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はてなキーワード: 踏み込むとは

2024-04-06

追記あり: 好きな人告白したのに返事がなくてつらい

相手は前の職場出会った人。

送別会の帰り道二人で話してて、やっぱり好きだなと思って酔った勢いメッセージ告白した。翌日返信が来なかったのでやらかしたと思って忘れてくださいと送ったら、昼頃に「今日ご飯行きませんか?」と言われ、仕事終わりに会うことに。普通に話していたけれど、解散する前に「メッセージの件何も言わないんですね」と言われてしまい、最終的に対面で告白することになった。彼いわく、「お酒のせいにして無かったことにするなら関係はもう続けられない(友人としても)と思っていた」とのこと。結果的にいい方に転んで良かったが、そんなことを言っても保留されているからつらい。即フラれて関係がぶっ壊れるのが一番嫌だったからそうならないのはありがたいけど、最近こちらがアプローチをする一択になっていて本気で毎日悩んでいる。

前の職場は人数が少なく、かつ男性は9割既婚者。残る1割も同世代ではなく、あまり関わりがない。私は大学卒業した4月から、1年間の契約でその職場で働いていた。まあ色々あって、9月半ばから立場業務内容が変わった。慣れない仕事に戸惑いながらもなんとか追いつこうと必死になっていたときに、件の男性と接近した。

彼は9月から再び働き始めたものの、前年度から仕事をしていた先輩だった。そのため職場の色々な決まり仕事をある程度把握していたので、困ったことがあったら聞いてくださいね!と言ってくれた。しかし彼は正規雇用ではない。故に職場には居づらかったことも多かった、と後に話してくれた。

私の職種はとにかく人を相手にし続けるため、時と場合でかなり忙しさが違う。特に私の勤めていた勤務地はかなり人の対応が多い地域だった。

私は当然パンクした。もう二度と立ち上がれないんじゃないかと思うぐらいパンクした。ぶっ壊れた。一人でいられる部屋に籠ることも増えた。そんな折、彼が手を差し伸べてくれた。

彼は親身になって私の話を聞いてくれて、「何か困ったらまた教えてくださいね」と優しく微笑みかけてくれた。いい人だ、と思った。彼の柔らかい雰囲気はとても好感が持てたけれど、その時既に恋に落ちていたかと言われると別にそうでもない。何を考えているかが全く分からなかったから。

時間が経って仕事にもやっと慣れてきた頃には、私の生活の軸の中に彼が存在するようになった。職場の人にもよく「付き合ってるんですか?」と聞かれたし、上司には「距離が近すぎてあらぬ誤解が生まれしまいかねない。少し離れて欲しい」と注意されてしまった。

私は仕事をこなす中で色々と彼にサポートしてもらうのが一番やりやすかったから、とにかく男女の雰囲気が出ないよう努めることにした。彼も上司から同様の注意を受けたらしく、一緒に帰っているときに「怒られちゃいましたね」と笑っていた。彼に不快な思いをさせていないように見えたのが救いだった。今思えば、この頃にはもうだいぶ彼を意識してしまっていたのかも知れない。次第に彼から仕事の後にご飯に誘われ、およそ週3回ほどご飯に行く仲になった。

二人で行動していると監視されたり、色々と嫌なことはあったが何とか1年間仕事をやり切った。その間何度も「付き合ってるんですか?」と聞かれた。話のネタとして面白いからという理由で彼にも何度か「また言われました」と話していたが、彼が「そういうことにしちゃえばいいんじゃないですか」と言うようになった。正直ドキリとしなかったと言えば嘘になる。

ただこの頃私には恋人がいたので、踏み込む勇気はなかった。恋人がいるのに恋愛対象になりかねない人とご飯に行くなと言われたらそれはそうなんだけれど、ひとっっっつもエロい雰囲気になんてならなかったから許して欲しい。一応異性とか関係なく、先輩後輩という意識が強い職種でもある。……全部言い訳みたいに聞こえると思うけど、実際多分言い訳。双方に対して不誠実すぎるので、相手への自分気持ちに気づいたときに別れた。

正直、めちゃくちゃ正直、だいぶ長い間、こっちが相手を好き!って言うよりあっちが私を好きだったと思う。職場の人たちにもずっとそう言われてきたし、そもそも人の好意って分かりやすときはだいぶ分かりやすいから…ああ、この人私のこと好きなのかな?と思うこともあった。

なのになんでこんな私がひたすら追う側になっているのか…………理解できない………………だからと言って冷めることは一切ないんだけれど…………………………というかこうなるまで恋愛に発展しなかったの、もしかして両方超奥手…………………………?私は性交渉経験がないので性交渉から恋愛に発展させる技術もないし、ずっと前から私たち関係って詰んでたのかな……………………………というかそういえば相手側が自分をどう思ってるか全然聞けてないな、はぐらかされてるかも知れない。好意に気づいてたかと聞いたら「貴方はそういう感覚がない人なんだと思ってた、割り切っているのかと」と言われ、「友人ではない。でも何かと言われると形容しがたい」と評価されるに留まっている。ちなみに私は「職場にいた時(業務時間内)は相棒だと思っていました」と返した。

どう思っているか聞きたいな……でも下手こき続けてるから「やっぱ無理だなと思ってます!」とか言われてしまうかもしれなくて、それが一番怖い。付き合えなくても友人(?)でいたい、それぐらい前提として尊敬できる素晴らしい人なんだ……どうすりゃいいんだ………………ウダウダ書いたけど聞きたいのはそれだけなんだよ………………誰か教えてよ………………………………………………あとどうやったら彼女に昇格できるのこれ

追記(?)した https://anond.hatelabo.jp/20240407114923

2024-03-28

ハゲ漫画問題解決視点がない理由

問題解決に使えるリソースが人によって異なり、他人がその人のリソースを知るために踏み込むのは非礼から

次に、その人の持っているリソース阻害要因もわからないのに問題解決策を出すのは単なるクソバイスだから

これは女性に限らず、はてブなんか見てたら「仕事上の問題をこう解決しました!」みたいなドヤエンリーに対して「参考にならない」「素人が真似したら詰む」「こいつは恵まれているだけ」みたいなコメントむちゃくちゃつく。自炊レシピにすら「ナンプラーなんて使い切れないから買わねえよ」だの「まず、調理するスペースがない」だの言う。結局、男でも女でも、自分のもってないリソースを前提とした問題解決策を出されたら不快になるものなのだ

問題解決大好きマンには、おそらく友達がいない。たとえ相手不快にさせても「問題解決させてやった」って自己満足したいメンタルが幼い人間から

中高生ぐらいの年代だと、同級生であればそんなに持ってるリソースに違いはないし、毎日一緒にいる相手の持ってるリソース理解できてる前提があるから問題解決志向でも特に嫌われることはないかもしれない。しかし、大学に上がるともう友達の生育歴とか実家の状況とかは全然異なってくる。普通にコミュニケーションをしていたらだいたいその段階で「問題解決志向限定的関係性でしか成立しない」ということを理解する。一部の共感力に乏しい人だけが問題解決にこだわったまま中高年になる。

(女は共感ベース、男は問題解決ベースっていう話も、男が男同士で話すときには距離感を見誤ってクソバイスすることは少ないが、男女で話すときに男は「女の持っているリソースを把握できていて問題解決ができる距離感にいる」と思い込んでしまいがちであるということではなかろうか?)

女に問題解決視点がないのではなく、問題解決策を出すことに対して慎重な人が多いのだ。

特に、白ハゲ漫画の読者層である主婦非正規労働若い女子はその傾向が顕著になる。

たとえば、同じように子供公園で遊ばせている仲よさげママ友グループがあったとしても、彼女個人個人経済状態住宅環境実家義実家との折り合い、家族構成夫婦仲の良し悪し、自身学歴職歴特殊技能職業面でのコネの有無、友達の有無、運の良し悪し、子供性格能力、何もかもすべてが違う。

そんな中で相手があるリソースを持っていること前提でアドバイスをすると、クソバイス、ヘタをすると加害になってしまいかねない。人間関係においてそんなリスクを負うわけにはいかないので儀礼共感にとどめている、というのが実情かと思う。(バリキャリ層ではそこまでの多様性はないので、問題解決志向でもトラブルにはならない)

2024-03-25

初代ガンダムアニメ

脚のつけねのところどういう素材で出来てんの?って子供心に不思議だった。ビームサーベル振り下ろして踏み込むときにぐにゃって曲がってるのに、立ち上がったら真っ直ぐに戻ってるし。

2024-03-23

日本版DBS

あれ見てて思ったけど

性犯罪者子供を作ることについては禁止しないのかね

「そんなとこまで踏み込む権利はない!」って言うのは

職業選択の自由に踏み込んでる時点であんまり説得力ないよね

2024-03-19

婚活で学んだこと

敵視しない

どれだけ傷つこうが他者を敵視しない、ネガティブにならない。新しい相手から見た自分は完全に初見

その敵視やネガティブ性格の一部だと思われる。敵視やネガティブになることでクオリティの低い人間が引きつけられやすくなる。そうするとますます敵視したりネガティブになりやすい。そんな地獄の底のような人間と誰も結婚したくないというのは明らかだ。

相手の嫌なところばかりあげつらって自分承認欲求を満たそうとすると「お高く」とまりだす。もはや本来目的を見失った状態になる。これを自覚できなくなると危険。友人にも見捨てられかねない。

とにかく自分との戦い

何かを勝ち取るためには現状の己の魅力を上昇させなければならない。そしてそれは短期間では得られない。

そうやって今まで生きてきたという自分を受け入れること。そしてそういう自分他人に認められなかったとしても、それも受け入れること。

何が変化させられるものなのかを考え、ひたすら行動する。欲しいもののために自分相場限界値まで上げていく。今の自分で行けるところというのは、大学受験受験勉強せず入れるところを探すようなものだ。

今まで色々なことをサボってきたか婚活することになっている。

全力奮闘と一所懸命

保険を置くことでより状況が悪化する。傷つかないように自分の身を守ることでより傷つく。生きるために死ぬ。怖いからより踏み込むベストを尽くす。ベストを尽くせない自分がいたとしても、それすらも己のベストなのだと知る。

本気でやって失敗することでより成長する。魂が破壊されるレベルの失敗があったとしてもそれを乗り越える。

保険を置くから相手レベルが落ちる。たとえば相手から保険を置かれていることは見抜くだろうし、自分保険を置いていることは相手に見抜かれるものだ。婚活戦場であり、狩場である二兎を追う者は一兎をも得ずという。

相手が二兎を追っていることがわかっていても気にせず追わせておけ。どうせ二兎目が自爆する。自分が一兎目なのだからドッシリと構えておけ。自分判断決断直感信じろ自分人生相手だぞ。

全力でやっていると応援する人間が現れて、良いアドバイスや良い自己肯定感上げが来ることがある。全力でやるから自分力不足自覚できて、恥と無知晒して人に頼ることができる。そういう人間を助けたくなる人は多い。

自分が本当は何を欲しているのか自問自答する

相手気持ちどころか、自分気持ちがわからないことがいちばん問題かもしれない。何を欲しているのか、自分でもわからない。どうしたいのか、これでいいのか、わからない。動いてみてから「やっぱり違った」と思うことは無数にある。

とにかく動き、自分の思いや考えを自覚する。

相手幸せにしたいと思えるか

相手幸せにしたいと思えないのならやめてしまうべき。

自分幸せになりたいだけならうまくいかない。これは相手不在の考え方で、相手理解しようとする気がない。相手依存するだけになる。だから、そういう人間には相手も「自分幸せになりたいだけ」の人間までしかまらない。自分主体でもあり、相手主体でも考えられる、そういう相手を意地でも見つける。

自分主体エゴをぶつけエゴ支配しようとすると、相手相手幸せになれないと判断して嫌われる。相手のことを本当に見ているか、本当に見えているか自分のことだけしか見えていないと呆気なく終わる。

必死さを笑う人は笑わせておけばいい

婚活を通じて人生初の大恋愛を味わう人もいる。それは外からはとてもわかりにくい。それに婚活に限らず、必死で本気に行動している人間を笑う人を相手にする必要はない。

相手にしてしまうのは、己自身がそれを恥じているからだ。「婚活とき必死になる自分」というみっともなさ、ここまで落ちぶれたか、これが市場価値かと思う情けなさがあるはず。それを受け入れられないか相手にしてしまメンタルが落ちる。

この助言を受け入れることは難しい

こんなことが簡単にできたら苦労はしない。それにこれは金科玉条絶対遵守すべきルールでもない。

しか相手からしたら、そういうことが可能人間結婚できたらどんなに魅力的だろうか。自分がそういう人間になればいい。もし足りなくてもそれはそれでいい。それを補完してくれるような存在が見つかれば、その人と結婚すればいいのだから

妥協するから妥協される。妥協しなければ、妥協されない。どちらを選んでも間違ってはいないが、妥協したくないのなら、妥協しなくてもいいのかもしれない。

競争相手はこれができる者たちだと心得る

競争相手も当然これができると考える。競争相手にもリスペクトを。競争相手人生を賭けている。

自分けができると思うと自惚れる。競争相手を祝福する必要はないが、呪う必要もない。競争相手の健闘を祈り、だがそれでも自分が獲得するという覚悟を持つ。

自分ライバル自分くらいの人間だ。

2024-02-29

anond:20240228101927

結婚支援って一口にいうけど、色んなケースがあるよね

結婚したいカップルなんだけど諸問題があって結婚に踏み切れないのか、結婚したいとそもそも思えないのか、結婚したいけど相手がいないのか

この三者をまぜて考えてもややこしくなるとおもうのね

結婚したいけど踏み切れないカップル

この人たちは、じゃあなんで結婚しないか?となると、いくつかあって、

1. ハズレの人生になりたくない=結婚で失敗したくない、から踏み切れない

がかなり大きいと思う

じゃあそれを乗り越えやすくするにはどうするか、というと、婚姻届けを伴わない疑似的な結婚生活体験させることだと思う

具体的に自治体ができる支援としては、非婚関係カップルを最大半年無料で住ませる家を提供すること、とかどうかな?

その仕組みを、「婚姻前の同棲なんて」、って批判的にいう年配の親に宣伝しまくって理解してもらう

他の理由としては

2. お金がない

なんだけど、でも実際には自分で暮らせるだけの金がある2人が一緒に住むわけなんで、金はあるはずだ

2人で住めば家賃などはひとりあたりの負担は軽くなり、むしろ結婚は金がない人ほどすべきもののはずだ

にもかかわらず結婚するには金がない、という声がでかいというのはなぜか?というと、各々理想の結婚生活合格ラインみたいなもの夢想していて、自分結婚してもそれを超えられないか無意味、と信じ込んでいたり、子供ができても満足な環境提供できないことが不安だったり、というのが「金がない」の正体なわけだ

そして相手を変えれば自分は金タダ取りできるんじゃ?って夢想があるから貧しいもの同士じゃ踏み切れない

じゃあそれを解決するにはどうするか?というと、分不相応高望みの無双を打ち砕くことだ

これはもう、そういう姿の夫婦をじゃんじゃん露出させて宣伝し、当たり前にしていくしかなくない?

地元の貧しい子なし共働き夫婦の、日々の慎ましい暮らしを、さぞ素敵な姿、のように毎晩ドキュメンタリー放送するんだよ

それだけで無駄なこだわり消えるよ

あとできることとしては、あからさまに結婚したほうが得、というわかりやす経済的利点を押し出すこと

新婚限定格安物件なんかはすでにあるけど、知らない人も多いし調べて比べないとわからないような情報なわけ

そんなのガンガンキャンペーン出せばいいし、なんならマイカー備え付けでもいいくらいだ

そしたらそこ住むために結婚するよね、そりゃあ

まり

結婚したいけど踏み切れないカップル結婚させるにはどうするか?と考えたら、刷り込みによる意識改革と、あとは結婚したほうが圧倒的にお得な不動産自治体が補助出してガンガン宣伝することだろうな



結婚したいけど相手がいない人

これはもう、相手さえ見つかれば、さっきの、結婚したい相手がいる人、に昇格する

これもう普通にマッチングしかないのよ

自治体が本気でマッチング業やるしかないわね

無料で、メールのやり取りだけで常に知らない異性と会える環境なら、よほどじゃない限りそのうち結婚するわよね


最後

結婚したいとそもそも思えない人

これはもう、結婚しないでいいんじゃね?

でもま、もうちょっと踏み込むと、なんで結婚したいと思えないか?となると色々あって、

1. 自信がないから異性と関わることに消極的

2. 仕事趣味が充実していててその他のことにリソースを割けない

3. モテすぎて婚姻関係結ばないほうが色々楽しめる

4. 子供を望まないので恋人から結婚に切り替える利点がない

5. そもそも思想わがまま自分勝手で他人と同居ができない

あたりで

これ解決不可能ものもあるし、不利益強要することにもなるし、1の消極的な人以外は別にそのままでいてくれたらと思います

結論

結局、たまに10万円あげますとかそんな話じゃなく、5年間タダで家と車借りれるくらいの利点があれば結婚増えると思うで

2024-02-25

世界初”充電いらずの『電動アシスト自転車走行中に残量が回復

一部調べきれていないので匿名ダイアリー解説

まず、世界初の充電いらずの電動アシスト自転車ではありません。E-bike別にすればそうですが、ゼウスユニットhttps://www.zehus.it/使用しているもので平坦メインの場合は壊れるまで充電が必要ないものがすでにあります。けっこうな山の上に家があって、そこからスタートとして帰りの上りアシストを強くしたら途中で電力不足アシストオフになるなど、そこらへんは常識的範囲におさまります

充電不要電動アシスト自転車「NUA ELECTRICA」

https://ennori.jp/6122/nua-electrica

スマートフォンによるコントロールでは6つの走行モード選択可能。このうち「セルフ充電」モード選択すると、ほぼ充電不要走行可能となります。』

前後ライトやホーンなどを後付してバッテリーから電源をとると、外部から充電する必要が「セルフ充電」モードでも出てきます

充電いらずの『電動アシスト自転車』に話を戻すと

特開2022-182811 審査請求前 (公開公報の発行)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1801/PU/JP-2022-182811/11/ja

必要情報はここに書いてありますが、今ひとつ見てもわからないという方も多い。そもそも見たくもないでしょう。

他の電動アシスト自転車と違うおおきな特徴は

発電機 (キャパシタあり) ギアクランクの上の銀色の丸いやつ。チェーンで回す。

  1.  

ギアクランクペダルがついてる) 

+

回生機能付きモーター (バッテリーからも給電) ギアクランクの下の横から見ると黒い丸のユニット

発電機で発電、回生機能でも発電するというのがポイントです。発電が回生機能付きモーターだけと思うと、一気に全体がわからなくなります

発電機は、特許の文にもあるハルバッハ配列磁界の発電機です。

https://shingi.jst.go.jp/pdf/2013/tama05.pdf

このタイプ超伝導ではありませんが、ロスを少なくすることができます。ここで大事なのはウソは言っていないけれど、言っていないことがあるというやつです。

https://www.iri-tokyo.jp/uploaded/attachment/9753.pdf

『損失わずか数%。超高効率モーター・発電機世界を変える力に』

超高効率超伝導はさすがに盛りすぎになります。なお、コギングはが踏み込む力が大きい人には有利になります

ハブダイナモで、なんか漕ぎ始めに抵抗がある……」ISOJISの想定する時速10~15kmの時に最大効率を目指すと

コギングがあったほうが重量を含めて発電の効率がよくなります

ハブダイナモ内部 https://bit.ly/3uL5ffr コイルを増やすとコギングは分散されて減ります。重量増、コスト増になります

電動アシスト自転車は重量とコスト増を受け入れるかわりに、コギングを減らすことが可能です。

ハブダイナモとの比較は、必要な発電量が大きくなるので同サイズのものが無く比較できません。マグボーイのマルゼンが5.5Wのハブダイナモ普通は6V2.4-3W)を一時期出していましたが、その5.5Wと比較しても、サイズは大きく、重量も大きいでしょう。

2024-02-18

中学受験成功させる秘訣

目標としている学校に通うイメージ子供に固めさせる

地頭至上主義ではなく、結局暗記が重要であるという現実から目をそらさせない

学習まんがをアホみたいに買い与える

・字を早くキレイに書くスキル重要なので鍛える

・これを4年生までにやっておく

ちょっと細かく言うと、

まず子供勉強する気にさせないと話にならないので、勉強する目的をハッキリさせる。

そのためには子供と相性がいい学校を見つけるのが大事

親の「ウチの子供がこんなだったらカッコイイゼ」というイメージではなく、子供の「こういう学校に通ったらカッコイイぜ」でもなく、子供が通って人生がいい方向に導かれそうな学校を探す。

偏差値の高い学校にとりあえず入れておけばいいは最大公約数的な正解なので、まずは子供と相性のいい学校探しをする。

これが出来てない状態スタートすると、子供モチベーションいつまでも上がらないので厳しい。

まあ中学受験組は元々頭がよくて「学校勉強アホらしすぎワロタwww教師馬鹿ばっかな中で俺だけ頭がいいから虐められてて草wwww」みたいな状態の子も多いから、「じゃあ馬鹿が少なそうな学校に行こうか」でモチベあげときゃいいことは多いんだがな。

暗記最重要はマジのガチなんだが、なまじ地頭がよくて学校の授業楽勝な子供はこの辺舐めてることが多い。

小学校テストは暗記出来なかった子を救い上げるために問題文にヒントもりもりな事があったりして、地頭があるとそれだけ拾ってれば落第回避余裕なので暗記舐めてることがある。

暗記しないと話にならない状況を浴びせてショック療法叩き込まないとスタートラインに立てない状況がままあるので、ここはなんとかしたい。

まあ歴史系の暗記ゲーをやらせ現実からせるのが早いっちゃ早いが。

逆に暗記に偏って頭使うの慣れてない子の場合は、とりあえず放置でいい。

地頭ゲーと認識するより暗記ゲーと認識してたほうが圧倒的に有利なので、変に地頭を鍛える方向に意識を向かわせるより、暗記で全部押し切る方向を目指させよう。

暗記ゲーと言っても子供に「とにかく覚えろ」と言っても中々やれるもんじゃない。

そこで学習まんがを買って読ませる。

まんがに出てきた内容が全部頭に入らなくても、イメージぐらいは頭の片隅に残る。

たとえば、コロンブスがどっち周りでアメリカに行ったのかなんて、文字で読むより絵で見るほうが分かりやすいし、なんでそうしたのかは漫画で読んだほうが分かりやすい。

基礎の基礎に対してなんのイメージも持ってない状態での暗記ほど苦痛ものはないので、まずは基礎イメージを固めてもらうためにひたすら漫画を読ませる。

学習まんがも相性があって子供にあったものを与えたい所。

くだらんギャグが出てくるのから人間模様が激しいもの受験に出てこないような細かい所まで踏み込む作品、とにかく駆け足で進むものまで色々ある。

どう選べばいいのか?答はシンプル。たくさん買え。

漫画10冊で1万円、100冊でも10万円。

塾の特別講習の値段と、学習に得られる効果を考えれば、まずは漫画を揃えるべきなのは明白だ。

早めに買っておいて子供適当タイミングで読んでくれることを願おう。

字をキレイに書くスキルについては、そもそも最初から出来てる子は問題ない。

早生まれで発育不十分なまま勉強ばかり先に進んだ子とかが、「字なんて読めればよくね?」で完全に舐めてるパターンがあったりするからその場合だけ鍛えておく。

キレイな字を書くのが早ければ早いほど問題を解く時間に余裕が出るので出来たほうが絶対にいい。

中式を振り返ってみて自分で読めないとかになると添削にも時間がかかる。

字の書き方については、もしも身についてなかった場合学校教科書は投げ捨てた方がいい。合ってなかったということだから

最初に大枠を説明せずに「あ~ん」までの書き方をいちいち丁寧に教えてひたすらなぞらせるタイプ教科書とかは、地頭がいい子には苦痛だろうからマジで投げ捨てた方がいい。

理論的にしろ感覚的にしろ、永字八法みたいな所からスタートするようなタイプの方があってる。

受験には高度な戦略必要になる!」みたいに言われることは多いが、むしろこういった地道で基礎的な所を固める方が大事だと思う。

4年生までって書いたけど、正直いつから始めても遅くはないよ。

でも高校2年生までにはやっておいた方がいいかな。

そこまでに済ませないと流石に大学受験には間に合わないからな。

2024-01-30

ブコメ最悪すぎるから消した

消した後追記

からさ、元からしたことなんて書いてないって。

最初に書いてるだろうが。


煽ってるブコメとか、何を期待してたんだよ?

ブクマ数が多ければ意味のある内容だとでも勘違いしてるのか?


そもそも元の増田最初に、めちゃめちゃわかりやすく「馬鹿どもは、脚本家ストーリーを全部考えて、番組制作のすべてを仕切ってると思い込んでる」って書いてたんだよ。

ブコメ見てもわかるけど、そういう奴が実際にいたんだよ。


「はあ?そんなこと思ってるわけねーだろ」ってんなら、「お前は馬鹿じゃない」し、

「お前向けじゃない」から読む価値ない文章だろ?違うか?

煽り文章がムカついたんなら俺が悪いけど、でもなんで「こう思い込んでる馬鹿」って条件を指定した煽りにムカつけるんだよ?

意味がわからねえよ。

そのあとは延々「それは違えよバーカこういうことだよバーカ」って当たり前の説明をしてるだけ。

「当たり前のことしか書いてない」ってブコメは、そうだよ。

当たり前のことがわからない馬鹿が多い、って最初に言ってんだろ。

どういうことなんだよその感想は。


マジで「それだけ」の文章だよ。

ただ一般論の話で、事件ことなんてほぼ書いてない。


それなのに、今数えたら300件のコメント中、80件以上が「あの事件犯人探しをするコメント」なんだぞ。

消すだろ、そんなもん。

あん投稿してるあたり割と好き勝手できる立場だった」

「インスタでの発信が引金になってしまった」

約束反故にすることの片棒を担いだのが問題

「嫌味や悪口大会をインスタでするのはしょうがないですって言いたいわけ?」

「インスタで原作者がうるせ~って書くのも仕事なの?」

・・・

あの事件が起きた後に、平気でこんなコメントが80件もついてるんだぞ。

マジで理解できなくて頭がくらくらしたよ。


「だから今回のケースにそれが当てはまるかどうかちょっとは考えてから書けよ^^;」

事件に触れながら、顔文字で煽ってる奴までいる。


「何が言いたいんだ?責めるんじゃねぇってこと?」

当たり前だろ。

なんで自分には責める権利があると思ってるんだよこいつは?


意味が分からなすぎる。

「僕が考えた犯人叩き」の邪魔をするなってことなのか?

消した後追記終わり


ブコメトラバが最悪すぎるから消した。

今回の件でこれ以上「誰が悪かったか犯人探しを続ける」なんて、最悪の選択絶対にやるべきじゃないだろ。

まともな人間ならその認識を当然持ってるという前提だったんだけど、どうやら違った。


大半は「原因が誰なのか見つけたらまだ叩き続けられる!」「○○を叩く絶好の機会なのに!話が違う!」「逸らそうとしてる!」という状態

これが論点ずらしのための文章だとか、どれだけ邪悪ならそんな発想になるんだ。

いい年したおっさんおばさんたちが、誰が悪いのかを妄想押し付けブコメをこうやって未だに書き続けてるんだぜ。

みんながもうやめようって言ってる中で。

それが過半数なんだから本当に終わってるよこいつら


追記

繰り返すが俺は「脚本家がどんな仕事か」について当たり前の一般論の話をしているのであって、

例の事件踏み込むようなことを書いていない。

なのに、この増田を元に「今回の件では~」とかいってるの、マジでおかしくないか

あんな結末になっても、まだ適当知ったかぶって誰かを責める手を止められないのか?


どんだけ重症なんだよ?

絶対SNSやっちゃダメ人種だろ。

マジでネット止めろ。

お前は絶対ネット越しの情報コントロールできない。もうすでに無理なことを十分証明してる。

しかない。ノイローゼと診断されるレベルだぞ。


あの事件言及する代わりにこの増田を叩いてるコメントは、まだ全然マシだよ。

(でもこんな当たり前のことすらもわからない連中にちゃんと読んでもらおうとしたら、これぐらい細切れ改行で太字強調して煽る文章にもなるわ)


だいたい、誰に向けた文章かも最初に書いてあんだろが。

「んなことねーよ」って思うなら、部外者として流し読みするか、読まないでいいような文章だよ。

したこと書いてねえんだから

でも今回の件を追ってたら「そんなこと言ってる奴なんていない」や「藁人形」なんて口が裂けても言えないだろ。

図星刺されてんのに反省しないで逃げてるんじゃねえよ。


追記終わり

anond:20240129200644

まずは自社の女の先輩はどうなのかリサーチがいいと思う。プライベート踏み込むんでいまどき難しいが。

結婚20年目↑はさすがに男女の出会い方や社会の風潮が変わりすぎたから参考にならなさそうだけど、

結婚7~8年目未満くらいのカップルなら現在40代とかでも参考にはなるんじゃないかな。

社内婚か、一定年齢以上の女性がいない(退職してる・総合職じゃなくなってる)とかが判明しちゃうと辛いところだが…。

2024-01-29

優生思想について

いわゆるデザイナーベイビーは許されると思う

不妊手術については遺伝子病をもつ場合に全額保険適用とかは許されると思う

強制だけは許されない。ここ踏み込むと旧優生保護法関連の裁判政治意向で全部やりなおしになるだろうけどそれって裁判所の立場として許されるの?

anond:20240129123325

そこらへんは「男の娘」と「女装」の違いとかの話やな

そこまで踏み込むと話がややこしくなってくるから難しい

2024-01-28

anond:20240127183849

帰り際に「持ち帰りできますよ」って言うくらいはセーフだけれど、それ以上やったら単なるきもい男だと自分は思った。

いや、それも知ってたらマンスプレイニングされているって感じるだけかもしれない。言い方も「もしかしたら知っているかもしれませんけれど、念のために」とか言わないとな。

気になったのはわかるけれど、元増田が気になったところでその女が初対面のお前に好意を持つなんてほとんどないんだから、それ以上は踏み込むな。

お前がそれ以降もその中華料理屋で食ってて、万に一つ向こうからしかけてくることがあったらその時にちょっと話すくらいはいいと思うけれど、それ以上お前からリアクションはなしだ。

2024-01-26

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-24

anond:20240124142841

パルワールドがパクってんのはゲームルールもだけどそこはさして問題じゃないし、文句言ってるヤツはそんなに多くないだろ。

問題なのはキャラとか効果音とかクリエティティで一番目立つ部分を「影響を受けたことは否定できないかもね」なんて言い訳は通じないレベルで大量に模倣してることでしょ。

他のゲームでは一部のキャラが丸パクリだったりするがスルーされてるぞなんて言い訳も聞こえてくるが、そのゲームはパルワールドほどの割合でいろんなキャラ余所のヒット作からパクってないよ。

そう言うところが「今までのパクリ例のグレーゾーンの先まで踏み込んでる」ってポイントだよ。

それが公式発表で600万本越えのヒットしたんだよ。

パルワールドも現状出てる情報だけならポケモンからなんか行動を起こされることはおそらくないだろう。

からこそ、パルワールドを見習って、今までのオマージュラインを超えてより沢山のアセット露骨なパクりに少し手を加えることでコストを浮かせて一発狙う企業は増えてくるんじゃないかね。

増え続ける予算に苦しんでるのはどこも一緒だから

企業規模がある程度のラインを超えたら企業ブランド毀損するからそんなみっともないことやらないだろうが、そのラインは年々引き上げられててなりふり構ってられないゲーム会社は増えてるよ。エンドユーザーウンザリするほどリメイク連発してる企業増えてるだろ?

インディーズといわれる業界だってもはやインディーズとは名ばかりの予算規模に膨れ上がってるって話だしね。

どこも苦しいんだから、今までより踏み込めるグレーゾーンが広がったら躊躇無く踏み込むところは恐らく色々出てくるよ。

それが業界にどういう影響を及ぼすのかが心配って話。

2023-12-24

anond:20231224104639

増田への返信が優しいね。優しいインターネッツってか。でも、書いた内容がある程度事実なら、お前、全く候補に入ってないじゃん。自分でも書いているようにすごい踏み込むなって釘打たれているよね。薄々わかっているよね、お前も。なんか行動するかしないかの違いしかない、みたいな的外れ害悪コメントなんて信じるなよ。奴らはそれで行動してお前が傷ついても責任なんか取りゃしない。良い子ぶるのが流行ってんのかな。

相手がいることなんだから自分がこうしたいって思って、行動してもうまく行かないことがあるなんてのは全然ふつうのことだろ。好きだったかもしれないがしょうがない。次だ次。もうお前にはその男区切りをつけ、先に進むしか道が残されていない。振り返るな。思い出に逃げるな。とにかく前だ。がんばれ。ちなみにその男彼女と別れすり寄って来ても行くべきではない。すぐに塩対応に戻るだけだ。時間感情無駄にするべきではない。とにかく次だ。

2023-11-28

同僚がなんかトラブル対応してて、あん他人仕事にあれこれ踏み込むのもなーと思って、一応どうしたんですか?って聞いてみたんだけど、大丈夫ですって言うから大丈夫ならええかと思って自分仕事に戻ったんだけど2時間くらいずっと同じ作業してるからもうちょっと話聞いてみたら昔からよくある社内固有の不具合だったので3分くらいで直して見せたら、最初からそうしてくださいよって言われたのちょっと納得いかないんだけど。

2023-11-27

年収1000万円を超えた友人が変わってしまった

かれこれ15年来の友人と会うことになった。

前に会ったのはコロナ前で、5年振りくらいになる。

久々に顔を会わせることに心弾ませながら、待ち合わせの居酒屋に向かった。

彼はすぐに分かった。少し輪郭がふっくらしたが、全体的な印象は変わらない。

挨拶もそこそこビール乾杯をした。

ジョッキを傾け、いつぶりだと思い出話に花を咲かせた。

料理が運ばれてくる。なかなか味付けが美味しく、酒が進む。

ほろ酔いになったころ、話題は近況に移った。

彼が結婚したのは知っていた。結婚相手も私と顔見知りである

仲良くやってるのかと尋ねると、堰を切ったように溢れるのは相手への愚痴だった。

浮気を疑われてスマホ勝手に見られた、信じられない、と。

なるほど何か不安にしたのではないかと尋ねると、そういう正論はいらないと返された。

よくよく聞いていくうちに、私の顔はどんどん曇っていった。

彼にはセフレがいて、風俗も通っているらしい。

それは倫理的にどうなんだと聞くと、自分相手浮気公認している。俺も浮気するし、相手もすればよい。と。

相手がそれを了承しているのかと聞くとお茶を濁す

なんなら、先月子供が生まれたばかりだという。

「ここの勘定は持つから今すぐ帰れよ」

という言葉が気づいたら口から出ていた。

妊娠出産と大役を果たした相手浮気する時間なんてないだろうと。アンフェア過ぎるし育児を手伝ったらどうだと。

ムッとした相手

「俺は金を稼ぐ。相手は働いてないんだから家事を任せている。何が悪い

と口調を荒らげた。

そして彼は矢継ぎ早に言葉をつなぐ。

「俺は年収1000万を超えていて、日本労働人口の数%の上位層だ。妻として恩恵をありがたがったり、ねぎらったりして、多少の自由も認めるべきだ」

ほとほと呆れた。呆れたが、諭吉を財布から出してその場を後にするには、付き合いの長さによる情が足を引っ張った。

だが、非常に悲しくなった。

彼の年収が上がったのはこのコロナ禍の期間だ。転職成功して、仕事で成果を出し、出世して、いまのポジションについたらしい。

その努力は素晴らしいし、報われたことが喜ばしい。

しかし、それにあぐらをかいて家庭をおろそかにすることは、到底自分では理解できない感覚だった。

眼の前にいる友人が、まったく別人に見えた。倫理道徳も通じず、年収と女だけが心の拠り所になっている哀れな人。

もともとそういう気質を持っていたのかもしれないし、今の環境年収が彼を狂わせたのかもしれない。

それ以上他所の家庭の事情踏み込むほどの情熱もなく、とはいえ真剣に話を聞く気になれず、その後は適当に相槌をうっていた。

頃合いを見て店を出て駅のホーム解散する。電車に乗り込む彼の背中を見ながら、二度と会うことはないだろうなと思った。

2023-11-24

ブラックフライデーといえば

グラブル最近触ってないけどフライデーさん闇堕ちしてブラックフライデーになってないかな…と思ったら

U・フライデー進化してた

U・オルガマリネタかな?

プレミアムフライデーじゃなくなったんだね

グラブルプレミアムフライデーネタが始まったときはついに政治ネタにまで突っ込んできたよと感心してたのだが

FGOネタあたりで落ち着いてしまたか

 

ウマ娘が訴えられてたがサイゲはもともとアウトだろってとこまで全力で踏み込むのが魅力だった

ネタ元まるわかりパクリといえばグラブル…というかソシャゲはどれもそうだが

ソシャゲ無法地帯感覚リソースを全力でぶっこんで

元ネタまるわかりだけど元ネタ1・オリジナル9だからまあ…」って気にさせられるのがサイゲだった

型月のきのこシナリオインスパイア元まるわかりとはまた違って

「正々堂々とパクるけどパクリ元より盛りまくってもっと面白くしてやる」みたいなアグレッシブ感があった

のだが流石に訴えられたら今後は控えるのかな

サイゲデカくなり過ぎたのもあるだろうが

今のSNS炎上待ち構え・小ネタに飛びついて無理やりバズったふりを自演してる時代では難しいか

ブルアカシナリオ読んでても往時のプリコネコッコロたんのヤバさに全然届いてなくて、ほんと大人しいもの

ウマ娘というエイプリルフールか低予算インディーズレベルの際物を全力でオーソドックスに仕立て上げたのがネタ路線の頂点になってしまうのだろうか

アキバ冥途戦争ちゃん円盤買ったからな。ギリギリまで突っ張っていてくれよ

2023-10-28

刑務所のことについて呼ばれたので出てきたよ

〇この増田褒め称えてたブックマーカーが哀れすぎるわね。学者崩れをメディアに出して世論操作に使う理由を納得。 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231019135239

というわけで当該増田とその追記https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231020183410)を書いた増田です。呼ばれたようなので出てきました。

前のニュースから進展があり、「受刑者ホタテ殻むき「困難」と判断 米などに輸出できず 」と記事になり、そのブコメとして「格安受刑者使うとか人権感覚が」という趣旨のものが多数あった(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20231027/k00/00m/010/047000c)ので改めて書いてみようと思う。

結論

結論としては前の2つで書いたもの基本的には変わらない(理由は前掲記事記載したとおり)。

受刑者を使って利益を得ようとしても、国庫的には負担の方が大きい。

 ⇒受刑者刑事施設収容することに要する国庫負担の方がはるかに大きく、国庫的また国民経済的には受刑者再犯せず、社会に出て仕事をして貰う方がはるかメリットが大きい。

民間事業者側にとっても利益は小さい。

 ⇒今でも格安の労賃で刑務所作業発注できるのに必ずしも受注量は潤沢とは言えない。作業によっては採算が取れないものがないわけではないが、少なくとも大々的に展開できるようなものではない(できるのであればやってみればいい。法務省が大喜びするはずだ。)

格安労働力のために受刑者を増やそうなんて端緒も見られない。

 ⇒半官半民の刑務所が出来てから日本受刑者数は右肩下がりが続いており、また、制度的にも、近年可能な限り刑務所収容するのではなく社会処遇を充実させる方向で動いており、そこに変化は見られない。

受刑者社会に近い内容で処遇することの効果法務省も、それ以上に研究者肯定的であるものの、取り組みは大きくは進んでいないし大きく広がりそうもない。

 ⇒受刑者はいずれ社会に戻っていくので、必要以上に施設慣れ(施設適応)されると困る。しかし、脱獄リスクを嫌がる法務省側、受刑者を受け入れることに積極的ではない民間企業側とハードルが高く、外部通勤作業は広くは進んでいない現状である

これを前提として今回の件少々付言していく。(この前提から納得いかないという方は申し訳ないが刑事政策をご自身で紐解た上で、データと突き合わせてもらう他ない。穏当な参考書としては「刑事政策学」(武内本庄)や「刑事政策概論」(藤本)なんかが良いと思う。これ以外にも参考書はあるが刑事施設についてはあまり触れられていないことが多いので。)

ではまず記事を見ていこう。

宮下農相は「刑務所外での派遣作業などの仕組みが活用可能検討していたが、輸出先の転換を推進する観点からは困難であるという結論に至った。受け入れ事業者周辺地域理解といった課題もあり、作業環境の整備などの課題も多い」と説明した。農林水産省によると、少なくとも米国英国カナダニュージーランドでは、受刑者労働による産品について輸入できない規定がそれぞれの国の法律にあることが分かったという。

はっきり言って完全に前回の記事勘違いしていた。海外輸出用だったものを、今回の事案で国内流通用の工場受刑者作業する話だと思っていた。

何故かというと、そもそも法務省は刑務作業がかかわった製品について、アメリカを始めとした数か国に対して輸出ができないのを理解しているはずからだ。根拠はある。法務省局長名の文書において

GATT(ガットというやつだ)加盟国は、刑務作業製品に対して輸入規制を設けることができ、イギリスアメリカカナダニュージーランドは実際に輸入規制を行っている。」

「刑務作業契約にあたっては、民間企業に対して、輸入規制が行われている国があること、その他の国もそうなる可能性があることをよく説明すること。」

規定しているからだ。(確かリンク先の「刑務作業製品の輸入規制対応について(通達)(平一八矯成三三三四)」てやつ。(https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/029326246.html))

それが何で前回報道のような形になったのか、正直言って外部からは全く分からない。官僚劣化とかリサーチ不足などというブコメもついており一理あるなぁと思いつつも、法務省側は元々この要件を知っているはずなので、農水省法務省コミュニケーション不足で条件が正確に法務省に伝わっていなかったように感じる。

余談1(こっちが本論)

刑罰論まで踏み込むとキリがないので、刑務作業強制労働)の捉え方に限定して説明しておこうと思う。

(前提1)1930年ILO条約では強制労働禁止しているものの、刑罰による労働条約上の強制労働には当たらないとされている。(懲役刑自体国際法違法ではない)

(前提2)アメリカでは1935年前後に刑務作業製品一般販売禁止した(輸入禁止もこの流れからと思われる)

(前提3)2015年国連拘禁処遇最低基準規則でも作業があることを否定していない(苦痛を与える目的作業否定されている)

(前提4)1957年ILO条約では「経済的発展の目的のための労働力の動員」が禁止されており、日本は近年までこれに批准してこなかった。

     ここから、「日本懲役刑経済的発展を行うための奴隷労働だ」などとの批判もあり、ブコメ批判も当たってそうに思えるが、結局懲役刑が残ったまま日本はこれに批准した(去年)。つまり懲役刑について、経済的意味での強制労働ではないとされたわけだ。では何が問題だったかというと、この条約には「政治的・・・見解を抱き、もしくは発表することに対する制裁」に対して強制労働を行わせることも禁止している。日本場合法令上一部公務員がスト等を行った場合懲役刑強制労働あり)になりうるため、ここがネックだったというわけだ。結論として、公務員のスト等を懲役から禁錮(捕まっておくだけ)に法改正し、条約批准している。

このあたりを前提として論じていきたい。ブコメから

〇別の所でも書いたけど日本人は人権理解していないという実例でしたね案件。ちょうどタイムリー廃業の自由がない労務奴隷制からね。

このあたりは全く違うことが分かる。前提1と前提3に照らした場合国際法上全く合法で、ただ、それにより出来上がった製品国内法で流通拒否している国がある(条約拒否することも認めている)という話だ。

これは日本アメリカ(というか特に英米系)の国で刑務作業に対する捉え方が全く違うことに端を発している。

ざっくりというと、そもそも規則正しく生活させ、労働させることは社会復帰に有用であると考える日本と、自由刑拘禁さえしておけばよく、その他は受刑者自由意志に任せれば良いとする国々との差異になる。

これは人権感覚問題というよりも(それを言うなら自由剥奪することも十分すぎるくらいに人権侵害だ)、勤労が美徳なのか罰則なのかという宗教観の話になってしまうので結論を出すのは容易ではない。

また、刑務作業の他にも、日本では性犯罪者には性犯罪者向けに、薬物事犯者には薬物事犯者向けになど再犯防止のための指導を行えるが、これも拘禁するだけが刑罰の国だと、刑罰の内容は拘禁までであり再犯防止に向けた取り組みへの参加は受刑者自由意志に任されるということになる。個人的にはどっちが上とか下とか人権感覚が優れているとかの問題ではないように感じている。(ちなみにアメリカと比べて日本の方が再犯率は圧倒的に下でそこを評価する人もいるだろうし、"教化"に強制的に参加させるなんてありえない、とする人もいるだろう。)

これは懲役刑がなくなって拘禁刑に変わっても同様で、これまでは「作業義務」とされていたところ、「社会復帰のために必要な働きかけを行う」(つまり作業社会復帰に有用と思われる者には作業をさせる)ということなので、今後も変わらない。

作業の捉え方の変遷(古典的な低廉な労働力の確保や労働自体苦痛を伴わせることから現代までの変遷はここでは記しきれないので興味ある人はぜひ)

余談2

前のブコメでも受刑者もっと金が出ればなぁというもの結構あった。それに対して前の記事でこう書いた。

受刑者給料はでないよ。法律上の賃金ではないので。企業法務省国庫お金流れる受刑者にはこの流れと完全に別枠でお気持ち程度のお金が国から出る。この額が少なすぎるとする研究者は多いが、「受刑者に月10万円出します!衣食住保証!」なんてのが国民感情として認められるはずもなく。

増額することに反対する研究者は多分ほとんどいない。ネックは完全に国庫からの持ち出しになることと、国民理解だろうか。

法務省によると現在民間から刑務作業で受け取っている労賃がおおよそ28億円だ。受刑者数は約4万人だが、民間との契約従事している受刑者をざっくりその半分の2万人として考えた場合受刑者1人当たりで受け取っている労賃は年間14万円程度になる。(民間からの刑務作業従事せず、刑務所内で給食を作ったりしている受刑者も多数いるためざっくり半分とした。この割合根拠はない。)

この労賃でさえ刑務作業を埋めることに四苦八苦している現状で労賃をあげると、今以上に刑務作業の確保に苦慮することになるためそれは難しいだろう。とするとその余は国庫から補填することになる(ざっくりとした試算で、全員に刑務作業を行わせる前提800億円くらいだろうか)。また、アメリカのように仮にこれを民間との契約で得た金銭を基にした賃金と整理するのであれば、それに見合う人能力の高い人だけがまともな刑務作業を行い、その他の大部分の受刑者そもそも刑務所の中で何もしない、させないという環境に置かれる可能性がある。(作業が本人の希望制という違いはあるが)

日本においては、刑務作業は単なる罰則だけではなく社会復帰のための積極的な意義を認めつつ、報酬についてはもう少し何とかならんか、という論者が一般であるように思う。

刑務所のことについて呼ばれたので出てきたよ

〇この増田褒め称えてたブックマーカーが哀れすぎるわね。学者崩れをメディアに出して世論操作に使う理由を納得。 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231019135239

というわけで当該増田とその追記https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231020183410)を書いた増田です。呼ばれたようなので出てきました。

前のニュースから進展があり、「受刑者ホタテ殻むき「困難」と判断 米などに輸出できず 」と記事になり、そのブコメとして「格安受刑者使うとか人権感覚が」という趣旨のものが多数あった(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/mainichi.jp/articles/20231027/k00/00m/010/047000c)ので改めて書いてみようと思う。

結論

結論としては前の2つで書いたもの基本的には変わらない(理由は前掲記事記載したとおり)。

受刑者を使って利益を得ようとしても、国庫的には負担の方が大きい。

 ⇒受刑者刑事施設収容することに要する国庫負担の方がはるかに大きく、国庫的また国民経済的には受刑者再犯せず、社会に出て仕事をして貰う方がはるかメリットが大きい。

民間事業者側にとっても利益は小さい。

 ⇒今でも格安の労賃で刑務所作業発注できるのに必ずしも受注量は潤沢とは言えない。作業によっては採算が取れないものがないわけではないが、少なくとも大々的に展開できるようなものではない(できるのであればやってみればいい。法務省が大喜びするはずだ。)

格安労働力のために受刑者を増やそうなんて端緒も見られない。

 ⇒半官半民の刑務所が出来てから日本受刑者数は右肩下がりが続いており、また、制度的にも、近年可能な限り刑務所収容するのではなく社会処遇を充実させる方向で動いており、そこに変化は見られない。

受刑者社会に近い内容で処遇することの効果法務省も、それ以上に研究者肯定的であるものの、取り組みは大きくは進んでいないし大きく広がりそうもない。

 ⇒受刑者はいずれ社会に戻っていくので、必要以上に施設慣れ(施設適応)されると困る。しかし、脱獄リスクを嫌がる法務省側、受刑者を受け入れることに積極的ではない民間企業側とハードルが高く、外部通勤作業は広くは進んでいない現状である

これを前提として今回の件少々付言していく。(この前提から納得いかないという方は申し訳ないが刑事政策をご自身で紐解た上で、データと突き合わせてもらう他ない。穏当な参考書としては「刑事政策学」(武内本庄)や「刑事政策概論」(藤本)なんかが良いと思う。これ以外にも参考書はあるが刑事施設についてはあまり触れられていないことが多いので。)

ではまず記事を見ていこう。

宮下農相は「刑務所外での派遣作業などの仕組みが活用可能検討していたが、輸出先の転換を推進する観点からは困難であるという結論に至った。受け入れ事業者周辺地域理解といった課題もあり、作業環境の整備などの課題も多い」と説明した。農林水産省によると、少なくとも米国英国カナダニュージーランドでは、受刑者労働による産品について輸入できない規定がそれぞれの国の法律にあることが分かったという。

はっきり言って完全に前回の記事勘違いしていた。海外輸出用だったものを、今回の事案で国内流通用の工場受刑者作業する話だと思っていた。

何故かというと、そもそも法務省は刑務作業がかかわった製品について、アメリカを始めとした数か国に対して輸出ができないのを理解しているはずからだ。根拠はある。法務省局長名の文書において

GATT(ガットというやつだ)加盟国は、刑務作業製品に対して輸入規制を設けることができ、イギリスアメリカカナダニュージーランドは実際に輸入規制を行っている。」

「刑務作業契約にあたっては、民間企業に対して、輸入規制が行われている国があること、その他の国もそうなる可能性があることをよく説明すること。」

規定しているからだ。(確かリンク先の「刑務作業製品の輸入規制対応について(通達)(平一八矯成三三三四)」てやつ。(https://rnavi.ndl.go.jp/mokuji_html/029326246.html))

それが何で前回報道のような形になったのか、正直言って外部からは全く分からない。官僚劣化とかリサーチ不足などというブコメもついており一理あるなぁと思いつつも、法務省側は元々この要件を知っているはずなので、農水省法務省コミュニケーション不足で条件が正確に法務省に伝わっていなかったように感じる。

余談1(こっちが本論)

刑罰論まで踏み込むとキリがないので、刑務作業強制労働)の捉え方に限定して説明しておこうと思う。

(前提1)1930年ILO条約では強制労働禁止しているものの、刑罰による労働条約上の強制労働には当たらないとされている。(懲役刑自体国際法違法ではない)

(前提2)アメリカでは1935年前後に刑務作業製品一般販売禁止した(輸入禁止もこの流れからと思われる)

(前提3)2015年国連拘禁処遇最低基準規則でも作業があることを否定していない(苦痛を与える目的作業否定されている)

(前提4)1957年ILO条約では「経済的発展の目的のための労働力の動員」が禁止されており、日本は近年までこれに批准してこなかった。

     ここから、「日本懲役刑経済的発展を行うための奴隷労働だ」などとの批判もあり、ブコメ批判も当たってそうに思えるが、結局懲役刑が残ったまま日本はこれに批准した(去年)。つまり懲役刑について、経済的意味での強制労働ではないとされたわけだ。では何が問題だったかというと、この条約には「政治的・・・見解を抱き、もしくは発表することに対する制裁」に対して強制労働を行わせることも禁止している。日本場合法令上一部公務員がスト等を行った場合懲役刑強制労働あり)になりうるため、ここがネックだったというわけだ。結論として、公務員のスト等を懲役から禁錮(捕まっておくだけ)に法改正し、条約批准している。

このあたりを前提として論じていきたい。ブコメから

〇別の所でも書いたけど日本人は人権理解していないという実例でしたね案件。ちょうどタイムリー廃業の自由がない労務奴隷制からね。

このあたりは全く違うことが分かる。前提1と前提3に照らした場合国際法上全く合法で、ただ、それにより出来上がった製品国内法で流通拒否している国がある(条約拒否することも認めている)という話だ。

これは日本アメリカ(というか特に英米系)の国で刑務作業に対する捉え方が全く違うことに端を発している。

ざっくりというと、そもそも規則正しく生活させ、労働させることは社会復帰に有用であると考える日本と、自由刑拘禁さえしておけばよく、その他は受刑者自由意志に任せれば良いとする国々との差異になる。

これは人権感覚問題というよりも(それを言うなら自由剥奪することも十分すぎるくらいに人権侵害だ)、勤労が美徳なのか罰則なのかという宗教観の話になってしまうので結論を出すのは容易ではない。

また、刑務作業の他にも、日本では性犯罪者には性犯罪者向けに、薬物事犯者には薬物事犯者向けになど再犯防止のための指導を行えるが、これも拘禁するだけが刑罰の国だと、刑罰の内容は拘禁までであり再犯防止に向けた取り組みへの参加は受刑者自由意志に任されるということになる。個人的にはどっちが上とか下とか人権感覚が優れているとかの問題ではないように感じている。(ちなみにアメリカと比べて日本の方が再犯率は圧倒的に下でそこを評価する人もいるだろうし、"教化"に強制的に参加させるなんてありえない、とする人もいるだろう。)

これは懲役刑がなくなって拘禁刑に変わっても同様で、これまでは「作業義務」とされていたところ、「社会復帰のために必要な働きかけを行う」(つまり作業社会復帰に有用と思われる者には作業をさせる)ということなので、今後も変わらない。

作業の捉え方の変遷(古典的な低廉な労働力の確保や労働自体苦痛を伴わせることから現代までの変遷はここでは記しきれないので興味ある人はぜひ)

余談2

前のブコメでも受刑者もっと金が出ればなぁというもの結構あった。それに対して前の記事でこう書いた。

受刑者給料はでないよ。法律上の賃金ではないので。企業法務省国庫お金流れる受刑者にはこの流れと完全に別枠でお気持ち程度のお金が国から出る。この額が少なすぎるとする研究者は多いが、「受刑者に月10万円出します!衣食住保証!」なんてのが国民感情として認められるはずもなく。

増額することに反対する研究者は多分ほとんどいない。ネックは完全に国庫からの持ち出しになることと、国民理解だろうか。

法務省によると現在民間から刑務作業で受け取っている労賃がおおよそ28億円だ。

受刑者数は約4万人だが、民間との契約従事している受刑者をざっくりその半分の2万人として考えた場合受刑者1人当たりで受け取っている労賃は年間14万円程度になる。

民間からの刑務作業従事せず、刑務所内で給食を作ったりしている受刑者も多数いるためざっくり半分とした。この割合根拠はない。)

この労賃でさえ刑務作業を埋めることに四苦八苦している現状で労賃をあげると、今以上に刑務作業の確保に苦慮することになるためそれは難しいだろう。とするとその余は国庫から補填することになる(ざっくりとした試算で、全員に刑務作業を行わせる前提で最低賃金を支払うとして800億円くらいだろうか)。

また、アメリカのように仮にこれを民間との契約で得た金銭を基にした賃金と整理するのであれば、それに見合う人能力の高い人だけがまともな刑務作業を行い、その他の大部分の受刑者そもそも刑務所の中で何もしない、させないという環境に置かれる可能性がある。(そもそも日本受刑者の2~4割(研究者によって違う)はIQが70に満たない人たちだ。そういった人たちに賃金が払えないからと何ら働きかけをしないというのが正しいとは個人的には思っていない。)

日本においては、刑務作業は単なる罰則だけではなく社会復帰のための積極的な意義を認めつつ、報酬についてはもう少し何とかならんか、という論者が一般であるように思う。

2023-10-11

・男女の家事負担をどの家庭も五分五分にする

⇒無理。そもそも家庭のあり方に踏み込むのは妥当ではないだろう。”

論理的には男性家事負担をするとその分だけ仕事に割けるリソースが減少するのでその減少したことによって発生する問題をどうするのか?という話よな。

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