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はてなキーワード: 文脈とは

2024-11-02

anond:20241102210039

>どうも女は自分に嫌な思いをさせたアイツはモテない奴だと思いたがる習性があるようであり、モテる奴に迷惑をかけられたと考えることは耐えられないみたいなのである

>なんかのプライド問題なのだろうか。

他称弱者男性=生まれときからどこか悪かった、育った環境が悪かった、入った会社が悪かった、そのせいでハンデがある、税金で救うべき層

自称弱者男性モテない俺は可哀想、という妄想金もあるし病気でもないのに卑屈さ/攻撃性のどちらかを必ず抱えたヤバい

非モテモテないだけで何も悪くない、寧ろ良い人

こういう感覚でおりますし、多分殆ど女性がそうだと思うんだけど、違うのだろうか。

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自分自称彼女いたことない同僚と気軽に話すし気軽に飯にもいくけど

私の知ってる「モテない人」って割と善人なんだよね、だからいやなイメージもなかった。

彼らは本当にただのモテない人。

真面目に働いて貯金なり親孝行なりしてて、温和で、会話も成立して、同僚からも信頼の厚い、弱者ってわけじゃない人。

でもネットだけみてると、俺に媚びない女はゴミ、って誰かに親切にするでもなく、ただそれだけ本気で繰り返してる人がたくさんいて、増田にもたくさんいて、あれと自分の知ってる非モテがどうしても繋がらなかった。

私の思う「非モテ」は「単純に恋人ができたことがない、それ以外普通の人」。もちろん非モテなことに卑屈な発言もしない。

弱者男性」はもうほんとなんか年収3~800万あっても彼女いないから俺は恵まれてないんだって言い出す「頭のおかしい人」。身近にはいない。現実生活で見たことがない。怖い。

今ならアスペルガーとかASDとかの文脈の方で回収されている層=生活貧困者は「気の毒な人」、月に10万稼げない層というか、多分働けない疾患だか事情があるから仕事に打ち込めないんだろう…、本来弱者男性なんだけど、非モテな俺は可哀想っていう↑のアホに居場所を乗っ取られてしまった人ってかんじ。友達の親戚とかの範囲でちょいちょい現実にいる。心配

女が「非モテ」や「弱者男性」を語るときの果てしなくズレている感じ

私は2000年台、まだSNSができる前、小谷野敦が「モテない男」を出版し、本田透が「電波男」で二次元嫁の存在を説き、ネット喪男喪女という単語ができたときから、今でいう「非モテ」と「弱者男性」に関する議論を見てきた。

そこで共通していたのは、モテないやつを「悪い奴じゃないんだけど、なんかコミュニケーションが苦手だったりブサイクだったりしてモテない、かわいそうな奴」のように捉えていたことだ。

別に特段いい奴というわけではないが、決して悪人ではなく、でもなんか外見なり様子なりどこかしら気持ちいかモテないみたいなの。

2ch喪男板とか、モテないどころか友達すらいない奴も多かったと思う。

多分、今ならアスペルガーとかASDとかの文脈の方で回収されている層が「モテない」というカテゴリに入れられていた。

まり「かわいそうなヤツ」だったわけだ。

それは現在、男が(特に同類の男が)弱者男性について語るときも、そんなに変わっていないと思う。視覚化するとしたら、ちょいブサイクな男が暗い部屋の中で一人で動画見てゲームしてるような情景が非モテという単語からは思い浮かぶ

その後、非モテ論ははてなで盛り上がったりして、今では「弱者男性」論が盛んだが、一つだけ大きな違いは「女が男の非モテについて語りだした」こと。

だって上野千鶴子宮台真司との対談でそういう男は「ギャルゲーしながら死んでくれればいい」とか言ったとかあったが、やはり同性の、斬れば血の出る問題だけに異性が下手な言及は避けていたのだと思う。男の非モテは男が語るのが定番だったと思う。

ところが、女がこの問題に口を突っ込むようになって、「弱者男性論」になった今ではそれは普通になったが、彼女らの書く文章を読んでいるとどうしても違和感があるのだ。なんか根本的に違うものを見ているような、こっちはタヌキについて語ってるのにキツネに関する文章を読まされているような、妙なズレた感じが消えなかった。

どこでそれが生じているかに気づいたので書く、

女は「モテない奴」を「悪い奴」だと思っていること。もっと言うと「過去自分迷惑をかけたアイツみたいな奴」へのレッテルとして「非モテ」とか「弱者男性」という単語を使っていることだ。

女「過去に付き合ったことのある非モテにひどい目に合わされた!やっぱり非モテダメ」とか言い出す女を何度見たことか知らない。

こっちの感覚としては、付き合ってる時点で非モテではない。データ上でも童貞30歳なんて珍しくもない時代であるそいつは「モテている」奴である

女「マッチングアプリ出会った弱者男性がとんでもなく粗暴でした。やっぱり弱者男性人間性も終わってますね」

それは弱者男性じゃないだろう、としか思わない。どちらかというとDQNとか言うのでは?

どうも女は自分に嫌な思いをさせたアイツはモテない奴だと思いたがる習性があるようであり、モテる奴に迷惑をかけられたと考えることは耐えられないみたいなのである

なんかのプライド問題なのだろうか。

で、「その時のそいつ」が心象内の「非モテ」のモデルになっていき、そいつに向かっていいたいことを世にいる「非モテ」とか「弱者男性」にぶつけるわけである

からこっちが「なんかかわいそうなヤツ」だと思っている非モテ像とまるで合致しない。話のズレの正体はここにあった。

それだけの記事なので、だからなんだと言われたら困るが別にモテない」というのは単に性的魅力が足りてないというだけのことなんだからあんまり否定的意味を付け足すのは良くないと思う。

anond:20241102194056

文脈とか言われてもそこまで熟読してねえよハゲ

ダニエルリー辞めてバーバリー行ったんだとか

後任はラフの下に居たマシューなんだ

とか普通文脈追うよね

結局魔法少女モノに触手凌辱要素を当然の物としたのって

魔法少女アイ』で合ってる?

美少女戦士セーラームーン』の緊縛シーンで興奮してるおっさんいたらしいけどあれはあくまスーパー戦隊ヒロピンの文脈なん?

定着させたのがアイってこと?

追記

メグちゃんキャットファイトおっさんを喜ばせていたらしいのでもうその辺りからキモおっさん目線意識していたのかもな

パンモロしてるのは時代柄として

2024-11-01

夫婦別姓デメリットを語ることで制度に反対している」ではなく「夫婦別姓を推進するときに語られる言葉欺瞞があることを批判している」ように見えるんだよなあ

しかし反応は話者夫婦別姓反対が自明かのようにみなすものが多いように見える

デメリットはあるけれど制度採用に賛成、しかし賛成の立場の人が時に語る売り文句欺瞞があるのが不満という立場もありえる気がするんだがな

自分が知らない文脈や話の前提があるのかもしれんな

https://anond.hatelabo.jp/20241101093644

平成史上最も重要テレビドラマ10

本当のオールタイムは選べなかったため平成に絞って俺もやる。テレビドラマは消えものアーカイブされにくいジャンルで、時代をここ35年に絞ってみても網羅できないという問題はある。そのため、俺の観ていない重要作の話をどんどんしてほしい。1脚本家1作品に絞った。俺はテレビドラマ脚本家のものだと思っている。

 

 

1.坂元裕二東京ラブストーリー平成3年(1991年) フジテレビ

トレンディドラマ代表作の1つにして、トレンディドラマの終末期の傑作。フジ月9」枠の代表作でもある。「東京では誰もがラブストーリー主人公になる」をキャッチコピーに掲げ、等身大若者たちの姿を描き出した。2010年以降の坂元裕二の影響なども考えランクイン。

 

 

2.野島伸司101回目のプロポーズ平成3年(1991年) フジテレビ

こちらもトレンディドラマの終末期の傑作であり、お世辞にも男前とは言えない武田鉄矢叫びは、"トレンディ"の終わりを印象付けた。TBS高校教師』でも、好きな野島作品に入れ替えてもらって構わない。90年代には確かに野島伸司時代があった。

 

 

3.三谷幸喜古畑任三郎平成6年(1994年) フジテレビ

田村正和亡き今も、再放送され、パロディされ、やたら話題になる三谷幸喜コメディホームドラマ恋愛ドラマなど、会話による人間関係機微などを守備範囲にしていたテレビドラマが、ストーリーダイナミズムによる面白さにシフトしていったのは、アメリカコメディから影響を受けた三谷幸喜の功績がある。個人的には『王様のレストラン』のほうが好み。

 

 

4.深沢正樹ほか『金田一少年の事件簿平成7年(1995年) 日本テレビ

他のタイトルに合わせて脚本家クレジットしたが、今作を選出したのは何といっても堤幸彦出世作ということにすぎる。『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』につながる斬新な演出は一時代を築いた。「土曜グランド劇場」に旧ジャニーズの若手が主演していくのもこの頃からで、後の『透明人間』『ごくせん』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』などにつながっていく。

 

 

5.君塚良一踊る大捜査線平成9年(1997年) フジテレビ

テレビドラマ」というフォーマット映画館拡張した功罪ある作品テレビドラマメディアミックスの先駆けといえ、映画館はこれ以降テレビ局製作作品であふれることとなった。『踊る大捜査線 THE MOVIE』は未だに実写の日本映画歴代興行収入1位に燦然と輝いている。今秋新作が公開された。

 

 

6.岡田惠和ちゅらさん平成13年(2001年) NHK

21世紀最初朝ドラシリーズ化され、現在再放送されている。『ちゅらさん』が描いた疑似家族によるホームドラマはその後も『すいか』『11人もいる!』『逃げ恥』『カルテット』と平成ドラマの1つのパターンとなった。岡田惠和の功績は膨大な作品数の作品を書いていることで、彼がいなければこの時代テレビドラマシーンは空洞化していたかもしれない。

 

 

7.宮藤官九郎木更津キャッツアイ平成14年(2002年) TBS

クドカン物語自体面白さに注目されがちだが、彼の功績は、若者たちがダラダラ話すという「日常ドラマ」を描いて見せたことにある。彼の脚本は、小ネタギャグストーリーに連結してゆく。木更津という周縁の田舎共同体風景ドラマになるということは革命出来事だった。大きな物語を失った後のゼロ年代的転換。

 

 

8.遊川和彦女王の教室平成17年(2005年) 日本テレビ

遊川が成し得た功績は『女王の教室』の真夜(天海祐希)のような強い、誇張されたキャラクターによるドラマを成立させたこと。それは後の『家政婦のミタ』の大ヒットにもつながった。彼の過剰な演出賛否が分かれるが、常に時代と向きあい続けるための一つの方法論なのかもしれない。

 

 

9.山本むつみゲゲゲの女房平成22年(2010年) NHK

2000年代後半に停滞していた朝ドラ復権は間違いなくこのドラマからで、この作品がなければ『あまちゃんブームもその後の『ごちそうさん』や『あさが来た』『ひよっこ』などの良作、令和の『カムカムブリバディ』のヒットも存在していなかったと過言しておきたい。そういう意味ハッシュタグなどでのTwitterなどの賑わいにも一役買っている。朝ドラ復権は同時にその後のNHKドラマ復権意味していた。

 

 

10.八津弘幸半沢直樹平成25年(2013年) TBS

TBSドラマ復権ということでいうと後述の『JIN-仁-』を挙げてもよいのだが、その後池井戸潤ドラマの隆盛という意味でも半沢直樹を。いうまでもなく『VIVANT』へと繋がる日曜劇場系譜である。主演の堺雅人は『リーガル・ハイ』や『真田丸』という傑作でも存在感を示した。

 

 

 

次点

 

木皿泉すいか平成15年(2003年) 日本テレビ

本当は問答無用に最重要作として今作を挙げたかったのだけど、視聴率知名度を考えて日和ってしまった。今作は『ちゅらさん』で描かれた疑似家族によるドラマ、『木更津キャッツアイ』で書かれた日常のやり取りのドラマを深化させた。そこに大島弓子ファンタジーブレンドさせ、ドラマ物語対象を変えてしまった傑作。

 

坂元裕二それでも、生きてゆく平成23年(2011年) 日本テレビ

90年代10年代の坂元裕二を別人とするなら10選にねじ込んでしまいたい。10年代の坂元裕二作品は、テレビドラマが扱えるダイアローグレベルを一段上へと引き上げた。10話における瑛太風間俊介の会話は他に代わるもののない名シーンだと思う。現在ドラマシーンは、坂元裕二フォロワーで溢れている。

 

鎌田敏夫29歳のクリスマス平成6年(1994年) 日本テレビ

これだけトレンディドラマの話をしているのに、鎌田敏夫の名を漏らしてしまい、それは平成以前になってしまうので、それ以降から一作挙げるなら『29歳のクリスマス』を強く推したい。元祖『9ボーダー』。取り巻く環境は変わっても、年齢を巡る憂いは不変のものなんだと。

 

野沢尚眠れる森平成10年(1998年) フジテレビ

坂元裕二と並び、この時代天才をもう1人挙げるなら、野沢尚を挙げてしまおう。野沢の深いキャラクター造形はその後の作品に影響を与えた。彼が存在し続けたら、この選も変わっていただろう。またキムタクドラマも1本を挙げていないというのも偏っている。それだけこの時代の彼の存在は異常だったのだ。挙げるならこの作品を挙げたい。

 

北川悦吏子ロングバケーション平成8年(1996年) フジテレビ

あるいは今作か。トレンディドラマ2000年代の間には間違いなく北川悦吏子時代があった。北川悦吏子は近作が色々言われることもあるが、それは(例えばミスチルがそうであるように)強烈に時代と寝た人物にだけ得られる特権だ。そのため、俺は何があっても今後北川悦吏子擁護し続けていきたいと思う。

 

三木聡・ケラリーサンドロヴィッチら『時効警察平成16年(2006年) テレビ朝日

この10からは確実に存在していた深夜ドラマ文脈がごっそりと抜け落ちている。『孤独のグルメ』や『おっさんずラブ』に繋がっていくような深夜ドラマ系譜。『時効警察』はシティーボーイズ放送作家三木聡最高傑作である。近年では主演だったオダギリジョーが謎の力でそのパロディNHKドラマ映画化までさせているが、盛大にスベっている。

 

渡辺あやカーネーション平成23年(2011年) NHK

一部では「朝ドラ史上最高傑作」の呼び声もある今作。戦争もの・女の一代記としての朝ドラ岸和田の街に生まれ、生きて、老いて、死んでいく強いヒロイン渡辺あやは強烈な作家性を朝ドラにおいて発揮させ、それはこれ以降の朝ドラの指針が転換される契機にもなったのかもしれない。(だからこそ『純と愛』などが生まれしまったとも言える)

 

森下佳子JIN-仁-平成21年(2009年) TBS

坂元裕二岡田惠和宮藤官九郎遊川和彦木皿泉渡辺あやらの作品を挙げておいて、森下佳子名前を出さないわけにはいかない。構成力という点で彼女の右に出る者はいないのではないだろうか。森下佳子の手にかかれば、物語における伏線人生因果に映り、プロット運命へと変貌する。TBSドラマ復権きっかけとしても、今作を挙げておきたい。

 

野木亜紀子逃げるは恥だが役に立つ平成28年(2016年) TBS

野木亜紀子10から漏らしてしまったのは痛恨の極みであるが、令和の選が今後もし出来るなら1番に入る人であるのでご容赦いただきたい。社会的テーマをポップにテレビドラマ次元で取り扱い、ヒットさせてしまったのは見事。野木亜紀子はもともと原作もの実写化の手腕に定評があったが、『アンナチュラル』『MIU』とオリジナル作品もヒットさせている。

2024-10-31

論争について

https://note.com/p_and_w_books/n/neee921ea91a9

https://note.com/p_and_w_books/n/nf373db52eab9

作品のもの感想

・そうですか、といったところ。


■鯨井氏のジャッジ

 ・まえがきでは個人的狂気重要視するというようなことを言っている。要するに、ユニークでぶっ飛んだものを読みたいということ。そういう欲求をカッコつきとはいえ狂気」という言葉に託したのはよくなかったとおもう。「おまえら創作者はみんな創作情熱を燃やしてそれに狂ってるはずだろ!なあ!」というのはいかにも一昔前のフィクションに出てくる「天才」像で、古臭くて偏狭ではないか

 ・それでいて、最後他者への回路としての「コミュニケーション希求力」を評価基準に置くのがよくわからない。いや、わかりはする。閉じているように見えつつもその暗闇のなかで他者を求めもがくのが人間普遍的なあり方であり、そうした情熱を持っているように見える作品に惹かれてしまう。その気持ちはわかるが、この文章内にかぎればあんまり文脈的につながってないのでは、と感じる。

  ・「コミュニケーション」を謳うのなら作者の側から歩み寄りばかりでなく、評者からの歩み寄りもすべきだった。というか、それが評論行為であるように思う。最終的に「これは自分感情です」というような文言で閉じたのはよくなかったというか、開かれた場のコンテストでは落とされてもしょうがない。

 ・固有名詞問題固有名詞の持つ読者との「共犯性」を指摘し、作品内で用いられている下北沢」「フィッシュマンズ」「クリムト展」といったワードの「共犯性」が東京中心主義につながっているのではないか、といったようなことを言っている。

 ・固有名詞の「共犯性」についてはそのとおりだが、基本的にはその固有名詞を使うことでどういった層と共犯関係になれるかという戦略問題しかないとおもう。それが気に食わなさにつながるんならそうですね、あなた不快なんですね、としか言いようがない。

 ・「「下北沢」「フィッシュマンズ」「クリムト展」を使って真にその意図が伝わるのは、それを知る都会の人びと、「カルチャー」の民のみである。」→これはそうは思わない。下北沢はぼざろなどを例に出すまでもなく東京以外のひとびとにもある一定イメージ形成しているし、フィッシュマンズクリムトに至っては別に東京固有でもなんでもない。

 たしかに並べられると東京中心的な貴族性⋯⋯というかヴィレヴァン的なサブカルクソ野郎っぽさが鼻につくところはある。

 しかし、それが「カルチャー」を愛する人びと特有の一段上から世を眺める視点優越性」に直結するかは微妙なところで、それこそ共犯者に選ばれなかった疎外感といえばそれまで。そして、そこから地方差別へとつなげるのはちょっと無理筋だと思う。

 ・関西弁を含めたトータルのパッケージ差別性を覚えたという感じだとおもう。作者の意図しないチャンネル固有名詞)でヘイトが溜まっていったところで関西弁の歌が出てきて「怒り」が爆発したというところか。

 

 ・全体的には論点の設定の仕方があまり開かれていない。差別性を感じるというのであればもう少し広くわかりすい議論を行うか、あるいは関西人であるという当事者性を突き詰めるべきだったと思う。現状の文章としては後者よりなのだが、あまりに「関西人である自分」が自明のものとして最初から展開されているので、読者には「で、関西人であるあなたがなぜそこまで怒ってるんですか?」がわかりにくい。

 ・いろんなところで中途半端な評だと思う。


ジャッジへの反論

ジャッジの二十倍意味不明かつ閉鎖的ですごい。

・「『見下し』ではなく関西弁の語りのある種の味わい(「特権性」という雑な表現をしてなぜか自分を「関西」に対して下位に置こうとしていたが)に対する憧憬なので『見下し』じゃないんだよ」という言い分はそうなのだろうが、それをただしくオリエンタリズムと呼ぶのだよな。

・中盤の「ここまで説明をしたうえで、「本気で思っていたらこんな書き方はできないだろう」と思われるでしょうか。」に至るまでの説得のロジックがよくわかんない。

冒頭で「なるべく感情的にならないように書く」と宣言しているのに「ここまで説明〜」までは、基本的に「自分はこうおもってこう書きました(あんたや読者の気持ちなど知らん)」と自分感情行為しか書いてない。

関西弁の語りの「特権性」に憧れた→まあわかる。

 本当は全部関西弁にしたかったけど、自分技術じゃ無理→すげえわかる。

 だから、一首だけ関西弁にしたお!→え???

(なんか「一首だけにしといてやった」が非関西人としての譲歩だった、とも読める。マジでこれは意味がわからない。) 

・「関西の人の反応を探るために歌会に出した」パート。実際に当事者から方言に関して否定的な反応が返ってきた、と自分で言ってる。

それを「連作という文脈で解消できるのではないか」と考えたらしい。なんで読者がああい作品連続性を確認しにくい場で連作であることを前提に読まなきゃいけないのか意味がわからない(鯨井さんはジャッジからそこらへんい対してはある程度の義務はあるとは思う)というのはまあ置いといこう。

で、「連作という文脈」がなんなのかというと、「作品主体視点人物)が東北人の上京者」であること。

ここらへんの説明がまじで意味わかんなくて、

主体東京出身人間ではないということを明示することで「標準語方言」の権力構造をとっぱらえないかと画策しました」

というのがほんとうにわからない。視点人物東北出身だと関西弁に対するオリエンタリズムが解消されるの? 標準語方言権力関係無効化されるの?? なんで???

しろ、この作品場合主体標準語権力性に乗っかって(実際、歌の大半が標準語で書かれている)、方言搾取してますって構造に見えませんか???

さら問題なのは「今回の文化盗用かどうか、わたしには判別できませんでした。」とか言っているところで、いやわかってないって自覚あるなら「連作で解消できてるとおもう!」とか言うなよ。

関西弁マイノリティといってしまっていいのか〜」のあたりはなにがいいたいのか不明瞭だけど、つまり東北弁は関西弁に比べてよりマイノリティ性が高いから、俺には関西弁をいじる権利がある」って言いたいの? なにそれ?

・そのあとの文章はぐだぐだしてるけれど要約すれば「憧れだから差別じゃないんです」というようなこと。サイードを読め。平凡社ライブラリにある。

・「下北沢」「フィッシュマンズ」「クリムト展」問題

 ・「そこに「無意識的な共犯性」「優越性」があると断罪できる根拠がどこにあるのかよくわからない」はクリティカル反駁だとおもう。そこらへんは前述のとおり。このへんの反論内容もいちいち書き出さないがリーズナブルだと思う。

 ・「最後感情に走られてしまった部分についてはどこか不信感があります」→作者でなくてもそうなりはする。

増田セックスの話をすると論旨に関係なくどんな文脈からでも必ず女の"元彼に雑に扱われた自慢"が始まり道徳的優位を誇示する公開オナニー会場に変えてしま

あほくさすぎる

2024-10-30

「それなんの曲?」って言ってくるやつ嫌い

例えばカラオケとかで誰かが歌った曲に「知らないーなんの曲?」って聞くやつ

何って言われても誰が作った何々という曲としか言えないわけで

こういう奴はあらゆる曲が何かしらのcmなりドラマなりアニメなりのタイアップであるという価値観で生きてんのか?

世の中にただそれとして存在する楽曲たちを自分の知る文脈に紐付く形でしか理解しようとしない知的怠惰さがムカつく

anond:20241030102035

結局のところ、欧米に近いかどうかなんだろう、理由関係なく

リヒテンシュタインヨーロッパから甘くなり

韓国強制夫婦別姓女性蔑視文脈であることは考慮されない

ってかこの感じだと、男系女性天皇女系天皇区別もついてなさそう

多くの男にとってセックス承認欲求だと何度言ったら伝わるのだろうか

女性だって自分承認をして欲しくて多くのコミュニケーション求めてるはずで、褒めて欲しいとかハグして欲しいとかキスして欲しいって人たくさんいるのに、なぜ男がセックス求めると急に「性欲みたす処理」みたいな発想になるんだろうか。

本心では、承認欲求だってのをわかってるだろうに。

ただ、気分が乗らないとかいうのを「性欲=加害」だから応えないのが女性の正当な権利みたいな振る舞いするの本当に酷いと思うんだわ。改善策を夫婦検討するか、カウンセリング受けるかしてほしいよ。

男にとって(女にとってもかもだけど)は、毎日で摩耗する自己回復できる数少ない手段なんだよ。パートナーとするセックスって。

身体が垂れてきたおばちゃんからとか、

見た目が可愛くないだとか、そんなことはあんまり関係ない。

好きな人と求め求められるのが何よりも癒しになるという感覚理解できないんだろうか?

追記

朝みたらなんかバズってたので追記

承認したくないかセックスレスなんだろ。

それはそう。夫婦だって嫌だからセックス拒否ってのは正当だし、別にいいんだよ。

ただそれは「お前を承認しませんよ」って意味だとして伝わる。無理矢理するのも加害だけど、問答無用拒否するのも加害なんだよ。

体調で難しいなら、丁寧に説明して改善策一緒に探して欲しいんだわ。

支配欲、征服欲だから、云々。

いや、全然関係ないんだわ。付き合って、場合によっては結婚までしている相手支配欲や征服欲でセックスするなんてあるのか?相当レアケースだろ。

ナンパ目的ヤリチンとかはゲームだろうから、あれは別。この文章読んで、ヤリチン主語じゃないことくらい文脈見ればわかるだろ。

・なぜハグキスでは満足できないのか?

知らん。満足できないものは満足できない。感覚的には濃度が全然違う。

女は体内に異物入れるからダメージ受けるっていうなら、腹割って相談するしかないやんな。

ちなみに潤滑ゼリーとか使うようになって凄く良くなった。中高年必須

くそ忙しいのに夫の承認欲求なんか満たしてられるか。

いや、もうそ離婚した方が良いよ。愛情ないやろ。


自分の体を相手承認欲求に使わせるなんて。

いや、それもう離婚した方がいいよ。愛情ないやろ。

たまにはメモの整理をしなくてはの増田州間のはテクなしを莉伊勢の揉めはに又(回文

おはようございます

スマホメモ帳メモした内容を後で見返したとき

ぜんぜん何言ってるか自分でもよく分からないことがあって単語がどーんと一言入力されていたりして、

さて?

これ何のメモだっけ?って

普通そのワードを見たら思い出しそうなものだけど

日にち薬とはよく言ったものよね。

すこーんと忘れちゃってるわ。

でもなんかあとで思い出すかも知れない鴨鹿なので、

残しておくけれど結局何か分からないときアーカイブ行きね。

それに、

このメモ何の時

私がどんな気持ちメモしようと思ったのかしら?ってのもあるから

あとで見返したとき前後文脈も分かる様にメモした心境もその瞬間に書き残せておけば残しているんだけど、

それとあと、

時間ね。

メモした時間帯、

前後私何してたっけ何処にいたっけ?ってそれも思い出したら

メモを思い出す手がかりになるから時間帯とかも結構重要視しているわ。

そんなメモが散らばった私のスマホの中は

やっぱり見返すと定期的にメモを整理しなくちゃーって思いつつも

そうよ、

今は便利な検索機能よろしく

検索してしまえば

何かしらのワードに引っかかってきたら出てくるけれど、

メモを探すときにどの言葉検索したらいいのかしら?って思うときはお手上げね。

そう言う時はやっぱりメモ全体をたまに見直す機会を私に与えた方がいいと思うの。

重要そうだったらピン留めできるし、

順番を並び替えたりタグ付けたりして整理できんの。

やっぱりそれでも埋掘されたメモは全体的に見ないと見付けられないので

たまにはじっくり自分メモを見返す季節だってあってもいいのよね。

まあちょうどいい機会だから思い出したらなんとかって言うけれど

そういうタイミングかも知れないわ。

あと、

厄介なのが手書きの紙切れの端に書いたメモとかノートの隅に書いたメモなど。

検索性というより、

私の字がポンコツすぎて読めないって急いで書いたメモからノートや紙を180度ひっくり返して読み返しても何が書いてあるか自分でもよく分からないのよ。

うーん。

さすがに平仮名の殴り書きは読めないわ。

辛うじてだから簡単な内容でもできるだけ漢字で書いておけば感じの単語情報量で思い出せる欠片が一片でもあると思うので、

平仮名の殴り書きより、

感じの殴り書きの方が勝率が高いことに気付いたわ。

多少ポンコツ漢字でもまだ解読の光が見えるの。

自分で書いた文字なのにね!

最悪なのが

メモの紙自体をなくしちゃうこと。

あの時書いたメモどこやったっけ?

そればっかりはお手上げよさらにお手上げ。

どうしようもないわ。

明らかにメモこれもう役に立たないかの知れない役目が終わったメモも捨てどきが分からない季節があって、

これも季節季節に見直して捨てる機会を私に設けるべきだわって思ったわ。

スマホメモの話にもどって

あれ便利よね。

音声メモ

音声ファイルメモするんじゃなくて、

しゃべったそばからテキストになってメモしてくれるやつ。

なんかちょっと前は誤字脱字よく認識してくれなくて

私何言ってるの?って上手く使いこなせなかったけど、

今はちゃん解釈考えてくれる機械が凄くなったのか、

こっちが思って言って吹き込んだことがちゃんと思った通りにテキストになってるので感激しちゃうわ。

車に乗ってるときとかはもっぱらそれよね。

手放しで喜んじゃうわ!

いや手放しでメモできるわ!って意味で藻あるダブルミーニングだったけれどね!

あと私が一時期やっていたテレビ鑑賞メモ

見ながら内容とか出てきた面白そうな言葉とか自分はその時どう思ったのとかハイボールは何杯目なのかおつまみはその時何を食べていたのかなど多岐にわたり細かくメモするの大変だわ!って途中で飽きちゃって辞めちゃったことを今思い出したわ。

それに

そのやってるときメモしていたのをメモしたままでそのまんまなのよね。

これも取り込んでいざデジタル化!って意気込んでいたけれど

それもそれで大変だわ!って

でもまた季節が巡ってきたので、

視聴メモも再開しようかしら?気が向いたらだけどね。

そういう季節かも知れないしタイミングでもあるかも知れないいい思い出しの機械になったわ。

メモの季節は年中なのよね。

私のメモの旅は続くわ!

うふふ。


今日朝ご飯

タマゴアンドハムサンドイッチね!

ここのところ夜NIKKEが忙しくて面談かいろいろ。

お陰でそんなに夜食べることがハイボール以外なくなったので、

こないだの血液検査の数値の値がもの凄く良くなってて笑うわ。

ニケ効果ね。

晩はもう食べなくていいのよ。

朝晩しっかり食べれば今の私はね。

から朝のサンドイッチが沁みるわー!

美味しくいただける調味料でもあるかも知れないわNIKKEは。

それは違うかー。

デトックスウォーター

ホッツ白湯ウォーラーインポッカレモン果汁ね。

多少のレモンフレーバーレモン味とまではいかないものの微かなレモン香りレモンだわ。

もうお湯を沸かしている間も

朝の手間をしている間でも朝のルーティーンの1つになってしまったわニケ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

字が書けない人間でも投票できるようにした方がいいんじゃないかな。

れい新選組の躍進の理由の一つに主要政党の中でれいわだけひらがな投票できると言う趣旨投稿があって、その投稿自体バカにする文脈だったけれど意外と大事なのではと思っている。

識字率の低い国では政党名前を書くのではなくて代表者写真が並んだ投票用紙にマークを書くとか政党シンボルマークを書くなどの対応をしていると聞くし、昔から候補者名前漢字ひらがな登録していたりしていたし。

とりあえず今回議席を大きく減らした共産党東横キッズオルグするためにも党名を「きょうさん!」に変えるといいと思う。

anond:20241030000807

ごくごく常識的な内容だった

文脈スライド理解できてないお前のほうに問題がある

DBってさあ、RDB一択なわけ?

標準的RailsアプリならDBRDBだし、I/O待ちはほとんどDBアクセスと言っていい

RailsユーザーRailsイベントRailsユーザー向けにやってるトークなんだからそこは前提だろ

NoSQLとか今やNewSQLだってあるし、分散アーキテクチャなんて

普通に使われる時代で、このタイトル

スライドの大筋は古典的I/OバウンドCPUバウンド話題であり、DBアクセス以外のI/O待ちにも触れてる

要するにどう見ても最低限の知識があるはずの人間がなんでそんなタイトルを付けてるのかっつーと、I/Oなんて言っても意味が分からない程度の初級者のための配慮だろうがよ

非同期通信能力か並列処理能力とか言語差めちゃくちゃ出るぞ

から中盤から言語差がテーマになってんだろ

締めのスライドすら見てないならコメントすんのやめとけ

どう見てもやべーのはお前だから

なめる」の英語はdisrespect

ラップとかで使われるdis、つまりdisrespect対応する日本語は「なめる」だ。

アメリカでは、差別的な態度をとるとBe respectful.と嗜められる。

このrespect日本語における「尊敬」と捉えたり、あるいはこれを「礼儀正しくしなさい」と翻訳するのは、少し座りが悪い。

ここでは「相手人間として軽んじてはいけない」ということが言われているのだ。

日本語の「なめる」もまた「相手人間として軽んじる」という意味があり、これがうまい具合に対応している。

まり差別文脈で「なめる/なめない」といった語彙が出てくるのは、場違いでもなく、至極当然だと思うなあ。

2024-10-28

国立近代美術館の「ハニワと土偶近代」展がすごく面白かった

美術展示としては江戸から現代にかけての、埴輪土偶モチーフにした作品展なのだけども、テーマの切り口がすごいよかった。

展示内容についての説明Youtube動画でもSNS各所でもあちこちでされてるので、検索して見てもらえば。

https://youtu.be/bewJX1SxTbQ?si=OfLxo_uurrnHxXXE

今回、展示の構図がいちいち上手くて、

1,プロローグで「近代美術館の建築時の発掘遺物」と「近代美術館開館後すぐ考古学遺物特別展開催し現代アート文脈に早々に取り込んだこと」の対比、

2,江戸時代の舶来好古な視点で描かれた埴輪土偶明治維新近代化以降の考古学研究視点で描かれた埴輪土偶の対比、

3,王政復古で「仏教伝来以前」を求めて古墳時代習俗埴輪に求める古代を見つめる視点と、明治天皇陵のために埴輪作りを復活させたために生じた「リアルタイム埴輪作ってる」現代の肌感覚の混交、

4,日本独自性主張のために富士山と一緒に日本代表選手として海外喧伝され、愛国象徴となってく埴輪

5,敗戦創世神話アイデンティティ喪失しちゃったあと、登呂遺跡考古学という「科学による裏付け」に日本人のアイデンティティ見出しちゃう流れ

6,岡本太郎代表される現代アートオールスターキャスト縄文ブームを後押しし、考古学現代アートが一足飛びに結びつくシーン

7,弥生VS縄文の構図で縄文推しをこじれさせて「うわ、きっつ」なレベルまで「日本人の原点は縄文」へ突き進むアートシーン

8,アート縄文に突っ走って埴輪アートモチーフから外された後、サブカルチャーでカッコよく可愛く活躍しはじめる埴輪大魔神、はに丸)とモンスター、異形化する土偶諸星大二郎的な)というねじ

 

などなど。

しかも、上記のこじれねじれたストーリー解説してくれる音声ガイド田中真弓という。

国立博物館はにわ展の音声ガイドはなぜか石田彰森川智之の寸劇。正直、なぜ)

 

展示の章立てごとに全部が面白いっていう稀有な展示で、アート文脈解題についてここまでアート素人でも理解やすく見せてくれて、しかも、この特別展上野国立でやってる「はにわ展」にぶつけてくるっていうタイミング自体批評性がやたら高い。

上野の展示が、話題性に乏しいあまり無理に話題を作ろうとして「挂甲の武人の5兄弟がはじめて一堂に会します」という、一体だけだと物足りないので数を増やして賑やかししてどうにか間を持たせようという悲哀を感じる内容になってるのだけど、その背景にあるのが国立博物館美術館が独立採算で金を稼がなければならず、展覧会開催を支えてきたNHK日経新聞朝日新聞みたいな旧メディアが衰退し、さらインフレで外から展示物を持ってくるのもますます難しく今後の展覧会集客すら先が見えなくなりつつあるという苦境下、手持ちの所蔵品を中心にした展示でなんとか糊口をしのごうという涙ぐましさで。

まさに日本が転換期であることを象徴するような、国宝にしてかつて日本象徴を担った埴輪のありようの今このとき、痛烈な批評やらかししまった。

すごい面白いです。見ないと損。

 

なお、あえて言えば欠点がないわけではなく。

ハニワと土偶の描かれたサブカルチャー作品年表が展示されてるんですが、そこにア〇スソフト作品名前がない。一切ない。

サイゲグラブルまで表に載ってるのに。

ソシャゲがアリならFGOも載せなきゃ嘘だよね。FGOを出したら、まあ型月がどこからそれ持ってきたかって言ったら直近の〇リスソフトだなって皆わかってるわけで。

逆に、アリ〇ソフト無視できるくせにサイゲを持ってくるのは何すか、自治体方面に金バラまいてるサイゲサイゲ親会社忖度かなんかですか。ふるさと納税ガチャ回せるぐらいベッタリなとこならアート文脈の端っこに載せてもいいってことすか。

現代アートのそういうとこがダメなんすよ、というオチがついたあたりで以上

メルカリで本当に悪質で闇深いのは出品者ではなく「買い専転売ヤー

※ある程度フェイク入れて書いてます

自分、これまで買い専でほそぼそメルカリを利用してたユーザー

そこでなければどうしても手に入らないマイナーなグッズ等をポチるだけの使用法だったけど、今春から引っ越しをしたため不要品の処分がてら本格出品者デビューした。

利益目的じゃないけど、◯◯◯オフのような業者に数百円程度で買い叩かれるのも嫌だったので、不要品をあえて相場よりも安い値段で欲しい人に渡ればいいなと思ったのだ。

んで、それまでメルカリ認識って言えば世間ネットニュース炎上騒動の表層をかじった程度だったから、グレーで悪質な利用者はつい「出品側の転売ヤー」だと思い込んでたし他の人達もだいたい同じ認識ではないだろうか。

SNSでは日々「◯◯先生真心こめて贈ったプレゼントを高額転売した出品者」やら「PS5を法外な値段で売るも在庫抱えてざまぁな出品者」が晒されて怖い許せないと話題になっている。

一方でやり取り相手購入者話題は毛ほどもない。

世間大衆自動的購入者側に感情移入しながらトラブル記事を読んで、悪の転売ヤー(出品者に限る)に怒りを燃やしているからだ。トレンドに登ると言えばせいぜいが「転売ヤーから買う行為共犯やでー」という文脈のみ。

でも出品者と購入者、両方の立場で徹底的にメルカリを集中的に活用した結果、そこには未知の景色が広がっており自分認識は180度ガラっと覆った。

世間の9割が悪とイメージしているであろう出品者には案外悪質性のある転売ヤー観測されなかった。出品者の方には。

シンプルにPS5とかを高額で転売出品する人達は良し悪しは別として「しろうとさん」だろう。

本当に狡猾醜悪違法性が強いガチ転売業者は今のメルカリで出品なんかしない。

連中は決まって買い専でメルカリ仕入れ専用ツール

メルカリ世間炎上を重くみたか、少なくとも現在購入者ファーストで徹底優遇され守られていてヤフオクと比べて出品者の立場は非常に弱い。

悪質きわまる糞のようなガチ転売業者購入者保護の取り組みを逆手に取り『絶対無敵購入者様』として、騙せそうな一般個人出品者に狙いを定めて犯罪スレスレor犯罪のもの取引を繰り返してのうのうと活動している。

皮肉にも転売ヤー排除購入者保護施策を重ねるメルカリ運営努力に本当にヤバい転売ヤー達はがっちり守られながら、表に出ることな匿名のままメルカリ運営様々のおかげで僕らは弱者(出品者)を騙して外部転売で荒稼ぎできました仕入れ場をありがとうございます今日感謝を重ねて生きている。

とにかく出品者のリスク購入者リスクが圧倒的に釣り合っていないのだ。

常に第三者の目に晒されAIガバ判定で箸が転んでも即時利用制限をくらう出品者と違って、購入者はやろうと思えば取引当事者以外の誰にも見つからないまま潜ることが出来る。

アホの子AI対策で表向き敬語さえ使っていれば、要求主観的で身勝手であろうと主張に客観性エビデンスが無くとも運営最優先で庇護すべき善良な人間認識されてしまうのだ。

自分と各所で読んだ被害者体験談をもとにガチ転売ヤーの手口を簡単説明するとこうだ。

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国内外の高額転売市場特にアツいPCスマホ周辺機器類を中心に、出品者ページで付け入る隙がある出品者を選定。

例えば【未開封の新品】、【写真に僅かでも映されていない死角がある出品物】、【出品者の人の良さがにじみ出るハートフル説明文】、【相場よりもかなり安い出品(善意でなく情報弱者認定→あり得ない要求も通せそう)】等が特に狙われやす体感がある。

②購入して「外箱を綺麗に保ったまま発送してください」「同じ商品複数お持ちなら買えるだけまとめ買いします」「自分の受け取りは遅れるから◯日に指定してください」とテンプレート送信、明らかに普通ユーザーよりも細かくて多い要求を立て続けにするが本人的には要求自体には意味なさそう。そしてへりくだった語調の割に善良な出品者が一つ一つ応えても絶対にお礼を言わない。※一方的要求に従う疑似支配関係を作る手順か

③「写真では見えづらい◯◯がボロボロに破損してました(確認用としたダミーページにボロボロにされたすり替え商品写真をアップ)」「開封したら臭かったんで新品未開封とは思えませんでした」「当然着払いで返品するのであなたの住所氏名電話番号をここに書いてください(返送先を書いてくださいではなく一つ一つ個人情報を強調)もし嫌なら自分商品をタダでゲットできる取引キャンセル同意してさしあげますよ」「事務局に報告しときましたから」などと一気に返品要求をまくしたて脅して圧をかけ、怯えたり心が折れた出品者を取引キャンセル誘導しようとする

④本性を表した醜悪転売ヤーに出品者がそれは受諾できないと伝えて事務局に嘘臭い言いがかり理不尽主観で返品・取引キャンセル要求をされて困っていると相談しても、購入者最優先で動く事務局から無条件で「問題解決のため返品か取引キャンセルに向けてお互い話し合うことを推奨しています」「なお72時間まで話し合いが進展しない場合事務局判断取引キャンセルすることがあります」というどう転んでも購入者の大勝利が確定する死刑宣告を受ける。自分場合運営着払いゴリ押し相手の元払いに勧告してもらっただけ。

⑤それを知っている転売ヤー早口の返品脅し以降は急に返信が無くなり「話し合い」が出来なくなる。話し合いを指図される割に購入者は出品者のメッセージ無視してダンマリ決めてもノーペナルティ

⑥数多の出品者が同様の手口にあうも事務局購入者絶対優先保護体制泣き寝入り。ここから最悪の場合「返品物を故障品や偽物にすり替え詐欺」に発展。事務局から取引キャンセル後は責任持てないと知らぬ存ぜぬされた被害者も居た模様。

クズ「うっっひょおおおおお!出品者脅してタダで奪った商品を外部で高額転売うめえええええ!仕入れ費用ぜろえん売上丸儲けwwwwwすり替えうまうまwwwww仕入れメルカリで買い専に限るううううう運営様いつも俺らの恐喝支援してくれてありがとおおおwww購入者ファーストバンザーイ」

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基本的に最優先で守られ優遇されて都合良く運んでもらえる購入者基本的事務局から冷遇され泣き寝入りルートしか提案されない出品者

取引キャンセルされれば低評価はつけられないし、そもそも評価リスクが響くのは出品者だけで購入者には何の意味もない

評価出品者は購入者から避けられ不利になるが、出品者は低評価購入者の買いを拒否できない

極めつけにこれらは全て第三者可視化されない裏側で行われるためネットでも炎上沙汰になりにくく、出品ページでコメントでもしない限り本当にガチで悪質なヤ◯ザまがいの転売業者永遠に闇に隠れて悪事を働けるというわけだ。

買い専の購入者転売ヤー様は安心安全

出品者が規約違反に該当する転売ヤー購入者の「ボロ」を証拠スクショつきでどれだけ通報しようとも購入者はほぼペナルティを受けない。

が、出品者は箸が転んでも爆速ノータイム簡単にあっさり警告から利用制限をくらう。絶対まともに審査されてねえだろってスピード感バカバカ規制されまくる。

現に「メルカリ 利用停止」などの文言ググると、出てくるのはやはり出品者の事例(濡れ衣含む)ばかりだ。

購入者が重い処罰を受けた事例は自分が探す範囲では 本当にひとつも 無い。

何より致命的なのがメルカリローカルルール「ノークレームノーリターン」「返品不可」「キャンセルお断り」といった出品者にとって自衛となる文言禁止されていること。(ヤフオクでは可)

メルカリ運営にとって必死世間信用回復アピールしたつもりのこれが、「購入者がノーペナでクレーム返品キャンセル要求したら証拠証明が求められずほぼ無条件で認められる」となり、悪意の塊のようなガチ業者の温床になっているのが皮肉というレベルじゃない。

このまま購入者絶対神です主義を続けてたら未来は無いぞメルカリ

……と長々怒りを連ねてしまったが、

「買い専の悪質転売ヤー濃厚アカウント」は以下でざっくりとだが判別できる。

・買い専なのに評価数が異様に多い。900~万単位

評価確認すると、1日に20件~100件近い受け取り評価があり同じ出品者からの購入が1日2日で複数回重なる事も多い。同じ商品を1人で大量購入している様子が相手アカウントから伺える(観測範囲ではPCスマホ、その他周辺機器ガジェット系多し)

・出品は1つのみ。「ガムテープ99999999999円着払い」のように絶対買われないダミー出品でコメント欄をメルカリ外の私的取引場所として利用。

プロフィールには何も書いてない。本人確認もしていない。

本当にやるせない話だがこのような怪しい買い専アカウントから自衛は極めて難しいと思う。

自分場合、出品初心者さんにはヤフオクを薦めたい。

もちろんヤフオクでもどこでもトラブルはつきものだが、購入者絶対優遇主義犠牲を出品者が強いられるメルカリと違ってヤフオク中立性があって出品者も守ってくれている。

購入者送料負担の出品も出品者送料負担スタンダードなので不利益なく気兼ねなく選べる。メルカリは出品者が送料を負担するのが当たり前なので着払い設定をするだけで多数派から筋違い逆恨みや低評価を買う危険大。

着払いというだけで規約違反だと通報したアホも少なからずいるはずだ。そんな土壌なのだ

ヤフオクオークションサイトなので商品が欲しい人は「他の人より高い値段で買うからワイに売ってよ」と打診するし本来それが健全取引の当たり前だが、メルカリ真逆

2万円の出品物に対して「コメント失礼します。購入を検討している者ですが1万4千円までお値下げしてくれるなら即決します」と書き込むサイコユーザーが当たり前になってしまうのがメルカリだ。いや何様だよお前。謎の上から目線やめろ。お客様神様気取りで出品者の弱みにつけこみたいんだろうがお前はまず客じゃない。

個人的にメルカリの値下げ要求は全部無視でいいと思う。聞いてやってもろくなことにならないというのが複数経験則

本当にまともな購入者は黙って購入ボタンタップする購入者だけだと断じるくらいが出品者にはちょうどいい。

自分本来明記したかった「未開封の新品につきこちらは動作確認できないので、開封後はノークレームノーリターンでお願いします」が明記できる。メルカリはご覧の有様。

購入者に非があるトラブルから自衛手段をことごとく奪われているのに、案の定発生したら「話し合いで自分解決してね一定時間解決しなかった場合購入者様を尊重することもあります…って提案してみたりして☆(命令じゃないか運営を訴えないでね)」

メルカリには出品者の人権存在しないのだ。購入者は出品者を軽視して蔑ろにしてもいいですよと半ばシステムで認められている地獄闇市は、性善説に生きる出品者にはあまりにキツすぎる。






メルカリモラル無用購入者天国であり、メルカリ出品者は外部民想像するよりはるか立場が弱いという事実は、もっともっと皆に知られるべきだ。

善良な人が悪意のトラブルから身を守るためにも

※※

メルカリもまともな利用者はとことん良い人なんだけどね。。

以前ある珍しい本を買った時、「◯◯様へ 暑い日々が続きますがご体調を崩されないよう過ごしてくださいね」と書かれた手書きメモが同封されていて、思わず泣きそうになったこともある。

特に女性出品者から購入すると、なんか可愛いシールとかオマケについてくることも複数回あった。

からそそういう良い人達をもカモにしようとするゴミが許せねえんだわ。

2024-10-27

学生だけど比例はれいわに入れた

小選挙区は立憲、比例はれいわに投票した

支持政党はない、でも今の政治には問題があると強く思ったから、与党自民党には入れるつもりはなかった

国民民主経済政策がわかりやすくて良かったけど、玉木代表社会保障費削減の文脈尊厳死法制化と言ってるの見て投票はやめた、尊厳死という言葉を軽く使う人間政治家として以前に人間として信頼できなかった

立憲は特に支持はしてない、でも野党第一党として自民小選挙区で勝てそうだったし、政治改革の期待を込めて投票した

れいわは正直経済政策が極論すぎて自分左派ポピュリズム政党だと思ってるけど、それを十分に理解した上で比例で投票した

山本太郎が「生産性人間価値を測る社会おかしい、人間は生きてるだけで価値がある」と言っているのを聞いて、本当に共感してこの政党なら弱者ケアを重視してくれると思ったか

口だけじゃなくて、実際に国会バリアフリー化をして、たとえ重度障害があっても国会活躍できることを示したのも凄いなと思った

他にもエネルギー政策で言えば、放射性廃棄物メルトダウン危険地方押し付け原子力政策おかしいし、沖縄犠牲の上に成り立つ国家安全保障だって正直おかしいと思う、そこにしっかり踏み込むれいわは信頼できた

もちろん与党理屈で考えれば、少数の国民犠牲になったとしても国全体の得になることを優先すべきだと思うし、それを支持する人が多いのもわかる

それでも自分犠牲になる少数の人々が、少しでも減る社会を目指してほしいと思った

そのためにはれいわに入れて議席を増やしてもらうのが一番いいと感じて投票した

今回も無事に議席を増やしたみたいで嬉しかった、れい新選組には頑張って欲しい

anond:20241027213938

まあ、それは言えてる

立憲と共産しか叩いてない文脈なのに、突然だから野党は〜って主語デカくされるのは、イラときたからな

みんなの服装が変わって人を見分けられない

秋になり始めましたね。早い人にとっては冬なのか。

身の回りでも、そろそろ半袖姿を見かけなくなりました。

当たり前のことなのですが、増田にとっては大問題です。

培ってきた夏服知識がパーになるからです!!

どういうことか言葉を補って説明します。

増田他人の顔を覚えるのが苦手です。正確に言うと、覚えることまではできるけど、次に同じ人と会った時に記憶と同じ顔だと照合することが苦手です。2次元ならすぐ覚えられるので、立体を捉えるのがあんまり得意じゃないのでしょう。

けれども友達を見分けられないのは大問題ですから、顔以外の部分で見分けようとします。手っ取り早い手がかりが私服です。ローテーションを一通り覚えれば高い確率判別ができます

つい最近まではしっかり暑かったこともあり、5月から知識の蓄積がありますから、それはもうスムーズ認識能力を発揮できていました。

しかし季節は変わり、衣替えをします。途端にダメ。待ち合わせだとか食事約束(文脈)がない限りなんにも認識できません。全て覚え直し。

春先は全員新しい友達だったから、多少記憶に欠陥があってもお互い様だねで終わったのです。秋にはもう免罪符がない。弱くてコンティニュー発狂

バズれない体

華奢で可憐美少女イラストは大体ウェーブの骨格にふわふわの大きいおっぱいがついてる。私もウェーブ巨乳が最強だと思う。

KPOPでちょっとだけ市民権を得てきた骨格ストレートだけど、2次元オタク市場文脈(コスプレ)ではどうあがいても骨格ウェーブ(巨乳)が最強。貧乳でもロリスレンダー系になれる。

骨格ストレート貧乳は本当に救いようがない。

ロリでもなく巨乳でもない、謎の生き物(デブに見える)。

この間初音ミクの骨格のイラストがバズってたけど、そこでも骨格ストレート派なんていなかった。

骨格ストレートイメージがつかない方向けに、褐色水泳部みたいな健康キャラかいるじゃん?ああい筋肉質な体型が骨格ストレートです。むっちりだけど、ウェーブ女の子らしくてふわふわなそれとはちょっと違って、「弾力」って感じ。

顔隠したコスプレでみんながバズってる中、私は衣装着た体型を載せたってバズれない。骨格ウェーブになりたかったな。

男ってびっくりするくらい女に優しくないよな

いやそれは女も同じか

そもそも優しいためにはコミュ力文脈を読む力と余裕と下心が必要だと思うんだけど

そういう人は少ないんだよね

社会人として必要最低限の優しさ=配慮がある人は割とたくさんあるけどね

 

てか俺が女に優しくすると他の男から否定的に言われるんだけどなんなんだろう

下心あるに決まってるじゃん

なんか、下心ある場合も「餌をやらずに釣るべき」「甘やかすな」みたいな人が多くて、もはやそれが本能なのかな?と不思議に思う

割とまともな人生歩んできてて、彼女もあるような人でもそうだし

非モテで、とにかくあんなにお近づきになりたいみたいな人もそう

なんなん?プライドなの?

 

こんなんなら俺もっと若いから女漁りしとけば良かった

 

世の中の男って、優しくないイケメンと、優しいブサイク構成されてると思ってたけど

実は優しくないイケメンと、優しくないブサイクしかいない

2024-10-26

週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ25選(改訂版)

anond:20241012181121週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ20

↑を書いた増田です 適当に書いた増田がしばらく見ないうちにブクマめっちゃ伸びてて派生増田もめちゃくちゃ出ててビビった。ただのおじさんの与太話にいろいろ意見をくれてありがとう

みんなのコメントの中には恥ずかしながら読んでなかった作品もあったくらいで、今週はネカフェKindle50%還元セールでいろいろ読み返してました

選考基準について少し補足すると、ジャンプという雑誌の在り方への影響度がとにかく重要だと考えてます。売上とか人気とか社会的影響考慮はしてますが、あくまで付随する要素に過ぎません。

ブコメやXで結構言及されてたのを見て思ったのは、選評を雑に書きすぎて自分の考える重要性が伝わってないところが多かったのと、20選だとさすがに網羅出来てないなということ。もともと個人的メモ書き程度に書いたものだったのですが、色々な意見を取り入れた25選にして、一人一作縛りもなくして、選評ももうちょい見栄えするようリライトしてみました。これが現時点でのベストだと考えているので、もう異論は取り入れません。

1.ハレンチ学園 作:永井豪 1968年創刊号 - 1972年41号

月2回刊で始まった少年ジャンプ創刊号わず10万5000部しか出なかった。その9年前のサンデー創刊号が30万部、マガジン創刊号20万5000部だったことを考えると、その始まりが実に静かなものだったことがわかる。

そんな中、大家永井豪が描いたこ作品の絶大な人気がジャンプの売上に大きく貢献したことは言うまでもないが、それ以上に重要なのは、この時点で「読者が面白いと思うことなら何だってやる」という編集部方針は明確であったこである

過剰ともいえる性描写教職への徹底的な批判からなる本作は、当時の基準でも極めてラディカルで挑発的な作風であり、批判に晒され続けた。しかし、競争原理に基づき、常に読者の方を向いた雑誌を作るという編集部意向が、この作品を存続させた。後に「アンケート至上主義」という形で現代まで続くことになるジャンプの強固なアイデンティティは、本作の成功とともに形をなしたのである

2.男一匹ガキ大将 作:本宮ひろ志 1968年11号 - 1973年13号

頭文字D湾岸ミッドナイトのようなクルマ系のマンガが下火になったのは、若者が誰もスポーツカーに乗らなくなったことが原因のひとつであるという。頷けるところもあるが、じゃあ不良、ヤンキー番長と称されるような若者なんてもっと絶滅危惧種なのにどうして彼らをカッコいいものとして描くマンガは何作も出続けているんだ?東リべのような大ヒットも未だに出ているのに。

思うに、我々の脳には義理人情、泥臭さ、そして熱さを欲する部位が生まれつき備わっているのだ。そしてこうした要素を最も効果的に表現しうる分野が不良漫画であると見抜いたのは本宮ひろ志最初であった。

ストーリーは完全にご都合主義で、キャラクター一貫性もまるでない本作は、しかし「男の強さ」を描くという一点のみにおいて全くブレることはなかった。どんなに反社会的人間でも、腕っぷしと強靭精神と仲間への思いやりさえあればクールに映るという価値観は、フィクションにおいての(もはや誰も意識すらしなくなった)お約束として今なお残り続けている。

3.こちら葛飾区亀有公園前派出所 作:秋本治 1976年42号 - 2016年42号

ジャンプ国民マンガ雑誌とみなされる要因はどこにあるだろうか?40年間一度も休載することなく駆け抜けた秋本治デビュー作は間違いなくその一つであろう。

当初は型破りな警察官両津勘吉ドタバタを描くコメディとして始まった本作は、その時代サブカルチャー政治経済情勢を積極的に取り込むことで、高度経済成長期以降の近代化していく日本風景を余すことなく取り込んだ作品となった。

浮世絵江戸庶民たちの風俗を映し出す史料であるように、こち亀が織りなす物語昭和から平成にかけての日本人の最大公約数的な心象風景を巧みに映し出した。いまや日本から失われつつある中流庶民日常を、我々は全200巻からなる亀有の小さな派出所日常にしみじみと感じ取るのだ。

4.リングにかけろ 作:車田正美 1977年2号 - 1981年44号

もともと硬派なボクシングマンガとして始まった本作は仁義兄弟愛をベースにした極めて現実的作風で、決して圧倒的な人気作とは言えなかった。しかし、あしたのジョー下位互換になるくらいなら無茶苦茶やってやる、という判断のもと路線変更し、過剰さと大袈裟さを極めたことで人気を博し、史上初の最終回巻頭カラーとして、ジャンプ史にその名を刻むこととなる

───という、教科書的な本作の功績だけが、本リストに入る理由ではない。重要なのは本作が男一匹ガキ大将(=根性と漢気)、侍ジャイアンツ(=超人能力)の要素を意識的に再生産していることである車田正美を源流として、ジャンプ的な文脈を後世の作品が重ね合わせることでより濃くしていく流れが明確になる。我々の知るジャンプは全て車田正美以後なのだ

5.コブラ 作:寺沢武一 1978年45号 - 1984年48号

時代作家に比べ、寺沢武一デビュー作の視座は群を抜いて高かった。スペースオペラ世界観から引用した本格的なSFアイデアの数々。高い等身で描かれ、まるで映画のようなポージングセリフ回しで魅せるセクシーな男女たち。幾度もの休載はさみつつも、本作はユーモアとカッコよさと強さをコブラという一人の男の中に共存させるという偉業を成し遂げた。

登場人物も読者も無垢10代の少年でなくてはならないという近視眼的な幻想と、ジャンプ作家絶対コンスタントに週刊連載をしなければならないという既成観念を、葉巻を加えた気障な宇宙海賊サイコガン──精神力をエネルギーに変えるアイデア寺沢が生み出したものだ──は易々と破壊したのである

6.キン肉マン 作:ゆでたまご 1979年22号 - (週プレNEWSで連載中)

リングにかけろ確立したバトルマン路線を、当時の少年たちが大好きだったプロレスに絡めることでさらなる高みへ導いた作品。いわゆる「友情努力勝利」という実際にはジャンプ編集部の誰も公言したことのないらしいパブリックイメージ単独で築き上げた。にもかかわらず、本作は国民作品とはみなされておらず、犯罪的なまでの過小評価に甘んじていると言わざるを得ない。マジでなんで?絵が下手だから嶋田SNSの使い方が下手だから

キン肉マンマンガとしてではなく文化的重要なのだと主張する類いの人間がいるが、そいつらの目と脳にはクソしか詰まっていない。ゆでたまごは絵の巧拙クオリティ関係しないことを証明し、あらゆる世代の男たちにマンガ熱狂する勇気を与え、信じがたいほど面白い作品を描いた。この作品を嫌う人たちもまず冷静になり、理解しようと試みるべきだ。

7.Dr.スランプ 作:鳥山明 1980年5・6号 - 1984年39号

鳥山明訃報を聞いた日、Kindleで買ったまま放置していたDr.スランプの1巻を読んでみた。久しぶりに読む本作はきっと悲しいほど古く感じるだろうと思っていたが、実際のところiPadの画面に映るペンギン村の住人達は今も新鮮味をもって感じられた。

本作は後にDBドラクエで知られることになる鳥山明がその才能の枝葉を伸ばし始めた作品である───と書けたらどれほど楽だったろう。枝葉どころかこの時点で大樹の幹である

言語以前の本能領域に鋭く迫り来る現実味を携えた絵は存在するが、そうした絵を毎週16ページのマンガで成立させる人間鳥山明以外には存在しなかった。頭の中にBlenderが入っているかのような立体的なデフォルメは、我々の住む現実世界とは違うところにもリアリティというもの存在しうることを示し、「マンガのための絵」であった劇画調を衰退させる最大の要因となった。

8.キャプテン翼 作:高橋陽一 1981年18号 - (キャプテン翼WORLDでネーム連載中)

Jリーグ創立の流れを生み出したともされる本作がサッカーマンガ界に残した遺産はなにか?もしかたらこのような問いの設定自体が誤っているようにも思える。高すぎるキャラクターの頭身、大真面目に繰り出される荒唐無稽な技の数々が目をくらますかもしれないが、高橋陽一が一貫して表現たかったのはひたむきな少年たちが織りなす爽やかな青春であって、こうした要素は他作品にも見られるものだ。彼がサッカーという題材を選んだのは単に「野球マンガはありふれているから」という理由だ。本作は期せずしてサッカーマンガというジャンルの中心に祭り上げられたに過ぎないのだろう。

それでも、我々はこの巨星に感謝するほかない。この作品が無ければサッカーを始めていなかったであろう日本中、いや世界中の少年たちが、みな大空翼という一つのアイコンに夢中になっていたのだ。マイナースポーツひとつに過ぎなかったサッカーメジャークラスに引き上げ、軍国主義に基づく根性論を相対化し、ひたむきにボールを追いかける楽しさを私たちに初めて教えてくれたのはこの作品だったのだ。

9.北斗の拳 作:武論尊原作)、原哲夫作画1983年41号 - 1988年35号

元増田を書いたときブコメ欄は「ぼくのはじめてのジャンプ」にまつわる涙なしでは語れない思い出たちで溢れかえったわけだが、はてブに入り浸る層の平均年齢を考えれば当然のことである

自分のようなおじさんにとって涙なしでは語れない系マンガの筆頭に位置するのが北斗の拳である1980年代中盤というのは、親しみやすいポップ路線と男臭い劇画路線がちょうどクロスオーバーする時期であった。今のメインストリームがどっちかは言うまでもないが、自分にとっては線が太くてむさ苦しい絵柄こそが少年ジャンプ原風景だった。

強くてカッコいい大人の男が弱肉強食戦場で己の命を懸け闘う...そんなジャンプ初期から続く系統の最高到達点かつ袋小路が本作である。このようなマンガ流行時代は二度と来ないとわかっているからこそ、特別な輝きを放ち続けるのだ。

10.きまぐれオレンジ☆ロード 作:まつもと泉 1984年15号 - 1987年42号

かわいい女の子を見るためにマンガを読む者と、そうでない者がいる。どちらがいい悪いということはないが、少なくとも創刊してしばらくのジャンプは前者に見向きもしない雑誌であったのは確かだ。うちには高橋留美子はいないんだよ、といった具合に。

きまぐれオレンジ☆ロード申し訳程度の超能力要素を除けば、一貫して思春期男女の甘酸っぱい三角関係に焦点を合わせ、かわいい女の子日常が描かれているだけだ。それのなにがすごいのか?別にすごくはない。ただ、エロくもなく大したギャグもなく荒唐無稽な展開もないふつうの男女の日常需要があることに、誰も気づいてない時代があったのだ。

まつもと泉は早くに体調を崩したこともあり、これ以降影響力ある作品を生み出すことはできないままこの世を去った。それでも、彼の鮮やかなトーン使い、歯が浮くようなセリフ回し、そして"かわいい女の子"以外に形容する言葉が見つからない鮎川まどかキャラデザを見返すたび、これをジャンプでやってくれてありがとう、と思わずはいられない。

11.ドラゴンボール 作:鳥山明 1984年51号 - 1995年25号

鳥山明が死してなおこの先何度も繰り返される問いだろうが、ドラゴンボールよりもワンピナルトの方がどれほど優れているのだろうか?そしてその答えを誰もが知っているのは何故だろう?これらの問いに対してどんな議論がなされようともすべて的外れ無意味である。それはこの作品が頂点だからだ。

鳥嶋和彦意向により、本作はバカげた後付けの設定や引き伸ばしをせざるを得なかった。それでも、マンガ金銭を生み出す道具と見做す人間たちのあらゆる商業的な意図を超えて、本作はそれ以前、以降に掲載されたあらゆる作品を軽々と凌駕する金字塔となった。

11年に渡る孫悟空冒険をもって、鳥山明日本マンガ文化世界最高のものであるという事実を叩きつけ、自身手塚治虫赤塚不二夫つげ義春萩尾望都藤子F不二雄、高橋留美子と並び立つ歴史上最高のマンガ家の一人であることを証明したのである

12.聖闘士星矢 作:車田正美 1986年1・2号 - 1990年49号

車田正美リンかけ過去ジャンプ作品再生産を初めて試みたと述べたが、それを自分自身作品でやった人間も車田が最初であった。自身のやりたいことを詰め込んだ男坂が衝撃的なまでの不人気に終わった反省から、彼は自身の原点に立ち返りつつもよりスケールを拡大した再生産をやることを決めた。

彼はギリシャ神話宇宙子供向けと大人の女性向け、劇画プラモデルといった要素を交互に行き来しながら、自身が積み上げた様式美世界前人未踏領域まで押し上げた。聖闘士に同じ技は二度通用しないが、我々読者は何度でもこのパターンを欲してしまうのだ。

13.ジョジョの奇妙な冒険 作:荒木飛呂彦 1987年1・2号 - (ウルトラジャンプで連載中)

ある一定世代人間からは、ジョジョという作品はいつも巻末に掲載されている時代遅れな絵柄のつまら作品という評価が下されることがあり、そこには50%事実と、50%の誤った認識が含まれている。

荒木飛呂彦の絵柄が彼の見た目と同様あまり本質的な変化がないことについてはその通りだ。だがいくら彼より本誌での掲載順が上であろうと、革新性・才能・実験精神という点で彼より優れた人間果たして何人いただろう?

幽波紋と、理不尽能力値のインフレを伴わないバトル描写は、彼が残した功績の中で最大のものであるキャラクターが持つ能力を、作者の演出の道具として使うのではなく、自律したキャラクター同士の駆け引き領域に落とし込むことに成功したのだ。

我々はフィクションの中での整合性を厳しくジャッジすることに慣れっこになっているが、それに耐えうるものを初めて生み出したのは荒木だった。彼以降、マンガを読む行為は絵と吹き出し表現された作者の脳内世界をくみ取る作業ではなく、自律したキャラクターたちと同次元に立ちその思考を辿るものとなった。荒木は真の意味で我々をマンガ世界に誘ったのである

続き→anond:20241026155213

anond:20241025184715

弱者男性だが、おそ松さんを女さんから勧められてながら見した感想で言えば

誰が誰だか名前は分からないが、文脈で言えば男のぶりっ子の奴がいたのでそいつだと思う。

社会には存在しないが、極稀に女さんとだけつるんで男と関わりがない奴お前の周りに一人ぐらいはいなかった?

男より女の方が趣味の合う昔ならオカマって呼ばれるタイプ

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