はてなキーワード: ハレンチ学園とは
https://anond.hatelabo.jp/20220701203714
↑を見て日本のマンガ史の重厚さと幅広さを実感し、媒体レベルでまとめるのは無理だと悟った
せめて出版社、掲載誌レベルじゃないと議論がとっ散らかりすぎるから一旦みんな好きそうなWJで作ってみた(ジャンプ専業とそうでない人の比較においてアンフェアな気がしたので作者単位ではなく作品単位にした)
選考基準は独断と偏見でしかなく、強いて言えば後世の作家への影響、言語化できないジャンプっぽさを重視している。ランキングではなく、連載開始順に並べただけです
黎明期レジェンド枠。現代の観点で言えばいろいろと問題ありそうだけど、サービスエロがジャンプマンガの大きな側面を担っていた事実は否定できないし、そもそもこの作品の売上が無かったらジャンプが存続してたかも怪しいので入れざるを得ない。
黎明期レジェンド枠2。ジャンプ黎明期の売り上げを支えつつ、不良系マンガを一大ジャンルとして確立させた意味で実は物凄く偉大な作品なのでは?という印象。これが無かったら東リべも存在しないよ多分。
ギネス記録である40年にわたる長期連載、そしてサブカルチャー全般を積極的に題材として取り入れたことで現代日本の風俗、文化を凝縮したような史料的価値を持つ作品になった点を評価したい。
黎明期レジェンド枠3。売り上げもさることながら、見開きを用いたド派手な演出の数々や、「荒唐無稽な能力バトル」というジャンルを確立させた点を評価したい。(このジャンルのパイオニアはアストロ球団なのだが、後進への影響はこちらが上かなと思う)
リングにかけろが確立したバトルマンガ路線を、当時の少年たちが大好きだったプロレスに絡めることでさらなる高みへ導いた作品という認識。初めてのジャンプ黄金期を作った作品で、キン消しとか一般社会への影響力もすごい。
あと個性豊かなキャラクターの関係性が面白い。「友情・努力・勝利」の「友情」はほとんどキン肉マンで作り上げられたイメージなんじゃないかな。
勝利や友情といったそれまでのスポーツマンガの王道を抑えるのみならず、サッカーという競技本来のリアルな楽しさにフォーカスすることで、現実社会でもサッカーブームを巻き起こした。マンガ史全体としてはドカベンがそういうジャンルのパイオニアだけど、ジャンプで言えばキャプ翼がそれ。海外で人気が爆発したほぼ初めてのジャンプ作品という点も評価したい。
80年代のジャンプの象徴といえる作品。創刊以来、ジャンプの主たる系統であった劇画タッチやハードボイルドな男向けの作風の最高到達点だと思う。
90年代中盤のジャンプ黄金期を牽引した作品であり、連載が終了してなおもジャンプ、日本のマンガ文化の頂点に君臨する作品。急激な路線変更、無理やり感ある後付け設定と引き延ばしなど、負のジャンプらしさをも象徴している。
国民的作品として定着してきたのはここ数年って感じはするけど、現代の異能バトルマンガはほぼ全てジョジョ3部の影響下にあると思うので入れざるを得ない。
スポーツマンガの金字塔としてやはり外せない。勝利と成長の喜び、敗北と挫折の苦さがこれ以上なく詰まっている。マンガの域を超えて心に響く名言が多いのも特徴だと思う。
特筆して後世への影響や売り上げがずば抜けている印象はないけど、DB幽白スラダン終了後ワンピナルトブリーチが現れるまでの柱としてジャンプ暗黒期を支えた世代の代表として入れておきたい。
ここに入れるのはだいぶ攻めてるような気もするが、集英社における映像媒体以外のメディアミックスとして最大の成功例ではあるのでね。お金は正義。
ラブコメ枠から選ぶならこれかな。ジャンプの主たる読者層である10代の甘酸っぱい青春がこれ以上なく伝わってくる作品。肉感的なエロさを持った絵は典型的な少年マンガっぽくありつつ、キャラクターの内面を繊細に描き出す表現力が見事。
大河ドラマ的な作風であったり、連載中であったり、作画コストが高すぎたりで他作品へ与えた影響がまるで感じられない(マネしたくてもできない)点が評価を迷うポイント。でもなんだかんだ国民的マンガ、ジャンプの看板の地位は譲ってないのがすごい。
残酷で先の読めない展開、異常に複雑で難解な設定、それでいて少年マンガ的なシンプルな熱さを持ち合わせた稀有な作品。「続きが気になるマンガ」を描かせたらなんだかんだ冨樫の右に出るものはいない。
純粋なギャグ枠から一作入れたかった。読者をただ笑わせるパワーにおいて、この作品を超えるものはジャンプ史上ないと思う。
サスペンスを主体としたマンガとしてこれ以上ない完成度。ジャンプ作品って大別するとバトルものスポーツもの恋愛ものギャグもののどれかになると思うんだけど、それ以外のジャンルで最も成功を収めた作品な気がする。
趣味の多様化、出版不況といった逆風を跳ね返せる力がマンガにはまだあると示してくれた功績がデカい。それは単行本の売り上げや映画の興行収入より何倍も価値がある。
今のジャンプ、ジャンプ+がどんどんジャンルレス化している主たる要因はやはり藤本タツキだなーと思う。コンセプチュアルでありながら大衆性、少年ウケを奥底に秘めた感じというか。まだそこまで顕在化してないけど、今後10年でタツキフォロワーが無限に産まれそうな予感がするので入れておく。
釣りという意見もあるが、「女性の性的消費と男性の性的消費の深刻さは非対称」という点については、実は大学の先生も似たようなことを言っている。
なので、釣りではなく、アカデミズムの一部界隈では妥当な理論とされているのだ。
ただ、この理論には欠点がある。「『女性の性的消費と男性の性的消費の深刻さは非対称』なので、女性の性的消費はダメで、男性の性的消費は許される」という理論では、男女平等に近づくほど、男性の性的消費もダメになってしまう。そういう意味では、女性の性的消費はダメと言っているのと同じくらい、男性を性的消費する人を下に見ているんですね。
https://www.slideshare.net/ssuser3b9063/bl-237528702
p.8「BLを読んで性犯罪や非行、暴力行為に及ぶということはほとんどないのではないか」(堀あきこ先生)
https://image.slidesharecdn.com/naokomori-200804022912/95/bl-8-638.jpg?cb=1596508325
なお、参考文献として挙げられている「BLの教科書」第12章では、「ハレンチ学園」や「ゆらぎ荘の幽奈さん」の例を挙げ「少女の被害やヒロインの描かれ方は性的関心を満たす対象としてのみ語られる」(p.217)と論じている。
https://bunshun.jp/articles/-/43801
p3. 「ジェンダーギャップ指数(2020年)において153か国中121位であるような社会のことだ。そのような社会で、記号化の暴力の意味や、「消費」の意味は男女で対称的ではありえない。」(河野真太郎先生)
「男の作った作品」という全般の概念が叩かれる事は多いが、やり玉に挙げられるのはハレンチ学園とかくらいで
実際はそんなに叩かれる事は少ない。
逆に人工知能学会の絵、女の世界は~系、ハーフの女を生みたい、女の友情は~等々、
対象者がはっきり特定されるものの大体は、女性が企画したり、表現したりしてるという事が多い。
ひょっとすると、女性より男性の方が、そこら辺の「セクハラ」の概念に対してはセンシティブなのかもしれない。
「アイズ」なんかも、水着姿を撮って雑誌に載ったのをからかわれたヒロインを主人公が守ろうとしたり、
盗撮魔から救おうとしたり、「女性を性的に消費する輩から守る」というヒーローを演じたいという少年たちの欲求を描いている。
男は女性を「女性扱い」するから、そういった男の生理的欲求を兎に角悪として描こうとする。
ハーフの女を生みたいとか、女の友情は何々とか、男が描くと逆にブレーキがかかったのではないだろうか。
逆に女性作家は、女性を「人間扱い」する。ハーフの子を産みたいだとか、目の死んだ女ロボットとかを、当然の生理や現象として捉えて描こうとする。
男の反応にしても、大半の男は欲求に素直なので、ヒーローを描いたりせず、エロに沸き立つ男を率直に当たり前の生理的欲求として描く。
フェミニストが「男が女を守ることが前提の社会」を目指しているのはよく指摘されている。
スラングで言われるような「チンポ騎士」に囲まれた生活を良しとして、それを当たり前で当然だと思っている。