2017-04-26

推しと4万円

誰にも話せない。

私は若手俳優が好きだ。

ここの日記でもよく見かけるけど、若手俳優とはやまざきけんととかすだまさきのようなTVに出て演技をしている若い俳優さんをさしているのではなく、主に舞台を中心に活動を行っており、その中でもいわゆる2.5次元舞台に多く出ているような方たちのことだ。

事務所にも所属しているし、舞台などにでることによって得た収入によって生活をしている以上、「俳優」というカテゴリーに入るのだろうけど、正直「地下アイドル」的なものに近い。

それは事務所が「アイドル売り」しているのも原因だし、なによりもとにかくファンとの距離が近いかである

TVいくらかっこいい俳優さんを見たところで、それはTV中の人

だけど舞台役者は手を伸ばせば届くような距離で演技をしている。

舞台によっては客降りといって、舞台の上から降りて客席のほうまで来てくれてファンサービスを行ってくれる場合もある。



そして距離が近いのは舞台だけではない。

こういう若手俳優個人ファンイベントというものも、頻繁に行われている。

握手会ハイタッチ会、お見送り会、リリースイベント試写会トークショーディナーショーBBQ会、バスツアー等など。突飛な企画舞台付属イベントのようなものを入れればしょっちゅうある。

その際、自分の推しと一緒に長時間おしゃべりができるようなことはないが、少なくとも数秒、長ければ数十秒、推しが自分のために笑顔を見せてくれて、自分のためにしゃべってくれるのだ。



私は、この数秒のために生きている。



前置きが長くなってしまった。

私はもともとアイドル俳優にまったく興味のない人間だった。

好きなアーティストもいないし、特定バンド音楽を聞くこともない。

ミーハー嫌いというわけではなく、たまたまそういう家庭で育った上、二次元オタクだったからだ。



実家音楽番組を見ることはほとんどない。おそらく紅白すら見たことない。

家族が誰もそういうものに興味がないからだ。

私も自然とそういうものに興味を持たなくなり、その分?重度の二次元オタクになった。



オタクをやっていれば自然と耳に入ってくる言葉が「テニミュである

10年以上前から、その存在はしっていた。

若くてかっこいい男性コスプレをしながら演技をする。そんなイメージだった。

嫌悪していたわけではないが、興味はない。

ただ、オタク友達の中にはやっぱりそういうものが好きな子もいて、その子必死になって好きな俳優のために長ったらしいファンレターを書いているのをみて、正直引いたのもある。

の子はおそらく純粋応援する気持ちファンレターを書いていたのだろうけど、私には「彼女になりたいの?なれるわけないじゃん」という気持ちだった。

時折舞台に誘われることもあったが、興味ない人間からすると一回の舞台金額は高い。ちょっと行ってみようかな位の気持ちでは動けなくて、結局一回も行ったことがなかった。



そんな中、私が一番好きなマンガ舞台化した。

前々からそういう噂はあったし、覚悟はしていたがショックだった。

ただこのマンガファンとして、観てもいないもの否定するのもいけないことだと思い、観に行った。



そしたら、はまってしまったのだ。



よくある話すぎてあくびが出る。

あんなに興味なかったものに、はまる時は一瞬だ。転がり落ちる。沈んでいく。



それがおおよそ1年前の話。

それから生活は一変した。見事に押し中心の生活になった。

毎日彼のツイッターを見て、ブログを見て、次の舞台情報をチェックし、チケット争奪戦が予想されるものは頼める友達に全部頼んで協力してもらい、仕事の融通をきかせてもらっては休みをもらったり早退しながら足しげく舞台に通っている。

リア恋している自覚はある。

あの時自分が目の当たりにしてドン引きしたものにまさに自分がなっている。愚かだと自分でも思う。



この気持ちが叶うなんて思っていない。

一方的に私が好きであり、彼が舞台でがんばっている姿を見ることができれば十分だった。

十分だったはずだった。

ある日ふと考えてしまった。

もっと彼に何かしてあげたい。

考えた結果がプレゼントだった。何を贈ろうか迷いに迷って、私が出した結論現金だった。



所謂札レ

とんでもない非常識野郎である



ただ、私はおそらく人より少しだけよい給料をもらっている。お金に余裕がある。

また、ここでは詳しくは書かないが、私のことを好きな男性からお金を援助してもらっていたことがある。(体の関係は一切ない)

現金をもらうという行為は、私からの代償は特になく、しかし大変ありがたい。私にとってはそんな行為だった。





ファンレターに4万円をいれ、お手紙とともに渡した。



そしてその半年後、事務所から現金書留で4万円返ってきた。





今はなんてバカなことをしてしまったんだろうと思っている。反省している。

事務所の方にも手間をかけさせてしまって本当に申し訳ない。恥ずかしい。



ただ、これからもリア恋は続けて行くし、何もやらかさないようにつつましく応援しようと思っている。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん