はてなキーワード: 間接照明とは
初めてラブホテルに行った。ただし1人で。理由は興味本位。聞いた話では、ラブホの内装の豪華さや部屋の広さはビジネスホテルの比ではなく素晴らしいという。しかも価格はビジネスホテルとさほど変わらず、宿泊せず日帰りなら「休憩」という扱いでさらに安くなる。豪華で安いとは、それだけで興味を惹かれるではないか。そんな素敵な施設たちが、どれも性行為のために建てられているというのもまた興味をそそる。では実際に行ってみようと思ったわけだ。(恋人を作って2人で行ったほうが楽しかろうということは承知しているが、恋するアテがないので1人だ。)
まず地元のラブホを検索してみたが、どれも市街地から離れていて微妙に行きづらい場所にある。車があれば簡単なのだが、そのためには親の車を借りねばならない。行き先を親に尋ねられては面倒だから、やっぱりバスで行こう。早速バスに乗り、30分くらいして降りた。それからラブホまで1km以上歩く。遠い。これ、せっせと歩くのが私だけだから良いけど、もし恋人を連れていたらきっと文句を言われるんじゃないか。ラブホの一部屋のためだけに、何もない山道を進むデートプランなんて無理がある気がするぞ。地方住みの人間にとって車は大事だとよく聞かされるが、その理由の1つがデートか、と納得した。
しばらく歩いて目的地に到着した。いざホテルの看板を前にすると羞恥心が出る。いやしかしここは山道だし、人通りは極めて少ない。今は誰も見てないから、さあ入ってしまおう。18禁マークが描かれたドアをえいと開けた。中は薄暗く静かで、フロントにすら人影がない。営業時間外か?いや営業しているはずだ。私のスマホの画面によると、○○号室と××号室は今現在使用中なのだから。(ホテルのWebページで、何号室が利用中かをリアルタイムに確認できるのだ。「今この部屋で誰かが性交してます」という情報を一般公開するシステムが真面目に運用されていると思うと、何だか笑ってしまう。)さてフロント付近には、ボタンの付いた大きいパネルがある。これが噂に聞いた部屋選択パネルか。よさそうな部屋を選び、ボタンを押す。するとパネル上の部屋を示すライトが消える。…それだけ?特に音は出ず、案内もなく、これで本当に入室手続きが出来たのか不安になる。私よ安心しろ、事前に調べたとおりだ、と自分に言い聞かせる。ボタンを押し、部屋に行くだけ。フロント係が姿を見せないホテルも珍しくないと聞いたではないか。パネルのライトが消えたのは、部屋の状態が空室から利用中に変わったということだろう。緊張しながら部屋に向かう。急な階段を登り、角を曲がると、目的の部屋のドアが見える。ドアの上のランプがちかちかと点滅しているのは「ここに入室してください」のサインらしい。しかし人の気配がないのが不気味だ。暗く狭い廊下で、誰一人見かけない、誰の話し声もしない。時々遠くからドンッと重い音が聞こえるが、何の音か判別できない。防音性能が良すぎるゆえの不気味さか。点滅するランプだけが唯一の歓迎の証だ。これを信じてドアを開ける。いざ入室。
入室すると靴を脱ぐ場所があり、そのすぐ前にまたドアがある。二重扉、防音は安心できそうだ。2つ目のドアを開け、部屋を目にした瞬間に驚いた。広い、そしてオシャレだ。同価格帯のビジネスホテル2部屋分はあろうかという広さ、2人どころか3人は悠々と座れそうなフカフカのソファ、ガラス製のモダンなテーブル、でかいテレビ、控えめに流れるイージーリスニングのBGM、マッサージチェア、ウォーターサーバーまで。照明の雰囲気もとても良い。部屋の数の多さ、広さのために照明は沢山あるが、どれも暖色系の色合いで統一されている。照明自体に飾りがあったり、間接照明を多用していたりと、部屋の上質さを演出するために様々な工夫がされていることがわかる。部屋のデザインは豪華だが落ち着いていて、いやらしくないどころか上品さすら感じる。さて目立たない場所に自動精算機がある。これは部屋の鍵と連動していて、一度部屋に入ると精算機にお金を投入するまで出られないと聞いている。玄関のドアを確認すると、確かに開かない。不払いを防ぐ見事なシステムだ。それから風呂場も見てみようと重い、別のドアを開けるとまた驚いた。そこは風呂場ではない、脱衣所だ。顔を洗う用の蛇口と鏡、その横に大量のアメニティが並んでいる。タオルや歯ブラシは当たり前として、マウスウォッシュ、化粧品が5種類、整髪料が2種類、ローションなどなど。これ全種類使っていいのか…豪華だ。この部屋からトイレと風呂場に繋がっている。バス・トイレ別だ。風呂場も広い。ビジネスホテルの風呂場3つ分くらいの広さはありそうだ。(こんなに広い空間を何に使うのか疑問だ。マットプレイをするにしても、もっと狭い場所で良さそうなものだが。)さてメインの部屋に戻って、周りを見渡してみる。一見すると上品な部屋でも、よく見ると性行為に関連するグッズがたくさん置いてあることが分かる。ベッド脇にはコンドーム、大きなジュエリーボックスのような箱の中には電気マッサージ機があり、テレビ台の中の自動販売機にはピンクローター、ローション、バイブ、まむしドリンクなどが売られている。洒落たテーブルの上にあるファイルは、グッズのレンタルの案内だ。コスプレ衣装やマットプレイ用品などを借りることができる。レンタルは1つまで無料…って本当に?安すぎるのでは?しかし1人でコスプレをする気分ではない。他にはアロマディフューザーのレンタル…これは私でも楽しめそうだ。せっかく無料だから頼んでみよう。ベッド脇の受話器を取り、フロントにコール。相手はおばさんの声だ。
「はい、フロントです。」「アロマお願いします。」「お持ちします。少々お待ち下さい。」
この声を聞いて、ようやくホテルのスタッフが人間であることを理解した。今までスタッフの気配を全く感じなかったから、自立型ロボットが運営していると言われても信じてしまうくらいだった。しばらくすると部屋のチャイムが鳴った。玄関のドアは開かないはずだが…向こうから入ってこないということは、こっちから開けろということか。試してみると、ドアは普通に開いた。目の前にはサービスワゴンと、そこに乗ったアロマディフューザー。しかしスタッフの姿が見えず、声もしない。ラブホのスタッフは客との接触を最小限にしていると聞いてはいたが、まさか物品の受け渡し時ですら姿を隠すとは。恐らくスタッフは客の気を散らさないよう、柱の影に隠れているのだろう。私は廊下の暗がりに向かって「ありがとうございまーす」と声を掛けながら、ディフューザーを手にとってドアを閉めた。しばらくするとガチャンと音がした。ドアがまた施錠されたみたいだ。うーん、まるでサービスワゴンがひとりでに動いて来たみたいだ。やっぱりロボットなのでは…?
アロマを試してみると、普通に良い香りだ。でも機械の音が大きいから、性交時には使いにくいような気がする。
レンタルの次に気になるのは、やはり電マだろう。実物を手に取ったことはないから、どのようなものなのか興味が湧く。ベッド脇に置いてある大げさな箱を開けてそれを手に取る。意外と重い。形はよく見るタイプ(見るといっても液晶や紙の中でだが)で、細長い取っ手とテニスボール大の先端部からなる。コンセントを差してダイアルを回す。これがあの振動か。先端部を握ると手が痺れるほどの強さだ。さらにダイアルを回すと電マはけたたましい音を上げ、最大の強さにするとかつてないブルブルが私の手を襲った。先端部を握った手は重いパンチを受けたかのように力が抜け、強く握っていられない。これほど強烈だとは…どうりで有名グッズになるわけだ。ところで、電マの箱には注意書きが書いてある。「使用時はおもちゃ用ゴムを付けてください。」そのようなゴムがあるとは知らなかった。よく見ると箱のそばにはゴムらしきものがある。製品名は「トイラップ」と書かれている。「コンドームではありません」という表示のとおり、普通のスキンよりも分厚くて固い感触をしているが形状はコンドームと同じだ。説明書きによると、このゴムを内側から指で広げて電マの先端部にかぶせるらしい。なるほど面白い、せっかくだから使い方を覚えていくことにしよう。さっそく試してみるが難しい。コンドームを広げてテニスボールにかぶせるような動作といえば難しさが伝わるだろうか。すんなりとは輪っかが広がらず、無理に装着しようとしたら摩擦で破れてしまった。
しまった。もう一度挑戦したいが、そのためにはフロントに電話して替えのゴムを持ってきてもらわないといけない。これをお願いするのはかなり恥ずかしいが、それでも好奇心のほうが上だ。新しいアイテムの使い方を知りたい。意を決して受話器を取った。若い男性の声が電話に応答した。
「はい、フロントです。」「トイラップ?っていうやつの、替えを持ってきてもらえませんか。」「トイラッ"ク"?えーっと…」「いえ、トイラッ"プ"を…」「トイラップ…?ですか?」
おかしい、相手に伝わっていない。電マにかぶせるやつだと言えば一発で伝わるだろうが、電マなんて恥ずかしくて言いたくないぞ。
「試そうとしたら破れちゃったんで、新しいのを持ってきてほしいんですけど」 「破れ… ああ!あれですね。あの、で、でん…、電…」
お前が恥ずかしがってどうする。スパッと言ってくれないと、こっちまで恥ずかしくなってしまう。とはいえ、「でん」の2文字があれば意思疎通ができたことは分かる。
「そう、それです。」「分かりました、お持ちします。」ガチャリ。
思わずベッドに突っ伏した。想定よりも恥ずかしい会話になってしまった。お互いが「電マ」と言えないのに、電マに関することを伝えなければいけなかった。とはいえ、これでもう一度あのアイテムに挑戦できる。しばらく待機すると、またチャイムが鳴った。玄関のドアを開けると、やはり人がいない。目の前のサービスワゴンには小さなゴムだけがちょんと乗っている。奇妙な光景だが、人がいなくてよかった。もしこれを人から手渡されたら、さらなる羞恥を味わうところだった。「どうもー」と言いながらゴムを取り、ドアを閉めた。しばらくしてまた鍵を閉める音がした。
さて再トライだ。トイラップをかぶせる前によく広げるのがコツなのだろう。ちょっとした試行錯誤の末、装着に成功した。これで電マの先端部はカバーされ、局部に当たる部分が衛生に使えるようになった。しかし取っ手の部分まではカバーされない。ここにも他人の愛液なり精液なりが付くと思うのだが…まあ見た目には汚れはなく、ベタベタするわけでもないので衛生問題はさほど気にならない。ただ潔癖症の人は使用を嫌がるかもしれない。とにかく、これでようやくトイラップに関する私の好奇心は満たされた。
さて、まだ部屋にはアイテムがある。部屋の隅、目立たない場所にある額縁の中には「命を守るために。売上の一部は日本赤十字社に寄付されます。」カップルで命を作るついでに命を守る…面白いシャレだ。ベッド脇の分厚いファイルの中にはコミュニケーションノートがある。過去にこの部屋に宿泊した客が、思いの丈を書き記したノートだ。見るとただのノートではない。情事を書き記すために作られた記入欄がある。例えば「今日の想いに○をつけよう。彼女記入欄: 今日望むプレイは? ハードに・やさしく・ちょっとだけ・さわらないで 彼氏記入欄: 今日は何回がんばる? 彼女の望むだけ・3回・1回・もう帰る」といった生々しい質問がズラリ。そこに律儀に回答している沢山の恋人たち…。1人で冷静に部屋を観察している私と、熱々なノートの温度差が心にしみる。「好きすぎてやばい」「素敵なデート」「愛してくれてありがとう」 愛の記述のパレード。ラブホテルが人々の幸せに大きく貢献していることが分かった。どうぞお幸せに。
次はテレビでも点けよう。このホテルにはVODがない。(ネットの口コミレビューが言うに、「今時ラブホでVODがないなんてありえない」らしいが。)見れるのは地上波といくつかの有料放送。BS、CS、アダルトなチャンネルが3局など。しかし興味を惹かれる番組はない。食事を頼んで映画を見ながらまったり、といった楽しみ方はまた別の機会にしよう。
さて色々部屋を観察していたら、いつの間にか2時間を過ぎてしまった。料金プランの休憩2時間コースは超過し、代わりに休憩5時間コースが適用されるはずだ。5時間コースで今帰宅するのは勿体無い。もう2時間くらいは部屋にいよう。しかし何をしようか。食事も頼めるみたいだが、お腹は空いてない。とりあえずベッドに潜り、ダラダラとスマホを見た。うーん、他に楽しいことがあるような気がする。周りを見渡すと、私のそばに電マが横たわっている。そういえば先程のゴムの挑戦のあと、ベッドの上に放り投げたのだった。2回も挑戦した甲斐があって、先端部はしっかりとカバーされている。私はしばしそれを眺めた。さて。ベッド、私、電マが、飾り付き照明に照らされている。私はおもむろにそれを手に取る。ここからは割愛。
結局、休憩5時間コースを目一杯に利用してしまった。シャワーを浴び、服と荷物を整え、精算機に対面する。想定通りの料金になっているだろうか。何かの間違いで宿泊料金になっていたらどうしようか、と緊張する。「精算」ボタンを押して表示された金額は、よかった、想定通りだ。千円札を何枚かガーッと吸い込ませると、玄関のドアが解錠される音がした。さあ帰宅しよう。
「帰路」の案内に従って進むルートは、入室時とは別になっていた。他の客とすれ違わないようにするために、別の廊下を準備するとは驚きだ。出口の扉を開けると、入った所とは違う場所に出た。もうすっかり夜だ。公道に出た私を待っていたのは、闇だった。そういえば忘れていたが、この山道には街灯がない。目を凝らさなければ道路が見えないほどの闇の中、バス停まで1km以上歩かなければならない。ああ、これが2人デートじゃなくてよかった。恋人にこんな怖い道を歩かせていたら、興ざめなことこの上ない。このリア充界では車があるのが当たり前で、徒歩での移動は想定されていないわけだ。私は世のカップル達との温度差を感じながら、闇の中をせっせと歩いた。
バスに乗り安心したところで、今日の出来事を振り返った。美しい場所だった。内装の美しさ、性の美しさ、人と会わずにサービスを提供する奥ゆかしさ。そのような場所に初めて足を運んだのは大きな冒険だったが、次は気軽な気持ちで利用してみたいと思った。旅行時にコスパの良いホテルとして使えるし、コミケに参加した後で薄い本に没頭したい時にはうってつけの場所だ。設備があるホテルなら、映画や食事、カラオケでダラダラするのも良い。きっと1人でも、様々な使い方ができるはずだ。さあ、今日は新しい経験をした。このことは詳しく日記に残そう。私は帰宅して間もなくパソコンに向かい、この文章を書き始めたのだった。
有名どころはあえて外しているのであしからず。
[名古屋駅編]
バンチ オブ ピオニース
→花屋さんの奥にあるカフェ。そもそも入り口がどこかわからなくて迷ってしまう 笑
映画に出てきそうな柔らかい空間が広がり、1人静かに過ごせるカフェ。
クラムチャウダーが美味しい。
→間接照明がおしゃれな大人向けなカフェ。店内は暗く落ち着いている雰囲気。
[栄編]
ホイホイ
→栄のパンケーキならここしかない!ふわふわな生地で食感がクセになる。
お店はすこし小さめだが、ハワイアンな雰囲気で過ごしやすい。テラス席もある。
cafe DODO
→栄の隠れた場所にあるアート系カフェ。急な階段を登った3階にあり
[矢場町編]
黒猫のキャラクターグッズやインテリアが多数揃っている。ディナーも味が本格的。
[上前津編]
→大須観音近くのカフェ。落ち着いてた雰囲気と比較的大きめな店内である。
珈琲ぶりこ
→ザ・町家カフェ。大須で一度は目にしたことがある方もいる古民家風な佇まい。
1階、2階と別れている。抹茶を使った和なパフェも豊富だが、ランチも抜群に美味しい。
ランチのせいろ蒸しが美味しい。
[金山編]
ラヤキヴィ
→北欧風なカフェ。金山駅から少し歩いた閑静な住宅街の方にあるお店。
ローストビーフ丼が美味しい。
[番外編 行ってみたいカフェ]
たらそブレンドが飲みたい。
他にもおすすめあれば教えてください(^o^)丿
数合わせなのか気まぐれか分からないが、同僚から合コンに誘われた。
俺にとって初めての合コンなので、気合を入れて2万円くらいで上下の服を揃えて臨んだ。
いざ合コン当日になって4人の女の子と会ってみると、かわいい雰囲気のある子達だった。少し場慣れしている感があって残念な気持ちになったけど、一人でもデートに誘えればいいなと思った。
A子B子C子D子とすると、A子は上品さが溢れていて、B子C子はアウトドア系、D子はかわいい服系?よく分からんがこんな感じだった。第一印象ではA子が一番良かった。
幹事の同僚が少し洒落た居酒屋へ7人を誘導する。料理の味はそんなに良くなかった。しかし同僚が反省会で言うには、味は関係なく、雰囲気が最重要らしい。
男と女がそれぞれ一列になってテーブル席に座った。間接照明がある居酒屋はなんだか居心地が良かった。女の子達もリラックスしている様子だった。
しかしいざ話し出すと、様子がおかしい。女の子達から俺たちへの興味が感じられなかったのだ。
幹事の同僚は盛り上げ上手ではあるものの、少し奥手で実は半分くらい人見知りな面があるらしい。仲良くなるにつれて居心地が悪くなると言う意味のわからないことをボヤいていた気がする。
それに気づいたのか分からないが、女の子達も次第に笑顔が少なくなっていく。こうなってくると、残りの男3人で盛り上げなくてはならなかった。
しかし俺は、盛り上げるということが分からなかったから、ひたすらテンションで乗り切った。何回もウェーイと言った。黒歴史とはまさにこのことだろう。
しかしそのテンションのおかげか、A子のラインはゲットすることができた。不幸中の幸いだ。
しかしまたもや、A子からは素っ気のないラインが返ってくる。俺への興味がまるでなく、およそ1時間ごとに送られてくる返信に、俺はゲンナリした。
恋愛とはなんと面倒なことだろうと思った。デートに漕ぎ着くことすら遥か先にあって、霧がかかっていた。もはやゴールがどの方角かすら分からなかった。
仕事帰りに錦糸町駅のプラットホームで、電車を待ちながら某食品メーカー系列のホテルに何気なく目をあてていると、高層フロアの客室で、間接照明をバックに影が動くのが見えた。影は窓際に映っていたが、実体が室内にいるのか室外なのか判然としない。
ただそれは、他のフロアの窓にも見える人影と比べて人の背丈には満たず、窓際にとまっている鳩のようだった。
鳩は別の影が作り出すなだらかな丘を繰り返しついばんでいる。しかし、ホテルの窓枠に鳩がとまれるようなスペースは用意されておらず、他の窓には鳩はいない。やはり鳩はその客室内にいるようだった。
鳩のついばむ速度が徐々に上がってくる。鳩の速度に合わせて、なだらかな丘が波打ち始めた。
その時、裏から人影が現れた。1人、いや、2人。
それは絡み合い、窓際で立ったまま激しくピストン運動を行っている。
鳩は相変わらずついばみをやめない。
僕は全てを察した。
鳩と丘は、窓際に設置されたベッドの上の、もう一組の「つがい」だった。
そのホテルがそういうイベントに利用されているというのは、検索すればすぐにでてきた。
こんな話はネット上では珍しくもない。
しかし、実際に見たのは初めてで、持っていきようのない微妙な感情が残った。
この師走に、窓際で行為にふける彼らには、マスク姿で電車を待ちながら見上げる僕の姿が見えただろうか。
ファミリー向けのマンションや複合モールができ、街の雰囲気はガラリと変わった。錦糸公園は夜遅くまで親子連れで賑わっているし、一時期はポケモンGO目当ての若者たちの出現が報道に取り上げられもした。区営のスポーツ施設も、多くの現役世代に使われ、健全な街の装いを調えつつある。
しかし、駅前や横丁には、スナックやアジアンエステ、料理屋など、猥雑な風情も変わらず残っているし、健全な装いも一皮剥けば、大人の欲情がごろりと眼の前に転がる。そんな不安定さを抱えている。
普段の帰宅は23時頃、子供が寝付いたころにそーっと帰ってくる。
「せっかく寝付きそうだったのに、子供が起きたじゃない!」とか、
たまに早く帰ると、「毎日7時に帰ってきて子供を風呂に入れろ!」とか
いろいろと激しく要求や叱責されるので、
あえて、23時頃になるように残業して帰ることにしている。
家に帰ると、
シンクに積みあがった食器を食洗機に放り込みながら、ワインを1杯
(なんで1日中家にいて5分で終わることができないんだろう?)
(たまには、子供と一緒にお片づけしてみたらいいんじゃないかな?)
(こぼした時に拭けばすぐとれるのにね)
25時を回ったあたりで、調子出てきちゃって、
よーし、パパ新しいワイン空けちゃうからね!キュキュ、シュポ!
さて、
おお、フリーダム!
部屋の中を大掃除!
TENGAスゲー!とか
撮り溜めてあった映像を見たり、
【イッツ・フリーダム!】
早く帰っても、遅く帰っても文句言う人いないし
と暮らしていたら、
あれ。酒飲んでなくね?
飲む必要がなくなったみたい、
◆
最後の夜、昨日・金曜日は、よく行っていた店に付き合いで顔だしたら、
久しぶりに会う人が沢山いて、ピッチが上がっちゃって、タクシー帰宅。
そして、
嫁「はぁ?何やってんの?何時に起きたの?どうやって駅まで行ったの
次の新幹線何時?何時に着くの?」
俺(質問は1回に1個までにして欲しいワン)
嫁「どうせまた、夜中まで飲んでたんでしょ?どこで飲んでたの?家?
どっかの店?またそうやってお金使って、家に入れるお金増やしてよ!」
嫁とか、お義父さんとかに何か買っていった方がいいですかね?
来週は、お酒が進みそうです。
結論から言うと、布屋で2メートル5600円の布を断れずに購入し、「あ、私マルチ商法とか笑えないな」と気付いただけの話です。
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変な宗教に勧誘されそうになったり、所謂「自己批判」をしかけられた分けではなく、相手はただ布を売ろうとしてきただけなのですが、それすら断れなかったことにショックを受けたので文字にすることで冷静になりたかったのと、
買いたくない布を買うに至るまでのプロセスがテレビやネットで読む「洗脳」のプロセスによく似ていると感じたので、同じような状況に立ったときに思い出して貰えればと思い、初めての増田投稿をしました。
ちなみに2メートル5600円は、布の値段としてはちょっと高いぐらい。
上を見ればキリが無いが、主婦が結構奮発して買うぐらいの物だろう。
布自体は悪い物では無いけれど高級品と言う分けでも無く、老夫婦が趣味でやっているようなお店なので、友達相手の商売ならまあそんなものかなって言う商品。
ただ私はその時その店で何かを買うつもりは無かったし、
お財布事情もその店の想定する顧客では無いと自覚したうえで、もしかしたら掘り出し物が見つかるかもって軽い気持ちで入った。
何度か入ったことがあるお店で、私を囲って最終的に布をレジまで持って行った店主のマダムも悪い人では無いのだと思う。
そう、相手は腰の曲がったお婆さんだった。
ピンクのツイードのジャケットに千鳥格子のスカートで、喋り方もちょっとハイカラなお婆さん。
店員も客もマダムも合わせて四人しか居なかった。みーんなお婆さん。
対して二十代の私が物理的に逃げることは簡単だった。
それなのに、2メートルの白い布を手にちょっと茫然としながら「自分は洗脳される側の人間かも」と恐怖した理由もそこにある。
私はメートル千円未満の安い布を探していた。
火急の用では無く、購入する店にも目星を付けていた。一週間後にはその店の近くを通るので、その時に買えば良いや、ぐらいの気楽さ。
件の店はタイトルでは「手芸屋」と書いたが細かいことを言うと布専門店で、最初は寄る予定も無かった。
私が用があったのは、同じ複合店内の百円均一だ。
と言うか、そもそも買い物をする予定もなかった。
100円均一だって、図書館に行ったら、休館日だったので、手持ち無沙汰になってしまい無理矢理作った用事だった。
ともかく入ってしまった複合店の中で、二店は同じフロアにあり、エレベーターを上って最初に目に入るのが例の布屋なのだ。
高級な布を見るのは楽しいし、時々端切れを買ったりして少し好きなお店だった。
そう言えば白い布探してたんだよな、もしかしてちょっと良いのが安くなってないかな。
ちらっと覗くと、白い布に「1000」の値札がついている。「2800」に打消し線が入っている上に、だ。
お得じゃん!
早速近づいて手にとってみて、がっかりした。
ベルベット素材だったのだ。
でもベルベットが千円なんてちょっとすごいな、冬だからかな、なんて触っていたら、見たことのある─一度レジで話をしたこともある─店主のお婆さんが話しかけてきた。
「良い布でしょう、ベルベットって言ってね、宝石の名前もついてるくらいで、良い布なのよ」
(ちなみに宝石の名前、がどこから来ているのかネットで軽く検索しただけでは分からなかった)
元々店員さんと話すのは苦手では無い。
手触りが気持ちいいですね、なんて言いながら、買うつもりが無いことを、次のように伝えた。
「でも私、スカートを作りたいんです。白い麻とか綿とか…これじゃちょっと違うかな。」
「スカート!良いじゃない。
タックを入れてこう…(手でストンと落とす)いうのも良いでしょう?」
耳が遠い分けでは無いのだが、お年寄りや若者それぞれにあるゾーンみたいなもので時間軸がちょっと違う。
その時その時の自分の世代が正常だと思ってしまうが、今は分かる、十代もちょっとおかしい。
二十代なんて全然若いと思っていたが、いざ突入してみると十代が怖い。
世代の違う人との会話を二人三脚に例えるなら、予期しないタイミングでブレーキをかけたりダッシュしたり、とにかく息が合わないことが多い。
勿論、他の世代からすれば私は「鈍くさい奴」「足の踏込が甘い」とか、いろいろあると思うけれど……
……脱線した。
とにかく、ちょっと話を聞いてもらえないことが分かったけれど、その時はまだ何とかなると思っていた。
勿論千円を超える布を買う気も無かった。
もう一度ビロードが想定と全く異なることを伝えると、マダムは違うコーナーに私を連れて行った。
黒い壁や間接照明とならんで布が飾られている、明らかに高額商品のコーナーだ。
白い綿や麻、混合を探していて、千円のビロードが予算に沿わないと伝えているのに、マダムが手に取るのは四千円五千円の柄物の布ばかり。
あれこれ話を広げていくマダムに、ちょっとやばいぞ、と気付き始める。
挙句に六千円の織物を手に取り、一万五千円が六千円になっている、これが一番お買い得だ、ちょっとそこ(鏡の前)に行って当ててみたらどう?とか言い出す。
もっと高い布もそのお店にはあるのだが、それまでマダムが手に取ったり指さしたりした中で一番高い布を「お買い得」と言って勧めてきた所に、マダムの狙いは親切では無く何かを買わせることにあったと思えてならない。
その後も再三「予算に合わない」と繰り返して、何とかその場を移動しても、相変わらず四千円五千円のコーナーをうろうろするマダムと、私。
この時私はへらへらしていて(癖なのだ)、
会話も
「綺麗ですねえ、見てると欲しくなるけど、高いなあ」
などと肯定から入っていたので、端から見たら購買に積極的な客に見えたかもしれない。
自分のこの態度にも、最終的に断りきれずに買ってしまった要因があると思う。
その後も「どこかの学生さん?」と聞いておいて、別段安いものを見せてくれるわけでもなく、こちらの予算も無視でとにかく買わせようとする。
何度か逃れられた、と思って安い生地のコーナー(一応キルトとか子供向けの柄物とかも置いてあった)(とは言え、そこに置いてある生地もセールになっていることは滅多にない。本当に、冷やかしと同然でとりあえず入ってみただけだった)に行こうとすると、一度は離れる。
けれどすぐに声をかけてきて、「これなんかどう?」と、また良いお値段のコーナーに引き戻され、結局安いコーナーには一歩も入れなかった。
マダムの言葉選びは、いっそ見習いたいところがたくさんあった。
「気安い布も見させて」と苦笑いする私に、三色並んだ布を指して「これなんかもねえ、お値打ちよ。」と百八十度違う言葉をかけてくる。
「へ?ええ、ああ、でもちょっと予算がね。」驚きつつも、なんとか会話を続けようとするのを遮って、
「ええっと、カーキかな。でもちょっと素材が…」
「ねえ、良い色よね。」
と、とにかく相手に選ばせるのだ。
選んだらそれを褒め、自分が手に取った商品は良いですね、と言わせるのだ。
こう言うときに「そのヒラヒラ下品で好きじゃないわ」なんて言おうものなら、「若い子にはそうかもね。じゃあ、こっちはどう?ツイードで大人っぽいわよ」と他の布を出したことだろう。それとも、フリルのついた他の布を持ってきたかもしれない。
実際、最後まで私の希望─白色、麻や綿、千円未満─に一つでも沿っているものを持ってくることは無かった。
そうして私が指差したカーキ色の布を手にすると、マダムはおもむろに言った。
「これにする?」
唐突なその言葉に、ちょっと血の気が引いた感覚が、この記事を打っている今も残っている。
散々「他の布も見るね」と言っては頷かれ引き戻され、一度も自分のみたい物を見ていない。
まだ私は物色すらしていないのに、しかもその布を聞かれたから褒めこそすれ、明確にあることを伝えている計画に照らし合わせる前から、何故、いきなり購入になるのか。
私がどんなスカートを作りたいかおばあさんは聞いてもいない。
しかも散々伝えている「どんな布が買いたいか」に、その布はかすってもいない。
上品なカーキがテカるシャンブレーを片手にレジに持っていこうとするおばあさんにそこはかとなく恐怖した。
この時「この人話が通じないんだ」と恐怖したのが、第一段階だと思う。
洗脳の段階だ。
はっきりノーと言ってその場を去れば良いじゃないか、と思う人もいるだろう。
出来なかったのか?と呆れられれば、私はその人の前では自分を恥じてしまうだろう。
実際、出来たと思う。
自分より弱いおばあさんだったから強く断れなかったのかもしれないし、
へらへらするのが身に付いていて、愛想の悪い態度をして誰彼構わず嫌われたくないと思ってしまうのが、私の悪い癖でもある。
それに、5600円だ。
数十万じゃない。
ハッキリ払えないと言うのが嫌だと言う、妙な虚栄心もあったと思う。
私は普段からまめに洋裁なんかをする人間では無く、知識も低いのに知ったかぶりをしてしまう所があって、この時もなんと言うか見栄を張ろうとしていた。なんとか取り繕って逃げようとしていた。
色々な要素が混ざり合って、最終的に、「向こう見てきますね」と言って逃げようとした私におばあさんが別の布を手にして
「もう、これにしましょうか」
に負けてしまった。
本当にこの時は怖かった。
今も、思い出すと怖い。
しゃがみこんで、泣きそうになりながら、それでもなんでか笑って、なんとか逃げようとあれこれ言ってみるけれど、「何メートル必要なの?」「二メートルです」と答えてしまい、二メートルだと言ったそばから「それならシャツもね、作りたくなるのよ。三メートルあれば足りるかな…ちょっと計算しましょうか」と言われ、「あの、スカートに二メートル必要なんです。シャツには足りませんよね」と言う声が震えそうになったのを抑えてしまった。
結局おばあさんはレジに立っていた店員さんに「三メートルね」と言うので「二メートル!二メートルでお願いします」と訂正しなければならず、最後まで話を聞いてくれなかった。(「これにしましょうか」と言って手にした布もグレーで、他に四色ある中からどれが良い?と言いながら、なぜか頑なにグレーを持っていこうとしていた。もしかしたらグレーが高かったのかもしれない。私は「自分で」白を選んだ。)
この時私は切られた布に申し訳なさすら感じて、一割引に「ありがとうございます」、それなのに(店側がカード会社に売り上げから何パーセントか手数料を支払わなければいけない)クレジットカードで支払ってしまってすいませんとまで言った。
これも、私の癖だ。
レジでも毎回「ありがとうございます」と言い、車の前を通るときは例え相手が無理に横断歩道に乗り込んでいても反射的に頭を下げてしまい後で一人で勝手に悔しくなったりする。
悪いことではないと言ってくれる人もいるだろう。
けれど、今回ばかりはそうは思えなかった。
この癖も、悪徳商法などの洗脳にかかりやすくなる要素の一つだと自覚したからだ。
ここからは、どうして自分が「洗脳されやすい人間」だと自覚したのか、書いていきます。
1.まず一つに、最後まで─そして今でも─私は「断ろうと思えば断れた」と思っていること。
これは、「断ろうと思えば断れた」のに断らず、「自分で選択した」のだから、決断した「自分が悪い」と言う結論を引っ張ってきます。
自己評価が最低になり、何もかも自分が悪いと思い込むと、「被害を受けた」という判断も下せなくなってしまいます。
今回、私の相手は腰の曲がったおばあさんでした。
先にも書いた通り、逃げようと思えば方法はいくらでもあったのです。
それに、5600円も「被害」と言うには大げさな額に感じられます。
何より、私には支払い能力があったのです。これで生活がおろそかになるわけではありません。
これぐらいなら「仕方ないか」と思える「被害」と、「自分が決めたこと」は自分で責任を負わなければならないと言う負い目から来る「自分が悪い」という自己否定。
この二つのせいで、私は(こんな記事を書いておいて何ですが)おばあさんを悪役に出来なくなります。
「買いたくないものを買ったと嘆いているけれど、相手はおばあさんだったんでしょう?無理やり拘束されたり脅迫された分けでもないのに、大げさだよ。人のせいにしてるだけでしょ」
「本当に買いたくないなら、走って逃げればよかったんだ」
「他にも買わないために出来ることはいくらでもある」
「結局、本気で嫌だったわけじゃないんだよ」
今回は布で済みましたが、これが悪徳商法だったらどうでしょう。
額もそんなに高くありません。
あなたが参加した企業家のためのセミナーやIT系によくある「仕事を効率よくこなすための三つのフロー要点」のような、ネットの有名人の講演会で、パソコンを使った遠隔講義に誘われるかもしれません。
日用品なら、高くても数万、遠隔講義なら物理的に囲いこまれるわけでもなく、いつでも逃げられる。
契約しなきゃ帰ってくれそうに無くて怖いし、よく聞く何百万の詐欺事件よりはマシかな、と契約してしまうかもしれません。
けれど、一度契約してしまえば最後、自分を責める後悔が始まります。
今回のことで痛感したのは、「詐欺は金額ではない」と言うことです。(詐欺とまで言ってごめんね、マダム。もう二度と行かないから許してほしい)
あんなにテレビやネットで詐欺や洗脳のニュースを見聞きしていながら、「騙された」ことが辛いのです。
マルチ商法は、買わせた相手のこの気持ちの隙間につけ入り、「元が取れるよ」と売る側に回して「被害者」を「加害者」に変える悪徳商法です。
傷付いた自尊心を補おうためにしたことが、加害者になることでさらに傷付き、負の連鎖を引き起こすことになってしまうのです。
話は戻りますが、先に書いたように、「恐怖」が洗脳の第一段階ではないでしょうか。
相手に話が通じない、もしくは暴力の可能性を示唆されることで、自分が無力だと感じる。
そうなると、なるべく穏便に逃げたいと考えるようになります。まだ逃げたい・この場には居たくないと考えます。
しかし、拒否できなかった自己嫌悪から自分を責めることになり、自信を無くしてしまう。
2.次に、結局「ノー」と言えなかったことだ。
これに尽きるけれど、こんなにショックを受ける程買いたく無い物に、「ノー」と言えなかった奴が是が非でも自分たちの住む沼に引きずり込もうとしているマルチ商法や洗脳を拒否できる分けねーべ。
これは一日経った今もちょっと泣きそうなぐらいショックだった。
まず、店員さんに押し切られて買うと言う経験が無かった。ファースト。奪われた。
それまで店員さんって言うのはひたすら褒めてくれるのをスルーすれば着合わせを一緒に考えてくれたりするちょっと気分良くしてくれる人だと言う認識で、お仕事だから失礼なこともしないし、怖いなんて思ったことも無かった。
けれどマダムは違ったのだ。
考える隙を与えずにガンガン来られたら、そりゃパニックにもなる。
「ごゆっくりどうぞ~」
は、あくまで相手の気遣いで、彼等が売るのは商品そのものでは無くて「豊かな生活」「楽しい買い物の時間」でもあったりするからだ。
お店で気分を害して買い物をしても、悪評が広まれば客も減り、商品も売れなくなる。そんな方法を取ってまで売る物では無く、「ちょっと考えてみます」と言った客は接客を止めるラインでもあったりするからだ。
あの手この手で私たちの思考能力を奪い、言いなりにすることが目的だから。
そこに来て店員さんや通りすがりの人の前ですら「物分りの良い振り」をしたがる私の性格。
「卒なくこなしている」ように見られたい見栄があって、無愛想な態度を取ったりして働く人に敬意を払っていないとかマナーを知らないとか、軽蔑されたくないと思ってしまうのだ。
マダムは私の話を一切聞いてくれなかったのに、いちいち声に振り返り、返事をし、話を聞いてくれない人の話を聞いて何とか会話しようとする私は、そりゃ良い鴨だ。
向こうはこちらの話など聞いていない。
考える時間も与えられず、パニックになり情報が遮断されて追い込まれた中で、頷くしか選択肢が無いと思い込んでしまう。
マダムは悪い人では無いと思う。
半分は天然で、半分は故意だっただろうけれど、それも悪意からでは無く、引き際を知らない人だったのだと思う。
比べるのは嫌だけれど、私の祖母も私の話を聞かない。
一緒に料理店に行くと、いくら私が要らない、食べられないと泣きそうになりながら断っても、自分が子供時代のひもじい思いをした辛さから良かれとどんどん料理を注文し、挙句自分が食べられなかった分を私に「食べれるでしょう」と差し出す。
今はもう必死に粘ることを覚えたが、中学生のころはガチ泣きをしながらご飯を食べたことも、何度かある。祖母は私が泣いていても、見えていないのか全く悪気が無く「食べれるって」と言う。
あっ、こりゃダメだ…。
また脱線した…。
もういい、なんだか書けば書く程自信が無くなって行く…強く生きていきたい…。
…えっと、それで、結局「マダムも悪い人じゃない」と思っている時点で、私は相手を完全に否定して切り離すことが出来ていない。
これが信用していた友人だったらどうだろう。
もう立ち直れない…。
長々と書いておいて、とりとめもなく終わってしまい申し訳ないです。
失ったのはたかだか五千円ですが、受けたショックは一日引きずって消えませんでした。
このショック和らげるため、自分のために一気に書いたので、矛盾やほつれがいくつかあるかもしれません。すいません。
タイトルで「洗脳」とまで書いたのに、結局洗脳された分けでも無く、マルチ商法に怯える妄想に始終し「洗脳」って何ぞや、と思った方もいるかもしれません。
私も簡単に「洗脳」について引用を載せた方がこの記事も書きやすいかな、と洗脳の手順とかを検索してみたのですが、「洗脳はこうしてできる!」「洗脳は簡単に見破れる!」みたいなあんまり仰々しく強気の記事が多くて「どっこいどっこいだな…」と疲れてしまいました。
おススメはテレビ番組「しくじり先生」の辺見マリさん回です。あれ分かりやすかったよね。
この記事を読んでちょっとでも感じた恐怖を追体験し、「もしかしたら私もそういう所あるかも」等と自衛の一助になれば幸いです。
それでは。
2017/04/12 追記
http://anond.hatelabo.jp/20170412233837
↑お久しぶりです。書きました。
先日「寝ぼけてピンクローターを買ったかも知れない」とこちらに書き込んだ25歳処女ですが、今朝方、無事にピンクローターが届きましたので、早速試して使用感をご報告したいと思います。
まず、注文したのが23日、この日は祝日ですので、まあ実際買っていたとしてもしばらくかかるだろうと思っていたら24日の朝には注文確定メールが届いており、また夕方には配送完了メールも続けて届きました。迅速すぎる対応に恐れおののきつつもメールをよく読むと、ラブグッズの使い方を具体的に説明してくれるページや、エッチな漫画が読めるページなどへのリンクが貼ってあります。商品が届く前から気分を高めてもらおうというショップ側の気概に涙が滲みます。エッチな漫画は私の好みの作風ではなかったのでエロ広告を見るのと同じ目で流し読みました。バイブを使用してひとり感度を磨いていた女性が「こんなに乱れる○○、見たことない……エッチで可愛いね……」と彼に耳元で囁かれてビクビクと達するシーンには思わず私も震えました(バイブだけに)。私もこんなふうになるんだろうか。正直怖いしこの彼氏もなんか怖い。
さて、世間が緑と赤と性欲と怨念に包まれに包まれた本日、神のひとり子イエス・キリストがきったねー馬小屋で産声を上げた聖なる日に、とうとう私の住むアパートの宅配ボックスにその包みが授けられました(所在無く家にいましたが、真顔で出られる自信がなかったのです)。ぱっと見Amazonと大差ない小さな段ボール箱ですが、よく見ると随所に配送業者へのメッセージが仕込まれています。ピンク色の「大切に届けていただき、ありがとうございます!」という先回り感謝メッセージは公共のお手洗いで散見するものと同種で、しかし何か暗い思念のようなものを感じます。考えすぎでしょうか。とにかく「受け取る本人以外にバレない」ための工夫がこれでもかと仕込まれており、「優しさの塊」が届いたと言って過言ではないでしょう。「っていうか、箱についてグダグダ長々書いてねーで、さっさとそれを体に当てがってあんあん言ってるところを実況しろよ」と思われている既に履いてない紳士諸君には大変申し訳ないのですが生憎私は本日死ぬほどヒマなのです。なるべくこの事実から目を背けていたいのです。実は、この部分を書いている時点ではローターの電源を入れてすらないので、この先私がどうなるかは私でも分かりません。とりあえずリスカしたくなっても思い止まるように、カッターの刺さったペン立ての横に家族の写真を置いてみました。有効であるかは定かではありません。っていうかね、この時点でだいぶキテる。正気を取り戻して続けます。
お気に入りのムーミンのふわふわの部屋着を着て、「生活の木」のアロマを焚いて、ホットカーペットに寝転がりました。いまだ湯気を立てているホットミルクには甘〜いはちみつをたっぷり溶かしてあります。無骨な蛍光灯は消してしまって、間接照明の柔らかな橙の灯りを点けました。BGMはEllie Gouldingの"Love me like you do"です。女子力の過剰摂取で吐きそうです。箱の中から今日のおともだち、ピンクローターを取り出しました。パンパカパーン。ピンクローターの名の通りピンク色です。当たり前ですね。私は何を言っているんだろう。ころんとしていて、可愛いかたちをしています。えっちなくせに、清純そうな顔ちゃって、こいつぅ〜。電池を入れて、いよいよスイッチを押してみましょう。寝ぼけた私は高級志向だったようで、この1200円のローターは三段階に振動の種類を変えることができる高性能です。まず一段階。ぶいぶいぶい、と予想以上に大きなモーター音を立てながら、ピンク色のカプセルが振動を始めました。いやほんと、すごい震える。びっくりして思わずカーペットの上に取り落としてしまうと、ローターはぶいぶい言いながら少しずつ前進を始めました。えっ。可愛い。そういう小動物みたいになってる。ハムスターを飼いたいな(でも一人暮らしでハムスター飼ったら終わりかもしれない)と考えていた私には少し嬉しい発見でした。カーペットの上を蠢くローターを暫し鑑賞します。引っかかったら、おしりを押してあげたりして。なにこれ、かわい〜〜!! 母性本能がくすぐられたところで、えっちな気分も高まってきました。高まってきている、ということにしないと、進みませんので、便宜上そういうことにしておきます。
はあ。だいたい、こんないかにも性欲掻き立てられたいで〜すみたいな電子機器を手にしているだけで目眩がします。塾や習い事、部活だって滅多にサボったことのなかった私です。真面目ちゃんなんです。それは私の「25歳処女」という肩書きが何より雄弁に物語ってくれているわけですが。まあ、とにかく、「いきなりデリケートゾーンには当てずに、身体中をゆっくりとマッサージしましょう」と解説にあったので、とりあえず一番弱い設定で、体のあちこちに押し当てていきます。しかし、デリケートゾーン、という遠回しな言い方は何でしょう。女性誌なんかでオナニーのことをセルフプレジャーだの、セックスのことをラブタイムだのと呼んでるのを見るにつけ、そっちのほうが卑猥というか、シュールじゃないかと思ってしまいます。腰、おなか……振動が下の階に響いていませんように……脇、胸の周り……うーん、くすぐったいような、そうでもないような……そして首まで来て、私は、とうとう気づいてしまったのです。これ……むっちゃ肩こりに効くわー!!! そうでした。もともとこういうグッズは通販などでは「小型マッサージ器」として販売されていたのでした。この頃肩こりに悩まされていた私は、いつもボールペンのノックするところで刺激していた首の付け根や肩にピンクローターを思い切って押し当てました。きっ、きっ、きくうぅ〜〜!!! 堪らずスイッチを二度押しして、フルパワー振動に切り替えます。ぎちぎちに張った私の肩の筋肉を容赦なく責め立てるピンクローターの前になす術もありません。ほわ〜〜!!! ンギモッヂイイ!!! こめかみや顎に当ててもキモチイイので、美顔器のようにも使えるかもしれません。なんて子なの、ピンクローター。肩こりも解消できれば小顔効果まで期待でき、更にはえっちに乱れることさえ可能にするなんて。たまげたなあ……。
しばらく肩に当てて堪能したところで、私はハッと我に返りました。いかんいかん、これでは釣り増田だと思われる。そういえば昔、今よりもっと暇だった学生時代、それこそハタチそこそこピチピチの頃、ボトルメールアプリで捕まえた男とちょっとえっちなやり取りを幾度か交わしたあと、実は50過ぎの禿げたキモい童貞オッサンでした〜!!! と嘘暴露して相手を絶望に陥れる遊びに熱中した時期がありました。相手は50過ぎの禿げたキモい童貞おっさんに「ねえ、どんなこと想像してひとりえっちしてるの?」などと聞いて時間を無駄にしたと思って後悔しますが、実際は彼はハタチそこそこのピチピチの女の子とメールを交わしていたわけです。時間を無駄にしていたのは誰でもなく私自身であったことに気付くのにはしばらく時間がかかりました。
さて、とうとうここまで書いてしまったので、もはやこの性欲掻き立てられたいで〜すみたいなピンクの淫乱かわいこちゃんを自らのデリケートゾーンに押し当ててセルフプレジャーに浸りビクビクしないわけにもいかなくなって参りました。クリスマスです。ヤマトのおじさんが大切に心を込めて運んでくれた優しさの塊です。これを使って25歳独身処女のシケたクソのような12月25日をサイコーにハッピーなメリメリクリスマスへと華麗に変身させねばなりません。もう逃げられない。クソッ、彼氏欲しい。来年は、2016年こそは、寝ぼけてクリスマスにピンクローターを買うような人間にはならないと、ここに宣言致しまして、私はしばらく、失礼させて頂きます。
結論:
「ねえ、ちょっと眠くなってきちゃった」
彼女は突然にそんなことを言った。
いつものようになじみのレストランで気取らないイタリアンを平らげ、僕らは心地よい満腹感にひたっていたというのに。
いたずらっぽく火照った笑顔でそう続ける君への衝動をおさえきれず、ぼくは軽く口づけをした。
「じゃあドライブでもしようか」
真夜中の首都高。交錯するオレンジの人工灯。交わす言葉は少なくとも、確かにアダルトな思惑を共有しているぼくらは、高鳴る鼓動を胸にカブリオレを駆った。
着いたのはシティホテル。彼女を丁寧にエスコートするぼくは、女の扱いに慣れてるのねなどと軽口をたたかれながらもエレベータに30階へと運ばれる。
「いい部屋ね。」
「きれい。今日は、最高の夜ね」
彼女はふかふかのベッドにその豊かに成熟した肢体を横たえた。間接照明のおだやかな灯りに照らされ、ぼくらがどちらともなく互いの身体を求めるまで時間はかからなかった。
「ちょっと待って」
「え」
「ちゃんと持ってるわよね」
「えっと、あれのことかい」
「そう、ちゃんとつけて」
「あ、ああわかった」
彼女に促され、ぼくは財布からおちんぽマグナマイザーを取り出した。
「えっと」
「うん、久しぶりだから」
「逆よ、向き」
「どれも同じよ。違うのは形だけ」
「そうだったかな」
「いいわ、わたしに貸して」
「でも」
「いいから」
そういうと、彼女はおちんぽマグナマイザーを軽く振った。おちんぽマグナマイザーはシュワシュワと小気味良い音を立てた。
慣れた手つきでおちんぽマグナマイザーを扱う彼女を見るのは少し複雑な気持ちだった。しかしそんな彼女におちんぽマグナマイズされるのも悪くない、そう思ってしまう自分がいるのも確かだった。
「じゃあ、いくわよ」
「わかった」
ぼくは目を閉じて胸を打つ鼓動が強くなるのを聞きながら、彼女の白く細やかな指がおちんぽマグナマイザーの銃爪を引くのを感じていた。
http://anond.hatelabo.jp/20150410101845
エウリアンにはついて行くな
秋葉原などの繁華街で絵葉書を無料で配っているお姉さんたちがいる。
しかし、ついうっかりお姉さんから絵葉書をもらってはいけない。
言葉巧みに画廊へと連行されて、気が付くと大して価値もない絵(というか版画)を、何十万ものローンを組まされて買う羽目になる(絵画商法)。
エウリアンにも新社会人にも全く興味はないんだけど、版画への冒涜は許さん。
君が代に過剰反応する左翼のように、どんな文脈だろうと、どんな事情があろうと、版画をdisられるとプッツんしてしまう。
エウリアンの売る版画というものがどんなものか知らないけれど、これだけは言える。
生でみなければ、版画の魅力はわからない。
否、
触ってみなければ魅力はわからない!
断言するけど、江戸時代の浮世絵から最近の現代作品に至るまでの伝統木版画、これを見たことがある日本人はほとんどいない。
そんなものは、世界の車窓からのDVDをみて海外旅行に言ったと言ってるようなもの。
和紙の質感!どんなに拡大しても粒子が見えてこない無断階のグラデーション!摺りによって出来た凹凸!
まず、床や机において窓から差し込む斜めからの光のもとでみて堪能。
テレビ番組の映像や、窓から差し込む車のヘッドライトが絵の面を瞬間的に照らした瞬間も美しい。
入ってくる光の方向、光の種類によって、表情が変わる。
そして、やっぱり手に持って鑑賞だ。
パンツが見えそうで見えないグラビアを、下から覗いてみえないはずのパンツを見ようとする、アレを浮世絵でやるとすごい。
ちょっとだけ見える。見えないはずのところが本当に見えてくる。
目の錯覚でしかありえないんだけど、紙のたわみと、光の加減で、ときどき本当にみえてくる。
うわぁぁんってなる。
ぶっちゃけ、浮世絵美術館、あんな一般展示なんかやめてしまえ!!
額やショーケース越しでしか見れないなら、触れないんなら、カラーコピーで十分だろ!
額装やショーケースに入れる職員の目しか楽しませられないなんて、時間も無駄!文化財の無駄!
触らせないんなら燃やしてしまえ!
よさが微塵も伝わらないのに飾ってみせる価値が有るのか?
1億円と書かれた小切手を飾って見てるようなもんだろ。
医学とか物理学とかは、100年前と今では大きく違うけど、絵は、たいした進歩してないだろ?
ぶっちゃけ、1万5000年前のラスコーの壁画と、そのへんの美大生の絵のどっちが上手いかって言ったら、芸術とかよくわからん俺にはどっちが上かわからん。
でもね、印刷という技術を手に入れた、触れることが出来る!その素晴らしさ!
俺ね、江戸時代の浮世絵の価値は認めるよ、でもさ、浮世絵のいいところって、ライブ感なわけ。
絵師が描く、描いた絵は板に貼り付けられて、その上から刀を入れられて紙ごと彫られてゴミとなってしまう。
絵師の絵を活かすも殺すも彫師次第。
それから、色の指定があって、色の数だけまた彫りがあって、そんで摺師が摺って、試しに作ったものに対して、あーでもないこーでもないっていうディスカッションがチーム内でされたわけ。
色の調節をして、時に柄を変えて、セッションによって出来上がる。
売りだしたあとの、町の人々の評判さえも取り込んで、みんなが主役のライブだったわけ。
俺、音楽はよくわかんないけど、たとえしょぼいバンドの小さなライブハウスでのライブでも、有名フィルの録音にも負けない感動があるでしょう?
一番有名どころだと、北斎あたりだと思うけどね、もうね、ヤバいの。
元々が天才でしかも努力もしまくったらこうなるってやつ。努力ってのが普通の努力ってんじゃないの。
だいたいにおいて、他派の画法を学んで破門されたあたりからだけど、もう何でもあり。
大和絵も漢画も銅版画も油絵も、手段を選ばず学んでるようで、見りゃ誰でもわかるんだけど、もうホントヤバい。
すべて独学で。本読んで覚えたってより、ひたすら描いて描いて描きまくって吸収したという感じで。
貧乏の理由が、お金を封筒でもらったまま中身の確認もせず、支払いの時には「その封筒からもってけ」くらいに無頓着だったからという馬鹿。
掃除をすれば、「ここにあった蜘蛛の巣どこ行った?(描きたかったのに)」くらいの馬鹿。
誰よりも自信家で、本が売れたのは俺の挿絵が良かったからだ!と言って作者と喧嘩する傲慢な一方で、猫がうまく描けないっていう理由で80歳で悔し泣きをする馬鹿。
30回画号を変えるってのがもうよくわからん。たとえば漫画家が30回名前を変えてデビューするとかないだろ。売れっ子が新人に戻るってことだろ。馬鹿かと。いや馬鹿だよ。
そんな絵中心のわけのわからない生活を、88歳で死ぬまで続けちゃうってのがもうね。
例えば、水木しげるが週刊少年ジャンプで週刊連載をしてて、CG(北斎はコンパスや定規やらも使いこなしてるようで、幾何学や製図も知ってる様子。当然おそらく独学)を使いこなし、ありとあらゆるジャンルを書き分け(春画から、行ったことのない中国の古典小説の挿絵まで)、30回新人デビューとかしてたら、人間じゃないだろと。
で、そんな北斎の線ときたら線の始まりから終わりまで、この線以外じゃダメっていうカンペキ。筆の入り、筆の終わり、太さ細さ、もうすごい。線が凄いってわかるってことは、彫師が凄い。フリーハンドじゃアリエナイような精密で、コンパスや定規ではありえないような強弱があり、油絵なら何度でも塗れるだろうし鉛筆なら何度も消せるし、CGなら何度でも書き直せるけど、最小限の輪郭線で森羅万象を切り取ってる。
写真を目指してたんじゃないだろうか。
写真というものがなかったので、目指してたというのは変な話だけど、露光時間調節やピントズレに近い表現があって、写真を目指し、写真を超えたなにか他のステージに足を踏み入れようとしてた、ように思う。写真なんかなかった時代に。
で、それがわかるっていうのは、彫師がすげぇ。
摺師がすげぇ。
俺がこの数ヶ月で買い集めた70枚ほどのほとんどは復刻だけどさ、復刻もまたライブなんだよ。
摺る工程を見せてもらったわけ。
濃い絵の具を数種類用意するだけで、都度混ぜて薄めて版木に塗り、摺る。
なんということだと思わないか?同じものをたくさん作るなら、同じ濃度に調節したプレミックスを作っておくべきだろう?
絵師と彫師と摺師だけじゃないの。
版木を作る職人、紙を漉く職人、紙にドーサを塗る職人、絵の具を作る職人、バレンを作る職人、数えきれない職人たちのライブが木版画。
だから響いてくる!
で、ライブが存続するためには、絶えず誰かが買わないとダメなわけ。
材木から板を作る職人は消えちまったそうだよ。ただ板を平らにするだけじゃダメらしい。
バレンを作る職人も消えかけらしい。
だからさ、エウリアンが木版画を扱ってるかどうかはしらんけど、なりふり構わず売るということは少し理解できる。
俺だって、1ファンとして、こんな見苦しく匿名掲示板で見苦しく宣伝してるけどさ、どうせ中の人だろ、ステマうぜえって思われてるんだろうけど。
日本中の浮世絵美術館が燃えることより、職人がいなくなることのほうが損失はずっとずっとずっとデカいんだよ!
復刻浮世絵なんて一万円そこそこで買えるんだよ!
数万円となった山桜の版木を何枚も使うわけだし、キャリア何十年の職人が一月かけて彫るだけで、いくらの人件費だ?
キャリア何十年の摺りの職人が、今では手に入らない材料で自作した絵の具で、人間国宝が作った紙に摺る。
一枚200枚やそこらは売れないと滅びるだろ。
お願いだから買ってやってくれよ。
俺がビルゲイツだったら、もっと買ってやれるんだけど、安月給なサラリーマンじゃこれが限界なんだよ。
財布に入ってる1万円札、あれに1万円の価値があるのか?あんな小さな銅版画にわくわくするか?
せっかくだから文句を言いたい。
千円札の富士山わからんでもない。写真を銅版画にするなら許せる。
5千円札、2千円札、屏風絵を銅版画にするとか、絵巻物を銅版画にするとか馬鹿なの?オマージュにしたって、もうちょっと工夫しろよ。
100万円札を和紙で作れ!木版画で作れ!一枚一枚違う味があって味があるだろ!
偽造されてしまう?
偽造けっこう!本物と見紛うような彫りと摺りの技術が世界中に溢れれば、日本銀行の信用がどうなろうと、人類の幸福の絶対量は増加する!
木版画紙幣の発行は無理でも、一つの可能性として、造幣局で木版技術に関わる職人を世話してやってはくれないだろうか。
造幣局に一人くらい、材木から板を作る職人がいたり、絵の具を調合する職人がいたっていいだろう?
多少脱線しましたが、そういうわけで、ちょっとだけエウリアンを擁護してみました。
終わり。
考えてみればライブって凄いよな、芸術家って、基本的に俺が俺がじゃないか。
当然だけど、絵も彫りも摺りも極めることなんか出来ない。
それが、分業制、買う客の声も含めて、一人一人が主人公、思いがけない方向に転ぶ面白さ。
今でも、現代作家が版画にするために専門業者に頼んだりはするけれど、基本は作家の意思が優先で、作家の作品という域を出ない。
やはり、売れないことには、ちまたに溢れないことには、あれがいいこれがいいと話題の中心が木版画にならないことには、木版画に未来はない。
音楽としてどうかはわからないけど、AKBの会いにいけるアイドルという路線は、一つ評価したい。
あれが、理想の姿。
巷に日々木版画が溢れ、あれがいいこれがいいと、皆が好きに意見を言う。
町の人々の意見を取り入れ、流行の先端を走り、絵師や彫師摺師が腕を振るう。
たまらんじゃあないか。
つい先日のことだ。パラパラと大粒の雪が降る夜、高そうな中華料理屋の奥にそいつが座っていた。
ダボダボの服に、ふてぶてしい座り方、室内だというのにかぶったままのニット帽子、帽子からこぼれるくしゃくしゃの髪。
まるで窪塚洋介だ。だからこれからそいつのことをクボヅカと呼ぶ。
クボヅカは、僕を見るなりこういった。
「けいちゃん(仮称)かーwwはっじめましてーーwww」
先に断わっておくが、僕はシスコンではない。
まぁ確かに一般的に見ると美人なほうであったし、同級生からも紹介しろ紹介しろとうるさく声をかけられるような姉であった。
しかしなんといっても性格が最悪。気が強くて乱暴でがさつで、幼いころから喧嘩ばかりしてた。
また思春期になると顕著になったお互いの差、リア充な姉と文学オタクな僕の馬が合うはずもなく、ある時期を境に家庭内ではほとんど会話していなかった。
それに僕は25歳で姉が27歳、そりゃまぁ結婚する歳だし、姉が結婚することに驚いているわけでもないし、ましてや兄弟を取られたなんて感傷で批判しているわけじゃない。ただ、ただクボヅカが家族の一員になることが嫌なだけだ。
だって考えて見てくれ。
初対面の義弟をちゃん付けで呼ぶだろうか?
ハッピーwwだとかピースwwだとかそんな頭の悪そうな単語を会話に混ぜるなんてあり得るだろうか?
僕の印象はほんと最悪だった。美容師だかなんだか知らないけど、礼儀知らずな奴だなと思った。
だから同じようにうちの親、特に父なんかはきっと印象最悪だろう。
そう思って、両親に目をやったら、少し緊張しながらも始終ニコニコしていた。
ウソだろ。信じられない。相手の無礼をなじり、不機嫌そうな対応でもいいのに。
クボヅカは楽しそうに偉そうに、自分の生い立ちや仕事のことを語った。
高校卒業後俳優目指して東京に行き、劇団で大道具スタッフ兼演者をしていたこと。
そこで英語を覚えたこと。
だから会話についつい英語を入れてしまうこと。アメリカで見たり聞いたりしたこと。
店のコンセプトは80年代風のクラシカルな感じを少しモダンにしたい等々。
よくもまぁ自分のことをそこまでペラペラ語れるもんだなと、口数の少ない僕はいつも以上に黙って聞いていた。
自分のことを雄弁に上から目線で話す、僕はこういうやつが大嫌いだ。
自分を大きく見せたい、承認してもらいたい、そんな願望が丸見えだからだ。
そんな僕とは対照的に父も母もクボヅカの大変楽しそうに興味深そうに話を聞いてた。
そんなもんなのかね、イマドキの顔合わせっていうのは。もっと緊張感があるもんだと思っていた。
父よ、美容師だからって気を使う必要はない。帽子を外せって怒ったっていいんだよ。
「けいちゃんもさー。いろいろあると思うんだけど、まぁ仕事なんてなんとかなるって!俺なんて……(以下自分語り)」
何を偉そうに、いったい僕の何がわかるっていうんだ。
仕事を辞め、公務員試験も落ちて、転職活動中の僕のいったい何を知ってるというんだ。
こうやって中華料理屋では始終イライラしていたわけだけども、この後、クボヅカに対する僕の印象がガラッと変わる出来事が起きた。
それは会食後、オープン準備中だというクボヅカの店に行った時のことだ。
小さなエレベーターしかなく、両家が乗るには二回に分ける必要があった。ぎゅうぎゅうのエレベーターを抜けたところ、
「オープンザドアーww」
そう言いながらクボヅカはお店のドアを開けた。
そこで店内の様子を見た僕は思わず息を呑んだ。
柔らかい間接照明が適度に置かれていて、冬の寒い夜に見たにもかかわらず、とても暖かい気がした。
金属部分が露出しないように全部木枠などをはめており、エアコンにもしっかりと木製のカバーがはめられていた。
床こそコンクリートの打ちっぱなしだったが、冷たい印象を与えないようにか半分だけアイボリー色のペンキが塗られていた。まだ作業途中のようだ。
水道の配管やシャワー台の設置は業者に頼んだようだけど、それ以外は全部自分で大工のように板を切りくぎを打ち、作ったとクボヅカは誇らしげに語った。
「もともと企業の事務室だったところを作り変えたから、いろいろ手間かかったわww絨毯はがすのに一週間はかかったww」
こんな手間のかかりそうなことを一人で黙々とやったのか。
丁寧に一つづ、鏡やテーブル、エアコンの木枠まで自分で作ったのか。
一週間も床をはがす作業をあきらめずに行ったのか。
クボヅカのあの偉そうな上から目線の態度も実はこういう地道な努力から裏打ちされたものかもしれない。
そう思うと、なんだかクボヅカに親近感を覚えた。
全然違うタイプの人間かと思ったけど、もしかしたら仲良くなれるかもしれない。むしろ尊敬できるかもしれない。
僕は今まで見た目で決めつけていたことを恥ずかしく思った。
クボヅカは、換気換気―wwといって美容室の窓を開けた。冷たい冬の空気が入ってきた。
僕はクボヅカに話しかけようと思った。もっとこちらから話しかけて仲良くなろう、そう思った矢先、クボヅカは窓の外を見てこういった。
だめだ、折り合えない、クボヅカはクボヅカだった。リア充はビックバンしろ!
やはり心の底からそう思った。
普通に食卓の椅子に座っていることもあったし、遊んでもらうこともあった。
たまに怒ることもあったけど、面白い一緒に居て楽しい人だった。
その兄貴は帰る時いつも言う。
「お父さんとお母さんには内緒だよ」
だから父母には言わなかった。というか今まで誰にも言わなかった。
その兄貴には、俺たち家族が俺の幼稚園入学のため、実家(祖父母の家)に引っ越すまでは普通に会うことができた。
その間、家では色々あった。爺さんの酒乱、ブチ切れてガラスや何から割りまくり、母親に「出てけ!」と湯呑を投げつける。
酔っぱらって婆さんにからんでいって、殴られて柱で頭を打って血だらけになってひっくり返っている。
それは毎日のように、時には朝からやっている。爺さんの怒鳴り声を聞きながら学校に行くこともあった。
母親は、それを見て無関心な父親ともだんだん気まずくというか愛情にひびが入ってきたようだ。
それでも俺は長男として毅然としていなければならなかった。頼れる人はいない。
家族はみんな敵だった。弟たちには何もしてやれなかった。まだ俺もガキだったし、自分がそこで耐えることだけで精いっぱいだった。
当時久しぶりに兄貴のことを考えた。こんなとき兄貴がいてくれたら…まあ、どうにもできないだろうが、頼もしかっただろう。
はたして兄貴の代わりである俺は弟たちから見て頼もしい存在であったか…
それから俺は、小中学を出て高校、大学、大学院と進んだ。兄貴のことはもう完全に忘れていた。
俺は現在人生がうまくいっていない。ポスドクなんてやって雀の涙以下の給料をもらい、1000万を超える奨学金の返済に苦しんでいる。
当然のようにメンヘラになった。心療内科で薬をもらい、大学専属のカウンセラーに診てもらっている。
家族からはもちろんバカにされている。メンヘラなんて理解してもらえない。バカとしか思われない。
弟たちは大学行ったりして、普通というか割と立派な職業についている。
俺だけほぼニート。情けなくてしかたがない。弟たちに会わせる顔もない。
いつもこの時間は電気を消して、PCと間接照明だけ付けている。うす暗い。
こんなこと書いてて怖くなりそうだが、化けてでるなら出てほしい。それくらい会いたい。
しかし、会えたとしてどうするかは考えていない。
もういい加減人生に疲れた。俺の方が流産したらよかったのに、と思う。
まあ、こんなこと言ったら確実に兄貴に怒られるだろうな。
「生まれてきただけでも幸せだ」とか。
でも、長男ってのは弟たちに情けないところを見せるわけにはいかない。
親や近い親戚が死んでも泣いてはいけないのだ。
普段はバカにされてても、いざというときは偉大なところを見せねばならんのだ。
その重荷に耐えるだけの気力はメンヘラの俺にはない。
頼りがいのある兄貴がいてくれたら、俺もこんな重圧を感じる必要もなかった。
いないものは仕方ないが、それでも励ましでもしてもらえれば、かなり気が晴れるだろう。
いや、そんなにやらしい意味じゃなくて。
そんなにやらしい意味じゃなくて、興味本位として、デリヘルを呼んでみたい。
こないだ家に入っていた、60分8300円のデリヘルを呼ぶことで、
どんなことが起こるのかがすごく知りたい。
すごく知りたいし、もちろん体験してみたい。
別にセックスの相手にも、オナニーのオカズにも、困っている訳では無い。
むしろ充実してる。ありがたい話です。
風俗に行ったことはある。しかしデリヘルは呼んだこと無い訳です。
なんかちょっと楽しそうじゃないですか。
で、多分そんなに値段もそんなに高くないから、きっと可愛くない子が来る訳ですよ。
なんかもー想像するだけでやるせなくなってくるじゃないですか。
でも、ちょっと値段が高い、可愛い子が揃ってそうな、大手チェーンとかは嫌なんです。
だから安いとこでそんな事態を回避する為に、できるだけ電話で要望を伝えても、
多分裏目に出た感じの女の子が来ちゃって、
あぁー、まぁ確かにそーゆっちゃったもんなー、とか
変に納得して強く言えないじゃないですか。僕って。そういうタイプじゃないですか。
この無理ゲー感が楽しそうじゃないですか。
そんな時こそ立ち上がるべきじゃないですか。己自身が。
そんな己自身をプロはどう致してくれるのか。
意外と満足しちゃうのか、やっぱり不満が残るのか。
そもそも部屋は掃除しといた方がいいの。布団は敷きっぱでいいの。
ムーディーな音楽とか流した方がいいの。間接照明点けたらいいの。
その辺もわからなすぎる。どうすればいいんだ。
冷蔵庫処分したってブログが話題になってたから、俺の話もしとこう。
文明から離れたは言い過ぎで、正確に言うと仕事が忙しくて引っ越した後しばらく全部契約してなかった。
だから、夜帰っても停電中(ウチだけ)、朝起きても断水中(ウチだけ)、早く帰ってもコンロ付かない(ウチだけ)。
春から冬寒くなるまでだから、今数えたら7ヶ月もそんな状態だったことで、逆に今驚いたわ。
一応課長に許可もらったけど、本当はまずいんだろうな。
家にはネットも無いから、携帯で。その頃はスマホじゃなかったけど、別に不便はなかった。2chとかはてブも出来たし。
ただアニメは見なくなったから、自然に夜早く寝て、朝早く起きる生活になった。
朝早いのは別の理由もあるんだが。
ちなみに、友達が来て夜飲むときとかは、懐中電灯(おもちゃカンテラみたいなやつ)だと間接照明みたいになって割に悪くなかった。
意外な事に、これが案外平気。
水道水飲まないって潔癖症の連中はどうかしてると思ってたんだが、意外にいけるんだ。
コンビニでビールとかお茶の2Lペットボトル買うと、それで飲食は問題無い。
冷蔵庫無いブログに、ビールぬるくても平気とかあったけど、そんなこと全然。
歩いていける距離にコンビニあったから、ビールも冷えてるし、弁当食べるくらいならお茶も冷たかった。
で、コンビニにはトイレもあったから、たいてい済ませてから帰った。
土日に銭湯行った帰りに2Lペットボトル4本に水汲んで、トイレに貯めてたんで大体OKだった。
小便なら流さずに2~3日ほっといたし、学校で大便しないのと同じで、家でしないでいようと思ったら、意外に我慢できるもんなんだよね。
でもコンビニメシが多かったな。お湯沸かすことが多かった。
たぶん、一番気になるのが風呂だと思うんだけど、銭湯に行ってた。
朝風呂やってるところだったから綺麗なスーツで寄って、体綺麗にしてから会社。さっぱりするよ。
会社休みの日は、朝風呂の時にコインランドリーにしかけて、ひとっ風呂浴びて、乾燥機にかけて、その間にクリーニング。
前の週出したクリーニング受け取って戻ると、大体乾燥機がまだ終わってないから、置いてある漫画を読む。
はじめの一歩だけ何度も読んだな。
どうせ日中は仕事してるし、夜は寝るだけ、休みの日は出かける。
そもそもあんまり自炊しないだろうし、部屋もこ汚いだろうしな。
トイレと風呂だけは結構特殊な環境じゃないと厳しいと思うけど、銭湯が近所にあるなら両方共無しでもどうにかなるよ。
今は家電に囲まれた生活してるけど、別に冷蔵庫も洗濯機も掃除機も炊飯器も食器洗い機も必須じゃないよ。
やっぱ、家電って奥様方の時間を作り出す夢の機械って意味なんだろうな。
クリーニング代が月に3000円くらい、コインランドリーも3000円くらい。
Yシャツは今もクリーニング出してるし、今うちにあるドラム式洗濯乾燥機が15万くらいだったから、4年でトントンかな。
そのうち結婚するつもりなんだったら、彼女を家に呼ばないという前提条件さえあれば、独身男性は電気なしでも平気だと思う。
どうせ家電とか結婚した野郎って買い直すんだろ?よく判らんけど。
たぶんだけど、単3電池の充電できる太陽電池パネルとかあったら、USB充電器に突っ込めるからほんとに出来ると思うよ。
念の為に一応言っておくけど、妻帯者は絶対に無理だと思う。
エアコンの効いた部屋で大画面TVで深夜アニメ見ながらTwitterで実況やるのに慣れると、もう戻れないわ。
電気って凄い。
http://b.hatena.ne.jp/entry/hapilaki.hateblo.jp/entry/electricity-bill-gets-lower
http://anond.hatelabo.jp/20140211031851
モテようと努力してずっと思考を張り巡らせていると、ある程度の法則を発見する。
別にマニュアル本なんて読まなくても、決まりが見えてくるので、列挙してみた。
恋愛は学校で一切教えてくれないので自分の経験で学んでいくしかない。
マニュアル本の類は読んだことがないが、昔に読んだら「これはねーよWW」とバカにしていたと思う。
(今マニュアル本を読むと、「あー、あるあるW」って思うかもしれない)
マニュアルを読む読まないにかかわらず、経験して理解しないとモノにならないと思う。
結局、「相手の心を開かせるにはどうするか」をひたすら考えていくことなので、恋愛は色々な勉強になる。
男は女性ほどは顔が重要視されないので、「イケメン」と「美女」の組み合わせはあまり多くないと思う。
むしろ「話術が面白くバイタリティのある男」と「美女」などの組み合わせの方が多いと思う。
女性の場合は容姿で「美人」と言われるが、男は能力やステータスも合わせたトータルな面でイケメンと判断される。
結論はないけど、ただ思ったことを書いてみた。
何らかの刺激になれば。
今8年ぶりくらいに、また母と暮らしている。
母は、20年程前に離婚しその後、8年前私が独立したのと同じ頃、後に再婚する人と暮らしだした。
私は、8年程前に家を出て、その5年後母が再婚者と暮らす家のすぐ近くのアパートに引っ越し2年程暮らした後、外国で暮らす事になった。
私が2年間、海外へいる間に母は再婚相手と別れ、ひとり暮らしを始めた。
それが心配になったのもあり、諸々の事情もあり帰国し母と暮らすことにした。
10代から20代で独立するまで、母とうまくいかず私は母から解放されることに多くの体力を費やした。
独立後は、精神的物理的な距離のおかげもあって親子関係はまぁ普通だった。
そんな風に8年を過ごす内、私はすっかり私達親子はお互いに折り合いをつけたものだと勘違いしてしまったみたいだ。
母は再婚相手と暮らしている時は、再婚相手の自営業を手伝ったり工場で働いたりしていたのだが、
1年ほど前、知り合いから誘われてパチンコ屋の換金所を請け負うことになった。
アルバイトも雇っていたのだが、私が家に帰ってきてしばらくしてアルバイトは辞めた。
母は毎日13時間の拘束時間の中で、仕事探し中でブラブラしている私の食事を用意した。
母もそれは知っているが、「花嫁修業のため、見せなければいけないから」とか言う理由で、
作らなくてもいいと言っても、作り続けた。
私ひとりでは到底食べきれない量・品数を作って、残すとそれをなじる。
私は海外で食事付の寮に住んでいたのでほぼ料理はしておらず、日本に帰って料理する感覚を取り戻したいと思っていたので、
本当に作ってくれなくてもいいと思っているのに。
それでも作らなくてもいいと言っても、母の機嫌を害すため面倒くさく、
作りたければ作ればいいと放っておいたのだけど、夕飯時に仕込んで置いた料理の仕上げ方とか、献立の説明のため
一見良い母のようだけど、私にしてみれば愛情の押し売りでしかない。
8年離れて暮らしている間に、味の好みや食べ物に関する考え方も大きく変わってしまった。
母はそれを否定し、今のままでは嫁に行ったら恥をかくと言って、
私に料理を教えなければいけないと思っているらしい。
はっきり言って私は、並より料理が作れる方なのに。
母はそれを認めない。
私の部屋の家具や照明を勝手に決めようとし、安っぽいカタログを見せてくるのも苦痛だ。
私は何か足りないものがあっても、自分の納得の行くものを買えるまで、少し不便でも我慢する方なのだけど、
母は安かろう悪かろうという物を買うよう急かす。
買うものは決まっていると拒むと、機嫌が悪くなる。
間接照明が好きな私の部屋に、何故か蛍光灯を付けよう付けようとしてくる。
家に買ってきてからこの3ヶ月、私も我慢していたけど最近はストレスが溜まってきて、
イライラしていたら母がキレた。
母は人の世話をすることに依存しているようで、限界まで優しい母を演じて自己陶酔していたと思ったら、
それに感謝しないと爆発し「あんたのためにやってるのに!いつまで私はバカやっていないといけないんだ!」
とか卑屈な事を言い出す。
そうバカだよ。13時間も働いていながら何かに追い立てられるかのように、朝から掃除や料理をしているあんたは。
大人になった子どもはほっといてもいいし、家も多少は散らかっててもいいんだよ。
外からは一見いい母親に見えるだろう。それに感謝しない私は、我儘な娘のように見えるだろう。
でも私から見たら、母が勝手にやって勝手にキレているようにしか見えない。
換金所の仕事も、私の結婚費用を稼ぐためもうしばらく我慢しないととか言って、
いざ結婚となったら、自分が費用を援助することをいい事にあれこれ口出しするのが目に見えている。
子どものために犠牲的に生きる年老いた親を歓迎する子どもなんているんだろうか。
しかも、それは母が私のためにと言いながら、自分のためにやっているに過ぎない。
大人になった子どもに親ができることなんて無いんだと気づいてほしい。
私は今の土地に、それほど長くいないだろうと思っている。
その間、もう一緒に暮らすことも無いかもしれない母と、一度一緒に暮らしたいと考えたのが甘かったのか。
別に分かり合おうとは思わない。でも、お互いつかず離れず一緒に暮らすことはできると思った。
でも母にはそれはできないみたいだ。
それが干渉なら話すことが何もないと言われた。
私も今は仕事をしているので、寝る時間に帰宅してあれこれ干渉してくる母が鬱陶しい。
母は、朝晩数時間しか会う時間がないのにそんな邪険にするなんてと言うが、
やっぱり離れて暮らすしかないんだろうか。
母一人子一人なのに、なぜ支え合え無いのだろうと情けなくもなるけど、
離れて暮らす方がうまくいくなら、やっぱりそうするしかないのかな。
自室。真っ暗。間接照明をつけた。部屋が淡いオレンジ色に染まるが、照明は一個だけなので薄暗い。
いつものブログを巡回。どれも更新ナシ。Twitter、特にこれといったつぶやきもなく。
今日の夕飯はファミチキとカレーパン。じゃがりこを肴に泡盛をロックで。
テレビはもう何ヶ月もつけていない。部屋にはクーラーの音と、時折通り過ぎる車の音だけ。
ちょっと前までは、自分と人生を変えたくて必死に戦ってたっけな。
毎日が緊張の連続な分、酒を飲むと自分でも不思議なくらい涙が出てきたもんだった。
なんだかよくわからない、自分じゃ手に負えない得体の知れないモノと戦っていた。
勝てば輝かしい未来がまっているんだと。
大人になれば、立派になれば、周りから認められれば、こんな得体の知れない惨めな気分とははオサラバできるもんだと。
違った。
去年からバーに通いはじめた。
一人で酒を飲みにバーに行ってカウンターに座ると、同じカウンターには俺の親と大して年の違わない大人達が寂しさを抱えて酒を飲んでいた。
俺には偉そうに説教こそするが、その説教の裏には、うだつのあがらない自分自身へのやりきれなさが隠れているのがわかった。
あぁ、大人もこの、わけのわからないもんを背負ってるんだ。
快楽で忘れるか、若者に説教を垂れるか、仕事に没頭するか、政治家や社会のせいにするか、、、若い奴とは違って対処方法はいろいろ持ってるにしろ。
大人も皆、難儀していた。
どんなに立派な肩書きを得ようが、周りから認められようが、このわけのわからない心の隙間は埋まらないんだ。
泡盛も、氷でいい感じに冷やされて美味しく飲めた。じゃがりこは泡盛にあわなかったけど。
生きるってこういうことなのかなと思う。
自分の世界を作って、好きな人と繋がって、自分の幸せを知り、その一瞬、一瞬の幸せを感じることが。
偉くなるだとか、立派になるだとか、そういうのは、もうどうでもいいと思った。
大学時代からの男友達と久々に連絡を取ったら嫁とセックスレスになっているらしく、内心クッソワロタと思いながら相談に乗った。
色々と下世話に突っ込んで聞くと、
こんなことをしているらしい。
アホか!老化をイジられてしたくなる女がどこに居るか!
鬼のごとく説教してやったらこんな言い訳を繰り出してきやがる。
はい来た。来ました。「俺なり」。
なぜ失敗してる方法を繰り返す。アホか?アホなんだな?
これを実行したところ、見事男友達はレス解消に成功したとのことです。
「愛情表現を素直に」が一番難しく、なかなか出来なかったらしいけど、まあそれでもレス解消できたわけで、よかったね。
ここでやっぱり一番問題なのは、イジってる側は愛情表現しているつもり、イジられる側はけなされてると感じて落ち込む、この食い違いだと思うのです。
そもそも「けなすことで愛情表現」というのが狂ってるように私には感じられるのですが、これは男友達のような奴に限らず、実は一部の女にも見られる行動。
ありがちなのが、オタ女界隈。好きなイケメン二次元キャラをボロックソにけなしながら「愛」と言い張ってるオタ女が、実はtwitterとかにいっぱいいます。
あとはヴィジュアル系界隈、ジャニーズ界隈、K-POP界隈なんかもそういう行動が見られる。愛情の対象をけなさずにはいられないファンの存在がある。
面長のメンバーに「馬」、歯茎の出たメンバーに「歯茎」、最年長のメンバーに「爺」なんてアダ名をつけて、ファン同士キャッキャ笑ってたりするんです。
それを彼女たちはメンバーへの愛情表現だと思ってる。言われた側は絶対嬉しくないと思うけどね。
こういう行いがオタ女界隈でメジャーなせいで、「けなし愛」なんて言葉も生まれています。私のすごく嫌いな言葉。
なぜ素直に美点を褒めるのではなく、けなして笑いものにする形で愛情を表明してしまうのか。
私には全く理解できないので分析不能ですが、きっと彼女たちをそうさせてしまう何かがあるのでしょう。
でもそれが相手に受け入れられるはず、とは思わないで欲しい。ぶっちゃけ、夫や彼氏に対して「けなし愛」をやったら、インポになってもおかしくないよ。
愛情表現をこじらせた事情もそれぞれにあるのかもしれないけど、パートナーとの関係を良いものにしたいのであれば、直せ!と。私はそう思います。
僕の考えた最強の一人暮らしセット
http://d.hatena.ne.jp/gamella/20121228/1356703237
PCに向かう時間が少ないなら、ご飯もくつろぎも趣味も全部全部ちゃぶ台+座椅子。
PCに向かう時間が長いネット中毒者なら、デスクと高いOAチェア。
その場合、座椅子+ちゃぶ台よりダイニングテーブルのほうがいいかもしれない。
照明はなんだかんだ言ってーリングライトが最強。
高い位置にあるから圧迫感がなくていい。
間接照明なんか暗くて使い物にならんし、スイッチのオンオフが面倒くさい。
ただ、手元にサブの明かりがあったほうがいいとは思う。
照明を背にすると自分の影が手元にかかって嫌な感じだ。
冷蔵庫用のスペースというのはほぼそれ以外に使いようのない場所がそのために用意されている。
小さいものを買ったところで、部屋が広くなるというわけじゃない。
お湯は一人分なら毎回沸かしたほうが早い。
1K~1LDKなら掃除機よりクイックルワイパーが使いやすいだろう。
広い棚を支えるには合版は弱すぎる。
どうしてもというなら、小さな棚にしておこう。
PCデスクを買うならだが、ディスプレイよりも上に棚があるタイプはやめよう。
圧迫感がひどい。
ヘッドボードやベッド下に引き出しやらなにやらついてたりしても、作りが良くないとスムーズに引き出せなくて使いにくいから。
ここだけは元記事に同意。
今年の源泉徴収が出たので、俺も書いてみる
年収860万、手取り660万、男独身35歳、港区勤務、品川区在住
だいたい1日2000円くらいで週一の飲み代が1回5000円くらい
適当に。
株・不動産・バイトなどいろいろ副業でもろもろ引かれたあとの手取り
というわけで、238000円-80000円で158000円/月、189.6万/年の出費
40リットルゴミ袋20枚分、20リットルゴミ袋30~40枚分を仕分けして、収集日にあわせて計画的に三週間かけてゴミ出し。自治体指定のゴミ袋だからゴミ袋代だけでもしゃれなんね。
コミックがブックオフのダンボール25箱分 (ブックオフに出して18000円程に。本棚一つぶんの人気コミックは手元に残したので、出したもののほとんどは古くて値がつかず)
ブックオフは頼むと箱をもらえる。コミックが小さいのも大きいのも絶妙にぴったり平積みで入るサイズで、作りも普通のダンボールより厚めなので大量に本を処分する人にはおすすめ。最初に手持ちのダンボールで5箱程取りに来てもらうも全く片付かないわアマゾンの最大サイズの箱に詰めたら底ぬけるわで、その5箱を取りに来てもらう時にダンボールまだまだ要る旨を伝えて20箱もらい、三日後にまたきてもらった。
大型の家具は処分業者に依頼。机1 本棚1 ロフトベッド1 古いブラウン管テレビ2 テレビ台1 ソファベッド1 古いブラウン管モニタ1 カラーボックス等。搬出と引き取りあわせて28000円程。見積り数カ所頼んでかなり安めのところだった。廃品処理屋はものすごいぼったの所(同じ内容で10万~)もあるので注意。
なんだかんだで10万くらい飛んだけどQOLがすげー上がった。
部屋と台所が綺麗になったことで自炊が楽しくなって食費がかからなくなったのですぐに元は取れそう。
こまこましたものはほとんど収納に収められたので、15畳に机とベッドと小さめの本棚しかないんだけどなんかやぼったい。(多分部屋自体がやぼったい)今はものがないので床掃除しやすくて散らかる気がしないけど、ちょっとでももの増やしたら散らかる恐怖があるので、ラグでさえ置く気がおきなくて困った。