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はてなキーワード: ファンサービスとは

2016-12-22

地下アイドル現場を裏から見て、切なくなったこと。

アイドルとしてのパフォーマンスを見て評価するファンは少なく、自分を見てほしいファンが大半

自分の見て来た地下アイドルには、大きく分けて3種類の女の子が居るように思う。

1.地下アイドル踏み台に、女優声優歌手などになりたい子

2.漠然と有名になりたい子

3.ファンからチヤホヤされて満足したい子

このように、最初から純粋アイドルになりたくて地下アイドルグループに加入する子はほぼ居なかった。

(ちなみにハロプロが好きなアイドルはかなりの確率で居た)

そのためか、アイドル活動としての歌やダンスに懸命になる子必然と少なくなる。

特に、事前に振り付けを覚えて来たりする事に関しては、怠惰な子が多くて驚いたのをよく覚えている。

そんな中、裏方から応援したくなるような子が居た。

彼女の夢を聞いたことは無かったが、ファン大事にする真面目で礼儀正しい子だった。

彼女は決してルックストップレベルとは言えないが、歌とダンスに懸命に取り組み、ライブでのパフォーマンスの完成度もすごく高い。

しかファンからの人気はなかなか上がらない。

その理由として、地下アイドルファンの多くは

1.多少顔が悪く体型が太めであっても、よりファンサービスの濃い子を求めている

2.ライブ中はアイドル自分を見てくれるようアピールするのに一生懸命で、アイドルパフォーマンス二の次

ということがあると感じた。

まり彼女努力してパフォーマンス面を向上しても、ファンの多くは上述の「ファンからチヤホヤされて満足したい子」(=必然的ファンサービスが濃くなる)に行ってしまうのだ。

ファンサービスのより良いメンバーの人気が上がるのは必然とわかっていながらも、すこし切なくなった。

ライブに安くない入場料を払い、特典券のために何枚もCDを購入するファンのことを考えると、

払ったお金でどのようにアイドルを見ようが個人勝手である

しろ沢山のお金を落としてもらうため、握手チェキなどの接触のある特典を前面に押し出す事務所が大変多いと思う。

でも私は、ファンサービスだけでなく、懸命にパフォーマンスしている女の子もしっかり見て評価してくれるようなファンがこの先少しでも増えて、

懸命に頑張っている女の子努力が少しでも報われるといいなと思っている。

2016-12-16

3巻まで買って読んだけど正直ファイアパンチ微妙だった

途中までは面白かったよ

2巻までは

3巻から分かったけど致命的にバトルパートが下手過ぎる

描写演出はいいけど内容がつまらない

せっかくの能力者同士の闘いなのに緊張感がまるでない

これじゃ売れないよ

ワンパンマンみたいに前提としてワンパンで終わるみたいなお約束があればそれがオチになるからいいけど

ファイアパンチにおけるワンパンって炎がひっついて終わりだから非常に動かしづらい

ならサブキャラ同士で戦わせるのがワンパンマンでやってることだけど全然サブキャラ戦闘面白くない

話や扱う素材はいいんだよ

荒廃した世界に抗おうとする主人公っていう鉄板ネタ特殊能力

でも盛り上げるところを盛り上げられてない

山場以外は毎回シュールギャグやるくらいのサービスしていかないと読者が続き読むのやめるぞ

コミック化が早かったのは話題性だけ先行させて売り逃げ目的だったのは図星だったな

作者はもうちょっと勉強しながら1話1話書いてほしい

注目される前なら好き勝手するだけでよかったけどこれから獲得していかないといけない読者層はこれじゃ見るのやめる

とりあえずファイアパンチの強みとしては

お話しのありがちな定形を外してくる

舞台設定(能力者、不死者、世界秘密

シュールギャグ

の3点くらいだと思う

ぶっちゃけ武器が足りなさすぎてこれじゃ拡大できない

ワンパンマンはここに話をしたくなる妄想面白さやファンサービスが加わってくるのと、

進撃の巨人でいえばバトルパート伏線回収の上手さやもっと上手いシュールギャグだろう

ワンピとか王道メジャー漫画と比べたら酷いことになるのでやらない

2016-11-27

welqについて答え合わせをしてみる

welqへの批判が前提としている大半の推測が間違っていてフラストレーションたまっていたところに比較的まともな論考が来ていて思わず答え合わせの増田書きたくなりましたので書いてみます。とはい基本的公開情報とそこから推測できることだけしか書きませんが。

記事製造過程お話、またmeryの劣化コピーやったのかという感じです

こちらの内部告発エントリ

元welqライターから告発

http://cwhihyou.exblog.jp/24972121/

おおむね記事生成過程はあっている、というか、だいぶ形だけ真似したんだな(それでも検索結果を占有できるSEOって怖いな)と思いました、

ちょっと話しは遠回りになりますが、キュレーションサービス形態の中でmeryを位置づけてwelqがどう劣化コピペになったのかを語りますね、

キュレーションサービス(笑)って、実は単に客数多いから純広告出してね、ちうビジネスで、客の集め方は3種類あると思っております

ちなみに医療情報問題でいうと、こちらの方がより野放しでヤバイんですが、医療と銘打ってないだけで許されている感じがします。

量産の手法ですが、

という感じです。流石に全方位で記事は量産できませんし、引用して問題なさそうなDBを作ったりするにはカテゴリ特化が必要、ということでカテゴリ特化型のサイトになります

ココでMeryが賢かったのは、ファッションというジャンル適当文章を繋いでウソっぱちの内容が出来たとしても大半の人には実害が無い)選択だと思います。これにSEOの腕が加わって一大勢力を築きまして買収と相成ります

ここでwelq(というか、買収したiemo, Find-travel以外の全DeNAパレット)がどうしくじったかというと、カテゴリ引用元DBの精査をしなかったというところだと思います。welqだって、信頼できるac.jpドメイン記事とかだけをソースにさせて指示してれば、むしろ立派な読みやすい導入記事サイトとして褒められて客も集まったでしょうに…

DeNA戦略お話、そこまで戦略的じゃないよ

こちらの見解ですが

Welqが席巻するSEO界隈と、DeNAコンテンツ戦略、そしてその行く末に思うこと。~DeNA Palette編~

http://nagaregoto.com/dena-palette-seo

要旨はこんな感じかと思います

が、前者はそんなことはないんですし、後者は無理だってのは経験上分かるはずなんです。

前者ですが、DeNAパレット作戦を練る段階で調査チームは、市場規模金額人口)だけしらべて並べて上位から手を付けていたらしいです。

ちょっと聞いた話ですが、調査チームから相談された人曰く、

だそうで。

たぶん

  • Meryと同じもの横展開すれば客数集まってウハウハじゃね?
  • AdNetwork的な広告で繋げば一大媒体の完成じゃ!

くらいのテンションでしょう。決算とかでも重複ありで各媒体ユーザ数だしてますからねぇ。

広告主がまともな感覚あれば、重複とか気にして出稿しないと思うんですが、広告屋なんて露出しか考えてないので(広告代理店にいる人の能力をみれば効率を1.5倍にするより、露出を安く買いたたいて1.5倍稼ぐ方が楽ですからね)これでもなんとかなってしまったってのも結構問題だと思います

そして後半、ホワイト化をMeryの素材リッチ化をソースに述べられてますが、たぶんあれは儲かったから素材の予算が増えただけじゃないかと。

第一、一度ダークなイメージが着くとぬぐえないのはDeNAが1番よく分かっているはずで、

とこれだけ経験があるはずなのに。

ライフサイエンスは、わざわざ別会社にして東大医科研と連携し、論文読み専用の博士号持ちも5人以上雇って沢山論文読ませたり、自動車自動車でちゃんと国交省とかに事前に根回ししながら共同所有という形態を黙認させたり、とかしていたんですが…

ベイスターズ横浜ベイスターズとしてファンサービスを愚直にやりきり、チームもようやく強くなってきたんですが…

というわけで、あとからホワイト化なんて無理です。

なんでバカやったんでしょうね、ほんと腹立たしいです。

ましてやネット関連でガセを沢山流す永江一石の飯の種にされてしまうあたりが1番腹立たしいわい…

welqについて答え合わせをしてみる

welqへの批判が前提としている大半の推測が間違っていてフラストレーションたまっていたところに比較的まともな論考が来ていて思わず答え合わせの増田書きたくなりましたので書いてみます。とはい基本的公開情報とそこから推測できることだけしか書きませんが。

記事製造過程お話、またmeryの劣化コピーやったのかという感じです

こちらの内部告発エントリ

元welqライターから告発

http://cwhihyou.exblog.jp/24972121/

おおむね記事生成過程はあっている、というか、だいぶ形だけ真似したんだな(それでも検索結果を占有できるSEOって怖いな)と思いました、

ちょっと話しは遠回りになりますが、キュレーションサービス形態の中でmeryを位置づけてwelqがどう劣化コピペになったのかを語りますね、

キュレーションサービス(笑)って、実は単に客数多いから純広告出してね、ちうビジネスで、客の集め方は3種類あると思っております

ちなみに医療情報問題でいうと、こちらの方がより野放しでヤバイんですが、医療と銘打ってないだけで許されている感じがします。

量産の手法ですが、

という感じです。流石に全方位で記事は量産できませんし、引用して問題なさそうなDBを作ったりするにはカテゴリ特化が必要、ということでカテゴリ特化型のサイトになります

ココでMeryが賢かったのは、ファッションというジャンル適当文章を繋いでウソっぱちの内容が出来たとしても大半の人には実害が無い)選択だと思います。これにSEOの腕が加わって一大勢力を築きまして買収と相成ります

ここでwelq(というか、買収したiemo, Find-travel以外の全DeNAパレット)がどうしくじったかというと、カテゴリ引用元DBの精査をしなかったというところだと思います。welqだって、信頼できるac.jpドメイン記事とかだけをソースにさせて指示してれば、むしろ立派な読みやすい導入記事サイトとして褒められて客も集まったでしょうに…

DeNA戦略お話、そこまで戦略的じゃないよ

こちらの見解ですが

Welqが席巻するSEO界隈と、DeNAコンテンツ戦略、そしてその行く末に思うこと。~DeNA Palette編~

http://nagaregoto.com/dena-palette-seo

要旨はこんな感じかと思います

が、前者はそんなことはないんですし、後者は無理だってのは経験上分かるはずなんです。

前者ですが、DeNAパレット作戦を練る段階で調査チームは、市場規模金額人口)だけしらべて並べて上位から手を付けていたらしいです。

ちょっと聞いた話ですが、調査チームから相談された人曰く、

だそうで。

たぶん

  • Meryと同じもの横展開すれば客数集まってウハウハじゃね?
  • AdNetwork的な広告で繋げば一大媒体の完成じゃ!

くらいのテンションでしょう。決算とかでも重複ありで各媒体ユーザ数だしてますからねぇ。

広告主がまともな感覚あれば、重複とか気にして出稿しないと思うんですが、広告屋なんて露出しか考えてないので(広告代理店にいる人の能力をみれば効率を1.5倍にするより、露出を安く買いたたいて1.5倍稼ぐ方が楽ですからね)これでもなんとかなってしまったってのも結構問題だと思います

そして後半、ホワイト化をMeryの素材リッチ化をソースに述べられてますが、たぶんあれは儲かったから素材の予算が増えただけじゃないかと。

第一、一度ダークなイメージが着くとぬぐえないのはDeNAが1番よく分かっているはずで、

とこれだけ経験があるはずなのに。

ライフサイエンスは、わざわざ別会社にして東大医科研と連携し、論文読み専用の博士号持ちも5人以上雇って沢山論文読ませたり、自動車自動車でちゃんと国交省とかに事前に根回ししながら共同所有という形態を黙認させたり、とかしていたんですが…

ベイスターズ横浜ベイスターズとしてファンサービスを愚直にやりきり、チームもようやく強くなってきたんですが…

というわけで、あとからホワイト化なんて無理です。

なんでバカやったんでしょうね、ほんと腹立たしいです。

ましてやネット関連でガセを沢山流す永江一石の飯の種にされてしまうあたりが1番腹立たしいわい…

2016-10-28

サイン本を大量に作ることにはどういうメリットがあるのか?

サイン会なら分かる。

ファンサービスになるし、イベントとしても盛り上がるし、

サイン用に新たに本を買う客もいるだろうからな。

しか重版タイミングで何百冊もサイン本を作るのは何故だ?

(例:http://togetter.com/li/669517

販売促進?

サイン本というだけで購入するような客がそんなにたくさんいるだろうか?

よっぽど有名な作家ならプレミアも付くかもしれないが…

書店買い切りになるのを狙っているのか?

しかしそれだと書店が受け取らなくなるのでは?

単に大きく展開してもらいたいだけなら、

POPとか送りつけたほうがいいだろうし。

やはりサイン本メリットを見出だせない…

しかメリットがあるから作家監禁してでもサイン本を作っているのだろう…

本気で理由を知りたい…

2016-09-23

君の名は。公開記念『秒速5センチメートルカップル限定鑑賞会

新海誠は「君の名は。」で「秒速5センチメートル」を見た人に向けて、ファンサービスまたはSMプレイをした。

今も弄ばれた傷は消えないし、ハラハラもドキドキも「君の名は。」の後ろに見えた「秒速5センチメートル」のせいだ。

いつRADWIMPS山崎まさよしに変化するのか、というのも見ものだった。

桜の花びらが秒速5センチ(遅い)で散る瞬間を、今か今かと見守った。

新海誠ポスト駿と言われているらしい。本人もピンと来てないだろう。

しかしだ。

新海誠宮崎駿と同じことをやったのだ。

1992年7月18日公開の映画紅の豚』この映画ラストシーンを思い出してほしい。

「あれ、結局人間に戻ったっけ?豚のまんまだっけ?」となるだろう。

その9年後2001年7月20日に公開された『千と千尋の神隠し

ラストの展開を思い出してほしい。

きっと当時生粋ジブリファンは途中まで思ってたはずなのだ

「豚…豚のまま終わる…!」

奇しくも『君の名は。』は『秒速5センチメートル』の9年後に発表されている。

君の名は。」にはまだ、過去作を見た人をいたぶる仕組みがある。

この映画には雪野百香里というキャラクターが出てくるのだ。

君の名は。で雪野に気付いたときハッとしてうれしく思うのだが、それがどんどんと不安かられていく。

雪野、やっと幸せになれてたかもしれなかったのに!ああああ!!

てな具合でファンサービスに溢れることこそが、監督には必要なんだと思います

タイトルのやつ、どこか悪意のある映画館はしていただきたい。

2016-09-21

君の名は。という大ヒット映画をどう見るか

遅れて鑑賞。若い子も多かったがカップル以外の客も増えていて、結構年齢層も公開初週よりは上がって来たのではないだろうか。以下、長い。

さて、売れている映画には二つの心配が付きまとう。

年間とかではなく今までの興行収入ランキングみたいなものを見たら分かると思う。

何故売れたのか?と疑問に思うものまでさまざまだ。

その点において、君の名は。はよくできた映画だったと思う。

少なくとも「スカスカ映画ではなかったし「何故売れたのか」という点でも完璧ではないが、ある程度説明つくのではないか

ステマだけではなく本当に評判が良い映画自分に響かないと、ただ普通にまらない映画を見たとき以上にガックリくる。

というわけで心配1、2はクリアした。

さて、増田自身のことを話すと、結構映画が好きだ。

この映画を見る今日まで、映画通やら映画通という名のアニメファンやら映画通という名のやり○ん騒動男やらの、いろんな批判を見た。

映画が好きな自分からすると、「そうか。食いつける映画なんだな」ということで、自分にとっては逆宣伝になった。

(まぁ信頼する映画通たちは結構試写時点で絶賛してたんだけど)

映画が好きだと書いたが、アニメ映画に関してはもっぱら円盤待ちの人間なので、その自分映画館に行かせたという効果は絶大だ。

映画を見て、その批判を改めて見た。

まず自称新海ファン評の「新海らしくない映画」だが、しっくりこない。

しろ海監督のファンサービスがちりばめられていて、過去作好きこそ振り回される映画ではないだろうか。

キャラストーリー構成から唐突感だったり、詩的な部分だったり、感覚的な部分。とても「新海らしい映画」だと感じた。

しろ新海らしくないというのなら、何らしいのか。

思いつかないので、やっぱり新海らしい映画だった。

次に「若い世代向け」という話。

隣りで見てた50オーバー号泣し、終わった後感想を熱弁していた。50オーバー若い世代という世界には住んでいない。

しかし確かに今まで見てきたアニメ映画とは、一味もふた味も違うのかもしれない。

ニュージェネレーションに対するギャップが、ある人にとっては大きかったのかもしれない。

例えば主役が高校生から高校生しか感動しない。というのは馬鹿な話である

じいさんが主役でも、子供が主役でも、感動するものは感動するだろう。無理なら想像力が欠如している、と言っているようなもんである

次に「RADWIMPSファンしか褒めない」という暴論。

RADWIMPSは嗜む程度だが、あまりRADWIMPSらしくもなかったので、激烈RADファンからすると絶賛はしにくいんじゃないか

自分のような嗜む程度のやつに、ちょうどよかった。

歌もしっかりはまっていたし、劇判にも仄かにRADらしさがあった。しかしやっぱりそんなにRADらしさは無かったかもね。

まりファン以外も満足しているということだ。(ファンもある種の初期RAD感が出ていて嬉しいのかもしれないが)

音楽映画は噛みあえば化学変化を起こす。

ここはとても「邦画」感が溢れていた。秒速~以外に、自称映画通なら何作品か思い浮かべたいところだ。

こういう音楽映画邦画は得意のはず。邦画の好きなところだ。

次に「物語薄っぺらい」という話。

昨今の邦画は設定を詰め込み、それを全て説明しようとしてくる。故に物語に勢いが無くなったりする。

しかしそこまで説明されずとも作りこまれている映画に傑作が多い。本家アカデミー賞受賞作などを見ると、設定をしっかりした上でとにかく勢いが凄くて、設定なんてどうでもよくなる。

その部分がエンタメ邦画には足りないなぁと常々思っている。(無いとは言わないし、説明カットし過ぎてダメなのも邦画あるある

結局作りこみすぎると、ヲタク解説したくなってしまうのだ。(ヲタク脚本家監督

君の名は。はその絶妙バランスにたどり着いた。日本人が受け入れられる塩梅での。勢いと説明狭間だ。

例えば、見てない人には分からないだろうネタバレだが、三つ葉が父を説得するシーンが今作には無い。しかし説得した、と分かる。

映画を見ている最中は、他の展開が忙しくてそこに気付けない。

でも後々…もしかしたら見終わった後で、もしかしたら2回見た後で「あ、そういえば説得してたな」と気付く仕組みになっている。

彗星軌道云々という批判があった。

見ても無い自分が「フィクションからさぁ…」と突っ込みたくなるような批判だったが、見た今なら「あれはこういう意味があったんじゃないかな?」と推測できる部分がしっかりある。むしろちりばめられている。突っ込んだ人はもっとストーリーをみるべきだった。

途中で出てくるラーメン屋おっちゃんも、ナイスだ。

きっとリピーターは血眼で探しているだろうし、他のそういう手品トリックみたいな演出も、多分2回見たいと思わせる構成だ。

男女入れ変わりと聞いたら、転校生を始めいろんな作品が頭をよぎるだろう。使い古された設定に見えるかもしれない。ボーイミーツガール王道だし。

その設定を使ったこういう構成脚本を、薄っぺらいと言うのか。本当にそう思ったのなら絶望的な感覚である。とまで言っちゃう

薄っぺらい」ではなく「説明なさすぎ」の言い間違いじゃないのかなあ。

これくらいで良いと思うけどね。商業映画は。(もう一度見て理解したいと思わせる技は必須

次に萌えヲタ向けという話。

おっぱい揉んだりパンツが見えたりしただけでヲタク向けになるのか。

パンチラは角度的にどうしても見えてるだけであって、逆に見えないのはあの画の中では大きすぎる嘘になってしまう。

パンツが見えないのはギャグだ。リアリティがない。むしろ日常萌えアニメミニスカ絶対見えるパンツを描かないことで、フィクション感をだしている。

ていうかパンツ一瞬しか見えない。コンマ何秒とかしか見えない。騙された。

この理屈と同じで、実際あの状況なら胸は揉むだろ。

そんなわけであがっている批判を見ても、「え?なんでそんな批判があがるの?」というものばかり。

(例えば漫画原作のように<漫画という神>と違うからという批判は、心情的に良く分かる。調理した方と見た方の問題根深い。)

是非まだ見てない人に、見てから判断してほしいと頼みたい。別に批判をする人がわるいわけではない。的外れ批判が溢れているだけだ。

どうも売れすぎて、色んな雑音が耳に飛び込んでくる状況になっている。

だけど是非ポジティブスイッチを使ってほしい。

これを読んでる人は、君の名は。のことが気になっているはずだ。素直に、自分がどう感じどう思うか?と映画で考える良いチャンスなのだ

君の名は。面白かったです。

絶望感と閉塞感。あれを思ってはいけない、感じてはいけない。

そういう空気が付きまとう世界情勢で、映画界、とくに邦画界にもある時点から閉塞感があった。

いつだって現実が向かってきたし、夢物語は無い。そう示してくる話が多く、心の片隅が窮屈な想いをしていた。

若者たち経済が少し上向いても無駄遣いをしない世代になった。夢を見るやつは、馬鹿だと思っていた。

でも「君の名は。」は希望のある夢を見せた。ここまでの大きな夢は、もしかしたらあの時の自粛ムードと共にタブーになっていたたのではないかと思う。

ずっとこんな映画を見たかった気がする。

フィクションからアニメから、一つの大きな嘘を内包することができた。

なにかの穴を埋めてくれたのかもしれない。

その功績はでかいし、言いたい。こういう映画を見せてくれて、本当にありがとう

2016-09-11

映画ドラマ公式Twitterアカウントのすゝめ~痛い公式にならないために~

実写の映画ドラマが好きな増田です。

昨今SNSを重視するために公式ツイッター重要視されるようになりました。

公式アカウントNHKくらいしか無かった時代からツイッターをやっていると、結構不思議感覚です。

しかし、逆宣伝となる場合も多々…。

それが自分の好きな映画ドラマアカウントだった場合がっかり感&RTしたくない感はたまらないものがあります

是非とも今後のアカウントつくりに活かしてもらいたい。

そんな気持ちを込めて、この記事を書かせていただきます

この内容があのアカウントとか、このアカウントに伝わりますように。

1.絵文字を使わない

様々な形式SNSが見られていますものよっては化けます

なによりチカチカしてうざいです。

2.謎のキャラ設定をしない

その作品マスコットキャラになりきっての公式アカウントはかなり「痛い」です。脚本家でない限り、あなたのその文章二次創作です。

もし「公式宣伝アカウント」と「公式キャラアカウント」を分けるなら話は別です。面白いと思います

ただし宣伝アカウントで謎のキャラや、謎の語尾、痛い雰囲気を出さないでください。

そのキャラが本編に居る場合でも、見る方は馴染むまで時間がかかります

本当に、うざい。そう感じさせる可能性は95%です。

例外5%はTEDです。ああいキャラだと分かっているから使えたアカウントです。認知度がTEDレベルじゃないならやめたほうがいい。

普通日本語で、宣伝をしてください。

ため口もやめてください。友達じゃ無いんで。

3.タグ感情を乗せない

タグ本来便利なものです。作品タグは使い勝手が良いかと思います

しかし #まじでおもしろい とか  #明日のお楽しみ! とかタグ意味無いです。

意味が無い=謎です。謎の行為をしないでください。インスタではありません。

タイムライン無駄タグリンクを踏んでしまって、普通に邪魔

4.感想RTしない

出演者著名人関係者。ここのRTは許しましょう。するべきでしょう。

しか一般人感想RTする行為は、感想泥棒です。あなたエゴサして見つけてきた感想フォロワー押し付け行為です。

それならば公式中の人感想が聞きたい。

作品感想を知りたければ、自分検索します。みんながつぶやきたいと思うような映画を是非作ってくださいね

5.ネタバレRTしない

いくら著名人でもネタバレRTしないでください。最悪公式レッテルが貼られます

6.メディア露出情報をしっかり宣伝する

公式ツイッターはなんのためにありますか?

情報拡散するためです。

感想RTするためではありません。

そしてフォローしているのはその作品について色々知りたいと思う「ファン」が多いのです。

見てる人も見てない人も、その作品に関連する情報が欲しくてフォローしているのです。

雑誌宣伝テレビ宣伝。この宣伝絶対に怠らないでください。

広報としてしっかり機能していただきたい。


7.できれば適度に画像をください

ください。RT数が増えます

画像編集できるように撮影間中オフショット撮り溜めといて、放送日とか公開日までに公開していくスタンスどうでしょうか?

フォロワーテンションあがりますよ。


8.顔文字を頻繁に使わないでください

センス合わないとうざい。

フォロワー数千人全員とセンスが合うわけがありません。


9.裏話をください

ツイッター醍醐味です。裏アカウントでこっそりキャスト情報を流すクズスタッフだけにはならないでください。

堂々と表で。


10.裏話を流しすぎないでください

塩梅が大切です。

作品の根幹にかかわることとか、イメージを損ないたくない場合は、無理して情報を出さないでください。


11.楽しんでしようと思わないでください

中の人がやっているツイッター、それは仕事なのです。くだけないでください。

常に大勢の人に向かって営業していると思ってください。

やりすぎも、やらなさすぎもダメです。


12.NHKPRのマネをしようと思わないでください

あれはツイッター廃人熟練スタッフの技です。中の人は変わりましたがノウハウがあると思われます

あと自分ツイッター廃人だ!!と調子に乗らないでください。大抵調子に乗った人はつまらないものです。



とにかくまじめに、真面目が大切です。

くだけたアカウントが時折話題になることがありますしかしその砕け方にセンスがある場合です。

今までくだけたアカウントで、話題にならずに、ひっそりと終わって行ったアカウントを知っています。目もあてられません。

自分センスがあると思わないでください。真面目にして真面目にファンサービスをしていたら、好感度はあがりRT数は増えます

欲しいのは純粋作品愛と、売りたいという気持ちです。

あんたの可愛さやあんたの面白さは要らないのです。

あとなんでもペラペラしゃべるプロデューサーアカウントを渡さないでくださいテレビ局

では有意義公式ツイッターをおつくり下さい。応援しています

2016-07-17

http://anond.hatelabo.jp/20160717094915

周囲を見ていると年齢による気がする。

増田現在35歳以下なら、4⇒5⇒6⇒1⇒2⇒3⇒7⇒8と読むのをお勧めする。何でかって言うと、高度の頭脳戦に慣れている今の35歳以下にとって、脳筋バトル漫画である1部2部3部は陳腐うつると思うから。4部5部6部を読んでからなら、ジョナサン、ジョセフ、承太郎ディオの生い立ちなんかにも興味が湧くだろうから、1部2部3部を楽しく読むことができるはず。

逆に35歳以上なら、1⇒2⇒3⇒4⇒5⇒6⇒7⇒8でもOK。OKってのは推奨って意味じゃなくて、1部2部3部を読んで退屈はしないだろう、という意味。つまんなかったら即4部に移行するべき。

ちなみに3部が一番の名作という風潮があるが、正直ラストバトル以外はそんなに見るべきものはないと思う。当時は3部で始めて登場したスタンドっていう概念が新しくて衝撃だったんだけど、今見るとそんなでもないね個人的には8=4=5>7=6>3>1>2かな。

7部はこれまで読んできた読者へのファンサービスみたいなもんなので、1部から6部まで読んでから読もう。8部はどうなるか未知数。

2016-07-16

[]7月16日

○朝食:油そば冷凍食品なんだけど、凄い独特な味だった) 、野菜ジュース最近ペットボトルで常備してるので、書いてないときも一日一杯は飲んでます

○昼食:ジャージャー麺(同じ冷凍食品、こっちは美味しかった)

○夕食:考え中、お酒を飲みたい

調子

むきゅー!

今日はお休みの日なので、かれこれ一ヶ月以上やっている逆転裁判6にケリをつけました。

月曜日もお休み三連休で、日曜日もぼけーっと過ごして問題ないので、今からお酒を飲むつもりです。

脳みそを弛緩させたい気分なんです。

逆転裁判6

DLCシナリオクリア

終わったー!

まあ、オマケって感じだけど、ミツルギとナルホド君の濃厚な絡みがあったり、

女性陣のおめかしが見れたりと、ファンサービス的には見所が多かった。

もちろん、123、456に続く、789? みたいな大河的なストーリーも見たいけど、

このDLCシナリオとか、4話みたいな、完全に一話完結なストーリーだけを集めた、

ファンディスク的な作品も欲しいなあ。

逆転裁判5DLCミニゲーム集ってどうなんだろう、ちょっと調べてみようかな。

2016-06-17

ラジオは好きだけど「リスナーへ生電話」するコーナーが苦手

奇跡的に面白い素人さんで番組が盛り上がることもあるけど、微妙空気になってしまうことの方が多いと思う。

微妙空気になるのが怖くて、コーナーが始まったら音量小さくして終わるまで待ってる。

滑る可能性のほうが高そうな企画だけど、ファンサービスとしてやってるのかなぁ。

2016-06-14

http://anond.hatelabo.jp/20160611073946

ブコメについて

まどかラブライブエヴァファン搾取映画って言ってるのは何をもって言ってるのか不明。特典のことならそもそもガルパンのほうがえげつないと思うが。エヴァは特典とかやってたっけ?ちなみに俺は全部好きです。

映画けいおん!」も搾取映画だったの知ってて書いてるのこれ? リピータータンプ帳見て出直せ


リピーター特典があるか否かじゃなく、映画の内容が既存ファンから搾取する前提で雑に作られているものからファン搾取映画という話。

リピーター特典あるから搾取映画という定義で話していたら昨今の深夜アニメ映画殆どそういうことになる。

(ていうか、作品内容の話ばかりしてきて何故リピーター特典商法の話だと思ってしまうのか…。)

まどかなんてアニメ放映後大した時間が経ってないのに総集編映画前後編で作ったり、新編も元々虚淵が新作に乗り気でなかったとかいう話も聞くが、そのせいかやはり蛇足な話で軽い二次創作の延長っぽいチープさがあった。


ラブライブという作品は、本当はそんなに穂乃果中心的な作品じゃなく総合的なキャラクター作品のはずだが、アニメ映画においてはグループ活動において穂乃果が中心的な立ち位置になりすぎていて茶番化していた。

結局はライブシーンで客を呼べるからライブシーン以外の内容はおまけで作ったような映画だった。

元々新作ライブシーンが主題から内容は雑でも無罪というのであれば、極端に言えば劇場版プリパラみたいなライブすることを目的にした構成にすればよかったのでは。

まあラブライブアニメに限らずコンテンツ全体がファン搾取象徴のような作品から仕方がない。


エヴァはそもそも旧作で終わっているのに、最近アニメエヴァと比べてクソだから言い訳にしながら旧作エヴァの焼き直し+αを作り始めた所が滑稽で、ファンから搾取できることを分かっていてまた作っただけなのをそう高らかに言われてもという印象がある。

実際の内容も絵的には綺麗になっているが、内容等はさほど良い意味で衝撃を受けるような変わり映えはないと個人的には感じる。

声優自体も旧作の当時から既に実力者だった人が多いおかげで、演技が格段に良くなってるとはそんなに感じなかった。

一方で劇場版リリカルなのはシリーズは完全にTVリメイク総集編映画で、特典的にもまさにファン搾取のための映画だと思いながら観たが、作画演出声優の演技が進化していたので別の作品のように感じられた。

映画のグッズでもなのは2ndとまどか前後編は同時期にやっていたのでつい比較してしまったが、パンフレットがほぼ同じ値段なのにボリュームが倍以上違った。なのはの方が豪華という意味で。

そういう意味でもまどか映画は本当にファン搾取という感じがした。

エヴァなのは場合は旧TV映画版の画質の面の問題があるので現在技術と画質で総集編や総集編+αの新作をファンのために作ったという価値も分かるが、

まどかTVから殆ど時間が経ってない状態で規格等が変更されたわけでもない総集編映画化だった上に合計上映時間TV版全話を通して見た時間ほとんど差のない前後編という構成から擁護しにくい。

したがって、エヴァはそういう意味では搾取映画としての問題性が弱くなるから搾取というのは言い過ぎで、濡れ衣を着せてしまたかもしれない。申し訳ない。


売れたから売れただけの作品

けいおん!ガルパンハルヒなども結局はファン搾取目的映画にして作ったのだろうが、ハルヒは待望の未映像原作映画化した新作だったし、

けいおん!ガルパンは開き直って、来てくれるファンに従来の延長線上の新たな楽しさを全力で提供しようと奉仕するような作品だった。

ラブライブまどかファン搾取の間に合わせ映画のくせに開き直りもせずに中途半端な内容で誤魔化して蛇足らしい蛇足に終わった所が残念だった。

そんなわけでラブライブまどか映画こそ売れたから売れただけの作品と感じるから、それらとは対照的ガルパン映画を売れたから売れただけの作品と呼んだ元記事増田には思う所があった。

それぞれ元から人気があると分かって映画化が決まった作品達で、普通に作るだけで最低限以上の観客動員興行収入は見込めると作る前から分かっていたはずなのだから安心しながらいい作品を作ろうとしてくれたらいいものだと思うが、何故か変に焦ったような作品が出来上がることが多い。そういう意味でもガルパンけいおん!らはそれを分かった上で、観に来るファンを喜ばせるためにノルマを超えた作品を作ってきた印象がある。


ファン作品に求める期待と妥協

一方、ファンからこそ考え無しの絶賛に終始せずにもっと上の作品を求めるべきという元記事増田意見も一理ある。

ただその中でもガルパンけいおん!比較妥協が許される方の出来だったということと、他の多くの劇場版アニメファンならファンからこそこんな間に合わせのもので余計に金とりやがって、と怒っていいくらいの出来だったように感じた。


他に劇場版の評判がよく、かつ客観的評価にある程度納得できる作品といえばたまこラブストーリーがある。ファンサービス映画としても出来が良かったといえると思う。

ファンの求める要望、続編を映像化するという良い意味で出来の良い公式二次創作といった印象。

ただ個人的にはTVアニメたまこまーけっとが嫌いではないし、たまこともち蔵のカップリングが好きというわけでもなかったので、「そうそう見たかったのはこれなんだよ」などとは思わず、まとまったいい話という程度にしか思わなかったが。

2016-06-12

http://anond.hatelabo.jp/20160604234004

「もしかしたら王道・基本の意味自分と違う捉え方をしている気がしました。自分は娯楽作品としての基本、つまり大勢の観客の視聴に耐え得るストーリーのしっかりした手の込んだ作品を考えていますTVアニメ劇場版はいえ、最低限のストーリーの質を要求するのもこの点からです」

時間のうち1時間30分が戦闘シーンという特殊作品基本的映画に求められる要件要求しても意味がないような……?この映画ファンサービスの要素が強いということを理解したほうがいいんじゃないの?

とりあえず同様のファンサービスが主な目的とした劇場版アニメを色々と見てみたらどう?けいおんまどマギラブライブあの花タイバニマクロスサイコパスアイマスとかあるけど。

2016-06-11

[]6月11日

○朝食:なし

○昼食:ツナ缶、黒ゴマ根菜サラダ

○夕食:五目あんかけ焼きそば

調子

むきゅー。

逆転裁判6プレイ中。

逆転裁判6

まだ二話一日目裁判パート

ああ、いや、その一話からイキナリ「アレ」のせいでやる気がそがれて、ぶっちゃけあんまやってないっす。

○お便り返信

http://anond.hatelabo.jp/20160610093959

アドバイスありがとうございます

これ、諸悪の根源は「朝コンビニで買って、昼食べる」という行動にありそうですね。

今の会社は昼休憩が45分しかいから、お昼寝時間確保のために、あんまりお昼に出歩きたくないんですよ。

そのせいで、生ものは避けがちになってます

来週からは気をつけたいと思います


http://anond.hatelabo.jp/20160610103331


ゴーストトリックはかなり好きですが、

逆転裁判3シリーズを通しての完結っぷりにはさすがに敵いませんね。

「こっちには、1と2で築いた積み重ねがあるんだ!」って感じなので。

いわゆる、思い出補正とかファン補正って奴ですかね?

僕はゲーム評価において「思い出補正」と「ファン補正」をかなり重要視しています

ただの一個人で公平にゲーム審査する立場でも何でも無いので、

ファンサービスファンしかからないネタとかがたまらなく好きなんです。

ガルパンが良かったこと

http://anond.hatelabo.jp/20160604234004

http://anond.hatelabo.jp/20160604210038

ガルパンは確かにそんな大層な作品じゃないから、ただ「いいぞ」「凄いぞ」と聞いて見ると言うほどの作品か?と思える所はあると思う。

ただ、そんなガルパンが何故そんなに評価を高められたのかというと、

昨今の映画化や続編商法を多用する流行作品がぼかしたり疎かにしたりすることが多い王道的なことや基本的なことを気を遣いながら堂々描ききった作品からだと思う。

悪くいえば脚本的には児童向けの作品に近い単純さがあるが、雑にやったからそうなったのではなく元からそれを100%やりきるつもりで描ききったため特別価値として高められているのが貴重。


結果的には続いたが、一期だけで作品内容は完結されていて、続きがいらないくらいにまとまっている。

唯一足りなかったアンツィオ戦もOVAで補完されたし、続編となる映画を作るのは難しかっただろう。

そこで基本に忠実に、ファンサービスに重点を置いたオールスターお祭り映画形式にした所もいい選択だった。

主人公の姉をはじめとした本編で敵として戦った連中との共闘王道ながら(だから?)萌えたし燃えた。

一方でストーリー的な導入は取って付けた廃校危機再びで賛否両論で仕方ないなと思うのだが、結果的お祭りを盛大にやりきったことで終盤のカタルシスを生む要因にすることもできた。

まあ、でも同時に結局一期はなんだったんだと作中の大洗女子学園の連中同様に怒りが沸くような導入設定でもあるので、やはりどうかとは思う所ではあるが、

元々完結して満ち足りている作品で続きやおまけを生み出すために仕方なく負った傷ともいえる。


同様に基本的ファンサービスのための取って付けた続編映画を作ったのが劇場版けいおん!だった。

基本的ファンサービスのための内容でありながら、初見でも楽しめる内容で、そんなにけいおん!ファンというわけではなくあまり期待しないで観に行ったのに面白くて感心した。

日常系作品長編映画を作るなんて大丈夫なのかという不安があったのだが、結果的には、日常系からこそ初見でも見やすく、ファンサービスとしての魅力も両立させられているという内容だった。


ガルパンけいおん特別凄まじいことをしたかといえば、音楽面や戦闘シーンの面以外の根本的なストーリー等の面では特にないと思う。

しかし、しっかりと期待されたことをやりきった点が昨今においては残念ながらとても尊く価値があることだった。

他の映画化された流行作品ファンの予想の範囲に収まることを避けて何かと奇を衒いたがることが多い。

大筋で予想を裏切ろうとして期待も裏切った半端な拙い内容に仕上がることばかり。

それに加えて大筋から離れた部分ではファンの想定より陳腐劣化二次創作のような描写を入れてしまい、ファンにも初見にも微妙なちぐはぐな作品が多かった。

そんなものを無理に奇を衒って絶賛したがる箸が転んでも転ばなくても笑うような訓練された信者も増えているが…。

ガルパンはそれらと違って不可解な空回りがなく完全燃焼させているので評価やすい。


少なくとも全体的に好感が持てる作品であることも大きい。

敵となるキャラクターは当然多数いたのだが見終わって悪印象を持つキャラ殆どいないことがキャラ描写や扱い方が絶妙だと感じる要素。

そういう面で、キャラクターコンテンツとしても高いレベルで完成されていると思う。

記号的だのどうのという批判もあるし、確かに記号的な面はかなりあるため、キャラコンテンツに慣れてないとクセを感じてしまうとは思う。

だがそういう同系統作品の中ではキャラも多い中で上手くやっている方という印象が強い。


そのような意味ガルパンを見て色々と合わずに70~75点、偏差値でいえば55程度の評価になる人は仕方ない所があるし理解できる。

しかし65点前後偏差値でいえば50前半やそれ以下の評価をつけてしまう人は何か過度な装飾や奇を衒った誤魔化しに塗れた作品でないとハイになれない人だろうと思う。

自分信者とまではいかないのだが、悲しいがガルパンが頂点に来てしまうというより、この中ならガルパンが頂点に立つべきだというくらいの状態現在業界現実としてある。

ガルパン以外の昨今の興行収入や人気がトップクラス日本アニメ映画を見たら最もその人気や地位に見合っているのがガルパンけいおん!

映画だけで見てもまどかラブライブエヴァは金儲けのためのファンサービスならぬファン搾取映画としての面が強すぎて現在業界の中ですら上から数えた方が早い作品と堂々とは言い難い。

描ききらずにぼかして終わる美学蔓延しているので内容的にしっくりとハマりきらない作品が多い。

それならそのまま終わっていればいいのに下手に言及しようとするおまけを金儲けのためか追加して作ってしまって、でもやっぱり描ききらないので空回りするものが多い。

そんな中でけいおんガルパンは元々の本編もノルマを超えている出来で、映画もちゃんと作りきったという感じがして高く評価してあげたくなる。


※余談

映画カチューシャとノンナらが別れるシーンのしつこさは実際の戦争でなく生死の関係がない前提の設定なので余計というか茶番に感じたが元々茶番前提で小ネタエピソードをつけてくる作品なので不快には思わなかった。

しかしあれを感動したとか賛美してしまうのは自分ちょっと正気を疑ってしまうがカチューシャを一人で何かする勇気がなかった幼児くらいに思ってるのであれば分からなくもない。


さら追記

・もしかしたら王道・基本の意味自分と違う捉え方をしている気がしました。自分は娯楽作品としての基本、つまり大勢の観客の視聴に耐え得るストーリーのしっかりした手の込んだ作品を考えていますTVアニメ劇場版はいえ、最低限のストーリーの質を要求するのもこの点からです

・他の続編商法といわれる劇場アニメを観ていないので正確な比較はできませんが、ストーリーの酷さやエピソードの薄さなど、ガルパンはそういった王道基本的な部分に気を使えていないことも気にしています

王道にしても基本的部分にしても捉え方が違うでしょうが、それを抜きにして考えても、そもそも「最低限のストーリーの質」「基本」をどの程度に考えているかというハードルが高すぎるのでは。こちらとしては仮にガルパンがそのハードルを越えていないとしても同類作品の中では最もハードルに近づいている作品であるため、評価が高まったということを述べているので、その指摘は少し的外れです。

・ただ、Twitterなどを見た個人的感想ですが、ガルパン艦これに近い受け入れられ方をしている印象を受けました。ガワだけを用意し、観客は本編の物語より二次創作的なキャラクターや背景・関係性を膨らませる楽しみ方です。確かにガルパン戦闘艦これとは比べものにならないですし、こういった楽しみ方をするなら作中のドラマエピソード希薄な方が受け手想像やすいと思います。もちろんこれらはただの自分の印象とその感想です

・また、そのガワの出来がよくないことを今まで批判してきましたが、ただ艦これゲームの出来はよくないしイラスト玉石混交ですので、もしかしてこれくらいのバランスの方がいいのか…?大量の新キャラ投入も疑問だったのですが、それなら納得がいく気はしま

・これって昔大塚英志の言ってたビックリマン的な大きな物語的なこと???

希薄キャラクター性とストーリー性で釣って、二次創作妄想を膨らませる誘いを設けることで人気を得る…というのは残念ながら最近流行作品の特徴ですね。

しかし、その中でもガルパンストーリー的に説明が行き渡っている所と気を衒っただけというわけではない意外性もあり、まとまっている所が優れているわけです。

また、艦これガルパンは少し違うと思いますアニメ艦これ評価基本的に悪いですし、自分も高評価は難しい出来だと思います

コンテンツ全体としての艦これを言ってるのであれば、似て無くもないでしょうが似てるとも言い難いかと思います

そもそもそういったガワだけ作る…という作品形式艦これに限らず昨今流行キャラクターソーシャルゲームに多いものですから、似てるとしたらそれらの作品であって、取り立ててガルパン艦これやそれらの形式に似通っていると言うのは違和感を覚えます

ソーシャルゲーム以外でも、ラブライブを筆頭とするアイドルアニメの方がまさにガワだけ用意して釣る形式で、二次創作的な味付け抜きにしては現在の人気や設定が成り立たないほどに作品自体の出来は劣悪です。

そういった昨今流行作品群と比べると、ガルパン普通のことをちょっと頑張ってやった程度なのに、目を見張るほど素晴らしい作品のように感じられてしまうのです。

8~9割くらいキャラや設定のガワで釣ろうとしているのが艦これその他だとしたら、ガルパンはそこまでは比重が傾いていません。5~7割程度です。あくま戦車戦をテーマとしたストーリーを土台にした上で主人公達のキャラを活かすというのが主題としてあり、万人にとってとっつきにくいネタでありつつも、一般向けにも親しみやすいようにアレンジが施されているという様々なキャラストーリー・各要素の調和キャラの掘り下げの物足りなさもあまり不満と感じさせません。

ただ一方で廃校とか主人公過去などの前提的な設定以外、ほとんど痛みを感じさせない作品で、敵のキャラ達も最終的には不快感を抱かない程度に描くようなフォローが行き届いていますから、それが物足りなさ、子供向けの茶番っぽさを強めているかもしれません。

しかし、その点も、敵でなく主人公格のキャラすら魅力的に描けず、何か落とす脚本を入れて、大してフォローすらできてないまま終わってしまったという作品がありふれている昨今では、よっぽどマシで、救いに感じられてしまうともいえます

キャラ作品としては艦これストライクウィッチーズなどの他、主人公姉妹関係、家庭事情描写を用いている点から咲-Saki-との比較もできますが、咲-Saki-がその点においてストーリー的に停滞している中でガルパンは端的に王道の回答を公式で見せつけてしまったことも高評価の要因の一つになっている気がします。

2016-06-04

ガルパンを観た

http://anond.hatelabo.jp/20160604210038

劇場版をリバイバルで観てあまり面白くなくてちょっとびっくりした…。見所があまりにもない。

公開時にマッドマックスFRに例えてる奴とかいたけど共通点アクションシーンが多いことだけじゃん…。FRみたいな重層的な優良作と並べるとかさすがに失礼過ぎるだろ。

せめてアクションレイアウトがいいとかビジュアル面だけでも見所があるかと期待したけど、それもなし。ガルパンはいいぞって本当にそれしか褒めようがないからこその言葉だったんだな…と思ってしまったよ。

出来がいいから、とかじゃなくて「売れたから売れた」作品なんだなあとつくづく。

まずストーリーが酷すぎるんだが、これはつっこむ価値すらないっぽいので置いておく。キャラ描写はなく記号性でしか成り立ってなくて魅力的に見えない。

何より驚いたのが、劇場作品とは思えないほどしょぼい作画。始まった瞬間からしかも新キャラの顔が歪んでて、以降も大抵ワンシーンのうち誰かの顔が崩れてた。こんなんで誰から文句出ないの?

画面も全体的に立体感がなくて動きも美術も安い。背動用の3Dも無理にコマ落としたせいでガクガクの動きしてるところばかりで、なんで金払ってこんなもん見なきゃいけないんだと。

肝心の戦車も構図ユル過ぎだし動きはチャカチャカと軽すぎだし、戦闘に緩急がないので平板でダラダラ長いだけ。自慢の戦車戦がこれ?ってレベル

戦闘も行き当たりばったりにしか見えないんだけど戦略とかあったの?それっぽい解説してる人もいるけど場当たり的な戦闘ばかりで、演出全然表現できてないじゃん。これを褒めてる人って他にアクション映画を観たことないのか?

話は置いといても作品のウリの女の子戦車部分がこんな有様。これでファンが喜べてるっていうのが信じられなかった。こんなものを褒めなきゃいけない界隈って奴隷かなんかなの?少しでも批判したら死ぬの?本音が言えない中学生LINEグループか?

作品の質が悪かろうが興業でいい成績残すって海猿とか恋空とかのクソ邦画ランキングしまくる構造と全く同じだよね。

こだわるべき部分すらお粗末なものが売れてしまうと以降の作品の質もどんどん悪くなっていくと思んだけど、マニアオタクと言われる層がこんなので喜んでるんだからそら邦画も衰退するしアニメももうそろそろダメなんだなと思って悲しくなった。

追記

ブコメ

キャラ作画の話もしてますアニメ文脈としても見てるつもりです

・ちなみにTVシリーズは観てます これも好きではありませんが

ブコメ感想リンクを見ましたが何も言っていない文章だなと思いました

・どこが的外れなのかを指摘してもらえたらうれしいです

悪口が多いのはそういう感想だったからです。よかったところもありますが、悪いところと被ってる印象です。ジェットコースター上のチームの俯瞰はい映像だったのにカットが短く、面白さが生まれる前に途切れるのが惜しいと思いました。逆に張りぼてはテンドンし過ぎてつまらなく感じました。戦闘に緩急がないというのはこういう部分にも感じた印象です。フィンランド戦車?は素直に面白かったです。能登は好きです

作品面白くなかった理由を考えたら上記の内容になったのであって劇パトと単純に比べたわけではないです

大衆娯楽というのは本来ストーリー比重が置かれるものでは

市街戦?での主観貧乏ゲームみたいで本当にひどかったと思いますTV版の方が主観による没入感はうまくつかっていた印象です

FRガルパンのどちらが好きかなんて個人の嗜好ですが客観的な完成度ならFRです

ジャッキーチェンは行動の動機付けと観客の感情コントロールを丁寧に重ねているからすごいんです

・そういえば音に関してはデカスピーカーで鳴ってる音くらいにしか感じませんでしたが、これは劇場設備がよくなかったっぽいのと、自分の耳がもともとよくないので触れなかったです

・送りたいところには届いたかもしれないけどきちんと評価はされてないという話です

・いろいろな反応をみて疑問なんですがBDだと作画直されてるんでしょうか。キャラデとかじゃなく普通に顔崩れてるカットだらけだったんですけど

トラバ

ファンの人がなんの批判もなく手放しで最高だとか熱いとかスポ根だとか、FR並だとかフューリーよりいいなどと放言するのは本当によくないと思います心配になります

・もちろんただリアルを追求すればいいとは思ってないです。人物キャラに寄せるのは賛成ですがそれがあのチャカチャカなら失敗していると思います戦車リアルモデリング?と軽い動きがあっていなくて逆に張子に見えるのでいかがなものかという感じです。手間はかかるだろうけど演出にあわせてもっと戦車モデルや動きをキャラっぽく可愛くするとかそういう工夫はして欲しかったと思います

普通に劇パトが好きです。戦車映画ではレッドアフガンパットン大戦車軍団が好きです

FRはそのベタな話を成立させるために大量の設定を詰め込んでいると思いますが、ガルパンストーリーメガネ一人の気分で進行されるようにしか見えなかったです

・競技?

2ch晒しは怖い

・恐る恐るみて大半はごもっともと思いながらも、作画が悪くないという人がいてなんじゃそらとは思った

・支持されてる理由だと思ってた女の子戦車レベルが低いのでこれはいかがなものかと思ったです。ただ艦これのように本編より二次的な楽しみ方が強いのかとも感じます

・真に迫れよ!

演出に合わせて戦車キャラっぽくうんぬんは例えのひとつです。面白くなるならリアル一辺倒でも構いませんが、それよりはキャラに寄せた方が作品とは合っていると思います

・確かにFRとき自分の主張のために都合よく作品解釈を扱う人が大勢いて辟易してこっち来るなと思いました。ただ、FRが好きだから擁護するわけではないですが、もともと映画動画movieなわけで、優れたアクション映画というのはそれだけで映画史的に事件になり得るのでそこのところはちょっと事情が違います。また、そのFRの売上がガルパンに負けたのは凄まじい敗北だと思います

http://anond.hatelabo.jp/20160605135117

女の子とか戦車とかは好きだし作品の評判もよくてリバイバルまでしてたから、もしかして劇場版面白いのかと思って観に行きました。完全にミーハーです。劇場アニメ100%ファン向けという理屈はわかりません。また、別に言い訳じゃありませんが、正直にいうとそもそも作品を誇大に喧伝していたのはガルパンファンじゃないのとは思うです

■20160604234004

http://anond.hatelabo.jp/20160605211214

・構図のユルさは簡単に例を上げれば、固定の俯瞰で移動する戦車を見せるところです。他にも奥行きを活かせていない構図など緊張感のないものが多いことを指しています

・何も実際の戦車の動きをそのまま見せろと言っていません。演出がヘボと言ってます

・行き当たりばったりの攻撃回避ばかりで、戦闘における展開の緩急が乏しいです。例えば最終戦ではインパクトのあるものを序中盤に見せたため以降の印象が薄れていると思います

・何かでみた、ガルパン戦闘他人プレイするゲームを横で見ているようなつまらなさという評はしっくりきました

まどマギを観た

http://anond.hatelabo.jp/20160606125236

・改変はやめろ。俺に効く

・改変するってことは自分文章同意しないんでしょうけど、本当にあのストーリーとか作画が平均より悪いと思わないんでしょうか。あの戦車戦で満足なんでしょうか

自分文章ってそんなに雑で無内容なのか…新キャラ登場時の顔の作画とか具体的なものも入れたつもりでしたが

http://anond.hatelabo.jp/20160607111745

・素直に実写と比べたつもりはないです。戦車が出てくるものならナウシカとか劇パト2とか、殺陣がありならガンダムとか、大変つまらないチョイスになります普通にアクションの見せ方が優れてると思います

ジェットコースター上の戦闘的なもので言えばラピュタとかこれまたつまらない上に正確じゃない比較もあります

ガルパンにおける戦闘は、丘をとれば有利なのになぜか敵がいなくて怪しいけどとりあえず行っちゃえ で案の定やられるみたいな展開が連続する印象で、作戦意味も薄くなり、観ていてうんざりしました

・アップでは重量感ある見せ方なのにロングではプラモデルのように軽い動きになるなどの演出の差も観ていてどうかと思います

パースをつければ迫力が出ると言わんばかりのダメ画角や、ロングのカットでは奥行きが間伸びしたものばかりなのも緊張感がなくイライラしま

・歪んでるは変な表現だったかもしれませんが、普通にデッサンが崩れてるということです。他人のしかも高評価ブログで失礼かと思いますが、このページの下の方の顔作画とかわかりやすいです

ttp://reviewotaku.blog.fc2.com/blog-entry-1359.html

直リン回避って意味あるのかな?わかんないけど一応念の為

・奥の目が小さかったり立体感おかしかったり、単純に顔や身体のバランスが崩れてる絵が散見されます劇場でこれを見せられ続けるのは正直苦しいです

http://anond.hatelabo.jp/20160607192341

・もちろん、これよりレベルの低い作品もあるでしょうがこれほど売れた作品は少ないですし、そこを問題に思います

・これが例えば戦車ではなくロボットアニメ劇場版だと考えた場合、このレベルストーリー作画、ぎこちない3D演出、行き当たりばったりの戦闘などでは、批判もっと増えると思います

ロボット戦車に変えるだけで批判が減るならこれほど簡単なことはなく、極論ですがそうやって自浄作用が働かず泥沼化しかけているのではと思うととても暗い気持ちになりました

・もちろん褒めるべきところはあるしファンが最高に楽しんだのはいいことだと思いますが、客観的批判はされるべきだとも強く思っています

自分批判客観的だとは思いません

ガルパンが良かったこと

http://anond.hatelabo.jp/20160611073946

・もしかしたら王道・基本の意味自分と違う捉え方をしている気がしました。自分は娯楽作品としての基本、つまり大勢の観客の視聴に耐え得るストーリーのしっかりした手の込んだ作品を考えていますTVアニメ劇場版はいえ、最低限のストーリーの質を要求するのもこの点からです

・他の続編商法といわれる劇場アニメを観ていないので正確な比較はできませんが、ストーリーの酷さやエピソードの薄さなど、ガルパンはそういった王道基本的な部分に気を使えていないことも気にしています

・ただ、Twitterなどを見た個人的感想ですが、ガルパン艦これに近い受け入れられ方をしている印象を受けました。ガワだけを用意し、観客は本編の物語より二次創作的なキャラクターや背景・関係性を膨らませる楽しみ方です。確かにガルパン戦闘艦これとは比べものにならないですし、こういった楽しみ方をするなら作中のドラマエピソード希薄な方が受け手想像やすいと思います。もちろんこれらはただの自分の印象とその感想です

・また、そのガワの出来がよくないことを今まで批判してきましたが、ただ艦これゲームの出来はよくないしイラスト玉石混交ですので、もしかしてこれくらいのバランスの方がいいのか…?大量の新キャラ投入も疑問だったのですが、それなら納得がいく気はしま

・これって昔大塚英志の言ってたビックリマン的な大きな物語的なこと???

http://anond.hatelabo.jp/20160612095429

ガルパンファン比較されたマッドマックスFRはそれができていたということを元増田に書いていました

・しっかりしたストーリーというのは説得力があるという意味です。そのためにエピソードや設定の作り込みが必要です

・8割が銃撃戦や格闘の映画が好きなのですが、基本的ストーリーは出来ています。あまり売れてはいないと思います

アクション映画感情移入重要なため、この辺りはしっかりやることが当然の作業です

劇場版ファンでない人もお金を払って観る可能性がある以上、特殊だろうとファンサービス作品だろうと他の一般映画と同じ批判に晒されるのは前提条件ではないでしょうか。自分もこれがTV特番だったらあの増田は書かなかったと思います

・また、自分ファンなら雑な新作ストーリーを観せられるよりも、序盤のように新旧キャラトーナメント戦とか総集編に新規カットとかの方が嬉しいだろうと思います。もちろん、面白い新作なら言うことはないのですが。面白くないストーリーなら批判すればいいと思います

ファンサービスの例のうちイツワリノウタヒメあの花は観ていますが完全新作ではないし、総集編形式はご新規さんに向けても作られる印象なのでファンサービスとうまく結びつきません

・また、繰り返しで入り組んで申し訳ありませんが、ストーリーなどの基本を置いてもウリの部分のクオリティに疑問を持った、というのが元増田でした。口調がアレですが、ファンならもっとクオリティにこだわるべきだという内容です

劇場版は観ていませんが、例に出てきたラブライブCGクオリティを褒めている人って少数派で、大多数のファン批判的だと思います

http://anond.hatelabo.jp/20160613215711

ネットではなく紙から情報を得ることを学んだ方がいいのではないかと思いました

2016-05-20

ある新刊

を読んで、どこかにこの気持ちを発散させたくてたまらない。

読んでるときもウワァという声を出していたのだが、読み終わったあともウワァと言った。

「傑作だ……」私の中の講○社編集長は呟いた。

しかしこれってこのシリーズ読んでない人には佳作どまりだろうと思う。

馬鹿みたいにネタバレから読んだ人も(ネタバレ読んでも面白いけどな)傑作とは言わないだろうなぁ。佳作。

だって、なにが凄いポイントか本当の意味では分かってくれないから。

基本的に「ウワァ」なんだけど本筋以外も「ウワァ」な点がたくさん存在してるんだ。

シリーズ読者からするともうホントに傑作なんだ。読者しかからない傑作を書かれたんだ作者は。これぞファンサービスか?

おすすめしたい。でも今までの作品含めると超ある…気軽におすすめするには、あまりにも膨大だ。

困ったなぁ…こんな傑作を、何故傑作なのかの理由も伝えられない。

語彙力の問題なのだろうか。

いや、きっとそんなものを書いている作者の問題なんだろう。

2016-02-23

オタク義務と若手俳優義務

この間、よく分からない同厨の方から説教じみた事を言われた。

だたの僻みかお金をかけられない八つ当たりかは分からない。

しかし、その方に言われたから言うが、俳優ファンに対して愛もクソもへったくれも無い。

平気で嘘を付くし、彼女だっている。

しかしたらセフレいるかもしれない。

しかし、自分に貢いでくれるファンのご機嫌取りは必ず行う。

それは、俳優は貢いでくれるファンがいないと生活が出来ないからである

私は、好きな俳優にはお礼として金を払う事が義務だと思っている。

から、推しとなった俳優には必ず貢ぎ、舞台へ通う。

いつも素敵な笑顔を見せてくれて、毎日ツイッターブログでその日の出来事を書いて投稿する。

そうやってファンサービスをしてくれている彼らに、私は恩義がある。

その恩義を、私は貢ぎという形でお返ししているだけである

そして、初日千秋楽良席で見る。

たまには出待ちもする。

彼の迷惑にならない程度に。

もちろん、彼に一言断って、『いいよ』と言われたら話す。

事務所も黙認している。

若手俳優とはそういうものだ。

私は一つの公演毎に二、三回は貢ぐ

それは服や化粧品などの時もあるが、金券やスタバカードの時もある。

から、彼は私のご機嫌を取るために、出待ち対応し、貢ぎを付けた写真をあげる。

それが、彼にとっての義務である

から文句を言うならば俳優に言えばいい。

対応をやめろ、貢ぎを着るな、と俳優自身に言って欲しい。

ただし、そんなことを言ったとしても、出待ち対応する俳優対応し続けるし、貢ぎを使い続ける。

それが彼らの義務からだ。

2016-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20160110221613

結構好きな作品ばかり抜けてたので、参考になるか分からんが俺の感想かいとく。

見方はいろいろあると思うんでいろんな人の感想聞きたい。

神風動画制作なのでCGアニメートのくせに熱量ありすぎる点もすごいんだけど、これに関してはAC部の参加が熱い。AC部が混入していることで完全に世界AC部になっている。AC部映像が出てくるだけで笑える。


巨大ロボ×ハードSFがたまらん。重厚感のある世界設定もそうだけど、もの挙動に一つ一つ設計があると感じられる。そうやって緻密にかつ大胆に作り込まれた動きってのはそれだけでロボアニメの素晴らしさの可能性を十分に示している。長編化してほしい作品第1位。

自分はこれが最高作品だと思う。なかむらたかしの造形センスはほんとに素晴らしい。特にダンサーの造形がGOOD。絵本のような背景も見ていて幸せになれる。音楽もジャジーでダークな感じが合ってる。なにより作画面でのクオリティが随一で、同トレスで言ってたけどなかむらたかし原画の大半をやって、スタジオコロリドのなかむらたかしチームが動画をやっているんだと(同チームの「寫眞館」という短編映画おすすめ)。やっぱりジブリと一緒で、動画チームが洗練されていると質が高いアニメーションが生まれるんだよね。お姉ちゃんのブブリーナがトラブルを起こして妹のブブがウルトラパワーで解決するという定型感もよい。NHKで定期的に新作が放送されるべきだ。OPEDもまだアニメ子供に向けてちゃんとつくられていた時代美術彷彿とさせる良さがある。

随所にエヴァQを思い出させるキレのよい画面があって、カラーCG部の力強さを見せられる。全体としては見本市〆のファンサービス感がある。


ここらへんは俺も分からなかったけど、同トレスみたら、どれも元ネタを丁寧にふんだんに取り込んでる作品だったから、グリッドマンを知っている、内山まもるウルトラマンをしっている、各種ロボ特撮のディティールに精通している、のであれば激燃え作品であることは間違いないようだった。

2016-01-07

アイドル

アイドルの応援方法なんて人それぞれだ。

私は中学校の頃からいわゆるアイドルヲタクとして生きてきた。

コンサートイベントにも通うし、自分自由時間が増えてから番組観覧やエキストラにもたくさん行った。出待ちもした。

なぜこのエントリをあげようと思ったかと言うと少し前に友人に言われた言葉が今も引っ掛かっている。

「○○を1番に考えてないの?」

1番に、というのは例えば自分スケジュールはもちろん金銭的にもだ。要するに何故好きなアイドルめいっぱい時間お金をかけたいと思わないのか、好きならたくさん公演に入るべき、入れないなら文句を言うなということらしい。

確かにアイドルとファンの関係ではお金が大切だと思う。

応援する方法は先に挙げた通りたくさんある。コンサートなどチケットを買って実際に会いに行くこと。観覧などに行くこと。出待ちをすること。テレビ雑誌などをたくさん買うこと。グッズを買うこと。など。だが、アイドルの応援方法なんて人それぞれだし自由だ。自由であってほしい。人にとやかく言われたくないし、私個人も人にとやかく言うつもりはない。

同じ公演に自分が入れるだけ入るというのは個人の自由だし、舞台は好きじゃないから1度入れれば充分な人もいればコンサートは特効が苦手で…という人ももしかしたら中にはいるだろう。

それを自分はこういう考えだからあなたもそうしろ、というのはもはや暴力に近い。自分なりの考えがあっていまこういう応援をしているのに、そこにとやかく言われる筋合いはない。コンサート舞台に足繁く通うことが一番正しいのか?CDを初回盤1枚ずつ買ったり、毎月雑誌を買ったり、グッズを1通り揃えてもコンサート舞台に数多く入らないからといってダメなファンのレッテルを貼られるのは心外だ。ではどのように応援したら納得してくれるのか。とこの何ヶ月か私はずっと悩んでいる。チケットが外れたら高額で買わなければどうにもならないというここ何年かの風潮にも嫌気がさすし、良席で入ったものが勝ち、というような風潮にも嫌気がさすし、Twitterで友人を増やさなければそもそもヲタクとして認めてもらえないようなそんな雰囲気にも嫌気がさす。そもそもチケットが外れてもそれを定価で譲ってもらうことができたらもっとたくさん公演に行けるかもしれない。前の方で見ないとファンサービスがもらえないから良席に入るのだから、極端な話ファンサービスをしなければそもそも前に入ったって意味無い、と思う人が増えるかもしれないし、とか思い出すときりがない。まあこうやって匿名ブログサービスでグチグチいったところで何も変わらないし、彼女は私に好きなアイドル金も掛けられない貧乏人と思い続けるだろうしチケットの高額売買もなくならないのだ。

もう潮時なのだろう。

あーあ、早くヲタク辞めたい。

2015-12-17

http://anond.hatelabo.jp/20151217142032

価格ももちろんなんだけど、ファンに対するマーケティング(兼ファンサービス)も結構かかる部分で、コンテンツ供給側は、人によっては割りと予算を大幅に超える大仰なアイデア(でもファンは恐らく喜んでくれる)を持ってきたりする事も多い。非常に数値化が難しい部分でもあるんだ。あと供給サイドに力がありすぎてパワーバランスが取れないことも多いよ。

2015-08-21

「頑張れば夢は叶う!」「自分らしさを大切に!」「自分を信じて行こう!」みたいなアイドルソング歌詞共感していた時期があった

でもある時、「上の人の期限を伺って生きよう」「他人に合わせていこう」と思った。

その瞬間、その曲を歌っていたアイドルに対して興味が沸かなくなってしまった

小さい頃から学業アイドルを両立していて、それでもちゃんと大学に入っている、

ファンサービスもちゃんとしてくれるし、ラジオでは笑われようと自分意見を言ったりすることもある。

番組を聞いて、ライブを見て「自分も頑張ろう」って思って生きてきた。

でもある時を過ぎてから、そう思わなくなってしまった。

嫌いじゃないんだけど、興味がわかない。

あんなに好きだったのに。

の子ビッグになるまで追いたいのに、どうして興味が沸かないんだ。

2015-08-03

年下のジャニーズに初めてハマった話

私が彼を初めて認識したのは、彼がまだジャニーズJr.に入りたての頃だった。

違うメンバーを目当てに見ていた番組に突如「今日からの子が参加します〜」と先輩ジャニーズに紹介され出て来たのが彼だったのだ。

テレビ慣れしていない彼は小学生だったにも関わらず、少しハスキーな声で一生懸命喋っていた。しかし当時の私は何故だかは分からないのだが彼に対し、生意気な子だなぁ と言う印象を持っていた。

私が初めて彼を見た日以降彼の露出はメキメキと増え、ジャニーズJr.が歌って踊る番組では早々にユニットに入り、マイクを持って歌っていたし先輩ジャニーズが出ているドラマに弟役で出演していたり、はたまた彼を主人公にしたドラマなどがちょくちょく放送された。

今で言うなら彼の当時の状況は 推されている の一言だったと思う。

そんな彼の目覚ましい活躍特に興味もなく、生暖かい目で見ていた頃、彼を中心にしたグループデビューした。

それにはさすがに驚いたし、知らないメンバーもいたので少しネット検索したり、軽く歌番組を追い掛けるようにもなった。

ただし、その時に見ていた子は彼とは違う子でファンとまでは行かず可愛いなぁ、ぐらいの目線で見ていただけだった。

そうしてそのグループはその後人数を増やし、正式的にジャニーズの新グループとして大々的にデビューを果たした。

デビュー後も私は違うグループを追い掛けていて、特に彼の所属するグループにも興味なく、たまに あ、この歌好きかも!くらいのテンションで好きな歌を歌っている時期だけ歌番組を見たりしていた。

ジャニーズグループにハマると、長時間歌番組では目当てのグループが出て来るまでその歌番組を見ている事が多く、デビューしたてのグループは歌う順番が早いので、彼が所属するグループを見る事も少なくなかった。

すると、小さかった彼はグングンと身長が伸び、見る度に素敵な男性へと変貌していった。こんなにカッコいいのに年下なんだなぁ、と不思議感覚に見舞われたりもした。

そうして最近、彼がまたドラマに出演した。そのドラマでは彼が女性好意を寄せ必死彼女を振り向かせようと奮闘していた。優しくて結婚して欲しくて彼女が大好きで。初めてのデートでは彼女に似合う服をキラキラ笑顔プレゼントしてくれ、具合が悪くなった彼女を責めもせず、家まで送り届け大丈夫?と言う優しい連絡まで寄越してくれる、そんな少女漫画から出て来たような素敵な役柄だったのだ。

劇中で彼は所謂当て馬のような存在だったのだけど、そのあまりにも素敵な役柄に私は間違いなくときめいていた。

それからアイドルをする彼を歌番組でまた見るようになった。昔はセンターだった彼も徐々に後ろへ行く事が多くなっていたが、彼だけに重きを置いて見てみると、いつでも彼はキラキラとした王子様のような笑顔で、楽しそうに全力でそれはそれはシャカリキダンスをして自分ソロパートを歌っていた。

そんな姿を見てしまえば、ジャニーズオタクの血が騒ぐのは、思春期ジャニーズに捧げた業の深さだろう。

そして彼の事ばかりを考え、元は違う目的で作ったTwitterアカウントに彼の事ばかりを呟くようになった私は、彼のグループ特に好きだったCD中古で購入する事にした。それと同時に彼らのグループコンサートDVD化した物も購入した。

思えばそこが分岐点だったのかもしれない。

CDについていたMVメイキングは私の心を満たし、あぁ…やっぱりジャニーズって素晴らしい……なんて如何にもオタクな事を思っていた。

しかDVD再生した時に異変が起きた。

アイドルの一番いい姿が出ると思っているのが私はコンサートだと思っている。しか再生したそのDVDには彼らのいい所があまり活かされていないような気がしたのだ。

歌も歌う、ダンスも踊っている。しかし、それ以上に目立っていたのが彼達の執拗ファンサービスだった。

元々ファンサービスというもの執拗にするグループを好きになった事がなく、ファンサービスと言っても所謂お手振りだったり、ピースをしてくれたり、と言うのが普通だと思っていた私に彼達のファンサービスは衝撃を与えた

自らがファンに寄って行き、握手をしファンが持っているぬいぐるみを撫でたりするのだ。

開いた口が塞がらないとはまさしくこの事で、彼達のグループのファンがマナーが悪いと言われているのはそのせいなんだな、と思った。

どれだけしてはいけないと分かっていても、近くに自分の好きな担当が来れば手を伸ばすし、触れたいと思うのがファンなのではないだろうか。

それを自制する為にも私はアイドルには手の届かない気高い存在でいて欲しいと常々思っている。

けれど彼達のように自らが寄って行き、ファンサービスをすればそのアイドル自身の希少価値が下がるのではないか、と思うのだ。ファンサービス目当てで来るようなファンは、長くは続かないと思っていて、グループが節目を迎える1020年までガッチリとファンをついて来させるには、ファンサービスではなく、自分達のパフォーマンスで引っ張っていかなければならないと思うからだ。

もっと力をつければ、もっと歌唱力を上げれば、全員のダンスもっと揃えれば 人数が多い分その時の迫力は国民アイドルだと銘打たれている先輩達をも凌駕出来るのではないか。

私が好きだった他グループパフォーマンス演出に比べればまだまだで、歌唱力ダンスも先輩達と比べれば全然稚拙なのだけど、その成長過程を見守りたいと言う厄介な感情が生まれしまったのだ。

彼の所属するグループが、先輩達のように国民アイドルになれると思っているから、彼の所属するグループ正統派アイドルとしてのキラキラ具合はどのグループよりも圧倒的だから、きっと彼達は素晴らしいグループになる。

その予感を確信に変えたくて、私は彼のファンになってしまった。

今までは完成されたアイドルしか見て来なかったのだが、これからは今から完成されていくアイドルを見られる事に期待と不安を寄せながら、彼を、彼のグループを応援したいと思ったのだ。

そうして私は気付く。こんな感情は初めてで、恐らく今まで自分が一番嫌いだったタイプの、モンペみたいなファンになって行くのだろうな、と。

2015-06-22

ファンサ嫌いがファンサ厨になるまで

私が好きなジャニーズアイドルが出演するコンサートには「ファンサ」という文化がある。

それは「ファンサービス」の略で、ステージ上のアイドルがファンに、例えば手を振ったり、指差したり、投げキスしたり等の"サービス"を行うことを言う。

(ちなみに、この「ファンサ」は特定の個人に向けられる仕草を指す言葉で、辺り一帯のファンに向けたお手振りなどは「空気ファンサ」「エアファンサ」などと呼ばれ、ありがたみが一段どころか十段くらい落ちたものとされている。)

ジャニーズコンサートと言ってもベテランから若手まで色々だけれど、このファンサ文化は色濃いものらしく、どのグループにも必ずと言っていいほどファンサをするための時間セットリストに組み込まれている。

それは大体アイドルトロッコに乗って会場のファンの座席近くを移動する曲のときで、トロッコに乗ったアイドルは目の前を流れるファンに、手を振ったり、指差したり、投げキスしたりする。

ツアー名に自分たちグループ名を冠したデビュー組は、会場全部のファンを楽しませなくてはいけない(という建前)に対し、先輩グループの後ろで踊るジャニーズJr.は、自分のファンを増やすきっかけの一つとして積極的にファンサを行う。

…と言うのが、本題に入る前の「ファンサ」のざっくりとした説明。

本題は、「アイドルにファンサを求めるファンを心底バカにしていた自分がファンサを求めるようになってしまう」までの心境の変化だ。

これまで私は、コンサートにファンサを求めるファン(いわゆる「ファンサ厨」)に対して、

構ってもらえれば誰でも良くて大してそのアイドルのこと好きじゃないんだろ、

他のJr.に手厚いファンサもらったらさっさとファン鞍替えするんだろ、

薄情なやつらめ、と思ってバカにしていた。

コンサートでファンサを第一に求めるなんて彼らのパフォーマンスの足引っ張ってるようなものじゃないか、なんて憎々しくも思っていた。

自分は、ファンサなんてもらえなくても良い、ステージで精一杯ダンスしてるアイドルを見ているだけで充分幸せだし、誰かにファンサ貰ったからってサクッとファン止めるとか絶対ない。自分こそが"正しい"ファンだと思っていた。

から、私はコンサートでもアイドル名前が書いてある団扇は持つけど、「○○して」という要望を書いた「ファンサ団扇」的なものは持たなかった。

自分こそが"正しい"ファンだと思っ(ry

そんな私が変わったのは今年の春。

好きなアイドルジャニヲタ的に言うと自分担当するアイドル自担、が出演するコンサートツアーが始まった。

今まではチケットが当たった席でコンサートを観ていたけれど、せっかくのコンサートツアーなんだから自担がよく見える席に座りたい!と決意を新たにして、ここぞと思う場所を選んでチケットを手に入れるようになった。(チケットを定価以上で買っている時点で一般社会を生きる人間として一線堕ちたとも言える。)

自担がよく見える席とは、すなわち自担の視界に入ることのできる席でもあるので、だいたい公演の度に自担が私の団扇を見つけると、「あ、気づいてくれてる」と私が実感することのできる反応が貰えた。もちろん、それは私個人を認識しているわけではなくて、自分名前団扇を持ったファンがいるな、という反応だけれども。

でもこれまでのコンサートでは、自担に気づいてもらうなんて発想はまったく無かったから、「こっち見てる!!!」って実感する衝撃はとても大きかった。

ファンサが手厚いアイドルお手振り差し投げキスに留まらず、エアハグとかエア壁ドンとかファンと2人で指でハート作ったりとかetc、もはやファンサ自体も一つの見せ場であるかのように張り切って色々見せてくれるので、そういうのに慣れている人から見れば私が喜んだ自担のファンサなんてファンサとも言えない仕草かもしれないけれど、でも喩えようのない嬉しさだった。

コンサート自担団扇を持ち、それに自担が気づいてくれる。

それは華やかなステージ上のパフォーマンスと同等か、それ以上の興奮で。

全国に何万人いるかからないファンの一人でしかない私だけど、自担に私が応援しているということを知ってもらえる嬉しさ、あなたのファンがここにいると分かってもらえる喜びは、自己満足だけど抜け出せない快感で。

そのおかげで、今春のコンサートツアー概要ほとんど覚えていない。

いつ自担が私の方を見てくれるか分からないから自担視線から目を離せない。○○くんがバク転したというレポートを読んでも、そのバク転が会場の視線を集めている内にもしかしたら自担はこっち見てるかもしれないなんて思ったらよそ見なんてできない。豪華なステージセットも、今話題Jr.活躍も、迫力ある大人数でのダンスも、全部観れてない。自担視線しか追ってない。

果たして、こんなんでツアーを楽しんでいると言えるのか?

これは"正しいファン"と言えるのか?と疑問が浮かぶようになった頃。

自担に干された。

「干され」とは、わざと自担にファンサしてもらえなかったの意で、私のように自担が私個人を認識していない状況ではわざとも何もないので、厳密に言えば「干され」と言うより、きっとただ単に気づいてもらえなかっただけなのだが、福岡横浜もほぼ同じ席入って反応くれていたことを踏まえるとショックだった。

そして、自担に反応貰えたかどうかがコンサート満足度に影響するようになったことを自覚した。

ただ平穏パフォーマンスを観て自担のかっこよさに感動していた今までの自分とは違ってしまっていた。

もう"正しいファン"ではなくなっていた。

自担も、コンサートに出演している皆も、一回一回の公演に全力で臨んでる。

その努力と熱意のステージを目の当たりにしてもなお、自担が私に気づいてくれなかっただけで、そのコンサートは色褪せてしまう。

自担の気まぐれとサービスである「ファンサ」を何よりも望んでしまう。

これは、自分が何より馬鹿にしていた「ファンサ厨」ではないのか。

「○○して」というファンサ団扇を持たないことで自分はファンサばかり求めるファンとは違うと自負していたが、心の中では誰よりも「自担こっち見て!気づいて!何かファンサして!」と念じて会場に突っ立っている自分は立派な「ファンサ厨」ではないのか。

アイドルグループとしてどんなステージを魅せてくれるのか」よりも「自担が私にどんな反応をくれるのか」なんていう些細でちっぽけなことが自分の中で重要になっていく。

アイドルヲタクなんて、アイドルの夢に乗っかってばかりの自己満足しかないけど、それにしても自己満足自己完結過ぎる。私のファンサ欲を満たした所で自担の道はどこにも繋がらない。自担の道はファンサとは別の場所にあるべきだ。でも、私はファンサが欲しい…。

というファンサ沼に腰まで浸かったところで、ファンサに溺れて初めて気づいた悩みの種がもう一つ。

コンサートツアーで今まで反応を貰えてたのに初めて干されたことで、「応援すれば自担は喜んでくれる」という今まで信じてきたことが揺らいでしまった。もしかしたら、毎公演の様に視界にねじまれる私の団扇自担にとって気持ち悪いものではないのか。自信を持って作り上げるコンサートは一人でも多くのファンに観てもらいたいのに、なんで同じ奴ばっかなんだよ!って憤っていないとも限らない…そう思うと、足がすくんだ。

もし次の公演でまた反応もらえれば「毎回同じような反応を求めるのは贅沢だし、スルーされる時もあるよね」と前向きに思えるけど、次も干されたら、「やっぱり私の応援は必要とされてないんだ!」って気持ちがメキメキ大きくなって、これまで通りに自担を応援できなくなってしまう。

コンサート披露されるパフォーマンスも、自担視線という局所的にしか楽しめなくなってしまうと同時に、自担に干されたら即ち自担は私の応援なんて必要としていないんだぁぁぁわぁぁぁん的な袋小路に突っ走ってしまう私は、きっとファンサなんて知らなかった頃より地雷が多いし、コンサートを楽しめてない。"正しいファン"が聞いて呆れる。

たった半年前までは、ファンサ厨は自分幸せしか考えてないからファンとしての質が低い、くらい思って見下していたのに、自分がファンサを貰ったらその魅力にあっさり堕ちた。

そんな自分をとても情けなく思うし、この先ファンサを貰えなければすぐ「自担にウザがられてるかも...」と疑心暗鬼になってしまうし、何より自担に気づいてもらえる席を買い続けるお金のことを考えると頭が痛い。ファンサ厨なんて自縄自縛の沼だ。

でも、もう戻れない。自分がいることを担当が気づかない席でコンサートなんか観たくない。

時間は不可逆で、自分がいることを気づいてもらえた瞬間の興奮を味わってしまったら、その瞬間が無いコンサートなんて気の抜けた炭酸だ。

こうしてファンサ厨が一人できあがりました。

2015-05-11

ジャニヲタだった私が女性アイドルに「認知」を求めるまでの話

一年少し前、とある女性アイドルを好きになった。

一応ぼかしておくと、AKBでも、ももクロでもなく、地下アイドルから人気が出て武道館をやれるステージグループだ。

過去はよくあった接触イベントも、人気の高まりからか減りつつある。

(というと、おおよそ絞れると思うが)

ふとネットでその女性アイドル名をググり、気がついたらYoutube公式非公式わずライブ動画を繰り返し見まくっていた。

すぐにアルバムを買って、何度も何度も聞いた。

やがて女性アイドルには「接触」イベントがあり、相手から認知」されることもあると知った。

もちろんその前からAKB握手会なるものがあるのは知っていたけれど、それで「認知」なんて馬鹿じゃないのと思っていた。

私は10年ぐらいジャニヲタをやっている。

ジャニーズからしたら認知なんてもの基本的にありえない。(いや、追っかけとかオリキとかっていうのは置いといて)

ついでに言うと目が合ったっていうのもありえないと思っている。

けれどコンサートに行って自分担当であるメンバーに手を振ってもらえたらとても嬉しい。

だけどそれは「ファンサービスなのだ

規定に反しない、Twitterで叩かれないようにと考え、それでもどうにか目立つように作ったうちわを振り、タイミング見計らって、名前コールして手を振る。

そこで向こうが手を振ってくれる。

私にだけではなく、私の周辺のファンに向かって、あくまでもサービスの一環として。

それで「今日ファンサもらえたラッキー!」て喜ぶのだ。

ところが女性アイドル現場では、この現象を「レス」と呼んでいた。

衝撃だった。自分がしたことに対する返事なのだという。

いやいやただのファンサービスだろ、と思っていた。その当時は。

だが女性アイドル現場に行ってみたら、状況は違った。

もちろんCDチケット代というお金が発生しているものに対するサービスのはずなのに、それを超えての「レス」と感じられる反応が返ってくるのだ。

しかもその先にあるのは認知だ。

驚くことにメンバーTwitterでリプをくれるファンを認知していた。

初めて接触イベントに参加した時、当日の朝にメンバーに「こんな服装で行くよ!」とリプを送った。推しの色を身につけたのだ。

私としては、「あなたの事がこんなに好きです」という気持ちを表すための行動だった。

ジャニヲタの時には手作りうちわを作ったりメンバーカラーのものを身につけたりするのと一緒だった。

ところが、いざ接触の時、メンバーは「ツイッターでリプくれたね!」と言ってくれたのだ。

しかった。

と同時に、「ファンである自分アイドル本人に認識された」という、信じられない出来事に震えるしかなかった。

しか結構しゃべれる。ドルヲタさんからしたら短いかもしれないけれど、ジャニヲタ接触イベント流しそうめんかってぐらいに高速はがしされたことがあるので、あんなにちゃんとまともな会話ができるなんて信じられない。

その後も2回ほど接触イベントに行ったが、ツイッター認知というか、私のリプで覚えてくれたという感じだった。

だがもはや私は、それだけで満足する体ではなくなってしまった。

次の目標は、私が名乗らずとも推しの方から私の名前を呼んでもらって、認知されることだ。

認知」された後、次は何を目指すのだろう。

認知」されても、それは覚えてもらっただけだ。

ツイッターは他のファンの動向も丸わかりだから、私の推しにめちゃくちゃレスもらった会話のレポがいくつも読めたり、認知もらってる人たちがすぐ見える。

それに対して、どうして私はああなれないのだろう、と悲しくなる。

現場を増やして、接触に参加して、「認知」されても、次はこの嫉妬ループが続くんじゃないだろうか。

最初は、ただ好きなだけのはずだった。

なのにどうして彼女に「認知」を求めるようになったんだろう。

私だけの「レス」が欲しいって思うようになったんだろう。

これが沼なのか。闇なのか。もう既に病みなのか。

それでも私は、彼女に「認知」されたい。

こちらから名乗るよりも早く、満面の笑みで「●●ちゃん」と私の名前を呼んでほしい。

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