はてなキーワード: サックスとは
ライブ映像が好きで、好きなミュージシャンのライブ映像をよく漁っているんだけど、彼らが若いころの(若いってほどでもないかもしれないけど)映像を見ていると、表情や全身から大量の熱を振りまいていて、そのエネルギーを見ていると泣けてくる。あるいは、今となっては見せない一生懸命感とかね。
そんなわけで、おれが涙した映像を紹介させてほしい。
それぞれのファンにとっては既知のものばかりだろうが、その辺はご容赦願いたい。
https://www.youtube.com/watch?v=3od114a4o7Y
1982 のライブ映像らしい。彼は 1949 生まれらしいので、33 かそこら。年をとっても自信たっぷりで確信にみちた表情は変わらなかった彼だが、晩年はやはり体も縮んで声が出てないところも多かった。このライブ映像では声はもちろん、表情からも体からも、あらゆるところから熱を発しており、その輝きはおれの涙腺を強烈にキックするわけです。残念なことに彼は 2011 に他界。
彼を知らない人はまずは 49:40- の Alien を聴いてみてほしい。ついでに言うとこの映像に含まれない名曲もたくさんあるので興味あれば掘り下げていただければ。
https://www.youtube.com/watch?v=9ZNVhiOY_ug
ギターを手にする人にとってはスライドギターの人として、映画好きの人にとってはヴィム・ヴェンダースの劇版の作家として、もっとも一般的にはブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの仕掛け人として知られる Ry Cooder。この映像は日本の BS で流れたモノらしく 1987(日本語字幕では88と表記されてるけど。。) のライブ映像とのことで、このとき彼は 40 かそこら。
ゴスペル/テックメックス/カリビアン といった要素のミックスなんだけど、それぞれのプレイヤーがズブズブに土着音楽をやってる感が強い。それを一つにしているのは Ry Cooder の才能という他なく。。それぞれのプレイヤーがそれぞれのバックボーンから全力で音を発しているにもかかわらず、たった一点に収束するその集中力と音楽への愛情はおれの胸を深く打つのです。
https://www.youtube.com/watch?v=EkM3Wiy7j5Q
ジャズを聴かない人にとっては「誰?」って感じかもしれませんが、長年にわたって最重要プレイヤーの一人。ジャズ界隈で活動してるんだけど、彼もまたアメリカンルーツミュージックの求道者。(ただ、多作で時期によってやってることが全然違うため一言で説明しずらい人でもある。)
この映像は彼が 42 ぐらいの時のものでボブ・ディランのカバー。カバーを良くやる人で、いずれもオリジナルのもっとも重要なエレメントをきっちり握っている。
また、彼は客演で非常に良い仕事をする人。驚くほどあちこちに顔を出しており、どこに行っても自分の世界全開にもかかわらず、それがその曲の重要な要素を際立たせるという触媒のような人です。
映像の演奏は奇をてらわないアレンジで、美しいコードの上で朴訥としたメロがフォーキーさを増しており、それはやさしくおれの心に触れるのです。
結構大変そうなアレンジを楽器にかじりつくように弾いていて、弾き終わった後に見せる表情は今となってはあまり見られないものではないかと。
https://www.youtube.com/watch?v=lYbrrbbnXnA
現在では WAR と LOW RIDER BAND の 2つに分裂してしまった WAR の 76 年(だそうだ) gypsy man のライブ映像。キンキンに集中したライブ演奏は 70年代の WAR の特筆すべき点の一つだと思う。なかでもこの映像の BB ディッカーソン のガッツあふれるベースは何度聴いてもおれの胸の奥に熱いものをあふれさせてくれるのです。
個人的には、ディッカーソンはソウル/ファンクにおいて最重要ベーシストの一人だと思うんだけど、あまり注目されない(おれが知らないだけで、ベーマガなんかで特集されてるのかもしれないけど)のでぜひ。
WAR は主要メンバーの何人かはすでに他界しているが、ディッカーソンは LOW RIDER BAND で健在なもよう。
https://www.youtube.com/watch?v=wln_zQsynNY
spilit が凄いのでこちらもぜひ。ダルな前半からサックスソロをきっかけとして風景が変わっていくこの流れは WAR にしかできないと確信できる。
https://www.youtube.com/watch?v=zSnbV1FrIhA
最近ではベースはTMスティーブンスに弾かせて、自分は歌ったり叫んだり、ライブハウスの壁を登ったりしている Bootsy ですが、ただただ全力で音楽をやっていたころがあったようで。
I'd Rather be with you は今でもライブのハイライトなわけですが、若いころは熱の入り方が全然違う。映像は 1976 年とのことで、51年生まれの彼は 25歳?ですね。。そら熱も入るわ。wiki 見ると、75 年ぐらいまで P-funk 界隈とかかわっていたようで、映像は初リーダーアルバムが出た年。
funk 独特の時間をかけてじわじわ熱を込めていく前半のあの感じから、キックとコーラスがモゴモゴと盛り上げていく中盤、そしてついに歪んだベースソロに入って行く流れ、もう涙腺崩壊するしかないという。
http://anond.hatelabo.jp/20150214223556
これからジャズ聴きたいっていう人に俺がオススメできるアーティストを10人選ぶならこんな感じ。
マイルスがジャズの歴史の中心にいたことは間違いないのだが、彼のサウンドは案外ジャズ初心者にはとっつきにくい。マイルスがジャズの最先端を切り開いて、偉大なフォロワーたちがそれをうまく消化&昇華してスタイルを定式化させていったのであって、そうして洗練されていったものを聞いたほうが入りやすいと思う。俺は今プロでやってるが、若い頃マイルスを聞いてもピンとこなかった。「マイルスを理解できなきゃ本物じゃない」という雰囲気があったから、マイルス分かってるフリしてたけどな。リズムセクションの凄さだけは強烈だった。さんざんジャズをやってきた今マイルスを聞いて初めて彼の音楽の時代性が分かり、当時いかにインパクトがあったのか、そして彼がどれだけ偉大なバンドリーダーだったのかが分かる。まあ、こういうリストでマイルスを入れるのはお決まりなので、10位に入れておく。
50年代 https://www.youtube.com/watch?v=OcIiu1kQMx0
60年代 https://www.youtube.com/watch?v=x_whk6m67VE
70年代 https://www.youtube.com/watch?v=ryiPO1jQdaw
80年代 https://www.youtube.com/watch?v=4qoNZnWcb7M
風変わりなアーティストだが、その独特なサウンドは好きな人もいると思う。不協和音のようでもあり、全体としては調性に収まっている絶妙のバランス感覚。変てこりんな曲もあれば、ものすごく美しい曲もあって、頭の中を見てみたいと思う一方、まあ感覚が爆発してるアーティストってのはこんな感じだよなとも思う。挙動不審系のパフォーマンスを見ているような面白さもあり、演技なのか本気なのか分からないところがある。モンクはそれを形のある一つのスタイルとして定義できたところがすごい。ジャズミュージシャンの間では別格扱いというか、特別な地位を占めている。
https://www.youtube.com/watch?v=KshrtLXBdl8
この人はすごいよ。メロディーを紡ぎ出す感覚、その一瞬にしか生まれないサウンドを追求する即興へのこだわり、小節をまたがってフレーズを自由自在に展開させるオープンなタイム感、これらを曲の枠組みが明確なスタンダード曲上で展開することで分かりやすさを担保するバランス感覚、それらの全てを可能にする素晴らしいゲイリー・ピーコック(ベース)とジャック・ディジョネット(ドラム)の存在。ただ、彼のもう一つの特徴である「うめき声」には最初戸惑う人も多いと思われるので8位としてみた。ちなみに慣れるとそのうめき声が彼の粘っこい右手のメロディと絶妙に絡み合って彼の音楽の一部に聞こえてくる。マイルスから「天才であるってのはどんな気分だ?」とからかわれたってエピソードがある。すげーレベルの話だ。
https://www.youtube.com/watch?v=io1o1Hwpo8Y
ジャズがエレクトリック系やフリー系に進化していった中で、「ジャズのルーツ」であるニューオリンズ音楽に立ち返り、それをベースにモダンなハーモニーや複雑なポリリズムを取り入れて新たなジャンルを切り拓いた人。ジャズとクラシックの両方でグラミー賞を取ったというとんでもないトランペットの名手でもある。美しい音色と安定したテクニックは卓越している。彼が確立した、「トランペットが張り詰めたソロを吹く背後でピアノとドラムが複雑なポリリズムで組んずほぐれつのインタープレイを展開する」というスタイルは初心者にも迫力があるはず。ちょっと難解な印象も受けるかも知れないが、その場合は彼の率いているリンカーン・センター・ジャズ・オーケストラのニューオリンズ風サウンドを楽しむと良いよ。
https://www.youtube.com/watch?v=poZWg-pVboE
https://www.youtube.com/watch?v=ZBJ-MmTA-eU
ギターが入ってねえなと思ったので、メセニーを入れておく。怒るジャズファンもいるだろう。入れるならウェス・モンゴメリーだ、ジョー・パスだ、ジム・ホールだ、と。まあ確かに、メセニーはフュージョンっぽいサウンドだし、ジャズを構成する重要な要素のうち「ビバップ」や「ブルース」があまり感じられないとも言える。しかし彼の音楽には、聞いていて映画のワンシーンあるいは夢でみたどこかの草原が思い浮かぶような、ビジュアルな美しさがある。その辺は彼の音楽を支えてきたキーボードのライル・メイズの空間的サウンドによるところが大きいが、それがメセニー自身の音楽観、独特なソロフレージングと音色と相まって、ジャズを次のステージに進化させたクレジットはあげていいと思う。音楽理論的には結構複雑なこともやっているのだが、あまり感じさせない。特に変拍子へのアプローチは素晴らしく、「口ずさめる変拍子」「心地よい変拍子」を確立している。その辺の聞きやすさでオススメしておく。
https://www.youtube.com/watch?v=ApI-zA6suXE
https://www.youtube.com/watch?v=gDLcttSAVS0
エレクトリック・ベースの弾き方に革命を起こした人。管楽器並みのソロフレージング、ハーモニクスを使ったカラフルなコード演奏などでベースの役割を大きく変えた。細かい音符を自在に刻む指弾きのグルーヴ感は圧倒的。作曲家としても素晴らしい名曲を多く残している。途中からクスリ漬けになってしまって最期は悪態をついていたところを警備員に殴られて死ぬという劇的な人生だったが、ジャコが好きな人はそういう破滅的な「危ない」ところも愛していると思う。俺はそうなる前にシンガーソングライターのジョニ・ミッチェルと共演している頃の演奏が一番好きだが。
https://www.youtube.com/watch?v=Hbr0hXkArWg
https://www.youtube.com/watch?v=TgntkGc5iBo
ディーク・エリントンでもいい。ビッグバンドを一つ入れておこうと思ってな。本当はサド&メル(現在のヴァンガード・ジャズ・オーケストラ)と言いたいところだが、やっぱり若い頃にサド&メルのビッグバンドを聞いて最初はピンとこなかったから、初心者には勧めないでおこう。ベイシーとか、まあ当時のビッグバンドは、やっぱりグルーヴ感がすごい。当時のダンスミュージックだからね。彼らは四六時中ああいう音楽に専念できてギャラもがっぽり稼いでたから、現代の我々が付け焼刃でビッグバンドやってもそうそう敵わないのが辛い。アレンジ良し、テクニック良し、アンサンブル良し。逆にいうと、そういう時代性もあるから、少し古臭く感じるところはある。俺は好きだけどね。
https://www.youtube.com/watch?v=TYLbrZAko7E
https://www.youtube.com/watch?v=4ZLvqXFddu0
現代ピアノジャズのサウンドを確立したと言っていい人。彼がコードを弾くときの和音の積み上げ方はマジで音楽大学の教科書に載ってるんじゃないかと思う。そういう理論の部分以外でも、彼のやや哀愁を帯びた内省的な音楽性や、ピアノ・ベース・ドラムと対話するように自由に展開する演奏スタイルはとても理知的で面白く、それで多くのファンを惹きつけてると思う。まあ、小説とかにも登場するし、あまり多くを語る必要もない。聞け。
https://www.youtube.com/watch?v=GQwhHdXGFwA
https://www.youtube.com/watch?v=Jl5GDXb2fwQ
https://www.youtube.com/watch?v=FTlKzkdtW9I
やはりジャズに入りやすいところとして一番無難なのは女性ヴォーカルだが、問題は誰を入れるかだ。本当はカーメン・マクレエ、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドといった鉄板の定番を入れたい気もするが、今日現在聞くジャズヴォーカルとしては、ちょっと粋でオシャレな、それでいて正統派のスウィング感をもっていて、テクニックも表現力もあり、ルックスも良く、きっちりセールスも出しているダイアナ・クラールを押す。ただ、このリストの中ではやや異色と言えるかも知れないので、サラ・ヴォーンなどのリンクも貼っておこう。こう言っておきながら、俺は「ダイアナ・クラールが好き」と言うジャズファンには警戒の念を持って、本当に彼女の実力を分かっているのか、うわべだけのシャレオツさで聞いているのかを探ることにしている。
https://www.youtube.com/watch?v=dJHXQAs9vlk
https://www.youtube.com/watch?v=5cZG2WnXPgk
https://www.youtube.com/watch?v=4VHWw9G6_UU
現代テナーサックスのサウンドを確立した人。コードの細分化と再構成、次から次へと繰り出される音の洪水が特徴の一つで、マイルスからは「お前、全部の音をいっぺんには吹けないぞ」とからかわれたとか。まあ、俺としてはそういう音の洪水の部分よりも、ややかすれたような彼のサックスの音色が特徴的で、ひたすら高みを目指す修行者のような人柄を連想させて、聞く人の心に引っかかるんじゃないかと思ってる。「コードの細分化を究極まで突き詰めた先にあったのはコードの制約を取っ払うことだった」という彼のサウンドの進化も悟りの境地に達した聖者を思わせるというところもある。マッコイ・タイナー(ピアノ)とエルヴィン・ジョーンズ(ドラム)もコルトレーンのサウンドをともに作り出す中で新たなスタイルを確立した。この全体のサウンドが俺は大好きなので1位押し。
https://www.youtube.com/watch?v=Lr1r9_9VxQA
https://www.youtube.com/watch?v=xr0Tfng9SP0
https://www.youtube.com/watch?v=YHVarQbNAwU
https://www.youtube.com/watch?v=-mZ54FJ6h-k
以上。
(承前)
http://anond.hatelabo.jp/20150214223556
――スティーヴ・レイシーは独立独歩のソプラノ・サックス奏者です。サックスといえばアルトかテナーだった50年代からソプラノを吹いていました。
Evidence (1961) http://youtu.be/X9SBzQw2IJY?t=5m42s
( ・3・) 面白いテーマの曲だな。真面目な顔で冗談を言っているような。
――セロニアス・モンクが書いた曲です。レイシーはモンクの曲をたくさん演奏しています。一方、ハリウッドやブロードウェイの曲はとりあげない。レパートリーに関しては人文系の古本屋の主人みたいなところがあります。
( ・3・) みすず書房とか白水社とか、そういう本ばかり並んでいるわけだ。
――白水社といえば、レイシーはサミュエル・ベケットと面識があって、ベケットのテクストに基づいた作品も発表しています。
( ・3・) 「真夜中だ。雨が窓に打ちつけている」
――「真夜中ではなかった。雨は降っていなかった」――と、ベケットごっこはともかく、演奏はどうでしょう?
( ・3・) まっすぐな音だな。あまりヴィブラートをかけない。アタックの瞬間から音程の中心を目指している。必ずしも正確な音程というわけではないけれど。ソロのとり方としては、テーマとの関連性を保って、構成を考えながら吹いているように聴こえる。言うべきことだけを言って余計なことはしゃべらない。
――そういう点では、プレイヤーの資質としてはマイルス・デイヴィスに近いのかもしれません。マイルスとも少しだけ共演したことがあるのですが、もし正式にバンドに加わっていたら歴史が変わったかも。 [6]
Reincarnation of a Lovebird (1987) http://youtu.be/FbaKNB4cIlc
――こちらは後年の録音。ギル・エヴァンスという編曲の仕事で有名な人がエレピを弾いています。この人も指だけ達者に動くのとは対極にいるタイプで、柔らかい音色で中和されていますが、ずいぶん込み入った和声です。
( ・3・) そこらじゅうで半音がぶつかってるな。
――でも美しい。
――昔、レコードを扱う仕事をしていたので確信をもって言えるのですが、日本でいちばん人気のあるジャズ・ミュージシャンはビル・エヴァンスです。マイルス・デイヴィスよりもリスナーの裾野は広いかもしれません。
( ・3・) 俺でも『ワルツ・フォー・デビー』を持ってるくらいだからな。でもどうして「とりあえずエヴァンスを聴け」みたいな風潮になってるんだ?
――まず、彼がピアニストだということ。もしベース奏者だったらここまでの人気は得られません。それから、ロマン派や印象派に慣れた耳で聴いても違和感がないこと。ジャズに関心がなくてもエヴァンスは聴く、というケースは大いにありうるでしょう。最後に、みもふたもない言い方ですが、彼が白人で、細身で、眼鏡をかけていたこと。
( ・3・) 知的で繊細に見えるのな。
――知的で繊細なジャンキーでした。もっとも、最後の要素はなかったことにされがちなのですが……。
――はい。エヴァンスやチェット・ベイカーに深く共感してしまう人は、モルヒネの代用として聴いているのではないかと思います。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」という有名な曲をとりあげたいのですが、エヴァンスの前に、まず歌の入ったものから。フランク・シナトラのヴァージョンです。
My Funny Valentine (Sinatra, 1953) http://youtu.be/z9lXbgD01e4
( ・3・) 金の力に満ちた声だな。His voice is full of money.
――マフィアを怒らせるようなことを言わないでください。折り目の正しい編曲で、ポップスとしては非の打ちどころがありません。ボブ・ディランの新譜はシナトラのカヴァー集らしいのですが、ディランが子供のころにラジオで流れていたのはこういう音楽です。当時のアメリカ人にとっては、ほとんど無意識に刷り込まれた声と言っていいでしょう。
My Funny Valentine (Baker, 1954) http://youtu.be/jvXywhJpOKs
( ・3・) 出た、いけすかないイケメン。
――チェット・ベイカー。午前三時の音楽です。もう夜が明けることはないんじゃないかという気がしてくる。どんな曲か覚えたところで、エヴァンスを聴いてみましょう。
My Funny Valentine (Evans and Hall, 1962) http://youtu.be/ReOms_FY7EU
( ・3・) 速い。
――速い。そしてちょっと信じられないクオリティの演奏です。ジャズではいつでも誰でもこれくらいできて当然かというと、そんなことはないので安心してください。
――別のテイクではちがうことをしているので、ほとんど即興だと思います。決まっているのはコード進行だけ。
( ・3・) コードの構成音をぱらぱら弾いてもこうはならんわな。自分の頭の中にあるモチーフを発展させるのと、相手の音を聴いて反応するのと――そういう意味ではチェスに似ている。
――この演奏は一対一ですからね。集中力は同じくらい必要かもしれません。しかも持ち時間はゼロという。互いに相手の出方を読んでいるうちに一種のテレパシーが起こって、3分50秒あたりにはふたりの脳がつながっているような瞬間があります。
( ・3・) このギターを弾いてるのは?
――ああ、忘れていました。ジム・ホール。偉大なギタリストです。悪魔に魂を売って人並み外れた演奏技術を手に入れるというブルースの伝説がありますが、ジム・ホールの場合は魂ではなく頭髪を犠牲にしました。
( ・3・) また好き勝手な話をつくって……。
――いえ、本人がそう語っています。ジミー・ジューフリーのバンドにいたころ、どう演奏すればいいのか悩んで髪が薄くなったと。 [7] でも、髪なんていくらでもくれてやればいいんですよ。肉体は滅びますが芸術は永遠です。
( ・3・) ジミー・ジューフリーって、あのドラムのいない現代音楽みたいなジャズをやってた人か。そりゃ大変だったろうな。
持参したCDを一通りかけて、そろそろ日が傾いてきた。彼はライナーノーツをめくりながら「はーん」「ふーん」などとつぶやいていたが、夕食の邪魔にならないうちにおいとましたほうがよさそうだ。
「もう帰るのか?」
「そうか。わざわざ悪かったな。よし、ちーちゃん、お客様にご挨拶だ」
彼はそう言って猫を抱き上げたが、ちーちゃんは腕をまっすぐにつっぱって、できるだけ彼から離れたがっているようだった。
「きょう持ってきてくれたCDは、うちに置いていっていいからな」
「置いていっていい?」
「だってほら、いちど聴いただけじゃよく分からんだろ。そのかわりと言ってはなんだが、シュニトケの弦楽四重奏曲集を貸してやろう。何番が優れていると思うか感想を聞かせてくれ」
まだCDは返ってこない。「返してほしけりゃ取りに来い」と彼は笑うが、その目はハシビロコウのように鋭い。ただ来いというだけではなくて、また別のCDを持って来させる魂胆なのだ。わたしはどうすればいいのだろう? ただひとつの慰めは、彼の娘さん――父親との血のつながりが疑われるかわいらしさの娘さん――の耳に、エリック・ドルフィーやオーネット・コールマンが届いているかもしれないということだ。サックスを始めた彼女の頭にたくさんのはてなが浮かばんことを。
http://www.nicovideo.jp/mylist/34787975
[2] http://www.nytimes.com/2009/10/18/books/excerpt-thelonious-monk.html
[3] http://nprmusic.tumblr.com/post/80268731045/
[4] Frederick J. Spencer. Jazz and Death: Medical Profiles of Jazz Greats. University Press of Mississippi, 2002. p. 36. "A diet of honey is not recommended for anyone, and especially not for a diabetic, or prediabetic, patient."
[5] http://www.furious.com/perfect/ericdolphy2.html "'Eric Dolphy died from an overdose of honey,' arranger/band leader Gil Evans believed. 'Everybody thinks that he died from an overdose of dope but he was on a health kick. He got instant diabetes. He didn't know he had it.'"
[6] http://www.pointofdeparture.org/archives/PoD-17/PoD17WhatsNew.html
[7] http://downbeat.com/default.asp?sect=stories&subsect=story_detail&sid=1111
わたしの職場に、自他ともに認めるクラシック・マニアがいる。近・現代の作曲家は一通り聴いているというが、中でもお気に入りはスクリャービンで、携帯の着信音とアラームには「神秘和音」が設定してあるくらいだ。
その彼が、最近、急にジャズに興味を持つようになった。なんでも娘さんが部活でサックスを始めたのがきっかけらしい。彼の机には娘さんの小さいころの写真が立てかけてあるが、父親と血がつながっているとは思えないかわいらしさだ。パパだってジャズくらい分かるんだぞ、ということにしたいのかもしれない。
彼はわたしがジャズ・ギターを弾くことを知っている。音楽に関して(だけ)は寛容なので、各種イヴェントの際には有給を消化しても嫌な顔ひとつしない。
「ちょっと私用なんだが」と彼は言った。「こんどの休みは空いてるか? お前の好きなジャズのCDを10枚くらい持ってきてくれ。うちのオーディオで聴こう」
「CDならお貸ししますよ」とわたしは答えた。特に予定はないが、できれば休日はゆっくり寝ていたい。
「まあそう言うなよ」と彼はつづけた。「プレゼンの訓練だと思えばいい。ジャズの聴きどころを存分に語ってくれ。昼はうなぎを食わせてやるぞ。それとも――」
「それとも?」
「もう有給は当分いらないということか?」
こうして、わたしは休日をつぶして彼の家を訪ねることになった。どのCDを持っていくかはなかなか決められなかったが、一日でジャズの百年の歴史を追いかけるのは無理だと割り切って、わたし自身がジャズを聴き始めた高校生のころ――もう15年も前の話だ――に感銘を受けたものを選ぶことにした。マイルス・デイヴィス『カインド・オブ・ブルー』、ビル・エヴァンス『ワルツ・フォー・デビー』、ジョン・コルトレーン『ジャイアント・ステップス』はもうコレクション済みだということだったので、それら以外で。
手土産の菓子と20枚ほどのCDを抱えて最寄駅に着くと――結局10枚には絞り込めなかった――彼の車が目に留まった。
「きょうは夕方まで家に誰もいないからな。気兼ねしなくていい」
「そうでしたか」
「いるのは猫だけだ」
「猫? 以前お邪魔したときには見かけませんでしたが」
「公園で拾ってきたんだ」
「娘さんが?」
「いや俺が。子供のころに飼っていた猫とよく似ていたものだから」
ノラ猫を拾う人間と、ショスタコーヴィチの交響曲全集を部下に聴かせて感想を求める人間が、ひとりの男の中に同居している。この世界は分からないことだらけだ。
「ちーちゃん、お客様にご挨拶だ」と彼は居間の扉を開けながら言った。ちーちゃんと呼ばれた白い猫は、こちらを一瞬だけ見るとソファのかげに隠れてしまった。そそくさと。
「ご機嫌ななめだな。まあいい。そっちに掛けてくれ。座ったままでディスクを交換できるから。いまコーヒーを淹れてくる」
――これ以降は対話形式で進めていきます。
( ・3・) さっそく始めよう。
――マイルスについてはご存じだと思いますが、次々に作風を変化させながらジャズを牽引していった、アメリカの文化的ヒーローです。デューク・エリントンはマイルスについて「ジャズのピカソだ」と述べました。
――はい。その作品の後に注目したいんですが、60年代の半ばに、ウェイン・ショーターというサックス奏者がマイルスのバンドに加わります。この時期の録音はひときわ優れた内容で、ジャズのリスナーやプレイヤーからはヒマラヤ山脈のように見なされています。
Prince of Darkness (1967) http://youtu.be/-wckZlb-KYY
( ・3・) ヒマラヤ山脈か。空気が薄いというか、調性の感覚が希薄だな。テーマの部分だけでも不思議なところに臨時記号のフラットがついている。
――主音を軸にして、ひとつのフレーズごとに旋法を変えています。コードが「進行」するというよりは、コードが「変化」するといったほうが近いかもしれません。
( ・3・) ピアノがコードを弾かないから、なおさら調性が見えにくいのかもしれないな。
――はい。余計な音をそぎ落とした、ストイックな演奏です。
( ・3・) 体脂肪率ゼロ。
――マイルスのバンドには一流のプレイヤーでなければ居られませんから、各々が緊張の張りつめた演奏をしています。
Nefertiti (1967) http://youtu.be/JtQLolwNByw
――これはとても有名な曲。ウェイン・ショーターの作曲です。
( ・3・) テーマで12音をぜんぶ使ってるな。
――覚めそうで覚めない夢のような旋律です。このテーマがずっと反復される。
――ボレロではスネア・ドラムが単一のリズムを繰り返しますが、こちらはもっと自由奔放ですよ。ドラムが主役に躍り出ます。
( ・3・) おお、加速していく。
――テンポ自体は速くなるわけではありません。ドラムは元のテンポを体で保ったまま、「そこだけ時間の流れ方がちがう」ような叩き方をしています。
( ・3・) ドラムが暴れている間も管楽器は淡々としたものだな。
――はい。超然とした態度で、高度なことを難なくやってみせるのが、このクインテットの魅力ではないかと思います。
Emphasis (1961) http://youtu.be/QRyNUxMJ18s
( ・3・) また調性があるような無いような曲を持って来よって。
――はい。この曲は基本的にはブルースだと思うのですが、テーマでは12音が使われています。ジミー・ジューフリーというクラリネット奏者のバンドです。アメリカのルーツ音楽と、クラシックとの両方が背景にあって、実際に演奏するのはジャズという一風変わった人です。
――ドラム抜きの三人のアンサンブルというアイディアは、ドビュッシーの「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」に由来するそうです。
( ・3・) いいのかそれで。ジャズといえば「スウィングしなけりゃ意味がない」んじゃなかったのか?
――スウィングしたくない人だっているんですよ。といっても、ベースはフォー・ビートで弾いていますが。
( ・3・) これが録音されたのは……ええと、1961年か。ジャズもずいぶん進んでいたんだな。
――いえ、この人たちが異常なだけで、当時の主流というわけではありません。さっぱり売れませんでした。表現自体は抑制・洗練されていて、いかにも前衛というわけではないのに。同じ年のライヴ録音も聴いてみましょうか。
Stretching Out (1961) http://youtu.be/2bZy3amAZkE
( ・3・) おい、ピアノの中に手を突っ込んでるぞ。(3分16秒にて)
――まあ、それくらいはするでしょう。
( ・3・) おい、トーン・クラスターが出てきたぞ。(4分16秒にて)
――それでも全体としては熱くならない、ひんやりした演奏です。
――さて、次はエリック・ドルフィー。作曲の才能だったり、バンドを統率する才能だったり、音楽の才能にもいろいろありますが、この人はひとりの即興プレイヤーとして群を抜いていました。同じコード進行を与えられても、ほかのプレイヤーとは出てくる音の幅がちがう。さらに楽器の持ち替えもできるという万能ぶり。順番に聴いていきましょう。まずアルト・サックスから。
Miss Ann (1960) http://youtu.be/7adgnSKgZ7Q
( ・3・) なんだか迷子になりそうな曲だな。
――14小節で1コーラスだと思います。きちんとしたフォームはあるのですが、ドルフィーはフォームに収まらないようなフレーズの区切り方でソロをとっています。1小節ずつ意識して数えながらソロを追ってみてください。ああ、いま一巡してコーラスの最初に戻ったな、とついていけたら、耳の良さを誇ってもいいと思いますよ。
Left Alone (1960) http://youtu.be/S1JIcn5W_9o
――次はフルート。
( ・3・) ソロに入ると、コード進行に対して付かず離れず、絶妙なラインを狙っていくな。鳥の鳴き声というか、メシアンの「クロウタドリ」に似ている。
――鳥の歌に合わせて練習していたといいますから、まさにメシアンです。あるいはアッシジのフランチェスコか。ほかにもヴァレーズの「密度21.5」を演奏したり、イタリアのフルートの名手であるガッゼローニの名前を自作曲のタイトルにしたり、意外なところで現代音楽とのつながりがあります。
参考 Le Merle Noir (Messiaen, 1952) https://youtu.be/IhEHsGrRfyY
It’s Magic (1960) http://youtu.be/QxKVa8kTYPI
――最後にバスクラ。吹奏楽でバスクラ担当だったけど、主旋律で活躍する場面がなくて泣いてばかりいた方々に朗報です。
――いえ、当時、長いソロを吹いた人はあまりいませんでした。
( ・3・) バスクラ自体がめずらしいという点を措いても、独特な音色だな。
――村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』にこんなくだりがあります。「死の床にあるダライ・ラマに向かって、エリック・ドルフィーがバス・クラリネットの音色の変化によって、自動車のエンジン・オイルの選択の重要性を説いている……」
( ・3・) どういう意味?
――楽器の音が肉声のようにきこえる。でも何をしゃべっているのかはよく分からないという意味だと思います。あと、ミニマリズムの作曲家のスティーヴ・ライヒはバスクラを効果的に使いますが……
( ・3・) 「18人の音楽家のための音楽」とか、「ニューヨーク・カウンターポイント」とか。
――はい。彼はドルフィーの演奏を聴いてバスクラに開眼したと語っています。 [1]
――真打登場です。サックス奏者のオーネット・コールマン。50年代の末に現れて、前衛ジャズの象徴的な存在になった人です。といっても、難しい音楽ではありません。子供が笑いだすような音楽です。ちょっと変化球で、70年代の録音から聴いてみましょう。
Theme from Captain Black (1978) http://youtu.be/0P39dklV76o
――ギターのリフで始まります。
( ・3・) あれ、ベースがおかしなことやってるな。キーがずれていくぞ。
――はい、各パートが同時に異なるキーで演奏してもいいというアイディアです。イントロのギターが床に立っている状態だとすると、ベースは重力を無視して、ふらふらと壁や天井を歩きだす。
( ・3・) 複調を即興でやるのか?
――どのていど即興なのかはわかりません。コンサートに行ったことがあるのですが、譜面を立てて演奏していましたよ。でも、別にダリウス・ミヨーに作曲を教わったというわけではなくて、アイディアを得たきっかけは些細なことだったんじゃないでしょうか。たとえばサックスが移調楽器であることを知らなかったとか。「なんかずれてるな、でもまあいいか」みたいな。
( ・3・) それはいくらなんでも。もし本当だったら天才だな。
Peace (1959) http://youtu.be/bJULMOw69EI
――これは初期の歴史的名盤から。当時、レナード・バーンスタインがオーネットを絶賛して、自分がいちばんでなければ気のすまないマイルス・デイヴィスがたいそう機嫌を損ねました。
( ・3・) さっきのに比べると普通にきこえるが……
――1分40秒あたりからサックスのソロが始まります。集中してください。
( ・3・) (4分12秒にて)ん? いま、俺の辞書には載っていないことが起きた気がするな。
――ここはいつ聴いても笑ってしまいます。そのタイミングで転調するのか、脈絡なさすぎだろうって。ソロをとりながら、いつでも自分の好きな調に転調していいというアイディアです。
( ・3・) 言うは易しだが、真似できそうにはないな。
――どの調に跳んだら気持ちよく響くか、という個人的な経験則はあるはずです。突飛な転調でも、「これでいいのだ」といわれれば、たしかにその通り、すばらしい歌ですと認めざるを得ません。
――お昼はうなぎだと聞いておりましたが。
( ・3・) そのつもりだったんだが、いつの間にか値段が高騰していてな。「梅」のうなぎよりも、うまい天ぷら蕎麦のほうがいいじゃないか。
――この人も、オーネット・コールマンと同じくらい重要なミュージシャンです。テキサス出身のオーネットに対して、セシル・テイラーはニューヨーク出身。都市と芸術の世界の住人です。ピアノを弾くだけではなくて、舞踊や詩の朗読もします。これは1973年に来日したときの録音。
Cecil Taylor Solo (1973) http://youtu.be/X7evuMwqjQQ
( ・3・) バルトークとシュトックハウゼンの楽譜を細かく切って、よくかき混ぜて、コンタルスキーが弾きましたという感じだな。70年代にはずいぶん手ごわいジャズも出てきたんだ。
――いえ、テイラーは50年代から活動しています。チャック・ベリーやリトル・リチャードと同じ世代。この人が異常なだけで、当時の主流ではありませんが。さっきも似たようなことを言いましたね。
( ・3・) このスタイルでよく続けてこられたな。
――継続は力なり。2013年には京都賞を受賞して、東京でもコンサートがありました。
( ・3・) どうだった?
――会場で野菜を売っていたので、買って切って食った。
――文字通りの意味なのですが、それについては別の機会にしましょう。演奏の話に戻ると、混沌と一定の秩序とがせめぎあって、台風のさなかに家を建てている大工のような趣があります。「壊す人」というよりは「組み立てる人」です。また、あるフレーズを弾いて、復唱するようにもういちど同じフレーズを弾く箇所が多いのも特徴です。
( ・3・) いちどしか起こらないことは偶然に過ぎないが、もういちど起こるなら、そこには何らかの構造が見えてくるということか。
参考 Klavierstücke (Stockhausen, rec. 1965) http://youtu.be/mmimSOOry7s
――きょう紹介するのは北米の人ばかりなのですが、デレク・ベイリーは唯一の例外で、イギリス人です。さっそく聴いてみましょう。これも日本に来たときの録音。
New Sights, Old Sounds (1978) http://youtu.be/nQEGQT5VPFE
( ・3・) とりつくしまがない……。
――そうですか? クラシック好きな方には思い当たる文脈があるはずですが。
( ・3・) 無調で点描的なところはヴェーベルン。でも対位法的に作曲されたものではないみたいだ。あと、初期の電子音楽。ミルトン・バビットとか……。
――模範解答です。
( ・3・) でも即興でヴェーベルンをやるというのは正気の沙汰とは思えんな。
――即興の12音技法ではありません。それは千年後の人類に任せましょう。ベイリーがやっているのは、調性的な旋律や和音を避けながら演奏することです。最初に聴いたマイルス・デイヴィスも緊張の張りつめた音楽でしたが、こちらも負けず劣らずです。文法に則った言葉を発してはいけないわけですから。
( ・3・) 「どてどてとてたてててたてた/たてとて/てれてれたとことこと/ららんぴぴぴぴ ぴ/とつてんととのぷ/ん/んんんん ん」
――ちょっと意味が分かりませんが。
( ・3・) 尾形亀之助の詩だ。お前も少しは本を読んだらどうだ。それはともかく、こういう人が観念的な作曲に向かわずに、即興の道に進んだのは不思議な気がするな。
――いちプレイヤーとして生涯を全うしたというのは重要で、ベイリーの音楽はベイリーの体から切り離せないと思います。彼の遺作は、病気で手が動かなくなってからのリハビリを記録したものでした。
( ・3・) プレイヤーとしての凄みが音楽の凄みに直結しているということか?
――はい。技術的にも高い水準のギタリストでした。無駄な動きのない、きれいなフォームで弾いています。気が向いたら動画を探してみてください。
( ・3・) まあ、ギター弾きのお前がそう言うなら上手いんだろうな。
――楽器の経験の有無で受け止め方は変わってくるかもしれません。ジャズ一般について言えることですが、鑑賞者としてではなく、その演奏に参加するような気持ちで聴くと楽しみも増すと思いますよ。
ベイリーの即興演奏(動画) http://youtu.be/H5EMuO5P174
参考 Ensembles for Synthesizer (Babbitt, 1964) http://youtu.be/W5n1pZn4izI
――セロニアス・モンクは、存在自体が貴重なピアニストです。生まれてきてくれてありがとう、とお母さんみたいなことを言いたくなる。
( ・3・) 初めて聴く者にとっては何のこっちゃの説明だな。
――とてもユニークなスタイルで、代わりになる人が思いつかない、くらいの意味です。まあ聴いてみましょう。
Everything Happens to Me (Monk, 1959) http://youtu.be/YW4gTg3MrrQ
( ・3・) これは彼の代表曲?
――いえ、そういうわけではありません。モンクの場合、どの演奏にも見逃しようのない「モンクの署名」が刻まれているようなものなので、わたしの好きな曲を選びました。有名なスタンダードです。最初に歌ったのは若いころのフランク・シナトラ。
Everything Happens to Me (Sinatra, 1941) http://youtu.be/ZWw-b6peFAU
――1941年の録音ですが、信じがたい音質の良さ。さすがスター。さすが大資本。これがヒットして、多くのジャズ・ミュージシャンのレパートリーになりました。ちなみに曲名は「僕には悪いことばかり降りかかる」というニュアンスです。恋人に手紙を送ったらさよならの返事が返ってきた。しかも郵便料金はこちらもちで、みたいな。もうひとつだけ聴いてみましょう。
Everything Happens to Me (Baker, 1955) http://youtu.be/UI61fb4C9Sw
( ・3・) このいけすかないイケメンは?
――チェット・ベイカー。50年代の西海岸を代表するジャンキーです。シナトラに比べると、ショウビズっぽさがなくなって、一気に退廃の世界に引きずりこまれる。で、モンクの話に戻りますが――
( ・3・) ショウビズではないし、退廃でもない。
――もっと抽象的な次元で音楽を考えている人だと思います。
( ・3・) 素材はポピュラー・チューンなのに、ずいぶん鋭い和音が出てくるな。
――調性の枠内で本来なら聴こえないはずの音が聴こえてくると、デレク・ベイリーのような無重力の音楽とはまた別種の怖さがあります。幻聴の怖さとでもいうべきか。さいごにぽつんと置かれる減5度の音には、「聴いてはいけないものを聴いてしまった」という感じがよく出ています。
( ・3・) 減5度はジャズでは珍しくないんじゃないのか?
――はい。でも、その音をどう響かせるか、その音にどういう意味を持たせるかというのは全く別の問題です。そういう音の配置に関してモンクは天才的でした。
( ・3・) カキーン、コキーンと石に楔を打ちこむようなタッチで、ピアノの先生が卒倒しそうだが。
――意図的に選択されたスタイルだと思います。プライヴェートではショパンを弾いたりもしていたそうですよ。 [2]
( ・3・) 見かけによらないものだな。
――小さいころから必死に練習すれば、いつかはマウリツィオ・ポリーニの水準に達するかもしれません。しかし、ピアニストとしてモンクを超えるというのは、端的に不可能です。それがどういう事態を意味するのか想像できませんから。
( ・3・) 四角い三角形を想像できないように、か。
――アンドリュー・ヒルは作曲・編曲に秀でたピアニストです。『ポイント・オブ・ディパーチャー』というアルバムが有名ですが、録音から半世紀を経たいまでも新鮮にきこえます。ペンギンブックスのジャズ・ガイド(なぜか翻訳されない)では、初版からずっと王冠の印が与えられていました。
( ・3・) 英語圏では別格扱いということか。
――ヒルは若いころ、ヒンデミットの下で学んだという話もあるのですが……
――誇張も混ざっているかもしれません。ヒルの経歴は、生年や出身地も事実とは異なる情報が流れていたので。
Refuge (1964) http://youtu.be/zquk2Tb-D6I
( ・3・) 何かひっかかるような弾き方のピアノだな。
――ヒルには吃音がありました。 [3] 言いたいことの手前でつっかえて、解決を先延ばしにするような演奏は、しばしばそのことに結びつけられます。
――ヒテーシンガク?
( ・3・) ほら、メルヴィルの『モービー・ディック』で、神秘的な白鯨の本質については語れないから、迂回してクジラにまつわる雑学的な記述が延々とつづくだろ?
――どうでしょう。アナロジーとしては分からなくもないですが。
( ・3・) 形而下の世界に戻るか。あれ、このサックス奏者、さっきも出てきたんじゃないか? (2分58秒にて)
――エリック・ドルフィー。共演者の共演者を辿っていくと、きょう紹介する人たちはみんなつながっています。
( ・3・) デレク・ベイリーも?
――はい。セシル・テイラーと共演していますし、この次に紹介する人ともアルバムを出しています。
( ・3・) なんだかドルフィーに耳を持っていかれてしまうな。
――圧倒的です。ねずみ花火のような軌道と瞬発力。数か月後に死ぬ人間の演奏とは思えません。
( ・3・) すぐ死んでしまうん?
――はい。ドラッグでもアルコールでもなく、ハチミツのオーバードーズで。正式な診断ではありませんが、糖尿病だったといいます。 [4][5]
( ・3・) ハチミツって、くまのプーさんみたいなやつだな。――ん? いまミスしなかったか? (6分36秒にて)
( ・3・) やり直しになるんじゃないの?
――ジャズは減点方式ではなく加点方式ですから。ミスがあっても、総合的にはこのテイクが最良という判断だと思います。
まずはこれだ!
①Big John Patton - Latona (1965)
https://www.youtube.com/watch?v=X7S1sSFH9BI
わたくしはサックスとトランペットの音が苦手だったので、これを早いうちに知れたらよかった。
編成はオルガン、ヴィブラフォン、ギターに、ベースとドラムです。
次はスペースエイジの徒花のような。ジャズじゃないよって話もきっとあるけど良いです。
②Dick Hyman / Mary Mayo - Space Reflex (Blues In 5/4) (1962)
https://www.youtube.com/watch?v=i2-uL6Z6sjk
○Orchester Roland Kovac - Milky way (1968)
https://www.youtube.com/watch?v=7NwY6eWRtdc
ジャズはなんでも飲み込むしどこにでも這い入るので、それがジャズと呼ばれてても呼ばれてなくても、あなたの好きなジャズは必ずあるのです、と断言したいです。
次はやわらかいやつで、歌も入っていて良いです。
③Duke Pearson - Sandalia Dela (1969)
https://www.youtube.com/watch?v=8nyZram3_nw
次は激しく!
④Joachim Kuhn Band - O.D. (1978)
https://www.youtube.com/watch?v=97-1Ljv3KYY
楽しく!
⑤Manfredo Fest - Jungle Kitten (1979)
https://www.youtube.com/watch?v=T132--erIgo
○Dusko Goykovich / Lala Kovacev - Quo Vadis Samba (1979)
https://www.youtube.com/watch?v=x2cyiXjtrD8
○Olli Ahvenlahti - Grandma's Rocking Chair (1976)
https://www.youtube.com/watch?v=HDAApfV9W_w
じゃあ「怪しく!」だ。コメントよすよ。
⑥Jacques Thollot - Cinq Hops (1978)
https://www.youtube.com/watch?v=d_cc0sTc-D8
○Joe Haider - Last Time (1968)
https://www.youtube.com/watch?v=9VHeuqNkf6E
⑦Annette Peacock - Pony (1972)
https://www.youtube.com/watch?v=U4Uet2aVxsE
https://www.youtube.com/watch?v=pCykgzrwIw0
⑧Al Di Meola - Sequencer (1984)
https://www.youtube.com/watch?v=srcQdDavBJA
○Jimmy McGriff - Deb Sombo (1970)
https://www.youtube.com/watch?v=cmsdpu5r3TM
⑨Quarteto Novo - O Ovo (1967)
https://www.youtube.com/watch?v=hx2cuJ3vlgI
○Ze Roberto Bertrami and Projecto III - Arabian Things (1969)
https://www.youtube.com/watch?v=XaNygHpVR7I
⑩Dieter Reith - Knock Out (1976)
https://www.youtube.com/watch?v=BZidig6cXKg
やっぱり偏っています。ここに好きなものが見つからなくても何でもないです。
今この増田を読んでるあなたは、「ジャズ」、と聞いたとき、何を思い浮かべますか。
十中八九、そこらへんのファーストフード店や喫茶店で流れている、”おしゃれ”な音楽を思い浮かべるでしょう。あるいは、スウィングガールズ効果で、吹奏楽界隈でも一時期流行ったSing Sing Singのような曲も、頭の中で流れるかもしれません。
これは、まさにそうした人々のための増田です。広いジャズ世界の中でも極々一部の曲を聴いてジャズを知った気になる、あるいはジャズはどこか古いものだと思ってしまう、これほどもったいないことはありません。
前置きが長くなりますが、以下から本題です。動画サイトへのリンクも張っておいたので、気に入った方は今後のジャズ界の振興のためにもAmazonなりiTunesなりなんなりで高音質のものを買ってください。
最高。何も考えずに聴きに行くべし。
これだけだとあまりにも不親切だからもう少し何か書くと、Anthony Jacksonのベースラインを聴くだけでも絶頂できます。
二発目は稀代のコンポーザー/アレンジャーVince Mendozaを擁するメトロポールによるバルセロナ。聴けば分かるように、オーケストラとビッグバンドのコラボレーションが、一昔前の映画音楽でよく見られたような、ストリングスはストリングスで独立していて、前でなんかジャズの奴らがごちゃごちゃ遊んでいるというものではなく、不可分のものとして一つの芸術作品を作り上げています。はい、意味が分からないという人は、ぜひ一度だまされたと思って聴きに行っていましょう。
演奏は慶應義塾大学Light Music Society、通称慶応ライト。恐らくこれを聞いた人は、これがジャズなの!?と驚くでしょう。ジャズです。心が洗われるような、美しいその音楽性には涙を流すほかありません――大自然の息吹を感じるのです。Maria Schneiderはこの他にも多くの曲を出していますが、初期のアルバムはもっとジャズ色が強めな一方、最近のアルバムはクラシックにかなり傾倒しているので、この曲が収録されているSky Blue前後の作風が好きです。
ちなみに、この演奏は生で聴いていました。
これもまたきれいな曲です。前曲よりもフュージョン寄りですが、ドンキーコング2のとげとげタル迷路と、どことなく似た雰囲気を持っていると思いませんか?独特なソプラノサックスの音色と共に歌い上げられるメロディ、ミニマルな雰囲気を生み出しているバック。気分は海の中に漂っているようです。少なくとも私は広大な海原に一人放り出されて息を止めたまま海流に流されるままの自分を夢想しながら聴いています。
http://www.nicozon.net/watch/sm9452541
北欧系ビッグバンドでは有名どころの一つです。ディスコ音楽とジャズの融合という、見た目だけだとゲテモノ間違いなしですが、いざ聴いてみると違和感はありません。まあ、もともとジャズもみんなで楽しく歌って演奏して踊るものだったのですから、親和性は元々高かったのでしょう。映像からも分かるように、踊っています。というか、思いっきりディスコです。ちなみに、このバージョンはショート版で、アルバムにはロング版が収録されており、ロング版のテナーサックスソロは必聴です。
Yellow Jacketsのナンバーはどれもかっこいいのですが、今回はこの「ウサギとカメ」をチョイスしました。ピアノの美しいイントロ、ドラムによって加速するドライブ感、そしてサックスのどこかゆったりとしたフレーズと絡み合うせわしないピアノ――ここに、ウサギとカメの名称の由来が来ているのだと私は勝手に思い込んでいます。これはかっこいい曲だ。
みなさんもグラミー賞を取ったということでご存知の上原ひろみ。ですが、この人の曲を実際に聴いたことがある人ってどれくらいいますか?ということで、数ある曲の中から、変わり種に入りそうな、シンセサイザーがかわいらしくピコピコ鳴っていて、どことなく8ビットの香りも漂ってくる、ただでさえ聴いていると体力が奪われるのに、ライブだから余計に疲れる、カロリーの高い曲をチョイスしました。目まぐるしく変化していく曲調にあなたは目を回すこと間違いなし。
ジョジョのエンディングテーマを演奏していることでネット界でにわかに脚光を浴びているPat Methenyによるナンバー。この人も良い曲をたくさん持っているのですが、今回はメセニーらしさがぞんぶんに出ている曲を選びました。よくわからない拍子、男声ヴォーカル、爽やかな雰囲気。はい、メセニーですね。ただ、こだわりのエレキギターの音を聴けないのが残念です。
本当はメセニーの世界を余すところなく堪能できるOrchestrionを紹介しようと思ったのですが、長すぎるのでやめました。
名前からして古臭さを一切感じさせないですね。フォボスとか、宇宙にまで行っちゃいましたよ。そしてこのバンド名も厨二病溢れる名称。曲も退廃的な雰囲気を漂わせちゃって、なんか厨二病っぽいです。テナーサックスソロも厨二病っぽいです。
曲調がしょっちゅう変わる曲その2。とにかくにぎやかで豪華で壮大で荘厳でいかめしくていかつくて以下省略。とにかく聴いていて飽きません。疲れません。おなか一杯になりにくいです。上原ひろみのものと比べたら、耳にやさしいです。あえて無駄にでかい虚栄心を張ったスケールの曲なので、ラストにふさわしいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
日時:2014年6月28日(土) 18時30分開演(第2回公演)
入場無料だが、ハガキによる事前応募・抽選制である。つまり私の個人情報は防衛省に把握されたw
原題は「シェルタリング・スカイ」。
同名の映画があるが、特にそれとは関係ない模様。ちなみに映画の方の音楽は坂本龍一氏の担当で、ゴールデングローブ賞受賞らしいので、今度聞いてみようと思う。
曲は終始穏やかで、オーボエの澄んだ音色とトランペットの柔らかな音が印象的だった。
「オリエント急行」「ドラゴンの年」「ハーレクイン(ユーフォニアム独奏曲)」などで有名なスパークの曲ということで楽しみにしていた。期待通りのスパーク節を、厳選された編成の音楽隊が見事に演奏した。
これ以上吹くと崩れる、というギリギリのところで荒ぶるホルンの音が、吹奏楽サウンドのホルンで、とても気に入った。
トランペットは途中で舞台裏で演奏するのだが、舞台裏から聞こえるフレーズとしては相当難易度が高く、スパーク先生鬼だ……と思った。
パーカッションは、上手からひな壇にかけてかぎかっこの“「”字状に配置されていたが、上手手前に「パチン」と打ち合わせる楽器(名前が分からない……スラップスティック?)、上手奥にタンバリン、上手中央にスネアと、結構離れているのに終始揺るぎないリズムを刻んでいて安心して聴けた。
ロビーでも放送で流れたのは、カフェで休憩中の身にはありがたかった。
1部はウィンド・オーケストラ編成、2部は大編成のシンフォニック・バンド編成とのことだった。
これも期待していた曲。上手に吹くととてもカッコイイ。
曲目紹介で、1964年の東京オリンピック、そして先日の国立競技場での編隊飛行の話があった。「F-86F」「T-4」とちゃんと紹介するあたり、ニヤッとしてしまった。
演奏は文句なかったが、特にトリオのサックスが美しかった。そしてドラムセット!どこまで譜面に書いてあって、どこまでアドリブなんだろう。普通の曲ならアドリブだろうと思うのだが、なにしろ斎藤高順「航空中央音楽隊第4代隊長」の作である。一音一音忠実に……なんてことも???
服部克久氏の息子の服部隆之氏の曲。「機動戦艦ナデシコ」「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」など劇伴の分野を中心に活躍されている方が、航空自衛隊50周年(つまり10年前の2004年)に委嘱により作曲したもの。
トゥッティの音圧と、それに負けないツインスネアドラム。迫力のある曲だった。
この曲は、航空自衛隊60周年記念で募集した作品の中から選ばれた、コンサート・マーチ。
東京藝術大学トロンボーン専攻で首席で卒業、入隊1年3ヵ月の田中裕香さんの曲。
この曲も60周年記念。こちらは歩ける行進曲。
国立音楽大学卒のトランペット奏者で、北部航空音楽隊所属の和田信さんの曲。
トリオがEuphの旋律(対旋律ではなく)で始まるのが意外だった。
曲自体は弱起で始まり、装飾的な動きや音量差も多く、歩くのに向いているかどうか……
二人は曲目紹介でそれぞれマイクを握ったが、ちゃんと階級を名乗るのか、と思った。
一般の方で「○○会社課長の△△です」という機会はそんなにないと思う。
航空自衛官の16階級中、2等空曹は12番目、空士長は14番目である。ちなみに航空中央音楽隊長で指揮の水科克夫さんは2等空佐、4番目である。
「春になって、王達が戦いに出るに及んで」を知っていたので、期待していた。
複雑な拍子の曲で、非常に難易度が高い。「危険な空でぶつかり合う2つの対立した力を表現」とあるが、まさにそんな感じだった。
アメリカ軍のことは全く知らないのだが、第564戦略空軍司令部軍楽隊の委嘱による作曲と聞いて「564」という数に驚いた。
アンコール1曲目は「一旦地上に降りて(水科克夫さん)」ふるさと。
ここで、楽団のメンバー紹介が行われたが、北部、中部、西武、南西の各音楽隊からのメンバーが想像以上に多くて驚いた。
アンコール2曲目は空に戻って。
おそらく音楽会最後の曲として定番になっているのだろう、公式の行進曲。
やや大きなシンフォニック・バンド編成になった第2部だが、野暮ったく分厚くなることはなく、高いレベルの合奏による心地よいサウンドが維持されていた。木管の弱奏の際に一瞬、弦?と思うような、ふわりとした音が鳴った瞬間があった。
この日の空は荒れ模様だったが、ホールの中は澄んだ、濁りのない吹奏楽サウンドで満たされていた(すみだ、だけに)。
http://anond.hatelabo.jp/20140421200127
その楽器では超有名な協奏曲なのに、スコアとソロパート譜、ピアノ伴奏譜くらいしか出回っていない曲が少なからずあるらしい。
プロのサックス奏者をオケに招いて一曲やるとすれば、ほぼ確実にグラズノフかイベールになると思うんだけど、どっちも肝心のオケ用パート譜が売ってないとか、どう考えてもあり得ない。
だってこれを演奏するために、昔なら写譜屋にお金を払ってパート譜を作ってもらい、今だったらスコアを紙からスキャンするなり電子書籍で購入したものを、楽譜作成ソフトにぶち込んでパート譜を自動生成するという作業を、世界中のオケがいちいちやっていることになるわけで。
正直バカじゃねーのと思わずにいられない。
「ブログ運営のためのブログ運営」の有村悠氏に対する粘着記事をまとめてみました。
Part2はこちら
話題 | 2013.10.23
https://twitter.com/y_arim/status/392654301719310336https://twitter.com/y_arim/status/39278695765209088010年以上に渡り、ネットで
大暴れしてきた有村悠さんだが、なぜか一ヶ月くらい前からメンタルが安定したようである。これまで自らの情緒不安定な言動をさらけ出し、世
の中への怨嗟をネットに垂れ流してきたのに、それが止まったのである。今年あたりから、おとなしくなる傾向は見えていたのだが、春頃には鬱
で二ヶ月寝...
話題 | 2013.10.20
https://twitter.com/y_arim/status/391578035670896640https://twitter.com/y_arim/status/391654518301003776先週と先々週は東大の新月お
茶の会の飲み会に顔を出した有村悠さんですが、今週末は渋谷で東大アニメ研究会のカラオケに参加したそうです。渋谷のパセラで始発までマイ
クを握りしめていた模様です。今年の前半は鬱で二ヶ月寝込んだりしてサークルから遠ざかっていたので、「ようやく有村が来なくなった」と現
役東大生が...
話題 | 2013.10.19
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。お届け予定日: 2013年10月20日 - 2013年10月21日 1 "悪霊 (上巻) (新潮文庫)"
ドストエフスキー; 文庫; ¥ 882 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "悪霊 (下巻) (新潮文庫)"ドストエフスキー; 文庫; ¥
987 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. https://twitter.com/y_arim/status/391193834769510400アフィで買ったついでに悪口を
書こう...
有村悠さん、握力がわずが11キロ有村悠さん、握力がわずが11キロ
話題 | 2013.10.14
有村悠さんのアフィを踏んでから、以下の書籍を購入しました。Kindle日替わりセールです。ディズニー7つの法則 Kindle版販売: Amazon
Services International, Inc. カスタマーレビューを書く ¥ 599 https://twitter.com/y_arim/status/365367818780278784 有村悠さんは中学
生の頃、握力が11キロしかなかったそうです。13歳男子だと普通30キロはあります。成人男子なら50キロ近くあります。成人女性なら3
0キロ近くあ...
話題 | 2013.10.12
有村悠さんのアフィを踏んでから、以下の三冊を購入しました。パラダイムと科学革命の歴史 (講談社学術文庫) Kindle版販売: 株式会社 講談
社 カスタマーレビューを書く ¥ 952 世界史の誕生 ??モンゴルの発展と伝統 (ちくま文庫) Kindle版販売: Amazon Services International,
Inc. カスタマーレビューを書く ¥ 650 明治維新 1858?1881 (講談社現代新書) Kindle版販売: 株式会社 講談社 カスタマーレビュー
を書く ...
斜視が悪化した有村悠さん、またしても東大サークルの飲み会に出席
話題 | 2013.10.06
有村悠さんのアフィを踏んでから、kindle日替わりセールで以下の本を購入しました。アンドロイドは電気羊の夢を見るか? Kindle版販売:
Amazon Services International, Inc. カスタマーレビューを書く ¥ 299 さて、そんな有村さんですが、昨日は東大の新月お茶の会の飲み会に
参加したようです。毎週土曜日に下北沢で例会が開かれているのですが、有村さんは金欠で遠ざかっていたはず。しかし金が入ったのかどうか知
りませんが、...
有村悠さん、Amazonの角川半額セールが一日限りと嘘を吐き、購入を煽る
話題 | 2013.10.02
昨日からAmazonで角川のKindle本の半額セールが始まったわけである。Amazonではいつまでやるか明記されてないのだが、有村悠さんが「今日限
り」と言っていた。有村さんと言えば、事情通のオタクライターである。有村さんは著名人と一度顔を合わせるだけで「人脈」だと思うらしいの
で、かなりコネクションがある。Amazonのセールの期限も人脈を通して極秘に入手したのだろう。だからわたしは昨日のうちに、有村悠さんのア
フィを踏ん...
話題 | 2013.09.18
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。民法はおもしろい (講談社現代新書) [Kindle 版]¥ 683Sold By: 株式会社 講談
社 この本の中に、法学はなぜノーベル賞の対象にならないのか、という話があるのだが、考えてみると、学問によっていろいろとタイプがある
わけである。法学はあらかじめ正解が決まっているタイプの学問である。模範解答が用意されていて、その解答を導き出すのが専門家なのである
。つまり生物...
話題 | 2013.09.03
有村悠さんと言えば、真面目系クズの代表とされる。真面目ではあるがクズなのである。なぜこのような人間が昨今増えてきたのか? それは「
真面目」がアイデンティティにはならなくなったからである。アイデンティティとは自己と他者との関係である。自分が何者であるかという自意
識は他者という鏡の中で形成される。もはや今日の社会では、真面目であることなど評価されない。なんらアイデンティティの核にならないのだ
。真面目と...
話題 | 2013.08.22
有村悠さんのアフィを踏んでから、以下の書籍を注文しました。 1 "0才から2才のネコの育て方"美香, 南部; 単行本; ¥ 1,155 在庫あり 販売
: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)"オリヴァー サックス; 文庫; ¥ 924 在庫
あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫)"ポランニー,マイケル; 文庫; ¥ 945 在庫あり 販売:
Amazon.c...
話題 | 2013.08.16
https://twitter.com/y_arim/status/368063355530911744有村さんと言えば、過去の痛いエピソードに事欠かないわけですが、初めて買ったCDは
ミスチルのイノセントワールドだったそうです。東大生という肩書きがあってもバイトの面接に全部落ちていたのは明らかな発達障害ですが、し
かし御本人としてはイノセントということらしいです。部屋がゴミ屋敷なのも、注意欠陥障害ではなくイノセントということらしいです。現実が
見えてない...
話題 | 2013.08.15
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)"ハワード,マイケル; 文庫; ¥ 1,100 在
庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)"ジョゼフ・ギース; 文庫; ¥ 1,050 在庫あり
販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 書籍は三パーセント固定になったので60円にしかならず、申し訳ありません。有村さんは東大から徒歩
五分...
話題 | 2013.08.14
発達障害という概念が非常に人気を得たのは、知力と注意力がまったく無関係であることを明らかにしたことである。有村悠さんは東大に合格で
きる知力があるが、部屋の整理が出来ないからゴミ屋敷になっており、また後輩に告白してなじられ大学を中退するなど、まったく周りが見えて
ない人生を歩んできたのである。これは障害だから、有村さんの部屋が綺麗に整理整頓され、現実の自分を直視し、真っ当な人生を生きることは
ないのであ...
話題 | 2013.08.11
https://twitter.com/y_arim/status/366465200972509184記録的な猛暑なだけに、怪奇現象が起こっているようである。今回、有村悠さんは全年
齢対象(エロ無し)で挑戦したわけである。56ページの大作だ。当然ながら売れないと思われた。今頃は、売れない売れないという有村さんの
断末魔でネットが埋め尽くされているはずだった。しかし、売れてしまったようである。コミケですべてが売れたわけではないが、とらのあなへ
の納入数を...
話題 | 2013.08.09
2013年8月10日(土)~12日(月)。コミケが開催される。金欠のはずの有村悠さんはどこから印刷代を捻出したのかしらないが、たぶん借りた
のだろう。56ページで全年齢対象という厚い本を仕上げた。二日目の8月11日に登場予定である。たぶん売れない売れない売れない、という
騒ぎになるだろう。有村さんはカタログも買えないほど貧窮しており、自分が出品する二日目のみコミケに行くようである。他人の作品を買う金
もない。ま...
話題 | 2013.08.05
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))"ウイリアム・アイリッシュ; 文庫;
¥ 987 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "快感回路---なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか"デイヴィッド・J・リンデ
ン; 単行本; ¥ 1,995 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)"ヴァン・ダイン; 文庫;
...
話題 | 2013.07.27
先ほど有村悠さんに対して「欠損家庭のゴミ」という表現を用いましたが、いくら事実とはいえ、今日の社会では母子家庭は貴族であり、暴れた
りゴネたりするだけでお金が出てくると聞いております。そのような特権階級に対して批判を行ったことを反省したいと思います。有村さんのア
フィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "深い疵 (創元推理文庫)"ネレ・ノイハウス; 文庫; ¥ 1,260 販売: Amazon.com Int'l Sales,
Inc. 1...
話題 | 2013.07.27
https://twitter.com/maesil35/status/360072733943533569有村悠さんはよく人権を説くわけだが、本当に人権を守っているとは言い難い。要は
有村さんは「人権屋」なのだ。母子家庭という理由で、普通なら入れないマンションに住んだりしていた。そして将来は生活保護を受けるつもり
である。有村悠さんがシングルマザーの人権について説いてるのを見たら「そんなに生活保護の金が欲しいか、この欠損家庭のゴミが」と言って
おけばいい...
話題 | 2013.07.27
https://twitter.com/y_arim/status/360685808790933504有村さんと言えば、4月と5月はほぼ寝ながら暮らしており、体重が76キロから60
キロに減少しました。言わば栄養失調によるダイエットです。それがたたってか、膝に激痛が走るという嬉しい情報がありました。それに加えて
、今度は斜視も進行しているようです。どちらかの目があさっての方向を向いているのだと思われますが、正面さえ焦点が合わない模様です。こ
の一年くら...
話題 | 2013.07.25
われらが有村悠さんはADHDだと認めているわけではないが、小さい頃から多動性がありナメクジと呼ばれ、34歳現在ゴミ屋敷でゴロゴロしてい
るのだから、その可能性は高い。彼のクリエイター志望もADHD的な衝動性が見受けられる。画才のある人が自然に美大に行くような(日常的な)
進路選択とは違うのである。おそらく有村さんの頭の中で「イラストレーターになる」という発想が生まれた瞬間に世界が変貌したのだ。ADHDは
思いつきで...
話題 | 2013.07.24
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を注文しました。 1 "僧正殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集) (創元推理文庫)"S・S・ヴァン・
ダイン; 文庫; ¥ 945 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし
方"レイティ,ジョン J.; 単行本; ¥ 2,205 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 90円くらいの紹介料が有村さんに入るので、そ
の分だ...
話題 | 2013.07.22
https://twitter.com/y_arim/status/359300592990035968最近有村さんは膝の痛みを訴えていたが、さらに悪化したという朗報が届いた。有村さ
んと言えば、大半は家の中で生活しているわけで、膝を痛めるというのがよくわからないのだが、これも34歳という加齢によるものだろう。こ
の暑い時期にこたつというのが意味不明だが、ゴミ屋敷になっているだけに、こたつを机の代わりにしていると思われる。何をやるにも億劫だか
ら、こたつ...
話題 | 2013.07.21
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。1 "火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫)"ジョン・ディクスン・カー; 文
庫; ¥ 1,029 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)"ジョン・ディクスン・カー; 文庫; ¥
777 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 有村さん(サカグチタクジ)は幼少期、多動性があり、動作がのろかった。そのためナメクジと言わ
れ...
話題 | 2013.07.20
有村悠さんに憧れている人も多いはずだ。どうすれば有村さんみたいになれるか。一番肝心な部分は「やる気」になるまで何もしないことである
。「やる気」になるまでは、ゴロゴロして寝ていることだ。決して生産的なことをしてはならない。あくまで休むのだ。「やる気」という天啓が
稲妻のように訪れるまで、ひたすら待つ。有村さんなどは4月5月は何もしなかったし、ヒルナミンというメジャートランキライザーを飲みなが
ら、一日1...
話題 | 2013.07.19
先ほどUFJ銀行から有村悠さんに3000円を振り込みました。最近は愚にも付かない有料メルマガに課金する人がいるわけです。価値のないコ
ンテンツに対してミーハー根性でお布施をしてるわけです。わたしは有村悠さんについて記述するのが趣味であるため、有村さんの情報は最高の
エンターテイメントであり、これに対価を支払うのは当然のことです。これは純然たるカンパなので、有村さんには何ら義務は発生しません。コ
ミケの印刷...
話題 | 2013.07.16
有村さんのアフィを踏んでから以下の書籍を購入しました。1 "Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)"エラリー・クイーン; 文庫; ¥ 740 在庫あり 販
売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "ローマ帽子の秘密 (角川文庫)"エラリー・クイーン; 文庫; ¥ 780 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l
Sales, Inc. 有村さんがまた女性の人権を高らかに称揚しておられる。女性が人権を侵害されることは許されず、セクハラなどもってのほかとい
う、...
話題 | 2013.07.14
日本の大学は偏差値で輪切りされている。基本的にその偏差値周辺の人間しか入ってこない。偏差値55の大学なら、偏差値55近辺しか入って
こない。東大だけは違う。東大はトップ合格して財務次官になるような人間から、ギリギリでようやく合格する人間まで様々である。東大より上
がないため起こる現象である。われらが有村悠さんは東大二次で数学が一桁だった。要はほぼ0点ということである。数学をほぼ白紙で出したの
に、何食わ...
話題 | 2013.07.13
有村さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)"ドストエフスキー,フョードル・ミハイロヴィ
チ; 文庫; ¥ 840 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)"ドストエフスキー,フョードル・ミ
ハイロヴィチ; 文庫; ¥ 860 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)"ドストエフスキー,フョ
ード...
話題 | 2013.07.07
なんか突然推理小説を書きたくなってきたので、有村さんのアフィを踏んでから以下の本を注文しました。1 "島田荘司のミステリー教室 (SSKノ
ベルス)"荘司, 島田; 新書; ¥ 998 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "ミステリーの書き方"日本推理作家協会; 単行本; ¥
1,890 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "ミステリーの書き方 (講談社文庫)"アメリカ探偵作家クラブ; 文庫; ¥ 650 在庫あ
り ...
話題 | 2013.07.07
有村さんは金欠状態だが、東大アニメ研究会のコンパに出席したようである。他のOBが有村さんの料金を支払ってくれるということで参加できる
運びとなった。OBとして参加するのに所持金0円で行くのだから、すごい根性である。さて、わたしはネット上の他人の設定は念のため疑ってお
くことにしている。今までネットでの他人の設定が実は嘘だったことが極めて多いからだ。有村悠さんは34歳童貞という設定である。これは9
9パーセン...
話題 | 2013.07.06
美人がブスに罪悪感を持つ高身長が低身長に罪悪感を持つ金持ちが貧乏に罪悪感を持つこういうのはないわけである。しかし、高知能は低知能に
罪悪感を持たなければならない。知能が低い人間というのは、人道的にデリケートな存在なので、われわれも最大限配慮しなければならないのだ
。わたしが有村悠さんを平気で批判していられるのは、有村さんが高知能・高偏差値だからである。こういう人間の発言を取り上げて馬鹿にする
のはまった...
話題 | 2013.07.04
ヨシナガはstudygiftの坂口綾優と一緒に住んでいて、「ルームシェア」と表現していたが、それを忘れかけていた頃に原哲夫の妻と「結婚」で
ある。ともかく女が絶えないようである。今回の「結婚」にしても、たぶん一時的な熱狂であり、また別の女とくっつくと思われる。家入一真は
現代のカラマーゾフである。彼が酒場でコニャックを飲んでいる間に、その周辺で女は次々と孕む。理想や夢想の介在する余地はなく、ただ肉だ
けが存在し...
話題 | 2013.07.01
この世界は、快楽を簡単に満たせるほど安易には出来ていない。一部のたまたま宝くじに当たったような連中を除いては、欲求不満がデフォなの
である。われらはこの地球に堕とされた囚人である。たまたま落下具合が奇跡的によかった囚人を羨んでも意味はない。性的抑圧が基本なのだか
ら、それにいかに対処するかを考えなければならない。われらが有村悠さんはまったく行動力が無く「やる気」が見られない。原因は色々あるの
だろうが、...
有村悠さん、コミケに50ページの大作を準備も、印刷代がない模様
話題 | 2013.06.29
有村悠さんと言えば、売れない同人作家として話題になったわけだが、今度のコミケには50ページを超える大作を準備して出陣する予定である
。ページ数が増えるほど印刷代が嵩むので、どれだけ赤字を出すのか心配になるが、御本人としては自信満々のネームが上がったようで、二週間
ほど鹿島田のマクドに籠もりながら、下書きを仕上げたようである。しかし、今月のとらのあなからの振り込みが3000円かそこらしかなかっ
た。これで...
話題 | 2013.06.27
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を購入しました1 "心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観 (ブルーバックス)"安藤 寿
康; 新書; ¥ 945 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当"シェンク,デイヴィ
ッド; 単行本; ¥ 2,625 在庫あり 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. 1 "天才の心理学 (岩波文庫 青 658-1)"E・クレッチュマー; 文庫;
¥ 98...
話題 | 2013.06.24
有村さんからこのようなお叱りを受けました。https://twitter.com/y_arim/status/348664169584795650有村さんと言えば、ファッションメンヘ
ラであり、どこも悪くないのに趣味で精神科に通院し、自立支援(一割負担)をいいことに、グルメのようにさまざまな種類の薬をあさって飲む
のを趣味とされている、と思っていました。有村さんは、少なくとも、そのような仮面をかぶってきたはずです。ファッションでメンヘラをやり
、ファッシ...
話題 | 2013.06.22
禁欲主義のとても悪いやり方として「何もしない」というのがある。俗世に触れず、隔絶された清らかな世界に生きていれば、それだけで理想に
到達している状態であるという錯誤である。人類に修道院を作らせたのは、そのような理想主義であった。現実に触れなければ、内なる理想は傷
つかない。時間と人生を理想主義の贄として捧げることなのである。われらが有村悠さんは新世紀エヴァンゲリオンをそのまま生きている。エヴ
ァンゲリオ...
話題 | 2013.06.17
匿名は卑怯で実名は勇敢だという論調があるが、これは明らかな誤りであり、実名を名乗るのは、ただ単に文化人ワナビーなのである。文化人に
なることを意図して、実名と顔写真を晒すわけである。顔写真と実名を晒すのは、川越シェフがカリスマであるのと同じノリである。その道での
第一人者が自然に著名になるのではなく、(どちらかと言うとそうではない人が)タレントとして一山当てたいということなのだ。茂木健一郎は
脳科学の第...
話題 | 2013.06.11
文章というのは、同じ主題を繰り返しながら厚みを増していくように書かれる。主題が骨格であり、それを反芻しながら肉付けしていくのだ。だ
が、この本はいくらなんでも同じことを繰り返しすぎである。400ページ近くある本だが、内容的には50ページくらいの厚みである。高度に
専門的な話は少なく、症例を挙げて説明するのが大半である。もしかすると、片づけられないのが思い当たる人には、「ああ自分のことだ」とい
うエピソー...
話題 | 2013.06.11
とてもかわいい殺人鬼さんが誕生したようです。有村悠さんという34歳の男性(川崎市)です。メダカ(笑)自分の中の悪意をお母さんに報告
してるようなツイートが、すごくチャーミングだと思います。とてもキュートな打ち明け話です。小さい頃から悪いことをせず、勉強だけして東
京大学に合格した有村さんらしいエピソードです。このおもしろさに本人が気づけば「地獄のミサワ」のような芸に出来るのですが、自覚がない
天然なので...
話題 | 2013.06.09
われわれは注意力で世界を見ている。たとえば自分の部屋において、どれをどの場所に配置するというのは注意力だ。爪切りを押し入れの奥には
仕舞わない。電気カミソリをどこに置くかと考えたら、洗面台の横か、そうでなくとも、毎朝手に取りやすい位置に置くことを考える。卒業アル
バムなら、押し入れの奥とか、出しづらいところに置く。それぞれの道具が持っている特性から考えて、ちょうどいいところに配置していくのだ
。ビールの...
話題 | 2013.06.07
ブロマガで著名人枠を与えられ大成功した海燕(kaien)。はてなでの友人が亡くなられたそうで、その葬式のため新潟から仲間達とともに四国
まで急いで駆けつけたそうです。訃報。:海燕のゆるオタ残念教養講座:ゆるオタ残念教養講座 - ニコニコチャンネル :エンタメ数日前にぼくが
Twitterで取り乱していたのを憶えておられる方もいらっしゃるでしょう。あのとき、実はsajikiさんの妹さんから訃報をお知らせいただいたの
でした。まっ...
話題 | 2013.06.05
https://twitter.com/y_arim/status/341578860263002112一時期の有村悠さんは162センチ76キロという体型になっており、さらなる体重増
加が懸念された。しかしここ二ヶ月くらい食欲が低下しているそうで、65キロ前後に落ち着いたそうだ。この食欲不振は単なる気分的なもので
はなく、内科的に診て貰う必要がありそうだと御本人は感じているようだが、まだ検査は受けていない状態である。有村さんの何がまずいかと言
うと、典型...
高橋みなみは津田大介である | ブログ運営のためのブログ運営高橋みなみは津田大介である
話題 | 2013.06.03
今の日本の象徴はAKBだ。そしてそのAKBのリーダーが高橋みなみである。これも今の日本で持て囃される典型的な人物である。決して特別な長所
があるわけではない。しかし意識がクッキリしている。現実への能動性があり、行動力があり、五感がしっかりしている。対極と思われるのが、
われらが有村悠さんである。生まれてからずっとボケ老人のような人生を過ごしている。眼鏡をかけてないので視力はよいと思われるが、その目
には現実世...
有村悠さんのお母さん「死んだら墓はいらない」 | ブログ運営のためのブログ運営有村悠さんのお母さん「死んだら墓はいらない」
話題 | 2013.06.02
https://twitter.com/y_arim/status/340874345415053312有村悠さんの母親をやるのも大変である。墓標さえいらないそうだ。有村さんは今日ア
イマスの同人誌即売会に旧作を持ち込んだが4冊の売り上げだった。同い年の海燕がブロマガで成功しニートから脱出しプロブロガーを名乗って
いる昨今だが、有村さんの人生に灯りは見えない。「明日から頑張る」と言い続けてそろそろ34歳になってしまうわけだが、「今日」から頑張
って欲しい...
自立支援で薬漬けの有村悠さん | ブログ運営のためのブログ運営自立支援で薬漬けの有村悠さん
話題 | 2013.06.01
有村悠さんと言えば、精神的な病気でもないのに精神科に通いまくっていることで有名である。日頃から金がないとアピールしているわりにはよ
く金があるなと不思議だったのだが、自立支援とやらで一割負担でいいそうだ。生活保護で医者が点数稼ぎするのが問題になっているが、この自
立支援も問題がありそうである。そして薬を飲みまくった結果、普通の睡眠薬が効かない不眠症に陥っているようである。ヒルナミンという統合
失調症の薬...
有村悠さんは発達障害だと思う | ブログ運営のためのブログ運営有村悠さんは発達障害だと思う
話題 | 2013.05.28
そろそろ有村悠さんは発達障害と断じられるべきである。診断基準云々の問題ではない。有村さんが発達障害でないとしたら、誰が発達障害なの
かというレベルの問題である。仮に有村さんが診断されないなら、その基準を見直す必要がある。この世界に生きるにおいて、注意力はとても重
要である。注意力は人間の内面と外界をつなげるのだ。この能力が低いと、内面と外界が接続不良ということであり、自分自身と世界がズレてい
る人生を歩...
話題 | 2013.05.25
ブロガーとして大成功しているのがちきりんである。あまりブレイクしない状態で根気よく更新していたタイプだが、ブレイクしてからは順調で
ある。人間関係的にアルファという印象はなく、実際アルファの子分である真性引き篭もりからは叩かれているが、実質的にはアルファ並の読者
を抱えているのではないかと思う。http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130525>一年ぶりに新刊がでます。考えようシリーズの第四弾で、来月
中旬の発売...
話題 | 2013.05.24
有村悠さんのアフィを踏んでから以下の本を購入しました。■ "出口のない海 (講談社文庫)"横山 秀夫; 文庫; ¥ 620 販売: Amazon.com
Int'l Sales, Inc. ■ "永遠の0 (講談社文庫)"百田 尚樹; 文庫; ¥ 920 販売: Amazon.com Int'l Sales, Inc. さきほどブロマガのランキン
グを見てみたら、海燕(kaien)が15位になっていた。だいたいこれくらいの順位で安定しているようだ。海燕の文章を読む限り、あまり論理
的な思考能力は...
話題 | 2013.05.21
上杉隆を見ていて、彼に何かひとつでも長所があるのだろうかと考えた。ある。行動力である。人一倍行動力があるから(今後はともかく)アル
ファとして階段を駆け上がったのだ。現在かなり話題になっている乙武にしても行動力は凄まじいものがある。津田大介にしても、なんかよくわ
からんが行動ばかりしている。われらが有村悠さんに何が足りないかというと、そこなのである。有村さんには著しく行動力が欠けている。では
なぜ有村悠...
話題 | 2013.05.20
有村悠さんにdisられると成功する確率が高いと言われるが、そのひとりである海燕。海燕はブロマガで最高4位にまでなったが、最近は20位
のランキングから圏外となっていた。久しぶりに18位に復活。地味に安定している雰囲気である。たぶん月に数十万程度は稼げていると思われ
る。最近の有料メルマガブームは書き手のタレント性を売りにするのが基本である。二軍クラスの連中が祭り上げられるという点ではAKB商法と
通底するもの...
話題 | 2013.05.18
先ほど有村悠さんのアマゾンアフィを踏んで以下の二冊を購入しました。■"スティーブ・ジョブズ-偶像復活"ジェフリー・S・ヤング; 単行本;
¥ 2,310■"アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?"ダン・セノール; 単行本(ソフトカバー); ¥
2,100 上杉隆と言えば、池田信夫に逆ギレして名誉毀損の訴訟を起こしたわけだが、こういう訴訟は単なる嫌がらせだ。上杉がこういう人間だと
知れ渡ったダメー...
話題 | 2013.05.16
われらが有村悠さんは昨日はふらふらと散歩に出て、なんとなく東大のキャンパスに行ったようである。東大から徒歩五分のところに七年間住ん
でいて卒業出来なかったのに、まだフラフラと東大に行くわけである。どうやらライターとしてやることがなく、あまりにも暇なようである。そ
して有村さんの問題と思われるのが、同じ日の以下のようなツイートだ。そもそも東浩紀と津田大介が有村悠さんを認識しているかどうか疑わし
いのだが、...
話題 | 2013.05.11
海燕はブロマガで1000人近い有料読者を集め、それなりに成功している。それに対して、(同じく初期の著名人枠76人に選ばれた)有村悠
さんはブロマガで失敗している。あらためてわれらが有村悠さんのブロマガを見てみることにしよう。
http://ch.nicovideo.jp/lunaticprophet/blomaga過去に書いた小説が9本。そしてエッセイが2本である。エッセイの方はまともだが、小説の
出来はたぶんひどい。最初だけ読んだが心が折れた。...
話題 | 2013.05.09
ニコニコがやっているブロマガには著名人枠というのがあるわけです。開始当初は76人でした。なぜか、われらが有村悠さんも選ばれました。
しかし有村さんはろくに更新しませんでした。そして同じように選ばれた海燕(kaien)に対してこんな発言をしていました。
https://twitter.com/y_arim/statuses/245768508988874752その海燕は猿のようにブロマガを更新していました。そしてなかなかの成功を収め、
2020年東京オリンピックが決定した9月8日早朝。その日、我々日本人は否が応でも7年後の日本を想像せざるを得なかったわけだが、日本の未来を予感させる出来事は同日夜の恵比寿リキッドルームでも起きていた。
今回のライブは、ceroとして久しぶりのワンマンライブだった。タイコクラブに始まりライジングサンに至るまで、全国津々浦々と様々な夏フェスに出演してきた彼らは、一回りも二回りも成長した姿を見せてくれた。ボーカルの高城は自ら今回のライブを「文化祭」と形容したが、オープニングアクトの表現(Hyogen)や、サポートメンバーの面々と力を合わせて作り上げられたステージには文化祭のごとく熱いエネルギーが集約されていたと言えるだろう。
満員のリキッドルームで観客たちが開演を待ちわびる中、開幕したステージに現れた高城。ZAZEN BOYSよろしく「死ぬほど練習をして、マツリスタジオで練習をぶちあげてきたので」と観客から笑いをとる。そして、告知されていなかったオープニングアクトである表現を紹介するとさっと身を引き、表現の演奏が始まる。
アコーディオン、バイオリン(一曲目のみ)、アコースティックギター、ウッドベースの4人組からなる表現はceroと関わりの深いバンドだ。ギターの古川は高城と高校の頃からの知人であり、その後もceroと表現で互いに切磋琢磨してきた仲だ。お互い尊敬しあえるバンドとして成長を遂げた両者が集い、久しぶりの対バンとして出演する彼らを見て高城は舞台袖で涙を流していたそうだ。
さて、表現の演奏はというと、全員がコーラスを務めているのが特徴的だ。セリフのような歌詞をメンバー全員が声を張って歌いあげる様はまるでミュージカルのようである。スキャットやハミングを多用し、途中ポエトリーリーディングのようなシーンも挟まれることによって、声の持つ魔力を改めて感じさせられた。もちろん楽器の演奏も素晴らしく、アンプラグドな楽器のアンサンブルによるオーガニックなサウンドは、その名に恥じぬオリジナルな「表現」となっていた。ceroがコンテンポラリーでエキゾチックなロックオーケストラであるのと同様に、彼らもまた名前通りに素晴らしいバンドであった。
ceroを見に来た観客も大満足のオープニングアクトであったが、ceroの開演までは20分ほどの転換があった。幕の裏から聞こえてくる様々な曲の断片は、これから始まる演奏への期待を高めるには十分だった。
いざ幕が上がり、「セロセロセーロ」と叫び続ける入場曲と入れ替わりで始まった一曲目は“水平線のバラード”。ステージには点滅する6本の蛍光灯を背景に、メンバーが立っており、イントロはスタジオ版にないトランペットから始まった。しっとりとした雰囲気で始まったステージだが、ノルウェイの森風のイントロから入り軽快なラップが冴える二曲目“ワールドレコード”でフロアのテンションは急激に引き上げられる。続く三曲目“マウンテンマウンテン”の4つ打ち部分では後ろの方までほぼ全員が音に身を委ね踊っていた。
盛り上がった後一息つくかのように挟まれたMCで、高城はceroと表現の辿ってきた道を振り返る。そして「世界で唯一表現の全員とデュオを組んだことがある人」と名乗る荒内を「音楽ビッチ」呼ばわりするなどしてステージが暖かな笑いに包まれたところで次の演奏へ。
いつの間にかステージから消えて戻ってきた高城。傘を片手にレインコートを羽織った高城が歌うのは“21世紀の日照りの都に雨が降る”だ。続く“エキゾチックペンギンナイト”では「パーパパパー」と全員が高らかに叫び、フロアをより一層祝祭的空間へと引き込む。少し落ち着いて始まった“クラウドナイン”も結局はcero特有の「祭」感へと収束していくのだった。
二度目のMCはサポートメンバーの紹介から始まる。今までになく多くのサポートメンバーを迎えた今回は、ceroのメンバー3人+サポート5人の8人編成だ。トランペットやスティール・パンをこなすマルチプレイヤーMC sirafuのみならず、サックスやタンバリンを担当したあだち麗三郎、表現での演奏とは変わってパーカッションの古川麦、ドラムの光永渉、ベースの厚海義朗という5人のサポートメンバーがそれぞれ紹介される。
ひと通りメンバー紹介が終わると、スタジオ版に比べて遅く重厚な“大洪水時代”のイントロが始まる。この曲から始まったVIDEO TAPE MUSICによるVJは、フェイザーのかけられたノイズギターと相まって、我々を水中へと誘う。そして、ノイズの海の中へと一筋の光が射すかのように響き渡るのは、高城によるフルートの音色だ。最後には全員がしゃがみ、背景であったスクリーンが前景化される。水中の映像、そして流水音のSEと水の映像しか受け取ることの出来ない状況はまさに大洪水時代といったところか。そして、海つながりで次に演奏されたのは“船上パーティー”。VJには男女の横顔が交互に映り、高城は一人二役でセリフを言い合う。スタジオ版でも印象的な「ちょっと待った!」のセリフの後はじれったいほどのタメにより、聴衆をより一層演奏へと引き付ける。そうして引き付けられた我々観客が次に耳にするのは新曲、“我が名はスカラベ”。メルヘンチックな歌詞とVJは、初めて聞く我々も十分楽しめるものであり、聴衆はみなceroのニューリリースへの待ち遠しさを煽られたに違いない。
新曲披露後のMCでは、大洪水時代から加わったVIDEO TAPE MUSICの紹介。そして最近高城のハマっている「文化祭」というキーワードに関連してTwitterにおける高校生のつぶやきや、ceroのメンバーそれぞれの思い出などと話が弾む。
再びメンバー紹介から入った曲は“Contemporary Tokyo Cruise”。本ワンマンライブの表題曲とでもいうべきこの曲ではミラーボールがきらめき、最も「祭」感のある曲だったかもしれない。そして音は途切れることなく、思わせぶりな長い間奏から始まったのは“マイ・ロスト・シティ”。2ndアルバムの表題曲でもあるこの曲では「ダンスをとめるな」という歌詞、その通り踊り続ける客、ダンスをする人々を映すVJが一体となっていた。
短めのMCを挟んだ後、演奏されたのはまたもや新曲、“yellow mangus”。ムーディーなサックスから始まり展開されるのはceroお得意のディスコビート。そしてこれまた長めの間奏からはじまるのは“わたしのすがた”。途中挟まれる8ビートの部分では赤い照明が似合うほど激しい展開で、普段とは違った一面を見せてくれた。
最後の曲の前には今後の活動を仄めかすようなMCを挟み、演奏されたのは“さん!”。観客と共に「いち!に!さん!」と高らかに叫んだ高城は29歳の文化祭、最後の盛り上がりを演出した。
しかし、我々の文化祭はまだ終わらない。アンコールを期待する拍手に応えて登場したのは高城と橋本。残りのメンバーも続々と登場し、最後の最後に演奏されたのは“大停電の夜に”。ゆったりとしたメロディーはまるで蛍の光のように、我々を切なくも満たされた気分へと導き、文化祭は幕を閉じた。
実は、最後のMCにおいてなんとも頼もしい言葉があった。高城は、表現やVIDEO TAPEMUSICのような仲間たちを見ている中で「日本の音楽がこれからまたちょっと変わっていくんじゃないかな」という実感を述べた後に、「俺達が変えるぞみたいな気概を感じている」と宣言したのだ。変わりゆく東京の風景、そして変わりゆく日本の音楽シーン。7年後、東京オリンピック開催を前に我々はこの日をどのように思い出すだろうか。29歳の文化祭には「ここから何かが変わっていきそう」な予感、そして希望に満ちあふれていた。あの晩、もしかしたら我々は時代の目撃者となったのかもしれない。
朝は快晴。暑さで起床。日差しが辛い。
・ROUTE 17 Rock 'n' Roll Orchestra
池畑潤二率いるバンドに、ゲストとしてトータス松本・甲本ヒロト・大江慎也(ルースターズのボーカル)がゲストとして登場。
グリーンステージ一発目としてお祭りの始まりを飾るに相応しい、愉快なロックンロールバンド。
甲本ヒロトがYMCAを歌っていた時に物販列に並んでいたのが非常に悔やまれる。
社長はいつも通りガウンを羽織ってらっしゃって非常に暑そうだ。
バンド内で社長の役割は「アジテーター」となっているが、実際はサックスのエフェクターをいじってダブ風にしたりパーカッションをしたりとちゃんと他の仕事もしていた。
クラブ・ジャズバンドであるため、どうしても後に見たJazzanovaと比較してしまうのだが、Jazzanovaの方に軍配が上がるかな。人数で負けてるし。
だからといってカッコ悪いというわけでなく、むしろこの二つはクラブ・ジャズ頂上決戦くらいな感じなので、最高に踊れた。
トランペットの人がソロの後に酸素吸入器使ってて、管楽器って大変だと思ったよ。
・怒髪天
普通のロックンロール。ただでさえ暑いのにめちゃくちゃ暑苦しかった。
別に嫌いとかそういうわけじゃなくて、「ゴミ分別に参加してタオルをもらおうキャンペーン」列に並んでた時に聞いたので、暑いのが辛かったってだけ。
ちなみに、「ゴミ分別に参加してタオルをもらおうキャンペーン」に関しては、タオル目的に参加するとフジロックごみ問題について考えざるを得なくなるという良企画だった。
みんな、リサイクル食器は食べかすが残らないよう綺麗に食べよう。
モッシュピットでは若者ではなく、いわゆるエアジャム世代のオッサンたちが大騒ぎ。
今でしょ!と思い人生初ダイブに挑戦するも、うまく支えてもらえずしょっぱい感じで前から退場。
今回二番目に楽しみにしてたバンド。
ついにJacking the Ballを生で聞ける時が来たか!灼熱のオレンジコートに涼しい風が吹き抜ける!と期待が高まるが…
CD音源の方がよかった。てかライブなのに露骨に既成音源使いすぎなんだよ…これ以上何も言うまい。
折角二列目で聞いてたけど途中で後ろに下がってしまった。
Twitter見てたら「オッサン感動して泣いてしまったよ」みたいな人が複数いたが、これで感動はさすがにハードル低すぎorノスタルジー効果でしかない。
2月に来日公演を見逃したマイブラ、ついにお目にかかれました。
Twitterで小野島大さんが指摘していたが、最初は音が小さく迫力不足だった。なんだマイブラこんなものかと。
音量は徐々に上がっていき、最後の曲くらいになるときちんと轟音と呼べるレベルになったので、ノイズの波に包まれる感覚はちゃんと味わえた。
しかし音量は上がったとはいえ、全体的は音の解像度が低く、音のレイヤーが緻密に重ねられているCD音源に比べるとかなりお粗末なサウンド。
ケヴィン・シールズの後ろには10台ほどのアンプが並び、ギターも一曲一曲取り替えていたが、努力虚しくといったところか。
Only Shallowのイントロとかライブだとどうなるのか楽しみだったのにな。
最後の曲で「うおーノイズの雨だ!」とか思ってたら本当に雨が降り始めて、「これはマイブラの演出か!?ハンパねぇ!!」とか感動していたのだが、その後雨は笑えないレベルに。
後ろの方で見るハメになったが、後ろの人達の目的はCharaではなくテントの屋根。
静かな曲の時も、隣の外国人が大声で会話をしており勘弁してくれという感じだった。
しかし「やさしい気持ち」は一応聞けたのでよかった。
Charaの声は生で聴くと尋常じゃなくハスキーであり、s/n比が大変なことになっていた。
もはやノイズボーカルといっていいレベルであり、非常階段のシャウト担当の人を思い出す。
「やさしい気持ち」サビでは絞りだすような歌い方がさらにノイズ成分を増していて、音程とかいう世界をもはや超越していた。。。
これは是非ライブで聴くべき。前で聞けなかったのが悔やまれる。
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=EoUSERsC8VI
先日見た初音ミクオペラTHE ENDと同じ舞台構造で、背景のスクリーンと前面にある半透明スクリーンの間にDJブースがあるという構造。
このVJがすごすぎて、ちゃんとみんな音楽聞いてなかったんじゃないの?と思うレベル。
印象的だったのは、インテリジェントなサウンドと裏腹に、フライング・ロータス本人がかなり頭悪そう(いい意味で)でハイテンションなアジテーターだったことw
無駄に「オキナワー!キョウトー!インザマザファカ!」とか叫んでた。
・Char
迷うことなく1日目のベストアクト。
ライブはなんとノープラン。Charが友人ギタリスト及びフジロックで出会ったギタリストを順番に招いてひたすらジャムセッションしていくというもの(なんと二時間半も!!)。
ギターを少しでもかじったことがある人なら感動せざるを得ないライブだった。
Charはそれぞれのゲストとギターで会話。必要な言葉は「キーはDで!」というセリフのみ。
ギターでの会話にはきちんとシンタックスがあり、方言もあった。
奥田民生のソロの後にCharが「おっ、ギターも広島弁だねぇ」と言ったのが印象的。
フジロック当日に初めて会ったEddie Roberts(The New Masteroundsのギタリスト)はファンクギタリストであり、Charはブルースギタリスト。
ジャンルの違いは方言の違いのようなものであり、お互い歩み寄り会話を成立させていく様には全てのギター小僧が感動したことだろう。
Char本人に関して言えば、立ち居振る舞い、声、ギター、何をとっても最高にかっこいい不良中年だった。
ライブ中にタバコは吸うわ、ビール缶を蹴って客席に飛ばすわ、そんでもって58歳にもなってビールを口から友人に噴きかけるやつなんてCharくらいのものだ。
そして、Charはゲストたちだけではなく観客との掛け合いも忘れない。
「そろそろ声出しとく?」とライブ中何回もコールアンドレスポンスをはさみ、雨でずぶぬれになった観客たちの体を温めてくれた。
最後はWarの「Cisco Kid」の替え歌で、全てのギタリスト総出で「Fuji Rock Kid」を演奏。
我々観客はサビで「Fuji Rock Kid was a friend mine」と大合唱。
裏でやってた(どちらかと言えばCharが裏だが)ナイン・インチ・ネイルズも少し気になったが、Charを選んで本当によかったと思えるライブだった。
佐藤タイジと奥田民生はハードロック、鈴木賢司はエレキシタール、Eddie Robertsはファンク、CHABOとCharはブルースという、もう本当に異種格闘技戦だったわけで。
Char×Eddie Robertsなんてもう二度と見られないだろう。
ピラミッドガーデンという辺境の地でしかも深夜ということもあり、夕方のCharaとは対照的にセレクトされた客層。
どれくらい辺境かというと、メインステージがある方向と反対方面にテントサイトから徒歩20分というレベルなのだが、この場所は勝井さんたっての希望らしい。
まずは勝井祐二×U-zhaanの即興演奏。先ほどのCharとはシンタックスこそ異なれど、これまた達人同士による会話が繰り広げられる。
多分彼らは無限に会話を続けられるだろう。こうした即興演奏を見ると、もはや曲という概念がよくわからなくなってくる。
青葉市子はポンチョにサングラス、箒を振り回しながら登場し、その場にいた全員を困惑させる不思議ちゃんぶり。
青葉市子は弾き語りの音源とライブを聞いたことがあったが(翌日にも見た)、そこにエレキバイオリンとタブラが加わるとさらに素晴らしい曲に仕上がっていた。
最後はその日が命日であったrei harakamiとU-zhaanが共作した「川越ランデブー」を勝井祐二、U-zhaan、青葉市子の三人で演奏。
大げさな言い方だが、即興演奏の達人たちはもはや死者とも会話していた。
といってもシリアスな感じではなく、曲はむしろU-zhaan特有なシニカルなユーモアあふれるものだった。
後からYouTubeで原曲を聞いたが、歌の部分は青葉市子が歌う方が可愛げがあっていいと思う。
しかし、斎藤牛蒡店は自らのやばさに気づいてないあたり、U-zhaanよりもさらにやばい。
参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=NICEXdZ2s3o
勝井さんの演奏を見るのはこれで4回目だが、毎度毎度違った印象だ。
基本的な戦法は、「同じ文字で攻め続ける」です。始まる言葉が少なく、終わる言葉が多い「ル」攻めが基本ですが濁点が有効なら「ズ」の方が効果的です。
それで攻め続けるだけで、だいたいは勝てるはずです。
しかし、逆に自分が「ズ」攻めを食らったときのために「ズ」で始まる言葉を羅列しておくです。
そして取っておきの「ズ」で始まって「ズ」で終わる言葉
相手が中級以上のしりとリストならば「ズ」攻めを使ってくるかも知れません。「ズ」攻めを食らい続けて散々つぶした後に「ズ」返しをする戦法が最強です。
http://anond.hatelabo.jp/20121001123743
件のコメントは俺がバカな厨房を装った釣りコメだから、何マジレスしてんの?ニコ動は初めてか?力抜けよ
え?全国大会でゴールド金賞できゃあああああああああああって黄色い声をあげることと楽器の歴史を学ぶことに何の意味があるんですかね?
そんなくだらないことグチグチ垂れてる暇あったら基礎練しろよ。甘えてんなカス
だって馬鹿にされる演奏ばっかりしてるし、音も濁ってて気持ち悪いし、バカみたいな味付けした演奏ばかり出まわってそれらが普門館で金賞なんて取ってるからバイブルになってるし、そういう業界がバカにされないわけがないよね?ww
だいたい歴史から学ぶならクラシックのほうが立場が上なのはわかりきったこと。吹奏楽はどこまで行っても「実用音楽」でしかないからねww
あとオケにサックスがないのはオケの歴史と比べてサックスが新しい楽器というのもあるけど、音が弦と決定的に合わないことが一番の原因だと思う。
そもそもオケにサックスは不要。協奏曲にたまに出てくる程度でいいんだよ。
以下余談。
知り合いのファゴット吹きに、中高の吹奏楽には憧れのファゴットが無くて、一人はバリサク、もう一人はユーフォニアムで過ごした人がいたっけ。
どっちも大学オケで初めてファゴットを手にし、たちまち名手になってた。
とても素敵な転向だと思う。
はいはい、おめでとうございま~す。すごいねー88888888。
で?っていう
ニコ動で合奏や打ち込みの動画を見ていると、たまに「木管五重奏なのになんでサックスないの?」とか「オケにサックスがない」というコメを見かける。
こういうコメを書く前に、毎日の練習がてらもうちょっと自分がやっている楽器の歴史も学んで欲しい。
こんなことでクラオタとかに「水槽厨」などとバカにされるのはつまらないし、見ているこっちが恥ずかしい。
あとオケにサックスがないのはオケの歴史と比べてサックスが新しい楽器というのもあるけど、音が弦と決定的に合わないことが一番の原因だと思う。
オケの基盤は弦の豊かな響きなので、それをスポイルしちゃう楽器は定席を得られないというわけ。
以下余談。
知り合いのファゴット吹きに、中高の吹奏楽には憧れのファゴットが無くて、一人はバリサク、もう一人はユーフォニアムで過ごした人がいたっけ。
どっちも大学オケで初めてファゴットを手にし、たちまち名手になってた。
とても素敵な転向だと思う。
君の考えにケチ付ける前に前提の共有をしておきたい。
何が「吹奏楽絡み」なのか意味が分からないし、意味が分からないから疑問にも思いようがない。もう少し詳細に。
まず気に入らない点は色物なのに本物ぶってる点
この本物ぶるというのもやはり意味が分からない。どういう現象を「色物が本物ぶる」のか詳細が欲しい。
そもそも音楽ジャンルをスポーツに比喩することは適切だろうか?
たとえばその比喩が適切であるならば、「フルートオーケストラ」や「弦楽四重奏のための協奏曲(ただし弦抜きオケ)」や「クラリネット四重奏」と「クラリネット五重奏」の違いなどが明確に他のスポーツなどに対応されなければならないはずだ。
簡略化、という主張をするならば、当然弦楽四重奏はオーケストラから簡略化されたものと見做されねばならないし、ピアノとサックスによるソナタもそれに準じなければならないだろう。まさかクラリネット四重奏が四管編成オーケストラの簡略化だ、なんてアホなことは言わないだろうが。
「オーケストラより手軽に曲を完成させる(未経験者可)」「部活(教育の場)の思想にマッチさせる」
っていう辺りの思惑と言っていい。
教育的配慮はあろうが、前者は意味がやはり不明。そんな思惑は聞いたことも体験したこともないが。具体的に誰が明言したの?
簡略化した挙句にジャズとかポップス等、多方面からもつまみ食いした結果((中高生のハートをキャッチするためでしょう。おそらく))
19世紀後半からのオーケストラのジャズつまみ食いはそれこそ作曲家から演奏家まで当たり前のようにしてたわけだけど、そういう事情は無視?
でもそこが日本の中心って全体の底が知れると思わない?
そこまで書いてWASBEとかは無視するんだもんね。
「個性<集団」に相当偏ってる。
私は地区~県レベルの中学と県~支部レベルの高校の吹奏楽部に在籍していた人間だけども、そんな基準は聞いたことないなあ。
普門館に上がるとそういうのが加味されるわけ?
地区大会とか県大会の団体は感動が魅せられていないわけでもないでしょ?
そう思ってるなら、よほどひねくれた考えなんだなあ、と思わざるをえない。
「徹底的に個を排除」「演出は過剰に」という方向に走る
二行目はわからなくもないけど一行目と三行目は別に問題ないよね。
というか吹奏楽って編成事態が中音が分厚くて低音が薄くて個性の薄れた管楽器集団じゃない。
もちろんこれは構造上の特徴だから、それを活かすも殺すも作曲家次第なんだけどさ。
まあ北朝鮮のマスゲームみたいだから音楽じゃないっていうのも読んでてアホだなーって思うけど、まあそれはいいよ本筋じゃないし。
前のとこは省略したけどさ、吹奏楽部あがりのプロ管楽器奏者ってザラにいるのよ、わかる?
で、ジャンルの問題として君は吹奏楽とオーケストラとジャズの違いも説明できなそうだし(ここでオーケストラとジャズを比べないあたりがとても恣意的だよね)
で、そもそもスポーツとの比喩が適切であるかどうかも不明瞭だからここの引き合いも同じく不明瞭。
「日本でクラシックを本当にやるなら東京藝術大学を目指すんだろう」と「そういう高校生は吹奏楽やってる暇はないらしい。」がどういう理路でつながったのだろう?
あと、君勘違いしてるけど今音楽が熱いのは藝大じゃなくて東音ね。あなたいつの人よ?データ古くない?
杞憂だから不安がらなくていいよ、めんどくさくなって前提無視してケチつけまくったけど
ああ、あとちゃんとトラバ返してね。少なくとも上の指摘に適切に返せないようじゃ話にならない。
そうそう。
みんなが忘れてるのは、「ゆとり教育」が失敗したからと言って、カリキュラムに「ゆとり」が必要ないわけではないということ。「ゆとり教育」は「ゆとり」が過剰で内容が減らされすぎてたから問題だっただけの話で(もっとも、大学でその分苦労してるはずで、ゆとり世代は他の世代に比べて学力が著しく低いとは思わないが)。
早い話、難しい概念を理解するためには単に本を読んで字面を追うだけではなくて、それを頭の中で遊ばせていろいろやってみる時間が必要だってことなんだよね。そうでなきゃ単なる無駄な丸暗記にしかならないわけで。孫正義あたりが「俺は起きてる時間ずっと本読んでた」とか言っても誇張にしか聞こえないのはその辺。
そもそも、二流以下の大学がレジャーランドなのはアメリカでも一緒らしい(ピーター・サックス「恐るべきお子さま大学生たち」参照)しなあ。
元吹奏楽部だけどおおむね同じ
かならず女子が吹いてる楽器のところを音量が少ない、メロディが悪いと指摘し、
「ちょっと貸して」と楽器を奪う。ハンカチで軽くマウスピースを拭いて、吹く。
吹いた後またハンカチで拭いて返す。んで「さあ同じように吹いてみてください」だと。
まあ俺は普段は男同士でしか楽器の貸し借りはしなかったけどね。
3rdトロンボーンだったけど2ndの子と付き合ってたので練習中はずっといちゃいちゃ。
楽器使いまわしまくりのマウスピースちゅっちゅしまくりだったけどさ。
高校時代はサックスもクラリネットも貸してもらって吹いてたけどね。もちろん女子ね。
だって吹きたかったんだもん。かわいかったし。
2000年代の世界経済史の著作の中でも、最も重要なものの1つで、バーンスタイン「豊かさの誕生」やJ.サックス「貧困の終焉」のネタ本としても知られる(アマゾン情報)。その最大の特徴は1000年以上に及ぶ人類の歴史を膨大な”統計データ”によって叙述していること。これだけの情報を集めるのに一体何十年かかるのか。著者の労力を想像するともはや”スゴ本”なんて生易しいレベルではない。「経済統計で見る世界経済2000年史」という名前で柏書房から出版されてもいるが、現在は絶版である。以下,ポイントを列挙する。
・世界経済(システム)が数字の上で本格的に動き出したのは「17世紀」。
東西貿易が量、品目ともに拡大し、ヨーロッパ諸国からアジアへ向かう船便数は、16~18世紀の間に4倍へ。
その数はさらに、18~19世紀の間も2倍へ膨れ上がった(p65)。
産業革命が浸透した19世紀をすぎるまで待たなければならなかった。
1000年から1800年までの西欧諸国の一人当たり
年平均GDP成長率はわずか0.1%台だった。
一方で1820年以降は1%を超えて急成長する(p265)。
かつて技術、文明で世界をリードしていた中国の一人当たりGDPは14世紀にはヨーロッパに抜きさられている(p44)。
しかしそんなアジア諸国の例外が日本だ。江戸時代の安定政治のもと、
都市の衛生にも気を配り、着実に豊かさを増していった。
明治維新が起こる前の19世紀の前半には、日本は1人当たり所得で中国を追い越していた(p264)。
(別の言い方をすれば中国は20世紀に入るまでの過去1000年、ほとんど経済成長がなかった)
また、日本に関して付言すれば、世界が歴史上もっとも高いGDP成長率を謳歌した1950~73年("Golden Age")
の期間中でも群を抜いて成長率が高かった(年間8% 世界平均は2.9% p126)。
・ただ人口については、西暦以来一貫してアジアが西欧を凌駕し続け、その差も拡大している。
本書によれば地理的にインドと中国が世界人口のツートップである構図は、西暦が始まった頃から変わっていない。西暦0年の時点で、すでに中国の人口は5000万人を超え、1500年を過ぎるころには1億人を突破していた。中国の人口はそのれからさらに、2度の人口爆発を経験した。1つは18~19世紀初頭の100年で、1.3億人から3.8億人へ3倍に爆発。2回目は20世紀後半、50年弱で5億人強から12億人へ爆発した。それぞれの時期について、西欧諸国の人口合算と比べると、1000年~1500年の間はだいたい2対1。19世紀~20世紀には3対1の比率だ。つまり、中国はほとんど所得成長がなくても、人口だけは西欧をこえるスピードで拡大してきた計算になる。同じ議論を、インドについても当てはめることができる。
【その他、気になったことなど】
・16世機~17世紀にかけて、欧州最大の都市はナポリ(281000人,AC1600)で、
18世紀~19世紀にロンドン(865000人,AC1800)へと移り変わる。意外と
・第二次大戦前と大戦後で、西欧諸国は移民の排出元から流入先へと転換した(p128)
1870-1949までのうちに1800万人がアメリカなどへ移住した。
しかし、1950年以降1998年に至るまで逆に2000万人移民を受け入れている。
・人類の歴史に負の人口ショックを与えてきた3大要素として、マクニールなどの研究も参照しつつ「飢饉、病原菌、戦争」とおいている。西洋とそれ以外の発展の違いについては、「いかに」の部分は定量的にかなり明快に記述しているが、「なぜ」に言及した部分はあまり目立たない。その意味で本書は、記述が西洋寄りという意味で西洋中心的ではあるものの、発展の原因を西洋的なものに限定していたかどうかは議論の余地がある。
・人口、所得、実物取引などのデータについては各国別の詳しい時系列がある一方で、金融関連や価格のデータが少なかった。それと、主要地域における経済発展の速度の違いがメインテーマに上げているのならば、それぞれの都市と農村との関係がどう変化したかにも踏み込む必要があると思った。欲張りすぎか
この流れの中で、目に留まるかどうかもわからないし、本当は増田じゃなくてblogで書いてもよいのかもしれないけど。
http://slashdot.jp/~TarZ/journal/450116
http://noroom.susumuhirasawa.com/modules/H3/2008/08/23/dhuooea/
ミュージシャン平沢進が自己の音楽にひっそりと取り入れていた例です。
だから女性の声は全部アレだと言っているのだ。磨けばプロになると言っているのだ。ソプラノだろうが何だろうが徹底的に調整すれば出るのだ。ちなみに「白虎野の娘」も「確立の丘」のコブシ回しのお姉さんも皆同じエンジンだ。
僕はこの曲のコーラスが機械で作られたものだなんて一瞬も思わなかったし、何度聴いてもすごく厳密に計算された、音楽的なものだと感じる。
元増田には是非聴いてほしい。人間VocalのVocaloidは別の楽器だ。サックスが生まれてもクラリネットやその他の楽器の存在にまったく影響を与えなかったのと一緒で、別物として処理されるべきだ。