪くなくて、そこまで想定できてなかった、もしくはダメなら中止にしちゃえばいいじゃんという軽い方針だったジャンプがよくないと思うけど


様々な人の意見があるけれど、時と場合によって見える意見は違ってくる

社会が変わればなおさらだろう

それを想像するとワクワクして、世の流れに身を委す楽しみが止まらない

2021-03-07

村上春樹がなぜ評価されているのか

たくさんの人が誤解していると思ったので、一応記しておく。

ちなみにハルキストではない。本を読むのは好きだし村上春樹作品も一通り読んでいるが、ハルキストと名乗れるほど心酔している訳ではない。念の為

村上春樹大衆に受け入れられ、なおかつ世界的にも評価が高いのは、「アメリカ文学」を日本文章環境時代に上手く落とし込んでいるからだと思う。

読みやすいとか安っぽいとか性描写が多いとか、そういう指摘は本質的でない。

村上春樹チャンドラーサリンジャーフィッツジェラルドなどを好んで読むことで知られている。何なら自分で新訳を出し、巻末の解説作品のすばらしさをくどくどと語っているくらいだ。

そしてこれらのアメリカ文学は、概ね「喪失」を題材としている。私個人意見だが、一般に名著と言われる小説は、喪失を落とし込むのが抜群に上手い。

喪失文章で表すのは意外と難しい。なぜなら日本という国は、ここ半世紀以上明確な危機経験していないからだ。例えば、戦争ベトナム戦争も、民族紛争も、宗教戦争もない。平和といえば聞こえがいいけれど、要するに、物語を紡ぐ必然性がないのである

その中で村上は、そこはかとない喪失と、日本で起こった/これから起こりうるキャッチー事件とを繋げていく。綿密な情景描写不思議比喩をもって。

からこそ、読者の幅が広いのではないかと思う。

余談ではあるが、中村文則にも同じことが言える。彼はドストエフスキーが好きだと公言している。ロシア文学に多い徹底的な自己分析と暗い雰囲気が、彼の作品には投影されている。

ほのかに匂う異国感が、難病犯罪という一見手垢のついた題材を、何段階か上のレベルへ押し上げているのではないか

以上、読書好き大学生偏見でした。

2021-02-12

必読書コピペマジレスしてみる・海外文学編(2)

(1)はこちら。anond:20210212080317

キャロル不思議の国のアリス

好き。ただし、当時の人にしかからないパロディジョークが多く、というかこの本を通じてしか残っていないのもあるので、純粋に笑えるかどうかはわからない。とはいえ、わからないなりにナンセンスさは楽しく(「ぽっぺん先生シリーズにも引き継がれている)、トーベ・ヤンソンなどいろいろな人の挿絵も楽しめるし、こじらせ文学少年文学少女とも仲良くなれるかもしれない。大学時代読書サークルは楽しかったなあ。

ドストエフスキー悪霊

ドストエフスキー小説基本的に頭がおかしい。ドストエフスキー自身ギャンブル依存症ユダヤ人嫌いのヤバいやつだし。

登場人物基本的自己主張が激しくて感情に溺れやすく、数段落数ページにまたがって独白する。プライド無駄に高くて空想癖がひどく、思い込みが激しくて人の話を聞いちゃおらず、愛されていないのに愛を語る。そしてそんな奴らが大好きだ。

ぜひとも増田ロシア文学沼に落としたいのだが、いかんせん「悪霊」を含む五大長編から挑戦するのはハードルがあまりにも高いので、「永遠の夫」か「賭博者」か「地下室の手記」か「白夜からおすすめロシア文学はいいぞ。

ところで、高校時代の友人曰く「ドストエフスキーにはまるのは自己愛自己嫌悪の衝突を必死プライドで支える人間、言い換えるとモテない」とのこと。ひどい。

チェーホフ桜の園

こっちはスマートなほうのロシア文学一家が没落して家や土地を売らないといけないのに、家の経済状態をわかっておらず(認めず)すぐに物乞い金貨を上げちゃう現実の見えていないお母さんのキャラが強烈。ギトギト描写するドストエフスキーに対し、勘所をびしりと抑えるチェーホフ

実家のお母さんと(特にお金関係で)うまくいっていない人におすすめ

チェスタトンブラウン神父童心

未読。怪作「木曜日だった男」は読んだんだが。ミステリはあまり読んでいないのでそのうち読む。

プルースト失われた時を求めて

誰もが冒頭のマドレーヌの香りから想起されるママンとの思い出についてしか語らず、たぶんみんなちゃんと読んでないかなのだが、実は無職マザコン自分の性の目覚め(野外オナニーを含む)やソープ通いや失恋の思い出について延々と語っている話で、何度語り手に向かって「働け!」と言いたくなったことか。

しかし、実のところ登場人物の九割がLGBTという当時としては非常に先進的な小説で、さらに当時炎上していたドレフュス事件という両陣営を真っ二つに分断した冤罪事件ネタにもしているので(今でいえばMeTooやBLMに相当する)、実は差別反差別についていろいろ語っている増田たちにすごく刺さる内容だと思う。俺差別してないし~、あいつは〇〇人だけどいいやつだよ~、的な態度もぐさりとやられている。最高でしかない。

ちなみに、金に苦労しないボンボンがうだうだ恋愛で悩む小説が好きになったのはこの本のせい。「アレクサンドリア四重奏」とかね。

カフカ審判

不条理ギャグすれすれで訳もわからずひどい目に合う小説。いきなりこの小説チャレンジするのはしんどいので、まずは「変身」か岩波文庫短編集を読んで、カフカのノリが気に入ったら読むといいんじゃないかな。

読んでいるとカフカがお父さんのことめちゃくちゃ苦手だったってのがびりびり伝わってきて気の毒(カフカは線の細い文学青年、父は叩き上げビジネスマン想像できるでしょ?)。お父さんとの関係がこじれている人におすすめ

魯迅『阿Q正伝』

最高のダメ人間小説精神勝利法なることばはどこかで聞いたことがあるんじゃないだろうか。作者は当時の中国人意識の低さを批判したつもりらしいが、万人に刺さる内容。

ちなみに自分ダメ人間、情けないやつ、どうしようもないやつが大好きなので「指輪物語」のゴクリ(ゴラム)だとか、「沈黙」のキチジローだとかが大好きです。

ジョイスユリシーズ

さえないおっさんが妻の浮気を知りながら一日中ダブリンの町をウロウロするだけの寝取られ小説で(途中で女の子スカートをのぞいて野外オナニーもする)、このリストの前に出てきた「オデュッセイア」のパロディでもある。

これだけだと何が面白いのかよくわからないのだが、実は当時の反英的な機運の高まっているアイルランド空気活写している。それだけではなく小説の様々な実験手法の見本市みたいになっており、和訳もすごい。たとえばある章では英文学の様々な文体歴史順に真似て英文学の発展をパロるのだけれど、和訳ではその章は祝詞に始まって漢文になり、漱石芥川文体を経て現代小説になるという離れ業で訳している。これがもっと無茶苦茶になると「フィネガンズウェイク」になるのだけれど、すでに言語の体をなしていないのでまだ読めてない。

上記説明ドン引きしないでください。「ダブリン市民」をお勧めします。

トーマス・マン魔の山

結核療養サナトリウム小説北杜夫ファンの間で有名な「ねーんげん的」の元ネタ。あらゆる知識を山のサナトリウムで吸収した主人公運命いかに! 「ノルウェイの森」で主人公京都山中精神病院にこの本を持っていくのは村上春樹なりのジョークか。

ただし、やっぱり長いので美少年萌えな「ヴェニスに死す」か陰キャの悲哀「トニオ・クレーゲル」にまずチャレンジするのがおすすめ

はまったら「ブッデンブローク家の人々」や「ファウストゥス博士」を読もう。

ザミャーミン『われら』

洗脳エンドのディストピア小説なんだけど、増田で「一九八四年」が古いと言われてしまうんだったらこれはどうなるんだろ。読むんだったら他の「すばらしい新世界」とか「ハーモニー」とかと読み比べて、ディストピア概念現実社会の変化に合わせてどんな風に発展してきたからを考えながら読むと面白いのかも。

ムージル特性のない男』

未読。長すぎる。

セリーヌ『夜の果ての旅』

未読。

フォークナーアブサロム、アブサロム!

文学サークルの友人に勧められて読んだんだけど、とんでもない小説だった。あらすじとしては、野望に取りつかれた南部人種差別主義者自分帝国を作るために理想女性結婚するが、その女性黒人の血が混じっていたために離婚して別の女性結婚することから始まる、二つの家系因縁なのだが、時系列しっちゃかめっちゃかなのでとにかくその男の妄念とその子孫の不幸ばかりがじりじりと迫ってくる。あまりにもすごかったのでフォークナーの他の作品は読めておらず、黒人差別を扱った小説も怖くて読めていない。

ゴンブローヴィッチ『フェルディドゥルケ』

未読。

サルトル嘔吐

読んだがよくわからなかった。うつ状態ときには時間の経過さえも苦痛で、それを救ってくれるのは音楽だけだ、的な話だったか。とにかく本を読み漁っていたころ、新潮文庫サルトル短篇集を意味も分からず読んでいたのを思い出す。わけもわからないままヌーベルヴァーグを観ていた頃だ。さっき出てきた高校時代の友人曰く「フランス映画のあらすじはセックスして車で逃げて殺されるだけだ」とのことだが、起承転結還元できない小説を楽しむようになったのはこの頃からだった。

ジュネ『泥棒日記

未読。

ベケットゴドーを待ちながら

短いのですぐ読める。ゴドーはいまだに再臨しないキリストアレゴリーだという説もあるが、実際のところはよくわからない。意味の分からない話だけど、僕らの人生結構意味不明だよね、みたいな感じか。

ロブ=グリエ嫉妬

未読。「消しゴム」は数年前に読んだが理解できなかった。

デュラス『モデラートカンタービレ

未読。「愛人」は読んだが記憶のかなた。まだ幼くて没落する富裕層とその爛れた愛を十分に楽しめなかった。

どうでもいいが自分が年上萌えに目覚めたのは「海辺のカフカ」のおねショタシーンです。

レム『ソラリスの陽のもとに』

レムの作品の中では一番好き。たとえ出てくる科学技術描写が古くなっても(SFだとこういうことはよくある)、理解できない対象として立ちふさがるソラリスという惑星描写は古びない。

SFは考えうるあらゆる可能性を検討し、人類の達成しうることや宇宙の中での意味について想像力の境界をどこまでも遠くまで広げていく文学だ。中には人類がろくでもない理由で滅亡してしまったり、人間など取るに足りないという悲観的なヴィジョンに至ってしまったりするものであるが、それでさえ美しい。なぜなら、想像力がヒトという種の肉体に縛られまいと羽ばたいた結果なのだから

最近SFをろくに読んでいないが、元気が出たらまた読みたいものだ。

ガルシアマルケス百年の孤独

初めて読んだラテンアメリカ文学。起こりえないことが起こり、名前がややこしいので誰が誰だかすぐに混同され、しかもそのすべてが意図的である。混乱してもとにかく読み進めてほしい。目の前で起きる不可解な出来事をまずは楽しもう。

慣れてきたら、これが不条理しか言いようのない南米歴史の縮図だとかそんなことを考えてみるのもいいかもしれない。この本のおかげでボルヘスに、バルガスリョサに、ドノソに出会うことができた。

一説によるとこの本が文庫化されるとき世界の終末が近づくという本の一つ(未確認情報)。新潮社がなぜか頑なにハードカバーしかさない。ちなみに「薔薇の名前」にもそうした風説がある。

ラシュディ『真夜中の子どもたち』

インド独立の瞬間に生まれ子供たちが全員テレパシーの使い手だった! こんな話があの岩波文庫に収録されるんだから世の中わからない。

主人公は裕福な家で育つが、じつはそれは出産時の取り違えによるものであり、誤って貧しいほうで育ってしまった子供復讐にやってくる。それも、真夜中の子どもたち全員を巻き込む恐ろしい方法で。

インドパキスタンの分裂、人口抑制政策、そういったインド歴史ちょっと頭の隅っこに入れておくと面白いが、昼ドラ的な入れ替わりの悲劇の要素のあるSFとして娯楽的に読める。権力を持った強い女性に対する嫌悪感がほんのりあるのが難点か。

ちなみに、「悪魔の詩」も読んだが、(亡くなった訳者には本当に申し訳ないが)こっちのほうが面白かった。あれは当時のイギリスポップカルチャーがわかっていないと理解が難しい。

ブレイクブレイク詩集

独自神話的なヴィジョンで有名らしいんだが、邦訳あったっけ?

ベルダーリンヘルダーリン詩集

未読。

ボードレール悪の華

卒業旅行パリに持って行った。たぶん時期的には最高だったと思う。とにかく血だとか死だとか堕落だとか退廃だとかそういうのに惹かれる人生の時期というのがあり、まさにそのときに読めたのは幸せだった。もっとも、所詮自分はそれらを安全から眺めていただけだったが。

ランボーランボー詩集

同じく卒業旅行パリに持って行った。残念ながらフランス語はわからないのだが、フランスサンドイッチは最高だった。当時はまだピュアだったのでキャバレーフレンチカンカンは見に行っていない。

エリオット荒地

未読。

マヤコフスキーマヤコフスキー詩集

未読。

ツェランツェラン詩集

未読。詩をあまり読んでいなくて申し訳ない。

バフチンドストエフスキー詩学

ドストエフスキー作品カーニバル的、つまり一斉にいろんな出来事が起きてしっちゃかめっちゃかになって、日常価値観が転倒する、みたいな内容。確かにドストエフスキー作品爆弾抱えた人間が一か所に集まってその爆弾が一斉に大爆発、的な内容が多い。

ただ、これ以上のことは覚えていない。実はあまり文芸批評は読まない。

ブランショ文学空間

未読。

以上

疲れたので続編をやるかは不明日本文学哲学思想海外文学ほど読んでないし。まとめてみて、遠ざかっていた文学に久しぶりに手を伸ばしたくなった。

皆様も良い読書ライフを。

必読書コピペマジレスしてみる・海外文学編(1)

方針

ホメロスオデュッセイア

イリアス」は捕虜奴隷女の配分をめぐった交渉がこじれた結果、勇者が拗ねて戦場に出ず、味方がどんどん死ぬところからスタートするので、昨今の倫理観から問題があり、神話初心者にはこっちをお勧めしたい。「オデュッセイア」も家で待っている妻を忘れてよその女のところで数年過ごすが、まあ魔法をかけられていたということでこっちのほうがマシだ。舞台もあちこち移動するから飽きないし。

ユニークなのは劇中劇的にオデュッセウス時間をさかのぼって事件の進展を語る箇所があることで、ホメロス時代にはすでに出来事が起きた通りに語る手法が飽きられ始めていたのかな、と想像できる。

実は「ラーマーヤナとある共通点があるが読んでみてのお楽しみ。

旧約聖書創世記

聖書はなんせ二千年前以上の宗教書から原典に当たる前に基本的出来事の流れと時代背景や当時の常識理解していないと読解が難しい。当時のユダヤ民族偏見も混じっているし。加えて、ところどころ立法全書的に当時の習慣や禁忌を延々述べる箇所があり、通読はさすがにできてない。新約聖書だけは何とか意地で読破した。

ところで、どうして「創世記」だけを取り上げたのだろう。たとえば物語として盛り上がるのは「十戒」の「出エジプト記」だ。「ハムナプトラ」とかでエジプトが悪役になるのは大体これのせい。いきなりこれにチャレンジするのなら、手塚治虫聖書物語のほうがいいかもしれない。

ソポクレスオイディプス王

犯人探しが不幸を呼ぶことからミス的な要素もあるし、ギリシア神話の「不幸な運命を避けるために必死になって行動した結果、結局その運命を呼び寄せてしまう」というアイロニーが大好きな自分としては、その典型例なので好物だ(予言鵜呑みにした結果ドツボにはまる「マクベス」も好き)。

これが面白かったら、アイスキュロスの「オレステイア三部作」もおすすめしたい。何世代にもわたる恨みの念が恵みの女神として祀られることで鎮められるというモチーフは、異国のものとは思えない。

唐詩選』

一般教養唐詩の授業を取ったので岩波文庫でぱらぱらとめくった覚えがある。なにぶん昔のことなので記憶曖昧なのだが、はっきり覚えているのが王梵志の「我昔未生時」で、天帝に生まれる前の時代の安らぎを返してくれるように願う詩だ。当時は反出生主義が哲学思想界隈でここまでホットトピックになるとは予想してはいなかった。

他にいいな、と思ったのは杜甫厭戦歌「兵車行」。

ハイヤーム『ルバイヤート

酔っ払いの詩。酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞーという内容。著者は文学者であっただけでなく天文学者数学者としても知られるが(三次方程式を解いた実績がある)、ここで展開されている詩はひたすら現世の美しさとはかなさをうたったもので、酔っ払いは世の東西を問わず、というところか。イスラム世界の厳格なイメージをひっくり返してくれるので面白い。ガラン版のアラビアンナイト高野秀行の「イスラム飲酒紀行」とあわせてどうぞ。

ダンテ神曲

フィレンツェ追放されたダンテが苦しみの中生み出したキリスト教最高峰文学のはずだけれど、とにかく気に食わない政敵地獄でめちゃくちゃな責め苦に合わせているところを面白がる下世話な楽しみ方ができる。地獄にいる人物聖書ギリシア神話歴史上の人物も多く、ヨーロッパ歴史文学をざっくり知っているとダンテがどれだけやりたい放題やったかがわかるので愉快。

ただし、地獄編の続きの煉獄編・天国編はキリスト教哲学をかじっていないと結構しんどく、しか風景が山あり谷ありの地獄と比べてひたすら恵みの光が明るくなっていくだけなので、絵的に面白いのは地獄のほうだ。

ついでに、ヒロインがかつて片思いをしていたベアトリーチェという女性なので、ベアトリーチェの美しさを歌う箇所も下世話な目線で楽しめる。妻帯者の癖に未練たらたら。

ラブレーガルガンテュアとパンタグリュエルの物語

未読。後述のラテンアメリカ文学とかジョイスとかは読んだんだが、そこに出てくる過剰なものや糞尿譚も結構楽しんだので、いつかは読みたいと思っている。

シェイクスピアハムレット

四大悲劇と「ロミオとジュリエット」はざっくりと読んでおくと、いまにも受け継がれているネタ結構あることがわかって楽しいし、意外と下ネタオンパレードなので当時のイギリス人に親しみを持つことができる。ついでに上記のうち二作は黒澤明映画元ネタでもある。

興味深いのは、劇中劇というかメタフィクション必然性を持って登場することだ(父を殺した叔父の目の前で、その殺人の場面そっくりの劇を演じて動揺させるシーン)。すごく先進的だ。かっこいいぞシェイクスピア

セルバンテスドン・キホーテ

基本的には正気を失ったおじさんが繰り広げるドタバタ劇で、下巻では著名になったドン・キホーテからかう公爵夫妻までも出てくる。これだけだと精神を病んだ人をおちょくる悪趣味書物だとしか思えないのだが(というか最初時代遅れの騎士道精神批判するために書かれた)、昨今はドン・キホーテに同情的な解釈が主流。最近テリー・ギリアム映画化した。

スウィフトガリヴァー旅行記

自分が道を踏み外した元凶。誰だこんな子供人間嫌いにする本を児童書の棚に並べたのは。クレヨンしんちゃん夕方アニメにするレベルの蛮勇だ。四部作だが、最後の馬の国では人間という存在醜悪さをこれでもかと暴き立てており、おかげさまですっかり自分人間嫌いで偏屈な人になってしまった。作者の女嫌いの影響を受けなくて本当に良かった。

とはいえ、当時のアイルランド支配はこれほどまでの告発の書を書かせるほどひどかった、ということは知っておきたい。

スターントリストラム・シャンディ』

夏目漱石吾輩は猫である」に出てくる。基本的にはふざけた話であり、著者が自分誕生から一生を語り起こそうとするがなかなか著者自身誕生せず、しか物語の進捗が遅いせいで半年ごとに本を出す約束なのにこのままでは永遠に現在自分に追いつかない、みたいな語りで笑わせてくる。挙句の果てに著者が途中でフランス旅行に出かけてしまう。英文学というジャンルがまだ黎明期なのに、こんな愉快なのが出てくる懐の深さよ。

だが、これだけふざけているのに、登場人物の一人がうっとうしい蝿を「この世の中にはおれとおまえと両方を入れる余地はあるはずだ」といって逃がしてやるシーンはいい。

サド悪徳の栄え

未読。「毛皮を着たヴィーナス」と「眼球譚」は読んだんだが。バタイユどんだけおしっこフェチなんだよ。自分もお尻とかブルマーとか競泳水着が好きだから笑わないけどさ。

ゲーテファウスト

個人的にはとても好き。人生できっと何かを成し遂げられるはずという万能感ある思春期に読みたい。主人公行為は決して褒められたものではない。様々な悪事を働き、幼い少女妊娠させたうえ捨ててしまう。このシーンのせいで、もしかしたら二十一世紀には読み継がれない古典になってしまうかもしれない。しかし、主人公最後にたどり着いた境地の尊さの価値は失われることはないと信じている。現世で最も美しい瞬間とは何か、あらゆる物質的な快楽を手に入れた主人公が見つけた答えを読んでほしい。後半はギリシア神話を知らないとつらいかもしれないが、そのためにギリシア神話入門を読む値打ちはある。

スタンダールパルムの僧院

未読。同著者の「赤と黒」は貧乏青年がひたすらのしあがろうとする話で、あまりピンとこなかったのだが、文学サークルの友人から最近来たメールに「訳者を変えて再読したら面白かった」と書いてあった。

ゴーゴリ外套

さえないかわいそうなおじさんが好きなので好き。ロシア文学というものは、名前がややこしいうえに同じ人物が様々に呼ばれるので敬遠されがちなのだが(イワンが何の説明もなくワーニャと呼ばれるなど)、登場人物メモしたり、ロシア人名の愛称の一覧を頼りにしたりして飛び込んでほしい。このハードルさえ超えれば最高の読書体験が待っていることは保証する。ロシア文学はいいぞ。

ポー盗まれた手紙

ポーは大好きなんだけどどうしてこれを代表作に選んだのかはよくわからない。個人的には王道の「黒猫」とか「アッシャー家の崩壊」とかを最初に読むのがいいと思う。中学生の頃、狂気や暗鬱さにどっぷり浸っていた頃に読んだのだが楽しかったし、作中の詩が今でも世界で一番好きな詩のひとつだ。ちなみに、東京創元社ポー全集には、ポーユーモア作品もいくつか収録されており、意外な顔を知ることができる。もっとも、今読んで面白ジョークかどうかまでは保証しないが、こじらせ文学少年文学少女としては必読か。

エミリー・ブロンテ嵐が丘

最高の昼ドラにして非モテ文学。俺は愛されずに育った、俺は永遠にからも愛されない、だから他人幸福破壊してもいい、的な気分に一度もでもなった人は何としても読んでほしい。

メルヴィル白鯨

スターバックスコーヒー元ネタ

映画マチルダ」の中で児童書に飽きた天才少女がこれを読もうとする場面があるんだけど、これ小学生が読む本じゃないだろ。単純に難しいのではなく、とにかく話が脱線しまくる。まともにストーリーが進まずに、著者自身クジラに関するうんちくが延々と続く箇所もある。雑学隙の自分は楽しく読んだが。

敵のクジラを殺してやろうとするエイハブ船長狂気についていけるかどうか。

フローベールボヴァリー夫人

自分人妻萌え発症した元凶の一つであり、世界文学初のカーセックスシーンがあることでも知られている(自動車ではなく馬車でだが)。ストーリーは夢見がちな女性が夫に幻滅して若い男やチャラ男浮気し、サラ金から借金を重ねて自殺するという「闇金ウシジマくん」的なノリ。妻の浮気を知ったさえないボヴァリー氏の哀れな反応は必見。自分が寝とられ文学が好きになってしまった元凶の一つ。

続きますanond:20210212080411

2021-02-09

[] popadanets

日本のisekai animeに関する英文中に突然知らない単語が出てきたので面食らったが、どうやらロシア文学用語らしい。

タイムトラベルや転生によって「異世界に/異世界から飛ばされてきた主人公」のことをさす。動詞попасть(「やってくる」)を名詞化した造語なので「転生マン」みたいな感じ。

文学といっても元々SF小説B級映画ありがちなプロットについて語るときに使われていた、ポップカルチャー寄りな言葉のようだ。

なおpopadanetsは複数形であり、単数形はpopadantsy。さすがロシア語だ、ストレリツィみたいでかっこいいぞ

2020-09-05

anond:20200904111105

いっぱいブクマコメありがとう! 気になったコメントに返信するね!

ボルシチも正確に書くとボールシシだしなあ

щは日本語の慣用表記ロシア語発音がすごくかけ離れてる例だよね! 日本語だと「シチ」って書くことになってるからね! だからЩербаковも「シチェルバコフ」なんだね! 議会図書館式だとshchになるけど、これもだいぶ実際の発音と離れてる感がすごいよね!

ヴ音の表記揺れが「ヴ」と「ブ」の違いの事なら日本語問題で納得できるけど「ヴァ」と「ワ」じゃ音が全く違うやんけ。片方は英語読みベースでもう片方はロシア語発音ベースとかなんじゃないの?

ロシア語的には「ヴァ」と「ワ」はすごく近い音だよ! 口の形が似てるんだよね! むしろ「ヴァ」と「バ」は全然違うよ! Иванを「イワン」と読んだらワンチャン通じる可能性があるけど、「イバン」って読んでもぜんぜん通じないと思うよ! 試したこといからわかんないけど! 日本人名前の「わ」もロシア語だとваで表記されるよ!

日本語ロシア語表記って、「ロシア語から直接に翻訳されて、一般化した語」よりも、「英語ドイツ語経由で翻訳された語」の方が遥かに多いので、英語とかの時点で表記ゆれが多いのではないか

これは日本語史的に間違いかな! 幕末からロシア人とは接触があったし、明治時代になるとロシア語勉強する知識人が増えたから、ロシア語から直接輸入される機会はいっぱいあったんだよね! 二葉亭四迷ロシア留学してたのは有名だよね! 現在ロシア文学の慣用表記はそういう先人たちが作ってくれたものだよ!

"Бладимирは「ウラジーミル」なんだけど、「ウラジミール」って書く人"< 間違い続けたまま辞任した安倍晋三立場(笑) // 「綴り発音が離れすぎ」って、ロシア語正書法はきちんと整理されてる方だぞ?

調べてみたけど「ウラジーミル」って書いてある記事もあったよ! 安倍さん本人じゃなくて書いた記者が間違えてる可能性もあるし、ちゃんと本人の前で「ウラジーミル」って言ってたならいいんじゃないかな?

問題ファーストネーム呼び捨てにしてることだよ! ロシア人的にはめちゃくちゃ無作法なんだよね! ロシアでは、目上の人やそこまで親しくない人は「ウラジーミルウラジーミロヴィチ」と名+父称で呼ぶのが普通で、親しくなったなら「ヴァロージャ」みたいに愛称で呼ぶのが普通だよ! ファーストネーム呼び捨てにすることなんてめったにないよ! 英語で話してる中で「ミスタープーチン」と呼ぶのならまだしも、通訳越しに「ウラジーミル」って呼んでたとしたらスゴイ・シツレイだと思うよ! ロン・ヤス関係みたいに別荘に誘う仲なら「ヴァロージャ」でも許されると思うけど、そうじゃないなら素直に「ウラジーミルウラジーミロヴィチ」って呼んでおくべきだったと思うよ!

ロシア人って基本的礼儀正しいか公的な場で何度か会っただけの相手をそんな簡単愛称で呼んだりしないと思うんだよね! フレンドリーなことに定評のあるアメリカ人ならまだしも、礼節を重んじることで知られる日本人がいきなりファーストネームで呼んできたら「なんだこいつ」って思われても仕方ないと思うよ!

後半部分、まあ英語よりはマシなんだけどね! 他のもっと言文一致してる言語と比べちゃうと、やっぱり綴り発音違いすぎって思っちゃうよね!

大逆転裁判ニコミナは父称ボルシシェブナじゃないとおかしいよなってずっとモヤモヤしつつはや数年

日本産コンテンツロシア人名がガバガバなのはもう仕方ないと思って諦めてるよ! ただいくつか良くできているのもあるからそういうのは褒めていきたいよね! 具体的に言うと「イリーナ・ウラジーミロヴナ・プチナ」は完璧だね! ちゃんウラジーミロヴィチ・プーチン女性形にしてあって芸が細かいよね! 「リーリア・イリーニチナ・メジューエワ」は「リーリヤ」だったらパーフェクトだったかな! 「アレクサンドラウラジミーロヴナ・リトヴャク」は父称の強勢の位置が間違っているのが残念だね!

それなりに凝った名前にしてるのに「あと一歩」っていう残念事例が結構あるよね! 「ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ」とか「アレクサンドラ・イワーノヴナ・ポクルイーシキン」とかね! お前父称まで設定したんなら苗字ちゃんしろよォ! って思うよね! 逆に「ジーナ・ボイド」とかいロシア感が欠片もない名前持ってこられるといっそ清々しいよね! よくそれをロシアキャラ名前にしようと思ったよね!

こういう増田が書かれ、それにこれだけブコメがつくから、Хатенаはやめられない。

ポリワーノフ式だと正確にはХатэнаだよ! ポリワーノフ式っていうのは、日本語ロシア語キリル文字表記するための方式で、100年以上の歴史があるよ! ローマ字に直すときヘボン式みたいな感じだね!

キリル文字で書いとくれ。

Букума ситэкурэтэ аригато!!!

チアちゃんちゃん発音すると百合左側に固定されちゃうのか

それってЮрияна。

Дадияназанは×ダヂアナザン○ダディヤーナザン

ナズェゴマツノミャフキー・ズナークヲハブイタノディス!!!

2019-10-03

ロシア文学について面白い話しを知っているんだけどヤバ過ぎて書けない

2019-01-09

anond:20190109121216

さな家とキャンパス全てを売ってバラの花を自分の事を知らない女優の自宅前に届けるのは確かにビョーキだけどロシア文学としてどうなのかな?あれって美談な歌なんだろうか??それともコワッて歌なんだろうか?

2018-10-22

anond:20181022181451

言及どうもです。

彼らは、単純にphilosopher(=知恵を愛する者)ということでいいんじゃなかろうか?

『「知」に対して極めて能動的な人間』、というより、『新しいことを知ることが好き』、ただ単に好きって感じで。

から、はたから見ると、増田も『知らない話題に対しては、無知な者として、目を輝かせて知識を吸収する』スタンスで行けるといいのではないか?と思う。

そう、そこなんだよね。

俺が「怪獣映画を見ること」を苦に感じたことないように、彼らにとって

『新しいことを知ること』はまったく苦じゃなくて、むしろ何よりも楽しいことなんだろうな。

から知識毎日のように流し込んでも頭でっかちにならずに教養として心身に身に付くのだろうな。

彼らにとってはソルジェニーツィンを読むのもゴジラを観るのも同じ『新しいことを知ること』なのかもしれない。

コンプレックス邪魔になるのは、良く理解できる。

自然体で「philosopher(=知恵を愛する者)」として振る舞えてる人達への劣等感や羨望みたいなのは正直あるよね(笑)

ああ、彼らには「おし、勉強するぞ!」って喝を入れる感覚すらなくてこれが自然体なんだ!って気付いた時には震えたね。

多分、「地下室の手記」を読むとハマると思うが、それが上のような態度を身につける為に良いのかは、考えてしまうところ。

実はこの土日で奮起して古本屋で有名な哲学書やらロシア文学をしこたま買い占めてきたよ(笑)

地下室の手記」はなかったけど、カラマーゾフの兄弟罪と罰は買ってきた。

ソルジェニーツィンも何冊か買ったし、デカルトやらカントやらあるだけ買ってみた。

古本屋の店主はすげえ偏屈そうなオッサンだったが、購入ラインナップを見たら笑顔になってた。

何度もお礼を言って店を送り出してくれた。彼も「philosopher(=知恵を愛する者)」なのかもしれない。

手始めに薄いゴーゴリ外套」を読んだけど、思ったより易しくてすぐ読了した。

すっげーヘンテコな話だったけど、不思議な後味が残って楽しめたよ。どんどん読むぞ。

2018-10-19

anond:20141005001115

ソローキンのみならず、20世紀以降のロシア文学は、19世紀パロディであるといっても過言ではないと思う。

そもそもロシア文学においては大元プーシキン西欧パロディをやっている。というよりも、プーシキンを読んでその背後にある西欧を読み取るのが正しい読み方。

プーシキンのすごいところは、パロディ翻案でありながらオリジナル凌駕しているところ。

オネーギンなんかもジュコフスキーから引用が多く見られる。また、本来韻文においてはヒロイックテーマ選択されるという常識を破り、世俗的な恋愛を描くというメチャクチャ実験的な小説だったということも補足します。

まりソローキンはなんら実験的なことをしているわけではなくロシア文学の定石をやってるだけで、なんら評価されるべき手法を用いているとは思えません。

彼の新しい点としては、単なる下ネタ文学偽装して増田みたいな人にありがたがらせたということかな。

ロシア語読めればわかるけど、彼のスタイル19世紀的で一見すると伝統的な文学に読めてしまうんですよ。

かにその点は新しいと思うけれど、それが優れているのかはビミョーです。

ロシアの諺に、背広を裏返して着ることは新しいけれど、それはすでに衣装の体をなしていないというのがあるけど、まさにそれだと思いますね。

2018-10-09

anond:20181008215814

id:wildhog 言語研究価値は直接関係ない。とはいえ世界大学ランキングに役立たないし、留学生海外研究者に対して敷居が高くなるから英語で書いた方が得じゃない?

じゃあランキング気にするのやめるか英語以外の研究も拾えるランキングしろボケ,が前段への返答で,そんならアメリカ人日本人にとって敷居の高い英語やめてくれない? 日本語論文書けよ! が後段への返答っすね.マジあいつら日本史日本社会についての論文や著書すら英語で書きますからね.それを日本人研究者がわざわざ日本語翻訳してますからね(悔しいことに面白いんだこれが).別にそれが悪いことだとはまったく思わない,というかむしろアメリカ人日本研究者が英語で書くのはそりゃ当たり前でしょって感じだけど,広い読者にわかるように日本研究者は英語で書けとか言われたらまずあいつらに日本語で書かせてから言えよくらいは言っていいですよね.日本史の読者のボリュームゾーンはまずもって日本人なわけで.アメリカ人英語日本についての論文を書いても,えー英語論文しかないのー,日本語論文書いてないとかレベル低すぎー,とアメリカアカデミアで冷遇される世界になったら日本語論文書いてる欧米研究者を冷遇してくれて一向に構わないので,そのへんどうかよろしくお願いします.

というか日本語習得して日本語論文博論書いて本も出してる留学生の方だって大勢いらっしゃるわけですよ.私はこれまで,中国人韓国人台湾人モンゴル人・ポーランド人が書いた日本語単著を読んだことがあるし,ウイグル人カザフ人エジプト人アメリカ人日本語論文書いてるひともおられる.琉球方言学とか見ると定期的に日本語論文投稿してらっしゃるニュージーランド研究者もいらっしゃいますね.日本語外国人研究者によっても使われる立派な学術言語です.

モンゴル研究者が日本語で書いた単著の一例(査読つき)> https://www.yamakawa.co.jp/product/67381

id:parosky 論文人類の知の体系に貢献するものからみんながアクセスできる言語じゃないとダメじゃない? という意味英語なことが重要だと思ってたけど、たしかに界隈の人がみんな日本語を読めるなら日本語でもいいね

「みんなが日本語を読める」んじゃなくて,「重要日本語の先行研究がたくさんあるから頑張って日本語勉強する」んですよ……

この辺の感覚理解されてないんですかね? 文系にとって標準言語英語だけではなく,分野によってはいくつかあったりするのが普通なので,頑張っていくつかの言語勉強するんです.西洋古代史なら英語古典語の他にフランス語ドイツ語の先行研究を読む必要があるし,インドネシア近代史人類学を勉強したければ英語インドネシア語の他にオランダ語を学ぶし,中国前近代史なら英語中国語の他に日本語が読めないとね,という要求水準があって,それらの言語を知らない人は勉強する必要があるわけですよ.英語さえ読めれば研究ができるひとたちにはわからない感覚かもしれませんけど.

正直,中国研究してる欧米人が英語論文の中で日本語引用してるのを見て,「あっ,つづり間違ってるな,こいつあんまり日本語得意じゃないな」って思うことはあります.たぶんもともと中国語が専門で,日本語研究必要からいやいや読んでるんだと思いますけど,西洋研究してる日本人は同じことをドイツ語とかフランス語かに対して思ってたりするわけで,まあお互い様っすね.

id:nakex1 自国しかやってないと自国語で形成される村の思考の枠組み(そこから発生する評価の枠組み,師弟関係派閥から出られないんじゃないかという懸念はある。

師弟関係やら派閥やらはともかく、思考の枠組みとか言われても、社会学英語からの輸入学問なんだから英語圏の発想や思考バッチリ取り入れた論文書いてますよ! 英語圏の理論の本とか翻訳されまくってるし,未翻訳の本でも原語で引用してるひとは大勢ますねえ.当たり前だけど,執筆言語自国語であっても,自国語で論文書くために読まなきゃいけない言語はいくつもあるわけで……

id:kanekoshinichiro 日本語学術を述べてもいいけどガラパゴスにならない?どこかで日本人以外に読んで欲しくないのかなと思ってしまうな。もっとオープンになればいいのに。英語できるでしょ。

ドイツ語より母語話者人口が多い言語を捕まえてガラパゴスとか言われても困りますわー.日本語話者世界トップ10に入る大言語なのですが.ちなみに欧州なんかだと日本10分の1くらいの人口しかいない小国にもちゃん日本語学科が設置されて現地語で日本研究論文が書かれてたりします.日本語学習者って世界中にいるので日本語論文書いてもガラパゴスでも何でもないんですよね.日本人勉強して英語論文を読んでいるんだから日本人以外も勉強して日本語論文を読んでください.

id:nt46 ペレルマン論文ポアンカレ予想という関心分野で他の数学者がその正しさを検証たから業績になってるのであって、事実上査読は行われている。

それが査読になるなら日本語の著書や無査読紀要論文出版後に多くの同業者が読んでチェックしてるから事実上査読つきですね.ありがとうございました.

id:steel_eel 本質学問正当性を確保するためのクロスチェックがどう機能してるかであり、その点で現状ベターなのが英語使用査読でチェックを受けるシステムなわけで、それが無いなら代替の何があるのかを示さんとな。

分野によるという話をしています.たとえば日本に関する研究なら別に日本語でもいいですよね.日本史日本社会研究しているのに日本語論文を読めない研究者は三流以下なので,そんなひとに査読を頼んでも別に正確性や信頼性が向上するわけではない……というのは理解していただけますか? 日本以外の地域研究にしたって,前近代中国史を扱うならば,中国人研究者が日本語著作引用したりする世界なので,日本語で書いて査読してもらえばよくないです?

id:operator 日本語英語かではなく、国際学会のトップカンファレンスを目指して研究したこともないのに教授になれるの?というのが理系からみた驚きなんでしょ。日本古典文学研究も、英語文学分野の国際学会に出せるよね。

からなんでその「トップカンファレンス」の言語英語である必然性があるんだと小一時間.確か日本文学については日本語公用語の国際会議みたいなやつはあったはずですし,ロシア文学の国際会議ロシア語でやるはず.英語以外の言語を発表言語指定されたカンファレンスは出たことあるけどまああれはトップカンファレンスではないか.ともかく,その「トップカンファレンス公用語英語」という思い込みをまず捨てやがれください.そんなん理系や一部文系分野のローカルルールでしょ.

id:tarume バベルの塔を折りたい人。なにが"なんとも愉快な未来予想図"だか、英語コンプレックス隠せよ / 知を共有するために論文書いてんだから、まずは一人でも多くの人間が読める言語で書くのは当然でしょ。自国語訳はその後

文系バベルの塔を折りたがってるんじゃなくて,そもそも文系には共通言語がはじめからなかったという話です.なかったもの探究しろと言われても……

2018-09-25

anond:20180924165524

大学現代文やると」

大学に「現代文」なんて講義あるか?

普通は「日本文学概論」とか「現代日本文学特論」とかいうんじゃね?

あるいは「現代英米文学」とか「ロシア文学」とか・・・

2018-08-02

anond:20180801190622

それは単なる「小説」なのではあるまいか

まぁ、ロシア文学とかへヴィーだとは思う。

2017-11-14

anond:20171114030911

ロシア文学トルストイホラー小説のH・P・ラブクラフトアメリカ文学アーネスト・ヘミングウェイ

日本だと、北杜夫中島らもなんかが、双極性障害と言われていて、

躁状態とき作品バリバリ書いていたらしいので、一概に悪いこととは言えないと思うんだ。

でも、その反動として、鬱のときものすごく落ち込む人もいて、それが辛くて自殺してしまった人も少なからずいるのね。

取り返しのつかない事態になる前に病院にいってもらえると嬉しい。

2016-09-04

クソ雑魚ナメクジでも読める! 古典新訳文庫面白い本ベストテン

http://anond.hatelabo.jp/20160903194513


選定基準

・他文庫で手に入りにくい

重厚長大作品は避ける(つまりロシア文学は大概除外)

ジャンル小説寄りだったり、わりとライトに愉しめる感じのやつ


順不同


・デュレンマット『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』

 脚本家ミステリ作家として有名なデュレンマットの粋が収められた傑作選。

 デュレンマット独特のケレン味の効いたツイストは、高度な本格ミステリに馴れた現代の読者にも新鮮な驚きをもたらす。

 ちなみに「巫女の死」は『オイディプス王』をベースにしているが、本文庫で『オイディプス王』は出されていない。すなおに岩波で読んでおこう。


・ウォー『ご遺体

 第二次大戦前後の暮れゆくイギリス貴族イギリス男性の生態を皮肉たっぷりに描くユーモア作家イーヴリン・ウォー、その傑作の一。

 セレブが利用する葬儀社兼霊園で働くことになった青年とりまく変なキャラたちが見どころ。


スティーブンソン『新アラビア夜話』 

 夏目漱石イギリス留学時代に部屋に引きこもって読みふけったという文豪スティーブンソン。

 日本知名度の高い『ジキル博士とハイド氏』や『宝島』もこの文庫に入っているが、実は最高傑作と言われているのはこの『新アラビア夜話』。

 ボヘミア王子ロリゼルを主人公に、ミステリーのようなファンタジーのような摩訶不思議短編が並ぶ。


・ブッツアーティ『神を見た犬』、ピランデッロ『月を見つけたチャウラ』、ロダーリ『猫とともに去りぬ』

 日本人にはあまり馴染みのないイタリア文学

 ここらでイタリア代表する三人の作家幻想短編集をつまんで、ラクしてライバルに差をつけよう。

 ロダーリはあたたかみのある笑いを、ピランデッロはどこかとぼけシニカルな味わいを、ブッツアーティ得体のしれない不安あなた提供してくれるはずだ。


マンシェット『愚者が出てくる、城寨が見える』

 文学はなよなよしていて、暴力が足りない?

 ならば,フレンチノワール法王(本当にそう呼ばれている)パトリックマンシェットだ。

 ノンストップという形容すらなまぬるいほどの疾走感で綴られる犯罪劇は、頭で理解するではなく、心で感じるんだ。


ムージル『寄宿生テルレスの混乱』

 エリート寄宿舎学校! 生徒内権力争い! 美少年! 同性愛! いじめ! 実存主義

 全部もってけ、あなたがたが欲しているものはすべてここにある。


・ロブ=グリエ『消しゴム

 すまない、嘘をついた。これはお文学だ。しかも分厚い。

 とはいえ、基本的にどうでもいい情景描写が七割くらいを占めているのでそこを飛ばせば一気に読めるぞ!!

 こういうのはあとがき解説を先に読んでから読もうな!!!


・マチャード・ジ・アシスブラス・クーバスの死後の回想』

 リオオリンピックは終わったが、文学の聖火はいつでもブラジル燃え盛っておるぞ!!!!!

 「死んでから作家になった人物が書きつづる」作品と聞いただけでわくわくしないか?????

 おれたちの読書オリンピックはこれからだっ!!!!!!!!!!!!

2010-08-19

ロシア文学を読んでいて思ったこと

こいつら貧乏貧乏言ってるくせに酒飲みすぎ

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん