「ふすま」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ふすまとは

2022-07-25

異世界おじさんの、おじさんとたかかふみの住みかの内装が、昔住んでいた団地の内装と同じで

思い出そうともせず、思い出すまでもない記憶が刺激される

キッチン収納の扉の取っ手を見て「あー、こういう形だったよなあ」とか

照明は「うちでは付け替えちゃったけど、学校に付いてるやつみたいなタイプだったよなあ。てかあれのハーフサイズじゃなかったっけ」とか

ちなみに、おじさんとたかふみの心理的断絶を表すためによく使われる線は

元々ダイニングキッチンと六畳間を隔てるふすまがはまっていて

六畳間の方はリノベ前は和室だったと思われる

2022-07-14

追記立正佼成会三世だよ

anond:20220718185726

↑に色々お返事的な物書いておいたよ。はてな記法よくわからないので読みにくかったらごめんなさい🙇

一連の事件で、創価あたりと一緒に佼成会の名前もでてきてるのでさすがに一緒にされるのは厳しいなーと思ったので軽く。

俺本人は無神論者だが、祖母一世母が二世子供の頃や親と一緒に住んでた時は行事にたまに顔を出したくらい。

会員綱領の「立正佼成会会員は本物釈尊帰依し、在家仏教精神にのっとり云々」とかはうろ覚えかな。

基本熱心ではない会員として時々参加してただけなので、その範囲で。

大正まれ祖母はまさに佼成会が拡大した昭和20年から信者支部長とかもしてたらしい。会員ではない祖父葬儀には100人以上の会員の人がきて、3間ふすま取り払ったぶち抜きにも収まらなかったくらいだったかな。

で、金と政治に関して。

まず会費は月100円。あと親は教会に行くたびにお布施袋という、なんか祝儀袋の簡素化したやつに100円入れてたな。団参といって本部へ行くときは1000円だったかな?まあ、身施ていってお金ではなく働くこともあるけど教会やらの当番やお役、あと本部団参行ったとき婦人部で本部にある食堂の手伝いとかなので、フルタイムで働かせてとかはないよ。

お経やらのグッズも普通に売店で買う感じ。値段はむしろ安い感じで、実質販売なのに寄付扱いにするとかない。家の仏壇にご本尊をお迎えするとかも、まあ1万とか2万くらいとかかな?基本、金額お気持ちということでいくら以上とか、教会関係者献金を強く求めることはないよ。ましてや、家や土地、あるいは金を借りさせて寄付なんてありえない。まあ、会員数はそれなりいるか関係者すべてがそうだとはいわないが、会の方針としてはそうだよ。50年代とかは色々やらかしてたみたいだが、その後改善したみたい。

資産家の老人が高額な寄付をすることはあるだろうし、家族にとっては相続するはずの財産が目減りして悲しいとかはあるだろうけど、本人の意思に反して寄付を求めるような事はしてないよ。

政治に関しては自公政権成立前は自民べったりで選挙期間教会へ行くと、これでもかと議員ポスターがはってあったよ。で、自公政権以降は野党に肩入れが強くなったよ。

自民支持だった親が、普通に立憲支持してて、今回の選挙では俺の所に白しんくんの選挙はがき送ってきてもいいかきいてきたよ。

普通に検索すればでてきたけど会員専用のページだからほかの人には秘密ねってページなんでリンクはらないけど今回は比例は白真勲と藤末健三、選挙区は立憲候補応援しますとかあるよ。

ただ、今回は本部レベルではなく、一部の地域だけだったみたいで、得票数はかなり減ってるね。そこあたりの判断はどうなされたかまでは知らないよ。

あと、佼成会=立憲と思っている人もいるみたいだけど、自民議員政治思想によって応援してるよ。

ボランティアや、応援演説の動員はするけどいやなら別に参加しなくてOKで、その結果退会させられたり、村八分にされたり、非難されるようなことはないよ。献金もそうだけど基本ゆるい。

投票所へ車で送るとかはやってるかもしれないけど、日常的に教会へ行くときに会員が自分の車に他の会員を載せてとかやってる延長で、つよく投票先を指示まではしないんじゃないかな?

そういえば一緒に住んでる時も特に選挙でどこに投票してと親にはいわれなかったな。

あと、教会新年行事に、管内の市長や隣の市長挨拶に来てたりはしたな。

https://www.kosei-kai.or.jp/%e6%9c%ac%e4%bc%9a%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88/

を見れば分かるけど、政治立場中道左派くらいかな?基本平和主義人権尊重で、靖国問題信徒個人が行くことは問題ないが、総理大臣の参拝は問題だという立場

他の宗派キリスト教イスラームなどの他宗教とも、仲いい感じ。ただし、創価は敵。いや敵と言っても今はそこまで敵意を持つ人は多くないかもだが、「だが、てめーはダメだ」くらいかな?

共産党ソ連の手先だから絶対駄目だと言っていた祖母は、同じくらい公明党ダメだと言ってたな。まあ祖母世代だとライバルとしてバチバチやりあってたからね。

内は創価と違って伝統的な日蓮宗とも仲いいよ!みたいな感じ。

身バレしない範囲質問があれば答えるよー。

2022-06-30

anond:20220630130155

歴史を見ると「トップとの間を取り持つ人間」が権力を持って腐敗することが多いからね~

始皇帝宦官趙高いちばん有名だし、

江戸時代でも将軍政務担当の間に一つふすま置いたら、伝令役が権力持つようになって密室政治になったってこともあったね

2022-05-30

古民家リフォーム宿への不審宿泊

古民家リフォームして宿泊施設として活用する、という事例が最近各地でけっこう多い。

面白そうなので試しに利用してみたのだが、隣の部屋に泊まっていた男3人組がめっちゃしかった。

 

隣の部屋とは鍵付きのふすま一枚を隔てているだけなので基本的に会話が丸聞こえだ。

なのに、明らかに3人ともいるはずなのに

○3人同士の会話が全く聞こえてこない

テレビの音声がない(多分つけてない。俺もテレビは見ないのでつけなかった)

○一人は時々電話をしていて「その件は現在京大調査中」などと答えていた

パソコンキーボード?をポチポチ打つ音だけが聞こえることがあるった

○朝の6時に起きて慌ただしく宿を出て、夜中の1時過ぎに戻ってくる。その時も一切会話はなし

○会話がないのは隣に泊まってる俺を気遣ってか?と一瞬思いきや、その割には物を置く音とかドアを閉める音とか咳払いとかは普通にでかかったんで、どうやらそういうわけでもなさそう。

 

風呂トイレは共用なので、利用時をきっかけに挨拶したり会話する機会もあるにはあったが、あまりにも怪しかったので避けてしまった。あと、何らかの守秘義務を破らせてしまったら申し訳ないと思ったので、宿の方には彼らについて尋ねることはしなかった。

 

たぶん、観光や休暇ではなく仕事目的で宿を利用してるのだと思う。警察捜査関係者かな?

2022-04-12

anond:20220412120302

漫画は絵の上手い下手さじゃない

ソース釣りバカ日誌の作者(下手だと自分で言ってる。師事した人にも言われたらしい。事実ふすまとして並べればアニメ監督とかゲームデザイナーの方がうまかった→NHK特番参照)

絵が上手きゃなんとかなるという自信があるならお前も連載三本獲得してみろ

2022-03-29

増田夢日記

3/27~3/28

(夜中の1時半くらいに目が覚めたけどもっかい寝た)

旅館みたいな和室で寝てた。

間取りは実際の自分の部屋とよく似ていて、ちょうど布団の足元にふすまがあり、その奥が部屋の入口になっているようだ。

寝ているという自覚を持ちながら寝ている、という奇妙な状態。夢あるある

ふと、ふすまの奥から人影が現れた。

部屋も真っ暗なはずなのになぜかそれが着物を着た女性だということが分かる。夢あるある

着物女性は布団で寝ている自分の横を通り過ぎ、枕元に置いてあった荷物を漁り始めた。

「なるほど、物盗りか。」

真っ暗なはずなのに以下略。夢あるある

寝ているが意識はあるというよくわからない状況にいた自分は、よし、とっちめてやろうと決意する。

女性が用を終え立ち去ろうとした瞬間、布団から起き上がって「おい!」と呼び止めた。

というところで、聞いたこともない自分の低い声が喉から発せられて飛び起きた。

もちろん現実の部屋の枕元に荷物は置いていないし、着物女性はどこにもいないし、そもそも和室ではない。

ていうか現実でもし夢のような場面に遭遇した時、とっちめてやろうとか思っちゃだめだろと思う。

体格に自信があって格闘技の覚えでもあるなら話は別だが、深夜に他人の部屋に入り込むような輩がこちらを物理的に襲わないとも限らないのに。

まあたぶん、実際起きたら怖くてがたがた震えて翌朝だれかに泣きつくくらいが限界だと思います。冬。

2022-03-27

知ってるYoutuberが久しぶりにおすすめに出てきたから見てみたら成長してたわ。

以前は、古そうなふすまと障子の背景で、過剰に身振り手振りで延々と話すスタイルだったけど、身振り手振りが少なくなって映像カットインされるようになって、背景もマンションっぽくなってた。

2022-03-11

anond:20220311165912

あのときふすまを開けてくれなかったら、永遠にあの場所で暮らさざるを得なかったと思うと、

案外結果往来とおもってたりしてね。

2022-02-09

こどおじの和室ふすまに穴が空いてそう

2022-01-14

anond:20220114145956

え?味噌汁は「南こうせつ」さんやろ。「妹よ」知らんの?

https://www.uta-net.com/song/93521/

妹よ

ふすま一枚 隔てて今

さな寝息を たてている妹よ

お前は夜が 夜が明けると

雪のような 花嫁衣裳を着るのか

2022-01-05

つのまにかセックス舞台装置の一部にされていた

それは、私が自室のベッドで耳かき音声を聴き終え、イヤホンを外した際のことだった。

時刻は深夜4時。いつもなら時計の秒針を刻む音が気になるくらい静かな部屋に、聞いたことのない音が入り込んできた。

なんだ、この音は?

外したイヤホンベットサイドの机に置き、耳を傾ける。

・・・・・・

喘ぎ声だった。

認識したうえで改めて聞いてみると、やっぱりめちゃくちゃ喘ぎ声だった。

音の正体は双子の兄が部屋に連れ込んだ彼女の喘ぎ声だった。兄の部屋は私の部屋の真下にある。

通常の家だったらこんなに聞こえはしなかったろう。普通は1階の天井と2階の床板の間には空間が設けられてして、これが断熱や防音の効果を発揮する。

しか我が家は築85年の古民家である古民家には断熱・防音という概念は無い。だから1階の天井は2階の床板でもある。つまり音がダイレクトに伝わる。

しかも、兄の部屋は四方全てがふすまで囲まれてる和室なので、壁がない。

からすんごいんだ。喘ぎ声が。

この世で最もエグいものとされている家族の性事情を、最も生々しい形でリアルタイムに感じさせられるこっちの身にもなって欲しい。

おそらく私が物音を立てずにベッドで耳かき音声を聴いていたので、寝たもんだと勘違いしたのだろう。

私が寝ていたにしても、兄弟2人でシェアハウスをしている家で快楽性交するのはどうかと思うが。

とにかく、私が自室で耳かき音声「180秒で君の耳を幸せに出来るか? ゲッコーちゃん耳かきすぺしゃる」を聴いている時に、下の部屋では顔も年齢も変わらぬ双子の兄が彼女快楽性交に勤しんでいた訳である

床板1枚挟んでこの落差。

アメリカメキシコ国境線沿いの街並みくらいのギャップだ。

しかし、喘ぎ声をよくよく聞いてみると、一応声を抑えようと努力はしているようだ。

上の階に私が居るのだから、ある程度声を抑えなきゃならないのは当たり前なのだが……

そこで私は気がついた。

あれ?

これ、もしかして俺、セックス舞台装置の一部にされてない?

これは要するに、AVとかでよくある「声を出しちゃいけないシチュエーションだけど声が出ちゃう〜」っていうアレだ。

はいものように自分の部屋で生活していただけなのに、いつの間にかAVでよくある「彼氏を姉に寝取られているのに気づかずに隣で寝続ける妹」と同じ役割をあてがわれてしまっていた。


自分がそう言ったAVを見る際、私はどうしても「彼氏が寝とられるのを気づかず寝続ける」役の女優さんが気の毒でならなかった。

あの役は、「バレちゃうかも」というハラハラキドキの興奮を与えるためだけにそこに居続ける存在だ。

黒ひげ危機一髪でぶっ飛ぶ黒ひげと同じで、プレイヤーを盛り上げるためだけに用意される存在

そんな人としてでなく、装置として起用された女優さんがなんだか気の毒に思えてならなかったのだが、まさか自分がその装置にされるとは思わなかった。

しか残酷なことに、この舞台装置の一部になってしまった人間には、最後までその役目を全うする以外の選択肢存在しない。

事実、私はベッドの上で息を殺してじっとしている。喘ぎ声がこだまする自分の部屋で。

本当はベッドから出て水を飲みたい。トイレに行きたい。中断してた仕事作業をしたい。でも、セックススタートした時点で「バレちゃうかも装置」の人間はじっとする以外の行動が取れない。

考えてみて欲しい。ここで私がトイレに行ったり、部屋のデスクテェアを動かしたら。

そんなことしたら、音が鳴ってしまう。音が鳴ったら、下の部屋で交わってる彼らに知られてしまう。私が喘ぎ声を聞いたことを。

いや、こっちは被害者だし、気を使うべきなのはあっちのはずなんだけれども。

からって今ここで音を出して「バレちゃうかも装置である私が「バレてますよ」ってメッセージを出したら、翌朝こっちも気まずくなるのだ。

私が喘ぎ声を聞いただけならまだいい。しかし、「私が喘ぎ声を聞いたこと」を本人たちに知られてしまうと、私も「きまずさ」の当事者になってしまう。

要するに、自分含め誰も得しない結末しか用意されてない。

最も合理的な行動を取ろうとすると「音を出さずにじっとする」以外の行動ができなくなるのだ。

なんだこれは。

本来はバレちゃいけない側であるセックスしてる人間が声を出し、本来ならそれをたしなめる側の私が声を押し殺しじっとするという謎の逆転現象

「バレちゃうかも装置」にされた私は、セックスの興奮材料として巻き込まれ被害者であるにもかかわらず、樽の上でじっとしている黒ひげのように、最後まで役目を全うする他なかった。

2021-11-05

[]ふすま紙&障子紙 断熱、省エネUVカット、破れにくい、水拭きOK

https://www.diy-shop.jp/item.php?cc=0000030690

ふすま紙&障子紙

JAXAとの共同研究の成果を基に生まれた素材使用

断熱、省エネUVカット、破れにくい、水拭きOK

こんなのもあるんだな。

2021-11-03

"変態素股抜き合戦ちんぽこ"

"変態素股抜き合戦ちんぽこ"との一致はありません。

変態素股抜き合戦ちんぽこ の検索結果 (引用符なし):

https://fuzokumatome-at.com二次

ふすまを開けるとそこはオナニーだった!」の必要最低限な情報を更に縮めた超圧縮感. 28: 風吹けば名無し 2020/05/10(日) 08:11:45.77 ID:3Fqp2QW/d.

まれない: "変態 ‎素股

ちんぽこ - FC2動画アダルト

https://video.fc2.com › search › video › keyword=ちん...

平成手コキ合戦ちんぽこです!! 今まで遊んでた子とのデート中に隠し撮りしています。。。。 最低なのは自覚してますが癖になっちゃったんでお許しを。



"変態素股ヌき合戦ちんぽこ"

"変態素股ヌき合戦ちんぽこ"との一致はありません。

変態素股ヌき合戦ちんぽこ の検索結果 (引用符なし):

平成たヌキ合戦ちんぽこソイヤッサ。 - YouTube

https://www.youtube.com › channel

Share your videos with friends, family, and the world.

まれない: "変態 ‎素股

おしい

2021-10-29

とある素人芸で、お笑い芸人の神髄を知った話

この動画

https://www.youtube.com/watch?v=VOenAl_Ujd0

大食いで有名な茨城の店である

店主はおもしろキャラで有名だが、ユーチューバーが増えたことでそれに輪をかけてネタをもってくるようになった

1回目:「はい、オス豚がメス豚をもってきましたよ~」と酢豚をもってくる

2回目:戦隊モノピンクマスクかぶって登場しふすまに衝突する

3回目:なんかよくわからんコスプレ説明を始める

最初はどうとも思わないのだが、3回目あたりからじわじわ面白くなってくる

ネタというより、「笑わざるをえない」という状況に追い込まれている感じだ

ここから学んだことは、ウケるまでやりつづける」ということである

成功しているお笑い芸人は、「ウケるまでやりつづけた」からそこにいるのであろう

2021-10-13

anond:20211013063059

ノートじゃなくても、例えばいえのふすまとか、シールを貼ってい良い場所限定し、

そこに重ねるようにシールを貼らせる。

あるいは、使い捨て容器のようにいずれ捨てるモノにシールを貼らせる。

2021-10-12

また祖母が自室に入った

学校から帰って自分の部屋に入ったら一発で分かった。

本の置き場所は変わり、机の上にはしまっておいたはずの空き箱があり、ちょうどよく乱れていた居心地の良い布団は、無機質なほど冷たく、丁寧に敷き直されていた。机のそばの床に丁寧に積み重ねられていた古紙は私の宝物で、これは日々の勉強で費やされた計算用紙なのだが、それは無残にも崩れ散らかっていた。

祖母確認してみたら、悪びれもなく「うん、はいったよう」と答えた。今まで何回も何回も何回も、自分の部屋に入るな、物をいじるなと訴えてきたのに、この期に及んで悪びれもしない様子には腹も立たなかった。

祖母の言い分によると、私の部屋が余りにも汚いために、ホコリなどがふすまの隙間を通じて祖母が暮らすエリア流出しているらしい。だから我慢ならずに私の部屋に無断で立ち入り、部屋を掃除してしまったのだという。ちなみに、私の部屋から汚れが流出する様子を観測できる人間は、我が家では祖母しかいない。

それについ先週、祖母の訴えにより粘着ローラーで私の「汚い」部屋を掃除した際、あまり粘着ローラーに汚れが付かなかったことを祖母と共に確認したばかりである祖母の言う「汚れ」とは、物理的なものではなく、精神的な、スピリチュアルものである可能性はさらに強くなった。

そもそも、私と祖母

祖母(以下、「甲」という。)は、私(以下、「乙」という。)の部屋を掃除する前に、必ず乙にこの事を相談しなくてはならない。

という内容の口約束を結んでいたはずである。だが今回の事に関して、私は一切の説明祖母から受けていない。今回の事件の経緯と祖母から事情聴取から察するに、齢80の祖母が私との約束をすっかり忘れてしまっていることは、想像に難くないだろう。

もうこれ以上対話を試みても努力無駄だとしか思えないので、ドアノブを鍵付きのものに交換することになった。両親は一連の問題について前々から把握してくれていたため、ドライバー一本で行う素人工事許可簡単に出た。しかし、交換するドアノブの代金は、なぜか私が持つことになってしまった。

4000円弱の大枚をはたいて生産性のない仕事に取り組むことは、ひどく理不尽で虚しいものだったが、部屋のドアにうまく合うドアノブ簡単に手に入ったことは、まさに不幸中の幸いだった。作業素人としては上出来の出来栄えで終わり、誇らしげに設けられたシリンダー錠もきちんと機能している。ふすまは、養生テープで隙間を塞いだ後、木材簡単なつっかえ棒を作り封鎖した。

平穏生活の訪れを祝うために、かねてからしかった好きなバンドアルバムを2つダウンロードした。ドアノブ代4000円は、本来このアルバムに使われるはずだったのだ。

アルバム感想は2つとも素晴らしいとしか言いようが無く、2つ合わせて4000円くらいだったが実質10000円くらいの値打ちはあったので、ドアノブ代を含めても2000円分の得となり、私は精神的大勝利を収めることができたのだった。

2021-08-14

洪水あいそうなときはすぐ避難したほうがいい

令和2年7月豪雨で床上浸水した。想定外のことが起こりまくったので、いままさに大雨にあっている、あいそうな人に向けて避難を推奨する文を書いておく。

8/15追記被災にあってしまった後、何が起こるか、どうしたらいいかを書いた→https://anond.hatelabo.jp/20210815211223

起こったこ

7月3日夜 大雨特別警報がでる

7月4日午前3時か4時頃 スマホの非常アラームにたたき起こされる

7月4日午前7時 隣町で床下浸水(しばしばよくある)

7月4日午前7時30分 家の周囲が5㎝くらいの水深になる(いつもの大雨と違うことを察知)

7月4日午前9時30分 家の周囲が3mくらいの水深になる、床上1.5mの浸水

 ~このあたりからネット回線電話回線がしぬ。停電になる。ガスが止まる。

7月4日午前10時 水深2.5mくらいになる、そのあと徐々に水が引き始める

7月4日午後12時40分 水深1mほどになる

7月5日午後1時 ほぼ水がひく

 ~一度回線生き返るがそのあとすぐしぬ(これを最後に1週間くらい使えなくなる)。電気復活。

そのときの市の様子  https://www.youtube.com/watch?v=la-2FIObzW0


特別警報は信じる。最大限の危機感もつ

洪水になるような地域は正直普段から雨が多い。過去何十年かの間にちょっと近くの地盤低いところが洪水になったこともあると思う。

から大雨警報程度だとたぶん危機感はない。なんならスマホが非常アラームをならしても、まあうちは大丈夫だろうと思うはずだ。

ただ、大雨特別警報線状降水帯は別格だと考えておいたほうがいい。気象庁が緊急会見をするやつだ。これはまじでやばい過去経験はなにもあてにならない。

この警報がでたら速攻で家や町の状況に応じた対応をとることをおすすめする。


避難する場合の注意点

洪水時の避難において、いざとなってからでいいや、とか床下浸水まできたら避難するか、といった悠長な考えは許されない。取り越し苦労になってもいいから、やばいと思ったらすぐ避難が鉄則。

うちの場合2時間3m近く周囲の水深があがっている。めちゃくちゃ単純に計算すると、1時間で1.5m、30分で75cm、10分で25cmだ。

堤防決壊してからの水深の上がり方は半端ではない。まじで一分一秒の勝負である

堤防決壊した場合、穏やかな浸水などではない。すべての道路河川になると想像してもらうのが一番近い。めっちゃ流れがある。泳いでなんとかしようなんて生易しい考えは通用しない。


大抵の場合田舎避難所まで車で10-30分かかることもザラにあると思う。そういうときは無理せず近所の山に登るほうがよい(ただし土砂崩れリスクの高いところは避ける)。

なお車は数十センチ浸水で動かなくなってしまう。避難途中で車が動かなくなり、水圧でドアもあかなくなり、どうしようもなくなってしま場合がある(知り合いに何人かいるくらいの発生率なので、結構な数こういうケースが発生した可能性が高い)。

10分で25cm水深があがったことを踏まえると、避難するか10分迷った場合、その迷った分のタイムロスですでに車では避難できない状況になっている(もしくは避難途中で立ち往生する)。

そこからは徒歩でなんとかするか、ただひたすら水が入ってくる車内で助けがくることを信じて祈るしかない。絶望


やばいな、と思ってからでは遅いかもしれないのでとにかく早めの対応必要

3階以上の高さの建物に住んでいる場合

落ち着いて数日間引きこもれるだけの食料があるかを確認する。非常用食料の場所確認して手元に置いておく。もし近所にスーパーコンビニがあれば買いに行ってもいいが、警報がでる段階だとさすがに閉まっている場合が多いので、買い出しの必要があれば早めに行くほうがよい。

1階にある貴重品や食料はすべて2階以上の高さに運んでおく。2階もやばそうなら3階に運び込む。

3階以上に住んでいても駐車場は大抵の場合1階にあると思う。車は数十センチ水に沈むと機関部がしぬ(可能性が高い)。なので、もし近くにパチ屋立体駐車場があるならば、そこに停めに行くのがよい。もし近くに高台があればそこでもよい。まったくない場合は、洪水が起こらないことを天に祈る。


2階建てに住んでいる場合

グレー。地域によるが、川や用水路が近い場合は早めの避難を推奨する。

2階にとどまることを決めたならば、1階にある貴重品や食料はすべて2階に運び込む。

うちの隣町は2階まで浸水した。親戚は自宅の2階に避難していたが2階まで水がきたため水に浮かびながら鴨井(であってるかわからんけどふすまの上のサッシ的な部分)につかまってなんとか凌いだそうだ。怖い。

なお車は上記の通り。雨がひどくなる前に高台避難させておくのがよい。


1階建てに住んでいる場合

アウト。浸水予想地域なら早めに避難するほうがいい。

水がくると途中で室内にはいれなくなるのでなんとか窓をあけて屋根避難することになる。が、この屋根避難するというのが結構ネックで、川が決壊した場合は水に流れがあるので屋根に上るのは結構難しい。体力や筋力が衰えているお年寄りだとなおさら屋根に上れず流されることもある(そしてそれはほぼしを意味する)。

洪水が始まると水が増えるのはめちゃめちゃ早い。そして周囲の水深が30cm程度になるともうドアはあかなくなる。つまり詰む。だから警報がでたら早めに避難所にいくべき。もし避難所が遠くて避難が間に合わないなら、近くのアパート高台に行くか、ご近所さん(少しでも高い建物に住んでいる人)に頼んで避難をさせてもらう。それしかない。


大きい道路沿いに住んでいる場合、近くに工場や製材所などがある場合

位置関係にもよるけど結構やばい。というのも漂流物めっちゃくる。

乗り捨てられた乗用車やきっと駐車場にとまっていたのであろう車が流れてくる。最初にいったけど、堤防決壊した場合、穏やかな浸水などではなく、すべての道路河川になることを意味する。ので、大きい道路沿いの場合めっちゃいろんなものが流れてくる。最悪なのが製材所があることで、でかい丸太とかが流れてくる。家のガラスかにあたると当然割れる。めっちゃ危ない。

丈夫な家ならいいけど、ちょっと構造不安があるなら2階3階でも逃げたほうがいいと思う。


情報遮断される可能性高いか覚悟しておく

うちだと電話回線ソフトバンクauはしにました。docomoだけかろうじてぎりぎりずっと使えた。

うちは家族そろってソフトバンクユーザーだったのでぶじしんだ。周囲が1メートルほど沈んだ時点で使えなくなり、そのあと正午ごろ復活、そのあとすぐダウンして、1週間近くずっと使えなくなった。

家族でみんな同じキャリア使うとお得になるキャンペーンとかあるけど、災害時のリスク回避という観点だと、ばらばらのキャリア契約するのはアリ。ほんとに。

何が困るって安否確認がまったくとれない。幸いにも停電一時的もので済んだのでテレビ情報を得ることはできたけど。耐えてくれた電柱電線感謝

親戚や遠方の家族はめちゃめちゃ肝が冷えたそうです。ごめんね。。




ただ、停電については、浸水が始まったら速攻でブレーカーを落としておくべき。そして水が引いてもすぐにあげたらだめです。

洪水中と洪水後のこと、特に復帰や給付金申請についてもまとめたいけど、いったん疲れたのでリリースします。また近いうちに書く。

2021-08-07

anond:20210807143054

前と後ろがドアで区切られていて、ドアとドア付近にワイヤ鍵が使えそうな輪っかがあるんだな

電車のあのループ金具部分は危険からふすまみたいなロックできないつかみに変更すべきだと俺は見るたびに思ってる

2021-07-01

交換した名刺とかのその後の増田須磨の後のそのかとしいメタ心買う子(回文

おはようございます

あんまり人に興味は無くって、

趣味人間観察という渋谷の1回の青信号の時に一気に50万人が横断するでお馴染みのスクランブル交差点に何人かいそうな趣味でさ

例えば!

連絡先を交換した人とこれから先なにをすればいいの?

何を連絡するの?って思うのよ。

からたいていもらった名刺とかは

名刺手裏剣にしていかキュウリがよく両断できるか、

トランプマンさん的にきっと手品の方が上手なんだけど、

いや日頃あんまり披露してないんだけど、

やれば出来るんですよ、やれば。

ほれ!っていって、

人差し指中指で挟んだ名刺をしゅっと投げてきゅうりを真っ二つにするワザは出し惜しみしているって言う話しだし

カード投げの名手と言えば

ビー玉のお京ならぬカード投げの瞳と言えば、

その業界では知らない人以外知らない人はいないわよね。

詳しくは割愛したいところ。

ハインツトマト缶を見るとあの画家名前を思い出してやまないし大和撫子でもあるわ。

そのハインツの娘の投げるキャッツカード

て言うかもうキャッツって言ってるじゃない!

そのキャッツの娘のハインツが投げるキャッツカードハインツトマト缶どっちが勝つと思う?

ここは割愛しないから!

でね、

キャッツカードトマト缶に当たって刺さら

カーンって音が鳴る缶だけにって。

お後がよろしいようで!

てけてんてけてん

てけてんてけてん

いやいやまだまだここで終わるわけにはいかないの。

キャッツ缶にはキャッツカードが投げても刺さらないのは承知事実で、

ツナ缶をパカッと開けた瞬間

餌か!?って条件反射するモンプチプレミアム彷彿をさせるはごろもフーズの缶の開けるときサウンド

猫ちゃんも騙せるほどの

シャウエッセンでお馴染みの久保田利伸さん

通称分けて聞こえると久保田とシノブって2人いることになってはいない

その久保田利伸さんもグッドサウンドだね!って

あの缶のパカっってなる開けっぷりの音は猫をも騙せると言えば問答無用

寿司職人にも本当の蟹かと思う蟹江敬三さんじゃない方

香り箱の最高級のカニかまぼこを今年の夏のお中元にはお世話になった人に贈りたいと思うの。

夏の元気なご挨拶!ってね。

私も朝ドラモネちゃんみたいにお天気のこと勉強しようかな。

人差し指の先を少しなめて高く空につきだして掲げると

風向きが分かるわ!

そうゴルフの「マスターズ」で優勝してくれたグリーンジャケットを持っているダスティン・ジョンソンさんに教えてもらったの。

うとうと、うとうと

いけない!ついうとうとしていたわ。

ちゃうところだった!

え?なにこの緑のジャケット

掛けてくれたのはもしかしてジョンソン

そう私にジャケットを掛けてくれたそのジョンソン

ふすまの向こうでコタツに入りながらどん兵衛をすすっていたわ。

懐かしいにおいがした、すみれの花時計じゃなくて

どん兵衛のお出汁香りだったけどね!

もうここは大黒摩季さんか小比類巻かほるさんのどちらでもいいの。

問題はそんなんじゃないの。

もう愛よ消えないでもう!うふん!って。

そこで目が覚めたの、

緑のジャケットも掛かっていなかったし

あれは夢だったんだなって。

こたつの上のどん兵衛もまだ蓋が閉まったままで調理する前の状態

さて、

どん兵衛でも食べるか。

カンに水を入れてお湯を沸かそう、

ことことこと、

なかなか沸かないわね。

テファール欲しいわテファール!

秒で沸くやつ。

そこでまたはたと目が覚めたの!

夢の中で夢を見ていて、

その夢が覚めないと夢の中に閉じ込められているか独楽を回して独楽がずっと回っていたらそれが夢の中だ!って確かめるの。

私はコタツの上で独楽を回して

くるくると回りかけると思ったら、

ひっくり返って軸の方を下にして回る

どんぐりコマかーい!って笑っちゃったわ。

これも夢かもねって。

もうなんだっていいわ、どちらでもいいし

ここはメトロポリタン美術館大貫妙子さんでないことは確かなんだし

きっとあそこのメトロポリタン美術館食堂

メトロナポリタンって駄洒落みたいなスパゲッティメニューが一番人気とかまた笑ってしまうわ。

そんなことを話していたら、

パスタが食べたくなっちゃうし、

気になったらスパ王って最近見かけないことなくない?って

わずラ王としたわけなの。

ラ王が出たときまりの美味さから全国のラーメン屋さんが潰れちゃうんじゃないかって心配していたって話を

おじいさんからいたことあるけど

今や本当にどうでもいいことのようだわ。

そう言っている間にお湯が沸いたか

どん兵衛作って食べるわね!

以上現場から

吉岡里帆がおおくりしました!

マイクスタジオにお返ししまーす!

うふふ。


今日朝ご飯

ハムタマサンドしました。

お昼出れっか分かんないので、

非常食として梅おにぎりも常備しておいているのでだいじょびです。

ひんまなときは暇なんだけど

忙しいときは忙しいときがあったりするから

まあ忙しいことは有り難いことでもあるわね。

から朝はしっかり食べて午前中のダッシュ力に蓄えるわ。

デトックスウォーター

麦茶ウォーラーです。

1回にだいたい4リットルのヤカンで作るので

2日か3日ぐらいはそれ飲んでもつんだけど

大量に作る麦茶はやっぱり大量に作らないと美味しくないような気がするわ。

麦茶手作りが一番美味しいかもと言う新事実

だんだんと暑くなってきたので、

水分補給意識してね。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2021-06-14

中国から取引先を接待した日本人男性は、先方から「女体盛りはできないのか?」と要求されたことがあるという。この日本人男性は知り合いのツテを頼り、小料理屋の2階で女体盛りの会合を実行した。

和食コース付きで、総額32万円。2階に上がると浴衣姿の女の子が床の間の前に鎮座しており、女将さんが『こちらでよろしいでしょうか?』と声をかけてきました」

 OKと答えると、まずは普通和食コースが運ばれてきた。だが、料理最後に隣の部屋のふすまがスーッと開くと、先ほどの女の子全裸で横たわっており、その上に大根のツマや刺身が並んでいた。

中国人たちは大興奮で、女体盛りと一緒に何枚も記念写真を撮っていましたね。“ワカメ酒”を勧めたら『あまり衛生的ではないから飲みたくない』と断られてしまいましたが、その後の商談は非常にうまくいきました」

2021-06-05

好きな生活

傘をひらく時のバサッという音が好きだ。高級な傘は音が立たなくて物足りない。安いワンタッチ式の傘の音が良いんだ。雨の日は好きではないけど、傘をひらく一瞬だけは好きだ。

掃除機コード仕舞う時のブァザブァザとした音も好きだ。そうぞうしいけどあの音がないと掃除が終わった気がしない。コードレスに興味があるのにかたくなに古いのを使っているのはあの音の存在があるからかもしれない。

カーテンをサァーっと開けた時の音もたまらない。窓の外に景色めいたものは何もないけど、ただ開けるだけでいい。カーテン大好き。

実家にいた頃は、家族階段から降りてくる時のトントントンとした音が好きだった。ふすまをスーッと閉める時の音も好きだった。ありがちだけど、台所から聞こえてくる包丁の音も懐かしい。独り暮らしだし、コロナで帰れてないからずいぶん聞いてない音だ。自分で使う包丁の音とはまた違う音だ。

みなさんの好きな生活音は何ですか。

2021-05-17

anond:20210516201049

昔の日本家屋では、ふすま一枚隔てて姑が聞き耳立ててるのが当たり前だったんだから、そんなの誰も気にしてないよ

2021-05-09

学生時代のエロ体験談

修学旅行旅館の時に泊まった際、夜に罰ゲームで知り合いの女子の部屋に1人で行くことになった

部屋に行って良いか携帯メールを送る時良いよと返信が来たので階段廊下巡回してる先生をなんとか回避して部屋に着くことが出来た

部屋に入って女子5人と少し話をしていて昨日なにをしていたか話題になった

聞いてみると女子らは旅館ふすまで遮ってる小さな部屋が光で透けることを発見ストリップと言って陰絵で遊んでたそうだ

それで俺はなんか面白そうだからやってみてよと頼んでみたらノリのいい女子ふすま越しにストリップをしてくれた

しばらく見てた俺は我慢出来なくなりふすまを開けてそのまま見せてもらった

2021-03-22

菰田

以上のお話によって、郷田三郎と、明智小五郎との交渉、又は三郎の犯罪嗜好癖などについて、読者に呑み込んで頂いた上、さて、本題に戻って、東栄館という新築下宿屋で、郷田三郎がどんな楽しみを発見たかという点に、お話を進めることに致しましょう。

 三郎が東栄館の建築が出来上るのを待ち兼ねて、いの一番にそこへ引移ったのは、彼が明智交際を結んだ時分から一年以上もたっていました。随したがってあの「犯罪」の真似事にも、もう一向興味がなくなり、といって、外ほかにそれに代る様な事柄もなく、彼は毎日毎日の退屈な長々しい時間を、過し兼ねていました。東栄館に移った当座は、それでも、新しい友達が出来たりして、いくらか気がまぎれていましたけれど、人間というものは何と退屈極きわまる生物なのでしょう。どこへ行って見ても、同じ様な思想を同じ様な表情で、同じ様な言葉で、繰り返し繰り返し、発表し合っているに過ぎないのです。折角せっかく下宿屋を替えて、新しい人達に接して見ても、一週間たつかたたない内に、彼は又しても底知れぬ倦怠けんたいの中に沈み込んで了うのでした。

 そうして、東栄館に移って十日ばかりたったある日のことです。退屈の余り、彼はふと妙な事を考えつきました。

 彼の部屋には、――それは二階にあったのですが――安っぽい床とこの間まの傍に、一間の押入がついていて、その内部は、鴨居かもいと敷居との丁度中程に、押入れ一杯の巌丈がんじょうな棚があって、上下二段に分れているのです。彼はその下段の方に数個の行李こうりを納め、上段には蒲団をのせることにしていましたが、一々そこから蒲団を取出して、部屋の真中へ敷く代りに、始終棚の上に寝台ベッドの様に蒲団を重ねて置いて、眠くなったらそこへ上って寝ることにしたらどうだろう。彼はそんなことを考えたのです。これが今迄いままでの下宿屋であったら、仮令たとえ押入れの中に同じような棚があっても、壁がひどく汚れていたり、天井蜘蛛もの巣が張っていたりして、一寸その中へ寝る気にはならなかったのでしょうが、ここの押入れは、新築早々のことですから、非常に綺麗きれいで、天井も真白なれば、黄色く塗った滑かな壁にも、しみ一つ出来てはいませんし、そして全体の感じが、棚の作り方にもよるのでしょうが何となく船の中の寝台に似ていて、妙に、一度そこへ寝て見たい様な誘惑を感じさえするのです。

 そこで、彼は早速さっそくその晩から押入れの中へ寝ることを始めました。この下宿は、部屋毎に内部から戸締りの出来る様になっていて、女中などが無断で這入はいって来る様なこともなく、彼は安心してこの奇行を続けることが出来るのでした。さてそこへ寝て見ますと、予期以上に感じがいいのです。四枚の蒲団を積み重ね、その上にフワリと寝転んで、目の上二尺ばかりの所に迫っている天井を眺める心持は、一寸異様な味あじわいのあるものです。襖ふすまをピッシャリ締め切って、その隙間から洩れて来る糸の様な電気の光を見ていますと、何だかこう自分探偵小説中の人物にでもなった様な気がして、愉快ですし、又それを細目に開けて、そこから自分自身の部屋を、泥棒他人の部屋をでも覗く様な気持で、色々の激情的な場面を想像しながら、眺めるのも、興味がありました。時によると、彼は昼間から押入に這入り込んで、一間と三尺の長方形の箱の様な中で、大好物煙草をプカリカリとふかしながら、取りとめもない妄想に耽ることもありました。そんな時には、締切った襖の隙間から、押入れの中で火事でも始ったのではないかと思われる程、夥しい白煙が洩れているのでした。

 ところが、この奇行を二三日続ける間に、彼は又しても、妙なことに気がついたのです。飽きっぽい彼は、三日目あたりになると、もう押入れの寝台ベッドには興味がなくなって、所在なさに、そこの壁や、寝ながら手の届く天井板に、落書きなどしていましたが、ふと気がつくと、丁度頭の上の一枚の天井板が、釘を打ち忘れたのか、なんだかフカフカと動く様なのです。どうしたのだろうと思って、手で突っぱって持上げて見ますと、なんなく上の方へ外はずれることは外れるのですが、妙なことには、その手を離すと、釘づけにした箇所は一つもないのに、まるでバネ仕掛けの様に、元々通りになって了います。どうやら、何者かが上から圧おさえつけている様な手ごたえなのです。

 はてな、ひょっとしたら、丁度この天井板の上に、何か生物が、例えば大きな青大将あおだいしょうか何かがいるのではあるまいかと、三郎は俄にわかに気味が悪くなって来ましたが、そのまま逃げ出すのも残念なものですから、なおも手で押し試みて見ますと、ズッシリと、重い手ごたえを感じるばかりでなく、天井板を動かす度に、その上で何だかゴロゴロと鈍い音がするではありませんか。愈々いよいよ変です。そこで彼は思切って、力まかせにその天井板をはね除のけて見ますと、すると、その途端、ガラガラという音がして、上から何かが落ちて来ました。彼は咄嗟とっさの場合ハッと片傍かたわきへ飛びのいたからよかったものの、若もしそうでなかったら、その物体に打たれて大怪我おおけがをしている所でした。

「ナアンダ、つまらない」

 ところが、その落ちて来た品物を見ますと、何か変ったものでもあればよいがと、少からず期待していた彼は、余りのことに呆あきれて了いました。それは、漬物石つけものいしを小さくした様な、ただの石塊いしころに過ぎないのでした。よく考えて見れば、別に不思議でも何でもありません。電燈工夫が天井裏へもぐる通路にと、天井板を一枚丈け態わざと外して、そこからねずみなどが押入れに這入はいらぬ様に石塊で重しがしてあったのです。

 それは如何いかにも飛んだ喜劇でした。でも、その喜劇が機縁となって、郷田三郎は、あるすばらしい楽みを発見することになったのです。

 彼は暫しばらくの間、自分の頭の上に開いている、洞穴ほらあなの入口とでも云った感じのする、その天井の穴を眺めていましたが、ふと、持前もちまえの好奇心から、一体天井裏というものはどんな風になっているのだろうと、恐る恐る、その穴に首を入れて、四方あたりを見廻しました。それは丁度朝の事で、屋根の上にはもう陽が照りつけていると見え、方々の隙間から沢山の細い光線が、まるで大小無数の探照燈を照してでもいる様に、屋根裏の空洞へさし込んでいて、そこは存外明るいのです。

 先まず目につくのは、縦に、長々と横よこたえられた、太い、曲りくねった、大蛇の様な棟木むなぎです。明るいといっても屋根裏のことで、そう遠くまでは見通しが利かないのと、それに、細長い下宿屋の建物ですから、実際長い棟木でもあったのですが、それが向うの方は霞んで見える程、遠く遠く連つらなっている様に思われます。そして、その棟木と直角に、これは大蛇肋骨あばらに当る沢山の梁はりが両側へ、屋根の傾斜に沿ってニョキニョキと突き出ています。それ丈けでも随分雄大景色ですが、その上、天井を支える為に、梁から無数の細い棒が下っていて、それが、まるで鐘乳洞しょうにゅうどうの内部を見る様な感じを起させます

「これは素敵だ」

 一応屋根裏を見廻してから、三郎は思わずそう呟つぶやくのでした。病的な彼は、世間普通の興味にはひきつけられないで、常人には下らなく見える様な、こうした事物に、却かえって、云い知れぬ魅力を覚えるのです。

 その日から、彼の「屋根裏の散歩」が始まりました。夜となく昼となく、暇さえあれば、彼は泥坊猫の様に跫音あしおとを盗んで、棟木や梁の上を伝い歩くのです。幸さいわいなことには、建てたばかりの家ですから屋根裏につき物の蜘蛛の巣もなければ、煤すすや埃ほこりもまだ少しも溜っていず、鼠の汚したあとさえありません。それ故ゆえ着物や手足の汚くなる心配はないのです。彼はシャツ一枚になって、思うがままに屋根裏を跳梁ちょうりょうしました。時候も丁度春のことで、屋根裏だからといって、さして暑くも寒くもないのです。

 東栄館の建物は、下宿屋などにはよくある、中央まんなかに庭を囲んで、そのまわりに、桝型ますがたに、部屋が並んでいる様な作り方でしたから、随って屋根裏も、ずっとその形に続いていて、行止ゆきまりというものがありません。彼の部屋の天井から出発して、グルッと一廻りしますと、又元の彼の部屋の上まで帰って来る様になっています

 下の部屋部屋には、さも厳重に壁で仕切りが出来ていて、その出入口には締りをする為の金具まで取りつけているのに、一度天井裏に上って見ますと、これは又何という開放的な有様でしょう。誰の部屋の上を歩き廻ろうと、自由自在なのです。若し、その気があれば、三郎の部屋のと同じ様な、石塊の重しのしてある箇所が所々にあるのですから、そこから他人の部屋へ忍込んで、窃盗を働くことも出来ます廊下を通って、それをするのは、今も云う様に、桝型の建物の各方面に人目があるばかりでなく、いつ何時なんどき他の止宿人ししゅくにんや女中などが通り合わさないとも限りませんから、非常に危険ですけれど、天井裏の通路からでは、絶対にその危険がありません。

 それから又、ここでは、他人秘密を隙見することも、勝手次第なのです。新築と云っても、下宿屋の安普請やすぶしんのことですから天井には到る所に隙間があります。――部屋の中にいては気が附きませんけれど、暗い屋根からますと、その隙間が意外に大きいのに一驚いっきょうを喫きっします――稀には、節穴さえもあるのです。

 この、屋根裏という屈指の舞台発見しますと、郷田三郎の頭には、いつのまにか忘れて了っていた、あの犯罪嗜好癖が又ムラムラと湧き上って来るのでした。この舞台でならば、あの当時試みたそれよりも、もっともっと刺戟の強い、「犯罪の真似事」が出来るに相違ない。そう思うと、彼はもう嬉しくて耐たまらないのです。どうしてまあ、こんな手近な所に、こんな面白い興味があるのを、今日まで気附かないでいたのでしょう。魔物の様に暗闇の世界を歩き廻って、二十人に近い東栄館の二階中の止宿人の秘密を、次から次へと隙見して行く、そのこと丈けでも、三郎はもう十分愉快なのです。そして、久方振りで、生き甲斐を感じさえするのです。

 彼は又、この「屋根裏の散歩」を、いやが上にも興深くするために、先ず、身支度からして、さも本物の犯罪人らしく装うことを忘れませんでした。ピッタリ身についた、濃い茶色の毛織のシャツ、同じズボン下――なろうことなら、昔活動写真で見た、女賊プロテアの様に、真黒なシャツを着たかったのですけれど、生憎あいくそんなものは持合せていないので、まあ我慢することにして――足袋たびを穿はき、手袋をはめ――天井裏は、皆荒削あらけずりの木材ばかりで、指紋の残る心配などは殆どないのですが――そして手にはピストルが……欲しくても、それもないので、懐中電燈を持つことにしました。

 夜更けなど、昼とは違って、洩れて来る光線の量が極く僅かなので、一寸先も見分けられぬ闇の中を、少しも物音を立てない様に注意しながら、その姿で、ソロソロリと、棟木の上を伝っていますと、何かこう、自分が蛇にでもなって、太い木の幹を這い廻っている様な気持がして、我ながら妙に凄くなって来ます。でも、その凄さが、何の因果か、彼にはゾクゾクする程嬉しいのです。

 こうして、数日、彼は有頂天になって、「屋根裏の散歩」を続けました。その間には、予期にたがわず、色々と彼を喜ばせる様な出来事があって、それを記しるす丈けでも、十分一篇の小説が出来上る程ですが、この物語の本題には直接関係のない事柄ですから、残念ながら、端折はしょって、ごく簡単に二三の例をお話するに止とどめましょう。

 天井からの隙見というものが、どれ程異様な興味のあるものだかは、実際やって見た人でなければ、恐らく想像も出来ますまい。仮令、その下に別段事件が起っていなくても、誰も見ているものがないと信じて、その本性をさらけ出した人間というものを観察すること丈けで、十分面白いのです。よく注意して見ますと、ある人々は、その側に他人のいるときと、ひとりきりの時とでは、立居ふるまいは勿論もちろん、その顔の相好そうごうまでが、まるで変るものだということを発見して、彼は少なからず驚きました。それに、平常ふだん、横から同じ水平線で見るのと違って、真上から見下すのですから、この、目の角度の相違によって、あたり前の座敷が、随分異様な景色に感じられます人間は頭のてっぺんや両肩が、本箱、机、箪笥たんす、火鉢などは、その上方の面丈けが、主として目に映ります。そして、壁というものは、殆ど見えないで、その代りに、凡ての品物のバックには、畳が一杯に拡っているのです。

 何事がなくても、こうした興味がある上に、そこには、往々おうおうにして、滑稽こっけいな、悲惨な、或は物凄い光景が、展開されています。平常過激反資本主義議論を吐いている会社員が、誰も見ていない所では、貰もらったばかりの昇給辞令を、折鞄おりかばから出したり、しまったり、幾度も幾度も、飽かず打眺うちながめて喜んでいる光景ゾロリとしたお召めし着物不断着ふだんぎにして、果敢はかない豪奢振ごうしゃぶりを示している、ある相場師が、いざ床とこにつく時には、その、昼間はさも無雑作むぞうさに着こなしていた着物を、女の様に、丁寧に畳んで、床の下へ敷くばかりか、しみでもついたのと見えて、それを丹念に口で嘗なめて――お召などの小さな汚れは、口で嘗めとるのが一番いいのだといいます――一種クリーニングをやっている光景、何々大学野球選手だというニキビ面の青年が、運動家にも似合わない臆病さを以て、女中への附文つけぶみを、食べて了った夕飯のお膳の上へ、のせて見たり、思い返して、引込めて見たり、又のせて見たり、モジモジと同じことを繰返している光景、中には、大胆にも、淫売婦(?)を引入れて、茲ここに書くことを憚はばかる様な、すさまじい狂態を演じている光景さえも、誰憚らず、見たい丈け見ることが出来るのです。

 三郎は又、止宿人と止宿人との、感情葛藤かっとうを研究することに、興味を持ちました。同じ人間が、相手によって、様々に態度を換えて行く有様、今の先まで、笑顔で話し合っていた相手を、隣の部屋へ来ては、まるで不倶戴天ふぐたいてんの仇あだででもある様に罵ののしっている者もあれば、蝙蝠こうもりの様に、どちらへ行っても、都合のいいお座なりを云って、蔭でペロリと舌を出している者もあります。そして、それが女の止宿人――東栄館の二階には一人の女画学生がいたのです――になると一層興味があります。「恋の三角関係」どころではありません。五角六角と、複雑した関係が、手に取る様に見えるばかりか、競争者達の誰れも知らない、本人の真意が、局外者の「屋根裏の散歩者」に丈け、ハッキリと分るではありませんか。お伽噺とぎばなしに隠かくれ蓑みのというものがありますが、天井裏の三郎は、云わばその隠れ蓑を着ているも同然なのです。

 若しその上、他人の部屋の天井板をはがして、そこへ忍び込み、色々ないたずらをやることが出来たら、一層面白かったでしょうが、三郎には、その勇気がありませんでした。そこには、三間に一箇所位の割合で、三郎の部屋のと同様に、石塊いしころで重しをした抜け道があるのですから、忍び込むのは造作もありませんけれど、いつ部屋の主が帰って来るか知れませんし、そうでなくとも、窓は皆、透明なガラス障子しょうじになっていますから、外から見つけられる危険もあり、それに、天井板をめくって押入れの中へ下り、襖をあけて部屋に這入り、又押入れの棚へよじ上って、元の屋根裏へ帰る、その間には、どうかして物音を立てないとは限りません。それを廊下や隣室から気附かれたら、もうおしまいなのです。

 さて、ある夜更けのことでした。三郎は、一巡ひとまわり「散歩」を済ませて、自分の部屋へ帰る為に、梁から梁を伝っていましたが、彼の部屋とは、庭を隔てて、丁度向い側になっている棟の、一方の隅の天井に、ふと、これまで気のつかなかった、幽かすかな隙間を発見しました。径二寸ばかりの雲形をして、糸よりも細い光線が洩れているのです。なんだろうと思って、彼はソッと懐中電燈を点ともして、検しらべて見ますと、それは可也かなり大きな木の節で、半分以上まわりの板から離れているのですが、あとの半分で、やっとつながり、危く節穴になるのを免れたものでした。一寸爪の先でこじさえすれば、何なく離れて了い相なのです。そこで、三郎は外ほかの隙間から下を見て、部屋の主が已すでに寝ていることを確めた上、音のしない様に注意しながら、長い間かかって、とうとうそれをはがして了いました。都合のいいことには、はがした後の節穴が、杯さかずき形に下側が狭くなっていますので、その木の節を元々通りつめてさえ置けば、下へ落ちる様なことはなく、そこにこんな大きな覗き穴があるのを、誰にも気附かれずに済むのです。

 これはうまい工合ぐあいだと思いながら、その節穴から下を覗いて見ますと、外の隙間の様に、縦には長くても、幅はせいぜい一分ぶ内外の不自由なのと違って、下側の狭い方でも直径一寸以上はあるのですから、部屋の全景が、楽々と見渡せます。そこで三郎は思わず道草を食って、その部屋を眺めたことですが、それは偶然にも、東栄館の止宿人の内で、三郎の一番虫の好かぬ、遠藤えんどうという歯科医学校卒業生で、目下はどっかの歯医者助手を勤めている男の部屋でした。その遠藤が、いやにのっぺりした虫唾むしずの走る様な顔を、一層のっぺりさせて、すぐ目の下に寝ているのでした。馬鹿几帳面きちょうめんな男と見えて、部屋の中は、他のどの止宿人のそれにもまして、キチンと整頓せいとんしています。机の上の文房具位置、本箱の中の書物の並べ方、蒲団の敷き方、枕許まくらもとに置き並べた、舶来物でもあるのか、見なれぬ形の目醒めざまし時計漆器しっきの巻煙草まきたばこ入れ、色硝子いろがらすの灰皿、何いずれを見ても、それらの品物の主人公が、世にも綺麗きれい好きな、重箱の隅を楊子ようじでほじくる様な神経家であることを証拠立てています。又遠藤自身の寝姿も、実に行儀がいいのです。ただ、それらの光景にそぐわぬのは、彼が大きな口を開あいて、雷の様に鼾いびきかいていることでした。

 三郎は、何か汚いものでも見る様に、眉をしかめて、遠藤の寝顔を眺めました。彼の顔は、綺麗といえば綺麗です。成程彼自身で吹聴ふいちょうする通り、女などには好かれる顔かも知れません。併し、何という間延びな、長々とした顔の造作でしょう。濃い頭髪、顔全体が長い割には、変に狭い富士ふじびたい、短い眉、細い目、始終笑っている様な目尻の皺しわ、長い鼻、そして異様に大ぶりな口。三郎はこの口がどうにも気に入らないのでした。鼻の下の所から段を為なして、上顎うわあごと下顎とが、オンモリと前方へせり出し、その部分一杯に、青白い顔と妙な対照を示して、大きな紫色の唇が開いています。そして、肥厚性鼻炎ひこうせいびえんででもあるのか、始終鼻を詰つまらせ、その大きな口をポカンと開けて呼吸をしているのです。寝ていて、鼾をかくのも、やっぱり鼻の病気のせいなのでしょう。

 三郎は、いつでもこの遠藤の顔を見さえすれば、何だかこう背中がムズムズして来て、彼ののっぺりした頬っぺたを、いきなり殴なぐりつけてやり度たい様な気持になるのでした。

 そうして、遠藤の寝顔を見ている内に、三郎はふと妙なことを考えました。それは、その節穴から唾つばをはけば、丁度遠藤の大きく開いた口の中へ、うまく這入りはしないかということでした。なぜなら、彼の口は、まるで誂あつらえでもした様に、節穴の真下の所にあったからです。三郎は物好きにも、股引ももひきの下に穿いていた、猿股さるまたの紐を抜出して、それを節穴の上に垂直に垂らし、片目を紐にくっつけて、丁度銃の照準でも定める様に、試して見ますと、不思議な偶然です。紐と節穴と、遠藤の口とが、全く一点に見えるのです。つまり節穴から唾を吐けば、必ず彼の口へ落ちるに相違ないことが分ったのです。

 併し、まさかほんとうに唾を吐きかける訳にも行きませんので、三郎は、節穴を元の通りに埋うずめて置いて、立去ろうとしましたが、其時そのとき、不意に、チラリとある恐しい考えが、彼の頭に閃きました。彼は思わず屋根裏の暗闇の中で、真青になって、ブルブルと震えました。それは実に、何の恨うらみもない遠藤殺害するという考えだったのです。

 彼は遠藤に対して何の恨みもないばかりか、まだ知り合いになってから半月もたってはいないのでした。それも、偶然二人の引越しが同じ日だったものですから、それを縁に、二三度部屋を訪ね合ったばかりで別に深い交渉がある訳ではないのです。では、何故なにゆえその遠藤を、殺そうなどと考えたかといいますと、今も云う様に、彼の容貌言動が、殴りつけたい程虫が好かぬということも、多少は手伝っていましたけれど、三郎のこの考かんがえの主たる動機は、相手人物にあるのではなくて、ただ殺人行為のものの興味にあったのです。先からお話して来た通り、三郎の精神状態は非常に変態的で、犯罪嗜好癖ともいうべき病気を持ってい、その犯罪の中でも彼が最も魅力を感じたのは殺人罪なのですから、こうした考えの起るのも決して偶然ではないのです。ただ今までは、仮令屡々しばしば殺意を生ずることがあっても、罪の発覚を恐れて、一度も実行しようなどと思ったことがないばかりなのです。

 ところが、今遠藤場合は、全然疑うたがいを受けないで、発覚の憂うれいなしに、殺人が行われ相そうに思われます。我身に危険さえなければ、仮令相手が見ず知らずの人間であろうと、三郎はそんなことを顧慮こりょするのではありません。寧むしろ、その殺人行為が、残虐であればある程、彼の異常な慾望は、一層満足させられるのでした。それでは、何故遠藤に限って、殺人罪が発覚しない――少くとも三郎がそう信じていたか――といいますと、それには、次の様な事情があったのです。

 東栄館へ引越して四五日たった時分でした。三郎は懇意こんいになったばかりの、ある同宿者と、近所のカフェへ出掛けたことがあります。その時同じカフェ遠藤も来ていて、三人が一つテーブルへ寄って酒を――尤もっとも酒の嫌いな三郎はコーヒーでしたけれど――飲んだりして、三人とも大分いい心持になって、連立つれだって下宿へ帰ったのですが、少しの酒に酔っぱらった遠藤は、「まあ僕の部屋へ来て下さい」と無理に二人を、彼の部屋へ引ぱり込みました。遠藤は独ひとりではしゃいで、夜が更けているのも構わず女中を呼んでお茶を入れさせたりして、カフェから持越しの惚気話のろけばなしを繰返すのでした。――三郎が彼を嫌い出したのは、その晩からです――その時、遠藤は、真赤に充血した脣くちびるをペロペロと嘗め廻しながら

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん