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はてなキーワード: 重版とは

2020-06-25

anond:20200625100054

校正校閲は厳密には役割が違い、校正乱暴に言うと原稿ゲラを読み比べて違いがないか確認したり、赤字が反映されてるかチェックする仕事。本の内容にはタッチしない。

単純作業だけに向いてる人と向いてない人の差が激しい。

一方、校閲原稿を読み込み、間違いがないか確認をする仕事文法的な誤り、作品内での前後関係齟齬、出典チェック、歴史的事実まで含むことが多い。増田念頭に置いてるのはこっち。

さらに言えば、外国語医学関係など高度に専門的な分野はその筋の先生に「監修」してもらうのが常道。金はかかるが自分らの責任を軽減できるので編集者的には安心できる。

本来であれば原稿段階の誤字脱字チェックも校正ではなく校閲仕事になるはずだが、実際の運用上はその辺はあいまい校正校閲両方やる人もいればどちらか専業もいるが、それぞれ別々に頼む金銭的余裕は多くの出版社場合、ない。

から大目に見てね、というわけではなく、おかしなところ見つけたら出版社に連絡してあげましょう。めんどくさい読者と思われるかもしれないが、基本的には歓迎されるはず。なにより、重版時に間違いが修正されるかもしれないしね。

2020-02-13

anond:20200212223657

おれ重版してない本の方が少ないぐらいなんだけど、80冊も作って1冊もヒットしてないなら才能ないから辞めた方がいいよ。自分会社を辞めろ。

anond:20200212223657

80冊のうち、重版未定とかで在庫切れになってないのは何割くらいあるの?

売上とは別に、そこが一つの指標になるんじゃないのかね。

まあ数十万部のベストセラーを一回くらいは出してみたいと俺も思うけど

とりあえずはコンスタントに出し続けるしかないような気もしてます

2020-02-12

編集者10年やってるけどもうそろそろ限界かもしれない

すっごいありふれている話なんだが書かせてくれ。


おれは編集者10年やっている。

っていっても、これから書くことは

編集者ならではネタでもないんだけど、

とりあえず本を10年間作っている。


編集者としてのおれは、書いてて吐きそうだけど、めちゃくちゃ無能だ。

無能にもいろいろ種類はあるけど、

おれがもっと無能さを発揮するのは

商才がないという意味での能力だ。


いま編集者は、商人でなければいけない。

商売の芽をいち早く見つけ、育て、ブランディングを行い、

著者の「株価」がもっとも高まったところで、打つ。

おれはとにかくそれができない。

見よう見まねでやってみようとするが

おれが心から素晴らしいと思う書き手は、

言葉を選ばなければ、「売れない」人ばかりだ。

複雑で、わかりにくく、答えのない、この世の過酷さを照射する言葉

いま、それに金を払うほどみんな余裕がないのは、頭ではわかっている。


から、正直「良さがわからない」が

「良いと言われている」コンテンツを、

あるいは他人が良いと言っているコンテンツ

上記のやりかたで世に出してみるんだけど

やっぱり、おれみたいに商才がない奴が

よくわかっていないままやると、だめだな。

爆死はしないが、爆発もしない。


ここで不幸なのは書き手だよ。

おれに、おれと仕事しなければ、おれ以外と仕事をしていたら

もっと高い場所を飛べたかもしれないのに。

おれが、会社員として組織に留まりたいばかりに

おれが、編集者として爪痕を残したいばかりに

けがけのないリソースを、いちばん良い形で発揮できなかったとしたら。


書き手だけじゃない。

営業も、デザイナーも、印刷会社も、

本が売れなかったらもうみんな徒労になってしまうんだよ。



数えてみて、おれは10年間で80冊の本をつくっていた。

80冊、重版かかったのも流石にあるけれど、でも

このなかに確実に、うまいことやれていたら、

20〜30万部はいけていた書き手はいただろう。




もう降りさせてくれないか

もう本をつくらない部署に異動させてほしいと部長に伝えたもの

まだまだ大丈夫、これまでどおり誠実にやんなさいと係留される。

ありがたい。実にありがたい。いっそ死ぬといいのかな。いっそ死ねばもう本つくらなくていいかなって最近新宿駅に降りて思うんだよ。みんなゴシップに飢えてるし、そういうの、いいじゃん。なんかさ、アガるじゃん。出版社なんざ、そのくらいのストーリー持ってたほうがさ。でもおれみたいなのって、結局そんなの出来なくて、また明日もさ、企画会議に出るんだよ。これは目標部数5万部ですなんていってさ。それで通過しちゃうんだよな。止めてくれよ。わかるだろ。そしてさ、報告するんだよ著者に。おめでとうございますあなたにとってこの本が、作家としての、門出になると思っています。いい本にしましょう。救われる人がいる本にしましょう。微力ながら全力を尽くします。



うそじゃない、心からそう思うよ。

おれみたいのと仕事したいって言ってくれた書き手のために、なんだってするよ。

でも、おれが教育担当やってた新卒がさ、初めてつくった本がさ、15万部いったって聞いてさ。

天才かもなって上司、うれしそうで、

本当にごめんなさい。

もう限界かもしんない。

2020-01-28

小説家になるために必要もの

作家生活5年を振り返って思うこと。

必要もの

体力

一番大事。体力がないと原稿に向かえない。

規則正しい生活

栄養価の高い食事質量ともによい睡眠運動

貯金

収入が非常に不安定なので、重版からなくても編集者に待たされてもオタオタしないための金。

同業者友達

オフラインでの情報交換はメチャクチャ大事ヤバい案件に突っ込んでしまったときに一番役に立つ。

鈍感力

上には上がいくらでもいる世界なので、向上心喚起する目的以外で他人比較しない。

書き終える能力

書きはじめたらどんなに苦しくとも書き終える能力。最も才能が問われるのはここ。できない人はできない。

まりいらないもの

才能

才能が何かはプロになったいまもよく分からない。俺からしたら何が面白いのか分からない本が賞を取ってバカ売れしていたりするし、この人は天才だと思った人が全然売れてなかったりする。自分の本でもできが良くないのが売れたり、最高傑作だと思ったものけんもほろろだったりと全く分からない。読者は幼稚だからと程度を落としたものが売れるわけでもないし、俺からしたらハイコンテクストすぎるものベストセラーになったりする。複雑系の気まぐれに悩むよりも、書き終える能力のほうが大事。書き終えてれば仕事はくるし本も出る。書き終えないとコインベットすることもできない。

インプットの量

あるに越したことはないが、なくてもデビューして売れる人はいる。小説を読まない作家もザラにいる。

文章力

あるに越したことはないが、なくてもデビューして売れる人はいる。あと書いてれば上手くなる。美文はセンスだが、センスが一切なくても商業作家として立派にやっている人も多い。

2019-12-10

幼馴染ヒロイン復権中【ネタバレ注意】

電撃文庫で「幼馴染が絶対に負けないラブコメ」が重版となり、このラノ1位の大人気作「りゅうおうのおしごと」では典型的負けヒロイン味がある空銀子が大勝利を手にしたことなど、幼馴染ヒロイン復権の気配が出てきたことに界隈がざわついたことは記憶に新しいところですが、馴染みスト的には幼馴染ヒロインは言うほど負けていないのだということを強く訴えたいと思います

少し前の漫画でも「政宗くんのリベンジ」では幼馴染が最終回1話手前まで負けヒロインムーブかましながらも最終回で逆転サヨナラを決めましたし、絶賛クライマックス突入している「五等分の花嫁」と「ぼくたちは勉強ができない」でも幼馴染枠ヒロインが結ばれるだろう雰囲気を醸し出しています。いうほど負けてはいないのです。

それなのに実態としてあまり多いとまで……まあミーツヒロインと比べてしまえば少なからず負けてはいますが、例えばセクシー系年上ヒロインみたいな話題に上げることすらされないような本物に比べれば、そこまでというほどではないのに負けヒロインの印象が染み付いてしまっているのは、こうすれば勝っていたのにというifが容易に想像できてしまい、それ故に話題に上げやすいからだと思っています。今でいうと武元うるかちゃん典型的ですね。まあうるかは勝ちそうですが。

なお中学生からの付き合いは幼馴染なのかどうかという議論もありますが、個人的には義務教育までで馴染み具合が高ければ幼馴染でいいのかなと思ってます異端派ですね。

たまに今の関係を壊したくないから~とか言ってるから幼馴染好きじゃないとかいう人いますけど、経験上そういう幼馴染はそんなにいないしその上でそういう幼馴染ほど勝つ幼馴染だと思います

負ける幼馴染は好きな気持ちに気づかなくて気づいたときには手遅れだったパターンですね。気づかなかったのは気づいたのが遅かったから仕方がないってなりますけど、告白していればよかったのほうは単純に後味悪いから作者的にもやりたくないんじゃないかと思います勝手な推測です。

幼馴染ヒロインの魅力といえばまずギャップですよね。知っていた、知っている姿と今の姿のギャップ王道パターンです。

大きく分けると5つあって、

1つ目は再会したヒロインが昔とぜんぜん違う見た目になりながらも、ふとしたときに昔と同じところを見つけて幼馴染であったことを実感するパターン

2つ目は再会したヒロインと昔と変わらないような様子で接していながらも、ところどころで成長したところを見つけてしまって変わったことを実感するパターン

3つ目はいつも一緒にいてなんでも分かっているつもりでいながら、急に知っている彼女と違うところを見てしまい動揺するパターン

4つ目は疎遠になっていた幼馴染となにかの拍子に再び交流することになり、昔の仕草を見つけて再び関わり始めるパターン

5つ目は何でもわかり合っている幼馴染同士がイチャイチャしているパターン

見て分かる通り5つ目を除けば全部ギャップ萌えなんですね。古今東西ラブコメといえばギャップ萌えなので当たり前といえば当たり前なんですが、日常象徴としての幼馴染もやっぱギャップなんですよ。昔からの繋がりだけではヒロインレースに勝てません。ドラマ必要なのです。

5つ目は単体ヒロインしかやらないから例外です。これは強すぎてヒロインレースになりません。

いうほど負けてはいない幼馴染ヒロインですが、馴染みストではない人には幼馴染は負け属性と思われていたのも事実

馴染みストではない人もこの機会に幼馴染ヒロインものを読んで幼馴染好きになってはいかがでしょうか。

2019-11-27

鬼滅の刃、品薄レベルで売れまくってると聞いたけどそれでも初版100万なのか

電子もあるとは言え、漫画売れなくなったよなあ

昔はジャンプのヒット作つったら100万なんて当たり前じゃなかった?

速攻重版されるかもしれないが

2019-09-11

重要追記あり】元ラノベ編集視点から見たお互いが納得する為のイラスト発注

可視範囲内で見かけたもっともな指摘を受けていくらか補足・訂正】【100ブクマ突破してたのでちょいちょい追記。】

大昔にラノベ編集者をしてた。そのとき経験を書く。

基本的に、イラストレーターさんにとってラノベイラスト仕事は割に合わない。締切は外道だし、イラストの量も膨大だ。

仮に、ラノベ1冊のイラスト発注するとする。カラーイラストカバー1枚・口絵3枚(口絵4ページに対して単ページ2枚と見開き1枚)の計4枚、本文中のモノクロ10枚が1セットだろう。カラーイラストに5営業日モノクロイラスト1枚に1営業日という計算で、最低でも1冊あたり30営業日=1.5ヶ月分の工数を割いてもらうことになる(厳密にはキャラクターデザイン工数も別途計算しなきゃなのだが、意図的割愛してます)。

【本職の某氏から指摘を受けて気づいたので補足訂正。ここでの「1営業日」は稿料計算の為に出した仮の日数であり、実際のスケジュール調整の参考にしてはならない。たとえば、カバーイラストの「5営業日」などは「発注から完成まで5日で十分」という意味ではない。現実問題として、一つの仕事に丸々5日間かかりっきりになってもらうのは不可能なので、合間合間に別の仕事をしてもらったり、休み休み仕事をしてもらうことを前提にすると、最初発注から納品までどれだけ急ぎでも2週間、最低でも1ヶ月は日数を確保すべきである個人的には、同人仕事を依頼するなら、発注ラフ→線画→仕上げの各プロセスで1ヶ月以上は作業期間を設けて、最初発注からイラスト納品まで3ヶ月くらいは見ておいた方がいいと思う。それくらい開けないと、プロイラストレーターさんは同人イラスト仕事を受けてくれない、というか受けられないのではないか。】。

そうなると、本来なら計算上は人月単価1.5ヶ月分の稿料が発生するのが当たり前であるしかし、様々な事情によって、そんな予算はないわけだ。重版かかりまくった作品とかなら稿料もそれなりになるかとは思うが、中々そうはいかない。

それに加えて大量のリテイク地獄(たまにある)、小説原稿の遅延(よくある)、編集の怠慢による発注書の遅れ(もっとある)などが重なり、外道スケジュールに追い込まれることが多い。結果イラストレーター地獄を見がち。悲しいけどこれ現実なのよね。商業だと利害関係者が膨大なので、どうしても各種調整により色んな問題が発生しがちである

一方で、同人誌の原稿になると、別に本を落としても数十万単位での損害は発生しない。多少の融通は聞くはずである。いまから書くのは、増田イラストレーターさんに仕事をお願いするときに抑えておくべきと考えている、発注時のポイントであるキャラクター発注のコツはぶっちゃけ今でもわからないし増田のやり方が正しかったのか自信もないので割愛し、それより前の基礎的なことだけ書いたつもりだ(増田は以下の内容に加えて「売れるためのデザインや表紙」をディレクションするのが書籍編集仕事だと考えている)。同人イラスト発注したいと考えている方々は参考にしていただけるとありがたい。

原稿料に見合ったお願いをする

350dpiの文庫本表紙サイズの4Cイラスト1000円で依頼するのは正気の沙汰ではない……というのは直感的に理解してもらえると思う。時給1000円として1時間で描けるイラストってどんなもんやねん。ただ、その一方で、カラーイラストに対する金額がわからないのも実情ではないか

この辺りは、「そのイラストを何営業日かけて描いてもらうか」を念頭に考えるのがいいと思う。たとえば、商業イラストレーターさんにイラストを依頼するのであれば、一番安くても人月20万円の仕事(本当に一番安いことを前提です)として、1営業日1万円、前述の通りカラーイラストは1枚につき最低でも5営業日はかかると考えて、5営業日で5万円になる【税金を加味していないという指摘はもっともです。お恥ずかしい。+10%は提示すべきですね…】。

直感的に「高い」と思った方の感覚否定はしない。金銭感覚は人それぞれだ。だが、それでもイラストレーターさんの仕事としては、月20万円分にしかならないのであるあなたイラストレーターに敬意を払うならそれくらいの前提は持ってもらいたい。

もし、様々な事情でそれ以下の予算しか用意できないなら、なにかしらの融通をきかせる必要はあるだろう。たとえば、依頼するイラストの構図を一から考えてもらうのか、こちらで事前に指定するのか。キャラクターデザインを「小説の本文を読んでもらって一から考えてもらう」のか「事前に発注書をガッチガチにかためてそのとおりに作ってもらう」のか。

重要なのはイラストレーターさんの負担を減らすことである。そして、人間は「考える」ことに労力を要するのだ。予算が潤沢ならイラストレーターさんのクリエティティを存分に発揮してもらえばいいが、そうでないならできる限りイラストレーターさんの負担を減らしてあげるべきである

そして、負担を減らすとは、発注における「曖昧さ」をなくすということだ。可能な限り、曖昧発注はしないようにしよう。

※ただし、そういった「ガッチガチ指定」に近づけば近づくほど、イラストレーターさんは「言われたことをやるだけの存在」に近づかざるをえない。発注者と受注者という関係本質的にそうなってしまうかもしれないが、それはそれとしてそのことを嫌がる方もいると思う。発注相手がはじめて連絡する相手なのか、関係性のそれなりにある友人なのかで許容可能曖昧さは変動する。この辺りは臨機応変に考えていただきたい。

重要追記

ごめん大事なこと書き忘れたけど「文庫本表紙カラーイラスト5万」は【商業で】依頼する金額としてめっっっっっちゃ安いからな!!!!!!!!!!!!

「5万で頼むのは相手を額面月収20万扱いすることと同義」くらいの意味で書いたんだけど俺が悪かった!!!!すまん!!!!!!!!

あと「平均的な金額を書け」と言う批判も見たが、本当に申し訳ないことに「元」なので自分のいたところ以外の金額相場を知らんのだ……。

商業であれば許されない金額同人イラスト発注できるのには理由がある。相手趣味とかスケジュールとか工数の簡略化とか」という話です。特に商業イラストだとせっかく描いてくだすったイラストを、様々な理由によって(時には相手感性否定するかたちで)リテイクせざるをえないことが多くて、そういったことを込みで考えると稿料はもっと高くてしかるべきなのだ

発注要件最初にすべて提示する

これは絶対だ。

たとえば、「イラストを1枚お願いしたい」とだけお願いしてあとからイラストの点数を増やすのは一番最悪なパターンだ。最低でも、

は全部伝えること。

発注要件はいくつかのレイヤーを設ける

どちらにとっても不幸なことは「聞いてない!」の発生だ。

  • 絶対に変えられないこと/原則守ってほしいこと」
  • 「できればお願いしたいこと」
  • 可能であればお願いしたいが無理なら不要なこと」
  • こちらでは考えが未定なので、できれば提案していただきたいこと」

といった、いくつかの発注レイヤーを設けておくのが望ましい。柔軟性のレイヤーを設けておかないと、前述のとおりイラストレーターさんを「言われたとおりに描いてもらう存在」として扱うことに繋がりかねない。また、「絶対に変わらない発注要件」を明示しておかないと、イラストレーターさんが仕事に関する予測可能性を確保できない。たとえば、リテイクに関する同意はとりつけておいた方がいい。「リテイクは1回まで」「リテイクを出すときは24時間以内に出す」など。そういった取り決めを設けた上で、取り決めをこちらが破った場合は追加予算を払うといったルールを設ける。

前述の予算問題にも絡むが、あんまり予算が出せないときは「リテイクは絶対に出さない(〇回まで)」といったルールを設け、イラストレーターさんの不安を最小限に抑えるといった心遣いは重要だと思う【ちなみに、実際にラノベイラスト発注したときに「リテイクを出さない」という約束を設けたことは一度もない。あとリテイク費用を出せたこともない。リテイク云々は「最悪利益が出なくてもいい非商業発注」だからこそ簡単に取り決められる話だと認識している】。

小説原稿だけを送りつけない

大変失礼ながら、同人小説原稿は多かれ少なかれ「読みづらい」。本文をイラストレーターさんに読ませることを強要してはならない。その前提でいるべきである。本文をそのまま送りつけて「この話のこのキャラクターを」とお願いするのはもっての他であるイラストなしの長編小説からキャラクターの外見描写を抜き出す作業想像してみてほしい。むっちゃくちゃめんどくさい。

たとえば、女の子イラストを描いてもらうなら

くらいは事前にこちから提示したい。なお、これは「原稿を送ってはならない」という意味ではない。作品雰囲気がわからないのにイラストを描いてもらうの大変なので。小説原稿を送った上でちゃんイラスト指定をまとめておくこと。

この辺りはキャラクター発注書の作り方に踏み込むからそろそろやめておくが(飽きてきたとも言う)、文章で全て書く必要はない。「こういうイメージで」とGoogleで拾った画像を投げるだけでも随分違う。

追記

肝心なことを書き忘れていたが、そもそもの前提として

相手事情確認する

こういった諸々をいきなり提示たからといって、それだけで先方が楽になるとは限らない。相手にも相手事情があるからだ。

相手商業デビューしたイラストレーターさんなら、相手スケジュールを必ず確認しよう。別に相手が締め切りを破るの前提に考えるべき」と言っているのではない。商業仕事の締め切りと、同人仕事の締め切りが重なった場合、当たり前だがイラストレーターさんは商業仕事を優先するに決まっているのだ。イラストレーターさんが商業作家だったり、あるいは商業での仕事が降ってきかけている方だったりする場合は、そのスケジュール可能な限り把握して、その上で「商業を優先した場合同人スケジュール」を逆算すべきなのである

追記

普段その人が描きなれてないものを依頼するなら工数を多く見積もるべき」みたいな話もあるがこれも割愛している。これ以上細かい話になるとボロが出るので。

スケジュールに余裕をもたせる

これをしない人がものすごく多いが、上記のようなスケジュール計算ガチガチにやっても、スケジュールは、絶対に、遅延する。

同人イラストでリテイクや修正を出す事例はどれほどあるかわからないが、たとえばスケジュールの中に修正対応の期間を計算に入れているだろうか。同人誌だったら多少は余裕を持たせられるはずだ。冬コミイラストを仮にお願いするとしたら、仮に11月中旬が最終締め切りだとして、あちらこちらにマージンを設定して提示する締日は10中旬くらいにすべきである

最後

諸々書き殴らせてもらった。思いついたり批判を受けたりしたら適宜追記修正する。

なお、これらは失敗から学んだことであり、書き手増田がそのように振る舞っていたことを意味しない。つまり投稿過去仕事をしたイラストレーターさんへの贖罪意味合いが強い。皆さんは増田のような失敗をしないでいただけるとさいわいだ。

anond:20190519061244

2019-07-10

文藝の最新号

異例の重版でめちゃくちゃ盛り上がってると思うんだけど、はてな界隈では全然話見ないよね?

2019-06-07

anond:20190606013827

堕天作戦

1、2巻は重版されなくて中古プレミア価格ついてるし、今月発売の5巻は電子のみの可能性が高くてリアル伝説作品になりそう。

とりあえず虚空処刑をpart3まで読んでくれれば分かる。https://www.urasunday.com/daten/index.html

2019-05-27

出版業界面白い小説やらマンガ

■夢を売る男

https://www.amazon.co.jp/dp/4778313534

何かと話題に事欠かない百田尚樹だが、これは自費出版(作者がお金を出して本を出す)の会社舞台にしており、知らなかった出版の仕組みも知れる上に、キャラクターが強いので、サクサクと読み進められるライト小説

永遠の0よりこっちの方が全然面白いんだがなぁ。

■歪笑小説

https://www.amazon.co.jp/dp/4087467848/

読みやすさに関しては抜群の東野圭吾こちらは連作短編集で、1つづつ主人公は違うけれど、どれもおかしみのある人ばかり。全てフィクション?の固有名詞が色々出てくるけれど、それも本当にありそうな絶妙なダサさなんだよね。

東野圭吾は、他にも〇〇小説をいくつか出しているけれど、これがずば抜けて面白かった。

働きマン

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B00A2MD760/

これは未完の名作。正直続きはもう書かなくてもいいかもしれない。時代大分過ぎた。けれど、働くことに対するメッセージは今も響く。重版出来を好きになれなかったのもこのマンガのせいかもしれない。

■G戦場ヘブンズドア

https://www.amazon.co.jp/dp/B00DW6CGKQ

これはヤバいよ。バクマン面白かったけど、心の周波数…がピークだったよ、あの漫画は。マンガ漫画なのかな、これは。それとも男の友情?読むと心がなんだか、チクチクする。すごく刺さるマンガヤバいよ。

anond:20190526002908

ラノベ作家になろうとしている。

見下していたなろう小説をまともに読み始めて、5年くらい経ったところでふと書きたい気持ちが出始めたのが数年前。

衝動的に書いてネットに投げつけた作品が意外と人気を博し、このたび書籍化することになった。

1冊分の分量をまとめて、推敲せずに書き散らかしていた原稿を直し、編集者に送り、真っ赤になって返ってきた原稿を胃を痛めながら直し。

ここまで来ても、「自分が本を出してお金をもらうこと」に対する自覚がまだふわふわしている。

締切はつらいし、アニメ化どころか本を出す段階でも各方面の調整は大変。

印税もそこまで高いわけじゃないし、重版できたら万々歳みたいな業界だし、間違っても「専業作家一本で生きていく」なんて気分にはならない。


背中を押す」なんて冗談じゃない。

こっちの道は地獄だぞ。頼れるもの自分の文才とコミュニケーションスキルだけ。

「書きたい」という気持ちがあふれて、どうしても抑えられなくて、衝動的に何か書き出してしまう。

そんな異常者じゃないと、こっちに来たって辛いだけだぜ。

2019-05-23

何かを愛することと『しもべ先生尊い生活 DEATHLESS』

我妻命先生の『しもべ先生尊い生活DEATHLESS』をやっと通販で購入でき、読了。本編同様号泣したのでこの感情激流のままに感想を書き殴ります

元々商業版の『しもべ先生尊い生活』が大好きで大好きで、自分にとってあまり大事作品で、紙の単行本が発売されなかったことは未だに悲しんでいて私が権力か財力か名声を手に入れたら絶対に紙の単行本にするよう出版社圧力をかけるんだと心に決めているし、電子版も分冊じゃなくてまとめて出してよ〜!!と未だに祈ってる。そもそも好きすぎてなるべく早く電子版手に入れたくて、kindle追加が待てずにしもべ先生の為にkinoppyダウンロードしてkinoppyで購入したんだよなという甘酸っぱい思い出。

諸々の思い出はさておいて、『しもべ先生尊い生活』がなぜ私にとってこんな大事作品なのかというと、この作品はあまりにも何かを愛するということに真摯からなように思う。私は所謂厄介解釈厨みたいなタイプ人間で、なにかを好きになると1人でどんどんどんどん解釈純度をあげる方向に向かい、誰に見せる訳でもない感想解釈を何万字も書き殴る、そういうタイプ人間だ。だからこそ迂闊に他のファン意見をみることすらできないし、公式メディアミックスかに結構傷つく事が多くて、1人静かに黙々とオタク活動をするしかない。そもそも好きになる作品は、例えば漫画なら重版からないような漫画ばかり。重版がかかろうがかからまいが私にとってはその漫画世界一売れてて世界一素晴らしい漫画だと思ってるけど。

しもべ先生という作品は、何かを愛するということに対してあまり真摯だ。漫画アニメに限らず、何かを愛する、何かに救われる、何かを崇める、何かを祈る、ということに、あまり真摯なのだ

本編で私が一番好きなのは(いや全話一番好きだけど)第5.5話で、かなりザックリ言うとこれは自分気持ちが恋なのか?と悩むしもべ先生辞書の恋という定義に当たるものの……という話なのだが、これ、何かを愛する人、本当にみんなに読んでほしい。特に女の子が好きな女の子に。上手く言えないけど、あなたの好きは変なんかじゃないんだよということを、好きにまつわる苦悩から逃げないままに、全身で訴えてくれる、それがしもべ先生なのだ

そう、しもべ先生という作品は、力強く好きという言葉肯定する一方で、好きということが引き連れる苦悩から決して目を逸らさない。だからこそ、好きというものに救われながらも苦しむ私達の、私の、救いとなるのだと思う。

本編の話は無限になってしまうので置いておいて、さて、同人誌版『しもべ先生尊い生活 DEATHLESS』について。

この本も相変わらず、何かを愛するということに非常に真摯だった。

「しもべとベアトリクス様」は、人間が何かに救われ生きるということ。ふと、何かに救われる瞬間、救われることで世界がきらめく瞬間、社会という苦悩、こういうものをこんなに上手に表現できるのかと。我妻命先生モノローグが本当に好きなんですが、まさしく我妻命先生の最高モノローグや最高画力、最高画面構成なんかで、この苦しい社会の中で惨めで空っぽ気持ちで生きる人間が、ふと何かに救われる瞬間について丁寧に丁寧に描かれている。苦しい人、悩んでいる人、何かに救われた経験のある人、みんなに読んで欲しい。愛することができるというのは、愛させてくれるというのは、やはり救いで、祈りだ。

そして、「しもべと舞台 その2」。これは本編でも描かれていた舞台化についての話だが、本当に、本当に私が抱えてきた公式メディアミックスやなんかによる傷つき、けれどどうしようもなく愛することはやめられないこと、祈り、それらに対する救いだった。

例えばアニメ化が嬉しいこととは限らない。もちろんそれで売れてくれれば嬉しいし、好きな作品が多くの人の目に留まるのは嬉しい。私は、連載で、続きもあるのに、続きの単行本を出すこともできない作品をたくさんたくさん知っていて、たくさんたくさん好きになった。一冊しか漫画を出してないまま漫画を描かなくなった(描けなくなった)漫画家さんの漫画を、いっぱい好きになった。だからこそやっぱり好きな作品が有名になるのは嬉しい。

けれど、作画だとか、脚本だとか、演出だとか、声だとか、演技だとか、そういう色々な要素に時々どうしてもひっかかってひっかかって飲み込めないやつがいて、アニメ化関連のグッズやなんかを買うし録画もするけれど、結局アニメ本編はみられなかった、ということが往々にしてある。そういう時は、アニメ良かった〜というファンニコニコ眺めて、私はひっかかって飲み込めないやつをどうにか外に出さないように、1人で消化できるように、頑張るしかない。

舞台化もそうだ。いや、舞台化やアニメ化に限らず、どうしてもどうしても大好きな作品でも、メディアミックスかなんかでどうしようもなくひっかかってしまう瞬間というのがある。

けれど、ひっかかってしまう、全ての展開を全肯定してニコニコできるような、謂わば〝模範的〟なオタクではないけれど、けれど私はどうしようもなくそ作品が好きだし、例え私にどこかひっかかるところがあったとしても、やっぱりメディアミックスしかりで作品に関わってくれた全ての人には言葉に尽くしきれない感謝はあるのだ。

好きという感情は、どうしようもなく厄介だ。必ずしも、幸せだけを連れてきてくれるわけではない。好きになればなるほど、モヤモヤも苦しみも一緒に連れてきてしまう。けれど、それでもやっぱり私はその作品を、その何かを愛して良かったと胸を張りたいし、愛していると叫びたい。

しもべ先生は、そういう、好きというもののどうしようもなさも、しっかり向き合ったうえで、けれど好きというものの美しさを語りかける。だからこそ、私にとってこの作品は救いだ。色々苦しい想いをしてきたけれど、けれど私の愛した様々なものを、私は愛して良かったと思わせてくれる。

漠然としていて抽象的な書き殴りの絶叫だが、本当に素晴らしい漫画だった。『しもべ先生尊い生活』と出会えて、愛せて本当に良かったと心の底から思う。この漫画のおかげで私はDEATHLESSでいられる。

我妻命先生、本当にありがとうございます

2019-05-18

本の実売数の公開について

https://mainichi.jp/articles/20190517/mog/00m/040/008000c

見城徹紀伊国屋パブラインヘビーユーザーから、他社の出版物の売上がわかることも当たり前で、実売数はオープンデータだと思っているんじゃないだろうか。

全国各地の拠点店舗を出している紀伊國屋さんの前日のデータが翌日に見られる、こんなすごいことはない。また、私以上に見城もそう思ったものですから、とにかく、PubLine データに日々かじりつくことになりました。回収した売行きデータよりも、PubLine を見て判断をしていく、というように変わったと思います。慌ただしかった月曜日がなくなり、楽になったと思っていたのですが、それはある意味試練の始まりでもありました。毎朝出社と同時に見城から会社電話がかかってくるので、1 点 1 点売上の状況を説明するために、頭をクリアにして臨まねばならない。

また、先ほども長渕さんがおっしゃっていたように、他社のデータを見られるという機能がありますので、それも頭にいれておかねばならない。他社が真剣に売っている本を全く把握していないではないか、とよく朝からボコボコに怒られていました。

さらに、当時の PubLine は設置型の端末だったので、会社に行かないと数字が見ることができない。土日も、当時上司だった米原(一穂)と会社に行って、朝一で見城の電話を待つという日々でした。それがさらに盆、暮、正月となってくると、さすがにきつくなってきたので、その後は PubLine 当番なるものを設けて、営業部員で交代して対応していました。そこでまた少し楽になったというのもつかの間、今度は PubLine が web サービスになってパソコンがあればどこからでも見られるようになり、さらリアルタイムデータが見られるということになりました。今は、朝の 8 時から夜中の 12 時まで常に緊張の日々です。おかげさまで創業当初は週に 1 度の重版会議を行っていましたが、今は 365 日毎日です。とにかくスピード感をもって判断できるので、私たち幻冬舎は PubLine という装置を大変重宝させてもらっています

https://publine.kinokuniya.co.jp/publine/pages/contents/publine_seminar_2015.pdf

この講演録に幻冬舎新刊企画書が載っているが、「PL実数」という欄がある。パブラインの実売数を記入するのだ。

パブライン数字を見ることで、その著者が過去に(他の出版社から)出していた本の実売数は筒抜けで、「あの作家は売れない」ということが分かってしまい、新たな本の企画却下されるという話は幻冬舎に限らず他の出版社でも聞く。

それでも編集者の熱意や出版人としての判断刊行に踏み切ることも当然ある。津原泰水氏の本が実際に出版されているわけで、見城徹が「編集担当者がどれだけの情熱会社を説得し、出版に漕ぎ着けているか〜」と書いたのもまた事実なのだ

日本国紀」を攻撃されて文庫化を中止した経緯から出た発言ではあるが、「あの作家は売れない」という情報を、機密ではなく攻撃でもないと考えていた可能性は高い。

2019-04-22

anond:20190422135531

重版出来

読み方:じゅうはんしゅったい


つぼねもよめねーのかよwwwと笑っていたら、重版出来が読めていなかった...orz

読み間違えてた単語

お局さん←おきょくさん

黎明期←そうめいき

重版出来←じゅうはんでき

音で聴く機会が無くずっと読み間違えてた。

おきょくさん、は同級生にボソッと「おつぼねさん…」と教えてもらった。やさしい。

2019-03-05

あるところに売れないマンガ家Bがおりました。

むかしむかし、ではなく現代のおはなし。
学生の頃から友達マンガを見せるのが好きで、マンガを描き続ける学生時代を送った彼は、
首尾よく新人賞を取り、デビューしたものの、連載は打ち切り
辛うじて単行本は出たものの、全く売れませんでした。

編集者に新作のネームを見せるものの、反応は芳しくありません。
Bは学生時代の友人Aに長電話愚痴ったり、ドス黒いツイートをしてみたりと、
失意の日々を過ごしていました。

ある日、Bがツイッターを見ていると、一つのツイートが回ってきました。
それを見たBは驚きました。そのツイートで「××が〇〇する話を描きました」と言ってアップされていた画像は、
自分が描いたマンガだったのです。

Bは激怒しました。
これが自分作品であると示すために、原稿データ画像amazonリンクを貼ってリプライしました。

プロ作品自炊してマンガ家になりすます、そんな卑劣奇行ネット民は飛びつきます
一連のツイートは瞬く間にまとめれられ拡散なりすましアカウント大炎上
ネットニュースにも取り上げられ、なりすましアカウントを消して逃亡。Bには多くの人からかいリプライがよせられました。

これはひどいなりすまし地獄に落ちるべき」「応援してます単行本買いました」「承認欲求は決して満たされぬ地獄恐ろしい恐ろしい」等々。
塞翁が馬、というべきか、結果的にこの炎上騒ぎで電子書籍が売れ、紙の単行本にも重版がかかりました。
もちろん大ヒット、などというにはほど遠いのですが、いくつか読切の依頼なども舞い込み、
Bのマンガ人生は再び動き出しました。

今日もBはマンガを描き続けています


*************************


以上がおれの身に起きた小さな事件顛末だ。
激怒したおれは、ツイッター社になりすまし犯の情報開示を求めた。
あきらかな著作権侵害ということもあり、情報はあっさり開示された。

犯人は、学生時代からの友人A、赤尾だった。
怒り狂ったおれは、あいつのところへ押しかけ、怒鳴り散らし、
自炊の為に裁断されていたおれの単行本だった紙束を投げつけ、
絶交を告げた。赤尾の額からは血が出ていた。赤尾は何も言わなかった。

それから一週間、赤尾の事を振り切るように新作のネームに没頭していたおれに、
ふと一つの考えが浮かんだ。

おれはあいつに酷い事をしてしまったのではないか

いや、作者に無断で単行本自炊してネットにアップする、
これは許されない行為だ。それは確かだ。
あまつさえ赤尾は自作のふりをしたわけで、そこに弁護の余地はない。

だが、無断でアップされなければ、おれはここまで怒らなかったろうし、
そうなれば、ただのツイートとして、ネットの海に埋もれていたのではないだろうか。

承認欲求を満たしたいゲス野郎勝手作品なりすましツイートされた悲運のマンガ家」
という物語があればこそ、あのツイートはバズり、結果としておれのマンガが多くの人のところへ届いたのではないか

そして赤尾はそれを計算していたのではないか
赤尾は、たびたび売れないマンガ家の愚痴を聞いてくれた。
学生の頃からずっとおれのマンガ面白いと言ってくれていた。
言い続けてくれていたのだ。

とはいえ、もうそれを確かめることはできない。
純粋に悪意なら、確かめ必要がない。
また、確かめて、もし赤尾の行動が善意だったとしたら、
おれは赤尾の行為真意を世に示さなければいけない。

そうすると世間は一連の行為自作自演の延長にある恥知らずな行動と受け止めるだろう。
だとしたら、それを明らかにすることは赤尾の望みに反してしまう。


遠い日の赤尾の言葉がおれの頭の中で乱反射する。
「お前のマンガ面白いよ。たくさんの人に読んでもらうべきだよ」
赤尾はあいつなりのやり方でそれを果たそうとしたのではないか

怒りにかられたおれは、あいつがどんな表情をしていたかすらろくに覚えちゃいない。
あのとき
それ以前にあのツイートをしたとき
おれの単行本裁断して自炊したとき
あいつはどんな顔をしていたのだろうか。

おれはどうすればいいのだろう。
どうすればあいつに、報いることができるのだろう。


炊いた、赤尾に。

2019-02-28

出版業界最近について現役編集者より

平林氏のnoteを読んで、思うところあったので。

彼のような発信力のある人がそんなこと言ったら、批判されるだけで何にもならないじゃん、という愚痴である

著者が言うのは仕方ないかなとも思うけど、編集者立場で言うのはナシだ。

まとめサイトとかで吹き上がれば外圧になる?ならないよ、版元の偉いさんの鈍感力舐めんなよ!

当方30代の現役編集者

転職歴2回、過去営業雑誌編集文芸編集経験あり。

直近は男性向けラノベ。数年やって、最近現場を離れた。メディア化、中ヒットくらいまでは経験がある。

いまやっていることまでは黙っておく。

電子化について

電子売上を逐一見れないというのはウソである。いや、平林氏は見れなかったのが本当ならウソというと語弊があるが。

Amazonはじめ、情報は取ればいくらでも手に入る(買うことも多い)。自分は週ごとくらいには電子売上を見ていた。

ではなぜ売上が見れないなどと平林氏ほどの人が言うかというと、会社によっては買ってなかったり、営業しか見られなかったりするからだろう、という問題の他に、

電子売上が見られても大した働きかけができない、というのがある。

マンガ経験はないのでわからない(たぶんもっと多い)が、

ライトノベルで言えば、紙の書籍の売上数の1020%くらいが電子書籍で売れている(モノにもよるがだいたいそんなに変わらない。売れたものでも売れなかったものでも似たような数字になる)。

10000部売れている本なら、それプラス1000~2000部の電子売上がある、と考えてだいたいよい。

そしてその2000部があったとしても、続刊判断とか重版判断材料にはなかなかしにくい。というか、電子利益は加味した状態で採算をとっている続刊判断なのだ

この売上比率50%を超えるくらいの外れ値をだしたら流石に考慮するに値するだろう、営業バカじゃないので。だがそんな数字にお目にかかったことはない。

あと、紙の書籍は取次に納品すれば現金になるのでそこからイラストデザインDTP校正とかの固定費を払うのだが、電子書籍は売り上げるまで版元に金が入らないので、固定費を捻出する別の財源が必要になり、それが中小だとそれがなかなか苦しく、紙である程度刷れない作品を出すのは難しくなる。

※実際いちいち取次と現金のやり取りをしているわけではない。念のため。

この辺、業界的になんとかならんかったんかと現場としては思うが、木っ端編集者としては何もできないので置かれた場所でやりくりするしかない。

紙で委託販売を維持するなら、電子書籍の納品でミニマムギャランティーとるとか?市場が死にそう。

委託販売がもう無理なんだろうな、とは思っている。取次の流通能力もかなり落ちていて、システムが崩れていく最中だというのは感じる。書店も体力ないし、その書店ならでは施策が上がってくることがどんどん減っている。

電子を毛嫌いする編集者とかもまだまだいるけど、全体の流れとしては、現場では電子軽視の雰囲気はなくなってきている。確実に利益になるし、個人的には紙の客を奪っているとも思わない。

ただ、印刷費がないか利益が増えるんでしょ、というほど簡単な話でもない。AppleGoogleだと3割ぶっこ抜かれるし、Amazonも条件きついし。

電子書店用のプロモーション方法確立されていないのも難しい。やっぱり欲しいものピンポイント検索して買うことが多くて、書店店頭ざっと見るような買い方とは違ってしまう。でも頑張らねばならぬ。

平林氏は星海社から音羽基準の話かもしれない。音羽みたいにクソデカ規模になると、ランキングとかも追いきれないのかもしれないね普通に仕組みの開発を怠っていただけだと思うけど。

自分は、作った本のアマランくらいは追っていたし、会社でもデータとっていた。だいたい悲しくなるから見たくないけどね、仕事から

初速の話

初速が大事からすぐ買ってください、とか言いたくない。

お客さんに不便を押し付けいるから。下品だと思うし。

から平林氏もそういうこと言うのか……という(勝手な)失望があり、見る人がいるのかわからない無駄に長いこんな文を書いている。

ただ実際問題、初速が出なかった商品がその後売れるようになるかというと、少なくともライトノベルにおいてはほぼありえない。

いまの出版システムが、どんどん新刊をつくって納品して、書店の棚を回転させ続けるというかたちで成り立っているので、1ヶ月も新刊書店に置いてあることが稀なのだ

都心書店を見ていると棚が充実しているのでわからないが、地方の中規模郊外店なんかだと顕著だと思う。

特に回転が早いのがマンガライトノベルの棚で、もう新刊点数が多すぎる。一般文芸文庫なんかはもうしばらく残るので、それなりにジワ売れもしたりする。

ラノベで初速が出なかった場合、あとから売れる例外は「このラノ」1位をとるくらいだろう。そういう意味では『錆喰いビスコ』は羨ましい。売上ランキングからはわからない埋もれた面白い作品を取り上げるという、「このラノ」のもともとの趣旨にもあってるしね。俺の編集した作品のほうが面白いと思ってるけど!

あとはマツコ・デラックスが取り上げるとか?そういう外部要因がないと難しい。

アニメ化でもない限り、新刊タイミングが最も耳目を集めやすく、書店もそうでなければ置いてくれない。

紙で初動出なかったけど、電子書籍はめちゃめちゃ売れてます!というケースも寡聞にして聞いたことがない。少なくともライトノベルでは。

マンガは識者も多いし、映像化もじゃかすかあるから、埋もれた名作があとから売れることもあるかもしれない。ジワ売れもたぶんラノベよりはあるだろう。

初速が出なくても、そういうのを待って考えれば?と言いたくなることもあるかもしれない。ただかなりのレアケース、宝くじみたいなレベルだと思う。

版元に好意的解釈すると、作家人生を考えたときに、売れなかった作品を売れるまで待つくらいなら、次の作品で売れることに賭けた方がいいよね、という話だと言えると思う。

特にマンガ兼業でやるのが難しいし、並行連載ができる人も限られた一握りの筆の早い人だけだから、諦めて次にいく、という判断を早めにするべきだということなのではないか

会社員の編集者は既刊が売れるまで待ったりそればっかり宣伝していても上司に怒られるだけで給料はもらえるが、その間、作家にはお金をあげられないわけで。

版元の本音を言えば、売れない作品にかかずらってないで別のやればいいじゃん、ということになる。これはまあ商売からある程度仕方ないよな、と自分で納得するしかない。せめて続きが出ないときには、そう読者に言ってあげるのが誠実なんだろうな。

他の作品で売れたときに、過去作の続きを書かせてあげるご褒美システム的なもの電撃文庫などでやっていたけど、過去作の方の続きは結局売れないんだよね。

問題意識はあるのだが、目の前の本を作って飯を喰うので精一杯、業界的に旗振れるような立場があるわけでなし、独創的なアイディアがあるわけでなし……

無力感を覚えるので、業界構造について考えるのはしばらく前にやめてしまった。

一通り書いた結果、結局ユーザーに甘えていることを言い訳しているだけになってしまった気がする。

ただ初速で、というのを変えるのは難しいよなあ……。たとえば新発売のお菓子だって、初動の売上悪かったら生産量落とすと思うし。

ライトノベル市場は伸びている?

統計ではラノベ市場が伸びていると言われることがあるが、数字上の話であり、実感としては縮小している。

点数・金額が増えているのは、いわゆるなろうモノをやるレーベルが増えており、合算しているから。

文庫市場は小さくなっている。特に新作を伸ばすのがめちゃくちゃ難しい。

B6四六判市場も飽和しており、1作品あたりの売れ部数は少なくなっている。というか、読者の絶対数が少ないのに参入障壁が低いからってわらわらと各社レーベル作りすぎである

ここ2年で四六判に参入したレーベルでマトモに売っているところはないので、もしなろう作家がいたら、悪いこと言わないから新しいところはやめておけ。

eb、カドカワBOOKSGAHJ、MFBあたりを狙いたい。アーススターGCとOVLもそこそこ。レジェンドマッグガーデン、ツギクル、ドラゴンノベルス、サーガフォレスト、BK、プライムノベルス、Kラノベブックス、ガガガブックス、Dノベル宝島社、ディヴァースノベルには自分が著者だったら渡さない(個人見解です)。電撃の新文芸アカンっぽい。というか四六判レーベルいね……

他社のレーベルは早く潰れればいいと思っていたし、なんなら自分のいたレーベルラノベ市場のことを考えたらやめるべきであった。会社員だから無理だけど。低クオリティのものが量産され過ぎている。

なろうはクオリティを低く妥協しようと思えばいくらでも妥協できるので……

ダウンロード違法化とか

大手のやることはもうわからん

現場としては何言ってんだだが、音羽一橋飯田橋の偉いさんには届かない。

思えば漫画村からブロッキングの時点で現場は「はぁ……?(呆れ)」みたいな感じである

長くなったし疲れた

思いついたらまた書く。

結局何が書きたかたかというと愚痴なのだが、冒頭にも書いた通り、ネガティブ業界問題をお客さんに押し付け宣伝はしてほしくない。俺は怒っている。

みんなが不快気持ちになって、よく知らない人には「出版ってこんなに駄目なのね」って思われて、従来のファンは「業界進歩しないのね」って思われて、そのうち愛想つかされる。

もっとポジティブに、面白い!すごい!神!って言って楽しい気持ち作品をひろめていこうと思っているし、みんなそうあってほしいです。

追記

朝見たらなんか伸びてるやん!たくさん書いた甲斐があった。

通勤中にちょっと追記

>昔は電子0%だった~

一理ある。でも同時に各作品の刷り部数も売れ部数もどんどん下がっているから、そして全体のコストは下がらない(たぶんほぼ人件費なのでそこまで上がってないとは思うけど)から、そこの穴埋めに充てちゃってる現状だと思う。

特に一部大手編集者コストが高すぎるとは思っている。給料も高けりゃ経費も使いすぎ。まだ90年代の頭してる。

電子取次の契約をいじればどうとでもなる

ほんとうにござるか

ミニマムギャランティとかを仮に導入したとして、マンガラノベビジネス書ベストセラーエロ以外の電子書籍死ぬと思う。

マジで売れてないので、電子書店が入れたがらなくなってしまう。

返品同様、売れなかった電子書籍に対しては版元がお金返すとか?

リアル書店の仕組みとして良し悪し両面あるものの、返品できるから気楽に店頭に並べられるというのはあると思う。出版文化多様性寄与している。

電子営業やったことないし肌感覚が足りないので、あまりからないことにこれ以上言及するのはやめておく。

>小さな差違を分析するとかに期待

これも一理ある。俺も期待している(誰か、もしくは未来の俺に)。

データに強い人、分析ができる人というのを版元は重視してこなかったから、そういうプレイヤー業界にいない。

個人では皆ちょっと勉強してるけど、なかなかね…

たとえばそこの売上5%の差違を分析する間に、『SLAM DUNK』の復刻版がめちゃめちゃ売れるわけだから、そっちの仕事した方が儲かるし高い評価なっちゃう。

経営層にもうちょい踏み込ませないと、というのは内部的な話なのでもっと頑張りたいところですね。



追記(2/28 18:15)

バズった!初めて増田書いたし普段はてブホッテントリみるだけだったから、不思議な気分。仕事するふりして更新ちゃう

みんな出版業界の話好きね。こういう関心持ってもらえるうちが華だから……

レーベルの話とか筆が走ってぶっちゃけて書きすぎたし、違法ダウンロードの話は要らんね。いま編集者立場発言するなら触れとこうかと思ってしまったけど。

文庫四六判は別で考えてるし、人によって版元や編集者の良い悪いの条件は変わるから、話半分程度で。

基本的に、やったことのある範囲の話しか知らないし、大きくズレてはいないと思うけど他社の話はまた違うと思うので、絶対じゃないよ。

文章うまい、下手

読んでくれてありがとう

下手、読みにくいと思った人は、良かったら具体的にどこが読みにくいか教えてほしい。参考にする。

自分の書いた文章なので、読みにくさをなかなか感じにくいのです。

平林氏への言及について

平林氏は若くてめちゃくちゃすごい有能な編集者で、ベストセラーたくさん出してる。マジですごい人。担当作もだいたい買ってる。

でも電子売上が見れないとかの主語無駄にでかくて嫌で、初週売上とかでお客さんを脅迫するような言説も嫌で、星海社社長と直接話ができるような立場にいた人が、手詰まり必死作家と同じような宣伝をするのに勝手に悲しくなって、勢いで書いた文章なので、触れざるを得ない。

ここ読みにくいね

編集者ではなく作家に近い立場になったので、言いたくなる気持ちはわかるけど。

実名でやれって一蹴されたのも、そりゃそうだと思います。向こうは顔出してるんだから

でも実名でこれ書いたり議論したりして、俺の担当作品が売れるようにはならないからね。

>お前ら内輪の事情なんぞ知らん、的な

その通りだと思う!

からそういう暗くなること言って宣伝するのやめたいねっていうのが本義。余計なこと書きすぎた。

あと、電子でも紙でも好きな方で買ってください。売れればOKちゃん数字は見てる。

そして読んで、面白かったら「面白かった」ってツイートしたり知り合いに薦めたりしてほしい。

そういう正のスパイラルが好きだし、口コミも信じている。

KADOKAWAブックウォーカー優先も終わって、大手ラノベレーベルはどこも紙と電子同発になったんじゃないかな。そもそも配信してないところを除いて。

業界のことは俺たちプレイヤーが考える問題本来お客さんに押し付けものじゃない。

ももし外から新しいことを考えられる人が来てくれるのなら、歓迎したい。そういう意味で、いま感じている実状を書いたので、提言してくれるのはすごく嬉しい。

なんで諦めてるんだ、偉い人はなにやってるんだってトラバにあるけど、結局頭が切り替わらないと無理なんだと思う。

古い体制にしがみつく編集者にはなりなくないから、自社内でチマチマ動くことや、社外でも同世代意識を共有することは少しずつ。

自社だけ動いても意味がなく、せーのでみんなで変わらないといけないことだと思うので、大手を説得できるようになりたい。材料能力も足りない。

まあ全部愚痴から。でもまた頑張ろうって思った。気が向いたらラノベ買ってくれよな!

2019-02-18

漫画家ツイッターフォローしない理由

漫画はよく買うけどこれが嫌だから漫画家のツイッターフォローしてないので、ほぼ言いがかりです

政治的発言ある→国民権利だけど、芸能人の「影響力のでかい人が~」という訳ではなく「漫画の中に透けて見えてくる」のが嫌。ツイッターやってないけどモロに出てる漫画もあるけどね。

過去作でバズろうとする→過去作(自分子供の時くらい)のキャラが泣きながら漫画買ってーって言ってる絵を上げられると悲しくなる。

感想の呟きにキレる→批判的な感想に直リプしてキレるの怖い。「読んだけど合わなかったなー」という感想にまでキレる人がいて大変だなと思った。

・過剰な本買ってアピール→本買ってbotみたいになってる人はそれ言ってるだけで宣伝になってると思ってるのか?本買って!以外の日常の呟きとか見たいよ…

・本買う指定が細かい→(いろいろあるのはわかってるつもりだけども)「本屋で買え!」「本屋になかったら店員に言って取り寄せろ!」「Amazonダメ!」「電子版も利益最悪だから買うな!」「ブックオフは論外!」「友達から借りたって言ってくんな!」とかうるさい。自分本屋で買う派だけど、その本屋になかったら本屋はしごするだけで取り寄せはしない。取り寄せが重版の鍵らしいけど、1週間以上かかるし忙しい本屋店員さんに声かけたり仕事増やしたりするのがどうも嫌だ。昔の漫画廃版になってるのは、紙派だからブックオフで買っちゃう。すまん。

性格が悪いのが出る→皆そうじゃないのはわかってるけど、好きな漫画の作者からふと性格の悪さが出ると作品が好きじゃなくなっちゃう。作者の人格作品は分けて考えるべきって頭では解るけど心が無理。

・連載中の出版社への愚痴言う→直接言ったらいいじゃん…

・遊んでる呟きが多いのに原稿を落とす→趣味同人じゃないんだから…とかいろいろモヤモヤする。損するのは作者自身なんだけど。

宣伝漫画RTがウザい→助け合いみたいなもんなんだろうけど、最初の1ツイートだけならまだしもツリー全部RTして、他の作者の宣伝漫画も全部RTしてってのは流石にウザい。

作品好きな人ツイッターフォローしないに限るぜ!

2019-01-27

うちのクラス女子ヤバいが今更ホットエントリに上がってた。自分は三巻だけ持ってない。

気がついたら三巻が発売されてて、いつの間にか重版されなくなっていた。腹立つ。アマゾン古本くそ高いんじゃ。ちくしょう

そんなことはどうでもいいんだけど、うちの家族には本を選ぶことが苦手な人がいる。

何かしら本が読みたいんだけど、図書館本屋に行くと本がたくさんありすぎて何を選んだらいいのか分からないらしい。

自分にはよく分からない感覚なんだけど、こういう感覚を持っている人は意外とたくさんいるのかな。ブクマ見てると多い気がするなあ。

何でもいいから読んでみたらいいのに。

面白くなかったらどうしようとか、よく意味が分からなかったとか、それもそれで読書体験じゃないって思うんだけど。

損したくないって気持ち問題なのかな。

面白ものが読みたいって言ってる人がいても、その人が感じる面白さなんてその人にしか分かんないんだから薦めようがない気がする。

書籍とか映画とか音楽とか、娯楽は自分感覚を育てる側面もあるんだから、とりあえず初めて見るのって大切だよって思うなあ。

これがポルノじゃなくてなんなのか

2018-10-27

https://twitter.com/irumo/status/1056019742736044033

理由は言うまでもなく単行本が売れなかったからです

3巻を出しても1巻の重版がかからないようであれば・・・

第1巻を買い占めたほうが効果あったのか

電書買っても応援になってなかった、という

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