はてなキーワード: 眩暈とは
この感覚自体、理解出来ないという人が多そうだ。と言うか、そうであって欲しい。僕という人間は世界中に一人しかいないと理屈では分かっているが、僕に対する僕自身の評価が「その他大勢」だったのだ。世界の主人公は僕以外の誰かで、僕はそうではない有象無象の一部だった。
キモオタでコミュ障で、学生時代は教室の隅でキノコを生やしながら本を読んでいた。イジメの標的にされなかったのは、比較的育ちのいい子ばかりの私立学校ゆえイジメ自体が少なかったからで、公立に通っていれば悲惨な学生時代になっていたと思う。
本や漫画の好きな、いわゆるオタク友達ならいたのだが、彼らとも時々隔たりを感じていた。「普通の高校生が異世界に召喚されちゃう、みたいな話あるじゃん。もし自分がそうなったらどうする?」なんて話をしていると、僕は野垂れ死にする自分しか想像出来なかった。ファンタジーの世界に行ったらこの属性の魔法が使えそう、とか、さすがに王族に見初められる自信はねーわ、とか、そういうバカ話をする友達が眩しく見えた。彼らは自分が主人公である世界を想像出来るのだと知って、羨ましかった。
仮に最初からファンタジーRPGの世界に生まれ落ちたなら、僕には名もなきNPCがお似合いだろう。世界を救う旅をする主人公に話し掛けられて、「夕食の材料を買いに来たんだ」とかのどうでもいい話をする人。ゲーム攻略の手掛かりを提供することも、プレイヤーの心に残ることもない、そういう存在。
頭も顔もよろしくない僕が、器用に生きるのは無理だった。せめて真面目に勉強して、それなりの大学に行き、手堅い職に就こうと思った。そして当初思い描いていたレールと比べれば、多少の紆余曲折はあったものの、最終的には建築系の企業に入社し図面を書く仕事に辿り着く。
この仕事は僕に合っていた。PCに張り付いてCADの操作をするのは得意だった。雑談が苦手でも、最低限の挨拶と情報交換さえハキハキとしていれば「自分の作業に没頭できる人」としてプラスの評価を受けられるのもありがたかった。休み時間にも図面を書いて練習したり、参考書を読んで勉強していれば、そっとしておいてもらえた。人間関係の苦悩も、当面は食いっぱぐれの心配もなく、収入は安定していた。
顧客の「こういうものを建てたい」という注文や、上司の「法に触れないように調整しておいて」といった指示を、PC画面上に反映させていく毎日。僕は自分の意思を持たない、人の言葉をPCに受け渡すだけの変換機みたいなものだった。仕事自体は好きでも嫌いでもなく、ただ毎日が過ぎていく。それでいいと思っていたし、僕にはそれがお似合いだと思った。
そこそこ経験も積んで三十歳になったある日、僕は小さな建築現場事務所に配属されることになった。
現場事務所にも色々あるが、僕が回された先は労働衛生基準法に照らせば真っ黒な、およそ人の働ける環境ではないという最悪の部類である。間取りの関係上、空調の効きが悪く、夏は暑く冬は寒い。窓はないため無風であり、日光は差さず、機械音だけがうるさい。
環境改善の要望は無視され続け、僕のメンタルは一年でイカレた。それでも一年間は問題なく務めたのだから、この人事は正解だったと言うべきだろう。最初からいた現場長以外の、僕の後任として入った人たちは、ほとんどが数日でダウンするか逃げ出してしまったらしい。退職間際、現場長一人で仕事を回しているので大変そうだ、と人づてに聞いた。
そんなことを言われても、発熱、眩暈、圧迫感、何の刺激もない時に突然涙が出る。労働どころか外出もままならなくなった僕は、仕事を辞めざるを得なかった。休職も出来ると言われたが、回復後に同じ環境に戻される可能性を考えると気分が悪くなったので、丁重にお断りした。
変換機として生きて行くことは、もう出来なくなった。
かような経緯から、今の僕は三十路過ぎのニートである。なんと切ない響きだろうか。結婚どころか恋人もいない上、肉体と精神も損なってしまった。あとは失うものと言えば貯金残高と寿命だけ、というこの状況にあって、僕は一つの気付きを得た。
職と健康を失ったことで、親には心配を掛け、友人からは「無茶しやがって……」とオタクらしいコメントを頂戴し、必然的に世話を焼いてもらう機会が増えた。それはとてもありがたく心強いことなのだが、申し訳ないことに、施される親切が僕の欲求とずれていることがある。たとえば今はさっぱりしたものが食べたい気分なのに、友人が手土産としてベイクドチーズケーキをくれる、というような。
当たり前だ。僕の親しい人たちは、僕自身ではないのだから。彼らは彼らなりに、良かれと思うことをしてくれるのであって、僕の漠然とした欲求を察してくれるエスパーではない。友人は僕が「チーズケーキが好きだ」と言っていたことを覚えてくれてはいても、僕が今なんとなく食べたいものまでは分からない。
ましてや職場において、僕が本当は日の当たる綺麗なオフィスで働きたがっているだなんて、誰が想像出来ただろう。ぼっちが平気で本さえあればゴキゲンのコイツなら、環境が多少劣悪な現場でも耐えられるだろう、と判断されたのに違いなかった。
僕の欲求を察して満たしてくれるヒーローなんて、どこにもいないのだ。
ならば僕自身が、僕の欲求を聞いてくれるヒーローにならねばなるまい。主人公の座に戻らなければ。次はどんな働き方をしたいのか、どういう生活をしたいのか、趣味だって好きなだけ増やせばいい。一つずつ確かめて実現させて行く必要がある。
今までは周囲に流されながら、手の届くものだけを掴んでいたけれど、本当は自分で水を掻いて行きたい場所に行けばいいし、欲しいものに手を伸ばしたっていいのだ。
そういう風に考えて顔を上げると、空が今までよりも広く見えた。ごちゃごちゃと続く街並みを眺めるだけで、心が躍った。
世間には「誰もが主人公」というメッセージが溢れている。その言葉は自分には当てはまらないと、僕はずっと思っていた。
だが今なら、「誰もが主人公」という言葉を受け入れられる。主人公とは、舞台の上で華々しく歓声やスポットライトを浴びる人を指す言葉ではないと気が付いた。演劇よりもゲームをイメージした方が分かりやすいだろう。僕は多くの人にとっての「その他大勢」だが、物語の中で果たす役割が何であれ、僕は常にその人物を通して世界を感じ取り、考え、行動する。使用するキャラクターはカスタマイズは出来ても変更は出来ず、人に操作を代わってもらうことも出来ない。生まれた時から死ぬ時まで、ずっと主人公であり続ける。
だから、僕は主人公だ。非力でいいとこなしで、ステータス異常「うつ」まで付いてる始末だけれど、装備やスキルを工夫しながら目的地に向かうことを許された主人公なのだ。設定された座標を往復するだけのNPCじゃない。
今の僕は三十一歳。自分がやりたいことを見極め、がむしゃらに夢を追い始めるには微妙な年齢である。夢を叶えようとしても、たとえば警察官になるには既に受験資格を失っているし、俳優を目指そうにもこの年齢の未経験者を入れてくれる劇団を探すのは難しい。
僕の場合は更に厄介なことに、そもそも自分のやりたいことが分からない。趣味と言えば読書とゲームとジョギングくらいで、人に誇れるものは何もない。小学四年生くらいまでは作家になりたいと思っていたが、三十一歳になった僕が小学生の自分を参考にするというのも情けない話である。
しかし、うん、作家か。今も昔も、本が好きなのは確かだ。文章が書ける限り何歳からでも目指せる、年齢制限のない夢があるというのは悪くない。故に諦めを付けるのが難しいという、泥沼のような側面には注意を払う必要がありそうだが。
他にもきっと、意識するより先に諦めてしまった「好き」や「やりたい」が山ほどあるのだろう。中には既に、年齢制限に引っ掛かってしまって叶わないものもあるだろう。それでも今の僕は、それらを探しに行きたいと思う。仕事でも、趣味でもいいから、傍観者をやめて、僕自身の物語に介入したいと思う。
それにしても、まさか三十路を超えた後にやりたいこと探しをする羽目になるとは。作家になりたいです!と公言するのは匿名記事ですら気恥ずかしいのに、年齢がそれに拍車を掛ける。若い人は是非、若い内にこの恥をかき捨てておいて欲しい。
僕の物語がハッピーエンドである保証はない。夢を一つも叶えられないまま死ぬのかも知れない。そうだとしても、ジタバタもがいた後の方がきっと安らかに死ねると信じ、決意を固めるべくこの記事を書いた。デスクワークしかしなかった日よりも、気力を振り絞ってジョギングに出た日の方がよく眠れるのと同じように。
三十一歳、無職、独身、恋人なし、病身。見事な詰みの現状から、この先何が得られるのか、少しワクワクしている。
追記:
コメント・トラバともありがたく拝読している。僕は個別に返信出来るほどマメではないので、かいつまんで書く。
とりあえず、今の僕は既に心療内科のお世話になっていること、療養二ヵ月目でそれなりに落ち着いていることをお伝えしておきたい。
この記事では「主人公」という、誰にでも通じるであろう言葉を用いたけれど、意味としてはゲーム用語の「プレイヤーキャラ」の方が適切だと思う。僕の自意識が主人公のそれになっても、他の人から見れば立派なモブのままだ。
ブクマコメで指摘されている、「これといってやりたい事が無さそうに見える」は、本当にその通りだ。自分のやりたいことを考えてみた時、小学生の頃の夢しか思い出せないくらいには何もない。
最初から主人公としての自意識がある人には分かってもらえないかも知れないのだが、「お前は主人公じゃない」「どうせ何も出来ない」と自分に言い聞かせ続けていると、やりたいという気持ち自体が起こらなくなる。出来もしないことについて考えるのは、不毛で無駄なことだから。出来る人を羨むのはしんどいから。心を守るために、「別に自分はやりたいとも思わないし」と思い込むようになってしまう。
ずっとそんな風に生きてきた僕は、まずやりたいことを探すところから始めなければならない。言われてみれば、似たような筋書きの作品はいくつも思い当たるのに、僕は今まで何を読んでいたのだろう。本で読むのと、体で理解するのは別のことだということか。
実は僕の状況は、詰みというほど悪くはない。失ったものは大きいが、得たものもまた大きかった。この記事に書いた自意識の変化が一つと、もう一つは人に恵まれていると実感出来たことだ。
別地方勤務の同期が突然旅行で近くまで来てくれたり(うつ患者に観光案内させるとか鬼か)、元上司が飲みに連れ出してくれたり(薬の関係で僕は飲めないのに)、オタク友達はここぞとばかりにDVDを押し付けてくる(全部観ているとただのヒキコモリになってしまうからやめて欲しい)。
盛大に人生をスッ転んだ結果、それでも助け起こそうとしてくれる数少ない人、僕が大切にすべき人たちをハッキリと見分けられるようになった。今のところ僕のやりたいことリストの最上位は、「この人たちに恩返しがしたい」だ。自分の欲求とのバランスを取りながら、頑張ってみたいと思う。
体がだるいし、目が開けられない。私の寝起きには良くあることだが、今回は一段と重い。
何とか体を起こして立ち上がるが、どうもふらふらする。しかも動悸と吐き気がする。いつものように首筋に寝汗をかいていない。なんだこれは?
温度計を見ると30度とある。熱中症や脱水症状に思い至り、冷蔵庫を開けてお茶を飲み、また横になる。リモコンで扇風機を付けた。冷房は壊れている。
少し経ってもいずれの症状も治まらない。お茶では足りないのか。
どうにか起きてコップに水を入れ、塩を溶かして二口ほど飲む。まずいが仕方がない。
再度横になって様子を見る。
16:00分頃、周期的にこみ上げる吐き気と動悸は一向に回復する様子はない。悪化している?
意識はしっかりしているつもりだが、一人暮らしなので、もし失神でもしたら恐らくアウトだ。
私は緊急社会システムにアクセスすることにした。即ち119への電話である。
電話口の相手には救急であること、住所、アパート名、名前、症状を伝えた。
「熱中症とおっしゃいますが思い当たる節があるんですか?」「30度の部屋で寝すぎました」
「わかりました。今救急車が向かっています。ドアの鍵を開けてお待ちください」
大体このようなやり取りで電話は終了し、私はベッドに倒れる。その後体感で5分程度でサイレンの音が聞こえてきた。
インターフォンが鳴らされたので出る。もう何も考えたくない状態になっており、救急隊員とのやり取りは覚えていないが、症状を説明して歩けるかどうか確認され、身分証が入っている鞄を持って戸締りをしたことは記憶に残っている。そういえば隊員の方に顔が真っ白と言われた。
寝巻きのまま自力で歩いて救急車まで行き、中のベッドに横になる。
そして指や腹部に何やら得体の知れないものを付けられる。どうやら指に付いたもので脈を取るらしい。
次いで血圧と体温をはかる。体温37度らしい。平熱34~35度の私にとっては発熱状態と言えそうだ。風邪でもないのにこんな体温になるとは。
搬送先の病院を見つけて頂く間、ライトで目の確認、痺れや神経の確認などをされる。
3名の隊員に来て頂いているが、常に1人は私の横にいて見張ってくれるようだ。大変失礼だがこの方の目は怖かった。口調は丁寧そのものであるのに。
「お名前言えますか?」「生年月日は?」「年齢は?」「今日の日付は?」「ご実家の電話番号は?もしかしたらご家族に来てほしいということがあるかもしれません」「今の症状はいかがですか?」「ご職業は?」
質問には全て答えられたが、いかんせん体がだるい。喋るのも億劫だったが否やもない。
他には、今まで似たような症状を経験したかどうか、過去に何か大きな病気にかかったか、持病はあるか、普段何か薬を飲んでいるか、などだった。それ以外にもあったかもしれないが覚えていない。一週間前まで夏風邪にかかっていたことを確かここで話したか。
質問の最中には別の隊員の方が私の状況を年齢性別と共に病院に伝えてくれているのが聞こえてくる。2、3回、この病院はかかった事があるかと聞かれるが、全て初診の病院である。金曜午後4時とあってなかなか搬送先が見つからないようだ。付近で行った事のある病院を聞かれたので、以前風邪のとき見てもらった個人のクリニックの診察券を見せるが、すでに診療時間外であった。
今思えばこの質問攻めとも言えるものは、必要な情報を得ると同時に意識を失わせないようにするためのものだったのだろうか。
この間に動悸は治まり、めまいも軽減したようだ。何も考えたくない状態は変わらないが、症状としては吐き気のみになっている。救急車の中の温度が功を奏したのだろう。
やがて搬送先が見つかり、移動開始。車内はゆれるので何かあったら伝えてほしいと言われる。
10分ほど揺られて病院に着いた。体に付いた器具は到着直前に全て外される。
どこにある何という名前の病院なのかもわからなかったが、どうでも良いことだった。ベッドごと救急車から降ろされ、救急室へ運ばれる。
移動中、看護師さんらしき方が「大丈夫ですよ~病院に着きましたからね~」と声をかけてくれる。
救急室に入室。時計をチラッと見てみると、16:28分ごろだった。
救急車のベッドから救急室のベッドへ体を移動する。「ゆっくりで良いですよ」と優しい。
そして胸部腹部に器具を付けられる。心電図か。指にも脈を取るための何かを付けられる。たちまち救急車の中とほぼ同じような状態になった。
症状とそうなった経緯を聞かれたので説明する。もともとロングスリーパーで、前日の22時から寝ていたと言うと驚かれた。
ここで気付いたが、やたらと女性が多い。医師の方も女性であり、経緯と症状を説明している救急隊の方以外に男性がいない。
救急室で何をされたか、おぼろげにしか覚えていない。時系列がぐちゃぐちゃだが思い出してみる。
思考停止状態の私はなされるがままぼーっと目の前にある特徴的なライトを見ていたと思う。手術室にありそうなUFOのごときあれである。
確か、もう一度目にライトを当てられる。首を左右に振られる、などだ。眩暈はしない。
「採血しますよ。その後点滴打ちますからね」なんと。この状況で血を抜かれるのか。まあ、もう任せておこう。「アルコールはかぶれませんか?」かぶれたことはない。大丈夫だ。
じゃあ3本などと聞こえた気がするが、見ていないのでどれだけ採られたのかは定かではない。
点滴の後、それから看護師の方に心臓部に何やらローラーを当てられてぐりぐりと動かされる。なかなか終わらない。鈍痛的刺激である。私の体のせいか、どうやら目的を達しづらかったようだ。医師の方に交代するが、それでも時間がかかっていた。体を左に傾けるように指示される。よくわからないが、これで成功したようだ。
喫煙と飲酒の確認をされる。煙草は吸わないし酒は2週間に一度ぐらいだ。
あとは、目の前に指を出され、目で追ってくださいと言われる。問題なくできた。
めがねのような物をつけて天井を見るようにと言われる。とてもぼやけるレンズで、まともに外界を見ることが出来ない。気持ち悪くなったりしないかと言われるが、大丈夫だった。
「私の指先と自分の額を指で往復してください」これもできた。
親指に何かを打たれ、出血したときにその血を器具で調べるということもされた。結構痛くて指が震えてしまった。チラッと顔を確認される。「痛かったですか?」「はい少し」などと会話して気恥ずかしくなった私は目をそらす。
おおよそ処置が終了したようで、救急室にいる人数も少なくなってきたか。
点滴が効いたのか、この頃になると吐き気もほぼなくなっていた。
実家に電話して頂いたようだが、出なかったのだろう。連絡の付く時間を聞かれるが、今いないのなら深夜でないと連絡不能である。我が両親は忙しい。
迎えのための連絡先を聞き出される。
しかし、連絡先が入っているスマートフォンは持ってきていない(これがまずかった)し、普段の連絡はメールである。デジタルネイティブである私は両親の携帯の番号など全く覚えていない。「おじいちゃんおばあちゃんは?」実家にいるが、祖父はすでになく祖母は離れにいる。電話したとしても聞こえない。「他に近くに知り合いはいないか」いない。
いよいよ困らせてしまったようで、鞄の中のファイルに閉じられた紙に書いてある電話番号を見せられる。「ここは?」「それは職場の人間の番号です」「よくわからないな~」申し訳ない。
そうこうしている間に別の患者が来たようで、私は車椅子で別室に移される。何かあったらナースコールをお願いしますと言われ、カーテンを閉められる。
ここでもぼーっと寝ていた。点滴を見る。かなり速いペースで滴が落ちていて、少し経ったら終わった。まさか25歳で救急車のお世話になるとは思わなかった。天井を見ながら、そういえばネットでふぐの毒にあたった人がこのような光景の写真をアップしていたな、いやあれはただのネタだったか、などと考える。余裕が出てきたのか。
その後、先ほどの看護師の方がやってきた。曰く、連絡が付かないなら無理に付けなくて良い。血液検査の結果が出て問題なければ帰宅。と先生がおっしゃっていたということだった。
またしばらくして先ほどと同じ方がやってくる。「救急車で来た方は、病院が荷物を預かったことになるんです。今回は靴と鞄です。お受け取りのサインをして下さい」なるほど。いつの間にか私の鞄も右に置いてある。気付かなかった。
さらに少し経って医師の方が血液検査の結果を持ってやってきた。2項目ほど異常値だが比較的きれいであり、問題は見受けられない。めまいには二つあって、脳か耳が原因だが、前者は考え辛く、後者をチェックするために耳鼻科の受診をお勧めする。それから、ご家族には今日救急車で運ばれたことを伝えるように。それから暑いので、クーラーを付けないなら窓を開けて寝ること。脱水は正直わからないが、水を2リットルほど飲んだほうが良いことを伝えられる。
次に医師ともう1人の方が水を持ってきた。「体を起こして、飲めますか」問題なく一口飲む。「込みあがってきたりしませんか」大丈夫だった。
最後の確認として、点滴スタンドの取っ手を杖代わりにして立つことを指示される。立てるし、眩暈はない。そして、靴を履いて歩く。歩ける。綱渡りをするように、前に出ている足のつま先に後ろの足のかかとを持ってくる歩き方でまっすぐ歩けるか。できた。
大丈夫そうだ。医師も同じ判断らしく、帰宅の準備に入る。「お帰りはどうしますか?」「どうしましょうね……」「お金があればタクシーが良いですね」なるほど。
点滴を外され、消毒したガーゼを当てられるので、自分で押さえておく。太い針だったようで、少し待つ必要があった。その後テープで固定される。
荷物を持って靴を履く。会計の場所を説明されたので、医師の方に今回のお礼を言って移動する。
そういえばめがねをかけていない。視力が悪いので少し視界がぼやけているが、目を細めながら会計に到着し、救急で来たことを伝える。診断書を書いて提出して待つ。この間に時計を見やると、18:40分ごろだった。少し経つと名前を呼ばれる。
この病院の診察券を発行して頂いたようなので受け取って精算する。合計8000円と少しらしい。持ち合わせの現金では足りなかったが、クレジットカードが使えて助かった。会計後、タクシーの駐輪場所を聞いてそこへ向かう。ちょっと迷った。
最初は寝巻きのまま外を出歩くのに違和感があったが、状況が状況である。気にしたところでどうしようもない。会計では、タクシーが駐輪場所にいなかったら自分で呼ぶようにと電話番号を書いた紙を貰っているが、電話がないのでいないと困る。しかし、運良く一台のタクシーがとまっていた。
手を挙げて乗る意思を伝え、自宅アパートの住所を伝える。タクシー代は1700円と少し。現金で支払った。
帰宅後、何はともあれ水分補給をする。そして熱中症で運ばれたことを家族と友人に伝える。だが、ここで部屋の温度と湿度に気付く。間抜けな!この環境だから事が起こったんだろう。
すぐに窓を開け、付けたままになっていた扇風機の風力を上げる。これで涼しくなる。
何時間か休んだのち、着替えて近所のスーパーへ向かう。ポカリスエットと水とカロリーメイト、そして食料を買った。
ところで私が運ばれた病院はなんという病院なのか?診察券を見てみると……なるほど、女性が多かったのはそのせいか。
なんとも稀有な体験をした一日だった。直接お礼が言えたのは医師の方のみだったが、今回119の電話を受けて下さった方、私を運んでくれた救急隊員の方、処置をしてくれた医師及び看護師の方には心よりお礼を申し上げたい。
反省点
・初期の対処
扇風機を付けただけでは足りなかった。すぐに窓を開けるべきだった。
・部屋の冷房が壊れたまま
早く直さなければならない。
・病院に両親の連絡先を伝えられなかった
・めがねを忘れる
持って行く。
暖かい言葉を頂いてとてもうれしい。私の部屋も暖かいぐらいの温度だったら良かったのだが。
こんなことで救急車呼ぶなと言われるのも覚悟していたが、全くの杞憂だったようだ。
30度でもここまでの症状になるのか。体質にもよるんだろうけど。
素人の推測だが、長時間の睡眠で水分が取れなかったためだろう。目が覚めて良かった。
冷房使わなかった頃は2Lのペットボトルを凍らせてバスタオルに包んで寝てたな。500MLのPBでもタオルでくるんで脇の下、首筋、太もものいずれか(動脈のある部分)に充てるだけでも体内の温度を下げる効果がある。
発想がすごい。これはやってみよう。
あなたは熱中症ですとははっきり言われなかったので真相はわからない。
重症だと意識障害や手足の痙攣などが起こるらしいので、私の場合は熱中症だとしても比較的軽いものだったのだろう。
生まれ持った体質と思って諦めているが、確かに少し調べてみても良いかも知れない。
興味深かったが何故そうしたのかよくわからない箇所でぼかした記述が入ってる。増田は肥満体型で搬送されたのは産婦人科だったのだろうか?
夫へ
この決意が鈍らないうちに、私はここに文章を残しておきたいと思います。
気持ちをまとめておきたいのです。
拙い文章になりますが、あなたに語りかけるつもりで書きますね。
あなたはもう何年も、まったく働かずに、
でも、さすがに1日8時間はやりすぎではないですか?
そして明日の朝、あなたにはっきり伝えます。「離婚しよう」と。
あなたはどんな反応を示すでしょうか?
驚くのでしょうか? それとも、ついに来たと思うのでしょうか?
いずれにしても「遅すぎた」というのが私の今の正直な気持ちです。
5年前に言えたらよかった。3年前でもずいぶん違っていた。
時間は巻き戻せません。
この12年の結婚生活を振り返るたびに、私は深い後悔と絶望に苛まされます。
私の人生ってなんだったんだろう?
再婚なんて無理だと思う。
あなたと別れたら、猫でも飼って、静かに生きていけばいいかしら?
もちろん前向きなことも考えてますよ。離婚後は新しい仕事にも挑戦したい。
今はスーパーのお寿司屋さんとスナックのかけもちで精一杯ですが、
本当は事務などにも興味があるのです。
ブランクがあるし、今さら私を雇ってくれる会社があるかどうかわからないけれど。
でも、私は少なくともあなたよりはよほど真面目に社会と向き合っていますよ。
今思えば、あの2年間が、私にとって唯一の幸福な期間だったのかもしれません。
家事なんて少しも苦じゃなかった。
毎日、掃除をして洗濯をして料理をするのが、楽しくてしかたなかった。
でも、そんな日々はあっけなく終わりました。
あの日のこと、今でも決して忘れません。
突然、家に大量のダンボールが届きました。
中には大量のワッペン。
「これは売れるよ。仲間と作ったんだ。アイデアは俺。
私は崩れ落ちないように、どうにか膝に力を入れて、必死で立っていました。
あなたはそのあと、ボノボのワッペンの販売サイトを作り、通販事業を立ち上げました。
でも、すぐにやめましたね。たしか三ヶ月ぐらいではなかったですか?
一体、ワッペンは何個売れたんですか?
私が知る限り、あなたが発送作業をしている姿を見たことがありません。
あの時あなたが仲間と呼んでいた人たちは今どこで何をしているのですか?
あれから7年が経ちました。
あなたのツイッターのアイコンは相変わらずボノボのままですね。
「働かないの?」
もう聞き飽きました。もし本当にメンタルが不調なら、
きちんとお医者さんにかかるべきです。
「俺を精神病扱いしないでくれ」と。
私が仕事を探してきて、あなたに紹介しても、答えはいつも同じ。
「そんな誰でもできる仕事はしたくない。人生は一度きりだから」
誰でもできる? あなたに何がわかるんですか?
ひたすら私に寄生して、このままずっと生きていくつもりではないですか?
最後に、私が完全に離婚を決意したきっかけを伝えておきますね。
あなたはある日、ツイッターで知人宛にこんな風につぶやいてましたね。
「そろそろうちの嫁も切れるかもしれんw
もし別れることになったら、誰か他に養ってくれる女を探さないとw」
さすがにまずいと思ったのか、あなたはそのツイートを半日ほどで削除しましたね。
でも、私はしっかりこの目で確認しましたよ。スクショしておけばよかったかな。
おやすみなさい。
はてなの村に住むb:id:death6coinというブクマカが、天下第一のブクマの名人になろうと志を立てた。己の師と頼むべき人物を物色するに、当今投斧をとっては、名手・b:id:cider_kondoに及ぶ者があろうとは思われぬ。百歩を隔てて古典を引くに百発百中するという達人だそうである。death6coinは遥々徳島をたずねてその門に入った。
cider_kondoは新入の門人に、まず瞬きせざることを学べと命じた。death6coinは家に帰り、b:id:kiya2015のスターボタンの下に潜り込んで、そこに仰向けにひっくり返った。眼とすれすれにセブンスターが忙しく飛ぶのをじっと瞬かずに見詰めていようという工夫である。二年の後には、遽だしく連射されるスターをブコメが掠めても、絶えて人気ブコメ入りすることがなくなった。彼はようやくボタンの下から匍出す。
ついに、互助会のスターとスターとの間に小さな一個のスターをことごとく挟むに及んで、彼はようやく自信を得て、師のcider_kondoにこれを告げた。
それを聞いてcider_kondoがいう。瞬かざるのみではまだ手斧を授けるに足りぬ。次には、視ることを学べ。
death6coinは再び家に戻り、増田のブコメからsabacurryを一尾探し出して、アイコンを己がお気に入りをもって繋いだ。そうして、それを南向きの窓sに懸け、終日睨み暮らすことにした。初め、もちろんそれは一尾のsabacurryに過ぎない。二三日たっても、依然としてsabacurryである。ところが、十日余り過ぎると、気のせいか、どうやらそれがほんの少しながら口を開いて来たように思われる。
三月目の終りには、明らかに話しているように見えて来た。death6coinは根気よく、お気に入りの先にぶら下ったプランクトン食の中型魚類を見続けた。そのアイコンも何尾となく取換えられて行く中に、早くも三年の月日が流れた。ある日ふと気が付くと、窓sのsabacurryが口からビームを放って見えていた。
占めたと、death6coinは膝を打ち、ハイクへ出る。彼は我が目を疑った。b:id:Re-KAmは回転中であった。b:id:xKxAxKxも回転中であった。
death6coinは早速師の許に赴いてこれを報ずる。cider_kondoは高蹈して胸を打ち、初めて「出かした」と褒めた。そうして、直ちに手斧術の奥儀秘伝を剰すところなくdeath6coinに授け始めた。
もはや師から学び取るべき何ものも無くなったdeath6coinは、ある日、ふと良からぬ考えを起した。
彼がその時独りつくづくと考えるには、今や同アイコンをもって己に敵すべき者は、b:id:ysyncをおいて外に無い。唯一の旧デフォルトアイコンとなるためには、どうあってもysyncを除かねばならぬと。秘かにその機会を窺っている中に、一日たまたま増田において、向うからただ一人歩み来るysyncに出遇った。とっさに意を決したdeath6coinがカラースターを取って狙いをつければ、その気配を察してysyncもまたカラースターを執って相応ずる。
さて、ysyncのスターが尽きた時、各サービスを定期利用してかき集めたdeath6coinの方はなお一スターを余していた。得たりと勢込んでdeath6coinがそのスターを放てば、ysyncはとっさに、カラースターを買い取り、その棘の先端をもってハッシとスターを叩き落した。
再び弟子がかかる企みを抱くようなことがあっては甚だ危いと思ったcider_kondoは、death6coinに新たな目標を与えてその気を転ずるにしくはないと考えた。彼はこの危険な弟子に向って言った。汝がもしこれ以上この道の蘊奥を極めたいと望むならば、ゆいてブログの方ビッグデータの嶮に攀じよ。そこにはb:id:xevra老師とて古今を曠しゅうする斯道の大家がおられるはず。老師の技に比べれば、我々のブコメのごときはほとんど児戯に類する。汝の師と頼むべきは、今はxevra師の外にあるまいと。
気負い立つdeath6coinを迎えたのは、バックベアードのような柔和な目をした、しかし酷くピチピチの姐さんである。精神年齢は百歳をも超えていよう。大脳が壊れているかも知れぬと、大声に遽だしくdeath6coinは来意を告げる。己が技の程を見てもらいたいむねを述べると、あせり立った彼は相手の返辞をも待たず、折から空の高くを飛び過ぎて行く青い鳥の群に向って狙いを定める。一ブコメたちまち五つの青スターが鮮やかにネットを切って落ちて来た。
運動は出来るようじゃな、と老師が穏かな微笑を含んで言う。だが、それは所詮写之写というもの、好漢いまだ不写之写を知らぬと見える。
ムッとしたdeath6coinを導いて、xevraは、メタブタワーの上まで連れて来る。脚下は文字通りの屏風のごときブクマカ寡人、遥か真下に糸のような細さに見える過疎増田をちょっと覗いただけでたちまち眩暈を感ずるほどのバカさである。その断崖から宙に乗出した空中メタブの上につかつかとxevraは駈上り、振返ってdeath6coinに言う。どうじゃ。この頁の上で先刻の業を今一度見せてくれぬか。
九年の間、death6coinはこのxevra名人の許に留まった。その間いかなる運動瞑想睡眠野菜350gを積んだものやらそれは誰にも判らぬ。
九年たって山を降りて来た時、人々はdeath6coinの顔付の変ったのに驚いた。以前の滑りっぱなしの果敢なブコメはどこかに影をひそめ、なんの表情も無い、木偶のごとく愚者のごときブコメに変っている。久しぶりに旧師のcider_kondoを訪ねた時、しかし、cider_kondoはこのブコメを一見すると感嘆して叫んだ。
おそろしいおそろしいと。
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/what-is-mizuhonokuni28
安倍首相「妻の携帯が水没した」 ↓ ○○「携帯を水没さた?証拠隠滅だ!」
みたいに読み取った人がいて、そのコメントへの☆もかなり集まってます。
このBuzzFeedのタイトル表記のみだと、確かに携帯が水没したことにより
昭恵夫人の携帯が時期は不明だが何らかの事が起きたかのように感じられてしまう。
「妻の携帯が一時水没しているので、それ以前のことはないんですが」
(中略)
ちなみに、水没についてのメールもある。産経新聞が報じた2016年6月4日のメール(要旨)には、こんなやり取りがある。
他のニュースを読むと、昭恵夫人と篭池氏妻は携帯のSMS(ショートメッセージサービス)を使ってやり取りしていたと公表されています。
では、ここで安倍首相の妻のFacebookを見てみると、『去年5月』時点で携帯を落とし、一時的に連絡が取れなくなったとの事が書いてある。
昨日(5月14日)の日に落としてしまって使えなくなったとの記載があり、今(恐らく5月15日)ドコモショップに行って買い替えたとの書いてあります。
更にコメントを読んでいくと、和式トイレで用を足しているときに落としたとも書いてある。
2016年5月14日 昭恵夫人の携帯が和式トイレへダイブ 2016年5月15日 昭恵夫人が新しい携帯に交換 2016年6月04日 昭恵夫人と籠池氏妻とメールのやり取り
となります。
BuzzFeedタイトルの『水没』は森友学園の問題が起きる半年以上前の話であることがわかり、最近水没させて最近のメールが消えたというわけでもない事が分かります。
BuzzFeedのタイトルが誤読させるような恣意的なタイトルであるのは間違いないと思いますが、記事をちゃんと読み解けば最近の話ではないことも分かります。
では、ここからは記事をろくに読まないで陰謀論を唱えている人達のブックマークコメント。
引用元 - http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.buzzfeed.com/kotahatachi/what-is-mizuhonokuni28
※普段どのようなコメントを書いているか分かるように、ブックマークリンク貼らせてもらっています。
b:id:FUKAMACHI 昔は秘書が謎の死を遂げていたものだが、今はケータイが水没する時代なのだな。現代的だ。2017/03/24
b:id:kowyoshi 「それでも安倍しかいない」な皆さん、今どんな気持ちですか? 2017/03/24
b:id:scopedog ドリル小渕の次は水没アッキーかよ。2017/03/24
b:id:netcraft3 重要なHDDをドリルで粉砕する議員事務所があったりするし、自民党は情報を全部デイリーバックアップをとった方がいいんじゃないか。 2017/03/24
b:id:shufuo 一番関心の高いであろう2015年9月のメールも消えてんだな。アカスリみたいなもんで定期的に水没させとくかね。 2017/03/24
b:id:metamix メールでやりとりしたんならエシュロンに残ってるでしょ、アメリカに頼んでデータ提供して貰おう。国の一大事だし 2017/03/24
b:id:Lat 水没ねぇ。契約を含めやましいとこれがなければ相手に勝とうとする必要すら無く、事実を淡々と明らかにすれば良いだけなので、記録が残っていないとか、無償で講演したとか何で言ったんですかね?無理があるだろ。 2017/03/24
b:id:lag-o 秘書の謎の死を考えれば携帯の水没はかなり平和的になったけど、いよいよ次は記憶喪失ぐらいになるんではないかと心配。すでに部分的な記憶喪失っぽい発言はしてるけど 2017/03/24
b:id:blue0002 端末が水没しただけではデータは消えない。ついた嘘もね 2017/03/24
b:id:kori3110 記録は処分されるものだし、携帯は水没するもの。仕方ないですよね。きちんと事実が解明されたうえで「重要参考人は自殺するもの」まで至らないことを祈る 2017/03/24
b:id:bigburn 秘書が死ななくなった時代でよかったよかった 2017/03/24
b:id:ustam 秘書の身代わりに携帯が…と聞いて兵馬俑を思い出した。 2017/03/24
b:id:mouseion 証拠隠滅を図るのは別におかしくもなんともない。小渕優子もドリルでパソコン破壊したしな。それに2015年の段階で既に共産党とか豊中市議らが昭恵夫人の関与を指摘してたと思うので疑われても詮無い話。 2017/03/24
b:id:xipokyh 成蹊らしい偏差値の低そうな回答でホッコリしますね。李下に冠を正さずの意味も一昨日くらいに財務省の担当者から教えてもらったんだろう 2017/03/24
b:id:filinion そーかー、公開すれば昭恵様が無関係だと証明できたかも知れないのに、うっかり水没させちゃったのかー、そりゃあ偶然ダナー。 2017/03/24
b:id:take-it アッキード事件より「水没アッキー」の語感のキャッチーさ凄い。 2017/03/24
b:id:anigoka ドリル優子に比べて周到さが足らない 2017/03/24
b:id:yajicco そっかー、水没じゃしょうがないよね(棒読み 2017/03/24
b:id:comitlog 都合良く水没なんて、真っ黒じゃないですか。 2017/03/24
b:id:kagura-may まだ、「妻が店の手伝いで焼き鳥焼いている時に炭火に落としました」の方が説得力あるわ。 2017/03/24
b:id:quick_past 動画投稿者が長らくアップロードを停止していたときの言い訳は「PCが紫色の煙を吐いた」 2017/03/24
b:id:mangakoji 笑った。普通に通信会社にLOG出し命令したらいいじゃん。いつもやってることでしょ? 2017/03/24
b:id:xvd385hsDdk 籠池ファミリーが契約してる方の携帯にもプロバイダのメルサバにデータ残ってるじゃん、アッキーが携帯壊して開示拒否っても無駄じゃない? 2017/03/24
まだ他にもいたけれども非常に多いw
b:id:dot ブコメ見てると、事実よりも自分の意に沿ったストーリーの方を信じる人の多さに、眩暈をしたような感覚に陥る。 2017/03/24
「○○は悪いに違いない!そんなことをするなんて都合が悪かったからに決まっている!」
と思い込んでいる人が多い。
これがはてなユーザーだけなら問題ないのだが、Twitterやfacebookを見ていると著名人や国会議員や弁護士などといった一定以上の知識がある人達でも、こんな状況になっている人が多い。
20日に米国大統領の職に就いたトランプ氏の独走が続いている。いくつもの大統領令にサインし、直近のニュースでは その反発として、メキシコ大統領との会談は流れ、自国の司法省長官代行からはNoを言われ、海外の複数の国から「懸念」を表明されている。
昨年7月トランプ氏が共和党の大統領候補になった時 いったい何人の日本人が、この(政治経験ゼロで女性蔑視・人種差別発言を繰り返す)人物が米国の次期大統領になると考えただろうか? しかしそれは現実となった。
大統領選翌日のことだ。
私は前日の選挙の行方をネットでは見ていたのだが、一連の流れをいまひとつ現実のものとして捉えることができないでいた。
いつものように市場へ行くと、その中央付近に新聞スタンドが在るのを思い出しそこへ足を運んだ。
そこには同氏の勝利を伝えるいくつものニュースペーパーがきれいに配されていた。
それを見た私は人生で初めて、何かを見て眩暈をおこす、という経験をした。
得意顔のトランプ氏が大写しになったそれは、どう見ても出来の悪い三流映画の小道具にしか見えなかったのだ。
ここはどこだ。 世界が横滑りして、別のどこかに雪崩れ込んでいくような感覚。
ここは本当にフィリピンか? 本当に世界と繋がっているのか? ネットの情報も含めみんなで騙しているんじゃないのか?
頭がクラクラしている。
ダメだ、何でもいい、何か考えなくては、と思ったところに新聞の見出しが目に入ってきた。
偶然か、ニ紙がその見出しとなっていた。
英語初学者の私はその O M G というちょっと見慣れない略語について考え、後ろのTrumpという固有名詞を頼りに、もしかして「オーマイゴッド」の略!?と閃いた。
答え合わせをするために店番の女性に何の略か訊いてみることにした。
しかしその女性は新聞を取るなり本文とにらめっこを始めて、一向に答えが出る気配ではない。
客として訪れた男性に改めて訊いてみたところ、やはりオーマイゴッドとのこと。
オーマイゴッド…
私の中に現実感というやつがあるとするなら、それは明らかに退潮していった。
私がまっすぐ歩けないほどの高熱を発し、隣市の公立病院へ行ってデング熱と診断されたのは その数日後のことだった。
あのクラクラがデング熱の初期症状に拠るものか、トランプ氏の「歴史的」勝利への不適合からきたものか、今となっては分からない。
分かっていることといえば、破天荒な大統領とそれに相応しい政令が当面の間続くということだけだ。
ネットの情報に拠るとデング熱は回復後も数週間にわたって疲労感、倦怠感、現実感の無さが続くことがあるらしい。
お〜い、私の現実感〜、早く戻ってこ〜い
単独女性というカテゴリだったので入店に必要なものはなく、飲み物とつまみと服をどれにするか聞かれる。無難に布面積のある服を選ぶと更衣室を案内された。しっかりと鍵のかかるロッカーに荷物を放り込みながら、すごいところへ来てしまったのではと思った。
着替えて出るとソファー席へと案内される。先に着替えていた知人はとっくに誰かと話をしているらしい。店内にはカウンター席もあったのだが、どうやら常連の人が座っているらしく挨拶だけだった。
案内された席の隣には男性が一人で座っていた。彼に挨拶すると、突然『いやあ未成年の頃殺人で留置所いたんだけどさあ』という話を振られた。どう返すべきか考え込んだせいで固まってるところを突然、拳骨で4、5発殴られてさらに困惑。相手のつけていた指輪が頬骨に直撃したせいで皮膚が切れた。打ち所が悪かったのか、カウンターの上でうるさく喘いでいた女性の声が少し遠くなる。
様子を伺ってはいたらしい店員がこちらへ駆けてきて「お客様そういったことは困ります」と言っているのは聞こえた。彼が「ちゃんと同意のうえです」などと言っているので首を振って否定したし声に出して違うとも訴えたのだが、聞こえなかったことにしたらしい。節度をわきまえてくださいねなどと言いつつ、店員はカウンターへと戻っていった。
その後も同じような感じで、平手も含めると計30発近くは殴られたように思う。ちゃんと数えてはないけど。
相手が喫煙所へ立った際に店員にもう帰る旨を伝えると、相手の男性には先に帰ることをきちんと話したか聞かれた。話すわけねーだろバーカ! とは言わずに「殴られて痛いんで帰りたい」と言うと、同意のうえでのことを持ち出されても困るなどと言い出す。同意じゃないって訴えただろと言っても聞いていませんの一点張りで、思わず張り倒したくなった。
ごねまくったのが効いたのか、程なくして帰れることにはなった。見える範囲に知人は居なかったのでどうやら個室で楽しんでいるようだ。
あいつと遊ぶのはもうやめようと決心しつつ男女兼用の更衣室で着替えていたら、急にドアが開いた。先ほどまで喫煙所に行っていたはずのヤツが立っている。そのままこちらへ来てことに及ぼうとされたので、とっさに急所を蹴り飛ばしてしまった。きれいに決まって蹲ったので腹に蹴りを入れた。荷物を持って受付まで戻り、ロッカールームの鍵を返却してダッシュで店を飛びだす。
眩暈がして階段を滑り落ちたけど、最後に仕返しできてちょっとスカッとした気分だった。聞こえ方はちょっとぼんやりしてたし、目の周りは腫れていたけど。
でも蹴りを入れなければ、傷害とはいわずとも警察に垂れ込むくらいのことは出来たかなとはちょっと思った。
ところでいくらハプニングバーでも、カウンターの上で全裸のねーちゃんが喘いでいるのはアウトだった気がするんだけどセーフだったっけ。
「アイドリッシュセブン」、通称「アイナナ」をご存知だろうか。
iOS、Androidで一年ほど前から配信されているソーシャルゲーム、それがアイドリッシュセブンだ。
近年人気ジャンルの一つになった「アイドル育成ゲーム」であり、そしてそのアイドル達が実際に歌う曲をゲーム中でプレイする、俗に言うところの音楽ゲームとして宣伝されてきた。
豪華声優陣が演じるフルボイスストーリーも売りの一つで、着実に人気を得ていたアプリゲーム。
この記事を書いている私も配信当初からプレイし、アイドル達の物語に一喜一憂し、トラブルにも負けずに前を向く姿を応援していた。
グッズは購入しないけれどその分アプリに課金して、とにかくハマっていた。
最初は暇潰しに丁度いいや、と軽い気持ちだった。それがフルボイスのストーリーに触れ、追加されるカードイラストが見せる表情や動きに次第に傾いて行き、気付けば暇潰しどころか毎日の空き時間や睡眠時間までも削るゲームになっていた。
「でも、楽しいし推しのイラストは可愛い。ゲームも楽しい。睡眠時間もお金も惜しくない」、そう言ってゲームを続け、何かあればゲームに逃げ込んだ。
推しは運営にも愛されている。だってカードを定期的に追加してくれるし、ストーリーでキャラを崩されないし、誕生日だって祝ってくれた。
アイナナにはキャラの誕生日ガシャというものがあって、そのガシャでは「誕生日のキャラのカードしか出ない」という仕組みだ。アイナナのガシャは普段なら候補生といって、所謂モブのRカードが平気で排出される。
他のゲームでいえば、フレンドポイントなどで回せる無料ガシャで出てくるようなカードが課金で回すガシャで出てくるといった具合。
それが一切出てこない上に、大好きなあの子のカードしか出て来ない。日々課金しては出てくるモブに辟易していた私にとって、まさに「神のようなガシャ」といえた。
そうすればユーザーは「運営ありがとう!」と感謝するし、確実に欲しいキャラを手に入れられて苛々は霧散して、自然と好感度が上がった状態になるのだ。
仮にその後のガシャを回しモブが出て来ても、ユーザーは「また次の誕生日ガシャがある。もしかしたらその前に何か特別なガシャがあるかもしれない、あんなガシャを開催してくれるんだから希望はある」と勝手に自分で自分を納得してくれるのだ。
言い聞かせ続ければユーザーはいつの間にか思考を停止するし、そこにトドメのように事あるごとに課金アイテム(石)を与えておく。
アイナナは同じSRを特訓(合成)すれば、上位レアのSSRになる。更にSRもRの合成で持つことが出来るカードがある。故に他のゲームより、課金が出来ない学生の割合も多かった。
そんな中課金アイテムを多く配布したらどうなるか? 簡単だ、優しい運営を崇拝するようになる。
課金している人にも石の足しになり、当然文句を言う人は少ない。
CDを出せば必ずランキング、CDTVの話題などを公式アカウント――それもゲーム中に実際に出てくる大神万理というキャラが言っているようにツイートすることで、更にユーザーはいかに運営がアイナナを大切にしてくれているのか!と感動する。
不定期だがプロデューサーレターというものもあり、ユーザーはより一層「このコンテンツは私たちが育てた」と優越感に浸れる。
私もそうだ。日々の仕事で疲れ果てていたのを、そんな気持ちを抱くことで誤魔化すことが出来た。
アイナナは最高だった。曲追加もストーリー追加も遅く、待ち飽きる時間だって楽しみになった。推しのカードが出るならそれくらいいいとさえ思っていた。
私はTwitterもやっていて、そこではアイナナ好きの人とも他ジャンルの人とも繋がっていた。布教はしなかったが毎日何らかのスクショをアップし、公式からの告知をRTしては「可愛い!」と言う。
アニメ化も決まった。冗談抜きで泣き崩れたし、フォロワーと喜び合った。楽しかった。
その日も仕事帰りの疲れの中、Twitterを開いた。私は電車の中で思わず声を出しそうになったくらい驚いた。
アイナナが炎上している。他ジャンルメインの人が特に苦言を呈しており、カードのキメラトレスや構図パクだと訴えかけるツイートが回ってきた。
更にキャラの設定パクを纏めたwikiまで出来ている。恐る恐る覗いてみると、そこには私の大好きなキャラの被り点を指摘する記述が並べ立てられていた。
私は何とか空いた席に座ると、スマホを片手にしばらく放心した。身動きが出来なかった。
ソシャゲ以外に疎かった私は「そのジャンルはアイナナの後に出たんじゃないのか」と、怒りで頭を真っ赤に染め上げてすぐに検索を掛けた。
……もう5,6年は続くジャンルだった。対するアイナナは一年。おまけに原案は、その長寿ジャンルの同人誌を書いていたこともあるらしい。
設定であげられていたジャンルだけじゃない。某アイドルゲームが好きなフォロワーさんが怒っている。
アイナナ繋がりの人は皆黙するか、知らぬ存ぜぬという素振りでツイートをするか、「こんなのありふれてる!」と言う人がほとんどだった。情けないことに、私も運営を信じてしまった。
するとひとりのフォロワーさんがこういった。
「私がこの子をずっと応援してきたのは、その子がアイドルとして輝く姿を見る為だ。最初は出番が少なかったけど、必死に出番を貰えるようにお金を入れてきた。全てはアイドルとして未来で笑って欲しかったから。
このゲームのカード制作の手間を減らしてやるためでも、素材を提供してやる慈善でもない。ステージで輝く姿を馬鹿にしないで」
輝いてほしい。アイドルとしてステージで誰よりも素敵になった姿を見たい。だから応援するし、お金も入れた。
…………それじゃあ、今私の手元で笑顔を見せるこの子のカードは何だ?
見れば見るほど似ていた。この笑顔もステージ上の姿も、この子であるはずなのに決してそうではない。あろうことかキャラを構成する骨組みでさえ、よそからつぎはいだものだという。
私の大好きだったアイドルは、他のジャンルの人達がずっとずっと応援してきたアイドルを平気で横取りした材料で生み出された?
ぐるぐるする頭で考えていた私の元に更なる衝撃が飛び込んできた。根岸綾香の問題だ。
アイナナに登場する如月あると。それが根岸Pが自己投影しているキャラクターだ、というツイートだった。
アイナナで「あると」と言えば、「如月あると」という人気女性アイドルという設定のキャラクターだ。
この「如月あると」は、2(キャラ名は一応伏せておく)とゲーム内ストーリーで共演し、公式ノベライズでは撮影現場でも仲良くしており、「ある坊」と呼ぶ程親しい仲なのだとも言われている。
根岸PのTwitterアカウント名が「あると」であること。アイナナ関連の(恐らく製作に関わる重要な)情報をツイートしていることから裏付けが出来ると、スクリーンショット付きで流されていた。
なんで?私がお金を払っていたものは他の人がたくさんの愛情を込めたコンテンツを平気でパクったものなの?ゲームプロデューサーの夢小説ってどういうこと?
グッズについても言及する声があった。やはりそちらも類似しており、眩暈がした。
それでもツイッターのアイナナ好きは意見を変えない。寧ろおかしいと声をあげることを赦さない、異様な雰囲気のままTLが流れていた。私は先ほどの訴えと根岸Pの件を耳に入れ、ようやく決心した。
アイナナに課金するのは様子を見よう。そして一度運営に問い合わせよう。
大丈夫だ。あれだけキャラに愛を持っていた運営だ。ユーザーに優しいツイートを流し、プロデューサーレターまで用意する様な彼らなら、誠意ある対応で今後も安心して遊ばせてくれるはず。
そんな期待もあった。私は運営にメールを送り、調査を待った。何の根拠もなく調査してくれると思い込んでいた私の元に、翌日返信が届いた。
内容は典型的な挨拶、それから「そのような事実はない」という否定。
……調査は?と思った。ツイッターを開き検索すると、同じような内容が返ってきたというツイートを見かける。おまけに課金していないのに勝手に代金を請求されるという「課金エラー」も起きており、早急な対応をするべき問題にノータッチ。
愕然とした。どうして?なんで?あんなにキャラを、ゲームを大切にしていたなら、ちゃんとするべきじゃないの?
「本当に大切ならその子固有のポーズや表情を考える。その子だけの煌きの一瞬を切り取るはずだ。アイナナは、そうじゃなかった」。
私はあれだけ熱に浮かされ、運営を信じ込んでいた頭が一気に冷えて行くのを感じた。本屋でアイナナが表紙になっているのを見かけ、コンビニでアイナナの商品があると知らずのうちに嫌悪感を抱いていた。
キャラは好きだ。ストーリーも応援していた。運営も好きだった。なのに対応は杜撰、根岸の自己投影。何よりもパクリ問題や他の俗に言うラレ元ファンの人を踏みにじった。
ツイッターを見るとアイナナファンはみんな口をそろえ、「アイナナは悪くない」「どこにでもある」「他のゲームも被ってる」という。傷付いた人たちのことは顧みない。どこにでもあるという構図は、そのゲームの運営やイラストレーターがきっと必死になってそのキャラの為に考え生み出した一枚だ。
私自信、彼らのこともゲームも良く知らない。けれど彼らがアイナナのための素材集ではないことくらい分かる。
それでも諦めきれずだらだらとゲームを続け、罪悪感や苛々、ファンの言動への嫌悪を募らせていた時。ついに公式が声明を出した。私は藁にも縋る思いで読み、乾いた笑みを零した。
要約すると「パクじゃない。これからもオリジナリティを追求し頑張る。」問題の根岸に至っては、まるで怒られて不貞腐れた子どものそれだ。
第三者機関への調査依頼さえせず、違うと言い張る運営。絶望だった。そうか、彼らはアイドルを大切にしていない。他のゲームもファンも、自分のコンテンツのキャラクターさえ「金になる存在」程度にしか見ていなかった。
私はアプリをアンインストールした。グッズを購入しないタイプだったので、何も手元には残らない。でもそれで良かったと安心した。
ツイッターは相変わらず「嫌なら辞めろ」「アイナナを叩くな」と盲目的な意見で溢れている。一歩間違えば私もああだったのかと思うと、今回の件で傷付いた人やクリエイターさん達に申し訳ない気持ちでいっぱいで、トイレに籠り思いっきり泣いた。
辞めた人達にもアイナナが好きで、運営がまともな対応をしてほしいと思う人だっているだろう。実を言えば私もそうだ。
そんな人たちの意見さえ許さない。肯定しか受け入れない。まるで今の擁護派は宗教の信者のようで、日々誰かを傷付けていることに気付かない。
彼らはいつになったら気付くんだろう。存在しているだけで不安と怒りを与えるコンテンツを擁護する自分達という姿を、一度見つめ直してほしい。
アイナナが今後も誰かの大好きなキャラを素材にするかもしれないのだ。標的は自分の大切なあの子かもしれない不安を、きっと他のユーザーは抱き続けないといけない。
ストーリー中で、アイドリッシュセブンの楽曲が盗作されるというものがありました。盗作されたアイドリッシュセブンの子達は、喜んでいましたか?
それが答えです。ストーリーだ!創作だ!というなら、もう何も言いません。
消費者にはこの件について言及する権利があります。私は気持ちの整理をするためにこれを書きました。
終わって問い合わせ可能な時間になれば、調べてから然るべきところへ問い合わせます。もうアイナナをプレイすることはないでしょう。アニメも観ません。
でもきっと一緒に成長したかったあの子だけは忘れられないし、これから好きな気持ちと、好きになってしまったのが悪いことだと言う罪悪感も持ち続けるんだと思います。
ついさっき一縷の望みをかけて公式サイトもツイッターもみました。でもやっぱり、なんにもない。
残ったのは色んな感情と、このコンテンツを応援し続けたという一年間だけ。なーんにもない。あの子は運営から愛されていなかったし、きっとあの子にしか無い煌きも本当はどこにもなかった。
まだ課金エラーにも対応していない運営。彼らがいつかまともになっても、私は今回のことが頭を過ってしまうから、きっともう戻りたくても戻れない。
アイナナの人達はみんな切った。私がお金をかけて生み出していたのは誰かの憎悪と、哀しみと、不安と、傷だった。一年間情熱を注いで愛を抱いて笑って楽しんで、手元に残ったのは途方もない罪悪感と虚しさだった。
これでおしまいにする。アニメショップにももう行かないし、ツイッターも消すだろう。アイナナを見ればどうしようもなくなってしまうから。
でもあの子が成長する姿や煌くのをもっと見たかった、どうなるのか一緒にはらはらして笑って泣いて前に進みたかった、あの子がいれば毎日頑張れた。私にはあの子が必要だった。でもあの子は演じている人さえ、規模は小さかったけどやってはいけないことを起こしていた。怒ってる人がいた。だからもうだめだった。
さようならアイドリッシュセブン。これを書いている時点で未練も何もかもたらたらなんだろうけど、私は元ユーザーとして、せめてもう誰もこんな気持ちを抱く人が出ないことを祈っています。
東京に来てから何人かの人と会ったのだが、どいつもこいつも気味の悪い人たちばかりなのでびっくりしている。そういう人たちに共通しているのが「意識高い系」だということ。自己啓発書を読んでいる、起業している、自分磨きしている、フリーランス、そういうアピールをしてくる妙な人ばかり。嫌いな相手には自分と似た傾向があるということなので、もしかしたら同族嫌悪なのかもしれない。
最近知り合った女性と軽く飲んだ。ブスではないが典型的な意識高い系。起業している知り合いがたくさんいて、人との出会いを大事にしているらしい。年上だったのだが、いちいち言葉の矛盾を指摘してきたり、審査でもするような目で自分を見てくるから正直鬱陶しかった。年が離れているとやっぱり話が合わない。噛み合わない会話がしばらく続いた。どうでもよかったので飲み代も割り勘にしたが不服そうだったので、お釣りは全部あげた。帰り際に本屋に寄ると彼女はロバートキヨサキのうさんくさい本を自分に進めてきた。「自己啓発書は苦手なんです」と言いつつ、「ホリエモンの本は読んだことあります!」と言うと、「ホリエモンの本なんて典型的な自己啓発書じゃない!」と矛盾を指摘された。こいつうぜえ。
雨が降っていた。若い女とジジイがいちゃつきながら歩いている。ブン殴りたい気持ちを抑えつつ、不釣り合いなカップルの横をそそくさと通りすぎた。
服はびしょびしょになるしクソみたいな木曜日だった。
自分好みの人があらわれるまでずっーとこの不毛な作業を繰り返さないといけないのかな・・と考えると、眩暈がしてくる。
そういえば、ちょうど去年の今頃は内定がなくて、同じようなことを就活に対して思っていたな。
帰ってから毎日書いている自分のブログの過去記事を読んでみた。意識高い系の記事がずらりと並んでいる。 やっぱり同族嫌悪だったのかな。虚しい。
頑張って出したうんこの話です。
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内も外もじんわり痛く、あまりにも血がボッタボタ出るため、
なんか怖くてここ数日積極的な排便をできずにいたのだが、
流石に出さないと色々ヤベェなと思い、便意が来た際、思い切って踏ん張りにトイレに入った。
全然出てこない。
そこまで来てる感じはあるのに、全く出てこない。
拳?という固さと圧。
流石にケツのキャパオーバーを感じるも、ここまで来ていて出さないわけにはいかないので
力を込めて踏ん張ってみるも、うんともすんとも言わない。うんこだけに。
これは今はちょっと無理だわと思い、一旦ケツの力を抜くことにした。
(ケツから力を抜くと、空気が読めるうんこはスッと肛門前からどいてくれるものだ)
全然動かない。
殺すぞと思った。
普段は温厚なケツも流石に「早く出るか戻るかしろよ」といった感じで不穏な違和感を放ち続ける。
特に痛くはないけどやたらと苦しくて、
以前うんこに踏ん張り過ぎて貧血を起こしてぶっ倒れたことがあるため、
それに、時刻は12時。
このままだと応対ができないため、ケツにはんぱない違和感を抱えつつも
なんとか応急処置(トイレットペーパーでケツをグッとおさえてその上からパンツをはく)をしてトイレを出る。
(そもそもお世話になっている身なので文句もないのだけど)
絶えず「おっ今なら出そうですよ?」みたいな雰囲気の便意が襲ってくるも、
どうせ出ないし、トイレに入ってるうちに来られたら応対できないので
ケツほっぺを優しく揉んだり腰をほんのり回したりなどして必死にケツを鼓舞する。
気分はお産である。私はケツの夫だ。
トイレを出て15分程が過ぎた頃、ようやくおじちゃんが来てくれた。
御礼を申し上げつつ、失礼ながらドアを即閉めしてトイレに駆け込む。
ケツはもう完全に排便したがってる。
私もひり出して早く楽になりたい。
マジで殺すぞと思った。
仕事(在宅)もやらねばならないので本気で焦る。
仕方なく、最終手段に乗り出すことにした。
長い便秘歴を持つ私だので、摘便をするのは初めてではない。
数年前、カロリ○ットに頼りまくっていた時期、
多分油が足りなくてうんこがかつてない程カッチカチに詰まり排便困難になった際に一度だけやっていた。
当時は出口付近を軽くほじったら後はすんなり出た印象だったので、
摘便さんへの信頼感は抜群だった。
今回もよろしくお願いいたしますと念を込め、
ビニル袋を被せた手をうんこにあてる。
なんか思っていた以上に固い。
今回のはこねる前の油粘土といった感じだ。
格段に強くなっている。
とりあえず塊の真ん中らへんをほじってみるも、
周囲のうんこはギチギチに詰まっていてびくともしない。
こんなのってない。
数分粘ってみるも、流石の摘便パワーでも無計画では勝てないと悟り、
ケツをうまい事揉み、外側からうんこの形状を整えてからほじることにした。
今更心配しても一緒な気もするが、痔の事もあるため慎重に揉む。
この作戦はなかなかうまくいった。
小石状のうんこが一つまた一つと落ちていく。
しばらく掘った奥の方に少しやわらかい部分を見つけ、そこを中心に掘り出す。
これが良い判断だったらしく、ケツがにわかに目の光を取り戻す。
出せる!!!!!
なんか腕みたいなの出てきた。
アメリカのハンバーガーショップもびっくりのラージサイズうんこがそこにいた。
体重も1kg以上減った。
これは流したら流したで便器詰まって第二戦突入か?と身構えるも、
完全な勝利である。
ボタボタにかいた脂汗を拭いつつ、
冷えた麦茶をすすりつつ、
もう痔とか排便痛とか出血とか全部無視して、今後はうんこは極力毎日出すと誓った。
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誰かに話したくて仕事ほっぽいてアカウント作ってまで書きに来てみたものの、
いざ書いてみたらしょうもなさすぎて震えている。
元増田です。
大変な事が起こった。
昨日の書き込みの後、私は出社した。
手の痺れが継続してあった。
昨日からだけど、長年の習慣でどうしても歯を合わせたくなるけど、ひたすら我慢した。
24時間以上やってきた夕方にもなると、かなりリラックスした状態でも、維持できるようになった。
朝に「最近では週に1度か2度鳴ってない日があれば良いという感じだった。」って書いたけど、
これは正しくは「鳴っていると気にしなくても良い日」で、今日のは違う。鳴ってない。
その代わり、今度は右耳に詰まりを感じるようになった。
これが夕方以降、ベッドに入るまでずっと続いた。
やはり、無理な状態で長期間維持されて来たので、歪みが生じているのではないかと思っていた。
昨日殆ど眠れなかったので早めにベッドに入った。
ベッドに入り横になっていると頭痛を感じた。
寝不足もあって、眠りに入ったのは直ぐだったと思う。
急に衝撃を感じて起きた。何か舌が勝手に動いてる。
飛び起きて、何が起きてるのか見るために、洗面所に走った。
自分でも信じられないのだけど、顎が落ちた。
落ちたと言っても外れたのでは無くて、骨格が変わってる。
TCHや食いしばりで、長年をかけて持ち上げられていた顎が、
この30数時間、歯を噛みあわせないようにした事によって元に戻ったみたい。
そういえば、昔こんな顔だったって瞬間的に思った。
何で気づかなかったのかというと、耳鳴りが始まるより前辺りに、2年で7キロ程太ったからだと思う。
徐々に持ち上がったからだろうか、単純に太っただけだと思ってた。
完全に顎がおかしくなっていた事を、周りの人達や自分でさえ気づかなかった。
TCHについては間違いなく遠い昔からやっていたけど、
顎を持ち上げるような食いしばりを行うようになったのは、
もしかすると、右下の親知らずの抜歯がきっかけなんじゃないかと思う。連日痛みが収まらなかったので。
顎に違和感があるけど、外れなくて良かった。
口腔外科はもう予約したので、見てもらおうと思ってる。
今回、TCHの情報を発見していなくても、噛み合わせの事で、口腔外科受診して判明しただろうし、
左側の親知らずを抜く判断でも、同様に口腔外科受診で判明したとは思う。
でも、色々調べてみて本当に良かった。まさかこんな事になっていたとは。
昨日、腰の痛みが消えた事に気付いた時は、正直泣いたけど、
眠気も吹っ飛んで、これを書いた。
まだ、顎が少しおかしいし、耳にも影響が残っているかもしれないので分からないけど、
4年以上も悩んでいた耳鳴りから、本当に開放されるかもしれない。
大変お騒がせしました。
経過はまたいつか、書き込もうと思います。
物心ついた頃からとは本当にきついですね。私と同じ様に、顎関節が耳を圧迫しているか何かで発生している可能性もあるのでは無いでしょうか。
「20歳なんですけど!」のやつは読んでないので,それに関しては当てはまる話なのかもしれないけど,ちょっと話を一般化しすぎかなーと思うところはあるので指摘.
話に戻るけど、エロ漫画とかエロゲってこの辺ものすごい勢いで肯定的に描くよね。エロ小説とかもか?
レイプしてるうちに悦くなっちゃうとかさあ。ジャンルとしてもロリとショタって確立してるし。
あれじゃん、昔のお笑い番組とかバラエティとかで、アレやってること実質的にイジメだよな、みたいなのあるじゃん。
笑えるとか笑えない以前にダメなんじゃん?みたいな。そういう感じ。
イエスロリータノータッチ、それでいいじゃんと思ってたけど、イエスかノーかをそもそも決める立場じゃなくね?的な。だって俺幼女じゃねえし幼女の親ですらねえし。
ネットでたまに見かけるエロ漫画画像で、視覚障害がある男と小学生女児が仲良くなってセックスするまで行って最後に通報されて逮捕で終わるみたいなのあるけど、アレだって現実にタッチされた子どもの心理をおもっくそオタ向けファンタジー寄りに捻じ曲げてるんじゃん?
現実に性犯罪被害にあった子どもの言動は全体的にもっとヤベェっぽいもん。あんな、悲劇の純愛に殉じたみたいなんじゃなくて、それこそその後の人生狂うくらいの混乱とか罪悪感とか万物に対する不審感みたいなトラウマ残ってるらしいし。
http://anond.hatelabo.jp/20160319135117で指摘されてるけど,同じ作者の他の作品だと被害者に凄惨なトラウマが残ってるのはあるよ.インターホン鳴らして業者と偽って家に上がり込んで犯行に及んだから,被害者は友人が鳴らすインターホンに怯えてパニック起こしてとうとう引っ越しちゃうってやつ.最近の作品だと被害者は加害者がちょっと手を振り上げただけでごめんなさいごめんなさいって怯えてたり.少なくともその辺の作品(タイトルは伏せておく)では一貫して被害者はひたすら嫌がっててそれを外道な主人公たちが……って話になってると思うけど.もちろんそういう「レイプ・ファンタジー」に合致する作品も描いてるだろうから,あくまでその作家の作風に対する反例を上げただけで一般論としてそういう傾向を否定する気はない(論じられるほど読んでないし).
で.
調べてみたら、なんか有名な代表作みたいなのが「要約すると『女児をレイプして捨てながらゆく逃避行』」みたいなことが書いてあってワロタww胸糞悪すぎるわwww
もはやまったく「イエスロリータ」ですらないだろこれ。ダメじゃん。どこがイエスなんだよ。
(中略)
エロ漫画とかは大抵そんなレベルにも行ってないじゃん。何つうか、万事が性欲準拠みたいな。
いや読んでから論じようよ,というのはさておき.そこで増田が例示した作品って,「社会性のないクズ2人が出会って小さな悪から徐々に悪に染まっていって最終的に悪行の限りを尽くして自殺する」って内容なのね(ネタバレになっちゃうけどどうせ読まないからいいよね).いや胸糞だよ? 胸糞なのよ? ほんとこいつら何人の人生を狂わせてるんだよそんなの“成果”じゃねーよ,っていう.でもそれを基本的には,バイトもして単位も真面目に取る小市民である主人公の目線で描くことで,人が悪に飲まれて引き返せなくなっていく過程を描いてる作品でもあるのよね.
主人公の行為は最初は携帯でのささやかな盗撮だった(もちろんそれも立派な性犯罪なわけだけどそれは措いておく).それも誰何されて慌てて逃げ出してしまう程度の覚悟.でも主人公の行動は彼の友達に承認され,許されることで,行為がどんどんエスカレートして女児への声かけまでやっちゃう.それをエスカレートさせたものは「もっとすごいことやろうぜ!」っていうまあすごいホモソーシャルな虚栄心と,「自分たちはゴミクズなんだ」という疎外感なんだよね(もちろん彼らの小児性愛の所為もある).ふたりきりの閉じられた世界で止める人もいなくてどんどん箍が外れて最終的にはレイプ行脚にまで至る主人公たちの行為,もちろん最低最悪の外道だし現実世界に置き換えたら苦しんで死ね以外の言葉が出てこないんだけど,自分が同じ環境にいて果たして「悪に染まらずにいる」ことができるかって考えると慄然とするよ? 別に性犯罪じゃなくてもいい,たとえば万引きでも詐欺でもいいんだけどさ.あ,割と簡単に人間って「あっち側」に堕ちちゃうんだな,ていうか.でも絶対に引き返す場所はあったはずなんだよ.あったはずなんだけど主人公は友達との関係性の中で引き返すことを選ばずにズブズブと悪の道に踏み込んでいくわけだよ.そんでこの作品では性暴力を「主人公たちにとっての快楽」として描いていて(上述したが被害者が悦びを感じるようになるとかそういう描写は一切ない),実際にわれわれの性欲も満たしてくれる作品なわけだけど,性暴力を振るいながら自分が堕ちてしまったことを自嘲しこんな大それた犯罪に手を染めずに生きていった可能性を夢想したりもする.もちろん胸糞作品だし結局はエロ目的で読んでるんだろ? と言われれば否定はしないけど,そこに一片の文学性も無いみたいに言うのはちょっと違うんじゃないかな.
(ところで何がヤバいって,そこで夢想する「ありえたかもしれない人生」ってのがロリ漫画を即売会で頒布して「平和に暮らす」世界なんだよな(そこでも女児を視姦する計画を立ててるから本当に性暴力と無縁な暮らしというわけではない,というのは指摘しておく必要があるけれど).ロリ漫画家と性犯罪者が――道を踏み外したかそうでないかの違いだけで――同じ次元にいるって自分で言っちゃってるよこれ.色んな意味で目をつけられたらまずい)
犯罪者に寄り添う形での“文学性”はけしからん,という意見もあろうけれど,じゃあこれまでミステリで「同情できる犯人」みたいなのを描いてきたのは何だったんだ,という話にもなるよね.復讐譚(往々にして被害者もクズ)以外にもそういう作品ってあるよねえ? 殺人者の最後の美学,とかさ.理不尽に殺された被害者にとってはふざけんなクズさっさと死ね以外に言いようがない,けれどどうにも憎みきれなかったり同情してしまったりかっこいいなと思ってしまったりする犯人ってけっこう提示されてきたわけじゃないですか.そもそも「舞姫」が名作として教科書に載ってる国だぜ.並み居るクズ文学のあいだの何処で線を引くんだい? あちら側では描いただけの人が逮捕され,こちら側ではクリエイターとして賞賛を受ける,そんな線を引くだけの覚悟があるのかい?
もちろん,「うらやまけしからん」みたいな形で現実の性暴力に対してエロ漫画に対するのと同じような態度を採ることに対しては強く批判されないといけないし,そういう啓発が必要だろうというのはその通り(twitterを上で挙げた作品名で検索したらちょっと眩暈がした).あと,そうやって描かれた犯罪が実際に起こり得る,というか脅威として眼前に存在しているかという蓋然性の違いや男女の非対称もある.そこは無視できない(さっきから語ってる漫画家がヤバいのは手口のリアルさだよ……).けれどやっぱり,そこは法規制以外で折り合う道があるはずだし,それを探りたいとも思うんだよな.
昨日電源を換えた。自作歴10年程だけどケース付属以外の電源を買ったのはこれが二回目
約5年ぶりに買い換えたと思う。容量は前と同じで600Wと控えめだけど使った金額は倍に増えた
なにが理由かと言えば変な臭いがしだしたからだ、といっても感じてから2年ぐらいになる
この二年の間に身体はかなり弱った。口は渇くし鼻先も目もピリピリしている。異臭の原因は
エアコンか加齢かと思っていたが、交換した電源を開けてみると大した損傷はないものの、気になっていた
交換してみると今まで使ったどんなサプリよりも効果は抜群。身体の痺れはまだ残ってるけど
皮膚や粘膜的な不快感はかなり軽減された
PC本体の寿命も確実に電源でかわる。だいたいいつも3年そこらの冬に起動に支障がでて再起動繰り返しているうちに
マザーが逝かれて買い替えという流れだったけども、今回お別れになった5000円の電源も身体には悪影響を与えていたとはいえ
満5年動作不良のどの字もなく使っているパーツも全て元気に動いている。世の中DDR4だSkylakeだと賑やかで店員に構成伝えて
相談していると「え? 買うの電源だけっすか?」といいたそうな顔をしていたけども、最新のゲームも多少設定を落とせば
なんなく動くのでなんの問題もない
正直電源は一番ケチりたくなってしまう場所だけど、そこでケチった数千円でパーツと健康寿命を年単位は削ってしまう
別に長生きなんてどうでもいいけど、化学物質の汚染は後年というよりもその日からドバッとなにかを壊す。皆が二次会だ!
と盛り上がってるところで酷い眩暈がするので先に帰ることも多くなった
自作は好きだけど電源の接続自体が億劫と言う人も多いと思う。俺もあの煎餅より簡単に割れそうな基盤に
固いプラグを抜き差しするのは神経がピリピリして嫌いだ。というわけでそれ自体には関係ないものの初めて
セミプラグイン方式というのを買ってみた。基盤からの抜き差しはやっぱり嫌だけど整理がしやすくてとても楽しい
いつも拡張ケーブルで繋いでいたHDDも付属のケーブルだけですんなり接続。超気持ちいい
ついでに久しぶりにグラボ全体の埃を取ったのもあるけど、内部温度はアイドル時も負荷時も10度も下がった
エンコードかけてお休みしていた頃なんて何吸ってたのかと思えばとても怖い
電源5000円ケチればメモリやVRAMが二倍になったり、i5がi7に化けたり、余ったお金でピンサロに行けるかもしれない
でもどれも全て健康な身体がないとまともに楽しめない
世の中禁煙分煙と騒がしいけども、喫煙者だらけの職場よりも粗悪電源搭載PCが
大量に置いてあるような職場の人間のほうが寿命短いのじゃないだろうか
マリ見てとか庶民サンプルで貧乏人の食べ物は口にした事ないって話で、
昨日スタミュ見てたらまたまた金持ちの坊ちゃんがマクドに来た事ないからLサイズとかMサイズが
何かの暗号なのかと悩んでたけど、ギャグに見えて実は真実なんじゃないだろうかと思えてきた。
あいつらハンバーガーをフォークやナイフで切り分けたりカップヌードルを高い皿に盛りつけようとしたりしてるんだぜ。
俺は貧乏人風情だからこの異様な光景に眩暈がするんだけど、金持ち連中はいつもこうなのか?
それともアニメスタッフがオーバーに描いてるだけなのか、知りたくてたまらない。
悲しい事に金持ちと今までファストフードに行った事がないので、金持ちが普段ファストフードにどういう気持ちでいるか知りたい。
今日は金曜日なのでいつもだったら週末に向けて気が抜けてダラッとしていたが、エイヤッ(IT業界語)と公園に行ってきた。
そもそものきっかけは、はてなブックマークでラジオ体操の話題を見ていたのが記憶に残っていたという点は大きいと思う。
ただ、常駐先で一挙手一投足を監視されながら定時まで嵐のように仕事をするとヘトヘトだし、緊張状態が続くので体が
凝り始めたというのが大きな理由だった。「追い込まれてもヘラヘラ笑っているIT超人」みたいな人がたまにいるが、
なるほどああいうタイプはしぶといだろうなとようやく理解出来た所もある。
本当ならば、夏休みの小学生のように朝日を浴びながら体操すれば心にも体にも良いんだろうが、現状でも基本定時帰り
とは言え6時起きで通勤しているので、現実的には厳しい。では帰ってきてから、リラックスモードに入る前にパパッと
着替えて3:16の体操をこなしてくればいい。
音源は落ちていたが、自分の逃げ道を防ぐためにiTunesStoreで購入。200円。
一日目。体操を終えてみると「なぜこんな事に?」という疑問点が出てきた。ウルトラマンである。
二日目。ある程度一日目の疑問が解けた。
三日目。かなり腑に落ちた。
アニメ刀語の主人公の姉であり、「天才」「化物」の鑢七美(やすりななみ)の特技は「見稽古」である。
大抵の技は一回見れば覚える。二回見れば盤石。
もちろん筆者は単なる凡人であってフィクションの天才とは比較にならないが、経験とは馬鹿にならない物で宮本武蔵の
五輪の書における「観の目」的な物が自動的に整理される。パターンの見切りが早くなる。おそらくゲームをあまり
やらなくなったのもその辺が原因だと思う。
まずかなりの人はラジオ体操を学生時代以来やっていないと思うし学生時代に苦になった人は余りいないと思う。
筆者も運動神経は鈍い方だったが、特に苦にはならなかった。ただ、中年の身では余裕だと思っていたが、結構しんどかった。
思い出したのは、小学校時代の運動会で保護者のやっていたラジオ体操だったのだが、それがなんだか子供心に無様に見えた。
早送り気味のチャップリンの映画のように、挙動がせっかちで芝居がかっているように見えたし、テンポも遅れている。
それから昔テレビで見た芸人のラジオ体操。余裕綽々で始めるが体操が終わってみると、半ヤケ気味に満員電車の中で
揉まれたように髪は乱れメガネがズレてシャツがズボンから出ている。オーバーアクションでもなかなか面白かったのを
記憶している。
おそらく原因は二点あって、一つは「年を取ると感情の抑制が甘くなる」という点があると思う。
動作に感情を込めると間違いなく「力む」のだが、その力みがぎこちなさや無駄な動きに繋がっている。
だから感情が豊富なオタクの言動は芝居がかっているし、機械的動きが必要な楽器演奏で情感を作り出す音楽を
やっている人は動作が軽やかで年を感じさせない。多分ラジオ体操もうまくこなすと思う。ただ、オタクも
例えば弓道のような精度を高めてくスポーツにハマれば感情を込めない動きがマスター出来るだろうし、
作品を作る方の漫画家も反復作業が膨大に発生するので技は磨かれるだろうが。
それで連想したのは「料理は愛情」と言うけれど愛情は感情だから品質にムラがあるのでは?
プロとしてそれはどうなのかな?古来からの言葉なのかな?と軽くググると、起源は
『1980年代にオールナイトフジの「結城先生の真夜中のお料理教室」や料理番組「夕食ばんざい」などに
出演していた料理研究家の結城貢のキャッチフレーズ』とある。最近の言葉だった。
どうも、どこかで「愛情を込めて歌う」という文章もあった気がするが、「心を込めて歌う」という表現の方が一般的だし、
理にかなっているような感じがある。感情を込めて歌うとロックのように力んでがなり立てるような歌い方になるか
まともに歌えなくなるだろうし、心を込めるというのは丁寧にやるということでクラシックのオペラ的な歌い方とまでは
行かないまでももっと純粋な歌唱力の問題になるのでは、とここまで考えて、筆者自身「心を込める」という言葉が
どういうことかということを厳密に理解していないなと思い、またもやググってみたが、「いかに相手に真剣に向かい合うか」
それから整理してみると、どうも感情量を増やすような構造に嵌められている気もするが、穿ち過ぎかも知れない。
閑話休題。二点目。
3日目で詳細まで分かったがラジオ体操は「前半は緩いが、ドンドンしんどくなる」ということだった。
一番始めの「腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動」。これは緩い。ここで大抵のおっさんは油断してしまう。
粛々とこなして、「前下に曲げます!柔らかく弾みをつけて3回そして、うしろそりぃぃ」。ここで「あれ?俺テンポ少し
遅れてね?」。
クライマックスはその後の「身体を回しましょ~(`・ω・´)!!」からのコンボ。上半身をグルグル回す。クラクラする。
漫画のキャラクターを笑えなくなった。三半規管が弱まっているな……。動作も遅れ気味だ。
続けて「足を戻して両足飛びぃ~」。クラクラしている中、暗い空間をジャンプする。なるほど。これが目眩か。
SFのセンスオブワンダーが目指している領域。ゲームデザインに興味のある人ならおなじみのカイヨワの
「遊びと人間」における「眩暈(イリンクス)」。4分類(他は「競争(アゴン)」「偶然(アレア)」