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はてなキーワード: 骨身とは

2024-03-09

旧帝落ち

大学に落ちて朝を迎えた。今後一生これほど無念なことはないだろう。心が痛い。3/8は人生で最も重大な記念日になった。だけども、失敗は成功の基。後日この雪辱を果たすときに向けて、今できることはただ雨降って地固まる日を待つことだ。皆よ、笑いたければ笑え。この敗退は自分の未熟さと努力の不足を示している。周囲の幾千もの激励に応えられなかったことには死を以ても償いきれない。しかし、死ぬことは容易く、生きることは難しい。この恥をすすぐために骨身を削って精進し、必ず名誉挽回を果たそう。

2024-01-28

無知の知って今こそ必要だよな

この脚本家の話とかもそうだけどさ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2303488

自分専門家のような知識はないし、あるいは専門家であっても当事者でない限り個別の状況に関して知ってることは限定的なわけで「自分は知らない」ってことを骨身に染ませるべきだよな

ネットで聞きかじった話にいっちょ噛みしたくなるのは「自分には一言言うだけの見識がある」ってのが無意識にあるわけじゃんやっぱり

自分無知であると心底わかっていたら簡単に腹を立てられないはず

今はネットという当事者も見る公の場に自分言葉をつい簡単に垂れ流しちゃうけど、本当はそれって結構責任のあることなはずで、自分の知をいまいち謙虚に疑って見るべきなんじゃないだろうか

2023-11-24

元カノに振られた気持ちを改めたい

2年前、元カノに振られた。

昨日また振られた。

しかし、まだ俺は元カノ固執してる。

元カノイメージ

良い意味の方でサバサバ系。化粧はせずファッションも力を入れないが、着飾らず大学時代と全く変わらない雰囲気であり、誰とでも隔たりなく接する。

元カノとは大学時代部活で知り合い、ずっと一緒に遊んできた。

大学の時も好きだったが告白して振られている。

最初のお付き合い

大学卒業後、俺は実家に戻り地元企業就職した。

元カノ実家に戻り地元企業就職し、俺の地元から近いので年1回程度、部活OB/OGで集まって遊んでいた。

大学卒業して数年後、俺は転職するため上京を決めた。

この転職が実現すると、俺は将来的に地元に戻れること、元カノ東京に連れてくる選択肢が発生することから結婚を見据えた関係現実味を帯びたため、結婚を前提にと匂わせつつ元カノ告白した。

元カノはウダウダ言って受け入れてくれた。子供は何人とか家とか専業主婦とか話していた。流石に気が早すぎると思いつつ、浮かれているのを見て微笑ましかった。

俺は退職して上京した。

転職成功後は元カノデートした。元カノ東京に来てくれて一緒に観光したり、俺が地元に戻ってキャンプしにいった。互いに連絡不精なのでLINEは1ヶ月に一度程度だったけど。

コロナ禍となり、リモートワーク勤務になった。

出社しても広いフロアに数人、仕事以外は1人、プライベート友達はいなかった。

俺の元より低いコミュニケーションスキルは著しく低下していく。

---

1人でいる時は、常に元カノのことを考えていた。

LINEの他にもお土産とか誕生日プレゼントとか送り合ってはいたけど、元カノとの繋がりを欲していた。

元カノは行動というボールを投げたら投げ返してくれるけど、決して能動的に動く性格ではない。

常にボールを投げ始めるのは俺。元カノは本当に一緒にいてくれるのか愛情表現を欲していた。

デート友達の延長線上で今までの関係と何ら変わりない。恋人として手を繋いだり2人で遊びに行く機会は増加したけど、俺は特別感を感じられなかった。

唯一、愛情を感じられたのはセックスだけだった。

恋人として奉仕できる機会、恋人以外に見せない仕草

最初は全く反応がなく喪失感を感じていたが、最後の方は達成感と満足感を得ていた。

俺と元カノ恋人たらしめる証明セックスだった。

俺の認知は歪んだ。

---

転職して1年、俺は彼女地元に引っ越すことに決めた。リモートワークなら問題ないと気付いたから。

当初の想定通り、元カノ地元引っ越した。

ようやく結婚かと思いつつ一緒に同じ時間を過ごす。

---

ある日、誘いを断られた。そういう日もあると理性で理解する。

またある日、仕事中に強いストレスを感じ、元カノセックスしたくなった。風俗ではなく元カノとだ。

俺は衝動的に元カノを呼び出そうとする行動を観測した。理性ではとんでもない行為理解するため、実行しないよう耐えた。

それでも衝動がおさまらない。苦しくて窓から飛び出しそうになる。死んでしまいたくなる。クローゼットに入り暗闇の中でうずくまって耐えた。

ようやく自分おかしいと気づき始める。

〜〜〜

調べを進めると、性依存症に辿り着いた。

俺は「元カノとのセックス」に依存していたと気付いた。

当時は精神科に行ったり、自分思考言語化して書き殴ることで脳内モヤモヤを解消したり、コミュニティ活動することで自分の居場所を作ってコミュニケーション積極的にできるよう頑張った。

実家にいる時は気づけなかったけど、本当に1人になって初めて、人間社会的動物なんだと骨身に沁みた。

〜〜〜

さらに俺は、自分の考えを人に伝えるのが怖いと気づいた。

否定されること、嫌われることが怖かった。

荒療治の一環として、元カノに好きって言葉セックス中にしか言えてなかったので、改めてデートの時に伝えた。もちろん戸惑いもあったが、元カノも「お前とずっと一緒に過ごすと思ってる」と伝えてくれた。

その数週間後、別れたいと言われた。

友達結婚式に一緒に出席後、翌日のデートで言われた。

嫌なところもあれば治すと言いつつも、決意を感じたため、別れるしかなかった。

それから今でも、元カノとは友達として関係は続いてる。

1〜2ヶ月に一度、俺から誘って2人で遊びに行く程度の関係性。

自分に足りないもの

俺はコミュニケーション課題を感じた。

リモートワークで通話が限られており、今の居住地元カノ以外友達はいない状況である

これでは日常的に人と会話できない。この状況が続くとコミュニケーションスキルは上達しない。

から俺はコミュニティ活動を始めた。

ボランティアコミュニティに入ったり、人と会話する状況に身を置いた。

復縁希望を持って、元カノコミュニティに誘いみんなと一緒に遊ぶ。

関係性を自然消滅したくないから、俺の成長を近くで見定めて欲しいから誘った。

コミュニティで中核になりつつ、元カノ含めメンバー皆が楽しめる集まり企画して遊んだ

結果、俺は元カノだけに愛情善意提供するのではなく、多くの人に善意提供するようになった。相手人間として隣人として接するようになった。

---

善意提供配分で思い悩むこともあった。善意提供配分が多いほど、返ってこない時に心理的負荷が高まる。少しも返してくれない人に悩むこともあった。

しかし、それはきっと、多くの人が経験してきたことなのかと思う。

俺は今までの人生において、人間とのコミュニケーションを避けてきたから、誰かに与える行為積極的にしなかったから、「今」壁にぶつかったのだと思う。

人間関係において、頭では自分他人境界線に気を付けてきたつもりだった。

それでも感情は、少しも返してくれない人に残念な思いを抱く。

これが人間と思いつつもモヤモヤ言語化できず自己嫌悪する。

から善意提供する時、自分が辛くならない程度だけ配分するよう変えた。分散投資するイメージで。

---

マッチングアプリも始めた。

新しい出会いも探すべきと感じたから。

最初メッセージのやり取りがおぼつかなかった。距離感食事の誘い方や進め方、何もかも分からなかった。

ネットで調べつつ失敗しつつ、女性との関係性の築き方を学んでいった。

復縁を試みる

俺はコミュニケーションスキルを向上というより、一から人間関係を学び始めていた。

高校時代は、誰ともコミュニケーションを取らなかった。中学時代コミュニケーションスキル喪失した。この頃は友達0人だ。

大学時代は、自分を変えようと思って入った部活で人に恵まれ、人と関わることは悪くないと思い始めた。お世話になった先輩や、部活友達とは今でも会いに行ける関係を築けた。

今では、新しいコミュニティに優しく受け入れられ、自分が人を受け入れる立場になった。他コミュニティにも繋がりが広がり友達が増えた。自分から関わることで友達ネットワークが増大した。

今なら、元カノ復縁できるのではと、淡い期待を抱いた。

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俺は元カノと2人で遊んでいる時、クリスマスデートを誘った。

結果、断られた。

---

いまだ俺は復縁すること、元カノとのセックス固執を感じる。

人生パートナーになりたいのだと思うこともあるが、おそらくそうではない。

理性では元カノ無視して新しい出会いを探そうと行動する。

しかし、ふと元カノのことを考えてしまい、否定を繰り返し、結局元カノ思考が奪われる。

元カノのことを意識的に考えないようにするのではなく、無意識的に他に楽しいことや、熱中することを見つけるのが正解とわかっている。

マッチングアプリ活動して他の女性のことを考える時、

コミュニティで遊ぶ時、

仕事の延長線上の活動をする時、

元カノのことは忘れられる。

しかし、疲れている時、何も思考したくない時、ふと元カノのことがよぎってしまう。

から、今の変わった俺ならと淡い期待を抱き、振られても次に進めると思い、告白した。

これから

元カノを完全に忘れるなら、引っ越すのも選択肢と考える。

ただ、コミュニティで築いた人間関係を捨て去ることになるので、優先度は低い。

マッチングアプリを再開したが挫けそうだ。

マッチングまでいいねを投げ続けることや、マッチング後に会うまでのメッセージやり取りが辛い。相手温度感が低いのか、それとも会話を投げない性質なのかわからないけど、会話に熱量を投げてくれない人を相手取るのは辛い。

自分の中のコミュニケーションとは、自分相手と共同で火起こしするイメージを持っている。

から自分が1人で火起こしして相手は何もしないだけの状況は、精神的にまいる。

やはり結婚相談所も挑戦してみるかの心境に至る。

---

俺は以前から元カノと遊ぶ時に戦々恐々としていた。こちらの選択肢で合っているか?嫌われないか?と顔色を窺っている。

この心境で復縁したとして、俺自身幸せになれるのか。

仕事結婚も合う合わないがあることを、今度こそ感情理解したい。

---

自分仕事元カノと合わないからといって、自分が全部ダメなわけではない。

感情ではまだ制御しきれてないけど、過度な自責思考にとらわれず、今を受け止める選択肢思考できるようになった。

自分が合わせられる場所で頑張る。

とりあえず次のアクションとして、1人で熱中できる趣味を見つけるぞ。

2023-10-16

anond:20231016172035

根本的に頭が悪いパターンだな

理解度が低すぎて効率改善できるところとできないところを分けられない、だからこそ見積もりが狂いまくってる奴

まぁいわんとすることも分からなくはないけど、その2つは違う問題だよっていうことだけ言いたかった

自分がよく理解できてない対象で楽観的な見積もりを使おうとするタイプバカ根本的に性格も終わっているので、そもそも相手にしないのが一番だとは思うけど、どうしようもないときは同じくらいの能力に到達するまでやらせ骨身に染みさせるくらいしかないだろうな

同じだけの(一定以上の)能力最初からあるならそういうこと起こらんっていうのはそうなんだけど、同じ能力でも2人のバカ同士がつるんでたら多分バカバカポテサラ作ってよって言い出すだけでたぶんそこは変わらん

単に一定以下の能力しかなくて性格終わってるやつは終わってるよねっていうそれだけの話

2023-10-07

電子辞書って

5万円もするのね

大学生とき個別指導塾で働いていて英語を教えてたんだけど、中学生がみんなあまりにも辞書を引かなくて、塾長に、みんな保護者電子辞書買い与えるように啓発した方がいいんじゃないですかね、って雑談ついでに軽く言ったことがあった

塾長は、でも電子辞書は高価だから塾側から言うのは難しい、って言ってて、なるほどねってなった

でも内心、大学生の私は、個別指導塾に通わせるような教育ママなら電子辞書投資すればいいのにとか思ってた

自分自身中学入学時に伯母に電子辞書買ってもらって、英語から国語(文章書くときに引きまくってた)、第二外国語中国語、果ては青空文庫小説読むのまで電子辞書を使い倒してたか

紙の辞書はやっぱりスマホ世代中学生には馴染みづらいみたいだったし、かといってスマホ検索は気が散るし

でも確かに5万はきついな、って社会人数年目の今なら骨身に染みてわかる そんな大金ぱって出せないよ 世間知らずでごめんなさい

2023-08-20

[]MAD RAT DEAD マッドラットデッド PS4

7時間くらいでエンディング

そう書くと短いけど、満足感とストレス的にはこれ以上だと逆にしんいかマジでこんくらいでよかった

正直クリアあきらめようかと思ったくらい、音ゲーと横スクロールアクションへたくそ人間には地獄だった

どこでも言われてるように音楽ビジュアルストーリーはい

カミサマえろかわいい

マッドラットかっけえ

音ゲーと横スクロールアクションを組み合わせたのがなあ・・・

不定期なアクション要求される横スクロールアクションリズムゲーの相性は悪いということが骨身にしみてわかった

ステージSIMPLEな序盤はまだいいんだけど、後半っつか終盤が地獄

クリアあきらめようかと思ったことが3,4回あった

でも攻略動画見たり、自分なりにやりなおしたりしてなんとか突破

アクションがなあ・・・ロックオンから敵を倒した後、ジャンプダッシュしたらロックオンできないってのが罠すぎるわ・・・

ジャンプ連打でロックオン攻撃ならそのまま連続してジャンプ押しちゃうのが普通でしょうよ・・・マリオとかスーパードンキーコングとかさあ・・・

ちゃんテンプレにもあるけどさ・・・

のぼりとかもいまいちうまく思ったようにアクションしてくれなかったりしてもやもやすることが多かった

リズムゲー重視するなら方向キーボタンリズムよく押すくらいで勘弁してほしかったなあ・・・

音ゲーと違って全部ハメなくていいってことにきづくとこれ音ゲーじゃなくていいじゃんってなるし

音ゲーじゃなくて十分むずいと思うよ・・・

ホロウナイトの隠しダンジョン?思い出したわ

落ちたり触れたりしたら一発アウトのエリアずっと続くかんじの

基本ワンミス即死ばっかでしょっちゅう音楽止めて巻き戻してーってのがいまいちだったな

まあそれが特徴ではあるんだけど、それ前提の難易度になってるからなあ

しょっちゅう初見殺しがあるのと、後ろから追っかけてくるやつがほんまストレスだった

無理やりリズムに合わせて高評価とるとこまでが攻略だって言われたらそうかもだけど

まあシューティングゲームといっしょで1周が短くてやりこむタイプなんだろうな

音楽めっちゃ力いれてるし

はまる人はめっちゃはまるらしいしわからなくもないけど、音ゲーなら音ゲーアクションならアクションに集中したいってのがわかった

せっかくいい音楽もおちおちきいてらんないし

ともあれこの土日で、ちっさいゲーム2本クリアできたのはほんまよかった

2023-07-25

ここ数年で他人への搾取有害性に自覚を持った。

気付いてから他人との関わりを最小限にして

ちょっとした議論や対戦ゲーム、争いになりそうな事や美味しいポジションは全て初めから譲るようにして

批判皮肉にも腸が煮えくり返るけど一人になってから文章に書き連ねたり物に当たって鬱憤を晴らすようにしている

正直言って人と関わっても何も楽しくない。

からその傾向はあったが、習慣を変えてから特にそう思うようになった。

まりに長い間他人をダシにして生きてこれたせいで

他の方法自分を満たしたり社会と関わる事にモチベーションが感じられないのかもしれない

ただ完全に一人で完結できるほど強くもないし、創作等(純文、AMV制作)にも手を出してみたが、

何がしかの結果が出るまでには相当に時間がかかりそうな気がしている

自分でも自分が異物である事は骨身に染みて理解した。

同時にこれは程度の問題で、条件によっては自分のような欲求を発露しながら問題なく(問題他人転嫁して)楽しく生きている人たちがいる事も理解しているが、

今更それを目指そうという気にもならない。(何かそういうチャンスが降って沸いたら手のひら返す可能性も否定はできないが)

どうにかして他人搾取する事なく他人と共に楽しむ時間を持てるようになりたい。

2023-07-21

自己愛パーソナリティの傾向がある

当方アラサーIT土方

ここ数年で他人への搾取有害性に自覚を持った。

気付いてから他人との関わりを最小限にして

ちょっとした議論や対戦ゲーム、争いになりそうな事や美味しいポジションは全て初めから譲るようにして

批判皮肉にも腸が煮えくり返るけど一人になってから文章に書き連ねたり物に当たって鬱憤を晴らすようにしている

正直言って人と関わっても何も楽しくない。

からその傾向はあったが、習慣を変えてから特にそう思うようになった。

まりに長い間他人をダシにして生きてこれたせいで

他の方法自分を満たしたり社会と関わる事にモチベーションが感じられないのかもしれない

ただ完全に一人で完結できるほど強くもないし、創作等(純文、AMV制作)にも手を出してみたが、

何がしかの結果が出るまでには相当に時間がかかりそうな気がしている

自分でも自分が異物である事は骨身に染みて理解した。

同時にこれは程度の問題で、条件によっては自分のような欲求を発露しながら問題なく(問題他人転嫁して)楽しく生きている人たちがいる事も理解しているが、

今更それを目指そうという気にもならない。(何かそういうチャンスが降って沸いたら手のひら返す可能性も否定はできないが)

どうにかして他人搾取する事なく他人と共に楽しむ時間を持てるようになりたい。

増田の知恵を貸してほしい

自己愛パーソナリティの傾向がある

当方アラサーIT土方

ここ数年で他人への搾取有害性に自覚を持った。

気付いてから他人との関わりを最小限にして

ちょっとした議論や対戦ゲーム、争いになりそうな事や美味しいポジションは全て初めから譲るようにして

批判皮肉にも腸が煮えくり返るけど一人になってから文章に書き連ねたり物に当たって鬱憤を晴らすようにしている

正直言って人と関わっても何も楽しくない。

からその傾向はあったが、習慣を変えてから特にそう思うようになった。

まりに長い間他人をダシにして生きてこれたせいで

他の方法自分を満たしたり社会と関わる事にモチベーションが感じられないのかもしれない

ただ完全に一人で完結できるほど強くもないし、創作等(純文、AMV制作)にも手を出してみたが、

何がしかの結果が出るまでには相当に時間がかかりそうな気がしている

自分でも自分が異物である事は骨身に染みて理解した。

同時にこれは程度の問題で、条件によっては自分のような欲求を発露しながら問題なく(問題他人転嫁して)楽しく生きている人たちがいる事も理解しているが、

今更それを目指そうという気にもならない。(何かそういうチャンスが降って沸いたら手のひら返す可能性も否定はできないが)

どうにかして他人搾取する事なく他人と共に楽しむ時間を持てるようになりたい。

増田の知恵を貸してほしい

2023-07-12

父が死んだ。葬式もした。

喪主ではないし長々としゃべっても飽きられるだけだからここで自分の整理がてら、書いておこう。

父という人間のことはなんといって表現していいかいまだによくわからない。というのは母が強烈すぎるからである

 

父は1940年代まれ日本人男性である出身地は西の方の川沿いの豊かとはいえない田舎である

6番目の息子である工業高校に通うために下宿がてら養子に出されるまでは、兄の一人に小遣いや親の愛を搾取されていた。

 (おそらくそのせいで自分へのいじめにはとてもドライであるいじめが嫌いだし、「ズルイ」という言葉も苦手である。)

工業高校卒業後は、工場のあった景気のいい化学メーカー就職した。読書が好きで(速読で)すこし本で勉強すればペーパーテストはたいてい受かる。

職場ではじまった国内留学のような制度の初年度生にえらばれて会社のカネで大学化学科に進学した。

学費の足りない分や生活費は賭けマージャンで補っていたという。のんびり無口なくせにダマテンかメンタンピンか即降りの雀風である

趣味登山で、安くて黒いカメラも一応持っていた。(父が人生もっともイケイケだった時代かもしれない)

そこで一学年年上にあたる女性出会った(大学では同学年)。九州で育って浪人して偏差値で選んで入った教育学部にいた女性は、はきはきとしゃべり美人笑顔が気さくだった。

怒るとまくしたてて手が付けられないが、おこっていなくても気を許した人間の前では延々とラジオのようにしゃべっている。

話すうちに多少の脚色も入って来る。それを父はわかっているのだがいちいち訂正しない程度にはおおらかな父と女性は気が合ったようだ。

1960年代?の大学には学生闘争が(東京でとくに盛んに)あった。田舎大学にも多少の余波はあったが、両方とも危うきに近寄らずで敬遠していた。

父は卒業化学企業にもどり、女性は数か月だけ「印刷会社腰かけ事務職」をして寿退社初任給洋裁用ハサミと広辞苑を買ったという。

二人は親へ挨拶をすませ神前式結婚式をあげた。新婚旅行国内)ではパンタロンネッカチーフなど流行の服をきたイケメンの父が観光名所の立て札の前でまぶしそうに笑っている。

1970年代。m市の社宅に二人暮らし妊娠。里帰り出産でまるまるとふとった増田を生んだ。ぴかぴかの母の笑顔は(そのころまだモノクロ写真しかなかったので)モノクロームである。(追記:よく考えてると写真現像紙の質が悪くて色褪せてただけで新婚旅行出産も一応カラーだ)

夏だが一般家庭にはクーラーがないころだ。産院にはあったそうだが、おくるみでぎっちりくるんだ写真をみるに母には赤ん坊を薄着にするという考えがなかったようだ。

(なお増田は今も超絶汗かきである。失うはずの汗腺が全部残っている)

二人目もm市在住で西に里帰り出産した。このとき増田も母実家に連れていかれた。

このころ叔父浪人してから医大に入って実家から通っていた。叔父マンドリン部に入ったといって増田になにかを弾き語りしてくれた。あと本好きの増田学研漫画植物百科を買ってくれた。

三人目を生む前に父は関東のk市に転勤になった。おそらくこのへんで、父は化学から離れたようだ。(父、転身)

というのは、データベースで父の名を探したことがあるのである。染料の特許論文かに1-2件だけ名前があってぷつりと途切れた。

というわけでk市で三人目が生まれた。そうして5人乗り自家用車を買っていろんなところにつれていってもらった(なおそのころベビーシートはない)。

だが車内で父はタバコを吸った。車内はひどい匂いでひどく揺れ、子供たちはぐったりしていたし従兄弟などはゲロを吐いたこともある。あまりいい思い出はない。

(母は父に「ニヒルなくせに私にだけやさしい大人男性」というイメージを抱いていた。一時期はタバコ容認~勧めたことがあったようだ。実際は父のほうが年下で気弱ですらある)

そうしているうちに二人目がアレルギーという未知の病気にかかって(そう、1980年代にはアレルギーによる気管支喘息すら新規だった。父も母も本を買いあさった)、

そのころの(無鉛ガソリンとも限らない)車の排気ガスアレルギーのもとだ、という説にすっかり怯えてしまい、「もっと田舎っぽい場所に家を買いましょう」となった。

とはいえ社宅だって、そこそこ郊外で、隣は竹の子がとれる竹林だったのだが。

まあ、3人の子育ての忙しさの中で狭い金魚鉢みたいな社宅でのハイソ自慢、愛され自慢だの、昇進自慢に母が飽き飽きしたんだろう。

1980年代、父はチバラギの片隅に土地を買って家を建てた。

そこで知ったのだが父はいつのまにか一級建築士になっていたそうだ。意気揚々と自宅を設計現場監督がてら家族をつれてわくわくとみせにいった。

(このへんで、のこり全部の西にいる親類から東京叔父さん」と呼ばれはじめる。後日つくば万博ディズニーランド成田への前泊などで宿をお貸ししたこともあるようだ。)

お礼にとめてくれる親戚をたどってお盆に西をめぐったこともあったがそう回数は多くない。いつも核家族の5人が一緒であった。

 

増田と父と電車記載を削除)

 

そのあと増田はなんとか就職して、ひきとめたがる母親喧嘩しながら「自分の金で」一人暮らしをはじめ、あまつさえ恋人ができたというと、

母が「空の巣症候群」というやつでいろいろとヒステリックになりはじめた。

子供が「いやもう自分大人から口出しをするな、するなら人生最後まで口出しする覚悟しろ恋人よりよい伴侶候補がいるならいますぐつれてこい」とブチ切れてやると、

父親に「ウエーンくやしい!」と子供のようになきついていた母を思い出す。

その後も「恋人を家につれてこい紹介しろ」というからそのとおりにしたところ「こんにちははじめまして」の二言目に「うちの教育方針は!」とはじめたのでみんなでドードーしたのをおぼえている。

子供教育することが母の生きる目標だった。母には並列処理はできないのである教育となったら教育だけをするのだ。

「もういいか子供にかかわらず好きなことをしな」というと……。

しばらくしてようやく、母は広い庭をいじりたいから、もう一軒家を建てて引っ越すといいだしたのだ。

庭で草花をそだてていれば嫌なことはすべてわすれられるという。

父は母のことを浪費家だと数度指摘した由来はこの辺にもあるとおもう。

(ほかにファッションや作り付け家具など、彼女なりの「上質な暮らしイメージを達成するために骨身をおしまなかった母だ。

今で言う「お値段以上」なのだろう、「モノはいいモノだから3人の子供に使うのならこの値段は惜しくない」という言葉を母から何度も聞いた。

学校の縄跳びなんか子供向けのすぐ切れるプラスチックじゃなくてボクサーが訓練に使うようなものをもたされ重かった。)

母にしてみれば教育費を払いきれたのは自分の塾のおかげもあり、父はケチだというのである。どちらが正しいかは…。

ところがしばらくすると、父自身が肺の難病にかかった。タバコは肺にはよくないということはわかっていた。

父は早期退職制度で、ただ社外顧問で数回きてくれればという職だけをのこして闘病に入った。

幸い年金ももらえる。子供への仕送りもぱったりとまってお金には余裕がある。

郊外というよりもはや森の中を切り開いてつくった庭の広いおしゃれハウス建築中)は、たちまち父の療養ハウスに方向転換となった。

手すりやら風呂やら改築し、母は断捨離をし、こだわりより健康を優先し…。

そこで難病なのに20年も生き延びたのは確かに母のおかげであろう。

 

ただ母はだんだん父が自分より弱い生物になりさがっていくことがなかなか納得できなかったようだ。

母にとっては子供庇護すべきで、父は母を庇護すべきだったのに、すべてが逆転してしまったのだ。

母の癇癪は昔からものすごく、感情の嵐の生のままの奔流であって、いうことがよくまとまっていない。

Aといった直後にいいかえすとじゃあ反Aだと躊躇なく言えてしまう。もちろんきっかけはあるのだが。

母がなんでタバコを吸ったの!と責めて、理由をはっきりいわないと納得しないので父は「母も勧めたではないか」と言い返すのではなく「社内政治に参加するためだ」と説明した。

「なんで私を浪費家だというの!」「なんで感謝してくれないの!」には、

それぞれ「幼少より母の愛に飢えていたため」などの適当理由がつけられ、反省書となった。

反省書はなんども日記にかきつけられ、こどもたちへも父がこんなに反省したとメールで送った(母もいつでも読めるようccつき)。

まるで自首後の犯人動機を言えと迫る刑事のようなやり取りである。さしずめ母は愛情刑事であった。

 

この「なんで」期の母は2人だけの蜜月のはずがいきなり愛情が枯れ果てたかのようなふるまいをしたので子供たちにも影響があった。

あるときなど増田が呼び出されて母と東京カフェであった遠かったねよく来たねの二言めで「今日ね、おとうさんをいじめてきたの」というのである

どのように苦しめたか。それがどれだけ自分の恨みを買った人間の正当な末路なのか。話はじめると30分以上いきつぎもしないでとうとうとやる。

増田や父は、そういう手の付けられない母をどうしていいかいつもわからないで黙っている。

ただただ、ああ、となりのテーブルの客が居心地悪くて逃げたなあときときょとしながら口をはさむ隙を探す。

まるで楽園のなかの地獄であった。

やめてくれ。あなたたちは善良で努力家で思いやりある人間だっただろう。泣きたかった。

カフェの次は庭園つきフランス料理で父もいるときニコニコと「お父さんに遺言をかかせたの。私に全部残させるって」というのである

増田遺産も愛も父からはあたえられない子供になったのだと、増田当人にむかって心から嬉しそうにいうのである

理由を聞いてほしかったようだが「ふーんそう」というのがせいぜいだった。

後日やっぱり何十回もしつこく聞かされた。あれもこれも、…、わたしケチといわれたのよ!!父は母に愛情がない!

父は平謝りするしかなかったらしい。

増田ボケがきたか気がくるっているとしかおもえなかった。

でもその場で諭そうにも耳も悪い。

「その話は今聞きたくない」と穏やかに告げるとまるっと無視された(なんなら常にセリフを母にカブせられているし慣れてるけど)。

もう一度はっきり言うと「え?」といわれ、もっと大きい声でいうと「大きな声を出さないで!心臓がどきどきする!」と泣き出すのである

補聴器をすすめたけど、ぼわんぼわんして不快だとつけたがらない。

それに庭に出ている間も補聴器をつける必要がない(むしろつける必要がないから庭がすき)だから悪くなる一方だ。

子供たちは私を味方してくれない、おとうさんばかり味方して、おとうさんがだましているからだ!ということで本当に手が付けられなかった。

  

でも素直な母は、父をいじめるだけではなくまっとうに、増田子供たちに直接説得も試みた。

ところが増田子供がうまれて送迎などで忙しいのに、携帯業務用)に電話をかけることがつづいたのである

運転中は出られない。うるさくて運転に集中もできない。ガチャギリするしかない。それでもかけてくるのでやむを得ず「固定電話にかけて」と携帯ではブロックをした。

このことは増田子供の送迎がいらなくなりガラケーアイフォンをのりかえるまで続いた(のりかえたときブロックは解除した)が

ボケ?もとから機械音痴?の母は下の兄弟増田の伴侶に「増田ちゃんわたしブロックしたの!解除するようにいって」と何年も頼み続けた。

   

父はじわじわと悪くなった。3年に一回ほどのペースで入院するたびに母から死にそうな声で「おとうさんが入院したの、もうだめかも」といわれて子供たちが全国から新幹線などでとんでいった。

父は母に「浪費家だ」といったことを老後一生かけて平謝りし続けた。

酸素マスクが一日中必要になっても、下の世話はしないからと母にいいわたされると一回30分かけてでも一人で家のトイレにいった。

母はトイレにいく父の血中酸素モニターが鳴る音だけはよくきこえたらしくて「いつもピーピーうるさいから本当に止めさせたかった」のだそうである

かにもブザー音がなると死んでいるかもしれないし、地震があると停電したら酸素送風がとまってしまう。そうすればすぐに酸素濃度がさがって窒息死だ、ということで不眠ぎみであったという。

なるほど不眠であれば気が狂うほど老々介護はつらいだろうというのはさっせられた。

途中で増田は「あなた(母)はもう後期高齢者だし、父はさっさと介護認定を受けるべきだ。他人を入れろぜひ入れろ、入院介護施設はないのか」とアドバイスをしたりもした。

父も早く「介護認定を」といえばよかったのだが母だけに甘えていたかったのかもしれない。

母親認識は古くて「介護認知症施設にいれられ毎朝チーチーパッパと歌わせられる」というなんかアレな印象しかなかったのだが、

父も「自分=強い=介護うけられない」とおもってた節がある。いいコンビだよあんたら。

まあ、実際、肺病で介護認定がそんなに高くなった父という存在チバラギ地方では珍しく、認知症むけばかり取り揃えられている施設からは選びづらかったようだ。

 

母は一度、「もうすべてをほうりなげたい。お父さんなんか死んで良い」と増田ドライに告げたので増田市役所を通じてケアマネに緊急電話をした。

実際病状がすすんでいるのも理由にあったようだ。

父は身の回りを手に取ることすらおぼつかない。あれをとって、かわりにこれを置いて、の命令の繰り返しの24時間。そりゃ気が狂う。

頭がはっきりしているだけに介護をうけておきながら「あの礼状は出したか」などと口うるさいこともこまごまという。

ケアマネ介入後はデイステイのできる施設をいくつかめぐって、母に介護休暇をあたえ父の入浴はステイ先で複数人介護をうけることにして解決となった。

  

他人の手が入ったあとはなんとか母の忍耐がたもったようだ。

ラインでこまめに連絡をとると、お互い聞き取れない・聞いてもらえない長話のストレスと徒労感も解消された。

コロナのおかげで世の中全体が肺病に警戒しており、

ストレスのたまった母親の消費欲やお出かけ欲も「コロナは怖いから」と唱えるだけでだいぶ抑制された。

母はユーチューブをおぼえた。

コロナワクチンふたりともいち早くうけられた。怪我の功名である

 

増田の残りの二人の兄弟子育てに忙しい中でガス抜きに付き合ったらしい。なんとか二人の生活はつづいた。

  

そうして2*年の闘病、*年の介護認定酸素マスク、90日の入院のあげく父は体重が半分になって逝去した。

母は感情が高ぶると耳が全くなにも聞こえなくなるので、増田葬式の打ち合わせに逐一ついていってすべてをメモにして渡してやった。

 

父がなくなって重荷が下りても母はやはり理不尽であり、やはり葬式相談のあとにも爆発した。

かねて希望していたように「全部の遺産を母の元に相続させつつ凍結などの不愉快事態にさせない」ためにはなるべく資金を動かさないほうがよいのに、

はいます資金をすべて自分の口座に動かそうというのである

それなら司法書士とか頼んだ方が楽だよというと、母の感情は爆発するのである。「高いでしょう!?」3万でいける「デモデモダッテ」。

今すぐにでもATMにいってお金おろしてあつめたいというのである。(父は箪笥貯金を高額な葬式分くらいはおいてあったし互助会にも入っていたか葬式費用ではない。)

なぜと問うと、「子供たちに私からお金を送りたいから」。はあ~~~???だよ。じゃあ法定相続割合でよくない?父もそれが一番簡単からのぞんでいたんでしょう。

anond.hatelabo.jp/20230712024305

2023-06-22

氷河期はただの不景気産物か?

就職氷河期なんて命名するから不景気のせいで就職難の時期があった」というフレームで捉えがちだけど、

あの時代もっと根本的な価値観世界観の変化に直面してたような気がする。


まず、70年代末までに明治以来ずっとやってきた西洋キャッチアップ型の近代化工業化完了して、

最後の人ボーナスの波である団塊ジュニア世代が成人するまでに労働集約型の工業社会卒業して)

これから前人未踏領域で、あたらしい生き方模索しなきゃならなかった…んだけど、

バブル景気がやってきて、「深刻な話」はふっとび、お祭り騒ぎなっちゃった


でも流石に、激動の昭和も終わり、冷戦も終わって大きな地政学的な変化が起こり、

経済グローバル化が進み、モノづくりニッポンの終わりが予測され、世界工場地位アジア新興国に移っていくようなって、

もう(経済だけでなく生き方全般の)根本的な改革は避けられないかな?と思っていたところで

バブル景気がはじけて、それどころじゃなくなっちゃった

本質的改革どころか、生活を「元に戻す」ので一杯いっぱいの状態


そんな調子で、本来なら80年代初頭から1020年かけてやるべきだった本質的ライフスタイルの変革(経済含む)を

ズルズルと先延ばししていたが、いよいよ誤魔化し切れなくなったのが90年代の後半で、

それが団塊ジュニア就活をする時期と重なってしまった…

(というか、団塊ジュニアが金を払って学校に行く側から「稼ぎ手」なるのが人口ボーナス最後の波で、

その波がおさまっていくのが90年代後半だとすると、重なるのは必然か?)


オウム真理教が終末思想にもとづいてイロイ事件を起こしたり、

エヴァンゲリオン社会現象となるほど大ヒットするのも、偶然じゃないでしょ?

いままで怖くて直視することすらできなかった存在論不安対応せざるを得ない時代の空気を反映してる…


本来なら、働き方改革だの、ジョブ型 vs メンバーシップ型だの、春の新卒一斉採用の是非だの、

標準家庭だの、第3号被保険者だの(働くお父さんを支える専業主婦)といった問題は、

80年代に本気出して考えておくべきだった。

IT化、情報化グローバル化に乗り遅れたのも、明治以来の(自分たち骨身にしみた)工業化社会の延長で

生きていこうとしたせい…。本質的には昭和サラリーマンのまま、マイナーチェンジで乗り切れると思ってたからじゃないの?


そんな大きな変化の(変化の欠如の)シンボルであるような「氷河期」を、単なる「不景気による就職難」みたいに捉えるから

氷河期世代を不幸にした構造がダラダラとつづいて、それが「失われた30年」ってやつなんじゃないかと思う。

2023-06-07

やりたいことを実現できてしまった

やりきってしまたことによって、燃え尽き症候群なのかわからないが、生きる意味を失ってしまったように感じて、今、もうこれ以上生きる目的も気力もなくなっている。

同じことを再開するのはとても非現実的…と思った時点で負けなのだろうが、今はもうそこまで骨身を削ってまでそれをしたいとは思わなくなった。

結果的に、これ以上生きる目的も気力も失ったような状態である

2023-04-26

anond:20230426131344

おかしいなあ。おれいつこの増田書いたんだろう……。

お前は独身で身軽だし、次の居場所見つけるのも簡単だろう、ここでしかやっていけない人だけ残すから、お前は辞めてくれ、って説得されたことある

まぁ、無能なのは自分でも骨身にしみて分かってたから、どこでもやってけるとかじゃなくて、独身からターゲットになったのは明らかだよなって思ってる。その後、再就職先が決まらず、派遣社員経験、その後正社員に戻るが、あれから約15年、ようやく当時の給料に追いついた。

からマジ、俺たちの分まで幸せになってほしいって思うわ。

2023-04-21

私はどうやら「無産様」らしい

先日、Twitterスープストック論争が巻き起こっているのをみて、ま〜た色んなところで女の敵は女論やフェミがなんだツイフェミがなんだ言い争ってるんだなぁと思っていたのですが、その中で出てきた「無産様」というワードが想定していた以上に心に刺さってしまって、ちょっとだけ泣いてしまったので、気持ちの整理をつけるために書いています

誰に見られるものでもない前提ではあるものの、世に放つには随分と乱文になるかと思いますので、もしお読みの方いらっしゃったらご了承ください。

大前提として、スープストックが取り組む施策について、「子ども連れの肩身が狭い」と言われる昨今、すてきな取り組みだと思っています

それに対して、本当にうれしい!という感想も、無料だと客層大丈夫?という感想が出ることも、いきにくくなるのだとしたら悲しい、という感想が出ることも、それぞれの方の反応なので、それぞれが思っていればよいことだと思います

無産様がいわゆる「子持ち様」と揶揄されてきてしまった方々へのカウンターとして用いられているということも、この騒動において「お子様連れなんて!」とお怒りの方に対して向けられていることも、理解しているつもりです。

無産様という言葉が、私に向けられた言葉では無いことはわかった上で、それでも傷ついてしまったとき感情の向け先がなくなってしまった。

まぁ自分で処理しろ大人なんだから、ということに尽きてしまうのかもしれませんが。

男性はxxxxxxだ!」という主語の大きい言葉が、よく話題に上がり男女の論争になることを見てきました。

これだから「男」は、「女」は、という言葉が、自分を指していなくても内包されて同一化されることの不快感を、ようやく理解したのかもしれないなとも思っています

ただ、私のこの気持ちを、「俺たちの/私たち気持ちがようやくわかったか!」という言わばマウンティングや、今回の件で「無産様」というワードに対して「面白さ」を感じた人たちの免罪符にだけはされたくないとも強く思う。

無産様だってwwwおもろwww

と言っていた貴方

貴方にお子さんはいらっしゃいますか?

あなたは今おいくつですか?

あなたライフステージは今どこで、それは社会からただしいと見なされている段階に進んでいますか?

私は今回使われた意味ではないとしても、きっと「無産様」として死にます

私が家族を持つイメージが、どうしてもどうしても持てない。絶対的に「向いていない」のだと思う。

20の頃からきっと1人で生きていくんだろうなと思い、25をこえていよいよ1人であることの現実性が増してきてる。

まだ若いよもまだ分かんないよも、いい人と出会ってないだけだよももう十分だと思っている。

面白いと嘲笑ったあなた10代のお子様なのであれば、それはもう仕方がないとして、いつかあなたがきちんとしたライフステージを歩まれることを心から願っています

どうか、親ガチャ失敗wなどとあなた自身が言われないよう、どうぞすてきな20代をお過ごしください。

上手いこと言ったなぁwと高みの見物をしているあなた20代前半なのであれば、まだ差し迫る恐ろしさを知らないのか、それとも自分はただしいライフステージを歩めるという自信があるのか、それとも開き直ってるのかは分かりませんが、早く大人になれることを願っています

ツイフェミ馬鹿にし、独身女おわってるなぁと思っているあなたが、20代後半以降なのだとしたら、あなたが何をどう考えて人生を生きているのか、本当に教えて欲しい。本当に本当に切実に。

私は、無産様というワードにここまで、何よりも傷ついているのは、私が女として、生物として子をなさないという、劣等種であるという自覚を強く持ち、社会プラスを与えない、正しくないライフステージを歩んでいるという思いがあるからに他ならないのかもしれない。

分かっている。

結婚自由だ。

結婚しなくても幸せになれる時代に、というキャッチコピーがいつだったか流行っていた。

もう結婚が女の幸せ、と括られる時代では無い。

分かっている。

子どもを持たない選択をする家庭があることも、心身の理由より子どもを持てない方がいらっしゃることも。

その事により、その方々が「劣っている」とみなされるわけではないことも、分かっている。

まして、子どもがいない方を見下し劣っているというレッテルを、私自身が貼りに行くことなど決して、決してない。

でも、分かってしまった。

正しいライフステージを進めなかった私は、子どもを持つことがない私は、こうして、「無産様」と嘲りを、罵りを受けるステータス人間であるということが、今回骨身に染みてしまった。

スープストック対応につっかかったからとか、子持ちに対して怒りを向けたからとか、そういうことではなく、「子どものいない独身女性」に対する社会から侮蔑がなければ、こんなワードまれないじゃないですか

誰かが面白がる前に、止めるじゃないですか。

止まってないじゃないですか

面白いなと、あなたは言ったじゃないですか。

「無産様」という言葉面白いと、外野から笑ったあなたが、子を持たず、家庭を持たず、私と同じく正しいライフステージを歩んでいないのだとしたら、どうしてそんな風に生きていけるのかを教えてほしい。

これが弱者男性世界だとでも言うのですか?

小さい頃から嘲りを受けてきたから今更なにか言われてもということですか?

女は、独身女性としてなった時にはじめて、弱者男性世界みえるとでも??

同じ立場になったから、復讐心で石を投げている?

だとしたら地獄じゃないですか、こんな世界

ここで、地獄だよ、なんてわかった顔しないでほしい。

優しさを持てないことを嘆いているのであって、この世界地獄であることはあなたわたしも優しさを持てていないことの証明しかならない。

違うのだとしたら、なぜ、与えられた痛みを与え返すことができるのだろう。

からない、本当に。

「無産様」として生きている私は、産まないからこそ、生きてきて次の世代に、生物として+1を引き継げないからこそ、子どもは大切に大切に育てられて欲しいなと思っています

そのために制度が、補償が、サポート必要なら、未来のために使われるべきと思っています

ただこんなにも残酷で悲しい言葉を楽しめてしま環境に、未来なんてあったもんじゃねぇわ、とは思いました。

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追記

こういう形式投稿がはじめてだったこともあり、色んな意見があるな〜とみてました。

反応があることにわりとびっくりしてたので、強い言葉であってもなんであっても、ありがたいなと思いました。

そもそもどの立場(男/女/主婦/子なしなど、本当に様々)においても蔑称存在するのはたしかにそうで、私が当該者じゃなかったから痛みに気づいてなかっただけでしかない。

誰であっても何であっても蔑称があり、それが社会から目線とかでもなく、インターネットにおける悪意なんだとしたら、なんか凹むことないな〜と思えました。

被害者ヅラするより元気に生きた方がいいですね、ほんとに。

かつての蔑称に怒ってこなかったのだから傷つけられて怒るな、は、今後登場しうる全ての蔑称に耐えるしかない+全員が痛んでいくしかないということ…?とも思ったけど、そういうものから「痛めつけられる必要がない」なのかもと思えました。

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更なる追記という感想(0427)

しばらく「無産様」をTwitter検索するのをやめて、はてなをみるのもやめて数日たっていたのですが

ありがたいことになのか、バズワードゆえなのか、想像していなかった反応をいただけておりさらにびっくりしました。

心臓どきどきしながらみました、ありがとうございます

まだ若いんだから、という声やどうせ30になったら結婚して子ども産んでるよ!という言葉もあり

いつか自分が見返した時に本当に恥ずかしくなるかもしれんなぁと思いつつ

最後に振り返りとして日記残しておきます

長いし乱文です、だらだら日記です。

釣りと思われるくらい繊細/上から目線すみません

痛みに過剰反応しがちで被害者ヅラしがち、という意識をもっておかないとこういうことまた起こしちゃうんだろうな~と思ったので学びでした。

後、いくつか見かけた「弱者男性」をスケープゴートにするな、という意見については

私がTwitterでみたとき所謂反ツイフェミの方々が特に反応されているんだ、と思い

反ツイフェミの方は「弱者男性」を自称されている/弱者男性というワードをよく使用されている印象があったので

これが「弱者男性世界だ、ざまぁみろ!」の気持ちなのかなぁと思って書いてしまっていました。

ガルちゃんという場所からまれたことを知らなかったので、傷つけてしまってごめんなさい。

『子を持たず、家庭を持たず、私と同じく正しいライフステージを歩んでいない』、『「無産様」という言葉面白いと、外野から笑ったあなた』が

弱者男性なのだとしたら、という意図で書き、弱者男性が生み出したということを伝えたかったわけではないのですが

文章力が低いので伝えることができず、

かつ結局対立構造をあおってるだけじゃんね、結局加害者なんだね、という意見

「本当にそうですよね~~~!ごめんなさい」としか言いようがないです。

対立もなにもない、フラット人間になりたいな。

これまで私が自覚的にしろ無自覚しろ得てきた、誰かから見た「特権階級」のメリットを受けなくなること、

選択した自由責任を取ること、覚悟を持つこと、本当にいろんなこと考えないといけない。

そんな中で、何を言うのも何を受け取るのも難しいなとも思いました。

誰かが何かを言ったとしてもそれは「私」にいっていることではないし、

私が何かを言ったとしてもそれは「あなた」に言ったわけではない

という当たり前ルール、本当の意味で分かってなかったですね。

主語をでかくするなとはさんざん言われてきていると思うんですが、

内包されると途端に、ということがわかってよかったなとも思っています

少しは自覚的になれたかなと思うのと、反省も学びも多かったですが

スギインターネットは見るのをやめようと思いました!

2023-03-20

こんな匿名ブログに書くことじゃないんだけどさ、俺モテたかったよ。

生きることに負い目を感じずにモテるような身分になりたかった。

現実の俺は、子供の頃からゲームお笑いネットにハマり中途半端オタクになり、バイトして多浪した結果Fラン私大に入り

新卒就職活動に失敗して引きこもりになり、30前にしてなんとか社会復帰して生活保護を貰わずバイト生活から抜け出せなくなっている中年である

このような来歴の社会底辺は、俺なんかが好きになっても相手を不幸にさせてしまうだろう、という認識があって、

意識的他人との踏み込んだ交流なんかを避けてきてしまった。なので未だに彼女も居たことがないし、セックスなどしたことがない。

もちろん年齢になり今のような生活だと、収入面でも人と付き合うのは難しいというのは、骨身にしみてわかっている。

からもし上に書いたような後悔や失敗が少しでもリカバーできていたら、恋人ができたんじゃないかな、もう少し人生マシだったんじゃないかなと思っている。

最近妙に寂しさや後悔や不安が頭にまとわりついて離れないのでこんな駄文を書いてしまった。

2023-02-20

anond:20230220210535

うん、多分ない。

開発スキル転職スキルは全く別物だと骨身に染みている。

あればこんなことにはならない。

次あってもどうせまたブラックだろうと思ってる。

2023-02-08

海外ドラマを見ていると、脚本上のストレス解放バランスマイナスプラス帳尻合わせが大事なんだな、ということが骨身に染みる。

主人公にとって悪いことが起こり続けると、最初は引き込まれもののそのうち理不尽さが見続けるうえでのストレスになる。どこかで上向きになり、ストレス解放必要だ。

物語内の人間関係もそうで、誰かが衝突したらどこかで親密さが増したり、信じ続け合う関係があった方がいい。全員が疑い合う、ぶつかり合う関係になる瞬間があってもいいが、それが続くとただ喧嘩する集団を見ているだけになって、見るうえでの報酬が無い。

視聴者にとってのアメとムチの設計、そこに脚本上の技がある。と思う。

2023-02-03

ノアスミス翻訳記事鵜呑みにして安心ちゃうはてなユーザー

経済学101は非常に素晴らしいサイトで、興味深い記事が多く、よく読ませてもらっていたが、

ノアスミス氏の記事が出て、「ああ、これはBBCの例の記事への反駁として都合がよくて気持ちよくなる人が多くなりそうだ」と思ったら案の定だった。


一方で賢明はてなユーザーも、もちろんいた。


英語の文献引っ張ってくる人は「みんな英語を読まないだろ」と思って都合良く加工してくると思ってつい元を読んでしまう。東京の一人当たりの居住スペースが増えてるのは世帯人数減少によるもの解説が付いてた。」

と、コメントした方や星をつけた方たちのように、なぜか当該のノアスミス記事は、非常に都合のよい「日本は停滞してないよとの結論ありき」のデータの用い方と書かれた方をしている。

日本が停滞なんてしてないと反駁したい人には、すぐに飛びつきたきなるような色んなデータ提示した良い記事だろう。


この問題一見して色んなデータ提示して説得力あるように見えるにはいくつかの手法によるものだ。

たとえば比較対象チェリーピッキングが挙げられる。


かつて日本は数年に渡り一人当たりのGDP世界1位であり、各種製造業世界を席巻し、ジャパン・アズ・ナンバーワンなどと自画自賛かつ他国の一部でもそう言ってる時代もあった。

当然、その時は欧米比較対象だったのだが、興味深いことにノアスミス記事では、少子化問題出生率に関して、東アジアのなかではマシと、先進欧米国との比較ではなく低出生率にあえぐ国との比較を持ってきている。

アメリカイギリスフランスドイツではなく、ことさら出生率の低い東アジア比較してるのである

しかもここでは、日本が長期に渡り出生率が低い状態が続いていることが軽視されている。

出生率問題はまさに長期的な問題なのに、である

仮に今年の出生率が劇的に改善しても、今年生まれた人が生産年齢人口に達するのは約20年後である


台湾韓国も長いこと出生率が低いが日本よりはまだ短く高齢化がまだ進んでいない。

同じ出生率1.3の国でも、日本のように長く低い傾向が継続している(しか欧米のように移民によってその傾向をなんとか緩和するような施策を行っていない)国と、

今まさに日本と同じくらいの出生率になった中国や、日本ほどの長い期間でないにせよ低い傾向の続き日本より低い出生率の記録をだしてる台湾韓国

これからなるであろう東南アジアの国々とは事態の深刻さが違う。

10年低出生率の国と20年の国、40年の国では、データ上同じ出生率でもまったく影響が違うのに、である

日本世界の主要国先進国の中で先駆けて高齢化が進み、他国よりもその状態が長いことそのままの状態・・・まり、まさに「停滞」してるから他所の国より深刻なのである

丙午の年のように単年で出生数が激減したとしても、その影響は長いこと低出生率状態よりもずっと穏やかで、

これから人口ピラミッド日本のようになるかならないかでは大きな違いが歴然とあるのに、

他の国の、しか日本がかつてよく日本自身比較していた欧米ではなく、日本より低出生率世界最低レベル出生率の国々と並べて、

「マシだ」などといっても低出生率が長いこと続いて高齢化が進んでいる日本は、停滞していることに違いないのに。

中国台湾韓国日本のように対策を練らないと日本のような停滞期を迎えるが、逆に言えば日本よりもまだ対策猶予があるといえる。



住居サイズの話はもっと巧妙だ。

賢明ユーザーが「世帯人数減少によるもの解説が付いてた。」と書いたように、東京の、一人当たり換算の住居の広さなのだ。

東京は全国平均を大きく下回る一世帯あたり人数になっており、2020年の国勢調査データでは、ついに一世帯あたり2人を割ってしまった。

世帯平均人数2.27人、東京は「2割れ」 独居・高齢化

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA24EMY0U1A620C2000000/

ちなみにノアスミス氏が比較したロンドンのある英国全体では、日本全国及び東京世帯あたり人数が減少した2003から2013年にかけて世帯人数が2.36から2.37へと微増しており、

英国の最新のデータによると、

なんと、2021年のロンドン一世帯あたり平均人数は2.5人で、イングランドの中では世帯人数が多い地域になっている。

英国全体では約2.4人なので、大都市ロンドンのほうが全国平均より世帯人数が多いという日本東京関係真逆データになっている。

(最も少ないのは金融街シティ・オブ・ロンドンの1.7である

https://www.ons.gov.uk/peoplepopulationandcommunity/householdcharacteristics/homeinternetandsocialmediausage/bulletins/householdandresidentcharacteristicsenglandandwales/census2021#:~:text=Dividing%20the%20overall%20number%20of,residents%20per%20household%20in%20Wales).


家というのは世帯人数が4倍になれば比例して4倍広くなるものでは決してない。

しろ世帯人数が増えると、世帯で共有する風呂トイレキッチン等々の分、一人当たり換算で狭くなりがちだ

東京学生時代を過ごしたならその頃とかの一人暮らしワンルームもしくは1K、1DKの下宿を思い出してほしい。

あるいは、不動産サイトでそういう単身者向けの住居を見てみるといい。

安い木造アパートとかでも25平米前後あるのを見つけられる。狭くても20平米前後だろう。

しかし、両親と子供二人の4人ぐらしで、25の4倍、つまり100平米のところに住んでいる人がどれだけいるだろうか。

中産階級向けの結構いいマンション就職氷河期あおりを受けた人間は買えないようなマンションでも80平米前後である

家族向けの都営や市営となるより狭いのも多い。

私が現在住んでる地域東京住宅地一戸建てでも二階建てでそんなもんである

安いアパートに暮らす単身者分譲マンションや戸建てを買う人、どちらが裕福かは明らかだが、

家族構成が異なるだけで、一見一人当たりの平米ではマンションや戸建て購入者の子持ち家族のほうが狭くなりがちなのである

経済産業省ロンドンなどと各国の世界都市比較したデータでも、東京一極集中ますます進んでおるとしており、

しか学生やら単身のバイト会社員などが集まり続けて世帯人数がどんどん減っているのだ。

そうすると、一人あたりの住居サイズは広くなるからくりなのである



次に金融資産の話では、なぜか先進国の中で著しく格差の激しい米国中央値比較している。

みなさんも御存知の通り、アメリカ欧米先進国の中でも特に格差の激しい国である

我々日本人ではあまり目にすることのないような貧困街などがあり、youtubeなどでその一端を目の当たりにすることもできる。

当然そこの中央値は下がる。

参照先のデータでは、日本より経済規模の小さいフランスイギリスに負けているが、そことは比較しない。

あえて勝てるアメリカを持ち出している。

アメリカに負けたら今度は韓国あたりを持ち出して、ほら、日本はまだ韓国より金融資産多いよと、言い繕えばいいわけだ。


そもそも日本では個人金融資産が毎年過去最高を更新とか国内ニュース普通に採り上げられているので驚きもなにもない。

日本海外資産世界トップクラスなのも言わずもがなである

しかし、その恩恵に浴してるのは一部である

特に高齢者は平均すると金融資産が非常に多いが、持たざるものが圧倒的に多く、高齢者生活保護受給者はどんどん増えているのが現実である

多くの高齢生活保護受給者は怠けてたわけではなく、長年あくせく働いてきたが、国民年金だけではどうにもならなかった人たちや病気怪我で、などが多い。

その結果、社会保険負担もどんどん上がっているのが現実である


金融資産が増えてる(特に高齢者は一番資産を持ってる世代!)わけだから、どんどん豊かになってるんだし高齢者向けの社会保障関連費は少なくても大丈夫だよね?なんてことになってないのどころか、

現役世代負担は増えつづけてるので、ノアスミス氏がいくら金融資産を持ち出しても、で?それが?って話である



さら外国人労働者が増えてるというが、これはアメリカEU圏内国民化したりしているような移民とは大きく異なっている。

賢明はてなユーザーは薄々気づいているだろうが、そう、これは技能実習生らと資格外活動という名のバイトしてる留学生が上昇率の1位と2位を占めた結果なのである


技能実習生検索すると技能実習生外国人労働者は厳密には違います。と出てくるが、

厚生労働省外国人労働者の現状と呼ばれる資料技能実習生がしっかり含まれており、

ノアスミス氏の当該記事に添えられているデータにも下記のソースにMinistry of Health, Labour and Welfareと厚生労働省と書かれているように、

そのグラフ技能実習生留学生が含まれ厚労省データと一致している。


https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30367.html

上記サイトの 別添2「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和4年10月末現在)[PDF形式:1.6MB]を参照


経済成長を遂げた中国からのそれの伸びが鈍化する一方で、近年はベトナムから技能実習生が急増しており、伸び率も1位、人数でも中国より多くなっている。

そして劣悪な労働環境から逃げ出したベトナム人たちが、かつての中国人のように昨今の外国人犯罪ので多くを占めるようになっている。

技能実習生のみならず、日本語学校問題はてなの諸賢ならご存知だろう。

ノアスミス氏の翻訳記事技能実習生らの大幅な増加によってもたらされたデータが、移民外国人労働者増加として提示されてるのは失笑するしかないが、

おそらく技能実習生という制度や実情をノアスミス氏は知らず、データだけ見て「ほら!日本移民が増えてるよ!進歩してるよ!」って思っちゃったのだろう。

パスポートを取られて管理されたり恋愛禁止とかされてる人らを移民外国人労働者増加の成果にしてしまうのは実に悲しいことなのだが・・・

ちなみに異常な低賃金で働かされる技能実習生らが生んだ低コストなモノ・サービスと競合する日本のまっとうな企業は、

そうした低コストなモノ・サービスとのコスト競争を強いられて疲弊し、

市場から撤退をする羽目になるか、自らもブラック手法に手を染めざるを得なくなるため、まともな日本企業にとっての悪影響が非常に大きい。



最後女性労働者のとこも、ひどい。


ノアスミス氏はアメリカをの女性就労率を上回っていると書いてるが、ノアスミス氏の当該記事はなぜ大事なところを書かなかったのだろう?

参照先の英文記事では、

日本女性はその高い労働参加率に比べて、パートタイム非正規で働く人がはるかに多いことが書かれている。

アメリカ女性より得られる結果が低いことが書かれている。

まり労働生産性が低く、安い労働力として扱われているということだ。

実際に男女間の賃金格差は、OECD平均よりもまだずっと低い。

下記の男女間賃金格差我が国の現状)を参照


https://www.gender.go.jp/research/weekly_data/07.html#:~:text=%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE%E7%94%B7%E5%A5%B3%E9%96%93%E8%B3%83%E9%87%91,%E5%88%86%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%90%E5%9B%B3%EF%BC%92%E3%80%91%E3%80%82


さら女性就労率に関する当該の参照先の記事の終わりでは、(女性相対的にかなり賃金が低いままのためか)女性就労率の上昇に女性教育水準の向上が根底にあるとは見いだせず、

日本公共政策女性労働市場への参加を支援するようになったが、これらの改革女性労働参加率の上昇と明確な関連を見出すのは困難、と結ばれているが、

ブコメではなぜか政権の手柄やよくやってる!というような意見もいくつか散見されるのは興味深いところである



ノアスミス氏の言うようにそら、多少は成長してるだろう。

しかし、世界の平均成長率、あるいは主要国G7内の平均成長率、あるいはOECD加盟国の平均成長率などを大きく下回る成長を続ければ、

他国に遅れをとり、中国のように一気に抜き去っていかれるのは日本人が骨身にしみているはず。それが停滞だろう。


ちなみにノアスミス氏が用いなかった日本人の90年からの約30年の肌感覚に近いデータといえば、世帯所得である

しっかりと、停滞というか減少してしまっている。

金融資産中央値アメリカより多いよ!ってノアスミス氏に言われても、所得がこんな有様である

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-02-01-01.html

また、30代~50代の働き盛り世代所得20年前と比較して100万も減少していることがニュースになったのは記憶にあたらしいところ。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220303/k10013512681000.html


かつてはアメリカGDPに迫り、ニュースでは日米貿易摩擦問題毎日のように流れていたあの頃、

それが台湾韓国経済技術キャッチアップされ、このまま放置すれば日本以上に深刻な問題を抱えるその台湾韓国出生率らと比較して「日本はマシだ」みたいなことを言ってる時点で、

ああ、上を見るのでなく下を見て安心するようになったか

日本は言うほどひどくないって、そこまでハードル下げられるようになったか、と、

やはりあの90年から日本と比べて明らかに停滞してきた証だなぁと思った。



余談

ちなみにこの手の議論東京だけを抽出して経済成長してるだとか

高齢者女性低賃金労働者を除けば成長してるみたいな意見も時々あって辟易するが、

高齢者東京外地方もれっきとした日本であり、税や社会保障を分担してるのであって、

そこを排除して成長してるように見せかけてもナンセンスである

現実存在する高齢者低賃金労働者がいる結果の社会問題なのであって、実際に税等の負担も増加しているのだから

2023-01-23

ゲーム記事を書いても全然まれない

10年近くやっている(情報を見聞きしている程度がほとんど)ゲームがあるんだが、5年以上前から全然やらなくなってしまった

人が減ったとか運営が下手とか仕様が変わったとかいろいろあるけど、その中の一つが「ブログ等で発信しても全然まれない」ってことなんだよね

自分はそのゲーム比較的新しいころにはじめ、そのゲームにおけるいくつかの仕様面白いプレイ方法ブログ投稿していた

そのためか界隈からその名前は意外と知られている

からわかるんだがいくら投稿しても狭い界隈にしか訴求しないため数字が伸びない

書いてもこんなもんか、ってことになればそりゃーやる気を損なう

自分以外にも多くの人がチャレンジしていたが、やはりどこかで失速する

結局最古参ブロガーも3年ほど前に引退同然にフェードアウトしていった

しろ自分は失速した中では一番居残っている部類に入るかもしれない


Youtubeチャンネル運営しているところもあるんだが、基本不定期だしなんなら年単位での更新しかしない

そのチャンネル登録者や視聴数も低迷&右肩下がりのままだ

結局、情報発信している人達ってのは数字によってモチベーションを保つことがほどんどだ

数字が上がらなければいくら好きでも続けられない

それを骨身に感じている

からこそ、ブログでも動画でもSNSでもいいので、拡散口コミコメントというのはかなり発信者にとって励みになると確信している

数字うそをつかないが、自分数字理由に騙すことはできる

ずっと騙されて生きていければそれでいい

追記

htnmiki 月並みだけど、ゲームが好きでその結果の情報発信なのか、情報発信(とその数字)という目標のためにゲームしてるのか。増田後者なのか。

どちらがメインにしていたかはよくわからない

少なくとも最初自分ブログを持っていてその中で紹介していたから、後者ともいえるし前者ともいえる

はてぶのこういう憶測だけですべてを断罪する姿勢はあまり褒められないか

2022-11-28

未成年ファンに成人向け同人誌を送った話

※この記事二次創作同人誌を嗜む紳士淑女向けのものです。

 

私は女性向けジャンル活動するしがない成人女性である

もう少し詳しく言えば、社会不適合者気味のコミュ強(他称)と距離無し(自称)の境界をうろちょろしていて、

もくりで話す初対面の女性達に「おもしれー女」の烙印を押されまくり、気圧の変化とPMSと好きなゲームリークとちょっとした失敗で一気にメンヘラになり、

プラでキルされると咆哮し台パンするタイプクズめな人間である

 

増田は初めて書く。長い話にもなるだろう。わざわざここに書くものでも無いかもしれない。

それに、Twitterでバズったものを読んだりしていた程度なので、書き方に違和感等があっても目を瞑っていただきたい。

 

この記事登場人物

・私

ファン(マイ・ラブ・フェイバリットフォロワー♡)

以上2名。

 

まず最初に、私が何故増田なるものを書こうと思ったか。その経緯について語らせてほしい。

2022/11/28現在TwitterTLにてメルカリでのR18同人誌転売屋によって売られ、

その同人誌をR18と知らずに購入したお子さんの親御さんからクレームが入ったという話を見たかである

それだけならば「ふんふんなるほどね」ぐらいで飲み込めた事案ではあったが、そのツイートについていたリプライが目に付いた。

私観として要約すると、「部数も少ないしジャンル移動も多く、通販在庫がなく、中古屋にも行けない私は読む権利を高い転売代金と引き換えにメルカリで買っているし、読み終わったらこちらも再び転売したいので文句言われる筋合いはない」というもの

このリプを見た最初感想は「わ!お客様皮肉)だ!」であるこちとら「同人イベントではサークル一般も皆等しく”参加者”でお客様は一人もいない」という文言骨身に染みているような人間なのだ。仕方ない。

その次にこう思った。「そんなに欲しい本ならば何故直接作者に取り置き自家通販、その他手元に在庫が無いかを聞かないのか」と。

これは持論であり、「〇〇じゃない?知らんけど」ぐらいの話として聞いておいてほしいのだが、限界同人女は必死ルールちゃんと守った同人女にはわりと優しいことが多いのだ。

壁サー誕生日サーでも無い限り、結構直接頼めば取り置き自家通販してくれる方もいる。(全員がそうだと思ってはいけない)

そして少し遅いがここまで思考してこの人は「ファン」でも「参加者」でもなく、紛れもない「お客様であることを再確認したのだが。

 

良いファンとはどういうファンだろう。

そこで、私は私のとあるファンに思い馳せてしまった。

私は個人サイト運営していたことのある現在25歳で、イラスト小説漫画現在も描いている。

Twitter歴は垢消し分も含めると12年のとんでもねぇツイ廃であるので彼女がどこから私を見つけたのか全く検討もつかないし、彼女もいつから私を推しているのか覚えていないらしい。

ただ、少なくとも、7年はずぅっと私のファンであるということを私は覚えている。

何故かというと、初めて発行した同人誌は丁度私が18歳の時に作ったかである。R18本は20歳の時に作った気がする。

最初はなんか滅茶苦茶いいね(当時ふぁぼと呼ばれていたもの)してくる子がいるなぁ程度だった。

だが、私が病んだ時とか「絵上手くなりてぇ~」って言った時には5回に1回ぐらいのペースで「私様が大好きです」「私様の絵が大好きです」と

ただ一言だけ空リプマシュマロとかで言ってくれるような子だったし、後から18歳未満フォロー禁止にしたアカウントフォローちゃんと外してくれるような子だ。

お陰様で名乗ってないのに文体彼女だと把握出来るようになってしまった。

補足だが私は2年前まで3桁半ばのフォロワーしかいなかったような有名でもなんでも無い日陰で生きてきたただのインターネットお絵描きマンで、フォロー相互ではなく彼女からの片道フォローだ。

そんな彼女だが、年齢を考えてみると2年前は16歳なのだ。7年前だと11歳だ。

11歳~16歳の女の子に崇拝に近い眼差しを受け続け、モニター越しによちよちされ続ける18~23の女。ヤバ女である

だが、ここまでされて、実は1年に1~2回しかリプで直接交流したことが無いのだ。マシュマロを送られても私が返信してそこで終わりなのだ。奥ゆかしくて可愛いね。

 

そろそろタイトルでもある本題に入ろうと思うが、どういう経緯でそうなったのか実は忘れた。

だが、彼女誕生日あたりにおめでとうの言葉と一緒に「本取り置きしてるからね!」と言っていたと思う。

私は同人誌は1年に1~2冊発行する同人女だが、取り置きする本はその度に増えていった。

実家を出た時もファンちゃん取り置きBOXを持って新居で取り置きを続けた。

ここまで聞いて、「ただ取り置きしてるだけの話では?」と思う人もいるだろう。

だが、11歳~18歳の好みやジャンルが目まぐるしく変わる時期の女の子がここまで長期的に推してくれるというのは奇跡に近いのだ。

オタクは推すジャンルごとにアカウントを変える人が多い。つまりジャンルCP)が変わればさようなら、というのが多い。

そんな中、ただ感想を伝え、受け取るだけのシンプル関係で、「もういらない」と言われることを疑うことな取り置き続けることができたのは、

彼女が私にとってとても良い距離感で、良いファンだったからだろう。

 

発送の手続き淡々としたものだった。

住所と名前DMで貰い、取り置き分の本の値段を振り込んでもらう。振込確認をし、発送。そして傷や欠品が無いか確認してもらい、お礼と共に無事取引終了。

それだけである。それだけであるが、謎の達成感があった。私に子供はいないが、子供が巣立ちしたような気持ちである

 

ただそれだけの話である

 

ちなみに彼女が18歳になって取り置きが終わったからといって私と彼女関係が変わるわけでもなく、未だに私は18歳のファン女の子によちよちされながら絵を描く25歳である

変わったといえば私が自己肯定感MAX自分の絵大好き!私絵上手!!!とはしゃぐほど画力が向上し、今はゲーム業界で絵の仕事をしていることだろう。

多分ファンにも内助の功的な子がいるのだと思う。お姉さんもっと頑張って絵描くぞ~!!

まりここまでで何が言いたいかというと、私とファンちゃん相思相愛で、この記事は私からファンちゃんへの秘密ラブレターということだ。

推敲はしていないので誤字脱字等は許せサスケ

ねぇねぇただの絵描きファンの惚気聞かされてどんな気持ち?どんな気持ち???

2022-09-11

https://anond.hatelabo.jp/20220906150140

恋愛結婚において女は若い方が有利」だなんて、女は全員骨身にしみて分かっているし社交辞令を真に受けたりしないだろうに

どうしてこう的外れアドバイスが後を絶たないのか

2022-08-10

宇宙戦艦ヤマト2202が、評判悪いけど観てみたらそんなに悪くなかった

ネタバレ満載だからこれから見る人は注意してね。

で、悪くなかった。

かにアラは目に付きまくるが、まあ本来2時間で終わるさらば宇宙戦艦ヤマトを、2クールで作れと言われたらあれ以上にやるのは難しいだろうな、という感はあった。

自分は「2」は見てないのでそっちとの比較はしないが、個人的には2199よりも満足感が高かった。

というか、自分は2199の随所に不満があり、そっちで期待値を爆下げしてたので、2202が意外と悪くなく感じたのだろう。

2199の何に不満を持ったかと言えば、真っ先に思い浮かぶのが「波動砲封印」。これである

なんかイスカンダル姉妹が二人とも波動砲嫌いで、何でも昔イスカンダル波動砲宇宙に覇を唱えた事を悔いているからとか。

しらねえよアホ。それをやったのはイスカンダルであって地球じゃねえ。

なんでお前らの反省地球が縛りプレイしなきゃなんねーんだよ。

波動砲封印したせいで外敵に敗れて地球が滅びたらお前責任取れんのか?

ヤマトは大ガミラス相手に1艦で戦ってんだぞ。

沖田艦長は何か使わない約束しちゃったけど、あれほとんど戦争終わってたかOKしただけだろ。バラン星より前にそれ言われてたらOKたかよ。沈むぞヤマト

まあそんなこんなで波動砲封印しちゃって、その悪影響が2202まで引きずってたわけだが、

ご存じのとおり、2202の後半なんて数百発の波動砲が飛び交う波動砲天国である。(というか、波動砲くらいしか相手有効攻撃が無い)

2202の冒頭では、「波動砲を使いたくない古代と、波動砲を使いたい地球連邦軍」という対比になっていたが、

本来これは逆であるはずだ。

波動砲がなきゃ敵に勝てないと骨身にしみてる古代と、かすっただけでも比喩抜きで地球木端微塵になりかねない波動砲封印したい地球連邦」という図式の方が自然だ。

波動砲撃ちまくりになったら困るのは地球なのだ。この辺、旧作のさらばでも何も考えずに波動砲艦隊作った辺り、幾ら核兵器比喩とはいえ扱いが雑だなあという感が強い。

まあ、それはともかく、通常兵器では殺していいけど波動砲では殺しちゃダメ、というイスカンダル姉妹の独特の価値観は、普通空襲で死んだ人は特集しないくせに広島長崎で死んだ人は毎年特集して語り継いでる日本へのオマージュかと思われるがとにかくアホらしい。

人道を掲げるならいっそのこと「兵器は何一つ使うな」くらい言えば良いものを、そこまで言えない辺りに底の浅さがにじみ出ている。

だいたい、あの姉妹イスカンダルの座標すら地球に教えてくれず、試練とかふざけたことを言ってて、本当に地球を救う気があるのかも怪しいのだが、

この辺の高貴なるイスカンダルの高貴なるお遊戯は旧作には出てこないわけなので、2199で追加された新設定であると思うと腹立たしさも倍率ドンである

まあ、リメイク作品の作り手の常として、「旧作を極力リスペクトしつつ、旧作の矛盾点は解消したい」という欲があった事は想像に難くないので、「なんでイスカンダルガミラス二重星だと最初に言っといてくれんのや」という旧作の不満点を解消しようとしてそうなったのだろうが、

そんなちまい矛盾を解消するためにスターシャを人類に試練を課す女みたいな妙な位置づけにして世界観をぶっ壊してしまうのは本末転倒ではないのか。

旧作のひおあきら版なんて、スターシャ様はイスカンダルを爆破してガミラスを巻き添えにする烈女ぶりを見せており、そこまで献身的に助けてもらっちゃうと、さらばで地球連邦の増長ぶりに腹を据えかねた古代の怒りも理解できるのである

イスカンダル自分犠牲にしてまで地球を救ってくれたのに、テレサメッセージ他人事としてブッチするとか、地球はそこまで恩知らずかという古代の怒り、失望、そういったもの理解できるわけで、それがさらばのラストで「今度こそ地球は目覚めるだろう」という、地球文明自体の成長と、そのためのヤマト犠牲という図式に収まるわけなのだが、

リメイク版では2199のイスカンダル女がイスカンダル価値観押し付けてくる傲慢さを見せつけているせいで、その辺の図式がパァである

というか、イスカンダルガミラス本来異星人であり、地球理解し合える部分なんて「点と点」でしかないのが当たり前なのだが、2199では何を血迷ったのかガミラス地球の戦いを、ガミラス恒久平和を目指してるとか、地球から先制攻撃したとか、お前、「戦争はどっちにも正義がある」的なDD論を持ち込もうとしてるやろというSFも糞もない地球価値観を設定をぶち込んできたのだ。

このガミラス地球人化は話が進むにつれてどんどん進行し、なんかドメルが良い家庭人的な扱いになってたりとか、かわいい少女宇宙人がでてきたりとか、もう目も当てられないほど地球的なガミラス像が展開されている。

旧作も最終的にそういう方向に行ってしまうのだが、少なくともデスラーが「愛」とか馬鹿な事を言い出すのは新たなる旅立ち以降の話であって、話が通じないか大砲で会話するという異文化コミュニケーションの基本は旧作の方が押さえていたと言えるだろう。

あと古代守の特攻シーンもなあ。旧作の、負け続けて逃げ続けて、負け疲れた人がとうとうブチ切れて「死んでやる」と言い出したような救い難さがなりを潜めて、皆で笑顔軍歌合唱しながら特攻である戦争やった事ない人の軍人ロマンやな、という感が強い。(私も戦争やった事なんてないけど)旧作の方が「負けっぱなしの軍人が死に場所を求めた」感があって、良い感じにやるせなかったのだ。この辺は「バカめ」も同じで、あれは本来、指示を受けた通信手の方でも真意理解できないタイプの、どんだけ負けまくっても諦めない男・沖田十三がどんな人間かを示すセリフのはずなのだが、2199では部下の方も心得顔で得意満面の返答であるスタッフバカめと言ってやれ。

あとはもう、戦争やってんだか青春やってんだか分からんお前ら本当に軍人かと言いたくなるようなヤマト学園ぶり(これは2202にも引き継がれている)とか、まあ色々あって2199には大変失望させられた。

一方、2202はまあ、確かに変な部分もあった。

テレサ位置けが微妙過ぎて、なんなのあの人って感が強かったのとか、なんか「一日稼げば一日分の艦隊作って持ちこたえられる」みたいな事言ってた割に、最後バルゼー艦隊が何の抵抗も受けずに地球上空を押さえちゃったの何でなのとか(なんか私が見落としたんだろうか・・・)、トランジット波動砲かいうの、他の地球艦にも装備して2,3発撃ち込めば終わってたんじゃないのとか、斎藤の名セリフとか無理やりねじ込んでキーマンとか華々しく死なせた割に、あの特攻なんも意味ねーじゃんというかもう、そこで死なせるなら加藤と同じ場所でも良かったじゃんとか、加藤加藤で、お前そんな選択はいくら何でも無いやろとか、お前そんな死亡フラグ立てまくる事ないやろとか、まあ、色々言いたいことはあるのだが、

旧作の海原雄山みたいな傲慢な爺さんであったズォーダーや、キャラ立ってたくせに退場シーンすら存在しないサーベラー関係ないけど、アメリカだと古代×サーベラーカップリングが割と鉄板だとか20年ばかし前に聞いた覚えがある)なんかに大胆な設定を付与して、旧作とは全然別物ながら「異質な異星人」として存在感出しまくってたのが大変良かった。この辺、地球人化が著しいガミラス人とは対照的である

旧作で存在した「アンドロメダ征服した帝国首都星一破壊されたくらいで終わるわけないやろ」という矛盾点(これはガミラスもそうだけど)を、ゴレムとかいシステムで解消した事とか、旧作の地球連邦艦隊のあまりにアレな負けっぷりが解消されてたのも良い。

時間断層かいう取って付けたような設定も、当初は「一年でそんなに復興するわけないだろ」という旧作の矛盾点を解消するためだけのギミックかと思ったら、終盤ではそれをフル活用して「勝てないけど負けない」という異形の戦術を編み出す所までSFしてくれたのは意表を突かれて大満足だった。独自の設定を前提として、現実ではありえない合理性を編み出してこそSFである。小賢しいワームホールとか波動なんちゃら理論なんか幾らそれっぽいのを出そうが、そんなものSFではない。別の合理性を構築してこそSFなのだ

2202については、双方の戦法がデタラメである事を批判する声もあるようだが、もともと「知らない文明同士の戦争」でまともな戦法なんてあるわきゃ無いのである。とりあえず隠し玉を用意しつつ、ちまちま突っついて相手の手の内を探る以外の何ができる。相手がどんな兵器持ってるか分からないのに、陣形とか笑止である。密集陣形が良いのか、散兵戦術が良いのか、機動戦術が良いのか、野戦築城が良いのかなんて、相手がどういう兵器を持っててどんくらいの数がいるのか分からなければ、判断できるわけもないのだ。

ガミラス戦争ガミラス側が陣形を多用できたのは、ガミラス地球側の戦力を読み切っていたからと、相手ヤマト1艦だけだったからであろう。

そもそも地球もガトランティスワープ持ってるのだから、先に手の内を晒した方が著しく不利なのだどこでもドア持ってるやつ同士の戦いで陣形が何の意味があるというのか。

有効な戦法があるとすれば、「あとどれだけ増援が来るか分からない」という状態を維持することで、相手方に全力を出させない事くらいだろう。全力攻撃で目の前の相手殲滅しても、その隙をついた後だしジャンケン攻撃で我が方が殲滅を食らっては意味がないからだ。要するに戦力の逐次投入が最適解だ。

という事で、ガトランティスの戦法のなさっぷりは別に不満は無い。

山南も良いキャラしてて、特に前半の「イスカンダルに行った連中は浮世離れしてて・・・」みたいな発言は良かった。確かにあの世界では銀河系の外まで行った地球人はヤマト諸君だけであり、ほとんどの地球人は太陽系の外どころか、生まれた星の外に出た経験がある人すらどれだけいるか怪しいレベルなのだ

そのせいで、ヤマト諸君感覚と、一般的地球人の感覚にはかなりのズレがあると考えるべきで、上記発言はその辺の地球人側の感覚を端的に表している。

そんなこんなで2202はわりと満足できる出来だった。スタッフお疲れ様でした。

2022-06-16

anond:20220616144428

手ごたえって1だけどそういうのって2とか4なんだよな

それらって消費社会にならないと発生しえなくないか

こた・える〔こたへる〕【応える】 の解説

[動ア下一][文]こた・ふ[ハ下二]

1 働きかけに対して、それに添うような反応を示す。応じる。報いる。「期待に―・える」「要求に―・える」「手を振って―・える」

2 外からの刺激を身に強く感じる。「寒さが骨身に―・える」「父の死が―・えた」

反響する。こだまを返す。「山びこが―・える」

4 心にしみわたる。しみじみと感じる。

あいさつする。断る。告げる。

2022-06-03

anond:20220603170344

「あー作品で描いてることが作者の骨身から出てないんだなとわかってしまう」

自作品に没頭できない創作特有の痩せた考え」

プロ漫画読みのクールな論評!w

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