「寿司屋」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 寿司屋とは

2024-07-06

マツコ有吉かりそめ天国で「味噌汁は具だくさんが良いか具少なめが良いか」という問題が提議されていた

その中でマツコが「じゃが芋玉ねぎ味噌汁を、死ぬまでに出来るだけたくさん飲みたい」と言っていた

自分はじゃが玉の味噌汁が嫌いなのでちょっと考えられない発想だ

味噌汁なのにじゃがいも入ってるって、うざすぎないか

同じ理由さつまいもかぼちゃが入っているのも勘弁して欲しい

ほんと、有吉じゃないけど「ミソの汁」で良いんだ

何なら具無しでも良い

というか味噌汁嫌い(かと言ってお吸い物が良いとかでもない。食事中に水分摂るならお茶か水でok)

外食して美味しいなあって思う味噌汁絶対に具だくさんではないし(まあ、普通は具だくさんみそ汁はご家庭のものだけれども)

健康の為を思って義務として味噌汁を飲んでいたが、インスタントである。つっても生味噌が入ってるんだからインスタント?ってどういうことだ?と思うけど

あさげひるげゆうげ

基本的に具は少ない。それが良いと思う

偶にセブイレカップ味噌汁ですごく美味しいのある。真冬かに買ってきて飲むと「hogeー」ってなる

すごく美味しい味噌汁だけ飲みたい(ウチの市には回転してないけどカジュアルなお寿司屋さんがある。お寿司も美味しいんだけど、セルフでおかわり自由エビの頭の味噌汁が寸胴に作ってあって、それが最高に美味い)

2024-07-04

今日の虎に翼がめっさ分かりにくい

Xでも寅子の怒りの意味わからん幼稚じゃないか云々で炎上したみたいだけど

多分「自分(寅子)と同じように世の中を大きく変えてやるという志を持っていると思っていた穂高先生

実際は自分先生)も寅子や他の女子の事も精々雨だれの一滴程度と考えていた事への落胆や、

その道に女子たちを引きずり込んでその多くを犠牲にした事への怒り」って感じだと思うんだけど

(余談だが恐らくよねが寅子に怒ってるのも前段と同じ理由で、要は自分は同士だと思っていたのに相手自分を同士だと思っていなかったし

結局その志を捨てて行った、裏切られた、ってことだろう)

これ分かりにくいのって、これまで台詞では地獄地獄だと言ってきたけれどその実そんなに地獄な話が描かれていなかったからだと思う。

学生時代コメディ交えながら毒饅頭作ったりピクニック行ったりという印象が強くてそこまでハード学生生活だった印象がないし

父親逮捕の件はむしろ法律を学んでいた事で助かったわけだし)

台詞でだけ周囲の(モブ女子学生がどんどん辞めていったと説明されるけど、その理由の詳細もその後彼女らがどうなったのかも語られない。

弁護士になった後も上司や同僚には恵まれ結婚しない仕事が出来ない問題自分を全肯定してくれる超都合良い男と契約結婚出来てクリア

そこからガチ子供を作ったのは寅子の方で誰に強いられたわけでもない。

結婚後もずっと実家にいて家事家族が全部やってくれる環境。これのどこが地獄?令和の女性でもこんなに恵まれてる人そうそういないよ?

妊娠だけは他人に代わって貰えずそれで仕事挫折した時も「いつでも戻ってくればいい」と言って貰ってたのに二度と戻らねえよ!と言ってやめていったのは寅子の方。

復職後もやはり上司にも同僚にも恵まれ小橋に失礼こかれるのなんてかわいいもんだ)すぐ判事補にもなれたし

世間からもちやほやされ家事育児をしなくて良いのも相変わらず。イケメンエリートぼっちゃんの再婚相手候補まで出てきちゃって。

娘が病んできているけど、それは寅子は気づいてないし。

こうではなく、散々差別れいじめられ続けて脱落した級友の多くがその後職につけず結婚もできないなどの悲惨人生を歩み、

その中で必死我慢努力し食らいついてようやく弁護士になれてもやはり差別れいじめられ仕方なく好きでもない男と結婚しその後は家庭と仕事の両立に疲弊し…

って描き方ならその末に穂高先生にお前は雨だれだと言われて激怒したってのが分かるんだけど、

この程度の書き方だと、いや学生時代新人弁護士時代も今も嫌な事もあったとは言え基本的には周囲に恵まれて概ね楽しそうだったじゃん、

戦争中は苦労したけどそれは全員そうだし、いずれ娘からしっぺ返し食らうとしてもまだ気付いてないし、

しかならないので多くの人がピンと来ないんだと思う。

メイン友人4名のバックグラウンドは寅子と違って割と地獄だけど、それには穂高先生も、彼女らが法律を学んだ事も関係ない

(むしろよねと梅子は学んでなかったらもっと不幸な人生だっただろう)し。

朝っぱらからいじめられ続けるヒロイン見たくないだろうおしん時代じゃあるまいし、って事で

敢えてヌルい「地獄」にしてコメディ要素も増やして明るく気楽に見れるドラマにしたからヒットしたんだろうけどそのせいで分かりにくい。

この話は明日回収するだろうし、予告からして穂高先生もここで死ぬだろうけど、ここまで拗れさせといて穂高先生を悔いなく逝かせられんのかな。

15分でハーフ少年親権問題解決しなきゃならんのに尺足りるのか?

最近「弟がキラキラして解決」「寿司屋おっちゃん帰ってきて解決と金曜に突然雑に解決するパターン続いてるけど、

この少年も「突然(両親ではない)良い引き取り先が出てきて解決」とかになりそうでなあ。

2024-06-28

これはただの愚痴だけど、寿司屋がやっているようないわゆる「こぼれいくら」って周りの人は本当に美味そうに見えているんだろうか。

私にはどうも下品に見えてしまって疑問に思ってしまサービスに感じてしまう。普通軍艦巻きで出てくるいくらの方が美味そうに見えるよ。

あと他の寿司ネタの上にいくらをちょこんと数粒乗せるあのサービスいらないよなとも思う。

他のネタ食材を味わいたいのにいくらがあると味が混ざってよく分からない事になるからやめてほしいと思ってしまう。

一歩譲ってサーモンいくらが乗るのはまだ分からなくもないけど、なんでホタテかにいくらが乗るのよ。関係ないじゃん。

あと表面のツルッとしたネタいくらが乗ると結局食べる時に滑って落ちる事が多いから、そうなるといよいよこのいくら存在が分からなくなる。

滑って落ちるから食べづらい上に、食べた所で味が混ざって困るって。子供の頃からいくらは好きだけど、この方法で使われるいくらって素材として存在価値無くなっているよ。

2024-06-27

anond:20240627131644

いや本当に

寿司屋職人海苔巻き早巻き大会とかで優勝でもそれは仕事とはあまり関係ないやろ

そりゃ海苔巻き巻けない人は排除できるけど

2024-06-25

anond:20240625110124

疲弊はあったとは思う「そこまでして?」って感じのね

ただ、どっちかというと、「お見合い」的な価値観への忌避感が強まった

恋愛市場が金を産むからか、世間もそれを煽ったし

結婚恋愛自由意思)でするものって認知の変化が生まれ

※もちろん、恋愛市場としてのマウント行為はあったろう


それと後は、フリーター含めて「何とかなるじゃん」って空気感が強かった

しがらみ?いえ?れーる?無視した方がお得だよね、みたいな

若者は売り手市場で、面接に行くと廻ってない寿司屋食事して、タクシー代だと言って万券包んだ時代

あの頃に破壊されたもの結構多いと思うんだよ

でも、女性にしてみたって、結婚しなくても生きていけるってなっていった時代


1970年代は、女手一つで子供育てる人は、土手沿いの床がギシギシいうボロ長屋に住むとかしてたけど

それが一億総中流っていって、実際、今の母子家庭貧困としてTVに出てくると、すごい豊かな暮らししてるなって思う

出稼ぎとかも聞かなくなった

経済的自由って奴やね

2024-06-23

anond:20240623122920

寿司屋のお湯出る所で手洗ってブチ切れてそう

2024-06-18

anond:20240618124548

yotubeだね

寿司屋さんとかyotubeで覚えてたで

ダンスもあるよ

2024-06-14

anond:20240614135136

そもそも銀座寿司ってのがな

築地2015年頃までは昼飯で食えてたけどここ数年は寿司食うようなところでもないと思う

プレイス寿司屋ってまだあるんだっけ

銀座寿司店

マジで外国人パパ活しかいなくてビックリした

がっかりしたと言ってもいい

寿司のものは確かに美味かったが、美味い寿司を有り難がる気持ちが完全に霧消したことがありありと感じられた

気のおけない友人とホームパーティーで凝った料理を手伝い、土産の酒を分け合ってする食事とは比べものにならないくらい卑小な体験だった

四国漁港で豪快にさばかれたばかりの鰹の藁焼きを仲間とひいひい言いながら手分けして食べたときには到底追いつけるはずのない食事だった

から寿司屋にいくんじゃなくて職人を家に呼んでくるんだなとよくわかった

2024-06-13

結局炎上有利な世の中だよな

たぬかな→懺悔水着グラビア成功

バスケ選手不倫した女→AV行ったら多分天下取れる

寿司屋大将怒らせた女→セミヌード仕事増える

炎上して話題作って脱げば勝てる世の中

2024-06-10

赤だし飲みてー

寿司屋しか飲んだことないけど

anond:20240610153059

あ、でもあれだ

さすがの福岡でも小石原村だかどっかの村だけ結局クリアできなかったはず。

最近ではうどん屋じゃなくて

うどんがある居酒屋

うどんも出してる寿司屋みたいなひねりネタ大歓迎だからな。

カルボナーラうどんとか

2024-06-09

宮城県観光しまくったなぁー

もう重要なところは行ったのであとは心置きなく寿司屋に行ける!🍣

うおおおおお寿司大好きだ!🍣

2024-06-07

anond:20240607195618

俺がよく行く寿司屋コロナ禍を経て職人の半分くらいが女性に置き換わった。

2024-06-04

彼氏寿司奢ってきて無理になった

さっき彼氏と魚べい行ったんだけど

「わー、なに食べる?」と聞いたら

ポテト食べる!」とか言ってきて「は?」となった

寿司屋なのに最初寿司食べないとかある・・・?とちょっと無理になったんだけど、まあ魚べいのポテトうまいしいいかとなった

しかタッチパネルで注文するときに、ポテトを2個タターン!と勢いよくタップしていて

「え?なんか物の扱い雑じゃない・・・?」と不機嫌に言ったら

「ごめん」とすぐ謝ってきて、さらに無理になった

それで会計したんだけど、彼氏が「俺が払うよ」とか言い出して、無人レジで奢ってくれた

でも無人レジに慣れていなくて、ちょっと悩みながら会計している後ろ姿が妙に気持ち悪くて、本当に無理になった

この先が心配

2024-05-30

宮古市観光したい

免許なし北海道民わたし特別絶対人生で一度は行きたいところとかこれまでべつになかったんだけど、「みやこまちクロニクル」を読んで初めて実際の景色を目にしてみたいなっていう気持ちが生じた

観光っていうか、漫画に出てくる普通スーパーとか普通寿司屋とか服屋をただ見て歩いたり食べたりして普通の町の感じを味わいたいんだけど、やっぱり車ないとキツいかな?観光地でもないしね

念願というのではなく漠然とは盛岡(長崎島根と並んで)に行ってみたいとは思っていたけど、盛岡から宮古って遠いんだなあ

東北も広いね

暑くなる前に行ってみたいと思ってたけどもう暑いかな

2024-05-21

anond:20240521173759

ラーメン出してる寿司屋にはなんとも思わないのか……

anond:20240521173310

寿司屋ラーメン食べるやつ、なんなんって思う

ラーメン屋行けよって思う

2024-05-13

実家の近所に住むじいさんを車に乗せて買い物に連れて行った三日後

そのじいさんが亡くなった。

昨年に父が亡くなり、私の実家は車を処分したので、実家帰省するときレンタカーを予約する。この連休もそうした。

安いので、地元自動車修理工場フランチャイズでやっているインディーズレンタカーにしてみたら、受付してくれた事務の親切な女性は、レンタカー約款を読み上げる間中修理工場から爆音で流れてくる演歌のUSENに向かって突然「ああうるさいっ!」とブチぎれ、「あなたもうるさいと思うでしょう!?」と私に同意を求め、同僚に修理工場につながるドアを閉めさせると、「最後に乗っていたのは平成15年式のbB(みんなの地元DQNがよく乗ってたやつ)です。令和になってもまだ乗ってました」というある意味SDGsでは? みたいなことを平気で言う私に、令和2年式フィットハイブリッドという、まさに隔世の感というほかない車の操作方法をとても丁寧におしえてくれた。

そんな調子で車を借りて帰ったところ、母に、「同じ町内会のじいさんと私を、車に乗せて買い物に連れて行ってほしい」と頼まれた。

正直、ちょっと嫌だった。母はよく知っている人に違いないだろうが、私はそのじいさんをほとんど知らない。まさにあいさつ程度のイチゲンじいさんであり、むこうも私を同じように思っているだろう。そのイチゲンじいさんを車に乗せて買い物に行く…気が重い。万一大事故になったらどうしよう、面倒だなあとか、そもそも知らない人が苦手…などと種々のことが頭をよぎったが仕方がない。年齢的にも立場的にもそんな子どもじみたことは言ってられないので、私は母の申し出を受け入れ、じいさんと母を買い物に連れて行った。母には一瞬「ええ…」みたいな顔をしてしまったが、じいさんの前では全力の快諾顔を心がけた。

実家所属する町内会は、会の中でまた数ブロックにわかれているらしいが、母らのブロックだけ会費が余りがちのため、いちど寄合(=飲み会)でぱっと使おうということになったそうだ。じいさんはブロック会計掛で、だから買い出しにゆくとのこと。90代のじいさんが町内会の財布のひもを握る、これが種々の法律目的条文に言うところの「少子高齢化の進展」ってやつだなと思った。なお、飲み会の予定は明日とのこと。何もかも急だ。

母とじいさんは、かごいっぱいに酒やつまみを入れた後になって、急に予算に収まるか心配しだし、その場で減らそうとするので、「レジ通して予算越えた時点で減らしてもらったらいいですよ」と私は横から口を出した。買い物は予算ぎりぎりにおさまっており、母は、じいさんのことを「さすが!」と謎にほめ、じいさんもまんざらでもなさそうだった。

じいさんは先述の通り90代、母は70代なので、畢竟ひとり30代の私が荷をせかせかとトランクに積み、これで一安心と思いきや、ついでに寿司の予約にも連れて行ってほしいというリクエストが出た。一瞬「マジか…」と思ったが、乗り掛かった舟というかもうすでに乗っている船なので、ニコニコ笑って「いきましょう!」とうけおい、ナビに寿司屋の住所を設定して寿司屋に向かう、その道々、寄合公民館ではなくじいさんの自宅でやることになっているという話になった。

じいさんは、「もう暑いから、たくさん人が入るとエアコンを入れないといけないかもしれない」と言い、私は「電気代とショバ代として、今日買った酒の数本くらいご自身晩酌にされても罰は当たらないと思いますよ。余っても最後みんなで分けちゃうんでしょうから今日先に飲まれたらいかがです? あ、私は絶対誰にも言いません」と真顔ですすめ、それをきいた母は助手席で、じいさんは後部座席で笑っていた。

寿司の予約がすんで車にもどったところで、私はじいさんに「ほかに寄りたいところはないですか?」ときいた。じいさんが大丈夫というので、家まで送っていき、大量の酒を玄関通り越して冷蔵庫の中までわっせわっせと運び込み、私はようやくそこでお役御免となった。

じいさんの家の下駄箱の上には「努力」と彫られた大きな飾り駒があった。それは木工をしていたじいさんが昔手ずから彫った工芸品だそうで、「努力」と書いた将棋の駒というまんがみたいな一品を掘れる人がこんなに近くにいることに、私はいたく感じ入ってしまった。マクロ組めるより努力って掘れるほうがぜんぜんいいな。

そしてその三日後、飲み会から数えれば二日後に、じいさんは亡くなった。布団の中で亡くなっていた。連絡がとれないことを案じた親戚がすぐにかけつけ、発見ははやかった。

その日にはもう私は実家から婚家に戻っていた。母から送られてきたLINEでじいさんの突然の訃報に接し、文字通りの突然の訃報ぶりにひどく衝撃を受けたが、母はLINEに「まあ~おとしにふそくはないでしょう」(原文ママ)とも書いて寄越し、その意外なドライっぷりにはちょっと笑ってしまった。

そうして私は、じいさんを買い物につれていくことを快諾し、道中ずっとにこにこして、精一杯ふたりを手伝ったことを、本当によかった…と思った。じいさんのために、というか、自分精神衛生のために、よかった。すげなくした直後に死なれたら、すげなくしたという自己責任良心の呵責と言い換えてもいいかも)を背負いきれない程度にはショックだったと思う。

それに、連休のよく晴れた日に、ちょっと妙な三人組ででかけたその買い物、なんだか私には結局楽しく思われたから。

死ぬということが、生きるということから決して遠くはなれてはいないように、死んでしまった人たちもまたそうである、と私は思う。つかずはなれず、なんとなく私の歩様にあわせて、今も隣を歩んでいるように思う。

最初に私をかわいがってくれた人を亡くしたのはまだ私が赤ちゃんの頃、母の親友のお母さん。とても愉快な人で、父との結婚を迷っていた母に、「母(はは)ちゃん、馬には乗ってみよ、人にはそうてみよ、よ」とはげました。そのうちこの世にやってきた私は、母以外の人に抱っこされると、せっかくやってきたこの世の終わりのように泣き叫ぶタイプの赤子だったのに、その母の親友のお母さんにだけはごく機嫌よく抱かれていた。そういう写真が残っている。私は、物心もつかないうちに、おしゃべりもできないうちにお別れした、母に伝えきいただけで自分では何にも覚えていない彼女のことを、いつもお守りみたいに心の中に持っている。赤ちゃんだった私に向けられたその無償の厚意を、つらいときの糧にしているようなところが今もある。

最初友達を亡くしたのは小学一年のころ、友達は前歯が抜けていて、永久歯が生えてくる前にいってしまった。その子のお母さんは今になっても私に会うと、生きてたらあの子もこんなふうだったのかと思うという。私の節目、節目に、そう思うという。そのとき友達わたしの隣にいないという人はきっといない。

父親は私のことが大好きだった。父と母と私の三人で、あるいは父と二人で、父の運転する車でいろいろなところに出かけた。ときには父にさそわれて、その仕事についても行き、こんなに大きな娘さんがいるのと客先に驚かれ、父はにこにこしていた。

父は死ぬ間際までほそぼそと仕事を続け、わたしは彼が亡くなる直前にアポをとっていた客先の数件に、父が亡くなったことを知らせる電話をかけた。はじめて話をした先方は、私が電話をかけてきたことによほど驚き、父が亡くなったとの知らせにしばし絶句した後、あなたのことを先生はいつも自慢そうにしていたと言い、最後には先生がいなくなったら誰を頼みにしたらいいか、本当にお世話になりました、と泣き出した。私は、涙する相手に、○○さんのおかげでほんとうに最後最後まで誰かの役に立たせてもらって、惜しんでまでもらえて、父はとても誇らしく、ありがたく思っていると思います、と言うしかなかった。でも父は、実のところ、そんなに殊勝な人間でもない上、けっこう変わってるよなというレベルでこだわりの少ない人でもあった。

父が亡くなる直前までLINEをやりとりしていた人たちに、そのままLINEで父の逝去を伝えようとしたのだが、父はLINEトークをある程度の期間が経つとかならず全削除するという、こだわりのなさを通り越して、ややサイコパスのような一面をもっていた。

亡くなるひと月ほど前、父は、免許を返納することにしたというLINEわたしに送ってきた。車というもの私たちの思い出の多くを占めており、驚いた私が父に電話をかけると、「薄暮時間帯に信号の見落としをした。今まで一回もそんなことはなかったんだから、もう潮時だと思った」と淡々と父は言った。あれだけ運転が大得意で、大好きで、アイデンティティの大部分をしめていたように見えたのに、引き際を悟ればもうしがみつない。その、ものに拘らない姿勢に私はいたく胸を打たれたし、これができない老人が多い以上、今もって、父の最も尊敬すべき美点の一つだとおもう。

ただ、電話を切ったあと、今までいろいろなところに連れて行ってくれて、たくさんの送り迎えをしてくれて本当にありがとう、と万感の思いをこめて送ったLINEも、父が、入院後(退院してくることはなかった)母とかわしあった感謝の思いを伝え合うLINEも、亡くなった時には父はすべて消しており、それを見て、私も母もあまりの父らしさに爆笑した。

(ついでに、父が亡くなる前々日まで、もはや執念のトークの削除を行っていたので、トークルームのどのあたりの人たちにまで逝去を伝えるトークを送るべきか見当もつかず、非常に頭を悩ませることになった)

そんな感じの人だったので、この世に未練というものがあったとは到底思えない。退院の手筈を整え始めていた日の深夜の3時過ぎという、家族がやや油断している上に一番身動きしづらい、マジでどうしようもない時間にいきなり息を引き取ったため、父の死に目にあえなかった母。父の逝去からしばらくして、急に「お父さん、最後に私に言いたかたことなかったんやろか」としんみり言い出したので、私は反射的にげらげら笑って「あるわけないやん」と言ってしまった。死ぬ間際まで律義にLINE全削除を続けた男にそんな情緒があるとはちょっと思えなかったのだ。母もすぐにげらげら笑いだし「そうやね」と言った。

こんなふうに父のことを思い出しているとき、私はやっぱり父がすぐ側にいるように思う、フロアシフトを挟んだスカイラインの、運転席と助手席くらいの距離のところに。

まれから今日にいたるまで、誰かの死はいつでもそばにありつづけた。だから死んでしまった人たちも、同じようにいつでもそばにいるように思う。

生きてとなりにいる人のように声をかければ答えるわけではない、電話をかければ出てくれるわけでもない。そうだったとしても、生きている人とはほんの少しちがう居方で、それでもわたしのとなりにいてくれているのではないか、と、わたしはいつも信じる。

じいさんは、私が買い物に連れて行った翌日の飲み会の日、つまり亡くなる三日前、近所に住むばあさんに、私のことを「車に乗せて買い物に連れて行ってくれた。あの子はとてもいい子だ」と言ったそうだ。

それを近所のばあさんから母は伝えきき、今度はわたしにそれを教えてくれた。じいさんがそう言ってくれたから、近所のばあさんは私に「会ってみたい」と言っているらしい。

ありがとうじいさん。よくわかんないけどばあさんも、私に会いたいと思ってくれてありがとう。会おう。

私は今、私に会いたいと思ってくれる人がいるなら、その人にとても会いたい。だから、次の帰省ときには、私は近所のばあさんに顔を見せに行くつもりでいる。

私の目にうつり、私が今生きている世界は、そのときには隣に、近所のじいさんがどうしたっていてくれる、そういう世界だ。

---------------------

6/22

朝はてぶ見たらこ記事があって、とても驚きました。

父の死は、私にとってとても大きな出来事で、父のことを書きたいと1年間思い続けているけど、整理がつかずになかなかかけずにいます。一部ですが少し吐出せて、それを読んでもらえてうれしいです。

私が書いた別の読みたいというブコメをみかけたので、かなり以前に書いた増田ですが、お年寄り話題・肉親の死が出てくるものを2つほど貼っておきます

※ビービーの車名直しました。廃車するとき泣きながら見送ったのに間違えてしまった、ご指摘ありがとうございました。

https://anond.hatelabo.jp/20200731173343

https://anond.hatelabo.jp/20200109011834

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん