はてなキーワード: 唐突とは
○ご飯
朝:なし。昼:なし。夜:サラダ、生ハムチーズ、旨辛チキン、パスタ、ドリア、ワイン。間食:グミ。
○調子
むきゅーはややー。おしごとは、おやすみなりー。
ファミコン風のADVを2020年の技術で全力で作るミステリー案内シリーズの第二弾。
前作黒真珠で魅せた骨子はそのままにボリュームを増大させており、だいたい3倍ほどのプレイ時間になっていた。
ちょけた態度をとるがやるときはやる相棒のケンと、寡黙なセンパイのコンビで秋田県に潜む謎を追いかけるサスペンスドラマ風のストーリー。
パズラーのような謎解きは必要なく、ひたすらに聞き込みと現場の調査を繰り返す足で稼ぐタイプのミステリが楽しめる。
観光旅行に来ているわけではないと言いながら名産品や郷土料理に舌鼓を打ったり、地元で自慢の名所を楽しんだりする行楽パートも相変わらずと、前作の良かった点が踏襲されている。
キャラクタの面では、ケンの警察学校時代の恩師の茂木、同期の如月の2人の刑事が同伴者として活躍してくれる。
特に如月は20代後半の仕事が出来るキャラだが、女性キャラなだけに“ツンデレ”のような態度を見せたり、時々方言が出るなどのわかりやすく可愛いポイントがあったりと、メーンヒロインに相当する有り様だった。
ケンに辛辣な態度を取り嫌味を隠さない如月が、古い刑事ながら優しい茂木さんにたしなめられつつ、ケンにもほだされていく、そんなパッケージが繰り返され、如月がデレていく過程は良き。
今作の特徴はなんといってもボリューム。
大規模な詐欺集団を追うために秋田に行くのだけど、その前段の東京の事件からすでに歯応えのある捜査が必要。
秋田に着いてからも、詐欺事件を追っていたはずがいつの間にか殺人、誘拐、果てには全く別の土地への捜査と、二転三転し続ける。
この捜査をしていく過程は面白いと言えば面白いのだけど、正直少し辟易する場面も多かった。
というのも、今作はファミコン風ドット絵のルックを徹底するために、基本的にひらがなとカタカナで表記され、漢字が使われない。
その上、メッセージウインドウが小さく一度に表示できる文量も少な目。
なので1クリック辺りの情報量がそもそも少ない構成になっている。
コレ自体は工夫のしどころで悪いわけじゃないんだけど、今作ではここの工夫が足りていなかった。
真面目な捜査中にちゃらける相棒のケンに始まり、個人的な私怨から情報を無駄に渡さない如月に、手を変え品を変え情報を出し渋り雑談を繰り返す容疑者たち。
ボリュームは前作に3倍と書いたが、はっきりいって中身のある文章の量は変化していない印象だ。
もちろんギャグが合わないだけでそこまで強くマイナスするつもりもないが、テンポ感の悪さは否めない。
これだけ文量があるにも関わらず、掘り下げ不足な容疑者や、唐突に出番がなくなるキャラに、奇妙な謎だけ提示してなんの種明かしもない事件など、消化不良な箇所も数多い。
特に留置所に捕まっており自供をはじめた人間が弁護士との面会した後に自殺する、それも2名連続でという大きな謎が、脅迫の2文字だけでアッサリ終わるのは流石に彼らに自供されるのが困る話の都合が見えすぎる。
ストーリーをあらすじにすれば見所はたくさんあったはずなのだけど、実際に遊んでいる最中は、とにかくこのテンポの悪さが目につき続け、物語への没入感が著しく阻害された。
悪しきに語ってしまったが、ファミコン風のルックで2時間サスペンスドラマをやるという骨子の面白さは健在。
テンポの悪さと消化不良な展開も期待感からハードルが高くなってしまった故に、悪く見えた部分もあるかもだ。
次作になる3作目も購入しているし、ファミコン風ADVという骨子そのものへの好きの気持ちを否定することはなかった。
如月とケンのなかよくケンカする男女関係に、最後の重苦しくも少しだけ救いのある展開に、魅せる背景描写など、良い見所もあったので、今後の改善に期待したい。
早く終わってくれと思ってるのに長い方がいいかと思って…って夫がわざとゆっくりしてたことが分かって殺意沸いた
入れてさっさと出してくれたらいい、3分で終わらせてくれ
ほんとに気持ち良く無いんだ
痛いし苦しい
痛いし苦しいってことを伝えたら気を遣われた上で上記のように長くされたわけだけど
私は不良品なんですかね
出来ちゃった婚の人、すごいですね
タイミングが神がかってるじゃないですか
そこからつまづいてるんだけど
毎月毎月なんで痛い思いして10ヶ月後にも死ぬほど痛い思いしないといけないんだよ!って気持ちになってくる
でも夫に惚れてないかと言うとそういうわけではない
以下惚気と自慢話に聞こえると思うので耐性ある人だけどうぞ。もう唐突な自己語りと自慢でいいや。あと私は毒親育ちの元激務で元うつ病持ち。今は事務職。
現在アラフォー、数年前恋愛結婚で10歳年下の20代夫と結婚。アラサー時に一瞬婚活したけどすぐ辞めた。私は婚活市場において価値はない、あと好きでもない男と話すの苦痛すぎるし将来なんて考えられるわけがない。そもそも論として私はうっすら全ての男性が嫌い。
今まで告白されて付き合った彼氏も好きじゃないけどみんなそういうもんだと思ってたから付き合ってた。
私の見た目が地味で言うこと聞きそうな大人しい感じなので同世代の男にサイゼリアチェックもされたし電車止まってる大雪の日に呼び出すモラもいた。
なので、男性嫌いが加速した。ここまで歴代の彼氏は全員生理的に無理目です。でもみんなそういうもん(略
色々ラッキーが重なって夫と出会い、世の中には私を意識のある人間として扱ってくれる男の人がいるんだと思った。
私と私の好きな物を可愛いと褒めてくれたり体調が悪いと心配して食べ物と薬を買い、結婚後は私の分の家事を代わってくれるなどした。
勤めてる会社もホワイト大企業(この言い方好きではないけど)だと付き合った後に知った。
もちろん見た目も好みだった。
って言ってたのでその汚い肌に触りたくも無かった。
夫は朗らかで陽気で一緒にいても顔色伺ったりしなくていい。不意打ちの言葉に傷つけられる事がない。一日中一緒に家にいても疲れない。
夫と仕事終わりに買い物するのが楽しい、ただの日常が楽しい、休日のデートも楽しい、旅行も楽しい。
生きてるとこんなご褒美みたいな事あるんだなって思った。死ぬなら人生史上株価最高潮の今死にたい。この後離婚されたら辛い。
夫は結婚式場のメイクさんから、頭の形もすごく綺麗って言われてたので骨格から良いのだと思う。私のメイクの時よりテンション上がってた気がする。
なので夫の遺伝子を残した方がよいのかもと思い始めた。夫の子なら愛せるかもと思った。
夫の性格とか気質と見た目が受け継がれた子供は見てみたい。私と夫の遺伝子が半分ずつ混ざった人間ってどんなのだろう
婦人科の先生的には私は若いし夫婦共に検査結果問題はないらしい、けど、35歳以上の受精率って18%くらいってネットに書いてあった
5回して1回、ちゃんと着床するかは一年妊活続けた上で妊娠する確率は50%とかそんなんらしいです。意外と高いな?と思ったんだけど毎月くるPMSが妊娠超初期の症状なのかな?って期待してからの生理で落ち込む。
20代なら妊娠の確率高かったのかもだけど20代では夫には出会ってない
ていうか20代なんて新卒で入った会社で人権なくて激務で生理止まってた
だから、今が一番好機なんだと言い聞かせて頑張るしかないんだろうな
もし私が子供産めなかったら〜という話をするけど、夫はその時は養子でもいいと言う。
その気楽さ?が若い子ぽいなと思う。ペット飼うんじゃないんだぞ。
でも私も20代の時卵子提供するからどっかの夫婦の所で子供育っててくれないかなと思ったから。20代って子供現実感ないよね。
上に続く言葉。後悔したく無いのでここで吐き出してまた妊活頑張るか、です。
コメントで内臓を〜って書いてくれた人、ほんとにそう!相手の事好きなのにそれと体の痛みとか違和感は別なんですよね。共感してくれてありがとうございます…。少しほっとする。
メンヘラは子供を産まなって書いてくれた人、杞憂だったらいいのだけどメンヘラ母親に育てられて苦労した人なのかなと思った。私もその気持ち分かるよ、とても苦しんだので。
コメント主は今は逃げられたのかな、自分の人生を生きられていたら良いなと思う。
うちは両親両方問題があったのだけど、幸い私の夫と義実家はまともです。
精神病は気質と環境50%ずつ影響するらしいので、環境を整えて子供が安心できる場所を複数作るのが目標。
二人で暮らしても〜ってコメントくれた人、優しい言葉ありがとう。毎月妊娠失敗したと分かる時に私もそれが頭に過ぎる。多分夫となら二人でも幸せかもしれない、思い詰めすぎずに行きます。ありがとうね
化粧水〜ってコメントくれた人、ごめんこれは見た目の話です。ニキビとか脂ぎった肌が無理でした。
今月も妊娠無理で落ち込んで書き散らしてた文章に構ってもらえて嬉しかったので追記した。
聞いてくれてありがとうございました。
終わり。
・否にはあらず
「ねぇ、僕とお付き合いしてくださいよ」
人付き合いが苦手だという彼は、唐突にこんなことを言い出した。
「…付き合うって、どういう事です?美妙さん」
「どうって、当世では男が女をこのように誘うと聞きました。男と女の付き合いを、知らないわけではないでしょう?」
なるほど。要は特務司書であるこの私に女として付き合うことを要求する、と言う事らしい。彼…最近この帝国図書館にやってきた山田美妙は高らかにこう続けた。
「なんならここから飛び出しても良い。こんな退屈なところ、うら若き貴女にとっても良くはありません。どうです?僕と一緒にここから逃げませんか?何なら俥を用意しましょう。俥で行けるところまで行ったら、今度は舟に乗りましょう。こっそり脱け出せば、誰も追いかけてきやぁしませんって」
なんと一緒に駆け落ちしようと来た。軽薄な男であると言うのは逍遥先生から聞いていたが、まさかここまでとは思わなかった。
それと同時に、悪魔的な好奇心を彼に感じるのもまた事実だった。色素の薄い整った顔立ちにどこか仰々しい立ち振る舞い、そして蠱惑的な台詞の言い回し。軽薄だと分かっていても、花に寄っていく蝶のようにフラフラとそちら側に倒れてしまいそうな感覚を覚えて、くらりと少し視界が回る。恐らくは彼も本気ではないだろう。それならば、このお遊びに付き合うのも悪くはない、むしろ面白そうだと思って、私は彼が差し伸べた手を取り、引かれるがままに立ち上がった。
「そうですね…二人でどこか遠いところへ行くのも、良いかもしれません」
私がそう答えると、彼は目を丸くした。色良い返事を期待していなかったのだろうか。そのまま顔を引きつらせ、口角をつり上げて高笑いをしだした。
「ハ…ハハッ…貴女、本気にしたんですか?ここから、逃げる?ハハハハッ!僕に惚れていたのなら残念でしたね!共に逃げ出したところで、僕の芸の、文学の肥やしにするだけですよ、ハハハハハッ!!」
乾いた笑いが部屋の中に響く。それは軽くて、悲しい笑いだった。向けられた好意に素直に反応ができない彼の精一杯の強がりのように見えた。なら、私も、その強がりに見合った対応をしよう。
「……何を言っているんですか?」
「え、何って……」
放たれた一言によって高笑いが止む。私は矢継ぎ早にこう続けた。
「惚れたも何も、そもそも本気になんてしていませんよ。単純に、あなたとの火遊びに興味がわいているだけです。誘いに乗ったのだって、ただ何となく面白そうだったからに過ぎません」
「………………」
「私を芸の肥やしにする?それも結構!私は私で、あなたを私の好奇心を埋めるくさびとして扱いましょう。そこには愛も何も有りはしません」
ここまで言い切って一息つくと、彼は呻き声を上げながら固まっていた。少しやり過ぎたかな、と思いつつ、伸びたままになっていた手を握り返す。
「あなたも火遊びのつもりで誘ったのなら、お互い利害が一致して良いじゃないですか。金と女は自由に生きるのにあるだけ欲しいって前に言ってたの、こっちは覚えてるんですよ。嗚呼、金は流石に用意できませんが」
「あ……え……その……」
「さぁ行きましょう。俥は目立ちますから自動車を呼びますね。嗚呼、遠出をするとは言え、朝になる前には帰ってきますからそのつもりで」
私は握り返した手をそのまま引っ張って彼を外へ連れ出そうとする。最初の威勢は何処へやら……抵抗なくついてくる彼は、まるで初めて共寝を迫られた乙女のように顔を赤く染めて、俯いていた。
これは火遊びするどころじゃなさそうかな。そんなことを考えながら、私は彼の腕を引っ張る力を強めた。
○ご飯
朝:なし。昼:キュウリの浅漬けに海苔かけたやつ。キュウリと納豆和えて海苔かけたやつ。バナナ。夜:バナナヨーグルト。間食:柿の種。チョコ。
○調子
むきゅーはややー。おしごとは、おやすみなりー。
SAGA PLANETSから2019年に発売された18禁美少女ゲームの全年齢移植版を遊んだので感想を書く。
前作金色ラブリッチェのファンディスクにあたり、ヒロイン達のアフターストーリー、前作で攻略できなかったミナと絢華のルートと、それと本作独自のエピソードが読める。
前作は、身分の高さや生まれの不幸から来るそれぞれの苦悩と、それを跳ね除けようと努力するために“カッコつける”テーマが魅力だった。
まずアフターストーリーの方はプレイ時間もそれぞれ30分ほどの短編で、内容もあっさり目。
この辺は全年齢移植版であることも大きな原因なので仕方ないかな。
次にミナのルートはかなり期待していたのだけど、ちょっと期待度を上げすぎたのか、しっくり来なかった。
ミナは北欧のソルティレージュという架空の国家の王族で、メーンヒロインのシルヴィアの妹にあたる第十王女。
幼い見た目枠ながら、主人公の市松央路をビシバシ教育する強い態度が良きキャラ。
掘り下げると面白そうな王族の派閥争いのエピソードは前作から色々と布石が打たれていたんだけど、ルートに入った途端、その辺はノータッチ。
恒例の央路が釣り合う男性になるようカッコつけて夢を探すエピソードも、探さないとだなあ、と探すことを表明するところでおしまい。
正直、テーマの掘り下げはかなり中途半端でプレイ時間の大半はイチャイチャパートだった。
イチャイチャパートも、前作や共通ルートで気に入ったミナのキビしくも優しい両面性はなりを潜め、彼女が甘えてくる展開が多め。
もちろん、そういう方向が無しだとは思わないんだけど、気に入った部分とは違う内容だったので、期待の方向を誤ってたかもだ。
強気で上から叱ってくれるミナが好きだったので、それを踏まえたエピソードが読みたかった。
上流階級を自称し庶民の主人公が居るだけで不機嫌になっていた彼女とのルートは、面白かった。
前作の絢華は性格悪い子なんだけど、今作ではコミュ障、陰キャっぽいシーンが増えていて、性格の悪さの方向性が変わっていた。
前作のイジメっぽいパートについて反省し謝罪するエピソードもあるし、メタ発言も駆使してそこのフォローしていたりと、色々と手を尽くしているのが感じれた。
メインキャラたちの因縁とは直接関係ないサイドストーリーながら、上流階級が上流階級と呼ばれる所以、ノブレスオブリージュなど、本流に通ずるテーマを別の視点から描いているのが面白い。
ルートの主役が誰なのかはネタバレになるため伏せるが、前作のあるルート終盤から分岐する異なるストーリーが楽しめる。
前作終盤で存在が示唆されたSFガジェットの掘り下げをしつつ、あくまで前作の選択は尊重しながらも、前向きになったエピソードだ。
あれほど八方塞がりな状況だと繰り返し言及してきたため、かなり無茶で唐突な設定が生えてきている。
ここについては、製作陣も承知の上のようで、続編映画あるあるを言うコメディパートなどで、自己言及的な弁解をしていたのが面白かった。
ただ、多少無理な設定であっても、やっぱりハッピーエンドは良かった。
前作の苦くて静かで悲しいエンディングとどっちが好みかは人それぞれだろうけど、ファンディスクなんだからこれはこれで良き。
ファンディスクであることを踏まえれば、良い意味でIFと少し後の物語を描くことに終始していて、続編ではない作りだ。
主人公の市松央路のカッコつけるシーンが好みだった僕としては、今作のルートではどれもそのエピソードが少なかったのは惜しかった。
とはいえ、彼の手に収まる範疇は前作までで、今作のようなルート群は特別なSFガジェットが必要だったと思うと、ある種の納得感もあった。
さて、ゴールデンウィークですね。
皆さんは新しい環境に馴染めているでしょうか。はたまたあぶれてしまったでしょうか。
安心してください。人生は何度でもやり直し可能なローグライクの繰り返しです。
まず、一人の人間がオギャーとこの世に生み出されたとする
その時点で、というよりも受精した時点である程度の初期能力が決まる
STR 9
INT 10
DEX 8
CON 12
WIS 9
LUC 10
こんなもんでしょうか。
これらの数値は、モノと質によるがある程度は鍛錬によって底上げが可能。
例えば
INTは読書、会話。
CONは走る。
WISはパワハラを受ける。
LUCはゴミを拾う。身だしなみを整える。
ただ、ここの数値以外の、BAD TRAITSを持って生まれることもある。
身体欠損とか、五感の一部がないとか、昭和以前は…ここまでにしておこう。
最近では怒りっぽいとか、飽きっぽいとか、気に病みやすいとか、
そして現代、戦後から平成に至るまで人権、というものが非常に重視されてきた。
あからさまなBAD TRAITを持つもの、あまりにステータスが低い人間は
成人する前に原因不明のまま亡くなった。
種族全体、集落全体を考えれば致し方ない部分もあったかもしれない。
翻って現代、この日本語を理解できる人間として産まれてきたのなら
先人たちのお陰で、衣食住には困っていないはず。
もちろん、困っている人が一定数いることは理解していますがここでは取り扱いません。
どんなBAD TRAITSを持とうと、どれだけ低いSTRで産まれようと
成人まで生きていける社会。
否、生かされてしまう。という風に受け取る方もいるかもしれない。
自殺者が増えている、という切り口で、日本が悪い国だという方がいる。
さも、日本社会が、戦前・戦後と比べて不幸せな国になったかのように。
それも当然そのはず。
社会についていけないだろう、あるいはついていけなかった人間は、
けれど、あまねく救ったのなら、彼らが幸せな生活を送れるようにすること、
これはセットでなくてはならない。
もちろん、日本人として生きるのなら勤労、教育、納税、これらを行ったうえで、が大前提だ。
その中、ごく一部の、理由なく働きたくないでござる、という人間は放っておいていい。
ここまでが、大前提。
生まれ持った能力と特性。変えられようが無いこと。神様どうか。
わたしの目が悪いのも、ADHDでどうしても忘れ物をしてしまうのも変えようがない。
変えようがないけれども、眼鏡を掛けて、リマインダーを駆使して
それは全て先人たちの努力と試行錯誤のお陰だ。大いなる巨人の肩だ。
そしてそれらのハンディキャップは、現在進行形で見えなくなりつつある。
さてそうした時に、だ。
配られたカードが、それほど変わり映えしなくなった後、
一体なにが大事になるのだろう。
実家の太さか?生まれた国か、地域か?運か?学歴か?親か?国か?
いずれも違う。
自分の周囲にいる人間をどういう構成で固めるか、これに尽きる。
これはもう詰みかもしれない。
これはどうだろうか。それほど悪くないんじゃないか。
1人の人間が、社会的接触を保持している関係の人の数のことらしい。
150人くらいが、社会的交流が保たれる限界の数ということが有名な部分だろうが、
3~5人が最も親密な友人関係を築ける人数だというものもある。
あなたの年収は、自分の近しい周囲の5人の年収の平均値になる。
というものがある。
これが友人なのか、職場の友人なのかしれないが、
5人の平均値になるのだとして。
といったようにするか。
果敢にも、孫正義、イーロンマスク、ジャックマー、ウォーレンバフェット
とするのか。
おれは、幼少のころからインターネットの世界にのめりこんできた。
周囲に馴染む同年代がいなかったマセガキだからだ。要するにいじめられっ子だ。
一人っ子だった自分のデッキには、両親以外には1人親友がいるかいないかで、
親を周囲の四枚に加える必要は無かった。
月一回程度は気に掛けてくれたから。
高校でも大学でも、大体の場合は10以上年の離れた人間を入れていた。
年上の人間は優れているかは別にして、必ず別の視点を提供してくれるからだ。
一つ変わったのは今までいなかった年下が入り込んでいることくらいか。
ローグライクでいう選択肢、何か挑戦するものがあるかといえば、
仕事や子育てなど、人生のターニングポイント的なところになる。
攻略できる算段はないが、失敗したとしても納得がいく構成なのか。
子育てもそう。
どういう人となら、子育てという20年を超える一大事業を完遂できるのか。
お互いの両親の支援はどうか。
"こうしたら上手くいくかな"といって何かのツールでアシストするのか。
そこでベートーベンやヘレンケラーの伝記を読んで自分を奮い立たせられるのか。
そして上記で挙げたLUC、つまり運は何かと言えば、コネ・人脈の源泉だ。
自分にできる最大限の努力をしている姿を見れば、誰だってあなたを助ける。
決して腐らず、善い人であり続けろ。神様・仏様は見てくれる。俺も見る。
どの部活に入るのか。
どのサークルに入るのか。
どの会社に入るのか。
逆に何かを辞めてみるのか。逃げてみるのか。
もちろん、あなたも人"間"です。
あなたが人々に影響を与えることもできるのです。
グループを、目の前のマンモスをやっつけるよう鼓舞することもできるのです。
自信がない?
あなたのステータス、トレイツに応じた貢献の仕方がきっとあります。
さあ、春です。
巨人たちの肩に乗り、素晴らしい仲間たちと、どんなマンモスを倒していこうか。
わくわくしますね。皆さんの新しい門出に幸あれ。
備品を購入しようと思って数を数えてみたが、そんなに減っていなかった。3月に、癖つよ先輩が唐突に辞めて以来、備品の減るペースがかなりゆるかやになった。
先月購入した45Lごみ袋100枚入りを開けて、5分の1ほど壁のゴミ箱用ポリ袋かけにかけた。
45Lごみ袋は1月にも購入していて、癖つよ先輩の無駄遣い牽制のために店舗用グループLINEに「これで半年ぶんです。」と書き込んだにも関わらず、半分以上を癖つよ先輩に取られてしまった。
一方で、ハンドソープの詰め替え用はむしろ癖つよ先輩が辞めて以来減りが早くなった。というより癖つよ先輩が辞めるまで減った時など一時もないほど常に満タンで、どうやら癖つよ先輩が知らないうちに詰め替えを持ってきては補充していた模様。何でそんな事をしたのだろうか?
減りが極端に少なくなったのが、洗濯機用の洗剤とソフター。これは去年本部の人に指摘されるまでは毎月始めに癖つよ先輩が本部にそれぞれ2箱くらいずつ発注をかけていた。
だが、コインランドリーの洗濯機というのは見た感じ大きくて洗剤の消費が激しそうに見えるのだが、実は家庭用洗濯機が家庭用液体洗濯洗剤を消費するほどしか消費しない。しかも洗濯機利用回数自体が一般家庭以下だったりする。
なので、1斗缶程度の洗剤が毎月2箱も必要な訳がない。ところが去年の暮れまではそれくらいの量が本当に消費されていたのだ。
と、私が言いながら醤油ちゅるちゅるを使って洗剤を洗剤入れに補充していたのを見て、優秀な後輩が言った。
「癖つよ先輩がパクってたんじゃないですか? 家から容器持ってきてそれ(醤油ちゅるちゅる)使って入れて持って帰ってたんですよきっと」
えー。したら癖つよ先輩、毎月の十数万円の横領の他にどんだけ当店に害をなしていたんだろう。途方もないなぁ。
一文を長くするな、頭痛が痛いみたいな表現を使うなと頷くところもあった。
その一方、「命令を出す→命令をする」というように、「〜する」で表せる表現は全部そうしろという奇妙なものもあった。
こういう指導を見るとイライラしてしまう。実際それやってない奴が100%落ちたのか、ABテストでどっちが印象良いか確かめたのか、といったように、エビデンスを要求したくなる。
唐突だが、子どもの頃、ポケモンで連打すると捕まえやすくなるとかいうエセテクニックが流行ったことがあっただろう。今思えば馬鹿馬鹿しい。
しかし、そんなエセテクニックで話しあえるくらい余裕があったとも言えるのではないか。
なんか今は、著名ストリーマーの正確な分析情報を元にゲームをプレイしてて、身内で曖昧なテクニックを開発する経験が無くなってた。
昔は、正確なもの:経験談レベル:根拠不明の情報がそれぞれ丁度いい割合で入っていて、後者2つにもある程度乗っかってあげることによって緩い空間が成り立っていた気がする。
こうして考えると、あの講師は「俺だけが知ってる(と思いこんでいる)情報」を使ってコミュニケーションを取りたかっただけなのかもしれない。
講師はちょっとおじいちゃんみたいな人で、今のコンプラに反した発言もあった。
直感だが、あの人は時代に淘汰され、コミュニケーション不足に陥る可能性がそこそこある気がする。
せめて、かつて私たちがポケモンの連打でコミュニケーションをしていたように、その人に文章を添削してもらう時くらいはそれに乗ってあげるのも悪くない気がしてきた。
私と兄との思い出を利用し、嘘を固めて奪い取ったのをずっと後ろめたく思っていた事。ずっと騙したまま、最近結婚の話をするようになり、自分が大変な卑怯者のように思え苦しくなったのでこうして打ち明ける
自分は幻滅されても仕方のない事をしたので縁を切られても仕方ないと思っている事。私が会いたくないと言うのであれば関西に帰りもう会わないと約束する事
これは嘘。
物理的距離が近くなる事実と貴方を諦めようと思っている話を両方同時に、唐突に突き付けて告白すれば必ず引き留めてくれると確信していた
この時と同じ手口を使われてる。
真面目に自分のために努力をした話をすれば増田の心が動くことを見越した上で「申し訳ないことをしたから幻滅したなら別れて会わない」などと言って増田から引き留めたくなるように仕組まれてるように見える。
憶測だけどアラサーになった焦りで結婚を早く決断させたくて同じ手段で揺さぶりに来たんじゃないの。言い方悪いけど策に嵌めて増田を奪ったことに罪悪感を感じるような性根の女性に思えない。
私がオムライスを好きになったのは、歳の離れた兄の影響だった。共働きで忙しかった両親の帰りが遅い時、大抵は作り置きのものを温めたり渡された食事代で出来合いのものを買って食べていたが、時々兄がアルバイト先で覚えた料理を作ってくれ、私はそれが楽しみだった。
中でもオムライスが大好きだった。半熟のオムはバターの良い香りがしてふわふわだし、ライスはベタつかずカラリとしている。しかし、決してパサついているわけではなくふっくらと美味しいのだ。ケチャップの甘酸っぱさもちょうど良く、トゲトゲしない。私の好きな「オムライス」像は兄の作ってくれたこのケチャップオムライスだった。
元彼女の作る、大量のケチャップのせいで酸味がきつく団子か糊のようにベッチャリと粘ついたライスを、切り分ければ生卵の水分が流れ出てくるようなオムでつつみ、さらにケチャップをぶちかけて味を誤魔化したようなまずいオムライスが私は大嫌いだった。
しかし、付き合う前に「好物はオムライス」と不用意に話してしまっていた事が災いし、互いの家に泊まる時、元彼女は必ずオムライスを作りたがった。自分のために作ってくれたものを否定して傷付けるのは忍びなく、また付き合って長い元彼女に対しては何かを指摘して波風を立てるよりも妥協する事がすっかり癖になっており、私はいつもべちゃべちゃのまずいオムライスを我慢して流し込んだ。
幼い頃に兄の作ってくれたそれと比較すると元彼女の作ったどぎついケチャップ味の何かは申し訳ないが最早オムライスと呼べる代物ではなかった。
今の彼女は元々ネットゲームで知り合ったゲーム友達グループの中の一人だった。7歳下だったが好きな声優やアニメが共通していた事もあって一番馬が合い、良く話していた。当時大学生だった彼女の学業や進路の相談に乗った事もあった。
ある時、某声優のライブ参戦のためにいつものメンバーのうち友人カップル一組と彼女の計3人をうちに泊める事となった。
その時、彼女が私のキッチンを借りて皆に振る舞った食事がオムライスだった。初めは作らせるなんて申し訳ないから何か取るよと言ったが、オムライスが得意料理なのだと言われ気持ちが揺れた。2人で買い出しに行き、至って普通の材料を使って出来上がったのは綺麗なオムライスだった。兄の作ったものとは当然味付けが違うが、きちんと作られたものはきちんと美味い。べたつかずふっくらと甘いケチャップライスに、生の卵汁が滴ることのないふんわり半熟のオム。家で作った、素朴だけど美味しいケチャップオムライス。友人カップルも絶賛していたし、グループの皆にも羨ましがられた。忘れられなくなるほど美味しかった。
それ以降、元彼女とデートしていても何となく気持ちが入らない時期が続いた。連絡の頻度も減り、その分ゲームに没頭する時間が増えた。しかしそれは、ゲームに熱中していたのではなく彼女と話すためだったように思う。私はあのオムライスの一件で彼女を好きになってしまったようだった。
暫くして、彼女の方から私個人宛にメッセージが届いた。来年から新卒で関東に来て働く事が決まったという報告、これまで色々と相談に乗ってくれてありがとうという感謝の言葉。
そして、付き合っている人がいる事は承知しており諦めるために伝えるが、私の事が好きなのだという告白だった。
時々喧嘩もしたが、彼女と過ごす時間は楽しく充実していた。付き合って6年が経ち、結婚もお互いに意識するようになった頃、彼女の方から謝罪と共に沢山の打ち明け話をされた。
内容としては付き合うまでの経緯についてだった。頻繁に話したり相談に乗ってもらううちに恋人がいると知りながら好きになった事。何かの折にアピール出来れば奪えるかも知れないと思いオムライス屋でキッチンスタッフのアルバイトを始めた事。そしてあの時、オムライスが得意料理だと嘘をついて披露した事。兄のオムライスのエピソードや、元彼女のオムライスが口に合わない愚痴は以前聞いて覚えており、確信犯だった事。諦めるつもりだったなんて嘘で、恋人がいながら休日もログイン頻度が増えている状況をチャンスと踏んでいた事。就職先が関東に決まったのは偶然ではなく、この展開を狙って勤務地に関東が含まれていた企業ばかりを選んで受けた事。物理的距離が近くなる事実と私を諦めようと思っている話を両方同時に、唐突に突き付けて告白すれば必ず引き留めてくれると確信していた事。
そして、私と兄との思い出を利用し、嘘を固めて奪い取ったのをずっと後ろめたく思っていた事。ずっと騙したまま、最近結婚の話をするようになり、自分が大変な卑怯者のように思え苦しくなったのでこうして打ち明けるが、自分は幻滅されても仕方のない事をしたので縁を切られても仕方ないと思っている事。私が会いたくないと言うのであれば関西に帰りもう会わないと約束する事。
なんて素直でいい子なんだろうと思った。まず、好きな男の好物を美味しく作れるように勉強しようという、その姿勢が嬉しかった。ましてや、好きになった男を振り向かせるために好物をアルバイトまでして完璧に習得してみせるなんて聞いた事がない。それに計画的で全て計算ずくだったのだって、凄い努力と忍耐力じゃないか。彼女が私を本気で好きで私の事を良く理解してくれていたからこんなにも彼女の狙い通りに進んだのだと言えるだろう。元彼女よりも遥かに真摯で一途な熱量が感じられ、私は寧ろ感動した。元彼女は「恋人を奪われた」のではなく「努力と熱意、根性で彼女に負けた」のだ。
後ろめたく思う必要はない、私のために努力してくれた事実は決して嘘じゃない。私は素直に嬉しいと思っている事、幻滅などしていない、寧ろ今の話を聞いて、私と結婚して欲しいと強く思った事を率直に伝えた。
この出来事から少し後のデートで、私は彼女に正式にプロポーズをし、晴れて結婚する運びとなった。私たちを引き合わせてくれたオムライスと、幼い私にオムライスを作ってくれた兄のお陰でオムライスが好物になり、それが巡り巡ってこうして素晴らしい女性と結婚できる幸運に、私は心から感謝している。
当時、吃音をよりメジャーにすることに一役買ったマンガだと思う
ただ楽しいマンガではないから好き好んで読み返したいと思うものではない
たぶんまだたった2,3回しか読んでないと思う
ラスト、オンチの友人がそれでも文化祭で歌うのを見て、自分も吃音と向き合うこと、恥ずかしがらないようにすることを決意したところは、
悪くはないしむしろいいシーンだとは思うんだけど、
それまでの鬱屈として沈んだとこから一気に上がりすぎてて正直違和感もある
ラストのまるで夢のようなシーンも美談っぽくしすぎてて蛇足でしかないし
あれはオンチのヒロインをがっかりさせないため主人公がウソで歌うまいよとかいってたら、
ヒロインが文化祭でとんでもない大恥をかいちゃうという話があった
しかも主人公は熱だして文化祭に行けず、あとでそれを知るというね・・・
んでヒロインとは一気に疎遠になってそのままマンガも終わるっていう最悪だった
多分打ち切りきまってその展開にしたんだろうなとは思うけど
一方こっちも夏休みずっと引きこもってたし、もし現実なら夏休み以降不登校になって文化祭も休んで家にいる感じになってたんだろうなという感じがする
その場合は救いようがなく落ちるとこまで落ちて行って不登校から社会復帰が難しいレベルまでいってたことも容易に想像できる
ただまあそこまでやるとほんまに救いようがないだけのマンガになるからそこはマンガとしてカタルシスをわかりやすく作ったんだろうなと
あとがきで作者自身が、自分の話にはカタルシスがないと言われる、と書いてたし。
まあ文化祭っていうのがひとつの区切りとして最初から考えてた可能性も十分あるとは思うけどね
しかしこの作者は自分のどろどろしたところをマンガに昇華することができていてほんとすげーと思う
こんなことやってたらあっというまにかくもんなくなるだろと10年前は思ってたけどいまだに書き続けてるし
いやーほんとすげーわ
30年ぶりくらいに白雪姫乗った。
前乗った時にはまだ幼児で、一緒に乗ってた妹が恐怖に泣いてしまったがストーリーとかは全く記憶になかったので、途中の魔女が出てくるところとかが怖かったんかなくらいのぼんやりとしたイメージしかなかった
それから一度も入ろうとも思わなかったがなんかふと座って休みたくて空いてるライドに乗りたくて乗ったわけである。
なんだこれは。
まず白雪姫ほぼ出てこない。主に魔女と小人軍の戦いの記録である。
白雪姫がやってきて楽しく過ごす小人軍の小屋まではまあそんな話だったかな...?と思うが、その後暗い森に迷い込み、魔女がイヒヒーとリンゴを持って戸口に立ち(まあそこは映画でもあったのでよしとして)、そのあとおどろおどろしい演出と共に突如小人の鉱山にトロッコが迷い込んでいく。なんだこれ...?
そして唐突に魔女と小人が嵐の崖の上で対峙し、魔女が小人軍に岩を落とそうとしてくる。アーッ!あぶなーい!イヒヒヒー!!アーッ!あぶなーい!!イヒヒヒー!!
え?小人どうなったん?てかあんなシーンあった?そもそも白雪姫りんご食べてないし寝てないし王子様も来てないこれなんなんだ・・・???
しかし考えてみたらランドの初期とかシーの初期のライドって時折意味不明だったよな。海底2万マイルのやつとかシンドバッドの改修前とか。
2024年始まってから散々なんだが!!!!!!世界のこと許さないからなこのカス!!!!!
4月も終わるのでもういい加減立ち直りたいが、時間が経つと怒り以外にも寂しさ、悲しさ、いい思い出、憎めないことがぐちゃぐちゃに混ざりさらにカオスな心境になってきた。
渦中にいるときは全体像が把握できないし、何より感情も時間差で処理されるので後になっていろいろと噴出してくるのだ。
そして、ぽつぽつと人に話すと高確率で、文章に感情をまとめると整理されるという助言をもらうので散文を匿名ダイアリーに投げることで成仏を試みる。フィクションです。
知り合って3年、付き合って2年ちょい、1年半同棲していた彼氏から1月に別れを切り出されたことからすべては始まった。
その時になんて言われたのかを思い返してみよう。
「なんか、求めてるエネルギーと違うんだよね。違和感があるというか。。。。会話も出会った頃から弾まないんだよね。」
今まで、ちょいちょい「増田はおばあちゃんみたいだよね。本当におばあちゃんになったときどうなるの?木になるの?」
などと言われたことを思い出し、カスの元カレ(以下春日)が私の陰キャすぎるエネルギーに疑問を持っていたことを知る。
実際に私は友人付き合いが超限られていて、SNSも苦手でインドアなので図星ではあった。
ただ、私の陰キャ化が加速したのはこの1年のことである。特に2023年は諸々のストレスが重なり、精神的にセーフモードで超低空飛行していたのである。
元々、付き合った頃は逆だったのだ。私が春日と出会った頃、彼はまあまあ重めの鬱を患っていた。
コロナ禍を機に、不眠と身体の不調からずぶずぶと鬱に沈んでいき、大学も中退して家から出ることが怖くなりニートになっていた。
ちなみに補足情報として春日は外国人で、私は現在海外の修士課程に留学中の在外邦人である。紆余曲折あって音楽の趣味が合い意気投合したのが出会いだ。
慣れない異国のコロナ禍で不安な中、曲とも呼べない小さな音楽の断片を作って交換したり、好きなことを共有できる相手は私にとって貴重だった。お互いにまあまあ離れた別都市に住んでいたが、友人として気分転換によく春日の街に遊びに行くようになった。
春日の母と一緒に3人で初めてご飯を食べたとき、春日がいきなり号泣し始めて落ち着かせるために必死に彼の手を握っていたことを思い出す。突然号泣したり沈黙し、動けなくなることが多い状況だった。
春日はとても純粋で、鬱でも前向きに生きようと頑張っている姿を見て次第に応援したくなった。春日はとても美しい声を持っていて、時々歌ってくれることが私の心の浄化にもなっていた。ただ、それも不調により以前のようには歌えない状況だったので本人はとても落ち込んでいた。
私自身、現地語のみの授業を理解し、口頭試験を乗り越えていくことに心身を消耗していたが、なるべく春日が外に出るように引っ張り出したり、心に寄り添えるように丁寧なコミュニケーションを心掛けていた。春日は日本語が上手かったが、言語の壁も高かったので尚更慎重に進めた。Rei harakamiの命日に二人で登山して、山頂で終わりの季節を聴いて黙祷したりとか、今思えば二人とも変な奴だった。
そして、プロのカウンセラーの手を借りて春日は鬱を治療することになり、友人になって一年弱が経つころ、恋人として付き合うようになった。
付き合った当初もまだ鬱は強く残っており、春日に関しては特に自己防衛の機能が強く、何か一つ難しいことがあるとできない理由を無理やり探して諦めたり、衝動で物事を瞬時に決めて深く考えずに逃げるという癖が相まって、物事を継続したり、安定して物事を考えることが難しい様子だった。その中で、私が住んでる家から引っ越しを予定してると伝えると私の住んでる周辺の街に春日も住みたいと言い始めた。それもあって一緒に住もうということになったのである。その後も、具体的な計画が進むにつれ、「やっぱり僕には無理!」とか「やっぱり一緒に住もう!」と、決断が二転三転する春日に精神的に振り回されて疲弊したので、その癖を人と共同で何かを決めるときに持ち出すのはやめてくれとお願いした。
ただ、我々の家探しは困難を極めた。そもそも貸し手市場なのに加えて、正式な賃貸契約の場合はニート(実家が細い)&外国人留学生というコンビでは賃貸の審査を受けるという土俵にすら立つことが難しかった。とはいえ私の家の退去期限もあったので謎のモルドヴァ人のおばさんちの小さな一室をとりあえず借りて、極限の生活が始まった。
状況に反して春日はなぜかこの頃精神が強くなっており、審査に通るために黙々と職を探していた。私は定期試験を乗り越えることと賃貸の審査が通りやすくするための準備でいっぱいいっぱいだった。このモルドヴァのおばさんは一ミリも信用できず、家賃交渉で一悶着あったり大変だったが今では笑い話である。そして、春日は不動産の営業という職を見つけたことにより保証に通るようになり、四か月後、アクセスはあんまりよくないがこじんまりした1LDKに住むことに成功した。
その頃、湖畔に弾丸でキャンプに行ったのも良い思い出。4000円ほどの砂浜で使う用のテントとエアーマットレスだけ持って行ってのだが、初日の夜に土砂降りになってしまい、気が付いたらテントの中が湖みたいになっていた。水にマットレスだけプカプカと浮いてて二人で「ノアの箱舟じゃんwwwwww」とか言って馬鹿すぎて爆笑してたよな。そんな状態で7泊もした。
引っ越し後は、私は円安による金欠と奨学金が終了することに焦りを感じ、なにかWeb制作系で働けないか試行錯誤した。春日はニート生活から一転して、スーツを着て一日11時間勤務の社畜へと変化した。ただ、営業職は出来高制で精神的ダメージも大きく、彼は四カ月後に仕事を辞めた。
そうやって2022年は過ぎ、2023年には無職の春日と留年して金欠の外国人という最強の布陣が出来上がった。
一月頃、金欠、将来の不安、引っ越し一連の疲れがどっと出て私は精神を病み始めるが、打破するため近所のカフェでバイトを始めて安定した。一方春日は、営業職で受けた数々の否定の言葉に傷つき、癒しとして貯金を食いつぶしながらやってみたかったドラムを習い始める。
私のバイトは夜勤と早番が不規則に組まれるような状態で、現地語で早朝のラッシュを捌くことに必死だったのであんまり記憶がない。ただしばらくして、伝手でリモートでできる仕事を依頼されるようになり、そっちの方が興味のあるジャンルだったしガタガタな生活リズムを戻したくてバイトを辞めた。そして、春日は相変わらず週一の習い事以外は日本語の本を公園で読む生活をしていた。
卒業に必要な単位も取り終わったころ日本に3週間ほど二人で遊びに行った。春日は牛丼を大層気に入り、吉野家、すき屋、松屋を食べ比べたのちにすき屋の牛丼以外は認めない頑固さを持ち、片っ端からブックオフと古本市場をはしごし、コンビニはローソン以外には入らない外国人となった。日本にずっと行きたかった春日は終始目をキラキラさせていた。
日本から帰ってきたころ、私はリモートの仕事をしながら本業である芸術に関する活動に勤しんだ。おかげで賞を取りちょっとした催しに参加するなどのイベントが発生した。卒業論文にも取り掛かり始めたがその壁が高く、先行研究の論文と本を現地語で読むことで時間が過ぎていった。卒業後の進路や家族の問題、論文のプレッシャー、円安、制作意欲が低下していることなどのストレスが一気に重なり私の精神は下降し続けていた。
一方春日は、貯金が尽きて彼の母からの仕送りで生活するようになった。とはいえ、日本語能力試験一級に挑戦する目標を立て、ひたすらカフェで日本語の本を読んでいた。なにかバイトしたら?と聞くと、「うん、来月から探す~」と言い続けて2023年は終わった。やるやる詐欺を繰り返す春日にムカついていたが、本当に一級に合格したからえらいよね。
年末年始を彼の地元で過ごし、春日は自分の喉の調子がだいぶ改善したことに気付く。コロナ禍以前は弟の彼女とコンビを組んで路上パフォーマンスをしていたこともあり、再度コンビを組んで地下鉄で歌うと、これがまた投げ銭で儲かった。彼が好きなことでお金を稼げることを発見し私も大層喜んだ。しばらくは家を離れて実家で活動したら?と提案したのだ。
そうして二人で家に帰ってきた2024年一月、冒頭にあるようなことを切り出されたのである。
出会った頃元気がなかった春日の精神はだいぶ安定してきていたのに反して、私は在外年数が増えるにつれ外国人としての立場の弱さやストレス、現地人と対等な土俵に上るための終わりのない努力に疲れ果てていた。きっと、私が春日を家の外に引っ張り出したように、春日が今度は私の人生でつらい時期を支えてくれると期待していたのだ。
しかし現実は違った。もともとは陽キャの素質を持つ春日が好きなことを見つけて元気になったところで、陰キャで元気のない私はただの言葉の通じにくい異邦人のメンタルおばあちゃんでしかなかった。
春日は冒頭の言葉とともに特に話し合わずに足早に地元へ帰り、日銭を稼ぐことに集中した。私は論文に追われてしんどい時期に別れを切り出されたことが悲しくて、その理由も悲しくて、毎日を泣いて過ごした。日が経つにつれて春日がなんの相談もなく結論だけを私に話してすべてを放って逃げたことに怒りがこみ上げ、太宰治崩れのポエムみたいな謝罪文だけ投げてくることも火に油を注ぎ、一日でいいからこっちに帰ってきて話し合え!と伝えると、月末に一日だけこちらに帰ってきた。春日は二時間ほど私に謝り続け、どうしてもやり直したいと言い始めた。
私は春日に対して信頼を失っていたが、それらをゼロからまた積み上げるような努力を一緒にしてくれるならいいよ、と許してしまった。育ってきた背景も母国語、文化も違う二人が関係を健康に維持するにはお互いの努力が必要だ。自分ができることを相手ができないのは当たり前で、自分と違う文化を受け入えてその違いに尊敬を持つことが、同郷人同士以上に必要になる。
もちろん私にも落ち度はあった。私が学業と資金繰り、外国人としての滞在許可証の条件などに四苦八苦してるなか、二十代も半ばになって、苦労して一人で家計を支えている母の仕送りで日本語の本を読んで夜はボードゲームの集まりに参加する貴族のような毎日を送る春日にイライラしており、尊敬を持つことが難しく心の距離を置いていたのも事実である。相変わらずコロコロと判断を変えて振り回されるのも日常茶飯事で、この軽蔑的な感情を外に出さないようにしていたが、確実に伝わっていたに違いない。
そして再び春日は地元に二週間ほど帰り、その間我々はどうやって不安定な時期を乗り越えるのか取り決めを作ったりしていた。その後一週間ほどこちらに春日が帰ってきて、束の間の平和なひと時を過ごした。春日が地元に帰るタイミングで私も着いていって二週間ほど彼の実家で一緒に論文の現地語校正を進めることを決めていた。
そして一緒に帰った翌日、春日に再び「やっぱり波長が合わない。。。。僕はもっと明るくて、引っ張ってくれる人をパートナーにしたい」 「増田とはもう一緒に成長できないし、もう考えてることを伝える気が起きない」 「現地語のスラングを言い合って言語の差なく話したり、もっと協力し合えて一緒に音楽をしてくれる人と付き合いたい」などと散々なことを言われた。
そもそも私だって明るく居たいが、元気ないのは過去のてめえみたいな状況だからだよ。そもそも、外国人にネイティブと同じことを求めるな。私も毎回なんでお前の母国語で話し合いをしなきゃいけないんだって思ってるよ。それでも好きだからやり直したいって懇願してきた二週間前のお前何?蜃気楼?
矢継ぎ早に傷つく言葉を言われて、春日からきっと「こいつはいくら殴っても倒れないから大丈夫」と思われてるのかなとも思った。あのな、自国で家族に囲まれてぬくぬくしてるお前と違って、一度完全に倒れたら誰も私を助けてくれないの。この国に実家もないし親族もいない。ただの病んだアジア人としてさらに劣等感に埋もれて取り返しのつかないレベルに粉々になって、廃人になるだけ。
だから最後の気力だけで完全に折れないようにだけ耐えてんだよカスふざけんな。
というか、鬱を患ったならもうちょっと元気がない人の気持ちがわかって優しくなれるもんじゃないの?と疑問にも思った。しかし、春日の様子を見るに鬱の事実は元気になった今ではもう消し去りたい過去で、鬱の匂いがするものからは遠ざかりたいという心理なのかなと思った。腐ったりんごの隣に置くと、普通のりんごも腐るし困っちゃうよね、みたいな。
「友達としてならうまくやっていけるはず!」とも言われたが、私は春日にとって都合のいい存在で、不都合があると「物足りないなあ...」と切り捨てる程度の存在だったことに絶望した。
私は彼の調子が悪い時に自己肯定感を埋めるだけの存在だったのだ。そもそも、一月から振り回されて論文の進捗もギリギリで、ここでまた振り回されてボロボロになったことにより、私の三カ月間を返せ!!という怒りがこみ上げてきた。一日前に言ってくれたら、あんたの地元行きの電車に乗ってねえよボケナス。
あと、恐らく文化が違うからかもしれないが、彼は愛情表現が強いのだ。「愛してる」という言葉を挨拶のように言う。別れを切り出される数時間前まで「愛してる」と目を見て言われていたその温度差も日本人の私には理解不能で、サイコパスにしか思えなかった。
そこからは、今まで我慢していたいろんな感情が噴出。さらには希死念慮までが唐突に襲ってきて、居場所のない彼の実家で必死に感情を爆弾のように抱えた。
急いで変更した帰りの電車の日まで、知り合いの居ない彼の地元でひたすら論文を書くだけの時間の虚しさ。楽しそうに彼の弟の彼女と爆笑しながら帰宅して、何事もなかったように振る舞ってくる春日から逃げる場のない状況とその惨めさ。さらにムカつくのは私がなぜ傷ついているのか勘違いしているところ。
「ごめんね。。。もう別れることは変えられないから。。。」と言ってくるがオイコラ、全人類のクソ男に告ぐ。そこちゃうねんクソ。お前と別れることに悲しんでるんとちゃうねん。今までそれなりにお互いが人として大切な存在だったはずなのに相手の状況も顧みずに振り回してなんの責任もない別れの仕方をされたことで過去のあんたとの思い出も、私の存在もくそ薄っぺらいものになったことに悲しんでるんじゃボケ。ままごとしてたんとちゃうぞカス。この心境に共感するひとはSHISHAMOの「忘れてやるもんか」を聴くと少しすっきりすると思う。
家に帰ったあと、春日のSNSをすべてブロックした。それでも気になって覗いてしまうSNSでは初ライブもして音楽家としてどんどんバズって有名になっていく春日と弟の彼女が目に突き刺さってきた。それはそれは楽しそうに歌っていて、出会った当時の姿から比べると本当に幸せになってよかったね~と思う気持ちがまだ存在していることにホッとしたが、元カレのSNSを見るのは一種の自傷行為である。
一カ月間、必死に自分のやるべきことをして、フラッシュバックが来るときや寝るときには号泣するということを繰り返してきた。同棲していたので、家の契約とか置いていったものが山ほどあるのでどうしてもいつか顔を合わせなければいけない。あの、世の中の女性はこのような場合どのような顔をして会ってるんですか?
異国の地で一人で生きていくには私は弱く、二人で生きていくにも力及ばなかった。そしてつらい時期に、一番大切な人から浴びせられた性格を否定される言葉に一生懸命保っていた自尊心をもぎ取られ、それをまた家族も親友もいない異国で一人で泣きながら拾いなおしていくこの惨めさ。鬱の時期も愛してもらったお前には分らんよな。私だってつらい時期を耐えて、また心から笑って一緒に楽しく過ごしたかった。
私は無償の愛を持っていなかった。助けたから私も助けてほしかった。でも相手はそう思わなかったというただそれだけのことなのだ。フロムの「愛するということ」にもあるように愛することは技術であり、その修練が必要というのは本当で、意識と覚悟をもって愛すことは、感情とは違う部分も大幅に使う。ただ、お互いに技術がなかっただけなのだ。
この一連の出来事のおかげで今まで出会ったことのない感情たちに出会えたことはよかったと言えるだろう。希死念慮も今では優しい死神のようにぴったりと背後で見守っている。自己が消えそうなときは自己の存在を強烈にこの世に残そうとするのか、創作意欲が見事に回復したことも皮肉である。
また、時間が経つと不思議なことに、カオスな感情の中に謎のメタ認知的な視点が表れて、こうやって惨めに醜く足掻いてる自分も、中途半端な執着をもって繰り返し傷付く自分も、なんだか本当に子供すぎていじらしくて愛らしく思えてくる。感情爆発させてて最高に人間らしくていいじゃんって思えるのも、なんだか傷が少しずつ癒えてる気がする。
人に期待しすぎること自体、ただの我儘になってしまうこともある。どれだけ自分が惨めでかっこ悪くてしんどくても、まだ泣き喚けてるだけ健康で、とりあえず自分を裏切らないものを信じる訓練から始めるしかない。ペットや植物、筋トレ、美容、創作活動はいいぞ。
自分のモラトリアムにセカイ全てを巻き込み、セカイの全てを自分がモラトリアムを卒業するための踏み台にする物語。
自己陶酔、自己憐憫、自己解決、自己完結で突き進むどこまでも俺俺僕僕私私自分自分な物語。
ポップカルチャーとの適当な距離感も取れないまま大きくなった精神年齢中高生の中高年向け雑誌たるアフタヌーンで煩悩の数だけ連載されただけのことはある。
「まだるっこしく小難しく語られ物語世界全てを巻き込み人類の善悪を裁く長大なSF」だが、とどの詰まりは「僕が僕という人間を理解し、等身大の気持ちで世界と向き合った結果、あんなに空回りしてBIGなことを求めていた気持ちの内側が、愛情に飢えた赤ん坊みたいなものでしなかったことを認めるまでの物語」でしかないという。
セカイ系はセカイと愛する誰かを天秤にかけるが、その天秤にかける誰かさえ存在せずただひたすら「いつも苦しくて辛い僕の気持ちを理解してくれないセカイに対して思い知らせてやるぞ」と意気込んでは何もかもを滅茶苦茶に壊し続けるだけという。
挙げ句世界中からそんな自分を見透かされ、いいように役を与えられた役をそのままやりきって、気づいたら全員に置いてけぼりにされてたことに唐突に気づく。
どうしようもないほどに独り善がりで、悲しいぐらいに幼い主人公の物語だ。
世界全てと自分を天秤にかけてアッサリ自分の価値が勝ってしまうほどの強烈な自己愛のせいで、実際の世界を正しく認識できず自分の認識するセカイの像に振り回されるがままに堂々巡る。
世界を正しく捉えることが出来てないから自分の立ち位置も分からず、世界や誰かを鏡とすることで自分を客観視することもずっと出来ないから自分が何を望んでいたのかも最期の最期になるまで理解できない。
終わりのないモラトリアム、周りがとっくに卒業したハシカにずっとずっと悩まされ熱にうなされながら自分の心に映ったセカイの姿に振り回されるままに世界を彷徨い世界を敵に回し世界に利用されてセカイが壊れる。
世界を相手取ってるはずなのにどこまでも完全な独り相撲、だけどそれに皆が付き合ってくれているからさも自然と噛み合わさせていただいていたことに後から気づいて赤面する気も失せていく。
強すぎる自己愛は世界を滅ぼすが、滅ぼされた世界は滅びたいから滅びただけで結局ガキ一人がどうこうしようが世界の行く末なんて何一つ変わっちゃいない。
しんどいな。
世界全部と引き換えにしなきゃ治る機会さえないようなモラトリアム。
フォスは卒業したけど、読者のオタク共に世界と引き換えにモラトリアムを卒業する機会なんてやってこない。
だから読者のオタクはずっとずっと変わらずにモラトリアムのままで生きて、モラトリアムの中で死ぬんだ。
この話はこれでおしまいなんだ。
そもそも民主主義とは、――いや、これはどうも、あまりに唐突で、自分で言い出して自分でおどろいている有様で苦笑の他はございませんが、実は私は、まったく無学の者で、何も知らんのです。しかし、民主とは、民の主と書き、そのつまり主義、思想、アメリカ、世界、まあ、だいたいそういったわけのものかと私は解して居ります。それでまあ、日本でもいよいよこの民主主義という事になりますそうで、おめでたい事と存じていますが、この民主主義のおかげで、男女同権! これ、これが、私の最も関心を有し、かつ久しく待ち望んでいたところのものでございまして、もうこれからは私も誰はばかるところなく、男性の権利を女性に対して主張する事が出来るのかと思えば、まことに夜の明けたる如き心地が致しまして、おのずから微笑のわき出るのを禁じ得ないのでございます。実に、私は今まで女性というもののために、ひどいめにばかり逢って来たのでございます。私がこんにち、このようなダメな老人になってしまったのも、すべてこれ、女性のせいではなかろうかとさえ、私はひそかに考えているのでございます。
https://anond.hatelabo.jp/search?word=首吊&search=検索&mode=top&page=1
「首吊」で検索してヒットした増田58ページ分を全部読んでみた
首吊りの方法論みたいなのよりは身の上話が多くて、みんな色々な形で苦しんでいるがその一方でどれも似たようなものに感じられた
読んでいてしんどくなったり自分ごとのように感じられる増田もチラホラあったが何より絶望させられたのは最後の方で唐突に現れた「なぜ『のだめカンタービレ』はセックスしないのか」という増田だった
ああ、いつのまにか自分はのだめカンタービレの登場人物より年を取ってしまった、あんな眩しい青春は一度もなかったしこれからも来ないんだ、という事実はどんな悲痛な身の上を綴った増田よりグサっと来た