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はてなキーワード: ギリシャ語とは

2023-09-16

anond:20230916233214

understandの語源を知らなかった。

調べたら一つ勉強になった。

 

https://www.etymonline.com/jp/word/understand

古代英語の understandan は「理解する、言葉記号から意図された考えを把握する、ある方法で見る」という意味で、おそらく文字通り「中央に立つ」を意味し、under と standan「立つ」(stand (v.)を参照)から派生したものでしょう。

 

もしこれがその意味であるならば、under は通常「下に」という意味単語ではなく、古代英語の under から派生し、PIE の *nter-「間、中間」(サンスクリット語の antar「間、中間」、ラテン語inter「間、中間」、ギリシャ語の entera「腸」も参照; inter- を参照)を意味します。関連語: Understood; understanding。

 

これは Barnhart の提案ですが、他の情報源では、古代英語接頭辞や前置詞の under が「間、中間、前、存在する」の意味として他の同じ単語意味と見なされています。「間」は、understand に似た多くの古代英語複合語、例えば underniman「受け取る」、undersecan「調査する、調査する、精査する」(文字通り「下に探す」)、underðencan「考慮する、考えを変える」、underginnan「始める」などの意味に見られます

接頭辞underは「下」ではなく、「間」という意味だったと。

 

https://gogen-ejd.info/understand/

古期英語 understandan(理解する)⇒ ゲルマン祖語 understandana(~の間に立つ)⇒ ゲルマン祖語 under-(~の間に)+standana(立つ)⇒ 印欧語根 steh-(立つ)が語源

「~の間に(under-)立つ(standana)こと」がもともとの語源

英語 withstand(耐える)と同じ語源もつ

2023-09-02

anond:20230902063253

ほんの少しネット叩いたらすぐそれっぽいの出てきたぞ

両方とも羊🐏由来じゃん

  

羊水

羊水は、羊膜の内側を満たす液であることからの名。 羊膜は英語で「amnion」といい、「amnion」はギリシャ語で「仔羊」を意味する「amnos」に由来する。 羊膜の語源が仔羊であるのは、生まれたばかりの膜に包まれた羊から連想や、柔らかさが仔羊に似ているからとする説。

  

羊羹

起源となる「羊羹」は、もともとは中国大陸料理名前で、読んで字のごとく羊の羹(あつもの)、つまりは羊の肉を煮たスープの類であった。

2023-06-30

パンティーを崇める宗教かと思った。

パンティズムは、神と宇宙が同一であるとする哲学的立場または信念です。この考え方は、神が別個の存在として存在するのではなく、自然宇宙のものを通して存在し、全ての事物が神の一部と見なされるというものです。パンティズムの名前は、ギリシャ語の "pan"(全て)と "theos"(神)から派生しています

パンティズムは、スピノザアインシュタインなどの多くの著名な思想家によって支持されてきました。スピノザは「神または自然」の概念提唱し、アインシュタイン自然法則宇宙の美に深い尊敬の念を表現しました。

パンティズムはしばしば宗教哲学の間の境界位置すると考えられており、自然主義物理主義神秘主義の要素を組み合わせることが多いです。神の個人性や意志を認めないことから伝統的な神学的な視点とは異なるものと見なされています

2023-06-28

anond:20230628174041

Q.

映画演劇ストーリー展開において、中盤に不安や不満が溜まり、終盤で一挙に解決される快感を指す言葉を教えてください。

A.

そのようなストーリー展開において、中盤に不安や不満が溜まり、終盤で一挙に解決される快感を指す言葉として、「カタルシス」という言葉がありますカタルシスは、ギリシャ語の「カタルシス(katharsis)」から派生した言葉で、感情的解放浄化を指す概念です。映画演劇においては、物語の高まりを通じて観客の感情が引き起こされ、最終的な解決や救済によって心理的な溜まりが解消される瞬間を指す場合使用されることがあります

2023-04-29

anond:20230429180310

Z世代の由来には諸説あります

Zはζでギリシャ語での7を意味ゆとり教育終了の7年後の世代という説。

ゆとり世代の再来という意味で2に似ているZが使われたという説。

ゆとりはこれで最後にしたいという意味アルファベット最後のZが使われたという説。

Z世代の次はθ世代、ι世代、ν世代、Ξ世代と続くそうです。

カッコいい名前キッチン用品

サラダスピナー(スピナーがカッコいい。スピナーとは脱水機のこと)

カトラリー最近聞いた名前フォークスプーンなどのことらしい。カラトリーと言いがち)

・ケトル(昔はやかんって言ってたよね?英語にするだけでカッコいい)

オイルポット(油入れ。なんか響きがかわいくて好き)

・カッティングボード(ただのまな板ことなのに、近未来感が出る)

ターナーフライ返し。ていうかフライ返しってどういう意味?)

スパチュラ(ヘラのこと。カッコ良すぎるし、口に出して読みたいキッチン用品の一つ)

・キャニスター(蓋付き保存容器。ギリシャ語が由来らしい)

ピッチャー野球投手みたいだけど、取手がある液体容器のこと)

ダスター(ふきんのこと。ゴミや汚れを意味するダストからきている)

ランチョンマット(食事の時に食器の下に敷くマットのこと。ランチ以外にも使うよ。和製語)

テーブルクロス魔法みたいな名前だと思う)

他にある?

2023-04-10

chatGPT様に出力させたぞ

すきなのを選べ

あなたの知っている言語40で、それぞれ「犬」を表す単語「綴り」カタカナで表した発音)の形式で一行ごとに出力してください

アラビア語: كلب (kalb) - カルブ

アルバニア語: qen - クェン

アルメニア語: շուն (shun) - シュン

イタリア語: cane - カーネ

インドネシア語: anjing - アンジン

ウクライナ語: собака (sobaka) - ソバ

エストニア語: koer - コエル

オランダ語: hond - ホント

カザフ語: ит (it) - イット

カタロニア語: gos - ゴス

ギリシャ語: σκύλος (skýlos) - スキュロス

クロアチア語: pas - パス

コーカサス諸語: ʕuni - ウニ

コルシカ語: cane - カーネ

サンスクリット語: श्वन् (śvan) - シュワン

シンド語: کتو (kuto) - クト

スウェーデン語: hund - フンド

スペイン語: perro - ペロ

スワヒリ語: mbwa - ムブワ

セルビア語: pas - パス

タイ語: หมา (măa) - マー

タガログ語: aso - アソ

デンマーク語: hund - フンド

トルコ語: köpek - ケペク

トンガ語: ʻulungū - ウルングー

ドイツ語: Hund - フント

ノルウェー語: hund - フンド

ハワイ語: ʻīlio - イーリオ

ハンガリー語: kutya - クチャ

フィンランド語: koira - コイ

フランス語: chien - シャン

ブルガリア語: куче (kuche) - クチェ

ポーランド語: pies - ピェス

ポルトガル語: cão - カン

マケドニア語: куче (kuche) - クチェ

ルーマニア語: câine - カイ

ロシア語: собака (sobaka) - ソバ

中国語: 狗 (gǒu) - ゴウ

韓国語: 개 (gae) - ケ

日本語: 犬 (inu) - イヌ

---

個人的には「ソバカ」「コエル」「スキュロス」「カーネ」「ムブワ」あたりは新鮮だな

anond:20230410191119

2023-03-01

恐竜 ← 竜の方が恐い

次にお前は「竜じゃなくてトカゲだろ」という。

https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/dino/faq/r02005.html

ギリシャ語の「deinos sauros」に由来し、「恐ろしいほどに大きい」という意味の「deinos」と、「トカゲ」を意味する「sauros」を合わせて作られた言葉です。

2023-02-09

anond:20230209122553

exギリシャ語の「外の〜」を意味する接頭語exo-に由来していて、英語では外と繋がりのある単語や超越した〜みたいな単語によく出てきます

2023-02-06

デカメロンかいうアホなタイトルって最初見た時誤植やろって思ったよね

デカメロン』(Decameron)は、ジョヴァンニ・ボッカッチョによる物語集。ダンテの『神曲』に対して、『人曲』とも呼ばれる。また、デカメロンギリシャ語の「10日」(deka hemerai)に由来し、『十日物語』とも和訳される。

2023-01-08

ガンダムと車の名前

ちょっと前にまとめサイトかどっかで車の名前ガンダムにつけても違和感がない的なネタを見たことがある。

思いつきでいくつかネタ出ししてみたけど、カローラガンダムアクシオとか、レヴォーグガンダムとか、ガンダムヴェゼルとかガンダムアルファードとか適当に考えた割に違和感がない。

車に詳しくない人なら水星魔女の2期で出てくる新型の名前だよってネタで言われても気づかない気がする。

で、もう少しネタ出しをする中で気づいたのだが、なぜか軽自動車名前ガンダム風にしずらいのだ。

例えばN-BOXガンダムとかガンダムタントとかワゴンRガンダムとかサクラガンダムとか、まぁしっくりこない。

なんでだろうと思って自分なりに仮説を考えたのは、普通車名前ちょっとカッコつけて設計思想とかの理念を元にラテン語とかギリシャ語とかでそれっぽい言葉を探して造語作ったりしてるけど、軽自動車だと親しみやすさ重視で日本語をもじったり生活感の強い英単語を使ったりするから違和感あるのかなと思った。なんていうかカッコつけたネーミングしなくていい分ガンダム味が薄れるんだろうな。

2023-01-01

anond:20230101165049

>私が願うのは、すべての人が私のように独身であることです。

独身者」という翻訳は、実は正確ではない。この部分のギリシャ語は「ユノーコス」で、直訳すれば「去勢された者」という意味になる。

https://yeshua.hatenablog.com/entry/2019/12/11/071438

性欲で人を傷つけるな(それができないなら結婚しろ)ってことみたいよ

2022-12-10

anond:20221210001547

フランス語で書かれた専門書を翻訳する際に当該分野の専門知識を有する人間英語からの重訳をさせるよりも

当該分野は素人でもフランス語翻訳家に原書を訳させる方が適切な翻訳可能だというのが人文系常識なの?

本当に疑問なんだけど、日本にはフランス経済専門家とかおらんの? 探せば日本のどっかにフランス語原典から訳せて経済学の知識がある人が絶対いるでしょ(フランス語メジャー言語だ、って強調してるのはそういう意味もあるよ)。

ピケティの本が世界的な話題であるなら尚更、フランス語経済の双方に通じた翻訳者を探してくるか、それが無理ならフランス語から翻訳を監修する経済学者を連れてくるべきで、重訳は最後の手段だろう、というのが人文系感覚。「アイスランド語推理小説」ならまあ重訳でも仕方ない(良いわけではない)けど、「フランス語経済学書」だったら、日本にはフランス語専門家大勢いるんだから彼らに直接訳させろ、翻訳にあたって経済学の知見が必要ならフランス経済専門の翻訳者 or 翻訳を監修してくれる経済学者を連れてこい、というのが相場じゃないかなぁ。すげえどうでもいい本ならその手間を惜しむのもわからなくはないけど、世界的な話題作ならそこの手間はかけるべきでしょ、と思うよ。だからピケティを重訳で良しとする感覚マジで理解できんのよな……(出版社にとっての経済メリットはわかるけど、学問的にはメリット皆無でしょ)

結局、人文系にとっては「原典にあたる」ことがまず基本であって、翻訳原典ではないわけよ。研究をするにあたって翻訳で済ませてよいのは、

場合に限られるんじゃないかしら。あとはよっぽど研究環境の貧弱な地方大学所属してて碌な研究ももらえず図書館も充実していないので原典を入手することができず、なおかつ信頼に値する翻訳があるなら、まあ翻訳で済ませるのも仕方ないかもしれないけれど、山形浩生はそんなに貧窮してるの? って話になるので。

理論もすべて原典で読むべきか、はまあ微妙なところ。たとえばフーコー思想研究するのならフランス語原典を読むのは必須だけど、フーコーの「生-権力概念ドイツ研究に応用してみました! みたいな場合は、うーん、まあ研究の基礎となる資料ちゃんドイツ語で読んでるなら理論日本語訳でもいいかなぁ、という感じ。もちろん理想を言えばフランス語読むべきなんだけどね、それ言ってるとキリがないからね)

なお、元の話題に出てる北村紗衣は、「原典を読める文学作品については研究し、そうでない作品ロシア文学とか?)については評論する」というスタンスであることをどっかで公言していたはず。研究あくま原典依拠して行うもの原典を読んでいないのは研究とはいえない、というのは、人文系研究者としては当然のスタンスだと思う。なんだろう、増田経済学のこととかよくわからんけど、英語からの重訳を出されるのは、数学統計学を踏まえずになされた経済研究を出されるようなもんなのよ。基本のキができてないですね、問題外、って感じ。

2022-12-03

roって何?

pyro - 火の
hydro - 水の
dendro - 樹の
electro - 電気の
cryo - 寒気の
anemo - 風の
geo - 土の

最後の3つはroじゃなくてoだけど

なんでroなん?ギリシャ人なら分かる?

他にもro/oシリーズある?

chrono - 時の

とかもそれか

あっ調べたらいっぱい出てきたわ

ラテン語ギリシャ語系の接頭辞および頭語 対照一覧表

https://top.dhc.co.jp/shop/book/goi/data/13.pdf

元素っぽいのにroがつきがちな理由分からん偶然か

oで終わりがちなのはgreek prefixの癖っぽいな

petro - 岩石の
aero - 空気photo - 光の
thermo - 熱の
hypno - 眠気の
necro - 死の
bio - 生命の
toxico - 毒の
sophio - 知識psycho - 精神の
helio - 日の
astro - 星の
neo - 新規の
pseudo - 偽の
xipho - 剣の

このあたりがRPGに出てきやすギリシャ語o系接頭辞かな

他にも結構なんかしらで聞いたことあるの多い

かなり使われてるんだなギリシャ語由来のやつ

はてなーはこのサイトの一覧読んでるだけで面白いと思う

興味深いのは、電気意味だと思ってたし実際その意味で使われてる印象しかないelectro

ギリシャ語では琥珀の、という意味だったこ

さらに調べると琥珀をこすると静電気が発生することから電気の、という意味に変化してったというトリビアらしい

1へぇ

2022-11-29

anond:20221129195502

日本語の「自閉症(あるいは自閉)」は英語の「Autism(オーティズム)」の訳語なのですが、この二つの言葉には、かなり語感の違いがあるように感じています。Autism はギリシャ語の「自己(autós)」が語源となっており、外部の力や操作によらず、自律的自己完結的に動く、といった意味になりますオートマAT)車の「オートマティック」や、自動化意味する「オートメーション」などに含まれる「オート」も同じ語源から来ています。この「オーティズム」が日本語翻訳された際、自己を表す「自」に加え、外部に向かって閉じた状態を表す「閉」が加わって、「自閉」という語が当てられたようです。

 

https://www.musashino-higashi.org/education-center/senjumessage.htm

2022-11-20

20221120[アタック25]Next 2022年11月20日 旅行好き大会 2022-11-20結果

BSジャパネクストで日曜昼などに放送

10月からの本放送は1時「25」分からで「65」分枠に

BS1からボタン2回とか

ケーブルテレビSTBでは見られない場合が多いようなのでBSパススルーとか

地域によってはSTBで見られるようになったかもしれないので最新情報確認

 

今日の答え(放送とは表現が異なる場合があります

・01 タージマハル

・02 『ニルス(のふしぎな旅』

・03 吉沢亮 よしざわりょう

・04 [視聴者][3択]ハス

・05 WINNER ウィナー

・06 [すべて]東京国立博物館 京都国立博物館 奈良国立博物館 九州国立博物館

・07 [頭文字]みやげ

・08 MORE

・09 [近似値]459

10 Travis Japanラビジャパン

11 福島(県

12 8(世紀

・13 マルゲリータ

・14 納言

・15 多い

・16 [ふるさと][糸魚川市]カワセミ

17 ノルウェー

・18 経済産業(省

・19 1(番

20 [ギリシャ語の合成]アイソトープ

・21 [AC]フォード

・22 [AC2]チュニジア

23 [AC3]圧巻

24 『八十(日間世界一周

・25 [3択]アレグロ

・26 JPY

・27 若山牧水 わかやまぼくすい

・28e ピーチ)メルバ

・yy シンガポール

・xx [ある人物名前]萩原朔太郎 はぎわらさくたろ

2022-10-21

スパルタ人はわざと重い鉄貨を使ったのか?

友達最近藤村シシンさんがFGOギリシャ史と絡めて解説する動画にハマったらしい。ヲタトークをしていたらシシンさんの動画面白かったという話をしていて、それはいいんだけど、「古代スパルタだとお金をわざと重くして人々が堕落しないようにしてたんだって!」と楽しそうに語りだしたので「そんなことある???」と思ってしまった。古代ギリシャ史については素人だけど、流石にちょっと胡散臭くないか

ということで調べてみました!

動画はこれ。

https://www.youtube.com/watch?v=1R-hpr7FJdI

まあトーク番組だから出典をいちいち挙げないのは当然として、じゃあ何がソースなんだろうと思ってちょっと検索してみたら、元ネタプルタルコスの『英雄伝』なのね……『英雄伝』はギリシャローマ英雄たちの逸話を紹介してる本で、日本語訳複数出てるけど、増田素人から手元になくて近所の図書館にもなさそうなので、ネット英訳版を見てみることにする。具体的にはリュクールゴスの章に書かれているらしい。

Not contented with this, he resolved to make a division of their movables too, that there might be no odious distinction or inequality left amongst them; but finding that it would be very dangerous to go about it openly, he took another course, and defeated their avarice by the following stratagem: he commanded that all gold and silver coin should be called in, and that only a sort of money made of iron should be current, a great weight and quantity of which was very little worth; so that to lay up twenty or thirty pounds there was required a pretty large closet, and, to remove it, nothing less than a yoke of oxen. With the diffusion of this money, at once a number of vices were banished from Lacedaemon; for who would rob another of such a coin? Who would unjustly detain or take by force, or accept as a bribe, a thing which it was not easy to hide, nor a credit to have, nor indeed of any use to cut in pieces? For when it was just red hot, they quenched it in vinegar, and by that means spoilt it, and made it almost incapable of being worked.

In the next place, he declared an outlawry of all needless and superfluous arts; but here he might almost have spared his proclamation; for they of themselves would have gone after the gold and silver, the money which remained being not so proper payment for curious work; for, being of iron, it was scarcely portable, neither, if they should take the means to export it, would it pass amongst the other Greeks, who ridiculed it. So there was now no more means of purchasing foreign goods and small wares; merchants sent no shiploads into Laconian ports; no rhetoric-master, no itinerate fortune-teller, no harlot-monger, or gold or silversmith, engraver, or jeweller, set foot in a country which had no money; so that luxury, deprived little by little of that which fed and fomented it, wasted to nothing and died away of itself. For the rich had no advantage here over the poor, as their wealth and abundance had no road to come abroad by but were shut up at home doing nothing. (...)

http://classics.mit.edu/Plutarch/lycurgus.html

なるほど、シシンさんのトークプルタルコス記述に忠実だ。少なくとも彼女は盛って話していたわけではない。

で、プルタルコスの『英雄伝』が書かれたのは後2世紀初頭と言われているんだけど、ここで逸話が語られているリュクールゴスはだいたい前9世紀頃に活躍した人物と言われているのね。彼はスパルタの半ば伝説的な立法者。要するにプルタルコスは直接スパルタで鉄貨を見たんじゃなくて「1000年くらい前のスパルタではそういうことがあったらしいよ」っていう伝承を語っているのよ。古事記かな?

ところで根本的に、古代ギリシャでは鉄の棒を通貨として使っていた地域があったらしいんだよね。「わざと鉄の棒を通貨として採用した」んじゃなくて「もともと鉄の棒をお金として使ってた」だと、かなりイメージ変わってこない?

https://www.brown.edu/Departments/Joukowsky_Institute/courses/greekpast/4792.html

ちょっと古い文献だけど,Charles Seltmanっていう貨幣専門家が書いたA Book of Greek Coinsっていう本にも次のようなくだりがある。

Certain it is that before coined money was used in Greece other states as well as Sparta, chief among them Sparta's great rival Argos, regularly employed iron spits as currency.(34頁)

https://archive.org/details/in.ernet.dli.2015.280124

なんでかというと、スパルタがあったラコニア地方は単純に鉄が採れる地域なんだってさ。そら、鉄が採掘できるなら鉄貨使うわな。

Iron was mined in Laconian territory, in the southern spurs of Taygetus and Parnon which end in Capes Taenarum and Malea. It was, therefore, but natural that the Spartans, with the wealth at their disposal, should employ bar-iron as currency; and their conservatism, combined with their lack of any more precious metal, led them to continue the employment of iron money for four centuries after other Greek states had adopted coin(33頁)

さらにこうも書かれている。

a currency which was possibly kept in use for reasons of economic convenience rather than for the enforcement of a stern rule of life(34頁)

要するに、

ってことね。

質実剛健さを重んじてわざとコインを使わなかった」のが仮に史実だとしても、「あえて鉄の棒を採用した」んじゃなくて「鉄の棒を使い続けた(=コイン採用しなかった)」というのが本当のところなんだろうなぁ。

あと,「偉い人の論文読んでみたら、普通にスパルタでは外国通貨使ってたらしいよ」というブログ記事も見つけた。ただ元の論文がなかなか見つけられないので確定的なことは言えないけれど……

https://hoferjonathan14.medium.com/the-iron-money-of-sparta-likely-a-myth-97d95d431a62

このエピソード英語で色々ググってみたけど全部出典がプルタルコスに行き着くので、考古学裏付けはあまりないっぽいんだよね。まあプルタルコスおもしろネタが満載なわけだけど、そこしか出典がないとなると結構胡散臭いんじゃないかな。

もちろん増田古典ギリシャ語とか読めない素人から、実際には他のところにも記述があったり、考古学証拠が見つかっていたり、リュクールゴス時代古文書が発掘されている可能性もあるわけだけど、個人的にはシシンさんのスパルタの鉄貨に関するトークを信じる気にはなれないかなと思いました。

追記

https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/2907/

この記事に鉄の串の写真があって、シシンさんが解説を寄せている。解説の文面はまあ納得のいく見解なので(串がコインに先立つことや、コイン出現後もスパルタでは串が使われていたと書いている。そこに異論はない)、動画でのトークネタに振り切った感じなんだろうか……

シシンさんの動画のそこ、笑ったw 増田調査サンキューやで / その上で、動画FGOというゲームを楽しむユーザー向けで、論文ではない。そこでネタとして紹介してくれたものに目くじらを立てる気に私はならんな

FGOファン向けなら史実かどうかは怪しいおもしろエピソード史実かのように話していい…ってコト!? ワ…ワァ…FGOファンにもシシンさんにも失礼すぎて泣いちゃった!

様々な論点があるので100字に入りきらないが,スパルタ貴金属貨幣禁止していたということと,リュクルゴス制の成立を前9世紀とするのは後世による「伝統創造であるこことは指摘したい。

書き方が悪かったかもしれませんが、鉄貨の存在貴金属貨幣禁止否定していません。

動画では、シシンさんは「スパルタお金をどんどん重くしていって、賄賂や贅沢を抑止していた脳筋国家である(少しでも金額が大きくなると持ちきれないほどの重さになるから袖の下は渡せないし、持つことで鍛えられるから)」と言っています

これ、前提知識なしで聞くと「バーベルのような鉄貨は堕落を嫌ったスパルタ発明」と聞こえるんですよ。実際に増田にこの話を面白そうに話した友人もそう理解していましたし、増田トークを聞いてそう理解しました。そして実際にプルタルコスはそう書いています

でも実際には、単にコイン発明からスパルタやその周辺地域には棒状の貨幣があって、スパルタはそれをコインに置き換えなかった、という話なんですよね。で、参考文献に挙げた本にも「マッチョイズムじゃなくて経済的から使ってたんじゃない?」と書いてある(最後引用したセンテンス)。これ絶妙史実勘違いさせるトークになってません? って思っちゃうんですが、どうでしょう

(もちろん、副次的効果として賄賂の抑止や筋力増強はあったかもしれませんが、それが主目的であるかのように論じられると……都会民は電車通勤ゆえに自家用車通勤地方民より体力があったりしますが、都民の体力を増強させるために都はメトロを整備したんだ、と言い出したら違う話になるでしょう?)

リュクールゴス実在人物であるかのような筆致はご指摘のように不用意でした。

2022-08-17

[] トコフォビア

Tokophobia。日本語では出産恐怖症、妊娠恐怖症と訳される

tokosはギリシャ語出産のこと

英語版ウィキペディアには記事があった。2000年に見つかった精神障害らしい

https://en.wikipedia.org/wiki/Tokophobia

2022-08-01

[]ユーカタストロフ

指輪物語』の作者J・R・R・トールキン造語で「幸せどんでん返し」といったような意味

ギリシャ語で「良い」を意味する接頭辞eu-」に「結末」を意味する「catastrophe」をくっつけた言葉

明らかに不幸な結末が予想される展開から思いがけない幸運により大団円に転じるようなプロットを指す。

2022-07-27

日本スタートアップバリューってなんで英語のことが多いの?

お前ら外国人雇ってないし雇う気もないじゃんwふだん日本語仕事してんじゃんwなんで英語なの?ねえなんで?サンスクリット語じゃダメだったの?ラテン語とかギリシャ語とかかっこよくない?なんで英語なの?お前ら誰も英語しゃべれないのになんで?ねえなんで???

2022-07-24

anond:20220724001827

ユートピアトマスモア作)」でインド洋にある島とされているぞ。

ユートピアギリシャ語でどこにもない場所)には理想郷なんて意味はないし。

一般名詞だと誤解されるほど飛びぬけてメジャーってことだな。

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