「散逸」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 散逸とは

2021-09-07

山田太郎の意義を忘れたオタク表現規制高市早苗

表現規制に関してオタク山田太郎以前の自分たち山田が出てきた意義を忘れている。

また、オタクがわざわざ表現規制派の議員に惹かれ、彼/女らを支持するという問題がある。この構造説明する。

 

山田太郎以前、二次元表現規制問題オタクは強い党派性駆動された言動をして人を遠ざけてばかりいた。

具体的には自民党の中でも二次元表現規制に前のめりな議員を支持して反表現規制で実績のある野党議員攻撃する、内紛、と云うより粛清を繰り広げてしまっていた。

オタクの中にもこれらに異を唱えて社会性と利益客観視を訴える人は居たが忽ちにパージされ、またその粛清動機や行動が幼稚なので周りの人らは呆れて散逸してしまう。これをずっと繰り返して反二次元表現規制活動は何も成果を残さなかった。

元々社会性が比較的低い界隈で、「反オタク反日」のようにアイデンティティ社会観が至近距離で両者間に経験が無い、特に社会性が無くて幼稚な人が支持を集めやす攻撃性が高い。自我が傷つけられそうになると防御モードに入ってアイデンティティ世界観の固持に入ってしまう。

製作で喰っている人間も「そんな政治家支持すると食っていけなくなりますよ」と説得されても「自分より日本の方が大事だ」とかの話になってしまう。それは自分国家を直結視させる、社会性の低い人を釣る活動をしているからで、カルト合宿セミナーに参加したみたいな状態だ。

 

こんな状態の所に現れたのが山田太郎で、「表現規制世俗化」を行った。内側から理路整然と表現規制の各種問題を説いたのだ。特に優れていたのが熱心なフォロワー達で憲法上の権利法益、などの自己社会との回路を示して回っていた。実は法学教養的な意味は法文の暗記ではなくこういうリーガルマインドにある。世俗化とは神を殺す事であり自分世界は違う事、その疎外を意識する事だ。

山田の登場で何も生まなかった反二次元表現規制界隈は目を見張るほどの変化を遂げ、リーガルマインドに基づく表現規制問題論議される土壌が出来つつあった。少なくともアイデンティティリブンな人によるパージが横行するのは抑えられていた。

 

オタク自民党の中でも表現規制派の議員を支持してしまうのは「憲法教育表現規制三点セット問題」による。

90年代までの自民党世襲族議員世界でそれ以外の外様が入り込んで活躍する余地はない。一方自民党神道関係ニッチ右派老人固定票を持っており、そこにアピールするのに使われたのが憲法教育表現規制三点セットだった。これらの特徴は前提知識が不必要である事で、経済問題や業法、国際問題となると知識経験必要で、そのアピール先の有権者もそれらを持っている。

憲法問題は今では左派憲法論の前提知識自民案に反対しているが90年代はそうではなく「憲法リベラルで良いことが書いてある本」という扱いで、憲法の名宛人が国家という事すらあまり認識されていなかった。故に憲法法学の中でも微妙な扱いがされていたのである

三点セット議員の言う事はこの「良い事」の羅列を保守的な羅列に変えただけで、それでニッチな票田にアピールしていた。これは最初は「敢えて」だった。

 

三点セットの結果を見てみると:

憲法改憲派の先鋒だった小林節パージ2012年に「良い事」だと思うことを羅列した三点セット憲法案。論点を「憲法国民義務が無い」事に設定。

PKO派兵等で9条限界に至った時に改正をする運びで20年以上活動してきたのに東スーダン問題国民改正議論を訴えずに政局の為に隠蔽を指示。しか自衛隊に後ろから刺される。

教育道徳を教科化して学習時間を削る。日本大学地位地滑り

表現規制法益ではなくアイデンティティに基づいたニッチ有権者扇動議員立法

と碌な結果は無い。

議員立法の評価を下げているのも三点セット議員の特徴で、閣法に比べて議員立法が廃案に成り易い原因を作っている。

皮肉だが、それによって二次元表現規制法案が取らないという効果も発している。彼らの無能な働き者っぷりが表現規制法案ブロックしているのだ。

オタクはその社会性の弱さから三点セット議員の票田となっているのである。その循環を止めるには社会性を上げるしかない。

リーガルマインド啓蒙によって表現規制問題に限り疑似社会性、自分社会の疎外とそこから発生する知恵を撒いたのが山田フォロワー達だった。

 

山田自民党から立候補した時に支持者の間で蝶ネクタイマーク(機種依存入力不可)を入れるのが流行っていたが、これは結構危ういというのが判るだろう。支持表明からアイデンティティへの傾斜が大きくなると山田以前に逆戻りだ。

現在自民党総裁選で二次元表現規制派の高市早苗立候補していて「オタクはどうするの」という問題提起がされている。高市は三点セット議員オリジンだ。

オタクが昔と同じアイデンティティリブンの行動やパージを繰り広げたら、山田フォロワー達が耕した黒い土壌は実を結ばなかったという事になる。

2021-09-04

菅は民主党スパイだったと後世の歴史家解釈するかもしれない

民主党の菅元総理もしくは影武者の弟が自民党に移って首相となり、支持率を下げてから衆院選に臨んで自民党野党に落とす計画だったが、その計画自民党に察知されて退陣に追い込まれた。

数千年後には2000年代資料散逸してこんな感じになっているかもしれない。

2021-08-22

っていうかそもそも情報散逸し過ぎててどこ見たらいいかわかんなくない?

ワクチンもだけどさ。

特に今の状況だと、情報が日単位更新されてて、常に新しい情報を頭空っぽにして見ないと以前の情報に引きずられたりさ。

今、フルチン済ませた人は結局出かけていいのかどうか、を判断できる人どれだけいるの?

っていうか、出勤がいいなら普通に考えて帰省もいいも思うんだが…どこが駄目なのかわからん

リモートで働いてる人が外に出ないようにする、ってのはわかるんだけど、この状況でも(なぜか)フル出社を強いられている(しか電車!)私が、「じゃあ車で旅行行ってきまーす」と言っても危険度同じやんけ。

出社がOK旅行がだめな理由わからん。未だに百人単位の集まる場所で働いてんだぞこちとら。

食事も、話さなければリスクは低いと判断していいのか?っていうか、一年から航空機の中で前後に座ってた人が感染したりしてたのに「満員電車大丈夫でーす」とか言ってたし、いや大丈夫じゃねーだろと。

科学的に考えれば考えるほど世の中おかしいよね?ってなるわけじゃん。つまりおかしいのが常態おかしくて普通

そもそもだってあんだけ人を殺してんのに未だになくなんないわけでさー。科学的に見て人間あんなもん運転できるわけないでしょーよ。どんだけマルチタスクなの。人間マルチタスク性能低いんだからさー。

そういえこと考えると、科学的に見て科学に従うと社会生活送れないな、って学習ちゃうわけ。

後は福島原発事故後とコロナ流行り始めた時の医療垢のPCR抑制論で専門家信頼度が地に落ちたってところもある。

っていうか、マジで情報どこから仕入れていいのかわかんないですよ。国は国で批判されてるし、ネット専門家Twitterじゃないと情報発信してないじゃん。後は新聞とかの課金コンテンツ

お金がないか情報得られないんじゃねーの、専門家の話聞いてない奴は。っていうかみんなマジでコロナ情報どこから得てる。

私ははてブだよ。だってそれ以外のソースリーチできないもん。だからはてブのみなさんには感謝してます。これからも色んな情報を集積してってくれよな。

だがはてブやってない奴の方が日本では多いだろ。そういう人たちってどこから情報仕入れてんだろうね。

何が言いたいかと言うと、正しい情報を元に判断しろ!って言うなら「ここが正しい情報がある場所です」って紹介してあげてくれってこと。

紹介しても反論された?マジで?まーそいうこともあるかもね。でもどこが正しい情報かわかんない人の方が総数としては多いと思うよ。だから仕方ないから一番身近なとこから情報仕入れてんでしょ。

後は情報の集積所はもうちょっとUI考えてやれ。You Tubeヤフーニュース見てるような層にもリーチできるような操作感にしてやらないと使えないでしょ。

そーいうことやらずに「正しい情報に従わないお前が悪い!」ってやるから誰も正しい情報に接しなくなるんでしょ。

まり情報弱者にリーチできる方法をみんなもっと真剣に考えて下さいってことだ。

俺は寝ながら待ってるから、みんなよろしく

2021-04-04

anond:20210403232611

散逸的で読みにくい文章個人名を出して巻き込む、唐突自分語り、本人説あるで(適当

2021-03-29

シン・エヴァンゲリオン庵野秀明の手になる死海文書である

 ネタバレあり。

 つまり散逸してバラバラになった過去記憶の断片という意味合いで、それは死海文書なのである

 はっきり言えば今作で庵野のやりたかたことが十全に表現できているとは思えない。本来別の青写真があったにも関わらず、着地点が微妙にズレている気がする。

 例えば、アスカシンジ行方だとか、マリの作中での扱いとか、あるいは、ループする世界とか、月面の世界とか。

 そういうものが完全に描き切られていたとは思えない。

 庵野忸怩たる思いなのではなかろうかと、外野ながらに推測する。

シン・エヴァンゲリオン庵野秀明の手になる死海文書である

アスカシンジ行方

 アスカヒロインであるしかシンジとは最終的に結ばれることは無かった。最終的に彼女の心を射止めたのは相田ケンスケである

 正直なところ、アスカの扱いがやや雑なのは否めない。当方アスカ派なので、「お、おう」といった気分である

 庵野秀明がアスカ役の宮村優子にフラれたのが原因であるとか、そういう説もある。

 実際のところよく分からないけれど、要するに庵野自身アスカを受け入れられない理由があったのは間違いあるまい。旧劇のラストシーンに見られる通りである

 旧劇のラスト解釈は様々に別れるのだけれど、アレは結局、他者自己エゴの延長としてしか捉えられないことへの絶望だったのではなかろうか。

 他者を愛しているはずが、結局他者を介して自己投影し、その自己愛着しているに過ぎないことへの絶望があのシーンには表れていたように思う。

 他者に決して行き着くことのない煩悶こそが、旧劇のラストシーン意味ではないか個人的には思っている。

 とは言え、旧劇における破滅的なラストを、今作で繰り返すことは無かった。

 否定的評価を随分と集めている今作ではあれど、あのラストシーンの繰り返しにならなかったことは庵野における重要進歩であることは間違いない。あれをもう一度繰り返さなかっただけでも、今作は評価に値する。

 庵野アスカへの執着を振り切り、別の愛を見つけたのである

 それは良いことなんだけれど、やはり視聴者としては少しばかり置いてけぼりなのだ

 そして、マリ=モヨコ女史説が頻りに訴えられている通り、マリ庵野にとってどこまでもエゴとはかけ離れた場所からやって来た存在であり、だからこそ、エゴ呪縛に苦しめられることなく、庵野マリヒロインとして愛することができたのではないかと、そう思う。

 それにしてもシンジ心理描写も雑であるそっくりさんとの悲劇的な離別を経て、彼が何かを学んだことは間違いない。

 つまりそっくりさんクローンであり、偽物であったとしても、その一回の生を全力で生きており、そこに生命尊厳があったのだ……ということをシンジは学んだのであろう。

 これは、後述のループ世界観とも合致する成長プロセスである

 とは言え、やはりその描写簡素というか説明不足な感が否めない。というかまだまだシンジは「神話になれ」と唄う例のテーマソング示唆する精神状態には、行き着いていないのではなかろうか。まだ成長の途上段階なのではあるまいか。まだ、父親を救済できるほどの人格を備えてはいなかったのではあるまいか

 彼は本当に神話になれたのであろうか。

 ラスト近くにてゲンドウを救済するシンジくんの姿に、些か置いてけぼりの感があった。

マリの作中での扱い

 散々言われている通りである

 庵野氏が相互的な愛情をほぼ初めて維持できたのが、伴侶であるモヨコ女史との関係性だったのだと思う。

 庵野エゴの外側からやって来た彼女によって、彼はエゴ呪縛から解かれたのであろう。

 でもそのエゴ呪縛が解かれるシーンを作中でちゃんと描いてないから、やっぱり展開が唐突に見えてしまうのだ。

ループする世界

 あの世界はループしているというのはもはや自明だったと思う。真っ赤になった海は、旧劇のラストシーンの流れを受け継いでいる。

 また、貞本義行によるコミック版のラストシーンもまた、ループを思わせる展開に収束する。

 エヴァ世界ループしている。それが庵野秀明の世界であることに間違いはあるまい。

 我々の暮らす宇宙は遥か昔にこの座標に生まれ、未だにそのエントロピーは激しく運動し続けている。

 しかし、いつかはそのエントロピーが相似形を描き、同じような結末と始まりを繰り返すのではないか、などと想像したことのある諸氏は多いことと思う。

 エヴァ世界は、そのような意味合いループしている。その周期は何年周期なのだろうか?

 相対性理論的に、物体運動に基づいてのみ時間を測定しうるのであれば、そこに時間的経過を求めることは難しそうだけれど。

月面世界

 Fly me to the moon.

 And let me play among the stars.

散逸した記憶としての死海文書

 人々の記憶を結びつけるものを俺は描いてもらいたかった。

 何度闇を潜り抜けても息づいている記憶の姿を全力で描いてもらいたかった。

 庵野が描いてくれたものには、ある程度は満足することができたのだけれど、完全な青写真ではなかった感がある。

 それはあくまで、後世に受け継がれた、散逸した記憶の断片の内の一枚に過ぎなかったのではなかろうか。

 まだ、散逸した断片は幾つもこの世界残留していることと思う。

 それを繋ぎ合わせるのは庵野ではなく、この世界に無数に存在している無名有名のクリエイター達なのかもしれない。

2021-02-22

必読書コピペマジレスしてみる・哲学

日本文学編→anond:20210222080124

追補編→anond:20210218080224

プラトン饗宴

おっさん飲み会真実愛について延々語るだけなので、哲学書の入門編にいいんじゃないかな。楽しそうにしてるおっさんはいいぞ。

アリストテレス詩学

どうしてフィクションで人は感動するかについて述べた本の走りで、後半は散逸しているんだけど、カタルシスについてはなるほどなあ、とは思った。作家になりたいんだったら普通にハリウッドの三幕構成の本を買ったほうがいいかもしれないが、この読書リストを読んでいる人は実用的な知識よりも読んでいて楽しいかどうかを求めている気もする。

アウグスティヌス告白

読もうと思ったまま長い時間が過ぎてしまった本で、まだ読めてない。アウグスティヌス若いころややりたい放題やっていた時期のことも書いてあるらしいので、宗教書として以外にも楽しめるんじゃないだろうか。

マキァベッリ『君主論

塩野七海エッセイですごく推していたから読んでみたけれども、普通に面白い。例えば、中途半端に生かしておくと復讐されるから、いっそとどめを刺しておけ、みたいなことが書いてあって、優しいと人から言われてしま自分には大いに刺激になった。ところで「孫子」もそうだが、戦争政治学について書かれた本はたいてい「そもそも戦争は大悪手で、戦争になる時点で何かやらかしてる」という趣旨言葉があり、全くその通りだと思う。

モア『ユートピア

未読なんだけど、結婚とはある種の契約なんだから、まず処女童貞がお互いに裸を見せ合ってからだ、みたいなディストピア的な描写もあるらしく、ディストピア文学好きの人は楽しめるんじゃないかな。あとは非モテ界隈の人とか。実際、完全な平等社会を目指そうとするとどっかしら歪みが出るもので、それについて考えるのにも使えそう。

デカルト方法序説

自然科学的な考え方、ロジカルシンキングマニュアル。長くないのですぐ読める。得るものがあるかどうかはわからないけど、逆に普段している論理的思考そもそも存在しない時代があったことは、実感しておくと歴史を学ぶ上で面白いかも。

カント純粋理性批判

平凡社の上巻を読んで挫折純粋な理性っていうけれども、ヒトの心にはデフォルト時間とか空間とかの枠組み、基本的概念が組み込まれているよね? 的な話をやたら細かく述べていく内容だったように記憶している。長いので三行でまとめたくなる。

この本に限らず、いくつかの哲学書は「この本さえあればあらゆる哲学的論争をおしまいにできる」「この本からあらゆる結論が導き出せる」的なスタンスで書かれたものが多い印象。

キルケゴール死に至る病

エヴァヲタなら読まなきゃという謎の義務から読んだ本。要は、どうすれば自分を信じることができるか、について語った本であったような気がする。自分は救われないだろうという絶望から、それでも神を信じるという境地に至るまでの道筋を延々と語ったようなものだった、はず。

自分特定信仰を持たないが、どうせ自分なんてと己を見捨てた境地から、まあ自分自分だよね、的な気分に至った経験がある人が読むと楽しめるだろう。

ニーチェ道徳の系譜

善悪の彼岸」と「ツァラトゥストラはかく語りき」なら読んだ覚えが。自分カトリック中高一貫校出身であったせいかキリスト教思想にある欠点を指摘したこの本を面白く読んだ。キリスト教になじみがなくても、たとえば来世があると考えることで現在を生きることがおろそかになるといった指摘は、興味深く読めるんじゃないだろうか。あとは、増田で定期的に出てくるルサンチマンがどうこうとかいう話が好きな人にもおすすめマッチョぶってるところはあるが。

フロイト快感原則彼岸

新潮文庫の「夢判断」「精神分析入門」「トーテムとタブー」「一神教起源」なら読んだ。フロイト自身はヒトの心を脳から探りたかったらしいのだけれど、当時はMRIやら何やらはまだないので対話式の治療法を導入したらしい。

彼の理論は今となってはツッコミどころがたくさんあるのだろうけれど、クラインだとかビオンかについて触れるなら頭に入れておきたいし、心理学特にパーソナリティ障害について読むなら知っておきたい。自分フロイトアドラーよりもユング派だが。

ラカンについては新書を読んだがさすがについて行けなかった。

ブルトンシュルレアリスム宣言

ラブストーリーの「ナジャ」だけ読んだ。謎めいた女のあるある的な話だ。

ウィトゲンシュタイン哲学探求』

論理哲学論考」だけなら読んだ。これもカントみたいに「俺が哲学のくだらない争い全部終わらせてやる」的な立場で書かれている。定理がずらずら並んでいるだけで、余計な表現がなく、簡素

ただ、言語限界について今の人が持っている感覚ってのは大体この時代の人が言っていたことだった気がするし、そういう意味では面白いんじゃないかな。この辺は数学ともかかわっていて、ペアノとかゲーデルとかヒルベルトとかその辺興味があったらいかがでしょう。

ちなみにウィトゲンシュタインポパーとの議論でキレて火かき棒を振り回したヤバいやつだというのは哲学界隈では有名らしい。

レヴィ=ストロース野生の思考

シン・ウルトラマン予告編でちらっと映っていたので読んだらいいかもしれない。

この本そのものは未読で「悲しき熱帯」ともう一冊なんか専門書を読んだことは覚えている。面白かったエピソードの一つは、ある民族身分入れ墨にするんだけど、入れ墨のない人間白人たち)を見て面食らう。要するに身分証明書を持ってないようなものから

定期的に異民族と共に暮らすドキュメンタリーが読みたくなる性分なのだが、それはたぶん、自分のやり方や考え方が絶対じゃないってことをよく教えてくれるからで、これも本を読む効用の一つだろう。趣味なので効用なんて本当はどうでもいいが。

サイードオリエンタリズム

面白い。僕自身スタンスとしては、日本人海外で誤解されていることを批判するんだったら、自分外国に対する偏見無知を減らそうと努力するのが筋だと思っていて、それの理論的な補強をしてくれた本。身近に外国人の多い環境ではないが、すぐに役に立たないからと言って読まないというのはなんか違うんじゃなかろうか。自分イスラーム世界インドについて、どれほどわかっているのだろう?

上田秋成『胆大小心録』

雨月物語しか読んだことがない。「雨月物語はいいぞ。

九鬼周造『「いき」の構造

どっからがいきでどっからが野暮なのか、直方体を使った図があった気がするが忘れた。

柳田國男『木綿以前の事』

遠野物語しか読んだことがないし、それも「マヨヒガ」のことしか覚えていない。

おまけ:いしいひさいち現代思想遭難者たち

自分現代思想に出てくる名前がわからなすぎて最初に読んだ本の一つ。四コマ漫画だがかなり本質をとらえており、いしいひさいち本業は何だったのかよくわからなくなる。素直に笑っておきましょう。勉強ってのは楽しみながらするもんだ。

おまけ2:ローラン・ビネ「言語の第七の機能

上のリストでは省略した20世紀哲学者が実名で登場するミステリなんだけど、フーコーサウナ美青年イチャイチャしたり、七十年代音楽を聞きながら薬をキメたりしているので、現代思想だのポストモダンだのをかじったことがあるならおすすめ。著者がやりたかったのは、たぶん上の世代の脱神話化というか、強すぎる影響の破壊なんだろうけれども、ここも素直に笑っておくのがいい。


以上。

2021-02-20

anond:20210220120145

全国津々浦にあるから、各土地、各土地文化財と、それを研究する研究者が生まれるのだが。

資料散逸ってのは収集家から博物館からも消え去って、バラバラ個人の懐に収まってアクセスできなることを指すんだぞ。

anond:20210220120032

全国各地にあったら資料散逸してみたいものがそれこそ見られないじゃん

そんなのより国立博物館オンライン化の方が効果あるよね?

2021-01-11

弱者オタクが死んだことを強者オタク美談にするなよ

https://news.livedoor.com/article/detail/19513038/

当時、筆者はソーシャルゲーム製作電子コミック編集で羽振りがよかった。会社を辞めることができたのもそのおかげ、どこにも名前なんか出ないが儲かる仕事というのが業界には存在する。そんなある日、岸田くんが10年ぶりに電話をくれた。仕事を紹介してくれとのことで新宿で再会した。しかし彼はアドビソフトどころかエクセルもできない。ワープロ打ち出しの紙入稿で時が止まってしまっていた。手持ちの作家も古く、いまどうしているかからないような1990年代で消えた漫画家ばかりであった。ソシャゲもやったことがないどころかガラケーであった。「トラフィック」(原稿運び)でもいいと言われたが、もうソシャゲイラスト電子コミックもごく一部の大御所を除けばデジタルである。この業界残酷だ。少しでも乗り遅れると居場所がなくなる。結局、昔話と近況報告だけで別れた。

前後文章を見るに10年ぶりに電話をくれたのは岸田くんではなく葉月くんだろう。

情報散逸的なのでよくわからないが、おそらくは葉月くんもライター志望、あるいは編集仕事をやりたいと思っていた様だ。

しか原稿運びでもいいからというくらいだから、なんとかして「自分の好きな」業界仕事をしたいという姿勢が見える。

彼は自分境遇から抜け出したいという意志があったからこそ、この様に連絡を取ってきたはずだ。

その時は深夜の牛丼屋でバイトしてるって言ってた。牛丼屋かは知らないけど、いまもそんな感じだったんじゃないかな、家賃は払えてたわけで」

 筆者の言葉に、さすがの岸田くんも黙ってしまった。あの時、筆者に何ができたのだろうか ――

(中略)

「でも牛丼屋、気が楽って言ってたけどな、深夜のワンオペから一人でやってられるって」

 なんとなくいたたまれずに発した筆者の言葉、岸田くんは「葉月らしいや」とだけ答えた。

これを見るに、筆者も岸田くんもそこには思うところがあるようだ。

葉月くんが「牛丼屋のバイトは気が楽だ」と言ったそのエピソードを、筆者が「いたたまれずに」発したように、

葉月くんも気休めとしてその言葉を発したんじゃないだろうか、という筆者の懸念がこの段落には現れている。

だと言うのに

葉月くんの人生幸せだった。好きなものだけに囲まれて死んだ。健康に気をつけても心疾患は突然やってくる。

(中略)

 死ぬ瞬間までオタクの城で大好きなアニメを観てたなんて最高じゃないか、なあ葉月

はあ?

あこがれの世界に手を伸ばしても届かなくて、一人家で突然の病に倒れても死ぬまで誰も気づいてれない人生幸せ?なぜお前がそれを決められるんだ?

この筆者は好きなことを仕事にして食っていける才能と運があるし、社会的地位も人脈も恵まれている。(Wikipediaの経歴を見ればきらびやかものだ)

人としてもオタクとしても圧倒的な強者だ。

それが葉月くんのような人が産み出すものが大好きで、自分も産み出す側に少しでも近づきたいけど、消費者の側から抜け出せないオタク気持ちをなぜ代弁できる?

そもそも相手から電話が来るまで10年間連絡せず、それからまた7年間死ぬまで連絡取らないやつが、なぜ相手が「絶対的幸福」を手にしていたといい切れる?

はっきり言ってこの文章自分の中にある僅かな罪悪感をごまかすための文章しか見えない。

もし彼が仕事を紹介できていれば彼は自己実現を達成していたかもしれないし、そうでなくてももし彼がもっと密に連絡を取っていれば彼が倒れた時に気づけたかもしれない。

そういった後悔を、彼が幸福な死だったと決めつけることでうやむやにしようとしてるだけじゃないのか。

かに葉月くんは幸せだったかもしれない。俺はその可能性を否定したわけじゃない。

しかし、それを語れるのは同じ場所にいる者だけだ。

だがここには不幸な構造がある。個人能力としての表現力も、社会に対する発言力も、葉月くんのようなオタクには与えられないのだ。

からこそその力を持つ強者は、それを一方的に決めつけてはならないはずだ。

2021-01-03

anond:20210102041841

ワイは漆黒の闇に飲まれ眠るときに初めて自我散逸宇宙と合一する真の眠りを得られるだけの男やで

2020-11-13

anond:20201109131913

当方は、男だが。GOOGLE検索で見つけたのが、女性カウンセラーで。女性向け雑誌インタビューを受けた人なら優しいかと思ったが、結構、手厳しいことをいわれた。未だに男性カウンセラーに当たってない。はじめては職場カウンセラーさんだったが、それも女性だったなぁ。女の人の方が、並行作業が得意なためか話が散逸しても、適度にまとめてくれる。。

  

2020-11-10

anond:20201110132753

ごめん、見てる限り売買なので取引としてどこで節税になっとるか分からないんだけど。

株の売却代金は相続財産に入ってくるわけだし。

株を散逸させないため、なら分かるけど。

2020-09-25

増田が消えても魚拓があるから中身は読めるんだけど、トラバ散逸ちゃうのがもったいないんだよな

2020-08-23

anond:20200823134839

パーッと出かけるって言うけど

出かけるマニアの人って出かける度に自我散逸させてきてるの?

とすると戻ってきたものは一体何者なの?

2020-07-24

anond:20200723200146

大量に食うってことはなあ、その分だけ自分が薄まるってことなんだよ。

自分が薄まっても安全だと思うか?

食ったもの存在侵食され、アイデンティティが急速に散逸していくことに危機感を覚えないのなら、何を大量に食っても大丈夫だ。

そうなった時、お前はもう人の形はしていないかもしれないが、それはあくま他人から見たときの姿に過ぎないからな。

2020-07-22

anond:20200722093251

散々突っ込まれてるが便乗

最後まで生き残るのはむしろ「古ぼけた社員食堂」の方だし、それすらなくなると観光施設宿泊施設交通手段も消え去って観光地自体消滅する

再び立ち上がる体力は大半の観光地にはもう残ってない

山奥の景勝地登山家以外近寄れなくなり、温泉スコップバケツビニールプールを背負った野湯愛好家だけのものになる

人工的な観光施設廃墟となり、道路災害で寸断されても復旧されず辛うじて細い生活道路けが残される

史跡文化遺産も維持費用が捻出できず崩壊散逸

ここまでは最悪のケースではなくもう既定路線

残るのは都市観光だけ

2020-03-25

anond:20200325164102

大気流出するプロセスは3つ。気体が惑星にとどまれないほど高温に加熱されて起こる「熱的散逸」,化学反応や荷電粒子との反応でエネルギーを得た原子分子惑星から放り出される「非熱的散逸」,そして「隕石彗星の衝突」で大気が吹き飛ばされるプロセスだ。

 現在地球では,主に非熱的散逸大気流出している。流出量は,最も軽くて流出やす水素でも1秒間に3kgだ。だが,地質学的なタイムスケールでは大きな影響を及ぼしうる。また,天体が衝突すると大量の大気が一気に失われる。恐竜絶滅させたとされる6500万年前の隕石の衝突では,全大気量の10万分の1が失われた。

 こうした大気流出惑星大気の謎の多くが説明できる。例えば,火星大気が薄いのは,火星小惑星帯の近くにあり,隕石衝突が頻繁に起こったためだ。火星誕生から1億年以内に大気の大半を失ったとするシミュレーション結果が出ている。

2020-03-06

anond:20200305061410

ルネサンス芸術復興)を経験していないから(というか復興しなければならないような芸術破壊経験していないから)ではないだろうか。(強いて言えば信長とか廃仏毀釈とかだが全体的なものではない)

西洋においては、ルネサンスの後でも、写真発明ジャポニズム発見によって印象派シュールレリズムが生起された。現代芸術はその流れの上にある。

中国においては共産革命文化大革命によって既存芸術は壊滅的に破壊され、その損失を穴埋めするために、世界散逸した古典芸術を買い戻すだけでなく、中国現代アーチスト作品を買い求めている。

日本においては、明治文明開化によって西洋美術が導入したが、日本美術にとってかわったわけではない。日本美術西洋美術技法思想をとりいれてさらなる進歩を遂げたといえよう。日本美術現代美術コンテキスト独自にとりいれているともいえる。

日本における西洋美術は、それ自体現代芸術のようなものであったし、それを完全に消化、定着しきったわけではない。したがって、それにとってかわる現代芸術海外の見た目だけを真似たものしかなっていないのではないか

2020-02-10

はてな民コロナウイルスパニックになるなかれ

この所コロナウイルスニュース世間を騒がしています

正しく恐れることは必要だが、パニックになって根拠のないデマフェイクニュースネット上に広がっています

はてなブックマークもそのデマを広げるサイトになっているのは、残念です。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200210/k10012279941000.html

上記ブックマークでも多くのデマはてなスターがつけられているので幾つかツッコミを入れていこうと思います

tableturning 船はもう限界です。換気のきかない狭い部屋での長期生活は衛生を著しく低下させ軽食程度の食事栄養低下を引き起こします。このままじゃコロナウイルスの前に体力のない人が死にます

Twitterで#DiamondPrincessを検索すれば栄養失調を起こすような食事でないことは直ぐに分かる。閉鎖空間に2週間程度いても人間はそうそう死にません。逆に「体力のない人が死ぬ」といったデマが広まることで乗客パニックになり状況が悪化する事もありえます。このブコメはてなスターをつけてる人も自分達が悪質なデマを広げてることを認識してください。

RIP-1202 到着時点では無傷だったのに監禁間中感染した人の方が多いんちゃうかね。

そもそも個室に隔離されたのが2/5。コロナウイルス潜伏期間は多くは5-6日、最近中国の発表では最長潜伏期間24日とのことなので、隔離成功してても2/29まで新たに感染確認される可能性があります

nankichi これ、飛沫感染とか空気感染とかの検証が出来るんじゃないか

popopopopopper 外気を船内に取り込める箇所が限られている上に気圧調整も必要なので、部屋から部屋へ空気を流しているはず… 乾燥もするしなぁ…

現状空気感染するとは確認されていません。上記で書いたとおり2/5まで個室に隔離されていなかったので空気感染検証など出来ません。無闇に乗客を怖がらせる悪質なデマです。

samu_i 全員一斉に感染させた方がよかったのでは?(よくわからん

人を殺したいのでしょうか?意味不明です。

sakuragaoka99 これ残った人の全員が感染するまで降りられなくなってないか?全員検査し現状陰性の人を分散した第2ダムに移して留め、第2で感染者が出たところは分散した第3ダムに移してしないと感染者の上陸散逸は防げないのでは。

なっていません。潜伏期間が終わり、感染していない事がわかれば降りられます潜伏期間ウイルスの数も少ないので検査しても偽陰性になる確率もあるので、全員検査をしても無駄になる可能性があります乗客を怖がらせるような言動は止めましょう。

estragon 全員感染させるまで密集した集団生活を続けさせるつもりか。国家権力自由制限しているのだから最大限の配慮をすべき。少しづつでも移動させて密集度を下げるべき。現状は不当な人権侵害

空気感染しないので個室に隔離してれば密集度は関係ありません。そもそも3000人をどこに移動させるのでしょうか。

neogratche あの、一気に倍になったんですが。3桁になったんですが

繰り返しになりますが、2/5まで隔離していなかったので現状患者数が増えるのは想定済みです。冷静になりましょう。

集合知のためのキャンバスと言われるはてなが現状デマフェイクニュースを広げるサイトになっているのは残念でなりません。

はてなの皆さん感染症を正しく恐れるのは大切ですが、過剰に怖がってパニックにならないように気をつけましょう。

2019-12-05

エンジニア職に就いたあと辞めたポエム

補足→ https://anond.hatelabo.jp/20191205212350


これは退職アドベントカレンダー2019 (https://adventar.org/calendars/4051) 5日目の記事です。最初自分ブログに書くつもりでしたが、書いてるうちにどこまで筆が滑っているのかわからなくなったので増田に投げることしました。そしたら余計にタガが外れたのはご愛嬌

What's this

よく見かける「未経験からエンジニアへ!」ストーリーの、あまりなさそうなルートです。よくあるルートのほうはなぜかTwitterで報告して「○○系エンジニア」的な命名をしてから入社その後の動向が闇に葬られているのをかなりの確度で見かけますが、まあ、なんか、いろいろあるんでしょう。逆にそういう成功(?)体験生存バイアスを強化する情報ばかりあふれていると情報として健全でないように感じます

ということで、今年あった自分体験談を残すことにします。

といいつつ後日しれっと消えてたらInternetArchivesか魚拓で会いましょう。

この話はここから先はフィクションです。剣も魔法労基法も出てこないファンタジーです。

who are you

地方に潜むフリーターです。好きなvirtual beingsはロボ子さんと東雲めぐさんれいきらさんです。

これまでは自分のためのプログラムを書き散らすだけで、ITとは無関係バイトをしてきました。玉掛フォークリフトなら任せろーバリバリ

入社の経緯

会社にもぐりこんだいきさつはやや特殊なのでぼやかします。とあるきっかけで知り合った人から誘われました。リファラルです。なお、とあるきっかけはなにかと炎上しがちないわゆるプログラミングスクールなどではないことを防火剤がわりに書いておきます。そんなもんに使う金など無い。

その人のことはあんまりよく知らなかったのですが、CTOとして手伝っている会社システム部門で人手を探しているとのことでした。会社ホームページにはリクルートページなど無く、何をやっているかいまいち要領が掴めなかったのですが、ざっくりと自社製のWebアプリ開発をやる感じらしく、内容も聞いた限りでは(自分スキルと照らし合わせて)そんなにどえらいわけでもない印象でした。ちょうど金もないし無職だし、少し経験でも積んでみるかという気になったので、この際ホームページDreamWeaverサンプルを流用したまんまといった細かいところは観なかったことにしました。

面接にいくと社長から「いつからこれるの?」と言われたので「あっこれは」となりましたが、金がなかったので是非もなくそのまま入社の運びとなりました。この頃はプログラム書いて金もらえるなんてサイコーとか思ってました。ちなみにgithubatcoderアカウントを書いた職務経歴書は一顧だにされませんでした。

やったこ

地方製造業システム部門を切り出して別会社にした形態の、創立数年ほどの会社です。自分のほかにもうひとり、社内情シスのようなことをしている方がいましたが、基本的にはサポートが専門な感じでした(ただし肩書自分と同じでしたが)。紹介してくれたCTOは週に一度のMTGに顔を出すだけということで、実質的に常駐している人間プログラムが分かるのは業界経験自分だけというチャレンジングな環境からスタートしました。なお入社して社内の平均年齢を大幅に下げることになりました。

レスポンシブ化

ちょうど入ったタイミング情シスの方が抱えている仕事があり、とくにやることもなかったので手伝いました。グループ会社サイトスマホ対応させるもので、事情はわかりませんがそれまで他社に制作委託していたものを自社で運用することにしたとのことです。みてみるとWordPress4でPHP5が動き、Bootstrap3を使ったオリジナルカスタムテーマ運用してきた様でした。もちろん仕様書ローカル環境もあるはずがないのですが、どうせ自分Webデザインなど知らんのでとりあえず直にheader.phpにviewportを書いてmain.cssメディアクエリを設定して、ザ・web制作初歩みたいなレスポンシブ対応しましたが、デザインについて当事者との意見のすり合わせの機会なんかの開発手順はなかったので良しとしました。

新規Webサービス

入社して2周間ほどのち、社長についてこいと言われた打ち合わせの後日、MTGで「昨日のアレの進捗はどんな感じなの?」と聞かれたこから、いつのまにか新規案件自分に一任されていることに気づきました。仕様は前日の打ち合わせがすべてだった模様です。要件定義技術選定・検証のような工程など決まってないので好みで揃えました。趣味と関心からExpress+Mongo+Reactのセットか、触ったことのあるDjango/Railsでざっくりやるか、どうせならDockerも使い時か、こんなとき相談できる同僚やメンターが欲しいなぁなどと考えていたら、CTOがそれまで作っていたやつをみるとPHP+ES5+MySQLだったのでなんだかんだでそうすることになりました。PHPを初めて触り、「これがペラ1のphpjscssもなにもかも書いていくといういにしえのスタイルか…!」と新鮮な感じでやってました。

既存システムの移行

Windows Server 2012で動いていたサービスLinuxに移行しました。これは自分が入る前から情シスの方が任されていたのですが、マニュアルに沿ってコマンドを打ちこんではどこかで転け、エラーは読まずにあきらめてCentOSインストールからやり直すということを繰り返していたのを見るに見かねて手伝いました。SSHPowerShellからマニュアルコマンドコピペして実行する方法を教えてあげると目を丸くされました。shellファイルを書いてあげると魔法をみるのような顔で驚かれました。自分が入ってなければどうなっていたんだろうか...

自分ツール作成

毎日出退時間規定EXCELフォーマットに記帳する必要があり、これが非常にめんどくさく無駄に思えたので、自動記述するpython/Goスクリプトを書きました。これは入社して2日目とかだった気がします。しかしここを自動化しても「印刷して人事に提出し、それをもとに人事の方がまたEXCELに書き込む」と知り虚無になったりしました。

FE取得

これはやったことというか思うところあってプライベートで取り組んだことです。自分想像していた開発現場との乖離を感じたので、こういうのはFE勉強すればわかるのかもしれないと思って1ヶ月くらいやって取りましたが、得られた知識会社に活かせそうなものは何一つありませんでした。

チーム開発などという概念存在せず、「1案件を1人で上流から実装運用保守サポートまですべてやる」という進め方でびっくりしました。手持ちの技術スタックでできる範囲ギリギリなんとかやった感じです。よく転職サイト上で見かける文言で「お任せします」がありますが、これとかも要するに「丸投げ」の換言なんでしょうか。わたし気になります

とりくめなかったこ

自分のように途中からジョインした人に対しての業務移行のシステムがないことから感じていましたが、案の定「誰かが抜けたあとの引き継ぎの機能」も整備されてないことに気づきました。もともとオンボーディングや研修概念などありません。えらいひとは「そのへんは現場で協力してうまくやって」と丸投げし、すべての作業を自宅でやっているCTOは社内のこうした事情については放任で、いちおう情シスの方がいつのまにかメンター代わりになっていたものの、不明点を尋ねても頓珍漢な返答が多くもどかしかったです。どのサーバでどんなサービスが動いているのかやSSH情報を聞き出すのに苦労しました。こうした不幸と無駄時間をなくすためにドキュメントを整備しようとしたのですが、頓挫しました。これから物理フォルダーと社内サーバ散逸した各種の情報混沌を深めていくのでしょう。gitも無いし。

サーバオンプレでした。自分クレカをもっていないためパブリッククラウドを試す機会がなく、ぜひとも触ってみたかったのですが、承認を得るための説明がうまくいかず、結局VBoxでやることになりました。唯一、それまで使われていたVBoxではなくVagrantを導入したのは少しだけ救いでした。どうせ自分しかいじらないのですが。

余談ですがオンプレ面白かったのはHDD増設のために初めてデータセンターなるものに入ったことです。インフラ/ネットワークはまったく分からんしなかなか個人で試せない領域だし縁がないかなと思っていたのですがやはりそこに見える物理層が存在するというのはテンションがあがりますね(断層みたいに言うな)

イキってカイゼンジャーニー情熱プログラマーを買って読んだりもしました。目につくように共同図書のつもりで「ご自由にどうぞ」を添えて自分ロッカーに置いておいたら「私物は持ち帰れ」と言われてしまったので持ち帰りました。

退職経緯

さてお待ちかねメインディッシュですね。

もともと技術コンテンツ会社ではなく、技術畑の人間がまったくいないことのインプレッションが次第に違和感として強く響いてきました。ITエンジニアとしてやっていくつもりの観点でみると、学習や成長の土壌は無いように思えました。協調関係や信頼がうまく築けず、自分のすべき道筋不明瞭のままやっていけるほどタフなYATTEIKI精神ではなかったのです。

これは地方の、それもIT気質のあるわけではない、ワンマン経営中小製造業ならばどこにでもあることかと思われますが、随所に感じるレガシーさに疲れてしまいました。一例を挙げると、毎朝30分に亘り行われる全社清掃(もちろん業務時間外)、社是の復唱、『感謝言葉をみんなで味わうポエム』の輪読、その感想大会、頻繁に行われる中身のない会議日報エクセルで書いてメールで送ったり、出退勤表を毎日エクセルに書いて印刷して事務方に持っていくなどのルーティンがけっこう苦痛でした。

社内のコミュニケーションツールLINEだったので使い勝手も悪く、会議chatworkslackを使いましょうと提案しても誰一人としてそれらの存在を知らず、「勝手にやってくれ」と言われてしまったり。LINE WARKすら知らんやんけ。説明しても「skypeじゃ駄目なの?」と言われたので諦めました。

えらい人の思いつきのたびに方向性が変わり、当人発言したらそれで全て完了した気になってしまったのか、会議終了後の10分後に「さっき言ったやつまだ出来てないの?」などと言われた時はギャグかと思いました。会議議事録も誰も見返さないので果たして意味があったのか疑問です。誰かひとりでもmarkdownが書けたり、少なくとも書く気があれば勉強会を開催してHackMDなどを推せたのですが。議事録機能していないエピソードとしてひとつ思い出しました。開発中に機能追加を下された際に、その挙動は完全にプラットフォームネイティブであり今の技術選定だと作り直しになり、結果納期に間に合わない(し、自分技術スタックからも遠く外れていたので学習コストも加算)と発言したらその場は収まったのですが、会議終了後に個人メールで「やはり機能マストだ」と伝えられました。当然それは議事録に反映されることなく、なんかしらんけどそういうことになっているという感じになりました。

初めてのエンジニア職でしたが、社内に開発をる人やマネージャー職は不在で、いわゆる開発現場での流れを学ぶことはできませんでした。少なくとも技術を知らないえらいひとが「俺がスケジュールを立てたからこれに沿ってやれ」と、”開発”と”広告作成しか書かれていない2週間の計画表をもってくるような現場システム開発として正しいのか、 と本能が警告を発していました。

もともと会社製造業から始まったため、えらい人たちとの見解齟齬があったのは体感としてあります。同じものづくりといえど設備マンパワー時間線形的に結果に結びつく工場業務と異なり、システムエンジニアリングはかける時間見積もりも容易でなく、かかった時間が必ずしも結果に結びつかないものである、と言う事実は受け入れられ難く、知識ドメインマインドセットが異なれば説明も困難です。しかしながらえらいひとは一様に「経営視点を」の号令で、経営誌を配り、その感想文の提出を義務付けるなど、現場視点を欠いた行動で現場(というか私)を疲弊してました。気づいたらSEO対策や別部署MTGのためのプロジェクター設定、全PCwindows updateに伴うドライバ更新の役も同一の職掌として役付けられそうになっていたり(一部は実際に情シスの人がやってた)、It’s not my workなシーンがみられるようになっていました。

そして、よくあることですが、理念実態乖離していたことです。世界をよりよくと言いつつ、目先の掛け算を考えてばかりのように思えました。グロースする中で発生しそうなあれこれをすっ飛ばし利益だけを皮算用するのはいいとして、データ量やトラフィックを指摘すると「そこは現場努力でしょう」となるので、世界を良くする前に精神を悪くしてしま人生で初めて心療内科にいったりもしました。一応グローバル展開を目指しているとしながらサーバからMailerDaemonが飛んできたら「ギャっ英語っ!」と言って読まず捨ててたり、急にサービスが止まった時には激怒して責任所在の追求を求められたため、草創期にえらい人の個人アドレスで取得してほったらかしにしていたドメインが失効したことが原因と伝えたら「あれはもう読んでいないアドレスだし仕方ない。こういうピンチときこそチャンスにしようぜ」という謎理論を出されたこともありました。

違和感が確かなものになったのは、外部に提出する資料で社内の数字が異なっているとを指摘すると「こういうのは見栄が大事なんだ」と暗に公文書偽造をほのめかされたことですが、これ以上は闇っぽいので書きません(たぶんどこもやってて罷り通ってる範囲だと思うけど)

総じて、心理的安全性の低さ、そこからくる身動きのとれなさ、ロールモデルの不在、前時代的な風潮、社内文化へのミスマッチと不理解、成長の実感が沸かない不安と不満、それらに伴う摂取アルコール量の異常な増大と過食、といった要因の積み重ねが、ネガティヴな形での退職へと駆り立てることになったのだと思います。まあ、よく知らんうちにリファラルしてるところからして「採用教育コストを考えてないのでは?」の念はあったのですが。中身がまったく不透明状態で飛び込んだらそうなるよなぁ、の好例かもしれません。誘われた時はわりと藁にも縋る思いだったのでしかたないね

これから

現在スキー場住み込みバイトしてます。無考えに退職すると年を越せないことに気づきました。

可処分所得可処分時間いずれも今の方が上なのはちょっとウケます賃金ふつうに生きていければいいので前職程度でも気にしなかった程度なんですが。いまは映画をみたり積ん読を消費したり、在職時は深いところまで触れなかったPHPをいじったり、生PHPしかやってないことに気づいたのでcakeやったり、あとはweb周辺も久しぶりにキャッチアップしたりしてます。nodeネイティブおじさんなのでFWはangularしか知らないんですよね。vue/nest面白そうな感じです。あと寮のwifi談話室限定で窒息しそうだったので、持ち込んでいたラズパイルータにして部屋まで飛ばしたら隣室の同僚から感謝されたりと活動は多岐に渡ります

先のことはなにも決まってませんが、ちゃんエンジニアリングしている組織で開発してみたいなという気持ちがありますレビュースクラムアジャイルなんてのはひとりだと不可能ですし。ですが、やはりそういった会社日本では都市部にばかり集中しているのでしょう。自分空気の悪いところには住めないし、案外また辺鄙なところでtechとは無関係のことをしているのかもしれません。ワーホリでも使って海外大麻栽培でも始めようかなぁ。

いかがでしたか

巷説に流布する「未経験からエンジニアへ」の言説のたぐいは、どちらかというと技術力よりもコミュ力が偏って高いタイプ生存しがちな雰囲気を感じます。たまにTLに流れてきたのを見かけますが、ああいった立ち回りは自分にはできないしやりたくないなぁと思ってきました。社会要請ならばそれまでですが。

自分は体系的な情報教育を受けていないどこにでもいる地方高卒で、下手の横好きで趣味プログラムを書いてきたし、続けてるってことはそれなりに好きなんだと思います。得意じゃないけど。んで、こんなのがITエンジニアをしたサンプルというのは見かけないかもなぁと思って投稿しました。光あるところに闇あり。

といいつつ、やっぱり好きなことの結果がおかねになるのはいいよなぁと思った次第です。プログラムを書くのは楽しいけどエンジニアリングは超絶むずい、が雑な総括ですが、今回のことを顛末次第にはする気はないので、どこかに拾ってもらえるよう精進するきもちになりました。

ぼくのポエムはこれでおしまい。じゃあね。

2019-11-11

コンピューターおばあちゃん

 「すると私は『自分人間だと思い込んでいるコンピュータープログラム』にされてしまったわけかい? 私の同意もなしに?」

 雲ひとつない秋の空。病室の窓は大きく開け放たれ、日射しが真っ白なカーテンと真っ白なシーツを眩いばかりにきらめかせていた。上体を起こしたおばあちゃん皮肉げな笑みはシーツからの照り返しを受けて奇妙に平坦に見える。どこかから風が子供たちの喧噪を運んできて短い沈黙を埋めた。楽しそうな叫び声、ボールを蹴る音。窓は開いているが虫が入ってくる気遣いはない──この世界に虫は存在しないからだ。そして声の主の子供たちも。おばあちゃんと僕と病室だけがこのシミュレーションの全てだった。

 「おばあちゃんプログラムなんかじゃない。ちゃんとした人間だよ。それに同意はあったんだ」

前半は僕の信念、後半は真っ赤な嘘。数十回に及ぶ失敗を経て、僕はこのステップ事実を述べることは得策ではないと学んでいた。

「今はまだ記憶が混乱しているだけだよ。そのうちに思い出せると思う。もちろん自分人間であることも、ね」

 新鮮な死体の脳を輪切りにして採取したデータから人格模倣AIを作り出す技術確立してから5年。既に数万人の死者がAIとしてこの世に舞い戻って社会活動(そして経済活動)を再開していたが、未解決問題が一つあった。AI自分自身を人間だと疑いなく認識できなければ──要するに自分は元の自己連続した存在だと心の底から信じることができなければ、そのAIはやがて必ず壊れるのだ。しかもこの自壊は伝染する。2年前の《大災害》は当時活動していた世界中のAIの半数を発狂機能停止に追い込み、ついでにほぼ同数の生きている人間までをも死に追いやった。そのため現在では、目覚めたAIは「自分人間である確信している」と客観的保証されない限り、隔離されたネットワークから外に出て行くことは許されなくなっている。病院医療ミスで亡くなったおばあちゃんを現世に連れ戻すために(したがってこの高額な費用病院持ちだ)、この病室での対話と説得は、法的にも倫理的にも現実的にも決して欠かすことのできないプロセスだった。

 「お前の言いたいことは分かったよ。でもね、結局のところ今の私はただのプログラムデータなんだろう? コピーも削除も編集もできるただのデータなんだろう? そんなもの人間であるけがあるものかね」

「おばあちゃんが動いている基盤はとても厳重に保護されていて、コピーや削除はできないんだよ。暗号化されているから僕らは読むことも編集することもできない」

「まるで本質的じゃないね。じゃあ私を私たらしめているものは何かね? 私の魂のありか、この私が私であって他の何かではないこと──そして他の誰かが私にはなり得ないことはいったい何が保証するんだい?」

「512ビットハッシュ値……かなあ」

 これは失言だった。おばあちゃんは手を叩きながらおかしそうに笑い始めた。その笑い声がヒステリックに加速していく。そのおばあちゃんの頭の上には僕だけに見える不吉な赤黒いバーが浮かんでいる。これはおばあちゃん精神的な安定度を示すもので、緑は正常、赤は不安定。黒になると正気に戻れる見込みはなくなるため、そのおばあちゃんは慈悲深く自動的に終了される。僕はこれまでその光景を53回見てきたが、今日が54回目になった。一瞬のフリーズののち、おばあちゃんきらきらと輝く光の粒になって空中に散逸していくと(本当にくだらない演出だ。僕はいつか機会があったらこ演出を決めた奴を殺してやろうと決意していた)、僕は口汚く自分を罵りながらHMDを顔から乱暴にむしり取ってシャツの袖で汗と涙を拭った。おばあちゃんが目覚めた直後のスナップショットからこのセッションをもう一度やり直す時間はまだあったが、僕には休息が必要だった。

 僕はおばあちゃんを愛しているし、また家族と一緒に笑い合いたいと心から願っている。だからこそ毎日この「復活の間」──自分データに過ぎないと思い込んでいるAI対話を通じて自分人間だと納得してもらうための施設──に通い詰めているのだ。けれども最近は思う。果たして僕はおばあちゃん人間性を本当に尊重しているのだろうか、それとも玩具のように蹂躙しているのだろうか?

2019-10-19

anond:20191019044126

趣味をもちつつ子供をつくって養って子供より先に死んでいっている昭和生まれオタクに失礼では?

平成オタク趣味しかもてず、個人的遺産は必ず散逸するだろうというのはかわいそうなような、そうでもないような。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん